JP2017013840A - 球状物用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】球状の内容物を容易に1つずつ取り出すことができる球状物用容器を提供する。
【解決手段】球状の内容物Mを収容する球状物用容器1であって、内容物Mの収容空間Sと内容物Mよりも大径の吐出口4とを備える容器本体2と、内容物Mの最大径部分における断面積よりも小さな開口面積の開孔11と、開孔11の内周縁から径方向外側に向けて延びて設けられて開孔11を内容物Mが通過可能な大きさにまで変形可能とする少なくとも1本のスリット12とを備え、吐出口4に装着されるフィルム体10とを有することを特徴とする球状物用容器1。
【選択図】図1

Description

本発明は、球状の内容物を収容する球状物用容器に関し、特に、内容物を1つずつ取り出すことができるようにしたものに関する。
従来、球状の内容物を収容する容器としては、パウチ袋や広口瓶、蓋付きのケース体などが用いられていた(例えば特許文献1参照)。これらの容器では、蓋を空けた状態で容器を傾けて内容物を容器から吐出させて手に取り出したり、開口部から容器の内部に手を入れて内容物を直接取り出したりしていた。
特開2012−171685号公報
しかしながら、従来の球状物用容器では、球状の内容物は転がり易いことから、容器を傾けて内容物を取り出そうとすると、内容物を1つずつ取り出したい場合でも容器から余分に内容物が吐出されてしまうことがある。また、容器の開口部から容器の内部に手を入れて内容物を直接取り出す場合では、他の内容物に手が触れてしまうおそれがあるという問題点がある。このような面から、球状の内容物を容易に1つずつ取り出すことが可能な容器が求められていた。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、球状の内容物を容易に1つずつ取り出すことができる球状物用容器を提供することにある。
本発明の球状内容物用容器は、球状の内容物を収容する球状物用容器であって、前記内容物の収容空間と該内容物よりも大径の吐出口とを備える容器本体と、前記内容物の最大径部分における断面積よりも小さな開口面積の開孔と、該開孔の内周縁から径方向外側に向けて延びて設けられて前記開孔を前記内容物が通過可能な大きさにまで変形可能とする少なくとも1本のスリットとを備え、前記吐出口に装着されるフィルム体とを有することを特徴とする。
本発明の球状内容物用容器は、上記構成において、前記開孔が前記内容物の直径よりも小さい直径の円形に形成されるとともに、4本の前記スリットが前記開孔の周方向に等間隔に並べて設けられているのが好ましい。
本発明の球状内容物用容器は、上記構成において、前記容器本体が、前記収容空間を形成する胴部と該胴部に連なる口部とを有するボトル形状に形成されるとともに前記口部に装着されて前記吐出口を構成する樹脂製のキャップを備え、前記キャップに前記フィルム体が装着されているのが好ましい。
本発明の球状内容物用容器は、上記構成において、前記吐出口から吐出された内容物を保持可能な深さの有頂筒状に形成された保持筒部を備えた蓋体が、ヒンジを介して前記キャップに開閉可能に装着されているのが好ましい。
本発明の球状内容物用容器は、上記構成において、前記キャップに、弱化部を介して該キャップに一体に連結されて前記吐出口を閉塞する抜栓部が設けられ、前記フィルム体が前記キャップの前記収容空間の側の端部に装着されている構成とすることができる。
本発明の球状内容物用容器は、上記構成において、前記フィルム体の外側面に剥離可能に積層される積層部と、前記開孔の内側に切欠部または弱化部を介して連なって該開孔を閉塞するとともに前記積層部に積層された閉塞部とを備えた抜栓フィルムを有する構成とすることができる。
