JP2017020918A - モータ、モータ装置および指針式表示装置 - Google Patents

モータ、モータ装置および指針式表示装置 Download PDF

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横山 正樹
Masaki Yokoyama
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Abstract

【課題】ケースに対してステータコアを精度良く位置決めできるモータ、該モータを備えたモータ装置、および指針式表示装置を提供する。【解決手段】モータにおいて、ロータおよびステータが組み付けられる第1ケース21に、ステータコア60に当接して位置決めする突起部23a、23b、23cが形成される。突起部23a、23b、23cは、ステータコア60の開口部64の内周面に3点で当接する。突起部23a、23b、23cは、突極61a〜6fから周方向に離れている。また、突起部23a、23b、23cは、ロータの回転中心を基準として180度を越える角度範囲に分散して配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、ロータおよびロータの外周に配置したステータをケースに収容したモータ、モータ装置、および指針式表示装置に関するものである。
自動車用メータ装置等の表示装置においては、モータの回転を減速歯車機構を介して出力軸に伝達し、出力軸の端部に指針を取り付けた構造を採用することがある。この場合に、モータとして、円筒状のマグネットを備えるロータと、ロータの外周に配置されたステータと、ロータおよびステータを収容するケースとを備え、ステータは、マグネットの周面に沿って配置した複数の突極を備えるステータコアと、複数の突極のうち2つに巻回されたコイルとを備える構成を採用することがある。特許文献1には、この種のモータが開示されている。
特開2001−327149号公報
特許文献1のモータは、ロータの回転軸がケースに設けた軸穴に支持されることによってロータの位置決めがなされる。一方、ステータの位置決めは、減速歯車機構の歯車の1つを支持する支軸をステータコアに形成された穴に通してケースに固定し、さらに、ステータコアの外周縁から突出する凸部をケースに形成された切り欠きに係合することによって行う。つまり、特許文献1のステータコアは、歯車の軸が通される穴と切り欠きの2箇所でケースに対して係合されて位置決めされる。
しかしながら、このようなステータコアの位置決め構造では、ステータコアとケースとの係合箇所がステータコアの中心から外れた2箇所のみであるため、ステータコアの中心位置がずれるおそれがある。その結果、ロータとステータコアの中心がばらつき、突極とマグネットの間のエアギャップがばらつくおそれがある。従って、振動やノイズが増大し、モータ特性にばらつきが生じるおそれがある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ケースに対してステータコアを精度良く位置決めできるモータ、該モータを備えたモータ装置、および指針式表示装置を提案することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るモータは、S極とN極とが周方向で交互に設けられたマグネットを備えたロータと、前記マグネットの外周面に隙間を隔てて先端部が対向する複数の突極が周方向に配置されたステータコア、および、前記複数の突極のうちの2本の突極の回りに配置したコイルを備えたステータと、前記ロータおよび前記ステータを収容するケースと、を有し、前記ケースは、少なくとも3箇所に突起部が形成され、前記突起部は、前記ロータの側、もしくは前記ロータと逆の側から前記ステータコアに当接することを特徴とする。
本発明によれば、ステータコアは、少なくとも3箇所でケースの突起に当接する。このように、少なくとも3点でステータコアを位置決めすると、ケースに対してステータコア
を精度良く位置決めできる。従って、ケースに対してロータおよびステータを組み付けるとき、ロータ中心とステータ中心のずれを少なくすることができる。
