JP2017009926A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像に起因する画質の低下を抑制しつつ、現像における消費電力を低減する。【解決手段】感光体ドラムに形成された静電潜像をトナーで現像する現像装置に供給する交流現像バイアスに関し、消費電力の低減よりも画質を優先する通常モードでは、ピークトゥピーク値が一律に交流基準値VA0に設定された通常交流現像バイアスVAsを供給し、画質よりも消費電力の低減を優先する節電モードでは、ピークトゥピーク値を交流基準値VA0と交流基準値VA0よりも小さい交流特別値VA1との間で変化させた節電交流現像バイアスVArを供給する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
公報記載の従来技術として、感光体の静電潜像にトナーを付着させる現像ローラを備えた現像装置において、現像ローラに交流バイアス電圧を供給可能に構成するとともに、感光体の画像領域(イメージ部)に対しては交流バイアス電圧の供給をオンとし、感光体の非画像領域(インターイメージ部)に対しては交流バイアス電圧の供給をオフとするものが存在する(特許文献1参照)。
また、他の公報記載の従来技術として、感光ドラムと、感光ドラムに対向して配置される現像ローラを有する現像装置とを備えた画像形成装置において、現像ローラに供給する現像バイアスとして、電位が交互に変化する部分と、電位が変化せずに一定となる部分とが交代に生じる交互電界を形成するように、交流電圧波形と直流電圧波形とを重畳して供給するものが存在する(特許文献2参照)。
実開昭63−060160号公報 特開2005−234238号公報
近年、現像装置で現像バイアスとして消費される電力(消費電力)が増大する傾向にある。特に、現像時にトナーを振動させるために供給される交流現像バイアスに起因する消費電力は、現像時にトナーを転移させるために供給される直流現像バイアスに起因する消費電力よりも大きくなりやすい。
ここで、イメージ部とインターイメージ部とで、交流現像バイアスの供給をオン・オフする構成を採用した場合には、イメージ部における交流現像バイアスの消費電力が低減できないことになる。
また、現像バイアスとして、電位が交互に変化する部分と電位が変化せずに一定となる部分とを交互に供給する構成を採用した場合には、常に電位が交互に変化する構成を採用した場合と比較して、消費電力自体は低減されることになる。しかしながら、この場合には、電位が交互に変化する現像バイアスを用いて現像されたトナー像と、電位が変化せずに一定となる現像バイアスを用いて現像されたトナー像とで、画質に違いが生じやすくなってしまう。
本発明は、現像に起因する画質の低下を抑制しつつ、現像における消費電力を低減することを目的とする。
請求項1記載の発明は、像保持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部と、前記像保持体と前記現像部との間に、直流成分に交流成分を重畳させた現像バイアスを供給する供給部と、前記像保持体にて画像形成の対象となる画像領域が前記現像部と対向する現像領域を通過する場合に、前記現像バイアスにおける前記交流成分のピークトゥピーク値を、予め決められた基準値と当該基準値よりも小さい特別値との間で変化させる設定を行う設定部とを含む画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、前記設定部は、前記像保持体上の前記画像領域が前記現像領域を通過する場合に、前記現像バイアスにおける前記直流成分の大きさを固定させる設定を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記設定部は、前記像保持体上の前記画像領域が前記現像領域を通過する場合に、前記現像バイアスにおける前記交流成分として、ピークトゥピーク値が前記基準値に設定された基準出力期間と、ピークトゥピーク値が前記特別値に設定された特別出力期間とを、交互に繰り返す設定を行うことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、前記設定部は、前記像保持体上で隣接する2つの前記画像領域の間に位置する画像間領域が前記現像領域を通過する場合に、前記現像バイアスにおける前記交流成分のピークトゥピーク値を、前記基準値よりも小さい値に設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、像保持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部と、前記像保持体と前記現像部との間に、直流成分に交流成分を重畳させた現像バイアスを供給する供給部と、前記現像バイアスにおける前記交流成分のピークトゥピーク値を予め決められた基準値に設定する第1モード、または、当該現像バイアスにおける当該交流成分のピークトゥピーク値を当該基準値と当該基準値よりも小さい特別値との間で変化させる第2モードに設定する設定部とを含む画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、前記設定部は、前記第1モードおよび前記第2モードのそれぞれにおいて、前記現像バイアスにおける前記直流成分の大きさを固定させる設定を行うことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
請求項7記載の発明は、像保持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部と、前記像保持体と前記現像部との間に、直流成分に交流成分を重畳させた現像バイアスを供給する供給部と、前記像保持体に形成される前記静電潜像の内容に応じて、前記現像バイアスにおける前記交流成分のピークトゥピーク値を、予め決められた基準値と当該基準値よりも小さい特別値との間で変更する変更部とを含む画像形成装置である。
請求項8記載の発明は、前記変更部は、前記静電潜像が写真画像に対応したものである場合に前記交流成分のピークトゥピーク値を前記基準値とし、当該静電潜像が文字画像に対応したものである場合に、当該交流成分のピークトゥピーク値を前記特別値とすることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置である。
請求項9記載の発明は、前記変更部は、前記静電潜像が写真画像に対応したものである場合に前記交流成分の周期を第1周期とし、当該静電潜像が文字画像に対応したものである場合に、当該交流成分のピークトゥピーク値を当該第1周期よりも短い第2周期とすることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、交流現像バイアスのピークトゥピーク値を常に基準値に設定する場合と比較して、現像に起因する画質の低下を抑制しつつ、現像における消費電力を低減することができる。
請求項2記載の発明によれば、直流現像バイアスの大きさを変化させた場合と比較して、得られる画像の濃度の変動を抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、簡易な設定にて、トナーの振動の変動量を低減することができる。
請求項4記載の発明によれば、画像間領域に対する交流現像バイアスのピークトゥピーク値を基準値に設定した場合と比較して、現像における消費電力を低減することができる。
請求項5記載の発明によれば、交流現像バイアスのピークトゥピーク値を常に基準値に設定する場合と比較して、現像に起因する画質の低下を抑制しつつ、現像における消費電力を低減することができる。
