JP2017022892A - モータ、モータ装置および指針式表示装置 - Google Patents

モータ、モータ装置および指針式表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トルクが大きく、且つ、騒音が小さいモータ、該モータを備えたモータ装置、および指針式表示装置を提案すること。
【解決手段】モータ1は、S極とN極とが周方向で交互に設けられたマグネット50を備えたロータと5、マグネット50の外周面に隙間を隔てて先端部が対向する複数の突極61が周方向に配置されたステータコア60、および、複数の突極61のうちの2本(突極61b、61f)の回りに配置したコイル9を備えたステータ6と、を有する構成において、マグネット50の磁極幅をD1とし、突極61の幅をD2とすると、突極の幅D1は、マグネット50の磁極幅D2の50%以上である。このように、突極61の幅を適正化することにより、トルクが高く、且つ、騒音が小さいモータを実現できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ロータおよびロータの外周に配置したステータをケースに収容したモータ、モータ装置、および指針式表示装置に関するものである。
自動車用メータ装置等の表示装置においては、モータの回転を減速歯車機構を介して出力軸に伝達し、出力軸の端部に指針を取り付けた構造を採用することがある。この場合に、モータとして、円筒状のマグネットを備えるロータと、ロータの外周に配置されたステータと、ロータおよびステータを収容するケースとを備え、ステータは、マグネットの周面に沿って配置した複数の突極を備えるステータコアと、複数の突極のうち2つに巻回されたコイルとを備える構成を採用することがある。特許文献1には、この種のモータが開示されている。
特許2013−57567号公報
自動車用メータ装置等の表示装置に用いられるモータは、十分なトルクを備えることが求められる。そして、この種のモータは、ステータコアの突極形状が磁束分布に影響を及ぼすことが知られており、突極形状を適正化することによってモータ特性の改善を図ることが提案されている。しかしながら、一般に、トルクを向上させると騒音が増大することが知られており、トルクを向上させ、且つ、騒音を低減できるステータコア形状は提案されていない。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、トルクが大きく、且つ、騒音が小さいモータ、該モータを備えたモータ装置、および指針式表示装置を提案することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るモータは、S極とN極とが周方向で交互に設けられたマグネットを備えたロータと、前記マグネットの外周面に隙間を隔てて先端部が対向する複数の突極が周方向に配置されたステータコア、および、前記複数の突極のうちの2本の回りに配置したコイルを備えたステータと、を有し、前記突極の幅は、前記マグネットの磁極幅の50%以上であることを特徴とする。
本発明によれば、突極形状を適正化することにより、トルクが高く、且つ、騒音が小さいモータを実現できる。
本発明において、マグネットの極数が8であることが望ましい。この構成により、トルクが高く、且つ、騒音が小さいモータを実現できる。
本発明において、前記ステータコアの突極数が6であることが望ましい。この構成により、トルクが高く、且つ、騒音が小さいモータを実現できる。
本発明において、前記突極の幅は、前記マグネットの磁極幅の60%以上であることが望ましい。この構成により、コイルのサイズや突極への装着性を考慮した場合に実現可能
な範囲で、トルクが高く、且つ、騒音が小さいモータを実現できる。
本発明において、複数の突極の角度間隔は不等であることが望ましい。また、前記コイルを回りに配置した2本の前記突極のうちの一方が前記S極と前記N極の間に対向するとき、他方が前記S極の中心または前記N極の中心に対向することが望ましい。このようにすると、ロータの回転に十分な励磁トルクを得ることができる。
本発明に係るモータは、モータ装置に用いることができ、かかるモータ装置は、前記ロータの回転を伝達する輪列と、前記輪列を介して前記ロータの回転が伝達される出力軸と、を有する。
