JP5421811B2 - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチパス記録による画像形成用の画像データを生成する画像処理に関する。
マルチパス記録においては、各記録走査の間に記録媒体が搬送される。記録媒体からすれば、所定の時間差をおいてインク滴が付与されることになる。従って、普通紙など顔料インクの吸収速度が遅い記録媒体においても、付与されたインク滴を徐々に乾燥させながら記録を行うことができ、定着に関して良好な結果が得られる。また、記録媒体の搬送により、同一画像領域を記録するノズルは記録走査ごとに異なる。従って、ノズルごとのインクの吐出量にばらつきがある場合も、吐出量のばらつきを分散させて、画像上で吐出量のばらつきを目立たなくすることができる。さらに、記録走査と記録走査の間のつなぎ部においては、記録媒体の搬送量のばらつきによって濃度むら(所謂白すじや黒すじ)が発生する場合があるが、マルチパス記録によって濃度むらを目立たなくすることができる。
なお、ノズルごとの吐出量のばらつきや、記録媒体の搬送量のばらつきは、製造工程や部品精度から避けられない画像劣化の要因であり、マルチパス記録は、シリアル型のインクジェット記録装置において画像品位を保持する上で重要な技術である。
インクジェット記録装置のマルチパス記録における各パスの記録率は1/パス数で示される。つまり、4パス記録を行う場合、各パスの記録率は25%であり、記録率は各パスで同一である。しかし、特許文献1の発明は、各パスの記録率を、記録素子(ノズル)の位置に従い変更する。これにより、異なるインクの打込順の違いによって生じる所謂「色順むら」や、ノズル列の端部の液滴の着弾位置が中間部のノズルより大きくずれる所謂「端部よれ」による濃度むらなどの画像劣化が低減される。
図1により4パス記録の場合のノズルと記録率の関係例を示す。図1において、横軸はノズル番号(副走査方向に、ノズル列の端からノズルに0、1、2、…と付した番号)を表し、縦軸は記録率を表す。図1に示すように、ノズル列の端部の記録率は25%未満、ノズル列の中央部の記録率は25%超で、平均の記録率は25%である。つまり、相対的に、ノズル列の端部の記録率よりも中央部の記録率が高くなり、端部よれが軽減されて画像劣化が低減される。
一方、インクジェット記録装置のインクとして、水に溶解し易い染料を色材とした染料インクが広く用いられている。水を主成分とする染料インクは、溶媒中に溶解した色材が記録媒体の繊維内部に浸透し易い。従って、画像記録後も、記録媒体の表面形状が維持され易く、記録媒体自体の光沢が画像の光沢として維持される。言い換えれば、光沢に優れた記録媒体に染料インクを用いて画像を記録すれば、光沢に優れた画像を容易に得ることができる。従って、染料インクを用いるインクジェット記録装置においては、記録媒体の光沢を調整することにより、画像の光沢を調整可能である。
染料インクは、一般に耐光性が低く、色材の染料分子が光によって分解し、画像が褪色する。また、染料インクで印刷した印刷物は、一般に耐水性が低く、水に濡れると繊維質に浸透した染料分子が水に溶解し、画像の滲みが発生する。
染料インクを使用する場合に発生する耐光性や耐水性の問題を解決するため、近年、色材に顔料を用いた顔料インクの開発が進められている。顔料インクは、分子として存在する染料と異なり、数10nmから数μmの粒子として溶剤中に存在する。顔料インクの色材粒子は、染料インクの色材粒子に比べて大きく、耐候性が高い印刷物が得られる。
顔料インクの色材は、記録媒体内に浸透し難く、記録媒体の表面に堆積する。そのため、顔料インクを付けた領域と顔料インクを付けなかった領域とでは画像表面の微細な形状が異なる。また、画像の濃度や色に応じて色材の使用量が異なる。そのため、色材が記録媒体を被覆する面積が異なり、色材の反射率と記録媒体の表面反射率が異なるため、色材が記録媒体を被覆する面積の違いで光沢に違いが生じる。
上述した理由により、顔料インクを用いて画像を記録すると、画像の濃度や色によって光沢感が異なる。また、詳細は後述するが、画像の濃度と色が同一だとしても、記録媒体の搬送距離に相当する帯状に、光沢度が異なる領域が現れる。このように、同一の画像内で光沢が異なる領域が混在した状態を「光沢むら」と呼び、帯状の光沢むらを「光沢バンドむら」と呼ぶことにする。光沢むらが発生すると、同一の画像内に光沢が観察されるグロス領域と光沢が観察されないマット領域が混在し、とくに写真画像の場合は好ましくない画像として認識される。
光沢むらを抑制するために、色再現に影響しない実質的に無色透明なインク(以下、クリアインク)を用いる方法が知られている。つまり、有色インクで被覆されていない領域に、クリアインクまたは白色インクを付けて光沢むらを抑制する(例えば、特許文献2)。発明者らが鋭意検討した結果、特許文献2の技術は、異なる濃度または色によって生じる光沢むらに対しては有効であるが、画像の濃度と色が同一でも発生する光沢バンドむらの低減には効果がないことが明らかになった。
