JP2021056753A - 情報処理システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザ宛のメッセージに挿入されて配信される複数のコンテンツ間の被閲覧率の偏りを極力低減すること。【解決手段】情報処理装置は、記憶部と制御部を有する。上記記憶部は、複数のコンテンツ及び複数のユーザの宛先を含むユーザ情報を記憶する。上記制御部は、上記複数のコンテンツを第1の並び順で配置した第1のメッセージまたは当該第1のメッセージへアクセスするための第1のURLを、上記複数の宛先のうち第1の宛先に送信し、上記複数のコンテンツを上記第1の並び順と異なる第2の並び順で配置した第2のメッセージまたは当該第2のメッセージへアクセスするための第2のURLを、上記複数の宛先のうち上記第1の宛先と異なる第2の宛先に送信する。【選択図】図4

Description

本発明は、ユーザ端末に飲食店等のサービス施設に関するメッセージを送信可能な情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来から、ユーザへ送信する電子メール等のメッセージに広告情報を掲載することが行われている。
例えば、下記特許文献1には、あるメールアカウントに送信されたメールに対して、サーバ内に記憶された広告情報を追加可能なメール配信システムであって、複数の広告情報を、ユーザ毎に予め登録された嗜好情報等に基づいて適宜選択して挿入し、当該広告の内容を、メール本文の意味の解析結果に応じて経時的に変化させることが記載されている。
特開2002−133288号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、メールに複数の広告情報を挿入する際には、単にメール本文の上下にそれぞれランダムに挿入しており、当該広告情報の配置については何ら検討がなされていない。したがって、複数の広告情報において、メール内で配置された位置によって被閲覧率に偏りが生じてしまうという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ユーザ宛のメッセージに挿入されて配信される複数のコンテンツ間の被閲覧率の偏りを極力低減することが可能な情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の一形態に係る情報処理システムは、記憶部と制御部を有する。上記記憶部は、複数のコンテンツ及び複数のユーザの宛先を含むユーザ情報を記憶する。上記制御部は、上記複数のコンテンツを第1の並び順で配置した第1のメッセージまたは当該第1のメッセージへアクセスするための第1のURL(Uniform Resource Locator)を、上記複数の宛先のうち第1の宛先に送信し、上記複数のコンテンツを上記第1の並び順と異なる第2の並び順で配置した第2のメッセージまたは当該第2のメッセージへアクセスするための第2のURLを、上記複数の宛先のうち上記第1の宛先と異なる第2の宛先に送信する。
これにより情報処理システムは、第1の宛先と第2の宛先とでコンテンツの並び順を異ならせることで、メッセージに含まれるコンテンツ間の被閲覧数の偏りを極力低減することができる。ここで情報処理システムは、1つの情報処理装置(コンピュータ)で構成されてもよいし、複数の情報処理装置または情報処理装置と記憶装置等の他の装置との組合せで構成されてもよい。ここでコンテンツとは、例えば飲食店等のサービス施設や商品の広告情報やニュース記事等である。
上記コンテンツの数は上記ユーザの数よりも少なくてもよい。
上記記憶部は、上記ユーザ情報を、各ユーザを所定の基準で評価したユーザスコアと対応付けて記憶してもよい。この場合上記制御部は、上記複数のユーザを上記ユーザスコアの各合計が極力均等となるように少なくとも第1のユーザ群と第2のユーザ群に分割し、上記第1の宛先に上記第1のユーザ群の各宛先を割り当て、上記第2の宛先に上記第2のユーザ群の各宛先を割り当ててもよい。
これにより情報処理システムは、ユーザスコアに応じてユーザを複数のユーザ群に分割することで、ユーザスコアによってコンテンツ間の被閲覧率の偏りが生じるのを防ぐことができる。ここで所定の基準とは、例えばコンテンツが飲食店の広告情報である場合、ユーザの飲食店の予約頻度、予約回数、飲食店情報ページへのアクセス数/ページ滞在時間、飲食店情報のCTR(Click Through Rate)、飲食店情報提供サービスの会員歴等であるが、これらに限られない。
上記第1のユーザ群に含まれるユーザの数は、上記第2のユーザ群に含まれるユーザの数と等しくてもよい。
これにより情報処理システムは、コンテンツ間の被閲覧率の偏りをより防止することができる。
