JP5626867B2 - 均し具 - Google Patents

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本発明は、均し具に関する。さらに詳述すると、本発明は、建物の外壁パネルの連接部に打設された不定形シーリング材等を均す際に用いられる均し具の改良に関する。
建物の外壁パネルの連接部を水密構造とするため、当該連接部に不定形シーリング材を打設したり、定形シーリング材又はガスケットと呼ばれる定形材を装填したりすることが行われている。外壁パネルには、自然石調の不均一な剥離帯が溝に沿って形成されていることもある(特許文献2参照)。
上述のごとく連接部の溝に不定形シーリング材を打設する際には、不定形シーリング材を密実状態とするため或いはその表面を均すためにヘラ(均し具)で押えるのが一般的である(例えば特許文献1参照)。不定形シーリング材を打設する際に用いられるこのようなヘラは一般に板状であり、外壁パネルの表面と溝の側面とで形成される隅角部をガイドとして使用される。
実用新案登録第3078187号公報 特開2000−219580号公報
しかしながら、外壁パネルに特許文献2に記載のような自然石調の不均一な剥離帯が溝に沿って形成されていたり、溝と直交する化粧溝が形成されていたりする場合、すなわちヘラのガイドとなる隅角部に欠落が生じている場合に、このような板状のヘラを使用すると、ヘラの位置が隅角部の欠落に応じて変動して、不定形シーリング材の表面に凹凸が形成されるという問題がある。
そこで、本発明は、連接部の溝に沿って剥離帯が形成されていたり、溝に直交する化粧溝が形成されていたりしても、これらの影響を受けずに、不定形シーリング材を均一に仕上げることができる均し具を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するべく本発明者は目地における構造について検討した。連接部(シーリング目地)はその性能上、所定の形状に設計されており、そのためには凹凸のない均一な仕上がりが要求されるのが一般的である。この点、上述したようにこれまで一般的に用いられてきたヘラは板状のもの(例えばT形をした薄板状のヘラ)であった為、外壁パネル表面に対する溝の長手方向の角度が安定しないことがあったし、ヘラのガイドとなる隅角部の凹凸の影響を受けることもあり、仕上がりの面で課題があった。こうした点についてさらに検討した本発明者は、課題の解決に結び付く新たな知見を得るに至った。
本発明はこのような知見に基づくもので、平坦な表面と目地方向と直交する方向に所定のピッチで形成された化粧溝とを有する2枚の外壁パネルの連接部に凹状に形成されたシーリング材打設用の溝に、不定形シーリング材を所定の深さまで充填する際に用いられる均し具であって、外壁パネルの表面に当接する当接面を有する深さ方向ガイド部と、溝の両壁に対する当接部を有する幅方向ガイド部と、記溝に挿入され所定の目地形状に対応した先端部形状を有するヘラ部と、からなり、深さ方向ガイド部の当接面は、化粧溝の幅の少なくとも2倍以上の長さを有し、幅方向ガイド部の当接部は、化粧溝の深さよりも深い位置に形成されていることを特徴とする。
例えば2枚の外壁パネルの連接部の溝に沿って剥離帯が形成されていたり、溝に直交する化粧溝が形成されていたりすると、従来の一般的な均し具の場合にはこれらの影響を受けてしまい、ヘラの位置が安定せず、不定形シーリング材を均一に仕上げることが難しくなる。この点、本発明にかかる均し具においては、深さ方向ガイド部の当接部が外壁パネルの表面と接触して外壁パネルの表面に対する均し具の角度を一定に保つことによって、均し作業中ヘラ部の溝への挿入深さが一定に保たれ、尚かつ幅方向ガイド部が溝の両壁に当接することによってヘラ部の幅方向の移動が抑えられる。さらに、深さ方向ガイド部の当接部が化粧溝の幅の少なくとも2倍以上の長さを有しているので、化粧溝の上を通過する際も外壁パネルの表面に対する均し具の角度の変動が抑えられる。これにより、均し具のガイドとなる隅角部の欠落が生じている場合にも均し具の位置を安定させ、これによって外壁パネルの連接部に打設された不定形シーリングを均一に仕上げることができる。