本発明において、前記ステータコアは、前記ロータが配置される開口部を備え、前記突起部は、前記開口部の内周面に当接することが望ましい。このように、ステータコアの内周側に突起部を配置すれば、ロータの中心に近い位置でステータコアを位置決めできる。従って、ロータ中心とステータ中心のずれを少なくすることができる。
本発明において、前記開口部の内周面は、少なくとも前記突起部が当接する部分が、前記複数の突極の中心線が交わる点を基準とする円弧状であることが好ましい。このようにすると、ステータの芯出しが容易である。
本発明において、前記突起部は、前記突極に対して周方向に離れて配置されることが好ましい。このようにすると、突極と突起部との接触による位置ずれやモータ特性への影響をなくすことができる。
本発明において、前記突起部は、前記ロータの回転中心を基準として180度を超える角度範囲に分散して配置されることが望ましい。このようにすると、ステータコアの芯出しを行うことができる。従って、ロータ中心とステータ中心のずれを少なくすることができる。
本発明において、前記突起部は、前記ステータコアに当接する円弧状の外周面を備えることが望ましい。このようにすると、周方向に見た場合に、突起部がステータコアと点接触する。従って、ステータコアの中心を精度良く位置決めできる。
本発明において、前記突起部は、前記ロータの回転中心を基準とする同心円上に配置されることが望ましい。このようにすると、ステータコアの芯出しを行うことができる。従って、ロータ中心とステータ中心のずれを少なくすることができる。
本発明において、前記ケースは、前記ロータの回転軸線方向の一方側に位置する第1ケースと、前記回転軸線方向の他方側に位置する第2ケースを備え、前記ステータコアの外周縁に径方向外側に突出する突出部が形成され、該突出部は前記第1ケースと前記第2ケースによって挟まれることが望ましい。このようにすると、ケースによってステータコアをモータ軸線方向に位置決めできる。
本発明において前記第1ケースの縁部に、前記突出部が配置される切り欠きが形成されていることが望ましい。このようにすると、突出部を切り欠きに配置して、ステータコアの回り止めを行うことができる。
本発明に係るモータは、モータ装置に用いることができ、かかるモータ装置は、前記ロータの回転を伝達する輪列と、前記輪列を介して前記ロータの回転が伝達される出力軸と、を有する。
本発明に係るモータ装置は、指針式表示装置に用いることができ、かかる指針式表示装置では、前記出力軸によって指針が駆動される。
本発明によれば、少なくとも3点でステータコアを位置決めするので、ケースに対してステータコアを精度良く位置決めできる。従って、ケースに対してロータおよびステータを組み付けるとき、ロータ中心とステータ中心のずれを少なくすることができる。
本発明を適用したモータ装置の斜視図である。 本発明を適用したモータ装置の断面図である。 ステータおよび第1ケースの斜視図である。 第1ケースとステータコアの平面図である。 変形例1の第1ケースとステータコアの平面図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したモータ、モータ装置、および指針式表示装置を説明する。
(全体構成)
図1(a)は本発明を適用したモータ装置100の斜視図であり、図1(b)はモータ装置100から第1ケース21を取り外した状態を示す斜視図である。また、図2は本発明を適用したモータ装置100の断面図(図1(a)のA−A断面図)である。本形態のモータ装置100は指針式表示装置200に用いられる。指針式表示装置200は、モータ装置100と、モータ装置100によって駆動される指針11を備える。モータ装置100は、モータ1と、モータ1の回転が伝達される輪列4と、輪列4の回転が伝達される出力軸10を備える。出力軸10には指針11が連結される。
(モータ)
モータ1は、ケース2と、ケース2に回転可能に支持されたロータ5と、ロータ5の周りに配置されたステータ6を有する。本明細書において、出力軸10の軸線Lが延在する方向のうち、ケース2から出力軸10が突出する側を第1方向L1とし、出力軸10が突出する側とは反対側を第2方向L2とする。また、ロータ5の回転中心軸線L0は出力軸10の軸線Lと平行であるため、ロータ5の回転中心軸線L0の一方側は第1方向L1を向いており、回転中心軸線L0の他方側は第2方向L2を向いている。
