JP2014234300A - 物品仕分装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品仕分装置1において、仕分けコンベヤ4への物品の搬送を簡単な構成で確実に行えるようにする。
【解決手段】本願発明の物品仕分装置1は、多数の搬送ユニット3を列状に並べて搬送する搬送コンベヤ2から、これの搬送方向Xと交差する仕分け方向Yに分岐した仕分けコンベヤ4に向けて、各搬送ユニット3上の物品Mを送り出すように構成する。各搬送ユニット3は、仕分けコンベヤ4に物品Mを送り出すベルト体13を備える。ベルト体13の上面側を仕分け方向Yに向けて斜め下向きに傾斜可能に構成する。ベルト体13の非駆動時にはベルト体13上面側を水平に保持する一方、ベルト体13の駆動時にはベルト体13上面側を仕分け方向Yに向けて斜め下向きに傾斜させるように構成する。
【選択図】図2

Description

本願発明は、果実や野菜等の物品が載置される多数の搬送ユニットを列状に並べて搬送する搬送コンベヤと、これから交差方向に分岐した仕分けコンベヤとを備えている物品仕分装置に関するものである。
従来から、搬送コンベヤにて連続的に搬送される物品を所定のグループ毎に仕分けるための物品仕分装置には様々なタイプが存在する。
この種の物品仕分装置の代表例として特許文献1には、クロスベルト式コンベヤの構造が開示されている。クロスベルト式コンベヤは、多数の搬送ユニットを一列状に並べて搬送する搬送コンベヤと、これから直交方向に分岐した仕分けコンベヤとを備えている。各搬送ユニットには、その上面に載置された果実や野菜等の物品を仕分けコンベヤに向けて送り出すクロスベルトソータが設けられている。この場合、搬送コンベヤ中における所定の仕分け箇所に、仕分け対象となる物品を載せた搬送ユニットが到達すると、クロスベルトソータの駆動にて物品が仕分けコンベヤに向けて送り出される。
特開2003−53275号公報
ところで、前記従来の物品仕分装置において、トマト、桃、梨又はメロンといった物品を仕分けることはよく行われている。しかし、前記特許文献1の物品仕分装置では、搬送コンベヤから仕分けコンベヤに物品を受け渡すに際して、搬送コンベヤに沿った物品の移動(搬送方向の移動)がクロスベルトソータにて急激に規制されるから、クロスベルトソータの駆動初期は、慣性の作用によって物品がクロスベルトソータ上に残ろうとし、仕分けコンベヤの方向と反対側に転倒し易い。この点、前記従来の物品仕分装置では、クロスベルトソータの上面側に、転倒防止用の押し出し突起を設けたり、物品載置用の受け皿を設けたりしている。しかし、クロスベルトソータの上面側に押し出し突起や受け皿を設けるのは、部品点数及び製造工数の増大を招来し、コストが嵩むという問題があった。
そこで、本願発明は上記の問題点を解消することを技術的課題とするものである。
請求項1の発明は、多数の搬送ユニットを列状に並べて搬送する搬送コンベヤから、これの搬送方向と交差する仕分け方向に分岐した仕分けコンベヤに向けて、前記各搬送ユニット上の物品を送り出す物品仕分装置において、前記各搬送ユニットは、前記仕分けコンベヤに前記物品を送り出すベルト体を備え、前記ベルト体の上面側を前記仕分け方向に向けて斜め下向きに傾斜可能に構成し、前記ベルト体の非駆動時には、前記ベルト体上面側を水平に保持する一方、前記ベルト体の駆動時には、前記ベルト体上面側を前記仕分け方向に向けて斜め下向きに傾斜させるように構成しているというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の物品仕分装置において、前記ベルト体の前記仕分け方向下流側が前記仕分け方向上流側よりも低位置にくるように前記ベルト体を傾動可能に構成し、前記ベルト体の傾動可否を切り換えるロック部材を備え、前記ベルト体の駆動時には、前記ロック部材をロック解除状態にして前記ベルト体を傾動させるように構成しているというものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の物品仕分装置において、前記ベルト体の非駆動時には、前記ベルト体上面側の物品載置箇所を弛み勝手に構成する一方、前記ベルト体の駆動時には、前記物品載置箇所を張り勝手に構成しているというものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載の物品仕分装置において、前記ベルト体内周側のうち前記仕分け方向上流側には、前記ベルト体上面側のうち前記仕分け方向上流側を下方から支持する支持板を設けているというものである。
