JP2017031065A - ハイドロキノン誘導体の結晶化抑制方法。 - Google Patents
ハイドロキノン誘導体の結晶化抑制方法。 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017031065A JP2017031065A JP2015149605A JP2015149605A JP2017031065A JP 2017031065 A JP2017031065 A JP 2017031065A JP 2015149605 A JP2015149605 A JP 2015149605A JP 2015149605 A JP2015149605 A JP 2015149605A JP 2017031065 A JP2017031065 A JP 2017031065A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- external preparation
- arbutin
- skin
- hydroquinone derivative
- alkyl group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【課題】ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンを含有した製剤において、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制できる方法、もしくはハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制した使用性のよい皮膚外用剤を得ることを課題とした。【解決手段】 ハイドロキノン誘導体と、アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロース、アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロース、プルランからなる群から選ばれる少なくとも一種を含有することで、課題を解決できることが分かった。またヒドロキシエチルセルロース、プルランがより好ましいことも分かった。
Description
本発明は、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンを含有した製剤において、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制する方法、もしくはハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制した使用性のよい皮膚外用剤に関する。
紫外線は皮膚のメラニン色素の生成を促し、皮膚内に異常沈着すると、しみやソバカスの原因となる。そのため日焼けによるしみ・ソバカスを防止するために、美白剤を配合した化粧料を、皮膚に塗布することが行われている。しかしながら、美白剤は、化粧料の製剤化後に、凍結や低温、長期間の保存等により、または、ポンプ容器の吐出部に製剤が残存した場合、その結晶物が析出する場合がある。とりわけ、ポンプ容器の吐出に関しては、その結晶物が目詰まりの原因となり、吐出ができない場合がある。また、美白剤はその配合量も多いことから、塗布後のきしみ感、ツッパリ感などが強くなり、使用性が悪くなる場合がある。これら使用性の悪さは、皮膚への違和感となり、皮膚刺激を感じる場合もある。
これを解決するため、過去に複数の方法が開発されている。例えば、トラネキサム酸の場合、シリカ被覆酸化亜鉛を配合することで、その結晶物の析出を抑制、解決できることが知られている(特許文献1)。エラグ酸の場合、リン酸塩類が効果的であることが知られている(特許文献2)。
ただし、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンにおいては、トラネキサム酸やエラグ酸とその化学構造式が異なることから、結晶性や水への溶解性が大きく異なり、これらの課題解決策が同じではなく、その解決法は知られていない。そのため、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶物が析出しない方法、またきしみ感、ツッパリ感などの使用性も含めた課題を解決した皮膚外用剤の開発が求められていた。
ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンを含有した製剤において、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制できる方法、もしくはハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制した使用性のよい皮膚外用剤を得ることを課題とした。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、化粧品分野で使用されている各種原料を組み合わせて使用し、前記課題を解決することを目指して鋭意研究した結果、以下に示すような製剤が、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンを含有した製剤において、使用性を損なわず、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は以下に示すとおりである。
<1> (a)ハイドロキノン誘導体と、(b)アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロース、アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロース、プルランからなる群から選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
<2> (a)ハイドロキノン誘導体が、アルブチンであることを特徴とする<1>に記載の皮膚外用剤。
<3> (b)アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロースが、ヒドロキシエチルセルロースであることを特徴とする<1>又は<2>のいずれか1つに記載の皮膚外用剤。
<4> (b)アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロースが、ヒドロキシプロピルメチルセルロースであることを特徴とする<1>〜<3>のいずれか1つに記載の皮膚外用剤。
