JP2017016238A - 情報処理システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】予測された故障に応じた対応内容の決定を支援する。【解決手段】1以上の情報処理装置を含む情報処理システムであって、前記情報処理システムとネットワークを介して接続される機器の状態を示す状態情報を所定の記憶手段から取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記状態情報と、前記機器の故障の発生を予測する第1のモデルとに基づいて、前記機器において故障が発生する確率と、該確率で故障が発生するまでの期間と、前記故障の重症度とを含む故障予測情報を生成する故障予測手段と、前記故障予測手段により生成された前記故障予測情報に基づいて、前記確率と、前記期間と、前記重症度とに応じて、前記発生が予測された故障に対する対応内容を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された前記対応内容に応じた通知を行う通知手段とを有する。【選択図】図7

Description

本発明は、情報処理システム及びプログラムに関する。
複合機等の画像形成装置において、部品の劣化度や故障時期等の推定結果に基づいて、当該画像形成装置の点検や部品交換等の保守作業の時期を決定することが行われている。
また、画像形成装置の動作数と消耗品の寿命等との関係に基づいて、当該画像形成装置の保守計画を作成する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
ここで、例えば、保守対象の画像形成装置において、重症度が高い故障が近日中に発生すると予測された場合には、当該画像形成装置に作業員を迅速に派遣して、故障の発生を未然に防止する必要がある。一方で、例えば、画像形成装置において、重症度の低い故障が、ある程度の日数後に発生すると予測された場合には、作業員は保守計画に従って保守を行えば良い。
しかしながら、上記従来技術においては、予測された故障等の発生時期や重症度に応じて適切な保守を行うことができない場合があった。
本発明の一実施形態は、上記の点に鑑みてなされたものであり、予測された故障に応じた対応内容の決定を支援することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態は、1以上の情報処理装置を含む情報処理システムであって、前記情報処理システムとネットワークを介して接続される機器の状態を示す状態情報を所定の記憶手段から取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記状態情報と、前記機器の故障の発生を予測する第1のモデルとに基づいて、前記機器において故障が発生する確率と、該確率で故障が発生するまでの期間と、前記故障の重症度とを含む故障予測情報を生成する故障予測手段と、前記故障予測手段により生成された前記故障予測情報に基づいて、前記確率と、前記期間と、前記重症度とに応じて、前記発生が予測された故障に対する対応内容を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された前記対応内容に応じた通知を行う通知手段とを有する。
本発明の一実施形態によれば、予測された故障に応じた対応内容の決定を支援することができる。
第一の実施形態の機器管理システムの一例を示す図である。 第一の実施形態のコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態の機器のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態の管理装置の一例の機能構成を示す図である。 対応判定モデルの一例を示す図である。 対応判定モデルの重症度に応じた断面の一例を示す図である。 第一の実施形態の対応内容の判定処理の一例のフローチャートである。 機器状態情報の一例を示す図である。 故障予測情報の一例を示す図である。 機器管理情報の一例を示す図である。 緊急手配画面の一例を示す図である。 保守計画画面の一例を示す図である。 第二の実施形態の管理装置の一例の機能構成を示す図である。 顧客属性情報の一例を示す図である。 第二の実施形態の対応内容の判定処理の一例のフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
[第一の実施形態]
<システム構成>
まず、第一の実施形態の機器管理システム1について、図1を参照しながら説明する。図1は、第一の実施形態の機器管理システムの一例を示す図である。
本実施形態の機器管理システム1は、管理装置10、複数の機器20、サービスステーション端末30、及びコールセンタ端末40を有し、インターネットや電話回線網等のネットワークNを介して通信可能に接続されている。
管理装置10は、機器20から収集した情報(機器状態情報)に基づいて当該機器20に発生する故障を予測し、当該予測結果に応じて、予測された故障に対する対応内容を判定する。そして、管理装置10は、当該対応内容を、サービスステーション環境E3に設置されたサービスステーション端末30又はコールセンタ環境E4に設置されたコールセンタ端末40に通知する。
なお、図1に示す管理装置10は、1台の情報処理装置(コンピュータ)により構成されているが、これに限られず、複数台の情報処理装置により構成されていても良い。
機器20は、ユーザである顧客Aの事業所等を示す顧客環境E1や顧客Bの事業所等を示す顧客環境E2に設置される複合機やプリンタ等の画像形成装置である。機器20は、例えば所定の期間毎に、当該機器20に含まれる各種部品等の電流や電圧、温度等を各種のセンサで計測した計測値等を含む機器状態情報を管理装置10に送信する。
なお、本実施形態において機器20は、複合機等の画像形成装置であるものとして説明するが、機器20は画像形成装置に限られない。機器20は、例えば、プロジェクタや電子黒板、テレビ会議端末、デジタルサイネージ装置等の各種機器であっても良い。
