JP2017020162A - バックアップ材施工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バックアップ材を目地の均一な深さに押し込むことができるバックアップ材施工具を提供する。【解決手段】バックアップ材施工具は、屋外側の端縁部に面取り部がそれぞれ形成された互いに隣接する外壁材の間に形成される目地にバックアップ材を押し込むバックアップ材施工具であって、作業者が把持する把持部と、前記目地を挟んで両側の前記面取り部にそれぞれ当接する2つの接触面を有し、前記バックアップ材を押し込む方向に向かって先細る当接部と、前記当接部から前記押し込む方向に突出し、前記目地の幅以下の厚さに形成され、バックアップ材を目地奥に押し込む押圧部と、を備え、前記押圧部の前記当接部からの突出長さは、前記面取り部から予め設計された前記バックアップ材の適正な深さ位置までの屋内外方向の長さと略等しい。【選択図】図4

Description

本発明は、外壁目地にバックアップ材を均一に押し込むバックアップ材施工具に関する。
互いに隣接する外壁材の間の目地には、防水のためにシーリング材が充填される。目地に湿式のシーリング材を充填する際には、目地に沿って当該目地の奥に長尺のバックアップ材を挿入して、シーリング材の下地としている。従来、このようなバックアップ材を目地に挿入する作業は、ヘラ状の工具で目地内に押し込んでいた。
しかし、単にヘラ状の工具で目地内に押し込む場合、バックアップ材を目地の適切な深さ位置に均一に押し込むことは困難であった。そこで、バックアップ材を均一な深さに押し込むために、種々の提案がなされている。例えば、特許文献1においては、バックアップ材挿入治具に一対のストッパー板が設けられており、外壁の屋外側の面にこのストッパー板が当接し、それ以上、治具を挿入することができなくなることで、バックアップ材を目地の均一な深さに押し込んでいる。また、特許文献2には、ガスケットを目地に挿入する治具であって、両側にローラーを設けており、このローラーが外壁の屋外側の面を転動することで、バックアップ材を目地の均一な深さに押し込む治具が提案されている。
特開平11−336313号公報 特開平11−2028号公報
しかし、上述の特許文献1及び特許文献2に記載のような治具は、外壁の屋外側の面に治具の一部を当接させることにより、外壁の屋外側の面を基準として目地の均一な深さにバックアップ材を押し込むものであるので、外壁の屋外側の面に立体的な装飾がなされている場合には、均一に押し込むことができない。そして、バックアップ材が目地の均一な深さに押し込まれないと、シーリング材の厚さにムラができ、防水性能を十分に発揮することができない。
そこで本発明は、バックアップ材を目地の均一な深さに押し込むことができるバックアップ材施工具を提供することを目的とする。
本発明のバックアップ材施工具は、屋外側の端縁部に面取り部がそれぞれ形成された互いに隣接する外壁材の間に形成される目地にバックアップ材を押し込むバックアップ材施工具であって、作業者が把持する把持部と、前記目地を挟んで両側の前記面取り部にそれぞれ当接する2つの接触面を有し、前記バックアップ材を押し込む方向に向かって先細る当接部と、前記当接部から前記押し込む方向に突出し、前記目地の幅以下の厚さに形成され、バックアップ材を目地奥に押し込む押圧部と、を備え、前記押圧部の前記当接部からの突出長さは、前記面取り部から予め設計された前記バックアップ材の適正な深さ位置までの屋内外方向の長さと略等しいことを特徴としている。
好ましくは、本発明のバックアップ材施工具は、前記接触面は、前記面取り部に向かって膨出するように湾曲することを特徴としている。
より好ましくは、本発明のバックアップ材施工具は、前記押圧部は、外周縁が前記目地に挿入され、回転可能な円盤状に形成されているとともに、前記当接部は、前記押圧部の軸方向の両側に形成され、当該押圧部とともに回転する2つの略円錐台形状に形成されることを特徴としている。
さらに好ましくは、本発明のバックアップ材施工具は、前記押圧部は、その厚さ方向の中央で2つの押圧片に分離されており、一方の押圧片に前記当接部の一方の接触面が設けられ、他方の押圧片に前記当接部の他方の接触面が設けられるものであり、前記2つの押圧片は、前記把持部に対して、押し込み方向に所定範囲で移動可能であり、前記2つの押圧片をそれぞれ押し込み方向に付勢する付勢部を備えることを特徴としている。