請求項6記載の発明によれば、直流現像バイアスの大きさを変化させた場合と比較して、得られる画像の濃度の変動を抑制することができる。
請求項7記載の発明によれば、交流現像バイアスのピークトゥピーク値を常に基準値に設定する場合と比較して、現像に起因する画質の低下を抑制しつつ、現像における消費電力を低減することができる。
請求項8記載の発明によれば、文字画像におけるトナーのかぶりを抑制しつつ、現像における消費電力を低減することができる。
請求項9記載の発明によれば、文字画像におけるトナーのかぶりを抑制しつつ、現像における消費電力をさらに低減することができる。
実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示した図である。 画像形成装置における制御系の構成を説明するためのブロック図である。 感光体ドラムにおける帯電電位および露光電位と、現像装置における現像電位との関係を説明するための図である。 画像形成動作における現像モードの設定手順を説明するためのフローチャートである。 (a)は実施の形態1の通常モードで交流現像バイアスとして使用される通常交流現像バイアスの波形の一例を、(b)は実施の形態1の節電モードで交流現像バイアスとして使用される節電交流現像バイアスの波形の一例を、それぞれ示す図である。 実施の形態1の通常モードにおいて、複数の用紙に対し連続して画像形成動作を行う場合における現像バイアスの設定例を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態1の節電モードにおいて、複数の用紙に対し連続して画像形成動作を行う場合における現像バイアスの設定例を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態1の節電交流現像バイアスと、現像領域におけるトナーの振幅との関係を説明するための図である。 (a)は実施の形態2の通常モードで交流現像バイアスとして使用される通常交流現像バイアスの波形の一例を、(b)は実施の形態2の節電モードで交流現像バイアスとして使用される節電交流現像バイアスの波形の一例を、それぞれ示す図である。 実施の形態3の画像形成動作における現像条件の設定手順を説明するためのフローチャートである。 (a)は実施の形態3の第1条件に対応する交流現像バイアスの波形の一例を、(b)は実施の形態3の第2条件に対応する交流現像バイアスの波形の一例を、それぞれ示す図である。 実施の形態3において、複数の用紙に対し連続して画像形成動作を行う場合における現像バイアスの設定例を説明するためのタイミングチャートである。 (a)は実施の形態4の第1条件に対応する交流現像バイアスの波形の一例を、(b)は実施の形態4の第2条件に対応する交流現像バイアスの波形の一例を、それぞれ示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を示した図である。
画像形成装置1は、画像形成部10と、用紙供給部20と、定着部30と、制御装置100とを有する。本実施の形態の画像形成部10は、電子写真方式にて単色(例えば黒色)のトナー像を形成する。用紙供給部20は、画像形成部10に向けて用紙Pを供給する。定着部30は、画像形成部10によって用紙P上に形成された画像(トナー像)を定着させる。制御装置100は、画像形成装置1を構成する各部の動作を制御する。
画像形成部10は、図中に示す矢印A方向に回転可能に設けられた感光体ドラム11を有している。また、画像形成部10は、この感光体ドラム11の周囲に矢印A方向に沿って設けられた、帯電ロール12、露光装置13、現像装置14、転写ロール15および清掃装置16を有している。
像保持体の一例としての感光体ドラム11は、金属製の薄肉の円筒形ドラムの表面に有機感光層(図示せず)を形成してなり、ここでは有機感光層が負極性に帯電する材料で構成されている。また、感光体ドラム11は接地されている。
帯電ロール12は、導電性を有するゴムロール等で構成される。また、帯電ロール12は、感光体ドラム11に接触して回転可能に配置されており、感光体ドラム11の回転に従動して回転する。この帯電ロール12には、感光体ドラム11を負の電位に帯電するための帯電バイアスが印加される。
露光装置13は、帯電ロール12によって負の電位に帯電された感光体ドラム11に、レーザ光等を用いて選択的に光書き込みを行うことで静電潜像を形成する。ここで、本実施の形態の露光装置13は、トナー像(画像)となる部位(画像部)に対して光を照射し、背景となる部位(背景部)に対しては光を照射しない、所謂画像部露光方式にて露光を行う。なお、露光装置13における光源としては、レーザ光源以外に、LED(Light Emitting Diode)光源を用いることも可能である。
現像部の一例としての現像装置14は、感光体ドラム11に対向して回転可能に配置される現像ロール14aを備えている。また、現像装置14の内部には、予め決められた色(この例では黒色)のトナーを含む現像剤を収容している。この現像装置14では、現像剤として、磁性を有するキャリアと、予め決められた色に着色されたトナーとを含む、所謂2成分現像剤を用いている。また、この現像剤において、キャリアは正の帯電極性を有しており、トナーは負の帯電極性を有している。現像ロール14aは磁石(図示せず)を内蔵しており、静電気力によってトナーを付着させたキャリアすなわち現像剤を、磁力によって現像ロール14aの表面に保持する。現像装置14では、現像ロール14a上に保持させた現像剤(トナー)によって、感光体ドラム11上の静電潜像を現像する。この現像装置14は、現像ロール14aを負の電位とするための現像バイアスを供給することで、静電潜像のうち負極性に帯電している画像部に、負極性に帯電したトナーを転移させる、所謂反転現像方式にて現像を行う。ここで、本実施の形態では、現像ロール14aに対し、直流成分と交流成分とを含む現像バイアスを供給するのであるが、その詳細については後述する。また、以下の説明においては、感光体ドラム11と現像ロール14aとが対向する領域を、現像領域と呼ぶ。
転写ロール15は、導電性を有するゴムロール等で構成されている。また、転写ロール15は、感光体ドラム11に接触して配置され、感光体ドラム11の回転に従動して回転する。この転写ロール15には、トナーの帯電極性とは逆極性(この例では正極性)の転写バイアスが印加される。
清掃装置16は、例えば感光体ドラム11に接触して配置されるブレード部材等を有しており、転写後且つ帯電前の感光体ドラム11上の付着物(トナー等)を除去する。
また、用紙供給部20は、用紙Pを収容する収容容器と、用紙Pを収容容器から繰り出す繰り出し機構とを有している。また、用紙供給部20は、繰り出された用紙Pを、感光体ドラム11と転写ロール15とが対向する転写部および定着部30を介して外部に搬送する搬送機構等を有している。
さらに、定着部30は、互いに接触した状態で回転する一対の回転体を備えている。そして、定着部30は、これら2つの回転体の少なくとも一方を加熱するとともに、これら2つの回転体の間に形成される定着ニップ部に用紙Pを挿通させる。
図2は、本実施の形態の画像形成装置1における制御系の構成を説明するためのブロック図である。
制御装置100は、プログラムを読み出して実行するCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラムやプログラムを実行する際に使用するデータ等を記憶するROM(Read Only Memory)と、プログラムを実行する際に一時的に生成されるデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)(すべて図示せず)とを備えている。