かかる均し具において、幅方向ガイド部は、溝の長手方向に、外壁パネルの表面に垂直な軸を中心とした当該均し具のヨーイングを抑止するに足る長さを有していることが好ましい。このような均し具を用いることで、溝の長手方向に対する均し具の角度を一定に保つことができる。
本発明にかかる均し具によれば、連接部の溝に沿って剥離帯が形成されていたり、溝に直交する化粧溝が形成されていたりしても、これらの影響を受けずに、不定形シーリング材を確実に打設した状態とし、尚かつ均一に仕上げることができる。
隣接する外壁パネルの連接部に形成された目地構造の一例を示す図である。 外壁パネルの表面から溝の底面に至るまでの範囲に塗膜層が形成された目地構造を示す図である。 溝に不定形シーリング材が打設された目地構造を示す図である。 溝に定形材が装填された目地構造を示す図である。 溝および本発明にかかる均し具の一例を示す図である。 均し具により不定形シーリング材の表面を均す様子を示す図である。 均し具の一例を示す図である。 均し具として用いられることのある矩形の薄板ヘラを参考として示す図である。 ヘラ部の先端を受ける段部が溝の両壁に形成された目地構造を参考として示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1〜図7に、本発明にかかる均し具を建物の外壁パネルの施工に適用した場合の一例を示す。本実施形態における均し具10は、外壁パネル1の連接部に凹状に形成されるシーリング材打設用の溝2に、不定形シーリング材3を所定の深さまで充填して目地を形成する際に用いられる工具である。以下では、まず外壁パネル1の目地構造について説明し、その後、均し具10について説明する。
本実施形態における外壁パネル1の目地構造は、外壁パネル1,1の連接部に凹状に形成された溝2の底面2a側に不定形シーリング材3を打設し、該不定形シーリング材3の表面が未硬化のうちに溝2に定形材4を装填してなる水密の構造である。
外壁パネル1は、例えば一般的に流通しているALC(Autoclaved Light-weight Concrete;軽量気泡コンクリート)からなる板状部材であり、例えば鉄骨造建物の外周部に取り付けられて外壁を構成する。なお、外壁パネル1の他の具体例としては、PCa板、GRC、押出し成形セメント板、窯業系サイディング、金属サイディング、塗装鋼板、金属パネル、ガラス、石材等が挙げられる。
外壁パネル1には所定のピッチで所定の溝幅を有する化粧溝30が形成されている。なお、化粧溝30の底面までの深さは、後述する不定形シーリング材3の表面3aまでの深さよりも浅く、後述する定形材4の表面までの深さにほぼ等しくなるように設定されている。
外壁パネル1の表面側の端縁部は切り欠かれており、2枚の外壁パネル1を連接することによって、その連接部に凹状の溝2が形成されている(図1等参照)。なお、特に図示していないが、この溝2は深くなるにつれ幅狭となるように、溝2の側面が傾斜したものや階段状に段差が設けられたものであってもよい。なお、外壁パネル1の表面と溝2の境目となる角部を面取りして形成された傾斜部(図5、図6において符号2cで示す)は、不定形シーリング材3の打設、定形材4の装填、さらには均し具10のヘラ部13の挿入といった作業をより簡便なものにすることができる。
不定形シーリング材3は、溝2に打設されて外壁パネル1間の連接部(目地)を水密構造とするものである(図3等参照)。不定形シーリング材3としては、外壁パネルの材質等に応じて一般的に流通している湿式シーリング材を適宜選択して用いることができ、特にALCからなる外壁パネルに対しては、柔軟性に富み、地震等の外力により変形した際に母材の破壊を生じさせにくい変成シリコーン系、アクリルウレタン系、ポリウレタン系等のシーリング材が好ましい。また、具体例として、JIS A 5758:1997に規定されるシリコーン系、変性シリコーン系、ポリサルファイド系、アクリルウレタン系、ポリウレタン系、変性ポリサルファイド系、アクリル系、SBR系、ブチルゴム系、ポリイソブチレン系のものなどが挙げられる。ペースト状の不定形シーリング材3は、例えばシーリングガンを用いて溝2に打設され、その後、へらを用いてその表面3aを加圧することで溝2の底面2a側に密実に充填されると同時に表面3aが平滑に仕上げられる。
