JP6504942B2 - 球状物用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、球状の内容物を収容する球状物用容器に関し、特に、内容物を1つずつ取り出すことができるようにしたものに関する。
従来、球状の内容物を収容する容器としては、パウチ袋や広口瓶、蓋付きのケース体などが用いられていた(例えば特許文献1参照)。これらの容器では、蓋を空けた状態で容器を傾けて内容物を容器から吐出させて手に取り出したり、開口部から容器の内部に手を入れて内容物を直接取り出したりしていた。
特開2012−171685号公報
しかしながら、従来の球状物用容器では、球状の内容物は転がり易いことから、容器を傾けて内容物を取り出そうとすると、内容物を1つずつ取り出したい場合でも容器から余分に内容物が吐出されてしまうことがある。また、容器の開口部から容器の内部に手を入れて内容物を直接取り出す場合では、他の内容物に手が触れてしまうおそれがあるという問題点がある。このような面から、球状の内容物を容易に1つずつ取り出すことが可能な容器が求められていた。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、球状の内容物を容易に1つずつ取り出すことができる球状物用容器を提供することにある。
本発明の球状内容物用容器は、球状の内容物を収容する球状物用容器であって、前記内容物の収容空間と該内容物よりも大径の吐出口とを備える容器本体と、前記吐出口に周方向に並べて設けられ、それぞれ前記吐出口の径方向内側に向けて突出して先端が前記内容物の直径よりも小径の仮想円上に配置される複数の弾性変形可能な薄歯片とを有し、前記容器本体が、前記収容空間を形成する胴部と該胴部に連なる口部とを有するボトル形状に形成されるとともに前記口部に装着されて前記吐出口を構成する樹脂製のキャップを備え、複数の前記薄歯片が、弾性体により円筒状に形成されて前記キャップの先端に固定される基体部に一体に設けられていることを特徴とする。
本発明の球状内容物用容器は、球状の内容物を収容する球状物用容器であって、前記内容物の収容空間と該内容物よりも大径の吐出口とを備える容器本体と、前記吐出口に周方向に並べて設けられ、それぞれ前記吐出口の径方向内側に向けて突出して先端が前記内容物の直径よりも小径の仮想円上に配置される複数の弾性変形可能な薄歯片とを有し、前記容器本体が、前記収容空間を形成する胴部と該胴部に連なる口部とを有するボトル形状に形成されるとともに前記口部に装着されて前記吐出口を構成する樹脂製のキャップを備え、前記キャップに、弱化部を介して該キャップに一体に連結されて前記吐出口を閉塞する抜栓部が設けられていることを特徴とする。
本発明の球状内容物用容器は、上記構成において、複数の前記薄歯片が、前記キャップの前記抜栓部よりも外側部分に設けられた構成とすることができる。
本発明の球状内容物用容器は、上記構成において、複数の前記薄歯片が、前記キャップの前記抜栓部よりも内側部分に設けられた構成とすることができる。
本発明の球状内容物用容器は、上記構成において、前記吐出口から吐出された内容物を保持可能な深さの有頂筒状に形成された蓋体が、ヒンジを介して前記キャップに開閉可能に装着されているのが好ましい。
本発明によれば、容器本体を傾けて吐出口から球状の内容物を吐出させる際に、内容物を複数の薄歯片によって吐出口に一旦保持することができるので、内容物が吐出口から連続的に吐出されることを防止して、容器本体の吐出口から内容物を容易に1つずつ取り出すことができる。このように、本発明によれば、球状の内容物を容易に1つずつ取り出すことができる球状物用容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である球状物用容器の一部切り欠き断面図である。 (a)は図1に示す球状物用容器の要部を拡大して示す断面図であり、(b)は同図(a)におけるA−A線に沿う断面図である。 図1に示す球状物用容器の、複数の薄歯片によって球状の内容物を吐出口に保持した状態を示す断面図である。 図1に示す球状物用容器の、容器本体の吐出口から球状の内容物を吐出した状態の断面図である。 図1に示す球状物用容器の変形例であって、複数の薄歯片をキャップの抜栓部よりも外側部分に設けた場合を示す断面図である。 図5に示すキャップの蓋体を開いた状態の平面図である。 図1に示す球状物用容器の変形例であって、複数の薄歯片をキャップの抜栓部よりも内側部分に設けた場合を示す断面図である。 図7に示すキャップの蓋体を開いた状態の底面図である。
以下、図面を参照して本発明をより詳細に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態である球状物用容器1は、複数の球状の内容物Mを収容するとともに当該内容物Mを1つずつ取り出すことができるようにしたものである。この球状物用容器1は、例えば、栄養剤や薬剤等を収容した球状のカプセル、飴玉やボール状のガム等の球状の菓子、球状に固められた入浴剤や洗剤、液体の洗剤や入浴剤等を収容した球状のカプセルなど、球状の外形を有しているものであれば様々な球状物を内容物Mとして収容することができる。これらの内容物Mの直径は、例えば15〜25mm程度のものとすることができるが、これに限らず、種々の直径の内容物Mを収容することもできる。
図1に示すように、この球状物用容器1は容器本体2を有している。図示する場合では、容器本体2は有底筒状の胴部2aと、この胴部2aに連なる口部2bとを有するボトル形状に形成されている。このようなボトル形状の容器本体2は、例えばブロー成形により形成された合成樹脂製のものとすることができる。なお、容器本体2としては、合成樹脂製のボトルに限らず、合成樹脂製の他の形状のものや、ガラス瓶、パウチ袋などで構成された各種形状のものを採用することもできる。
容器本体2の胴部2aの内部は収容空間Sとなっており、この収容空間Sに複数の内容物Mを収容することができる。一方、口部2bは内容物Mの直径よりも大きな内径を有する円筒状に形成されており、この口部2bを通して収容空間Sに内容物Mを入れ、また、収容空間Sから外部に内容物Mを吐出させることができる。
容器本体2の口部2bには合成樹脂製のキャップ3が装着されている。図2に示すように、このキャップ3は、内筒部3aと外筒部3bとの間に下向きに開口する環状の装着溝3cを有しており、口部2bに打栓されて装着溝3cが口部2bにアンダーカット係合することにより、口部2bに強固に固定されている。
口部2bに固定されたキャップ3は、その内筒部3aの内側部分に容器本体2の吐出口4を構成している。この吐出口4は、円筒形状に形成された内筒部3aの軸心に沿って延びるとともに球状の内容物Mの直径よりも大きい内径に形成されている。すなわち、収容空間Sに収容された内容物Mを、吐出口4から容器本体2の外部に取り出すことができる。なお、吐出口4の内径は内容物Mの直径の2倍以下となっており、同時に2つ以上の内容物Mが吐出口4を通過することはできないようになっている。本実施の形態においては、吐出口4は、その内径が内容物Mの直径よりも僅かに大きい程度に形成されている。
キャップ3は抜栓部5を備えた抜栓タイプとすることができる。抜栓部5は薄い板状に形成され、キャップ3の内周面に沿って延びる抜栓部5よりも薄い線状の弱化部6を介してキャップ3の内周面に一体に連結されている。抜栓部5の容器本体2の外側を向く表面には指を係止可能なプルリング5aが一体に設けられており、このプルリング5aに指を掛けて引くことにより、弱化部6つまりキャップ3の内周面に沿って抜栓部5をキャップ3から切り離すことができるようになっている。このような構成により、流通時等においては、収容空間Sに内容物Mを収容した容器本体2の吐出口4を抜栓部5により閉塞(密封)しつつ、内容物Mを取り出す際には、プルリング5aを引いて抜栓部5をキャップ3から切り離すことで吐出口4を開栓させることができる。
