JP2021127637A - シーリング用ヘラ及びシーリング材の充填方法 - Google Patents
シーリング用ヘラ及びシーリング材の充填方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021127637A JP2021127637A JP2020023727A JP2020023727A JP2021127637A JP 2021127637 A JP2021127637 A JP 2021127637A JP 2020023727 A JP2020023727 A JP 2020023727A JP 2020023727 A JP2020023727 A JP 2020023727A JP 2021127637 A JP2021127637 A JP 2021127637A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing material
- tapered surface
- sealing
- spatula
- tip portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】簡便な構造を備えつつも、シーリング材を充填する性能を向上できるシーリング用ヘラ及びシーリング材の充填方法を提供する。【解決手段】一対のパネルの隣接する一対の辺に沿って深さ方向に幅が漸次縮小するテーパ面とテーパ面の深さ方向に連続してシーリング材が充填される凹部とが形成された目地にシーリング材を充填するためのシーリング用ヘラ1であって、幅方向が目地の延在方向に直交して当接され、延在方向に沿って移動した際に移動方向に対して直角未満の所定角により凹部に盛られたシーリング材を均すと共に、シーリング材を前記凹部に充填する帯状の板状部2を備え、板状部は、目地の断面方向から見てテーパ面の断面形状に合致する先端部3が形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、シーリング材を充填するためのシーリング用ヘラ及びシーリング材の充填方法に関するものである。
建物の外壁に軽量な板状部材であるALC(Autoclaved Light-weight Concrete)板が用いられる場合がある。ALC板の継ぎ目(目地)には、シーリング材が充填される。目地へのシーリング材の充填時には、ヘラが用いられる(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたヘラは、把持部と、把持部に取り付けられシーリング材を均す板状部とを備えている。この板状部には、板状部の外寸よりも大きく形成されたゴム板等の弾性部材が貼られている。
シーリング材の充填は、以下のような工程が行われる。目地の溝にシーリング材を盛り付ける。盛り付けられたシーリング材にヘラを傾けて押し当て、溝内の方向にシーリング材を加圧し溝から空気を押し出しつつ、溝に沿ってヘラを滑らしシーリング材の表面を均す。
ALC板は、目地の溝の断面形状において表面から深さ方向に向かって幅が減少するテーパ部と、テーパ部の深さ方向に連続しシーリング材が充填されるためのコーキングポケットと、が形成されている場合がある。作業者は、コーキングポケットにシーリング材を充填しつつ、テーパ部からシーリング材を掻き取る作業が求められる。特許文献1に記載されたヘラを用いてテーパ部を有する溝が形成されたALC板をシーリングしようとすると、溝の断面形状に合わせてヘラの幅を調整する必要がある。また、テーパ部からシーリング材を掻き出す必要がある。
本発明は、上述した事情に考慮してなされたものであり、簡便な構造を備えつつも、シーリング材を充填する性能を向上できるシーリング用ヘラ及びシーリング材の充填方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るシーリング用ヘラは、一対のパネルの隣接する一対の辺に沿って深さ方向に幅が漸次縮小するテーパ面と前記テーパ面の深さ方向に連続して前記シーリング材が充填される凹部とが形成された目地にシーリング材を充填するためのシーリング用ヘラであって、幅方向が前記目地の延在方向に直交して当接され、前記延在方向に沿って移動した際に移動方向に対して直角未満の所定角により前記凹部に盛られた前記シーリング材を均すと共に、前記シーリング材を前記凹部に充填する帯状の板状部を備え、前記板状部は、前記目地の断面方向から見て前記テーパ面の断面形状に合致する先端部が形成されている、シーリング用ヘラである。
本態様によれば、板状部を目地に押し当てながら移動した際に、先端部が目地のテーパ面に当接することで、板状部がぶれずに目地に沿って移動し、シーリング材を滑らかに均すことができる。