本発明のバックアップ材施工具によると、屋外側の端縁部に面取り部が形成された外壁材の間に形成される目地にバックアップ材を押し込む際に、当接部の接触面が外壁材の面取り部に当接することで、押圧部が目地内に挿入される深さを均一にすることができ、押圧部がバックアップ材を押し込む深さを均一にすることができる。そして、押圧部の当接部からの突出長さは、面取り部から適正な深さ位置に配置した場合のバックアップ材までの屋内外方向の長さと略等しいので、押圧部がバックアップ材を押し込むことにより、バックアップ材を目地の適正な深さ位置に均一に押し込むことができる。このように外壁材の面取り部に接触面を当接させることで、面取り部を基点としてバックアップ材を押し込む深さを規定することができる。面取り部は、外壁材の屋外側の面のように立体的な装飾が施されていないので、バックアップ材の深さ位置を常に均一に配置することができ、バックアップ材の屋外側に充填するシーリング材の厚さを一定に施工することができ、外壁目地の適正な防水性能を保つことができる。
好ましい形態のバックアップ材施工具によると、接触面は、面取り部に向かって膨出するように湾曲しているので、面取り部に接触面全体で接触するのではなく、一部のみが点又は線で接触するので、外壁材の製造工程や外壁の施工上の誤差などで、面取り部の若干の角度違いや隣接する外壁材間に僅かな不陸があるような場合でも、ガタツクことなく両側の接触面を目地の両側の面取り部に確実に接触させることができ、スムーズな施工が可能であるとともに、このような場合にもバックアップ材の深さ位置を均一にすることができる。
より好ましい形態のバックアップ材施工具によると、押圧部は、回転可能な円形平板状であり、当接部は、押圧部の軸方向の両側に形成され押圧部とともに回転する2つの略円錐台形状に形成されているので、当接部の接触面、すなわち円錐台形状における側面を面取り部に当接させて転がすことで、押圧部の外周縁が目地内で当該目地に沿って、転動することになる。そして、この押圧部の転動に従って、バックアップ材が目地内に押し込まれる。このように、接触面が面取り部に沿って転動し、これに伴って押圧部が目地に沿って外周縁を目地に挿入しつつ転動するので、常に均一な深さ位置にバックアップ材を挿入することができ、また、バックアップ材をよりスムーズに目地内に押し込むことができる。
さらに好ましい形態のバックアップ材施工具によると、押圧部が、その厚さ方向の中央で2つの押圧片に分離されており、一方の押圧片に当接部の一方の接触面が設けられ、他方の押圧片に当接部の他方の接触面が設けられている。そして、2つの押圧片は、把持部に対して、押し込み方向に所定範囲で移動可能であり、2つの押圧片をそれぞれ押し込み方向に付勢する付勢部を備えている。このように2つの押圧片が押し込み方向に所定範囲で移動可能に構成されているので、隣接する外壁材の間に不陸があった場合でも、一方の接触面が一方の外壁材の面取り部に当接しつつ、他方の接触面が他方の外壁材の面取り部に当接することができる。そして、外壁材のうち、より屋内側に配置されている外壁材の面取り部に当接した接触面が設けられている側の押圧部が、目地のより奥の位置にバックアップ材を押し込むので、不陸がある場合には、バックアップ材を屋内側に配置された外壁材の面取り部から適切な距離をとった目地奥に押し込むことができるので、シーリング材を適切な厚さで施工することができる。
第一の実施形態のバックアップ材施工具の外観構成を示す正面図。 第一の実施形態のバックアップ材施工具の外観構成を示す側面図。 第一の実施形態のバックアップ材施工具の当接部及び押圧部の構成を説明する一部拡大断面図。 第一の実施形態のバックアップ材施工具を用いてバックアップ材を目地に押し込む作業を説明する一部拡大断面図。 第一の実施形態のバックアップ材を目地に押し込む作業を説明する斜視図。 第一の実施形態のバックアップ材施工具を用いてバックアップ材を押し込んだ目地にシーリング材を充填した状態を示す断面図。 (A)は、目地内にバックアップ材施工具の押圧部を挿入する前の状態を示す図、(B)は、目地幅が最小の場合にバックアップ材施工具の押圧部を挿入した状態を示す図、(C)は、目地幅が最大の場合にバックアップ材施工具の押圧部を挿入した状態を示す図。 第二の実施形態のバックアップ材施工具の外観構成を示す正面図。 第二の実施形態のバックアップ材施工具の当接部、押圧部、及び支持腕の構成を示す一部拡大断面図。 第二の実施形態のバックアップ材施工具を用いてバックアップ材を目地に押し込む作業を説明する一部拡大断面図。 第二の実施形態のバックアップ材施工具を用いてバックアップ材を押し込んだ目地にシーリング材を充填した状態を示す断面図。
