JP7398019B1 - 保守支援装置及び保守支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械設備に異常予兆が検出されたときに、機械設備が突然停止することを回避し、計画的に該異常予兆を対策することができる保守支援装置を提供する。【解決手段】機械設備の異常予兆に対する保守を行う際の保守作業を支援する保守支援装置100であって、処理部10は、異常予兆を検出した診断時期と異常予兆の名称を示す異常予兆名称と異常予兆に起因する異常が発生する異常発生時期と、を含む異常予兆情報31を取得し、診断時期と異常予兆名称と異常発生時期に基づき、保守作業データベース21から異常予兆を対策する保守作業の関連情報210を抽出して保守作業情報2Aを構成し、部品データベース22から保守作業に必要な部品の関連情報220を抽出して部品情報2Bを構成し、保守作業の緊急度合いを示す対策緊急度2Cを算出し、保守作業情報2Aと部品情報2Bと対策緊急度2Cと、で構成する保守支援情報41を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、保守支援装置及び保守支援方法に関する。
生産ラインには、加工などを行う多数の機械設備が設置されており、これら機械設備の故障を未然に検知する異常予兆診断システムが導入されている。これに伴い異常予兆に対応する保守支援方法が提案されている。
特許文献1には、記憶装置に逐次記憶してある蓄電素子に関する測定データに基づき、蓄電素子の異常の予兆を検知し、検知された異常の予兆に対応する保守作業の工期、作業者数、及び、前記保守作業に必要な交換品又は工具を含む物品、の少なくともいずれかを決定し、前記保守作業の作業者へ決定事項と対応する保守作業の実施を通知する保守支援方法が開示されている。
国際公開第2020/255980号
特許文献1に開示された技術においては、蓄電素子の過去の測定データの蓄積データに基づいて、蓄電素子の異常予兆を検知して、それに対応する保守作業の工期、作業者数、保守作業に必要な交換部品又は工具を決定して作業者に通知するが、該交換部品の入荷状況や該保守作業の緊急度合いが示されていない。従って、計画的に保守作業を行うための計画を立てられないのが問題となっている。
本発明は、前記課題に鑑みなされたものであって、機械設備に異常予兆が検出されたときに、機械設備が突然停止することを回避し、計画的に該異常予兆を対策することができる保守支援装置及び保守支援方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の保守支援装置は、機械設備の異常予兆に対する保守を行う際の保守作業を支援する保守支援装置であって、前記保守支援装置は処理部を含み、前記処理部は、前記異常予兆を検出した診断時期と前記異常予兆の名称を示す異常予兆名称と前記異常予兆に起因する異常が発生する異常発生時期と、を含む異常予兆情報を取得し、前記診断時期と前記異常予兆名称と前記異常発生時期に基づき、保守作業データベースから前記異常予兆を対策する保守作業の関連情報を抽出して保守作業情報を構成し、部品データベースから前記保守作業に必要な部品の関連情報を抽出して部品情報を構成し、前記保守作業の緊急度合いを示す対策緊急度を算出し、前記保守作業情報と前記部品情報と前記対策緊急度と、で構成する保守支援情報を生成し、前記保守作業の関連情報は、前記異常予兆名称と保守作業に要する保守作業日数と保守対象の部品名称を示す保守対象部品と前記保守対象部品の員数を示す必要員数と保守作業の具体的な内容を示す保守作業内容を含み、前記必要な部品の関連情報は、部品の名称を示す部品名称と前記部品の手持数を示す在庫数と前記部品を発注してから入荷までに要する入荷日数と発注先を含み、前記処理部は、前記対策緊急度を算出する際に、条件1として、(前記在庫数≧前記必要員数)が成立し、且つ、(前記保守作業日数≦対応可能日数)が成立するときに対策緊急度を小と判定し、条件2として、(前記在庫数<前記必要員数)が成立し、且つ、((前記入荷日数+前記保守作業日数)≦前記対応可能日数)が成立するときに前記対策緊急度を小と判定し、前記条件1または前記条件2の何れも成立しないときに前記対策緊急度を大と判定すること、を特徴とする。本発明のその他の態様については、後記する実施形態において説明する。
本発明によれば、機械設備に異常予兆が検出されたときに、機械設備が突然停止することを回避し、計画的に該異常予兆を対策することができる。
