JP2017026014A - 自動変速機及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧制御装置を有する自動変速機の小型化及び軽量化、並びに部品点数及び組立工数の低減を図る。【解決手段】変速機構30を収容する変速機ケース2と、変速機構30の制御に用いられるバルブ150,160を有する油圧制御装置とを備え、該油圧制御装置のバルブボディ100に、バルブ150,160が挿入されるバルブ挿入穴120,130と、該バルブ挿入穴120,130に連絡される油路110とが設けられた自動変速機1において、変速機ケース2の一部を、三次元積層造形法によって該変速機ケース2と一体に形成されたバルブボディ100とする。【選択図】図2

Description

本発明は、油圧制御装置を有する車両用の自動変速機及びその製造方法に関する。
一般に、車両に搭載される自動変速機は、摩擦締結要素等の油圧アクチュエータを有する変速機構と、該変速機構を収容する変速機ケースと、前記油圧アクチュエータに対する油圧の給排、変速機ケース内の各部への潤滑油の供給、並びに、トルクコンバータへのオイルの供給等を制御する油圧制御装置とを備えている。
自動変速機の油圧制御装置は、通例、油圧制御回路を構成するソレノイドバルブやスプールバルブが装着されるバルブ挿入穴と、該バルブ挿入穴に連絡される油路とが設けられたバルブボディを備える。
特許文献1に開示されているように、従来、油圧制御装置のバルブボディは、複数層のバルブボディ構成部材を、各層の合わせ面間にセパレートプレートを挟んで積み重ね、これらを複数のボルトで締結してユニット化したものである。各層のバルブボディ構成部材は、アルミニウムのダイキャスト等により、金型を用いて成形され、これにより、高精度で効率的な大量生産が可能となっている。
バルブ挿入穴は、成形されたバルブボディ構成部材を加工することによって形成され、油路は、金型を用いたバルブボディ構成部材の成形時に該金型によって形成される。そのため、油路は、型抜きの都合により全長に亘って他のバルブボディ構成部材との合わせ面に開放するという制約の下、該合わせ面に沿って延びるように形成される。
各層のバルブボディ構成部材において、合わせ面における油路の開放部はセパレートプレートによって閉じられ、或いは該セパレートプレートに設けられた連通穴を介して、セパレートプレートを挟んで隣接したバルブボディ構成部材の油路同士が連通される。
以上のように構成されたバルブボディは、同じくアルミニウムのダイキャスト等により金型を用いて成形された変速機ケースの外側に取り付けられる。一般的に、バルブボディは、変速機ケースの下面にボルトで固定されて、変速機ケースの下側に取り付けられたオイルパンに収容されるが、場合によっては、変速機ケースの側面や上面等にバルブボディが取り付けられることもある。
バルブボディに設けられた油路は、バルブボディにおける変速機ケースとの接合面に設けられた連通口を介して、変速機ケースに設けられた油路に連絡される。これにより、バルブボディの油路は、変速機ケースの油路を経由して、オイルポンプ等の油圧供給源と、変速機構の油圧アクチュエータ、変速機ケース内の被潤滑部、トルクコンバータの各部等の各種被供給部とに連絡される。
また、バルブボディがオイルパンに収容される場合、該オイルパン内に搭載されるオイルストレーナの吐出口と、バルブボディの下面に設けられた吸い込み口とが接続される。これにより、オイルパンに貯留されたオイルは、オイルポンプの作動によって、オイルストレーナを経由してバルブボディの油路に供給される。
特開2013−253653号公報
しかしながら、金型によって油路が形成される従来のバルブボディは、上述した型抜きの都合で油路の全長に亘って形成される開口部を塞ぐように、複数のバルブボディ構成部材を重ね合わせて構成されることから、バルブボディが全体的に大型化及び重量化しやすい。また、合わせ面でのシール性を確保するために、バルブボディ構成部材同士の締結に多数のボルトが用いられ、これに応じて、ボルト穴を有するボス部がバルブボディ構成部材に多数設けられることになるため、これによってもバルブボディの大型化及び重量化を招くことになる。
そして、このように大型化しやすいバルブボディが変速機ケースの外側に突出して配設されることで、自動変速機全体の大型化を招くことになり、自動変速機の車両搭載性に関して改善の余地がある。特に、変速機ケースの下側にバルブボディとオイルパンが取り付けられる場合には、該バルブボディを収容し得る程度に大型化されたオイルパンが変速機ケースから下側に突出することで、自動変速機の車体上下方向寸法が増大し、車両搭載性が更に悪くなる。また、上記のように重量化したバルブボディが変速機ケースに組み付けられることで、自動変速機全体の重量が増大するため、車両の燃費性能の悪化を招くことにもなる。
さらに、複数のバルブボディ構成部材を結合させることでバルブボディが形成され、さらに、該バルブボディが変速機ケースに組み付けられる従来の自動変速機では、部品点数及び組立工数が多くなる問題もある。
そこで、本発明は、油圧制御装置を有する自動変速機の小型化及び軽量化、並びに部品点数及び組立工数の低減を図ることを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る自動変速機及びその製造方法は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、変速機構を収容する変速機ケースと、前記変速機構の制御に用いられるバルブを有する油圧制御装置とを備え、該油圧制御装置のバルブボディに、前記バルブが挿入されるバルブ挿入穴と、該バルブ挿入穴に連絡される油路とが設けられた自動変速機であって、
前記変速機ケースの一部は、三次元積層造形法によって該変速機ケースと一体に形成された前記バルブボディとされていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記バルブボディは、前記変速機構の外周に沿って周方向に延びるように形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、
前記変速機構の軸心と前記バルブ挿入穴の軸心とは、前記三次元積層造形法の積層方向に沿って配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、
前記バルブボディの内周には、前記変速機構のブレーキの摩擦板の外周部が嵌合されるスプラインが形成されており、
前記スプラインの歯を構成する内向きの突出部に、前記バルブ挿入穴の少なくとも一部が配置されていることを特徴とする。
また、本願の請求項5に記載の発明は、変速機構を収容する変速機ケースと、前記変速機構の制御に用いられるバルブを有する油圧制御装置とを備え、該油圧制御装置のバルブボディに、前記バルブが挿入されるバルブ挿入穴と、該バルブ挿入穴に連絡される油路とが設けられた自動変速機の製造方法であって、
