JP2017017788A - スイッチング素子の駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁素子の数を減らすことができるスイッチング素子の駆動回路を提供する。
【解決手段】駆動回路ICupは、第1〜第3磁気カプラ60〜62を備えている。第1磁気カプラ60について説明すると、第1磁気カプラ60は、第1送信部60a、第1送信側コイル60b、第1受信側コイル60c及び第1受信部60dを有している。第1送信部60aは、駆動信号gup及びスイッチング速度SWVのそれぞれが互いに識別可能となる形で、駆動信号gup及びスイッチング速度SWVのそれぞれをパルス信号に変換して第1送信側コイル60bに出力する。第1受信部60dは、第1受信側コイル60cから出力されたパルス信号に基づいて、駆動信号gup及びスイッチング速度SWVのそれぞれを復元する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、スイッチング素子を駆動する駆動回路に関する。
従来、例えば下記特許文献1に見られるように、IGBT等のスイッチング素子を駆動する駆動回路が知られている。詳しくは、この駆動回路は駆動制御部を備え、駆動制御部は、入力された駆動信号に基づいて、スイッチング素子をオンオフ駆動する。この際、駆動制御部は、スイッチング素子に流れる電流の検出値に基づいて、スイッチング素子のスイッチング速度を変更する。
特開2011−10441号公報
上記駆動制御部が備えられる高圧システムと、駆動信号を生成する信号生成部が備えられる低圧システムとは、電気的に絶縁されている。このため、信号生成部から駆動制御部まで駆動信号を伝達するためには、駆動回路に絶縁素子を備える必要がある。絶縁素子は、低圧システムと高圧システムとの間を電気的に絶縁しつつ、低圧システムから高圧システムへと信号を伝達するフォトカプラ等の素子である。
ここで、駆動信号に加えて、駆動制御部に対して指示すべきスイッチング速度に関する情報も低圧システムにおいて生成される構成では、駆動信号を伝達する絶縁素子に加えて、スイッチング速度にかかわる情報を伝達する絶縁素子を駆動回路に備える必要がある。この場合、伝達すべき情報の種類が増加することにより絶縁素子の数が増加し、駆動回路の体格が大きくなる懸念がある。
なお、駆動信号やスイッチング速度にかかわる情報に限らず、スイッチング素子の駆動回路において低圧システムと高圧システムとの間で複数の情報を伝達する必要がある場合、絶縁素子の数が増加する問題が同様に生じ得る。
本発明は、絶縁素子の数を減らすことができるスイッチング素子の駆動回路を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、スイッチング素子(Sup〜Swn)の駆動にかかわる複数の情報のそれぞれが互いに識別可能となる形で、前記複数の情報のそれぞれをパルス信号に変換して出力する送信側変換部(60a〜62a;70a,80a;90a)と、前記送信側変換部から出力されたパルス信号が入力される送信側コイル(60b〜62b;70b,70d,80b,80d;90b)と、前記送信側変換部及び前記送信側コイルのそれぞれが設けられた領域と電気的に絶縁された領域に設けられ、前記送信側コイルと磁気結合された受信側コイル(60c〜62c;70c,70e,80c,80e;90c)と、前記受信側コイルとともに前記電気的に絶縁された領域に設けられ、前記受信側コイルから出力されたパルス信号に基づいて、前記複数の情報のそれぞれを復元する受信側変換部(60d〜62d;70f,80f;90d)と、を備えることを特徴とする。
上記発明では、送信側変換部により、スイッチング素子の駆動にかかわる複数の情報のそれぞれがパルス信号に変換される。変換されたパルス信号は、送信側コイルに入力される。絶縁素子としての送信側コイル及び受信側コイルが互いに磁気結合されているため、送信側コイルに入力されたパルス信号は、受信側コイルから出力される。
ここで、送信側変換部により、複数の情報のそれぞれが互いに識別可能となる形で、複数の情報のそれぞれがパルス信号に変換されている。このため、受信側変換部により、受信側コイルから出力されたパルス信号に基づいて、複数の情報のそれぞれを復元することができる。このように上記発明によれば、共通の送信側コイル及び受信側コイルを用いて、互いに電気的に絶縁された一方の領域から他方の領域へと複数の情報のそれぞれを伝達することができる。これにより、駆動回路に備えられる絶縁素子の数を減らすことができる。
第1実施形態にかかる車載モータ制御システムの全体構成図。 駆動回路の構成を示す図。 充放電処理の手順を示すフローチャート。 素子温度等を時比率信号に変換する手法を示すタイムチャート。 素子温度及びセンス電圧と時比率との関係を示す図。 低圧システムから高圧システムへの情報伝達手法を示すタイムチャート。 低圧システムから高圧システムへの情報伝達手法を示すタイムチャート。 高圧システムから低圧システムへの情報伝達手法を示すタイムチャート。 第2実施形態にかかる高圧システムから低圧システムへの情報伝達手法を示すタイムチャート。 第3実施形態にかかる低圧システムから高圧システムへと情報を伝達する磁気カプラの構成を示す図。 高圧システムから低圧システムへと情報を伝達する磁気カプラの構成を示す図。 低圧システムから高圧システムへの情報伝達手法を示すタイムチャート。 高圧システムから低圧システムへの情報伝達手法を示すタイムチャート。 第4実施形態にかかる高圧システムから低圧システムへと情報を伝達する磁気カプラの構成を示す図。 高圧システムから低圧システムへの情報伝達手法を示すタイムチャート。 その他の実施形態にかかる低圧システムから高圧システムへの情報伝達手法を示すタイムチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明を、車載主機として回転電機(モータジェネレータ)を搭載した車両に適用した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、車両は、バッテリ10、インバータ20、モータジェネレータ30、及び制御装置40を備えている。
モータジェネレータ30は、車載主機であり、図示しない駆動輪と動力伝達可能とされている。モータジェネレータ30は、インバータ20を介してバッテリ10に電気的に接続されている。本実施形態では、モータジェネレータ30として、3相のものを用いている。モータジェネレータ30としては、例えば、永久磁石同期モータを用いることができる。また、バッテリ10は、例えば百V以上となる端子間電圧を有する蓄電池である。バッテリ10としては、例えば、リチウムイオン蓄電池や、ニッケル水素蓄電池を用いることができる。
インバータ20は、U,V,W相上アームスイッチング素子Sup,Svp,Swpと、U,V,W相下アームスイッチング素子Sun,Svn,Swnとの直列接続体を3組備えている。各直列接続体は、平滑コンデンサ21に並列接続されている。各直列接続体の接続点には、モータジェネレータ30のU,V,W相巻線の一端が接続されている。
ちなみに本実施形態では、各スイッチング素子とSup〜Swnして、電圧制御形の半導体スイッチング素子を用いており、具体的にはIGBTを用いている。各スイッチング素子Sup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnには、各フリーホイールダイオードDup,Dun,Dvp,Dvn,Dwp,Dwnが逆並列に接続されている。
本実施形態にかかる制御システムは、電圧センサ41と、相電流センサ42とを備えている。電圧センサ41は、平滑コンデンサ21の端子間電圧を電源電圧VHとして検出する電圧検出部である。相電流センサ42は、モータジェネレータ30に流れる各相電流のうち、少なくとも2相分の電流を検出する相電流検出部である。
電圧センサ41によって検出された電源電圧VH、及び相電流センサ42によって検出された相電流Ipcは、制御装置40に入力される。制御装置40は、モータジェネレータ30の制御量をその指令値に制御すべく、インバータ20を操作する。本実施形態では、制御量をトルクとし、指令値を指令トルクTrqとする。制御装置40は、インバータ20の各スイッチング素子Sup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnをオンオフ駆動すべく、駆動信号gup,gun,gvp,gvn,gwp,gwnを、各スイッチング素子Sup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnに対して個別に設けられた駆動回路ICup,ICun,ICvp,ICvn,ICwp,ICwnに対して出力する。駆動信号gup〜gwnは、1スイッチング周期において波形の立ち上がり及び立ち下がりをそれぞれ1回ずつ有する2値の論理信号であり、1ビットの情報量を有する。制御装置40は、例えば、電気角で互いに位相が120°ずれた3相指令電圧とキャリア信号(例えば三角波信号)との大小比較に基づくPWM処理により、各駆動信号gup,gun,gvp,gvn,gwp,gwnを生成する。駆動信号gup〜gwnは、各スイッチング素子Sup〜Swnのオン状態への切り替えを指示するオン指令と、オフ状態への切り替えを指示するオフ指令とのいずれかをとる。本実施形態において、駆動信号は、「H」によってオン指令を示し、「L」によってオフ指令を示す。上アーム側の駆動信号gup,gvp,gwpと、対応する下アーム側の駆動信号gun,gvn,gwnとは、互いに相補的な信号となっている。このため、上アームスイッチング素子Sup、Svp,Swpと、対応する下アームスイッチング素子Sun,Svn,Swnとは、交互にオン状態とされる。
