JP2017010453A - 商品販売支援システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】商品販売支援システムは、実店舗で販売される商品に対応付けられ、近距離通信機能を備えた商品情報提供装置10と、商品やユーザ等の情報を管理する商品販売支援サーバ20と、商品を購入するユーザにより操作されるユーザ端末30と、実店舗に設置され、当該店舗の商品の情報を表示する表示装置40と、実店舗又は仮想店舗のスタッフにより操作される店舗端末50とを有する。
【選択図】図1
Description
このようなネットワーク技術はあらゆる分野に利用可能であるが、特に、当該技術を利用して、適切なタイミングで適切な内容の情報をユーザ側に提供することにより、商品販売に関する効果的な広告活動を行うことができ、商品の販売機会の拡大を狙うことが提案されている。
特許文献1の装置連携制御システムでは、ユーザが携帯するユーザ端末が、ディスプレイ装置等の情報出力装置の通信範囲に進入すると、情報出力装置は、当該情報出力装置のID及び情報提供サーバのURIをユーザ端末へ送信する。ユーザ端末は、その情報提供サーバのURIに基づいて、情報出力装置のIDを情報提供サーバに送信すると、情報提供サーバから当該情報出力装置のIDに対応付けられた広告等のコンテンツを受信し、表示する。情報出力装置もまた、情報提供サーバへ当該情報出力装置のIDを送信することにより、当該情報出力装置のIDに対応付けられたコンテンツを受信し、表示する。
このように、特許文献1の装置連携制御システムは、ユーザ端末を携帯したユーザが、情報出力装置の通信範囲内に進入すると、ユーザ端末及び情報出力装置は広告等のコンテンツを表示するので、適切なタイミングで適切な内容の広告をユーザ側に提示することができ、商品の販売促進活動等に利用することが可能となっている。
(第1の実施の形態の概要)
本発明の第1の実施の形態における商品販売支援システムは、実店舗において、ユーザに対して商品について情報を提供することにより、店舗側は当該商品の販売促進をねらうとともに、当該情報を提供した商品については、ユーザがインターネットショップ等の仮想店舗で容易に購入できるように設定することにより、店舗側は実店舗における当該商品の販売機会を逃したとしても仮想店舗において確保できるというものである。
また、上記商品の情報を提供した際に、当該商品の情報及び提供先のユーザの情報を実店舗のスタッフ側に提供することにより、実店舗のスタッフは、そのユーザに対し適切な接客を行うこともできる。
以下、商品販売支援システムが取り扱う商品の種類は特に限定しないが、一例として、商品を衣服及び装飾品とし、説明を進める。
(1)商品販売支援システムの全体構成
図1は、本発明の第1の実施の形態における商品販売支援システムの構成を示す図である。
図に示すように、商品販売支援システムは、実店舗で販売される商品に対応付けられ、近距離無線通信機能を備えた商品情報提供装置10と、商品やユーザ等の情報を管理する商品販売支援サーバ20と、商品を購入するユーザにより操作されるユーザ端末30と、実店舗に設置され、当該店舗の商品の情報を表示する表示装置40と、実店舗又は仮想店舗のスタッフにより操作される店舗端末50とを有して構成される。
これら上記機器20〜50はインターネット等のネットワーク100を介して接続されている。
また、商品情報提供装置10とユーザ端末30との間、及び商品情報提供装置10と表示装置40との間では近距離無線通信が可能に構成される。近距離無線通信の種類としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、RF−ID、DSRC(登録商標)、NFC、UWB、ZigBee(登録商標)等様々な通信規格を用いたものが適用可能であり、またはこれらに限定されない。
以下、各機器10〜50の構成について詳細に説明する。
商品情報提供装置10は、実店舗において販売される商品それぞれに対応付けられて設置される通信機器であり、操作することにより、当該装置に対応付けられている商品に関する情報(以下、「商品情報」という)をユーザ側に提供し、ユーザによる当該商品の購入意欲を喚起させることを狙うというものである。
また、この商品情報は、その内容に応じて、商品の名称や画像等の基本的な内容を示す商品基本情報と、その使用方法、広告情報又は当該商品に関連する商品の情報等の付加的な内容を示す商品コンテンツとに分けられる。
図に示すように、商品情報提供装置10は、CPU等からなり装置全体を制御する制御部11と、自装置を識別する固有の装置ID等の情報を格納する情報格納部12と、ユーザ端末30及び表示装置40と近距離無線通信を行う通信部13と、商品情報提供装置10の状態(使用可/不可)を表示する表示部14と、近距離無線通信の開始を指示するためのボタン等からなる操作部15とを有して構成される。