サービスステーション端末30は、例えば機器20の販売元又はリース元等の事業者の事業所を示すサービスステーション環境E3に設置され、機器20を保守又は修理するカスタマーエンジニア(CE)等の作業員が使用するPC(パーソナルコンピュータ)等である。なお、サービスステーション端末30は、例えば、タブレット端末やスマートフォン等の各種の情報処理装置であっても良い。
カスタマーエンジニア等の作業員(以下、「CE等」と表す)は、管理装置10からサービスステーション端末30に通知された対応内容に基づいて、機器20の保守を行うことができる。
コールセンタ端末40は、例えば機器20の販売元又はリース元等の事業者のコールセンタを示すコールセンタ環境E4に設置され、CE等を顧客先に派遣するオペレータ又はディスパッチャが使用するPC等である。なお、コールセンタ端末40は、例えば、タブレット端末やスマートフォン等の各種の情報処理装置であっても良い。
オペレータ又はディスパッチャ(以下、「オペレータ等」と表す)は、管理装置10からコールセンタ端末40に通知された対応内容に基づいて、CE等に対して顧客環境E1や顧客環境E2に設置された機器20の保守を依頼して、顧客先に当該CE等を派遣する。
図1に示す機器管理システム1により、CE等は、管理装置10において予測された故障に応じて、機器20の保守を適切に行うことができる。
すなわち、本実施形態では、例えば重症度が高い故障が予測された場合等には、オペレータ等は、当該故障が予測された機器20に対してCE等を速やかに派遣し、適切な部品交換等の保守作業を依頼する。一方で、例えば重症度が高くない故障が予測された場合等には、CE等は、保守計画の中で、当該故障が予測された機器20の保守作業を行う。このように、本実施形態の機器管理システム1では、機器20に発生すると予測された故障の重症度に応じて、CE等が適切な保守を行えるように支援する。
<ハードウェア構成>
次に、第一の実施形態の管理装置10、サービスステーション端末30、及びコールセンタ端末40のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、第一の実施形態のコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すコンピュータ100は、入力装置101、表示装置102、外部I/F103、及びRAM(Random Access Memory)104を有する。また、コンピュータ100は、ROM(Read Only Memory)105、CPU(Central Processing Unit)106、通信I/F107、及びHDD108を有する。これら各ハードウェア構成は、バスBにより相互に接続されている。
入力装置101は、キーボードやマウス、タッチパネル等を含み、コンピュータ100に各種信号を入力するのに用いられる。表示装置102は、ディスプレイ等を含み、各種の処理結果を表示する。なお、管理装置10は、入力装置101及び/又は表示装置102を、必要なときにバスBに接続して利用する形態であっても良い。
外部I/F103は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、例えば、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(SD memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)等の記録媒体がある。コンピュータ100は、外部I/F103を介して記録媒体の読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。
RAM104は、プログラムやデータを一時保存する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM105は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。CPU106は、例えばHDD108やROM105等からプログラムやデータをRAM104上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。
通信I/F107は、コンピュータ100をネットワークNに接続するためのインタフェースである。HDD108は、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリ(記憶装置)である。HDD108に格納されるプログラムやデータには、本実施形態を実現するプログラムや、コンピュータ100の全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)、OS上で動作する各種アプリケーションプログラム等がある。なお、コンピュータ100は、HDD108の代わりに又はHDD108と併せて、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性のメモリ(記憶装置)を用いても良い。
本実施形態の管理装置10、サービスステーション端末30、及びコールセンタ端末40は、図2に示すようなコンピュータ100により後述する各種処理を実現することができる。
次に、第一の実施形態の機器20のハードウェア構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、第一の実施形態の機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示す機器20は、コントローラ201、操作パネル202、外部I/F203、通信I/F204、プリンタ205、及びスキャナ206を有する。
また、コントローラ201は、CPU211、RAM212、ROM213、NVRAM214、及びHDD215を有する。
ROM213は、各種プログラムやデータが格納されている。RAM212は、プログラムやデータを一時保持する。NVRAM214は、例えば設定情報等が格納されている。また、HDD215は、各種プログラムやデータが格納されている。