一回の記録走査ごとに異なる記録率でマルチパス記録を行う場合、画像の濃度と色が同一でも、一回の記録走査ごとの記録紙の搬送の幅(副走査方向の搬送距離)ごとに光沢バンドむらが現れる。図2により光沢バンドむらを説明する。図2に示すように、記録媒体の記録領域を搬送幅ごとに分け、副走査方向に順に、第一記録領域、第二記録領域、第三記録領域とする。各記録領域の上端から下端に向かって光沢が変化し、隣接する記録領域同士の端部(例えば、第一記録領域の下端と第二記録領域の上端)で、光沢度に大きな差が生じ、光沢バンドむらとして認識される。
図3の模式図により記録領域の上端と下端で光沢度が異なる原因を説明する。着弾すると重なる二つの液滴が同一パスで吐出される場合は、先に着弾した液滴が充分乾かないうちに次の液滴が着弾し重なるため、二つの液滴は一つの液滴になる(図3(a))。しかし、着弾すると重なる二つの液滴が別のパスで吐出される場合は、先に着弾した液滴が乾いた後に次の液滴が着弾し重なるため、二つの液滴は一つの液滴にはならない(図3(b))。その結果、同一のパスで重なる液滴が形成するドットの表面は平滑(光沢度が高い)になり、他方、異なるパスで重なる液滴が形成するドットの表面は凹凸(光沢度が低い)になる。
図4の模式図により4パス記録の場合の記録領域の上端と下端の表面の状態を説明する。なお、各パスのノズルの記録率は図1に示す記録率に従うとする。
上端の記録率は1パス目26%、2パス目32%、3パス目26%、4パス目16%で、前半のパスにおけるインク記録量(58%)が後半のパスにおけるインク記録量(42%)よりも多い。他方、下端の記録率は同16%、26%、32%、26%で、前半のパスにおけるインク記録量(42%)が後半のパスにおけるインク記録量(58%)よりも少ない。後半のパスにおけるインク記録量が多い下端の場合、インク記録量が少ないドットを、よりインク記録量が多いドットで覆うことになり、表面の凹凸形状が緩和され、光沢度が高い(図4(b))。逆に、後半のパスにおけるインク記録量が少ない上端の場合、先に形成されたインク記録量が多いドットの上に、インク記録量が少ないドットが形成される(ドットが疎らに形成される)ため、表面の凹凸形状が強調され、光沢度が低い(図4(a))。このようにして、記録領域の上端と下端の光沢に差が生じ、光沢バンドむらが発生する。
特開2002-096455公報 特開2002-307755公報
本発明は、マルチパス記録による画像形成における光沢バンドむらの発生を抑制することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる画像処理は、マルチパス記録による画像形成用の画像データを生成する際に、前記マルチパス記録における1パス分の記録媒体の搬送距離に相当する記録領域に対する、色分解する注目画素の位置を判定し、前記判定の結果に応じた色分解テーブルを選択し、前記選択された色分解テーブルを使用して前記注目画素の画像データを色分解し、前記注目画素が前記記録領域の下端側に位置する場合と、前記注目画素が前記記録領域の上端側に位置する場合とで、異なる色分解テーブルが選択されることを特徴とする。
本発明によれば、マルチパス記録による画像形成における光沢バンドむらの発生を抑制することができる。
4パス記録の場合のノズルと記録率の関係例を示す図。 光沢バンドむらを説明する図。 記録領域の上端と下端で光沢度が異なる原因を説明する模式図。 4パス記録の場合の記録領域の上端と下端の表面の状態を説明する模式図。 実施例1の画像処理装置の構成例を説明するブロック図。 記録ヘッドの構成例を説明する図。 画像処理装置の動作を説明するフローチャート。 色分解LUTの選択方法を説明する図。 色分解部の詳細な構成例を説明するブロック図。 大ドットの使用量を決定するための混成チャートの構成例を説明する図。 標本チャートの構成例を説明する図。 実施例2の記録ヘッドの構成例を説明する図。 色分解LUTの選択方法を説明する図。 色分解部の詳細な構成例を説明するブロック図。 淡インクの使用量を決定するための混成チャートの構成例を説明する図。 実施例3の記録ヘッドの構成例を説明する図。 色分解LUTの選択方法を説明する図。 色分解部の詳細な構成例を説明するブロック図。 クリアインクの使用量を決定するための混成チャートの構成例を説明する図。 上端部と下端部のクリアインクを記録を説明する模式図。 有色インクの記録率と光沢バンドむらの発生およびクリアインクの記録率の関係を説明する図。
以下、本発明にかかる実施例の画像処理を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、相対的に、濃度の高いインクを「濃インク」、濃度の低いインクを「淡インク」と呼ぶ。また、相対的に、大きなインク滴で形成するドットを「大ドット」、小さなインク滴で形成するドットを「小ドット」と呼ぶ。また、色材を含む有色のインクを「有色インク」、色材を含まないか、無色の色材を含むインクを「クリアインク」と呼ぶ。
実施例1では、大ドットと小ドットを利用して光沢バンドむらを低減する方法を説明する。
