JP2017013610A - シートバック - Google Patents

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Abstract

【課題】外観品質をより確実に向上させることができ、表皮材の組み付け作業の作業性を向上させることができるシートバックを提供する。【解決手段】シートバックパッドPの下端部P1は、シートバックフレーム4の下側からシートバックフレーム4のシート後方側Rrに回り込み、前側表皮材11の下部端末11Kが、シートバックフレーム4の下側を通されて、シートバック背面3H側に引き込まれるとともに、後側表皮材12の下部端末12Kに連結され、前側表皮材11の下部端末11Kの近傍にマチ材10の一端部10Aが縫着され、マチ材10の他端部10Bが、シートバックパッドPの下端部P1の端縁P11よりも上方に引き上げられて、シートバックフレーム4側の連結部17Tに連結され、マチ材10が、後側表皮材12のシート前方側Frに位置している。【選択図】図3

Description

本発明は、シートバック前面側の前側表皮材と、シートバック背面側の後側表皮材との下部端末同士が連結されているシートバックに関する。
詳しくは、
シートバックフレームと、
前記シートバックフレームに支持されるシートバックパッドと、
前記シートバックパッドを覆う表皮材とを備え、
前記シートバックパッドの下端部は、前記シートバックフレームの下側から前記シートバックフレームのシート後方側に回り込み、
前記表皮材は、シートバック前面側の前側表皮材と、シートバック背面側の後側表皮材とに分割され、
前記前側表皮材の下部端末が、前記シートバックフレーム及び前記シートバックパッドの下側を通されて、前記シートバック背面側に引き込まれ、
前記前側表皮材の下部端末と後側表皮材の下部端末とが連結手段を介して連結されているシートバックに関する。
[従来の第1の技術]
従来、上記のシートバックの一例として特許文献1に開示されている技術があった。
この技術では、前記後側表皮材12の下部端末121に、平板状のトリム3の下半部32が包み込まれるように固着されている。前記平板状のトリム3の上半部33は下半部32に対し、インテグラルヒンジ31(薄肉ヒンジ)を介して横軸芯周りに折り畳み自在である。
そして、前記トリム3の上半部33が、下半部32に対し前記横軸芯周りにシート前方側に折れ曲がって、トリム3の下半部32及び後側表皮材12の下部端末121のシート前方側に位置している。
さらに、折れ曲がり状態のトリム3の上半部33の下端(折れ曲がり前の状態では上端)が、前記前側表皮材11の下部端末側の芯材に連結している。
この構造により、シートバックパッドPの下端部や前側表皮材11の下部端末と後側表皮材12の下部端末121との連結部が、シートバックSBの後方の後席乗員から見えず、外観品質を向上させることができるとされている。
しかしながら、前記トリム3の下半部32を包み込む後側表皮材12の下部端末121は、トリム3の上半部33のシート後方側において垂れ下がっているだけなので、後席乗員により容易に跳ね上げられる。その際に、前記連結部が後席乗員に見えてしまうおそれがある。
[従来の第2の技術]
従来のシートバックの他の例として、図12(a),図12(b),図13(a),図13(b),図14に示す構造がある。この技術では、前記前側表皮材11の下部端末11Kにマチ材30の一端部30Aが縫着され、マチ材30の他端部30Bに断面J字状の樹脂フック13が縫着されている。また、後側表皮材12の下部端末12Kに断面I字状の樹脂プレート14が縫着され、樹脂フック13と樹脂プレート14が互いに係合されている(図13(b)には、シートバックパッドPとマチ材30の間に空間Sを描いているが、この空間Sは、構造を理解しやすくするために便宜上描いてある。実際には前記空間Sは存在せず、マチ材30はシートバックパッドPに重なっている)。
そして、前記前側表皮材11の下部端末11Kと後側表皮材12の下部端末12Kを連結する場合、次のようにして連結している。
(1) 前記マチ材30の他端部30Bに縫着した樹脂フック13を上方に持ち上げながら、シートバックパッドPの垂れ下がった下端部P1(図14参照)を、シートバックフレーム4に下側から巻き付くように、図14のZ方向に折り曲げて持ち上げる。