本願発明によると、多数の搬送ユニットを列状に並べて搬送する搬送コンベヤから、これの搬送方向と交差する仕分け方向に分岐した仕分けコンベヤに向けて、前記各搬送ユニット上の物品を送り出す物品仕分装置において、前記各搬送ユニットは、前記仕分けコンベヤに前記物品を送り出すベルト体を備え、前記ベルト体の上面側を前記仕分け方向に向けて斜め下向きに傾斜可能に構成し、前記ベルト体の非駆動時には、前記ベルト体上面側を水平に保持する一方、前記ベルト体の駆動時には、前記ベルト体上面側を前記仕分け方向に向けて斜め下向きに傾斜させるように構成しているから、前記従来のような押し出し突起や受け皿が前記ベルト体上面側に存在しなくても、前記ベルト体の駆動初期において前記物品が前記仕分けコンベヤと反対側(前記仕分け方向と逆方向)に転倒するおそれを格段に低減できる。また、前記ベルト体上面側の前記仕分け方向斜め下向きの傾斜と前記ベルト体の駆動とが、前記物品を前記仕分けコンベヤに向けて送り出す初動力となるため、前記物品の前記仕分けコンベヤに向けての初期動作を高速且つスムーズに実現でき、前記物品を前記仕分けコンベヤに確実に搬送できる。
特に、請求項3の発明によると、前記ベルト体の非駆動時には、前記ベルト体上面側の物品載置箇所を弛み勝手に構成しているから、前記ベルト体上面側を前記仕分け方向斜め下向きに傾斜させていても、弛み勝手で凹んだ前記物品載置箇所に前記物品を安定的に保持できる。また、前記ベルト体の駆動時には、前記物品載置箇所を張り勝手に構成しているから、前記物品載置箇所が前記仕分け方向斜め下向きに直線状に傾斜して延びることになり、前記物品を前記仕分けコンベヤに向けて確実に搬送できる。
また、請求項4の発明によると、前記ベルト体内周側のうち前記仕分け方向上流側には、前記ベルト体上面側のうち前記仕分け方向上流側を下方から支持する支持板を設けているから、前記ベルト体の弛み勝手な部分の長さが前記支持板の存在によって最小限に抑えられる。
物品仕分装置の概略平面図である。 クロスベルトソータの駆動態様を説明する側面図であり、(a)は送り出し前、(b)は送り出し初期、(c)は送り出し後期の状態を示す図である。 クロスベルトソータの仕分け方向下流側の拡大平面図である。 クロスベルトソータの仕分け方向上流側の拡大平面図である。 搬送ユニットを省略した状態での物品仕分装置の概略平面図である。 (a)(b)は仕分け態様を説明する概略平面図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。まず始めに、図1〜図4を参照しながら、物品仕分装置1の概要を説明する。物品仕分装置1は、トマト、桃、梨又はメロンといった物品Mを、等級(品質)や階級(サイズ及び形状)に応じたグループ毎に仕分けるものであり、多数の搬送ユニット3を列状に並べて搬送する搬送コンベヤ2と、当該搬送コンベヤ2から分岐した少なくとも1つの仕分けコンベヤ4とを備えている。各仕分けコンベヤ4は、搬送コンベヤ2から送り込まれた物品Mを一時的に滞留させながら搬送する目的で、間欠的に駆動するように構成されている。各仕分けコンベヤ4上に滞留している物品Mは、例えばオペレータの手作業にて透明合成樹脂製の包装パックや段ボール箱等の包装用容器にパッキング(箱詰め)される。