図に示す例では、商品情報提供装置10は、タグ形状をしており、ストラップ19により商品と結び付けられる。
本例では、表示部14は、LED等により構成され、商品情報提供装置10の状態を表す。
また、操作部15は、ボタン状であり、ユーザ等が、当該商品情報提供装置10が対応付けられている商品に関心を持ったときに、当該ボタンを押下することにより、ユーザ端末30及び表示装置40に商品情報が提供される。
このように、商品情報提供装置10は、タグのように商品と物理的に結び付けられるよう配置されるものであってもよいし、商品の近傍に離れて配置されるものであってもよい。
商品販売支援サーバ20は、商品情報を提供する店舗側又はそれ以外の情報管理事業者等により管理されるサーバ装置であって、ユーザの個人情報や商品情報等を管理するとともに、商品情報や仮想店舗のWebページ等をユーザ側に提供する。
図に示すように、商品販売支援サーバ20は、CPU等からなりサーバ全体を制御する制御部21と、後述する各データベース221〜229や商品画像、商品コンテンツ、仮想店舗のWebページ等を格納する情報格納部22と、ネットワーク100を介して情報の送受信を行う通信部23とを有して構成される。
図に示すように、情報格納部22は、後述の各種データベース221〜229と、各商品ごとに商品内容や使用方法等を示す上述の商品画像、商品コンテンツと、インターネットショップ等の仮想店舗のWebページとを格納する。
商品画像は、商品自体の画像情報である。
商品コンテンツは、商品の内容、使用方法、当該商品に関連する他の商品の情報又は広告等が表された画像(動画を含む)や文字情報等からなるデジタルコンテンツであり、商品の購入意欲を喚起させる内容が好ましい。
情報格納部22には、この商品コンテンツを各商品ごとに1つずつ格納するようにしてもよいし、同一の商品であっても、ユーザが操作した商品情報提供装置10個々に対して異なる商品コンテンツをそれぞれ複数格納するようにしてもよい。
商品販売支援サーバ20は、ユーザ端末30からの取得要求に応じて上記仮想店舗のWebページを配信するWebサーバとしての機能も有する。
以下、各種データベース221〜229において管理されるデータの内容について、個別に説明する。
なお、以下説明する各データベース221〜229で管理されるデータの内容については、あくまでも一例であって、その他のデータを管理するよう構成してもよい。
ユーザDB221は、商品を実店舗又は仮想店舗で購入するユーザの個人情報等を管理するデータベースである。
図6は、本発明の第1の実施の形態におけるユーザDB221において管理されるデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、ユーザDB221は、ユーザの氏名と、性別と、年齢と、服装のサイズと、メールアドレスとを、ユーザを識別するユーザIDにそれぞれ対応付けて管理している。
商品DB222は、実店舗又は仮想店舗で販売される商品についての商品基本情報を管理するデータベースである。
図7は、本発明の第1の実施の形態における商品DB222において管理されるデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、商品DB222は、商品基本情報を商品を識別する商品IDにそれぞれ対応付けて管理している。
図の例において、商品基本情報には、商品名と、商品の対象の性別と、商品の対象のサイズと、商品の製造元のブランドと、仮想店舗における各商品の購入用のWebページのURLとが含まれる。
店舗DB223は、商品を販売する実店舗及び仮想店舗に関する情報を管理するデータベースである。
図8は、本発明の第1の実施の形態における店舗DB223において管理されるデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、店舗DB223は、店舗名と、店舗の種類(実店舗か仮想店舗か)とを、店舗を識別する店舗IDにそれぞれ対応付けて管理している。
装置DB224は、商品コンテンツをユーザ側に提供する際に操作される商品情報提供装置10に関する情報を管理するデータベースである。
図9は、本発明の第1の実施の形態における装置DB224において管理されるデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、装置DB224は、各商品情報提供装置10が設置されている実店舗の店舗IDと、各商品情報提供装置10を操作することにより商品コンテンツが提供される商品の商品IDとを、商品情報提供装置10を識別する装置IDにそれぞれ対応付けて管理している。