前記変速機ケースの一部が前記バルブボディとされるように、該バルブボディを三次元積層造形法によって前記変速機ケースと一体に形成することを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明に係る自動変速機によれば、油圧制御装置のバルブボディが三次元積層造形法によって変速機ケースと一体に形成され、該変速機ケースの一部がバルブボディとして共用されるため、変速機ケースとバルブボディが異なる構成部材を用いて個別に形成される場合に比べて、これらの構成部材に用いられる材料が削減される。そのため、自動変速機を全体的に小型化及び軽量化することができ、これにより、自動変速機の車両搭載性及び車両の燃費性能が向上する。
また、バルブボディの形成において金型の型抜きを考慮する必要がないことから、バルブボディの油路の設計において、全ての油路を全長に亘って表面に開口させなければならないなどといった従来のような制約を受けず、油路の形状やレイアウトに関して高い自由度が得られる。そのため、バルブボディの形状に関しても高い自由度が得られることから、バルブボディの形状を、該バルブボディ部分における変速機ケースの径方向外側への突出が抑制されるような形状とすることが可能になり、これにより、自動変速機の車両搭載性が更に向上する。
さらに、三次元積層造形法によって形成されるバルブボディは単一部材で構成され得ると共に、バルブボディが変速機ケースに一体化されるため、従来のように複数のバルブボディ構成部材を重ね合わせて多数のボルトで締結してなるバルブボディを変速機ケースに組み付ける構成に比べて、バルブボディ及び変速機ケースを構成する部材の点数が低減されると共に、従来の構成においてバルブボディ構成部材間に介装されるセパレートプレートや、バルブボディ構成部材同士の締結に用いられるボルト、変速機ケースへのバルブボディの固定に用いられるボルトを廃止できるため、部品点数及び組立工数を効果的に低減できる。
また、上記のように、バルブボディが単一部材で構成され、バルブボディ構成部材同士の締結や変速機ケースへの固定に用いられるボルトが削減されると共に、該ボルトの削減に伴って、バルブボディにおいてボルト穴やボス部も削減されることになるため、これによって、バルブボディの更なる小型化及び軽量化が実現する。したがって、自動変速機の小型化及び軽量化をより効果的に実現できる。
さらに、変速機ケース内に貯留されたオイルを、変速機ケースに一体化されたバルブボディの油路へ直接導入させるように構成すれば、通例は変速機ケースの下側に取り付けられるオイルパンを廃止することが可能になり、これにより、車体上下方向に関する自動変速機の車両搭載性を更に向上させることが可能である。したがって、この場合、例えば、本発明に係る自動変速機を備えたパワートレインが車体前部に搭載される車両において、パワートレインを車体に対して全体的に低く配設することが可能になり、これによって、ボンネットの高さを低くした車体デザインを実現することが可能になる。
また、変速機ケースの厚みがバルブボディ部分において増大するため、該厚肉部分によって、変速機ケース内で発生するギヤノイズやソレノイドバルブの作動音等の放射音を効果的に遮断できる効果もある。
さらに、上記のようにバルブボディの油路の設計において高い自由度が得られると共に、油路の形成に金型を用いる必要がないことにより、油路の設計変更を簡単かつ短期間で実現できる。
また、請求項2に記載の発明によれば、バルブボディが変速機構の外周に沿って周方向に延びるように形成されるため、バルブボディを径方向にコンパクトに構成することができる。そのため、自動変速機を全体的に径方向にコンパクトに構成することができ、これにより、自動変速機の車両搭載性が更に向上する。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、変速機構の軸心周りに配置されるバルブボディが三次元積層造形法によって形成されるとき、前記軸心に沿った積層方向で造形が行われるため、この造形中に、バルブボディの内周が変形することなく安定して形成される。また、バルブボディの造形において、バルブ挿入穴も三次元積層造形法の積層方向に沿って延びるように形成されるため、バルブ挿入穴の内周が変形することなく安定して形成される。そのため、バルブ挿入穴を含めて、バルブボディ全体を精度よく形成することができる。特に、スプールバルブ用のバルブ挿入穴について高い寸法精度が得られることで、該バルブ挿入穴におけるスプールの円滑な移動を実現できる。
また、請求項4に記載の発明によれば、バルブボディの内周に形成されたスプラインの歯を構成する内向きの突出部、すなわち、歯溝の底部よりも径方向内側に突出した厚肉部分を利用してバルブ挿入穴が形成されるため、該バルブ挿入穴を径方向内側に寄せて配置しやすくなり、これにより、バルブボディを径方向に小型化しやすくなる。
さらに、請求項5に記載の発明に係る自動変速機の製造方法によれば、変速機ケースの一部が油圧制御装置のバルブボディとされるように、該バルブボディが三次元積層造形法によって変速機ケースと一体に形成されるため、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る自動変速機の概略的な内部構造を軸方向駆動源側から見た図である。 同自動変速機の内部構造の上半部を示す図1のA−A線断面図である。 同自動変速機の内部構造の下半部を示す図1のA−A線断面図である。 同自動変速機の内部構造の上半部を示す図1のB−B線断面図である。 同自動変速機の内部構造の下半部を示す図1のB−B線断面図である。 同自動変速機の要部を示す図2及び図3のC−C線断面図である。 三次元積層造形法によって一体に形成される変速機ケースのケース本体及びサポート部を示す一部破断側面図である。 本発明の第2実施形態に係る自動変速機を示す図6と同様の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る自動変速機を示す図6と同様の断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る自動変速機の構成について、実施形態毎に説明する。
[第1実施形態]
先ず、図1〜図7を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る自動変速機1について説明する。
図1は、第1実施形態に係る自動変速機1の概略的な内部構造を軸方向駆動源側から見た図、図2及び図3は、同自動変速機1の内部構造を示す図1のA−A線断面図、図4及び図5は、同自動変速機1の内部構造を示す図1のB−B線断面図、図6は、同自動変速機1の要部を示す図2及び図3のC−C線断面図、図7は、三次元積層造形法によって一体に形成される変速機ケースのケース本体及びサポート部を示す一部破断側面図である。
なお、図1及び図6では、発明の理解を容易にするために変速機構30の図示が省略されている。
[自動変速機の全体構成]
図1〜図5に示すように、自動変速機1は、変速機構30と、変速機構30を収容する変速機ケース2とを備えている。
自動変速機1は、例えば、フロントエンジンフロントドライブ車等のエンジン横置き式自動車に適用されるものであり、変速機構30は、車体幅方向に延びる軸心上に配設されている。
