JP2016110160A - コンテンツ提供システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のコンテンツを、所定の単位に従って複数のコンテンツセットに区分して管理するコンテンツ提供システムを提供する。【解決手段】ネットワークを介して、複数のコンテンツ供給者からそれぞれ供給される複数のコンテンツを携帯端末に提供するコンテンツ提供システムにおいて、ネットワークに接続可能な携帯端末2と、ネットワークに接続可能な管理サーバ8と、を備え、管理サーバは、複数のコンテンツを、所定の単位に従って複数のコンテンツセットに区分して管理し、携帯端末から特定のコンテンツセットについての発行要求を受けると、携帯端末に特定のコンテンツセットの少なくとも一部のコンテンツを利用可能にし、特定のコンテンツセットの少なくとも一部が送信された携帯端末に対して、所定の条件に応じて、特定のコンテンツセットのコンテンツを利用可能にする。【選択図】図15

Description

本発明は、電子的なコンテンツを提供する技術に関し、特に、複数のコンテンツ供給者から供給される複数のコンテンツを、所定の単位に従って複数のコンテンツセットに区分して管理することを含むコンテンツ提供システムに関する。
一般に、飲食店、食料品店、小売店、宿泊施設などの各種店舗では、店舗の利用と取り扱う商品の販売を促進するために、割引の特典などを含む会員カード、クーポン、チケット、回数券、スタンプカードなどを配布している。多数の店舗において、それぞれ会員カード、クーポン、チケット、回数券、スタンプカード等が発行されており、その総量が膨大なものとなり、全てを所持するのが困難な場合がある。選別して所持していた場合、必要な時に所望のカード、チケット等を所持しておらず、結局割引等のサービスを受けられないことがあった。また、有効期限が切れたカード、チケット等に収納スペースが占有されることも多々あった。これは、電子メールを用いた場合でも同様であり、多数の店舗から日々供給される電子メールの内容を把握し、管理するのは容易ではなく、必要な時に、必要な情報を記載した電子メールを探すのが困難なことがあった。
この点、近年では、利用者が所持する携帯端末に電子的なクーポンを提供するシステムも提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、ユーザの移動体通信機に対して電子クーポンを提供する電子クーポンシステムが開示されている。特許文献1に記載の電子クーポンシステムにおいて、ユーザは電子クーポン情報の検索を実行し、使用を欲する電子クーポンを見つけた場合には、実際にその電子クーポンを使用することができる販売店に出向く。販売店において、実際に商品、サービスを確認し、特定の商品又はサービスの購入を決意した場合には、自己の携帯電話を用いて電子クーポンシステムにログインする。システムにログインした後、電子クーポンを選択する。この選択情報に基づく電子クーポンの内容を画面に表示する。ユーザはこの携帯電話に表示された画像を販売店の店員に提示し、電子クーポンの使用の承認を得る。販売店の店員から、電子クーポンの使用の許可を得ることができた場合に、ユーザは、携帯電話を用いて、バーコードの送信をサーバに対して要求する。サーバは生成したバーコードの画像情報を携帯電話に送信し、携帯電話は、バーコードの画像情報を画面に表示する。販売店の店員は、ユーザの携帯電話の画面に表示されたバーコードを販売店に備えられたバーコードスキャナにより読み取る。バーコードシステムでは電子クーポンの内容に従った決済処理が実行される。
また、異なる種類の電子的なコンテンツを携帯端末に発行する装置などが提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の電子コンテンツ情報処理装置では、異なる種類の電子チケット、電子クーポン、電子ポイントカードを、携帯端末に発行し、店頭で簡単な操作で携帯端末を利用することによって、迅速な店頭処理を可能とする、とされている。
特開2002−117313号公報 特開2005−62926号公報
しかしながら、特許文献1に記載された電子クーポンシステムは、各メーカが電子クーポンの内容、例えば、割引商品、割引サービスの種類、使用できる店舗、割引価格等の情報を登録するため、商品ごとに電子クーポンが登録されている。ユーザは、登録された無数の電子クーポンの中から、自ら電子クーポンの情報を検索しなければならないが、電子クーポンの中にはユーザの趣味、嗜好等により全く興味のないものも含まれ、所望の電子クーポンを検索するのが煩雑であった。
そもそも、根本的な課題として、特許文献1に記載された電子クーポンシステムでは、各メーカは電子クーポンを登録するだけであり、ユーザが登録した電子クーポンを検索するのを待つだけであり、メーカにとっては受動的なシステムであった。さらに、電子クーポン単位で登録されるため、ユーザは、過去に利用した電子クーポンと同じメーカや、お気に入りの店舗が新しい電子クーポンを登録しても、ユーザが検索するまで新しい電子クーポンの存在を把握することができず、販売促進の効果として十分なものではなかった。
また、最初にユーザ登録を実行する必要があり、ユーザ登録の際に、「氏名」「住所」「携帯電話番号」「メールアドレス」「クレジットカード番号」などの複数の情報を入力しなければならず、ユーザにとって煩わしい。また、これらの情報は、ユーザ個人を特定しうる個人情報であるため、登録の際の心理的な敷居が高くなり、電子クーポンシステムの普及の妨げになっていた。
加えて、特許文献1に記載された電子クーポンシステムは、主に電子クーポンを処理するものであり、例えば、電子チケット、電子ポイントカードを含む他の電子コンテンツをまとめて取り扱うことができない。
一方、特許文献2に記載の電子コンテンツ情報処理方法では、異なる種類の電子チケット、電子クーポン、電子ポイントカードを、携帯端末に発行できるとされている。しかしながら、特許文献2に記載の電子コンテンツ情報処理方法は、大規模チェーン店の複数店舗で発行され、しかも発行店舗だけで利用できるサービス等を取り扱うためのものであり、大規模チェーン店という特定の電子コンテンツを管理するための情報処理方法であり、飲食店、食料品店、小売店、宿泊施設などの異なる各種店舗が発行する複数の独立した電子コンテンツを取り扱うものではない。
また、特許文献2に記載の電子コンテンツ情報処理方法において、利用者がコンテンツを取得する際には、店舗端末が利用者の携帯端末の保有コンテンツ情報に基づき、コンテンツの種類および枚数を判断しているため、利用者が所望する電子コンテンツを選択及び取得できるわけではない。加えて、利用者端末の使用者は、煩雑な利用者端末の操作なく電子コンテンツの使用ができるとされているが、その反面、店舗端末側で主な操作が実行されるので、電子コンテンツの利用の過程を視覚的に把握するのが難しいという問題がある。
さらに、特許文献1及び2のいずれにおいても、電子クーポンなどの電子コンテンツを供給する供給者側(店舗など)は、発行した電子コンテンツの使用によって宣伝広告の効果を把握することはできるが、それ以外に宣伝広告の効果を把握することができない。例えば、電子クーポンを見て来店したが、何も購入しなかった顧客や、電子クーポンの対象外の商品を購入した顧客については把握することができず、電子クーポンが顧客の購買意向を促したのか、又は購買意向を促さなかったのかについては不明である。このため、広告宣伝の費用対効果を把握するのは容易でなく、広告宣伝活動を改善していくことも難しい。
本発明は、前述した問題に鑑みてなされたものであって、かかる問題の少なくとも一部を解決することができるコンテンツ提供システムを提供することを目的とする。
前述した課題を解決するため、本発明のコンテンツ提供システムでは、複数のコンテンツを、所定の単位に従って複数のコンテンツセットに区分して管理することで、コンテンツの提供を受ける利用者は、コンテンツセットとして個々のコンテンツを管理することができ、必要なコンテンツに容易に到達することができる。また、利用者に対して継続的にコンテンツが提供されたとしても、コンテンツセットでコンテンツを管理しているので、個々のコンテンツの内容を一々確認しなくても、属するコンテンツセットによって興味の有無を判別でき、煩わしさを低減できる。さらに、本発明のコンテンツ提供システムでは、利用者の意思により、利用者の携帯端末に所望のコンテンツセットを発行させ、当該コンテンツセットに含まれるコンテンツの少なくとも一部を携帯端末において利用可能に提供すると共に、管理サーバが、様々な所定の条件、例えば携帯端末の位置情報、利用者の属性情報、時間等に応じて、携帯端末に発行されたコンテンツセットに対し、追加のコンテンツを利用可能に提供することができるようにした。このように、利用者は、自己の意思により、携帯端末に発行されるコンテンツセットを選択することができ、一方、コンテンツ供給者は、自己のコンテンツセットを選択した携帯端末に対して、その後もコンテンツを継続して提供することができる。利用者は、自己に興味のないコンテンツについては、そもそもコンテンツセットを発行させなければ、継続的なコンテンツの供給に悩まされることはないし、仮に多数のコンテンツセットを発行させたとしても、コンテンツセットとして管理されているので、継続的にコンテンツが供給されたとしても煩わしくはない。
また、コンテンツセットに含まれる複数のコンテンツにおいて、携帯端末に提供される要件が異なる点も、本発明のコンテンツ提供システムの特徴の一つとして挙げることができる。すなわち、コンテンツの提供要件を変えることにより、より多様なコンテンツの提供手段を実現できる。これにより、複雑な広告宣伝戦略を立てることもできる。たとえば、発行要求によってコンテンツセットを発行する際に提供されるコンテンツについては、いつでも、どこでも手軽に提供できるようにしておき、所定の条件によって提供されるコンテンツとして、店舗近傍や新製品の発売時期のようにポイントを絞って具体的な情報を提供することができる。コンテンツセットは利用者の意思で選択されるものであるから、元々、利用者が少なからず興味を持っている店舗であり、手軽にコンテンツセットを発行することで、店舗の関心を高め、店舗の存在を意識させることができ、来店のきっかけを提供できる。一方、所定の条件で提供されるコンテンツとしては、より具体的な商品やサービスと結び付けたり、より価値の高いクーポンを提供したりすることで、集客効果や購買意欲を高めることができる。なお、発行要求によるコンテンツセットの発行については、所定の条件を不要とすることが好ましいが、所定の条件とは異なる条件や、より緩和された条件等の条件を設定してもよい。
このような本発明のコンテンツ提供システムは、ネットワークを介して、複数のコンテンツ供給者からそれぞれ供給される複数のコンテンツを携帯端末に提供し、ネットワークに接続可能な携帯端末と、ネットワークに接続可能な管理サーバと、を備え、管理サーバは、複数のコンテンツを、所定の単位に従って複数のコンテンツセットに区分して管理し、携帯端末から特定のコンテンツセットについての発行要求を受けると、携帯端末に特定のコンテンツセットの少なくとも一部のコンテンツを利用可能に提供し、特定のコンテンツセットの少なくとも一部が送信された携帯端末に対して、所定の条件に応じて、特定のコンテンツセットのコンテンツを利用可能に提供することを特徴とする。
また、本発明のコンテンツ提供システムは、ネットワークを介して、複数のコンテンツ供給者からそれぞれ供給される複数のコンテンツを携帯端末に提供し、ネットワークに接続可能な携帯端末と、ネットワークに接続可能な管理サーバと、を備え、管理サーバは、複数のコンテンツを、所定の単位に従って複数のコンテンツセットに区分して管理し、携帯端末からのコンテンツ提供システムの利用開始手続きを受け、携帯端末の利用者IDを取得し、携帯端末から特定のコンテンツセットについての発行要求を受けると、当該特定のコンテンツセットのセットIDを当該携帯端末の利用者IDと関連付けて記憶し、当該携帯端末に特定のコンテンツセットの少なくとも一部のコンテンツを利用可能に提供し、セットIDが関連付けられた利用者IDが付与された携帯端末に対して、所定の条件に応じて、特定のコンテンツセットのコンテンツを利用可能に提供することを特徴とする。
上記コンテンツ提供システムにおいて、携帯端末は、特定のコンテンツセットを発行するためのセットIDを取得し、当該セットIDを含む発行要求を管理サーバに送信し、管理サーバは、発行要求に含まれるセットIDを利用者IDと関連付けて記憶することが好ましい。
また、管理サーバは、利用開始手続きにおいて、携帯端末から送信された利用者についての属性情報を当該携帯端末の利用者IDと関連付けて記憶し、所定の条件の少なくとも一つは、利用者の属性情報であることが好ましい。管理サーバは、コンテンツ供給者からコンテンツセットに関連する通知情報が提供されると、当該コンテンツセットのセットIDが関連付けられた利用者IDが付与された携帯端末に対してのみ通知情報を時系列に従って閲覧可能にすることが好ましい。
さらに、管理サーバは、コンテンツ供給者からコンテンツセットに関連し、閲覧可能な携帯端末の属性情報の条件が設定された通知情報が提供されると、利用者IDと関連付けて記憶された属性情報に基づいて、当該コンテンツセットのセットIDが関連付けられた利用者IDが付与された携帯端末であって、通知情報に設定された属性情報の条件を満たす携帯端末にのみ通知情報を閲覧可能にすることが好ましい。通知情報には、特定のコンテンツセットのコンテンツを提供するための情報が含まれることが好ましい。管理サーバは、複数のコンテンツセットの検索リストを作成し、検索リストを携帯端末に利用可能に提供し、携帯端末において検索リストから特定のコンテンツセットが選択されると、当該特定のコンテンツセットの少なくとも一部のコンテンツを携帯端末に利用可能に提供することが好ましい。携帯端末は、所定の地域を登録することができ、管理サーバは、携帯端末に登録された所定の地域に属するコンテンツセットを携帯端末に利用可能に提供することが好ましい。
加えて、上記コンテンツ提供システムにおいて、所定の条件の少なくとも一つが、携帯端末の位置情報であることが好ましい。コンテンツセットに含まれるコンテンツの一部には、位置情報が設定されており、携帯端末は、管理サーバに対し、自己の位置情報を送信し、管理サーバは、携帯端末から受信した位置情報に基づいて、携帯端末の所定の範囲内にコンテンツの位置情報が含まれる場合、コンテンツを携帯端末に利用可能に提供することが好ましい。
コンテンツ提供システムは、さらに無線通信機能を有し携帯端末と通信可能な複数の無線端末を備え、複数の無線端末は、自己の無線IDを含む無線信号を送信し、携帯端末は、無線信号を受信した場合、当該無線信号に含まれる無線IDを管理サーバに送信し、所定の条件の少なくとも一つが、携帯端末から送信された無線IDであることを特徴とすることが好ましい。
コンテンツ提供システムは、さらに音響IDを含む音響信号を送信する機能を有する複数の音響信号送信手段を備え、携帯端末は、音響信号を受信した場合、当該音響信号に含まれる音響IDを取得し、所定の条件の少なくとも一つが、音響IDであることが好ましい。管理サーバは、所定の条件を満たす場合、携帯端末に対して通知することが好ましい。所定の単位は、コンテンツ供給者であることが好ましい。
そして、上記コンテンツ提供システムにおいて、コンテンツセットは、携帯端末の表示画面において、第1軸に沿ってスクロールするように表示される第1種コンテンツと、第1軸とは異なる第2軸に沿ってスクロールするように表示される第2種コンテンツとを含むことが好ましい。発行要求を受けて提供したコンテンツには、第1種コンテンツが含まれ、所定の条件に応じて提供したコンテンツは、第2種コンテンツであり、第1種コンテンツを含んでいないことが好ましい。コンテンツセットは、コンテンツセットの属性を示すコンテンツトップを含み、携帯端末は、複数のコンテンツセットのコンテンツトップを回転式ホルダのように表示することが好ましい。
