JP2018130794A - ワーク保持部材、及びそれを用いるワーク回転装置 - Google Patents

ワーク保持部材、及びそれを用いるワーク回転装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ワークの破損を防止するワーク保持部材、及びそれを用いるワーク回転装置を提供する。【解決手段】 弾性材料から形成されたワーク保持部材10は、ワーク30の壁面に当接する第一ワーク接触面112、第二ワーク接触面113、及びワーク30を収容可能な収容空間111を有する収容空間形成部11を備える。さらに、収容空間111に連通する第一変形空間121を有する第一変形空間形成部12、及び第二変形空間131を有する第二変形空間形成部13を備える。弾性材料の弾性力により第一ワーク接触面112及び第二ワーク接触面113がワーク30の壁面に当接し保持力が発生し、ワーク30を保持することが可能になる。外部から作用力が加わると第一ワーク接触面112及び第二ワーク接触面113の間隔が大きくなり、ワーク30を取り外すことが可能になる。【選択図】図4

Description

本発明は、ワークを保持するワーク保持部材、及び保持部材を回転させることでワークを回転させ任意の姿勢にさせるワーク回転装置に関する。
従来、ワークの二つの面を加工する場合、ワークの一面を加工後もう一面を加工する際には、ワークを直接保持して回転する方法が知られている。例えば文献1においては、6軸多関節機構を有するアームにてワークを把持し、任意の方向にワークを回転する装置が開示されている。また、パレット上にてワークを保持する保持部を回転させてワークを回転させる方法も知られている。
特開2002−66970号公報
しかし、特許文献1に開示された装置を使用する場合、ワークを保持する爪の摩耗や、ワークを直接保持することによる欠け不良の発生は避けられない。また、パレット上においてワークを保持するワーク保持部を回転させてワークを回転する場合、ワーク保持部が摩耗し、摩耗した粉が装置に詰まり動作不良などが発生する。
本発明は上記の課題に鑑みて創作されたものであり、その目的は、ワークの破損を防止するワーク保持部材、及びそれを用いるワーク回転装置を提供することにある。
本発明の第一の実施の態様は、弾性材料から形成され、ワーク(30)を保持可能なワーク保持部材(10、40)である。ワーク保持部材は、ワークの壁面に当接可能な複数の当接面(112、113、412,413)、及び当接面によって形成されワークを収容可能な収容空間(111、411)を有する収容空間形成部(11、41)と、収容空間に連通する変形空間(121、131、420、430)を有する変形空間形成部(12、13、42、43)とを備える。
収容空間形成部の弾性力によって当接面がワークの壁面に当接して、収容空間にワークを保持する保持力が発生する。また、外部からの作用力によって弾性変形すると、複数の当接面の間隔が広くなる。これにより、ワークを保持あるいは取り外しがしやすくなるうえ、ワークに直接接触しなくてもワークの姿勢を変更することができるので、欠け不良等も発生しない。
本発明の第二の実施の態様は、第一の実施の態様のワーク保持部材を使用したワーク回転装置(50)である。ワーク回転装置は、ワークの壁面の一つである第一壁面と面接触する第一ワーク受け面(512)、ワークの壁面の一つである第二壁面と面接触する第二ワーク受け面(514)を有するワーク受け部(51)、及びワークをワーク受け部との間で固定可能なワーク接触部(521)を有するワーク固定部(52)を備える。ワーク回転装置はさらに、ワークの第一壁面が第一ワーク受け面に固定されたとき、ワーク保持部材が位置する第一転がり面(542)、及びワークの第二壁面が第二ワーク受け面に固定されたとき、ワーク保持部材が位置する第二転がり面(543)を有し、ワーク受け部に対して重力方向に沿って移動可能な保持部材転面部(54)と、を備える。
これにより、ワーク受け部にワークの壁面をはめ込むことで、ワークの姿勢を任意に制御することができる。ワークを手や機械で直接保持する必要なく、ワーク保持部材の回転移動だけでワークの姿勢を変更できるため、ワーク欠けも発生しない。
本発明の第一実施形態に係るワークの説明図である。 本発明の第一実施形態に係る保持部材の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る保持部材の正面図である。 本発明の第一実施形態に係る保持部材のワーク保持状態の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る保持部材のワーク保持状態の正面図である。 本発明の第一実施形態に係る保持部材に力が加わった状態を示す正面図である。 本発明の第一実施形態に係る回転装置の平面図である。 図7におけるVIII―VIII線断面図である。 図7におけるIX―IX線断面図である。 図8におけるX部を拡大した断面図である。 図9におけるXI部を拡大した断面図である。 図8におけるX部を拡大した断面図である。 図9におけるXI部を拡大した断面図である。 図8におけるX部を拡大した断面図である。 図9におけるXI部を拡大した断面図である。 図8におけるX部を拡大した断面図である。 図9におけるXI部を拡大した断面図である。 本発明の第二実施形態に係る保持部材の正面図である。 本発明の第二実施形態に係る保持部材のワーク保持状態の正面図である。 本発明のその他の実施形態に係る図11相当図である。