(2) 樹脂フック13を持ち上げた状態で、後側表皮材12の下部端末12Kに縫着された樹脂プレート14を下方に引っ張りながら、シートバックパッドPの下端部P1を、後側表皮材12の下部端末12Kの内側(シート前方側Fr)に入り込ませる。符号Rrはシート後方側である。
(3) 樹脂フック13と樹脂プレート14を互いに係合させる。
特開平8−332289号公報
しかしながら、上記の(1)〜(3)の組み付け作業は作業の難易度が高くて作業性が低く、作業工数がかかる等の問題があった。
また、上方に折り曲げられたシートバックパッドPの下端部P1には、シート後方側Rrに向かう弾性復元力が働くことから、シートバックパッドPの下端部P1の端縁P11が後側表皮材12の内面12N(図13(b)参照)に圧接していた。一般的に、後側表皮材12は、薄い表皮材により形成される傾向にあり、表皮材の裏側に付くワディング材も薄い傾向にある。そのために、上記従来の構造によれば、シートバックパッドPの下端部P1の端縁P11の圧接ラインL(図12(b)の拡大図参照)が前記後側表皮材12に現れて、見栄えを損なうという問題があった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、外観品質をより確実に向上させることができ、表皮材の組み付け作業の作業性を向上させることができるシートバックを提供する点にある。
本発明の特徴は、
シートバックフレームと、
前記シートバックフレームに支持されるシートバックパッドと、
前記シートバックパッドを覆う表皮材とを備え、
前記シートバックパッドの下端部は、前記シートバックフレームの下側から前記シートバックフレームのシート後方側に回り込み、
前記表皮材は、シートバック前面側の前側表皮材と、シートバック背面側の後側表皮材とに分割され、
前記前側表皮材の下部端末が、前記シートバックフレーム及び前記シートバックパッドの下側を通されて、前記シートバック背面側に引き込まれ、
前記前側表皮材の下部端末と後側表皮材の下部端末とが連結手段を介して連結されているシートバックであって、
前記前側表皮材の下部端末又は前記下部端末の近傍にマチ材の一端部が縫着され、
前記マチ材の他端部が、前記シートバックパッドの下端部の端縁よりも上方に引き上げられて、前記シートバックフレーム側の連結部に連結され、
前記マチ材が、前記後側表皮材のシート前方側に位置している点にある。(請求項1)
上記の構成によれば、前記マチ材の他端部が、前記シートバックパッドの下端部の端縁よりも上方に引き上げられて、前記シートバックフレーム側の連結部に連結され、前記マチ材が、前記後側表皮材のシート前方側に位置しているから、シートバックフレームのシート後方側に位置するシートバックパッドの下端部を、前記マチ材でシート後方側から受け止めることができる。
これにより、シートバックパッドの下端部の端縁が後側表皮材の内面に直接当接することを回避することができる。従って、シートバックパッドの下端部の端縁の圧接ラインが前記後側表皮材に現れることがなく、後側表皮材の外観品質を向上させることができる。
また、上記のようにして、前記圧接ラインが後側表皮材に現れなくしているから、例えば、上記[従来の第1の技術]のように、後側表皮材の下部端末を、トリムの上半部のシート後方側に垂れ下がらせることで前記圧接ラインを隠す手段を採用しなくても済む。
その結果、後側表皮材の下部端末が後席乗員により跳ね上げられることがなく、後側表皮材の外観品質をより向上させることができる。
さらに、マチ材の他端部をシートバックフレーム側の連結部に連結して、前記シートバックパッドの下端部を、マチ材でシート後方側から受け止めた後、前側表皮材の下部端末と後側表皮材の下部端末とを、連結手段を介して連結することができる。この連結の際には、シートバックパッドの下端部に邪魔されることなく連結作業を行うことができる。
つまり、組み付け作業の作業工程を複数回に分けることで、組み付け作業を容易にすることができ、組み付け作業の作業効率を向上させることができる。(請求項1)
本発明において、
前記マチ材のシート幅方向の両側部に、前記マチ材の一端部側と左右中央側とに開口する袋部が設けられ、
左右一対の前記袋部が、前記シートバックパッドの下端部の左右一対のコーナー部に各別に被さっていると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