コンテンツは、携帯端末の表示画面に表示された際に、利用者からの操作を介して携帯端末の少なくとも一部の機能を利用可能に構成される機能的電子カードを含むことが好ましい。
また、上記コンテンツ提供システムにおいて、特定のコンテンツセットのコンテンツの内容を更新、変更、修正、削除するコンテンツ更新処理に用いる簡易承認手段を備え、管理サーバ又は携帯端末は、簡易承認手段の承認手段IDをあらかじめ特定のコンテンツセットのコンテンツのコンテンツIDと関連付けて記憶し、携帯端末が簡易承認手段の承認手段IDを取得した場合、取得した承認手段IDが、その時に携帯端末の表示画面に表示されているコンテンツのコンテンツIDと関連付けて記憶された承認手段IDと一致するか否かを判定し、一致すると判定された場合、携帯端末の表示画面に表示されているコンテンツに対してコンテンツ更新処理を実行することが好ましい。
携帯端末は、簡易承認手段の承認手段IDを取得すると共に、簡易承認手段と携帯端末とが接触した場合に、取得した承認手段IDが、その時に携帯端末の表示画面に表示されているコンテンツのコンテンツIDと関連付けて記憶された承認手段IDと一致するか否かを判定することが好ましい。簡易承認手段は、操作部を有し、当該操作部を操作している間だけ承認手段IDを発信することが好ましい。
本発明のコンテンツ取得プログラムは、ネットワークに接続可能な管理サーバを備え、ネットワークを介して、複数のコンテンツ供給者からそれぞれ供給される複数のコンテンツをネットワークに接続する携帯端末に提供するコンテンツ提供システムにおいて使用される携帯端末に対し、管理サーバによって所定の単位に従って区分された複数のコンテンツを含む複数のコンテンツセットのうち、特定のコンテンツセットについての発行要求を管理サーバに送信するステップと、発行要求に基づいて管理サーバから発行された特定のコンテンツセットの少なくとも一部のコンテンツを取得するステップと、所定の条件に基づいて管理サーバから特定のコンテンツセットのコンテンツを取得するステップと、を実行させてもよい。
上記コンテンツ取得プログラムは、携帯端末に対し、発行要求に基づいて管理サーバから取得した特定のコンテンツセットのコンテンツの少なくとも一部を、携帯端末の表示画面において第1軸に沿ってスクロールするように表示するステップと、所定の条件に基づいて管理サーバから取得した特定のコンテンツセットのコンテンツを、携帯端末の表示画面において第1軸とは異なる第2軸に沿ってスクロールするように表示するステップと、
を含むことが好ましい。
また、携帯端末に対し、自己の位置情報を管理サーバに送信するステップと、位置情報に基づいて管理サーバから発行される特定のコンテンツセットのコンテンツを取得するステップと、を含むことが好ましい。さらに、携帯端末に対し、コンテンツ提供システムにおいて使用される無線端末から無線IDを含む無線信号を受信すると、当該無線信号に含まれる無線IDと、自己の利用者IDとを管理サーバに送信するステップと、無線IDに基づいて管理サーバから発行される特定のコンテンツセットのコンテンツを取得するステップと、を含むことが好ましい。
本発明のコンテンツ表示プログラムは、ネットワークに接続可能な管理サーバを備え、ネットワークを介して、複数のコンテンツ供給者からそれぞれ供給される複数のコンテンツをネットワークに接続する携帯端末に提供するコンテンツ提供システムにおいて使用される携帯端末に対し、管理サーバによって所定の単位に従って区分された複数のコンテンツを含む複数のコンテンツセットのうち、特定のコンテンツセットについての発行要求を送信するステップと、発行要求に基づいて管理サーバから発行された特定のコンテンツセットの少なくとも一部を取得するステップと、携帯端末の表示画面において、特定のコンテンツセットの属性を示すコンテンツトップを回転式ホルダのように表示するステップと、を実行させてもよい。
上記コンテンツ表示プログラムは、表示画面において、特定のコンテンツセットのコンテンツの一部を第1軸に沿ってスクロールするように表示し、特定のコンテンツセットのコンテンツの他の一部を第1軸とは異なる第2軸に沿ってスクロールするように表示するステップと、を含むことが好ましい。
本発明のコンテンツ利用プログラムは、携帯端末に対し、特定のコンテンツセットのコンテンツを、携帯端末の表示画面に表示するステップと、利用者からの表示画面に表示されたコンテンツおける操作を介して、携帯端末の少なくとも一部の機能を利用可能にするステップと、を実行させてもよい。
本発明のコンテンツ提供システムによれば、複数のコンテンツを、所定の単位に従って複数のコンテンツセットに区分して管理することができるので、管理が容易で利便性の高いサービスを提供することができる。また、特定のコンテンツセットのコンテンツを利用可能に提供することができるので、拡張性の高いサービスを提供することができる。その他の効果については、発明を実施するための形態において述べる。
本発明のコンテンツセットの概要を示す概念図 本発明のコンテンツセットの表示の例 本発明のコンテンツセットの表示の別の例 本発明のコンテンツセットの表示のさらに別の例 本発明のコンテンツ提供システムの概略構成図 コンテンツセット管理テーブルの例 店舗等管理テーブルの例 利用者等管理テーブルの例 コンテンツ送信履歴管理テーブルの例 コンテンツ更新管理テーブルの例 携帯端末の構成の一例を示すブロック図 利用者のコンテンツ表示管理テーブルの例 本発明の無線端末の構成の一例を示すブロック図 位置情報の取得処理の例を示すフローチャート コンテンツ提供システムのコンテンツ提供処理の例を示すシーケンス図 携帯端末の発行要求の作成処理の例を示すフローチャート 発行符号の入力画面の例 携帯端末のコンテンツ表示処理の例を示すフローチャート 携帯端末の表示画面におけるコンテンツの表示の例 本発明の簡易承認手段によるコンテンツ更新処理の説明図 第2のコンテンツセット管理テーブルの例 第2のコンテンツ表示管理テーブルの例 本発明の簡易承認手段を用いたコンテンツ更新処理の例を示すシーケンス図 本発明の簡易承認手段によるコンテンツ更新処理の別の例の説明図
[本発明の概要]
本発明は、複数のコンテンツ供給者からそれぞれ供給される複数のコンテンツを利用者の携帯端末に提供するコンテンツ提供システムにおいて、複数のコンテンツを、所定の単位に従って複数のコンテンツセットに区分して管理し、携帯端末に特定のコンテンツセットの少なくとも一部を利用可能に提供し、次いで、当該携帯端末に対して、その特定のコンテンツセットのコンテンツを利用可能に提供する。コンテンツを利用可能に提供するとは、携帯端末自体の記憶部にコンテンツ又はコンテンツセット(以下、併せて「コンテンツ(セット)」という)が記憶された状態のほか、コンテンツ(セット)が携帯端末自体の記憶部に記憶されなくても、ネットワークを介して携帯端末の表示画面にコンテンツ(セット)が表示される状態のことも含む。
利用者とは、コンテンツを利用し、コンテンツ供給者に関係する商品及び役務を購入、利用する者である。利用者は、本発明のシステムを介してコンテンツを表示可能な携帯端末を所持する。また、利用者を特定する識別情報を「利用者ID」といい、利用者の所持する携帯端末を特定する識別情報を「携帯ID」という。利用者IDは、携帯IDを含んでもよい。なお、携帯ID及び利用者IDは、利用者を特定する情報ではあるが、個人情報と結び付かない限りにおいて、本システム内においては個人を特定する情報とはならない。すなわち、後述する属性情報として、個人を特定する情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレス)が取得されれば、本システム内において、携帯ID、利用者IDは個人を特定する情報となるが、これらが取得されなければ、個人を特定することはできない。
図1は、コンテンツセットの構成を示す概念図である。コンテンツセットは、複数のコンテンツを所定の単位に従ってまとめた集合体である。図1においては、コンテンツセット3Aは、コンテンツ供給者1Aから供給される複数の電子的なコンテンツ3030A−0、30A−1、30A−2、・・・の集合体であり、コンテンツセット3Bは、コンテンツ供給者1Bから供給される複数の電子的なコンテンツ30B−0、30B−1、30B−2、・・・の集合体である。ここで、電子的なコンテンツとは、デジタル形式のデータ(テキスト、静止画、動画、音声、図形、地図、URLなどのリンク情報を含む)であって、代表的には、会員カード(電子決済可能なカードを含む)、ポイントカード、クーポン(優待、割引、無料など)、チケット(例えば、映画、興業、運輸など)、回数券、広告(テレビコマーシャル、楽曲、プロモーションビデオなどを含む)、通知などを含む(以下、単に「コンテンツ」という。)。
また、コンテンツセットは、当該コンテンツセットの属性を利用者に分かりやすいように示すコンテンツトップ30−0(例えば、30A−0、30B−0)を含んでもよい。コンテンツトップ(コンテンツセットの属性情報)は、コンテンツ供給者1によって適宜構成することができるが、例えば、企業名、店舗名、ブランド、キャッチコピー、ロゴなどを含んでもよい(図2、3参照)。また、企業名又は店舗名とともに、当該コンテンツセットに含まれる他のコンテンツ(例えば、スタンプカード、クーポン)の存在を示してもよい(図4参照)。また、コンテンツセットを特定する識別情報を「セットID」といい、コンテンツを特定する識別情報を「コンテンツID」という。セットIDには、コンテンツセットに共通に付与された「共通セットID」と、利用者に発行されたコンテンツセット毎に付与された「個別セットID」とを含むものである。例えば、利用者IDと共通セットIDとを組み合わせて個別セットIDとしてもよいし、共通セットIDに枝番を付して個別セットIDとしてもよい。また、コンテンツセットを発行するための認証コードを「発行符号」といい、セットIDを発行符号としたり、発行符号に含ませたりしてもよい。発行符号は、コンテンツ供給者、店舗において頒布されてもよいし、管理サーバから取得可能とされてもよい。
コンテンツ供給者1とは、利用の購買行動などを促すために、上記コンテンツを作成して、本発明のコンテンツ提供システム上に供給する者であり、例えば、各種の店舗又は企業(飲食店、衣料店、総合小売、病院、商業施設など)、各種産業の事業者(音楽、映画など)、組織団体(行政を含む)などを含む。また、店舗管理者、レジ担当者を含むこともある。さらに、コンテンツ供給者は、単独の企業又は店舗に限定されず、複数の業種に跨る企業又は店舗の共同体(提携企業、商店街、複合施設など)であってもよい。また、コンテンツ供給者を特定する識別情報を「供給者ID」という。
コンテンツ供給者1は、自己の業態に応じて、所定の単位を設定し、複数のコンテンツを束ねたコンテンツセットを適宜設定することができる。例えば、小規模の店舗グループであれば、グループの各店舗で共通のコンテンツセットを設定してもよいし、全国に展開する店舗グループであれば、地域毎に異なるコンテンツセットを設定してもよい。自己の事業が複数の業種を含む場合は、業種毎に異なるコンテンツセットを設定してもよい。また、コンテンツ提供システムを提供する事業者が、独自に、又はコンテンツ供給者の要望を受けて、所定の単位を設定することもできる。
本システムは、利用者から特定のコンテンツセット3(例えば、3A)の発行要求を受けると、その特定のコンテンツセット3(例えば、3A)の少なくとも一部(例えば、30A−0〜30A−2)を利用可能に提供し、次いで、所定の条件に応じて、当該利用者に対して、その特定のコンテンツセットのコンテンツ(例えば、30A−3〜)を利用可能に提供することができる。所定の条件に応じて利用可能に提供されるコンテンツは、発行要求を受けて送信したコンテンツと同じであってもよいし、異なるものであってもよい。例えば、発行要求を受けて提供したコンテンツを使用して消費した後に、再び、同じコンテンツを利用可能に提供してもよいし、発行要求を受けて送信した時点では提供していなかったコンテンツを後に利用可能に提供してもよい。
具体的なコンテンツ提供の処理については、以下の実施形態において述べる。発行要求は、特定のコンテンツセットに付与されたセットIDを含むものであり、管理サーバは、発行要求に含まれるセットIDによってコンテンツセットを特定して、当該発行要求元の携帯端末に特定のコンテンツセットを提供する。さらに、発行要求は、携帯端末の利用者IDを含んでいてもよい。
本発明によれば、従来、個々に提供されたコンテンツを、所定の単位に従ってまとめたコンテンツセットとして管理できる。このため、コンテンツ供給者の視点から見れば、複数のコンテンツをまとめて提供することができ、利用者の様々な需要に対応することができる。さらに、新しいコンテンツを順次作成しながら、コンテンツセットに追加していくことができるので、サービスの拡張性が高い。また、利用者の視点から見れば、関連する複数のコンテンツをコンテンツセットとして容易に管理することができる。
なお、図1では、説明のため、複数のコンテンツ30をコンテンツセット3として束ねて記載しているが、コンテンツセットは、概念的な区切りであり、各種記憶手段へ格納する際の態様としては、コンテンツセット3とコンテンツ30とが対応付けられていればよい。例えば、コンテンツセット3として管理されるコンテンツ30は、フォルダに格納されるデータのまとまりのように同一の階層に格納されていなくてもよい。データの構造としては、適宜の構成を採用することができる。また、各コンテンツセット3に含まれる複数のコンテンツ30の数は、同一である必要はなく、各コンテンツ供給者1が必要に応じて自己のコンテンツセット3に包含されるコンテンツ30の数を決定してもよい。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の例に限定されるものではない。
[コンテンツセットの表示]
利用者は、本発明のシステムを介して、複数のコンテンツセットを取得する。利用者が所持する携帯端末は、コンテンツを利用する際に、表示画面において複数のコンテンツセット3A、3B、・・・を表示することができる。利用者は、例えば、タッチスクリーンの機能を備えた表示画面を介して、複数のコンテンツセットを様々な態様で表示し、表示されたコンテンツセットをスクロールさせることができる。また、特定のコンテンツセットを選択し、選択したコンテンツセットに区分された個別のコンテンツを表示することができる。
図2〜図4は、コンテンツセットの表示の例である。携帯端末2は、図2に示すように、複数のコンテンツセットの属性を示すコンテンツトップ30A−0、30B−0、・・・をカード状に表示し、回転式ホルダ(例えば、ローロデックス(登録商標))のような態様で表示画面20に表示してもよい。また、図3に示すように、カード状に表示されたコンテンツトップ30A−0、30B−0、・・・をスライドの形式で表示してよい。なお、図3におけるスライド形式のコンテンツトップを所定の半径を有する円の円周に放射状に並べて回転表示するように構成すれば、回転式ホルダの別の態様を実現することもできる。
さらに、図4に示すように、複数のコンテンツトップ30A−0、30B−0、・・・を小さいアイコンとテキストで表示し、一覧リストの形式で複数まとめて表示してもよい。利用者4によって選択された特定のコンテンツセット3は、強調表示(色又は明るさの変更、囲い枠、ブリンク、回転、拡大など)するように構成してもよい。
