JP2009227071A - ステアリング支持部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】主に、高い支持剛性と広い足元空間とを両立し得るようにする。
【解決手段】車両前後方向13へ延びると共に後上がりに傾斜配置されたステアリングコラム15と、車幅方向18へ延びると共にステアリングコラム15の上方に配置された車体強度部材21とを備え、ステアリングコラム15が、車体強度部材21によって支持され、車体強度部材21が、車体幅中央位置にて、ステー28によって車室床部5に支持されたステアリング支持部構造であって、ステー28が、前ステー41と、後ステー42との2本に分けて設置され、前ステー41と、後ステー42とが、ステアリングコラム15の軸線と直交する線43よりも前側に配置され、前ステー41が、車体強度部材21から真下へ向けて延びる線44よりも前側に設けられ、後ステー42が、車体強度部材21から真下へ向けて延びる線44よりも後側に設けられるようにしている。
【選択図】図1

Description

この発明は、ステアリング支持部構造に関するものである。
図6に示すように、自動車などの車両1には、乗員2が乗車するための車室3が設けられている。この車室3は、車室前壁4と、車室床部5とを備えている。車室前壁4は、上壁4aと下壁4bとに分けられている。車室床部5の車体幅中央位置には、フロアトンネル7が設けられている。前席のシート8は、このフロアトンネル7の両側に配置される。
そして、車室3の前部には、フロントウインドウガラス11が設けられている。このフロントウインドウガラス11の下方には、インストルメントパネル12が設けられている。
このインストルメントパネル12の内部には、ほぼ車両前後方向13へ延びるステアリングコラム15が設けられている。このステアリングコラム15は、後上がりに傾斜配置されている。ステアリングコラム15の後端側の部分は、インストルメントパネル12から車室3内の乗員側へ突出されると共に、ステアリングコラム15の車室3内乗員側に突出された後端部には、ステアリングホイール16が取付けられている。
また、インストルメントパネル12の内部には、車幅方向へ延びる車体強度部材21が設けられている。この車体強度部材21は、ステアリングコラム15の直上方位置に配置されている。
そして、ステアリングコラム15は、上記車体強度部材21によって(懸垂状態で)支持される。そのために、車体強度部材21の下面には、コラムブラケット22,23が溶接などによって固定され、このコラムブラケット22,23に、ステアリングコラム15が前後の取付部24,25を介してボルトなどで固定される。特に図示しないが、ステアリングコラム15は、また、車室前壁4(下壁4b)によっても、直接的に支持されている。
また、車体強度部材21は、少なくとも、車体幅中央位置にて、ステー28によって車室床部5に支持されている。この場合、ステー28は、ステアリングコラム15の軸線とほぼ直交する方向へ向けて延設されている。ステー28の下端部は、車室床部5にボルトなどで固定される。この場合、ステー28の下端部は、車室床部5に設けられたフロアトンネル7の側面などにボルトで固定されている。
更に、車体強度部材21のコラムブラケット22の位置と、車室前壁4(上壁4a)との間には、ほぼ車両前後方向13へ延びるポストブラケット29が取付けられている。このポストブラケット29は、緊急時に座屈可能に構成されている。
このような構成によれば、ステアリングコラム15は、前後の取付部24,25、コラムブラケット22,23、車体強度部材21、ステー28を介して車室床部5に支持固定される。
また、ステアリングコラム15は、前後の取付部24,25、コラムブラケット22,23、ポストブラケット29を介して車室前壁4の上部(上壁4a)に支持固定される。この際、ポストブラケット29は、車室前壁4の剛性を利用してステアリング振動を抑制するように機能する。これにより、車体強度部材21が、前後動や、ねじれなどを起こすことが防止される。