また、本発明は、前記先端部が前記凹部に充填された前記シーリング材の表面を均すように形成されていてもよい。
本態様によれば、先端部が凹部に入り込まないように形成されていることにより、凹部から過剰にシーリング材を掻き取ること無く表面を滑らかに均すことができる。
また、本発明は、前記先端部が前記凹部に盛られた前記シーリング材を充填する方向に加圧すると共に、余分な前記シーリング材を均すように形成されていてもよい。
本態様によれば、先端部を押し当てることにより凹部にシーリング材を加圧して凹部から空気を排出させる共に、凹部の壁面にシーリング材を確実に密着させることができる。
また、本発明は、前記先端部が前記テーパ面に密着して前記テーパ面から余分な前記シーリング材を掻き取るように形成されていてもよい。
本態様によれば、先端部をテーパ面に密着させながら移動させるだけで凹部シーリング材を充填すると共にテーパ面にシーリング材が付着していない目地を簡単に施工できる。
また、本発明は、前記先端部が前記溝部に押し当てられて弾性変形し、施工状態において前記断面方向から見て前記テーパ面に合致するように形成されていてもよい。
本態様によれば、先端部が弾性変形することにより、略一定の力により凹部のシーリング材を均すことができる。
また、本発明は、前記先端部は、前記テーパ面の断面の高さに比して長くなるように形成されていてもよい。
本態様によれば、板状部をALC板に対して所定角をなすように寝かしてテーパ面に先端部を押し当てた際に、先端部がテーパ面の形状に合致する。
また、本発明は、前記先端部に取り付けられ、前記先端部の周囲に外方に向かって所定幅で突出するように延在する弾性部材を備えるようにしてもよい。
本態様によれば、弾性部材が弾性変形してテーパ面に密着するため、テーパ面の凹凸やテーパ面の幅の誤差に追従し、シーリング材を滑らかに均すことができる。
本発明の一態様に係るシーリング材の充填方法は、一対のパネルの隣接する一対の辺に沿って深さ方向に幅が漸次縮小するテーパ面と前記テーパ面の深さ方向に連続してシーリング材が充填される凹部とが形成された目地に前記凹部に前記シーリング材を所定方向に盛り付ける工程と、前記目地の断面方向から見て前記テーパ面の断面形状に合致する先端部が形成されている板状部を備えたシーリング用ヘラの幅方向を前記目地の延在方向に直交して当接させると共に、前記先端部を前記テーパ面に当接させる工程と、前記シーリング用ヘラを前記延在方向に沿って前記所定と逆の方向に移動方向に移動させる際に、前記シーリング用ヘラを前記移動方向に対して直角未満の所定角をなすように前記先端部を前記テーパ面に押し当て、前記テーパ面の余分な前記シーリング材を掻き取りながら前記凹部に前記シーリング材を充填すると共に、前記シーリング材を均す工程と、を備える。
本態様によれば、先端部が目地のテーパ面に当接するように形成されているため、板状部をシーリング材が盛られた目地に押し当てながら移動するだけで、簡便にテーパ面の余分なシーリング材を掻き取りながら凹部にシーリング材を充填すると共に、シーリング材を均すことができる。
また、本発明は、予め準備された異なる幅に形成された複数の前記シーリング用ヘラを前記目地に押し当て、前記先端部の前記テーパ面への密着状態を確認する工程を更に備えていてもよい。
本態様によれば、パネルの製造のばらつきや、施工誤差により施工対象の目地の幅にばらつきがあっても、異なる幅に形成された複数のシーリング用ヘラを目地に当てて最適なヘラを選択することで、シーリング材の充填の仕上がりを確実に行うことができる。
本発明の一態様によれば、簡便な構造を備えつつも、ALC板に形成された溝にシーリング材を充填する性能を向上できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るシーリング用ヘラ及びシーリング材の充填方法の実施形態について説明する。
図1に示されるように、隣接する一対のALC板50(パネル)は、対向する辺51に沿って溝52(目地)が延在して形成されている。溝52には、辺51に沿った断面方向から見て傾斜したテーパ面53と、テーパ面53に深さ方向に連続した凹部54(目地底)とが形成されている。
テーパ面53は、シーリング材Sが施工された後、意匠性を有する目地となる。テーパ面53は、ALC板50の表面50Aから深さ方向に向かうほど幅が漸次縮小するように逆台形断面に形成されている。凹部54は、テーパ面53の幅が最も狭くなる深さ方向の下端53Aに連続して形成されている。凹部54は、矩形断面に形成されている。凹部54には、シーリング材Sが充填される。テーパ面53には、シーリング材Sが充填されない。