ケース2は、軸線L方向の第1方向L1に配置された第1ケース21と、軸線L方向の第2方向L2に配置された第2ケース22とを有する。第1ケース21は、ロータ5およびステータ6が組み付けられる端板部212と、端板部212の外周縁から第2方向L2に立ち上がる側板部211を備える。端板部212には、出力軸10を支持する筒部213が形成される。出力軸10は、筒部213から軸線L方向の第1方向L1に突出する。
第2ケース22は、第1ケース21の端板部212と軸線L方向に対向する端板部222と、端板部222の外周縁から第1方向L1に立ち上がる側板部221を備える。第1ケース21の側板部211には、複数個所に凸部219が形成され、第2ケース22の側板部221には、第1ケース21の凸部219に対応する位置にフック229が形成されている。フック229と凸部219とを係合させて第1ケース21と第2ケース22とを結合させると、ケース2を構成できる。
図1(b)、図2に示すように、ロータ5は、ケース2に回転可能に支持された回転軸51を有する。ロータ5は、回転軸51の第2方向L2の端部に固定されたピニオン58と、円筒状のマグネット50を有する。マグネット50の外周面では、S極とN極とが交互に等角度間隔で並んでいる。本形態において、マグネット50とピニオン58とはインサート成形により一体化されており、樹脂製の円板部59によってマグネット50とピニオン58とが結合されている。円板部59は、回転軸51に固定されている。
図2に示すように、第1ケース21の端板部212には、第2方向L2に突出する円筒
部214が形成されている。円筒部214には、ロータ5の回転軸51の第1方向L1の端部を回転可能に支持する軸穴215が形成されている。一方、第2ケース22の端板部222には、ロータ5の回転軸51の第2方向L2の端部を回転可能に支持する軸穴225が形成されている。
輪列4は、ロータ5の回転を減速して出力軸10に伝達する。図2に示すように、輪列4は、ロータ5およびステータ6と同様、ケース2に支持される。輪列4は、第1歯車41と第2歯車42を備える。第1歯車41は、ロータ5のピニオン58に噛合する大径歯車部41aと第2歯車42に噛合する小径歯車部41bとを備える。第2歯車42には出力軸10が圧入あるいはインサート成形によって固定される。出力軸10は、第1ケース21の筒部213と第2ケース22の筒部223とによって回転可能に支持されている。第1歯車41は支軸48に回転可能に支持される。支軸48の両端は、第1ケース21に形成された軸穴216と第2ケース22に形成された軸穴226とに保持されている。第1ケース21の軸穴216は、端板部212から第2方向L2に突出する円筒部217に形成されている。
図3(a)はステータ6の斜視図であり、図3(b)は第1ケース21の斜視図である。また、図4は第1ケース21とステータコア60の平面図である。図1(b)および図3(a)に示すように、ステータ6は、マグネット50の外周面に隙間を隔てて対向する複数の突極61(突極61a〜61f)を備えたステータコア60を有する。また、ステータ6は、複数の突極61のうち、突極61b、61f(主極)に装着されたコイルボビン7と、コイルボビン7を介して突極61b、61fの周りに巻き回したコイル9とを有する。本形態において、突極61の数は6個であり、マグネット50では、S極とN極とが4対形成されている。また突極61f、61b(主極)は、ロータ5の回転軸51に対して、第1歯車41の側に配置されている。
コイルボビン7は、コイル9を形成するコイル線90が巻回される絶縁性のボビン本体70と、ボビン本体70に保持された2本の端子ピン8とを有する。ボビン本体70の内側にはステータコア60の突極61b/61fが挿入され、その結果、突極61b/61fの周りにコイル9が配置される。ボビン本体70から突出する端子ピン8の一方の端部には、コイル線90の端部が絡げられた後、ハンダ付けされる。端子ピン8の他方の端部は、第1ケース21の端板部212に形成された貫通孔29(図3(b)参照)に通されて第1ケース21から第1方向L1に突出する(図2参照)。第1ケース21から突出した端子ピン8には、配線基板等の配線材(図示せず)が接続される。