本発明によれば、容器本体を傾けて吐出口から球状の内容物を吐出させる際に、内容物をフィルム体によって吐出口に一旦保持し、容器本体を振ることで当該内容物を次の内容物によって吐出口から押し出すことができるので、容器本体を傾けて振るだけの簡単な操作で球状の内容物を容器本体の吐出口から1つずつ取り出すことができる。このように、本発明によれば、球状の内容物を容易に1つずつ取り出すことができる球状物用容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である球状物用容器の一部切り欠き断面図である。 図1に示す球状物用容器の要部を拡大して示す一部切り欠き断面図である。 (a)は図2に示すフィルム体を容器本体の内側から見た底面図であり、(b)は同図(a)に示すフィルム体の変形例の底面図である。 図1に示す球状物用容器の、容器本体の吐出口から球状の内容物を吐出した状態の一部切り欠き断面図である。 図1に示す球状物用容器の、フィルム体によって球状の内容物を吐出口に保持した状態を示す一部切り欠き断面図である。 図5に示す蓋体の変形例を示す一部切り欠き断面図である。 図1に示す球状物用容器の変形例を示す一部切り欠き断面図である。 図7に示す球状物用容器の要部を拡大して示す断面図である。 図8に示す抜栓フィルムをフィルム体から剥離する様子を示す断面図である。 (a)は図7に示す抜栓フィルムの変形例を示す平面図であり、(b)は同図(a)におけるA−A線に沿う断面図である。 図10に示す抜栓フィルムをフィルム体から剥離する様子を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明をより詳細に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態である球状物用容器1は、複数の球状の内容物Mを収容するとともに当該内容物Mを1つずつ取り出すことができるようにしたものである。この球状物用容器1は、例えば、栄養剤や薬剤等を収容した球状のカプセル、飴玉やボール状のガム等の球状の菓子、球状に固められた入浴剤や洗剤、液体の洗剤や入浴剤等を収容した球状のカプセルなど、球状の外形を有しているものであれば様々な球状物を内容物Mとして収容することができる。これらの内容物Mの直径は、例えば15〜25mm程度のものとすることができるが、これに限らず、種々の直径の内容物Mを収容することもできる。
図1に示すように、この球状物用容器1は容器本体2を有している。図示する場合では、容器本体2は有底筒状の胴部2aと、この胴部2aに連なる口部2bとを有するボトル形状に形成されている。このようなボトル形状の容器本体2は、例えばブロー成形により形成された合成樹脂製のものとすることができる。なお、容器本体2としては、合成樹脂製のボトルに限らず、合成樹脂製の他の形状のものや、ガラス瓶、パウチ袋などで構成された各種形状のものを採用することもできる。
容器本体2の胴部2aの内部は収容空間Sとなっており、この収容空間Sに複数の内容物Mを収容することができる。一方、口部2bは内容物Mの直径よりも大きな内径を有する円筒状に形成されており、この口部2bを通して収容空間Sに内容物Mを入れ、また、収容空間Sから外部に内容物Mを吐出させることができる。
容器本体2の口部2bには合成樹脂製のキャップ3が装着されている。図2に示すように、このキャップ3は、内筒部3aと外筒部3bとの間に下向きに開口する環状の装着溝3cを有しており、口部2bに打栓されて装着溝3cが口部2bにアンダーカット係合することにより、口部2bに強固に固定されている。また、キャップ3の内筒部3aの上端には、開口端側が外側に向けてカールする筒状に形成された突出筒部3dが一体に設けられている。
口部2bに固定されたキャップ3は、その内筒部3a及び突出筒部3dの内側部分に容器本体2の吐出口4を構成している。この吐出口4は、円筒形状に形成された内筒部3aや突出筒部3dの軸心に沿って延びるとともに球状の内容物Mの直径よりも大きい内径に形成されている。すなわち、収容空間Sに収容された内容物Mを、吐出口4から容器本体2の外部に取り出すことができる。なお、吐出口4の内径は内容物Mの直径の2倍以下となっており、同時に2つ以上の内容物Mが吐出口4を通過することはできないようになっている。本実施の形態においては、吐出口4は、その内径が内容物Mの直径よりも僅かに大きい程度に形成されている。