定形材4は、不定形シーリング材3が耐用年数に達した際に、溝2に新たな不定形シーリング材を打設する為の打設しろを予め確保しておく為のものであり、溝2の幅寸法に対応した幅寸法を有し、上述の不定形シーリング材3に重ね合わされるように溝2に装填される。
定形材4は、上述した不定形シーリング材3の表面3aが硬化するまでの間に溝2に装填され、当該不定形シーリング材3の表面3aの接着力によって保持される(図4参照)。より具体的には、不定形シーリング材3が未硬化で表面3aに粘着性がある状態で、当該不定形シーリング材3の表面3aと定形材4とが密着するように定形材4を溝2へ装填され、不定形シーリング材3が未硬化の状態では該不定形シーリング材3の粘着性による接着力によって保持され、また不定形シーリング材3が硬化するにつれて化学的な接着力によって保持される。このように不定形シーリング材3が有する接着力を利用して定形材4を保持することとすれば、接着材などを別途使用する必要がない。なお、定形材4は、一般的に建築用ガスケット材として流通しているプラスチック系や合成ゴム系の材料で形成することができるが、このように不定形シーリング材3の接着力によって保持されることからすれば、当該不定形シーリング材3との接着性能が良好な塩化ビニルやTPU(熱可塑性ポリウレタン)や天然ゴムなどであることが好ましい。
このような不定形シーリング材3と定形材4の組み合わせによる目地構造において、建物の新築当初から所定年数(不定形シーリング材3の耐用年数)が経過して改修が必要となった際に、一般的には、不定形シーリング材3を除去したうえで新たな不定形シーリング材を打設するものであるところを、不定形シーリング材3を除去することなく定形材4のみを除去し、このとき溝2に形成される空隙に新規な不定形シーリング材を打設することを可能としている。この点を考慮すると、定形材4の厚さは改修後に求められる性能(耐用年数)に応じたものとしておくことが好ましい。例えば、新築当初に溝2に打設された不定形シーリング材3と同等の性能を有する新規な不定形シーリング材を改修時に当該空隙に打設し、次回の改修までの期間を新築から最初の改修までの期間と同等とすることを意図する場合には、定形材4の厚さを、不定形シーリング材3の厚さとほぼ等しい厚さに確保しておくことが好ましい。また、改修時、当初打設された不定形シーリング材3よりも高性能な不定形シーリング材を用いることが想定される場合は、その性能の度合いに応じて定形材4の厚さを小さくすることもできる。
下塗り塗膜層5は、外壁パネル1の表面から溝2の底面2aにかけて塗布された塗料によって形成されている。塗料は、例えば合成樹脂エマルジョンあるいは溶液形合成樹脂などであり、塗装範囲は、少なくとも当該外壁パネル1の表面から溝2の底面2a(を構成する切り欠き面)に至るまでの範囲である。本実施形態では、建物の躯体に取り付けられる前の段階、例えば外壁パネル1の製造工場等において、外壁パネル1の表面に塗料を予め塗布して下塗り塗膜層5を形成しているが、外壁パネル1を建物の躯体に取り付けた後に塗料を塗布して塗膜層5を形成することもできる(図2等参照)。
続いて、均し具10について説明する(図5等参照)。
本実施形態の均し具10は、上述のごとき2枚の外壁パネル1の連接部に打設された不定形シーリング材3を均す工程で用いられる断面略T形の工具で、深さ方向ガイド部11と、幅方向ガイド部12と、ヘラ部13と、把持部14とを有している(図5等参照)。