[装置の構成]
図5のブロック図により実施例1の画像処理装置の構成例を説明する。画像処理装置100は、コンピュータ装置にプリンタドライバをインストールすることによって実現可能である。その場合、画像処理装置100の各構成は、コンピュータ装置がプリンタドライバのプログラムを実行することにより実現される。また、ハードウェアまたはソフトウェアによって実現される画像処理装置100をプリンタ200に組み込む構成も可能である。
画像処理装置100は、マルチパス記録による画像形成用の画像データを生成する。画像バッファ102は、例えばUSBインタフェイスなどの入力部101を介して入力される印刷対象の画像データを格納するメモリである。色分解部103は、色分解ルックアップテーブル(LUT)104を参照して、画像バッファ102が格納する画像データをプリンタ200が備えるインク色に対応する記録データに色分解する。LUT選択部105は、詳細は後述するが、色分解部103が参照する色分解LUTを選択する。言い替えれば、色分解部103は、LUT選択部105が選択した色分解LUTを参照して色分解を実行する。ハーフトーン(HT)処理部107は、色分解部103が出力する各色の多階調の記録データを中間調処理して各色二値の記録データに変換する。HT画像メモリ108は、各色二値の記録データを格納する。HT画像メモリ108に格納された各色二値の記録データは例えばUSBインタフェイスなどの出力部109によってプリンタ200へ出力される。
画素位置判定部106は、色分解を行う画素(注目画素)が1パス分の記録媒体の搬送距離に相当する記録領域(以下、バンド)の例えば上端寄り(上端側)に位置するか、下端寄り(下端側)に位置するかを判定する。LUT選択部105は、画素位置判定部106の判定結果に従い、バンドの下端寄りに比べて、バンドの上端寄りで大ドットの使用が増加するように色分解LUTを選択する。
プリンタ200は、マルチパス記録により記録媒体に画像を形成する。インク色および吐出量選択部206は、各色二値の記録データの値に応じて、記録ヘッド201に搭載されたインク色と記録ヘッド201が吐出可能なインク吐出量の中から、インク色と吐出量を選択する。そして、選択したインク色と吐出量をヘッド制御部204に出力する。
ヘッド制御部204は、移動部203を介して記録ヘッド201の移動を制御し、選択されたインク色と吐出量に基づき記録ヘッド201によるインクの吐出を制御する。つまり、搬送部205によって搬送される記録媒体202に対し縦横に記録ヘッド201を移動して、記録媒体202上に画像を形成する。
[記録ヘッド]
図6により記録ヘッド201の構成例を説明する。記録ヘッド201は、シアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックKの四色の顔料インクを吐出する。さらに、記録ヘッド201は、各色ごとにインク滴のサイズ(吐出量)が異なるノズルを有し、ノズル列301の各ノズルは大ドットを形成するインク滴を吐出し、ノズル列302の各ノズルは小ドットを形成するインク滴を吐出する。つまり、記録ヘッド201は、四色の色材について吐出量が異なるインク滴を吐出し、大きさが異なる二種類のドットを形成することが可能である。
なお、図6には、説明を簡単にするため、記録紙の搬送方向に各色、各インク滴サイズの一列のノズルを配置した構成を有する記録ヘッド201を示す。しかし、ノズルの配置はこれに限られるものではない。例えば、各インク滴サイズのノズル列が複数あってもよいし、各ノズル列のノズルをジグザグ配置してもよい。また、図6には、各色のインクを吐出するノズル群を、ヘッド移動方向に並べて配置した構成を示すが、記録紙搬送方向に並べて配置する構成でもよい。さらに、インク滴サイズは、大小二種類の構成を説明するが、例えば大中小三種類や、それ以上の種類があってもよい。
大ドットと小ドットで同じ濃度を再現する場合、大ドットの方がより少ないドット数で当該濃度を再現することができる。従って、大ドットを使用すれば記録媒体の表面の凹凸形状を軽減して、光沢度を高くすることができる。前述したように、記録量が少ない上端の場合、先に形成されたインク記録量が多いドットの上に、インク記録量が少ないドットが疎らに形成されるため、表面の凹凸形状が強調され、光沢度が低下する(図4(a)参照)。そこで、上端寄りにおいて大ドットの使用を増やすことにより、凹凸形状を軽減して光沢度の低下を抑制することができる。その結果、バンドの上端と下端の光沢差を低減して、光沢バンドむらの発生を抑制することができる。
[画像処理装置の動作]
図7のフローチャートにより画像処理装置の動作を説明する。
まず、入力部101が入力したRGB画像データを画像バッファ102の所定領域に格納する(S101)。続いて、画素位置判定部106は色分解すべき画素(注目画素)のバンド内の位置を判定し(S102)、当該判定結果に基づき、LUT選択部105は色分解LUT104に保持された色分解LUTを一つ選択する(S103)。