本実施形態に係る保守支援装置の構成を示す図である。 データベース構造を示す図である。 保守支援処理を示すフローチャートである。 対策緊急度の算出方法を示す図である。 保守支援情報の詳細を印字する書式を示す図である。 データベースの一例を示す図である。 保守支援情報の出力例を示す図である。 保守支援情報の他の出力例を示す図である。
本発明を実施するための実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る保守支援装置100の構成を示す図である。保守支援装置100は、処理部10、記憶部20、入力部30、出力部40を有する。保守支援装置100は、異常予兆診断システム500からの異常予兆情報31を入力として、保守支援情報41を出力する装置である。異常予兆診断システム500は、複数の機械設備600の異常予兆を診断するシステムである。
本実施形態の保守支援装置100は、機械設備600の異常予兆を診断する異常予兆診断システム500と連携し、機械設備600に異常が発生することによる突然停止を回避し計画停止するために、予防保全を行うための保守支援装置である。また、機械設備600の異常予兆に対する保守を行う際の保守作業を支援する保守支援装置である。
保守支援装置100は処理部10を含み、処理部10は、異常予兆を検出した診断時期311と異常予兆の名称を示す異常予兆名称312と異常予兆に起因する異常が発生する異常発生時期313と、を含む異常予兆情報31を取得し、診断時期311と異常予兆名称312と異常発生時期313に基づき、保守作業データベース21から異常予兆を対策する保守作業の関連情報210を抽出して保守作業情報2Aを構成し、部品データベース22から保守作業に必要な部品の関連情報220を抽出して部品情報2Bを構成し、保守作業の緊急度合いを示す対策緊急度2Cを算出し、保守作業情報2Aと部品情報2Bと対策緊急度2Cと、で構成する保守支援情報41を生成する。
保守支援装置100は、一般的な計算機システム(コンピュータ)で構成し、前記したように、処理部10(中央処理装置)、記憶部20、入力部30および出力部40を備える。なお、異常予兆診断システム500は、同じ計算機システム内で構成してもよいし、別の計算機システムで構成してもよい。
各部の詳細を説明する。
保守支援装置100は、入力部30を介して、異常予兆診断システム500から、異常予兆情報31を取得する。異常予兆情報31は、異常予兆を検出した時期を示す診断時期311と、異常予兆の名称を示す異常予兆名称312と、該異常予兆に起因した異常が発生する異常発生時期313と、を含む信号として取得する。
なお、図1に示すように、異常予兆診断システム500が複数の機械設備600を診断している場合、例えば、異常予兆情報31のヘッダ情報としてサイト名と号機Noを紐づけされている。このため、保守支援装置100は、複数の機械設備600に対して、機械設備の異常予兆に対する保守を行う際の保守作業を支援することができる。
異常予兆情報31を取得すると、処理部10は、記憶部20に構築された保守作業データベース21から異常を対策する保守作業の関連情報210を抽出し、記憶部20に構築された部品データベース22から保守作業に必要な部品の関連情報220を抽出する。さらに処理部10は、異常を対策する保守作業の緊急度合いを示す対策緊急度2Cを算出する。さらに処理部10は、保守作業の関連情報である保守作業情報2Aと必要な部品の関連情報である部品情報2Bと対策緊急度2Cにより、保守支援情報41を生成する。そして、処理部10は、該保守支援情報41を、所定の書式に印字して出力する。
図2は、データベース構造を示す図である。
保守作業データベース21は、各レコードを、異常予兆名称211と、保守作業日数212と、保守対象部品213と、必要員数214と、保守作業内容215、のフィールドから構成する。保守作業日数212は、異常予兆名称を示される異常予兆を対策するのに要する作業日数を示し、保守対象部品213は、該異常予兆を対策するに必要な交換部品を示し、必要員数214は、該異常予兆を対策するに必要な交換部品の員数を示し、保守作業内容215は、具体的な保守内容を示す。
部品データベース22は、各レコードを、部品名称221と、在庫数222と、入荷日数223と、発注先224、のフィールドから構成する。部品データベース22は保守対象機械設備を保守するに際に関連する部品の情報等を蓄積するデータベースであり、在庫数222は部品名称で示される部品の手持ち数を示し、入荷日数223は該部品を発注したときに入荷までに要する日数を示し、発注先224は、該部品の発注するメーカなどを示す。