〔第一の実施形態〕
以下、本発明に係るバックアップ材施工具1aの第一の実施形態について各図を参照しつつ説明する。本実施形態のバックアップ材施工具1aは、外壁材2の間の目地3にバックアップ材4を押し込むバックアップ材施工具1aである。外壁材2は、屋外側の面に立体的な装飾を施したサイディング材であり、屋外側の左右の端縁部には、角が取られた面取り部21が形成されている。なお、本実施形態では、目地3は縦目地であり、面取り部21は縦目地の屋外側の縁に形成されているが、これに限定されず、面取り部21が外壁材2の屋外側の上下端縁部に設けられている場合は、横目地にバックアップ材4を挿入する際にも本実施形態のバックアップ材施工具1aを用いることができる。
まず、図1から図3を参照しつつ、バックアップ材施工具1aの構成について説明する。バックアップ材施工具1aは、図1及び図2に示すように、作業者が把持する把持部5と、目地3を挟んで両側の面取り部21にそれぞれ当接する2つの接触面61を有し、バックアップ材4を押し込む方向に向かって先細る当接部6aと、当接部6aからバックアップ材4を押し込む方向に突出し、目地3の幅以下の厚さに形成され、バックアップ材4を目地3奥に押し込む押圧部7aと、を備えている。
把持部5は、本実施形態においては円筒形の金属である。把持部5の形状は、円筒形に限定されるものではなく、作業者が握りやすい形状であればよく、また、把持部5の材質は金属に限定されるものではなく、例えば樹脂製や木製であってもよく、また、表面に滑り止めのグリップを設けたものであってもよい。把持部5の先端には、互いに平行に空間を空けて2本の支持腕8aが設けられている。支持腕8aは、その先端側で押圧部7a及び当接部6aを回転可能に支持する支持軸90を支持している。
当接部6a及び押圧部7aは、図1から図3に示すように、樹脂により一体形成されている。当接部6aは、底面が向かい合う2つの略円錐台形状に形成されており、その間に押圧部7aが形成されている。そして、円錐台形状の側面が外壁の面取り部21に当接する接触面61を形成している。図3に示すように断面視した場合に、当接部6aは、少なくともバックアップ材4を押し込む方向に向かって先細るように形成されている。接触面61は、目地3内に押圧部7aを挿入するように配置した場合に、面取り部21に向かって膨出するように僅かに湾曲している。
このように接触面61が、面取り部21に向かって膨出するように湾曲することで、面取り部21に接触面61全体で接触するのではなく、接触面61の一部のみが点又は線で接触するので、外壁材2の製造工程や外壁の施工上の誤差などで、面取り部21の若干の角度違いや隣接する外壁材2間に僅かな不陸があるような場合でも、ガタツクことなく両側の接触面61を目地3の両側の面取り部21に確実に接触させることができ、スムーズな施工が可能であるとともに、このような場合にもバックアップ材4をの深さ位置を均一にすることができる。なお、接触面61の膨出は僅かであり、図1、図3等においてはほぼ平坦に見えるが、図4で一点鎖線で囲った拡大図のように僅かに膨出している。
押圧部7aは、当接部6aの径方向の外周側に突出する円形平板状に形成されている。押圧部7aの当接部6aからの突出長さβは、バックアップ材4が目地3の適正な深さに押し込まれた場合における面取り部21からバックアップ材4までの屋内外方向の長さαに略等しい。なお、バックアップ材4の適正な深さ位置とは、目地3内に充填するシーリング材10の適正な厚さを確保するために必要なバックアップ材4の屋内外方向の位置をいう。すなわち、シーリング材10の経年劣化や地震など振動を考慮しても、想定される長期間に亘ってシーリング材10の防水性能が失われないために必要なシーリング材10の厚さを予め適正厚として定めておき、目地3の屋外側に設けられた面取り部21から屋内方向に当該適正厚以上離れた位置がバックアップ材4の適正な深さ位置となる。
当接部6a及び押圧部7aの円心には、図3に示すように、貫通孔11が設けられており、この貫通孔11に支持軸90が挿通することで、押圧部7a及び当接部6aは回転可能となっている。なお、本実施形態においては、当接部6a及び押圧部7aは支持軸90を中心に回転する構成であるが、本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、当接部6aは、目地3両側の面取り部21に当接し、バックアップ材4を押し込む方向に向かって先細る形状であればその他の構成は如何なる構成であってもよく、また、押圧部7aは、当接部6aから突出し目地3内に挿入可能な厚さに形成されていればよく、回転する構成に限定されるものではない。
