JP2017026209A - 除水装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図6〜8に示すように、基台1にはネットコンベア2を所定の方向に移動可能に設けるとともに、この基台1には、ネットコンベア2の下方から圧縮空気を噴出する第1噴出ユニット3を組み込んでいる。
なお、この第1噴出ユニット3の一部を構成するのが、図7における複数の下側ノズル4である。これら下側ノズル4は、ネットコンベア2の搬送方向に直交する方向に整列されている。
また、上記天井面には、上側ノズル6とは別の横方向ノズル7を設けているが、この横方向ノズル7はネットコンベア2とほぼ平行に取り付けている。
したがって、真空パック8に食品11を封入した状態では、真空パック8の形状は、真空引きされた際の食品11の塊形状によって決まる。言い換えると、真空パック8に食品11を封入した状態では、食品11の特性や袋詰め状態に応じてその形状や表面の凹凸が複雑に変化する。
すなわち、第2噴出ユニット5の上記天井面には、ネットコンベア2の搬送方向に伸びる一対のローラ支持プレート14,15を設け、このローラ支持プレート14,15に、押えローラ12,13と同数の板バネ16,17を設けている。そして、これら板バネ16,17に軸受け片18,19を設けるとともに、この軸受け片18,19で押えローラ12,13を回転自在に支持している。
なお、図中符号20は、ネットコンベア2の搬送方向にほぼ平行に配置したガイド部材で、図7に示すように、真空パック8を搬送するとき、その開口部9をこのガイド部材20にあてがうようにしている。
先ず、ネットコンベア2を所定の速度で搬送させるとともに、水洗いをすませた真空パック8をネットコンベア2に載せる。このときには真空パック8の開口部9の先端をガイド部材20に沿わせるようにしてネットコンベア2に導入する。
このときに、真空パック8の搬送姿勢がさまざまだと、各ノズル4,6,7から噴出される圧縮空気が真空パック8にまんべんなく当たらなくなる。圧縮空気がまんべんなく当たらないと、その当たらない部分に水分が残ったりする。
いずれにしても、ネットコンベア2で搬送される真空パック8は、終始一貫して搬送姿勢を一定に保つことが求められる。
また、押えローラ12,13が真空パック8の表面でバウンドすれば、瞬間的に押し付け力が弱くなって、真空パック8の搬送姿勢を一定に保てなくなる。特に、真空パック8には、各ノズル4,6,7から圧縮空気が常時吹き付けられているので、瞬間的にでも、押えローラ12,13の押し付け力が弱くなると、真空パック8の位置がずれてしまう。
また、真空パック8の位置ずれは、上記した金属検査等の次工程にも悪影響を及ぼすことになる。
この発明の目的は、コンベアで搬送される真空パック等の除水対象物の搬送姿勢を常に一定に保てる除水装置を提供することである。
また、コンベアも除水対象物を搬送でき、しかも、押え部材との間で除水対象物を挟持できれば、特にその構成は限定されない。
さらに、上記押え部材も、除水対象物をコンベアとの間で挟持でき、しかも、上記コンベアと同期して一体的に移動できる構成であれば、その材質や形状は問わない。
したがって、除水対象物の形状が複雑であったり、表面に凹凸があったりしても、押え部材による押し付け力を一定に保つことができる。押し付け力が一定であれば、搬送姿勢も常に一定に保たれるので、除水対象物の周辺に付着した水分を確実に吹き飛ばすことができるとともに、次工程に悪影響を及ぼすこともない。
先ず、この実施形態は、基台1の両側にネットコンベア2とほぼ平行にした設置スペース1a,1bを設け、一方の設置スペース1aには、図示していない駆動モータを組み込んだモータケース21を固定している。そして、このモータケース21に隣接して支持ボックス22を固定するとともに、ネットコンベア2の搬送方向において上記支持ボックス22と対向する位置に他方の支持ボックス23を固定している。これら支持ボックス22,23は、ネットコンベア2で搬送される除水対象物の必要搬送長さ分の間隔を保っている。
そして、支持ボックス22,24間には、上記駆動モータの回転力が伝達される駆動軸26を掛け渡し、支持ボックス23,25間には従動軸27を掛け渡している。
