JP2017019150A - 画像形成装置、画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリ消費やアクセス回数を削減することができる画像形成システム、画像形成装置を提供する。【解決手段】印刷ジョブに含まれる印刷データをラスタデータに展開して画像用メモリに保存し、そのラスタデータに基づいて画像形成を行う画像形成装置において、待機中の第1印刷ジョブの印刷データと、第1印刷ジョブよりも実行順が後の第2印刷ジョブの印刷データが、展開した場合に同一のラスタデータになるか否かを判断し、同一のラスタデータになると判断した場合に、第1印刷ジョブの次に第2印刷ジョブを実行させるとともに、第2印刷ジョブの画像形成を、第2印刷ジョブの印刷データをラスタデータに展開せず、第1印刷ジョブの印刷データを展開して画像用メモリに保存されているラスタデータを再利用して行う。【選択図】図5

Description

本発明は、ジョブキューにて複数の印刷ジョブを保持することが可能な画像形成装置、および該画像形成装置を含む画像形成システムに関する。
従来のプリンタは、投入されたジョブを、その投入された順に実行する。よって、複数のジョブが待機している場合には、緊急で実行したいジョブがあったとしても、待機しているジョブの実行が完了するまで待たなくてはならない。
そこで、上記のような場合に対応するために、ジョブの処理順を自由に変更することができる技術として、たとえば、特許文献1、2に記載の技術がある。
なお、特許文献3には、印刷データに付加されたジョブグループID(Identification)が同一の場合、印刷データを結合し1つのジョブとして処理することで、排出された印刷物を並べ替える手間を省くことができる技術が記載されている。
特開2000−305725号公報 特開平7−325685号公報 特開2003−334995号公報
ところで、従来のプリンタは、投入されるジョブ毎に印刷データをラスタデータに展開するとともに、その展開したラスタデータをメモリに記憶して画像形成を行っている。そして、展開されたラスタデータをメモリに記憶する場合はジョブ毎の記憶領域に記憶している。したがって、同一の印刷データであっても異なるジョブであれば、ジョブ毎に印刷データをラスタデータに展開し、ジョブ毎に異なる記憶領域を使用する。よって、メモリ消費の無駄、メモリアクセスの増加によるパフォーマンス低下やメモリ寿命の低下を招いているという問題がある。
特許文献1、2に記載の方法では、同じ印刷データのジョブを連続で実行するようにジョブの実行順を変更することは可能である。しかし異なるジョブであれば、同一の印刷データが連続していても、ジョブ毎に印刷データをラスタデータに展開し、ジョブ毎に異なる記憶領域を使用するため、前述の問題に対応することができない。
具体例として、図14は、同一の画像(画像A)を印刷するジョブを連続して実行するように待機中の印刷ジョブの順番を入れ替える前と後におけるRAM(Random Access Memory)へのデータ展開予定を示す。図14では、ジョブの入れ替え前と後のいずれもRAMに画像Aを2回展開する予定になっている。入れ替え後は、連続して同じ画像(画像A)を2回展開する予定になっている。
なお、特許文献3に記載の方法により、2つのジョブを1つに結合した場合でも、特許文献3ではメモリアクセスの回数は結合前と変わらないため、メモリ消費やアクセス回数の削減は実現できず、上記の問題に対応することはできない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、メモリ消費やアクセス回数を削減することができる画像形成システム、画像形成装置、を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]印刷ジョブを受け付けるジョブ受付部と、
実行待ちの前記印刷ジョブを保持するジョブ保持部と、
画像用メモリと、
前記印刷ジョブに含まれる印刷データをラスタデータに展開して前記画像用メモリに保存する展開部と
前記展開部が展開して前記画像用メモリに保存されているラスタデータに基づいて画像形成を行う画像形成部と、
前記ジョブ保持部の保持する第1印刷ジョブの印刷データと、前記第1印刷ジョブよりも実行順が後の第2印刷ジョブの印刷データが、前記展開部が展開した場合に同一のラスタデータになるか否かを判断する判断部と、
前記印刷ジョブの実行を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第1印刷ジョブの印刷データと前記第2印刷ジョブの印刷データが、前記展開部が展開した場合に同一のラスタデータになると前記判断部が判断した場合に、前記第1印刷ジョブの次に前記第2印刷ジョブを実行させるとともに、第2印刷ジョブの画像形成を、前記第2印刷ジョブの印刷データをラスタデータに展開せず、前記第1印刷ジョブの印刷データを前記展開部が展開して前記画像用メモリに保存されているラスタデータを利用して前記画像形成部に行わせる最適化処理を行う
ことを特徴とする画像形成装置。
上記発明では、自装置が保持している第1印刷ジョブの印刷データと、第1印刷ジョブよりも実行順が後の第2印刷ジョブの印刷データが、それぞれを展開した場合に同一のラスタデータになるか否かを判断し、同一のラスタデータになると判断した場合に、第1印刷ジョブの次に第2印刷ジョブを実行させるとともに、第2印刷ジョブの画像形成は、第2印刷ジョブの印刷データをラスタデータに展開せず、第1印刷ジョブの印刷データを展開したラスタデータを再利用して行う。印刷データをラスタデータに展開する回数を減らすことができるので、その分、画像用メモリの消費やアクセス回数を削減することができる。
[2]前記印刷データは、ラスタデータに展開前の元データと、印刷設定情報とを含み、前記判断部は、前記元データと前記印刷設定情報から前記判断を行う
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成装置。
上記発明では、印刷データをラスタデータに展開する前の状態で、第1印刷ジョブの印刷データと第2印刷ジョブの印刷データが、展開した場合に同一のラスタデータになるか否かを判断するので、ラスタデータに展開してから該判断を行う場合に比べて、処理負担を減らすことができる。なお、ラスタデータに展開前の元データとは、たとえばPCL(Printer Control Language)データやPS(PostScript)データ等のPDL(Page Description Language)が該当する。
[3]前記制御部は、前記最適化処理では、前記第1印刷ジョブと前記第2印刷ジョブを結合して1個の印刷ジョブとして処理する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像形成装置。
上記発明では、たとえば、第1印刷ジョブの印刷部数に、第2印刷ジョブの印刷部数を加算し、第2印刷ジョブを削除することで、該第1印刷ジョブと該第2印刷ジョブを結合して1個の印刷ジョブとして処理する