なお、図示は省略するが、車体幅方向における変速機構30の例えば右側には、トルクコンバータ及びエンジン等の駆動源が配設されている。以下、説明の便宜上、車体幅方向(変速機構30の軸心方向)に関して、駆動源側(図2〜図5の右側)をフロント側、反駆動源側(図2〜図5の左側)をリヤ側として説明する。
図2〜図5に示すように、変速機構30は、その軸心に沿って延びる入力軸14と、該入力軸14と同一軸線上に配置された出力部としてのカウンタドライブギヤ18とを備えている。
変速機構30の入力軸14は、例えば、トルクコンバータの出力部であるタービンシャフトと一体に構成されており、トルクコンバータを介して駆動源に連結されている。これにより、変速機構30には、トルクコンバータの出力回転が入力軸14を介して入力される。
入力軸14の軸心部には、入力軸14のフロント側の端面からリヤ側へ軸方向に延びるフロント側の油穴83と、入力軸14のリヤ側の端面からフロント側へ軸方向に延びるリヤ側の油穴86とが設けられている。また、入力軸14には、リヤ側の油穴86を入力軸14の外側空間に連通させるように径方向に延びる複数の油穴89が軸方向に間隔を空けて設けられている。
図1に示すように、自動変速機1は、前記カウンタドライブギヤ18に噛み合うカウンタドリブンギヤ93が設けられたカウンタ軸92を更に備えている。カウンタ軸92は、入力軸14よりも車体後方側において、入力軸14と平行に配置されている。カウンタ軸92には、更に、カウンタドリブンギヤ93よりも小径のファイナルドライブギヤ94が設けられている。
車軸96は、カウンタ軸92の車体後方側の斜め下方に配設されており、該車軸96と同一軸線上に配設された差動装置(図示せず)のデフリングギヤ95に前記ファイナルドライブギヤ94が噛み合っている。デフリングギヤ95はファイナルドライブギヤ94よりも大径であり、これにより、変速機構30の出力回転は減速されて差動装置に伝達され、該差動装置に入力された動力は、走行状況に応じた回転差となるように左右の車軸96に伝達される。
[変速機構]
図2〜図5に示すように、自動変速機1は例えば有段式の変速機であり、変速機構30は、複数のプラネタリギヤセット(以下、単に「ギヤセット」という)PG1,PG2,PG3、複数のクラッチCL1,CL2、及び、複数のブレーキBR1,BR2,BR3を備えている。
具体的に、複数のギヤセットとしては、例えば、第1、第2、第3ギヤセットPG1,PG2,PG3が設けられ、複数のクラッチとしては、例えば、第1、第2クラッチCL1,CL2が設けられ、複数のブレーキとしては、例えば、第1、第2、第3ブレーキBR1,BR2,BR3が設けられている。
第1、第2、第3ギヤセットPG1,PG2,PG3は、入力軸14の軸線上においてフロント側からこの順で並ぶように配設されており、入力軸14とカウンタドライブギヤ18との間の動力伝達経路を構成している。これらのギヤセットPG1,PG2,PG3は、カウンタドライブギヤ18よりもリヤ側に配置されている。
第1、第2、第3ギヤセットPG1,PG2,PG3は、それぞれ3つの回転要素を有し、これらの回転要素として、第1ギヤセットPG1は、第1サンギヤS1、第1リングギヤR1、第1キャリヤC1を有し、第2ギヤセットPG2は、第2サンギヤS2、第2リングギヤR2、第2キャリヤC2を有し、第3ギヤセットPG3は、第3サンギヤS3、第3リングギヤR3、第3キャリヤC3を有する。
第1、第2ギヤセットPG1,PG2はシングルピニオン型であり、これらシングルピニオン型のギヤセットPG1,PG2では、キャリヤC1,C2に支持されたピニオンがサンギヤS1,S2とリングギヤR1,R2に直接噛合している。
一方、第3ギヤセットPG3は、ダブルピニオン型であり、第3サンギヤS3に噛み合わされた第1ピニオンと、該第1ピニオンと第3リングギヤR3とに噛み合わされた第2ピニオンとを有し、これらのピニオンが第3キャリヤC3に支持されている。
第1、第2クラッチCL1,CL2は、入力軸14の軸線上において、カウンタドライブギヤ18よりもフロント側に配設されている。第1、第2クラッチCL1,CL2は、第2クラッチCL2の外側に第1クラッチCL1が位置するように径方向に重ねて設けられている。
第1クラッチCL1は、入力軸14と第1サンギヤS1及び第2サンギヤS2との間を断接する複数の摩擦板33と、これらの摩擦板33を締結させるための油圧が供給される油圧室36と、解放時の引き摺り抵抗を抑制するための油圧が供給される遠心バランス室38とを備えている。
第2クラッチCL2は、入力軸14と第2キャリヤC2との間を断接する複数の摩擦板43と、これらの摩擦板43を締結させるための油圧が供給される油圧室46と、解放時の引き摺り抵抗を抑制するための油圧が供給される遠心バランス室48とを備えている。
第1、第2、第3ブレーキBR1,BR2,BR3は、入力軸14の軸線上においてフロント側からこの順で並ぶように配設されている。これらのブレーキBR1,BR2,BR3は、軸方向におけるカウンタドライブギヤ18よりもリヤ側、且つ径方向における第1、第2、第3ギヤセットPG1,PG2,PG3の外側に配置されている。
第1ブレーキBR1は、第1リングギヤR1及び第2キャリヤC2と変速機ケース2との間を断接するものであり、第1リングギヤR1の外側にスプライン嵌合された内側摩擦板51と、変速機ケース2の内側にスプライン嵌合された外側摩擦板52とを備えている。
第1ブレーキBR1は、複数のピストン53,54,55及び複数の油圧室56,58を備えたタンデムピストン式のブレーキである。第1ブレーキBR1は、クリアランス調整用の油圧室56に油圧が供給されることで、締結用ピストン53が摩擦板51,52を押圧することなくこれらに接触するか又はほぼ接触した状態(ゼロクリアランス状態)とされた後、締結用の油圧室58に油圧が供給されることで、締結用ピストン53によって摩擦板51,52が押圧されて締結される。
第2ブレーキBR2は、内側及び外側の摩擦板61,62と、締結油圧が供給される油圧室66とを備えたシングルピストン式のブレーキであり、第2リングギヤR2及び第3リングギヤR3と変速機ケース2との間を断接するものである。
第3ブレーキBR3は、内側及び外側の摩擦板71,72と、締結油圧が供給される油圧室76とを備えたシングルピストン式のブレーキであり、第3キャリヤC3と変速機ケース2との間を断接するものである。
以上の摩擦締結要素CL1,CL2,BR1,BR2,BR3に対する油圧の給排は、ソレノイドバルブ150やスプールバルブ160を有する油圧制御装置によって制御され、これにより、上記の摩擦締結要素が選択的に締結されることで、シフトレンジや車両の運転状態に応じた変速段が形成される。
なお、発明の理解を容易にするために、ソレノイドバルブ150及びスプールバルブ160は、図2〜図5において仮想線で示されると共に、図6では図示が省略されている。
ただし、以上で説明した変速機構30の構成は一例に過ぎず、変速機構30の具体的な構成は特に限定されるものでない。
[変速機ケース]
図2〜図5に示すように、変速機ケース2は、外周囲を構成するケース本体3と、ケース本体3のフロント側の端部に取り付けられたオイルポンプハウジング4と、ケース本体3のリヤ側の開口端部を閉塞するエンドカバー5とを有する。