従って、シーリング材Sを溝52に充填する施工を行う場合、(1)凹部54にシーリング材Sを確実に充填すること、(2)凹部54の表面のシーリング材Sを均すこと、(3)テーパ面53からシーリング材Sを掻き取ることが求められる。溝52へのシーリング材Sの充填は、ヘラ1を用いて施工される。作業者は、ヘラ1を用いて溝52に沿ってシーリング材Sを均す。ヘラ1は、上記(1)から(3)の工程を同時に行うように形成されている。
図2及び図3に示されるように、ヘラ1は、板状に形成された板状部2と、板状部2に設けられた把持部10とを備える。板状部2は、シーリング材Sを均すための板状の部材である。把持部10は、板状部2を施工対象に用いるために作業者が把持する部分の部材である。把持部10は、板状に形成された一対の部材11,12を備える。一対の部材11,12は、板状部2の一面2A側及び他面2B側を挟んでリベットP等を用いて固定されている。
板状部2は、帯状の板状体に形成されている。板状部2は、例えば、1[mm]−3[mm]程度の厚さのステンレス鋼製の金属板により形成されている。板状部2は、金属板の他、FRP、樹脂、木材を用いて形成されていてもよい。板状部2は、金属板により剛性が高く変形が少なくなるように形成されている。即ち、板状部2は、シーリング材Sが盛られた溝52に押し付けられた際、自体は撓まずにシーリング材Sを凹部54に押し込むような剛性に形成されている。
板状部2は、先端4に向かうほど幅が狭くなる先端部3が形成されている。先端部3は、施工状態においてテーパ面53の断面形状に合致するように形成されている。先端部3は、台形のテーパ部5が形成されている。先端部3は、先端4がテーパ面53の下端53Aの幅と略同じ幅(a)に形成されている。
テーパ部5は、先端4から把持部10の方向(図のz方向)に幅が漸次拡大して形成されている。テーパ部5の終点5Aの幅は、板状部2の幅と同じに形成されている。先端4から終点5Aまでの間には、テーパ面53の上端53Bの幅と略同じ幅(b)に形成されている当接部5Bが含まれる。
先端4から当接部5Bまでの距離(d)は、溝52を断面視してテーパ面53の下端53Aから上端53Bまでの距離(c)よりも長く形成されている。先端部3は、d>cとなるようにテーパ部5が形成されている。先端部3の他面2B側には、可撓性を有する弾性板6が取り付けられている。弾性板6は、例えば、ゴム板等の弾性部材で形成されている。
弾性板6は、例えば、先端部3において他面2B側に接着されている。弾性板6は、先端部3に比してやや大きいサイズに形成されている。弾性板6は、先端部3の周囲から外方に向かって所定幅(例えば、0.5から1[mm]程度)が突出するように突出部7が形成されている。弾性板6は、施工が繰り返されて消耗した場合に交換される。突出部7は、後述のように、テーパ面53に弾性変形して密着し、先端部4とテーパ面53との間に隙間が生じることを防止する。
図4に示されるように、先端部3は、弾性板6を溝52に向け、板状部2をALC板の表面50A(移動方向)に対して直角未満の所定角θ(例えば、5°<θ<30°程度の範囲)に傾けた施工状態において溝52のテーパ面53の形状に合致するように形成されている。即ち、先端部3は、テーパ面53の下端53A及び上端53Bの4点に当接するように形成されている。
突出部7は、板状部2を所定角に傾けた状態で溝52に押し付けると弾性変形してテーパ面53に密着する。上記状態から板状部2を溝52に沿って移動させると、テーパ面53に付着したシーリング材Sは、突出部7によって掻き取られる。この状態において、先端部3は、凹部54の深さ方向にシーリング材Sを押圧する。テーパ面53から掻き取られたシーリング材Sは、凹部54に押し込まれる。ヘラ1によれば、テーパ面53にシーリング材Sの余材を残さずに施工できる。
先端部3は、シーリング材Sに圧力を与え、凹部54内の空気を排出しながらシーリング材Sを凹部54の壁面に確実に密着させる。凹部54へのシーリング材Sの付着力は、シーリング材Sの深さ方向への加圧力により高められる。
先端4から突出した突出部7は、テーパ面53の下端53Aに当接し、ヘラ1を溝52に沿って移動させた際、凹部54に盛られたシーリング材の表面を均し、テーパ面53の下端53Aに沿ったシーリング面S1を形成する。
ヘラ1を用いた施工の際、テーパ面53の表面に細かい凹凸が存在している場合や、テーパ面53の幅が不均一の場合でも、隙間が無くなるように突出部7が弾性変形してテーパ面53に密着するように追従する。そのため、ヘラ1によれば、突出部7が弾性変形することにより施工時に先端部3の動きに影響を与えず、シーリング面S1を滑らかに仕上げることができる。ヘラ1によれば、突出部7が弾性変形することにより、シーリング材Sに一定の加圧を保ったまま、仕上げ面を均すことができる。