CPU211は、ROM213やNVRAM214、HDD215等からプログラムやデータ、設定情報等をRAM212上に読み出し、処理を実行することで、機器20全体の制御や機能を実現する。
操作パネル202は、ユーザからの入力を受け付ける入力装置と、表示を行う表示装置とを備えている。外部I/F203は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体203aなどがある。これにより、機器20は、外部I/F203を介して記録媒体203aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体203aには、ICカード、フレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリ等がある。
通信I/F204は、機器20をネットワークNに接続させるためのインタフェースである。これにより、機器20は、通信I/F204を介してデータ通信を行うことができる。プリンタ205は、印刷データを用紙に印刷するための印刷装置である。スキャナ206は、原稿を読み取って画像データ(電子データ)を生成するための読取装置である。
本実施形態の機器20は、上記のハードウェア構成により後述する各種処理を実現することができる。
<機能構成>
次に、第一の実施形態の機器管理システム1に含まれる管理装置10の機能構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、第一の実施形態の管理装置の一例の機能構成を示す図である。
本実施形態の管理装置10は、情報取得部11、故障予測部12、対応判定部13、及び結果通知部14を有する。これら各部は、管理装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU106に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態の管理装置10は、機器状態情報記憶部15、故障予測モデル記憶部16、故障予測情報記憶部17、対応判定モデル記憶部18、及び機器管理情報記憶部19を有する。これら各記憶部は、HDD108、又は管理装置10とネットワークNを介して接続される記憶装置等により実現可能である。
情報取得部11は、後述する機器状態情報記憶部15から機器状態情報を取得する。ここで、機器状態情報とは、機器20の使用状態を示す情報であり、例えば、機器20の各種部品等の電流や電圧、温度等を各種のセンサで計測した計測値や、プリンタ205により印刷データが用紙に印刷された回数を示すカウンタ値等を含む情報である。
故障予測部12は、情報取得部11により取得された機器状態情報と、後述する故障予測モデル記憶部16に記憶された故障予測モデルとに基づいて、機器20において発生する故障を予測して、故障予測情報を生成する。そして、故障予測部12は、生成した故障予測情報を故障予測情報記憶部17に記憶させる。
ここで、故障予測情報とは、機器20において発生が予測される故障に関する情報であり、故障が発生する確率や、発生するまでの時間、発生が予測される故障の重症度等が含まれる。
対応判定部13は、故障予測情報記憶部17に記憶された故障予測情報と、対応判定モデル記憶部18に記憶された対応判定モデルとに基づいて、発生が予測された故障(以降、「予測故障」とも表す)に対する対応内容を判定する。
ここで、本実施形態において対応内容は、予測故障の緊急性に応じて、例えば、「緊急手配」、「点検(3日以内)」、「点検(7日以内)」、「情報提供」の4つの区分に分けられる。すなわち、本実施形態における対応内容は、緊急性が高い順に、「緊急手配」、「点検(3日以内)」、「点検(7日以内)」、「情報提供」の4つの区分に分けられるものとする。
対応内容「緊急手配」とは、予測故障が発生した機器20に対してCE等を速やかに派遣して、部品交換等の保守作業が必要な場合である。対応内容「点検(3日以内)」とは、予測故障が発生した機器20に対して3日以内にCE等が点検を行うことが必要な場合である。対応内容「点検(7日以内)」とは、予測故障が発生した機器20に対して7日以内にCE等が点検を行うことが必要な場合である。対応内容「情報提供」とは、予測故障が発生したものの、現時点では必ずしも対応する必要がないものである。
このように、本実施形態では、機器20の予測故障に対して、緊急性に応じた対応内容を判定する。これにより、対応内容が「緊急手配」である予測故障に対しては、CE等を迅速に派遣して、故障の発生を未然に防止させることができる。一方で、対応内容が「点検(3日以内)」や「点検(7日以内)」である予測故障に対しては、CE等は、当該予測故障が発生した機器20を保守計画に組み込むことで、通常の保守計画の中で保守作業を行うことができる。
結果通知部14は、対応判定部13により判定された対応内容に応じて、サービスステーション端末30又はコールセンタ端末40に対して、機器20において故障の発生が予測されたことを通知する。
より具体的には、結果通知部14は、対応判定部13により判定された対応内容が「緊急手配」である場合、コールセンタ端末40に対して、予測故障が発生した機器20に対してCE等を速やかに派遣する必要があることを通知する。このとき、結果通知部14は、後述する機器管理情報記憶部19に記憶された機器管理情報を参照して、予測故障が発生した機器20を担当するCE等の連絡先等も通知する。
一方、結果通知部14は、対応判定部13により判定された対応内容が「点検(3日以内)」や「点検(7日以内)」である場合、該当のサービスステーション端末30に対して、保守計画として保守作業を行う必要があることを通知する。このとき、結果通知部14は、機器管理情報記憶部19に記憶された機器管理情報を参照して、予測故障が発生した機器20を担当するCE等のサービスステーション端末30に対して当該通知を行う。
また、結果通知部14は、対応判定部13により判定された対応内容が「情報提供」である場合、対応内容が「点検(3日以内)」や「点検(7日以内)」である場合と同様に、該当のサービスステーション端末30に対して、故障が予測されたことを通知する。