キャップ3は抜栓部5を備えた抜栓タイプとすることができる。抜栓部5は薄い板状に形成され、キャップ3の内筒部3aの内周面に沿って延びる抜栓部5よりも薄い線状の弱化部6を介してキャップ3の内筒部3aの内周面に一体に連結されている。抜栓部5の容器本体2の外側を向く表面には指を係止可能なプルリングに形成された引抜き部材5aが一体に設けられており、この引抜き部材5aに指を掛けて引くことにより、弱化部6つまりキャップ3の内周面に沿って抜栓部5をキャップ3から切り離すことができるようになっている。このような構成により、流通時等においては、収容空間Sに内容物Mを収容した容器本体2の吐出口4を抜栓部5により閉塞(密封)しつつ、内容物Mを取り出す際には、引抜き部材5aを引いて抜栓部5をキャップ3から切り離すことで吐出口4を開栓させることができる。
キャップ3はヒンジ7を介して蓋体8が開閉自在に装着されたヒンジキャップに構成することもできる。蓋体8は、内容物Mをその内部に保持可能な深さの有頂筒状(カップ状)に形成された保持筒部8aを備えており、キャップ3の上部に覆い被さる閉状態となったときに保持筒部8aが突出筒部3dの内周面に嵌合することで吐出口4を閉塞することができるとともに、容器本体2を傾けて吐出口4から内容物Mを吐出させたときに、当該内容物Mを保持筒部8aの内部に保持することができるようになっている(図4、図5参照)。なお、保持筒部8aは、蓋体8の天壁8bの内面からの高さが、ヒンジ7の側において高くなる形状に形成されている。
本発明の球状物用容器1では、容器本体2を傾けて内容物Mを吐出口4から吐出させる際にその内容物Mを吐出口4で一旦保持するために、吐出口4にフィルム体10を装着するようにしている。本実施の形態においては、フィルム体10は、キャップ3の内筒部3aの収容空間Sの側を向く下端に装着されている。
フィルム体10は、気密性を有するとともに適度な可撓性を備えた樹脂製のフィルムで形成されており、例えば、高周波加熱等による熱溶着、接着剤を用いた接着、インサート成形等の手段によってキャップ3の内筒部3aの下端に固着されている。
図3(a)に示すように、フィルム体10は、吐出口4よりも大径となる円形の外形を有するとともに、その軸心に円形の開孔11を備えた円環状に形成されている。この開孔11は、内容物Mの最大径部分における断面積よりも小さな開口面積を有する形状に形成される。本実施の形態においては、開孔11は、内容物Mよりも小さい直径に形成されることにより、その開口面積が内容物Mの最大径部分における断面積よりも小さくされている。
また、フィルム体10には、開孔11の内周縁から径方向外側に向けて延びるスリット12が設けられている。本実施の形態においては、フィルム体10には、開孔11の周方向に等間隔に並べて4本のスリット12が設けられている。これらのスリット12は、何れもフィルム体10の内周縁から開孔11の径方向に沿って径方向外側に向けて延びてキャップ3の内筒部3aの内周面にまで達している。これらのスリット12が設けられることにより、フィルム体10は、その開孔11が、内容物Mの通過を可能とする大きさにまで変形可能な構成とされる。
フィルム体10の材質や厚み、開孔11の形状、孔径、スリット12の数や長さは、内容物Mの大きさや重量に応じて、容器本体2が傾けられたときにフィルム体10によって当該内容物Mを吐出口4に保持可能であるとともに、この状態で容器本体2が振られることにより加えられる衝撃荷重によって当該内容物Mが開孔11を拡大するように変形させてフィルム体10を通過することができるように設定される。
例えば、開孔11の形状は円形に限らず、図3(b)に示すような角孔形状に形成することができる。この場合においても、開孔11の開口面積は、内容物Mの最大径部分における断面積よりも小さくされ、内容物Mは開孔11の各スリット12の間の辺部分においてフィルム体10に当接して当該フィルム体10により吐出口4に保持される。
次に、このような構成の球状物用容器1の使用方法について説明する。