上記記憶部は、上記ユーザ情報を、各ユーザの属性と対応付けて記憶してもよい。この場合上記制御部は、上記複数のユーザから所定の属性を有するユーザ属性グループを抽出し、当該ユーザ属性グループのユーザを上記第1のユーザ群と第2のユーザ群に分割してもよい。
これにより情報処理システムは、特定の属性のユーザにコンテンツを送信する際にも当該特定の属性のユーザ間によるコンテンツの被閲覧率の偏りを防止することができる。ここで属性とは、ジャンル、エリア、年齢層等であるが、これらに限られない。
上記制御部は、上記宛先となった各ユーザのユーザ端末から、上記コンテンツの配置位置毎のクリック率または開封率を取得し、上記第1のメッセージと上記第2のメッセージとの間で、少なくとも上記クリック率または開封率が最も高い配置位置に配置されるコンテンツが異なるように上記第1の並び順及び上記第2の並び順を決定してもよい。
これにより情報処理システムは、クリック率や開封率が高い位置に配置されるコンテンツをメッセージ間で異ならせることで、被閲覧率の偏りを効率よく防止することができる。
上記制御部は、上記第1のメッセージ及び上記第2のメッセージを含む複数のメッセージにおける複数の配置位置毎に上記複数のコンテンツのそれぞれが配置される回数が等しくなるように上記第1の並び順及び上記第2の並び順を含む上記コンテンツの複数の並び順を制御してもよい。
これにより情報処理システムは、複数のメッセージ間で各コンテンツが複数の配置位置に均等に配置されるようにすることで、被閲覧率の偏りをより防止することができる。
上記制御部は、上記複数のメッセージにおいて上記複数のコンテンツの配置位置を所定の軌道上で1つずつずらすことで上記第1の並び順及び上記第2の並び順を含む上記コンテンツの複数の並び順を決定してもよい。
これにより情報処理システムは、所定の軌道上でコンテンツを1つずつずらすという単純な仕様によって被閲覧率の偏りを効率的に防止することができる。ここで所定の軌道とは、例えば円、矩形、ジグザグ等であるが、これに限られない。
本発明の他の形態に係る情報処理システムは、記憶部及び制御部を有する。上記記憶部は、複数のコンテンツを記憶する。上記制御部は、上記複数のコンテンツを配置したメッセージへアクセスするためのURLを複数のユーザ端末へ送信する。そして制御部は、上記各ユーザ端末から上記URLにアクセスがある毎に、上記複数のコンテンツの並び順を変更した上記メッセージを上記各ユーザ端末へ送信する。
これにより情報処理システムは、メッセージのURLへのアクセスの度にメッセージに含まれるコンテンツの並び順を変更することで、当該コンテンツ間の被閲覧数の偏りを極力低減することができる。
本発明の他の形態に係る情報処理方法は
複数のコンテンツ及び複数のユーザの宛先を含むユーザ情報を記憶し、
上記複数のコンテンツを第1の並び順で配置した第1のメッセージまたは当該第1のメッセージへアクセスするための第1のURLを、上記複数の宛先のうち第1の宛先に送信し、
上記複数のコンテンツを上記第1の並び順と異なる第2の並び順で配置した第2のメッセージまたは当該第2のメッセージへアクセスするための第2のURLを、上記複数の宛先のうち上記第1の宛先と異なる第2の宛先に送信する、ことを含む。
本発明の他の形態に係る情報処理方法は、
複数のコンテンツを記憶し、
上記複数のコンテンツを配置したメッセージへアクセスするためのURLを複数のユーザ端末へ送信し、
上記各ユーザ端末から上記URLにアクセスがある毎に、上記複数のコンテンツの並び順を変更した上記メッセージを上記各ユーザ端末へ送信する、ことを含む。
本発明の他の形態に係るプログラムは、情報処理装置に、
複数のコンテンツ及び複数のユーザの宛先を含むユーザ情報を記憶するステップと
上記複数のコンテンツを第1の並び順で配置した第1のメッセージまたは当該第1のメッセージへアクセスするための第2のURLを、上記複数の宛先のうち第1の宛先に送信するステップと、
上記複数のコンテンツを上記第1の並び順と異なる第2の並び順で配置した第2のメッセージまたは当該第2のメッセージへアクセスするための第2のURLを、上記複数の宛先のうち上記第1の宛先と異なる第2の宛先に送信するステップと、を実行させる。
本発明の他の形態に係るプログラムは、情報処理装置に、
複数のコンテンツを所定の並び順で配置したメッセージを受信するステップと、
上記受信したメッセージを記憶するステップと、
上記記憶されたメッセージが表示される毎に、当該メッセージに配置された上記コンテンツの並び順を変更するステップと、を実行させる。