以下、本発明に係るワーク保持部材及びワーク回転装置を、図面に基づいて説明する。なお、以下の複数の実施形態について、同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第一実施形態)
本実施形態に係るワーク30について図1に基づいて説明する。図1(a)はワーク30を表す斜視図、図1(b)はワーク30を図1(a)の矢印Ib方向から見た正面図である。ワーク30は、断面が長方形の細長いセラミック製の角柱である。ワーク30の4壁面のうち、面積が大きい任意の一面をワーク第一面31、ワーク第一面31と平行な面をワーク第二面32とする。ワーク第一面31に含まれる長辺2辺をそれぞれ、ワーク第一辺36、ワーク第二辺37とする。ワーク第一面31とワーク第二面32とに接続し、ワーク第二辺37を含む面をワーク第三面33とする。ワーク第三面33と平行で、ワーク第一辺36を含む面をワーク第四面34とする。また、角柱の底の一面をワーク第五面35とする。ワーク30の第五面の中心から、ワーク30の長手方向に平行な線を軸中心線38とする。
本発明の第一実施形態に係るワーク30のワーク保持部材10について、図2から図5に基づいて説明する。図2にワーク30が収容されていない状態のワーク保持部材10の斜視図を、図3にワーク挿入方向から見た正面図を示す。ワーク保持部材10は、底面20と上面21とを有する円柱状部材であり、例えばウレタンゴムのような弾性体から形成される。ワーク保持部材10は、ワーク30の一部を収容可能な収容空間111を有する収容空間形成部11を備える。ワーク保持部材10は、「変形空間形成部」としての第一変形空間形成部12と、「変形空間形成部」としての第二変形空間形成部13とを備える。第一変形空間形成部12は、収容空間111と接続した「変形空間」としての第一変形空間121を有し、収容空間形成部11と一体形成される。第二変形空間形成部13は、収容空間111と接続した「変形空間」としての第二変形空間131を有し、収容空間形成部11と一体形成される。第一変形空間形成部12と第二変形空間形成部13とは、収容空間形成部11を挟んで両側に形成される。収容空間形成部11と第一変形空間形成部12と第二変形空間形成部13との境界を図3に点線で示す。ワーク30は上面21から底面20の方向に沿って挿入される。この方向をワーク挿入方向とする。ワーク30の挿入方向に沿って、軸中心線38をワーク30の軸方向とする。また紙面に向かって右を右方向、左を左方向とする。
ワーク保持部材10は、円柱の一部を軸方向に沿って切り欠いた第一外平面14と、第一外平面14と平行な第二外平面15とを有する。このとき、図3に示すように第一外平面14と第二外平面15とに垂直な方向で重力方向に沿った方向を下方向、その反対方向を上方向とする。本実施形態では、第二外平面15が下にあるとして説明を行う。ワーク保持部材10の外壁面のうち、第一外平面14と、第二外平面15とを除いた面のうち右方向にある面を第一外弧面16、左方向にある面を第二外弧面17とする。
第一外平面14と円柱の半径との距離の差分をd1とする。第二外平面15と円柱の半径との差分をd2とする。本実施形態では、d1=d2である。
ワーク保持部材10は、ワーク保持部材10の内部に形成されワーク第一面31と接触し、ワーク30を保持可能で収容空間111を規定する「当接面」としての第一ワーク接触面112を有する。ワーク保持部材10は、ワーク第二面32と接触しワーク30を保持可能であり収容空間111を規定する、第一ワーク接触面112と向かい合う「当接面」としての第二ワーク接触面113を有する。第一ワーク接触面112は、第一外平面14に対して45度傾斜して形成されている。第二ワーク接触面113は、第二外平面15に対して45度傾斜して形成されている。
第一変形空間形成部12は、第一変形空間121を規定する面の一点Aと、点Aから径方向外側に引いた垂線がワーク保持部材10の外壁部と交わる点との距離をL1としたとき、L1が一定距離を保つような点Aの集合により形成される第一内部面122を有する。言い換えれば、ワーク挿入方向に垂直な断面でみたとき、第一内部面122から、第一外弧面16の間の厚みは、第一内部面122の面内において同じということである。
第一内部面122の上方向の終端部を第一内部面第一終端部125とし、第一内部面122の下方向の終端部を第一内部面第二終端部126とする。第一変形空間形成部12は、第一内部面第一終端部125と第一ワーク接触面112の下側終端部とを接続する面であり、第一変形空間121の一部を規定する第一接続面123を有する。第一変形空間形成部12は、第一内部面第二終端部126と第二ワーク接触面113の下側終端部とを接続する面であり、第一変形空間121の一部を規定する第二接続面124を有する。