[4]前記ジョブ保持部が保持している印刷ジョブの一覧を表示する表示部を有し、
前記制御部は、前記最適化処理が適用される印刷ジョブが存在する場合の前記一覧の表示態様として、第1表示態様と、前記最適化処理が行われることを通知しかつ同時に表示可能な印刷ジョブの数が前記第1表示態様より少なくなる第2表示態様とを、切り替え可能に有する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
上記発明では、最適化処理が適用される印刷ジョブが存在する場合に、表示部に表示される印刷ジョブの一覧の表示態様として、第1表示態様と、最適化処理が行われたことを通知しかつ同時に表示可能な印刷ジョブの数が第1表示態様より少なくなる第2表示態様とを、切り替え可能に有する。たとえば、第2表示態様では、全ての印刷ジョブを一度に表示できないが、第1表示態様ならば全ての印刷ジョブを一度に表示可能ならば、第1表示態様で印刷ジョブを表示する。
[5]前記制御部は、自装置での資源の使用状況を示す値が所定値以上の場合に、前記最適化処理を行う
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
上記発明では、自装置での資源(CPUやメモリ類)の使用状況を示す値が所定値である場合に最適化処理を行う。CPUやメモリ等の資源が少ない状況で最適化処理を行うことで、メモリへのアクセス回数が減ると共にCPUの処理負担を少なくすることができる。
[6]前記制御部は、前記画像用メモリの書き換え回数が一定以上となった場合に前記最適化処理を行う
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
上記発明では、画像用メモリの書き換え回数が一定以上となった場合に最適化処理を行う。アクセス回数が減るので、画像用メモリの寿命の低下を抑えることができる。
[7]前記制御部は、前記ジョブ保持部が保持する印刷ジョブの順において、前記第1印刷ジョブと前記第2印刷ジョブの間に他の印刷ジョブがある場合は、前記最適化処理の実行によって前記他の印刷ジョブの待ち時間が増加する不利益度と、前記最適化処理の実行により前記第2印刷ジョブの後の印刷ジョブの待ち時間が減少する利益度とを比較し、前記不利益度が前記利益度より低い場合のみ前記最適化処理を行う
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
最適化処理を実行した場合には、第1印刷ジョブと第2印刷ジョブの間のジョブ(間ジョブとする)は、待ち時間が増加し、第2印刷ジョブよりも後の印刷ジョブ(後ジョブとする)は待ち時間が減少する。上記発明では、間ジョブの待ち時間の増加を示す不利益度と後ジョブの待ち時間の減少を示す利益度を比較し、不利益度が利益度より低い場合のみ最適化処理を行う。不利益度が利益度より低い場合のみ最適化処理を行うので、画像形成装置が保持する印刷ジョブ全体での作業効率が考慮される。
[8]画像形成装置に印刷ジョブを送信するジョブ投入装置と、
前記ジョブ投入装置から印刷ジョブを受け付けるジョブ受付部と、前記ジョブ受付部が受けた前記印刷ジョブを保持するジョブ保持部と、画像用メモリと、前記印刷ジョブに含まれる印刷データをラスタデータに展開して前記画像用メモリに保存する展開部と、前記展開部が展開して前記画像用メモリに保存されているラスタデータに基づいて画像形成を行う画像形成部を備える前記画像形成装置とを有する画像形成システムであって、
前記ジョブ投入装置は、前記送信した印刷ジョブの情報を一定期間保存するジョブ情報記憶部と、第1印刷ジョブを送信してから一定期間内に第2印刷ジョブを送信する場合に、前記ジョブ情報記憶部が保存している前記情報に基づいて、前記第1印刷ジョブの印刷データと、前記第2印刷ジョブの印刷データが、前記展開部が展開した場合に同一のラスタデータになるか否かを判断する判断部を備え、前記第1印刷ジョブの印刷データと前記第2印刷ジョブの印刷データが、前記展開部が展開した場合に同一のラスタデータになると前記判断部が判断した場合は、前記第2印刷ジョブを前記第1印刷ジョブと対応付けして前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置は、前記第2印刷ジョブを受け付けたときに、前記第2印刷ジョブに対応付けされている前記第1印刷ジョブを前記ジョブ保持部が保持している場合は、前記第1印刷ジョブの次に前記第2印刷ジョブを実行するとともに、前記第2印刷ジョブの画像形成を、前記第2印刷ジョブの印刷データをラスタデータに展開せず、前記第1印刷ジョブの印刷データを前記展開部が展開して前記画像用メモリに保存されているラスタデータを利用して前記画像形成部に行わせる最適化処理を行う
ことを特徴とする画像形成システム。
上記発明では、画像形成装置に印刷ジョブを送信するジョブ投入装置が、第1印刷ジョブと第2印刷ジョブの印刷データを展開した場合に、同じラスタデータになるか否かを判断し、画像形成装置は、ジョブ投入装置の判断に従って最適化処理を実行する。上記[1]と比較すると、ラスタデータの同一性の判断をジョブ投入装置が行うので、その分画像形成装置の処理負担が減る。
[9]前記印刷データは、ラスタデータに展開前の元データと、印刷設定情報とを含み、前記判断部は、前記元データと前記印刷設定情報から前記判断を行う
ことを特徴とする[8]に記載の画像形成システム。
[10]前記最適化処理では、前記第1印刷ジョブと前記第2印刷ジョブを結合して1個の印刷ジョブとして処理する
ことを特徴とする[8]または[9]に記載の画像形成システム。
[11]前記画像形成装置は、前記ジョブ保持部が保持している印刷ジョブの一覧を表示する表示部をさらに備え、前記最適化処理が適用される印刷ジョブが存在する場合の前記一覧の表示態様として、第1表示態様と、前記最適化処理が行われることを通知しかつ同時に表示可能な印刷ジョブの数が前記第1表示態様より少なくなる第2表示態様とを、切り替え可能に有する
ことを特徴とする[8]乃至[10]のいずれか1つに記載の画像形成システム。
[12]前記画像形成装置は、自装置での資源の使用状況を示す値が所定値以上の場合に、前記最適化処理を行う
ことを特徴とする[8]乃至[11]のいずれか1つに記載の画像形成システム。
[13]前記画像形成装置は、前記画像用メモリの書き換え回数が一定以上となった場合に前記最適化処理を行う
ことを特徴とする[8]乃至[12]のいずれか1つに記載の画像形成システム。
[14]前記画像形成装置は、前記ジョブ保持部が保持する印刷ジョブの順において、前記第1印刷ジョブと前記第2印刷ジョブの間に他の印刷ジョブがある場合は、前記最適化処理の実行によって前記他の印刷ジョブの待ち時間が増加する不利益度と、前記最適化処理の実行により前記第2印刷ジョブの後の印刷ジョブの待ち時間が減少する利益度とを比較し、前記不利益度が前記利益度より低い場合のみ前記最適化処理を行う