例えば、図12(b)に示すように、側部表皮材15の下端側の隙間HからシートバックパッドPの下端部P1の側部が見えると見栄えを損なう問題がある。この問題を解消するために、樹脂カバー16をシート後方側Rrに延長して前記隙間Hを隠すと、樹脂カバー16の重量が増加し、材料コストが増加する。
これに対して、本発明の上記の構成によれば、前記左右一対の袋部が、シートバックパッドの下端部の左右一対のコーナー部に各別に被さっているから、側部表皮材の下端側の隙間からシートバックパッドの下端部の側部が見えることがない。
そして、シートバックパッドの下端部の側部を覆い隠す手段として、樹脂カバーをシート後方側に延長する手段を採用しなくても済み、樹脂カバーをシート後方側に延長した構造に比べて、樹脂カバーを小さくすることができ、軽量化・材料コストの低減化を図ることができる。
また、左右一対の袋部が、シートバックパッドの下端部の左右一対のコーナー部に被さってシートバックパッドの左右両側部を支えるから、マチ材の組み付け時に、マチ材の他端部を前記連結部側に向かって容易に引き上げることができる。
そして、マチ材の他端部をシートバックフレーム側の連結部に連結する際及び連結後に、袋部でシートバックパッドの下端部の左右一対のコーナー部の位置を保持することができ、シートバックパッドの位置ずれを防止することができる。(請求項2)
本発明において、
マチ素材は、前記シートバックパッドの下端部と略同一幅の左右中央部と、前記袋部と略同一幅の左右一対の側部とから成り、
左右一対の前記側部が前記左右中央部に折り畳まれ、
前記マチ材の他端部に対応する側の前記側部の一辺が前記左右中央部に縫着されて前記袋部が形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
左右一対の袋部を備えたマチ材を1枚のマチ素材で形成することができる。その結果、部品点数を減らすことができるとともに、縫製長と裁断長を短くすることができて、マチ材の縫製コストを低減でき、縫製工数を削減でき、縫製作業性を向上させることができる。(請求項3)
本発明において、
前記連結部は、前記シートバックフレームの左右両側部に架設されたスプリングの一部分により構成され、
前記マチ材の他端部に係止孔が形成され、
前記マチ材の他端部の係止孔が前記スプリングの一部分に係止していると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
前記マチ材の他端部の係止孔が前記スプリングの一部分に係止しているから、前記係止孔に対する係止部材として前記スプリングとは別部材の専用の係止部材を設ける必要がない。これにより、部品点数を削減することができ、構造を簡素化することができる。
前記スプリングは、乗員のすわり心地をよくする(乗員がシートバックに凭れたときに心地よく感じさせる)ために設けられており、構造上、シートバック側面視で略中央(シート前後方向でシートバックの略中央)に位置している。
従って、前記マチ材の他端部の係止孔を前記スプリングの一部分に係止させることで、シートバックパッドの下端部の端縁をシートバックのシート前後方向の中央側まで容易に引き込むことができる。
その結果、シートバックパッドの下端部の端縁の圧接ラインが前記後側表皮材に、より現れにくくすることができて、後側表皮材の外観品質を確実に向上させることができる。(請求項4)
本発明によれば、
外観品質をより確実に向上させることができ、表皮材の組み付け作業の作業性を向上させることができるシートバックを提供することができた。
(a)は、車両用のシートの斜視図、(b)は、図1(a)のA部の拡大図 車両用のシートの分解斜視図 (a)は、シートバックの縦断側面図(センター断面図)、(b)は、図1(a)のB部の拡大図 仮り組み付け状態のシートバックの下部の斜視図であり、マチ材の袋部をシートバックパッドの下端部のコーナー部に被せる前の状態を示す斜視図 仮り組み付け状態のシートバックの下部の斜視図であり、マチ材の袋部をシートバックパッドの下端部のコーナー部に被せた状態を示す斜視図 仮り組み付け状態のシートバックの下部の斜視図であり、スプリングの一部分にマチ材の他端部の係止孔が係止された状態を示す斜視図 マチ素材の斜視図 袋部が形成されたマチ材の斜視図 (a)は、別実施形態のシートバックの縦断側面図(センター断面図)、(b)は、図9(a)のC部の拡大図 別実施形態のシートバックパッドの縦断側面図(センター断面図) 別実施形態のマチ材の斜視図 (a)は、従来の車両用のシートの斜視図、(b)は、図12(a)のD部の拡大図 (a)は、図12(a)のシートバックの縦断側面図(センター断面図)、(b)は、図13(a)のE部の拡大図 従来のシートバックパッドの縦断側面図(センター断面図)