先端4の幅がテーパ面53の下端53Aの幅と略同じに形成されているため、凹部54まで先端部3が入り込まず、ヘラ1の押さえ過ぎによりシーリング材Sの打設量が不足することが防止される。
ヘラ1によれば、ALC板50に対して所定角をなすように寝かして施工することで、少なくともテーパ面53の下端53A及び上端53Bの4点に当接する。そのため、ヘラ1は、施工時に左右にブレることなく溝52に沿って移動できる。次に、ヘラ1を用いた溝52へのシーリング材Sの充填方法について説明する。
図5に示されるように、例えば、シーリングガン(不図示)を用いて凹部54にシーリング材Sが盛り付けられる。シーリング材Sは、溝52に沿って所定方向に打設される。ALC板50の表面50Aには、テーパ面53の上端53Bに沿ってマスキングテープ(不図示)が貼られる。マスキングテープは必ずしも貼られていなくてもよい。
凹部54にシーリング材Sを充填する施工が行われる場合、コーキングガン等を用いてシーリング材Sが盛り付けられる。凹部54にシーリング材Sが盛られただけの状態では、凹部54に空気が含まれており、密着性も低くなっている。
図6に示されるように、作業者は、板状部2をALC板50に対して所定角をなすように寝かせ(図4参照)、先端部3を溝52に対して押し当てる。この状態において、先端部3は、テーパ面53の下端53A及び上端53Bの4点に当接するように寝かされる。この状態において、板状部2の先端4と当接部5Bがテーパ面53の下端53A及び上端53Bの4点に当接する。
先端部3がテーパ面53に押し当てられることにより、突出部7が弾性変形し先端部3とテーパ面53との間の隙間が無く密着する。この時、作業者は、先端部3をシーリング材Sの打設方向と逆の方向から溝52に押し当てる。次に、作業者は、ヘラ1をシーリング材Sの打設方向と逆の方向に移動させる。この際、作業者は、先端部3をテーパ面53に押し付けながら、ヘラ1を溝52に沿って移動させる。
作業者は、先端部3を凹部54に盛られたシーリング材Sを凹部54の深さ方向に圧力を与えて押し込み、凹部54内の空気を排出させながらシーリング材Sを凹部54の壁面に確実に密着させる。溝52に盛り付けられたシーリング材Sは、凹部54に充填されて均される。この際、突出部7がテーパ面53に密着していることにより、テーパ面53に付着した余分なシーリング材Sが確実に掻き取られる。そして、テーパ面53から掻き取られたシーリング材Sは、凹部54の深さ方向に押し込まれる。作業者は、ヘラ1の移動が終了した後、シーリング材Sが硬化する前にALC板50の表面50Aに貼られたマスキングテープを剥がす。
図7に示されるように、ヘラ1は、テーパ面53の幅の誤差に合わせて板状部2(先端部3)が異なる幅(例えば、2[mm]程度毎の幅の違い)毎に形成されたものが準備されていてもよい。異なる幅に形成された複数のヘラ1は、施工現場において予め準備され、溝52へのシーリング材Sを施工する際に、複数のヘラ1をテーパ面53に押し当てて密着状態を確認し、溝52の幅に最も合致する幅に形成されたヘラ1が選択される。
図8に示されるように、ヘラ1は、コーナー等の施工位置に合わせて幅を変更して形成されていてもよい。コーナーにシーリング材を施工するヘラ1は、通常用いるヘラの幅に比して狭い幅に形成されている。
図9に示されるように、ALC板50の溝52は、他の断面形状に形成されていてもよく、ヘラ1は、溝52の断面形状に合わせて適宜形状が変更されてもよい。例えばテーパ面53は、断面視して、曲線状や中間部で屈曲した形状であってもよく、ヘラ1は、これらの溝52の断面形状に合わせて形成されていてもよい。ALC版50の表面側に向かって幅が広がる(狭くなることがない)断面形状であればよく、ヘラ1は、溝52の断面形状に合わせて形成されていればよい。
[変形例]
次に、ヘラ1の変形例について説明する。以下の説明では、上記実施形態と同一の構成については同一の名称及び符号を用い、重複する説明は適宜省略する。上記実施形態において板状部2は、剛性を高めて変形しないものとしていた。板状部2は、溝52に押し当てる施工状態において弾性変形するものであってもよい。
次に、ヘラ1の変形例について説明する。以下の説明では、上記実施形態と同一の構成については同一の名称及び符号を用い、重複する説明は適宜省略する。上記実施形態において板状部2は、剛性を高めて変形しないものとしていた。板状部2は、溝52に押し当てる施工状態において弾性変形するものであってもよい。
図10及び図11に示されるように、板状部2が溝52に押し当てられた際に弾性変形する場合、先端部3は、溝52の断面方向から見て、施工状態においてテーパ面53に当接するように形成されていてもよい。板状部2は、例えば、厚さ方向に撓むように変形する金属板、樹脂板により形成されている。