キャップ3はヒンジ7を介して蓋体8が開閉自在に装着されたヒンジキャップに構成することもできる。蓋体8は、内容物Mをその内部に保持可能な深さの有頂筒状(カップ状)に形成されており、キャップ3の上部に覆い被さって吐出口4を閉塞することができるとともに、容器本体2を傾けて吐出口4から内容物Mを吐出させたときに、当該内容物Mを受け止めてその内部に内容物Mを保持することができるようになっている(図3参照)。
本発明の球状物用容器1では、容器本体2を傾けて内容物Mを吐出口4から吐出させる際にその内容物Mを吐出口4で一旦保持するために、吐出口4に複数の薄歯片10を設けるようにしている。本実施の形態においては、吐出口4に12枚の薄歯片10が設けられているが、便宜上、図1〜図4において、1つの薄歯片10にのみ符号を付してある。なお、薄歯片10の枚数は12枚に限らず、後述する内容物Mを保持する機能と弾性変形により内容物Mを通過させる機能とを発揮することができれば任意の枚数とすることができる。
これらの薄歯片10は、それぞれ、例えば、軟質ポリエチレン(低密度ポリエチレン)等の軟材質や、ゴム、エラストマー等の弾性体により、断面が三角形で基端から先端に向けて先細りとなる細長くて薄い板状に形成されており、図2(b)に示すように、キャップ3の上端つまり吐出口4の開口端に周方向に等間隔に並べて配置されている。また、図2(a)に示すように、複数の薄歯片10は、それぞれ吐出口4の開口端から当該吐出口4の径方向内側に向けて斜め上方に突出し、吐出口4の開口に覆い被さっている。そして、複数の薄歯片10の先端は、図2(b)に示すように、それぞれ内容物Mの直径よりも小さい直径の仮想円C上に配置されている。つまり、吐出口4の内容物Mが通過する通過経路上に複数の薄歯片10が突出している。これにより、複数の薄歯片10は、吐出口4に入り込んだ内容物Mに当接して、当該内容物Mを吐出口4に保持することができる。また、複数の薄歯片10は、それぞれ吐出口4の径方向外側ないし軸方向に向けて弾性変形自在となっており、吐出口4に保持された内容物Mに吐出口4の外側に向けた荷重が加えられると、当該荷重により弾性変形して内容物Mの保持を解除して当該内容物Mを吐出口4から外部に吐出させることができるようになっている。
本実施の形態においては、図2(a)に示すように、複数の薄歯片10は、軟質ポリエチレン等の軟材質やゴム、エラストマー等の弾性体、つまり複数の薄歯片10と同一の材質により円筒状に形成された基体部11の軸方向端面に一体に設けられている。そして、この基体部11がキャップ3の上端に形成された嵌合溝3dに嵌合固定されることにより、複数の薄歯片10が吐出口4を構成するキャップ3に設けられるようになっている。このような構成とすることにより、複数の薄歯片10を簡単な構成で容器本体2の吐出口4に設けることができる。また、複数の薄歯片10をゴムやエラストマー等の弾性体で形成する場合には、複数の薄歯片10を、キャップ3を構成する軟質ポリエチレン等の合成樹脂材料よりも弾性変形が容易な材質で形成することが可能となる。
次に、このような構成の球状物用容器1の使用方法について説明する。
球状の内容物Mは、容器本体2の口部2bにキャップ3が打栓される前に容器本体2の口部2bから収容空間Sに収容される。その後、抜栓部5を備えたキャップ3が口部2bに打栓されて内容物Mを収容した容器本体2が密封される。
この球状物用容器1からは球状の内容物Mを1つずつ取り出すことができる。内容物Mを取り出す際には、まず、蓋体8を開いてプルリング5aを引き、抜栓部5をキャップ3から切り離して吐出口4を開放する。これにより、球状物用容器1が開封され、容器本体2の収容空間Sから内容物Mを取り出せる状態となる。
