JP2017024783A - 固形化粧料の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固形化粧料の製造装置は、化粧皿10の開口を閉塞する閉塞面31Aを有し、化粧皿10に化粧料を充填した後、閉塞面31Aに沿ってスライドすることによって、化粧皿10に充填された化粧料を閉塞面31Aにて擦り切る充填ヘッド3を備える。充填ヘッド3は、化粧皿10を複数の区画A,Bに仕切る仕切り板33と、仕切り板33にて仕切られた複数の区画A,Bのそれぞれに互いに異なる色の化粧料を充填する複数の供給管32A,32Bと、仕切り板33にて仕切られた複数の区画A,Bの容積を減少させる邪魔板34A,34Bとを備える。
【選択図】図3
Description
例えば、特許文献1に記載された多色湿式化粧料の充填方法では、製造装置は、化粧皿の開口を閉塞する平面状の擦切面を有する充填ヘッドを備え、この充填ヘッドの擦切面にて閉塞された化粧皿に化粧料を充填した後、充填ヘッドを擦切面に沿ってスライドさせることによって、化粧皿に充填された化粧料を擦切面にて擦り切る。
そして、仕切り板にて仕切られた複数の区画のそれぞれに互いに異なる色の化粧料を充填することによって、各区画に充填された化粧料の密度を均一化し、複数色の化粧料の境界を鮮明にしている。
固形化粧料の製造装置1は、図1に示すように、2色のスラリー状の化粧料を化粧皿10に充填する充填装置と、化粧皿10に充填された化粧料にプレス処理を施して打型することによって固形化粧料を製造するプレス装置と、充填装置およびプレス装置に化粧皿10を搬入または搬出するターンテーブル2とを備えている。
なお、充填装置およびプレス装置については後に詳細に説明する。また、図1では、充填装置およびプレス装置の図示は省略している。
各凹部21は、その内部に着脱自在に嵌め入れられた円形状の基板21Aを備え、この基板21Aは、その中央に形成されるとともに、化粧皿10を載置すべく化粧皿10の皿底の形状と対応する矩形状に形成された陥没部21Bを有している。
そして、ターンテーブル2は、所定の回転角ごとに間欠的に回転し、基板21Aに載置された化粧皿10を充填装置およびプレス装置に搬入または搬出する。
なお、本実施形態では、製造装置1は、ターンテーブル2を採用することによって、基板21Aに載置された化粧皿10を充填装置およびプレス装置に搬入または搬出しているが、ベルトコンベア等の他の搬送装置を採用してもよい。
充填装置11は、図2および図3に示すように、2色のスラリー状の化粧料を化粧皿10に充填する充填ヘッド3を備えている。
ここで、スラリー状の化粧料とは、ファンデーション、フェイスパウダー、アイシャドウなどの固形粉末化粧料の化粧料基材と、エタノール、水、流動パラフィン、イソパラフィン、イソプロピルアルコールなどの揮発性溶剤とを混合した流動物である。
なお、図2では、サーボモータ36の図示は省略している。また、充填装置11は、充填ヘッド3の全体(本体部31、支持体35、およびサーボモータ36)を昇降機構(図示略)にて昇降させる。
また、供給管32Bは、仕切り板33を挿入する貫通孔と、邪魔板34Bを挿入する貫通孔との間に固定されている。この供給管32Bは、本体部31に形成された貫通孔と連通している。したがって、供給管32Bの上端から供給された化粧料は、この貫通孔を介して化粧皿10に充填される。
なお、色の異なる化粧料とは、人間の視覚に基づいて、両者の違いを区別できる化粧料を言うものとし、明度、彩度、および色相の異なる化粧料はもとより、パール等を加えたものと、そうでないものといったように同一色であっても光沢感の異なる化粧料などを含むものとする。
なお、本実施形態では、仕切り板33は、閉塞面31Aにて閉塞された化粧皿10を2つの区画に仕切っているが、3つ以上の複数の区画に仕切ってもよい。
