JP2017024548A - 車両用シートのハーネス配索構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートクッションパネル2及びクッション本体3からなるシートクッション4と、シートフレーム5等から車両用シート1が構成され、シートクッションパネル2がシートフレーム5の前端部5bにヒンジ8を介して取付けられることにより、シートクッション4が前端部4aを中心に車両前方へ回動可能にシートフレーム5に装着され、シートクッションパネル2等の下側空間部9には収納容器10が配置され、シートクッション4の裏面側から取出されるハーネス11は、ヒンジ8の側面に沿って車両下方に延び、ヒンジ8の回動中心部12の近傍を通ってシートフレーム5の側面に沿って配索され、ヒンジ8の側面には、ヒンジカバー15が取付けられ、ヒンジ8とヒンジカバー15との間には、ハーネス11の配索経路となる空間部S1が形成されている。
【選択図】図4
Description
このような車両用シートにおいては、シートクッションのクッション本体が跳ね上げ式となっており、当該クッション本体は、前端部を中心に車両前方へ向けて回動可能にクッションフレームに装着されている。
一方、通常のシート装置は、シート本体が車両前後方向にスライド移動可能に配置されており、シート本体は、下部に設けたスライドレール機構を介して車両の床面に設置されている。そして、このようなスライドレール機構を備えたシート本体に対しては、通常、ハーネスがスライドレール機構と床面との間において、該スライドレール機構を跨いで配索される構造となっている。
あるいは、収納容器を迂回してハーネスを取り回しすることができたとしても、シートクッションの回動動作に対応するために、ハーネスに余分な長さを持たせる必要が生じるので、シートクッションを倒立させた後に再び元の位置に回動させる場合などに、ハーネスをクッション本体とクッションフレームとの間などに挟み込んで断線させてしまうおそれがあった。また、ハーネスに余分な長さを持たせると、ハーネスが車両用シートの外部に露出する長さが増加するので、車室内の外観低下を招くという問題を有していた。
図1〜図9は本発明の実施形態に係る車両用シートのハーネス配索構造を示すものである。なお、図1〜図5及び図9において、矢印Fr方向は車両前方を示している。
本実施形態のシートクッション4は、シートクッションパネル2がシートフレーム5の前端部5bにヒンジ8を介して取付けられることにより、当該シートクッション4の前端部4aを中心に車両前方へ向けて回動可能にシートフレーム5に装着されており、シートクッションパネル2及びクッション本体3の下側空間部9には、上部開口のボックス形状を有する収納容器10が配置されている。すなわち、本実施形態の車両用シート1は、シートクッション4の後部を車両上方へ持ち上げ、前端部4aを中心に車両前方へ向けて回動させることによって下側空間部9を露出させ、下側空間部9から収納容器10を取出したり、下側空間部9内に収納容器10を収納したり、あるいは、収納した物品を収納容器10から取出したり、収納容器10内に物品を収納したりすることができるようになっている。
また、ヒンジ8の側面には、図1、図4及び図5に示すように、フレーム取付部82と大きさ及び形状がほぼ同一のヒンジカバー15が取付けられている。このヒンジカバー15の周縁部は、内側へほぼ直角に折り曲げられており、当該周縁部をヒンジ8のフランジ部83に重ね合わせることにより、フレーム取付部82がヒンジカバー15によって覆い隠されるようになっている。しかも、ヒンジ8とヒンジカバー15との間には、ハーネス11を通すことが可能な空間部S1が形成されており、該空間部S1は、ハーネス11が配索される配索経路として構成されている。これにより、ヒンジ8の側面を通るハーネス11がヒンジカバー15により覆い隠されることになり、シートクッション4を車両前方へ回動させて跳ね上げる倒立状態でも、ハーネス11の露出する部分が少なくなり、良好な外観が得られるとともに、乗員がハーネス11に触れて引っ張らないようになっている。
すなわち、本実施形態のハーネス配索構造では、ヒンジ8の側面のフレーム取付部82に沿って配索され、回動中心部12の近傍を通ってフレーム取付部82の後端から車両下方へ降ろされたハーネス11が、シートフレーム5の外側から貫通孔19を通してシートフレーム5の内側に引き出されるようになっている。そして、シートフレーム5の内側に引き出されたハーネス11は、図2及び図3に示すように、シートフレーム5に取付けられた略U字状のハーネスブラケット20に固定され、ハーネス先端のコネクタ(図示せず)と、車体側から延びるコネクタ(図示せず)とが嵌合されることにより、配索されるようになっている。