制御装置40は、電圧センサ41によって検出された電源電圧VHに基づいて、各スイッチング素子Sup〜Swnのスイッチング速度SWVを設定する。本実施形態において、制御装置40は、電源電圧VHが規定電圧Vα(>0)よりも低いと判断した場合、スイッチング速度SWVを高速度に設定し、電源電圧VHが規定電圧Vα以上であると判断した場合、スイッチング速度SWVを低速度に設定する。この設定は、スイッチング素子Sup〜Swnの信頼性を維持しつつ、スイッチング損失を低減させるためのものである。つまり、電源電圧VHが低いほど、スイッチング素子Sup〜Swnのオン状態及びオフ状態のうち一方から他方へと切り替えられる場合に生じるサージ電圧が低くなる。このため、電源電圧VHが低いほど、コレクタ及びエミッタ間電圧の許容上限値に対して、スイッチング素子Sup〜Swnのオン状態及びオフ状態のうち一方から他方へと切り替えられる場合のコレクタ及びエミッタ間電圧の余裕度が大きくなる。
本実施形態において、制御装置40は、車載システムのうち、低圧領域としての低圧システムに備えられている。一方、バッテリ10、インバータ20、及びモータジェネレータ30は、車載システムのうち、低圧システムと電気的に絶縁されたシステムであって、高圧領域としての高圧システムに備えられている。他方、駆動回路ICup〜ICwnは、低圧システム及び高圧システムの双方にまたがった状態で車載システムに備えられている。
続いて、図2を用いて、上記駆動回路ICup〜ICwnの構成について説明する。本実施形態における各スイッチング素子Sup〜Swnに対応する各駆動回路ICup〜ICwnは、基本的には同じ構成である。このため、以降、インバータ20のU相上アームスイッチング素子Supに対応する駆動回路ICupを例にして説明する。
<1.駆動回路の基本的構成>
図示されるように、駆動回路ICupは、1チップ化された半導体集積回路である1つのドライブIC50と、所定の出力電圧(例えば15V)を有する定電圧電源51とを備えている。ドライブIC50は、スイッチング素子Supを駆動対象とする。定電圧電源51には、ドライブIC50の第1高圧側端子PH1を介して、PチャネルMOSFET(以下「第1充電用スイッチ52a」という。)のドレインと、PチャネルMOSFET(以下「第2充電用スイッチ52b」という。)のドレインとのそれぞれが接続されている。第1充電用スイッチ52aのソースには、第1充電用抵抗体53aを介して、ドライブIC50の第2高圧側端子PH2が接続されている。第2充電用スイッチ52bのソースには、第2充電用抵抗体53bを介して、第2高圧側端子PH2が接続されている。本実施形態において、第1充電用抵抗体53aの抵抗値Rcaは、第2充電用抵抗体53bの抵抗値Rcbよりも小さく設定されている。
第2高圧側端子PH2には、スイッチング素子Supの開閉制御端子(ゲート)が接続されている。スイッチング素子Supのゲートには、ドライブIC50の第3高圧側端子PH3を介して、NチャネルMOSFET(以下「第1放電用スイッチ54a」という。)のドレインと、NチャネルMOSFET(以下「第2放電用スイッチ54b」という。)のドレインとのそれぞれが接続されている。第1放電用スイッチ54aのソースには、第1放電用抵抗体55aを介して、ドライブIC50の第4高圧側端子PH4が接続されている。第2放電用スイッチ54bのソースには、第2放電用抵抗体55bを介して、第4高圧側端子PH4が接続されている。第4高圧側端子PH4には、スイッチング素子Supの出力端子であるエミッタに接続されている。本実施形態において、第1放電用抵抗体55aの抵抗値Rdaは、第2放電用抵抗体55bの抵抗値Rdbよりも小さく設定されている。
スイッチング素子Supは、入力端子であるコレクタとエミッタとの間に流れる電流(以下「コレクタ電流」という。)と相関を有する微少電流を出力するセンス端子Stを備えている。センス端子Stには、センス抵抗体56を介してエミッタが接続されている。これにより、センス端子Stから出力される微少電流によってセンス抵抗体56に電圧降下が生じる。このため、センス抵抗体56のうちセンス端子St側の電位であるセンス電圧Vseを、コレクタ電流と相関を有する電気的な状態量とすることができる。なお、センス抵抗体56の両端のうちセンス端子St側は、ドライブIC50の第5高圧側端子PH5を介して、ドライブIC50の駆動制御部57に接続されている。
スイッチング素子Sup付近には、スイッチング素子Sup及びフリーホイールダイオードDupを温度検出対象とする温度検出部58が設けられている。温度検出部58としては、例えば、感温ダイオードやサーミスタを用いることができる。温度検出部58によって検出された温度(以下「素子温度TD」という。)は、ドライブIC50の第6高圧側端子PH6を介して、駆動制御部57に入力される。
駆動制御部57は、制御装置40から伝達された駆動信号gup及びスイッチング速度SWVに基づいて、充電処理及び放電処理を交互に行うことでスイッチング素子Supを駆動する。
図3に、本実施形態にかかる充放電処理の手順を示す。この処理は、駆動制御部57によって例えば所定周期で繰り返し実行される。なお本実施形態にかかる駆動制御部57は、ハードウェアであるため、上記充放電処理は、実際にはロジック回路によって実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、駆動信号gupがオフ指令からオン指令に切り替えられたか否かを判断する。ステップS10においてオン指令に切り替えられたと判断した場合には、ステップS11に進み、スイッチング速度SWVが高速度に設定されているか否かを判断する。
ステップS11において高速度に設定されていると判断した場合には、ステップS12に進み、第1充電用スイッチ52aをオンし、第2充電用スイッチ52b、第1放電用スイッチ54a及び第2放電用スイッチ54bをオフする。これにより、ゲート充電速度が高速度とされる。
一方、ステップS11において低速度に設定されていると判断した場合には、ステップS13に進み、第2充電用スイッチ52bをオンし、第1充電用スイッチ52a、第1放電用スイッチ54a及び第2放電用スイッチ54bをオフする。これにより、ゲート充電速度が低速度とされる。
第1充電用スイッチ52a又は第2充電用スイッチ52bがオンされることにより、エミッタに対するゲートの電位(ゲート電圧)が上昇する。これにより、スイッチング素子Supがオン状態に切り替えられる。
ステップS10において否定判断した場合には、ステップS14に進み、駆動信号gupがオン指令からオフ指令に切り替えられたか否かを判断する。ステップS10においてオン指令に切り替えられたと判断した場合には、ステップS15に進み、スイッチング速度SWVが高速度に設定されているか否かを判断する。
ステップS15において高速度に設定されていると判断した場合には、ステップS16に進み、第1放電用スイッチ54aをオンし、第2放電用スイッチ54b、第1充電用スイッチ52a及び第2充電用スイッチ52bをオフする。これにより、ゲート放電速度が高速度とされる。
一方、ステップS15において低速度に設定されていると判断した場合には、ステップS17に進み、第2放電用スイッチ54bをオンし、第1放電用スイッチ54a、第1充電用スイッチ52a及び第2充電用スイッチ52bをオフする。これにより、ゲート放電速度が低速度とされる。
第1放電用スイッチ54a又は第2放電用スイッチ54bがオンされることにより、ゲート電圧が低下する。これにより、スイッチング素子Supがオフ状態に切り替えられる。
ステップS14において否定判断した場合には、ステップS18に進み、第1充電用スイッチ52a、第2充電用スイッチ52b、第1放電用スイッチ54a及び第2放電用スイッチ54bのそれぞれのスイッチング状態をそのまま維持する。
先の図2の説明に戻り、駆動制御部57は、種々の異常判断処理を行う。本実施形態では、異常判断処理に、過電流判断処理及び過熱判断処理が含まれる。
過電流判断処理は、センス電圧Vseが上限電圧を超えたと判断された場合、スイッチング素子Supに過電流が流れている過電流異常が生じていると判断する処理である。駆動制御部57は、過電流異常が生じていると判断した場合、2値の論理信号である第1フェール信号FL2の論理を反転させる。本実施形態において、駆動制御部57は、過電流異常が生じていると判断した場合、第1フェール信号FL1の論理を「H」とし、過電流異常が生じていないと判断した場合、第1フェール信号FL1の論理を「L」とする。
過熱判断処理は、素子温度TDが上限温度を超えたと判断された場合、スイッチング素子Sup及びフリーホイールダイオードDupのうち少なくとも一方が過熱状態である過熱異常が生じていると判断する処理である。駆動制御部57は、過熱異常が生じていると判断した場合、2値の論理信号である第2フェール信号FL2の論理を反転させる。本実施形態において、駆動制御部57は、過熱異常が生じていると判断した場合、第2フェール信号FL2の論理を「H」とし、過熱異常が生じていないと判断した場合、第2フェール信号FL2の論理を「L」とする。第1フェール信号FL1及び第2フェール信号FL2は、スイッチング素子Supの駆動にかかわる異常の有無を示す信号である。なお本実施形態において、駆動制御部57がフェール信号生成部に相当する。