機器状態情報記憶部15は、機器状態情報151を記憶する。故障予測情報記憶部17は、故障予測情報171を記憶する。機器管理情報記憶部19は、機器管理情報191を記憶する。機器状態情報151、故障予測情報171、及び機器管理情報191の詳細については後述する。
故障予測モデル記憶部16は、機器状態情報151に基づいて、機器20における故障の発生を予測するための故障予測モデルを記憶する。故障予測モデルとは、故障が発生する際の計測値やカウンタ値のパターン等をモデル化したデータであり、故障の種別(故障種別)毎に存在する。例えば、故障予測モデル記憶部16には、故障Aの発生を予測するための故障予測モデルA、故障Bの発生を予測するための故障予測モデルB、故障Cの発生を予測するための故障予測モデルC等が記憶されている。
対応判定モデル記憶部18は、故障予測情報171に基づいて対応内容を判定するための対応判定モデル181を記憶する。
ここで、対応判定モデル記憶部18に記憶される対応判定モデル181について、図5を参照しながら説明する。図5は、対応判定モデルの一例を示す図である。
図5に示すように、対応判定モデル181は、故障が発生する確率p、故障が発生するまでの時間t、及び重症度rの3つの変数より表される3次元データである。そして、対応判定モデル181は、領域D1、領域D2、領域D3、及び領域D4の4つの領域に分けられる。上述した対応判定部13は、確率p、時間t、及び重症度rを含む故障予測情報171が、対応判定モデル181において領域D1〜領域D4のいずれの領域に属するかに応じて、対応内容を判定する。
すなわち、故障予測情報171が領域D1に属する場合、対応判定部13により、対応内容は「情報提供」と判定される。また、故障予測情報171が領域D2に属する場合、対応判定部13により、対応内容は「点検(7日以内)」と判定される。
また、故障予測情報171が領域D3に属する場合、対応判定部13により、対応内容は「点検(3日以内)」と判定される。同様に、故障予測情報171が領域D4に属する場合、対応判定部13により、対応内容は「緊急手配」と判定される。
ここで、本実施形態において、予測故障の重症度は、「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5つの区分に分けられる。
重症度「S」の予測故障とは、例えば、予測故障が実際に発生した場合、安全性が問題となるような故障である。
重症度「A」の予測故障とは、例えば、予測故障が実際に発生した場合、安全性の問題はないものの、機器20が使用不可能となるような故障である。
重症度「B」の予測故障とは、例えば、予測故障が実際に発生した場合、機器20が使用可能となるまでの修理時間が多く掛かるような故障や、機器20の使用可能とするための修理費用(部品の費用)が多く掛かるような故障である。
重症度「C」の予測故障とは、例えば、予測故障が実際に発生した場合、機器20は使用不可能となるものの、設置値の変更やソフトウェアのアップデート等により復旧できるような故障である。
重症度「D」の予測故障とは、例えば、予測故障が実際に発生した場合でも、代替手段で機器20の使用を継続することができるような故障である。
すなわち、予測故障が実際に発生した場合に深刻となる順に、重症度を「S」〜「D」と定義している。
ここで、図5に示す対応判定モデル181を重症度rに応じて、確率pと時間tの2次元データとして表した対応判定モデル1811〜1815を図6に示す。図6は、対応判定モデルの重症度に応じた断面の一例を示す図である。なお、本実施形態では、時間tは、0(日)以上、14(日)以下の値をとり得るものとして説明する。
図6(a)に示す対応判定モデル1811は、対応判定モデル181の重症度「D」における確率pと時間tの2次元データを示している。したがって、故障予測情報171に含まれる重症度が「D」である場合、予測故障が発生する確率が50(%)未満であるとき当該故障予測情報171は領域D1に属する。一方で、予測故障が発生する確率が50(%)以上であるとき、当該故障予測情報171は領域D2に属する。
図6(b)に示す対応判定モデル1812は、対応判定モデル181の重症度「C」における確率pと時間tの2次元データを示している。したがって、上記と同様に、故障予測情報171に含まれる確率pと時間tの値に応じて、領域D1〜領域D4のいずれかの領域に属する。
図6(c)に示す対応判定モデル1813は、対応判定モデル181の重症度「B」における確率pと時間tの2次元データを示している。したがって、上記と同様に、故障予測情報171に含まれる確率pと時間tの値に応じて、領域D1、領域D3、又は領域D4のいずれかの領域に属する。
図6(d)に示す対応判定モデル1814は、対応判定モデル181の重症度「A」における確率pと時間tの2次元データを示している。したがって、上記と同様に、故障予測情報171に含まれる確率pと時間tの値に応じて、領域D3又は領域D4のいずれかの領域に属する。
図6(e)に示す対応判定モデル1815は、対応判定モデル181の重症度「S」における確率pと時間tの2次元データを示している。したがって、この場合、故障予測情報171は、領域D4に属する。
なお、例えば機器管理システム1の管理者等が、対応判定モデル181の各領域の境界を変更することができるようにしても良い。例えば、図6(a)に示す対応判定モデル181において、領域D1と領域D2の境界を示す値は確率p=50(%)で示されるが、当該境界を示す値を変更することができても良い。これにより、例えば機器管理システム1の管理者等は、予測故障に応じて判定される対応内容を調整することができる。
また、図5に示す対応判定モデル181では、領域D1〜領域D4の4つの領域に分けられる例を示したが、これに限られず、対応判定モデル181は、任意の数の領域に分けられても良い。すなわち、例えば、対応判定モデル181を領域D1〜D5の5つの領域に分けて、領域D1を対応内容「情報提供」と判定される領域、領域D2を対応内容「点検(14日以内)」と判定される領域、領域D3を対応内容「点検(7日以内)」と判定される領域、領域D4を対応内容「点検(3日以内)」と判定される領域、及び領域D5を対応内容「緊急手配」と判定される領域としても良い。