これによりプログラムは、メッセージの表示ごとにコンテンツの並び順を変更することで、コンテンツの被閲覧率の偏りを防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、ユーザ宛のメッセージに挿入されて配信される複数のコンテンツ間の被閲覧率の偏りを極力低減することができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供システムの構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバのハードウェア構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバが有するデータベースの構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバによる、DM送信処理の流れを示したフローチャートである。 本発明の一実施形態において飲食店情報提供サーバによって、あるユーザ群に属するユーザ端末に送信され表示されるDMの例を示した図である。 本発明の一実施形態において飲食店情報提供サーバによって、図5とは異なるユーザ群に属するユーザ端末に送信され表示されるDMの例を示した図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[システムの構成]
図1は、本実施形態に係る飲食店情報提供システムの構成を示した図である。
同図に示すように、このシステムは、インターネット50上の飲食店情報提供サーバ100と、複数のユーザ端末200と、複数の飲食店端末300とを含む。
飲食店情報提供サーバ100は、飲食店に関する情報を掲載したポータルサイトを運営するウェブサーバである。飲食店情報提供サーバ100は、複数のユーザ端末200及び複数の飲食店の飲食店端末300とインターネット50を介して接続されている。
飲食店情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトにおいて、ユーザ端末200のユーザ向けに飲食店情報の検索システムを提供する。具体的には、飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200からの検索要求に基づいて検索条件に合致する飲食店情報を検索し、検索結果を掲載したWebページを生成してユーザ端末200へ送信する。また飲食店情報提供サーバ100は、当該飲食店情報を閲覧したユーザのユーザ端末200からの、いずれかの飲食店に対する予約受付処理を代行する。
ユーザ端末200(200A,200B,200C...)は、ユーザにより使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC(Personal Computer)、ノートブックPC、デスクトップPC等である。ユーザ端末200は、飲食店情報提供サーバ100へアクセスし、上記Webページを受信してブラウザ等により画面に表示する。
ユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて飲食店の検索条件を決定し、当該検索条件に基づく飲食店検索要求を飲食店情報提供サーバ100へ送信する。本実施形態では、飲食店の所在エリア(最寄駅)やジャンル、価格帯等、予め設定された検索条件をユーザ端末200のユーザが選択することで検索要求の送信が可能である。そしてユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて、上記検索結果として表示されたいずれかの飲食店に対する予約要求を飲食店情報提供サーバ100へ送信可能である。
また一方で飲食店情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトに掲載される飲食店(加盟店)向けに、飲食店情報の管理画面(Webページ)を提供している。飲食店端末300のユーザは、当該管理画面を介して、上記検索結果として一般ユーザに提供されるWebページ上の飲食店情報(コンテンツ)を編集・更新し、当該Webページを上記ポータルサイト上にアップロードすることができる。
飲食店端末300(300A,300B,300C...)は、各飲食店に設置されている端末であり、タブレットPC、ノートブックPC、デスクトップPC等である。飲食店端末300は、管理者の操作に基づいて、上記飲食店情報の編集・更新等、自身の飲食店情報に関する処理を飲食店情報提供サーバ100との通信により実行することが可能である。
本実施形態では、飲食店情報提供サーバ100は、上記ユーザ端末200へ、飲食店情報の検索要求に応じて飲食店情報を提供可能なほか、飲食店とユーザとの間の、予約等に関するメッセージの送受信を飲食店に代わって実行する。また飲食店情報提供サーバ100は複数の飲食店を紹介する店舗広告情報を掲載したDM(ダイレクトメール)を例えば定期的にユーザ端末200へ送信する。