本発明に係るモータ装置は、指針式表示装置に用いることができ、かかる指針式表示装置では、前記出力軸によって指針が駆動される。
本発明によれば、突極形状を適正化することにより、トルクが大きく、且つ、騒音が小さいモータ、モータ装置、ならびに指針式表示装置を実現できる。
本発明を適用したモータ装置の斜視図である。 本発明を適用したモータ装置の断面図である。 ステータを組み付けた第1ケースの斜視図および第1ケースの斜視図である。 マグネットおよびステータコアの平面図である。 突極の幅とモータ特性の関係を示すグラフである。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したモータ、モータ装置、および指針式表示装置を説明する。
(全体構成)
図1(a)は本発明を適用したモータ装置100の斜視図であり、図1(b)はモータ装置100から第1ケース21を取り外した状態を示す斜視図である。また、図2は本発明を適用したモータ装置100の断面図(図1(a)のA−A断面図)である。本形態のモータ装置100は指針式表示装置200に用いられる。指針式表示装置200は、モータ装置100と、モータ装置100によって駆動される指針11を備える。モータ装置100は、モータ1と、モータ1の回転が伝達される輪列4と、輪列4の回転が伝達される出力軸10を備える。出力軸10には指針11が連結される。
(モータ)
モータ1は、ケース2と、ケース2に回転可能に支持されたロータ5と、ロータ5の周りに配置されたステータ6を有する。本明細書において、出力軸10の軸線Lが延在する方向のうち、ケース2から出力軸10が突出する側を第1方向L1とし、出力軸10が突出する側とは反対側を第2方向L2とする。また、ロータ5の回転中心軸線L0は出力軸10の軸線Lと平行であるため、ロータ5の回転中心軸線L0の一方側は第1方向L1を向いており、回転中心軸線L0の他方側は第2方向L2を向いている。
ケース2は、軸線L方向の第1方向L1に配置された第1ケース21と、軸線L方向の第2方向L2に配置された第2ケース22とを有する。第1ケース21は、ロータ5およびステータ6が組み付けられる端板部212と、端板部212の外周縁から第2方向L2に立ち上がる側板部211を備える。端板部212には、出力軸10を支持する筒部21
3が形成される。出力軸10は、筒部213から軸線L方向の第1方向L1に突出する。
第2ケース22は、第1ケース21の端板部212と軸線L方向に対向する端板部222と、端板部222の外周縁から第1方向L1に立ち上がる側板部221を備える。第1ケース21の側板部211には、複数個所に凸部219が形成され、第2ケース22の側板部221には、第1ケース21の凸部219に対応する位置にフック229が形成されている。フック229と凸部219とを係合させて第1ケース21と第2ケース22とを結合させると、ケース2を構成できる。
図1(b)、図2に示すように、ロータ5は、ケース2に回転可能に支持された回転軸51を有する。ロータ5は、回転軸51の第2方向L2の端部に固定されたピニオン58と、円筒状のマグネット50を有する。マグネット50の外周面では、S極とN極とが交互に等角度間隔で並んでいる。本形態において、マグネット50とピニオン58とはインサート成形により一体化されており、樹脂製の円板部59によってマグネット50とピニオン58とが結合されている。円板部59は、回転軸51に固定されている。
図2に示すように、第1ケース21の端板部212には、第2方向L2に突出する円筒部214が形成されている。円筒部214には、ロータ5の回転軸51の第1方向L1の端部を回転可能に支持する軸穴215が形成されている。一方、第2ケース22の端板部222には、ロータ5の回転軸51の第2方向L2の端部を回転可能に支持する軸穴225が形成されている。