ステータコア60は、ロータ5が配置される部分が開口部64になっており、かかる開口部64の内周縁からマグネット50の外周面に向けて複数の突極61が突出する。突極61の径方向内側の先端部は、マグネット50の外周面に隙間を介して対向する。ステータコア60は、コイルボビン7が装着された突極61b、61f(主極)が、他の突極61a、61c〜61e(補極)より長い。このため、ステータコア60は、突極61b、61f(主極)が形成されている部分で径方向外側に略矩形形状に張り出す矩形部69a、69bを備える。突極61b、61fは、矩形部69a、69bの外周部分から径方向内側に突出する。矩形部69a、69bは、開口部64に対して第1歯車41の側で、連結部65aにより繋がっている。コイル9が配置されていない突極61(補極)のうちの1本(突極61a)は、連結部65aから径方向内側に突出する。また、開口部64に対して第1歯車41と反対の側には、他の突極61c〜61e(補極)を繋ぐ連結部65bが設けられている。突極61c〜61e(補極)は、連結部65bから径方向内側に突出する。
本形態のモータ装置100において、モータ1では、マグネット50はS極とN極とが
等角度間隔に4対形成され、ステータコア60では、突極61が6個形成されている。突極61は不等間隔に配置されており、周方向で隣り合う突極61の角度間隔は、突極61aを起点にすると、図4に示す時計周り方向CWで56.25°、56.25°、67.5°、67.5°、56.25、56.25°となっている。
このように、周方向で角度位置が112.5°ずれた2つの突極61f、61bを主極として利用すると、マグネット50が8極の場合、コイル9が配置された突極61b、61f(主極)は、一方の主極の周方向の中心がS極とN極との間、すなわち、S極とN極との境界部分に対向するとき、他方の主極の周方向の中心がS極の周方向の中心またはN極の周方向の中心と対向する。このため、ロータ5の回転に十分な励磁トルクを得ることができる。また、周方向で隣り合う突極61の各間隔を上記の値に設定すると、ディテントトルクの変化が小さい。このため、本形態のモータ装置100では、ロータ5の振動が少ない。従って、ロータ5の回転時に発生する音量を低減することができ、低騒音化を図ることができる。
このように構成したモータ1、モータ装置100および指針式表示装置200において、端子ピン8を介してコイル9に給電すると、ロータ5が回転し、かかる回転は、図2等に示す輪列4を介して出力軸10に伝達される。従って、出力軸10に連結された指針11が回転する。その際、コイル9に所定の駆動パルス数を入力することにより、指針11の角度位置が切り換わり、指針11を時計周りに目標位置まで回転させた後、停止させることができる。また、逆回転用の駆動パルスを供給すれば、指針を反時計周りに別の目標位置まで回転させることができる。
(ステータコアの位置決め)
ステータコア60は、上記の形状に打ち抜いた磁性板を複数枚積層した板状の部材である。ステータコア60は、ロータ5が配置される部分が開口部64となっているが、開口部64の内周面とマグネット50の外周面との間に、第1ケース21の端板部212から第2方向L2に突出する3本の突起部23a、23b、23cが配置される。ステータコア60は、突起部23a、23b、23cが開口部64の内周面に3箇所で当接することによって第1ケース21に対して位置決めされる。
図4に示すように、突起部23a、23b、23cは、突極61a〜61fの中心線が交わる点P1(すなわち、ステータ6の中心)と、ロータ5の回転軸51が嵌まる軸穴215の中心P2(すなわち、ロータの回転中心)とが重なる位置にステータコア60を位置決めする。本形態では、突起部23a、23b、23cは、軸穴215の中心P2を基準とする同心円上に配置されている。また、突起部23a、23b、23cは、軸穴215の中心P2を基準とした場合に、周方向に隣り合う突起部の角度間隔が180度を越えることはなく、中心P2を基準として180度を超える角度範囲に分散して配置されている。すなわち、突起部23a、23b、23cは、軸穴215の中心P2を通る任意の直線に対して全てが同じ側に位置することはなく、異なる側に分散して配置されている。例えば、図4に示すように、直線Qが突起部23aの中心を通る場合、残りの2つの突起部23b、23cは、直線Qに対して異なる側に位置する。