図2及び図5に示すように、搬送コンベヤ2は、その長手方向に沿って延びる左右一対の走行レール5を備えている。これら走行レール5上に、台車タイプの搬送ユニット3群が走行可能に配置されている。図示は省略するが、搬送コンベヤ2の長手両端部には、駆動スプロケットと従動スプロケットとがそれぞれ振り分けて配置されている。両スプロケットに巻き掛けられた無端チェンに、各搬送ユニット3が所定のピッチ間隔で連結されている。両スプロケット及び無端チェンの駆動にて、搬送ユニット3群は搬送コンベヤ2を循環移動する。実施形態の搬送ユニット3群は、搬送コンベヤ2の上部側で搬送方向Xに沿って移動する。なお、各搬送ユニット3の位置は、駆動スプロケットの駆動量をロータリエンコーダ(図示省略)でカウントすることによって計測される。
図1、図2及び図5に示すように、各搬送ユニット3は、搬送コンベヤ2中における所定の仕分け箇所So(仕分けコンベヤ4との分岐箇所)にて、搬送方向Xと交差する仕分け方向Yに搬送ユニット3上の物品Mを送り出す仕分け機構としてのクロスベルトソータ10を備えている。実施形態のクロスベルトソータ10は、平面視矩形枠状の外枠体11と、外枠体11の内部に配置した傾動ユニット12とを備えている。傾動ユニット12は、一対のフレーム板12aの間に回転可能に軸支された回転ローラ対14と、当該回転ローラ対14に巻き掛けられたベルト体としてのクロスベルト13とを有している。回転ローラ対14は搬送方向Xに沿って互いに平行状に延びている。このため、クロスベルト13は搬送方向Xと交差(実施形態では直交)する方向に回行移動(周回動)可能になっている。すなわち、実施形態では、仕分け方向Yが搬送方向Xと直交する関係にある。
クロスベルト13の下面側には、搬送方向Xと交差する方向に往復動してクロスベルト13を周回動させるベルト駆動シュー16が取り付けられている。ベルト駆動シュー16の下面側にはガイドピン17が下向きに突設されている。この場合、ベルト駆動シュー16を仕分け方向Yと逆方向に移動させると、これに連動してクロスベルト13の上面側が仕分け方向Yに移動する。クロスベルト13の上面側には物品Mが載置される。従って、クロスベルト13上の物品Mは、クロスベルト13上面側の仕分け方向Yへの回行移動によって仕分けコンベヤ4に向けて搬出される。
図2に示すように、傾動ユニット12の上面側(クロスベルト13の上面側)は、仕分け方向Yに向けて斜め下向きに傾斜可能に構成している。実施形態では、外枠体11における搬送方向X前後の側枠板11aの内面側に、傾動ユニット12の各フレーム板12aから外向きに突出した枢着ピン12bを回動可能に軸支することによって、クロスベルト13の仕分け方向Y下流側が仕分け方向Y上流側よりも低位置にくるように、傾動ユニット12(クロスベルト13)を傾動可能に構成している。枢着ピン12bは、フレーム板12aの仕分け方向Y上流端と下流端との間の中心位置よりも上流側にずれた箇所に位置している。このため、傾動ユニット12が一対の枢着ピン12b回りに傾動する場合、傾動ユニット12(クロスベルト13)の仕分け方向Y下流側が仕分け方向Y上流側よりも低位置にくることになる。
図3に示すように、実施形態では、傾動ユニット12(クロスベルト13)の傾動を規制するストッパーとして、各フレーム板11aの仕分け方向Y下流側から外向きに突出した規制ピン15aと、外枠体11における搬送方向X前後の側枠板11aの内面側に取り付けたU字状の受け部材15bとを備えている。傾動ユニット12の傾動時に各規制ピン15aがこれに対応する受け部材15bに上方から嵌まることによって、傾動ユニット12(クロスベルト13)の下向き傾動が規制され、傾動ユニット12の上面側(クロスベルト13の上面側)が仕分け方向Yに向けて斜め下向きに傾斜した姿勢で保持される。