<2.駆動回路の特徴的構成>
次に、本実施形態にかかる特徴的構成について説明する。この特徴的構成は、低圧システムから高圧システムへと駆動信号gup及びスイッチング速度SWVを伝達する構成と、高圧システムから低圧システムへと情報伝達する構成とを含む。
まず、低圧システムから高圧システムへと情報伝達する構成について説明する。駆動回路ICupは、第1磁気カプラ60を備えている。第1磁気カプラ60は、第1送信部60a、第1送信側コイル60b、第1送信側コイル60bと磁気結合された第1受信側コイル60c、及び第1受信部60dを備えている。第1送信側コイル60b及び第1受信側コイル60cは、例えばパルストランスを構成する。第1送信部60a及び第1送信側コイル60bは低圧システムに備えられ、第1受信側コイル60c及び第1受信部60dは高圧システムに備えられている。なお本実施形態において、第1送信部60aが駆動信号送信部に相当し、第1受信部60dが駆動信号受信部に相当する。また、第1送信側コイル60bが駆動信号送信コイルに相当し、第1受信側コイル60cが駆動信号受信コイルに相当する。
第1送信部60aは、ドライブIC50の第1低圧側端子PL1から入力された駆動信号gupと、ドライブIC50の第2低圧側端子PL2から入力されたスイッチング速度SWVとを、第1送信側コイル60b及び第1受信側コイル60cを介して第1受信部60dに伝達する。第1受信部60dは、伝達された駆動信号gup及びスイッチング速度SWVを駆動制御部57に出力する。
続いて、高圧システムから低圧システムへと情報伝達する構成について説明する。駆動回路ICupは、第2磁気カプラ61及び第3磁気カプラ62と、第1PWMコンパレータ63及び第2PWMコンパレータ64と、キャリア生成回路65とを備えている。第1PWMコンパレータ63、第2PWMコンパレータ64及びキャリア生成回路65は、高圧システムに備えられている。なお本実施形態において、第1PWMコンパレータ63、第2PWMコンパレータ64及びキャリア生成回路65が時比率信号生成部に相当する。
第1PWMコンパレータ63の非反転入力端子には、第6高圧側端子PH6から素子温度TDが入力され、第2PWMコンパレータ64の非反転入力端子には、第5高圧側端子PH5からセンス電圧Vseが入力される。各PWMコンパレータ63,64の反転入力端子には、キャリア生成回路65から周期的に変動するキャリア信号CSが入力される。本実施形態では、キャリア信号CSとして三角波信号を用いる。
各PWMコンパレータ63,64は、図4に示すように、非反転入力端子の入力信号と、キャリア信号CSとの大小比較により、非反転入力端子の入力信号をパルス幅変調して出力する。これにより、各PWMコンパレータ63,64の出力信号は、非反転入力端子の入力信号に応じて、キャリア信号CSの1周期に対する論理「H」の期間の比率である時比率Dutyが変化する信号となる。本実施形態において、時比率Dutyは、キャリア信号CSの1周期tcに対して出力信号の論理が「H」となる期間thの割合「th/tc」のことである。本実施形態では、第1PWMコンパレータ63の出力信号を温度時比率信号SigTとし、第2PWMコンパレータ64の出力信号を電流時比率信号SigIとする。本実施形態では、図5に示すように、各時比率信号SigT,SigIの時比率Dutyと、素子温度TD,センス電圧Vseとが一義的に関係付けられる。詳しくは、各時比率信号SigT,SigIの時比率Dutyが高いほど、素子温度TD,センス電圧Vseが大きくなる。
先の図2の説明に戻り、第2磁気カプラ61は、第2送信部61a、第2送信側コイル61b、第2送信側コイル61bと磁気結合された第2受信側コイル61c、及び第2受信部61dを備えている。第2送信側コイル61b及び第2受信側コイル61cは、例えばパルストランスを構成する。第2送信部61a及び第2送信側コイル61bは高圧システムに備えられ、第2受信側コイル61c及び第2受信部61dは低圧システムに備えられている。
第2送信部61aは、第1PWMコンパレータ63から出力された温度時比率信号SigTと、駆動制御部57から出力された第1フェール信号FL1とを、第2送信側コイル61b及び第2受信側コイル61cを介して第2受信部61dに伝達する。第2受信部61dは、伝達された温度時比率信号SigTを、ドライブIC50の第3低圧側端子PL3を介して制御装置40に出力し、伝達された第1フェール信号FL1を、ドライブIC50の第4低圧側端子PL4を介して制御装置40に出力する。
第3磁気カプラ62は、第3送信部62a、第3送信側コイル62b、第3送信側コイル62bと磁気結合された第3受信側コイル62c、及び第3受信部62dを備えている。第3送信側コイル62b及び第3受信側コイル62cは、例えばパルストランスを構成する。第3送信部62a及び第3送信側コイル62bは高圧システムに備えられ、第3受信側コイル62c及び第3受信部62dは低圧システムに備えられている。
第3送信部62aは、第2PWMコンパレータ64から出力された電流時比率信号SigIと、駆動制御部57から出力された第2フェール信号FL2とを、第3送信側コイル62b及び第3受信側コイル62cを介して第3受信部62dに伝達する。第3受信部62dは、伝達された電流時比率信号SigIを、ドライブIC50の第5低圧側端子PL5を介して制御装置40に出力し、伝達された第2フェール信号FL2を、ドライブIC50の第5低圧側端子PL5を介して制御装置40に出力する。
なお本実施形態において、第2送信部61a及び第3送信部62aが物理量送信部に相当し、第2受信部61d及び第3受信部62dが物理量受信部に相当する。また、第2送信側コイル61b及び第3送信側コイル62bが物理量送信コイルに相当し、第2受信側コイル61c及び第3受信側コイル62cが物理量受信コイルに相当する。
続いて、図6及び図7を用いて、第1送信部60a及び第1受信部60dの処理について説明する。詳しくは、図6(a),図7(a)は制御装置40から第1送信部60aに入力される駆動信号gupの推移を示し、図6(b),図7(b)は制御装置40から第1送信部60aに入力されるスイッチング速度SWVの推移を示し、図6(c),図7(c)は第1送信部60aから第1送信側コイル60bに出力されるパルス信号の推移を示す。また、図6(d),図7(d)は第1受信部60dから駆動制御部57へと出力される駆動信号gupの推移を示し、図6(e),図7(e)は第1受信部60dから駆動制御部57へと出力されるスイッチング速度SWVの推移を示す。
なお、図6及び図7では、スイッチング素子Supの1スイッチング周期をTswで示している。また、図6及び図7では、便宜上、第1送信部60aからパルス信号が出力されてから、このパルス信号が第1送信側コイル60b及び第1受信側コイル60cを介して第1受信部60dに入力されるまでの遅れ時間等を無視している。
まず、図6を用いて説明する。図6には、第1送信部60aに入力される駆動信号gupが周期的にオン指令及びオフ指令に切り替えられる状況下、スイッチング速度SWVが高速度とされたままのタイムチャートを示す。
第1送信部60aは、入力される駆動信号gupがオフ指令からオン指令に切り替えられたと判断した場合、駆動信号gupの立ち上がりが検出されたと判断する。この場合、第1送信部60aは、第1パルス信号としての立ち上がりパルス信号の出力を決定し、図6(c)に示すように、立ち上がりパルス信号を第1送信側コイル60bに出力する。本実施形態において、立ち上がりパルス信号は、正の符号を有する複数のパルス信号であり、具体的には2つのパルス信号である。また本実施形態では、2つのパルス信号のそれぞれの立ち上がりエッジの時間間隔を遅れ時間Tlagとして表す。
また、第1送信部60aは、入力される駆動信号gupがオン指令からオフ指令に切り替えられたと判断した場合、駆動信号gupの立ち下がりが検出されたと判断する。この場合、第1送信部60aは、図6(c)に示すように、第2パルス信号としての立ち下がりパルス信号を第1送信側コイル60bに出力する。本実施形態において、立ち下がりパルス信号は、正の符号を有する1つのパルス信号であり、2つのパルス信号である立ち上がりパルス信号と識別可能な信号である。
第1受信部60dは、第1受信側コイル60cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジをカウントする機能を有している。第1受信部60dは、第1受信側コイル60cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が2回であると判断した場合、図6(d)に示すように、駆動制御部57に出力する駆動信号gupをオフ指令からオン指令に切り替える。ここで図6(d)には、第1受信部60dによって1回目のパルス信号の立ち上がりエッジがカウントされてから、第1受信部60dから出力される駆動信号gupがオフ指令からオン指令に切り替えられるまでの時間を上記遅れ時間Tlagとして示している。
また、第1受信部60dは、第1受信側コイル60cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が1回であると判断した場合、この判断タイミングから遅れ時間Tlag経過後において、駆動制御部57に出力する駆動信号gupをオン指令からオフ指令に切り替える。