図8により色分解LUTの選択方法を説明する。LUT選択部105は、注目画素がバンドの下端から中央(下端部)に位置する場合は小ドットを多用する色分解LUTを選択し、注目画素がバンドの中央から上端(上端部)に位置する場合は大ドットを多用する色分解LUTを選択する。
次に、色分解部103は、LUT選択部105が選択した色分解LUTを参照して注目画素の画像データを記録データに変換する(S104)。色分解部103は、注目画素のRGB画像データをCMYKデータに色分解するとともに、各インク色ごとにインク滴サイズ(吐出量)が異なる大小ドットのプレーンに分解する。つまり、記録ヘッド201は、四色のインクに対して、それぞれ大小二種類のインク滴サイズを吐出する。そのため、RGB画像データは、CMYKの各プレーンにインク滴サイズを組み合わせた8プレーンの記録データに変換される。
ステップS105の判定により、画像バッファ102に格納したRGB画像データの色分解が完了するまでステップS102からS104の処理が繰り返される。なお、色分解後の記録データは画像バッファ102の所定領域に格納される。
次に、HT処理部107は、中間調処理用の画素位置選択処理を行い(S106)、記録データの階調数を低減する中間調処理を行い(S107)、階調数低減後の記録データをHT画像メモリ108に格納する(S108)。例えば、各プレーン8ビットの記録データは、各プレーン二値の記録データに変換される。なお、HT処理部107は、中間調処理として例えば誤差拡散法を用いる。
ステップS109の判定により、画像バッファ102に格納した記録データの中間調処理が完了するまでステップS106からS108の処理が繰り返される。中間調処理が終了すると、出力部109は、HT画像メモリ108に格納された記録データを出力ドットパターンとしてプリンタ200に出力する(S110)。
プリンタ200は、画像処理装置100から記録データが入力されると、記録データに従いインク色と吐出量を選択して画像形成を行う。プリンタ200は、例えば、記録ヘッド201を記録媒体に対して左から右に移動しながら所定間隔で各ノズルを駆動してインク滴を吐出させ、記録媒体上にドットを記録する。一回の記録走査が終了すると、記録ヘッド201を左端に戻すと同時に、記録媒体202を所定量搬送する。プリンタ200は、以上の処理を繰り返して、記録データが表す画像を形成する。
●色分解部
図9のブロック図により色分解部103の詳細な構成例を説明する。輝度濃度変換部501は、下式に示す対数変換によって各色8ビットのRGB画像データをCMY画像データに変換する。
C = -αlog(R/255)
M = -αlog(G/255) …(1)
Y = -αlog(B/255)
ここで、αは任意の実数。
次に、UCR/BG部502は、BG設定部503が設定するβ(Min(C, M, Y), μ)と、UCR量設定部504が設定する値μにより、次式によりCMYデータをCMYKデータに変換する。なお、β(Min(C, M, Y),μ)は、Min(C, M, Y)とμに依存する実数であり、βによってKインクの使用方法を設定することができる。
C' = C - (μ/100)×Min(C, M, Y)
M' = M - (μ/100)×Min(C, M, Y)
Y' = Y - (μ/100)×Min(C, M, Y) …(2)
K' = β(Min(C, M, Y), μ)×(μ/100)×Min(C, M, Y)
ここで、Min(C, M, Y)は最小値をとる関数。
次に、ドット分解部505は、ドット分解LUT506を参照して、次式のドット分解処理を行う。なお、ドット分解LUT506は、色分解LUT104が保持するLUTの一部である。
CL' = fCL(C')
CS' = fCS(C')
ML' = fML(M')
MS' = fMS(M')
YL' = fYL(Y') …(3)
YS' = fYS(Y')
KL' = fKL(K')
KS' = fKS(K')
ここで、fXL、fXSはX色のドット分解関数(ドット分解LUT506に相当)、
XL'はドット分解後のX色大ドットの記録データ、
XS'はドット分解後のX色小ドットの記録データ。
●ドット分解関数
ドット分解関数fXL、fXSについて説明するが、シアン用の関数fCL、fCSの構成のみ説明する。他の色の関数も同様に構成することができる。
図10により大ドットの使用量を決定するための混成チャートの構成例を説明する。混成チャートは、シアンの小ドットの出力値CS'(0〜100%)を横軸とし、シアンの大ドットの出力値CL'(0〜100%)を縦軸として形成した複数のパッチを有する。つまり、混成チャートが含む各パッチは、大ドットのある出力値CL'と、小ドットのある出力値CS'を混成した記録データによってプリンタ200によって形成されたものである。なお、混成チャートはバンドの上端部と同じパス数、記録率で形成する。