[コンテンツ提供システムの構成]
図5は、本発明の実施形態のコンテンツ提供システムの概略構成図である。コンテンツ提供システムは、ネットワーク100と、少なくともネットワーク100に接続可能な管理サーバ8と、携帯端末2(図11参照)とを備えている。さらに、コンテンツ提供システムは、無線通信機能(少なくとも送信機能)を有する無線端末5(図13参照)を備えてもよい。また、店舗には、管理端末6を設けてもよい。また、店舗には、必要に応じて音響信号送信手段(図示省略)を配置してもよい。
ネットワーク100は、特に限定されるものではなく、例えば、公衆電話網、ISDN(Integrated Service Digital Networkの略。デジタル総合サービス網とも呼ばれる。)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、CATV(Community Antenna TeleVision)網、光ファイバー網、無線LAN(Local Area Network)、CS(Communication Satellite)放送、移動電話網等を利用することができる。
店舗9などに設置される無線端末5は、店舗9内に形成されたローカルエリアネットワーク150を介して、ネットワーク100に接続することが好ましいが、いずれのネットワークにも接続せずに、オフラインの機器として使用されてもよい。ローカルエリアネットワーク150も特に限定されるものではないが、Wi−Fi通信などによる無線LAN、Ethernet(登録商標)などによる有線LANなどを採用することができる。無線端末5は、Wi―Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)などを利用して、無線信号50を送信可能に構成されることが好ましい。無線信号50は、少なくとも当該無線端末の無線IDを含む。
図示しない音響信号送信手段は、スピーカを介して、可聴域から外れた周波数帯の音を使用して情報を音響信号として伝達するものである。音響信号は、予め設定された識別情報(以下、音響IDという)を含むことができる。音響IDは、音響信号送信手段を特定するものであってもよいし、内容を特定するものであってもよく、管理サーバ8又は携帯端末2に音響IDと音響信号送信手段又は内容とが関連付けられて記憶されていればよい。携帯端末2は、マイクを通じて音響信号を受信することができ、受信した音響信号に含まれる音響IDを適宜の手法で取得し、音響IDと関連付けられた音響信号送信手段又は内容に基づく処理を行う。音響IDが管理サーバ8に記憶されている場合は、管理サーバ8に音響IDを送信する。携帯端末2は、音響IDを抽出するための外部のサーバに音響信号を送信し、外部のサーバによって抽出された音響IDを管理サーバ8に伝達してもよい。管理サーバ8は、音響IDと関連付けられた音響信号送信手段又は内容を特定し、携帯端末2にコンテンツや内容を送信する。音響信号送信手段は、例えば、店舗(好ましくは、商品の近傍)に配置され、近傍に陳列された商品のクーポンを提供したり、一部のコンテンツ(スタンプカード)の処理内容(スタンプ押印)として使用したりすることができる。携帯端末2に音響IDと関連付けられて処理内容が記憶されている場合は、携帯端末2は、取得した音響IDに対応する処理内容を実行する。なお、携帯端末2のマイク機能がオフの場合には、音響信号を受信できないので、必要に応じて、携帯端末のアプリケーションは、マイク機能をオンに自動で変更したり、利用者に対して、マイク機能をオンに変更するよう通知することが好ましい。
携帯端末2は、ネットワーク100を介して、管理サーバ8と接続可能である。また、携帯端末2は、無線端末5から送信された無線信号50を受信して無線IDを検出できることが好ましい。さらに、携帯端末2は、GPS(Global Positioning System)衛星から送信されたGPS信号115又は基地局から送信される無線信号(図示省略)などを利用する位置情報サービス(以下、単に「GPS位置情報」と記載する)を介して、自己の位置情報を取得できることが好ましい。加えて、携帯端末2は、音響信号送信手段から送信される音響信号を検知可能に構成されることが好ましい。携帯端末2の具体的な構造については図11を用いて後述する。
管理サーバ8は、ネットワーク100など介して、所定の位置から一定の距離範囲110又は120内に存在する携帯端末2に携帯端末2に発行されているコンテンツセットのコンテンツを提供する。または、管理サーバ8は、ネットワーク100など介して、携帯端末2の位置から一定の距離範囲110又は120内にコンテンツの位置情報が含まれている場合、当該コンテンツの属するコンテンツセットが発行された携帯端末2に、当該コンテンツを提供する。管理サーバ8としては、一つ又は複数のサーバ、一つ又は複数のパーソナルコンピュータ、若しくはサーバとパーソナルコンピュータを組合せて使用することができる。
[管理サーバの構成]
管理サーバ8は、ネットワーク100に接続する機能、及びコンテンツ(セット)を管理及び格納する機能、携帯端末2からのコンテンツセットの発行要求に応じて対応するコンテンツ(セット)を検索し、提供する機能、本サービスに加入する携帯端末2、無線端末5及び店舗9に関する情報を管理する機能などの少なくとも一部を有する。
管理サーバ8は、携帯端末にコンテンツを提供する距離範囲を複数設定することができ、図5においては、比較的遠距離の第1の距離範囲110と、第1の距離範囲110よりも近距離の第2の距離範囲120とが例示されている。例えば、携帯端末2から送信される位置情報の種類に応じて複数の距離範囲を設定してもよいし、コンテンツ(セット)の設定距離によって複数の距離範囲を設定してもよい。位置情報の種類に応じて設定する場合、例えば、携帯端末からの位置情報が、GPS位置情報(例えば、緯度経度や地域名)であれば、管理サーバ8は、所定の位置(例えば、無線端末5又は店舗9の位置)から第1の距離範囲110(例えば、300m圏内)に存在する携帯端末2又は第1の距離範囲110の地域に存在する携帯端末2に、ネットワーク100を介して特定のコンテンツ30(例えば、無線端末5又は店舗9に関連付けられたコンテンツ)を送信することができる。また、携帯端末2からの位置情報が、無線端末5の無線IDに基づく位置情報であれば、携帯端末2は、無線端末5から無線通信可能な距離範囲120内(例えば、50m圏内)に存在することになり、管理サーバ8は、当該無線端末5に関連付けられた特定のコンテンツ30を送信することができる。さらに、携帯端末2からの位置情報が、音響信号送信手段からの音響信号による音響IDに基づく位置情報であれば、携帯端末2が音響信号を検知可能な距離範囲(例えば、音響信号送信手段から10m圏内)に存在することになり、音響IDに関連付けられた特定のコンテンツ30を携帯端末2に送信することもできる。これらの複数の距離範囲によって提供されるそれぞれのコンテンツは、同じコンテンツを使用することもできるが、異なるコンテンツとして、距離に応じた宣伝広告戦略を行うことが好ましい。なお、上記管理サーバ8は、特定のコンテンツ30を提供する際に、位置情報を送信した携帯端末2において、当該特定のコンテンツ30が属するコンテンツセット3が発行されているか否かを判定し、発行されている場合に限り特定のコンテンツ30を提供することが好ましい。
管理サーバ8には、データベース80が構成されてもよく、データベース80には、コンテンツを提供するための各種の管理テーブル(図6〜図10)が格納される。以下、各種の管理テーブル(図6〜図10)について、図1又は図5も参照しながら説明する。ただし、図6〜図10の管理テーブルは単なる一例であり、かかる構成に限定されるものではなく、各データが相互に関連付けられていれば、テーブルの項目を相互に入れ替えたり、変更することは可能である。なお、図6〜図10の各データについて、データを作成した日時、送信した日時、受信した日時、更新した日時等を記憶してもよい。
図6は、管理サーバが所持するコンテンツセット管理テーブルの一例である。コンテンツセット管理テーブル800は、例えば、供給者ID801、共通セットID802、コンテンツID803などを含み、コンテンツセット(共通セットID802)と、コンテンツセットを供給したコンテンツ供給者(供給者ID801)と、当該コンテンツセットに含まれる複数のコンテンツ(コンテンツID803)とを関連付けて記憶されている。また、複数のコンテンツについて、それぞれ提供条件を設定可能にしてもよい。例えば、コンテンツセットの発行時にまとめて利用者に提供するコンテンツと、所定の条件(例えば、店舗からの所定の距離範囲)に従って、利用者に順次提供されるコンテンツとを設定し、コンテンツセットに含まれる複数のコンテンツの中で、コンテンツを提供するタイミングを制御してもよい。また、利用者の属性(性別、年代、地域)等を提供条件として、各コンテンツに設定してもよい。
コンテンツのデータ本体は、別に設けられたコンテンツ供給サーバ(図示省略)に格納されてもよい。また、利用に際して個人認証が必要なコンテンツである場合は、認証処理を実行するための外部の認証サーバと連携させてもよい。
図7は、管理サーバが所持する店舗等管理テーブルの一例である。店舗等管理テーブル810は、店舗9及び/又は店舗9に配置される無線端末5などに関する情報を管理するためのテーブルである。店舗等管理テーブル810は、店舗ID811、無線ID812、店舗名813、位置情報814、設定距離815、及びコンテンツID816などを含む。そのほか、店舗などに配置される音響信号送信手段の音響IDの項目を有してもよい。
店舗ID811は、本サービスに加入する店舗を識別する識別情報である。複数の店舗に対して、一つの無線端末や一つのコンテンツが対応する場合は、各店舗IDに共通の無線IDやコンテンツIDを登録すればよく、また、一つの店舗において、複数の無線端末が配置されたり、各無線端末で提供するコンテンツが異なる場合には、各無線IDに対して共通の店舗IDを登録すればよい。なお、店舗から離れて又は店舗とは無関係に配置される無線端末5が存在する場合は、店舗IDの項目は空白であってもよい。また、コンテンツ供給者が店舗(及び無線端末)を有しない形態でのサービス(例えば、インターネットショッピング)を提供している場合、店舗ID、無線IDは空白となるが、店舗名やコンテンツ供給者が任意で設定可能な位置情報、設定距離等は登録され、コンテンツID816を介して図6の供給者ID及び共通セットIDと関連付けられる。
無線ID812は、店舗9などに配置された無線端末5を識別する識別情報である。無線IDは、無線端末5の機器に固有の情報であればよい。例えば、無線端末5がWi−Fi(登録商標)通信を利用する場合、無線IDは、無線LANにおける識別子として利用されるSSID(Service Set Identifier)、BSSID(Basic Service Set Identifier)を採用してもよい。また、無線端末5がBluetooth(登録商標)通信を利用する場合、無線IDは、デバイス固有の情報を提供するためのプロファイルであるデバイス識別プロファイル(DI:Device Identification Profile)を採用してもよい。ただし、これに限定されず、例えば、無線端末のIPアドレス、MACアドレス又は製造番号でもよいし、これらに基づいて生成されたハッシュ値であってもよい。
また、コンテンツ提供サービスに加入する無線端末に共通に付与されたSSIDと機器に固有のMACアドレスとを組み合わせた符号を無線IDとしてもよい。この場合、携帯端末は、受信した無線信号に含まれるSSIDに基づいて、そのSSIDが付与された無線端末が本サービスに加入している機器であることを容易に判定できる。
なお、店舗に無線端末が配置されない場合は、無線IDの項目は空白であってもよい。また、一つの店舗に複数の無線端末が配置される場合は、それぞれの無線IDに同じ店舗IDが関連付けられる。
店舗名813は、店舗の名称を示す情報である。位置情報814は、店舗又は無線端末の位置情報を示す情報である。例えば、店舗などの住所又は緯度経度で指定してもよいし、具体的な場所を特定せずに「○○市」「○○区」などの行政区を指定してもよいし、最寄り駅を指定してもよい。
設定距離815は、店舗毎に設定される距離範囲(図5に示す符号110及び120)を示す情報である。なお、距離範囲120は、無線端末5によって送信される無線信号50の到達距離であるので、かかる無線信号の送信出力を調整することによって適宜設定することができる。
コンテンツID816は、当該店舗又は無線端末に対応付けて提供されるコンテンツを示す識別情報であり、図6のコンテンツID803に対応する。コンテンツID816は、複数登録してもよいし、随時更新することもできる。コンテンツID816は、図6のコンテンツセット管理テーブル800において共通セットID802と関連付けられており、コンテンツID816を記憶しておけば、店舗ID811、無線ID812、位置情報814等が、共通セットID802にも関連付けられて記憶されることになる。
図7の店舗等管理テーブル810によって、店舗(店舗ID811、店舗名813)と、無線端末(無線ID812)と、位置(位置情報814)と、提供可能距離(設定距離815)と、コンテンツ(コンテンツID816)とを関連付けて記憶されている。さらに、コンテンツID816を介して、コンテンツセット管理テーブル800と関連付けられており、店舗(店舗ID811、店舗名813)、無線端末(無線ID812)、位置(位置情報814)及び提供可能距離(設定距離815)と、コンテンツセットを供給したコンテンツ供給者(供給者ID801)と、当該コンテンツが含まれるコンテンツセット(共通セットID802)とが関連付けて記憶されている。
図8は、管理サーバが保持する利用者等管理テーブルの例である。利用者等管理テーブル820は、利用者ID821と携帯端末の位置情報822とを対応付けた情報であり、属性情報824及び音響ID825を含んでもよい。
利用者ID821は、利用者を特定する識別情報である。利用者IDは、利用者の所持する携帯端末を特定する識別情報であってもよいし、利用者が本サービスの利用を開始する際の利用開始手続きにおいて、管理サーバから付与された利用者を特定する識別情報であってもよい。また、本サービスの利用開始時に利用者によってダウンロードされた携帯端末用のプログラム(アプリケーション)に割り振られた識別情報であってもよい。携帯端末を特定する識別情報は、ネットワークにおいて携帯端末を特定可能であればよく、例えば、電話番号、製造番号、IMEI(International Mobile Equipment Identity)、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)などでもよい。
位置情報(GPS)822は、携帯端末の現在のGPS位置情報を示すものであり、携帯端末から送信された位置情報が格納される。位置情報(GPS)822は、携帯端末から送信される度に更新されるが、過去の位置情報の履歴を保存していてもよい。管理サーバ8は、携帯端末2から位置情報(GPS)822を取得すると、図7に示す店舗等管理テーブルの位置情報(緯度経度)814及び設定距離815に基づいて、携帯端末2がいずれの店舗及び/又は無線端末5に接近しつつあるかを特定することができる。
位置情報(無線ID)823は、携帯端末2から送信された無線IDによって特定される携帯端末2の存在圏を示すものである。管理サーバ8は、携帯端末2から無線IDを取得すると、図7に示す店舗等管理テーブルに基づいて、携帯端末2がいずれの無線端末5に接近しつつあるかを特定することができる。このことから、携帯端末2が送信する無線IDは、位置情報として利用できるのである。