提供履歴DB225は、商品情報提供装置10を操作した際にユーザ側に商品情報が提供された履歴(以下、「情報提供履歴」という)を管理するデータベースである。
図10は、本発明の第1の実施の形態における提供履歴DB225において管理されるデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、提供履歴DB225は、ユーザ側に提供された商品情報に示される商品の商品IDと、提供された商品情報の内容と、その提供時期と、商品情報が提供される際に操作された商品情報提供装置10の装置IDと、各商品情報が表示される表示機器の種類(ユーザ端末30か表示装置40か)とを、商品情報の提供事実ごとに個別に提供履歴を管理する提供履歴番号にそれぞれ対応付けて管理している。
その提供された商品情報の内容としては、商品基本情報又は商品コンテンツのどちらであるか、さらに商品コンテンツの場合にはその各商品コンテンツを識別するコンテンツIDを含む。
例えば、図10に示す例において、提供履歴番号「CC0000011」の提供履歴は、ユーザが装置ID「T0001」の商品情報提供装置10を操作したことに応じて、商品販売支援サーバ20が商品ID「G0001」の商品に関する商品情報(コンテンツID「F0001」の商品コンテンツ)を表示装置40に対して、「2015年5月31日12時3分」に送信したことを示している。
購入履歴DB226は、ユーザが実店舗又は仮想店舗において商品を購入した履歴である商品購入履歴を管理するデータベースである。
図11は、本発明の第1の実施の形態における購入履歴DB226において管理されるデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、購入履歴DB226は、購入したユーザのユーザIDと、購入した商品の商品IDと、商品を購入した時期と、購入した店舗の店舗IDと、商品購入前に商品情報を閲覧して購入を検討した場合の購入検討番号(後述)と、購入時の決済情報(購入価格、購入方法等)とを、購入事実ごとに個別に購入履歴を管理する購入履歴番号にそれぞれ対応付けて管理している。
なお、上記「購入(を)検討」とは、ユーザが、商品を購入前に、商品情報提供装置10を操作して当該商品の商品情報の提供を受けた(ユーザ端末30、表示装置40で表示した)ことをいう。
これに加えて、商品情報提供装置10を操作して実店舗の商品の商品情報の提供を受けた後、当該商品を商品販売支援サーバ20に登録しておき、その後、登録しておいた商品の情報を読み出して、仮想店舗で購入することもできる。
より詳細に説明すると、実店舗の商品の商品情報の提供を受けたものについては、商品販売支援サーバ20は、その提供イベントごとに購入検討番号を発行し、この購入検討番号に対応付けて商品の情報等を購入検討履歴として後述する購入検討DB227に登録する。
このように、購入検討DB227に購入検討番号に対応付けられて購入検討履歴が登録された後に、その購入検討履歴を読み出して商品が購入された場合には、購入履歴DB226における「購入検討番号」の項目に該当する番号が書き込まれる。
購入検討DB227は、ユーザが商品情報提供装置10を操作して商品情報の提供を受けた際に、当該商品の購入を検討した又は検討中である旨の履歴を示す購入検討履歴を管理するデータベースである。
図12は、本発明の第1の実施の形態における購入検討DB227において管理されるデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、購入検討DB227は、購入検討したユーザのユーザIDと、購入検討した商品の商品IDと、商品を購入検討した時期と、購入検討した商品情報提供装置10の装置IDとを、購入検討事実ごとに個別に購入検討履歴を管理する購入検討番号にそれぞれ対応付けて管理している。
ユーザ開示範囲DB228は、ユーザが商品情報提供装置10を操作して商品情報の提供を受ける際に、実店舗のスタッフ側に提供されるユーザの個人情報の開示範囲を管理するデータベースである。
ユーザは、本実施の形態における商品販売支援システムにより提供されるサービスを利用する場合、事前に、自身の個人情報及び当該個人情報を実店舗のスタッフに対してどの程度開示を許可するかを、情報管理事業者側又は店舗側に提出する。
その提出方法としては、例えば、ユーザはユーザ端末30を用いて、上記個人情報等を入力し、商品販売支援サーバ20へ送信することにより行われる。その個人情報は、上述のユーザDB221に登録され、実店舗のスタッフに対する開示範囲はユーザ開示範囲DB228に登録される。