図11により標本チャートの構成例を説明する。標本チャートは、シアンの出力値C'(0〜100%)を横軸として形成した複数のパッチを有する。つまり、標本チャートが含む各パッチは、シアンの出力値C'を変化させた記録データによってプリンタ200形成たものである。なお、標本チャートはバンドの下端部と同じパス数、記録率、小ドットを使用して形成する。
混成チャートの各パッチの濃度(色)と光沢度を測定すると、大ドットと小ドットでは濃度が同じでも光沢度が異なるため、濃度の測定値がほぼ同じでも光沢度が異なる複数のパッチが検出される。そこで、標本チャートの各パッチの濃度と光沢度の測定値に最も近い測定値を有するパッチを混成チャートから選択する。そして、選択したパッチの大ドットの出力値CL'と小ドットの出力値CS'を、上端部で使用する、シアンの出力値C'に対応する大ドットと小ドットの出力値に決定する。
例えば、標本チャートの出力値C'=50%のパッチの測定値に、混成チャートのCS'=20%、CL'=30%の測定値が最も近い場合は、次のようにドット分解関数を設定する。
下端部用:fCL(C') = 0
fCS(C') = C'
上端部用:fCL(C') = 30/50×C' = 0.6C'
fCS(C') = 20/50×C' = 0.4C'
上記の手順を標本チャートの各パッチごとに繰り返せば、ドット分解関数を構成することができる。
このように、注目画素が記録領域の下端部(下端側)に位置する場合は吐出するインク滴サイズが小さい記録素子を多用してドットを形成するための色分解テーブルを選択する。また、注目画素が記録領域の上端部(上端側)に位置する場合は吐出するインク滴サイズが大きい記録素子を多用してドットを形成するための色分解テーブルを選択する。その結果、バンドの下端側よりも上端側において大ドットの使用率を増やすように色分解を行い、光沢バンドむらの発生を抑制することができる。
以下、本発明にかかる実施例2の画像処理を説明する。なお、実施例2において、実施例1と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例2では、濃インクと淡インクを利用して光沢バンドむらを低減する方法を説明する。
図12により実施例2の記録ヘッド201の構成例を説明する。実施例2の記録ヘッド201は、シアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックK、淡シアンLc、淡マゼンタLmの六色の顔料インクを吐出する。また、実施例1と同様に、記録ヘッド201は、各色ごとにインク滴のサイズ(吐出量)が異なるノズルを有し、大ドットを形成するインク滴と、小ドットを形成するインク滴を吐出する構成を有する。しかし、小ドットまたは大ドットのみ形成するインク滴を吐出する構成でもよい。
実施例2の画像処理装置の動作は、図7に示すステップS103とS104以外は実施例1と同様である。LUT選択部105は、画素位置判定部106の判定結果に基づき、色分解LUT104に保持された色分解LUTを一つ選択する(S103)。
図13により色分解LUTの選択方法を説明する。LUT選択部105は、注目画素がバンドの下端部に位置する場合は濃インクの小ドット(以下、濃小ドット)または濃インクを多用する色分解LUTを選択する。また、注目画素がバンドの上端部に位置する場合は淡インクの大ドット(以下、淡大ドット)または淡インクを多用する色分解LUTを選択する。同じ濃度を淡インクと濃インクで再現すると、淡インクの方が光沢度が高い画像を再現する。そこで、記録媒体の表面の凹凸形状が強調され、下端部と比べて光沢度が低下する上端部において淡インクを多用すれば、上端部の光沢度を向上して、上端と下端の光沢差を減少することができる。
色分解部103は、LUT選択部105が選択した色分解LUTを参照して注目画素の画像データを記録データに変換する(S104)。色分解部103は、注目画素のRGB画像データをCMYKLcLmデータに色分解するとともに、各インク色ごとにインク滴サイズ(吐出量)が異なる大小ドットのプレーンに分解する。つまり、記録ヘッド201は、六色のインクに対して、それぞれ大小二種類のインク滴サイズを吐出する。そのため、RGB画像データは、CMYKLcLmの各プレーンにインク滴サイズを組み合わせた12プレーンの記録データに変換される。
図14のブロック図により色分解部103の詳細な構成例を説明する。
YおよびKの二色については淡インクを備えない。従って、ドット分解部505は、ドット分解LUT506を参照して、実施例1と同様に、次式のドット分解処理を行う。なお、ドット分解LUT506は、色分解LUT104が保持するLUTの一部である。
YL' = fYL(Y')
YS' = fYS(Y')
KL' = fKL(K') …(4)
KS' = fKS(K')
ここで、fXL、fXSはX色のドット分解関数(ドット分解LUT506に相当)、
XL'はドット分解後のX色大ドットの記録データ、
XS'はドット分解後のX色小ドットの記録データ。
一方、ドット分解部507は、ドット分解LUT508を参照して、色CとM色の濃淡分解および大小ドット分解を含む次式のドット分解処理を行う。なお、ドット分解LUT508は、色分解LUT104が保持するLUTの一部である。