輪列4は、ロータ5の回転を減速して出力軸10に伝達する。図2に示すように、輪列4は、ロータ5およびステータ6と同様、ケース2に支持される。輪列4は、第1歯車41と第2歯車42を備える。第1歯車41は、ロータ5のピニオン58に噛合する大径歯車部41aと第2歯車42に噛合する小径歯車部41bとを備える。第2歯車42には出力軸10が圧入あるいはインサート成形によって固定される。出力軸10は、第1ケース21の筒部213と第2ケース22の筒部223とによって回転可能に支持されている。第1歯車41は支軸48に回転可能に支持される。支軸48の両端は、第1ケース21に形成された軸穴216と第2ケース22に形成された軸穴226とに保持されている。第1ケース21の軸穴216は、端板部212から第2方向L2に突出する円筒部217に形成されている。
図3(a)はステータ6を組み付けた第1ケース21の斜視図であり、図3(b)は第1ケース21の斜視図である。また、図4はマグネットおよびステータコアの平面図である。図1(b)、図3(a)に示すように、ステータ6は、マグネット50の外周面に隙間を隔てて対向する複数の突極61(突極61a〜61f)を備えたステータコア60を有する。また、ステータ6は、複数の突極61のうち、突極61b、61f(主極)に装着されたコイルボビン7と、コイルボビン7を介して突極61b、61fの周りに巻き回したコイル9とを有する。本形態において、突極61の数は6個であり、マグネット50では、S極とN極とが4対形成されている。また突極61f、61b(主極)は、ロータ5の回転軸51に対して、第1歯車41の側に配置されている。
コイルボビン7は、コイル9を形成するコイル線90が巻回される絶縁性のボビン本体70と、ボビン本体70に保持された2本の端子ピン8とを有する。ボビン本体70の内側にはステータコア60の突極61b/61fが挿入され、その結果、突極61b/61fの周りにコイル9が配置される。ボビン本体70から突出する端子ピン8の一方の端部には、コイル線90の端部が絡げられた後、ハンダ付けされる。端子ピン8の他方の端部は、第1ケース21の端板部212に形成された貫通孔29(図3(b)参照)に通されて第1ケース21から第1方向L1に突出する(図2参照)。第1ケース21から突出し
た端子ピン8には、配線基板等の配線材(図示せず)が接続される。
ステータコア60は、ロータ5が配置される部分が開口部64になっており、かかる開口部64の内周縁からマグネット50の外周面に向けて複数の突極61が突出する。突極61の径方向内側の先端部は、マグネット50の外周面に隙間を介して対向する。ステータコア60は、コイルボビン7が装着された突極61b、61f(主極)が、他の突極61a、61c〜61e(補極)より長い。このため、ステータコア60は、突極61b、61f(主極)が形成されている部分で径方向外側に略矩形形状に張り出す矩形部69a、69bを備える。突極61b、61fは、矩形部69a、69bの外周部分から径方向内側に突出する。矩形部69a、69bは、開口部64に対して第1歯車41の側で、連結部65aにより繋がっている。コイル9が配置されていない突極61(補極)のうちの1本(突極61a)は、連結部65aから径方向内側に突出する。また、開口部64に対して第1歯車41と反対の側には、他の突極61c〜61e(補極)を繋ぐ連結部65bが設けられている。突極61c〜61e(補極)は、連結部65bから径方向内側に突出する。
ステータコア60は、上記の形状に打ち抜いた磁性板を複数枚積層した板状の部材である。ステータコア60には、輪列4の側に位置する突極61aの根元付近に丸孔66が形成されている。また、ステータコア60は、輪列4の反対側に位置する突極61dの位置で径方向外側に突出する突出部67を備える。突出部67には、長孔68が形成されている。
第1ケース21は、ステータコア60を2箇所で位置決めする位置決め部25、26を備える。位置決め部25は端板部212に形成される。本形態では、第1歯車41の支軸48が圧入される軸穴216が位置決め部25として機能する(図3(b)参照)。すなわち、軸穴216に圧入した支軸48をステータコア60の丸孔66に通すと、図3(a)に示すように、支軸48を介してステータコア60が位置決めされる。
もう1つの位置決め部26は、第1ケース21の側板部211に形成される。側板部211は、第2方向L2に向けて立ち上がる途中位置で外周面に形成された段部211aと、段部211aの内周縁から第2方向L2に立ち上がる縁部211bを備える。縁部211bは側板部211の全周に形成される。位置決め部26は、ステータコア60の突出部67に対応する位置で縁部211bを切り欠いた切り欠き261と、切り欠き261の周方向の両側で第2方向L2に突出する一対のガイド部262A、262Bと、切り欠き261と同一幅で段部211aに形成されている凹部263と、凹部263の周方向の中央で第2方向L2に突出する突起部264を備える。