ステータコア60は、上述したように、開口部64に対して第1歯車41の側に設けられた連結部65aと、開口部64に対して第1歯車41と逆の側に設けられた円弧状の連結部65bを備える。連結部65a、65bは、矩形部69a、69bが形成された部位を除き、開口部64を環状に囲んでいる。連結部65a、65bの内周面は、開口部64の内周面を構成する。突起部23a、23b、23cは円柱状であり、開口部64の内周面と突起部23a、23b、23cの円弧状の外周面とが接触する。開口部64の内周面は、少なくとも突起部23a、23b、23cが当接する部分が、突極61a〜61fの
中心線が交わる点P1を基準とする円弧状である。
ステータ6を第1ケース21に組み付けると、突起部23aは、ステータコア60の連結部65aの内周面に当接する。突起部23aは、連結部65aから突出する突極61aに対して周方向に離れた位置に配置され、且つ、突極61b(主極)に取り付けられるコイルボビン7およびコイル9に対して周方向に離れた位置に配置される。また、突起部23bは突極61c、61dの周方向の中間で連結部65bの内周面に当接し、突起部23bは突極61c、61dの周方向の中間で連結部65bの内周面に当接する。突極61c、61dと突起部23bは周方向に離れており、突極61c、61dと突起部23bは周方向に離れている。
(モータの組み立て)
ステータコア60には、輪列4の側に位置する突極61aの根元付近に固定穴66が形成されている。固定穴66は、第1歯車41の中心を通る支軸48が嵌る穴である。また、ステータコア60は、輪列4の反対側に位置する突極61dの位置で径方向外側に突出する突出部67を備える。一方、第1ケース21の側板部211は、第2方向L2に向けて立ち上がる途中位置で外周面に形成された段部211aと、段部211aの内周縁から第2方向L2に立ち上がる縁部211bを備える。縁部211bは側板部211の全周に形成される。側板部211は、ステータコア60の突出部67に対応する位置で縁部211bを切り欠いた切り欠き218を備える。
モータ1を組み立てる際は、まず、第1歯車41の支軸48を第1ケース21に形成された軸穴216に圧入する。また、ロータ5の回転軸51を軸穴215に圧入する。その後、ステータコア60にコイルボビン7、コイル9、端子ピン8を取り付けたステータ6を第1ケース21に組み付ける。このとき、ステータコア60の固定穴66に支軸48の先端を挿入するとともに、端板部212に形成された4か所の貫通孔29に端子ピン8を挿入する。そして、第1ケース21の切り欠き218に突出部67を嵌め込む。
図4に示すように、第1ケース21の切り欠き218の幅D1は、ステータコア60の突出部67の幅D2よりも大きい。従って、突出部67は切り欠き218内で幅方向に移動可能である。そこで、支軸48を中心としてステータコア60の位置を微調整して、突起部23a、23b、23cを開口部64の内周面に当接させるように、ステータコア60を位置決めする。
第1ケース21には、ステータコア60の突極61b、61fの根本部分と重なる位置に、端板部212から第2方向L2に突出する支持部28が形成されている。ステータコア60は、突出部67が切り欠き218の第2方向L2を向く面に当接し、且つ、支持部28に突極61b、61fの根本部分が当接することによって軸線L方向に支持される。
ステータ6を第1ケース21に組み付けた後、ロータ5を第1ケース21に組み付ける。しかる後に、第2歯車42が固定された出力軸10を第1ケース21の筒部213に取り付ける。そして、第1歯車41とピニオン58および第2歯車42が噛み合うように、第1歯車41を支軸48に取り付ける。最後に、第2ケース22を第1ケース21に被せて結合させ、ケース2を構成する。第2ケース22を第1ケース21と結合させると、図1(a)に示すように、第1ケース21の縁部211bは第2ケース22の側板部221の内周側に嵌合する。また、図2に示すように、第1ケース21の側板部211と第2ケース22の側板部221によって突出部67が軸線L方向に挟まれる。これにより、ステータコア60は軸線L方向に位置決めされる。
(作用効果)