そして、緊急時に、車両1に対して前方からの荷重が加わった場合には、車室前壁4の上部(上壁4a)は、車室前壁4の下部(下壁4b)などと比べて後方移動量が大きくなるので、ポストブラケット29を座屈させることによって、車室前壁4の上部(上壁4a)の後方移動を車体強度部材21およびステアリングコラム15に伝えないようにすることが図られている。この際、ステアリングコラム15の軸線とほぼ直交する方向へ向けて延設されたステー28は、ポストブラケット29の座屈の反力を(より有利に)支持するように機能する。また、フロアトンネル7の剛性を利用してステアリング振動を抑制するように機能する。これにより、車体強度部材21が、前後上下動や、ねじれなどを起こすことが防止される。
このような車体強度部材21には、車体の全幅分に相当する長さを有して、運転席側と助手席側との両部分に亘って設けられるもの(全幅タイプ)と、車体の半幅分に相当する長さを有して、運転席側の部分のみに対して設けられるもの(半幅タイプ)とが存在している(例えば、特許文献1参照)。
このうち、全幅タイプの車体強度部材21は、両端部を、左右の車室側壁に固定されると共に、ステー28によって中間部を車室床部5に支持されることになる。また、半幅タイプの車体強度部材21は、外側端部を、車室側壁に固定されると共に、上記したステー28によって内側端部を車室床部5に支持固定される。
実開平11−114366号公報
しかしながら、上記ステアリング支持部構造では、ポストブラケット29の座屈の反力をより有利に支持できるようにするために、ステー28を、ステアリングコラム15の軸線とほぼ直交する方向へ向けて延設させるようにしていたので、ステー28が、かなり後側にまで及んでしまい、その分、足元空間が狭くなるのを避けることができなかった。そのため、運転席と助手席との間を車幅方向に移動できるようにするウォークスルー構造を採用することが難しくなっていた。
なお、上記した以外にも、本発明に至る過程で新たな問題やその他の問題などが生じることが考えられるが、そのようなものについては、本発明の中で説明することによって、この欄での記載に代えることができるものとする。但し、必要な場合には、この欄に流用することができる。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、車両前後方向へ延びると共に後上がりに傾斜配置されたステアリングコラムと、車幅方向へ延びると共に前記ステアリングコラムの上方に配置された車体強度部材とを備え、前記ステアリングコラムが、前記車体強度部材によって支持され、該車体強度部材が、車体幅中央位置にて、ステーによって車室床部に支持されたステアリング支持部構造において、前記ステーが、前ステーと、後ステーとの2本に分けて設置され、前ステーと、後ステーとが、ステアリングコラムの軸線と直交する線よりも前側に配置され、前ステーが、車体強度部材から真下へ向けて延びる線よりも前側に設けられ、後ステーが、車体強度部材から真下へ向けて延びる線よりも後側に設けられたことを特徴としている。
請求項2に記載された発明は、上記において、前ステーが、後ステーよりも、剛性が低くなるよう設定されたことを特徴としている。
請求項3に記載された発明は、上記において、前ステーが、側面視直線状に構成されたことを特徴としている。
請求項4に記載された発明は、上記において、前ステーが、後ステーに対して、車幅方向にオフセット配置され、オフセット配置された前ステーの下端部が、車室床部に対して車両前後方向に固定可能とされたことを特徴としている。
請求項5に記載された発明は、上記において、前ステーの下端部が、車室前壁と、車室床部との接合部分またはそれよりも後方の位置に取付けられたことを特徴としている。
請求項6に記載された発明は、上記において、前ステーの下端部が、車室床部に設けられたフロアトンネルに対して取付けられたことを特徴としている。
なお、上記は、それぞれ、所要の作用効果を発揮するための必要最小限の構成であり、上記構成の詳細や、上記されていない構成については、それぞれ自由度を有しているのは勿論である。そして、上記構成の記載から読取ることが可能な事項については、特に具体的に記載されていない場合であっても、その範囲内に含まれるのは勿論である。また、上記以外の構成を追加した場合には、追加した構成による作用効果が加わることになるのは勿論である。