属性情報824は、利用者が本サービスに加入する際に、又は加入後にあらかじめ登録されたものであり、利用者の氏名、年齢、生年月日、性別、職業又は職種、家族構成、住所、携帯電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号などを含んでもよい。なお、本発明では、個人認証が必要な高度なサービス(電子決済、高額なチケット発行など)は、個々のコンテンツを管理する事業者の外部の認証サーバとの連携によって実現すればよいため、本システムのサービス自体の利用開始に当たっては、個人を特定しない程度の簡易な属性情報(例えば、性別、年代、地区コード(郵便番号)など)のみを必要とするように構成することができる。なお、本システムのサービス自体は、属性情報を入力しなくても利用することができる。
これによって、初回登録時の煩わしい入力作業を減らすことができ、登録の際の心理的な抵抗を減らすことができるので、本システムの普及と利用者の拡大を実現することができる。また、個人認証を必要としないサービスに限れば、本システムへ接続する際のログインの操作を省略することもでき、利用者は手軽にコンテンツ提供サービスを受けることができる。
音響ID825は、音響信号送信手段から送信された音響信号を特定するものであり、携帯端末から送信された音響信号(音響ID825)が格納される。音響信号(音響ID825)は、携帯端末2が検知する度に更新されるが、過去の音響信号の履歴を保存していてもよい。音響IDは、図示しないテーブルにおいて、その内容が関連付けられている。音響IDを音響信号送信手段と関連付け、音響信号送信手段の位置情報を記憶しておけば、音響IDを位置情報として利用することもできる。また、音響IDをコンテンツと関連付けることもでき、この場合は、音響IDを送信した携帯端末に対して、当該音響IDに関連付けられたコンテンツが属するコンテンツセットが発行されているか否かを判定し、発行されていれば、コンテンツを携帯端末に提供する。
図9は、管理サーバが保持するコンテンツ送信履歴管理テーブルの例である。コンテンツ送信履歴管理テーブル830は、携帯端末2に対してコンテンツ30を提供するための情報であり、利用者ID831、共通セットID832、送信コンテンツID833、送信待ちコンテンツID834、送信禁止コンテンツID835などを含む。利用者ID831と共通セットID832とを組み合わせて個別セットID836としてもよい。
利用者ID831は、図8に示す利用者等管理テーブル820の利用者ID821に対応する。セットID832は、図6に示すコンテンツセット管理テーブル800のセットID822に対応する。
送信コンテンツID833は、共通セットID832によって特定されるコンテンツセットに含まれるコンテンツのうち、携帯端末に提供する又は提供したコンテンツを示すものである。送信待ちコンテンツID834は、共通セットID832によって特定されるコンテンツセットに含まれるコンテンツのうち、所定の条件が満たされていないため携帯端末に提供していないコンテンツを示すものである。送信禁止コンテンツID835は、共通セットID832によって特定されるコンテンツセットに含まれるコンテンツのうち、利用者ID831によって特定される利用者に対しては、提供を許可しないコンテンツを示すものである。
管理サーバ8は、図8に示す利用者等管理テーブル820の属性情報824に基づいて、対象の利用者4にとって利用価値のないコンテンツ(例えば、異性に向けた衣料品の広告など)、及び閲覧が好ましくないコンテンツ(例えば、未成年に向けたアルコール飲料の広告など)を設定し、携帯端末への送信を制限することもできる。また、コンテンツ供給者が各コンテンツに提供対象条件(性別、年代、地域等)を設定できるようにし、管理サーバ8は、提供対象条件と利用者等管理テーブル820の属性情報824、利用者の位置情報822、823とを対比して、条件を満たす利用者に対してコンテンツを提供するように構成することもできる。
図9のコンテンツ送信履歴管理テーブル830によって、利用者(利用者ID821)と、コンテンツセット(セットID816)とを関連付けて記憶することができ、個別セットIDによって特定される各携帯端末に提供された個別のコンテンツセットの内容(送信コンテンツID833、送信待ちコンテンツID834、送信禁止コンテンツID835)が対応付けられている。さらに、図9のコンテンツ送信履歴管理テーブル830は、利用者ID821を介して、図8の利用者及び携帯端末管理テーブルと関連付けて記憶されており、共通セットID832を介して、図6のコンテンツセット管理テーブル800及び図7の店舗及び無線端末管理テーブルと関連付けて記憶されている。
図10は、管理サーバが保持するコンテンツ更新管理テーブルの例である。管理サーバ8は、必要に応じて、利用者4の携帯端末2に送信されたコンテンツの内容を更新、変更、修正、削除することができる。コンテンツ更新管理テーブル840は、特定の利用者及びコンテンツセット毎に作成されてもよく(個別セットID841)、送信コンテンツID842、コンテンツ種別843、カウンタ情報844、有効期限845、表示内容846などを含む。
個別セットID841は、図9のコンテンツ送信履歴管理テーブル830の個別セットID836に対応し、利用者ID及び共通セットIDと関連付けられ、さらに利用者ID821を介して、図8の利用者及び携帯端末管理テーブルと関連付けて記憶されており、共通セットID832を介して、図6のコンテンツセット管理テーブル800及び図7の店舗及び無線端末管理テーブルと関連付けて記憶されている。また、送信コンテンツID842は、図9の送信コンテンツID833に対応する。
コンテンツ種別843は、コンテンツの種別を表わす情報であり、例えば、「会員カード」「スタンプカード」「チケット」のような情報が設定される。また、図19において後述するように、所定の条件に基づいて設定された種別(例えば、第1種コンテンツ、第2種コンテンツ)を登録してもよい。所定の条件は、コンテンツ供給者などが適宜設定できるものであるが、例えば、店舗の位置には依存せずに発行されるコンテンツを第1種コンテンツに区分し、携帯端末が店舗の位置から所定の距離範囲(例えば、300m、50m、10m)に存在する場合に発行されるコンテンツを第2種コンテンツに区分してもよい。
カウンタ情報844は、コンテンツの態様に応じて設定される数字の情報であり、例えば、会員カード(ポイント機能付)であれば、ポイント数であり、スタンプカードであれば、電子的に押印されたスタンプ数であり、回数券であれば、残りの枚数を示す数字である。有効期限845は、コンテンツ有効期限(発行時期でもよい)を示す情報である。表示内容846は、当該コンテンツの表示内容を含むデータである。
[管理端末の構成]
図5に示す管理端末6は、管理サーバ8又はコンテンツ供給者1が運用するコンテンツ供給サーバ(図示省略)と連携して、本システムに対してコンテンツを供給する供給手段の一部を構成する。管理端末6は、コンテンツ供給サーバ(図示省略)と一体に構成されたものであってもよい。なお、図5では、管理端末6は店舗9内に設置されているが、これに限定されず、いずれの場所に配置されてもよい。
管理端末6は、コンテンツ供給者1によるコンテンツの作成を支援する機能、利用者4の属性に応じてコンテンツ30の送信条件を設定する機能、店舗9に配置され、コンテンツ提供システムに加入する無線端末5の無線IDを登録又は更新する機能、管理サーバ8に格納されているコンテンツ30を登録又は更新する機能などを有する。管理端末6には、例えば、パーソナルコンピュータなどを採用することができる。
管理端末6は、ネットワーク100(及び150)を介して、管理サーバ8などに接続し、自己の供給者ID、店舗ID又は無線IDに関連付けられているコンテンツ(セット)及び各種信号などを送受信してもよい。また、管理サーバ8が提供するアプリケーションを利用し、ネットワーク100を介して、管理サーバ8のデータベース80の内容を更新するように構成してもよい。また、管理端末6は、データベース80に記憶された自己の供給者ID、店舗ID又は無線IDに関連付けられている各種管理テーブルの一部又は全部を保持してもよい。
また、管理端末6は、近距離無線通信、赤外線通信などを介して他の機器と通信可能に構成されてもよい。例えば、店舗9に来店した利用者4の所持する携帯端末2に、管理サーバ8を介さずに直接又は間接的(例えば、無線端末5を介して)に接続し、コンテンツを送信することもできる。また、所定の承認処理の後、携帯端末2に格納されたコンテンツを更新(例えば、ポイント付与、クーポン消費、チケット発行など)することもできる。さらに、管理端末6は、携帯端末2に対してポイント、クーポンなどを付与する機器を含んでもよい。加えて、管理端末6は、簡易承認手段60に接続してもよい。簡易承認手段60の詳細については、図20を用いて後述する。
[コンテンツ(セット)作成処理]
管理端末6と管理サーバ8との間で、コンテンツ(セット)の作成処理が実行される(図15のS1502)。例えば、管理端末6において、コンテンツ供給者1の操作によってコンテンツが作成されると、作成されたコンテンツは、管理サーバ8に送信される。管理端末6は、同一の内容を有するコンテンツに共通する識別情報(共通コンテンツID)を付与してもよいし、コンテンツ毎にそれを特定する識別情報(個別コンテンツID)を付与してもよい。
管理サーバ8は、コンテンツ供給者1から送信されたコンテンツを所定の単位に従ってコンテンツセットに区分し、例えば、図6に示すコンテンツセット管理テーブルなどを作成して、複数のコンテンツを一まとまりとして管理する。所定の単位は、コンテンツ供給者1によって設定されてもよいし、管理サーバ8が所定の条件に基づいて作成してもよい。
管理サーバ8は、同一の内容を有するコンテンツセットに共通する識別情報(共通セットID)を付与してもよいし、個々のコンテンツセットにそれを特定する識別情報(例えば、個別セットID)を付与してもよい。さらに、共通セットIDと個別セットIDの両方を設定してもよい。
[携帯端末の構成]
本発明の携帯端末は、少なくとも、無線通信機能、及びネットワークに接続する機能を有していればよい。携帯端末は、多機能携帯電話(スマートフォン、i−phone(登録商標))であることが好ましいが、これに限定されない。パーソナルコンピュータ、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、カーナビ等であってもよい。
図11は、コンテンツ提供サービスを利用する携帯端末2の構成の一例を示すブロック図である。携帯端末2は、表示画面20、無線通信部21、表示画面制御部22、主メモリ23、記憶部24、情報処理部25、GPS通信部26、ネットワーク通信部27、加速度及び角速度検知部28、カメラ部29、音声制御部31、音声出力部32、音声入力部33、操作入力部34、計時部35、及び電源部(図示省略)などを備える。なお、同図に示した構成は一例であって、携帯端末2は、その利用形態によって種々の構成を採用しうる。
無線通信部21は、無線通信を可能に構成された通信インターフェースであり、無線LAN、特にWi−Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)に対応していることが好ましい。無線通信部21は、無線端末5から送信される近距離無線通信を利用した無線IDを含む無線信号(例えば、ブロードキャスト信号、プローブ応答信号等)を受信可能に構成される。ブロードキャスト信号は、例えば、Wi−Fiが使用される場合、無線IDとして無線端末5のSSIDを含む。Bluetooth(登録商標)が使用される場合、無線IDとして無線端末5のデバイス識別プロファイルを含む。
また、無線通信部21は、自己の携帯IDを無線端末5に通知可能に構成されることが好ましい。例えば、一定の期間、無線端末5からのビーコン信号を受信できない場合は、無線端末5との無線通信を確立するための接続要求信号(例えば、プローブ要求信号)を送信し、無線端末5からのプローブ応答信号を受信し、自己の携帯IDを無線端末5に通知することができるように構成してもよい。
記憶部24は、不揮発性の半導体メモリによって構成される。記憶部24は、後述する情報処理部25が実行する各種プログラム210、及び各種データ(例えば、図12に示すコンテンツ表示テーブル)を格納する。
主メモリ23は、後述する情報処理部25のプロセッサ(図示省略)が直接アクセスすることができる揮発性の半導体メモリである。主メモリ23は、プロセッサによって実行される各種プログラムを格納する。
情報処理部25は、携帯端末2の各種処理を実行する。情報処理部25は、図示しないプロセッサによって、記憶部24に格納された各種プログラムを主メモリ23にロードし、ロードされた各種プログラムを読み出し、ハードウェアとプログラムとを協働させて各種プログラムの処理を実現する。
GPS通信部26は、GPS信号を受信可能に構成された通信インターフェースである。ネットワーク通信部27は、適当な中継装置、アクセスポイント、基地局などを介してネットワーク100に接続可能に構成された通信インターフェースであり、3G携帯電話回線、PHS回線等を使用可能であることが好ましい。
加速度及び角速度検知部28は、重力加速度及び角速度の変化によって、携帯端末2の姿勢、運動の方向などを検知するセンサである。加速度及び角速度検知部28は、X、Y、Z軸への加速度及びこれらの各軸回りの角速度を検知可能に構成されることが好ましい。
カメラ部29は、光学系及び撮像素子を備え、動画像、静止画像を撮影することができるほか、各コードを読み取り可能であることが好ましい。
表示画面制御部22は、表示画面20における再生表示を制御する。表示画面20は、図2にも示したが、テキスト、動画、静止画などを含むコンテンツ(セット)を再生表示する画面である。表示画面20は、利用者からの操作を受けることができるタッチスクリーンの機能を有することが好ましく、LCD(Liquid Crystal Display)のほか、有機ELディスプレイ(Organic Electroluminescence Display)、PDP(Plasma Display Panel)、FED(Field Emission Display)、電子ペーパ等を採用することができる。
音声制御部31は、音声を含むコンテンツを音声出力部32において出力し、音声入力部33から入力された音声を処理する。これらは、専用の音声処理回路、スピーカ、マイク、イヤホン、ヘッドホンなどによって構成される。
音声入力部33は、店舗などに配置された音響信号送信手段から送信された音響信号を検知可能に構成される。音響信号は、例えば、携帯端末にインストールされた専用プラグラム又はネットワークを介した変換処理によってデジタルデータに変換することができ、当該デジタルデータに含まれる音響IDが抽出される。
操作入力部34は、利用者の各種操作が入力される物理的なユーザインターフェース又はソフトウェアで実現されるGUIであり、例えば、各種押しボタンスイッチ、4方向移動スイッチなどによって構成される。操作入力部34は、タッチセンサなどを備えた表示画面20によって構成されてもよい。計時部35は、内部時計を用いて時刻を計時する。電源部(図示省略)は、専用の電源回路によって構成され、各部に電力を供給する。
[利用開始手続きの処理]
利用者が本システムの利用を開始する際は、はじめに、携帯端末2と管理サーバ8との間で、利用開始手続き(利用者登録処理)が実行される(図15のS1504)。