図3(a)に示すように、切り欠き261にステータコア60の突出部67を嵌め込み、凹部263に突出部67を載せると、長孔68に突起部264が嵌まった状態が形成される。位置決め部26は、長孔68に突起部264が嵌まることにより、支軸48を中心とする回転方向でステータコア60の回転止めを行う。
(モータの組み立て)
モータ1を組み立てる際は、まず、第1歯車41の支軸48を第1ケース21に形成された軸穴216に圧入する。また、ロータ5の回転軸51を軸穴215に圧入する。その後、図3(a)に示すように、ステータコア60にコイルボビン7、コイル9、端子ピン8を取り付けたステータ6を第1ケース21に組み付ける。このとき、まず、ステータコア60の丸孔66に支軸48の先端を挿入し、しかる後に、一対のガイド部262A、262Bの間に突出部67を挿入する。そして、第1ケース21の端板部212に形成された4か所の貫通孔29に端子ピン8を挿入する。
第1ケース21には、ステータコア60の突極61b、61fの根本部分と重なる位置に、端板部212から第2方向L2に突出する支持部28が形成されている。ステータコア60は、突出部67が位置決め部26の凹部263に当接し、且つ、突極61b、61fの根本部分が支持部28に当接することによって軸線L方向に支持される。また、突出部67が凹部263に当接すると、長孔68に位置決め部26の突起部264が嵌まってステータコア60の位置決めがなされる。
ステータ6を第1ケース21に組み付けた後、ロータ5を第1ケース21に組み付ける。しかる後に、第2歯車42が固定された出力軸10を第1ケース21の筒部213に取り付ける。そして、第1歯車41とピニオン58および第2歯車42が噛み合うように、第1歯車41を支軸48に取り付ける。最後に、第2ケース22を第1ケース21に被せて結合させ、ケース2を構成する。第2ケース22を第1ケース21と結合させると、図1(a)に示すように、第1ケース21の縁部211bおよび一対のガイド部262A、262Bは、第2ケース22の側板部221の内周側に嵌合する。また、図2に示すように、第1ケース21の側板部211と第2ケース22の側板部221によって突出部67が軸線L方向に挟まれる。これにより、ステータコア60は軸線L方向に位置決めされる。
(突極の配置)
本形態のモータ装置100において、モータ1では、マグネット50はS極とN極とが等角度間隔に4対形成され、ステータコア60では、突極61が6個形成されている。突極61は不等間隔に配置されており、周方向で隣り合う突極61の角度間隔は、突極61aを起点にすると、図4に示す時計周り方向CWで56.25°、56.25°、67.5°、67.5°、56.25、56.25°となっている。
このように、周方向で角度位置が112.5°ずれた2つの突極61f、61bを主極として利用すると、マグネット50が8極の場合、コイル9が配置された突極61b、61f(主極)は、一方の主極の周方向の中心がS極とN極との間、すなわち、S極とN極との境界部分に対向するとき、他方の主極の周方向の中心がS極の周方向の中心またはN極の周方向の中心と対向する。このため、ロータ5の回転に十分な励磁トルクを得ることができる。また、周方向で隣り合う突極61の各間隔を上記の値に設定すると、ディテントトルクの変化が小さい。このため、本形態のモータ装置100では、ロータ5の振動が少ない。従って、ロータ5の回転時に発生する音量を低減することができ、低騒音化を図ることができる。
このように構成したモータ1、モータ装置100および指針式表示装置200において、端子ピン8を介してコイル9に給電すると、ロータ5が回転し、かかる回転は、図2等に示す輪列4を介して出力軸10に伝達される。従って、出力軸10に連結された指針11が回転する。その際、コイル9に所定の駆動パルス数を入力することにより、指針11の角度位置が切り換わり、指針11を時計周りに目標位置まで回転させた後、停止させることができる。また、逆回転用の駆動パルスを供給すれば、指針を反時計周りに別の目標位置まで回転させることができる。