深さ方向ガイド部11は、後述するヘラ部13の溝2への挿入深さを一定に保つ部分であり、外壁パネル1の表面に当接する当接面11aを有している。
当接面11aの溝方向長さ(奥行き)は、化粧溝30の幅31の少なくとも2倍以上となるように設定されており、不定形シーリング材3の均し作業中に均し具10が化粧溝30を通過する際に、深さ方向ガイド部11が化粧溝30に嵌り、外壁パネル1の表面に対する均し具10の角度が変動してしまうことがない。
幅方向ガイド部12は、均し作業中のヘラ部13の幅方向の移動を抑える部分であり、深さ方向ガイド部11の中央部から突設されて、深さ方向ガイド部11とともに断面が略T字状となるように形成されている。幅方向ガイド部12は溝2の両壁に当接する当接部12aを有しており、(図6、図7等参照)2つの当接部12a間の寸法幅は、溝2の幅(両壁間の離間寸法)よりも僅かに狭く、尚かつ均し時における均し具10の円滑な動作を妨げない程度の幅に設定されている。
また、当接部12aは、溝2の両壁における化粧溝30よりも深い位置に当接するように形成されており(図6参照)、不定形シーリング材3の均し作業中に均し具10が化粧溝30を通過する際も、当接部12aが溝2の両壁から離れてしまい均し具10が幅方向に不用意に変位してしまうことがない。
ヘラ部13は、目地構造における溝2に挿入されて不定形シーリング材3と接触して不定形シーリング材3の表面形状を成形する部分であり、幅方向ガイド部12の先端に設けられ、所望の不定形シーリング材の表面形状(本実施形態では平坦面)に対応した断面形状を有している。
把持部14は、均し作業を行う際に作業者が手で把持する部分であり、深さ方向ガイド部11と連続的、一体的に形成されている。図6等においてはこの把持部14を簡略化して直方体形状に示しているが、把持しやすくするための凹凸を付けるなど、形状等を適宜変更して構わない。
続いて、外壁パネル1の目地構造の施工手順について以下に説明する(図1等参照)。
まず、予め工場において表面及び溝2の底面2aに塗装を施して下塗り塗膜層5が形成された外壁パネル1を、建物の外周部に連接するように取り付ける。このとき、隣接する外壁パネル1の間の連接部(目地)に溝2が形成される(図1参照)。
また、少なくとも外壁パネル1の表面から溝2の底面2a(を構成する切り欠き面)に至るまでの範囲に、下塗り塗膜層5を形成する(図2参照)。この下塗り塗膜層5は遅くとも不定形シーリング材3が打設される前に形成されていればよく、本実施形態では当該外壁パネル1が建物の外壁にて連接される前に工場において外壁パネル1の所定領域に予め塗装を施して下塗り塗膜層5を形成しておく。こうした場合、施工現場で塗料が乾くまで待つような必要がないため施工時間短縮に有利である。もちろん、外壁パネル1が建物の外壁にて連接される前であれば、例えば当該施工現場において下塗り塗膜層5を形成すること(現場塗装)も可能である。
次に、溝2の不定形シーリング材3が接触する面にプライマーを塗布する。このとき、溝2には下塗り塗膜層5が形成されているので、プライマーが吸収されることを阻止してプライマーの刷毛伸びが向上させることができ、また、溝2の表面の凹凸を滑らかにしてプライマーの塗りムラを発生しにくくすることができる。
次に、溝2にシーリングガンを用いて不定形シーリング材3を打設し(図3参照)、その後、均し具10を用いて加圧することで、当該不定形シーリング材3を溝2に密実に打設しながらその表面3aを平滑に仕上げる。この際、溝2の表面側には定形材4の装填しろを確保しておく。
均し具10を用いて加圧する際は、当該均し具10の深さ方向ガイド部11の当接面11aを外壁パネル1の表面に当接させることにより、ヘラ部13の溝2への挿入深さが一定となる(図5、図6参照)。そして、この当接状態を保ちながら均し具10を溝2の溝方向にスライドさせることで、余剰の不定形シーリング材が掻き取られて不定形シーリング材3の表面を所望の形状に仕上げることができる。