球状の内容物Mは、容器本体2の口部2bにキャップ3が打栓される前に容器本体2の口部2bから収容空間Sに収容される。その後、抜栓部5を備えたキャップ3が口部2bに打栓されて内容物Mを収容した容器本体2が密封される。
この球状物用容器1からは球状の内容物Mを1つずつ取り出すことができる。内容物Mを取り出す際には、まず、蓋体8を開いて引抜き部材5aを引き、抜栓部5をキャップ3から切り離して吐出口4を開放する。これにより、球状物用容器1が開封され、容器本体2の収容空間Sから内容物Mを取り出せる状態となる。
次に、蓋体8を閉じ体状態のまま容器本体2を傾ける。容器本体2を傾けることで、容器本体2の収容空間Sに収容されている内容物Mを吐出口4に入り込ませることができるが、フィルム体10の開孔11は内容物Mよりも小さく形成されているので、内容物Mはフィルム体10を通過することなく当該フィルム体10により吐出口4に保持される。そして、この状態から容器本体2を口部2bないし吐出口4の軸方向に沿って振ることで、フィルム体10により吐出口4に保持されている内容物Mをこれに隣接する次の内容物Mによって押し出させる。すなわち、容器本体2を振ることで、吐出口4に保持されている内容物Mに対して次の内容物Mから吐出口4の外側に向けた衝撃荷重を加え、この荷重により開孔11を拡大するように変形させることで、図4に示すように、吐出口4に保持されていた内容物Mを吐出口4から外部に吐出させることができる。吐出口4から吐出された内容物Mは蓋体8の保持筒部8aに保持されるので、図5に示すように、蓋体8を開くことで保持筒部8aに保持されている内容物Mを取り出すことができる。このようにして、球状物用容器1から、内容物Mを1つずつ取り出すことができる。
一方、内容物Mが吐出口4から外部に吐出されると、次の内容物Mが吐出口4に入り込むことになるが、フィルム体10はその弾性力により開孔11が元の大きさになるように復元するので、次の内容物Mはフィルム体10によって吐出口4に保持され、前の内容物Mに続いて吐出口4から吐出されることはない。よって、内容物Mは吐出口4から1つずつ吐出されることになる。
なお、吐出口4は内容物Mの直径よりも僅かに大きい内径に形成されているので、吐出口4に2つの内容物Mが同時に入り込むことはなく、1つずつ順に吐出口4に入り込むことになる。また、図示する場合では、容器本体2を倒立姿勢にまで傾けるようにしているが、内容物Mを吐出口4に導くことができる傾斜角度に傾ければよい。
このように、本発明の球状物用容器1では、容器本体2を傾けて吐出口4から球状の内容物Mを吐出させる際に、フィルム体10によって内容物Mを吐出口4に一旦保持し、この状態で容器本体2を振ることで当該内容物Mを次の内容物Mによって押して吐出口4から吐出させることができるので、容器本体2を傾けて振るだけの簡単な操作で球状の内容物Mを容器本体2の吐出口4から1つずつ取り出すことができる。
また、本実施の形態のように、フィルム体10に設ける開孔11を内容物Mよりも小径の円形に形成するとともに4本のスリットを周方向に等間隔に設けた構成とすることにより、内容物Mを周方向に均等にフィルム体10で支持させて当該内容物Mを吐出口4に安定して保持させることができるとともに、フィルム体10の開孔11を4本のスリット12により均等に弾性変形させて内容物Mを安定して吐出させることができる。
さらに、内容物Mを保持可能な深さの有頂筒状に形成された保持筒部8aを備えた蓋体8をキャップ3に設けることにより、図5に示すように、吐出口4から吐出された内容物Mを蓋体8により保持することができる。このような構成により、吐出口4から吐出された内容物Mを蓋体8の保持筒部8aにより確実に保持して、吐出口4から吐出された内容物Mが床等へ落下することを防止することができる。
さらに、本実施の形態のように、容器本体2の吐出口4を密封する抜栓部5を備えたキャップ3にフィルム体10を設けた構成とすることにより、内容物Mを一旦保持するためのフィルム体10を簡単な構成かつ低コストで吐出口4に設けることができる。