しかも、ヒンジ8の側面のフレーム取付部82にヒンジカバー15を取付けることにより、ヒンジ8のフレーム取付部82とヒンジカバー15との間にハーネス11の配索経路となる空間部S1が形成されているので、ヒンジ8の側面を通るハーネス11がヒンジカバー15により覆い隠されることになり、シートクッション4を跳ね上げた状態でも、外観を損ねるハーネス11の露出する部分を少なくすることができるとともに、乗員がハーネス11に触れる可能性を無くすことができる。
2 シートクッションパネル
2a 裏面
3 クッション本体
4 シートクッション
5 シートフレーム
5a 後端部
5b 前端部
6 リクライニング機構
7 シートバック
8 ヒンジ
9 下側空間部
10 収納容器
11 ハーネス
12 ヒンジの回動中心部
13 取出口
14 ハーネスカバー
15 ヒンジカバー
16 ボルト
17 ボルト孔
18 リクライニングカバー
19 貫通孔
20 ハーネスブラケット
81 クッション取付部
81a ビード
81b ボルト座面
82 フレーム取付部
83 フランジ部
S1 空間部
S2 空間部分
Claims (3)
- シートクッションパネル及びクッション本体からなるシートクッションと、該シートクッションを支持するシートフレームと、該シートフレームの後端部に装着されるシートバックとから車両用シートが構成され、前記シートクッションパネルが前記シートフレームの前端部にヒンジを介して取付けられることにより、前記シートクッションが前端部を中心に車両前方へ向けて回動可能に前記シートフレームに装着され、前記シートクッションパネル及び前記クッション本体の下側空間部には収納容器が配置されている車両用シートのハーネス配索構造において、
前記シートクッションの裏面側から取出されるハーネスは、前記ヒンジの側面に沿って車両下方に延び、前記ヒンジの回動中心部の近傍を通って前記シートフレームの側面に沿って配索され、
前記ヒンジの側面には、ヒンジカバーが取付けられ、前記ヒンジと前記ヒンジカバーとの間には空間部が形成されており、該空間部は、前記ハーネスが配索される配索経路として構成されていることを特徴とする車両用シートのハーネス配索構造。 - 前記ヒンジは、前記シートクッションパネルに取付けられるクッション取付部を有し、該クッション取付部には、断面凸状のビードが設けられており、前記クッション取付部と前記シートクッションパネルとを重ね合わせることにより形成される空間部分には、前記ハーネスが配索されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートのハーネス配索構造。
- 前記ビードは、前記クッション取付部に形成した2つのボルト座面間の中央に設けられ、前記ボルト座面は、前記ビードを挟んで対称となる位置に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シートのハーネス配索構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113442843A (zh) * | 2020-03-24 | 2021-09-28 | 丰田纺织株式会社 | 用于交通工具座椅的线束附接结构 |
Citations (3)
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JP2004255975A (ja) * | 2003-02-25 | 2004-09-16 | Aisin Seiki Co Ltd | シート装置 |
JP2015009576A (ja) * | 2013-06-26 | 2015-01-19 | スズキ株式会社 | 車両用シート |
JP2015123914A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | スズキ株式会社 | 車両用座席シート配索構造 |
-
2015
- 2015-07-22 JP JP2015144871A patent/JP6575856B2/ja active Active
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US11884219B2 (en) | 2020-03-24 | 2024-01-30 | Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha | Wire harness attachment structure for vehicle seat |
CN113442843B (zh) * | 2020-03-24 | 2024-03-19 | 丰田纺织株式会社 | 用于交通工具座椅的线束附接结构 |
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JP6575856B2 (ja) | 2019-09-18 |
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