このDMにおいては、複数の飲食店の店舗広告情報が所定位置に配置されており、飲食店情報提供サーバ100は、この店舗広告情報の並び順を、宛先のユーザ端末200毎に変更してDMを送信することが可能である。当該DM送信処理の詳細については後述する。
[飲食店情報提供サーバのハードウェア構成]
図2は、上記飲食店情報提供サーバ100のハードウェア構成を示した図である。同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入出力インタフェース15、及び、これらを互いに接続するバス14を備える。
CPU11は、必要に応じてRAM13等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら飲食店情報提供サーバ100の各ブロック全体を統括的に制御する。ROM12は、CPU11に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
入出力インタフェース15には、表示部16、操作受付部17、記憶部18、通信部19等が接続される。
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic ElectroLuminescence Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。
操作受付部17は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の入力装置である。操作受付部17がタッチパネルである場合、そのタッチパネルは表示部16と一体となり得る。
記憶部18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部18には、上記OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
後述するが、特に本実施形態において、記憶部18は、後述するDM送信処理に必要なアプリケーション等のプログラムの他、飲食店情報データベース、ユーザ情報データベース、及びDM情報データベースを有している。
通信部19は、例えばEthernet用のNIC(Network Interface Card)や無線LAN等の無線通信用の各種モジュールであり、上記ユーザ端末200との間の通信処理を担う。
なお、図示しないが、ユーザ端末200及び飲食店端末300の基本的なハードウェア構成も上記飲食店情報提供サーバ100のハードウェア構成と略同様である。
[飲食店情報提供サーバのデータベース構成]
図3は、上記飲食店情報提供サーバ100が有するデータベースの構成を示した図である。
同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100は、記憶部18に、飲食店情報データベース31、ユーザ情報データベース32、DM情報データベース33を有している。
飲食店情報データベース31は、飲食店毎に、その飲食店の店名、所在位置(住所または緯度経度)情報、エリア情報、アクセス情報(最寄り駅情報、最寄り駅からの徒歩距離情報)電話番号、その飲食店を識別するID(店舗ID)、その飲食店の業態・サービスのカテゴリ情報、その飲食店を紹介する情報(店舗のPR文等の店舗の特徴を示す情報、飲食店が行うイベント情報等)、飲食店に関する(飲食店を紹介する)画像データ、飲食店が提供するメニューに関するメニュー情報、平均予算情報、営業時間、ウェブサイトURL等の情報等を記憶している。これらの情報は、各飲食店の飲食店端末300から、飲食店情報提供サーバ100が提供する管理画面を介して入力されたものである。また飲食店情報データベース31には、各飲食店における予約受付状況を示す情報(予約台帳情報)が記憶されていてもよい。
上記メニュー情報は、上記ポータルサイト上の各飲食店のサイトに掲載されるメニューに対応する情報であり、各飲食店が提供可能な複数のメニューのメニュー名を、飲食店毎に記憶している。当該メニュー情報は、例えば前菜/メイン、ランチ/ディナー/コース等のメニューカテゴリ毎に記憶されてもよい。またメニュー情報としては、メニュー名や値段、説明等を示す文字情報の他、当該メニューを撮影した写真等の画像情報も対応付けて記憶される。
上記エリア情報としては、広さ単位の異なる複数のエリアに関する情報が含まれる。広いエリアとしては例えば都道府県や市区町村、狭いエリアとしては例えば駅から数百m以内(例えば、「銀座エリア」)、それらの間の広さのエリアとして、例えば駅から1km以内のエリアや、複数の駅周辺エリアがまとまったエリア(例えば、「銀座・新橋・有楽町エリア」)等が挙げられるが、これらに限られない。これにより、同じ飲食店でも、その広さによって複数のエリアに紐付けられていることになる。