第二変形空間形成部13は、第二変形空間131を規定する面の一点Bと、点Bから径方向外側に引いた垂線がワーク保持部材10の外壁部と交わる点との距離をL2としたとき、L2が一定距離を保つような点Bの集合により形成される第二内部面132を有する。言い換えれば、ワーク挿入方向に垂直な断面でみたとき、第二内部面132から、第二外弧面17の間の厚みは第二内部面132の面内において同じということである。本実施形態においてはL1=L2である。第二内部面132の上方向の終端部を第二内部面第一終端部135とし、第二内部面132の下方向の終端部を第二内部面第二終端部136とする。第二変形空間形成部13は、第二内部面第一終端部135と第一ワーク接触面112の上側終端部とを接続する面であり、第二変形空間131の一部を規定する第三接続面133を有する。第二変形空間形成部13は、第二内部面第二終端部136と第二ワーク接触面113の上側終端部とを接続する面であり、第二変形空間131の一部を規定する第四接続面134を有する。
本実施形態では第一変形空間121と第二変形空間131とは同一形状であり、ワーク挿入方向に対して垂直な断面で見た形状は、ワーク保持部材10の軸中心を挟んで点対称になっている。
ワーク保持部材10は、上面21と第一ワーク接触面112との境界に形成された傾斜面18とを有する。傾斜面18は下方向に向かうにしたがって、試料挿入方向に傾斜していく面である。ワーク保持部材10は、上面21と第二ワーク接触面113との境界に形成された傾斜面19とを有する。傾斜面19は上方向に向かうにしたがって、試料挿入方向に傾斜していく面である。
図4にワーク30が収容されている状態のワーク保持部材10の斜視図を、図5に正面図を示す。ワーク30はワーク第五面35が正面を向くように収容され、ワーク30のワーク第一面31と第一ワーク接触面112とが面接触し、ワーク第二面32と第二ワーク接触面113とが面接触して、収容空間111の中にワーク30の一部を保持している。
ワーク保持部材10にワーク30を保持する方法を図6に基づいて説明する。第一外弧面16から第一内部面122に向かう方向と、第二外弧面17から第二内部面132に向かう方向とに力Fを加えたときの、ワーク保持部材10の変形状態を図6に示す。第一変形空間形成部12と、第二変形空間形成部13とが弾性変形し、第一変形空間121と第二変形空間131とが扁平な形状になる。収容空間形成部11も弾性変形し、第一ワーク接触面112と第二ワーク接触面113との面間隔が大きくなる。ここで、ワーク30を第一ワーク接触面112と第二ワーク接触面113とに接触しないように、収容空間111に挿入する。その後、力を緩める。第一ワーク接触面112と第二ワーク接触面113との面間隔は元に戻るため、ワーク30は第一ワーク接触面112と第二ワーク接触面113とに面接触する。ウレタンゴムの弾性力によりワーク30を挟み込んで保持する保持力が発生し、ワーク30はワーク保持部材10に固定される。
ワーク30をワーク保持部材10から取り外す方法について説明する。ワーク30を保持するときと同様に、第一外弧面16から第一内部面122に向かう方向と、第二外弧面17から第二内部面132に向かう方向とに力を加える。第一変形空間形成部12と、第二変形空間形成部13とが弾性変形し、第一変形空間121と第二変形空間131とが扁平な形状になる。収容空間形成部11も弾性変形し、第一ワーク接触面112と第二ワーク接触面113との面間隔が大きくなる。これによって、ワーク30を挟み込んで保持していた保持力がなくなるため、ワーク30をワーク保持部材10から取り外すことが可能である。
次にワーク保持部材10を用いたワーク回転装置50について、図7から図11に基づいて説明する。上下左右等の方向については、第一実施形態と同様に定義されるものとする。本実施形態のワーク回転装置50は、ワークの姿勢を制御する装置である。例えば、ワーク回転装置50を角部の研磨によりノッチを形成する装置などに導入すると、角部の位置だしが容易になり生産効率が向上する。
また、図7では右側にのみワーク保持部材10とワーク30とがあるが、より説明を容易にするため図8から図11では左側にもワーク保持部材10とワーク30とを有するとし、これらを点線で表す。また図が煩雑になることを避けるため、図9、図11においては、左側にあるワーク保持部材10及びワーク30と、右側にあるワーク保持部材10とを点線であらわす。ワーク回転装置50は、ワーク30を受けて、ワーク30の面だしに使用するワーク受け部51、面だしされたワーク30を押さえて固定するワーク固定部52、及びワーク保持部材10がその上を回転する保持部材転面部54を備える。ワーク回転装置50は、さらにワーク保持部材10の外壁部に接触して力を加え、ワーク保持部材10を回転移動させるアーム53を備える。
ワーク受け部51は、テーブル100の上に設けられ、右側の端部にワーク30を特定の面になるように受け、ワーク30の特定の面と面接触する「第一ワーク受け面」としての第一ワーク受け傾斜面512を有する。本実施形態においては、ワーク第一辺36が上側にあるとき、ワーク第一辺36を共有する二つの面である、ワーク第一面31とワーク第四面34とが鉛直方向に対して45度の角度をなすようにする。このとき、第一ワーク受け傾斜面512がワーク受け平面511となす角αは135度となり、第一ワーク受け傾斜面512と「第一壁面」としてのワーク第二面32とが面接触する。ワーク受け部51は、ワーク30が落下しないように受ける第三ワーク受け傾斜面513を有する。第三ワーク受け傾斜面513はワーク第三面33と面接触する。