ことを特徴とする[8]乃至[13]のいずれか1つに記載の画像形成システム。
本発明に係る画像形成システム、画像形成装置によれば、メモリ消費やアクセス回数を削減することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成システムを示す図である。 画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 最適化処理により第2印刷ジョブの実行順を繰り上げている様子を示す図である。 最適化処理により第1印刷ジョブと第2印刷ジョブを結合する様子を示す図である。 最適化処理を実行後において画像用RAMでのデータ展開予定を示す図である。 方法1で最適化処理を実行した場合における表示部での表示例を示す図である。 第1印刷ジョブと第2印刷ジョブを図6と異なる表示態様で表示する場合を示す図である。 方法2で最適化処理を実行した場合における表示部での表示例を示す図である。 第1印刷ジョブと第2印刷ジョブを図8と異なる表示態様で表示する場合を示す図である。 最適化処理により待ち時間が増加する印刷ジョブと、待ち時間が減少する印刷ジョブを示す図である。 画像形成システムの各部が行う処理を示す流れ図である。 画像形成装置における図11の処理の続きを示す流れ図である。 最適化処理を行う条件を満たしているかを判断する処理を示す流れ図である。 従来の方法でジョブの実行順を変更した場合におけるRAMでのデータ展開予定を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システム7を示す。画像形成システム7は、LAN(Local Area Network)3などのネットワークを通じて、本発明の画像形成装置としての役割を果たす画像形成装置10と、複数のPC(Personal Computer)端末40とを通信可能に接続して構成される。
画像形成装置10は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピージョブ、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部装置へ送信したりするスキャンジョブ、PC端末40から送出されたデータに係る画像を記録紙に印刷して出力するプリントジョブ(印刷ジョブ)などのジョブを実行する機能を備えた、所謂、複合機である。画像形成装置10は、新たなジョブを受信した時に、その受信したジョブを即時に実行不可能な場合は、そのジョブを実行可能な状態になるまで後述するジョブキュー21(図2参照)に保持する。基本的には、自装置に投入された順を、ジョブキュー21に保持されているジョブの実行順とする。
PC端末40は、ディスプレイ等の表示部、キーボードやマウスといった操作部等を備えた、所謂、コンピュータ装置である。PC端末40は、印刷ジョブを作成し、画像形成装置10に投入する。
画像形成装置10は、印刷ジョブを実行する場合に、該印刷ジョブに含まれる印刷データをラスタデータに展開して後述する画像用RAM24(図2参照)に保存し、その保存されたラスタデータに基づいて画像形成を行う。
画像形成装置10は、PC端末40から受信した複数の印刷ジョブを保持している場合に、第1印刷ジョブの印刷データと、その第1印刷ジョブよりも実行順が後の第2印刷ジョブの印刷データを、ラスタデータに展開した場合に同一のデータになるか否かを判断する。そして、同一のデータになると判断した場合は、該第1印刷ジョブの次に第2印刷ジョブを実行させるとともに、第2印刷ジョブの画像形成を、第2印刷ジョブの印刷データをラスタデータに展開せず、第1印刷ジョブの印刷データを展開して画像用RAM24に保存されているラスタデータを利用して行う最適化処理を行う。
これにより、同じ印刷データを使用する2つの印刷ジョブを保持している場合は、ラスタデータへの展開を一回のみに抑えつつ、その2つの印刷ジョブを実行するので、画像用RAM24(図2参照)への書き込み回数を減らすことができ、またその分、印刷ジョブの実行にかかる時間を減らすことができる。
次に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成を示すブロック図である。画像形成装置10は、当該画像形成装置10の動作を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)11を有している。CPU11にはバスを通じてROM(Read Only Memory)12と、RAM13と、不揮発メモリ14と、ハードディスク装置15と、画像処理部16と、画像読取部17と、プリンタ部18と、ファクシミリ通信部19と、ネットワーク通信部20と、ジョブキュー21と、実行条件判定部23と、画像用RAM24と、操作パネル30を備えている。
CPU11は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。本発明の実施の形態では、CPU11が、自装置が保持する第1印刷ジョブの印刷データと、第2印刷ジョブの印刷データが、展開した場合に同一のラスタデータになるか否かを判断する判断部としての役割を果たす。
ROM12には、画像形成装置10を起動させるためのプログラムが格納されており、これらのプログラムに従って起動した後は、ハードディスク装置15に格納されているプログラムをRAM13にロードし、そのロードされたプログラムに従ってCPU11が各種処理を実行することで画像形成装置10の各機能が実現される。
RAM13は、CPU11がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリとして使用される。
不揮発メモリ14は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。
ハードディスク装置15は、大容量の不揮発の記憶装置であり、OSプログラムや各種アプリケーションプログラム、各種のジョブ履歴等が保存される。また、ハードディスク装置15には、画像形成装置10の一連の制御をCPU11が実行するためのプログラムが格納されている。なお、ハードディスク装置15は、SSD(Solid State Drive)等の他の記憶媒体であってもよい。
画像処理部16は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
画像読取部17は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部17は、例えば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動ユニットと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
プリンタ部18は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。