上記カテゴリ情報は、例えば和食、中華、イタリアン、フレンチ、焼肉等のメインカテゴリの他、和食における焼き鳥・天ぷら等、イタリアンにおけるパスタ・ピザ等のより詳細なサブカテゴリを含んでいてもよい。
ユーザ情報データベース32は、ユーザ端末200を所有する、上記飲食店情報提供サーバ100が提供する上記ポータルサイトを介した飲食店情報サービスの利用者(会員)であるユーザに関する情報を記憶する。具体的には、ユーザ情報データベース32は、ユーザID、パスワード、氏名、メールアドレス(その他のメッセージの宛先となる情報)、電話番号、住所、年齢(層)、性別、誕生日等の情報をユーザ毎に記憶している。
さらにユーザ情報データベース32は、ユーザを所定の基準(例えばユーザの飲食店の予約頻度、予約回数、飲食店情報ページへのアクセス数/ページ滞在時間、飲食店情報のCTR(Click Through Rate)、飲食店情報提供サービスの会員歴等)で評価したユーザスコアを示す情報も記憶している。
ユーザスコアは、基本的に飲食店にとって有益性が高い(飲食店の予約や来店の可能性が高い)と推定されるユーザほど高くなるように評価され、例えば100を最大値とする0以上の値で表されるが、これに限られない。またユーザ情報データベース32は、当該ユーザスコア順にユーザIDその他のユーザ情報を掲載したユーザリストを記憶していてもよい。
DM情報データベース33は、ユーザ端末200へ送信されるダイレクトメールの原稿データと、ダイレクトメール上に掲載される店舗広告情報(飲食店名、紹介用写真、ウェブサイトURL等)を記憶している。当該DMの原稿データは、DMの定期的な配信日毎に作成され記憶される。当該原稿データは、DM配信後も少なくとも一定期間保存される。
DMは例えば電子メール(SMTPを使用したもののほか、ウェブメールやショートメッセージサービスを含む)の形式で配信されるが、インスタントメッセージ等の他の形式(プル式、プッシュ式を問わない)で配信されてもよい。
これら各データベースは、後述する飲食店情報提供サーバ100によるDM送信処理において、必要に応じて相互に参照されて用いられる。
[飲食店情報提供サーバの動作]
次に、以上のように構成された飲食店情報提供サーバ100の動作について説明する。当該動作は、飲食店情報提供サーバ100のCPU11及び通信部19等のハードウェアと、記憶部18に記憶されたソフトウェアとの協働により実行される。以下の説明では、便宜上、CPU11を動作主体とする。
図4は、飲食店情報提供サーバ100による、DM送信処理の流れを示したフローチャートである。
同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100のCPU11は、まず、予め設定されたDMの配信日時が到来したか否かを判断する(ステップ41)。
DM配信日時が到来したと判断した場合(Yes)、CPU11は、DM情報データベース32に記憶されているDM原稿データ及び店舗広告情報を基に、店舗広告情報を異なる並び順で配置したDM原稿を、店舗広告情報が掲載される店舗数分のパターンだけ作成する(ステップ42)。
続いてCPU11は、ユーザ情報データベース32から、ユーザIDがユーザスコア順に掲載されたユーザIDリストを抽出する(ステップ43)。
続いてCPU11は、上記ユーザIDリスト上のユーザスコアの各合計が極力均等になるように、店舗広告情報が掲載される複数の店舗数分のユーザ群にユーザIDを分割する(ステップ44)。換言すると、CPU11は、分割後のユーザ群に含まれるユーザの順位のユーザ群毎の合計が、ユーザ群間で極力等しくなるようにユーザIDを分割する。
例えば、ユーザIDリスト上のユーザIDがユーザスコア順に「00001」〜「10000」まで1万人分存在する場合であって、掲載される店舗広告情報が4店舗分である場合、CPU11は、当該ユーザIDを、以下の4つのユーザ群に分割する。
第1ユーザ群[00001,00005,00009,…09993,09997]
第2ユーザ群[00002,00006,00010,…09994,09998]
第3ユーザ群[00003,00007,00011,…09995,09999]
第4ユーザ群[00004,00008,00012,…09996,10000]
ここで各ユーザIDは、各ユーザ群に含まれるユーザ(ID)数が等しくなるように分割される。上記の例では、第1ユーザ群乃至第4ユーザ群に含まれるユーザ数はいずれも2,500である。
続いてCPU11は、上記分割したユーザ群毎に店舗広告情報の並び順がそれぞれ異なるDM原稿を割り当てる(ステップ45)。