携帯端末2は、まず、ネットワーク100を介して、管理サーバから、当該携帯端末において実行可能な本システムを利用するためのプログラム(アプリケーション)をダウンロードする。以下、説明のため、携帯端末2における各処理について携帯端末2が実行すると記載するが、実際は、携帯端末2の情報処理部25のプロセッサ(図示省略)が主メモリ23に読み込まれたプログラムを実行することによって各処理を実現する。ただし、本システムの機能の一部又は全部をアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)として、携帯端末にプログラムをダウンロードせずに、ネットワーク経由で利用することもできる。携帯端末2は、利用者4が本システムの利用規約等に同意したことを受けて、利用者によって入力された利用者の属性情報を管理サーバ8に送信する。
管理サーバ8は、利用者ID及び属性情報を取得し、図8に示す利用者等管理テーブル820を作成する。また、携帯端末2は、図12に示すコンテンツ表示管理テーブルを作成する。
図12は、携帯端末が保持するコンテンツ表示管理テーブルの例である。コンテンツ表示管理テーブル200は、例えば、個別セットID201、コンテンツID202、コンテンツ種別203、カウンタ情報204、有効期限205、表示内容206などを含む。コンテンツ表示管理テーブル200は、携帯端末が表示画面にコンテンツを表示するために用いる情報であり、管理サーバ8にも少なくとも一部、好ましくは全部の情報が保持されている。例えば、図10に示すコンテンツ更新管理テーブル840に情報の少なくとも一部が保持されている。
[無線端末の構成]
無線端末5は、例えば、コンテンツを供給する店舗などに配置される端末であり、本システムによって提供されるサービスに加入している利用者4(携帯端末2)が当該店舗に接近していることを管理サーバ8に通知するために使用可能である。さらに、無線端末5から携帯端末2に対し、コンテンツを提供可能に構成されてもよい。
本発明の無線端末5は、少なくとも無線によって携帯端末に無線IDを送信可能に構成される。送信手段は特に限定されるものではないが、例えば、無線信号に無線IDを含ませて送信可能に構成されてもよい。また、無線端末5は、ネットワーク100又はネットワーク150に接続可能に構成されてもよいし、店舗9の管理端末6に接続可能であってもよい。ただし、本システムにおいて、無線端末5が実際にネットワーク100又はネットワーク150に接続されている必要はなく、ネットワークから独立していても本システムは機能する。さらに、無線端末5は、携帯端末2と実際に接続が確立される必要もなく、無線IDを携帯端末に通知できれば足りる。
無線通信可能な距離範囲120内に存在する携帯端末2からの接続要求信号(プローブ要求信号)に対して無線IDを含むプローブ応答信号を送信可能であってもよい。さらに、かかる携帯端末2から通知された携帯IDを取得して、自己の無線IDとともにネットワーク100を介して管理サーバ8に送信可能であってもよい。
図13は、無線端末の構成の一例を示すブロック図である。無線端末5は、無線通信部51、記憶部52、主メモリ53、情報処理部54、接続部55を備える。
無線通信部51は、無線信号を送受信する機能を有し、無線通信可能に構成された通信インターフェースである。無線通信部21は、Wi−Fi(登録商標)通信及びBluetooth(登録商標)通信が可能に構成されることが好ましいが、ほかに、ZigBee(登録商標)通信、UWB通信、赤外線通信等が可能に構成されてもよい。さらに、ネットワーク100に直接接続できるように、3G携帯電話回線、PHS回線等を使用可能に構成されてもよいし、有線LANを介してネットワーク100と接続可能に構成されてもよい。
記憶部52は、無線端末5を機能させるためのプログラム56などを格納する。記憶部52には、不揮発性の各種半導体メモリを採用することができ、特にSPIフラッシュメモリを採用するのが好ましいが、これに限定されない。他の半導体メモリ、ハードディスク等の記憶装置によって構成されてもよい。
主メモリ53は、後述する情報処理部54のプロセッサが直接アクセスすることができる揮発性の半導体メモリである。主メモリには、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)を採用してもよい。
情報処理部54は、各種処理を実行する処理部であり、プロセッサ及びその周辺回路によって構成される。具体的には、情報処理部54は、図示しないプロセッサによって、記憶部52に格納されたプログラム53を読み出して実行し、ハードウェアとプログラムとを協働させ、各種処理を実現する。
接続部55は、他の機器やローカルエリアネットワーク150に接続するためのインターフェースである。そのほか電源部(図示省略)などを備える。
[位置情報の取得処理]
図14は、位置情報の取得処理の例を示すフローチャートである。本例では、無線端末から送信される無線信号、及び一般の位置情報サービスにおいて提供されるGPS信号を利用する場合を説明するが、本コンテンツ提供サービスにおいては店舗などに対する利用者の位置を判定できればよく、ほかに、音響信号送信手段、一般のWi−Fi無線信号などを使用する無線基地局などからの信号も同様に利用することができる。また、図14の処理では、位置情報(GPS)と位置情報(無線ID)の何れか一方を管理サーバに送信する処理となっているが、位置情報(GPS)と位置情報(無線ID)の双方を管理サーバに送信してもよい。この場合は、位置情報(GPS)と位置情報(無線ID)の処理を別々に独立して行えばよい。
まず、携帯端末2は、自己が移動していることを検知した場合、GPS衛星11から送信されるGPS信号115を受信したか否か判定する(S1402)。S1402において、携帯端末2は、GPS信号115を受信したと判定された場合(Yes)、S1406を実行し、GPS信号115を受信していないと判定された場合(No)、S1404を実行する。
S1404及びS1406において、携帯端末2は、無線端末5から送信される無線信号50を受信したか否か判定する。S1404において、無線信号50を受信していないと判定された場合(No)、携帯端末2は、S1402の処理に戻る。S1404及びS1406において、無線信号50を受信した判定された場合(Yes)、携帯端末2は、無線信号50から無線IDを抽出し(S1408)、当該無線IDと自己の携帯IDとを位置情報として管理サーバ8に送信する(S1410)。
S1406において、無線信号50を受信していないと判定された場合(No)、携帯端末2は、S1402において取得したGPS信号に基づいて、自己の現在位置を計算し(S1412)、GPSによる自己の位置情報を管理サーバ8に送信する(S1414)。
なお、管理サーバ8は、携帯端末2から送信された無線IDと携帯IDとを取得すると、図7に示す店舗等管理テーブル及び図8に示す利用者等管理テーブルに基づいて、店舗に接近しつつある携帯端末2を特定することができる。
本システムにおいて、コンテンツセットの一部は、携帯端末の位置情報(GPS信号、Wi−Fi無線信号、無線ID、音響IDなど)に基づいて、特定の地域に存在する携帯端末2に提供されることが好ましい。特定の地域とは、行政区であってもよいし、特定の施設(例えば、駅)、店舗などの所定の位置から一定の距離範囲110で特定される圏内であってもよい。また、無線端末から一定の距離範囲120で特定される圏内であってもよい。コンテンツ供給者又は本サービスの事業者は、立地、周辺環境、天候などに応じて距離範囲110を適宜設定することができるし(例えば、100m、500m、1kmなど)、無線端末の無線信号の送信出力を適宜設定することによって、距離範囲120を変更することもできる(例えば、10m、50m)。
[コンテンツ提供システムの処理]
図15は、コンテンツ提供システムのコンテンツ提供処理の例を示すシーケンス図である。S1502に示すコンテンツ(セット)の作成処理は、管理端末6と管理サーバ8との間で実行され、上記説明したとおりである。S1504に示す利用開始手続きの処理は、携帯端末2と管理サーバ8との間で実行され、上記説明したとおりである。S1400に示す位置情報の取得処理は、無線端末5などを含め、携帯端末2と管理サーバ8との間で実行され、図14で説明したとおりである。なお、図15では、説明の都合上、最初にコンテンツ提供処理S1502を行っているが、コンテンツ提供処理は、利用者の携帯端末2と管理サーバ8との間の処理とは無関係に、コンテンツ供給者が新たにコンテンツ(セット)を作成する際に随時行われるものである。
携帯端末2は、利用開始手続きの完了後、コンテンツセットの発行を受けることが可能な状態となる。本システムは、コンテンツセットを発行するため、特定のコンテンツセットに付与した発行符号を用いて、簡易な認証を実行してもよい。
発行符号は、コンテンツ供給者によって管理端末6から管理サーバ8を介して送信されてもよいし、管理サーバ8から送信されてもよい。この場合、管理サーバ8は、検索リストをWEB上で提供し、利用者がその検索リストに基づいて、所望のコンテンツセットを選択した場合、選択されたコンテンツセットの発行符号を利用者の携帯端末2に送信するようにしてもよい。検索リストは、例えば、複数のコンテンツセットの属性を示すコンテンツトップをまとめたものである。検索リストは、所定の地域毎に区分して管理してもよい。管理サーバ8は、全体の検索リストのうち、利用者によってあらかじめ登録された所定の地域に対応する一部を携帯端末に提供してもよい。さらに、発行符号は、各種の広告媒体(店頭ポスター、チラシ、街頭にて配布される広告、雑誌などの刊行物)によって頒布され、利用者によって携帯端末に入力されてもよい。
携帯端末2は、利用者が所望のコンテンツセットを選択した場合、又は発行符号を取得すると、コンテンツセットの発行要求の作成処理を実行し(S1508)、発行要求を管理サーバに送信する(S1510)。
図16は、携帯端末の発行要求の作成処理の例を示すフローチャートである。まず、携帯端末2は、管理サーバ8などから発行符号を受信したか否か判定する(S1602)。S1602において、発行符号を受信したと判定された場合(Yes)、携帯端末2は、携帯端末2は、発行符号と利用者IDとを含む発行要求を生成する(S1608)。生成された発行要求は、管理サーバ8に送信される(図15のS1510)。
S1602において、発行符号を受信していないと判定された場合(No)、携帯端末2は、利用者に発行符号を入力させるための操作用の入力画面を表示する(S1604)。発行符号を各種の広告媒体から入手した場合、利用者は、携帯端末2を操作して入力画面を表示して発行符号を入力してもよい(S1604から処理が開始)。図17は、入力画面の例である。入力画面36は、例えば、4桁の数字による発行符号を入力する入力欄37、及び発行要求を作成する確認ボタン38を含んでもよい。
次いで、携帯端末2は、発行符号が入力画面を介して入力されたか否か判定する(S1606)。S1606において、発行符号が入力されたと判定された場合、携帯端末2は、発行符号と利用者IDとを含む発行要求を生成する(S1608)。生成された発行要求は、管理サーバ8に送信される(図15のS1510)。さらに、発行要求には、携帯端末において利用者が選択した所望のコンテンツセットの情報を含んでいてもよい。S1606において、発行符号が入力されていないと判定された場合(No)、携帯端末2は、当該処理を終了するか、待機状態となる。
次いで、管理サーバ8は、携帯端末2からコンテンツセットの発行要求を受けると、図15の第1の選択処理を実行する(S1512)。具体的には、管理サーバ8は、発行要求に含まれる発行符号及び利用者IDを抽出し、抽出した発行符号に基づいて図6に示すコンテンツセット管理テーブル800から該当するセットIDを特定し、特定のセットIDに区分される複数のコンテンツIDを取得する。次いで、管理サーバ8は、利用者IDと特定のセットIDとを関連付けて図9に示すコンテンツ送信履歴管理テーブル830に登録する。なお、管理サーバ8は、発行要求に利用者が選択した所望のコンテンツセットの情報が含まれていた場合、発行要求に含まれる発行符号と所望のコンテンツセットに対応するセットIDとが対応するかを判定し、対応する場合は第1の選択処理を実行し、対応しない場合は携帯端末にエラーを通知するように構成されていてもよい。
そして、管理サーバ8は、特定のセットIDに区分される複数のコンテンツIDにおいて、利用者4に現時点で提供すべきコンテンツID(送信コンテンツID)、現時点では提供すべきでないコンテンツID(送信待ちコンテンツID)、提供すべきでないコンテンツID(送信禁止コンテンツID)を選択し、これらを図9のコンテンツ送信履歴管理テーブル830に登録する。管理サーバ8は、例えば、図8の利用者等管理テーブル820の位置情報822に基づいて、上記現時点では提供すべきでないコンテンツIDを選択してもよいし、属性情報824に基づいて、上記提供すべきでないコンテンツIDを選択してもよい。
次いで、管理サーバ8は、特定のコンテンツセットの一部として、図9の送信コンテンツID833に登録されたコンテンツIDに対応するコンテンツを携帯端末2に送信する(S1514)。
コンテンツセットの少なくとも一部が携帯端末2に送信された後、携帯端末2又は管理サーバ8は、そのコンテンツに対して更新処理を実行することができる(S1515)。コンテンツ更新処理は、コンテンツの内容に新たな情報を追加すること、コンテンツの内容から一部の情報を削除すること、コンテンツの内容を一部又は全部書き換えることなどを含む。この場合、例えば、管理サーバ8は、個別セットIDを介して、携帯端末2が既に取得している送信コンテンツを判定し、管理サーバ8内に記憶されている当該コンテンツセットのコンテンツと比較し、差分(未送信のコンテンツ)があれば、携帯端末2に送信してもよい。また、差分として、管理サーバ8のコンテンツが更新されていた場合や、コンテンツが削除されていた場合は、携帯端末2のコンテンツを上書きすることで、携帯端末のコンテンツを更新したり、削除したりすることができる。なお、図15においては、更新処理(S1515)は、第2の選択処理(S1518)の前に行われているが、第2の選択処理後に行われてもよい。また、簡易承認手段を用いた場合のコンテンツ更新処理の詳細については図20などを用いて後述する。 それから、管理サーバ8は、所定の条件が満たされたか否かを判定する(S1516)。所定の条件が満たされたと判定された場合(Yes)、管理サーバ8は、第2の選択処理を実行する(S1518)。所定の条件とは、本システムの事業者又はコンテンツ供給者が設定する条件であり、例えば、店舗又は無線端末から所定の距離範囲内に利用者の携帯端末が接近した判定された時、利用者があらかじめ登録した所定の地域に利用者の携帯端末が到達したと判定された時などを含む。
この場合、管理サーバ8は、図7に示す店舗等管理テーブル810の位置情報(緯度経度)814又は設定距離(m)815と、図8に示す利用者等管理テーブル820の位置情報(GPS)822又は位置情報(無線ID)823とに基づいて、利用者の携帯端末と店舗との距離を計算することができる。また、管理サーバ8は、利用者等管理テーブル820の位置情報(GPS)から利用者がいずれの地域に存在するのか判定することもできる。
管理サーバ8は、距離的な条件が満たされた場合(例えば、店舗から300m、50m、10m圏内)、図9のコンテンツ送信履歴管理テーブル830を参照し、送信待ちコンテンツIDに対応するコンテンツを、特定のコンテンツセットのコンテンツとして、携帯端末2に送信してもよい(S1520)。