次に、蓋体8を半開きとした状態で容器本体2を傾ける。図3に示すように、容器本体2を傾けることで、容器本体2の収容空間Sに収容されている内容物Mを吐出口4に入り込ませるとともに複数の薄歯片10に当接させて吐出口4に保持させることができる。このとき、吐出口4は内容物Mの直径よりも僅かに大きい内径に形成されているので、吐出口4に2つの内容物Mが同時に入り込むことはなく、1つずつ順に吐出口4に入り込むことになる。なお、図示する場合では、容器本体2を倒立姿勢にまで傾けるようにしているが、内容物Mを吐出口4に導くことができる傾斜角度に傾ければよい。
次に、図3に示すように内容物Mが複数の薄歯片10によって吐出口4に保持されている状態で、容器本体2を口部2bないし吐出口4の軸方向に沿って振り、図4に示すように、複数の薄歯片10により吐出口4に保持されている内容物Mをこれに隣接する次の内容物Mによって押し出させる。すなわち、容器本体2を振ることで、吐出口4に保持されている内容物Mに対して次の内容物Mから吐出口4の外側に向けた衝撃荷重を加え、この荷重により複数の薄歯片10を径方向外側ないし軸方向に向けて弾性変形させて、吐出口4に保持されていた内容物Mを吐出口4から外部に吐出させることができる。このようにして複数の薄歯片10によって保持されていた内容物Mが吐出口4から外部に吐出されると、次の内容物Mが吐出口4に入り込むことになるが、その内容物Mは複数の薄歯片10により吐出口4に保持されて前の内容物Mに続いて吐出口4から吐出されることはなく、よって内容物Mは吐出口4から1つずつ吐出されることになる。
なお、図3に示すように、複数の薄歯片10によって吐出口4に保持されている内容物Mを、容器本体2を振るのではなく、当該内容物Mを直接指で摘んで引き出すことで吐出口4から取り出すこともできる。この場合においても、複数の薄歯片10によって保持されていた内容物Mが指で摘んで引き出されると、次の内容物Mは複数の薄歯片10により吐出口4に保持されるので、内容物Mを吐出口4から1つずつ指で摘んで取り出すことができる。
このように、本発明の球状物用容器1では、容器本体2を傾けて吐出口4から球状の内容物Mを吐出させる際に、複数の薄歯片10によって内容物Mを吐出口4に一旦保持し、内容物Mが吐出口4から連続的に吐出されることを防止することができるので、容器本体2の吐出口4から内容物Mを容易に1つずつ取り出すことができる。また、複数の薄歯片10によって内容物Mを吐出口4に一旦保持した状態で容器本体2を振ることで当該内容物Mを次の内容物Mによって押して吐出口4から吐出させることができるので、容器本体2を傾けて振るだけのさらに簡単な操作で球状の内容物Mを容器本体2の吐出口4から1つずつ取り出すことができる。
また、内容物Mを保持可能な深さの有頂筒状に形成された蓋体8をキャップ3に設けることにより、図4に示すように、吐出口4から吐出された内容物Mを蓋体8により保持することができる。このような構成により、吐出口4から内容物Mが不意に吐出されたとしても、その内容物Mを蓋体8により保持して床等へ落下することを防止することができる。
さらに、本実施の形態のように、容器本体2の吐出口4を密封する抜栓部5を備えたキャップ3に複数の薄歯片10を設けた構成とすることにより、内容物Mを一旦保持するための薄歯片10を簡単な構成かつ低コストで吐出口4に設けることができる。
図5は図1に示す球状物用容器の変形例であって、複数の薄歯片をキャップの抜栓部よりも外側部分に設けた場合を示す断面図であり、図6は図5に示すキャップの蓋体を開いた状態の平面図である。また、図7は図1に示す球状物用容器の変形例であって、複数の薄歯片をキャップの抜栓部よりも内側部分に設けた場合を示す断面図であり、図8は図7に示すキャップの蓋体を開いた状態の底面図である。なお、図5〜図8においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付し、再度の説明は適宜省略する。