そしてCPU11は、上記割り当てた各DMを各ユーザ群の各宛先(メールアドレス等)へ配信する(ステップ46)。
図5及び図6は、飲食店情報提供サーバ100が生成しユーザ端末200上で表示される上記DMの例を示した図である。図5と図6とでは、ユーザ端末200のユーザが含まれるユーザ群が異なっている。
両図に示すように、各DMには、横に2つ、縦に2つ、マトリクス状に配置された4つの店舗広告情報51(51a,51b,51c,51d)が掲載されている。各店舗広告情報51は、例えば矩形状の領域からなり、例えば飲食店名、紹介写真、最寄駅情報、おすすめ情報、予約受付ボタン等を有する。飲食店名には当該店舗のウェブサイトへのハイパーリンクが設定されている。また予約受付ボタンがユーザ端末200のユーザに押下されると、ブラウザまたは予約アプリケーションによって予約詳細情報入力画面が表示される。
図5の店舗広告情報51の並び順は例えば上記第1ユーザ群に対応しており、図6の店舗広告情報51の並び順は例えば上記第2ユーザ群に対応している。図6の店舗広告情報の並び順は、図5の各店舗広告情報51a乃至51dを、同図矢印に示すように、矩形の軌道上で時計回りに1つずつずらして配置したものである。
また、DMに掲載される店舗広告情報の数と、店舗広告情報51の並び順が異なる配置パターンの数とが等しいことにより、全てのユーザ群のユーザ宛のDMにおいて、各配置位置に各店舗広告情報51が配置される回数の合計は等しくなる。
例えば、上記第1ユーザ群乃至第4ユーザ群の例では、上記10,000人にDMが配置された場合、それら全てのDM間において、図5及び図6の左上、右上、右下、左下の4つの位置に、各店舗広告情報51a、51b、51c、51dがそれぞれ2,500回ずつ配置されることになる。
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、飲食店情報提供サーバ100は、異なるユーザ群に属するDM宛先間で店舗広告情報51の並び順を異ならせることで、DMに含まれる店舗広告情報51の被閲覧率の偏りを極力軽減することができる。さらに、各ユーザ群に属するユーザの属性(スコア)にも偏りが生じないようにユーザを分割することで、店舗広告情報51が掲載された飲食店間で予約率に偏りが生じるのも防ぐことができる。
さらに飲食店情報提供サーバ100は、上記異なる並び順を、所定の軌道上で各店舗広告情報51を1つずつずらすという単純なアルゴリズムによって生成するため、並び順の変更により飲食店情報提供サーバ100に過大な負荷が生じるのを防ぐことができる。
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
上述の実施形態では、飲食店情報提供サーバ100は、あるユーザ群のユーザ宛に作成されたDMに配置された各店舗広告情報51を時計回りに1つずつずらすことで、他のユーザ群のユーザ宛のDMの各店舗広告情報51を配置していた。しかし、各店舗広告情報51をずらす手法は時計回りに限られず、反時計回りでもよいし、各店舗広告情報51をずらす軌道は矩形に限られず、円やジグザク等の他の軌道であっても構わない。
また上述の実施形態では、飲食店情報提供サーバ100は、あるユーザ群のユーザ宛のDMの全ての店舗広告情報51の位置が他のユーザ群のユーザ宛のDMにおいて変更されるように店舗広告情報51の並び順を決定していた。しかし、全ての店舗広告情報51の配置が変更されなくてもよく、複数の店舗広告情報51のうち、少なくとも2つの店舗広告情報51の位置が異なるユーザ群宛のDM間で変更されていればよい。
この場合飲食店情報提供サーバ100は、複数の店舗広告情報51のうち特定の位置(例えば左上と右上)に配置される店舗広告情報51が異なるユーザ群宛のDM間で変更されるように店舗広告情報51の並び順を決定してもよい。
またこれに代えて、飲食店情報提供サーバ100は、過去にDMの宛先となった各ユーザのユーザ端末200から、店舗広告情報51の配置位置毎のクリック率または開封率を取得し、異なるユーザ群宛のDM間で、少なくとも上記クリック率または開封率が最も高い配置位置に配置される店舗広告情報が異なるように各ユーザ群宛のDMの店舗広告情報51の並び順を決定してもよい。
上述の実施形態においては、飲食店情報提供サーバ100が、上記飲食店情報を提供するサービスの全ての会員ユーザを対象にDMを配信することが想定されていた。しかし、飲食店情報提供サーバ100は、全会員ユーザのうち、特定の属性のユーザのみを対象にDMを配信してもよい。
この場合飲食店情報提供サーバ100は、上記ユーザ情報データベース32において、ユーザ情報を、各ユーザの属性(ジャンル、エリア、年齢層等)と対応付けて記憶し、全ユーザのうち所定の属性を有するユーザ属性グループを抽出した上で、当該ユーザ属性グループのユーザを上記と同様に複数のユーザ群に分割する。これにより飲食店情報提供サーバ010は、特定の属性のユーザにDMを配信する際にも当該特定の属性のユーザ間による店舗広告情報の被閲覧率の偏りを防止することができる。