図6は図5に示す蓋体の変形例を示す一部切り欠き断面図である。図5に示す場合では、蓋体8に設けられる保持筒部8aは、蓋体8の天壁8bの内面からの高さが、ヒンジ7の側において高くなる形状に形成されているが、図6に示すように、保持筒部8aを、蓋体8の天壁8bの内面からの高さが、ヒンジ7とは反対側において高くなる形状に形成することもできる。このような構成とすることにより、蓋体8を閉じた状態で吐出口4から内容物Mを吐出させて保持筒部8aに内容物Mを保持させ、次いで蓋体8を開いて内容物Mを取り出すときに、当該内容物Mを保持筒部8aにより確実に保持させて当該内容物Mが床等に落ちることを確実に防止することができる。
図7は図1に示す球状物用容器の変形例を示す一部切り欠き断面図であり、図8は図7に示す球状物用容器の要部を拡大して示す断面図であり、図9は図8に示す抜栓フィルムをフィルム体から剥離する様子を示す断面図である。また、図10(a)は図7に示す抜栓フィルムの変形例を示す平面図であり、図10(b)は同図(a)におけるA−A線に沿う断面図である。さらに、図11は図10に示す抜栓フィルムをフィルム体から剥離する様子を示す断面図である。なお、図7〜図11においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付し、再度の説明は適宜省略する。
図1に示す球状物用容器1では、吐出口4を閉塞するとともに内容物Mを吐出する際に開栓可能な抜栓部5をキャップ3と一体に設けるようにしている。これに対して、図7〜図9に示す変形例では、フィルム体10に抜栓フィルム20を設けることにより、吐出口4を閉塞するとともに内容物Mを吐出する際に当該吐出口4を開栓可能な構成としている。
図8に示すように、この変形例では、キャップ3の内筒部3aの下端側に径方向内側に向けて突出する環状の台座部3eが一体に設けられ、この台座部3eの上面にフィルム体10が固着されている。
抜栓フィルム20は、フィルム体10と同様の材質及び厚みのフィルム状に形成された積層部21を有している。この積層部21は、フィルム体10の外側面つまり吐出口4の開放端の側(図8中で上側)を向く面に剥離可能に積層されている。なお、フィルム体10と積層部21との間に、これらを適度に接着する接着層を設けることもできる。
また、抜栓フィルム20は、フィルム体10と同様の材質及び厚みのフィルム状に形成された閉塞部22を有している。閉塞部22はフィルム体10の開孔11の内側に切欠部23を介して連ねられ、当該開孔11を閉塞している。このような閉塞部22は、フィルム体10と閉塞部22とを円形のフィルムで一体に形成した後、開孔11に対応した形状の切欠部23を形成することでフィルム体10と一体的に設けることができる。閉塞部22は積層部21の下面に積層されており、積層部21がフィルム体10から剥離されると、積層部21とともにフィルム体10から取り除かれる。
なお、図示する場合では、閉塞部22をフィルム体10の開孔11の内側つまりフィルム体10の内周縁に、切欠部23によって完全に切り離した状態で連ねるようにしているが、閉塞部22をフィルム体10の開孔11の内側つまりフィルム体10の内周縁に、当該フィルム体10よりも薄い弱化部を介して連ねるように構成することもできる。この場合、積層部21とともに閉塞部22をフィルム体10から取り除く際に、閉塞部22を積層部21から剥離させることなく弱化部が切断されて閉塞部22がフィルム体10から切り離されるよう構成される。
積層部21の上面には樹脂製の板状部24が接着やインサート成形等の手段により固定され、この板状部24には指を係止可能なプルリングに形成された引抜き部材25が一体に設けられている。
このような構成により、流通時等においては、収容空間Sに内容物Mを収容した容器本体2の吐出口4を抜栓フィルム20により開孔11を閉塞(密封)しつつ、内容物Mを取り出す際には、引抜き部材25を引いて積層部21をフィルム体10から剥離するとともに閉塞部22をフィルム体10から取り除いて開孔11つまり吐出口4を開栓させることができる。したがって、抜栓部5に加えてフィルム体10を設けることなく、これらのフィルムの積層体による簡単な構成としてこの球状物用容器1の構成を簡素化し、そのコストを低減することができる。