邪魔板34Bは、支持体35の他端(紙面右端)に設けられている。具体的には、邪魔板34Bは、化粧皿10の内側面に当接する位置に設けられている。この邪魔板34Bは、閉塞面31Aに貫通するように形成された貫通孔を介して化粧皿10内に挿脱自在に挿入されることによって、仕切り板33にて仕切られた区画Bの容積を減少させる。
このように、本実施形態では、邪魔板34A,34Bは、仕切り板33から離間して設けられている。
このように、本実施形態では、仕切り板33および邪魔板34A,34Bは、支持体35を移動させることによって、化粧皿10内に連動して挿脱するように構成されている。
具体的には、邪魔板34A,34Bの下端は、邪魔板34A,34Bの支持体35からの突出量を最大とした場合には、仕切り板33の下端と同じ位置となる。
なお、図3は、邪魔板34A,34Bの支持体35からの突出量を最大とし、サーボモータ36にて支持体35を下降させた状態の充填ヘッド3を示す図である。
邪魔板34A,34Bの下端は、邪魔板34A,34Bの支持体35からの突出量を最小とした場合には、図4に示すように、サーボモータ36にて支持体35を下降させることによって、仕切り板33の下端を化粧皿10の内底面に当接させたときに閉塞面31Aと面一となる位置で止まっている。
このように、本実施形態では、ネジ35Aは、邪魔板34A,34Bの挿入量を調整する調整手段として機能する。
充填装置11は、図5に示すように、充填ヘッド3を下降させることによって、本体部31の閉塞面31Aを化粧皿10の上縁に当接させる。これによって、充填装置11は、化粧皿10の開口を閉塞する。なお、仕切り板33および邪魔板34A,34Bは、化粧皿10内から脱出した状態となっている。
なお、仕切り板33および邪魔板34A,34Bの下端は、充填ヘッド3の閉塞面31Aと面一となる位置で止まる。
このように、本実施形態では、充填ヘッド3は、化粧皿10に2色のスラリー状の化粧料を充填した後、閉塞面31Aに沿ってスライドすることによって、化粧皿10に充填された2色のスラリー状の化粧料を閉塞面31Aにて擦り切る。
プレス装置12は、図10に示すように、化粧皿10に充填された化粧料にプレス処理を施して打型するプレスヘッド4を備え、このプレスヘッド4を下降させることによって(図10下向矢印参照)、化粧皿10に充填された2色の化粧料にプレス処理を施して打型する。
その後、この化粧料に対して後処理を行うことによって、固形化粧料の製造装置1は、固形化粧料を製造することができる。
(1)充填ヘッド3は、化粧皿10内に挿脱自在に挿入されることによって、仕切り板33にて仕切られた2つの区画A,Bの容積を減少させる邪魔板34A,34Bを備えているので、邪魔板34A,34Bを挿入した区画A,Bにおける邪魔板34A,34Bの占める割合を変更し、その区画A,Bに充填する化粧料の充填量を調整することができる。
(3)ネジ35Aは、邪魔板34A,34Bの挿入量を調整することによって、邪魔板34A,34Bを挿入した区画A,Bにおける邪魔板34A,34Bの占める割合を変更することができるので、邪魔板34A,34Bを挿入した区画A,Bに充填する化粧料の充填量を容易に調整することができる。
(5)邪魔板34A,34Bは、仕切り板33から離間して設けられているので、仕切り板33の両側に化粧料を確実に充填することができる。したがって、固形化粧料の製造装置1は、仕切り板33に近接して邪魔板34A,34Bを設けた場合と比較して仕切り板33の両側から確りと圧力をかけて化粧料を充填することができるので、2色の化粧料の色境界を鮮明にすることができる。
例えば、前記実施形態では、充填ヘッド3は、化粧皿10内に挿脱自在に挿入されることによって、仕切り板33にて仕切られた2つの区画A,Bの容積を減少させる2つの邪魔板34A,34Bを備えていたが、邪魔板34Aおよび邪魔板34Bのいずれか一方のみを備えていてもよい。要するに、充填ヘッドは、仕切り板にて仕切られた複数の区画の少なくともいずれか1つの区画の容積を減少させる邪魔板を備えていればよい。