請求項1の発明によれば、上記構成により、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、ステーが、前ステーと、後ステーとの2本に分けて設置されたことにより、ステーを1本とした場合に比べて高い支持剛性を得ることが可能となる。また、前ステーと後ステーとをそれぞれ別々に構成して、各々最適化を図ることができる。前ステーと、後ステーとが、ステアリングコラムの軸線と直交する線よりも前側に配置されたことにより、足元空間を広く確保することができる。これにより、高い支持剛性と広い足元空間とを両立することが可能となり、例えば、前席乗員は、運転席と助手席との間を容易に移動(ウォークスルー)することができる。前ステーが、車体強度部材から真下へ向けて延びる線よりも前側に設けられ、後ステーが、車体強度部材から真下へ向けて延びる線よりも後側に設けられることにより、前ステーと後ステーとによって、車体強度部材を前後から支えることができるので、車両前後方向に対し、より強固且つより安定して車体強度部材を支持することが可能となる。また、前ステーは、緊急時に、車体強度部材に引張力を与えることにより、車体強度部材の後方への移動を抑制する。これにより、車体強度部材に支持されたステアリングコラム(ステアリングホイール)の後方移動量も低減されるので、乗員の胸部などを有効に保護することが可能となる。
請求項2の発明によれば、上記構成により、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前ステーが、後ステーよりも、剛性が低くなるよう設定されたことにより、前ステーの簡素化、軽量化を図ることができる。
請求項3の発明によれば、上記構成により、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前ステーが、側面視直線状に構成されたことにより、前ステーの剛性を低くしつつ高い支持力を確保することが可能となる。また、緊急時に、車体強度部材に対し、有効に引張力を与えることができる。
請求項4の発明によれば、上記構成により、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前ステーが、後ステーに対して、車幅方向にオフセット配置されたことにより、車幅方向の異なる位置から車体強度部材を支えることができるので、車幅方向に対し、より強固且つより安定して車体強度部材を支持することが可能となる。また、オフセット配置された前ステーの下端部が、車室床部に対して車両前後方向に固定可能とされたことにより、前ステーの下端部の固定作業を、後ステーに妨げられることなく手前側から容易に行うことができる。よって、固定作業が車体やコックピットモジュールなどの下側へ潜り込んでの難作業となるのを防止することができる。
請求項5の発明によれば、上記構成により、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前ステーの下端部が、車室前壁と、車室床部との接合部分またはそれよりも後方の位置に取付けられたことにより、上記接合部分は、緊急時の後方移動量が車室前壁よりも比較的少ない位置なので、後方移動量をより小さなものとすることができる。
請求項6の発明によれば、上記構成により、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前ステーの下端部が、車室床部に設けられたフロアトンネルに対して取付けられたことにより、フロアトンネルは剛性が高いので、フロアトンネルの剛性を利用して、より強固により強固且つより安定して車体強度部材を支持することが可能となる。また、フロアトンネルは車室床部の他の部分よりも高くなっているので、前ステーの下端部の固定作業も容易に行うことができる。
本発明は、主に、高い支持剛性と広い足元空間とを両立し得るようにすることを目的としている。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
なお、以下の実施例は、上記した背景技術や発明が解決しようとする課題などと密接な関係があるので、必要が生じた場合には、互いに、記載を流用したり、必要な修正を伴って流用したりすることができるものとする。
図1〜図5は、この発明の実施例およびその変形例を示すものである。
「構成」まず、構成について説明する。
図1に示すように、自動車などの車両1には、乗員2が乗車するための車室3が設けられている。この車室3は、車室前壁4と、車室床部5とを備えている。車室前壁4は、上壁4aと下壁4bとに分けられている。車室床部5の車体幅中央位置には、フロアトンネル7が設けられている。このフロアトンネル7は、ほぼ車両前後方向13へ延びる隆起部とされている。前席のシート8(運転席、助手席)は、このフロアトンネル7の両側に配置される。また、車室3は、後述する車室側壁32も有している(図2など参照のこと)。