また、管理サーバ8は、コンテンツを送信する前に、コンテンツを送信する旨の通知(コンテンツ送信通知)をあらかじめ携帯端末に送信してもよい。コンテンツ送信通知を利用すれば、バックグラウンドで処理されていた第2の選択処理によるコンテンツの送信の場合よりも、利用者の注意を引くことができる。特に、第2の選択処理によって送信されるコンテンツは、所定の条件によって送信されるものであるから、条件が変更される前に利用者に認識されることが好ましい。例えば、移動中に、ある店舗に近づいてコンテンツが送信されたが、すでに離れてからコンテンツの送信に気が付いたのでは、コンテンツによる集客効果は低くなってしまう。このように、第2の選択処理は、利用者の意識外で行われていること、所定の条件という特定のタイミングが重要であることから、コンテンツ送信通知は極めて有効なのである。なお、コンテンツ送信通知は、コンテンツの情報の一部であったり、情報自体を持たずに、携帯端末の出力手段(音声出力、振動出力、光源等)を動作させるだけでもよい。
本発明のコンテンツ提供処理の別の態様として、管理サーバ8は、距離的な条件が満たされなくなった場合(例えば、利用者が、店舗から300m、50m、10m圏外に出た場合)、上記第2の選択処理において選択し、利用者の携帯端末に送信したコンテンツを失効させることもできる。管理サーバ8は、例えば、図8に示す利用者等管理テーブル820の無線ID823の項目を参照し、当該項目に格納されている無線IDが更新された場合、当該無線端末が配置されている店舗から利用者が離れたと判定してもよい。
これよって、本システムでは、特定の店舗に接近した場合にのみ、特定のコンテンツを発行し、利用者がかかる特定の店舗の近傍に存在する間だけ、かかる特定のコンテンツを有効に存続させることができる。よって、コンテンツ供給者は、距離的、時間的な条件が付された付加価値の高いコンテンツを提供することができ、利用者による店舗の利用を促進し、集客効果を高めることができる。
なお、所定の条件とは、上記に限定されず、例えば、利用者が携帯端末において本システムのサービスを受けるためのアプリケーションを起動し、表示画面において特定のコンテンツセットを選択した時でもよい。また、コンテンツ供給者によって新しいコンテンツが供給され、かかる新しいコンテンツが図6のコンテンツセット管理テーブル800に追加されたと判定された時でもよい。管理サーバ8は、図6のコンテンツセット管理テーブル800に新しいコンテンツIDが追加された場合、図9の対応する送信待ちコンテンツIDの欄に、追加のコンテンツIDを登録してもよい。
さらに、コンテンツ供給者1は、管理端末6を介して、特定のコンテンツセット又は特定のコンテンツセットを供給するコンテンツ供給者の店舗に関連する通知情報(各種会員サービスのお知らせ、特典の情報、優待情報、無料招待券、広告、特別企画の案内、店舗のURL、店舗の最新情報など)を管理サーバ8に提供してもよい。また、通知情報には、コンテンツ(セット)を提供するための情報が含まれてもよい。コンテンツ(セット)を提供するための情報とは、例えば、コンテンツセットの発行符号、所定のコンテンツが紹介された検索リストに誘導するためのURLなどである。
管理サーバ8は、特定のコンテンツセットに関連する通知情報が提供されると、その特定のコンテンツセットのセットIDに対応する利用者IDが付与された携帯端末2に対して通知情報の一部又は全部を時系列に従って閲覧可能に掲示してもよい。また、管理サーバ8は、利用者の属性情報に応じて選択された通知情報を閲覧可能に掲示してもよい。さらに、通知情報には、閲覧可能な携帯端末の属性情報の条件があらかじめ設定されており、管理サーバは、属性情報に基づいて、通知情報に設定された属性情報の条件を満たす携帯端末に前記通知情報を閲覧可能にしてもよい。また、本システムにおいて、携帯端末2において発行されている複数のコンテンツセットに関連する通知情報が、混在した状態で時系列に従って閲覧可能に掲示されても、コンテンツセット毎に時系列に従って閲覧可能に掲示されてもよい。通知情報は、利用者に気付いてもらう必要があるところ、既に、本システムでは、コンテンツがコンテンツセット毎に区別して管理されており、通知情報も同じように管理されてしまうと、各コンテンツセットを一々開く必要があり、逆に煩雑である。このため、コンテンツセットの表示画面とは別に、通知情報を表示する画面を設け、そこで複数の発行コンテンツセットの区別なく、異なるコンテンツセットの通知情報が混在した状態で時系列に表示させることが好ましい。かかる思想は、複数のアプローチから宣伝広告を行うという本システムのコンセプトに沿ったものなのである。
そして、管理サーバ8は、閲覧可能に掲示された通知情報の少なくとも一部が利用者によって選択され、選択された通知情報に対応するコンテンツの発行要求を携帯端末から受けた時、そのコンテンツを、特定のコンテンツセットのコンテンツとして、その携帯端末に送信することもできる。
このように、本発明によれば、所定の条件に応じて、コンテンツセットの少なくとも一部を利用者4の携帯端末2に提供することができる。つまり、本発明では、携帯端末の位置及び属性情報に応じて、適時適切なコンテンツを提供することができるので、利用者からすれば有用なコンテンツのみを受け取ることができ、無駄なコンテンツを受けとってしまう可能性が少なくなる。一方、コンテンツ供給者からすれば、コンテンツをばらまく必要がなく、少ない設備投資で、ピンポイントで利用者に適切なコンテンツを提供することができ、店舗等に接近しつつある利用者を誘引する効果も期待できる。
再び、図15の説明に戻ると、携帯端末2は、それから、複数のコンテンツセットに区分された複数のコンテンツを自己の表示画面に表示し、必要に応じてかかるコンテンツを使用することができる(S1522)。
図18は、携帯端末におけるコンテンツ(セット)の表示処理の例を示すフローチャートである。携帯端末においてアプリケーションが起動すると、携帯端末(のアプリケーション)は、複数のコンテンツセットを表示する(S1804)。コンテンツセットは、各種の態様で表示することができ、例えば、図2〜図4に示すように表示することができる。次いで、携帯端末2は、利用者から特定のコンテンツセットが選択されたか否か判定する(S1806)。S1806において特定のコンテンツセットが選択されたと判定された場合、携帯端末2は、特定のコンテンツセットに区分されるコンテンツを表示画面にスクロール可能に表示する(S1808)。S1806において特定のコンテンツセットが選択されていないと判定された場合、携帯端末2は、表示処理を休止してもよい。
図19は、携帯端末の表示画面におけるコンテンツの表示方式の例を説明するため、各画面を展開したものである。本発明では、特定のコンテンツセットに区分される複数のコンテンツを、複数の種別、例えば、第1種コンテンツと第2種コンテンツに分類してもよく、携帯端末2は、第1種コンテンツを第1軸に沿ってスクロールするように表示し、第2種コンテンツを第1軸とは異なる第2軸に沿ってスクロールするように表示することもできる。
図19の例では、縦長の角丸四角形の各コンテンツ30−0〜30−12が、それぞれ携帯端末の表示画面全体に表示されていることを示しており、特定のコンテンツセットに区分される複数のコンテンツのうち、コンテンツセットの属性を示すコンテンツトップ30−0を基準に、第1軸の方向(横方向)へスクロールすると第1種コンテンツ30−1に画面が切り替わり、更に第1軸の方向(横方向)へスクロールすると、順次第1種コンテンツ30−2、30−3、・・・がそれぞれ画面に表示される。また、コンテンツトップ30−0を基準に、第2軸の方向(縦方向)へスクロールすると順次第2種コンテンツ30−11、30−12、・・・に画面が切り替わるように構成されている。図19の例では、第1軸に沿った第1種コンテンツと、第2軸に沿った第2種コンテンツを直線的に配置し、所望のコンテンツへの情報アクセシビリティーを高めている。
図19において、コンテンツトップ30−0からではなく、各第1種コンテンツから第2軸の方向(縦方向)へスクロールさせた場合、コンテンツトップ30−0からスクロールさせたときと同様に、順次第2種コンテンツ30−11、30−12、・・・に画面を切り替えてもよいし、各第1種コンテンツからは第2軸の方向(縦方向)へのスクロール自体ができないようにしてもよい。なお、各第1種コンテンツから第2軸の方向(縦方向)へスクロールさせた時に、異なる第2種コンテンツに画面が切り替わるように、平面的にコンテンツを配置する場合は、現在の表示画面が全体の中でどの位置であるのかを分かりやすく表示することが好ましい。
このように、本発明によれば、従来、個々に表示されていたコンテンツを関連性のあるコンテンツセットとして表示することでき、また、各コンテンツを表示画面上の縦横方向に展開することができるので、利用者にとって操作が容易となり、視認性も向上する。
第1種コンテンツと第2種コンテンツの分類は、本システムの事業者又はコンテンツ供給者が適宜設定可能であるが、例えば、コンテンツセットの発行時に提供されるコンテンツの全部又は一部を第1種コンテンツとし、所定の条件で提供されるコンテンツを基本的に第2種コンテンツとしてもよい。また、順次更新して継続的に使用可能なコンテンツ(会員カード、ポイントカード、スタンプカード)を第1種コンテンツとし、所定の期間又は消費条件によって失効するコンテンツ(チケット、クーポン、回数券、所定の期限が設定された電子広告など)を第2種コンテンツとしてもよい。
また、第1種コンテンツは、携帯端末の表示画面に表示された際に、利用者からの操作を介して携帯端末の少なくとも一部の機能を利用可能に構成される機能的電子カードを含んでもよい。機能的電子カードとは、例えば、携帯端末に搭載された電子決済の機能を利用可能に構成され、集積回路(IC)を組み込んだ交通系カード、電子マネーカードなどの物理的なICカードの機能を実現可能であって、携帯端末の表示画面に表示される仮想的なカードである。また、携帯端末に搭載された赤外線通信機能、無線通信機能を利用可能に構成され、各種機器を制御するための仮想的なリモコンカードなども含む。
再び、図15の説明に戻る。利用者によって、表示画面に表示された各種のコンテンツが利用されると、携帯端末2は、コンテンツが利用されたことを示す利用信号を管理サーバ8に送信する(S1524)。コンテンツが利用されるとは、例えば、ポイントカード又はスタンプカードにおいてポイント又はスタンプが付与されること、クーポンが消費されることなどを含む。
管理サーバ8は、携帯端末2から利用信号を受けると、各管理テーブルに記載の内容を更新し(S1526)、特定のコンテンツのうちの一つのコンテンツが利用されたことを管理端末6に通知してもよい(S1528)。
[簡易承認手段及びコンテンツ更新処理]
ところで、本発明の一態様では、店舗などにおいて、利用者がコンテンツを利用した際に、簡易承認手段を介した操作などによって、コンテンツ更新処理を実行することができる。なお、コンテンツ更新処理は、図15に示す第1の選択処理によって管理サーバから発行されたコンテンツ(セット)に対して実行してもよいし、図15に示す第2の選択処理によって管理サーバから発行されたコンテンツに対して実行してもよい。
図20は、本発明の簡易承認手段によるコンテンツ更新処理の説明図である。図20は、コンテンツ供給者1が所持する簡易承認手段60を用いて所定の操作をすることによって、利用者4が所持する携帯端末2の表示画面20に表示されたコンテンツ30が更新される例を示す。なお、本例では、コンテンツ供給者1は、店舗のレジ担当者、管理者、施設などの入退場の係員、交通機関で運行される車両の係員などを含み、以下、単に操作者1という。
コンテンツ更新処理とは、具体的には、コンテンツの内容に新たな情報を追加すること、コンテンツの内容から一部の情報を削除すること、コンテンツの内容を一部又は全部書き換えること、コンテンツ自体を失効させることなどを含む。例えば、電子的なスタンプカードにスタンプを付与してもよいし、ポイントカードのポイントを書き換えてもよい。また、回数券の一部を消失させてもよいし、チケットなどを施設入場の際に失効させてもよい。スタンプカードに所定の数量のスタンプが付与された場合、所定のサービスとの交換に応じてスタンプを消去してもよいし、スタンプカードの台帳がスタンプで満たされた場合、新たなスタンプカードを発行するとともに、古いスタンプカードを失効させてもよい。さらに、広告カードの内容を季節に応じて全面的に書き換えてもよい。
コンテンツ更新処理は、簡易承認手段60と携帯端末2との承認処理を含む。承認処理は、必要に応じて、簡易承認手段60又は携帯端末2と管理サーバ8との間において実行されてもよい。
図20の例では、コンテンツは、スタンプカードであり、スタンプカードのデザインとして、所定の数量のマス(同図では3×9マス。適宜設定可能)を含む矩形が示され、スタンプのデザインとして、星印が3個押印されている。
簡易承認手段60は、携行可能な大きさ、重さであることが好ましく、利用者、店舗側のレジ担当者などが手で持つことが可能な形状であることがさらに好ましい。簡易承認手段は、例えば、ペン型、判子型、押しボタン型などに構成することができる。図20では、ペン型の簡易承認手段60の例が示されている。ただし、これに限定されず、携帯端末を載置する載置部を有するリーダ/ライタのように構成してもよい。
本発明の簡易承認手段は、近距離無線通信の機能を有し、携帯端端末との間の近距離無線通信を確立することができるように構成されることが好ましいが、少なくとも自己を特定する識別情報(以下「承認手段ID」という)を携帯端末に送信する機能又は携帯端末の利用者ID(携帯IDを含む)を受信する機能を備えていることが好ましい。また、承認手段IDは、本コンテンツ提供サービスのコンテンツ(セット)に対して更新処理が可能であることを示す共通のIDを含んでいることが好ましい。共通のIDとしては、例えば、本コンテンツ提供サービスに加入する無線端末に共通に付与されたIDであってもよい。近距離無線通信としては、携帯端末の構成に応じて、Bluetooth(登録商標)通信、Wi−Fi(登録商標)通信、ZigBee(登録商標)通信、UWB(Ultra Wide Band)通信などを適宜採用することができる。また、近距離無線通信として、音響信号送信手段や、非接触ICチップなどを利用するNFC(Near Field Communication)を採用してもよい。
また、本発明の簡易承認手段は、更新内容(例えば、スタンプ1個付与、スタンプ1個消去、全スタンプ消去、コンテンツ失効など)を示す情報を承認手段IDとともに携帯端末に送信できることが好ましい。また、簡易承認手段60には、複数の更新内容を示す情報のうち操作者に選択された更新内容を示す情報を送信可能に構成されることがこのましい。簡易承認手段60は、操作者が適宜の更新内容を選択するためのボタンを有してもよい。図20では、簡易承認手段60は、コンテンツの内容物(例えば、スタンプカードのスタンプ)を1個加算するためのボタン61、コンテンツの内容物を1個減算するボタン62、及びコンテンツ自体(スタンプカードの台帳、クーポンなど)を削除するボタン63を有する。
また、本簡易承認手段60は、操作者1が各ボタンを押下すると、押下したボタンの更新内容を示す情報とともに、承認手段ID及びリセット情報を送信するように構成されることが好ましい。リセット情報とは、操作者によってボタンが押下される度に、変更される情報であり、例えば、ボタンが押下される毎に、「01」「02」「03」・・・と加算される数字であってもよい。ボタンが押下されている間は、特定のリセット情報(例えば、「01」)が送信中の信号に付与される。そして、同一のリセット情報が継続している間は、所定の更新処理を1回のみ有効とするように設定してもよい。リセット情報によって、1回の操作中に、コンテンツに対して更新処理が誤って複数回実行されることを防ぐことができる。