CL' = fCL(C')
CS' = fCS(C')
LcL' = fLcL(C')
LcS' = fLcS(C')
ML' = fML(M') …(5)
MS' = fMS(M')
LmL' = fLmL(M')
LmS' = fLmS(M')
ここで、fXL、fXSはX色のドット分解関数(ドット分解LUT508に相当)、
XL'はドット分解後のX色大ドットの記録データ、
XS'はドット分解後のX色小ドットの記録データ。
次に、ドット分解関数fXL、fXSについて説明するが、シアンおよび淡シアン用の関数fCL、fCS、fLcL、fLcSの構成のみ説明する。マゼンタおよび淡マゼンタ用の関数も同様に構成することができる。また、濃シアンのみ、淡シアンのみで形成する濃度(出力値C')における関数の構成は実施例1と同様である。以下では、濃シアンと淡シアンを併用する濃度域における関数の構成について説明する。
図15により淡インクの使用量を決定するための混成チャートの構成例を説明する。混成チャートは、濃シアンの小ドットの出力値CS'(0〜100%)を横軸とし、淡シアンの大ドットの出力値LcS'(0〜100%)を縦軸として形成した複数のパッチを有する。つまり、混成チャートが含む各パッチは、濃シアンの小ドットのある出力値CS'と、淡シアンの小ドットのある出力値LcS'を混成した記録データによってプリンタ200によって形成されたものである。なお、混成チャートはバンドの上端部と同じパス数、記録率で形成する。
淡インクの使用量を決定するための標本チャートの構成例は実施例1の図11と同じである。つまり、標本チャートは、シアンの出力値C'(0〜100%)を横軸として形成した複数のパッチを有する。つまり、標本チャートが含む各パッチは、シアンの出力値C'を変化させた記録データによってプリンタ200によって形成されたものである。なお、標本チャートはバンドの下端部と同じパス数、記録率、小ドット、淡シアンと濃シアンの比率(例えば1:1)を使用して形成する。
混成チャートの各パッチの濃度(色)と光沢度を測定すると、濃シアンと淡シアンでは光沢度が異なるため、濃度の測定値がほぼ同じでも光沢度が異なる複数のパッチが検出される。そこで、標本チャートの各パッチの濃度と光沢度の測定値に最も近い測定値を有するパッチを混成チャートから選択する。そして、選択したパッチの濃シアンの出力値CS'と淡シアンの出力値LcS'を、上端部で使用する、シアンの出力値C'に対応する濃シアンと淡シアンの出力値に決定する。
例えば、標本チャートの出力値C'=50%のパッチの測定値に、混成チャートのCS'=20%、LcS'=30%の測定値が最も近い場合は、次のようにドット分解関数を設定する。
下端部用:fCS(C') = 0.5C'
fLcS(C') = 0.5C'
上端部用:fCS(C') = 20/50×C' = 0.4C'
fLcS(C') = 30/50×C' = 0.6C'
上記の手順を標本チャートの各パッチごとに繰り返せば、濃シアンと淡シアンを併用する濃度域のドット分解関数を構成することができる。
このように、注目画素が記録領域の下端部(下端側)に位置する場合は濃インクを吐出する記録素子を多用してドットを形成するための色分解テーブルを選択する。また、注目画素が記録領域の上端部(上端側)に位置する場合は淡インクを吐出する記録素子を多用してドットを形成するための色分解テーブルを選択する。その結果、バンドの下端側よりも上端側において淡インクの使用率を増やすように色分解を行い、光沢バンドむらの発生を抑制することができる。
以下、本発明にかかる実施例3の画像処理を説明する。なお、実施例3において、実施例1、2と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例3では、クリアインクを利用して光沢バンドむらを低減する方法を説明する。
図16により実施例3の記録ヘッド201の構成例を説明する。実施例3の記録ヘッド201は、シアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックK、淡シアンLc、淡マゼンタLm、クリアCLの七色の顔料インクを吐出する。また、実施例1と同様に、記録ヘッド201は、各色ごとにインク滴のサイズ(吐出量)が異なるノズルを有し、大ドットを形成するインク滴と、小ドットを形成するインク滴を吐出する構成を有する。しかし、小ドットまたは大ドットのみ形成するインク滴を吐出する構成でもよい。
実施例3の画像処理装置の動作は、図7に示すステップS103とS104以外は実施例1と同様である。LUT選択部105は、画素位置判定部106の判定結果に基づき、色分解LUT104に保持された色分解LUTを一つ選択する(S103)。
図17により色分解LUTの選択方法を説明する。LUT選択部105は、注目画素がバンドの上端部に位置する場合は、注目画素がバンドの下端部に位置する場合に比べてクリアインクのドット(以下、クリアドット)を多用する色分解LUTを選択する。記録媒体の表面の凹凸形状が強調され、下端部と比べて光沢度が低下する上端部においてクリアインクを多用すれば、上端部の光沢度を向上して、上端と下端の光沢差を減少することができる。