(突極形状の適正化)
ステータコア60は、6本の突極61(61a〜61f)の幅は同一である。また、6本の突極61は、いずれも先端から根元まで同一太さである。ここで、マグネット50の磁極幅をD1とし、突極61の幅をD2とすると、本形態のステータコア60は、以下の条件(1)を満たすように形成されている。条件(1)は、突極の幅D2がマグネット50の磁極幅D1の50%以上であることを示す。
0.5≦D2/D1・・・・(1)
本発明者は、本形態のモータ1の構成で、突極61の幅D2が異なるサンプルを複数作成し、モータ特性の測定を行った。具体的には、ロータ5として、マグネット50の外径が8mmであり、磁極数が8であるもの(すなわち、4対のS極とN極を備えたもの)を用いた。つまり、マグネット50の磁極幅D1を、8mm×π/8=3.14mmとした。そして、ステータ6として、ステータコア60の突極61の幅D2が0.8mm、1mm、1.3mm、1.6mm、1.9mmの5パターンを用いた。突極61の数は6本であり、上述したように不等間隔で配置して、そのうちの2本(突極61b、61f)にコイル9を周回させた。そして、全てのD1とD2の組み合わせに対して、モータ1の起動電圧、騒音(すなわち、ロータ5の回転時に発生する音量)、コギングトルクを測定した。起動電圧は100ppsと200ppsの2種類の速度で測定し、騒音は1000ppsの速度で測定した。
図5は、突極61の幅D2とモータ特性との関係を示すグラフである。図5(a)は突極61の幅D2が起動電圧に及ぼす影響を示し、図5(b)は突極61の幅D2が騒音に及ぼす影響を示し、図5(c)は突極61の幅D2がコギングトルクに及ぼす影響を示す。ここで、図5(a)〜(c)のグラフは横軸として突極61の幅D2を用いているが、図5(a)〜(c)の横軸は、突極61の幅D2/磁極幅D1の値に置き換えることもできる。すなわち、磁極幅D1が3.14mmの場合、突極61の幅D2が0.8mm、1mm、1.3mm、1.6mm、1.9mmの場合のデータは、それぞれ、突極61の幅D2/磁極幅D1が0.25(25%)、0.32(32%)、0.41(41%)、0.51(51%)、0.61(61%)の場合のデータに相当する。
図5(a)に示すように、100ppsと200ppsのどちらの速度でも、突極61の幅D2が1.6mmまでの範囲では、突極61の幅D2が大きくなると起動電圧が下がる。起動電圧が下がることは、モータ1のトルクが大きくなることを意味する。一方、突極61の幅D2が1.6mm以上の範囲では、起動電圧の値は変化しない。つまり、本形態のモータ1では、突極61の幅D2を1.6mm以上にしても、それ以上トルクは上がらない。従って、トルクを大きくするためには、突極61の幅D2を1.6mm以上(すなわち、突極61の幅D2/磁極幅D1がおおむね50%以上)にしておけばよいことがわかる。
図5(b)に示すように、モータ1の騒音は、突極の幅D2が大きくなると減少する。また、コギングトルクは、突極の幅D2が大きくなると減少する。すなわち、本形態のモータ1では、騒音とコギングトルクは、突極の幅D2/磁極幅D1の値が大きくなるのに従って減少することがわかる。コギングトルクはトルク脈動の原因となるので、コギングトルクの減少によってロータ5の回転むらが少なくなり、騒音が下がると考えられる。
図5(a)〜(c)に示すモータ特性から、本形態のモータ1では、マグネットの極数が8であり、且つ、ステータコアの突極数が6である場合に、突極61の幅がマグネットの磁極幅の50%を越えるまでは、突極の幅を拡げることによって、起動電圧が下がる(すなわち、トルクが上昇する)とともに、騒音が低減されることが見出された。本発明では、このような構成を採用しているので、トルクが高く、且つ、騒音およびコギングトルクが小さいモータを実現できる。
ここで、騒音およびコギングトルクをさらに低減したい場合には、突極の幅D2を1.9mm以上にすること(すなわち、突極61の幅D2を、磁極幅D1の60%以上にすること)もできる。なお、コイル9のサイズや突極61(61b、61f)にコイル9を装着するときの作業性を考慮すると、突極の幅D2を無制限に大きくすることはできないが