これにより、例えば機器管理システム1の管理者等は、領域の数に応じた対応内容を設定することができる。このとき、例えば機器管理システム1の管理者等は、点検を行うまでの期限を任意に設定できても良い。すなわち、例えば、管理者等は、「点検(N日以内)」におけるNの値を任意に設定できても良い。
<処理の詳細>
次に、第一の実施形態の機器管理システム1の処理の詳細について、図7を参照しながら説明する。図7は、第一の実施形態の対応内容の判定処理の一例のフローチャートである。
まず、管理装置10の情報取得部11は、機器状態情報記憶部15から一の機器20の機器状態情報151を取得する(ステップS701)。
ここで、機器状態情報記憶部15に記憶されている機器状態情報151について、図8を参照しながら説明する。図8は、機器状態情報の一例を示す図である。
図8に示すように、機器状態情報151は、機器20を一意に識別する機器ID毎に、機器状態情報記憶部15に記憶されている。すなわち、機器状態情報記憶部15には、機器ID「MFP001」の機器状態情報151、機器ID「MFP001」の機器状態情報151等が記憶されている。
また、機器状態情報151は、データの項目として、取得日時、センサAの計測値、センサBの計測値、カウンタ値等を有する。すなわち、機器状態情報151は、機器20に含まれる部品等の電流や電圧、温度等を各種のセンサで計測した計測値や、プリンタ205により印刷された回数を示すカウンタ値等が、当該計測値やカウンタ値等を機器20から取得した日時と対応付けられている。このように、機器状態情報151は、機器20における計測値やカウンタ値の所定の時間毎の履歴を示す情報である。
次に、管理装置10の故障予測部12は、機器状態情報151と、故障予測モデル記憶部16に記憶された故障予測モデルとに基づいて、機器20における故障の発生を予測して、故障予測情報171を生成する(ステップS702)。
すなわち、例えば、ステップS701において機器ID「MFP001」の機器状態情報151が取得された場合、故障予測部12は、当該機器状態情報151と、故障Aの発生を予測するための故障予測モデルAとに基づいて、故障Aの発生を予測する。同様に、故障予測部12は、当該機器状態情報151と、故障Bの発生を予測するための故障予測モデルBとに基づいて、故障Bの発生を予測する。このように、故障予測部12は、故障予測モデル記憶部16に記憶されている故障予測モデル毎に、当該故障予測モデルに対応する故障の発生を予測する。そして、故障予測部12は、これらの予測結果に基づいて、故障予測情報171を生成する。
次に、管理装置10の故障予測部12は、ステップS702で生成した故障予測情報171を故障予測情報記憶部17に格納する(ステップS703)。
ここで、故障予測情報記憶部17に格納(記憶)された故障予測情報171について、図9を参照しながら説明する。図9は、故障予測情報の一例を示す図である。
図9に示すように、故障予測情報171は、データ項目として、故障種別、確率、時間、及び重症度を有する。故障種別は、故障予測モデルに対応する故障の種別である。確率は、予測故障が発生する確率である。時間は、予測故障が発生するまでの時間(期間)である。重症度は、予測故障の重症度である。
例えば、故障予測情報記憶部17に格納されている1件目の故障予測情報171は、故障種別が「○○部品摩耗」、確率が「40%」、時間が「10日」、重症度が「D」である。これは、当該故障予測情報171は、故障種別「○○部品摩耗」の故障の発生を予測するための故障予測モデルの予測結果であり、重症度「D」の故障「○○部品摩耗」が「10日」後に、「40%」の確率で発生することを示している。
同様に、例えば、故障予測情報記憶部17に格納されている2件目の故障予測情報171は、故障種別が「○×故障」、確率が「5%」、時間が「5日」、重症度が「A」である。これは、当該故障予測情報171は、故障種別「○×故障」の故障の発生を予測するための故障予測モデルの予測結果であり、重症度「A」の故障「○×故障」が「5日」後に、「5%」の確率で発生することを示している。
次に、管理装置10の対応判定部13は、故障予測情報記憶部17から故障予測情報171を1件取得する(ステップS704)。
次に、管理装置10の対応判定部13は、取得した故障予測情報171から確率、時間、及び重症度を取得する(ステップS705)。
次に、管理装置10の対応判定部13は、取得した確率、時間、及び重症度と、対応判定モデル181とに基づいて、予測故障に対する対応内容を判定する(ステップS706)。
すなわち、対応判定部13は、重症度に応じて、図6(a)に示す対応判定モデル1811〜図6(e)に示す対応判定モデル1815のうちから当該重症度に対応するモデルを特定する。そして、対応判定部13は、確率及び時間から特定されたモデルにおいて、当該故障予測情報171が属する領域を特定し、特定した領域に対応する対応内容を判定する。
例えば、ステップS704において故障予測情報記憶部17から1件目の故障予測情報171が取得された場合、対応判定部13は、重症度「D」の対応判定モデル1811を特定する。そして、対応判定部13は、確率「40%」及び時間「10日」から対応判定モデル1811において、当該故障予測情報171が属する領域を領域D1と特定する。したがって、この場合、対応判定部13は、対応内容を「情報提供」と判定する。
同様に、例えば、ステップS704において故障予測情報記憶部17から2件目の故障予測情報171が取得された場合、対応判定部13は、重症度「A」の対応判定モデル1814を特定する。そして、対応判定部13は、確率「5%」及び時間「5日」から対応判定モデル1814において、当該故障予測情報171が属する領域を領域D3と特定する。したがって、この場合、対応判定部13は、対応内容を「点検(3日以内)」と判定する。