図の例では、上記開示管理対象の情報のうち、ユーザDB221で管理されるユーザの個人情報(氏名、性別、年齢、服装のサイズ、メールアドレス等)と、購入履歴DB226で管理される購入履歴と、購入検討DB227で管理される購入検討履歴について、それぞれ開示するか否かが管理されている(「○」は開示、「×」は非開示)。
コンテンツDB229は、商品情報として商品基本情報とともにユーザ側に送信される商品コンテンツを管理するデータベースである。
図14は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツDB229において管理されるデータ構成の一例を示す図である。
図の例では、コンテンツDB229は、その商品コンテンツにおいて示される商品の商品IDと、商品コンテンツの内容と、商品コンテンツが送信され表示される表示機器の種類とを各商品コンテンツ固有のコンテンツIDに対応付けて管理している。
例えば、上記商品コンテンツの内容とは、商品説明、使用方法、関連商品の紹介(コーディネートに関する情報を含む)、広告等である。
図の例では、コンテンツID「F0001」の商品コンテンツは、商品ID「G0001」の商品とコーディネートをする他の商品を紹介する内容のものであり、ユーザ端末30には送信及び表示されず、表示装置40にのみ送信及び表示される。
ユーザ端末30は、商品を購入するユーザにより操作される情報処理装置であって、商品情報を取得し表示することにより、ユーザが実店舗で販売される商品の購入の検討を支援するものである。
例えば、ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、PDA、PHS、ノートブック型PC等である。
図に示すように、ユーザ端末30は、CPU等からなりユーザ端末30全体を制御する制御部31と、ユーザ端末30を操作するユーザのユーザID等の各種情報を格納する情報格納部32と、インターネット等のネットワーク100を介して商品販売支援サーバ20との間で情報の送受信を行うとともに、商品情報提供装置10との間で近距離無線通信を行う通信部33と、商品情報及び仮想店舗のWebページ等の各種情報を表示する表示部34と、各種キー及びボタン等からなり、各種情報の入力を行う操作部35とを有して構成される。
上記表示部34と操作部35は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
表示装置40は、実店舗に設置される情報処理装置であって、商品販売支援サーバ20から受信する商品情報を表示する。
例えば、商品情報提供装置10と一対一で設置されてもよいし、複数の商品情報提供装置10に対して1台設置されていてもよい。
また、表示装置40は、実店舗に来店している複数人の客が余裕をもって閲覧可能な大型のディスプレイ装置であってもよいし、タブレット端末のような小型の表示画面の装置であってもよい。
図に示すように、表示装置40は、CPU等からなり表示装置40全体を制御する制御部41と、各種情報を格納する情報格納部42と、インターネット等のネットワーク100を介して商品販売支援サーバ20との間で情報の送受信を行うとともに、商品情報提供装置10との間で近距離通信を行い、さらに専用線(LAN等)を介して店舗端末50と情報の送受信を行う通信部43と、商品情報を表示する表示部44とを有して構成される。
店舗端末50は、実店舗で接客や会計等の商品販売業務を行うスタッフにより操作される情報処理装置であって、来店したユーザの個人情報等を取得し表示することにより、当該ユーザに対して適切な接客や販売促進活動を可能にするものである。
例えば、店舗端末50は、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、PDA、PHS、ノートブック型/デスクトップ型PC等である。
図に示すように、店舗端末50は、CPU等からなり店舗端末50全体を制御する制御部51と、各種情報を格納する情報格納部52と、インターネット等のネットワーク100を介して商品販売支援サーバ20との間で情報の送受信を行うとともに、専用線(LAN等)を介して表示装置40との間で情報の送受信を行う通信部53と、商品情報提供装置10を操作して商品の検討を行っているユーザの情報等の各種情報を表示する表示部54と、各種キー及びボタン等からなり、各種情報の入力を行う操作部55とを有して構成される。
上記表示部54と操作部55は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
この具体的な処理内容については、一般的なクライアントによるサーバ内の情報の登録、確認及び変更と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