以上のように、本形態のモータ1は、第1ケース21の突起部23a、23b、23cが3点でステータコア60に当接してステータコア60を位置決めする。このような位置決め構造によれば、第1ケース21に対してステータコア60を精度良く、且つ、容易に位置決めできる。すなわち、突起部23a、23b、23cは、ロータ5の中心に近い部位である開口部64の内周面に当接する。また、突起部23a、23b、23cは、180度を超える角度範囲に分散した位置で開口部64の内周面に当接する。このような配置にすると、第1ケース21に対してロータ5およびステータ6を組み付けるとき、ステータ6の芯出しを行うことができる。従って、ロータ5の中心とステータ6の中心のずれを少なくすることができる。その結果、ロータ5とステータ6の中心のずれに起因する振動やノイズの増大を少なくすることができ、モータ特性のばらつきを少なくすることができる。
また、本形態では、ステータコア60において突起部23a、23b、23cが当接する部分(開口部64の内周面)は、芯出しの基準となる点(突極61a〜61fの中心線が交わる点P1)を中心とする円弧状である。また、突起部23a、23b、23cは、開口部64の内周面に対して円弧状の外周面で当接する。このような形状にした場合、ステータコア60と突起部23a、23b、23cとの当接位置を周方向にずらしても、突極61a〜61fの中心線が交わる点P1と、突起部23a、23b、23cとの距離が変化しない。従って、ステータ6の芯出しが容易である。
また、本形態では、第1ケース21の突起部23a、23b、23cは、6本の突極61a〜61fに対して周方向に離れており、且つ、2組のコイルボビン7およびコイル9に対して周方向に離れた位置でステータコア60に当接する。従って、ステータ6の組み付け作業の作業性を低下させるおそれが少なく、突極61a〜61fやコイル9との干渉によってモータ特性に影響を及ぼすおそれもない。また、マグネット50とステータコア60との隙間に位置決め用の突起部23a、23b、23cを配置するのでスペース効率が良く、モータ1の小型化に有利である。
(変形例)
(1)図5は、変形例1の第1ケース21Aとステータコア60の平面図である。上記形態では、第1ケース21に形成した突起部23a、23b、23cがステータコア60の開口部64の内周面に当接していたが、変形例1の第1ケース21Aは、ステータコア60の外周面に当接する突起部24a、24b、24cを備える。突起部24aは連結部65aの外周面に当接し、突起部24b、24cは連結部65bの外周面に当接する。突起部24aは円柱状であるが、突起部24b、24cは第1ケース21Aの側板部211から内周側に突出する。突起部24b、24cは、連結部65bと当接する側の外周面が円弧状である。また、連結部65a、65bにおいて、突起部24a、24b、24cが当接する部分は、突極61a〜61fの中心線が交わる点P1を基準とする円弧状である。
突起部24a、24b、24cは、上記形態の突起部23a、23b、23cと同様に、突極61a〜61fの中心線が交わる点P1と、ロータ5の回転軸51が嵌まる軸穴215の中心P2とが重なる位置にステータコア60を位置決めする。また、突起部24a、24b、24cは、軸穴215の中心P2を基準として180度を超える角度範囲に分散して配置されている。従って、上記形態と同様に、第1ケース21Aに対してロータ5およびステータ6を組み付けるとき、ステータ6の芯出しを行うことができる。よって、ロータ5の中心とステータ6の中心のずれを少なくすることができる。
(2)上記形態および変形例1は、ステータコア60に当接して位置決めする突起部を3本備えるものであったが、突起部の数を4以上とし、ステータコア60に4点以上で当接して位置決めする構造を採用しても良い。
(3)上記形態は、突起部23a、23b、23cが円柱状であったが、突起部23a、23b、23cはこのような形状に限定されるものではない。例えば、変形例1の突起部24b、24cのように、ステータコア60と当接する側の外周面だけが円弧状である形状であってもよい。ステータコア60と当接する部位が円弧状の外周面であれば、周方向に見た場合に点接触する状態になる。従って、ステータコア60の中心を精度良く位置決めできる。
(他の実施形態)
上記実施の形態では、モータ装置100を指針式表示装置200に適用した例を挙げたが、指針式表示装置用のモータ装置100以外の装置に本発明を適用してもよい。
1…モータ
2…ケース
4…輪列
5…ロータ
6…ステータ
7…コイルボビン
8…端子ピン
9…コイル