図2に示すように、クロスベルトソータ10には、傾動ユニット12(クロスベルト13)の傾動可否を切り換える係合爪19a付きのロック部材19を備えている。実施形態では、外枠体11における搬送方向X前後の側枠板11aの間に、搬送方向Xに平行な枢支軸11bを装架している。枢支軸11bの長手中途部にロック部材19の基端側を回動可能に軸支している。ロック部材19の先端側に係合爪19aを形成している。傾動ユニット12における両フレーム板12aの間に、搬送方向Xに平行な係止軸12cを装架している。ロック部材19の枢支軸11b回りの回動によって、ロック部材19の係合爪19aが係止軸12cに係脱する。すなわち、ロック部材19を枢支軸11b回りに回動させて係止軸12cとの係合を解除すると、傾動ユニット12の上面側(クロスベルト13の上面側)が仕分け方向Yに向けて斜め下向きに傾斜した姿勢となるように、傾動ユニット12が一対の枢着ピン12b回りに傾動する(図2(b)(c)参照)。ロック部材19の係合爪19aを係止軸12cに係合させると、傾動ユニット12(クロスベルト13)の上面側が水平になる姿勢で傾動ユニット12が保持される(図2(a)参照)。
ロック部材の係合爪19aには、仕分け方向Yと逆方向に向けて下り傾斜状のフック傾斜面19bを形成している。図示は省略するが、係合爪19aは、枢支軸11bに被嵌したねじりバネによって、係合爪19a側(先端側)を常時下向き(係止軸12cを係止する方向)に回動させるように付勢されている。傾動ユニット12(クロスベルト13)を上向き傾動させた場合、係合爪19aのフック傾斜面19bに傾動ユニット12側の係止軸12cが当たって、ロック部材19をねじりバネのバネ力に抗して逃げ回動させる。その後、係合爪19aが係止軸12cを係止して、傾動ユニット12の上面側が水平になる姿勢で傾動ユニット12が保持される(図2(a)参照)。
搬送コンベヤ2中の仕分け箇所Soには、出没動可能な切換アーム24付きの電磁ソレノイド25を配置している(図2及び図4参照)。切換アーム24付きの電磁ソレノイド25はロック部材19をロック解除させる解除部材に相当する。電磁ソレノイド25の駆動で切換アーム24を突出動させ、ロック部材19の基端側を仕分け方向Y上流側から押圧することによって、ロック部材19の係合爪19aがねじりバネのバネ力に抗して係止軸12cから外れ、ロック解除状態になる(図2(b)参照)。そうすると、傾動ユニット12の上面側(クロスベルト13の上面側)が仕分け方向Yに向けて斜め下向きに傾斜するように、傾動ユニット12(クロスベルト13)が一対の枢着ピン12b回りに傾動する。
上記のように、クロスベルト13の上面側を仕分け方向Yに向けて斜め下向きに傾斜させると、前記従来のような押し出し突起や受け皿がクロスベルト13上面側に存在しなくても、クロスベルト13の駆動初期において物品Mが仕分けコンベヤ4と反対側(仕分け方向Yと逆方向)に転倒するおそれを格段に低減できる。また、クロスベルト13上面側の仕分け方向Y斜め下向きの傾斜とクロスベルト13の駆動とが、物品Mを仕分けコンベヤ4に向けて送り出す初動力となるため、物品Mの仕分けコンベヤ4に向けての初期動作を高速且つスムーズに実現でき、物品を仕分けコンベヤ4に確実に搬送できる。
図2(a)に示すように、クロスベルト13上面側のうち仕分け方向Y下流側の略半部は物品載置箇所50になっている。実施形態では、クロスベルト13の非駆動時に、クロスベルト13上面側の物品載置箇所50を弛み勝手に構成している。物品載置箇所50に物品Mを載せると、物品Mの自重で物品載置箇所50が弛んで凹むことになる。このため、クロスベルト13上面側を仕分け方向Y斜め下向きに傾斜させていても、弛み勝手で凹んだ物品載置箇所50に物品Mを安定的に保持できる。図2(c)に示すように、ベルト駆動シュー16を仕分け方向Y逆向きに移動させてクロスベルト13を駆動させると、ベルト駆動シュー16の移動によって、弛み勝手で凹んだ物品載置箇所50が引っ張られ、張り勝手になる。このため、物品載置箇所50が仕分け方向Y斜め下向きに直線状に傾斜して延びることになり、物品Mを仕分けコンベヤ4に向けて確実に搬送できる。この場合、クロスベルト13下面側の支持板18(詳細は後述する)直下の箇所が弛み勝手になる。
クロスベルトソータ10の内部、すなわち、クロスベルト13内周側のうち仕分け方向Y上流側には、クロスベルト13上面側のうち仕分け方向Y上流側を下方から支持する支持板18を設けている。支持板18は、クロスベルト13上の物品Mの重量を受け止めるためのものであり、一対のフレーム板12aの内面側に固着されている。このため、クロスベルト13の弛み勝手な部分の長さが支持板18の存在によって最小限に抑えられる。