なお、1つの機械設備にそれぞれの部品が1つしか配されていない場合は、単に部品名称だけで対象部品を特定できる。1つの機械設備に同じ部品が複数配されている場合は、(1)部品名称と取り付け座標、(2)個々の部品に付与されたデバイスNoで特定できる。
図3は、保守支援処理S10を示すフローチャートである。適宜図1、図2を参照する。処理部10は、異常予兆診断システム500から異常予兆情報31を取得すると(ステップS11)、異常予兆情報31に含まれる異常予兆名称をキーとして、保守作業データベース21から同じ異常予兆名称を検索し、該異常予兆名称に紐づけされた保守作業日数212と、保守対象部品213と、必要員数214と、保守作業内容215と、を抽出する(ステップS12)。さらに処理部10は、保守対象部品213をキーとして、部品データベース22から同じ部品名称221を検索し、該部品名称に紐づけされた在庫数222と、入荷日数223と、発注先224を抽出する(ステップS13)。
これらのデータを抽出すると、処理部10は、異常予兆名称211と保守作業日数212と保守対象部品213と必要員数214と保守作業内容215により保守作業の関連情報210を構成し(ステップS14)、部品名称221と在庫数222と入荷日数223と発注先224により必要な部品の関連情報220を構成する(ステップS15)。
さらに処理部10は、保守作業データベース21の保守作業日数212と保守対象部品213と必要員数214と、部品データベース22の在庫数222と入荷日数223とに基づき、異常予兆に対する対策緊急度2Cを算出する(ステップS16、図4参照)。そして、処理部10は、保守支援情報41を構成し(ステップS17)、所定の書式に印字して出力する(ステップS18)。
次に対策緊急度2Cの算出方法を説明する。
図4は、対策緊急度2Cの算出方法を示す図である。図4には、対策緊急度判定条件51、対応可能日数説明図52を示す。対応可能日数は、診断時期である異常予兆を検知してから実際に異常発生時期が予想されるまでの日数で算出する。
対策緊急度判定条件51としては、下記がある。
(条件1)として、(在庫数≧必要員数)が成立し、且つ、(保守作業日数≦対応可能日数)が成立するときに対策緊急度を小と判定する。保守対象部品の必要員数に対して、手持ち数である在庫数が十分であれば、保守対象部品を新規に発注する必要がない。さらに、対応可能日数が保守作業日数以上に確保されていれば、保守対象の機械設備を計画的に停止して保守作業を行うことができるため、対策緊急度2Cを小と判定することが可能である。
(条件2)として、(在庫数<必要員数)が成立し、且つ、((入荷日数+保守作業日数)≦対応可能日数)が成立するときに対策緊急度を小と判定する。保守対象部品の必要員数に対して、手持ち数である在庫数が十分でなければ、保守対象部品を新規に発注する必要がある。この条件においては、保守対象部品の入荷日数が重要な要因となる。すなわち、対応可能日数が(入荷日数+保守作業日数)以上に確保されていれば、(在庫数<必要員数)であっても、保守対象の機械設備を計画的に停止して保守作業を行うことができるため、対策緊急度2Cを小と判定することが可能である。
(条件1)または(条件2)が成立しないときは、対策緊急度2Cを大として判定し、保守作業員に対して保守作業の緊急性を伝えることとなる。
以上、対策緊急度判定方法を示したが、各種方法をとることができる。
対応可能日数は、機械設備の重要度合いに基づく停止可能な最大日数である。例えば、病院の非常用発電設備であれば対応緊急度は大きい、エアコンなどの民生品であれば対応緊急度は小さいと設定できる。日数計算をする必要なく、予め機械設備ごとに対応緊急度を設定しておくとよい。
また、異常予兆の内容に基づき、予め対応緊急度を設定しておく場合がある。発生した異常予兆に基づき実際に発生する異常が重故障の場合は対応緊急度が大きい、発生した異常予兆に基づき実際に発生する異常が軽故障の場合は対応緊急度が小さいと設定するとよい。
処理部10は、保守作業の関連情報と必要な部品の関連情報を構成し、対策緊急度を算出すると、所定の書式41Pに印字して出力する。作業員は、印字された該書式に基づき、異常予兆に対する対策をするための準備の着手することになる。