色分解部103は、LUT選択部105が選択した色分解LUTを参照して注目画素の画像データを記録データに変換する(S104)。色分解部103は、注目画素のRGB画像データをCMYKLcLmCLデータに色分解するとともに、各インク色ごとにインク滴サイズ(吐出量)が異なる大小ドットのプレーンに分解する。つまり、記録ヘッド201は、七色のインクに対して、それぞれ大小二種類のインク滴サイズを吐出する。そのため、RGB画像データは、CMYKLcLmCLの各プレーンにインク滴サイズを組み合わせた14プレーンの記録データに変換される。
図18のブロック図により色分解部103の詳細な構成例を説明する。ドット分解部509とドット分解LUT510以外の構成は、実施例1、2と同様であるので、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
ドット分解部509は、ドット分解LUT510を参照して、次式のドット分解処理を行う。なお、ドット分解LUT510は、色分解LUT104が保持するLUTの一部である。
YL' = fYL(Y')
YS' = fYS(Y')
KL' = fKL(K')
KS' = fKS(K') …(6)
CLL' = fCLL(C')
CLS' = fCLS(C')
ここで、fXL、fXSはX色のドット分解関数(ドット分解LUT506に相当)、
XL'はドット分解後のX色大ドットの記録データ、
XS'はドット分解後のX色小ドットの記録データ。
次に、ドット分解関数fXL、fXSについて説明するが、クリア用の関数fCLL、fCLSの構成のみ説明する。その他の色用の関数の構成は実施例1、2と同様である。
図19によりクリアインクの使用量を決定するための混成チャートの構成例を説明する。混成チャートは、濃シアンの小ドット出力値CS'(0〜100%)を横軸とし、クリアの大ドットの出力値CLL'(0〜100%)を縦軸として形成した複数のパッチを有する。つまり、混成チャートが含む各パッチは、濃シアンの小ドットのある出力値CS'と、クリアの大ドットのある出力値CLL'を混成した記録データによってプリンタ200によって形成されたものである。なお、混成チャートはバンドの上端部と同じパス数、記録率で形成する。
淡インクの使用量を決定するための標本チャートの構成例は実施例1の図11と同じである。つまり、標本チャートは、シアンの出力値C'(0〜100%)を横軸として形成した複数のパッチを有する。つまり、標本チャートが含む各パッチは、シアンの出力値C'を変化させた記録データによってプリンタ200によって形成されたものである。なお、標本チャートはバンドの下端部と同じパス数、記録率、小ドット、淡シアンと濃シアンの比率(例えば1:1)、クリアドットの出力値CLS=0.1C'を使用して形成する。
混成チャートの各パッチの濃度(色)と光沢度を測定すると、濃度の測定値がほぼ同じでも光沢度が異なる複数のパッチが検出される。そこで、標本チャートの各パッチの濃度と光沢度の測定値に最も近い測定値を有するパッチを混成チャートから選択する。そして、選択したパッチのクリアの出力値CLL'を、上端部で使用する、シアンの出力値C'に対応するクリアの大ドットの出力値に決定する。
例えば、標本チャートの出力値C'=50%のパッチの測定値に、混成チャートのCLL'=30%、CS'=45%の測定値が最も近い場合は、次のようにドット分解関数を設定する。
下端部用:fCLL(C') = 0
fCLS(C') = 0.1C'
上端部用:fCLL(C') = 30/50×C' = 0.6C'
fCLS(C') = 0.1C'
図20の模式図により上端部と下端部のクリアインク記録を説明する。記録媒体の表面の凹凸形状が強調される上端部は、クリアの大小ドットを記録する(図20(a))。一方、凹凸形状が抑制される下端部は、クリアの小ドットだけを記録する(図20(b))。これにより、バンドの上端部は、バンドの下端部に比べてクリアインクが多用され、上端と下端の光沢差を低減することができる。
図21により有色インクの記録率と光沢バンドむらの発生およびクリアインクの記録率の関係を説明する。有色インクのみの記録において発生した光沢バンドむらに対し、例えば、パターンAやパターンBのようにクリアインクを記録すると、クリアインク記録後の表面の形状を平坦にして、光沢バンドむらを緩和することができる。クリアインクの記録率に関しては、記録率を極端に大きく設定すると気流の影響による端部よれ、ノズルの使用量の偏りなどの問題も生じる。それら問題が発生しない範囲で妥当な記録率を設定すればよい。
このように、注目画素が記録領域の下端部(下端側)に位置する場合はクリアインクの使用量を抑えた色分解テーブルを選択する。また、注目画素が記録領域の上端部(上端側)に位置する場合は、下端側で選択する色分解テーブルよりもクリアインクの使用量が多い色分解テーブルを選択する。その結果、バンドの下端側よりも上端側においてクリアインクの使用量を増やすように色分解を行い、光沢バンドむらの発生を抑制することができる。