ファクシミリ通信部19は、ファクシミリ(FAX(facsimile))機能を備えた外部装置と公衆回線を通じて画像データを送受信する機能を果たす。
ネットワーク通信部20は、LANなどのネットワークを通じてサーバや、その他の外部装置との間でデータを通信する機能を果たす。本発明の実施の形態では、ネットワーク通信部20が、PC端末40と通信を行い、印刷ジョブを受け付けるジョブ受付部22としての機能を果たす。
ジョブキュー21は、ネットワーク通信部20が受けた印刷ジョブを実行可能な状態になるまで、保持するジョブ保持部としての機能を果たす。
実行条件判定部23は、所定の条件を満たしているか否かによって、前述した最適化処理を行うか否かを判定する。詳細は後述する。
画像用RAM24は、印刷ジョブを実行するときに、印刷ジョブに含まれる印刷データをラスタデータに展開して格納するための画像メモリとして使用される。
操作パネル30は、表示部31と、操作部32とを備えている。操作部32は、スタートボタンや戻る釦などのスイッチ部33とタッチパネル部34とを備えている。表示部31は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。本実施の形態では、操作パネル30が表示する表示内容の制御、操作パネル30による操作の受け付けに関する制御はCPU11が行うものとする。
タッチパネル部34は、表示部31上に設けられている。タッチパネル部34は、タッチペンや指などで押下された表示部31上のタッチ位置(座標位置)を検出する。CPU11は、継続的に検出されるタッチ位置の変化(操作情報)から、フリック操作やドラッグ操作などを認識する。
画像形成装置10は、最適化処理において、第1印刷ジョブの次に第2印刷ジョブを実行させる場合、以下の2通りの方法のうちのいずれかを採用する。
(方法1)
第1印刷ジョブの次に第2印刷ジョブが実行されるように実行順を変更する。
(方法2)
第1印刷ジョブに第2印刷ジョブを結合し、1個の印刷ジョブとして処理する。
方法1では、ジョブキュー21に保持されている第2印刷ジョブの実行順を、第1印刷ジョブの後ろに繰り上げる。図3は、方法1で最適化処理を行うことにより、第2印刷ジョブの実行順を繰り上げる様子を示す。
図3では、ユーザAが投入した同一の画像(画像A)を印刷する2つの印刷ジョブのうち、実行順が1番目のジョブ90を第1印刷ジョブ、実行順が4番目のジョブ91を第2印刷ジョブとし、最適化処理によってジョブ91の実行順を4番目から、2番目に繰り上げている。
方法2では、第1印刷ジョブに第2印刷ジョブを結合し、1個の印刷ジョブとして処理する。図4は、方法2で最適化処理を行うことにより、第1印刷ジョブと第2印刷ジョブを結合する様子を示す。
図4では、ユーザAが投入した同一の画像(画像A)を印刷する2つの印刷ジョブのうち、ジョブ90を第1印刷ジョブ、ジョブ91を第2印刷ジョブとし、ジョブ90とジョブ91を結合している。
2つの印刷ジョブを結合する場合、結合後の印刷ジョブの印刷部数は、第1印刷ジョブと第2印刷ジョブの印刷予定部数の合計となる。図4では、ジョブ90の印刷予定部数は10部、ジョブ91の印刷予定部数は1部であり、結合後の印刷ジョブ92の印刷予定部数は12部となっている。
本発明の実施の形態では、方法1(繰り上げ)と方法2(結合)のいずれを採用するかは、ユーザ等によって予め設定されているものとするが、たとえば、以下のように自動制御してもよい。
・第1印刷ジョブと第2印刷ジョブを投入したユーザが同一の場合は方法2、異なる場合は方法1を採用する。
・第1印刷ジョブと第2印刷ジョブを投入したユーザが同一の場合は方法1、異なる場合は方法2を採用する。
次に、前述の方法1または方法2によって最適化処理を行った場合における画像用RAM24へのデータ展開について説明する。
図5は、最適化処理を行う前と後における画像用RAM24へのデータ展開予定を示す。図5では、最適化処理を行う前は、画像Aを2回展開する予定になっているが、最適化処理の実行後では、画像Aは1回のみ展開する予定になっている。このように、最適化処理を行うことで画像用RAM24への書き込み回数を減らすことができる。
次に、画像形成装置10が、ジョブキュー21が保持する印刷ジョブを表示部31に表示する場合について説明する。
画像形成装置10は、ジョブキュー21が保持する印刷ジョブ(ユーザ名、印刷するファイル名)のリスト(ジョブ一覧)を表示部31に表示する。本発明の実施の形態では、画像形成装置10は最適化処理が適用される印刷ジョブがジョブキュー21に存在する場合の、該リストの表示態様として、第1表示態様と、最適化処理が行われることを通知しかつ同時に表示可能な印刷ジョブの数が第1表示態様より少なくなる第2表示態様とを、切り替え可能に有する。
本発明の実施の形態では、最適化処理が行われることの通知(最適化実行通知と呼ぶ)を表示しない表示態様を第1表示態様とし、最適化実行通知とともに印刷ジョブの一覧を表示する表示態様を第2表示態様とする。また、画像形成装置10は、以下に説明するケースに該当するか否かによって第1表示態様と第2表示態様を切り替える。
ジョブキュー21が保持する印刷ジョブのリスト(ジョブ一覧)と最適化実行通知を表示しようとする場合、印刷ジョブの数によって以下の3つのケースが想定される。
(ケース1)
最適化実行通知の表示を行ってもジョブキュー21が保持している全ての印刷ジョブをリスト表示可能な場合。
(ケース2)
最適化実行通知の表示を行うとジョブキュー21が保持している全ての印刷ジョブをリスト表示できないが、最適化実行通知の表示を行わなければジョブキュー21で待機している全ての印刷ジョブをリスト表示できる場合。
(ケース3)
最適化実行通知の表示を行っても行わなくてもジョブキュー21が保持している全ての印刷ジョブをリスト表示できない場合。
画像形成装置10は、前述のケース1の場合は第2表示態様を採用して最適化実行通知を表示し、前述のケース2の場合は第1表示態様を採用して最適化実行通知を表示しない。本発明の実施の形態では、前述のケース3の場合は第1表示態様を採用するものとするが、第2表示態様を採用するようにしてもよい。
次に、表示部31に表示される印刷ジョブのリスト(ジョブ一覧)について複数の具体例を挙げて説明する。
図6は方法1(繰り上げ)にて最適化処理を行うと決定した場合であって、前述のケース1の場合に、表示部31に表示される印刷ジョブのリスト(ジョブ一覧)を示す画面(リスト画面100)の例を示す。
本発明の実施の形態では、リスト画面100には、印刷ジョブ5つ分の表示領域がある。また、最適化実行通知の表示には1ジョブ分の表示領域を必要とする。リスト画面100では、最適化実行通知を表示する場合は、最適化実行通知とともに4つまでの印刷ジョブを表示可能とする。
図6では、ジョブキュー21が4つの印刷ジョブを保持しており、方法1で最適化処理を実行すると第2印刷ジョブの実行順が4番目から2番目に繰り上がる。