また、上記地図情報においては、各商品情報提供装置10の装置IDが、当該各商品情報提供装置10の設置位置に該当する店舗内の位置情報に対応付けられて格納されている。
店舗端末50は、商品販売支援サーバ20から装置IDを受信すると、上記地図情報を参照し、その装置IDに該当する商品情報提供装置10の位置を特定し、例えば店舗内の地図画像上に点等で表示したり、その商品情報提供装置10が設置されている位置を文字で表示したりすることができる。
(1)ユーザが商品の購入を検討するときの動作
図18,19は、本発明の第1の実施の形態において、ユーザが商品の購入を検討するときの商品販売支援システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
そこで、ユーザは、実店舗に陳列されている商品のうち、関心を持ち購入を検討している商品に結び付けられている商品情報提供装置10と一定距離まで近づき、その操作部15を操作して当該商品の商品情報の取得を要求する(ステップS101)。このとき、具体的には、例えば、ユーザは操作部15を構成するボタンを押下する。
ここで、商品情報提供装置10が発信する装置IDを含む無線信号の電波強度を調整し、ユーザ端末30及び表示装置40が受信する無線信号のうち認識する電波強度を調整することにより、自装置から一定距離内に位置する機器(ユーザ端末30、表示装置40)のみが上記装置IDを認識可能に構成することができる。
従って、ユーザ端末30を携帯する複数のユーザが実店舗に来店している場合であっても、操作部15を操作したユーザのユーザ端末30のみが上記装置IDを受信することができる。
また、実店舗内に表示装置40が複数設置されている場合であっても、当該商品情報提供装置10の近傍に設置されている表示装置40のみが上記装置IDを受信することができる。
ここで、表示される商品情報の内容は、上記商品画像と商品基本情報を合わせたものであり、例えば、商品画像、商品名、価格、サイズ、対象の性別等である。
ユーザは、ユーザ端末30に表示された商品情報の内容を閲覧して、当該商品情報に示されている商品の購入を検討する。
このように、購入検討履歴を購入検討DB227に登録することにより、ユーザは、実店舗を出た後で、仮想店舗において購入検討した商品の購入用ページを容易にユーザ端末30にダウンロードし、当該商品の購入手続きを進めることができる。
ここで登録される情報提供履歴とは、例えば、商品情報に示される商品の商品ID、商品情報の内容(商品基本情報+商品画像)、提供時期、操作された商品情報提供装置10の装置ID、送信された表示機器(ユーザ端末30)である。
そして、商品販売支援サーバ20は、上記読み出した商品基本情報、商品画像及び商品コンテンツを商品情報として表示装置40へ送信する(ステップS111)。
ここで、表示される商品情報の内容は、ステップS106においてユーザ端末30に表示されるものと同内容であってもよいし、別の内容であってもよい。
例えば、ユーザ端末30は、上述のように、商品画像及び商品基本情報を表示し、表示装置40は、当該商品画像及び商品基本情報に加え、当該商品と他の商品の組み合わせ例(服装のコーディネート例等)を紹介する商品コンテンツを表示する。
また、ユーザ端末30は静止画像を表示し、表示装置40は、派手な演出の動画を表示するといったようなことも可能である。
ユーザは、ユーザ端末30とともに、表示装置40に表示された商品情報も閲覧して、当該商品情報に示されている商品の購入を検討する。
ここで登録される情報提供履歴とは、例えば、商品情報に示される商品の商品ID、商品情報の内容(商品基本情報+商品画像+商品コンテンツのコンテンツID)、提供時期、操作された商品情報提供装置10の装置ID、送信された表示機器(表示装置40)である。
次に、商品販売支援サーバ20は、当該受信したユーザIDのユーザの個人情報のうち、上記検出した開示可能な範囲をユーザDB221から抽出する(ステップS115)。
また、商品販売支援サーバ20は、装置DB224を参照し、受信した装置IDに対応付けられている商品IDを抽出する。次に、商品販売支援サーバ20は、商品DB222を参照してその抽出した商品IDに対応付けられている商品基本情報を抽出するとともに、当該商品IDに対応付けられている商品画像を情報格納部22から読み出す。そして、当該読み出した商品情報(商品基本情報+商品画像)とともに、上記抽出したユーザの個人情報と、ユーザ端末30から受信した装置IDとをネットワーク100を介して店舗端末50へ送信する(ステップS116)。