先端部3は、テーパ部5が直線状でなく、幅方向に狭くなる曲線状に形成されている。突出部7もテーパ部5に合わせて曲線状に形成されている。先端部3がこのように形成されていることにより、先端部3をテーパ面53に押し当てると、先端部3が溝52の深さ方向に撓む。この時、先端部3は、溝52の断面方向から見て、テーパ面53に当接するように変形する。先端部3がこのように形成されていることにより、シーリング材Sを押し当てる力が略一定となり、シーリング面の仕上がりを滑らかにすることができる。
上述したようにヘラ1によれば、ALC板に形成された溝52にシーリング材Sを充填する性能を向上できる。ヘラ1によれば、ヘラ1をALC板50に対して幅方向を目地の延在方向に直交して当接させ、表面50A(移動方向)に対して所定角をなすように傾けて溝52に押し当てた状態を維持しつつ溝52に沿って移動するだけで、テーパ面53から余分なシーリング材Sを掻き取り、凹部54にシーリング材Sを確実に充填し、凹部54にシーリング面S1を形成するという工程を同時に実現できる。
ヘラ1において、先端部3が溝52に形成されたテーパ面53の断面形状に合致するように形成されており、先端部3の周囲に突出部7が設けられているので、先端部3とテーパ面53との間の密着性が高められ、テーパ面53からシーリング材を確実に掻き取ることができる。
本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。例えば、上記実施形態では、板状部2と弾性板6を別体とする構成を例示したが、これに限らず、例えば、先端部3の周囲を薄く形成して、先端部3の周囲が弾性変形する構成であってもよい。ヘラ1は、シーリングガンの先端に設けられていてもよく、シーリング材の盛り付けの工程と同時にシーリング材を均すようにしてもよい。シーリング用ヘラの施工対象はALC板を例示したが、これに限らず、他のパネル、壁面等、溝(目地)が形成されていればこれらに適用してもよい。
1 ヘラ、2 板状部、3 先端部、4 先端、5 テーパ部、5A 終点、5B 当接部、6 弾性板、7 突出部、10 把持部、11 部材、12 部材、50 ALC板、51 辺、52 溝、53 テーパ面、54 凹部、P リベット、S シーリング材、S1 シーリング面
Claims (9)
- 一対のパネルの隣接する一対の辺に沿って深さ方向に幅が漸次縮小するテーパ面と前記テーパ面の深さ方向に連続してシーリング材が充填される凹部とが形成された目地に前記シーリング材を充填するためのシーリング用ヘラであって、
幅方向が前記目地の延在方向に直交して当接され、前記延在方向に沿って移動した際に移動方向に対して直角未満の所定角により前記凹部に盛られた前記シーリング材を均すと共に、前記シーリング材を前記凹部に充填する帯状の板状部を備え、
前記板状部は、前記目地の断面方向から見て前記テーパ面の断面形状に合致する先端部が形成されている、
シーリング用ヘラ。 - 前記先端部は、前記凹部に充填された前記シーリング材の表面を均すように形成されている、
請求項1に記載のシーリング用ヘラ。 - 前記先端部は、前記凹部に盛られた前記シーリング材を充填する方向に加圧すると共に、余分な前記シーリング材を均すように形成されている、
請求項1または2に記載のシーリング用ヘラ。 - 前記先端部は、前記テーパ面に密着して前記テーパ面から余分な前記シーリング材を掻き取るように形成されている、
請求項1から3のうちいずれか1項に記載のシーリング用ヘラ。 - 前記先端部は、前記テーパ面に押し当てられて弾性変形し、施工状態において前記断面方向から見て前記テーパ面に合致するように形成されている、
請求項1から4のうちいずれか1項に記載のシーリング用ヘラ。 - 前記先端部は、前記テーパ面の断面の高さに比して長くなるように形成されている、
請求項1から5のうちいずれか1項に記載のシーリング用ヘラ。 - 前記先端部に取り付けられ、前記先端部の周囲に外方に向かって所定幅で突出するように延在する弾性部材を備える、
請求項1から6のうちいずれか1項に記載のシーリング用ヘラ。 - 一対のパネルの隣接する一対の辺に沿って深さ方向に幅が漸次縮小するテーパ面と前記テーパ面の深さ方向に連続してシーリング材が充填される凹部とが形成された目地に前記凹部に前記シーリング材を所定方向に盛り付ける工程と、
前記目地の断面方向から見て前記テーパ面の断面形状に合致する先端部が形成されている板状部を備えたシーリング用ヘラの幅方向を前記目地の延在方向に直交して当接させると共に、前記先端部を前記テーパ面に当接させる工程と、