上述の実施形態では、店舗広告情報の並び順が異なるDMの作成から各ユーザ群へのDMの割り当て、及びDMの配信までを全て飲食店情報提供サーバ100が担っていた。しかし、これらの処理が複数のサーバによって分担して実行されてもよい。例えば、飲食店情報提供サーバ100はDMの作成及びユーザ群への配置を実行し、当該DMの原稿を受け取った他のメールサーバが各ユーザ群のユーザ端末200へのDMの配信処理を実行してもよい。
上述の実施形態では、飲食店情報提供サーバ100は、店舗広告情報51の並び順が異なるDMをユーザ端末200へ送信していたが、当該DMそのものではなく、当該各DMのURL(ハイパーリンク情報)をユーザ端末200へ送信してもよく、DMそのものは飲食店情報提供サーバ100または別のサーバからダウンロードされるものであってもよい。
また飲食店情報提供サーバ100は、各ユーザ端末200へ、DMページへアクセスするための同一のURLを送信し、各ユーザ端末200から当該URLにアクセスがあった場合、当該アクセスされる毎に店舗広告情報51の並び順を(例えば時計回りまたは反時計回りに1つずつずらすことで)異ならせたDMページを各ユーザ端末200へ返してもよい。この場合、当該並び順の変更は、ユーザ端末200を問わずアクセス毎に実行されてもよいし、ユーザ端末200毎に設定された並び順にしたがって実行されてもよい。
上述の実施形態においては、飲食店情報提供サーバ100が、DM中の店舗広告情報の並び順をユーザ群毎に異ならせてユーザ端末200へ送信することで、各ユーザ端末200におけるDM内の店舗広告情報51の表示位置を制御していた。しかし、飲食店情報提供サーバ100が送信するDMの店舗広告情報の並び順は一定とし、ユーザ端末200側で、当該DMが開かれる度にその中の店舗広告情報の並び順を変更してもよい。
すなわち、ユーザ端末200のメール(またはメッセージ)送受信用のアプリケーションは、複数の店舗広告情報を所定の並び順で配置したDMを受信し、当該受信したメッセージを記憶部に記憶しておき、当該記憶されたDMが表示される毎に、当該DMに配置された店舗広告情報51の並び順を変更する。並び順の変更は、例えば、前回の表示時から時計回りまたは反時計回りに各店舗広告情報51を1つずつずらす手法によってもよいし、他の所定の方向(軌道)に沿って各店舗広告情報51を1つずつずらす手法によってもよい。これにより各ユーザ端末200は、飲食店情報提供サーバ100による並び順変更に伴う処理負荷を軽減することができる。
上述の実施形態においては、DMに掲載されるコンテンツとして飲食店の店舗広告情報が挙げられたが、掲載されるコンテンツは店舗広告情報に限られず、例えば飲食店以外のサービス施設(宿泊施設、娯楽施設、施術施設等)や商品の広告情報であってもよいし、商品や飲食店またはそれ以外のサービス施設に関するニュース記事やインタビュー記事等であっても構わない。
本願の特許請求の範囲に記載された発明のうち、「情報処理方法」と記載された発明は、その各ステップを、ソフトウェアによる情報処理によりコンピュータ等の少なくとも1つの装置が自動的に行うものであり、人間がコンピュータ等の装置を用いて行うものではない。すなわち、当該「情報処理方法」は、コンピュータ・ソフトウェアによる情報処理方法であって、コンピュータという計算道具を人間が操作する方法ではない。
11…CPU
18…記憶部
19…通信部
31…飲食店情報データベース
32…ユーザ情報データベース
33…DM情報データベース
51…店舗広告情報
100…飲食店情報提供サーバ
200…ユーザ端末
300…飲食店端末

Claims (13)

  1. 複数のコンテンツ及び複数のユーザの宛先を含むユーザ情報を記憶する記憶部と、
    前記複数のコンテンツを第1の並び順で配置した第1のメッセージまたは当該第1のメッセージへアクセスするための第1のURLを、前記複数の宛先のうち第1の宛先に送信し、前記複数のコンテンツを前記第1の並び順と異なる第2の並び順で配置した第2のメッセージまたは当該第2のメッセージへアクセスするための第2のURLを、前記複数の宛先のうち前記第1の宛先と異なる第2の宛先に送信する、制御部と
    を具備する情報処理システム。
  2. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記コンテンツの数は前記ユーザの数よりも少ない
    情報処理システム。
  3. 請求項1または2に記載の情報処理システムであって、