例えば、図13に示すユーザ開示範囲DB228の例では、ユーザID「0002」のユーザは、「性別」と「サイズ」のみ開示が許可されているので、図6に示すユーザDB221におけるユーザID「0002」に対応付けられた「性別:男」及び「サイズ:XL」の個人情報が商品販売支援サーバ20から店舗端末50へ送信される。
また、ステップS116で送信される商品情報は、ステップS105において送信されたものと同じ商品情報であってもよいし、店舗端末50用の別のものでもよい。
実店舗のスタッフは、その表示されたユーザの個人情報の内容、ユーザが購入を検討中の商品の内容及び商品情報提供装置10の設置位置を確認して、その設置位置に向かって、ユーザの個人情報及び商品の内容に応じた接客を行う。
例えば、実店舗のスタッフは、ユーザが商品情報の提供を受けた商品に加え、その商品とコーディネート可能な別の商品の購入を薦めるといったような販売促進活動を展開することもできる。
このとき、店舗端末50は、購入したユーザのユーザID、購入した商品の商品ID、購入時期及び購入店舗の店舗ID等の購入情報を商品販売支援サーバ20へ送信する(ステップS118)。
商品販売支援サーバ20は、上記購入情報を店舗端末50から受信すると、固有の購入履歴番号を発行し、その発行した購入履歴番号に対応付けて、受信した購入情報に含まれるユーザID、商品ID、購入時期及び購入店舗等を購入履歴DB226に記録する(ステップS119)。
上記のとおり、ユーザは、実店舗内において商品情報提供装置10を操作すると、ユーザ端末30及び表示装置40は、商品情報を商品販売支援サーバ20から受信し、表示を行う。
このとき、ユーザが商品情報提供装置10を操作して商品情報を閲覧し、商品の購入を検討した履歴(購入検討履歴)が購入検討DB227に記録される。
ユーザは、その購入検討履歴を利用してインターネットショップ等の仮想店舗において、上記商品情報を閲覧して購入を検討した商品を容易に購入することができる。
図20は、本発明の第1の実施の形態において、ユーザが実店舗で購入を検討した商品を仮想店舗で購入するときの商品販売支援システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
一方、ユーザは、商品情報を閲覧してその商品を気に入ったものの、当該実店舗では購入せずに、実店舗から出た後、例えば帰宅後に購入することを決定した場合には、ユーザ端末30は、ユーザによる操作部15の操作に応じて、当該ユーザのユーザIDを情報格納部32から読み出し、当該ユーザIDとともに、上記購入検討履歴の取得要求をネットワーク100を介して商品販売支援サーバ20へ送信する(ステップS201)。
例えば、ここで表示される購入検討リストの内容としては、当該ユーザが、過去に実店舗において商品情報を閲覧した商品の名称の一覧に加えて、各商品について閲覧した店舗名、時期、画像も併せて示される。
例えば、購入検討リスト上の「商品の名称」の各表示領域には、仮想店舗における当該各商品の購入用のWebページのURLが埋め込まれリンクされている。
ユーザは、表示部34に表示されている購入検討リストの内容を確認して、購入を希望する「商品の名称」の表示領域をクリックする等して選択すると、ユーザ端末30は、当該選択された「商品の名称」に対応する商品の購入用のWebページの取得要求を当該WebページのURLとともに商品販売支援サーバ20へ送信する(ステップS205)。
当該商品の購入用のWebページには、例えば、当該商品の名称、価格、画像、ブランド、サイズ、対象の性別等の情報に加えて、購入用ボタンが示されている。
ユーザは、操作部35を操作して、Webページ上の購入用ボタンをクリックする等すると、ユーザ端末30は、当該商品の購入要求とともに、上記購入検討リストに含まれる当該商品の購入検討番号を商品販売支援サーバ20へ送信する(ステップS208)。
商品販売支援サーバ20は、上記商品の購入要求及び購入検討番号を受信すると、当該商品購入の決済処理を行う(ステップS209)。
この決済処理の内容は、クレジットカード決済等の一般的なインターネットショップの決済処理と同様であるので、その詳細な説明については省略する。
以上で動作を終了する。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、ユーザは、実店舗においてある商品に興味を持ったとき、商品情報提供装置10を操作することにより、ユーザ端末30及び表示装置40は、その商品の内容や使用方法を表す商品情報を表示するので、ユーザは、その商品について容易に購入を検討することが可能となる。
また、その商品情報の内容をユーザの購入意欲を喚起するような内容にすることにより、実店舗側にとっては、効果的な商品の販売促進活動を行うことが可能となる。