制御装置100には、コンピュータ装置やスキャナ装置(ともに図示せず)から入力されてくる画像データに各種画像処理を施す画像処理部40から、画像処理後の画像データが入力される。また、制御装置100には、ユーザの操作を受け付けるユーザインタフェース部(UI部)50から、ユーザから受け付けた設定指示データが入力される。さらに、制御装置100には、画像形成装置1がおかれた環境(温度や湿度)を測定する環境測定部60から、環境測定データが入力される。この例において、これら画像処理部40、UI部50および環境測定部60は、画像形成装置1内に設けられている。
一方、制御装置100は、感光体ドラム11を回転駆動するドラム駆動部111、帯電ロール12に帯電バイアスを供給する帯電電源112、露光装置13に設けられた光源を駆動する光源駆動部113に、それぞれ制御信号を出力する。また、制御装置100は、現像装置14に設けられた現像ロール14aに直流現像バイアスを供給する直流現像電源1141、現像ロール14aに交流現像バイアスを供給する交流現像電源1142、現像ロール14aを回転駆動する現像駆動部1143に、それぞれ制御信号を出力する。さらに、制御装置100は、転写ロール15に転写バイアスを供給する転写電源115、用紙供給部20を含む用紙Pの搬送系を駆動する搬送駆動部120に、それぞれ制御信号を出力する。さらにまた、制御装置100は、定着部30を構成する回転体に加熱用電力を供給する定着電源1301、定着部30を構成する回転体を回転駆動する定着駆動部1302に、それぞれ制御信号を出力する。
この例において、帯電電源112は、負の値に設定された直流成分に交流成分を重畳させた帯電バイアスを、帯電ロール12に供給する。なお、以下の説明においては、帯電バイアスにおける直流成分を直流帯電バイアスと呼び、帯電バイアスにおける交流成分を交流帯電バイアスと呼ぶ。ここで、直流帯電バイアスは、感光体ドラム11に設けられた有機感光層を目標とする電位(帯電電位と呼ぶ)に帯電させるためのものであり、交流帯電バイアスは、直流帯電バイアスによる有機感光層の帯電を補助するためのものである。
また、この例において、直流現像電源1141は、負の値に設定された直流成分を含む直流現像バイアスを現像ロール14aに供給する。これに対し、交流現像電源1142は、交流成分を含む交流現像バイアスを現像ロール14aに供給する。ここで、直流現像バイアスは、現像ロール14aから感光体ドラム11に設けられた有機感光層(より具体的には画像部)に、トナーを転移させるためのものであり、交流現像バイアスは、直流現像バイアスによる現像ロール14aから有機感光層へのトナーの転移を、トナーを振動させることで補助するためのものである。
そして、本実施の形態では、制御装置100が、転写電源115から転写ロール15に供給される転写バイアスを定電流制御または定電圧制御している。なお、転写バイアスは、基本的に直流成分を含むものであればよいが、さらに交流成分を重畳したものであってもかまわない。
ここで、本実施の形態では、直流現像電源1141および交流現像電源1142の両者が、供給部の一例としての機能を有している。また、本実施の形態では、制御装置100が、設定部あるいは変更部の一例としての機能を有している。
図3は、感光体ドラム11における帯電電位VHおよび露光電位VLと、現像装置14(より具体的には現像ロール14a)における現像電位VBとの関係を説明するための図である。なお、図3における横軸は感光体ドラム11上の位置であり、図3における縦軸は電位(ただし、下方がグランド(GND)であり、上方ほど負の電位が高い)である。ここで、帯電電位VHは、上述した帯電バイアスにおける直流帯電バイアスの大きさによって決まり、露光電位VLは、帯電バイアスと露光装置13による露光エネルギーとによって決まる。また、現像電位VBは、上述した現像バイアスにおける直流現像バイアスVDの大きさによって決まる。なお、図3には、現像バイアスにおける交流現像バイアスVAの大きさを併せて示しているが、交流現像バイアスVAの大きさは、交流であるためにピークトゥピーク値で表している。
本実施の形態では、帯電電位VHおよび露光電位VLがともに負極性となっているが、露光電位VLの大きさは、絶対値で帯電電位VHよりも小さい値となる(|VL|<|VH|)。そして、本実施の形態における現像電位VBすなわち直流現像バイアスVDの値は、負極性であって、その絶対値が帯電電位VHと露光電位VLとの間の大きさに設定される(|VL|<|VB|<|VH|)。
帯電電位VHと露光電位VLと現像電位VBとが上述した関係を有している場合、現像領域を通過する現像ロール14a上のトナー(負極性に帯電)は、感光体ドラム11上で相対的に正の電位となる露光電位VL(画像部)の領域には転移(飛翔)しやすくなる一方、感光体ドラム11上で相対的に負の電位となる帯電電位VH(背景部)の領域には転移(飛翔)しにくくなる。また、現像領域を通過する現像ロール14a上のキャリア(正極性に帯電)は、トナーとは逆に、感光体ドラム11上で相対的に正の電位となる露光電位VL(画像部)の領域には転移(飛翔)しにくくなる一方、感光体ドラム11上で相対的に負の電位となる帯電電位VH(背景部)の領域には転移(飛翔)しやすくなる。ただし、現像剤におけるキャリアは現像ロール14aに磁気的に保持されていることから、実際には、キャリアの転移は殆ど生じない。ここで、以下の説明においては、トナーの飛翔しやすさを基準として考え、露光電位VLを基準とする露光電位VLと現像電位VBとの差を飛翔電位差Vdeveと呼び、現像電位VBを基準とする現像電位VBと帯電電位VHとの差を逆飛翔電位差Vcfと呼ぶ。また、露光電位VLを基準とする露光電位VLと帯電電位VHとの差を潜像電位差Viと呼ぶ。この潜像電位差Viは、飛翔電位差Vdeveと逆飛翔電位差Vcfとの和として表現することもできる。
また、この例において、交流現像バイアスVAは矩形波として供給される。このため、交流現像バイアスVAは、ピークトゥピーク値および周期に加えて、デューティ比の調整も行えるようになっている。ここで、以下の説明においては、交流現像バイアスVAの周期を現像バイアス周期Tと呼び、現像バイアス周期Tの逆数(=1/T)を現像バイアス周波数fと呼ぶ。
次に、図1に示す画像形成装置1を用いた、用紙Pに対する画像形成動作について説明する。
画像形成部10では、矢印A方向に回転する感光体ドラム11が、接触する帯電ロール12に供給される帯電バイアスによって帯電電位VHに帯電される。次に、露光装置13による露光が開始され、帯電電位VHに帯電された状態で回転する感光体ドラム11は、露光装置13から出射される光によって画像部が選択的に露光される。その結果、帯電および露光が行われた有機感光層には、背景部が帯電電位VHとなり画像部が露光電位VLとなる静電潜像が形成される。
続いて、感光体ドラム11に形成された静電潜像は、感光体ドラム11の回転に伴って、現像装置14に設けられた現像ロール14aと対向する現像領域に到達する。このとき、現像ロール14aは、表面にキャリアおよびトナーを含む現像剤を保持した状態で回転しており、直流現像バイアスVDが供給されることで現像電位VBに設定されている。このため、現像ロール14aから感光体ドラム11に対し、静電潜像のうち露光電位VLとなっている画像部に、選択的にトナーが転移する。その結果、現像領域を通過した感光体ドラム11上には、静電潜像に対応したトナー像が現像される。なお、この間、現像ロール14aには交流現像バイアスVAも供給されており、現像領域に存在するトナーを振動させることによって、トナー像の転移を補助している。