図5は、保守支援情報の詳細を印字する書式41Pを示す図である。書式41Pには、保守作業の関連情報210と、必要な部品の関連情報220と、対策緊急度2Cの欄がある。保守作業の関連情報210には、異常予兆名称211と、保守作業日数212と、保守対象部品213と、必要員数214と、保守作業内容215の欄がある。必要な部品の関連情報220には、部品名称221と、在庫数222と、入荷日数223と、発注先224の欄がある。
<具体例>
図6は、データベースの一例を示す図である。適宜図1を参照する。
本例は、非常用発電設備の一例を示すものである。保守支援装置100は、非常用発電設備を監視する異常予兆診断システム500から異常予兆情報31を取得する(図1参照)。該異常予兆情報31には、異常予兆名称312として冷却配管破損が、診断時期311として3日前が、異常発生時期313として30日後が含まれていたとする。
処理部10は、図6に示す保守作業データベース21の異常予兆名称211から「冷却配管破損」を検索し、紐づけられた保守作業日数212として「5」を、保守対象部品213として「冷却用ホース」と「チューブコネクタ」を、必要員数214としてそれぞれ「1」と「2」を、保守作業内容215として「配管の交換」を抽出する。さらに処理部10は、部品データベース22から、「冷却用ホース」に関しては、在庫数222として「3」を、入荷日数223として「7」を、発注先224として「A社」を抽出し、「チューブコネクタ」に関しては、在庫数222として「10」を、入荷日数223として「3」を、発注先224として「A社」を抽出する。
さらに、処理部10は、「冷却用ホース」と「チューブコネクタ」の在庫数が保守作業部品の必要員数以上であり、(保守作業日数≦対応可能日数)が成立することを確認して対策緊急度2Cを小と判定する。
図7は、保守支援情報41の出力例41Aを示す図である。処理部10は、前記の情報を、所定の書式41Pに印字して出力する。
図8は、保守支援情報41の他の出力例41Bを示す図である。
処理部10は、保守作業データベース21の異常予兆名称211から「排熱ユニット損傷」を検索し、紐づけられた保守作業日数212として「10」を、保守対象部品213として「排熱ユニット」と「点火プラグ」を、必要員数214としてそれぞれ「1」と「1」を、保守作業内容215として「排熱ユニットの交換と点火タイミングの調整」を抽出する。さらに処理部10は、部品データベース22から、「排熱ユニット」に関しては、在庫数222として「0」を、入荷日数223として「20」を、発注先224として「B社」を抽出し、「点火プラグ」に関しては、在庫数222として「20」を、入荷日数223として「10」を、発注先224として「C社」を抽出する。
さらに、処理部10は、「点火プラグ」の在庫数が保守作業部品の必要員数以上であり、(保守作業日数≦対応可能日数)が成立することを確認して対策緊急度を小と判定する。また、処理部10は、「排熱ユニット」の在庫数が「0」であり、(条件2)の(在庫数<必要員数)が成立すると判定する。次に前記した(条件2)の((入荷日数+保守作業日数)≦対応可能日数)について確認し、成立しない場合、対策緊急度を大と判定する。その結果、対策緊急度2Cには、「排熱ユニットを至急発注する」コメントが記載されている。
以上、本実施形態の保守支援装置100および保守支援方法は、次の特徴を有する。
(1)機械設備の異常予兆に対する保守を行う際の保守作業を支援する保守支援装置100であって、保守支援装置100は処理部10を含み、処理部10は、異常予兆を検出した診断時期311と異常予兆の名称を示す異常予兆名称312と異常予兆に起因する異常が発生する異常発生時期313と、を含む異常予兆情報31を取得し、診断時期311と異常予兆名称312と異常発生時期313に基づき、保守作業データベース21から異常予兆を対策する保守作業の関連情報210を抽出して保守作業情報2Aを構成し、部品データベース22から保守作業に必要な部品の関連情報220を抽出して部品情報2Bを構成し、保守作業の緊急度合いを示す対策緊急度2Cを算出し、保守作業情報2Aと部品情報2Bと対策緊急度2Cと、で構成する保守支援情報41を生成する。これによれば、機械設備に異常予兆が検出されたときに、機械設備が突然停止することを回避し、計画的に該異常予兆を対策することができる。