例えば、ユーザ端末30には、ユーザの個人情報に関連するような情報(他人に開示したくない情報)を表示させ、表示装置40には、当該装置40周囲にいる不特定の複数の客に対して商品のアピールをするような内容を表示させることもできる。
また、店舗側にとっては、一旦実店舗で逃した商品の販売機会を、その後仮想店舗において担保することができ、商品の売上げを確保することが可能となる。
すなわち、実店舗のスタッフは、開示されたユーザの個人情報(例えば、商品購入履歴)により表されるユーザの嗜好性に沿った接客を行うことができる。また、ユーザが商品情報を閲覧した直後は、商品の購入に前向きである場合が多いので、実店舗のスタッフは、そのタイミングを狙って接客を行うことができる。
店舗側は、例えば店舗端末50等の機器を用いて、各データベース221〜229を参照することにより、例えば、商品情報提供装置10がどれくらいの回数・頻度で操作されたか、どの商品コンテンツがどれくらいの回数・頻度でユーザ側に提供されたか、又はユーザに対する商品情報の提供が、商品購入にどれくらい結びついたか等について容易に確認するでき、マーケティングに利用することが可能となる。
また、上記の商品情報提供装置10、商品販売支援サーバ20、ユーザ端末30、表示装置40又は店舗端末50をソフトウェアモジュール群として構成する場合、このプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録され、上記の記録媒体からロードされるようにしてもよいし、所定のネットワークを介して接続されている外部機器からロードされるようにしてもよい。
例えば、本発明の第1の実施の形態においては、ユーザが商品情報提供装置10の操作部15を操作することにより、商品情報提供装置10は、商品ID及び端末IDを近距離通信により送信するが、商品情報提供装置10が商品ID及び端末IDが書き込まれた電子タグ等を搭載し、ユーザが携帯するユーザ端末30が、商品情報提供装置10から一定の距離の範囲内に進入すると、操作部15を操作することなく、自動的に商品情報提供装置10が商品ID及び端末IDをユーザ端末30及び表示装置40へ送信するよう構成してもよい。
この場合、情報格納部12は、複数の異なる装置IDを格納する。
例えば、操作部15が押下可能なボタン状である場合には、「ボタン1回押し」、「ボタン連続2回押し」又は「ボタン長押し」等押下方法によって、上記無線信号に異なる装置IDが含まれるようにしてもよい。
このように構成することにより、1台の商品情報提供装置10が、異なる複数の商品の商品情報の提供に用いることが可能である。
例えば、実店舗において、商品情報提供装置10の近傍に、「Tシャツ」、「ズボン」、「靴下」が陳列されており、ユーザが商品情報提供装置10の操作部15を操作するとき、「ボタン1回押し」であれば「Tシャツ」、「ボタン連続2回押し」であれば「ズボン」、「ボタン長押し」であれば「靴下」の商品情報がそれぞれユーザ端末30及び表示装置40へ提供されるようにしてもよい。
例えば、商品販売支援サーバ20は、ユーザ端末30及び店舗端末50に対して商品コンテンツを送信するようにしてもよい。この場合、商品販売支援サーバ20は、表示装置40の場合と同様に、ユーザ端末30又は店舗端末50の場合であっても、コンテンツDB229を参照し、商品コンテンツを情報格納部22から読み出す。
例えば、ユーザ端末30は、ステップS104においてユーザIDと装置IDを商品販売支援サーバ20へ送信する前に、購入検討履歴に登録するか否かを選択するための画面情報を表示部34上に表示し、ユーザが操作部35を用いて選択したうえで、ユーザIDと装置IDと購入検討履歴への登録の有無を示す情報を商品販売支援サーバ20へ送信するようにしてもよい。この場合、商品販売支援サーバ20は、購入検討履歴の登録を行う旨の情報を受信した場合のみ登録を行う。
あるいは、商品販売支援サーバ20は、ステップS107において登録する前に、購入検討履歴に登録するか否かを選択するための画面情報をユーザ端末30へ送信するようにしてもよい。この場合、ユーザ端末30は、その画面情報を商品販売支援サーバ20から受信すると、表示部34上に表示し、ユーザが操作部35を用いて選択したうえで、購入検討履歴への登録の有無を示す情報を商品販売支援サーバ20へ送信し、商品販売支援サーバ20は、購入検討履歴の登録を行う旨の情報を受信した場合のみ登録を行う。
また、商品販売支援サーバ20は管理する各データベース221〜229の一部又は全部を分離してネットワーク100に接続するサーバを別途設け、各データベース221〜229を管理するようにしてもよい。
11,21,31,41,51 制御部
12,22,32,42,52 情報格納部