[変形例]
上述した混成チャートの横軸、縦軸の刻みを増やせば、標本チャートのパッチの測定値により近い測定値をもつパッチを抽出することができ、ドット分解による濃度、光沢度の再現精度を向上することができる。混成チャートの横軸、縦軸の刻み数は、必要な再現精度、処理負荷などに応じて適宜設定すればよい。
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (10)

  1. マルチパス記録による画像形成用の画像データを生成する画像処理装置であって、
    前記マルチパス記録における1パス分の記録媒体の搬送距離に相当する記録領域に対する、色分解する注目画素の位置を判定する判定手段と、
    前記判定の結果に応じた色分解テーブルを選択する選択手段と、
    前記選択された色分解テーブルを使用して前記注目画素の画像データを色分解する色分解手段とを有し、
    前記選択手段は、前記注目画素が前記記録領域の下端側に位置する場合と、前記注目画素が前記記録領域の上端側に位置する場合とで、異なる色分解テーブルを選択することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記選択手段は、前記注目画素が前記下端側に位置する場合は吐出するインク滴サイズが小さい第一の記録素子を多用してドットを形成するための色分解テーブルを選択し、前記注目画素が前記上端側に位置する場合は前記吐出するインク滴サイズが大きい第二の記録素子を多用してドットを形成するための色分解テーブルを選択することを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
  3. さらに、前記色分解によって生成された前記画像形成用の画像データを、前記画像形成用の色材ごとに前記第一および第二の記録素子を有する記録ヘッドを備えるプリンタに出力する出力手段を有することを特徴とする請求項2に記載された画像処理装置。
  4. 前記選択手段は、前記注目画素が前記下端側に位置する場合は濃インクを吐出する第一の記録素子を多用してドットを形成するための色分解テーブルを選択し、前記注目画素が前記上端側に位置する場合は淡インクを吐出する第二の記録素子を多用してドットを形成するための色分解テーブルを選択することを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
  5. 前記選択手段は、前記注目画素が前記下端側に位置する場合は濃インクの小ドットを記録する第一の記録素子を多用してドットを形成するための色分解テーブルを選択し、前記注目画素が前記上端側に位置する場合は淡インクの大ドットを記録する第二の記録素子を多用してドットを形成するための色分解テーブルを選択することを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
  6. さらに、前記色分解によって生成された前記画像形成用の画像データを、前記画像形成用に前記第一および第二の記録素子を含む記録ヘッドを備えるプリンタに出力する出力手段を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載された画像処理装置。
  7. 前記選択手段は、前記注目画素が前記下端側に位置する場合はクリアインクの使用量を抑えた色分解テーブルを選択し、前記注目画素が前記上端側に位置する場合は前記下端側において選択する色分解テーブルよりも前記クリアインクの使用量が多い色分解テーブルを選択することを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
  8. さらに、前記色分解によって生成された前記画像形成用の画像データを、前記画像形成用に前記クリアインクを吐出する記録素子を含む記録ヘッドを備えるプリンタに出力する出力手段を有することを特徴とする請求項7に記載された画像処理装置。
  9. マルチパス記録による画像形成用の画像データを生成する画像処理方法であって、
    前記マルチパス記録における1パス分の記録媒体の搬送距離に相当する記録領域に対する、色分解する注目画素の位置を判定し、
    前記判定の結果に応じた色分解テーブルを選択し、
    前記選択した色分解テーブルを使用して前記注目画素の画像データを色分解し、
    前記注目画素が前記記録領域の下端側に位置する場合と、前記注目画素が前記記録領域の上端側に位置する場合とで、異なる色分解テーブルが選択されることを特徴とする画像処理方法。
  10. コンピュータを請求項1から請求項8の何れか一項に記載された画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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