そして、車室3の前部には、フロントウインドウガラス11が設けられている。このフロントウインドウガラス11の下方には、インストルメントパネル12が設けられている。
このインストルメントパネル12の内部(即ち、車室3の内部)には、ほぼ車両前後方向13へ延びるステアリングコラム15が設けられている。このステアリングコラム15は、後上がりに傾斜配置されている。ステアリングコラム15の後端側の部分は、インストルメントパネル12から車室3内の乗員側へ突出されると共に、ステアリングコラム15の車室3内乗員側に突出された後端部には、ステアリングホイール16が取付けられている。
また、インストルメントパネル12の内部(即ち、車室3の内部)には、車幅方向18(図2など参照のこと)へ延びる車体強度部材21が設けられている。この車体強度部材21は、ステアリングコラム15の直上方位置に配置されている。
そして、ステアリングコラム15は、上記車体強度部材21によって(懸垂状態で)支持される。そのために、車体強度部材21の下面には、コラムブラケット22,23が溶接などによって固定され、このコラムブラケット22,23に、ステアリングコラム15が前後の取付部24,25を介してボルトなどで固定される。特に図示しないが、ステアリングコラム15は、また、車室前壁4(下壁4b)によっても、直接的に支持されている。なお、コラムブラケット22,23には、前後分割型のものや、前後一体型のものなどがある。
また、車体強度部材21は、少なくとも、車体幅中央位置にて、ステー28によって車室床部5に支持されている。ステー28の下端部は、通常は、車室床部5にボルトなどで固定される。
更に、車体強度部材21のコラムブラケット22の位置(車幅方向18の同一位置)と、車室前壁4(上壁4a)との間には、ほぼ車両前後方向13へ延びるポストブラケット29が取付けられている。このポストブラケット29は、緊急時に座屈可能に構成されている。この場合、ポストブラケット29は、車両前後方向13の後方へ向かって二股状に分岐されたものとなっている。
なお、上記した車体強度部材21には、車体の全幅分に相当する長さを有して、運転席側と助手席側との両部分に亘って設けられるもの(全幅タイプ)と、車体の半幅分に相当する長さを有して、運転席側の部分のみに対して設けられるもの(半幅タイプ)とが存在している。
このうち、全幅タイプの車体強度部材21は、両端部を、サイドブラケット31によって、左右の車室側壁32に固定される(サイドブラケット31および車室側壁32については、図2など参照のこと)と共に、ステー28によって中間部を車室床部5に支持されることになる。また、半幅タイプの車体強度部材21は、外側端部を、サイドブラケット31によって、車室側壁32に固定されると共に、上記したステー28によって内側端部を車室床部5に支持固定される。図2〜図5の場合には、半幅タイプの車体強度部材21とされている。また、左ハンドル車となっている。
以上が、以下の各実施例においても共通な構成である。なお、以上の構成は、上記した従来例のものとほぼ同様である。
そして、以上のような基本構成に対し、この実施例のものでは、以下のような構成を備えるようにする。
(1)ステー28が、前ステー41と、後ステー42との2本に分けて設置されるようにする(2分割ステー)。そして、前ステー41と、後ステー42とが、共にステアリングコラム15の軸線と直交する線43よりも前側に配置されるようにする。更に、前ステー41が、車体強度部材21から真下へ向けて延びる線44よりも前側に設けられるようにする。また、後ステー42が、車体強度部材21から真下へ向けて延びる線44よりも後側に設けられるようにする。
この場合、前ステー41と後ステー42とは、最低限、合わせてステー28としての機能を満たし得るものとされる。前ステー41は、車体強度部材21の下部から前下がりに延びる前傾形状のものなどとされている。また、後ステー42は、車体強度部材21の下部から後下がりに延びる後傾形状のものなどとされている。そして、前ステー41と後ステー42とは、側面視で、ハ字状に開脚された状態で、上端部にて車体強度部材21を下側から(突張状態で持上)支持するように構成されている。