次に、図4から図6を参照しつつ、バックアップ材4を目地3奥に押し込む作業について説明する。まず、作業者は、長尺なバックアップ材4を目地3の長さ方向に沿うように目地3の屋外側に保持する。そして、次にバックアップ材施工具1aの把持部5を把持して、バックアップ材4の一端部にバックアップ材施工具1aの押圧部7aを当接させて、目地3の屋内方向にバックアップ材4を押し込む。このとき、バックアップ材施工具1aの当接部6aの接触面61が外壁材2の面取り部21に接触するまで、バックアップ材4を押し込む。バックアップ材施工具1aの当接部6aから押圧部7aの先端までの突出長さβは、目地3内にバックアップ材4が目地3の適正な深さに押し込まれた場合における面取り部21からバックアップ材4までの屋内外方向の長さαに略等しいので、バックアップ材4は目地3の適正な深さ位置にまで押し込まれる。
そして、バックアップ材施工具1aを目地3に沿って移動させることにより、面取り部21に当接している当接部6aを転動させつつ、押圧部7aを転動させる。図5に示すように、押圧部7aの転動によって、バックアップ材4はその一端部から他端部に向かって目地3に押し込まれる。バックアップ材施工具1aの当接部6aはその接触面61が面取り部21に当接したまま転動するので、押圧部7aは当接部6aから突出する部分が目地3内に挿入されることになる。したがって、バックアップ材4は、押圧部7aの当接部6aからの突出長さβの分、目地3の屋内方向へ目地3奥に押し込まれる。前述のとおり、当接部6aから押圧部7aの先端までの突出長さβは、バックアップ材4が目地3の適正な深さ位置までの長さαと略等しいので、バックアップ材4は、常に均一に目地3の適正な深さ位置にまで押し込まれる。
このように、本実施形態のバックアップ材施工具1aは、当接部6aの接触面61が外壁材2の面取り部21に当接することで、押圧部7aが目地3内に挿入される深さを均一にすることができ、押圧部7aがバックアップ材4を適正な深さ位置に均一に押し込むことができる。したがって、屋外側の面に例えばタイル模様等の立体的な装飾が施されている外壁材2であっても、面取り部21には、立体的な装飾が施されていないので、バックアップ材4の深さ位置を常に均一に配置することができる。
そして、バックアップ材4を目地3に施工すると、図6に示すように、次に、湿式のシーリング材10を目地3内に充填する。前述の通り、バックアップ材4はバックアップ材施工具1aを用いて目地3に押し込むことで、バックアップ材4の適正な深さ位置まで押し込まれている。したがって、目地3内におけるバックアップ材4の屋外側に充填されるシーリング材10は、その厚さを適正な厚さに、且つ、一定に充填することができ、外壁目地3の適正な防水性能を保つことができる。
特に、本実施形態のバックアップ材施工具1aは、押圧部7a及び当接部6aが、支持軸90に回転自在に支持されており、当接部6aの接触面61を面取り部21に当接させて転がすことで、押圧部7aの外周縁が目地3内で当該目地3に沿って、転動し、バックアップ材4が目地3内に押し込まれるので、常に均一な深さ位置にバックアップ材4を挿入することができ、また、バックアップ材4をよりスムーズに目地3内に押し込むことができる。
なお、目地3の幅は、施工品質に一定の許容範囲が設けられている。以下、施工品質として目地3の幅が11mm±2mmの範囲で許容されている場合を例示して説明する。図7(A)は目地3にバックアップ材施工具1aの押圧部7aを挿入する直前の状態を示し、図7(B)が、目地幅Wが最小値W1、すなわち9mmの目地3に押圧部7aを挿入した場合を示し、図7(C)が、目地幅Wが最大値W2、すなわち13mmの目地3に押圧部7aを挿入した場合を示している。図7(B)及び(C)を比較すればわかるように、目地幅Wが長くなればなるほど、押圧部7aはその先端が、目地3の奥深くに挿入されることになる。すなわち、図7(B)に示すように、目地幅Wが最小値W1である9mmの場合には、面取り部21から押圧部7aの先端までの長さL1は最も短くなり、目地幅Wが最大値W2である13mmの場合には、面取り部21から押圧部7aの先端までの長さL2は最も長くなる。したがって、目地幅が最小値W1である9mmの場合に押圧部7aの目地3への挿入が最も浅くなり、バックアップ材4の目地3内の位置が最も浅くなる。