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1(a),図1(b),図2,図3(a),図3(b)に車両用のフロントシート1を示してある。このフロントシート1は、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション2と、乗員の背中を受け止め支持するシートバック3とを備えている。
[シートバック3の構造]
シートバック3は、シートバックフレーム4と、シートバックフレーム4に支持されるシートバックパッドPと、シートバックパッドPを覆う表皮材5とから成る。シートバックフレーム4は金属で形成され、シートバックパッドPは発泡ウレタンで形成され、表皮材5は皮革又は布材で形成されている。図1(a),図1(b)の符号16は、シートクッション2とシートバック3との連結部を側方から覆う樹脂カバーである。
[シートバックフレーム4の構造]
シートバックフレーム4は金属パイプやワイヤーで形成されている。シートバックフレーム4の左右両側部には、乗員のすわり心地をよくする(乗員がシートバック3に凭れたときに心地よく感じさせる)ための円弧波形状のSばね17(スプリングに相当、図4参照)が架設されている。Sばね17は、シートバック側面視で略中央(シート前後方向でシートバック3の略中央)に位置する。
[シートバックパッドPの構造]
図3(a),図3(b),図4に示すように、前記シートバックパッドPは、下半部の左右中間部Pkがシート前方側Frに凹み、左右両側部Psが、シート幅方向内側W1が開放する断面コの字状に形成されている。
図3(a),図3(b)に示すように、シートバックパッドPの下端部P1は、シートバックフレーム4の下側からシートバックフレーム4のシート後方側Rrに回り込んで上方に立ち上がっている。
[表皮材5の構造]
図3(a),図3(b)に示すように、前記表皮材5は、シートバック前面3M側の前側表皮材11と、シートバック背面3H側の後側表皮材12とに分割されている。そして、前側表皮材11の下部端末11Kが、シートバックフレーム4及びシートバックパッドPの下側を通されて、シートバック背面3H側に引き込まれ、後側表皮材12の下部端末12Kに連結手段25を介して連結されている。
前記連結手段25は、前側表皮材11の下部端末11Kに一端部30Aが縫着された外側マチ材30と、前記外側マチ材30の他端部30Bに縫着された断面J字状の樹脂フック13と、後側表皮材12の下部端末12Kに縫着された断面I字状の樹脂プレート14とから成る。図3の符号26は縫着部である。そして、前記樹脂フック13と樹脂プレート14が互いに係合連結している。
また、前側表皮材11の下部端末11Kに、シート幅方向に長い長方形状の内側マチ材10(特許請求の範囲のマチ材に相当)の一端部10A(シート幅方向と直交する方向の一端部10A)が、外側マチ材30の一端部30Aと共に一体に縫着されている。内側マチ材10の材質と外側マチ材30の材質と表皮材5の材質とは同一である。これらの材質が互いに異なっていてもよい。
図6に示すように、内側マチ材10の他端部10Bの左右中央部に、シート幅方向に長い長孔状の係止孔18が形成されている。図3(a),図3(b)に示すように、前記内側マチ材10の他端部10Bは、シートバックパッドPの下端部P1の端縁P11よりも上方に引き上げられている。そして、前記係止孔18が、Sばね17の一部分である左右中央部17T(シートバックフレーム4側の連結部に相当)に係止連結されている。
詳述すると、図4,図6に示すように、前記Sばね17の左右中央部17Tは、Sばね17の上向きのU字状凸部である。このU字状凸部が内側マチ材10の他端部10Bの係止孔18に挿入係止されている。その係止連結状態で、図3(a),図3(b)に示すように、内側マチ材10は、後側表皮材12のシート前方側Frに間隔を空けて位置している。
図3(b)には、シートバックパッドPと内側マチ材10の間に空間Sを描いているが、この空間Sは、構造を理解しやすくするために便宜上描いてある。実際には前記空間Sは存在せず、内側マチ材10はシートバックパッドPに重なっている。