(2)前ステー41が、後ステー42よりも、剛性が低くなるよう設定される(低剛性前ステー)。
この場合、剛性に差を付けるために、例えば、前ステー41は、L字状断面とされ、後ステー42は、コ字状断面とされるようにしている(図3参照のこと)。或いは、剛性に差を付けるために、前ステー41には、後ステー42よりも断面係数が小さな、細い材料が使用されるようにしている。
(3)前ステー41が、側面視直線状となるように構成されるようにする(直線状前ステー)。
この場合、前ステー41は、車体強度部材21や車室床部5に対する取付部となる、上端部と、下端部とを除いて、ほぼ全体が直線部で構成されるようにしている。
(4)前ステー41が、後ステー42に対して、車幅方向18にオフセット配置されるようにする(オフセット配置構造)。また、オフセット配置された前ステー41の下端部が、車室床部5に対して車両前後方向13に固定可能とされるようにする(前後方向固定部)。
この場合、図2、図3では、前ステー41が後ステー42よりも外側にオフセットされている。即ち、前ステー41の方が、車体幅中央位置により近くなっている。これに対し、図4、図5では、前ステー41が後ステー42よりも外側にオフセットされている。即ち、後ステー42の方が、車体幅中央位置により近くなっている。
また、前ステー41の下端部は、車室床部5に対して車両前後方向13の後方から前方へ向けて固定されるようになっている。これに対し、後ステー42の下端部は、これと干渉しない位置や方向から固定されるようにする。例えば、後ステー42の下端部は、車幅方向18に固定可能とされている。なお、前ステー41の下端部と、後ステー42の下端部との、車室床部5などに対する固定は、上述したように、ボルト固定などとされている(例えば、図2のボルト52や、図1のボルト53などを参照のこと)。車室床部5などには、前ステー41の下端部や、後ステー42の下端部に対する取付用ブラケットなどが設けられる。
(5)前ステー41の下端部が、車室前壁4と、車室床部5との接合部分46またはそれよりも後方の位置に取付けられるようにする。
この場合には、前ステー41の下端部は、上記した接合部分46よりも若干後方の車室床部5部分に取付けられるようにしている。
(6)前ステー41の下端部が、車室床部5に設けられたフロアトンネル7に対して取付けられるようにする(フロアトンネル取付構造部)。
この場合、図2、図3、図5では、前ステー41の下端部は、フロアトンネル7の頂部(最も高い位置、上面部分)に取付けられるようにしている。また、図4では、前ステー41の下端部は、フロアトンネル7の(運転席側の)側面に取付けられるようにしている。
更に、上記以外の詳細構造について説明すると、前ステー41は、その上端部を、車体強度部材21の内側端部などに、ボルト51で車幅方向18に固定されている(図2、図3の場合)。或いは、前ステー41は、その上端部を車体強度部材21の内側端部近傍の下面部分などに、溶接によって固定されている(図4、図5の場合)。
後ステー42は、車体強度部材21の側に開いたコ字状断面を有している。後ステー42は、1部材で構成しても良いが、この場合には、2部材を連結した構成などを備えている。図2、図4では、後ステー42の下端部は、フロアトンネル7の運転席側の側面に取付けられている。図3では、後ステー42の下端部は、運転席側の車室床部5(平面部分)に取付けられている。図5では、後ステー42の下端部は、フロアトンネル7の助手席側の側面や、助手席側の車室床部5などに取付けられている。
「作用」次に、この実施例の作用について説明する。
ステアリングコラム15は、取付部24,25、コラムブラケット22,23、車体強度部材21、ステー28(前ステー41および後ステー42)を介して車室床部5に支持固定される。
また、ステアリングコラム15は、取付部24,25、コラムブラケット22,23、ポストブラケット29を介して車室前壁4の上部(上壁4a)に支持固定される。この際、ポストブラケット29は、車室前壁4の剛性を利用してステアリング振動を抑制するように機能する。これにより、車体強度部材21が、前後動や、ねじれなどを起こすことが防止される。