13,23,33,43,53 通信部
14,34,44,54 表示部
15,35,55 操作部
19 ストラップ
20 商品販売支援サーバ
30 ユーザ端末
40 表示装置
50 店舗端末
100 ネットワーク
221 ユーザDB
222 商品DB
223 店舗DB
224 装置DB
225 提供履歴DB
226 購入履歴DB
227 購入検討DB
228 ユーザ開示範囲DB
229 コンテンツDB
Claims (7)
- 実店舗において販売される商品に対応付けられる商品情報提供装置と、
前記商品情報提供装置とネットワークを介して接続され、前記実店舗において販売される商品に関する情報を格納する商品販売支援サーバと、
前記商品販売支援サーバとネットワークを介して接続されるとともに、前記商品の購入を検討するユーザにより操作され、前記商品情報提供装置と近距離無線通信が可能なユーザ端末とを有して構成される商品販売支援システムであって、
前記ユーザ端末は、前記商品情報提供装置から該装置固有の装置IDを含む無線信号を受信すると、前記ユーザ固有のユーザID及び前記受信した装置IDを前記商品販売支援サーバへ送信し、
前記商品販売支援サーバは、前記ユーザID及び装置IDを前記ユーザ端末から受信すると、該受信した装置IDに対応付けられている前記商品に関する情報を抽出し、該抽出した商品に関する情報を前記受信したユーザIDに対応付けて格納することを特徴とする商品販売支援システム。 - 前記商品販売支援サーバは、前記商品に関する情報として該商品の仮想店舗における購入用の画面情報のアドレスを前記ユーザIDに対応付けて格納し、前記ユーザ端末からの取得要求に応じて、前記商品の仮想店舗における購入用の画面情報のアドレスを送信することを特徴とする請求項1記載の商品販売支援システム。
- 実店舗のスタッフが操作する店舗端末をさらに有し、
前記商品販売支援サーバは、格納している前記ユーザの個人情報から前記ユーザ端末から受信したユーザIDに対応付けられているものを抽出し、該抽出したユーザの個人情報を前記店舗端末へ送信することを特徴とする請求項1又は2記載の商品販売支援システム。 - 前記商品販売支援サーバは、前記実店舗において販売される商品の内容又は使用方法を表す商品に関する情報を格納し、前記装置IDを前記ユーザ端末から受信すると、該装置IDに対応付けられた前記商品に関する情報を前記ユーザ端末へ送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の商品販売支援システム。
- 自店舗に設置される表示装置をさらに有し、
前記表示装置は、前記商品情報提供装置から該装置固有の装置IDを含む無線信号を受信すると、前記受信した装置IDを前記商品販売支援サーバへ送信し、
前記商品販売支援サーバは、前記実店舗において販売される商品の内容又は使用方法を表す商品に関する情報を格納し、前記装置IDを前記表示装置から受信すると、該装置IDに対応付けられた前記商品に関する情報を前記表示装置へ送信することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の商品販売支援システム。 - 実店舗において販売される商品に対応付けられる商品情報提供装置と、
前記商品情報提供装置とネットワークを介して接続され、前記実店舗において販売される商品に関する情報を格納する商品販売支援サーバと、
前記商品販売支援サーバとネットワークを介して接続されるとともに、前記商品の購入を検討するユーザにより操作され、前記商品情報提供装置と近距離無線通信が可能なユーザ端末と、
実店舗のスタッフが操作する店舗端末とを有して構成される商品販売支援システムであって、
前記ユーザ端末は、前記商品情報提供装置から無線信号を受信すると、前記ユーザ固有のユーザIDを前記商品販売支援サーバへ送信し、
前記商品販売支援サーバは、前記ユーザIDを前記ユーザ端末から受信すると、格納している前記ユーザの個人情報から前記受信したユーザIDに対応付けられているものを抽出し、該抽出したユーザの個人情報を前記店舗端末へ送信することを特徴とする商品販売支援システム。 - 前記ユーザ端末は、前記商品情報提供装置から該装置固有の装置IDを含む前記無線信号を受信すると、該装置ID及び前記ユーザ固有のユーザIDを前記商品販売支援サーバへ送信し、
前記商品販売支援サーバは、前記ユーザID及び装置IDを前記ユーザ端末から受信すると、該受信した装置IDに対応付けられている前記商品に関する情報を抽出し、該抽出した商品に関する情報を前記店舗端末へ送信することを特徴とする請求項6記載の商品販売支援システム。
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