本システムでは、簡易承認手段60を介した所定の操作を受付可能なコンテンツ(セット)を特定できるように、あらかじめ、簡易承認手段60の承認手段IDとコンテンツ(セット)IDとを関連付けて、管理サーバ、携帯端末又は簡易承認手段に記憶しておくことが好ましい。
管理サーバは、例えば、図21に示すような第2のコンテンツセット管理テーブル850を有し、承認手段IDとコンテンツIDとを関連付けて記憶してもよい。第2のコンテンツセット管理テーブル850は、供給者ID851、コンテンツID852、承認手段ID853などを含む。供給者ID851及びコンテンツID852は、図6に示したコンテンツセット管理テーブル800の供給者ID801及びコンテンツID803に対応し、コンテンツID803から共通セットID802に関連付けることができる。承認手段ID853は、コンテンツIDで特定されるコンテンツの内容を更新することができる簡易承認手段の承認手段IDである。なお、本例では、説明のため、第2のコンテンツセット管理テーブル850を記載したが、第2のコンテンツセット管理テーブル850は、図6に示したコンテンツセット管理テーブル800に含めてもよい。また、管理サーバは、例えば、図21と図9とから、承認手段IDと個別セットIDにおける各コンテンツIDとを関連付けることもでき、図10に示したコンテンツ更新管理テーブル840に含めてもよい。
携帯端末2は、例えば、図22に示すような第2のコンテンツ表示管理テーブル250を有してもよい。第2のコンテンツ表示管理テーブル250は、個別セットID251、コンテンツID252、承認手段ID253、カウンタ254、有効期限255などを含む。
個別セットID251及びコンテンツID252は、図12のコンテンツ表示管理テーブル200の個別セットID201及び送信コンテンツID202に対応する。承認手段ID253は、個別セットID(共通セットIDを含む)で特定されるコンテンツセットに含まれるコンテンツの内容を更新することができる簡易承認手段の承認手段IDである。カウンタ254及び有効期限255は、図12のコンテンツ表示管理テーブル200のカウンタ254及び有効期限205に対応する。なお、本例では、説明のため、第2のコンテンツ表示管理テーブル250を記載したが、第2のコンテンツ表示管理テーブル250は、図12に示したコンテンツ表示管理テーブル200に含めてもよい。
図23は、簡易承認手段を用いたコンテンツ更新処理の例を示すシーケンス図である。
はじめに、簡易承認手段60と携帯端末2との間で無線通信を介した接続処理を実行してもよい(S2302)。携帯端末2は、接続処理が完了すると、簡易承認手段60と接続状態となったことを表示画面上に示してもよい。なお、本発明では、承認処理において、簡易承認手段60及び携帯端末2のいずれか一方が、他方のIDを取得できればよいので、システムの構成に応じて、無線通信を確立する接続処理を実行しない場合もある。
操作者1によって簡易承認手段60を用いて所定の操作(S2304)がなされると、承認処理(S2312又はS2314)が開始される。所定の操作(S2304)は、簡易承認手段の構成に応じて、適宜の方法を採用することができるが、本例では、以下のとおり実施される。
まず、操作者1は、所定の更新内容を選択し、選択された更新内容を示す情報を送信するためのボタンを押下する(S2306)。ボタンが押下されると、簡易承認手段の承認手段ID、更新内容を示す情報及びリセット情報を含む信号が携帯端末2に送信される(S2308)。次いで、レジ担当者1が簡易承認手段60のボタンを押下したまま、簡易承認手段60の一部(例えば、先端)を携帯端末2の表示画面に接触させると(S2310)、携帯端末2は、簡易承認手段60が画面に接触したことを感知し、承認手段ID、更新内容を示す情報及びリセット情報を含む信号の受信と、簡易承認手段60との接触の感知とを契機として、承認処理を開始する(S2314)。
なお、上記所定の操作(S2304)は、単なる例示である。携帯端末2が自己の携帯IDを簡易承認手段60に送信し、簡易承認手段60が携帯端末IDを取得し、表示画面への接触を感知した際に、取得した携帯端末IDを管理端末6を介して管理サーバに送信する構成としてもよい。
また、本例では、携帯端末2と簡易承認手段60との接触を契機として、承認処理を開始しているが、携帯端末2は、承認手段ID及び更新内容を示す情報が簡易承認手段60から受信したことを契機として承認処理を開始してもよい。この場合、画面押下の操作及び接触の感知はなくてもよい。なお、簡易承認手段60側にセンサを設けて、簡易承認手段が携帯端末との接触を検知してもよく、さらに簡易承認手段は、接触を検知して携帯端末2又は管理サーバ8に接触したことを送信してもよい。なお、簡易承認手段と携帯端末の両者で接触を感知してもよい。
また、簡易承認手段60側にセンサを設けた場合、簡易承認手段60は、接触を検知した後に非接触(接触信号の喪失)となるとリセット情報を更新してもよく、リセット情報が更新されると、簡易承認手段60は、携帯端末に対し新たな更新処理を実行可能となり、再度接触させることで更新することができる。この場合、操作者1は、携帯端末2に対する簡易承認手段60の接触及び非接触の操作を繰返すことによって、更新処理(例えば、スタンプカード台帳に対するスタンプの押下)を連続して実行することができ、実際にスタンプを押す動作に近付けることができる。
携帯端末は、接触した場所を特定し、接触した場所を中心として更新の表示処理を行うようにしてもよい。例えば、表示画面上に表示されたコンテンツ(例えば、スタンプカード)の座標を管理し、簡易承認手段が表示画面に接触した場合、その接触した場所の座標に対応するマス目においてコンテンツ更新(例えば、スタンプ押下の処理)を実行してもよい。接触した場所がコンテンツ更新を実行すべき座標でない場合(例えば、スタンプカードの枠外)、携帯端末は、コンテンツ更新を実行できない旨の表示をし、再度、適切な場所へ押下の操作をするように通知してもよい。
さらに、簡易承認手段は、無線通信を介して携帯端末のコンテンツを更新したことを管理サーバ8又は店舗の管理端末に通信可能であってもよい。この通信により、コンテンツ(例えば割引等)を管理サーバ8又は店舗の管理端末に通知し、所定の処理(割引)を行ってもよい。
承認処理は、システムの構成などに応じて、適宜の方法を採用することができる。本例では、携帯端末2が、承認手段IDを取得すると、図22に示す第2のコンテンツ表示管理テーブル250を参照し、承認手段IDによって特定される簡易承認手段が、表示画面に表示されているコンテンツを更新可能な正当な簡易承認手段であるか判定する。正当な簡易承認手段であると判定された場合、携帯端末2は、取得した更新内容を示す情報に基づいて、第2のコンテンツ表示管理テーブル250の更新処理を実行し、対応するコンテンツの内容を更新する(S2316)。例えば、コンテンツがスタンプカードなどであり、更新内容が1個加算であれば、第2のコンテンツ表示管理テーブル250のカウンタ254の値を1つ加算する。また、コンテンツがクーポンなどであり、更新内容がコンテンツの失効であれば、第2のコンテンツ表示管理テーブル250の有効期限255の値を変更してクーポンなどを失効させてもよい。
また、承認処理は、携帯端末2ではなく管理サーバ8が実行してもよいし(携帯端末2が第2のコンテンツ表示管理テーブルを記憶していない場合)、管理サーバ8を含めて実行してもよい(携帯端末2が第2のコンテンツ表示管理テーブルの一部しか記憶していない場合)。この場合、携帯端末2は、承認手段ID、自己の携帯ID、及び所定の操作が実行された時に表示画面に表示されているコンテンツのコンテンツID(又はそのコンテンツを含むコンテンツセットのセットID)を管理サーバ8に送信し、管理サーバ8は、図21に示す第2のコンテンツセット管理テーブル等を参照し、利用者の所持する携帯端末に表示されたコンテンツ(セット)に対して、簡易承認手段が正当であるか否か判定して、携帯端末に判定結果を通知してもよい。
携帯端末2は、更新処理S2316によって更新された第2のコンテンツ表示管理テーブル250に基づいて表示画面にコンテンツを表示する(S2318)。そして、携帯端末2は、第2のコンテンツ表示管理テーブル250が更新されたことを管理サーバ8に通知し(S2320)、管理サーバは、図10に示すコンテンツ更新管理テーブルを更新する(S2322)。なお、管理サーバにおいて簡易承認手段が正当であるか否か判定した後(S2312)、管理サーバが図10に示すコンテンツ更新管理テーブルの更新コンテンツを更新し、更新結果を携帯端末2に送信し、第2のコンテンツ表示管理テーブル250を更新したり(S2316)、更新後のコンテンツを表示したりしてもよい(S2318)。
このように本発明の一態様によれば、操作者は、直感的で分かりやすく簡易な操作で、利用者の携帯端末に格納されたコンテンツの内容を更新することができる。また、店舗側がコンテンツの更新内容を適宜選択できるので、管理サーバなどに設定されたコンテンツ更新のための条件を頻繁に変更する必要がなく、店舗にとって手間が省ける。
本発明の簡易承認手段を用いたコンテンツ更新処理の別の態様では、管理サーバ8と簡易承認手段60との間に、別の回線(経路)を設け、その経路で情報を送信することにより、認証レベルをより高くすることもできる。
図24は、簡易承認手段を用いたコンテンツ更新処理の別の例の説明図である。本例では、簡易承認手段60は、図20に示す場合と同様に、承認手段ID、更新内容を示す情報及びリセット情報を含む信号を携帯端末2に送信する。携帯端末2は、経路R1を介して、承認手段ID、自己の携帯ID、更新処理を必要としているコンテンツのコンテンツIDなどを管理サーバ8に送信する。
一方で、簡易承認手段60は、自己の承認手段IDを、経路R1とは別の経路R2を介して管理サーバ8に送信する。経路R2は、携帯端末1を経由せずに、店舗に配置された無線端末5、管理端末6、又はその他のPOS端末(図示省略)などを経由するように構成されることが好ましい。簡易承認手段60と無線端末5との間の通信は、Bluetooth(登録商標)などの無線通信を利用することができる。さらに、経路R2を介して、無線端末5の無線ID、管理端末6又はPOS端末の識別情報、店舗IDなどの位置情報を管理サーバ8に送信することが好ましい。簡易承認手段60を取り扱う操作者1の識別情報(例えば、社員カードから抽出した情報)、携帯端末2の携帯ID、承認したコンテンツID等を合わせて送信してもよい。
そして、管理サーバ8は、図20に示す場合と同様に、経路R1を介して携帯端末2から送信された承認手段ID、携帯ID、コンテンツIDを取得すると、図9、図21などに示す管理テーブルを参照して、更新処理を必要としているコンテンツに対して当該簡易承認手段60が正当であるか判定する。
本例では、管理サーバ8は、さらに、経路R2を介して簡易承認手段60から送信された承認手段ID、位置情報などを取得すると、例えば、図7、図8などに示す管理テーブルを参照し、更新処理を必要としているコンテンツを有する携帯端末が、簡易承認手段60を使用する店舗に存在するか、あるいは、その簡易承認手段60が店舗内で操作されたものかを判定することができる。管理サーバ8は、簡易承認手段60から位置情報を取得できない場合、更新処理を必要とするコンテンツに対してその簡易承認手段60が正当でないと判定してもよい。このため、本例の二重の経路での承認処理によれば、簡易承認手段の承認手段IDに基づいて簡易認証手段の正当性を判定するともに、位置情報に基づく正当性の判定も可能であるので、より安全な承認処理を実現することができる。例えば、簡易承認手段が店舗外に持ち出された場合、又は簡易承認手段の承認手段IDが不正に取得された場合でも、適切な位置情報が得られなければ、承認がなされないので、コンテンツ供給者とは関係のない第三者又は利用者自身による不正なコンテンツ更新処理を排除することができる。本発明の簡易承認手段は、電子スタンプカードに対する電子スタンプの押印のほか、各種電子チケットに対する入場処理(映画館、遊園地、交通機関(検札を含む))、商品を受け取る又は預ける際の手続きなど、幅広い用途に適用できる。
以上説明したとおり、本発明のコンテンツ提供システムによれば、複数のコンテンツを、所定の単位に従って複数のコンテンツセットに区分して管理することができるので、コンテンツ供給者は、複数のコンテンツをまとめて提供することができ、利用者の様々な需要に対応することができる。また、利用者は、関連する複数のコンテンツをコンテンツセットとして容易に管理することができ、所望のコンテンツに容易に到達することができる。
また、特定のコンテンツセットのコンテンツを利用可能に提供することができ、新しいコンテンツを順次作成しながら、コンテンツセットに追加していくこともできるので、拡張性の高いサービスを提供することができる。
本コンテンツ提供システムの利用開始手続きでは、利用者は、個人を特定しない程度の簡易な属性情報を登録すれば足るので、初回登録時の煩わしい入力作業を減らすことができ、登録の際の心理的な抵抗を減らすことができる。また、本発明のコンテンツ提供システムでは、利用者の属性情報に応じてコンテンツを選択することができるので、利用者は、有用なコンテンツのみを受け取ることができ、コンテンツ供給者は、利用される見込みのないコンテンツを無駄に提供するおそれが少ない。
また、本発明の一態様によれば、コンテンツセットに関する通知情報を利用者に提供できるので、利用者は、通知情報に基づいて所望のコンテンツを容易に取得することができる。また、利用者によって設定される所定の地域、利用者の属性などにより、利用者の興味に応じたコンテンツを効率良く選別することができる。
また、本発明の一態様の無線端末を利用すれば、店舗等に接近しつつある利用者に適切なタイミングでコンテンツを提供することができ、利用者を店内に誘引する効果も期待できる。
また、本発明の一態様によれば、携帯端末は、コンテンツ(セット)を種々の態様で表示画面に表示することができ、利用者に対して直感的で分かりやすく操作性に優れたユーザインターフェースを提供することができる。
さらに、本発明の一態様では、携帯端末の一部の機能を利用可能に構成される機能的な電子カードをコンテンツとして含むことができるので、従来、携帯端末とは別々に所持しなればならなかった交通系ICカードなども携帯端末の機能としてまとめることができる。
加えて、本発明の一態様の簡易承認手段を用いれば、紙媒体のコンテンツを取り扱うのと同様の操作で手軽に電子的なコンテンツの内容を変更することができ、本コンテンツ提供システムを様々な用途に適用することが可能となる。
本システムでは、コンテンツ(セット)について、「いつ」、「どこで」、「どんなコンテンツを(何を)」、「取得、消費又は削除した」などの情報を得ることができる。さらに、「利用者ID」を通じて、どのような属性の人物が使用したのかも知ることが可能である。これらの情報をフィードバックすることで、特定の属性の利用者IDに対して、興味のありそうなコンテンツ(広告、クーポンなど)を紹介することも可能である。
また、これらの情報に基づいて、利用者が興味を持っている分野において、まだ利用者に発行されていないコンテンツセットを選択し、選択されたコンテンツセットの発行を利用者に勧めることもできる。この場合、選択されたコンテンツセットの発行符号を利用者に提供してもよい。また、選択されたコンテンツセットのコンテンツ供給者に関する店舗の情報を提供し、来店を促すこともできる。このように、本システムによれば、コンテンツ供給者は、自己の店舗を利用する可能性のある利用者に対して、的を絞った広告宣伝をすることができる。一方で利用者からすれば、自己の興味から外れた無駄なコンテンツを受け取ることが少なくなる。特に、これまでのメールアドレスを用いた広告などに比べて、本システムは、個人を特定する情報を入力しなくても、これらの的を絞った広告宣伝が可能である点において有利なものである。