そして、緊急時に、車両1に対して前方からの荷重が加わった場合には、車室前壁4の上部(上壁4a)は、車室前壁4の下部(下壁4b)などと比べて後方移動量が大きくなるので、ポストブラケット29を座屈させることによって、車室前壁4の上部(上壁4a)の後方移動を車体強度部材21およびステアリングコラム15に伝えないようにすることが図られている。この際、2本に分けて設置された前ステー41と、後ステー42とが、ポストブラケット29の座屈の反力を支持するように機能する。
この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)車両前後方向13へ延びると共に後上がりに傾斜配置されたステアリングコラム15と、車幅方向18へ延びると共にステアリングコラム15の上方に配置された車体強度部材21とを(車室3内に)備え、ステアリングコラム15が、車体強度部材21によって支持され、車体強度部材21が、少なくとも、車体幅中央位置にて、ステー28によって車室床部5に支持されたステアリング支持部構造において、ステー28が、前ステー41と、後ステー42との2本に分けて設置され、前ステー41と、後ステー42とが、共にステアリングコラム15の軸線と直交する線43よりも前側に配置され、前ステー41が、車体強度部材21から真下へ向けて延びる線44よりも前側に設けられ、後ステー42が、車体強度部材21から真下へ向けて延びる線44よりも後側に設けられたことにより、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、ステー28が、前ステー41と、後ステー42との2本に分けて設置されたことにより、ステー28を1本とした場合に比べて高い支持剛性を得ることが可能となる。また、前ステー41と後ステー42とをそれぞれ別々に構成して、各々最適化を図ることができる。
前ステー41と、後ステー42とが、ステアリングコラム15の軸線と直交する線43よりも前側に配置されたことにより、足元空間を広く確保することができる。これにより、高い支持剛性と広い足元空間とを両立することが可能となり、例えば、前席乗員2は、運転席と助手席との間を容易に車幅方向18に移動(ウォークスルー)することができる。即ち、ウォークスルー構造を採用することが可能となる。
前ステー41が、車体強度部材21から真下へ向けて延びる線44よりも前側に設けられ、後ステー42が、車体強度部材21から真下へ向けて延びる線44よりも後側に設けられることにより、前ステー41と後ステー42とによって、車体強度部材21を前後から支えることができるので、車両前後方向13に対し、より強固且つより安定して車体強度部材21を支持することが可能となる。
また、前ステー41は、緊急時に、車体強度部材21に引張力を与えることにより、車体強度部材21の後方への移動を抑制する。これにより、車体強度部材21に支持されたステアリングコラム15(ステアリングホイール16)の後方移動量も低減されるので、乗員2の胸部などを有効に保護することが可能となる。さらに、乗員のコラム軸への2次衝突時に作用するエネルギー吸収構造(ステアリングコラムに搭載されるが、ここでは図示しない)を有効に機能させることが可能となる。
(2)前ステー41が、後ステー42よりも、剛性が低くなるよう設定されたことにより、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前ステー41が、後ステー42よりも、剛性が低くなるよう設定されたことにより、前ステー41の簡素化、軽量化を図ることができる。
(3)前ステー41が、側面視直線状に構成されたことにより、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前ステー41が、側面視直線状に構成されたことにより、前ステー41の剛性を低くしつつ高い支持力(突張力など)を確保することが可能となる。また、緊急時に、車体強度部材21に対し、有効に引張力を与えることができる。
(4)前ステー41が、後ステー42に対して、車幅方向18にオフセット配置され、オフセット配置された前ステー41の下端部が、車室床部5に対して車両前後方向13に固定可能とされたことにより、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、前ステー41が、後ステー42に対して、車幅方向18にオフセット配置されたことにより、車幅方向18の異なる位置から車体強度部材21を支えることができるので、車幅方向18に対し、より強固且つより安定して車体強度部材21を支持することが可能となる。