ワーク受け部51は、左側の端部にワーク30を特定の面になるように受け、ワーク30の特定の面と面接触する「第二ワーク受け面」としての第二ワーク受け傾斜面514を有する。本実施形態においては、ワーク第二辺37が上側にあるとき、ワーク第二辺37を共有する二つの面である、ワーク第一面31とワーク第三面33とが鉛直方向に対して45度の角度をなすようにする。このとき、第二ワーク受け傾斜面514がワーク受け平面511となす角αは135度となり、第二ワーク受け傾斜面514と「第二壁面」としてのワーク第二面32とが面接触する。ワーク受け部51は、ワーク30が落下しないように受ける第四ワーク受け傾斜面515を有する。第四ワーク受け傾斜面515はワーク第四面34と面接触する。本実施形態ではワーク30の「第一壁面」と「第二壁面」とはワーク30の同一面となる。
本実施形態では、ワーク保持部材10が右側に固定されたときの、ワーク第一辺36とワーク受け平面511との高さ方向の距離と、ワーク保持部材10が左側に固定されたときの、ワーク第二辺37とワーク受け平面511との高さ方向の距離とが同じ距離hになるようにワーク受け部51が形成されている。
ワーク固定部52は、図示しない駆動装置により駆動されて、回転軸101を中心として回転可能である。ワーク固定部52は、ワーク接触部521を有し、ワーク接触部521とワーク受け部51との間でワーク30を押さえつけて固定可能である。ワーク30が固定されたとき、ワーク保持部材10と後述する保持部材転面部54とは接触しないようになっており、ワーク保持部材10の外壁と保持部材転面部54の表面との間には間隙ができる。そのため、ワーク保持部材10の外形に多少の個体差があっても、ワーク30の位置と姿勢は第一ワーク受け傾斜面512及び第二ワーク受け傾斜面514の形状と角度とで決定される。ワーク接触部521は、ワーク30に接触しても傷つけないように樹脂等の弾性部材で形成されている。ワーク固定部52は、係止部522を有する。ワーク30が固定されているときに保持部材転面部54が上方向に移動しないように、保持部材転面部54が有する位置決め部545を係止部522は上方向から押さえつける。
保持部材転面部54は、テーブル100の上に弾性部材55を介して設けられ、弾性力により上方向に移動することが可能である。保持部材転面部54は、右側に第一転がり面542と、左側に第二転がり面543とを有する。第一転がり面542は、第一ワーク受け傾斜面512にワーク30が固定されているときにワーク保持部材10が位置する。第二転がり面543は、第二ワーク受け傾斜面514にワーク30が固定されているときにワーク保持部材10が位置する。第一転がり面542と第二転がり面543とは保持部材転がり面541を介して滑らかに接続され、ワーク保持部材10の回転移動を妨げる突起等がないように形成されている。そのため保持部材転面部54がワーク保持部材10と接触する表面は全体として滑らかな形状である。また、保持部材転面部54の表面は微小な凹凸を有するように加工がなされている。この凹凸のため、ワーク保持部材10と保持部材転面部54との間に一定の摩擦力が働く。保持部材転面部54が上方向に移動したとき、ワーク保持部材10の第二外平面15の中点部分と、第一転がり面542とが接する部分を第一転がり面中点546とする。第二転がり面543の最下部、言い換えれば第二外弧面17のもっとも外側に張り出した部分と接する部分を第二転がり面中点547とする。
第一転がり面中点546と第二転がり面中点547との保持部材転がり面541に沿った距離は、断面形状で見たときの、ワーク保持部材10の第二外平面15の長さの半分と、第二外弧面17の長さの半分とを加えた長さに等しい。
アーム53は、下面に表面に凹凸のある凹凸面531を有する。アーム53は、ワーク保持部材10の外壁部に力を加えながら、左右方向に移動することで、ワーク保持部材10を回転しながら左右に移動させる。凹凸のある凹凸面531により、ワーク保持部材10との摩擦係数が上昇し、ワーク保持部材10に効率よく力を加えることができる。
次に、ワーク回転装置50を使用したワーク保持部材10の回転動作について、図7から図17に基づいて説明する。ワーク30をワーク保持部材10に収容する。ワーク30をワーク保持部材10に保持する方法は前述と同様である。ワーク保持部材10を手動又は機械によりワーク回転装置50の左側に設置する。このとき、図10、図11において、左側にワーク保持部材10がある状態と同じであり、ワーク30はワーク受け部51とワーク固定部52とに挟まれ固定している。また、ワーク保持部材10の第二外弧面17は、第二転がり面543と接触せず、第二外弧面17と第二転がり面543との間には間隙を有する。