ケース本体3は、全体として概ね筒状に形成されている。ケース本体3のフロント側部分は、第1、第2クラッチCL1,CL2及びカウンタドライブギヤ18を取り囲むフロント側筒状部3aとされ、ケース本体3におけるフロント側筒状部3aよりもリヤ側の部分は、油圧制御装置のバルブボディ100とされている。バルブボディ100の構成については後に説明する。
フロント側筒状部3aのフロント側の開口端部には、トルクコンバータを収容するコンバータハウジング6との合わせ面3bが設けられており、該合わせ面3bには、ボルト穴3dが形成された座部3cが周方向に間隔を空けて複数形成されている(図1参照)。そして、ボルト穴3dにねじ込まれるボルト25によって、ケース本体3とコンバータハウジング6とが互いに結合されている。
オイルポンプハウジング4は、コンバータハウジング6によるトルクコンバータ収容空間と、ケース本体3による変速機構30収容空間とを仕切るように配設されている。オイルポンプハウジング4の外周端部は、ケース本体3のフロント側端部に例えばボルト26によって固定されている。
オイルポンプハウジング4のフロント側にはオイルポンプカバー24が取り付けられており、これらのオイルポンプハウジング4とオイルポンプカバー24との間にオイルポンプ20が収納されている。
オイルポンプ20は、例えば、インナロータ21とアウタロータ22とを備えた内接型の機械式オイルポンプである。インナロータ21の内側には、トルクコンバータのポンプシェル(図示せず)の内周端部からリヤ側に軸方向に延びるスリーブ部8が、例えば圧入によって固定されている。これにより、エンジン等の駆動源の回転によって、トルクコンバータのスリーブ部8を介してオイルポンプ20が駆動されるようになっている。
オイルポンプハウジング4の内周端部には軸方向フロント側(トルクコンバータ側)に延びるスリーブ部10と、軸方向リヤ側(変速機構側)に延びるボス部12とが設けられている。
オイルポンプハウジング4のスリーブ部10は、入力軸14の径方向外側、且つトルクコンバータのスリーブ部8の径方向内側に配置されている。スリーブ部10の外周面とスリーブ部8の内周面との間、及び、スリーブ部10の内周面と入力軸14の外周面との間には、トルクコンバータに対するオイルの給排に用いられる油路80,81が形成されている。
なお、入力軸14に設けられたフロント側の油穴83も、トルクコンバータに対するオイルの給油路又は排油路として用いられる。また、該油穴83にはパイプ部材16が内嵌されており、該油穴83におけるパイプ部材16の外側にも、トルクコンバータに対する給油又は排油に用いられる油路82が形成されている。
ボス部12の内側には入力軸14が貫通されており、ボス部12の外側には第1、第2クラッチCL1,CL2が配設されている。また、ボス部12の周壁内には、例えば、オイルポンプ20から吐出されたオイルを後述のバルブボディ100の油路110に導いたり、第1、第2クラッチCL1,CL2の油圧室36,46及び遠心バランス室38,48に油圧を供給したりするための複数の油路84が、周方向に間隔を空けて設けられている。
エンドカバー5は、例えばボルト28によってケース本体3のリヤ側端部に結合されている。図3に示すように、エンドカバー5には、軸方向のフロント側に突出する突出部5aが設けられており、該突出部5aには、バルブボディ100に設けられた後述の油路112と第3ブレーキBR3の油圧室76とを連絡する油路87が設けられている。
また、図4及び図5に示すように、エンドカバー5のフロント側には、第2ブレーキBR2の油圧室66を形成する第1取付部材6aと、第2、第3ブレーキBR2,BR3の外側摩擦板62,72の外周部がスプライン嵌合される第2取付部材6bとが結合されている。図3に示すように、第2取付部材6bには、バルブボディ100の後述の油路112と油圧室66とを連絡する油路88が設けられている。
さらに、図2に示すように、エンドカバー5には、バルブボディ100に設けられた後述の油路110と入力軸14のリヤ側の油穴86とを連絡する油路85が形成されている。該油路85から入力軸14の油穴86に供給されたオイルは、入力軸14の回転による遠心力によって、油穴86と入力軸14の外側とを連通させる油穴89を通って、入力軸14の径方向外側に配設された変速機構30の各部へ供給され、これにより、変速機構30におけるギヤの噛み合い部分や軸受部分等の潤滑がなされる。
[バルブボディ]
本実施形態における油圧制御装置のバルブボディ100は、変速機ケースの外側に取り付けられる従来のバルブボディとは異なり、三次元積層造形法によって変速機ケース2のケース本体3と一体に形成されている。
図2〜図6に示すように、バルブボディ100は、変速機構30の軸心に沿って延びる筒状部101を備えており、該筒状部101は、変速機構30の第1〜第3ギヤセットPG1,PG2,PG3及び第1〜第3ブレーキBR1,BR2,BR3を取り囲むように配置されている。
バルブボディ100の筒状部101は、ケース本体3のフロント側筒状部3aのリヤ側端部に一体に連なっており、該フロント側筒状部3aの外径よりも小さな外径を有する。
筒状部101のリヤ側の端面には、複数のボルト穴103が周方向に間隔を空けて設けられており、これらのボルト穴103にねじ込まれるボルト28によって、筒状部101にエンドカバー5が固定されている。
また、バルブボディ100は、筒状部101のフロント側端部から径方向内側に延びる環状の縦壁部104と、該縦壁部104の内周側端部からリヤ側へ軸方向に延びる内側筒部106とを更に備えている。そして、バルブボディ100の筒状部101、縦壁部104及び内側筒部106によって、軸方向のリヤ側に開放した周溝状のシリンダ108が形成されており、該シリンダ108内に、第1ブレーキBR1のピストン53,54,55が収容されている。また、内側筒部106の内側には、カウンタドライブギヤ18を支持する軸受19が嵌合されている。
このように第1ブレーキBR1のシリンダ108を形成すると共に軸受19を支持する機能を有する縦壁部104及び内側筒部106は、バルブボディ100と一体化されていることにより、部品点数の低減、並びに、自動変速機1全体の小型化及び軽量化が図られている。
該シリンダ108のリヤ側において、筒状部101の内周には、第1ブレーキBR1の外側摩擦板52の外周部が嵌合されるスプライン102が形成されている。図6に示すように、スプライン102は、周方向に間隔を空けて設けられた複数の歯部102aと、隣接する歯部102a間に形成された歯溝102bとで構成されている。このようにスプライン102が形成されていることにより、筒状部101の内周には、歯部102aを構成する内向きの突出部103が周方向に間隔を空けて複数設けられており、各突出部103は、歯溝102bの底部よりも径方向内側に突出するように設けられている。
バルブボディ100の筒状部101には、ソレノイドバルブ150が装着されるソレノイドバルブ用のバルブ挿入穴120、スプールバルブ160が装着されるスプールバルブ用のバルブ挿入穴130、及びこれらのバルブ挿入穴120,130に連絡される油路110が設けられている。