同様に、例えば、ステップS704において故障予測情報記憶部17から3件目の故障予測情報171が取得された場合、対応判定部13は、重症度「B」の対応判定モデル1813を特定する。そして、対応判定部13は、確率「90%」及び時間「2日」から対応判定モデル1813において、当該故障予測情報171が属する領域を領域D4と特定する。したがって、この場合、対応判定部13は、対応内容を「緊急手配」と判定する。
次に、管理装置10の対応判定部13は、ステップS706で判定された対応内容が「緊急手配」、「点検(3日以内)」、「点検(7日以内)」、又は「情報提供」のいずれであるかを判定する(ステップS707)。
ステップS707において、対応判定部13により対応内容が「緊急手配」であると判定された場合、管理装置10の結果通知部14は、コールセンタ端末40に対して、対応内容が「緊急手配」である予測故障が発生したことを通知する(ステップS708)。このとき、結果通知部14は、機器管理情報記憶部19に記憶される機器管理情報191から予測故障が発生した機器20が設置されている顧客名や当該機器20の保守を担当する担当CE、当該担当CEの電話番号等の情報を取得する。
ここで、機器管理情報記憶部19に記憶される機器管理情報191について、図10を参照しながら説明する。図10は、機器管理情報の一例を示す図である。
図10に示すように、機器管理情報191は、データの項目として、機器ID、顧客名、担当CE、及び電話番号を有する。これにより、機器IDにより示される機器20が設置されている設置先の顧客環境の顧客名、当該機器20の保守を担当する担当CE、及び当該担当CEの電話番号が管理される。なお、担当CEは、複数のCE等が設定されていても良いし、担当CEの他に副担当CEが設定されていても良い。
以上により、ステップS708において管理装置10の結果通知部14から通知を受信したコールセンタ端末40は、例えば図11に示すような緊急手配画面1000が表示される。図11は、緊急手配画面の一例を示す図である。
図11に示す緊急手配画面1000では、故障が予測された機器20が設置されている顧客名や機器ID、当該機器20の担当CE、当該担当CEの電話番号等が表示エリア1001に表示されている。また、図11に示す緊急手配画面1000では、予測故障の内容が表示エリア1002に表示されている。これにより、コールセンタのオペレータ等は、表示エリア1001に表示された担当CEに対して、顧客先に速やかに向かって保守作業を行うように指示することができる。
また、図11に示す緊急手配画面1000において、オペレータ等が作業内容ボタン1003を押下すると、予測故障に対する保守作業の作業内容画面に遷移しても良い。当該作業内容画面では、当該予測故障に対応するために必要な部品等の情報が表示される。これにより、オペレータ等は、担当CEに対して、保守作業に必要な部品等の情報を提示することができる。
ステップS707において、対応判定部13により対応内容が「点検(3日以内)」又は「点検(7日以内)」であると判定された場合、結果通知部14は、該当のサービスステーション端末30に対して、予測故障が発生したことを通知する(ステップS709)。すなわち、結果通知部14は、機器管理情報191を参照して、故障の発生が予測された機器20の担当CEのサービスステーション端末30に対して、対応内容が「点検(3日以内)」又は「点検(7日以内)」である予測故障が発生したことを通知する。
以上により、ステップS709において管理装置10の結果通知部14から通知を受信したサービスステーション端末30は、保守計画画面が表示される。
ここで、対応内容が「点検(3日以内)」である予測故障が発生した場合において、サービスステーション端末30に表示される保守計画画面の一例を図12に示す。図12は、保守計画画面の一例を示す図である。
図12に示す保守計画画面2000では、故障が予測された機器20が設置されている顧客名や機器IDが表示エリア2001に表示されている。また、図12に示す保守計画画面2000では、保守計画の内容が表示エリア2002に表示されている。これにより、CE等は、保守計画画面2000に表示された内容に従って、保守対象の機器20に対して保守作業を行うことができる。
また、図12に示す保守計画画面2000において、CE等が作業内容ボタン2003を押下すると、予測故障に対する保守作業の作業内容画面に遷移しても良い。当該作業内容画面では、当該予測故障に対応するために必要な部品等の情報が表示される。これにより、CE等は、保守作業に必要な部品等の情報を知ることができる。
ステップS707において、対応判定部13により対応内容が「情報提供」であると判定された場合、結果通知部14は、該当のサービスステーション端末30に対して、予測故障が発生したことを通知する(ステップS710)。すなわち、結果通知部14は、機器管理情報191を参照して、故障の発生が予測された機器20の担当CEのサービスステーション端末30に対して、対応内容が「情報提供」である予測故障が発生したことを通知する。
ここで、「情報提供」としてサービスステーション端末30に通知される内容には、予測故障の発生に加えて、例えば、当該予測故障の発生を防止するための保守作業の内容及び当該保守作業の推定作業時間等が含まれても良い。これにより、担当CEは、予測故障が発生する確率や当該予測故障の発生を防止するための作業時間等を鑑みて、保守作業を行うべきか否かを判断することができる。すなわち、例えば、担当CEは、予測された故障が実際に起こった場合に要する時間やコストと、予測故障の発生を防止のための保守作業に要する時間やコストとを鑑みて、保守作業を行うべきか否かを判断することができる。
なお、ステップS710において、結果通知部14は、当該通知を行わなくても良い。すなわち、結果通知部14は、対応を行う必要が無い予測故障に関する情報は、担当CEには通知しないようしても良い。これにより、担当CEのサービスステーション端末30において、必ずしも対応する必要がない予測故障に関する情報が表示されることがなくなる。
次に、管理装置10の対応判定部13は、次の故障予測情報171が故障予測情報記憶部17にあるか否かを判定する(ステップS711)。