<5> ハイドロキノン誘導体と、ヒドロキシエチルセルロースと、プルランを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
<6> 可溶化剤型であることを特徴とする<1>〜<5>のいずれか1つに記載の皮膚外用剤。
<7> アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロース、アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロース、プルランからなる群から選ばれる少なくとも一種を、皮膚外用剤に配合することを特徴とするアルブチンの結晶析出の抑制方法。
<8> ヒドロキシエチルセルロースと、プルランを、皮膚外用剤に配合することを特徴とするアルブチンの結晶析出の抑制方法。
<2> (a)ハイドロキノン誘導体が、アルブチンであることを特徴とする<1>に記載の皮膚外用剤。
<3> (b)アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロースが、ヒドロキシエチルセルロースであることを特徴とする<1>又は<2>のいずれか1つに記載の皮膚外用剤。
<4> (b)アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロースが、ヒドロキシプロピルメチルセルロースであることを特徴とする<1>〜<3>のいずれか1つに記載の皮膚外用剤。
<5> ハイドロキノン誘導体と、ヒドロキシエチルセルロースと、プルランを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
<6> 可溶化剤型であることを特徴とする<1>〜<5>のいずれか1つに記載の皮膚外用剤。
<7> アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロース、アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロース、プルランからなる群から選ばれる少なくとも一種を、皮膚外用剤に配合することを特徴とするアルブチンの結晶析出の抑制方法。
<8> ヒドロキシエチルセルロースと、プルランを、皮膚外用剤に配合することを特徴とするアルブチンの結晶析出の抑制方法。
本発明によれば、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンを含有した製剤において、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制できる方法、もしくはハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制した使用性のよい皮膚外用剤を提供することができる。
<1>本発明のハイドロキノン誘導体
本発明で用いられるハイドロキノン誘導体は、一般的に化粧料等に用いられているものであればよい。また塩の状態であっても良い。例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩、トリエタノ−ルアミン塩、モノエタノ−ルアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩、アルギニン酸塩等の塩基性アミノ酸塩が好適に例示できる。ハイドロキノン誘導体としては、配糖体が好適に例示できる。ハイドロキノン誘導体の糖鎖部分には、L−アラビノ−ス、D−キシロ−ス、D−リボ−ス、D−キシルロ−ス、D−リキソ−ス、D−リブロ−ス等の五炭糖を挙げることができる。また、六炭糖としては、D−グルコ−ス、D−ガラクト−ス、D−マンノ−ス、D−タガト−ス、D−フルクト−ス、L−ソルボ−ス、D−タガト−ス、D−プシコ−ス等の六炭糖を挙げることができる。また、アミノ糖としては、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、ムラミン酸等のアミノ糖を挙げることができる。さらに、ウロン酸またはそれらのメチル化合物、アセチル化合物としては、D−グルクロン酸、D−ガラクツロン酸、D−マンヌロン酸、L−イズロン酸等のウロン酸またはそれらのメチル化合物、アセチル化合物を挙げることができる。中でもハイドロキノンとグルコ−スからなるアルブチンがより好ましい。ハイドロキノン誘導体の含有量としは、皮膚外用剤に対し0.1〜5質量%が好ましく、1〜3質量%がより好ましい。
本発明で用いられるハイドロキノン誘導体は、一般的に化粧料等に用いられているものであればよい。また塩の状態であっても良い。例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩、トリエタノ−ルアミン塩、モノエタノ−ルアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩、アルギニン酸塩等の塩基性アミノ酸塩が好適に例示できる。ハイドロキノン誘導体としては、配糖体が好適に例示できる。ハイドロキノン誘導体の糖鎖部分には、L−アラビノ−ス、D−キシロ−ス、D−リボ−ス、D−キシルロ−ス、D−リキソ−ス、D−リブロ−ス等の五炭糖を挙げることができる。また、六炭糖としては、D−グルコ−ス、D−ガラクト−ス、D−マンノ−ス、D−タガト−ス、D−フルクト−ス、L−ソルボ−ス、D−タガト−ス、D−プシコ−ス等の六炭糖を挙げることができる。また、アミノ糖としては、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、ムラミン酸等のアミノ糖を挙げることができる。さらに、ウロン酸またはそれらのメチル化合物、アセチル化合物としては、D−グルクロン酸、D−ガラクツロン酸、D−マンヌロン酸、L−イズロン酸等のウロン酸またはそれらのメチル化合物、アセチル化合物を挙げることができる。中でもハイドロキノンとグルコ−スからなるアルブチンがより好ましい。ハイドロキノン誘導体の含有量としは、皮膚外用剤に対し0.1〜5質量%が好ましく、1〜3質量%がより好ましい。
<2>本発明のアルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロース、アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロース
本発明のアルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロース、アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、一般的に化粧料等に用いられているものであればよい。アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロースとしては、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロースとしては、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが挙げられる。中でも、ヒドロキシエチルセルロースが好ましい。ヒドロキシエチルセルロースは、市販品を用いることができ、HECダイセルSE100、HECダイセルSE200、HECダイセルSE400、HECダイセルSE900(ダイセル化学社製)等が挙げられる。アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロース、アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロースの含有量としは、皮膚外用剤に対し0.05〜1質量%が好ましく、0.1〜0.3質量%がより好ましい。配合量が多いと、結晶抑制効果は高いが、べたつき感が強くなり、使用性は悪くなる。配合方法としては、攪拌しながら水又は水相に溶解させることができる。溶解中に熱を加えることや、予めエタノールやブチレングリコール等で原料を濡れさせておくことが効果的である。
本発明のアルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロース、アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、一般的に化粧料等に用いられているものであればよい。アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロースとしては、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロースとしては、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが挙げられる。中でも、ヒドロキシエチルセルロースが好ましい。ヒドロキシエチルセルロースは、市販品を用いることができ、HECダイセルSE100、HECダイセルSE200、HECダイセルSE400、HECダイセルSE900(ダイセル化学社製)等が挙げられる。アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロース、アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロースの含有量としは、皮膚外用剤に対し0.05〜1質量%が好ましく、0.1〜0.3質量%がより好ましい。配合量が多いと、結晶抑制効果は高いが、べたつき感が強くなり、使用性は悪くなる。配合方法としては、攪拌しながら水又は水相に溶解させることができる。溶解中に熱を加えることや、予めエタノールやブチレングリコール等で原料を濡れさせておくことが効果的である。
<3>本発明のプルラン
本発明のプルランは、グルコースのみからなる多糖類の一種であり、マルトトリオースがα−1,6結合で繰り返し鎖状に結合した構造を有する。分子量としては、10万〜30万のものが一般的な化粧料に用いられる。また化粧品用プルラン(林原社製)等の市販品を用いることができる。プルランの含有量としは、皮膚外用剤に対し0.01〜0.5質量%が好ましく、0.1〜0.3質量%がより好ましい。配合量が多いと、結晶抑制効果は高いが、べたつき感が強くなり、使用性は悪くなる。配合方法としては、攪拌しながら水又は水相に溶解させることができる。溶解中に熱を加えることや、予めエタノールやブチレングリコール等で原料を濡れさせておくことが効果的である。
本発明のプルランは、グルコースのみからなる多糖類の一種であり、マルトトリオースがα−1,6結合で繰り返し鎖状に結合した構造を有する。分子量としては、10万〜30万のものが一般的な化粧料に用いられる。また化粧品用プルラン(林原社製)等の市販品を用いることができる。プルランの含有量としは、皮膚外用剤に対し0.01〜0.5質量%が好ましく、0.1〜0.3質量%がより好ましい。配合量が多いと、結晶抑制効果は高いが、べたつき感が強くなり、使用性は悪くなる。配合方法としては、攪拌しながら水又は水相に溶解させることができる。溶解中に熱を加えることや、予めエタノールやブチレングリコール等で原料を濡れさせておくことが効果的である。
<4>本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、可溶化剤型、乳化剤型等が例示できる。水あるいはポリオール等を含む水相が連続層であり、外観は透明あるいは半透明である可溶化剤型が好ましい。可溶化剤型において、界面活性剤等の可溶化剤を用いることで、油や香料等を可溶化することができる。高分子を配合することで、粘度を高くすることもできる。皮膚外用剤として、ローション、エッセンス等に活用できる。
本発明の皮膚外用剤は、可溶化剤型、乳化剤型等が例示できる。水あるいはポリオール等を含む水相が連続層であり、外観は透明あるいは半透明である可溶化剤型が好ましい。可溶化剤型において、界面活性剤等の可溶化剤を用いることで、油や香料等を可溶化することができる。高分子を配合することで、粘度を高くすることもできる。皮膚外用剤として、ローション、エッセンス等に活用できる。
本発明の皮膚外用剤においては、前記の成分以外に、通常化粧料や皮膚外用医薬で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等) 、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等) 、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸,キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。