また、上記従動軸27にも、プーリーからなる一対の回転部材30,31を設け、これら回転部材30,31を駆動軸26の回転部材28,29に対向させている。
また、上記第1,2弾性ベルト32,33はその断面形状を円形にするとともに、それらをネットコンベア2に押し付けたとき弾力的に変形できるようにしている。
そして、両ビーム34,35間には、上記回転部材28,30に平行掛けした第1弾性ベルト32に沿うようにして、支持プレート36を設けているが、この支持プレート36は、図3に示すようにビーム34,35に対して上下左右に移動可能にしている。
なお、ブラケット38の固定位置を微調整するときには、止めボルト39を少し緩めて、ブラケット38を微調整長孔38cの範囲でスライドすればよい。
そして、上記高さ微調整長孔36aに止めボルト40を通して、その先端を支持部38bにネジ止めすれば、支持プレート36を支持部38bに固定できるとともに、その上下位置を微調整するときには、止めボルト40を少し緩めて、支持プレート36を微調整長孔36aの範囲でスライドすればよい。
なお、上記支持プレート36、高さ微調整長孔36a、ブラケット38及びガイドローラ41が相まって、この発明の高さ調整機構を構成する。
一方、回転部材29,31に平行掛けした第2弾性ベルト33にも、テンションローラ47を接触させて、第2弾性ベルト33に一定のテンションが作用するようにしている。そして、このテンションローラ47も、テンションローラ42と同様に、その位置を調整できるようにしている。
また、支持ロッド44を移動して位置規制プレート43の位置を調整することによって、位置規制プレート43と第1弾性ベルト32との対向間隔を自由に調整できる。
また、第2弾性ベルト33も、それを真空パック8に対して適切な位置を押えられるように第1弾性ベルト32との間隔を調整しておく。
ネットコンベア2に導入された真空パック8は、その開口部9の近辺が、第1弾性ベルト32とネットコンベア2との間に挟持される。このときの挟持力は、ガイドローラ41の高さ位置に応じて決まる。
また、上記真空パック8の中腹部は、第2弾性ベルト33のテンションの力で押さえ付けられる。
このとき、従来のように押えローラ12,13がバウンドするようなことがなく、第1,2弾性ベルト32,33が真空パック8をしっかりと押え続けているので、当該真空パック8が位置ずれしたりしない。
なお、上記実施形態では、除水対象物として真空パック8を用いたが、上記押え部材である第1,2弾性部材32,33とネットコンベア2とで挟持できれば、除水対象物はどのようなものでもよい。
さらに、上記押え部材も、除水対象物をコンベアとの間で挟持でき、しかも、上記コンベアと同期して一体的に移動できれば、その材質や形状は問わない。
Claims (5)
- 除水対象物をコンベアで搬送するとともに、その搬送過程で上記除水対象物に圧縮空気を吹きかけて、除水対象物に付着した水分を吹き飛ばす除水装置であって、
上記コンベアと同期して一体的に移動する押え部材を設け、
この押え部材で上記除水対象物を上記コンベアに押し付けて、押え部材とコンベアとで除水対象物を挟持する構成にした除水装置。 - 上記押え部材をエンドレスにし、このエンドレスにした押え部材を一対の回転部材間に平行掛けするとともに、
上記コンベアに対する上記押え部材の高さ位置を調整可能にした高さ調整機構を設けてなる請求項1に記載の除水装置。 - 上記押え部材の移動方向に沿って設けるとともに、
搬送過程における除水対象物の端部を上記押え部材の移動方向に沿ってガイドする位置規制プレートを設けた請求項1又は2に記載の除水装置。 - 上記除水対象物を、封入物を封入して真空引きした真空パックにするとともに、
上記押え部材が上記真空パックの開口部の近辺を上記コンベアに押し付けて、開口部の近辺を押え部材とコンベアとで挟持する構成にした請求項1〜3のいずれか1に記載の除水装置。 - 上記押え部材を第1弾性ベルトとし、
この第1弾性ベルトとは別の第2弾性ベルトを設け、
これら2本の弾性ベルトで上記真空パックをコンベアに押し付けるとともに、
第1弾性ベルトとコンベアとで、真空パックの開口部を挟持する構成にした請求項4又は5に記載の除水装置。
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