図1〜図4に示す場合では、キャップ3に嵌合固定される基体部11に複数の薄歯片10を一体に設ける構成としているが、図5〜図8に示すように、複数の薄歯片10をキャップ3と一体に設けた構成とすることもできる。本実施の形態では、キャップ3と複数の薄歯片10を軟質ポリエチレン等の比較的柔軟な合成樹脂材料で一体に形成するようにしているが、これらを他の合成樹脂材料で一体に形成することもできる。
図5、図6に示す変形例では、複数の薄歯片10を、キャップ3の抜栓部5が設けられた部分よりも外側部分つまり抜栓部5よりも吐出口4の出口側の部分に一体に設けるようにしている。より具体的には、複数の薄歯片10を、キャップ3の吐出口4の開口端の部分に一体に設けるようにしている。
図5、図6に示す変形例では、複数の薄歯片10は、図1に示す場合よりも長さが短い矩形の板状に形成され、その枚数も図1に示す場合よりも多くなっている。なお、本実施の形態では、36枚の薄歯片10が設けられるが、図5、図6においては便宜上、1つの薄歯片10にのみ符号を付している。
この変形例においても、図1〜図4に示す場合と同様に、複数の薄歯片10は、それぞれ吐出口4の開口端に周方向に等間隔に並べて設けられ、吐出口4の径方向内側に向けて斜め上方に突出し、吐出口4の開口に覆い被さっている。そして、複数の薄歯片10の先端は、それぞれ内容物Mの直径よりも小さい直径の仮想円C上に配置されている。これにより、複数の薄歯片10は、吐出口4に入り込んだ内容物Mに当接して、当該内容物Mを吐出口4に保持することができる。また、複数の薄歯片10は、それぞれ吐出口4の径方向外側ないし軸方向に向けて弾性変形自在となっており、吐出口4に保持された内容物Mに吐出口4の外側に向けた荷重が加えられると、当該荷重により弾性変形して内容物Mの保持を解除して当該内容物Mを吐出口4から外部に吐出させることができる。
この変形例では、上記のように、複数の薄歯片10をキャップ3ともに軟質ポリエチレンのような比較的柔軟な合成樹脂材料で形成するようにしており、そのため、薄歯片10の先端が配置される仮想円Cの直径は、図1〜図4に示す場合に比べて大きく、内容物Mの直径よりも僅かに小径となる程度に設定されている。これにより、複数の薄歯片10をキャップ3ともに合成樹脂材料で形成するようにしても、内容物Mを吐出口4に保持しつつ、容器本体2が振られて吐出口4に保持された内容物Mに吐出口4の外側に向けた荷重が加えられたときに薄歯片10を弾性変形させて内容物Mを外部に吐出させることができる。
一方、図7、図8に示す変形例では、複数の薄歯片10を、キャップ3の抜栓部5が設けられた部分よりも内側部分つまり抜栓部5よりも収容空間Sの側の部分に一体に設けるようにしている。より具体的には、複数の薄歯片10を、キャップ3の吐出口4の下端部分に一体に設けるようにしている。
図7、図8に示す変形例においても、複数の薄歯片10は、図1に示す場合よりも長さが短い矩形の板状に形成され、その枚数も図1に示す場合よりも多くなっている。なお、本実施の形態では36枚の薄歯片10が設けられるが、図7、図8においては便宜上、1つの薄歯片10にのみ符号を付している。
この変形例においては、複数の薄歯片10は、それぞれ吐出口4の開口端に周方向に等間隔に並べて設けられ、吐出口4の径方向内側に向けて斜め上方に突出し、吐出口4の入り口側端において吐出口4に覆い被さっている。図7に二点鎖線で示すように、それぞれの薄歯片10はキャップ3とともに合成樹脂材料によって一体成形されたときには斜め下方に向けた形状とされ、その下方側(収容空間Sの側)を向く下面には周方向に沿って溝12が設けられている。そして、図7中に実線で示すように、それぞれの薄歯片10を、この溝12を起点として上方に向けて折り曲げることにより、各薄歯片10を斜め上向きの形状に形成するようにしている。