(2)前記(1)において、保守作業の関連情報210は、異常予兆名称211と保守作業に要する保守作業日数212と保守対象の部品名称を示す保守対象部品213と保守対象部品の員数を示す必要員数214と保守作業の具体的な内容を示す保守作業内容215を含み、必要な部品の関連情報220は、部品の名称を示す部品名称221と部品の手持数を示す在庫数222と部品を発注してから入荷までに要する入荷日数223と発注先224を含む。
(3)前記(2)において、処理部10は、保守作業データベース21から異常予兆名称211を検索し、異常予兆名称に紐づけられた、保守作業日数212と、保守対象部品213と、必要員数214と、保守作業内容215と、を抽出する。
(4)前記(2)において、処理部10は、部品データベース22から保守対象部品213に合致する部品名称221を検索し、部品名称に紐づけられた、在庫数222と、入荷日数223と、発注先224と、を抽出する。
(5)前記(2)において、処理部10は、対策緊急度2Cを算出する際に、条件1として、(在庫数≧必要員数)が成立し、且つ、(保守作業日数≦対応可能日数)が成立するときに対策緊急度を小と判定し、条件2として、(在庫数<必要員数)が成立し、且つ、((入荷日数+保守作業日数)≦対応可能日数)が成立するときに対策緊急度を小と判定し、条件1または条件2の何れも成立しないときに対策緊急度を大と判定する。これにより、保守員は、適切な対応をとることができる。
(6)前記(1)において、機械設備が非常用設備の場合、対策緊急度を大と設定するとよい。これにより、保守員は、迅速な対応をとることができる。
(7)前記(1)において、異常予兆名称に基づく異常予兆の内容から予め対策緊急度が設定されていてもよい。これにより、迅速な判定を行うことができる。
(8)前記(2)において、処理部10は、保守支援情報41の詳細を所定の書式に印字して出力することができる。
(9)前記(2)において、処理部10は、保守支援情報41の詳細を、保守員の情報端末へ送信することができる。これにより、保守員は迅速な対応をとることができる。
(10)機械設備の異常予兆に対する保守を行う際の保守作業を支援する保守支援方法であって、コンピュータが、異常予兆を検出した診断時期311と異常予兆の名称を示す異常予兆名称312と異常予兆に起因する異常が発生する異常発生時期313と、を含む異常予兆情報31を取得し、診断時期311と異常予兆名称312と異常発生時期313に基づき、保守作業データベース21から異常予兆を対策する保守作業の関連情報210を抽出して保守作業情報2Aを構成し、部品データベース22から保守作業に必要な部品の関連情報220を抽出して部品情報2Bを構成し、保守作業の緊急度合いを示す対策緊急度2Cを算出し、保守作業情報2Aと部品情報2Bと対策緊急度2Cと、で構成する保守支援情報41を生成する。これによれば、機械設備に異常予兆が検出されたときに、機械設備が突然停止することを回避し、計画的に該異常予兆を対策することができる。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
2A 保守作業情報
2B 部品情報
2C 対策緊急度
10 処理部
20 記憶部
21 保守作業データベース
22 部品データベース
30 入力部
31 異常予兆情報
40 出力部
41 保守支援情報
41P 書式
41A 出力例
41B 出力例
51 対策緊急度判定条件
52 対応可能日数説明図
100 保守支援装置
210 保守作業の関連情報
211 異常予兆名称
212 保守作業日数
213 保守対象部品
214 必要員数
215 保守作業内容
220 必要な部品の関連情報
221 部品名称
222 在庫数
223 入荷日数
224 発注先
311 診断時期
312 異常予兆名称
313 異常発生時期
500 異常予兆診断システム
600 機械設備
S10 保守支援処理

Claims (8)

  1. 機械設備の異常予兆に対する保守を行う際の保守作業を支援する保守支援装置であって、
    前記保守支援装置は処理部を含み、
    前記処理部は、
    前記異常予兆を検出した診断時期と前記異常予兆の名称を示す異常予兆名称と前記異常予兆に起因する異常が発生する異常発生時期と、を含む異常予兆情報を取得し、
    前記診断時期と前記異常予兆名称と前記異常発生時期に基づき、保守作業データベースから前記異常予兆を対策する保守作業の関連情報を抽出して保守作業情報を構成し、
    部品データベースから前記保守作業に必要な部品の関連情報を抽出して部品情報を構成し、