このようにして感光体ドラム11上に現像されたトナー像は、感光体ドラム11の回転に伴って、転写ロール15と対向する転写位置に向かう。一方、用紙供給部20から取り出された用紙Pは、図示しない搬送機構により、感光体ドラム11上のトナー像が転写位置に到達するタイミングに合わせて、転写位置へと搬送される。
それから、感光体ドラム11上に現像されたトナー像は、感光体ドラム11の回転に伴って、転写ロール15と対向する転写位置に到達する。このとき、転写ロール15に転写バイアスが供給されることにより、感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、転写位置を通過する用紙P上に転写(静電転写)される。なお、転写後に感光体ドラム11上に残存するトナー等の付着物は、感光体ドラム11のさらなる回転に伴って清掃装置16との対向部に到達し、除去される。
このように、本実施の形態では、画像形成動作において、現像装置14に設けられた現像ロール14aに対し、直流成分を含む直流現像バイアスVDに交流成分を含む交流現像バイアスVAを重畳して供給している。ここで、画像形成装置1では、使用するトナーの小粒径化や高画質化などに伴って交流現像バイアスVAの役割が重要なものとなってきており、その結果、交流現像バイアスVAに起因する消費電力が増加してきている。また、一般的に、直流現像バイアスVDに起因する消費電力に比べて、交流現像バイアスVAに起因する消費電力は大きい。
ここで、消費電力の低減を目的として、現像ロール14aに供給する交流現像バイアスVAの大きさ(ピークトゥピーク値)を、画像形成動作の実行中に一律に小さくすることが考えられる。しかしながら、このような構成を採用した場合には、現像により得られるトナー像の画質が低下してしまう。
そこで、本実施の形態では、画像形成動作において現像ロール14aに供給する交流現像バイアスVAの大きさを、画像形成動作の実行中に一時的に小さくさせる構成を採用した。これにより、現像により得られるトナー像の画質を低下させにくくしつつ、交流現像バイアスVAに起因する消費電力を、従来よりも低減させるようにした。
また、本実施の形態では、画像形成動作における現像装置14の動作モード(現像モードと呼ぶ)として、消費電力の低減に比べて画質を優先させた通常モードと、画質に比べて消費電力の低減を優先させた節電モード(エコモード)とを用意するようにした。そして、ユーザから受け付けた指示に基づいて、通常モードによる画像形成動作、または、節電モードによる画像形成動作を実行させるようにした。ここで、本実施の形態では、通常モードが第1モードに、節電モードが第2モードに、それぞれ対応している。
図4は、本実施の形態の画像形成動作における現像モードの設定手順を説明するためのフローチャートである。
この処理では、まず、制御装置100が、UI部50を介して、ユーザから節電モードの設定指示を受け付けたか否かを判断する(ステップ10)。ステップ10で肯定の判断(YES)を行った場合、制御装置100は、次に、環境測定部60から、温度および湿度を含む環境測定データを取得する(ステップ20)。続いて、制御装置100は、ステップ20で取得した環境測定データに基づき、温度および湿度を含む現在の環境条件が、予め決められた許容範囲内にあるか否かを判断する(ステップ30)。なお、ステップ30では、温度が通常よりも高温または低温となっている場合や、湿度が通常よりも高湿または低湿となっている場合に、許容範囲外であるとして否定の判断(NO)を行う。ステップ30で肯定の判断(YES)を行った場合、制御装置100は、現像装置14の現像モードを「節電モード」に設定し(ステップ40)、この処理を完了する。これに対し、ステップ10で否定の判断(NO)を行った場合、および、ステップ30で否定の判断(NO)を行った場合、制御装置100は、現像装置14の現像モードを「通常モード」に設定し(ステップ50)、この処理を完了する。そして、制御装置100は、現像装置14の現像モードを「節電モード」あるいは「通常モード」に設定した状態で、画像形成動作の開始指示があるまで待機することになる。
では、本実施の形態における現像モードについて、より詳細な説明を行う。
図5(a)は実施の形態1の通常モードで交流現像バイアスVAとして使用される通常交流現像バイアスVAsの波形の一例を、図5(b)は実施の形態1の節電モードで交流現像バイアスVAとして使用される節電交流現像バイアスVArの波形の一例を、それぞれ示している。図5(a)、(b)において、横軸は時間tの経過を示し、縦軸は交流現像バイアスVAの大きさ(ピークトゥピーク値)を示す。
まず、図5(a)を参照しつつ、通常交流現像バイアスVAsについて説明を行う。
図5(a)に示す通常交流現像バイアスVAsは、ピークトゥピーク値が一律に交流基準値VA0に設定された矩形波で構成される。ここで、通常交流現像バイアスVAsにおける現像バイアス周期Tは基準周期Tsに設定される。その結果、通常交流現像バイアスVAsにおける現像バイアス周波数fは、基準周期Tsの逆数である基準周波数fsとなる。
次に、図5(b)を参照しつつ、節電交流現像バイアスVArについて説明を行う。
図5(b)に示す節電交流現像バイアスVArは、ピークトゥピーク値が交流基準値VA0(基準値の一例)に設定された矩形波を出力する基準出力期間Z0と、ピークトゥピーク値が交流基準値VA0よりも小さい交流特別値VA1(特別値の一例:VA1<VA0)に設定された矩形波を出力する特別出力期間Z1とを、交互に繰り返す構成となっている。この例において、基準出力期間Z0は、特別出力期間Z1よりも長く設定されている(Z0>Z1)。ここで、節電交流現像バイアスVArにおける現像バイアス周期Tは、基準出力期間Z0および特別出力期間Z1において、ともに基準周期Tsに設定される。その結果、節電交流現像バイアスVArにおける現像バイアス周波数fも、基準出力期間Z0および特別出力期間Z1において、ともに基準周期Tsの逆数である基準周波数fsとなる。また、節電交流現像バイアスVArにおいて、基準出力期間Z0における現像バイアス周期T(基準周期Ts)の数を基準周期数Mとし、特別出力期間Z1における現像バイアス周期T(基準周期Ts)の数を特別周期数Nとしたとき、基準周期数Mは特別周期数Nよりも大きく設定されている(M>N)。
では、本実施の形態における通常モードでの画像形成動作および節電モードでの画像形成動作について、より具体的に説明を行う。
図6は、本実施の形態の通常モードにおいて、複数の用紙Pに対し連続して画像形成動作を行う場合における現像バイアス(直流現像バイアスVDおよび交流現像バイアスVA)の設定例を説明するためのタイミングチャートである。また、図7は、本実施の形態の節電モードにおいて、複数の用紙Pに対し連続して画像形成動作を行う場合における現像バイアス(直流現像バイアスVDおよび交流現像バイアスVA)の設定例を説明するためのタイミングチャートである。ここで、図6および図7は、感光体ドラム11の外周面に、連続する2枚の用紙Pに対応する画像が順次形成される場合を例示している。なお、以下の説明においては、感光体ドラム11の移動方向(矢印A方向)に対し、用紙Pに転写するための画像が形成され得る領域を画像領域S1と呼び、画像領域S1と次の画像領域S1との間に設けられる領域を画像間領域S2と呼ぶ。また、以下の説明においては、1枚目の用紙Pに対応する画像領域S1に形成される画像を第1画像Im1と呼び、2枚目の用紙Pに対応する画像領域S1に形成される画像を第2画像Im2と呼ぶ。