ちなみに本実施形態において、第1受信部60dは、パルス信号の立ち上がりエッジが最初に検出されてから規定時間内にパルス信号の立ち上がりエッジが続けて検出されない場合、立ち上がり回数のカウント回数を0にリセットすることとしている。これにより、第1受信部60dは、パルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が1であるか2であるかを判別することができ、オフ指令への切り替えタイミング、及びオン指令への切り替えタイミングのそれぞれの情報を復元できる構成とされている。
続いて、図7に、第1送信部60aに入力されるスイッチング速度SWVが高速度から低速度に切り替えられる場合のタイムチャートを示す。
第1送信部60aは、入力されたスイッチング速度SWVが低速度であると判断した場合、その判断直後における2つのパルス信号である立ち上がりパルス信号に続けて、追加パルス信号としての速度パルス信号を出力する。本実施形態において、速度パルス信号は、1つのパルス信号である。このため、スイッチング速度SWVが低速度である場合、第1送信部60aは、駆動信号gupのオン指令への切り替え時において、立ち上がりパルス信号及び速度パルス信号として3つのパルス信号を連続して出力する。一方、第1送信部60aは、入力されたスイッチング速度SWVが高速度であると判断した場合、その判断直後における立ち上がりパルス信号に続けて、速度パルス信号を出力しない。このように、スイッチング速度SWVが低速度である場合、立ち上がりパルス信号に続けて出力されるパルス数は1つであり、スイッチング速度SWVが高速度である場合、立ち上がりパルス信号に続けて出力されるパルス数は0である。スイッチング速度SWVと、立ち上がりパルス信号に続けて出力されるパルス数とは、予め関係付けられている。
第1受信部60dは、第1受信側コイル60cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が2回であると判断した場合、駆動制御部57に出力するスイッチング速度SWVを高速度とする。一方、第1受信部60dは、第1受信側コイル60cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が3回であると判断した場合、駆動制御部57に出力するスイッチング速度SWVを低速度に切り替える。
続いて、図8を用いて、第2送信部61a及び第2受信部61dの処理について説明する。詳しくは、図8(a)は第1PWMコンパレータ63から第2送信部61aに入力される温度時比率信号SigTの推移を示し、図8(b)は駆動制御部57から第2送信部61aに入力される第1フェール信号FL1の推移を示し、図8(c)は第2送信部61aから第2送信側コイル61bに出力されるパルス信号の推移を示す。また、図8(d)は第2受信部61dから制御装置40へと出力される温度時比率信号SigTの推移を示し、図8(e)は第2受信部61dから制御装置40へと出力される第1フェール信号FL1の推移を示す。
なお、図8では、第2送信部61aからパルス信号が出力されてから、このパルス信号が第2送信側コイル61b及び第2受信側コイル61cを介して第2受信部61dに入力されるまでの遅れ時間などを無視している。
第2送信部61aは、入力される温度時比率信号SigTの立ち上がりエッジを検出したと判断した場合、第1パルス信号としての立ち上がりパルス信号を第2送信側コイル61bに出力する。本実施形態において、立ち上がりパルス信号は、正の符号を有する複数のパルス信号であり、具体的には2つのパルス信号である。なお本実施形態では、2つのパルス信号のそれぞれの立ち上がりエッジの時間間隔を、先の図6及び図7と同様に、遅れ時間Tlagとして表す。
また、第2送信部61aは、入力される温度時比率信号SigTの立ち下がりエッジを検出したと判断した場合、第2パルス信号としての立ち下がりパルス信号を第2送信側コイル61bに出力する。本実施形態において、立ち下がりパルス信号は、正の符号を有する1つのパルス信号である。
さらに、第2送信部61aは、入力される第1フェール信号FL1の論理が「L」から「H」に反転したと判断した場合、その判断直後における立ち上がりパルス信号に続けて、追加パルス信号としてのフェールパルス信号を第2送信側コイル61bに出力する。本実施形態において、フェールパルス信号は、複数のパルス信号であり、具体的には2つのパルス信号である。フェールパルス信号は、時間軸上において立ち上がりパルス信号と立ち下がりパルス信号との間に配置される。このため、フェールパルス信号が配置されることにより、第2送信側コイル61bに入力されてかつ第2受信側コイル61cから出力される立ち上がり,立ち下がりパルス信号の入出力特性に影響が及ぼされない構成とされている。なお、第2送信部61aは、入力される第1フェール信号FL1の論理が「H」から「L」に反転したと判断した場合、フェールパルス信号の出力を停止する。
第2受信部61dは、第2受信側コイル61cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジをカウントする機能を有している。第2受信部61dは、第2受信側コイル61cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が2回になったと判断した場合、その判断時点において制御装置40に出力する温度時比率信号SigTの論理を「L」から「H」に反転させる。ここで図8(c)には、第2受信部61dによって1回目のパルス信号の立ち上がりエッジがカウントされてから温度時比率信号SigTの論理が「H」に反転されるまでの時間を上記遅れ時間Tlagとして示している。
また、第2受信部61dは、第2受信側コイル61cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が1回であると判断した場合、この判断タイミングから遅れ時間Tlag経過後において、制御装置40に出力する温度時比率信号SigTの論理を「H」から「L」に反転させる。
さらに、第2受信部61dは、第2受信側コイル61cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が4回であると判断した場合、制御装置40に出力する第1フェール信号FL1の論理を「L」から「H」に反転させる。
なお本実施形態において、第2受信部61dは、第1受信部60dと同様に、パルス信号の立ち上がりエッジが最初に検出されてから規定時間内にパルス信号の立ち上がりエッジが続けて検出されない場合、立ち上がり回数のカウント回数を0にリセットすることとしている。これにより、第2受信部61dは、温度時比率信号SigTの論理反転タイミング、及び第1フェール信号FL1の論理反転タイミングのそれぞれの情報を復元できる構成とされている。
ちなみに、第3磁気カプラ62における情報伝達手法も、第2磁気カプラ61における情報伝達手法と同様である。このため本実施形態では、第3磁気カプラ62における情報伝達手法の説明を省略する。
制御装置40は、第2受信部61dから入力された温度時比率信号SigTに基づいて、素子温度TDを算出する。制御装置40は、算出した素子温度TDが規定温度を超えたと判断した場合、指令トルクTrqを強制的に低下させるパワーセーブ処理を行う。
制御装置40は、第3受信部62dから入力された電流時比率信号SigIに基づいて、センス電圧Vseを算出する。制御装置40は、相電流センサ42によって検出された相電流Ipcと、センス電圧Vseとを比較することにより、相電流センサ42に異常が生じているか否かを判断する。
制御装置40は、第2受信部61dから入力された第1フェール信号FL1の論理が「H」であると判断した場合、過熱異常が生じている旨判断し、第3受信部62dから入力された第2フェール信号FL2の論理が「H」であると判断した場合、過電流異常が生じている旨判断する。制御装置40は、いずれかの異常が生じている旨判断した場合、インバータ20を構成するスイッチング素子Sup〜Swnの全てをオフしてインバータ20の駆動を停止させるシャットダウン処理を行う。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
第1送信部60aにより、駆動信号が立ち上がりパルス信号及び立ち下がりパルス信号に変換され、スイッチング速度SWVが速度パルス信号に変換される。ここで、立ち上がりパルス信号のパルス数、立ち下がりパルス信号のパルス数、及び立ち下がりパルス信号と速度パルス信号との合計パルス数のそれぞれが互いに異なっている。このため、第1受信部60dにより、駆動信号の論理反転タイミング、及びスイッチング速度SWVのそれぞれを互いに識別することができる。これにより、共通の第1送信側コイル60b及び第1受信側コイル60cを用いて、低圧システムから高圧システムへと駆動信号及びスイッチング速度SWVのそれぞれを伝達することができる。これにより、駆動回路に備えられる磁気カプラの数を減らすことができ、ひいては駆動回路の体格を小さくしたり、駆動回路のコストを削減したりすることができる。