、本形態のステータコア60の形状で突極の幅D2を1.9mmまでは大きくすることが可能であった。従って、このような形状を採用することにより、トルクが高く、且つ、騒音およびコギングトルクが小さいモータを実現できる。
(作用効果)
以上のように、本形態のモータ1は、S極とN極とが周方向で交互に設けられたマグネット50を備えたロータと5、マグネット50の外周面に隙間を隔てて先端部が対向する複数の突極61が周方向に配置されたステータコア60、および、複数の突極61のうちの2本(突極61b、61f)の回りに配置したコイル9を備えたステータ6と、を有する構成において、マグネット50の磁極幅をD1とし、突極61の幅をD2とすると、突極の幅D2は、マグネット50の磁極幅D1の50%以上である。このように、突極61の幅D2を適正化することにより、トルクが高く、且つ、騒音が小さいモータを実現できる。
(他の実施形態)
上記実施の形態では、モータ装置100を指針式表示装置200に適用した例を挙げたが、指針式表示装置用のモータ装置100以外の装置に本発明を適用してもよい。
1…モータ
2…ケース
4…輪列
5…ロータ
6…ステータ
7…コイルボビン
8…端子ピン
9…コイル
10…出力軸
11…指針
21…第1ケース
22…第2ケース
25…位置決め部
26…位置決め部
28…支持部
29…貫通孔
41…第1歯車
41a…大径歯車部
41b…小径歯車部
42…第2歯車
48…支軸
50…マグネット
51…回転軸
58…ピニオン
59…円板部
60…ステータコア
61(61a〜61f)…突極
64…開口部
65a、65b…連結部
66…丸孔
67…突出部
68…長孔
69a、69b…矩形部
70…ボビン本体
90…コイル線
100…モータ装置
200…指針式表示装置
211…側板部
211a…段部
211b…縁部
212…端板部
213…筒部
214…円筒部
215…軸穴
216…軸穴
217…円筒部
219…凸部
221…側板部
222…端板部
223…筒部
225…軸穴
226…軸穴
229…フック
261…切り欠き
262A、262B…ガイド部
263…凹部
264…突起部
CW…時計回り方向
D1…マグネットの磁極幅
D2…突極の幅
L…出力軸の軸線
L0…ロータの回転中心軸線
L1…第1方向
L2…第2方向

Claims (8)

  1. S極とN極とが周方向で交互に設けられたマグネットを備えたロータと、
    前記マグネットの外周面に隙間を隔てて先端部が対向する複数の突極が周方向に配置されたステータコア、および、前記複数の突極のうちの2本の回りに配置したコイルを備えたステータと、を有し、
    前記突極の幅は、前記マグネットの磁極幅の50%以上であることを特徴とするモータ。
  2. 前記マグネットの極数が8であることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記ステータコアの突極数が6であることを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 前記突極の幅は、前記マグネットの磁極幅の60%以上であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のモータ。
  5. 前記複数の突極の角度間隔は不等であることを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記載のモータ。
  6. 前記コイルを回りに配置した2本の前記突極のうちの一方が前記S極と前記N極の間に対向するとき、他方が前記S極の中心または前記N極の中心に対向することを特徴とする請求項5に記載のモータ。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載のモータを備えたモータ装置であって、
    前記ロータの回転を伝達する輪列と、
    前記輪列を介して前記ロータの回転が伝達される出力軸と、
    を有していることを特徴とするモータ装置。
  8. 請求項7に記載のモータ装置を用いた指針式表示装置であって、
    前記出力軸によって指針が駆動されることを特徴とする指針式表示装置。

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