以下に、実施例を挙げて、本発明について詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ、限定されないことは言うまでもない。
<製造例1>本発明の皮膚外用剤の製造
表1に示す処方に従って本発明の皮膚外用剤を調製した(実施例1)。すなわちホモミキサーで均一に分散させながら、(A)に(B)、(C)の順に混合し、皮膚外用剤を得た。また、実施例1を参考に、実施例2−16、比較例1−3も同様に調製した。表1、2、3に示す。
表1に示す処方に従って本発明の皮膚外用剤を調製した(実施例1)。すなわちホモミキサーで均一に分散させながら、(A)に(B)、(C)の順に混合し、皮膚外用剤を得た。また、実施例1を参考に、実施例2−16、比較例1−3も同様に調製した。表1、2、3に示す。
<試験例1>結晶性評価
製造例1で得た皮膚外用剤を、ポンプ容器に入れ、3、4回吐出した後、製剤がポンプ吐出部に付着した状態で20、40℃に3ヶ月間保管し、その製剤の状態を目視により評価した(1ヶ月、3ヶ月)。評価基準を以下に示す。結果を表4に示す。
1:結晶物の析出は見られない。吐出性には問題なし。
2:極わずかな結晶物の析出が見られた。ただし、吐出性には問題なし。
3:わずかな結晶物の析出が見られた。吐出がしにくく、若干の問題あり。
4:結晶物の析出が見られた。吐出できずに問題あり(目詰まりが起きている)。
製造例1で得た皮膚外用剤を、ポンプ容器に入れ、3、4回吐出した後、製剤がポンプ吐出部に付着した状態で20、40℃に3ヶ月間保管し、その製剤の状態を目視により評価した(1ヶ月、3ヶ月)。評価基準を以下に示す。結果を表4に示す。
1:結晶物の析出は見られない。吐出性には問題なし。
2:極わずかな結晶物の析出が見られた。ただし、吐出性には問題なし。
3:わずかな結晶物の析出が見られた。吐出がしにくく、若干の問題あり。
4:結晶物の析出が見られた。吐出できずに問題あり(目詰まりが起きている)。
<試験例2>使用性評価
製造例1で得た皮膚外用剤を、専門パネル5名が使用し、きしみ感とべたつき感において、使用性評価した。評価基準を以下に示す。結果を表5に示す。
<きしみ感>
1:きしみ感がなく、使用性として問題なし。
2:きしみ感があまりなく、使用性として問題なし。
3:きしみ感が若干感じられるが、使用性として問題は小さい。
4:きしみ感があり、使用性として問題である。
<べたつき感>
1:べたつき感がなく、使用性として問題なし。
2:べたつき感があまりなく、使用性として問題なし。
3:べたつき感が若干感じられるが、使用性として問題は小さい。
4:べたつき感があり、使用性として問題である。
製造例1で得た皮膚外用剤を、専門パネル5名が使用し、きしみ感とべたつき感において、使用性評価した。評価基準を以下に示す。結果を表5に示す。
<きしみ感>
1:きしみ感がなく、使用性として問題なし。
2:きしみ感があまりなく、使用性として問題なし。
3:きしみ感が若干感じられるが、使用性として問題は小さい。
4:きしみ感があり、使用性として問題である。
<べたつき感>
1:べたつき感がなく、使用性として問題なし。
2:べたつき感があまりなく、使用性として問題なし。
3:べたつき感が若干感じられるが、使用性として問題は小さい。
4:べたつき感があり、使用性として問題である。
表4、5の結果より、本発明は、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンを含有した製剤において、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制できる方法、もしくはハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制した使用性のよい皮膚外用剤であることがわかる。
本発明は、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンを含有した製剤において、ハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制できる方法、もしくはハイドロキノン誘導体あるいはアルブチンの結晶化を抑制した使用性のよい皮膚外用剤に適用できる。
Claims (8)
- (a)ハイドロキノン誘導体と、(b)アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロース、アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロース、プルランからなる群から選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
- (a)ハイドロキノン誘導体が、アルブチンであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
- (b)アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロースが、ヒドロキシエチルセルロースであることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- (b)アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロースが、ヒドロキシプロピルメチルセルロースであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- ハイドロキノン誘導体と、ヒドロキシエチルセルロースと、プルランを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
- 可溶化剤型であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルセルロース、アルキル基がC1〜C3のヒドロキシアルキルアルキルセルロース、プルランからなる群から選ばれる少なくとも一種を、皮膚外用剤に配合することを特徴とするアルブチンの結晶析出の抑制方法。