図示しない駆動装置により、ワーク固定部52を、回転軸101を中心としてワーク30とワーク接触部521とが離れる方向に回転させる。ワーク固定部52の回転に伴い、ワーク接触部521がワーク30を押さえる力がなくなる。また、係止部522も回転するため、保持部材転面部54が有する位置決め部545を上から押さえつける力がなくなる。そのため保持部材転面部54は弾性部材55に蓄積されていた弾性エネルギーの解放により上方向に移動する。ワーク保持部材10の第二外弧面17と第二転がり面543とが隙間なく接触し、ワーク保持部材10が上に持ち上げられる。その後、アーム53が図示しない駆動装置により移動し、ワーク保持部材10の第一外弧面16とアーム53の凹凸面531とが接触する。このときのワーク30の状態を図12と図13とに示す。図13においてワーク保持部材10は点線で示す。
アーム53がワーク保持部材10を押しつけたまま右方向に動くと、ワーク保持部材10の第一外弧面16とアーム53の凹凸面531との摩擦力によりワーク保持部材10が保持部材転面部54の第二転がり面543の上を回転しながら、右方向に動いていく。第二外平面15と第一転がり面542とが平面同士で隙間なく接触したとき、回転動作は終了となり、アーム53は元の位置に復帰する。このときのワーク30の状態を図14と図15とに示す。図15においてワーク保持部材10は点線で示す。
その後、図示しない駆動装置により、ワーク固定部52を、回転軸101を中心としてワーク30をワーク接触部521が押さえつける方向に回転させると、係止部522も回転し、保持部材転面部54が有する位置決め部545を上から押さえつける。保持部材転面部54が下方向に移動し、同時にワーク保持部材10も下方向に移動する。そして、ワーク受け部51の第一ワーク受け傾斜面512と第三ワーク受け傾斜面513とにワーク30がはまる。その後、ワーク接触部521がワーク30を押さえつけ固定する。このとき、ワーク保持部材10の第二外平面15と第一転がり面542とは接触せず、第二外平面15と第一転がり面542との間には間隙を有する。弾性部材55は圧縮されて弾性エネルギーが蓄積する。このときのワーク30の状態を図16と図17とに示す。図17においてワーク保持部材10は点線で示す。
本実施形態のワーク保持部材10を使用してワーク30を固定することの効果について説明する。
(a)ワーク保持部材10は、ウレタンゴムの弾性変形を利用してワーク30の保持と取り外しが可能である。繰り返し使用できるうえ、ウレタンゴムを加工するだけの簡易な設備であるので低コストである。
(b)柱状のワーク30のように折れやすい形状であっても、その長手方向の一部の面だけを押さえて保持することができる。そのため、ワーク30に触れずに取り扱うことができるため、ワーク30の欠けを防ぐことができる。
(c)収容空間111を挟んで両側に第一変形空間121と第二変形空間131とを有しているので、収容空間形成部11の変形量を大きくすることができる。そのため、ワーク30を挿入しやすく、また取り出しやすい。
(d)ワーク保持部材10は、第一外平面14と第二外平面15とを持つため、平面による位置決めがしやすく、また平面であるため指や機械などで挟んで持ちやすい。ワーク30に直接接触することなく持ち運びも可能なため、ワーク欠けなどが発生しにくい。
(e)第一内部面122から第一外弧面16の間の厚みは一定である。そのため、第一外弧面16から第一内部面122に向かう方向に力を加えても、応力が集中する箇所がなく割れにくい。第二内部面132と第二外弧面17との関係についても同様の効果がある。
(f)第一変形空間121と第二変形空間131は同一の断面形状であり、ワーク保持部材10の軸中心を挟んで点対称に位置している。そのため、力が加わったときの第一変形空間121と第二変形空間131との変形量を均等にすることができる。結果として収容空間形成部11の変形量も安定するため、ワーク30の固定や取り外しがより容易となる。
(g)第一外弧面16と、第二外弧面17とは円柱の一部であるため、断面が円弧となる部分を利用して、ワーク保持部材10をステージの上などで回転させて移動することが容易である。
(h)上面21と第一ワーク接触面112との境界に形成された傾斜面18、及び上面21と第二ワーク接触面113との境界に形成された傾斜面19がガイドの役割をし、ワーク30を挿入しやすい。
(i)第一外平面14を平たいステージの上に置くだけで、ワーク第一面31とワーク第四面34とが上を向き、さらに鉛直方向に対して45度の角度をなすようにできる。第二外平面15を平たいステージの上におくと、ワーク第二面32とワーク第三面33とが上を向き、さらに鉛直方向に対して45度の角度をなすようにできる。そのため、角部の加工が容易になる。
本実施形態のワーク回転装置50を使用してワーク30を回転させ、姿勢を制御することの効果について説明する。
(j)アーム53はワーク保持部材10の外壁部にのみ接触し、ワーク30に接触することはないため、ワーク欠け等の不良が発生することがない。
(k)保持部材転面部54の第一転がり面542と第二転がり面543とは滑らかに接続されているため、ワーク保持部材10が突起等に引っかかることなく回転移動できる。
(l)アーム53によってワーク保持部材10の外壁部に力を与えて保持部材転面部54の表面を回転移動させる簡易な構造であるため装置コストを低減できる。