図4,図5に示すように、内側マチ材10のシート幅方向の両側部10Sに、内側マチ材10の一端部10A側と左右中央側とに開口する袋部19が設けられている。そして、左右一対の袋部19が、シートバックパッドPの下端部P1の左右一対のコーナー部Pcに各別に被さっている。
図7に示すように、マチ素材20は、シートバックパッドPの下端部P1(図4参照)と略同一幅の左右中央部20Cと、前記袋部19と略同一幅の左右両側部20Sとから成る。シート幅方向と直交する方向において、前記左右中央部20Cは、左右両側部20Sよりも長く設定されている。すなわち、内側マチ材10の他端部10Bに対応する側のマチ素材20の左右中央部20Cの端部20C1が、左右両側部20Sよりも前記シート幅方向と直交する方向に突出している。
そして、左右一対の前記側部20Sが、シート幅方向と直交する方向に沿う折り曲げ線Xを中心として左右中央部20Cに折り畳まれている。さらに、内側マチ材10の他端部10Bに対応する側の前記側部20Sの一辺20S1が前記左右中央部20Cに縫着されて前記袋部19(図8参照)が形成されている。図8の符号Tは縫着ラインである。
上記の構成により、
(1) 図3(b)に示すように、シートバックフレーム4のシート後方側Rrに位置するシートバックパッドPの下端部P1を、内側マチ材10でシート後方側Rrから受け止めることができる。
これにより、シートバックパッドPの下端部P1の端縁P11が後側表皮材12の内面12Nに直接当接することを回避することができる。従って、シートバックパッドPの下端部P1の端縁P11の圧接ラインが後側表皮材12に現れることがなく、後側表皮材12の外観品質を向上させることができる。
さらに、内側マチ材10の他端部10Bの係止孔18をシートバックフレーム側のSばね17の左右中央部17Tに係止連結した後、前側表皮材11の下部端末11Kと後側表皮材12の下部端末12Kとを、連結手段25を介して連結することができる。
前記係止孔18をSばね17の左右中央部17Tに係止連結すると、シートバックパッドPの下端部P1が、内側マチ材10によりシート後方側Rrから受け止められる。従って、前側表皮材11の下部端末11Kと後側表皮材12の下部端末12Kとを、連結手段25を介して連結する際には、シートバックパッドPの下端部P1に邪魔されることなく連結作業を行うことができる。
つまり、組み付け作業の作業工程を複数回に分けることで、組み付け作業を容易にすることができ、組み付け作業の作業効率を向上させることができる。
(2) 例えば、図12(a),図12(b)に示すように、側部表皮材15の下端側の隙間HからシートバックパッドPの下端部P1の側部が見えると見栄えを損なう問題がある。この問題を解消するために、樹脂カバー16をシート後方側Rrに延長して前記隙間Hを隠すと、樹脂カバー16の重量が増加し、材料コストが増加する。
これに対して、本発明の上記の構成によれば、前記左右一対の袋部19が、シートバックパッドPの下端部P1の左右一対のコーナー部Pcに各別に被さっているから、側部表皮材15の下側の隙間HからシートバックパッドPの下端部P1の側部が見えることがない。
そして、シートバックパッドPの下端部P1の側部を覆い隠す手段として、樹脂カバー16をシート後方側Rrに延長する手段を採用しなくても済む。従って、樹脂カバー16をシート後方側Rrに延長した構造に比べて、樹脂カバー16を小さくすることができ、軽量化・材料コストの低減化を図ることができる。
また、左右一対の袋部19が、シートバックパッドPの下端部P1の左右一対のコーナー部Pcに各別に被さってシートバックパッドPの左右両側部Psを支えるから、内側マチ材10の組み付け時に、内側マチ材10の他端部10Bを、Sばね17の左右中央部17T側に向かって容易に引き上げることができる。
そして、内側マチ材10の他端部10BをSばね17の左右中央部17Tに連結する際及び連結後に、袋部19でシートバックパッドPの下端部P1の左右一対のコーナー部Pcの位置を保持することができ、シートバックパッドPの位置ずれを防止することができる。
(3) 左右一対の袋部19を備えた内側マチ材10を1枚のマチ素材20で形成することができる。その結果、部品点数を減らすことができるとともに、縫製長と裁断長を短くすることができて、内側マチ材10の縫製コストを低減でき、縫製工数を削減でき、縫製作業性を向上させることができる。