10…出力軸
11…指針
21、21A…第1ケース
22…第2ケース
23a、23b、23c…突起部
24a、24b、24c…突起部
28…支持部
29…貫通孔
41…第1歯車
41a…大径歯車部
41b…小径歯車部
42…第2歯車
48…支軸
50…マグネット
51…回転軸
58…ピニオン
59…円板部
60…ステータコア
61(61a〜61f)…突極
64…開口部
65a、65b…連結部
66…固定穴
67…突出部
69a、69b…矩形部
70…ボビン本体
90…コイル線
100…モータ装置
200…指針式表示装置
211…側板部
211a…段部
211b…縁部
212…端板部
213…筒部
214…円筒部
215…軸穴
216…軸穴
217…円筒部
218…切り欠き
219…凸部
221…側板部
222…端板部
223…筒部
225…軸穴
226…軸穴
229…フック
CW…時計回り方向
L…出力軸の軸線
L0…ロータの回転中心軸線
L1…第1方向
L2…第2方向
P1…突極の中心線が交わる点
P2…回転軸が嵌まる軸穴の中心

Claims (11)

  1. S極とN極とが周方向で交互に設けられたマグネットを備えたロータと、
    前記マグネットの外周面に隙間を隔てて先端部が対向する複数の突極が周方向に配置されたステータコア、および、前記複数の突極のうちの2本の突極の回りに配置したコイルを備えたステータと、
    前記ロータおよび前記ステータを収容するケースと、を有し、
    前記ケースは、少なくとも3箇所に突起部が形成され、
    前記突起部は、前記ロータの側、もしくは前記ロータと逆の側から前記ステータコアに当接することを特徴とするモータ。
  2. 前記ステータコアは、前記ロータが配置される開口部を備え、
    前記突起部は、前記開口部の内周面に当接することを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記開口部の内周面は、少なくとも前記突起部が当接する部分が、前記複数の突極の中心線が交わる点を基準とする円弧状であることを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 前記突起部は、前記突極に対して周方向に離れて配置されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のモータ。
  5. 前記突起部は、前記ロータの回転中心を基準として180度を超える角度範囲に分散して配置されることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のモータ。
  6. 前記突起部は、前記ステータコアに当接する円弧状の外周面を備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のモータ。
  7. 前記突起部は、前記ロータの回転中心を基準とする同心円上に配置されることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載のモータ。
  8. 前記ケースは、前記ロータの回転軸線方向の一方側に位置する第1ケースと、前記回転軸線方向の他方側に位置する第2ケースを備え、
    前記ステータコアの外周縁に径方向外側に突出する突出部が形成され、該突出部は前記第1ケースと前記第2ケースによって挟まれることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載のモータ。
  9. 前記第1ケースの縁部に、前記突出部が配置される切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項8に記載のモータ。
  10. 請求項1から9の何れか一項に記載のモータを備えたモータ装置であって、
    前記ロータの回転を伝達する輪列と、
    前記輪列を介して前記ロータの回転が伝達される出力軸と、
    を有していることを特徴とするモータ装置。
  11. 請求項10に記載のモータ装置を用いた指針式表示装置であって、
    前記出力軸によって指針が駆動されることを特徴とする指針式表示装置。
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