なお、この例では、帯電電位VHが−750Vに、露光電位VLが−300Vに、それぞれ設定されているものとする。また、直流現像バイアスVDの大きさである直流基準値VD0が−600Vに、交流現像バイアスVAの交流基準値VA0が800Vに、交流現像バイアスVAの交流特別値VA1が400Vに、それぞれ設定されているものとする。さらに、基準出力期間Z0における基準周期数Mが500に、特別出力期間Z1における特別周期数Nが250に、それぞれ設定されているものとする。さらにまた、交流現像バイアスVAの基準周波数fsは9kHzに、そのデューティ比は0.65に、それぞれ設定されているものとする。
最初に、図6に示す通常モードについて説明を行う。
通常モードで画像形成動作を実行している間、直流現像バイアスVDは、直流基準値VD0=−600Vに設定される。すなわち、通常モードでは、現像領域を通過する感光体ドラム11上の部位が画像領域S1であるか画像間領域S2であるかに関わらず、同じ直流現像バイアスVD(直流基準値VD0)が供給される。
また、通常モードで画像形成動作を実行している間、交流現像バイアスVAは、交流基準値VA0=800Vを常時供給する通常交流現像バイアスVAs(図5(a)参照)に設定される。すなわち、通常モードでは、現像領域を通過する感光体ドラム11上の部位が画像領域S1であるか画像間領域S2であるかに関わらず、同じ交流現像バイアスVA(通常交流現像バイアスVAs)が供給される。
次に、図7に示す節電モードについて説明を行う。
節電モードで画像形成動作を実行している間、直流現像バイアスVDは、直流基準値VD0=−600Vに設定される。すなわち、節電モードでは、現像領域を通過する感光体ドラム11上の部位が画像領域S1であるか画像間領域S2であるかに関わらず、同じ直流現像バイアスVD(直流基準値VD0)が供給される。
また、節電モードで画像形成動作を実行している間、交流現像バイアスVAは、交流基準値VA0=800Vと交流特別値VA1=400Vとを交互に供給する節電交流現像バイアスVAr(図5(b)参照)に設定される。すなわち、節電モードでは、現像領域を通過する感光体ドラム11上の部位が画像領域S1であるか画像間領域S2であるかに関わらず、同じ交流現像バイアスVA(節電交流現像バイアスVAr)が供給される。
このように、本実施の形態では、通常モードであるか節電モードであるかに関わらず、画像形成動作を実行する場合には、同じ直流現像バイアスVD(直流基準値VD0)が供給されることになる。また、本実施の形態では、通常モードで画像形成動作を実行する場合には、交流現像バイアスVAとして通常交流現像バイアスVAsが供給され、節電モードで画像形成動作を実行する場合には、交流現像バイアスVAとして節電交流現像バイアスVArが供給されることになる。
さらに、本実施の形態では、通常モードで画像形成動作を実行する場合に、常に、直流現像バイアスVDとして直流基準値VD0が供給され、交流現像バイアスVAとして通常交流現像バイアスVAsが供給されることになる。さらにまた、本実施の形態では、節電モードで画像形成動作を実行する場合に、常に、直流現像バイアスVDとして直流基準値VD0が供給され、交流現像バイアスVAとして節電交流現像バイアスVArが供給されることになる。
ここで、上述した条件にて画像形成動作を行ったところ、通常モードによる画像形成動作によって用紙P上に形成された画像と、節電モードによる画像形成動作によって用紙P上に形成された画像との間に、目視による画質の差異は認められなかった。
また、上述した条件にて画像形成動作を行ったところ、通常モードにおける交流現像電源1142の消費電力が1.92Wであったのに対し、節電モードにおける交流現像電源1142の消費電力は1.66Wであった。すなわち、節電モードで画像形成動作を実行することにより、通常モードで画像形成動作を実行した場合に比べて、消費電力を約13.5%低減することができた。
図8は、節電モードで使用される節電交流現像バイアスVArと、感光体ドラム11と現像ロール14aとが対向する現像領域におけるトナーの振幅との関係を説明するための図である。図8において、横軸は時間tの経過を示し、縦軸は節電交流現像バイアスVArの波形(下段)およびトナーの振幅(上段)を示す。
図8に示すように、節電交流現像バイアスVArとして、基準出力期間Z0における交流基準値VA0の供給と特別出力期間Z1における交流特別値VA1の供給とを交互に行う構成を採用した場合、特別出力期間Z1におけるトナーの振幅は、基準出力期間Z0よりも小さくなる。ただし、特別出力期間Z1におけるトナーの振幅は、基準出力期間Z0の終了後に直ちに小さくなるのではなく、時間tの経過に伴って指数関数的に徐々に小さくなっていく。このため、節電モードにおいて図8の下段に示すような節電交流現像バイアスVArを供給する構成を採用した場合であっても、通常モードにおいて通常交流現像バイアスVAsを供給する場合と比べて、トナーの振動に与える影響は、相対的に軽微なものとなる。それゆえ、通常モードによる画像形成動作によって用紙P上に形成された画像と、節電モードによる画像形成動作によって用紙P上に形成された画像との間の、画質の差異が小さくなるものと考えられる。
以上説明したように、本実施の形態では、画像形成動作における現像装置14の現像モードとして、通常モードと節電モードとを用意した。そして、通常モードでは、交流現像バイアスVAのピークトゥピーク値を一律に同じ大きさ(交流基準値VA0)に設定するのに対し、節電モードでは、交流現像バイアスVAのピークトゥピーク値を異なる2つの大きさ(交流基準値VA0および交流特別値VA1)に設定するようにした。これにより、例えば節電モードでは、現像により得られるトナー像の画質の低下を抑制しつつ、現像装置14(より具体的には交流現像電源1142)における消費電力を低減することが可能になる。また、例えば通常モードでは、節電モードに比べて、現像装置14における消費電力は増大するものの、得られるトナー像の画質をより向上させることが可能になる。
また、本実施の形態では、ユーザから節電モードに設定する旨の指示を受け付けた場合であっても、環境条件が許容範囲にない場合は、節電モードではなく通常モードに設定を行うようにした。ここで、高温高湿環境や低温低湿環境等においては、得られるトナー像の画質が低下する懸念がある。したがって、このような構成を採用することで、得られるトナー像の画質の低下を抑制することが可能になる。
さらに、本実施の形態では、節電モードで供給する節電交流現像バイアスVArにおいて、相対的に大きい交流基準値VA0を供給する基準出力期間Z0を、相対的に小さい交流特別値VA1を供給する特別出力期間Z1よりも長く設定した。これにより、基準出力期間Z0を特別出力期間Z1よりも短く設定した場合と比較して、節電モードにおける現像を安定させて行うことが可能になる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、節電モードで使用する節電交流現像バイアスVArとして、基準出力期間Z0における交流基準値VA0の供給と、特別出力期間Z1における交流特別値VA1の供給とを、交互に行う構成を採用していた。換言すれば、実施の形態1では、節電交流現像バイアスVArを2値(交流基準値VA0および交流特別値VA1)で構成していた。これに対し、本実施の形態では、節電交流現像バイアスVArを多値で構成するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