図5に示すように、搬送コンベヤ2中の仕分け箇所Soには、搬送ユニット3の搬送方向Xに沿った移動によってガイドピン17を仕分け方向Yと逆方向に案内する誘導板22が配置されている。誘導板22は、平面視で搬送コンベヤ2の搬送下流側に行くに連れて仕分けコンベヤ4から離れる斜め方向に傾斜している。傾動ユニット12の上面側(クロスベルト13の上面側)が仕分け方向Yに向けて斜め下向きに傾斜するように、傾動ユニット12(クロスベルト13)を一対の枢着ピン12b回りに傾動させると、ガイドピン17は誘導板22の一端側に突き当たる高さにまで下向き移動する。そうすると、ガイドピン17は、搬送ユニット3の搬送方向Xに沿った移動によって、誘導板22に沿った斜め方向にスライド移動し、ガイドピン17の斜め方向の移動に伴い、ベルト駆動シュー16が仕分け方向Yと逆方向に移動し、これに連動してクロスベルト13の上面側が仕分け方向Yに移動する。その結果、クロスベルト13上の物品Mが仕分けコンベヤ4に向けて送り出される。係合爪19aが係止軸12cを係止して、傾動ユニット12の上面側が水平になる姿勢で傾動ユニット12を保持した場合は(図2(a)参照)、搬送ユニット3の搬送方向Xに沿った移動によって、ガイドピン17が誘導板22に接触せずそのまま進む。従って、クロスベルト13の非駆動時(非周回動時)には、クロスベルト13上面側を水平に保持している一方、クロスベルト13の駆動時(周回動時)には、クロスベルト13上面側を仕分け方向Yに向けて斜め下向きに傾斜させているのである。
なお、搬送コンベヤ2における最上流の仕分け箇所Soよりも搬送上流側には、物品Mの等級を判定する判定手段30が配置されている。判定手段30は、仕分けの目的や物品Mの種類に応じて採用される。例えばサイズや形状で仕分ける場合は、光学センサや画像処理装置等を採用すればよく、品質で仕分ける場合は糖度計等を採用すれば足りる。また、図示は省略するが、搬送コンベヤ2における最下流の仕分け箇所Soよりも更に搬送下流側には、各搬送ユニット3のガイドピン17を誘導板22による案内前の位置に戻す戻し誘導板と、傾動ユニット12を水平な姿勢に戻す戻し傾斜ローラとを配置している。
図1に示すように、実施形態の仕分けコンベヤ4は、複数本を仕分け方向Yに対して並列に近接並置して構成されている。各仕分けコンベヤ4は、一対の略平行なコンベヤフレーム41を備えている。図示は省略するが、各仕分けコンベヤ4の長手両端部には、駆動プーリと従動プーリとがそれぞれ振り分けて配置されている。両プーリに仕分けベルト42が巻き掛けられている。両プーリ及び仕分けベルト42は、駆動源である電動モータからの動力伝達にて駆動するように構成されていて、仕分けベルト42の上面側が仕分け方向Yに移動することになる。
以上の構成において、仕分け箇所Soに到達した搬送ユニット3上の物品Mがクロスベルト13の回行移動にて各仕分けコンベヤ4に搬出されるに際しては、搬送コンベヤ2による搬送方向Xの移動力Fx(慣性)と、クロスベルトソータ10による仕分け方向Yの押し出し力Fyとが物品Mに作用する(図6(a)参照)。このため、物品Mは、移動力Fxと押し出し力Fyとの合力F(x+y)に沿った斜め方向にスライド移動しようとして、各仕分けコンベヤ4の仕分けベルト42上に乗り移る。
上記の記載並びに図2に示すように、多数の搬送ユニット3を列状に並べて搬送する搬送コンベヤ2から、これの搬送方向Xと交差する仕分け方向Yに分岐した仕分けコンベヤ4に向けて、前記各搬送ユニット3上の物品Mを送り出す物品仕分装置1において、前記各搬送ユニット3は、前記仕分けコンベヤ4に前記物品Mを送り出すベルト体13を備え、前記ベルト体13の上面側を前記仕分け方向Yに向けて斜め下向きに傾斜可能に構成し、前記ベルト体13の非駆動時には、前記ベルト体13上面側を水平に保持する一方、前記ベルト体13の駆動時には、前記ベルト体13上面側を前記仕分け方向Yに向けて斜め下向きに傾斜させるように構成しているから、前記従来のような押し出し突起や受け皿が前記ベルト体13上面側に存在しなくても、前記ベルト体13の駆動初期において前記物品Mが前記仕分けコンベヤ4と反対側(前記仕分け方向Yと逆方向)に転倒するおそれを格段に低減できる。