目地3の両側の2つの面取り部21の成す角度が例えば60度である場合、目地幅Wが最小値W1である9mmの場合と目地幅Wが最大値W2である13mmの場合とを比較すると、バックアップ材4を押し込む深さの差は2×√3となる。したがって、目地幅Wが最小値W1である9mmの場合に、目地幅Wが最大値W2である13mmの場合に比べて、バックアップ材4を押し込む深さが約3.464mm浅くなる。
バックアップ材施工具1aは、前述の通り図7(A)に示すように、当接部6aから押圧部7aの先端までの突出長さβが、目地3内にバックアップ材4が目地3の適正な深さに押し込まれた場合における面取り部21からバックアップ材4までの屋内外方向の長さαに略等しい。したがって、目地幅が施工上許容されている最も短かい幅(最小値:W1)である場合であっても、すなわち、上の例では目地幅Wが9mmの場合であっても、少なくともバックアップ材施工具1aの当接部6aから押圧部7aの先端までの突出長さβの分、押圧部7aが目地3内に挿入されるので、バックアップ材4を目地3の適正な深さ位置にまで押し込むことができる。
そして、目地幅が施工上許容されている最も長い幅(最大値:W2)である場合、すなわち、上の例では目地幅Wが13mmの場合には、バックアップ材4は目地3の適正な深さ位置よりも3.464mm深く押し込まれることになる。したがって、バックアップ材4を施工したあとに目地3内に充填するシーリング材10は、目地幅Wが施工上の最も短い場合(W1)においても適正厚以上であり、目地幅が施工上の最も長い場合(W2)においては、適正厚+3.464mm以上となるので、シーリング材10の防水性能を十分に長期間保ち続けることができる。
〔第二の実施形態〕
次に、本発明の第二の実施形態について、図8から図11を参照しつつ説明する。なお、第一の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のバックアップ材施工具1bは、作業者が把持する把持部5と、目地3を挟んで両側の面取り部21にそれぞれ当接する2つの接触面61を有し、バックアップ材4を押し込む方向に向かって先細る当接部6bと、当接部6bからバックアップ材4を押し込む方向に突出し、目地3の幅以下の厚さに形成され、バックアップ材4を目地3奥に押し込む押圧部7bと、を備えている。
押圧部7bは、図8及び図9に示すように、その厚さ方向の中央で2つの押圧片71,72に分離されており、一方の押圧片71に当接部6bの一方の接触面61aが設けられ、他方の押圧片72に前記当接部6bの他方の接触面61bが設けられている。一方の押圧片71と他方の押圧片72とは互いに、異なる支持軸91,92に回転自在に固定されている。
支持軸91,92を支持するために把持部5の先端に設けられた2本の支持腕8bは、それぞれ片方の支持軸91,92を支持している。支持腕8bは、棒状の先端部81と、先端部81を抜き差し可能に嵌挿する筒状の基端部82とを有している。支持腕8bは先端部81を基端部82から所定範囲で抜き差しすることでその長さを調整可能とされている。基端部82の内部には、弦巻バネの付勢部83が設けられており、先端部81をその先端方向に付勢している。これによって、先端部81の先端側に固定されている支持軸91,92は、先端部81を介して、先端部81の先端方向に付勢されることとなり、この支持軸91,92に回転自在に固定されている押圧片71,72もまた、先端部81の先端方向、すなわち、バックアップ材4を押し込む方向に付勢される。したがって、2つの押圧片71,72は、それぞれ把持部5に対して、押し込み方向に所定範囲で移動可能であり、且つ、2つの押圧片71,72をそれぞれ押し込み方向に付勢する付勢部83を備えている。
なお付勢部83の構成及び押圧片71,72を押し込み方向に所定範囲で移動可能にする構成は、上述の構成に限定されるものではなく、2つの押圧片71,72が互いに独立して移動可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。
第二の実施形態のバックアップ材施工具1bは、以上のように構成されることで、図10に示すように、隣接する外壁材2の間に不陸がある場合に、一方の接触面61aと他方の接触面61bとのバックアップ材4を押し込む方向の位置をずらすことができるので、一方の接触面61aが一方の外壁材2の面取り部21に当接しつつ、他方の接触面61bが他方の外壁材2の面取り部21に当接することができる。このとき、それぞれの接触面61a,61bは、付勢部83によりそれぞれ押し込む方向に付勢された状態で面取り部21に当接しているので、面取り部21から離れることはない。