第2送信部61aにより、温度時比率信号SigTが立ち上がりパルス信号及び立ち下がりパルス信号に変換され、第1フェール信号FL1がフェールパルス信号に変換される。ここで、立ち上がりパルス信号のパルス数、立ち下がりパルス信号のパルス数、及び立ち下がりパルス信号とフェールパルス信号との合計パルス数のそれぞれが互いに異なっている。このため、第2受信部61dにより、温度時比率信号SigTの論理反転タイミング、及び第1フェール信号FL1のそれぞれを互いに識別することができる。これにより、共通の第2送信側コイル61b及び第2受信側コイル61cを用いて、高圧システムから低圧システムへと温度時比率信号SigT及び第1フェール信号FL1のそれぞれを伝達することができる。これにより、駆動回路に備えられる磁気カプラの数を減らすことができ、ひいては駆動回路の体格を小さくしたり、駆動回路のコストを削減したりすることができる。なお、第3磁気カプラ62についても同様である。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、第1受信部60d、第2受信部61d及び第3受信部62dのそれぞれの処理を変更する。詳しくは、第1受信部60dは、時間軸上で連続した複数のスイッチング周期Tswのそれぞれにおいて、第1受信側コイル60cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が2回であると判断した場合、伝達すべきスイッチング速度SWVが高速度であることを確定し、駆動制御部57に出力するスイッチング速度SWVを高速度とする。一方、第1受信部60dは、時間軸上で連続した複数のスイッチング周期Tswのそれぞれにおいて、第1受信側コイル60cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が3回であると判断した場合、伝達すべきスイッチング速度SWVが低速度であることを確定し、駆動制御部57に出力するスイッチング速度SWVを低速度とする。なお本実施形態では、複数のスイッチング周期Tswとして、2つのスイッチング周期Tswを用いる。
第2受信部61dは、時間軸上で連続した複数のキャリア信号CSの周期のそれぞれにおいて、第2受信側コイル61cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が4回であると判断した場合、制御装置40に出力する第1フェール信号FL1の論理を「H」に反転させる。
第3受信部62dは、時間軸上で連続した複数のキャリア信号CSの周期のそれぞれにおいて、第3受信側コイル62cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が4回であると判断した場合、制御装置40に出力する第2フェール信号FL2の論理を「H」に反転させる。
以上説明した処理は、各受信側コイル60c,61c,62cから出力されるパルス信号にノイズが重畳することに起因して、情報伝達精度が低下するのを回避するためのものである。具体的には例えば、過熱異常が実際に生じていないにもかかわらず、第2受信側コイル61cから出力される立ち上がりパルス信号の後にノイズが重畳することにより、第2受信部61dによって立ち上がりエッジのカウント回数が4回であると誤判断され得る。この場合、過熱異常が実際には生じていないにもかかわらず、制御装置40によってシャットダウン処理が行われてしまう懸念がある。
図9を用いて、第2受信部61dの処理を例にして説明する。なお図9は、先の図8に対応している。
時刻t1において、第2送信部61aに入力される第1フェール信号FL1の論理が「L」から「H」に反転される。このため、第2送信部61aから第2受信側コイル61cへと出力された立ち上がりパルス信号に続けて、時刻t2においてフェールパルス信号が出力される。そして、時刻t3において、時間軸上で連続したキャリア信号CSの2周期のそれぞれにおいて立ち上がりエッジのカウント回数が4回であると判断される。このため、第2受信部61dから制御装置40に出力される第1フェール信号FL1の論理が「L」から「H」に反転される。
以上説明した本実施形態によれば、各受信側コイル60c,61c,62cから出力されるパルス信号にノイズが重畳する場合であっても、情報伝達精度が低下することを回避できる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、先の図2に示した第1〜第3磁気カプラ60〜62の構成を変更する。
図10に、本実施形態にかかる第1磁気カプラ70を示す。
図示されるように、第1磁気カプラ70は、駆動信号送信部70a、第1駆動信号送信コイル70b、第1駆動信号受信コイル70c、第2駆動信号送信コイル70d、第2駆動信号受信コイル70e、及び駆動信号受信部70fを備えている。第1駆動信号送信コイル70bは第1駆動信号受信コイル70cと磁気結合され、第2駆動信号送信コイル70dは第2駆動信号受信コイル70eと磁気結合されている。駆動信号送信部70a、第1駆動信号送信コイル70b及び第2駆動信号送信コイル70dは低圧システムに備えられ、第1駆動信号受信コイル70c、第2駆動信号受信コイル70e及び駆動信号受信部70fは高圧システムに備えられている。
駆動信号送信部70aは、第1低圧側端子PL1から入力された駆動信号gupを、第1駆動信号送信コイル70b及び第1駆動信号受信コイル70cを介して駆動信号受信部70fに伝達する。また、駆動信号送信部70aは、第2低圧側端子PL2から入力されたスイッチング速度SWVを、第2駆動信号送信コイル70d及び第2駆動信号受信コイル70eを介して駆動信号受信部70fに伝達する。駆動信号受信部70fは、伝達された駆動信号gup及びスイッチング速度SWVを駆動制御部57に出力する。
図11に、本実施形態にかかる第2磁気カプラ80を示す。
図示されるように、第2磁気カプラ80は、温度信号送信部80a、第1温度信号送信コイル80b、第1温度信号受信コイル80c、第2温度信号送信コイル80d、第2温度信号受信コイル80e、及び温度信号受信部80fを備えている。第1温度信号送信コイル80bは第1温度信号受信コイル80cと磁気結合され、第2温度信号送信コイル80dは第2温度信号受信コイル80eと磁気結合されている。温度信号送信部80a、第1温度信号送信コイル80b及び第2温度信号送信コイル80dは高圧システムに備えられ、第1温度信号受信コイル80c、第2温度信号受信コイル80e及び温度信号受信部80fが低圧システムに備えられている。なお本実施形態において、温度信号送信部80aが物理量送信部に相当し、温度信号受信部80fが物理量受信部に相当する。また、第1,第2温度信号送信コイル80b,80dが第1,第2物理量送信コイルに相当し、第1,第2温度信号受信コイル80c,80eが第1,第2物理量受信コイルに相当する。
温度信号送信部80aは、第1PWMコンパレータ63から入力された温度時比率信号SigTを、第1温度信号送信コイル80b及び第1温度信号受信コイル80cを介して温度信号受信部80fに伝達する。温度信号送信部80aは、駆動制御部57から入力された第1フェール信号FL1を、第2温度信号送信コイル80d及び第2温度信号受信コイル80eを介して温度信号受信部80fに伝達する。温度信号受信部80fは、伝達された温度時比率信号SigT及び第1フェール信号FL1を制御装置40に出力する。
なお、先の図2に示した第3磁気カプラの構成も、図11に示した磁気カプラの構成と同様である。このため本実施形態では、第3磁気カプラの説明を省略する。
続いて、図12を用いて、駆動信号送信部70a及び駆動信号受信部70fの処理について説明する。詳しくは、図12(a)は制御装置40から駆動信号送信部70aに入力される駆動信号gupの推移を示し、図12(b)は制御装置40から駆動信号送信部70aに入力されるスイッチング速度SWVの推移を示す。図12(c)は、駆動信号送信部70aから第1駆動信号送信コイル70bに出力されるパルス信号の推移を示し、図12(d)は、駆動信号送信部70aから第2駆動信号送信コイル70dに出力されるパルス信号の推移を示す。図12(e)は駆動信号受信部70fから駆動制御部57へと出力される駆動信号gupの推移を示し、図12(f)は駆動信号受信部70fから駆動制御部57へと出力されるスイッチング速度SWVの推移を示す。
駆動信号送信部70aは、入力される駆動信号gupがオフ指令からオン指令に切り替えられたと判断した場合、図12(c)に示すように、立ち上がりパルス信号を第1駆動信号送信コイル70bに出力する。本実施形態において、立ち上がりパルス信号は、正の符号を有する1つのパルス信号である。
また、駆動信号送信部70aは、入力される駆動信号gupがオン指令からオフ指令に切り替えられたと判断した場合、図12(d)に示すように、立ち下がりパルス信号を第2駆動信号送信コイル70dに出力する。本実施形態において、立ち下がりパルス信号は、正の符号を有する1つのパルス信号であり、第1パルス信号と同数のパルス数である。
駆動信号送信部70aは、入力されたスイッチング速度SWVが低速度であると判断した場合、図12(d)に示すように、立ち下がりパルス信号に続けて、速度パルス信号を出力する。本実施形態において、速度パルス信号は、1つのパルス信号である。このため、スイッチング速度SWVが低速度である場合、駆動信号送信部70aは、駆動信号gupのオフ指令への切り替え時において、立ち下がりパルス信号及び速度パルス信号として2つのパルス信号を連続して出力する。一方、駆動信号送信部70aは、入力されたスイッチング速度SWVが高速度であると判断した場合、図12(d)に示すように、立ち下がりパルス信号に続けて速度パルス信号を出力しない。