また、前記ベルト体13上面側の前記仕分け方向Y斜め下向きの傾斜と前記ベルト体13の駆動とが、前記物品Mを前記仕分けコンベヤ4に向けて送り出す初動力となるため、前記物品Mの前記仕分けコンベヤ4に向けての初期動作を高速且つスムーズに実現でき、前記物品Mを前記仕分けコンベヤ4に確実に搬送できる。
特に、前記ベルト体13の非駆動時には、前記ベルト体13上面側の物品載置箇所50を弛み勝手に構成しているから、前記ベルト体13上面側を前記仕分け方向Y斜め下向きに傾斜させていても、弛み勝手で凹んだ前記物品載置箇所50に前記物品Mを安定的に保持できる。また、前記ベルト体13の駆動時には、前記物品載置箇所50を張り勝手に構成しているから、前記物品載置箇所50が前記仕分け方向Y斜め下向きに直線状に傾斜して延びることになり、前記物品Mを前記仕分けコンベヤ4に向けて確実に搬送できる。
また、前記ベルト体13内周側のうち前記仕分け方向Y上流側には、前記ベルト体13上面側のうち前記仕分け方向Y上流側を下方から支持する支持板18を設けているから、前記ベルト体13の弛み勝手な部分の長さが前記支持板18の存在によって最小限に抑えられる。
本願発明は、前述の実施形態に限らず、農産物以外の様々な種類の物品を搬送・仕分する物品仕分装置として広く適用できる。物品の種類や大きさ等に応じて、仕分けコンベヤ4の幅寸法や誘導板22の個数等は適宜設定できる。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
M 物品
So 仕分け箇所
X 搬送方向
Y 仕分け方向
Fx 慣性
Fy 押し出し力
F(x+y) 合力
1 物品仕分装置
2 搬送コンベヤ
3 搬送ユニット
4 仕分けコンベヤ
10 クロスベルトソータ
11 外枠体
11a 側枠板
11b 枢支軸
12 傾動ユニット
12a フレーム板
12b 枢着ピン
12c 係止軸
13 クロスベルト(ベルト体)
14 回転ローラ対
15a 規制ピン
15b 受け部材
16 連結シュー
17 ガイドピン
18 支持板
19 ロック部材
19a 係合爪
22 誘導板
24 切換アーム
25 電磁ソレノイド

Claims (4)

  1. 多数の搬送ユニットを列状に並べて搬送する搬送コンベヤから、これの搬送方向と交差する仕分け方向に分岐した仕分けコンベヤに向けて、前記各搬送ユニット上の物品を送り出す物品仕分装置において、
    前記各搬送ユニットは、前記仕分けコンベヤに前記物品を送り出すベルト体を備え、前記ベルト体の上面側を前記仕分け方向に向けて斜め下向きに傾斜可能に構成し、前記ベルト体の非駆動時には、前記ベルト体上面側を水平に保持する一方、前記ベルト体の駆動時には、前記ベルト体上面側を前記仕分け方向に向けて斜め下向きに傾斜させるように構成している、
    物品仕分装置。
  2. 前記ベルト体の前記仕分け方向下流側が前記仕分け方向上流側よりも低位置にくるように前記ベルト体を傾動可能に構成し、前記ベルト体の傾動可否を切り換えるロック部材を備え、前記ベルト体の駆動時には、前記ロック部材をロック解除状態にして前記ベルト体を傾動させるように構成している、
    請求項1に記載の物品仕分装置。
  3. 前記ベルト体の非駆動時には、前記ベルト体上面側の物品載置箇所を弛み勝手に構成する一方、前記ベルト体の駆動時には、前記物品載置箇所を張り勝手に構成している、
    請求項1又は2に記載の物品仕分装置。
  4. 前記ベルト体内周側のうち前記仕分け方向上流側には、前記ベルト体上面側のうち前記仕分け方向上流側を下方から支持する支持板を設けている、
    請求項3に記載の物品仕分装置。
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