JP2017025673A - コンクリート構造物の接合構造及び接合方法 - Google Patents
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Abstract
Description
コンクリート構造物には、連設方向に沿って延在する主筋が埋設され、連設方向に互いに接合される一方のコンクリート構造物は、他方のコンクリート構造物に接合される第1の接合面を有した第1の接合部を備え、他方のコンクリート構造物は、一方のコンクリート構造物に接合される第2の接合面を有した第2の接合部を備え、第1の接合部では、主筋の端部が他方のコンクリート構造物側に第1の接合面から突出し、第2の接合部では、主筋の端部が、第2の接合面まで、又は、第2の接合面よりも手前の位置まで延在し、第1の接合面における主筋の端部と第2の接合面における主筋の端部とは、連設方向において所定距離重複している。
図1は、コンクリート構造物としてのプレキャスト部材の組み立て工程を示す図である。図示例では、左右に4列連設されたプレキャスト部材1の3段目が組み上げられている工程が示されている。このように本実施形態では、プレキャスト部材1が上下に数段、左右に数列連続して接合されることによって、擁壁、竪壁、壁高欄等の鉄筋コンクリート構造物が構築される。以下、プレキャスト部材1の構造、及び、互いに接合された複数のプレキャスト部材1の接合構造C1について詳細に説明する。なお、以下の説明では、水平方向のうち、プレキャスト部材1が連設される方向を連設方向とし、この連設方向に直交する方向をプレキャスト部材1の幅方向とする。
本実施形態のコンクリート構造物は、プレキャスト型枠101である。このプレキャスト型枠101では、離間して対向配置されたプレキャスト型枠101間にコンクリート等が打設されることによって、擁壁、竪壁、壁高欄等の鉄筋コンクリート構造物が構築される。以下、プレキャスト型枠101の構造、及び、互いに接合された複数のプレキャスト型枠101の接合構造C2について、主として第1実施形態と相違する点について説明し、同一の要素や部材については同一の符号を付して詳しい説明は省略する。なお、以下の説明では、水平方向のうち、プレキャスト型枠101が連設される方向を連設方向とし、この連設方向に直交する方向をプレキャスト型枠101の幅方向とする。また、対向配置されるプレキャスト型枠101同士の対向する側を内側とし、内側の反対側を外側とする。
Claims (8)
- 互いに接合された複数のコンクリート構造物の接合構造であって、
前記コンクリート構造物には、連設方向に沿って延在する主筋が埋設され、
連設方向に互いに接合される一方のコンクリート構造物は、他方のコンクリート構造物に接合される第1の接合面を有した第1の接合部を備え、
前記他方のコンクリート構造物は、前記一方のコンクリート構造物に接合される第2の接合面を有した第2の接合部を備え、
前記第1の接合部では、前記主筋の端部が前記他方のコンクリート構造物側に前記第1の接合面から突出し、
前記第2の接合部では、前記主筋の端部が、前記第2の接合面まで、又は、前記第2の接合面よりも手前の位置まで延在し、
前記第1の接合面における前記主筋の前記端部と前記第2の接合面における前記主筋の前記端部とは、連設方向において所定距離重複している、コンクリート構造物の接合構造。 - 前記第1の接合面における前記主筋の前記端部と前記第2の接合面における前記主筋の前記端部とは、連設方向に直交する方向において前記主筋の径以下の距離で互いに隣接して配置されている、請求項1に記載のコンクリート構造物の接合構造。
- 前記コンクリート構造物には、一対の前記主筋が埋設されており、
一対の前記主筋は連設方向に直交する方向に互いに対向して配置されている、請求項1又は2に記載のコンクリート構造物の接合構造。 - 前記コンクリート構造物は、連設方向に直交する方向に離間して対になるように配置されており、
当該離間して配置された前記コンクリート構造物間にコンクリート又はモルタルが充填されている、請求項1に記載のコンクリート構造物の接合構造。 - 前記コンクリート構造物には、連設方向と直交する方向に突出するせん断補強鉄筋が形成されており、
前記せん断補強鉄筋は、前記離間して配置された前記コンクリート構造物間に配置されている、請求項4に記載のコンクリート構造物の接合構造。 - 前記せん断補強鉄筋では、離間して配置される一方側の前記コンクリート構造物から突出するせん断補強鉄筋と他方側のコンクリート構造物から突出するせん断補強鉄筋とが、連設方向に前記せん断補強鉄筋の径以下の距離で互いに隣接して配置されている、請求項5に記載のコンクリート構造物の接合構造。
- 連設方向に沿って延在する主筋と、連設方向に形成された第1の接合面から突出する前記主筋の端部と、を備える一方のコンクリート構造物と、
連設方向に沿って延在する主筋と、連設方向に形成された第2の接合面まで、又は、当該第2の接合面よりも手前の位置まで延在する前記主筋の端部と、を備える他方のコンクリート構造物とを互いに接合する接合方法であって、
前記一方のコンクリート構造物及び前記他方のコンクリート構造物のいずれか一方が設置されている状態で、前記一方のコンクリート構造物及び前記他方のコンクリート構造物のいずれか他方を上方から下方に垂直に移動させることによって、前記一方のコンクリート構造物と前記他方のコンクリート構造物との前記主筋の前記端部同士が、連設方向において所定距離重複するとともに、前記第1の接合面と前記第2の接合面とが互いに接合するように配置される工程を含む、コンクリート構造物の接合方法。 - 前記工程において、前記一方のコンクリート構造物と前記他方のコンクリート構造物との前記端部同士が、連設方向に直交する方向において前記主筋の径以下の距離で互いに隣接して配置される、請求項7に記載のコンクリート構造物の接合方法。
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