また、オフセット配置された前ステー41の下端部が、車室床部5に対して車両前後方向13に固定可能とされたことにより、前ステー41の下端部の固定作業を、後ステー42に妨げられることなく手前側から容易に行うことができる。よって、固定作業が車体やコックピットモジュールなどの下側へ潜り込んでの難作業となるのを防止することができる。
(5)前ステー41の下端部が、車室前壁4と、車室床部5との接合部分46またはそれよりも後方の位置に取付けられたことにより、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、前ステー41の下端部が、車室前壁4と、車室床部5との接合部分46またはそれよりも後方の位置に取付けられたことにより、上記接合部分46は、他の部分よりも強度が高いため、一般的に、緊急時の後方移動量が最も少ない位置と言えるので、後方移動量をより小さなものとすることができる。
(6)前ステー41の下端部が、車室床部5に設けられたフロアトンネル7に対して取付けられたことにより、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、前ステー41の下端部が、車室床部5に設けられたフロアトンネル7に対して取付けられたことにより、フロアトンネル7は剛性が高いので、フロアトンネル7の剛性を利用して、より強固により強固且つより安定して車体強度部材21を支持することが可能となる。また、フロアトンネル7は車室床部5の他の部分よりも高くなっているので、前ステー41の下端部の固定作業も容易に行うことができる。
特に、図2、図3、図5のように、前ステー41の下端部を、フロアトンネル7の頂部(最も高い位置、上面部分)に取付けることにより、最も固定作業を容易化することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
本発明の実施例にかかるステアリング支持部構造の側面図である。 実施例1の背面図である。 実施例2の斜視図である。 実施例3の背面図である。 実施例4の斜視図である。 従来例にかかるステアリング支持部構造の側面図である。
符号の説明
4 車室前壁
5 車室床部
7 フロアトンネル
13 車両前後方向
15 ステアリングコラム
18 車幅方向
21 車体強度部材
28 ステー
41 前ステー
42 後ステー
43 軸線と直交する線
44 真下へ向けて延びる線
46 接合部分

Claims (6)

  1. 車両前後方向へ延びると共に後上がりに傾斜配置されたステアリングコラムと、車幅方向へ延びると共に前記ステアリングコラムの上方に配置された車体強度部材とを備え、
    前記ステアリングコラムが、前記車体強度部材によって支持され、
    該車体強度部材が、車体幅中央位置にて、ステーによって車室床部に支持されたステアリング支持部構造において、
    前記ステーが、前ステーと、後ステーとの2本に分けて設置され、
    前ステーと、後ステーとが、ステアリングコラムの軸線と直交する線よりも前側に配置され、
    前ステーが、車体強度部材から真下へ向けて延びる線よりも前側に設けられ、後ステーが、車体強度部材から真下へ向けて延びる線よりも後側に設けられたことを特徴とするステアリング支持部構造。
  2. 前ステーが、後ステーよりも、剛性が低くなるよう設定されたことを特徴とする請求項1記載のステアリング支持部構造。
  3. 前ステーが、側面視直線状に構成されたことを特徴とする請求項1または2記載のステアリング支持部構造。
  4. 前ステーが、後ステーに対して、車幅方向にオフセット配置され、オフセット配置された前ステーの下端部が、車室床部に対して車両前後方向に固定可能とされたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のステアリング支持部構造。
  5. 前ステーの下端部が、車室前壁と、車室床部との接合部分またはそれよりも後方の位置に取付けられたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のステアリング支持部構造。
  6. 前ステーの下端部が、車室床部に設けられたフロアトンネルに対して取付けられたことを特徴とする請求項5記載のステアリング支持部構造。
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