図6は、ジョブキュー21が保持する4つの印刷ジョブと最適化実行通知を一度に同時に表示可能であるため前述のケース1に該当する。よって、ここでは第2表示態様が採用され、リスト画面100には4つの印刷ジョブと最適化実行通知の双方が表示される。
図6のリスト画面100では、最適化処理が実行された場合の実行順で印刷ジョブがリスト表示されている。また、最適化実行通知として、実行順が2番目の印刷ジョブの下に、該印刷ジョブは最適化処理によって実行順が繰り上げられた印刷ジョブであることが表示されている。
このように、画像形成装置10は、方法1(繰り上げ)によって最適化処理を行うと決定した場合であって、前述のケース1に該当する場合は、第2表示態様を採用し、ジョブキュー21が保持している全ての印刷ジョブとともに、最適化実行通知を表示する。これにより、ユーザは、最適化処理によって実行順が繰り上がる印刷ジョブがあることを容易に確認することができる。
図7は、方法1によって最適化処理を行うと決定した場合であって、前述のケース3に該当する場合に、表示部31に表示される印刷ジョブのリストを示す画面(リスト画面100(A))の例を示す。
図7のリスト画面100(A)には、図6のリスト画面100と同じく、印刷ジョブ5つ分の表示領域がある。最適化実行通知の表示には1ジョブ分の表示領域を必要とする。リスト画面100(A)にて最適化実行通知を表示する場合は、リスト画面100と同じく、最適化実行通知とともに4つまでの印刷ジョブを表示可能とする。
図7では、ジョブキュー21が7つの印刷ジョブを保持している。また、第1印刷ジョブは実行順が1番目であり、最適化処理を実行した場合には第2印刷ジョブの実行順が4番目から2番目に繰り上がる。
図7は、ジョブキュー21が保持する7つの印刷ジョブを保持しており、最適化実行通知の表示を行っても行わなくてもジョブキュー21が保持している全ての印刷ジョブをリスト表示できないので、前述のケース3に該当する。よって、ここでは第1表示態様が採用され、リスト画面100(A)では、最適化実行通知の表示は行われず、5つの印刷ジョブがリスト表示されている
なお、図7のリスト画面100(A)では第2印刷ジョブの表示は省略されており、その省略によって空いた表示領域に他の印刷ジョブを表示している。このように、第2印刷ジョブの表示を省略して他の印刷ジョブ(もしくは最適化実行通知)を表示するための表示領域を確保してもよい。
図7では、具体的には、第2印刷ジョブを除いた、実行順が早い方から5つまでの印刷ジョブが、該印刷ジョブの実行順とともに表示されている。実行順は上から1、3、4、5、6と表示されている。ユーザは、実行順の番号が飛んでいる場合は、最適化処理によって繰り上げられる印刷ジョブがあること、および、その印刷ジョブが、飛ばされた番号の位置に待機していることを確認することができる。
このように、最適化処理を行うと決定した場合であって、前述のケース3に該当する場合は、第1表示態様を採用し、最適化実行通知の表示を行わない。また、第2印刷ジョブの表示は省略する。これにより、他の印刷ジョブを表示するためのスペースを確保する。
図8は、画像形成装置10が方法2(結合)によって最適化処理を行うと決定した場合であって、前述のケース1に該当する場合に、表示部31に表示されるジョブのリストを示す画面(リスト画面101)の例を示す。
図8のリスト画面101には、図6のリスト画面100と同じく、印刷ジョブ5つ分の表示領域がある。最適化実行通知の表示には1ジョブ分の表示領域を必要とする。リスト画面101にて最適化実行通知を表示する場合は、リスト画面100と同じく、最適化実行通知とともに4つまでの印刷ジョブを表示可能とする。
図8では、ジョブキュー21が4つの印刷ジョブを保持しており、最適化処理が実行されると第1印刷ジョブ(実行順1番目)に第2印刷ジョブ(実行順4番目)が結合され、ジョブキュー21が保持するジョブの数は3つに減る。
図8は、最適化処理を実行した場合のジョブキュー21が保持する3つの印刷ジョブと最適化実行通知を一度に同時に表示可能であるため、前述のケース1に該当する。よって、ここでは第2表示態様が採用され、リスト画面101には、3つの印刷ジョブと最適化実行通知の双方が表示される。
図8のリスト画面101では、最適化処理が実行された場合の実行順で印刷ジョブがリスト表示されている。また、最適化実行通知として、結合された印刷ジョブ(実行順が1番目の印刷ジョブ)の下に、該印刷ジョブは最適化処理によって第2印刷ジョブが結合される印刷ジョブであることが表示されている。
このように、画像形成装置10は、方法2によって最適化処理を行ったときに、前述のケース1に該当する場合は、第2表示態様を採用し、ジョブキュー21が保持している全ての印刷ジョブと、最適化実行通知を表示する。これにより、ユーザは、最適化処理によって結合される印刷ジョブがあることを容易に確認することができる。
図9は、方法2によって最適化処理を行うと決定した場合であって、前述のケース2に該当する場合に、表示部31に表示されるジョブのリストを示す画面(リスト画面101(A))の例を示す。
図9のリスト画面101(A)は、図6のリスト画面100と同じく、印刷ジョブ5つ分の表示領域がある。最適化実行通知の表示には1ジョブ分の表示領域を必要とする。リスト画面101(A)にて最適化実行通知を表示する場合は、リスト画面100と同じく、最適化実行通知とともに4つまでの印刷ジョブを表示可能とする。
図9では、ジョブキュー21が6つの印刷ジョブを保持しており、最適化処理が実行されると第1印刷ジョブ(実行順1番目)に第2印刷ジョブ(実行順4番目)が結合され、ジョブキュー21が保持するジョブの数は5つに減る。
図9は、最適化実行通知の表示を行うとジョブキュー21が保持している5つの印刷ジョブを全てリスト表示できないが、最適化実行通知の表示を行わなければジョブキュー21で待機している5つの印刷ジョブを全てリスト表示できるので、前述のケース2に該当する。よって、ここでは第1表示態様が採用され、リスト画面101(A)では、最適化実行通知の表示は行われず、5つの印刷ジョブがリスト表示される。
最適化実行通知を表示しない分、印刷ジョブを表示するためのスペースを確保することができ、これによりジョブキュー21が保持する全ての印刷ジョブを表示可能としている。
このように、方法2にて最適化処理を行うと決定した場合であって、前述のケース2に該当する場合は、第1表示態様を採用し、最適化実行通知の表示を行わずに、ジョブキュー21が保持する全ての印刷ジョブを表示する。よって、ユーザは画像形成装置10で待機している印刷ジョブを全て把握することができる。
なお、最適化処理として方法2を採用する場合は、印刷ジョブが結合されるので、最適化処理を実行した場合においてジョブキュー21が保持する印刷ジョブの数が1つ減る。たとえば、方法2を採用した場合に前述のケース2に該当するが、方法1を採用したら前述のケース3に該当する場合は方法2で最適化処理を行うよう自動制御するようにしてもよい。