前記実施形態では、充填ヘッド3は、邪魔板34A,34Bの挿入量を調整する調整手段としてのネジ35Aを備えていたが、ネジ35Aとは異なる機構を採用することによって、邪魔板34A,34Bの挿入量を調整してもよい。要するに、充填ヘッドは、邪魔板の挿入量を調整する調整手段を備えていればよい。
前記実施形態では、充填ヘッド3は、邪魔板34A,34Bの挿入量を調整する調整手段としてのネジ35Aを備えていたが、このような調整手段を備えていなくてもよい。この場合には、充填ヘッドは、例えば、邪魔板の形状や、大きさなどを変更し、邪魔板を挿入した区画における邪魔板の占める割合を変更すればよい。
前記実施形態では、邪魔板34A,34Bは、仕切り板33から離間して設けられていたが、仕切り板33に近接して設けられていてもよい。
前記実施形態では、固形化粧料の製造装置1は、スラリー状の化粧料を化粧皿10に充填していたが、粉末状の化粧料などを充填してもよい。要するに、固形化粧料の製造装置は、化粧料を化粧皿に充填すればよい。
2 ターンテーブル
3 充填ヘッド
4 プレスヘッド
10 化粧皿
11 充填装置
12 プレス装置
21 凹部
21A 基板
21B 陥没部
31 本体部
31A 閉塞面
32A,32B 供給管(充填孔)
33 仕切り板
34A,34B 邪魔板
35 支持体
35A ネジ(調整手段)
36 サーボモータ
Claims (4)
- 化粧料を化粧皿に充填し、前記化粧皿に充填された化粧料にプレス処理を施して打型することによって固形化粧料を製造する固形化粧料の製造装置であって、
前記化粧皿の開口を閉塞する平面状の閉塞面を有し、前記化粧皿に化粧料を充填した後、前記閉塞面に沿ってスライドすることによって、前記化粧皿に充填された化粧料を前記閉塞面にて擦り切る充填ヘッドと、
前記化粧皿に充填された化粧料にプレス処理を施して打型するプレスヘッドとを備え、
前記充填ヘッドは、
前記閉塞面に貫通するように形成された貫通孔を介して前記化粧皿内に挿脱自在に挿入されることによって、前記閉塞面にて閉塞された前記化粧皿を複数の区画に仕切る仕切り板と、
前記閉塞面に貫通するように形成されることによって、前記仕切り板にて仕切られた複数の区画のそれぞれに互いに異なる色の化粧料を充填する複数の充填孔と、
前記閉塞面に貫通するように形成された貫通孔を介して前記化粧皿内に挿脱自在に挿入されることによって、前記仕切り板にて仕切られた複数の区画の少なくともいずれか1つの区画の容積を減少させる邪魔板とを備えることを特徴とする固形化粧料の製造装置。 - 請求項1に記載された固形化粧料の製造装置において、
前記充填ヘッドは、前記邪魔板の挿入量を調整する調整手段を備えることを特徴とする固形化粧料の製造装置。 - 請求項1または請求項2に記載された固形化粧料の製造装置において、
前記仕切り板および前記邪魔板を支持する支持体を備え、
前記仕切り板および前記邪魔板は、前記支持体を移動させることによって、前記化粧皿内に連動して挿脱することを特徴とする固形化粧料の製造装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載された固形化粧料の製造装置において、
前記邪魔板は、前記仕切り板から離間して設けられることを特徴とする固形化粧料の製造装置。
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KR20210150880A (ko) * | 2020-06-04 | 2021-12-13 | 코스맥스 주식회사 | 구획화된 고형상 화장료의 제조 방법 및 그 제조를 위한 용기 |
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