(m)第一転がり面542は、ワーク保持部材10の第二外平面15と沿うように形成されているため、ワーク保持部材10が右側に回転してきたときに第二外平面15と第一転がり面542とが隙間なく接触可能であり、ワーク保持部材10の姿勢が安定する。
(n)柱状のワーク30のように折れやすい形状であっても、ワーク保持部材10の外壁にのみ触れてワーク30を回転させ姿勢を変更できる。そのため、ワーク30の欠けを防ぐことができる。
(o)ワーク30の位置と姿勢はワーク受け部51で決定されるため、ワーク保持部材10の外形等に多少の個体差があっても、ワーク30の位置合わせが可能である。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態に係るワーク保持部材40について図18と図19とに基づいて説明する。ワーク保持部材40は、ワーク30の一部を収容可能な収容空間411を有する収容空間形成部41を備える。ワーク保持部材40は、「変形空間形成部」としての第一変形空間形成部42と、「変形空間形成部」としての第二変形空間形成部43とを備える。第一変形空間形成部42は、収容空間411と接続した「変形空間」としての第一変形空間420を有し、収容空間形成部11と一体形成されている。第二変形空間形成部43は、収容空間411と接続した「変形空間」としての第二変形空間430を有し、収容空間形成部41と一体形成される。第一変形空間形成部42と第二変形空間形成部43とは、収容空間形成部41を挟んで両側に形成される。
収容空間形成部41と第一変形空間形成部42と第二変形空間形成部43との境界を図18に点線で示す。
ワーク保持部材40は楕円柱を軸方向に沿って切り欠いた第一外平面141と第二外平面151とを有する。ワーク保持部材40の外壁面のうち、第一外平面141と、第二外平面151とを除いた面のうち右方向にある面を第一外弧面16、左方向にある面を第二外弧面17とする。ワーク保持部材40の「当接面」としての第一ワーク接触面412と、「当接面」としての第二ワーク接触面413とは、第一外平面141に対して平行である。第一変形空間420の面のうち、上下方向に沿った外側の面を第一内部面421とする。第二変形空間430の面のうち、上下方向に沿った外側の面を第二内部面431とする。
第一内部面421の上方向の終端部を第一内部面第一終端部424とし、第一内部面421の下方向の終端部を第一内部面第二終端部425とする。第一ワーク接触面412の右側終端部から、上方向に向かって延びる面を第一接続面428とし、その終端部を第一接続面終端部426とする。第一接続面終端部426と第一内部面第一終端部424とを接続する面を、第二接続面422とする。第二ワーク接触面413の右側終端部から、下方向に向かって延びる面を第三接続面429とし、その終端部を第三接続面終端部427とする。第三接続面終端部427と第一内部面第二終端部425とを接続する面を、第四接続面423とする。第一接続面428と第二接続面422とは滑らかに接続し、第二接続面422と第一内部面421とは滑らかに接続する。第三接続面429と第四接続面423とは滑らかに接続し、第四接続面423と第一内部面421とは滑らかに接続する。
第二内部面431の上方向の終端部を第二内部面第一終端部434とし、第二内部面431の下方向の終端部を第二内部面第二終端部435とする。第一ワーク接触面412の左側終端部から、上方向に向かって延びる面を第五接続面438とし、その終端部を第五接続面終端部436とする。第五接続面終端部436と第二内部面第一終端部434とを接続する面を、第六接続面432とする。第二ワーク接触面413の左側終端部から、下方向に向かって延びる面を第七接続面439とし、その終端部を第七接続面終端部437とする。第七接続面終端部437と第二内部面第二終端部435とを接続する面を、第八接続面433とする。第五接続面438と第六接続面432とは滑らかに接続し、第六接続面432と第二内部面431とは滑らかに接続する。第七接続面439と第八接続面433とは滑らかに接続し、第八接続面433と第二内部面431とは滑らかに接続する。
本実施形態では第一変形空間420と第二変形空間430とは同一形状であり、断面で見た形状は、ワーク保持部材40の軸中心を挟んで点対称になっている。
ワーク保持部材40は、上面21と第一ワーク接触面412との境界に形成された傾斜面18とを有する。傾斜面18は下方向に向かうにしたがって、試料挿入方向に傾斜していく面である。ワーク保持部材10は、上面21と第二ワーク接触面413との境界に形成された傾斜面19とを有する。傾斜面19は上方向に向かうにしたがって、試料挿入方向に傾斜していく面である。
ワーク保持部材40にワーク30を保持する方法について説明する。第一外弧面16から第一内部面421に向かう方向と、第二外弧面17から第二内部面431に向かう方向とに力を加える。第一変形空間形成部42と、第二変形空間形成部43とが弾性変形する。収容空間形成部41も弾性変形し、第一ワーク接触面412と第二ワーク接触面413との面間距離が大きくなる。ここで、ワーク30を第一ワーク接触面412と第二ワーク接触面413とに接触しないように、収容空間411に挿入する。このとき、ワーク30のワーク第一面31が第一ワーク接触面412と接触し、ワーク第二面32が第二ワーク接触面413と接触するような方向でワーク30を挿入する。その後、外力を緩める。第一ワーク接触面412と第二ワーク接触面413との面間隔は元に戻るため、ワーク30は第一ワーク接触面412と第二ワーク接触面413とに面接触する。ウレタンゴムの弾性力によりワーク30を挟み込んで保持する保持力が発生し、ワーク30はワーク保持部材40に固定される。ワーク30をワーク保持部材40が保持している状態を図19に示す。