図6〜図9は、第1表示態様と第2表示態様の一例であって、第1表示態様と第2表示態様は、これに限定しない。
次に、最適化処理を行うべき状況について詳細を説明する。画像形成装置10は、同じ印刷データを使用する2つの印刷ジョブを保持している場合であってかつ、実行条件判定部23が所定の条件を満たすと判定した場合のみ最適化処理を行う。以下、所定の条件について複数の例を挙げて説明する。
(条件1、自装置の資源の使用状況で判断)
具体例1では、画像形成装置10は、実行条件判定部23が自装置での資源(CPU11やメモリ類)の使用状況を示す値が所定値以上か否かを判定し、所定値以上であると判定した場合に最適化処理を行う。CPU11や画像用RAM24の処理負担が大きい状況で最適化処理を行うことで、画像用RAM24へのアクセス回数が減るとともに、CPU11の処理負担を少なくすることができる。
(条件2、メモリの使用回数で判断)
具体例2では、画像形成装置10は、実行条件判定部23が画像用RAM24への書き換え回数が一定以上であるか否かを判定し、一定以上であると判定された場合に最適化処理を行う。最適化処理を行うことで画像用RAM24へのアクセス回数が減るので、画像用RAM24の寿命の低下を抑えることができる。
(条件3、利益度と不利益度で判断)
具体例3では、画像形成装置10は、ジョブキュー21が保持する印刷ジョブの順において、第1印刷ジョブと第2印刷ジョブの間に他の印刷ジョブ(間ジョブと呼ぶ)がある場合は、実行条件判定部23が、最適化処理の実行によって間ジョブの待ち時間が増加する不利益度と、最適化処理の実行により第2印刷ジョブの後の印刷ジョブ(後ジョブと呼ぶ)の待ち時間が減少する利益度とを比較し、不利益度の値が利益度の値より低いと判定した場合のみ最適化処理を行う。
最適化処理を実行した場合には、間ジョブは待ち時間が増え、後ジョブは待ち時間が減る。図10は、間ジョブと後ジョブの例を示す。
図10ではジョブキュー21が8つの印刷ジョブを保持している。図10では、第1印刷ジョブを1番目の印刷ジョブ、第2印刷ジョブを4番目の印刷ジョブとする。第1印刷ジョブと第2印刷ジョブの間の印刷ジョブ(図中の間ジョブ1、2)は、最適化処理を実行した場合は第2印刷ジョブに実行順を抜かされてしまうので待ち時間が増加する。
第2印刷ジョブよりも後の印刷ジョブ(図中の後ジョブ1〜4)は、最適化処理を実行した場合は、最適化処理によって画像用RAM24への書き込み回数が減るので、その分待ち時間が減少する。
画像形成装置10は、間ジョブから不利益度(α)を、後ジョブから利益度(β)を算出し、比較する。そして不利益度(α)≦ 利益度(β)の場合に最適化処理を行う。
不利益度(α)、利益度(β)は、たとえば、間ジョブと後ジョブの、ジョブの数、ジョブの実行にかかる予定時間、印刷枚数の内、少なくとも一つの値の合計値などにより算出する。
また、図10のように間ジョブと後ジョブの中に同じユーザのジョブが存在する場合(図中では、間ジョブ1と後ジョブ3)、間ジョブ1は不利益を被るが同じユーザの後ジョブ3は利益を得ることになる。このような場合には、不利益度を算出するための値に、ユーザ毎に予め定めた所定の係数k(0≦k<1)を掛け合わせ、不利益度合(α)を低減するようにしてもよい。
たとえば、図10では、各印刷ジョブの処理予定時間をTnとした場合、不利益度(α)、利益度(β)を以下のような計算で算出する。
・不利益度(α)= k・T(間ジョブ1)+T(間ジョブ3)
・利益度(β)=T(後ジョブ1)+T(後ジョブ2)+T(後ジョブ3)+T(後ジョブ4)
また、係数kは第1印刷ジョブとの近さ具合で決めてもよい。つまり、対象となる後ジョブが第2印刷ジョブのすぐ後ろにある場合は、最適化処理によって、第2印刷ジョブの前に投入した間ジョブとの時間差が少なくなる、後ジョブが早まって実行されるので2つのジョブの完了時間が早まる、など利益が大きいと考えられるので係数kを小さい値に設定する。
対象となる後ジョブが第2印刷ジョブからかなり後ろの印刷ジョブである場合は、第2印刷ジョブの前に投入した間ジョブとの時間差が大きく、該間ジョブを第2印刷ジョブより先に実行するほうが、利益が多いと考えられるので係数kを大きい値に設定する。
このように、条件3では、不利益度(α)が利益度(β)より低い場合のみ最適化処理を行うので、画像形成装置が保持する印刷ジョブ全体での作業効率が考慮される。
次に、PC端末40および画像形成装置10で行われる処理について図11と図12を参照し説明する。図11は、PC端末40および画像形成装置10が行う処理を示すフローチャートを、図12は図11のフローチャートの続きを示す。画像形成装置10は、CPU11が、ROM12又はハードディスク装置15に記憶されたプログラムを実行することにより、図11および図12のフローチャートに示す処理を実現する。
まずPC端末40は、送信するための印刷ジョブが用意されるまで待って(ステップS001;No)、用意できたら(ステップS001;Yes)、該印刷ジョブを画像形成装置10に送信する(ステップS002)。
その後、ステップS002以前に送信した印刷ジョブの中に、ステップS002で送信した印刷ジョブと最適化処理が可能な印刷ジョブがあるか否かを判断する(ステップS003)。
ここでは、画像形成装置10が展開した場合に、ステップS002で送信した印刷ジョブの印刷データと同じラスタデータに展開される印刷データの印刷ジョブがあるか否かを調べ、同じラスタデータに展開される印刷データの印刷ジョブがある場合に、その印刷ジョブ(第1対象ジョブとする)とステップS002で送信した印刷ジョブによる最適化処理が可能であると判断する。
本発明の実施の形態では、印刷データはラスタデータに展開前の元データと、印刷設定情報とを含む。ラスタデータに展開前の元データはたとえば、PCLデータやPSデータ等のPDLが該当する。PC端末40は、該元データと印刷設定情報からステップS003での判断を行う。
たとえば、PC端末40は、ステップS002以前に送信した印刷ジョブのうち、ユーザ名、画像データ(画像データのファイル名)、ドライバからの設定情報等(カラー/モノクロや、Nin1、両面/片面、後処理の有無など)が、ステップS002で送信した印刷ジョブと一致する印刷ジョブは、ステップS002で送信した印刷ジョブと最適化処理が可能であると判断する。
ステップS002で送信した印刷ジョブと最適化処理が可能な印刷ジョブがなければ(ステップS003;No)、本処理を終了する。ステップS002で送信した印刷ジョブと最適化処理が可能な印刷ジョブがあれば(ステップS003;Yes)、その印刷ジョブ(第1対象ジョブと呼ぶ)を第1印刷ジョブ、ステップS002で送信した印刷ジョブを第2印刷ジョブとして最適化処理を行う指示を画像形成装置10に送信し(ステップS004)、本処理を終了する。