ソレノイドバルブ150及びスプールバルブ160は、バルブボディ100の油路110などと共に油圧制御回路(図示せず)を構成している。該油圧制御回路は、ソレノイドバルブ150やスプールバルブ160の動作によって、変速機構30を構成するクラッチCL1,CL2やブレーキBR1,BR2,BR3の油圧室36,46,56,58,66,76や遠心バランス室38,48、変速機構30におけるギヤの噛み合い部分や軸受部分等といった変速機ケース2内の被潤滑部、及び、トルクコンバータの被潤滑部やロックアップクラッチ(図示せず)の油圧室等に対するオイルの給排を制御する。
図4及び図5に示すように、スプールバルブ160は、軸方向に移動可能なようにバルブ挿入穴130に収容されたスプール162と、バルブ挿入穴130内の所定位置に固定されたストッパ164と、軸方向に伸縮可能なようにバルブ挿入穴130内に装着され、軸方向の一方に向かってスプール162に弾性力を付与するリターンスプリング166とを備えている。
スプールバルブ160は、その制御ポートに入力される油圧に応じてスプール162が軸方向に移動することで、吐出圧を調整したり、油圧供給経路を切り換えたりする。具体的に、スプールバルブ160は、例えば、機械式オイルポンプの吐出圧をライン圧に調整する調圧レギュレータバルブ、運転者によるシフトレバーの操作に連動して油圧供給経路を切り換えるマニュアルバルブ、ソレノイドバルブ150の故障時に所定の変速段を実現するように油圧供給経路を切り換えるフェールセーフバルブ等、種々の切換バルブとして機能し得る。
図2及び図3に示すように、ソレノイドバルブ150は、コイルを収容した円筒状の電磁部152と、電磁部152よりも小径であり電磁部152から軸方向に延びる円筒状の小径部154とを備えている。ソレノイドバルブ150は、小径部154がバルブ挿入穴120に差し込まれた状態でバルブボディ100に組み付けられる。
ソレノイドバルブ150は、バルブボディ100の筒状部101からフロント側に突出して配置されている。ソレノイドバルブ150の電磁部152は、筒状部101よりもフロント側に配置され、該筒状部101よりも大径であるフロント側筒状部3aの内側空間に収容される。フロント側筒状部3a内において、電磁部152は、カウンタドライブギヤ18、第1及び第2クラッチCL1,CL2に干渉することなく、これらの径方向外側に配置される。
ソレノイドバルブ150としては、リニアソレノイドバルブ又はオンオフソレノイドバルブが用いられる。リニアソレノイドバルブは、例えば、摩擦締結要素CL1,CL2,BR1,BR2,BR3の油圧室36,46,56,58,66,76に供給される油圧を直接的に制御するバルブとして用いられ、オンオフソレノイドバルブは、例えば、スプールバルブ160の制御ポートへの油圧供給経路を開閉するバルブとして用いられる。
ソレノイドバルブ150やスプールバルブ160が装着されるバルブ挿入穴120,130は、三次元積層造形法によるバルブボディ100の造形時に形成された後、その内周面が仕上げ加工される。バルブ挿入穴120,130の向きや配置等、バルブ挿入穴120,130の具体的な構成は任意であるが、本実施形態では、次のようにバルブ挿入穴120,130が設けられている。
図2〜図6に示すように、全てのバルブ挿入穴120,130の軸心方向は変速機構30の軸心方向に平行とされている。また、全てのバルブ挿入穴120,130は、軸方向のフロント側に開口している。これにより、バルブ挿入穴120,130の内周面を仕上げ加工するとき、全てのバルブ挿入穴120,130に対して同じ方向から加工を行うことができると共に、バルブ挿入穴120,130にバルブ150,160を取り付けるとき、全てのバルブ150,160を同じ方向から差し込むことができる。
図6に示すように、バルブ挿入穴120,130は、バルブボディ100の筒状部101の内周に沿って周方向に間隔を空けて配置されている。ソレノイドバルブ150の小径部154はスプールバルブ160のスプール162よりも大径であるため、ソレノイドバルブ用のバルブ挿入穴120は、スプールバルブ用のバルブ挿入穴130よりも大径とされている。
比較的大径であるソレノイドバルブ用のバルブ挿入穴120は、スプライン102の歯部102aに対応する周方向位置において、該バルブ挿入穴120の径方向内側の一部が突出部103内に収まるように配置されている。このように、スプライン102の歯溝102bに対応する周方向位置に比べて厚肉部分である突出部103を利用して形成されたバルブ挿入穴120は、歯部102aの頂部に近接するように径方向内側に寄せて配置されている。
一方、比較的小径であるスプールバルブ用のバルブ挿入穴130は、スプライン102の歯溝102bに対応する周方向位置において、歯溝102bの底部に近接するように径方向内側に寄せて配置されている。
このように全てのバルブ挿入穴120,130が径方向内側に寄せて配置されていることにより、バルブボディ100の筒状部101を径方向にコンパクトに構成することが可能であり、これにより、バルブボディ100の小型化、ひいては変速機ケース2の小型化が図られている。
また、スプライン102の歯部102aに対応する位置にソレノイドバルブ用のバルブ挿入穴120が設けられ、歯溝102bに対応する位置にスプールバルブ用のバルブ挿入穴130が設けられることにより、これらのバルブ挿入穴120,130を周方向に隣接して配置することができる。したがって、所定のソレノイドバルブ150から供給される制御圧によって動作するスプールバルブ160が当該ソレノイドバルブ150に近接して配置されることで、両バルブ150,160間を繋ぐ油路110の短縮が図られ、これにより、油圧制御における良好な応答性が得られる。
なお、本実施形態では、全てのスプールバルブ用のバルブ挿入穴130がスプライン102の歯溝102bに対応する周方向位置に設けられているが、一部又は全部のスプールバルブ用のバルブ挿入穴130は、スプライン102の歯部102aに対応する周方向位置に設けられてもよく、この場合、該バルブ挿入穴130が径方向の更に内側に配置されることにより、バルブボディ100の筒状部101の更なる小型化を図ることが可能になる。
本実施形態において、バルブ挿入穴120,130は、バルブボディ100の筒状部101の上部と下部にそれぞれ集約されて配置されている。筒状部101の下側部分に配置されたバルブ挿入穴130に装着されるスプールバルブ160は、変速機ケース2内の底部に貯留されるオイルに浸かるか又はその油面近傍に配置されることから、当該バルブ挿入穴130には、例えば調圧レギュレータバルブ等、ドレン量が多いスプールバルブ160を装着することが好ましい。一方、変速機ケース2内の被潤滑部に潤滑油を供給するスプールバルブ160は、筒状部101の上側部分に配置されたバルブ挿入穴130に装着されることが好ましい。
バルブ挿入穴120,130に連絡される油路110は、三次元積層造形法によるバルブボディ100の造形によって形成されるため、従来のように金型を用いた成形によって油路が形成される場合に比べて、油路110の向き、配置、断面形状、個数等、具体的な油路110の構成に関しては高い設計自由度が得られるが、本実施形態では、次のように油路110が形成されている。