そして、外壁材2のうち、より屋内側に配置されている外壁材2の面取り部21に当接した一方の接触面61aが設けられている側の押圧片71が、バックアップ材4を目地3のより奥の位置に押し込むことになる。したがって、不陸がある場合には、バックアップ材4をより屋内側に位置している外壁材2の面取り部21から適切な距離をとった目地3奥に押し込むことができる。したがって、図11に示すように、目地3内におけるバックアップ材4の屋外側に充填するシーリング材10を適切な厚さで施工することができる。
なお、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
本発明に係るバックアップ材施工具1a,1bは、例えば住宅の外壁材2の間の目地3にバックアップ材4を押し込むバックアップ材施工具1a,1bとして、好適に用いることができる。
1a,1b バックアップ材施工具
2 外壁材
3 目地
4 バックアップ材
5 把持部
6a,6b 当接部
7a,7b 押圧部
10 シーリング材
本発明のバックアップ材施工具は、屋外側の端縁部に面取り部がそれぞれ形成された互いに隣接する外壁材の間に形成される目地にバックアップ材を押し込むバックアップ材施工具であって、作業者が把持する把持部と、前記目地を挟んで両側の前記面取り部にそれぞれ当接する2つの接触面を有し、前記バックアップ材を押し込む方向に向かって先細る当接部と、前記当接部から前記押し込む方向に突出し、前記目地の幅以下の厚さに形成され、前記バックアップ材を目地奥に押し込む押圧部と、を備え、前記押圧部の前記当接部からの突出長さは、前記面取り部から予め設計された前記バックアップ材の適正な深さ位置までの屋内外方向の長さと略等しい長さであり、前記接触面は、前記面取り部に向かって膨出するように湾曲することを特徴としている。
さらにバックアップ材施工具によると、接触面は、面取り部に向かって膨出するように湾曲しているので、面取り部に接触面全体で接触するのではなく、一部のみが点又は線で接触するので、外壁材の製造工程や外壁の施工上の誤差などで、面取り部の若干の角度違いや隣接する外壁材間に僅かな不陸があるような場合でも、ガタツクことなく両側の接触面を目地の両側の面取り部に確実に接触させることができ、スムーズな施工が可能であるとともに、このような場合にもバックアップ材の深さ位置を均一にすることができる。

Claims (4)

  1. 屋外側の端縁部に面取り部がそれぞれ形成された互いに隣接する外壁材の間に形成される目地にバックアップ材を押し込むバックアップ材施工具であって、
    作業者が把持する把持部と、
    前記目地を挟んで両側の前記面取り部にそれぞれ当接する2つの接触面を有し、前記バックアップ材を押し込む方向に向かって先細る当接部と、
    前記当接部から前記押し込む方向に突出し、前記目地の幅以下の厚さに形成され、前記バックアップ材を目地奥に押し込む押圧部と、を備え、
    前記押圧部の前記当接部からの突出長さは、前記面取り部から予め設計された前記バックアップ材の適正な深さ位置までの屋内外方向の長さと略等しいことを特徴とするバックアップ材施工具。
  2. 前記接触面は、前記面取り部に向かって膨出するように湾曲することを特徴とする請求項1に記載のバックアップ材施工具。
  3. 前記押圧部は、外周縁が前記目地に挿入され、回転可能な円盤状に形成されているとともに、
    前記当接部は、前記押圧部の軸方向の両側に形成され、当該押圧部とともに回転する2つの略円錐台形状に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバックアップ材施工具。
  4. 前記押圧部は、その厚さ方向の中央で2つの押圧片に分離されており、一方の押圧片に前記当接部の一方の接触面が設けられ、他方の押圧片に前記当接部の他方の接触面が設けられるものであり、
    前記2つの押圧片は、前記把持部に対して、押し込み方向に所定範囲で移動可能であり、前記2つの押圧片をそれぞれ押し込み方向に付勢する付勢部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のバックアップ材施工具。
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