駆動信号受信部70fは、各駆動信号受信コイル70c,70eから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジをカウントする機能を有している。駆動信号受信部70fは、第1駆動信号送信コイル70bから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジを検出した場合、図12(e)に示すように、駆動制御部57に出力する駆動信号gupをオフ指令からオン指令に切り替える。
駆動信号受信部70fは、第2駆動信号受信コイル70eから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジを検出した場合、その検出時点において駆動制御部57に出力する駆動信号gupをオン指令からオフ指令に切り替える。
駆動信号受信部70fは、第2駆動信号受信コイル70eから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が2回であると判断した場合、駆動制御部57に出力するスイッチング速度SWVを低速度とする。一方、駆動信号受信部70fは、第2駆動信号受信コイル70eから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が1回であると判断した場合、駆動制御部57に出力するスイッチング速度SWVを高速度とする。
ちなみに本実施形態において、駆動信号受信部70fは、パルス信号の立ち上がりエッジが最初に検出されてから規定時間内にパルス信号の立ち上がりエッジが続けて検出されない場合、立ち上がり回数のカウント回数を0にリセットすることとしている。
続いて、図13を用いて、温度信号送信部80a及び温度信号受信部80fの処理について説明する。詳しくは、図13(a)は第1PWMコンパレータ63から温度信号送信部80aに入力される温度時比率信号SigTの推移を示し、図13(b)は駆動制御部57から温度信号送信部80aに入力される第1フェール信号FL1の推移を示す。図13(c)は温度信号送信部80aから第1温度信号送信コイル80bに出力されるパルス信号の推移を示し、図13(d)は温度信号送信部80aから第2温度信号送信コイル80dに出力されるパルス信号の推移を示す。図13(e)は温度信号受信部80fから制御装置40へと出力される温度時比率信号SigTの推移を示し、図13(f)は温度信号受信部80fから制御装置40へと出力される第1フェール信号FL1の推移を示す。
温度信号送信部80aは、入力される温度時比率信号SigTの立ち上がりエッジを検出したと判断した場合、立ち上がりパルス信号を第1温度信号送信コイル80bに出力する。本実施形態において、立ち上がりパルス信号は、正の符号を有する1つのパルス信号である。
温度信号送信部80aは、入力される温度時比率信号SigTの立ち下がりエッジを検出したと判断した場合、立ち下がりパルス信号を第2温度信号送信コイル80dに出力する。本実施形態において、立ち下がりパルス信号は、正の符号を有する1つのパルス信号である。
温度信号送信部80aは、入力される第1フェール信号FL1の論理が「L」から「H」に反転したと判断した場合、立ち下がりパルス信号に続いて、フェールパルス信号を第2温度信号送信コイル80dに出力する。本実施形態において、フェールパルス信号は、複数のパルス信号であり、具体的には2つのパルス信号である。
温度信号受信部80fは、第1温度信号受信コイル80c及び第2温度信号受信コイル80eから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジをカウントする機能を有している。温度信号受信部80fは、第1温度信号受信コイル80cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジを検出した場合、図13(e)に示すように、制御装置40に出力する温度時比率信号SigTの論理を「L」から「H」に反転させる。
温度信号受信部80fは、第2温度信号受信コイル80cから出力されたパルス信号の立ち下がりエッジを検出した場合、制御装置40に出力する温度時比率信号SigTの論理を「H」から「L」に反転させる。
温度信号受信部80fは、第2温度信号受信コイル80eから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が3回であると判断した場合、制御装置40に出力する第1フェール信号FL1の論理を「L」から「H」に反転させる。
なお本実施形態において、温度信号受信部80fは、駆動信号受信部70fと同様に、パルス信号の立ち上がりエッジが最初に検出されてから規定時間内にパルス信号の立ち上がりエッジが続けて検出されない場合、立ち上がり回数のカウント回数を0にリセットすることとしている。
以上説明した本実施形態によっても、複数の情報を共通のコイルで伝達できるため、上記第1実施形態の効果に準じた効果を得ることはできる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、高圧システムから低圧システムへと情報伝達する磁気カプラの構成を変更する。詳しくは、図14に示すように、1つの磁気カプラにより、温度時比率信号SigT、第1フェール信号FL1及び第2フェール信号FL2のそれぞれを伝達する。ここで、第1フェール信号FL1及び第2フェール信号FL2のそれぞれは、2値の論理信号であり、1ビットの情報量を有する。このため、第1フェール信号FL1及び第2フェール信号FL2は、合わせて2ビットの情報量を有する。
図示されるように、磁気カプラ90は、高圧送信部90a、送信コイル90b、受信コイル90c、及び低圧受信部90dを備えている。送信コイル90bは受信コイル90cと磁気結合されている。高圧送信部90a及び送信コイル90bは高圧システムに備えられ、受信コイル90c及び低圧受信部90dは低圧システムに備えられている。
高圧送信部90aは、第1PWMコンパレータ63から入力された温度時比率信号SigTと、駆動制御部57から入力された第1フェール信号FL1及び第2フェール信号FL2とを、送信コイル90b及び受信コイル90cを介して低圧受信部90dに伝達する。低圧受信部90dは、伝達された温度時比率信号SigT、第1フェール信号FL1、及び第2フェール信号FL2を制御装置40に出力する。
続いて、図15を用いて、高圧送信部90a及び低圧受信部90dの処理について説明する。詳しくは、図15(a)は第1PWMコンパレータ63から高圧送信部90aに入力される温度時比率信号SigTの推移を示し、図15(b),(c)は駆動制御部57から高圧送信部90aに入力される第1,第2フェール信号FL1,FL2の推移を示す。図15(d)は高圧送信部90aから送信コイル90bに出力されるパルス信号の推移を示す。図15(e)は低圧受信部90dから制御装置40へと出力される温度時比率信号SigTの推移を示し、図15(f),(g)は低圧受信部90dから制御装置40へと出力される第1,第2フェール信号FL1,FL2の推移を示す。
高圧送信部90aは、入力される温度時比率信号SigTの立ち上がりエッジを検出したと判断した場合、立ち上がりパルス信号を送信コイル90bに出力する。本実施形態において、立ち上がりパルス信号は、正の符号を有する複数のパルス信号であり、具体的には2つのパルス信号である。
高圧送信部90aは、入力される温度時比率信号SigTの立ち下がりエッジを検出したと判断した場合、第2パルス信号としての立ち下がりパルス信号を送信コイル90bに出力する。本実施形態において、立ち下がりパルス信号は、正の符号を有する1つのパルス信号である。
高圧送信部90aは、入力される第1フェール信号FL1の論理が「L」から「H」に反転したと判断した場合、図15(d)に示すように、立ち上がりパルス信号に続けて、第1フェールパルス信号を送信コイル90bに出力する。本実施形態において、第1フェールパルス信号は、1つのパルス信号である。
また、高圧送信部90aは、入力される第1フェール信号FL1の論理が「H」であることを条件として、入力される第2フェール信号FL2の論理が「L」から「H」に反転したと判断した場合、図15(d)に示すように、第1フェールパルス信号に続けて、第2フェールパルス信号を送信コイル90bに出力する。本実施形態において、第2フェールパルス信号は、1つのパルス信号である。
低圧受信部90dは、受信コイル90cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジをカウントする機能を有している。低圧受信部90dは、受信コイル90cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が2回であると判断した場合、図15(e)に示すように、その判断時点において制御装置40に出力する温度時比率信号SigTの論理を「L」から「H」に反転させる。
低圧受信部90dは、受信コイル90cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が1回であると判断した場合、この判断タイミングから遅れ時間Tlag経過後において、制御装置40に出力する温度時比率信号SigTの論理を「H」から「L」に反転させる。
低圧受信部90dは、受信コイル90cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が3回であると判断した場合、制御装置40に出力する第1フェール信号FL1の論理を「L」から「H」に反転させる。低圧受信部90dは、受信コイル90cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジのカウント回数が4回であると判断した場合、制御装置40に出力する第2フェール信号FL2の論理を「L」から「H」に反転させる。