(4) 前記内側マチ材10の他端部10Bの係止孔18がSばね17の左右中央部17Tに係止しているから、前記係止孔18に対する係止部材としてSばね17とは別部材の専用の係止部材を設ける必要がない。これにより、部品点数を削減することができ、構造を簡素化することができる。
前述のように、前記Sばね17は、構造上、シートバック側面視で略中央(シート前後方向でシートバック3の略中央)に位置しているから、内側マチ材10の他端部10Bの係止孔18をSばね17の左右中央部17Tに係止させることで、シートバックパッドPの下端部P1の端縁P11をシートバック3のシート前後方向の中央側まで容易に引き込むことができる。
その結果、シートバックパッドPの下端部P1の端縁P11の圧接ラインが後側表皮材12に、より現れにくくすることができて、後側表皮材12の外観品質を確実に向上させることができる。
[別実施形態]
(1) 図9(a),図9(b),図10に示すように、シートバックパッドPの下端部P1を、予めU字状の巻き込み形状に成形してあってもよい。この構造によれば、表皮材5の組み付けの際に、シートバックパッドPの下端部P1を上方向に折り曲げる作業が不要になる。
また、シートバックパッドPの下端部P1の弾性復元力(反力)もなくなる為、シートバックパッドPの下端部P1の端縁P11の圧接ラインが前記後側表皮材12に現れるといった問題がなくなる。
それに伴い、図11に示すように、内側マチ材10の係止孔を省くことができる為、内側マチ材10の面積を小さくすることができ、材料コストを低減することができる。
3H シートバック背面
3M シートバック前面
4 シートバックフレーム
5 表皮材
10 マチ材(内側マチ材)
10A マチ材の一端部
10B マチ材の他端部
11 前側表皮材
11K 前側表皮材の下部端末
12 後側表皮材
12K 後側表皮材の下部端末
17 スプリング(Sばね)
17T 連結部(スプリングの一部分、スプリングの左右中央部)
18 係止孔(マチ材の他端部の係止孔)
19 袋部
20 マチ素材
20C 左右中央部(マチ素材の左右中央部)
20S 側部(マチ素材の側部)
20S1 側部の一辺(マチ素材の側部の一辺)
25 連結手段
Fr シート前方側
P シートバックパッド
P1 シートバックパッドの下端部
P11 シートバックパッドの下端部の端縁
Pc コーナー部
Rr シート後方側

Claims (4)

  1. シートバックフレームと、
    前記シートバックフレームに支持されるシートバックパッドと、
    前記シートバックパッドを覆う表皮材とを備え、
    前記シートバックパッドの下端部は、前記シートバックフレームの下側から前記シートバックフレームのシート後方側に回り込み、
    前記表皮材は、シートバック前面側の前側表皮材と、シートバック背面側の後側表皮材とに分割され、
    前記前側表皮材の下部端末が、前記シートバックフレーム及び前記シートバックパッドの下側を通されて、前記シートバック背面側に引き込まれ、
    前記前側表皮材の下部端末と後側表皮材の下部端末とが連結手段を介して連結されているシートバックであって、
    前記前側表皮材の下部端末又は前記下部端末の近傍にマチ材の一端部が縫着され、
    前記マチ材の他端部が、前記シートバックパッドの下端部の端縁よりも上方に引き上げられて、前記シートバックフレーム側の連結部に連結され、
    前記マチ材が、前記後側表皮材のシート前方側に位置しているシートバック。
  2. 前記マチ材のシート幅方向の両側部に、前記マチ材の一端部側と左右中央側とに開口する袋部が設けられ、
    左右一対の前記袋部が、前記シートバックパッドの下端部の左右一対のコーナー部に各別に被さっている請求項1記載のシートバック。
  3. マチ素材は、前記シートバックパッドの下端部と略同一幅の左右中央部と、前記袋部と略同一幅の左右一対の側部とから成り、
    左右一対の前記側部が前記左右中央部に折り畳まれ、
    前記マチ材の他端部に対応する側の前記側部の一辺が前記左右中央部に縫着されて前記袋部が形成されている請求項2記載のシートバック。
  4. 前記連結部は、前記シートバックフレームの左右両側部に架設されたスプリングの一部分により構成され、
    前記マチ材の他端部に係止孔が形成され、
    前記マチ材の他端部の係止孔が前記スプリングの一部分に係止している請求項1〜3のいずれか一つに記載のシートバック。
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