次に、この不定形シーリング材3の表面3aが硬化する前に、定形材4を溝2に装填し、該不定形シーリング材3の表面3aの接着力によって保持させる(図4参照)。具体的には、作業者らが定形材4を溝2に押し込むといった動作により、定形材4を不定形シーリング材3の表面3aに密着させてその粘着力によって接着させることができる。
その後、外壁パネル1と定形材4の表面に同時に上塗り塗料を吹き付けて上塗り塗装膜6を形成する(図4参照)。
ここまで説明したように、本実施形態における均し具10は、ヘラ部13の挿入深さを一定に保つためのガイドとなる深さ方向ガイド部11が十分な溝方向長さ(奥行)を備えていることから、均し作業中、外壁パネル1の表面に化粧溝30が形成されている場合であっても、外壁パネル1の表面に対する均し具10の角度が変動することがなく、不定形シーリング材3を均一に仕上げることができる。
より詳しく説明すると、従来であれば、板状のヘラ(図8中の符号10’参照)などを均し具として用いていたため、外壁パネルの表面に対するヘラの角度が変動したり、溝に直交する化粧溝の影響を受けたりして、ヘラの挿入深さが安定しないことが起こり得たが、本実施形態の均し具10によればガイド機能によってこのような問題を解決し、作業者の熟練度によらない均一な仕上げを実現することができる。なお、このようなガイド機能は、例えば溝2の両壁に段部7を形成してヘラ部13の先端を受けることによっても実現することができるが(図9参照)、そうすると、溝2の幅をできるだけ狭くしたいというデザイン面での近時の要請に応えることが難しくなる場合がある。この点、本実施形態の均し具10によれば、デザイン面での要請に応えつつ、不定形シーリング材3の均一な仕上げを実現することができる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、本実施形態ではヘラ部13の溝方向長さ(奥行き)が、深さ方向ガイド部11や幅方向ガイド部12の溝方向長さと等しく設定されているが、例えば、単数あるいは複数の板状としたり、スライドさせる側の面を傾斜させたりするなど、溝2の幅や不定形シーリング材3の粘度等に応じて、均し作業(すなわち、余剰の不定形シーリング材を掻き取って移動させる作業)の行い易い形状とすることができる。
また、本実施形態では均し具10の好適な形状例として略T形のものを示したが(図5等参照)、これは好適な一例にすぎない。要は、本発明にかかる均し具10は、剥離帯や化粧溝30などの影響を受けずに姿勢を保持するために十分な幅と奥行きを有する深さ方向ガイド部11を有していることに一つの特徴があるのであり、このような特徴が具現化されるのであれば形状がT形に限定されることはない。
1…外壁パネル(パネル)、2…溝、2a…溝の底面、3…不定形シーリング材、3a…不定形シーリング材の表面、4…定形材、10…均し具、11…深さ方向ガイド部、11a…当接部、12…幅方向ガイド部、12a…当接部、13…ヘラ部、30…化粧溝

Claims (2)

  1. 平坦な表面と、目地方向と直交する方向に所定のピッチで形成された化粧溝とを有する2枚の外壁パネルの連接部に凹状に形成されたシーリング材打設用の溝に、不定形シーリング材を前記化粧溝よりも深い所定の深さまで充填する際に用いられる均し具であって、
    前記外壁パネルの表面に当接する当接面を有する深さ方向ガイド部と、前記溝の両壁に対する当接部を有する幅方向ガイド部と、前記溝に挿入され所定の目地形状に対応した先端部形状を有するヘラ部と、からなり、
    前記深さ方向ガイド部の当接面の溝方向長さは、前記化粧溝の幅の少なくとも2倍以上の長さを有し、
    前記幅方向ガイド部の当接部は、前記化粧溝の深さよりも深い位置に形成されていることを特徴とする均し具。
  2. 前記幅方向ガイド部は、前記溝の長手方向に、前記外壁パネルの表面に垂直な軸を中心とした当該均し具のヨーイングを抑止するに足る長さを有している、請求項1に記載の均し具。
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