以上の説明では、宣伝広告を中心とした店舗等で使用されるコンテンツ提供システムについて説明したが、本システムは、かかる用途に限定されない。本システムは、様々な業種、業態において使用されている、又は、必要とされる情報伝達のための利用者管理システムにおけるインターフェースとして利用することが可能である。例えば、銀行カード、クレジットカード、病院の診察カード、図書館の図書カード、住民基本台帳カード、印鑑登録カード、運転免許証、健康保険証、自治会等での連絡網、サークル活動の連絡網などにおいても利用することが可能である。本システムは、氏名、メールアドレス、住所、電話番号などの個人を特定するための情報を(使用してもよいが)使用しなくても、アプリケーションと発行符号があれば、コンテンツセットを発行することができ、情報伝達網の中に入ることができる。情報の発信者(コンテンツ供給者)は、必要に応じて、発行符号に基づいて提供されるコンテンツ、所定の条件に応じて提供されるコンテンツ、時系列に提供される通知情報の何れかを使用して、利用者に対して情報(コンテンツ)を伝達することができる。このように、本システムは、情報伝達のための基盤として利用することもでき、本システムに接続する利用者の携帯端末は、情報伝達網において情報を受け取るためのツールとして利用することもできるのである。
1 コンテンツ供給者
2 携帯端末
3 コンテンツセット
4 利用者
8 管理サーバ
30 コンテンツ
100 ネットワーク

Claims (29)

  1. ネットワークを介して、複数のコンテンツ供給者からそれぞれ供給される複数のコンテンツを携帯端末に提供するコンテンツ提供システムにおいて、
    前記ネットワークに接続可能な携帯端末と、前記ネットワークに接続可能な管理サーバと、を備え、
    前記管理サーバは、
    前記複数のコンテンツを、所定の単位に従って複数のコンテンツセットに区分して管理し、
    前記携帯端末から特定のコンテンツセットについての発行要求を受けると、前記携帯端末に前記特定のコンテンツセットの少なくとも一部のコンテンツを利用可能に提供し、
    前記特定のコンテンツセットの少なくとも一部が送信された携帯端末に対して、所定の条件に応じて、前記特定のコンテンツセットのコンテンツを利用可能に提供することを特徴とするコンテンツ提供システム。
  2. ネットワークを介して、複数のコンテンツ供給者からそれぞれ供給される複数のコンテンツを携帯端末に提供するコンテンツ提供システムにおいて、
    前記ネットワークに接続可能な携帯端末と、前記ネットワークに接続可能な管理サーバと、を備え、
    前記管理サーバは、
    前記複数のコンテンツを、所定の単位に従って複数のコンテンツセットに区分して管理し、
    前記携帯端末からのコンテンツ提供システムの利用開始手続きを受け、前記携帯端末の利用者IDを取得し、
    前記携帯端末から特定のコンテンツセットについての発行要求を受けると、当該特定のコンテンツセットのセットIDを当該携帯端末の利用者IDと関連付けて記憶し、当該携帯端末に前記特定のコンテンツセットの少なくとも一部のコンテンツを利用可能に提供し、
    前記セットIDが関連付けられた利用者IDが付与された携帯端末に対して、所定の条件に応じて、前記特定のコンテンツセットのコンテンツを利用可能に提供することを特徴とするコンテンツ提供システム。
  3. 前記携帯端末は、前記特定のコンテンツセットを発行するためのセットIDを取得し、当該セットIDを含む前記発行要求を前記管理サーバに送信し、
    前記管理サーバは、前記発行要求に含まれるセットIDを前記利用者IDと関連付けて記憶することを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ提供システム。
  4. 前記管理サーバは、
    前記利用開始手続きにおいて、前記携帯端末から送信された利用者についての属性情報を当該携帯端末の利用者IDと関連付けて記憶し、
    前記所定の条件の少なくとも一つは、利用者の属性情報であることを特徴とする請求項2又は3に記載のコンテンツ提供システム。
  5. 前記管理サーバは、前記コンテンツ供給者からコンテンツセットに関連する通知情報が提供されると、当該コンテンツセットのセットIDが関連付けられた利用者IDが付与された携帯端末に対してのみ前記通知情報を時系列に従って閲覧可能にすることを特徴とする請求項請求項2乃至4の何れか1項に記載のコンテンツ提供システム。
  6. 前記管理サーバは、前記コンテンツ供給者からコンテンツセットに関連し、閲覧可能な携帯端末の属性情報の条件が設定された通知情報が提供されると、前記利用者IDと関連付けて記憶された属性情報に基づいて、当該コンテンツセットのセットIDが関連付けられた利用者IDが付与された携帯端末であって、前記通知情報に設定された属性情報の条件を満たす携帯端末にのみ前記通知情報を閲覧可能にすることを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
  7. 前記通知情報には、前記特定のコンテンツセットのコンテンツを提供するための情報が含まれることを特徴とする請求項5又は6に記載のコンテンツ提供システム。
  8. 前記管理サーバは、
    前記複数のコンテンツセットの検索リストを作成し、
    前記検索リストを前記携帯端末に利用可能に提供し、
    前記携帯端末において前記検索リストから特定のコンテンツセットが選択されると、当該特定のコンテンツセットの少なくとも一部のコンテンツを前記携帯端末に利用可能に提供することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のコンテンツ提供システム。
  9. 前記携帯端末は、所定の地域を登録することができ、
    前記管理サーバは、前記携帯端末に登録された所定の地域に属するコンテンツセットを前記携帯端末に利用可能に提供することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のコンテンツ提供システム。
  10. 前記所定の条件の少なくとも一つが、前記携帯端末の位置情報であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のコンテンツ提供システム。
  11. 前記コンテンツセットに含まれるコンテンツの一部には、位置情報が設定されており、
    前記携帯端末は、前記管理サーバに対し、自己の位置情報を送信し、
    前記管理サーバは、前記携帯端末から受信した位置情報に基づいて、前記携帯端末の所定の範囲内に前記コンテンツの位置情報が含まれる場合、前記コンテンツを前記携帯端末に利用可能に提供することを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ提供システム。
  12. 前記コンテンツ提供システムは、さらに無線通信機能を有し前記携帯端末と通信可能な複数の無線端末を備え、
    前記複数の無線端末は、自己の無線IDを含む無線信号を送信し、
    前記携帯端末は、前記無線信号を受信した場合、当該無線信号に含まれる無線IDを前記管理サーバに送信し、
    前記所定の条件の少なくとも一つが、前記携帯端末から送信された無線IDであることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載のコンテンツ提供システム。
  13. 前記コンテンツ提供システムは、さらに音響IDを含む音響信号を送信する機能を有する複数の音響信号送信手段を備え、
    前記携帯端末は、前記音響信号を受信した場合、当該音響信号に含まれる音響IDを取得し、
    前記所定の条件の少なくとも一つが、前記音響IDであることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載のコンテンツ提供システム。
  14. 前記管理サーバは、前記所定の条件を満たす場合、前記携帯端末に対して通知することを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載のコンテンツ提供システム。
  15. 前記所定の単位は、コンテンツ供給者であることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載のコンテンツ提供システム。
  16. 前記コンテンツセットは、前記携帯端末の表示画面において、第1軸に沿ってスクロールするように表示される第1種コンテンツと、前記第1軸とは異なる第2軸に沿ってスクロールするように表示される第2種コンテンツとを含むことを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載のコンテンツ提供システム。
  17. 前記発行要求を受けて提供したコンテンツには、前記第1種コンテンツが含まれ、
    前記所定の条件に応じて提供したコンテンツは、前記第2種コンテンツであり、前記第1種コンテンツを含んでいないことを特徴とする請求項16に記載のコンテンツ提供システム。
  18. 前記コンテンツセットは、前記コンテンツセットの属性を示すコンテンツトップを含み、
    前記携帯端末は、前記複数のコンテンツセットのコンテンツトップを回転式ホルダのように表示することを特徴とする請求項1乃至17の何れか1項に記載のコンテンツ提供システム。
  19. 前記コンテンツは、前記携帯端末の表示画面に表示された際に、前記利用者からの操作を介して前記携帯端末の少なくとも一部の機能を利用可能に構成される機能的電子カードを含むことを特徴とする請求項1乃至18何れか1項に記載のコンテンツ提供システム。
  20. 前記特定のコンテンツセットのコンテンツの内容を更新、変更、修正、削除するコンテンツ更新処理に用いる簡易承認手段を備え、
    前記管理サーバ又は前記携帯端末は、
    前記簡易承認手段の承認手段IDをあらかじめ前記特定のコンテンツセットのコンテンツのコンテンツIDと関連付けて記憶し、
    前記携帯端末が前記簡易承認手段の前記承認手段IDを取得した場合、前記取得した承認手段IDが、その時に前記携帯端末の表示画面に表示されているコンテンツのコンテンツIDと関連付けて記憶された承認手段IDと一致するか否かを判定し、
    一致すると判定された場合、前記携帯端末の表示画面に表示されているコンテンツに対して前記コンテンツ更新処理を実行することを特徴とする請求項1乃至19の何れか1項に記載のコンテンツ提供システム。
  21. 前記携帯端末は、前記簡易承認手段の承認手段IDを取得すると共に、前記簡易承認手段と前記携帯端末とが接触した場合に、前記取得した承認手段IDが、その時に前記携帯端末の表示画面に表示されているコンテンツのコンテンツIDと関連付けて記憶された承認手段IDと一致するか否かを判定することを特徴とする請求項20に記載のコンテンツ提供システム。
  22. 前記簡易承認手段は、操作部を有し、当該操作部を操作している間だけ前記承認手段IDを発信することを特徴とする請求項20又は21に記載のコンテンツ提供システム。
  23. ネットワークに接続可能な管理サーバを備え、前記ネットワークを介して、複数のコンテンツ供給者からそれぞれ供給される複数のコンテンツを前記ネットワークに接続する携帯端末に提供するコンテンツ提供システムにおいて使用される携帯端末に対し、
    前記管理サーバによって所定の単位に従って区分された複数のコンテンツを含む複数のコンテンツセットのうち、特定のコンテンツセットについての発行要求を前記管理サーバに送信するステップと、
    前記発行要求に基づいて前記管理サーバから発行された前記特定のコンテンツセットの少なくとも一部のコンテンツを取得するステップと、
    所定の条件に基づいて前記管理サーバから前記特定のコンテンツセットのコンテンツを取得するステップと、
    を実行させるためのコンテンツ取得プログラム。
  24. 前記携帯端末に対し、
    前記発行要求に基づいて前記管理サーバから取得した前記特定のコンテンツセットのコンテンツの少なくとも一部を、前記携帯端末の表示画面において第1軸に沿ってスクロールするように表示するステップと、
    前記所定の条件に基づいて前記管理サーバから取得した前記特定のコンテンツセットのコンテンツを、前記携帯端末の表示画面において前記第1軸とは異なる第2軸に沿ってスクロールするように表示するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項23に記載のコンテンツ取得プログラム。
  25. 前記携帯端末に対し、
    自己の位置情報を前記管理サーバに送信するステップと、
    前記位置情報に基づいて前記管理サーバから発行される前記特定のコンテンツセットのコンテンツを取得するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項23又は24に記載のコンテンツ取得プログラム。
  26. 前記携帯端末に対し、
    前記コンテンツ提供システムにおいて使用される無線端末から無線IDを含む無線信号を受信すると、当該無線信号に含まれる無線IDと、自己の利用者IDとを前記管理サーバに送信するステップと、
    前記無線IDに基づいて前記管理サーバから発行される前記特定のコンテンツセットのコンテンツを取得するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項23乃至25の何れか1項に記載のコンテンツ取得プログラム。
  27. ネットワークに接続可能な管理サーバを備え、前記ネットワークを介して、複数のコンテンツ供給者からそれぞれ供給される複数のコンテンツを前記ネットワークに接続する携帯端末に提供するコンテンツ提供システムにおいて使用される携帯端末に対し、
    前記管理サーバによって所定の単位に従って区分された複数のコンテンツを含む複数のコンテンツセットのうち、特定のコンテンツセットについての発行要求を送信するステップと、
    前記発行要求に基づいて前記管理サーバから発行された前記特定のコンテンツセットの少なくとも一部を取得するステップと、
    前記携帯端末の表示画面において、前記特定のコンテンツセットの属性を示すコンテンツトップを回転式ホルダのように表示するステップと、を実行させるためのコンテンツ表示プログラム。
  28. 前記表示画面において、前記特定のコンテンツセットのコンテンツの一部を第1軸に沿ってスクロールするように表示し、前記特定のコンテンツセットのコンテンツの他の一部を前記第1軸とは異なる第2軸に沿ってスクロールするように表示するステップと、を含むことを特徴とする請求項27に記載のコンテンツ表示プログラム。
  29. 前記携帯端末に対し、
    前記特定のコンテンツセットのコンテンツを、前記携帯端末の表示画面に表示するステップと、
    利用者からの前記表示画面に表示されたコンテンツおける操作を介して、前記前記携帯端末の少なくとも一部の機能を利用可能にするステップと、
    を実行させることを特徴とする請求項23乃至28の何れか1項に記載のコンテンツ利用プログラム。
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