では、本実施の形態における現像モードについて、より詳細な説明を行う。
図9(a)は実施の形態2の通常モードで交流現像バイアスVAとして使用される通常交流現像バイアスVAsの波形の一例を、図9(b)は実施の形態2の節電モードで交流現像バイアスVAとして使用される節電交流現像バイアスVArの波形の一例を、それぞれ示している。図9(a)、(b)において、横軸は時間tの経過を示し、縦軸は交流現像バイアスVAの大きさ(ピークトゥピーク値)を示す。
ここで、図9(a)に示す通常交流現像バイアスVAsは、実施の形態1で説明したものと同じである(図5(a)参照)。すなわち、図9(a)に示す通常交流現像バイアスVAsは、ピークトゥピーク値が一律に交流基準値VA0に設定された矩形波で構成される。また、通常交流現像バイアスVAsにおける現像バイアス周期Tは基準周期Tsに設定され、現像バイアス周波数fは基準周波数fsとなる。
次に、図9(b)を参照しつつ、節電交流現像バイアスVArについて説明を行う。
図9(b)に示す節電交流現像バイアスVArは、ピークトゥピーク値が交流基準値VA0から交流特別値VA1へと順次小さくなるように設定された矩形波を出力する減衰出力期間Z2を、繰り返す構成となっている。ここで、節電交流現像バイアスVArにおける現像バイアス周期Tは、基準周期Tsに設定される。その結果、節電交流現像バイアスVArにおける現像バイアス周波数fも、基準周期Tsの逆数である基準周波数fsとなる。
なお、この例でも、帯電電位VHが−750Vに、露光電位VLが−300Vに、それぞれ設定されているものとする。また、直流現像バイアスVDの大きさである直流基準値VD0が−600Vに、交流現像バイアスVAの交流基準値VA0が800Vに、交流現像バイアスVAの交流特別値VA1が400Vに、それぞれ設定されているものとする。さらに、交流現像バイアスVAの基準周波数fsは9kHzに、そのデューティ比は0.65に、それぞれ設定されているものとする。
そして、本実施の形態では、例えば図6に示す通常モードでの画像形成動作において、図9(a)に示す通常交流現像バイアスVAsを使用する。また、本実施の形態では、例えば図7に示す節電モードでの画像形成動作において、図9(b)に示す節電交流現像バイアスVArを使用する。
これにより、本実施の形態においても、実施の形態1と同じ効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、節電モードで使用する節電交流現像バイアスVArとして図9(b)に示す波形を採用することで、実施の形態1(図5(b)に示す波形を採用した場合)と比べて、節電モードにおけるトナーの振幅の変動をより低減することが可能になる。
なお、本実施の形態では、節電交流現像バイアスVArとして、ピークトゥピーク値が交流基準値VA0から交流特別値VA1へと順次小さくなるように設定された矩形波を出力する構成を採用していたが、これに限られるものではない。例えば節電交流現像バイアスVArとして、ピークトゥピーク値が交流特別値VA1から交流基準値VA0へと順次大きくなるように設定された矩形波を出力する構成としてもかまわない。また、節電交流現像バイアスVArの波形パターンは、ピークトゥピーク値が多値となるものであれば、ピークトゥピーク値が逓減あるいは逓増する構成には限定されない。
<実施の形態3>
実施の形態1、2では、ユーザから通常モードまたは節電モードの指定を受け付けるとともに、通常モードと節電モードとにおいて、異なる交流現像バイアスVAを供給するようにしていた。これに対し、本実施の形態では、感光体ドラム11上に形成される画像の種別に応じて、供給する交流現像バイアスVAの内容を設定するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1、2と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図10は、本実施の形態の画像形成動作における現像条件の設定手順を説明するためのフローチャートである。
この処理では、まず、制御装置100が、画像処理部40から入力されてくる画像データを取得するとともに、取得した画像データの内容を解析する(ステップ110)。ここで、ステップ110では、取得した画像データを解析することで、これから形成する画像が、多値で表現された写真画像(多値画像)であるのか、あるいは、2値で表現された文字画像(2値画像)であるのかを判別する。次に、制御装置100は、感光体ドラム11の外周面のうちこれから現像領域を通過する部位(現像対象となる部位)が、画像領域S1であるか否かを判断する(ステップ120)。ステップ120で肯定の判断(YES)を行った場合、制御装置100は、ステップ110における解析結果を用いて、感光体ドラム11の外周面のうちこれから現像領域を通過する部位が、写真画像の形成対象となる写真画像領域であるか否かを判断する(ステップ130)。ステップ130で肯定の判断(YES)を行った場合、制御装置100は、交流現像電源1142に対し、交流現像バイアスVAを第1条件C1に設定する指示を出力し(ステップ140)、ステップ160へと進む。
一方、ステップ120において否定の判断(NO)を行った場合、すなわち、感光体ドラム11の外周面のうちこれから現像領域を通過する部位が、画像間領域S2であった場合、制御装置100は、交流現像電源1142に対し、交流現像バイアスVAを第2条件C2に設定する指示を出力し(ステップ150)、ステップ160へと進む。また、ステップ130で否定の判断(NO)を行った場合、すなわち、感光体ドラム11の外周面のうちこれから現像領域を通過する部位が、文字画像の形成対象となる文字画像領域であった場合、制御装置100は、交流現像電源1142に対し、交流現像バイアスVAを第2条件C2に設定する指示を出力し(ステップ150)、ステップ160へと進む。
そして、制御装置100は、画像形成動作が終了したか否か、換言すれば、ステップ110で取得した画像データに基づく露光動作が完了したか否かを判断する(ステップ160)。ステップ160で肯定の判断(YES)を行った場合は、この画像形成動作を完了する。一方、ステップ160で否定の判断(NO)を行った場合は、ステップ120に戻って処理を続行する。
では、本実施の形態における第1条件C1および第2条件C2について、より詳細な説明を行う。
図11(a)は実施の形態3の第1条件C1に対応する交流現像バイアスVAの波形の一例を、図11(b)は実施の形態3の第2条件C2に対応する交流現像バイアスVAの波形の一例を、それぞれ示している。図11(a)、(b)において、横軸は時間tの経過を示し、縦軸は交流現像バイアスVAの大きさ(ピークトゥピーク値)を示す。
まず、図11(a)を参照しつつ、本実施の形態の第1条件C1について説明を行う。
図11(a)に示す第1条件C1において、交流現像バイアスVAは、ピークトゥピーク値が一律に交流基準値VA0に設定された矩形波で構成される。ここで、第1条件C1における現像バイアス周期Tは基準周期Tsに設定される。その結果、第1条件C1における現像バイアス周波数fは、基準周期Tsの逆数である基準周波数fsとなる。
次に、図11(b)を参照しつつ、本実施の形態の第2条件C2について説明を行う。
図11(b)に示す第2条件C2において、交流現像バイアスVAは、ピークトゥピーク値が一律に交流特別値VA1に設定された矩形波で構成される。なお、交流基準値VA0および交流特別値VA1は、実施の形態1等と同じく、VA0>VA1の関係を有している。ここで、第2条件C2における現像バイアス周期Tは基準周期Tsに設定される。その結果、第2条件C2における現像バイアス周波数fは、基準周期Tsの逆数である基準周波数fsとなる。