次に画像形成装置10が行う処理について説明する。画像形成装置10は、印刷ジョブを受信するまで待って(ステップS101;No)、PC端末40がステップS002で送信した印刷ジョブを受信したら(ステップS101;Yes)、その受信した印刷ジョブをジョブキュー21に投入する(ステップS102)。
次に、ステップS004にてPC端末40が送信した最適化処理の実行指示を受けたら、その実行指示の対象となる第1対象ジョブがまだ実行されずに残っているかを調べる(ステップS103)。第1対象ジョブが既に実行中、もしくは実行済みの場合は(ステップS103;No)、本処理を終了する。
第1対象ジョブが未だ実行される前であれば(ステップS103;Yes)、最適化処理を行うか否かの実行判断処理を行う(ステップS104)。ステップS104では、前述の条件1〜3を満たしているか等により、最適化処理を実行するか否かを判断する。
最適化処理を行わないと判断した場合は(ステップS105;No)、本処理を終了する。最適化処理を実行すると判断した場合は(ステップS105;Yes)、最適化処理を実行し、図12のステップS107に進む。
最適化処理にて、第2印刷ジョブの実行順を第1印刷ジョブの次に繰り上げた場合は(ステップS107;No)ステップS109に進む。最適化処理にて、第1印刷ジョブに第1印刷ジョブを結合した場合は(ステップS107;Yes)、ジョブキュー21から第2印刷ジョブを削除する(ステップS108)。
次に、第1印刷ジョブおよび第2印刷ジョブに基づく印刷を実行する。このとき、第2印刷ジョブの印刷は、第2印刷ジョブの印刷データをラスタデータに展開せず、第1印刷ジョブの印刷データを展開して画像用RAM24に保存されているラスタデータを再利用して行う(ステップS109)。
印刷が終了するまでは(ステップS110;No)ステップS109に戻って処理を継続する。印刷が終了したら(ステップS110;Yes)、画像用RAM24から、第1印刷ジョブと第2印刷ジョブで使用したラスタデータを削除し(ステップS111)、本処理を終了する。
なお、図11のステップS003での判断は、PC端末40ではなく画像形成装置10が行うようにしてもよい。具体的には、ステップS002で送信された印刷ジョブを受信した画像形成装置10が、ジョブキュー21に保持されている印刷ジョブの中に、該受信した印刷ジョブを第2印刷ジョブとして最適化処理を実行することが可能な印刷ジョブ(第1印刷ジョブ)があるか否かを判断するようにしてもよい。
図13は、図11のステップS104にて行われる最適化処理を行うか否かの実行判断処理のフローチャートを示す。図13では、前述した条件1〜3のうちいずれか1つを満たしていれば、最適化処理を行うと判断する。
まず、画像形成装置10は、ジョブキュー21において、第1印刷ジョブと第2印刷ジョブとなる印刷ジョブの実行順を確認する(ステップS201)。
次に、自装置における資源(CPU11やメモリ)の使用率を算出する(ステップS202)。使用率が所定値以上であれば(ステップS203;Yes)ステップS209に進む。使用率が所定値未満であれば(ステップS203;No)、画像用RAM24への書き込み回数を調べる(ステップS204)。
書き込み回数が所定値以上であれば(ステップS205;Yes)ステップS209に進む。書き込み回数が所定値未満であれば(ステップS205;No)、前述の方法で不利益度(α)と利益度(β)を算出する(ステップS206)。
不利益度(α)≦利益度(β)であれば(ステップS207;Yes)、最適化処理を行うと判断して(ステップS209)本処理を終了する。
不利益度(α)>利益度(β)であれば(ステップS207;No)、最適化処理は実行しないと判断して(ステップS208)本処理を終了する。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本発明の実施の形態では、ジョブ投入装置としてPC端末40を例に説明したが、ジョブ投入装置はこれに限らない。たとえば、タブレット端末や、スマートフォンなどであってもよい。
本発明の実施の形態では、第1印刷ジョブの印刷データを展開して画像用RAM24に保存されたラスタデータを、第2印刷ジョブの実行時にのみ再利用していたが、第1印刷ジョブと同じ印刷データの印刷ジョブが他にもある場合は、それらのジョブを、第2印刷ジョブの次に実行するようにして、それらの印刷ジョブの実行時に該ラスタデータを再利用するようにしてもよい。
本発明の実施の形態では、印刷ジョブの印刷データに含まれる、ラスタデータに展開前の元データと、印刷設定情報に基づいて、展開した場合に同じラスタデータになるか否かを判定していたが、印刷データに含まれる他の情報に基づいて該判定を行ってもよい。
本発明の実施の形態では、第1印刷ジョブは、ジョブキュー21に保持されている実行前の印刷ジョブであったが、実行途中の印刷ジョブを第1印刷ジョブとしてもよい。
本発明の実施の形態では、条件1〜3のうち1つ以上を満たす場合のみ最適化処理を行っていたが、条件1〜3を全て満たす場合のみ最適化処理を行うようにしてもよい。また、条件1〜3を満たしていなくとも最適化処理を行うようにしてもよい。
本発明の実施の形態では、リスト画面100、リスト画面100(A)、リスト画面101、リスト画面101(A)を、ジョブキュー21が保持する印刷ジョブをリスト表示する画面として説明したが、ジョブキュー21が保持する印刷ジョブをリスト表示する画面はこれに限らない。また表示部31に一度に表示可能な印刷ジョブの数は5つに限定しない。
本発明の実施の形態では、第1表示態様と第2表示態様を、ケース1〜3のいずれに該当するかに応じて切り替えていたが、他の基準で切り替えを行ってもよい。
不利益度(α)および利益度(β)の算出方法は、実施の形態で説明したものに限定されない。
3…LAN
7…画像形成システム
10…画像形成装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…ハードディスク装置
16…画像処理部
17…画像読取部
18…プリンタ部
19…ファクシミリ通信部
20…ネットワーク通信部
21…ジョブキュー
22…ジョブ受付部
23…実行条件判定部
24…画像用RAM
30…操作パネル
31…表示部
32…操作部
33…スイッチ部
34…タッチパネル部
40…PC端末
90…第1印刷ジョブ
91…第2印刷ジョブ
92…結合後の印刷ジョブ
100…リスト画面
100(A)…リスト画面
101…リスト画面
101(A)…リスト画面
A…画像

Claims (14)

  1. 印刷ジョブを受け付けるジョブ受付部と、
    実行待ちの前記印刷ジョブを保持するジョブ保持部と、
    画像用メモリと、
    前記印刷ジョブに含まれる印刷データをラスタデータに展開して前記画像用メモリに保存する展開部と
    前記展開部が展開して前記画像用メモリに保存されているラスタデータに基づいて画像形成を行う画像形成部と、
    前記ジョブ保持部の保持する第1印刷ジョブの印刷データと、前記第1印刷ジョブよりも実行順が後の第2印刷ジョブの印刷データが、前記展開部が展開した場合に同一のラスタデータになるか否かを判断する判断部と、