- ヒドロキシエチルセルロースと、プルランを、皮膚外用剤に配合することを特徴とするアルブチンの結晶析出の抑制方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015149605A JP2017031065A (ja) | 2015-07-29 | 2015-07-29 | ハイドロキノン誘導体の結晶化抑制方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015149605A JP2017031065A (ja) | 2015-07-29 | 2015-07-29 | ハイドロキノン誘導体の結晶化抑制方法。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017031065A true JP2017031065A (ja) | 2017-02-09 |
Family
ID=57987609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015149605A Pending JP2017031065A (ja) | 2015-07-29 | 2015-07-29 | ハイドロキノン誘導体の結晶化抑制方法。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017031065A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019031902A3 (ko) * | 2017-08-11 | 2019-06-20 | (주)아모레퍼시픽 | (r)-n-[1-(3,5-다이플루오로-4-메테인설폰일아미노-페닐)-에틸]-3-(2-프로필-6-트라이플루오로메틸-피리딘-3-일)-아크릴아마이드를 함유하는 약학 조성물 |
-
2015
- 2015-07-29 JP JP2015149605A patent/JP2017031065A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019031902A3 (ko) * | 2017-08-11 | 2019-06-20 | (주)아모레퍼시픽 | (r)-n-[1-(3,5-다이플루오로-4-메테인설폰일아미노-페닐)-에틸]-3-(2-프로필-6-트라이플루오로메틸-피리딘-3-일)-아크릴아마이드를 함유하는 약학 조성물 |
KR20200030499A (ko) * | 2017-08-11 | 2020-03-20 | (주)아모레퍼시픽 | (r)-n-[1-(3,5-다이플루오로-4-메테인설폰일아미노-페닐)-에틸]-3-(2-프로필-6-트라이플루오로메틸-피리딘-3-일)-아크릴아마이드를 함유하는 약학 조성물 |
CN110996908A (zh) * | 2017-08-11 | 2020-04-10 | 株式会社爱茉莉太平洋 | 包含(r)-n-[1-(3,5-二氟-4-甲磺酰氨基-苯基)-乙基]-3-(2-丙基-6-三氟甲基-吡啶-3-基)-丙烯酰胺的药物组合物 |
JP2020530444A (ja) * | 2017-08-11 | 2020-10-22 | アモーレパシフィック コーポレーションAmorepacific Corporation | (r)‐n‐[1‐(3,5‐ジフルオロ‐4‐メタンスルホニルアミノ‐フェニル)‐エチル]‐3‐(2‐プロピル‐6‐トリフルオロメチル‐ピリジン‐3‐イル)‐アクリルアミドを含む医薬組成物 |
JP7108681B2 (ja) | 2017-08-11 | 2022-07-28 | アモーレパシフィック コーポレーション | (r)‐n‐[1‐(3,5‐ジフルオロ‐4‐メタンスルホニルアミノ‐フェニル)‐エチル]‐3‐(2‐プロピル‐6‐トリフルオロメチル‐ピリジン‐3‐イル)‐アクリルアミドを含む医薬組成物 |
KR102540472B1 (ko) * | 2017-08-11 | 2023-06-08 | (주)아모레퍼시픽 | (r)-n-[1-(3,5-다이플루오로-4-메테인설폰일아미노-페닐)-에틸]-3-(2-프로필-6-트라이플루오로메틸-피리딘-3-일)-아크릴아마이드를 함유하는 약학 조성물 |
US11957669B2 (en) | 2017-08-11 | 2024-04-16 | Amorepacific Corporation | Pharmaceutical composition containing (R)-N-[1-(3,5-difluoro-4-methansulfonylamino-phenyl)-ethyl]-3-(2-propyl-6-trifluoromethyl-pyridin-3-yl)-acrylamide |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013216640A5 (ja) | ||
JP2012001458A5 (ja) | ||
JP6113484B2 (ja) | 美白成分を含有する多価アルコール相組成物 | |
JP2007161616A5 (ja) | ||
JP2017031065A (ja) | ハイドロキノン誘導体の結晶化抑制方法。 | |
JP4393937B2 (ja) | 洗顔料 | |
JP2006028229A5 (ja) | ||
JP4272132B2 (ja) | 毛髪用の化粧料 | |
JP2006298868A (ja) | クレンジング用の化粧料に好適な皮膚外用剤 | |
JP6224898B2 (ja) | 発色性組成物及び化粧料 | |
JP2006036716A5 (ja) | ||
JP2006062970A5 (ja) | ||
JP5734574B2 (ja) | 水性洗浄料 | |
JP2006199634A (ja) | ベシクル系外用組成物 | |
JP2005255644A (ja) | アウトバス・トリートメント | |
JP4058399B2 (ja) | 角質除去用の化粧料 | |
JP5688237B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP5963546B2 (ja) | 皮膚外用組成物 | |
JP2013023456A5 (ja) | ||
JP6589237B2 (ja) | 寒天を含有するゲル状洗顔料 | |
JP2005154318A (ja) | カルボキシビニルポリマーを含有する皮膚外用剤 | |
JP2011173841A5 (ja) | ||
JP2005089309A (ja) | 口唇の荒れの処置のための化粧料 | |
JP2005162703A (ja) | 洗顔料 | |
JP6235358B2 (ja) | α−ヒドロキシ酸を含有する乳液状の皮膚外用剤 |