ワーク保持部材40からワーク30を取り外す方法について説明する。第一外弧面16から第一内部面421に向かう方向と、第二外弧面17から第二内部面431に向かう方向とに力を加える。第一変形空間形成部42と、第二変形空間形成部43とが弾性変形し、第一変形空間420と第二変形空間430とが変形する。収容空間形成部41も弾性変形し、第一ワーク接触面412と第二ワーク接触面413との面間隔が大きくなる。これによって、ワーク30を挟み込んで保持していた保持力がなくなるため、ワーク30をワーク保持部材40から取り外すことが可能である。
第一実施形態と同様に、ワーク保持部材40をワーク回転装置50に適用することが可能であり、第一実施形態と同等の効果が得られる。
(その他の実施形態)
(ア)第一実施形態においては、ワーク保持部材は円柱状であり、第二実施形態においては、ワーク保持部材は楕円柱状であるとしたが、これに代えて、ワーク保持部材の形状を例えば角柱などに変更しても本発明は適用可能である。
(イ)第一、第二実施形態においては、ワーク保持部材は円柱または楕円柱をワーク挿入軸方向に沿って切り欠いた二つの平行な平面を有するが、切り欠いた平面を持たない場合であっても本発明は適用可能である。あるいは平面の数はもっと多い場合にも本発明は適用可能である。
(ウ)第一、第二実施形態においては、第一ワーク接触面及び第二ワーク接触面が第一外平面に対して45度又は平行をなしているが、任意の角度でも本発明は適用可能である。この場合、第一、第二実施形態の効果に加えて、ワークを任意の姿勢にすることが可能になる。
(エ)第一、第二実施形態においては、第一ワーク接触面と第二ワーク接触面とは平行な面であるが、傾いていても本発明は適用可能である。この場合、第一、第二実施形態の効果に加えて、例えばワークの断面が長方形でなく三角形などであってもワークを保持可能である。
(オ)第一、第二実施形態においては、ワークの壁面に接触するワーク保持部材の接触面は、第一ワーク接触面と第二ワーク接触面との二つである。しかし、ワーク接触面の数を増やし、3つ以上のワーク接触面にてワークを保持しても良い。この場合、多方向からワークに接触できるためより保持力が強くなる。
(カ)第一、第二実施形態においては、第一ワーク接触面と第二ワーク接触面とは平面であるが、例えば自由曲面等であっても本発明は適用可能である。この場合、例えばレンズ等のように、ワークの断面が円や楕円あるいは複雑な自由曲面等を有していても、ワークを保持可能である。
(キ)第一、第二実施形態においては、第一外平面と第二外平面とは平行であるが、平行でなく互いに任意の角度で傾斜していても本発明は適用可能である。この場合、第一、第二実施形態の効果に加えて、ワークを任意の姿勢にすることが可能になる。
(ク)第一、第二実施形態においては、ワーク保持部材は第一変形空間と第二変形空間の二つの変形空間を有していたが、変形空間が一つの場合でも本発明は適用できる。この場合、変形空間が一つであるため部材の変形度合いが少なくなるため変形を繰り返すことによるワーク保持部材の劣化が少なくなり、より長期に亘り繰り返し使用できる。また、変形空間は3つ以上有していてもよい。この場合、収容空間形成部の変形量をさらに大きくすることができ、ワークの挿入がより容易になる。
(ケ)第一、第二実施形形態においては、ワークはセラミックであるが、ワーク保持部材はセラミックに限らず、様々な材質のワークにも適用できる。
(コ)第一実施形態においては、第一ワーク受け傾斜面と、第二ワーク受け傾斜面とが面接触するワークの「第一壁面」と、「第二壁面」とは同一のワーク第二面32である。本発明は「第一壁面」と「第二壁面」とが異なっていても適用可能である。例えば、図20に示すように、「第一壁面」がワーク第二面32であり、「第二壁面」がワーク第四面34となるように装置を設計してもよい。
(サ)第一実施形態においては、装置左側に置いたワーク保持部材を右側に回転させるものとしたが、これに代えて、装置右側に置いたワーク保持部材を左側に回転させてもよい。
(シ)第一、第二実施形態においては、アームによって加えられる外力を駆動力としてワーク保持部材を回転移動させている。これに代えて、ワーク保持部材を回転移動させたい方向に保持部材転面部を傾けることで、重力を駆動力としてワーク保持部材を回転移動させてもよい。また、高圧のエアーによる風圧を駆動力としてワーク保持部材を回転させてもよい。
(ス)ワーク保持部材の外壁形状と、ワーク受け部のワーク受け傾斜面形状との組み合わせ次第でワークの姿勢と位置がどのようにあるかが決定される。そのため本発明のワーク保持部材とワーク回転装置を組み合わせれば、任意の形状のワークを、任意の姿勢にすることが可能である。