    前記保守作業の緊急度合いを示す対策緊急度を算出し、
    前記保守作業情報と前記部品情報と前記対策緊急度と、で構成する保守支援情報を生成し、
    前記保守作業の関連情報は、前記異常予兆名称と保守作業に要する保守作業日数と保守対象の部品名称を示す保守対象部品と前記保守対象部品の員数を示す必要員数と保守作業の具体的な内容を示す保守作業内容を含み、
    前記必要な部品の関連情報は、部品の名称を示す部品名称と前記部品の手持数を示す在庫数と前記部品を発注してから入荷までに要する入荷日数と発注先を含み、
    前記処理部は、前記対策緊急度を算出する際に、
    条件1として、(前記在庫数≧前記必要員数)が成立し、且つ、(前記保守作業日数≦対応可能日数)が成立するときに対策緊急度を小と判定し、
    条件2として、(前記在庫数<前記必要員数)が成立し、且つ、((前記入荷日数+前記保守作業日数)≦前記対応可能日数)が成立するときに前記対策緊急度を小と判定し、
    前記条件1または前記条件2の何れも成立しないときに前記対策緊急度を大と判定する
    ことを特徴とする保守支援装置。
  2. 請求項に記載の保守支援装置であって、
    前記処理部は、前記保守作業データベースから前記異常予兆名称を検索し、前記異常予兆名称に紐づけられた、前記保守作業日数と、前記保守対象部品と、前記必要員数と、前記保守作業内容と、を抽出する
    ことを特徴とする保守支援装置。
  3. 請求項に記載の保守支援装置であって、
    前記処理部は、前記部品データベースから前記保守対象部品に合致する部品名称を検索し、前記部品名称に紐づけられた、前記在庫数と、前記入荷日数と、前記発注先と、を抽出する
    ことを特徴とする保守支援装置。
  4. 請求項1に記載の保守支援装置であって、
    前記機械設備が非常用設備の場合、前記対策緊急度を大と設定する
    ことを特徴とする保守支援装置。
  5. 請求項1に記載の保守支援装置であって、
    前記異常予兆名称に基づく異常予兆の内容から予め前記対策緊急度が設定されている
    ことを特徴とする保守支援装置。
  6. 請求項に記載の保守支援装置であって、
    前記処理部は、前記保守支援情報の詳細を所定の書式に印字して出力する
    ことを特徴とする保守支援装置。
  7. 請求項に記載の保守支援装置であって、
    前記処理部は、前記保守支援情報の詳細を、保守員の情報端末へ送信する
    ことを特徴とする保守支援装置。
  8. 機械設備の異常予兆に対する保守を行う際の保守作業を支援する保守支援方法であって、
    コンピュータが、
    前記異常予兆を検出した診断時期と前記異常予兆の名称を示す異常予兆名称と前記異常予兆に起因する異常が発生する異常発生時期と、を含む異常予兆情報を取得し、
    前記診断時期と前記異常予兆名称と前記異常発生時期に基づき、保守作業データベースから前記異常予兆を対策する保守作業の関連情報を抽出して保守作業情報を構成し、
    部品データベースから前記保守作業に必要な部品の関連情報を抽出して部品情報を構成し、
    前記保守作業の緊急度合いを示す対策緊急度を算出し、
    前記保守作業情報と前記部品情報と前記対策緊急度と、で構成する保守支援情報を生成し、
    前記保守作業の関連情報は、前記異常予兆名称と保守作業に要する保守作業日数と保守対象の部品名称を示す保守対象部品と前記保守対象部品の員数を示す必要員数と保守作業の具体的な内容を示す保守作業内容を含み、
    前記必要な部品の関連情報は、部品の名称を示す部品名称と前記部品の手持数を示す在庫数と前記部品を発注してから入荷までに要する入荷日数と発注先を含み、
    前記コンピュータは、前記対策緊急度を算出する際に、
    条件1として、(前記在庫数≧前記必要員数)が成立し、且つ、(前記保守作業日数≦対応可能日数)が成立するときに対策緊急度を小と判定し、
    条件2として、(前記在庫数<前記必要員数)が成立し、且つ、((前記入荷日数+前記保守作業日数)≦前記対応可能日数)が成立するときに前記対策緊急度を小と判定し、
    前記条件1または前記条件2の何れも成立しないときに前記対策緊急度を大と判定する
    することを特徴とする保守支援方法。
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