なお本実施形態において、低圧受信部90dは、パルス信号の立ち上がりエッジが最初に検出されてから規定時間内にパルス信号の立ち上がりエッジが続けて検出されない場合、立ち上がり回数のカウント回数を0にリセットすることとしている。これにより、低圧受信部90dは、温度時比率信号SigTの論理反転タイミング、及び第1,第2フェール信号FL1,FL2の論理反転タイミングのそれぞれの情報を復元できる構成とされている。
以上説明した本実施形態によれば、共通の送信コイル90b及び受信コイル90cにより、温度時比率信号SigTに加えて、2ビットの情報量を有する各フェール信号FL1,FL2を伝達することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1実施形態において、駆動信号は、「H」によってオフ指令を示し、「L」によってオン指令を示してもよい。この場合、第1送信部60aは、入力される駆動信号gupがオフ指令からオン指令に切り替えられたと判断した場合、駆動信号gupの立ち下がりが検出されたと判断し、立ち下がりパルス信号を第1送信側コイル60bに出力すればよい。
・上記第1実施形態において、第1受信側コイル60cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジではなく、立ち下がりエッジをカウントする機能を第1受信部60dが有していてもよい。この場合、第1受信部60dは、立ち下がりエッジのカウント回数が2回であると判断したときにオン指令に切り替え、立ち下がりエッジのカウント回数が1回であると判断したときにオフ指令に切り替えればよい。同様に、第2受信側コイル61cから出力されたパルス信号の立ち上がりエッジではなく、立ち下がりエッジをカウントする機能を第2受信部61dが有していてもよい。
・上記第1実施形態において、第1送信部60aに入力されたスイッチング速度SWVが低速度の場合に第1送信側コイル60bに速度パルス信号を出力せず、スイッチング速度SWVが高速度の場合に速度パルス信号を出力してもよい。
また、上記第1実施形態において、第1送信部60aに入力されたスイッチング速度SWVが低速度及び高速度のいずれの場合であっても、第1送信側コイル60bに速度パルス信号を出力してもよい。このとき、以下に説明する第1条件及び第2条件を満たす必要がある。第1条件は、低速度の場合における速度パルス信号のパルス数と、高速度の場合における速度パルス信号のパルス数とを相違させるとの条件である。この条件は、低速度と高速度とを識別するための条件である。第2条件は、立ち上がりパルス信号のパルス数と、立ち下がり信号及び速度パルス信号の合計パルス数とを相違させるとの条件である。この条件は、第1送信部60aに入力される駆動信号gupの立ち上がり及び立ち下がりのそれぞれを識別するための条件である。
・上記第1実施形態において、過電流異常が生じている場合に第1フェール信号FL1の論理を「L」とし、過電流異常が生じていない場合に第1フェール信号FL1の論理を「H」としてもよい。なお、過熱異常についても同様である。
また、上記第1実施形態において、第2送信部61aに入力された第1フェール信号FL1の論理が「H」,「L」のいずれの場合であっても、第1送信側コイル60bにフェールパルス信号を出力してもよい。このとき、以下に説明する第3条件及び第4条件を満たす必要がある。第3条件は、第1フェール信号FL1の論理「H」の場合におけるフェールパルス信号のパルス数と、論理「L」の場合におけるフェールパルス信号のパルス数とを相違させるとの条件である。この条件は、過電流異常が生じているか否かを識別するための条件である。第4条件は、立ち上がりパルス信号のパルス数と、立ち下がり信号及びフェールパルス信号の合計パルス数とを相違させるとの条件である。この条件は、第2送信部61aに入力される温度時比率信号SigTの立ち上がり及び立ち下がりのそれぞれを識別するための条件である。
・上記第1実施形態では、第1送信部60aから立ち上がりパルス信号に続けて速度パルス信号を出力したがこれに限らず、立ち下がりパルス信号に続けて速度パルス信号を出力してもよい。この場合、立ち下がりパルス信号及び速度パルス信号の合計パルス数と、立ち上がりパルス信号のパルス数とを相違させるようにすればよい。
同様に、第2送信部61aから立ち上がりパルス信号に続けてフェールパルス信号を出力したがこれに限らず、立ち下がりパルス信号に続けてフェールパルス信号を出力してもよい。
・上記第1実施形態では、立ち上がりパルス信号と立ち下がりパルス信号とのそれぞれについて、符号を同一としつつパルス数を相違させることにより、立ち上がりパルス信号と立ち下がりパルス信号とを識別可能としたがこれに限らない。例えば、図16に示すように、立ち上がりパルス信号と立ち下がりパルス信号とのそれぞれについて、符号を互いに相違させることにより、立ち上がりパルス信号と立ち下がりパルス信号とを識別可能としてもよい。この場合、立ち上がりパルス信号と立ち下がりパルス信号とのパルス数を同一にすることができ、例えば1つにすることができる。なお図16は、先の図7に対応している。
・上記第3実施形態の図12において、第2駆動信号送信コイル70dに代えて、第1駆動信号送信コイル70bに速度パルス信号を出力してもよい。また、図13において、第2温度信号送信コイル80dに代えて、第1温度信号送信コイル80bにフェールパルス信号を出力してもよい。
・上記第1実施形態では、スイッチング速度SWVを算出する機能を制御装置40に持たせたがこれに限らず、駆動回路の低圧システム側に持たせてもよい。
・異常判断処理に、電圧判断処理を含んでもよい。電圧判断処理は、定電圧電源51の出力電圧Vomが下限電圧を下回ったと判断した場合、定電圧電源51が過度に低い低電圧異常が生じていると判断する処理である。駆動制御部57は、低電圧異常が生じていると判断した場合、2値信号である第3フェール信号FL3の論理を反転させる。この構成において、磁気カプラにより、高圧システムから低圧システムへと第3フェール信号FL3を伝達してもよい。
・上記第4実施形態において、低圧システムから高圧システムへと2ビット以上の情報量を有する情報を伝達してもよい。この情報としては、例えば、電源電圧VHと規定電圧Vαとの大小関係に応じて4段階以上に設定されたスイッチング速度SWVが挙げられる。
・駆動回路に電源電圧VHを取得する機能を持たせ、高圧システムから低圧システムへと磁気カプラを介して電源電圧VHを伝達してもよい。また、高圧システムから低圧システムへと伝達する情報としては、上記電源電圧VHを時比率信号に換算した信号、電流時比率信号SigI、及び温度時比率信号SigTのうち少なくとも1つであってもよい。
・低圧システムから高圧システムへと情報伝達する磁気カプラと、高圧システムから低圧システムへと情報伝達する磁気カプラとのうち、いずれか一方にのみを駆動回路に備えてもよい。
60〜62…第1〜第3磁気カプラ、ICup〜ICwn…駆動回路、Sup〜Swn…スイッチング素子。

Claims (13)

  1. スイッチング素子(Sup〜Swn)の駆動にかかわる複数の情報のそれぞれが互いに識別可能となる形で、前記複数の情報のそれぞれをパルス信号に変換して出力する送信側変換部(60a〜62a;70a,80a;90a)と、
    前記送信側変換部から出力されたパルス信号が入力される送信側コイル(60b〜62b;70b,70d,80b,80d;90b)と、
    前記送信側変換部及び前記送信側コイルのそれぞれが設けられた領域と電気的に絶縁された領域に設けられ、前記送信側コイルと磁気結合された受信側コイル(60c〜62c;70c,70e,80c,80e;90c)と、
    前記受信側コイルとともに前記電気的に絶縁された領域に設けられ、前記受信側コイルから出力されたパルス信号に基づいて、前記複数の情報のそれぞれを復元する受信側変換部(60d〜62d;70f,80f;90d)と、を備えることを特徴とするスイッチング素子の駆動回路。
  2. 前記複数の情報は、1周期において波形の立ち上がり及び立ち下がりをそれぞれ1回ずつ有する2値の基準信号と、1ビット以上の情報量を有する追加信号とを含み、
    前記送信側変換部は、前記基準信号の立ち上がりを検出することにより、第1パルス信号を出力し、前記基準信号の立ち下がりを検出することにより、前記第1パルス信号と識別可能な第2パルス信号を出力し、
    前記受信側変換部は、前記受信側コイルから出力された前記第1パルス信号及び前記第2パルス信号のそれぞれに基づいて、前記基準信号を復元し、
    時間軸上において前記第1パルス信号と前記第2パルス信号との間に配置され、前記第1パルス信号及び前記第2パルス信号のそれぞれと識別可能なパルス信号を追加パルス信号とし、
    前記送信側変換部は、前記追加信号の情報に基づいて、前記送信側コイルへ出力する前記追加パルス信号のパルス数を決定し、
    前記受信側変換部は、前記受信側コイルから出力された前記追加パルス信号のパルス数に基づいて、前記追加信号を復元する請求項1に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  3. 前記基準信号は、2値のうちいずれか一方によって前記スイッチング素子のオンを指示するオン指令と、いずれか他方によって前記スイッチング素子のオフを指示するオフ指令とを有する前記スイッチング素子の駆動信号を含み、