    前記印刷ジョブの実行を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1印刷ジョブの印刷データと前記第2印刷ジョブの印刷データが、前記展開部が展開した場合に同一のラスタデータになると前記判断部が判断した場合に、前記第1印刷ジョブの次に前記第2印刷ジョブを実行させるとともに、第2印刷ジョブの画像形成を、前記第2印刷ジョブの印刷データをラスタデータに展開せず、前記第1印刷ジョブの印刷データを前記展開部が展開して前記画像用メモリに保存されているラスタデータを利用して前記画像形成部に行わせる最適化処理を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記印刷データは、ラスタデータに展開前の元データと、印刷設定情報とを含み、前記判断部は、前記元データと前記印刷設定情報から前記判断を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記最適化処理では、前記第1印刷ジョブと前記第2印刷ジョブを結合して1個の印刷ジョブとして処理する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ジョブ保持部が保持している印刷ジョブの一覧を表示する表示部を有し、
    前記制御部は、前記最適化処理が適用される印刷ジョブが存在する場合の前記一覧の表示態様として、第1表示態様と、前記最適化処理が行われることを通知しかつ同時に表示可能な印刷ジョブの数が前記第1表示態様より少なくなる第2表示態様とを、切り替え可能に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、自装置での資源の使用状況を示す値が所定値以上の場合に、前記最適化処理を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記画像用メモリの書き換え回数が一定以上となった場合に前記最適化処理を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記ジョブ保持部が保持する印刷ジョブの順において、前記第1印刷ジョブと前記第2印刷ジョブの間に他の印刷ジョブがある場合は、前記最適化処理の実行によって前記他の印刷ジョブの待ち時間が増加する不利益度と、前記最適化処理の実行により前記第2印刷ジョブの後の印刷ジョブの待ち時間が減少する利益度とを比較し、前記不利益度が前記利益度より低い場合のみ前記最適化処理を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. 画像形成装置に印刷ジョブを送信するジョブ投入装置と、
    前記ジョブ投入装置から印刷ジョブを受け付けるジョブ受付部と、前記ジョブ受付部が受けた前記印刷ジョブを保持するジョブ保持部と、画像用メモリと、前記印刷ジョブに含まれる印刷データをラスタデータに展開して前記画像用メモリに保存する展開部と、前記展開部が展開して前記画像用メモリに保存されているラスタデータに基づいて画像形成を行う画像形成部を備える前記画像形成装置とを有する画像形成システムであって、
    前記ジョブ投入装置は、前記送信した印刷ジョブの情報を一定期間保存するジョブ情報記憶部と、第1印刷ジョブを送信してから一定期間内に第2印刷ジョブを送信する場合に、前記ジョブ情報記憶部が保存している前記情報に基づいて、前記第1印刷ジョブの印刷データと、前記第2印刷ジョブの印刷データが、前記展開部が展開した場合に同一のラスタデータになるか否かを判断する判断部を備え、前記第1印刷ジョブの印刷データと前記第2印刷ジョブの印刷データが、前記展開部が展開した場合に同一のラスタデータになると前記判断部が判断した場合は、前記第2印刷ジョブを前記第1印刷ジョブと対応付けして前記画像形成装置に送信し、
    前記画像形成装置は、前記第2印刷ジョブを受け付けたときに、前記第2印刷ジョブに対応付けされている前記第1印刷ジョブを前記ジョブ保持部が保持している場合は、前記第1印刷ジョブの次に前記第2印刷ジョブを実行するとともに、前記第2印刷ジョブの画像形成を、前記第2印刷ジョブの印刷データをラスタデータに展開せず、前記第1印刷ジョブの印刷データを前記展開部が展開して前記画像用メモリに保存されているラスタデータを利用して前記画像形成部に行わせる最適化処理を行う
    ことを特徴とする画像形成システム。
  9. 前記印刷データは、ラスタデータに展開前の元データと、印刷設定情報とを含み、前記判断部は、前記元データと前記印刷設定情報から前記判断を行う
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 前記最適化処理では、前記第1印刷ジョブと前記第2印刷ジョブを結合して1個の印刷ジョブとして処理する
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成システム。
  11. 前記画像形成装置は、前記ジョブ保持部が保持している印刷ジョブの一覧を表示する表示部をさらに備え、前記最適化処理が適用される印刷ジョブが存在する場合の前記一覧の表示態様として、第1表示態様と、前記最適化処理が行われることを通知しかつ同時に表示可能な印刷ジョブの数が前記第1表示態様より少なくなる第2表示態様とを、切り替え可能に有する
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1つに記載の画像形成システム。
  12. 前記画像形成装置は、自装置での資源の使用状況を示す値が所定値以上の場合に、前記最適化処理を行う
    ことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1つに記載の画像形成システム。
  13. 前記画像形成装置は、前記画像用メモリの書き換え回数が一定以上となった場合に前記最適化処理を行う
    ことを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1つに記載の画像形成システム。
  14. 前記画像形成装置は、前記ジョブ保持部が保持する印刷ジョブの順において、前記第1印刷ジョブと前記第2印刷ジョブの間に他の印刷ジョブがある場合は、前記最適化処理の実行によって前記他の印刷ジョブの待ち時間が増加する不利益度と、前記最適化処理の実行により前記第2印刷ジョブの後の印刷ジョブの待ち時間が減少する利益度とを比較し、前記不利益度が前記利益度より低い場合のみ前記最適化処理を行う
    ことを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1つに記載の画像形成システム。
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