では、本実施の形態における画像形成動作について、より具体的に説明を行う。
図12は、本実施の形態において、複数の用紙Pに対し連続して画像形成動作を行う場合における現像バイアス(直流現像バイアスVDおよび交流現像バイアスVA)の設定例を説明するためのタイミングチャートである。ここで、図12は、感光体ドラム11の外周面に、連続する2枚の用紙Pに対応する画像が順次形成される場合を例示している。そして、この例では、1枚目の用紙Pに対応する第1画像Im1において、矢印A方向の先頭側に文字画像の形成対象となる文字画像領域Leが配置され、これに続く後尾側に写真画像の形成対象となる写真画像領域Phが配置されるものとする。また、この例では、2枚目の用紙Pに対応する第2画像Im2において、矢印A方向の先頭側に写真画像領域Phが配置され、これに続く後尾側に文字画像領域Leが配置されるものとする。
なお、この例では、帯電電位VHが−750Vに、露光電位VLが−300Vに、それぞれ設定されているものとする。また、直流現像バイアスVDの直流基準値VD0が−600Vに、交流現像バイアスVAの交流基準値VA0が800Vに、交流現像バイアスVAの交流特別値VA1が400Vに、それぞれ設定されているものとする。さらに、交流現像バイアスVAの基準周波数fsは9kHzに、そのデューティ比は0.65に、それぞれ設定されているものとする。
この例において、画像形成動作を実行している間、直流現像バイアスVDは、直流基準値VD0=−600Vに設定される。すなわち、本実施の形態では、現像領域を通過する感光体ドラム11上の部位が画像領域S1であるか画像間領域S2であるかに関わらず、同じ直流現像バイアスVD(直流基準値VD0)が供給される。
また、この例において、現像領域を通過する感光体ドラム11上の部位が、画像領域S1且つ写真画像領域Phである場合、交流現像バイアスVAは第1条件C1に設定される。一方、この例において、現像領域を通過する感光体ドラム11上の部位が、画像領域S1且つ文字画像領域Leである場合、および、画像間領域S2である場合、交流現像バイアスVAは第2条件C2に設定される。すなわち、本実施の形態では、現像領域を通過する感光体ドラム11上の部位が画像領域S1であっても、写真画像領域Phであるか文字画像領域Leであるかによって、異なる交流現像バイアスVA(第1条件C1または第2条件C2)が供給される。
より具体的に説明すると、図12に示す例では、最上流側(図中左端側)に位置する第1の画像間領域S2、および、これに続く第1画像Im1の画像領域S1内の文字画像領域Leに対しては、第2条件C2が設定される。また、これに続く第1画像Im1の画像領域S1内の写真画像領域Phに対しては、第1条件C1が設定される。さらに、これに続く第2の画像間領域S2に対しては、第2条件C2が設定される。さらにまた、これに続く第2画像Im2の画像領域S1内の写真画像領域Phに対しては、第1条件C1が設定される。そして、これに続く第2画像Im2の画像領域S1内の文字画像領域Le、および、最下流側(図中右端側)に位置する第3の画像間領域S2に対しては、第2条件C2が設定される。
このように、本実施の形態では、画像領域S1であるか画像間領域S2であるかに関わらず、画像形成動作を実行する場合には、同じ直流現像バイアスVD(直流基準値VD0)が供給されることになる。また、本実施の形態では、画像形成動作において、現像領域を画像領域S1が通過する場合には、交流現像バイアスVAとして第1条件C1または第2条件C2が設定され、現像領域を画像間領域S2が通過する場合には、交流現像バイアスVAとして第2条件C2が設定されることになる。ここで、本実施の形態では、現像領域を画像領域S1における写真画像領域Phが通過する場合には、交流現像バイアスVAとして第1条件C1が設定され、現像領域を画像領域S1における文字画像領域Leが通過する場合には、交流現像バイアスVAとして第2条件C2が設定されることになる。
ここで、上述した現像条件にて画像形成動作を行ったところ、画像領域S1のうち第1条件C1にて現像された写真画像領域Phの画像(写真画像)と、画像領域S1のうち第2条件C2にて現像された文字画像領域Leの画像(文字画像)との間に、目視による画質の差異は認められなかった。
また、上述した現像条件にて画像形成動作を行ったところ、現像条件を常に第1条件C1に設定した場合と比べて、交流現像電源1142の消費電力を低減することができた。
以上説明したように、本実施の形態では、画像形成動作中の現像装置14に設定する現像条件として、交流現像バイアスVAのピークトゥピーク値が相対的に大きく設定された第1条件C1と、交流現像バイアスVAのピークトゥピーク値が第1条件C1よりも相対的に小さく設定された第2条件C2とを用意した。そして、現像領域を通過する画像領域S1のうち、多値で濃淡を表現する写真画像領域Phについては第1条件C1を、2値で白黒を表現する文字画像領域Leについては第2条件C2を、それぞれ設定するようにした。これにより、例えば写真画像領域Phについては、濃淡を表現する場合における画質の低下を抑制することができ、また、例えば文字画像領域Leについては、消費電力を低減することができる。
また、本実施の形態では、現像領域を画像間領域S2が通過する場合に、現像条件として第2条件C2を設定するようにした。これにより、現像領域を画像間領域S2が通過する際の現像条件を第1条件C1に設定した場合と比較して、消費電力を低減することができる。
<実施の形態4>
実施の形態3では、第1条件C1と第2条件C2とで、交流現像バイアスVAの大きさ(ピークトゥピーク値)を異ならせる一方、現像バイアス周期Tを同じにしていた。これに対し、本実施の形態では、第1条件C1と第2条件C2とで、交流現像バイアスVAの大きさを異ならせるとともに、現像バイアス周期Tも異ならせるようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態3と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
では、本実施の形態における第1条件C1および第2条件C2について、より詳細な説明を行う。
図13(a)は実施の形態4の第1条件C1に対応する交流現像バイアスVAの波形の一例を、図13(b)は実施の形態4の第2条件C2に対応する交流現像バイアスVAの波形の一例を、それぞれ示している。図13(a)、(b)において、横軸は時間tの経過を示し、縦軸は交流現像バイアスVAの大きさ(ピークトゥピーク値)を示す。
まず、図13(a)を参照しつつ、本実施の形態の第1条件C1について説明を行う。
図13(a)に示す第1条件C1において、交流現像バイアスVAは、ピークトゥピーク値が一律に交流基準値VA0に設定された矩形波で構成される。ただし、第1条件C1における現像バイアス周期Tは、基準周期Tsよりも長い特別周期Tp(第1周期の一例)に設定される。その結果、第1条件C1における現像バイアス周波数fは、特別周期Tpの逆数であり基準周波数fsよりも低い特別周波数fpとなる。
次に、図13(b)を参照しつつ、本実施の形態の第2条件C2について説明を行う。
ここで、図13(b)に示す第2条件C2は、実施の形態3で説明したものと同じである(図11(b)参照)。すなわち、図13(b)に示す第2条件C2は、ピークトゥピーク値が一律に交流特別値VA1に設定された矩形波で構成される。また、通常交流現像バイアスVAsにおける現像バイアス周期Tは基準周期Ts(第2周期の一例)に設定され、現像バイアス周波数fは基準周波数fsとなる。