図6に示すように、バルブボディ100の筒状部101に設けられる大部分の油路110は、周方向に延びるように形成されている。これらの油路110は、バルブ挿入穴120,130の径方向外側に配置されており、入力軸14の軸心周りに円弧状に延びる形状を有する。各油路110は、周方向において必要に応じた長さを有し、軸方向及び径方向の位置によっては、複数の油路110が周方向に並べて配置されている。
なお、各油路110の軸方向位置及び径方向位置は必ずしも一定でなく、各油路110は、適宜湾曲ないし屈曲しながら周方向に延設されている。
これらの油路110が設けられる周方向範囲は、例えば、車体後方側に開放したC字状の範囲とされ、これらの油路110の全ては、カウンタ軸92よりも車体前方側に配置されている。これにより、カウンタ軸92の軸受やその他の周辺部品と油路110との干渉が回避されている。
図2〜図5に示すように、筒状部101において周方向に延びる油路110は、軸方向及び径方向にそれぞれ複数並べて配置されている。また、図3及び図5に示すように、筒状部101における周方向の一部には、軸方向のフロント側へ延びてオイルポンプハウジング4に結合される延長部101aが設けられており、該延長部101aにも、周方向に延びる油路110が形成されている。
周方向に延びる油路110の断面形状は、例えば、軸方向に長い長円状とされ、これにより、油路110が径方向にコンパクトに形成されることで、筒状部101の小径化が図られている。
また、筒状部101には、周方向に延びる油路110とバルブ挿入穴120,130とを繋ぐ連絡用油路111、周方向に延びる油路110とバルブボディ100の内周側とを繋ぐ連絡用油路112、周方向に延びる油路110同士を繋ぐ連絡用油路113、及び、周方向に延びる油路110とオイルポンプハウジング4に設けられた油路84とを繋ぐ連絡用油路114(図3及び図5参照)が設けられている。
これにより、例えば、所定のソレノイドバルブ150又はスプールバルブ160から吐出されたオイルは、先ず、連絡用油路111を経由して油路110に導かれ、その後、必要に応じて、連絡用油路113を経由して別の油路110に導かれ、最終的には、連絡用油路112を経由してブレーキBR1,BR2,BR3の油圧室56,58,66,76又は変速機ケース2内の被潤滑部に供給されたり、連絡用油路114及びオイルポンプハウジング4の油路84(図3及び図5参照)を経由してクラッチCL1,CL2の油圧室36,46に供給されたりする。
以上のようにバルブ挿入穴120,130や油路110が形成されたバルブボディ100の筒状部101は、フロント側筒状部3aよりも大きな厚みを有する。そのため、筒状部101内のギヤセットPG1,PG2,PG3等で発生するギヤノイズは、厚肉の筒状部101によって効果的に遮断される。また、筒状部101は、ソレノイドバルブ150の外側部分においても、油路110が配置され得るだけの厚みを有するため、ソレノイドバルブ150の作動音も筒状部101によって効果的に遮断される。
なお、バルブボディ100には、更に、チェックバルブ、オリフィス等、油圧制御回路を構成するその他の構成要素が一体に設けられてもよい。また、チェックバルブやオリフィス等がバルブボディ100とは別の部品で構成される場合、当該別部品を装着するための差し込み口がバルブボディ100に設けられるようにしてもよい。
[ケース本体の製造方法]
バルブボディ100とフロント側筒状部3aとからなる変速機ケース2のケース本体3は、3Dプリンタを用いて、バルブ挿入穴120,130や油路110,111,112,113,114等の空洞部を除いた全ての部分が一体に連なるように三次元積層造形法によって形成される。これにより、バルブボディ100が一体化されたケース本体3が形成される。
三次元積層造形法における具体的なプリント方式は特に限定されないが、ケース本体3の材料としてアルミニウム等の金属を用いる場合は、例えば、敷き詰められた金属粉末の層の任意の位置に電子ビーム又はレーザを照射することで、該照射部分を焼結させて造形した後、次の層を敷き詰めるという動作を繰り返す粉末焼結積層造形法が採用され得る。
また、ケース本体3の材料として樹脂を用いる場合も、粉末焼結積層造形法を採用してもよいが、樹脂材料を用いる場合は、金属材料に比べて多くのプリント方式を採用することができ、例えばインクジェット方式等、ニーズに応じたプリント方式を採用すればよい。なお、ケース本体3を樹脂で形成する場合、変速機ケース2の剛性を高めるために、ケース本体3全体が金属製の筒状部材で被覆されるようにしてもよい。
図7に示すように、三次元積層造形法によるケース本体3の形成において、積層方向D1は上方に向かう方向であり、ケース本体3は、バルブ挿入穴120,130の軸心と、変速機構30の軸心に一致されるバルブボディ100の筒状部101の軸心とが上下方向に沿って配置される姿勢で形成される。また、ケース本体3は、例えば、フロント側筒状部3aの上側にバルブボディ100が位置する向きで形成される。
ケース本体3の特にバルブボディ100部分の造形を安定的に行うために、造形中にバルブボディ100部分を下側から支持するサポート部199を、積層方向D1の下端から上方に延びるようにケース本体3と一体に形成することが好ましい。サポート部199は、例えば、積層方向D1の下端に形成される扁平な円柱部199aと、該円柱部199aから上方に延びる長尺の筒状部199bとで構成される。サポート部199は、例えば、バルブボディ100の縦壁部104を支持する部分に設けられる。
このようにケース本体3と一体にサポート部199が造形されるため、サポート部199よりも上側におけるバルブボディ100の造形は、サポート部199によって下側から支持された状態で安定的に行われる。そのため、バルブボディ100を精度よく形成することができる。
また、バルブ挿入穴120,130は、三次元積層造形法の積層方向D1に平行な軸心に沿って形成されるため、バルブボディ100の造形中に、バルブ挿入穴120,130の内周が変形することなく安定して形成される。そのため、バルブ挿入穴120,130を精度よく形成することができる。したがって、特にスプールバルブ用のバルブ挿入穴130においてスプール162の円滑な移動を実現でき、これにより、応答性に優れた油圧制御を実現できる。
三次元積層造形法によるケース本体3の造形が終了すると、サポート部199は除去される。サポート部199の筒状部199bは、内部が空洞であることにより低剛性とされているため、サポート部199は容易に除去可能である。
その後、バルブ挿入穴120,130の内周面や端面、サポート部199と繋がっていた部分等に仕上げ加工が施されたり、ケース本体3の両端面に設けられるボルト穴3d,103のねじ切り加工が施されたりすることで、ケース本体3が完成する。
なお、サポート部199は必ずしも形成する必要はなく、特に樹脂材料を用いた造形を行う場合、採用するプリント方式(例えば粉末焼結積層造形法)によっては、サポート部199を省略することが可能である。
以上のように三次元積層造形法によってバルブボディ100がケース本体3と一体に形成され、該ケース本体3の一部がバルブボディ100として共用されるため、変速機ケースとバルブボディが別体として個別に形成される場合に比べて、これらの形成に用いられる材料が削減される。そのため、自動変速機1を全体的に小型化及び軽量化することができ、これにより、自動変速機1の車両搭載性及び車両の燃費性能が向上する。