前記シーリング用ヘラを前記延在方向に沿って前記所定と逆の方向に移動方向に移動させる際に、前記シーリング用ヘラを前記移動方向に対して直角未満の所定角をなすように前記先端部を前記テーパ面に押し当て、前記テーパ面の余分な前記シーリング材を掻き取りながら前記凹部に前記シーリング材を充填すると共に、前記シーリング材を均す工程と、を備える、
シーリング材の充填方法。 - 予め準備された異なる幅に形成された複数の前記シーリング用ヘラを前記目地に押し当て、前記先端部の前記テーパ面への密着状態を確認する工程を更に備える、
請求項8に記載のシーリング材の充填方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020023727A JP2021127637A (ja) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | シーリング用ヘラ及びシーリング材の充填方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020023727A JP2021127637A (ja) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | シーリング用ヘラ及びシーリング材の充填方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021127637A true JP2021127637A (ja) | 2021-09-02 |
Family
ID=77488087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020023727A Pending JP2021127637A (ja) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | シーリング用ヘラ及びシーリング材の充填方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021127637A (ja) |
-
2020
- 2020-02-14 JP JP2020023727A patent/JP2021127637A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8720143B2 (en) | Tile spacer | |
JP2021127637A (ja) | シーリング用ヘラ及びシーリング材の充填方法 | |
US9469998B1 (en) | Wall lath with self-furring ridges | |
JP2010174503A (ja) | 断熱複合パネルの壁面などへの施工法およびこれに用いるクシ目こて | |
JP5626867B2 (ja) | 均し具 | |
JP5667393B2 (ja) | パネルの目地構造 | |
US6167585B1 (en) | Serrated hand tool for plaster application | |
JP7427998B2 (ja) | 施工鏝およびその施工方法 | |
JP7274956B2 (ja) | 下地層形成用定木、タイル貼着方法 | |
CN214246685U (zh) | 一种灰缝控制装置 | |
JPS6232618Y2 (ja) | ||
JP5745217B2 (ja) | 建築用タイル、建築用タイルを用いた構造体およびその施工方法 | |
JP5665420B2 (ja) | パネルの目地構造 | |
KR200216462Y1 (ko) | 콘크리트 면처리용 인코너 박판 비드 | |
JP6979479B2 (ja) | 仕上げ材貼り付けパネル及び仕上げ材貼り付けパネルの製造方法 | |
JP2022110679A (ja) | シール施工方法 | |
EP1992763A2 (en) | Bead alignment means | |
JP2022139482A (ja) | ジョイント部材及びパネル部材の連結構造体 | |
JP3128534U (ja) | 建築改修用へら | |
JP6717582B2 (ja) | 仕上げ材貼り付けパネル及び仕上げ材貼り付けパネルの製造方法 | |
JPH10140817A (ja) | ゴムゴテ | |
JP2003206613A (ja) | タイル張り仕上げの伸縮目地構造及び施工方法 | |
GB2246594A (en) | Device for forming material layers | |
JP3045987B2 (ja) | モルタル補強材支持具 | |
JPH0341525Y2 (ja) |