ステップS711において、次の故障予測情報171があると判定された場合、対応判定部13は、ステップS704に戻る。この場合、対応判定部13は、ステップS704において、次の故障予測情報171を故障予測情報記憶部17から取得する。
ステップS711において、次の故障予測情報171がないと判定された場合、情報取得部11は、次の機器状態情報151(すなわち、次の機器IDの機器状態情報151)が存在するか否かを判定する(ステップS712)。
ステップS712において、次の機器状態情報151があると判定された場合、情報取得部11は、ステップS701に戻る。この場合、情報取得部11は、ステップS701において、次の機器状態情報151を機器状態情報記憶部15から取得する。
ステップS712において、次の機器状態情報151がないと判定された場合、管理装置10は、処理を終了させる。
以上のように、本実施形態の機器管理システム1では、機器20における予測故障の重症度に応じて、当該予測故障に対する対応内容を判定する。
そして、本実施形態の機器管理システム1では、当該対応内容を速やかに行う必要がある場合(すなわち、「緊急手配」である場合)、コールセンタに通知して、担当CEを機器20に派遣する。これにより、本実施形態の機器管理システム1では、CE等が速やかに適切な保守作業を行うことができ、重症度の高い予測故障や発生確率が高い予測故障等が実際に発生する事態を防止することができる。
また、本実施形態の機器管理システム1では、当該対応内容を必ずしも速やかに行う必要はない場合(すなわち、「点検(3日以内)」や「点検(7日以内)」である場合)、担当CEに対して、保守計画として保守作業を行う必要があることを通知する。これにより、本実施形態の機器管理システム1では、緊急性が低い予測故障に対しては通常の保守計画の中で保守作業を行うことができる。
[第二の実施形態]
次に、第二の実施形態の機器管理システム1について説明する。第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有する箇所には第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
本実施形態では、機器20のユーザである顧客の属性情報に応じて、対応内容を調整(変更)するものである。ここで、顧客の属性情報とは、例えば、顧客の業種、顧客の繁忙期、事業所の拠点、機器20が故障した場合に代替機があるか否か、顧客が属するグループ等の情報である。
<機能構成>
次に、第二の実施形態の機器管理システム1に含まれる管理装置10の機能構成について、図13を参照しながら説明する。図13は、第二の実施形態の管理装置の一例の機能構成を示す図である。
本実施形態の管理装置10は、対応内容調整部21を有する。対応内容調整部21は、管理装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU106に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態の管理装置10は、顧客属性情報記憶部22を有する。顧客属性情報記憶部22は、HDD108、又は管理装置10とネットワークNを介して接続される記憶装置等により実現可能である。
対応内容調整部21は、後述する顧客属性情報記憶部22に記憶される顧客属性情報に基づいて、対応判定部13により判定された対応内容を調整(変更)する。
顧客属性情報記憶部22は、顧客属性情報221を記憶する。ここで、顧客属性情報記憶部22に記憶される顧客属性情報221について、図14を参照しながら説明する。図14は、顧客属性情報の一例を示す図である。
図14に示すにように、顧客属性情報221は、データ項目として、顧客名、業種、繁忙期、代替機、拠点、及びグループ等を有する。
顧客名は、機器20のユーザである顧客の名称である。業種は、顧客が営む事業等の種類である。繁忙期は、顧客の事業等の活動が活発な時期である。代替機は、顧客の顧客環境に設置された機器20が故障した場合に、代替機として利用できる機器20が存在するか否かを示す。拠点は、顧客が営む事業等の活動拠点である。グループとは、所定の条件により顧客を複数のグループに分類した場合におけるグループを識別する情報である。
なお、顧客属性情報221は、図14に示したデータ項目に加えて、例えば、顧客の事業規模や顧客環境に設置された機器20の故障回数の累積等の種々のデータ項目を有していても良い。
<処理の詳細>
次に、第二の実施形態の機器管理システム1の処理の詳細について、図15を参照しながら説明する。図15は、第二の実施形態の対応内容の判定処理の一例のフローチャートである。
管理装置10の対応内容調整部21は、顧客属性情報記憶部22に記憶される顧客属性情報221を参照して、ステップS706で対応判定部13により判定された対応内容を調整する(ステップS1501)。
より具体的には、対応内容調整部21は、故障の発生が予測された機器20が設置された顧客環境に対応する顧客の顧客属性情報221を参照して、対応判定部13により判定された対応内容を調整する。なお、次のステップS707では、対応判定部13は、対応内容調整部21により調整された対応内容が「緊急手配」、「点検(3日以内)」、「点検(7日以内)」、又は「情報提供」のいずれであるかを判定する。
ここで、対応内容調整部21は、対応判定部13により判定された対応内容に対して、例えば以下のような調整を行う。
(1)顧客属性情報221における顧客の「業種」を参照して、予め設定された所定の業種である場合、対応内容の緊急性を上げる。例えば、対応判定部13により判定された対応内容が「点検(7日以内)」であるとして、顧客の業種が「サービス」である場合、対応内容調整部21は、緊急性を上げて、対応内容を「点検(3日以内)」に調整(変更)する。
(2)顧客属性情報221における顧客の「繁忙期」を参照して、当該顧客の繁忙期に該当する場合、対応内容の緊急性を上げる。例えば、対応判定部13により判定された対応内容が「点検(3日以内)」であるとして、当該顧客の繁忙期に該当する場合、対応内容調整部21は、緊急性を上げて、対応内容を「緊急手配」に調整する。