    前記送信側変換部は、前記駆動信号の立ち上がりを検出することにより前記第1パルス信号を出力し、前記駆動信号の立ち下がりを検出することにより前記第2パルス信号を出力する駆動信号送信部(60a;70a)を含み、
    前記送信側コイルは、前記駆動信号送信部から出力されたパルス信号が入力される駆動信号送信コイル(60b;70b,70d)を含み、
    前記受信側コイルは、前記駆動信号送信コイルと磁気結合された駆動信号受信コイル(60c;70c,70e)を含み、
    前記受信側変換部は、前記駆動信号受信コイルから出力された前記第1パルス信号及び前記第2パルス信号のそれぞれに基づいて、前記駆動信号を復元する駆動信号受信部(60d;70f)を含み、
    前記駆動信号送信部は、前記追加信号の情報に基づいて、前記駆動信号送信コイルへ出力する前記追加パルス信号のパルス数を決定し、
    前記駆動信号受信部は、前記駆動信号受信コイルから出力された前記追加パルス信号のパルス数に基づいて、前記追加信号を復元し、
    前記駆動信号送信部及び前記駆動信号送信コイルのそれぞれは、低圧領域に設けられ、
    前記駆動信号受信部及び前記駆動信号受信コイルのそれぞれは、前記低圧領域と電気的に絶縁された高圧領域に設けられ、
    前記高圧領域に設けられ、前記駆動信号受信部によって復元された前記駆動信号に基づいて、前記スイッチング素子を駆動する駆動制御部(57)を備える請求項2に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  4. 前記追加信号は、前記スイッチング素子のスイッチング速度を指示する速度指示信号を含み、
    前記駆動信号送信部は、前記速度指示信号が指示する前記スイッチング速度に基づいて、前記追加パルス信号としての速度パルス信号のパルス数を決定し、
    前記駆動信号受信部は、前記駆動信号受信コイルから出力された前記速度パルス信号のパルス数に基づいて、前記速度指示信号を復元し、
    前記駆動制御部は、前記駆動信号受信部によって復元された前記速度指示信号に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチング速度を設定する請求項3に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  5. 前記駆動信号送信コイル及び前記駆動信号受信コイルのそれぞれは、単一のコイル(60b,60c)であり、
    前記第1パルス信号は、前記第2パルス信号とパルス数又は符号が異なる信号である請求項4に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  6. 前記駆動信号送信コイルは、第1駆動信号送信コイル(70b)と、第2駆動信号送信コイル(70d)とを含み、
    前記駆動信号受信コイルは、前記第1駆動信号送信コイルと磁気結合された第1駆動信号受信コイル(70c)と、前記第2駆動信号送信コイルと磁気結合された第2駆動信号受信コイル(70e)とを含み、
    前記駆動信号送信部(70a)は、前記駆動信号の立ち上がりを検出することにより、前記第1駆動信号送信コイルに前記第1パルス信号を出力し、前記駆動信号の立ち下がりを検出することにより、前記第2駆動信号送信コイルに前記第2パルス信号を出力し、
    前記駆動信号送信部は、前記追加信号に基づいて、前記第1駆動信号送信コイル又は前記第2駆動信号送信コイルのいずれかへ出力する前記追加パルス信号のパルス数を決定し、
    前記駆動信号受信部(70f)は、前記第1駆動信号受信コイルから出力された前記第1パルス信号と、前記第2駆動信号受信コイルから出力された前記第2パルス信号とのそれぞれに基づいて、前記駆動信号を復元し、
    前記駆動信号受信部は、前記第1駆動信号受信コイル又は前記第2駆動信号受信コイルのいずれかから出力された前記速度パルス信号のパルス数に基づいて、前記速度指示信号を復元する請求項4に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  7. 前記基準信号は、前記スイッチング素子の駆動にかかわる物理量と関係付けられた時比率を有する時比率信号を含み、
    高圧領域に設けられ、前記時比率信号を生成する時比率信号生成部(63〜65)を備え、
    前記送信側変換部は、前記時比率信号生成部によって生成された前記時比率信号の立ち上がりを検出することにより前記第1パルス信号を出力し、前記時比率信号の立ち下がりを検出することにより前記第2パルス信号を出力する物理量送信部(61a,62a;80a;90a)を含み、
    前記送信側コイルは、前記物理量送信部から出力されたパルス信号が入力される物理量送信コイル(61b,62b;80b,80d;90b)を含み、
    前記受信側コイルは、前記物理量送信コイルと磁気結合された物理量受信コイル(61c〜63c;80c,80e;90c)を含み、
    前記受信側変換部は、前記物理量受信コイルから出力された前記第1パルス信号及び前記第2パルス信号のそれぞれに基づいて、前記物理量を復元する物理量受信部(61d,62d;80f;90d)を含み、
    前記物理量送信部は、前記追加信号の情報に基づいて、前記物理量送信コイルへ出力する前記追加パルス信号のパルス数を決定し、
    前記物理量受信部は、前記物理量受信コイルから出力された前記追加パルス信号のパルス数に基づいて、前記追加信号を復元し、
    前記物理量受信部及び前記物理量受信コイルのそれぞれは、前記高圧領域と電気的に絶縁された低圧領域に設けられ、
    前記物理量送信部、前記物理量送信コイル及び前記時比率信号生成部のそれぞれは、前記高圧領域に設けられている請求項2〜6のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  8. 前記追加信号は、前記スイッチング素子の駆動にかかわる異常の有無を示すフェール信号を含み、
    前記高圧領域に設けられ、前記フェール信号を生成するフェール信号生成部(57)を備え、
    前記物理量送信部は、前記異常の有無に基づいて、前記物理量送信コイルへ出力する前記追加パルス信号としてのフェールパルス信号のパルス数を決定し、
    前記物理量受信部は、前記物理量受信コイルから出力された前記フェールパルス信号のパルス数に基づいて、前記フェール信号を復元する請求項7に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  9. 前記物理量送信コイル及び前記物理量受信コイルのそれぞれは、単一のコイル(61b,62b,61c,62c)であり、
    前記第1パルス信号は、前記第2パルス信号とパルス数又は符号が異なる信号である請求項8に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  10. 前記物理量送信コイルは、第1物理量送信コイル(80b)と、第2物理量送信コイル(80d)とを含み、
    前記物理量受信コイルは、前記第1物理量送信コイルと磁気結合された第1物理量受信コイル(80c)と、前記第2物理量送信コイルと磁気結合された第2物理量受信コイル(80e)とを含み、
    前記物理量送信部(80a)は、前記時比率信号の立ち上がりを検出することにより、前記第1物理量送信コイルに前記第1パルス信号を出力し、前記時比率信号の立ち下がりを検出することにより、前記第2物理量送信コイルに前記第2パルス信号を出力し、
    前記物理量送信部は、前記フェール信号に基づいて、前記第1物理量送信コイル又は前記第2物理量送信コイルのいずれかへ出力する前記フェールパルス信号のパルス数を決定し、
    前記物理量受信部(80f)は、前記第1物理量受信コイルから出力された前記第1パルス信号と、前記第2物理量受信コイルから出力された前記第2パルス信号とのそれぞれに基づいて、前記時比率信号を復元し、
    前記物理量受信部は、前記第1物理量受信コイル又は前記第2物理量受信コイルのいずれかから出力された前記フェールパルス信号のパルス数に基づいて、前記フェール信号を復元する請求項8に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  11. 前記物理量は、前記スイッチング素子の温度、及び前記スイッチング素子に流れる電流のうち少なくとも1つを含む請求項7〜10のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  12. 前記受信側変換部は、前記基準信号の複数周期における前記追加パルス信号に基づいて、前記追加信号を復元する請求項2〜11のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  13. 前記送信側変換部、前記送信側コイル、前記受信側コイル及び前記受信側変換部のそれぞれは、共通の集積回路(50)に備えられている請求項1〜12のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動回路。
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