このようにして形成された複数の薄歯片10の先端も、図8に示すように、それぞれ内容物Mの直径よりも小さい直径の仮想円C上に配置されている。これにより、複数の薄歯片10は、吐出口4に入り込んだ内容物Mに上向きに折れ曲がった状態で当接して、当該内容物Mを吐出口4に保持することができるとともに、溝12を支点とした弾性力(復元力)により内容物4を確実に保持することができる。また、複数の薄歯片10は、それぞれ、溝12の部分においてさらに折れ曲がることができるように弾性変形自在となっており、吐出口4に保持された内容物Mに吐出口4の外側に向けた荷重が加えられると、当該荷重により弾性変形して内容物Mの保持を解除して当該内容物Mを吐出口4から外部に吐出させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、複数の薄歯片10をそれぞれ弾性体またはキャップ3と同一の合成樹脂材料で形成するようにしているが、これに限らず、薄歯片10を弾性変形することができる形態に形成することができれば、他の材質で形成されたものとすることもできる。
また、薄歯片10の形状も、内容物Mを保持しつつ弾性変形により当該保持を解除することができる形状であれば、種々変更可能である。
さらに、複数の薄歯片10を基体部11と一体に形成してキャップ3に取り付ける構成とした場合においても、複数の薄歯片10を抜栓部5よりも内側部分に設ける構成とすることもできる。
1 球状物用容器
2 容器本体
2a 胴部
2b 口部
3 キャップ
3a 内筒部
3b 外筒部
3c 装着溝
3d 嵌合溝
4 吐出口
5 抜栓部
5a プルリング
6 弱化部
7 ヒンジ
8 蓋体
10 薄歯片
11 基体部
12 溝
M 内容物
S 収容空間
C 仮想円

Claims (5)

  1. 球状の内容物を収容する球状物用容器であって、
    前記内容物の収容空間と該内容物よりも大径の吐出口とを備える容器本体と、
    前記吐出口に周方向に並べて設けられ、それぞれ前記吐出口の径方向内側に向けて突出して先端が前記内容物の直径よりも小径の仮想円上に配置される複数の弾性変形可能な薄歯片とを有し、
    前記容器本体が、前記収容空間を形成する胴部と該胴部に連なる口部とを有するボトル形状に形成されるとともに前記口部に装着されて前記吐出口を構成する樹脂製のキャップを備え、
    複数の前記薄歯片が、弾性体により円筒状に形成されて前記キャップの先端に固定される基体部に一体に設けられていることを特徴とする球状物用容器。
  2. 球状の内容物を収容する球状物用容器であって、
    前記内容物の収容空間と該内容物よりも大径の吐出口とを備える容器本体と、
    前記吐出口に周方向に並べて設けられ、それぞれ前記吐出口の径方向内側に向けて突出して先端が前記内容物の直径よりも小径の仮想円上に配置される複数の弾性変形可能な薄歯片とを有し、
    前記容器本体が、前記収容空間を形成する胴部と該胴部に連なる口部とを有するボトル形状に形成されるとともに前記口部に装着されて前記吐出口を構成する樹脂製のキャップを備え、
    前記キャップに、弱化部を介して該キャップに一体に連結されて前記吐出口を閉塞する抜栓部が設けられていることを特徴とする球状物用容器。
  3. 複数の前記薄歯片が、前記キャップの前記抜栓部よりも外側部分に設けられている、請求項に記載の球状物用容器。
  4. 複数の前記薄歯片が、前記キャップの前記抜栓部よりも内側部分に設けられている、請求項に記載の球状物用容器。
  5. 前記吐出口から吐出された内容物を保持可能な深さの有頂筒状に形成された蓋体が、ヒンジを介して前記キャップに開閉可能に装着されている、請求項の何れか一項に記載の球状物用容器。
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