また、バルブボディ100の形成において金型の型抜きを考慮する必要がないことから、バルブボディ100の油路110,111,112,113,114の設計において、全ての油路を全長に亘って表面に開口させなければならないなどといった従来のような制約を受けず、油路の形状やレイアウトに関して高い自由度が得られる。そのため、バルブボディ100に上記のような筒状部101を形成しても、該筒状部101の形状に沿うように周方向に延びる油路110を形成することができる。
したがって、油圧制御に必要な油路110,111,112,113,114をバルブボディ100に形成しつつ、該バルブボディ100を全体的に筒状に形成することができ、しかも、バルブボディ100の該筒状部101はケース本体3のフロント側筒状部3aよりも小径とされることにより、変速機ケース2から径方向外側へバルブボディ100が突出することを防止できる。したがって、変速機ケースの外側にバルブボディが取り付けられる従来の自動変速機に比べて、自動変速機1の車両搭載性を効果的に高めることができる。
さらに、バルブボディ100は単一部材で構成されると共に、バルブボディ100が変速機ケース2に一体化されるため、従来のように複数のバルブボディ構成部材を重ね合わせて多数のボルトで締結してなるバルブボディを変速機ケースに組み付ける構成に比べて、バルブボディ及び変速機ケースを構成する部材の点数が低減されると共に、従来の構成においてバルブボディ構成部材間に介装されるセパレートプレートや、バルブボディ構成部材同士の締結に用いられるボルト、変速機ケースへのバルブボディの固定に用いられるボルトを廃止できるため、部品点数及び組立工数を効果的に低減できる。
また、上記のように、バルブボディ100が単一部材で構成され、バルブボディ構成部材同士の締結や変速機ケースへの固定に用いられるボルトが削減されると共に、該ボルトの削減に伴って、バルブボディ100においてボルト穴やボス部も削減されることになるため、これによって、バルブボディ100の更なる小型化及び軽量化が実現する。したがって、自動変速機1の小型化及び軽量化をより効果的に実現できる。
さらに、変速機ケース2内に貯留されたオイルをバルブボディ100の内周側から該バルブボディ100の油路110へ導入させるように構成すれば、通例は変速機ケースの下側に取り付けられるオイルパンを廃止することが可能になり、これにより、車体上下方向に関する自動変速機1の車両搭載性を更に向上させることが可能である。したがって、この場合、当該自動変速機1を有するパワートレインを車体に対して全体的に低く配設することが可能になり、これによって、ボンネットの高さを低くした車体デザインを実現することが可能になる。
また、上記のようにバルブボディ100の油路110,111,112,113,114の設計において高い自由度が得られることで、例えば、バルブボディ100の厚み方向に3つ以上の油路110を並べて配置するなどといった、従来のように金型を用いて成形する場合にはなし得なかった油路のレイアウトが可能となる。また、油路の設計変更の際、金型を作り直す必要がないため、油路の設計変更を簡単かつ短期間で実現することができる。
さらに、バルブボディ100は三次元積層造形法によって形成されるため、バルブ挿入穴120,130や油路110,111,112,113,114以外の空洞部をバルブボディ100の随所に形成することも可能であり、これにより、バルブボディ100ひいては自動変速機1の更なる軽量化を図ることができる。
また、三次元積層造形法による造形は、バルブボディ100の筒状部101の軸心に沿った積層方向D1で行われるため、この造形中に、筒状部101の内周が変形することなく安定して形成される。さらに、この造形において、バルブ挿入穴120,130も三次元積層造形法の積層方向D1に沿って延びるように形成されるため、バルブ挿入穴120,130の内周が変形することなく安定して形成される。そのため、バルブ挿入穴120,130を含めて、バルブボディ100全体を精度よく形成することができる。特に、スプールバルブ用のバルブ挿入穴130について高い寸法精度が得られることで、該バルブ挿入穴130におけるスプール162の円滑な移動を実現できる。
またさらに、本実施形態によれば、バルブボディ100が変速機ケース2に一体化されていることにより、従来のように変速機ケースとは別体のバルブボディが設けられる場合とは異なり、バルブボディ100の油路110が変速機ケース2に設けられることになるため、バルブボディの油路と変速機ケースの油路との連通部からのオイル漏れが生じ得ない。そのため、該連通部のシール性を確保するためのシール部材や締結ボルトを廃止でき、これによっても、部品点数の低減、及び自動変速機1の小型化及び軽量化が図られる。
[第2実施形態]
図8を参照しながら、第2実施形態に係る自動変速機について説明する。図8は、第2実施形態に係る自動変速機を示す図6と同様の断面図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成要素については、図8において同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
図8に示すように、第2実施形態においても、第1実施形態と同様、変速機ケースのケース本体203がフロント側筒状部203aとバルブボディ200とで構成されているが、周方向に延びるバルブボディ200の油路210が、部分的に直線状に延びるように形成されている点で、油路110が全長に亘って円弧状に延びるように形成された第1実施形態と異なる。
具体的に、油路210は、バルブボディ200の車体前方側の端部近傍を通る部分において、車体上下方向に沿って直線状に延びるように形成されている。これに合わせて、バルブボディ200の筒状部201及びケース本体203のフロント側筒状部203aの各車体前方側の側面は、車体上下方向に沿った平らな面とされている。
これにより、ケース本体203の車体前方側への突出が抑制されているため、より効果的に自動変速機201の小型化を図ることができると共に、自動変速機の車体前方側のスペース299の拡大を図ることができる。そのため、自動変速機の車体前方側に配置された車体部材や搭載機器の後退スペースが大きく確保されることで、自動変速機の保護を効果的に図ることができる。
[第3実施形態]
図9を参照しながら、第3実施形態に係る自動変速機について説明する。図9は、第3実施形態に係る自動変速機を示す図6と同様の断面図である。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同様の構成要素については、図9において同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
図9に示すように、第3実施形態においても、第1実施形態と同様、変速機ケースのケース本体303がフロント側筒状部303aとバルブボディ300とで構成され、バルブボディ300には、周方向に延びる油路110が形成されているが、これらの油路110の径方向内側だけでなく、径方向外側にもバルブ挿入穴120,130が設けられている点で、全てのバルブ挿入穴120,130が油路110の径方向内側に配置された第1実施形態と異なる。