(3)顧客属性情報221における顧客の「代替機」を参照して、当該顧客の代替機の有無に応じて、対応内容の緊急性を変更する。例えば、代替機「あり」の場合、対応内容調整部21は、対応判定部13により判定された対応内容の緊急性を下げる一方で、代替機「なし」の場合、対応判定部13により判定された対応内容の緊急性を上げる。
(4)顧客属性情報221における顧客の「拠点」を参照して、予め設定された所定の拠点である場合、対応内容の緊急性を上げる。
(5)顧客属性情報221における顧客の「グループ」を参照して、所定のグループに該当する場合、対応内容の緊急性を変更する。例えば、当該顧客がグループ「A」に属する場合、対応内容調整部21は、対応判定部13により判定された対応内容の緊急性を上げる一方で、当該顧客がグループ「B」に属する場合、対応判定部13により判定された対応内容の緊急性を下げる。
以上のように、本実施形態の機器管理システム1では、故障の発生が予測された機器20のユーザである顧客の属性情報に応じて、対応内容を調整する。これにより、本実施形態の機器管理システム1では、顧客に応じた適切な保守作業を行えるようになる。
例えば、機器20の通常のリース契約を締結した顧客をグループ「B」に、通常のリース契約に加えて特別な保守契約を締結した顧客をグループ「A」に分類することで、グループ「A」の顧客に対しては、緊急性を上げた対応内容で保守作業を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 機器管理システム
10 管理装置
11 情報取得部
12 故障予測部
13 対応判定部
14 結果通知部
15 機器状態情報記憶部
16 故障予測モデル記憶部
17 故障予測情報記憶部
18 対応判定モデル記憶部
19 機器管理情報記憶部
20 機器
30 サービスステーション端末
40 コールセンタ端末
特開2011−181073号公報

Claims (7)

  1. 1以上の情報処理装置を含む情報処理システムであって、
    前記情報処理システムとネットワークを介して接続される機器の状態を示す状態情報を所定の記憶手段から取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記状態情報と、前記機器の故障の発生を予測する第1のモデルとに基づいて、前記機器において故障が発生する確率と、該確率で故障が発生するまでの期間と、前記故障の重症度とを含む故障予測情報を生成する故障予測手段と、
    前記故障予測手段により生成された前記故障予測情報に基づいて、前記確率と、前記期間と、前記重症度とに応じて、前記発生が予測された故障に対する対応内容を判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された前記対応内容に応じた通知を行う通知手段と
    を有する情報処理システム。
  2. 前記判定手段は、
    複数の領域が含まれる第2のモデルを用いて、前記故障予測情報に含まれる前記確率と、前記期間と、前記重症度とで示される値が、前記第2のモデルの前記複数の領域のうちのいずれの領域に属するかに応じて、前記対応内容を判定する、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記機器のユーザの属性情報に応じて、前記対応内容を変更する変更手段を有し、
    前記変更手段は、
    前記属性情報に含まれる前記ユーザの業種、前記ユーザの事業所の拠点、前記ユーザの繁忙期に関する情報、又は前記ユーザが属するグループのいずれかに応じて、前記判定手段により判定された対応内容を変更する、請求項1又は2記載の情報処理システム。
  4. 前記故障予測手段は、
    前記状態情報と、予測対象の故障毎の前記第1のモデルとに基づいて、該予測対象の故障毎に前記故障予測情報を生成する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 1以上の情報処理装置と、該1以上の情報処理装置とネットワークを介して接続される端末装置とを含む情報処理システムであって、
    前記情報処理システムとネットワークを介して接続される機器の状態を示す状態情報を所定の記憶手段から取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記状態情報と、前記機器の故障の発生を予測する第1のモデルとに基づいて、前記機器において故障が発生する確率と、該確率で故障が発生するまでの期間と、前記故障の重症度とを含む故障予測情報を生成する故障予測手段と、
    前記故障予測手段により生成された前記故障予測情報に基づいて、前記確率と、前記期間と、前記重症度とに応じて、前記発生が予測された故障に対する対応内容を判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された前記対応内容に応じた通知を、前記端末装置に送信する通知手段と
    を有する情報処理システム。
  6. 前記通知手段は、
    前記対応内容に応じて、コールセンタに設置される第1の端末装置又はサービスステーションに設置される第2の端末装置のいずれかの端末装置に前記通知を送信する、請求項5記載の情報処理システム。
  7. 情報処理装置を、
    前記情報処理装置とネットワークを介して接続される機器の状態を示す状態情報を所定の記憶手段から取得する取得手段、
    前記取得手段により取得された前記状態情報と、前記機器の故障の発生を予測する第1のモデルとに基づいて、前記機器において故障が発生する確率と、該確率で故障が発生するまでの期間と、前記故障の重症度とを含む故障予測情報を生成する故障予測手段、
    前記故障予測手段により生成された前記故障予測情報に基づいて、前記確率と、前記期間と、前記重症度とに応じて、前記発生が予測された故障に対する対応内容を判定する判定手段、
    前記判定手段により判定された前記対応内容に応じた通知を行う通知手段
    として機能させるためのプログラム。
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