図7〜図9に示す場合では、引抜き部材25を抜栓フィルム20とは別体に形成した構成としているが、図10、図11に示すように、引抜き部材25を抜栓フィルム20と一体に形成した構成とすることもできる。
図示する場合では、引抜き部材25は、抜栓フィルム20の一部をその外周周縁部で折り返した円形の板状に形成され、抜栓フィルム20の上側に重ねて配置されている。この引抜き部材25の裏面には裏リブ25aが設けられ、この裏リブ25aにより抜栓フィルム20に対して引抜き部材25が浮いた状態とされている。これにより、引抜き部材25を指で摘み易くすることができる。
また、引抜き部材25の表面には裏リブに平行に並ぶ表リブ25bが形成されている。表リブ25bは裏リブ25aとともに引抜き部材25の滑り止めとして機能し、これにより、引抜き部材25による抜栓フィルム20の剥離を容易にすることができる。
このような構成においても、流通時等においては、収容空間Sに内容物Mを収容した容器本体2の吐出口4を抜栓フィルム20により開孔11を閉塞(密封)しつつ、内容物Mを取り出す際には、引抜き部材25を引いて積層部21をフィルム体10から剥離するとともに閉塞部22をフィルム体10から取り除いて開孔11つまり吐出口4を開栓させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、蓋体8は、その内部に保持筒部8aを備えた構成とされているが、蓋体8に保持筒部8aを設けることなく蓋体それ自体が保持筒部として機能する形状に形成することもできる。
1 球状物用容器
2 容器本体
2a 胴部
2b 口部
3 キャップ
3a 内筒部
3b 外筒部
3c 装着溝
3d 突出筒部
3e 台座部
4 吐出口
5 抜栓部
5a 引抜き部材
6 弱化部
7 ヒンジ
8 蓋体
8a 保持筒部
8b 天壁
10 フィルム体
11 開孔
12 スリット
20 抜栓フィルム
21 積層部
22 閉塞部
23 切欠部
24 板状部
25 引抜き部材
25a 裏リブ
25b 表リブ
M 内容物
S 収容空間

Claims (6)

  1. 球状の内容物を収容する球状物用容器であって、
    前記内容物の収容空間と該内容物よりも大径の吐出口とを備える容器本体と、
    前記内容物の最大径部分における断面積よりも小さな開口面積の開孔と、該開孔の内周縁から径方向外側に向けて延びて設けられて前記開孔を前記内容物が通過可能な大きさにまで変形可能とする少なくとも1本のスリットとを備え、前記吐出口に装着されるフィルム体とを有することを特徴とする球状物用容器。
  2. 前記開孔が前記内容物の直径よりも小さい直径の円形に形成されるとともに、4本の前記スリットが前記開孔の周方向に等間隔に並べて設けられている、請求項1に記載の球状物用容器。
  3. 前記容器本体が、前記収容空間を形成する胴部と該胴部に連なる口部とを有するボトル形状に形成されるとともに前記口部に装着されて前記吐出口を構成する樹脂製のキャップを備え、前記キャップに前記フィルム体が装着されている、請求項1または2に記載の球状物用容器。
  4. 前記吐出口から吐出された内容物を保持可能な深さの有頂筒状に形成された保持筒部を備えた蓋体が、ヒンジを介して前記キャップに開閉可能に装着されている、請求項3に記載の球状物用容器。
  5. 前記キャップに、弱化部を介して該キャップに一体に連結されて前記吐出口を閉塞する抜栓部が設けられ、前記フィルム体が前記キャップの前記収容空間の側の端部に装着されている、請求項3または4に記載の球状物用容器。
  6. 前記フィルム体の外側面に剥離可能に積層される積層部と、前記開孔の内側に切欠部または弱化部を介して連なって該開孔を閉塞するとともに前記積層部に積層された閉塞部とを備えた抜栓フィルムを有する、請求項1〜4の何れか1項に記載の球状物用容器。
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