    前記記憶部は、前記ユーザ情報を、各ユーザを所定の基準で評価したユーザスコアと対応付けて記憶し、
    前記制御部は、前記複数のユーザを前記ユーザスコアの各合計が極力均等となるように少なくとも第1のユーザ群と第2のユーザ群に分割し、前記第1の宛先に前記第1のユーザ群の各宛先を割り当て、前記第2の宛先に前記第2のユーザ群の各宛先を割り当てる
    情報処理システム。
  4. 請求項3に記載の情報処理システムであって、
    前記第1のユーザ群に含まれるユーザの数は、前記第2のユーザ群に含まれるユーザの数と等しい
    情報処理システム。
  5. 請求項3または4に記載の情報処理システムであって、
    前記記憶部は、前記ユーザ情報を、各ユーザの属性と対応付けて記憶し、
    前記制御部は、前記複数のユーザから所定の属性を有するユーザ属性グループを抽出し、当該ユーザ属性グループのユーザを前記第1のユーザ群と第2のユーザ群に分割する
    情報処理システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理システムであって、
    前記制御部は、前記宛先となった各ユーザのユーザ端末から、前記コンテンツの配置位置毎のクリック率または開封率を取得し、前記第1のメッセージと前記第2のメッセージとの間で、少なくとも前記クリック率または開封率が最も高い配置位置に配置されるコンテンツが異なるように前記第1の並び順及び前記第2の並び順を決定する
    情報処理システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の情報処理システムであって、
    前記制御部は、前記第1のメッセージ及び前記第2のメッセージを含む複数のメッセージにおける複数の配置位置毎に前記複数のコンテンツのそれぞれが配置される回数が等しくなるように前記第1の並び順及び前記第2の並び順を含む前記コンテンツの複数の並び順を制御する
    情報処理システム。
  8. 請求項7に記載の情報処理システムであって、
    前記制御部は、前記複数のメッセージにおいて前記複数のコンテンツの配置位置を所定の軌道上で1つずつずらすことで前記第1の並び順及び前記第2の並び順を含む前記コンテンツの複数の並び順を決定する
    情報処理システム。
  9. 複数のコンテンツ及び複数のユーザの宛先を含むユーザ情報を記憶し、
    前記複数のコンテンツを第1の並び順で配置した第1のメッセージまたは当該第1のメッセージへアクセスするための第1のURLを、前記複数の宛先のうち第1の宛先に送信し、
    前記複数のコンテンツを前記第1の並び順と異なる第2の並び順で配置した第2のメッセージまたは当該第2のメッセージへアクセスするための第2のURLを、前記複数の宛先のうち前記第1の宛先と異なる第2の宛先に送信する
    情報処理方法。
  10. 情報処理装置に、
    複数のコンテンツ及び複数のユーザの宛先を含むユーザ情報を記憶するステップと
    前記複数のコンテンツを第1の並び順で配置した第1のメッセージまたは当該第1のメッセージへアクセスするための第1のURLを、前記複数の宛先のうち第1の宛先に送信するステップと、
    前記複数のコンテンツを前記第1の並び順と異なる第2の並び順で配置した第2のメッセージまたは当該第2のメッセージへアクセスするための第2のURLを、前記複数の宛先のうち前記第1の宛先と異なる第2の宛先に送信するステップと
    を実行させるプログラム。
  11. 複数のコンテンツを記憶する記憶部と、
    前記複数のコンテンツを配置したメッセージへアクセスするためのURLを複数のユーザ端末へ送信し、前記各ユーザ端末から前記URLにアクセスがある毎に、前記複数のコンテンツの並び順を変更した前記メッセージを前記各ユーザ端末へ送信する、制御部と
    を具備する情報処理システム。
  12. 複数のコンテンツを記憶し、
    前記複数のコンテンツを配置したメッセージへアクセスするためのURLを複数のユーザ端末へ送信し、
    前記各ユーザ端末から前記URLにアクセスがある毎に、前記複数のコンテンツの並び順を変更した前記メッセージを前記各ユーザ端末へ送信する
    情報処理方法。
  13. 情報処理装置に、
    複数のコンテンツを所定の並び順で配置したメッセージを受信するステップと、
    前記受信したメッセージを記憶するステップと、
    前記記憶されたメッセージが表示される毎に、当該メッセージに配置された前記コンテンツの並び順を変更するステップと
    を実行させるプログラム。
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