本発明は、上記実施形態単独で実施しても、あるいは組み合わせて実施してもよい。また、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施可能である。
10、40 ワーク保持部材、
11、41 収容空間形成部、 111、411 収容空間
112、412 第一ワーク接触面、 113、413第二ワーク接触面、
12、42 第一変形空間形成部、 121、420 第一変形空間
13、43 第二変形空間形成部、 131、430 第二変形空間
14、141 第一外平面、 15、151 第二外平面、
16 第一外弧面、 17 第二外弧面
30 ワーク、 31 ワーク第一面、 32 ワーク第二面
33 ワーク第三面、 34 ワーク第四面、 35 ワーク第五面
36 ワーク第一辺、 37 ワーク第二辺、 38 ワーク中心軸
50 ワーク回転装置、 51 ワーク受け部、 52 ワーク固定部
53 アーム、 54 保持部材転面部

Claims (11)

  1. 弾性材料から形成され、ワーク(30)を保持可能なワーク保持部材(10、40)であって、
    前記ワークの壁面に当接可能な複数の当接面(112、113、412,413)、及び前記当接面によって形成され前記ワークを収容可能な収容空間(111、411)を有する収容空間形成部(11、41)と、
    前記収容空間に連通する変形空間(121、131、420、430)を有する変形空間形成部(12、13、42、43)と、
    を備え、
    前記収容空間形成部の弾性力によって前記当接面が前記ワークの前記壁面に当接すると、前記収容空間に前記ワークが保持され、
    外部からの作用力によって弾性変形すると、前記収容空間形成部の複数の前記当接面の間隔が広くなる、ワーク保持部材。
  2. 前記ワーク保持部材は円柱状に形成されている、請求項1に記載のワーク保持部材。
  3. 前記ワーク保持部材は、前記ワークを前記収容空間に挿入する方向に沿って円柱を切り欠いた平面である第一外平面(14)と第二外平面(15)とを有する、請求項2に記載のワーク保持部材。
  4. 前記変形空間形成部は、前記収容空間の一方に前記変形空間としての第一変形空間(121、421)を有する第一変形空間形成部(12、42)と、前記収容空間の他方に前記変形空間としての第二変形空間(122、422)を有する第二変形空間形成部(13、43)とを有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のワーク保持部材。
  5. 前記第一変形空間形成部は、前記第一変形空間を形成し前記ワーク保持部材の外壁までの厚みが面内において同じである第一内部面(121、421)を有し、
    前記第二変形空間形成部は、前記第二変形空間を形成し前記ワーク保持部材の外壁までの厚みが面内において同じである第二内部面(131、431)を有する、請求項4に記載のワーク保持部材。
  6. 前記第二変形空間をワーク挿入方向に対して垂直に切断したときの断面形状と、前記第一変形空間をワーク挿入方向に対して垂直に切断したときの断面形状とは前記ワーク保持部材の軸中心に対して点対称である、請求項4または5に記載のワーク保持部材。
  7. 柱状の前記ワークを保持する前記ワーク保持部材であり、前記ワークの前記壁面は前記ワークの長手方向に沿った面である、請求項1から6のいずれか一項に記載のワーク保持部材。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の前記ワーク保持部材に収容された前記ワークを回転させることが可能なワーク回転装置(50)であって、
    前記ワークが有する前記壁面のうちの第一壁面と面接触する第一ワーク受け面(512)、及び前記ワークが有する前記壁面のうちの第二壁面と面接触する第二ワーク受け面(514)を有するワーク受け部(51)と、
    前記ワークを前記ワーク受け部との間で固定可能なワーク接触部(521)を有するワーク固定部(52)と、
    前記ワークの前記第一壁面が前記第一ワーク受け面に固定されたとき、前記ワーク保持部材が位置する第一転がり面(542)、及び前記ワークの前記第二壁面が前記第二ワーク受け面に固定されたとき、前記ワーク保持部材が位置する第二転がり面(543)を有し、前記ワーク受け部に対して重力方向に沿って移動可能な保持部材転面部(54)と、を備えるワーク回転装置。
  9. 前記保持部材転面部は、前記ワーク保持部材に外力が加わることで、前記ワーク保持部材が回転移動可能な保持部材転がり面(541)を有する、請求項8に記載のワーク回転装置。
  10. 前記ワーク保持部材の外壁に力を与えて、前記ワーク保持部材を回転移動させることが可能なアーム(53)を備える、請求項9に記載のワーク回転装置。
  11. 前記保持部材転面部が重力方向と反対側に移動したとき、
    前記第一転がり面は、前記ワーク保持部材の外壁の一部と当接し、
    前記第二転がり面は、前記ワーク保持部材の外壁の他の一部と当接する、請求項8から10のいずれか一項に記載のワーク回転装置。
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