バルブボディ300には、油路110の径方向外側にバルブ挿入穴120,130を形成する部分を確保するために、筒状部301の外周面から径方向外側に突出する例えば一対の突出部301a,301bが設けられている。一方の突出部301aは、筒状部301の外周面から車体前方側に向かって斜め上方に突出して設けられ、他方の突出部301bは、筒状部301の外周面から車体前方側に向かって斜め下方に突出して設けられている。
各突出部301a,301bには、例えば複数のバルブ挿入穴120,130が設けられており、これらのバルブ挿入穴120,130は、周方向に延びる油路110に連絡用油路111を介して連絡されている。
以上のようにバルブボディ300の突出部301a,301bにバルブ挿入穴120,130を設けることで、バルブボディ300の内周側部分だけではバルブ挿入穴120,130を形成するためのスペースが不足する場合であっても、バルブボディ300の外周側部分に設けた突出部301a,301bを利用して、必要個数のバルブ挿入穴120,130を形成することができる。
また、このように外周側に設けられたバルブ挿入穴120,130は、内周側のバルブ挿入穴120,130と同様、径方向に近接する油路110へ容易に連絡させることができるため、油路構成の複雑化が抑制される。
さらに、突出部301a,301bは、筒状部301から車体前方側に向かって斜め上方又は斜め下方に突出して設けられるため、真上又は真下に突出する場合に比べてバルブボディ300の車体上下方向寸法の増大が抑制されると共に、車体前方側へ水平に突出する場合に比べてバルブボディ300の車体前後方向寸法の増大が抑制される。したがって、バルブボディ300がケース本体303に一体化されることによる自動変速機の小型化を効果的に図ることができ、該自動変速機の良好な車両搭載性を得ることができる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、以上の実施形態では、バルブボディが変速機構を全周に亘って取り囲むように筒状に形成される例を説明したが、本発明において、バルブボディは、変速機構の外周に沿って周方向に延びるように形成されるものであれば、周方向の一部に配設されるものであってもよい。
また、以上の実施形態では、バルブボディがケース本体のフロント側筒状部と一体に設けられる例を説明したが、本発明において、バルブボディは、変速機ケースの一部を構成するものであれば、フロント側筒状部と別体であってもよい。
さらに、以上の実施形態では、バルブボディが変速機ケースのエンドカバーと別体である例を説明したが、本発明は、バルブボディをエンドカバーと一体に設けることを妨げるものでない。
またさらに、以上の実施形態では、変速機ケースが、ケース本体、オイルポンプハウジング及びエンドカバーという3つの部材で構成される例を説明したが、本発明において、変速機ケースを構成する部材の個数は特に限定されるものでなく、三次元積層造形法によってバルブボディと一体に形成される部材を含む少なくとも1つの部材で変速機ケースが構成されるようにすればよい。
以上のように、本発明によれば、油圧制御装置を有する自動変速機の小型化及び軽量化、並びに部品点数及び組立工数の低減を図ることが可能となるから、油圧制御装置を有する自動変速機及びこれを搭載した車両の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 自動変速機
2 変速機ケース
3 ケース本体
3a フロント側筒状部
3b コンバータハウジングとの合わせ面
4 オイルポンプハウジング
5 エンドカバー
6 コンバータハウジング
14 入力軸
18 カウンタドライブギヤ
19 軸受
20 オイルポンプ
30 変速機構
33 摩擦板
36 油圧室
38 遠心バランス室
43 摩擦板
46 油圧室
48 遠心バランス室
51,52 摩擦板
53,54,55 ピストン
56,58 油圧室
61,62 摩擦板
66 油圧室
71,72 摩擦板
76 油圧室
80,81,82 油路
83 油穴
84,85 油路
86 油穴
87,88 油路
89 油穴
92 カウンタ軸
93 カウンタドリブンギヤ
94 ファイナルドライブギヤ
95 デフリングギヤ
96 車軸
100 バルブボディ
101 筒状部
102 スプライン
102a 歯部
102b 歯溝
103 突出部
104 壁部
106 内側筒部
108 シリンダ
110 油路
111 連絡用油路
112 連絡用油路
113 連絡用油路
114 連絡用油路
120 ソレノイドバルブ用のバルブ挿入穴
130 スプールバルブ用のバルブ挿入穴
150 ソレノイドバルブ
160 スプールバルブ
199 サポート部
200 バルブボディ
201 筒状部
203 ケース本体
203a フロント側筒状部
210 油路
299 車体前方側のスペース
300 バルブボディ
301 筒状部
301a,301b 突出部
303 ケース本体
303a フロント側筒状部
BR1,BR2,BR3 ブレーキ
CL1,CL2 クラッチ
PG1,PG2,PG3 プラネタリギヤセット

Claims (5)

  1. 変速機構を収容する変速機ケースと、前記変速機構の制御に用いられるバルブを有する油圧制御装置とを備え、該油圧制御装置のバルブボディに、前記バルブが挿入されるバルブ挿入穴と、該バルブ挿入穴に連絡される油路とが設けられた自動変速機であって、
    前記変速機ケースの一部は、三次元積層造形法によって該変速機ケースと一体に形成された前記バルブボディとされていることを特徴とする自動変速機。
  2. 前記バルブボディは、前記変速機構の外周に沿って周方向に延びるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記変速機構の軸心と前記バルブ挿入穴の軸心とは、前記三次元積層造形法の積層方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機。
  4. 前記バルブボディの内周には、前記変速機構のブレーキの摩擦板の外周部が嵌合されるスプラインが形成されており、
    前記スプラインの歯を構成する内向きの突出部に、前記バルブ挿入穴の少なくとも一部が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の自動変速機。
  5. 変速機構を収容する変速機ケースと、前記変速機構の制御に用いられるバルブを有する油圧制御装置とを備え、該油圧制御装置のバルブボディに、前記バルブが挿入されるバルブ挿入穴と、該バルブ挿入穴に連絡される油路とが設けられた自動変速機の製造方法であって、
    前記変速機ケースの一部が前記バルブボディとされるように、該バルブボディを三次元積層造形法によって前記変速機ケースと一体に形成することを特徴とする自動変速機の製造方法。
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