なお、この例でも、帯電電位VHが−750Vに、露光電位VLが−300Vに、それぞれ設定されているものとする。また、直流現像バイアスVDの直流基準値VD0が−600Vに、交流現像バイアスVAの交流基準値VA0が800Vに、交流現像バイアスVAの交流特別値VA1が400Vに、それぞれ設定されているものとする。さらに、第1条件C1における交流現像バイアスVAの基準周波数fsは9kHzに、そのデューティ比は0.65に、それぞれ設定されているものとする。一方、第2条件C2における交流現像バイアスVAの特別周波数fpは4.5kHzに、そのデューティ比は0.65に、それぞれ設定されているものとする。
そして、本実施の形態では、例えば図12に示す画像形成動作において、第1条件C1として図13(a)に示す交流現像バイアスVAを使用し、第2条件C2として図13(b)に示す交流現像バイアスVAを使用する。
これにより、本実施の形態においても、実施の形態3と同じ効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、画像領域S1における写真画像領域Phに供給する交流現像バイアスVAとして、図13(a)に示す波形を採用することで、実施の形態3(図11(a)に示す波形を採用した場合)と比べて、現像バイアス周波数fが低く(現像バイアス周期Tが長く)なる分、消費電力を低減することができる。また、写真画像領域Phは、文字画像領域Leと比べて、帯電電位VHに維持された背景部(白部)が少ないことから、トナーのかぶりが生じにくい。したがって、写真画像領域Phについては、現像バイアス周波数fが相対的に低い特別周波数fpに設定された交流現像バイアスVAを供給することで消費電力を低減することができる。また、文字画像領域Leについては、現像バイアス周波数fが相対的に高い基準周波数fsに設定された交流現像バイアスVAを供給することにより、トナーのかぶりに起因する画質の低下を抑制することができる。
なお、実施の形態1〜4では、現像剤として2成分現像剤を用いる場合を例として説明を行ったが、これに限られるものではない。例えば現像剤として、キャリアを含まない1成分現像剤を用いてもよい。そして、この場合において、1成分現像剤は、磁性を有する磁性1成分現像剤であってもよいし、磁性を有しない非磁性1成分現像剤であってもかまわない。
また、実施の形態1〜4では、単色のトナー像を形成する画像形成装置1を例として説明を行ったが、これに限られるものではない。例えば、それぞれが感光体ドラムや現像装置等を有する複数の画像形成ユニットを備えた所謂タンデム型の画像形成装置や、1つの感光体ドラムと複数(例えば4色)の現像装置とを備えた所謂4サイクル型の画像形成装置に適用してもかまわない。
さらに、実施の形態1、2では、節電モードにおいて、画像領域S1および画像間領域S2の両者に対し、節電交流現像バイアスVArを供給するようにしていたが、これに限られるものではない。例えば、節電モードにおいて、画像領域S1には節電交流現像バイアスVArを供給するようにし、画像間領域S2には、交流特別値VA1のみ(実施の形態3、4における第2条件C2に対応)を供給するようにしてもかまわない。
1…画像形成装置、10…画像形成部、11…感光体ドラム、12…帯電ロール、13…露光装置、14…現像装置、14a…現像ロール、15…転写ロール、16…清掃装置、20…用紙供給部、30…定着部、40…画像処理部、50…UI部、60…環境測定部、100…制御装置

Claims (9)

  1. 像保持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部と、
    前記像保持体と前記現像部との間に、直流成分に交流成分を重畳させた現像バイアスを供給する供給部と、
    前記像保持体にて画像形成の対象となる画像領域が前記現像部と対向する現像領域を通過する場合に、前記現像バイアスにおける前記交流成分のピークトゥピーク値を、予め決められた基準値と当該基準値よりも小さい特別値との間で変化させる設定を行う設定部と
    を含む画像形成装置。
  2. 前記設定部は、前記像保持体上の前記画像領域が前記現像領域を通過する場合に、前記現像バイアスにおける前記直流成分の大きさを固定させる設定を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記設定部は、前記像保持体上の前記画像領域が前記現像領域を通過する場合に、前記現像バイアスにおける前記交流成分として、ピークトゥピーク値が前記基準値に設定された基準出力期間と、ピークトゥピーク値が前記特別値に設定された特別出力期間とを、交互に繰り返す設定を行うことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記設定部は、前記像保持体上で隣接する2つの前記画像領域の間に位置する画像間領域が前記現像領域を通過する場合に、前記現像バイアスにおける前記交流成分のピークトゥピーク値を、前記基準値よりも小さい値に設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 像保持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部と、
    前記像保持体と前記現像部との間に、直流成分に交流成分を重畳させた現像バイアスを供給する供給部と、
    前記現像バイアスにおける前記交流成分のピークトゥピーク値を予め決められた基準値に設定する第1モード、または、当該現像バイアスにおける当該交流成分のピークトゥピーク値を当該基準値と当該基準値よりも小さい特別値との間で変化させる第2モードに設定する設定部と
    を含む画像形成装置。
  6. 前記設定部は、前記第1モードおよび前記第2モードのそれぞれにおいて、前記現像バイアスにおける前記直流成分の大きさを固定させる設定を行うことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 像保持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部と、
    前記像保持体と前記現像部との間に、直流成分に交流成分を重畳させた現像バイアスを供給する供給部と、
    前記像保持体に形成される前記静電潜像の内容に応じて、前記現像バイアスにおける前記交流成分のピークトゥピーク値を、予め決められた基準値と当該基準値よりも小さい特別値との間で変更する変更部と
    を含む画像形成装置。
  8. 前記変更部は、前記静電潜像が写真画像に対応したものである場合に前記交流成分のピークトゥピーク値を前記基準値とし、当該静電潜像が文字画像に対応したものである場合に、当該交流成分のピークトゥピーク値を前記特別値とすることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記変更部は、前記静電潜像が写真画像に対応したものである場合に前記交流成分の周期を第1周期とし、当該静電潜像が文字画像に対応したものである場合に、当該交流成分のピークトゥピーク値を当該第1周期よりも短い第2周期とすることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
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