JP2017006021A - 素材用パン及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
減塩(低塩)もしくは無塩のパンとしては、例えば、特開2014−33646(特許文献1)が提案されている。
(1) グルテニンサブユニットの遺伝子型が少なくともグルテンの網目構造を密にするGlu-D1dを持ち、かつ、網目構造の量を増やすGlu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abの少なくともいずれかを持ち、さらに、Wxy−B1が欠損した小麦品種の小麦を製粉したベース小麦粉と、前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉とを用いて製造した素材用パンであって、
前記素材用パンは、前記ベース小麦粉と前記穀物粉を合わせた全穀物粉量の30〜90重量%が前記ベース小麦粉であり、さらに、食塩含有量が、0〜1重量%であり、無塩、低塩もしくは減塩である素材用パン。
(3) 前記素材用パンは、食塩含有量が、0〜0.5重量%である上記(1)または(2)に記載の素材用パン。
(4)前記素材用パンは、食塩含有量が、実質的に0重量%である上記(1)または(2)に記載の素材用パン。
(5) 前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉は、Glu-B3abを持たない穀物を製粉したものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の素材用パン。
(6) 前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉は、Glu-D1dを持たない穀物粉である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の素材用パン。
(7) 前記素材用パンに使用されるすべての小麦粉は、Wxy−B1が欠損した小麦品種の小麦を製粉した小麦粉である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の素材用パン。
(8) 前記素材用パンは、醸造酢を含有している上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の素材用パン。
(9) 前記素材用パンは、中種法により製造されたパンであり、かつ前記中種に前記ベース小麦粉は、中種における全穀物粉量の30重量%以上が前記ベース小麦粉である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の素材用パン。
(10) 前記ベース小麦粉は、グルテニンサブユニットの遺伝子型のGlu-B3abを備える小麦品種の小麦を製粉したものである上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の素材用パン。
(11) 前記素材用パンは、全穀物粉由来のタンパク質含有量が、11.5%以上である上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の素材用パン。
(12) グルテニンサブユニットの遺伝子型が少なくともグルテンの網目構造を密にするGlu-D1dを持ち、かつ、網目構造の量を増やすGlu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abの少なくともいずれかを持ち、さらに、Wxy−B1が欠損した小麦品種の小麦を製粉したベース小麦粉30〜90重量部と、前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉70〜10重量部と、所定量の水と、前記ベース小麦粉と前記全穀物粉の合計重量に対して、0〜1.25重量%となる食塩とを混合した中間生地を作成する中間生地作成工程と、最終パン生地全量の30重量%以上となるように添加した前記中間生地と、所定量の最終パン生地作成用穀物粉と、前記最終パン生地作成用穀物粉の重量に対して、0〜1.25重量%となる食塩と、水を少なくとも用いて最終パン生地を作成する最終パン生地作成工程とを有する素材用パンの製造方法。
(14) 前記最終パン生地は、食塩含有量が、0〜0.5重量%である上記(12)または(13)に記載の素材用パンの製造方法。
(15) 前記最終パン生地は、食塩含有量が、実質的に0重量%である上記(12)または(13)に記載の素材用パンの製造方法。
(16) 前記最終パン生地作成工程において、醸造酢を添加するものである上記(12)ないし(15)のいずれかに記載の素材用パンの製造方法。
(17) 前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉は、前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる小麦、小麦以外の穀物または塊茎類から製粉された炭水化物が70%以上の穀物粉である上記(12)ないし(16)のいずれかに記載の素材用パンの製造方法。
(18) 前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉は、Glu-B3abを持たない穀物を製粉したものである上記(12)ないし(17)のいずれかに記載の素材用パンの製造方法。
(19) 前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉は、Glu-D1dを持たない穀物粉である上記(12)ないし(18)のいずれかに記載の素材用パンの製造方法。
特に、この素材用パンは、ベース小麦粉と穀物粉を合わせた全穀物粉量の30〜90重量%が、ベース小麦粉であるので、食塩含有量が、0〜1重量%の無塩、低塩もしくは減塩パンであっても、十分にソフトであり、もっちりさを有し、良好な食感を備えている。
このため、上述した無塩、低塩もしくは減塩の素材用パンを容易かつ確実に製造することができる。
そして、素材用パンの食塩含有量が、0〜1重量%であり、特に、0〜0.5重量%であることが好ましい。より、好ましくは、0〜0.3重量%である。特に、好ましくは、実質的に0重量%である。
本発明の素材用パンの製造方法は、中間生地作成工程を有するいわゆる中種法を用いるものである。
本発明の素材用パンの製造方法は、グルテニンサブユニットの遺伝子型が少なくともグルテンの網目構造を密にするGlu-D1dを持ち、かつ、網目構造の量を増やすGlu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abの少なくともいずれかを持ち、さらに、Wxy−B1が欠損した小麦品種の小麦を製粉したベース小麦粉30〜90重量部と、ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉70〜10重量部と、ベース小麦粉と全穀物粉の合計重量に対して、0〜1.25重量%となる食塩と水を少なくとも混合した中間生地を作成する中間生地作成工程と、最終パン生地全量の30重量%以上となるように添加した中間生地と、所定量の最終パン生地作成用穀物粉と、最終パン生地作成用穀物粉の重量に対して、0〜1.25重量%となる食塩と、水を少なくとも用いて最終パン生地を作成する最終パン生地作成工程とを少なくとも行うものである。
中間生地作成工程は、中間生地混捏工程と、中間生地発酵工程を行うことが好ましい。中間生地混捏工程では、グルテニンサブユニットの遺伝子型が少なくともグルテンの網目構造を密にするGlu-D1dを持ち、かつ、網目構造の量を増やすGlu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abの少なくともいずれかを持ち、さらに、Wxy−B1が欠損した小麦品種の小麦を製粉したベース小麦粉30〜90重量部と、ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉70〜10重量部と、所定量の水と、ベース小麦粉と全穀物粉の合計重量に対して、0〜1.25重量%となる食塩、所定量のイーストとからなる原料を一緒にミキサーに投入して、混捏することにより行われる。なお、ベース小麦粉とおよび穀物粉は、上述した通りである。
そして、中間生地混捏工程にて形成された混捏物を所定条件にて、所定時間発酵することにより、中間生地が作成される。
最終パン生地作成工程では、最終パン生地混捏工程と、最終パン生地発酵工程が行われる。
最終パン生地混捏工程は、最終パン生地全量の30重量%以上となるように添加した中間生地と、所定量の最終パン生地作成用穀物粉と、最終パン生地作成用穀物粉の重量に対して、0〜1.25重量%となる食塩と、水と、イーストとを少なくとも用いて、それら原料を一緒にミキサーに投入して混合(混捏)することにより行われる。また、上記原料には、醸造酢、イーストフード、酸化剤、生地改良剤、乳化剤、糖類、脱脂粉乳、油脂、乳製品、レーズン、大豆や小豆等の豆由来の製パン資材等から選択された1種類または2種類以上のものを適宜添加してもよい。
食塩を添加しない通常の強力粉生地は、生地が粘着性を増し、ベタついて作業性が悪化したが、この最終パン生地作成工程では、食塩を十分量添加した通常強力粉生地と同等以上に粘着性を抑制し、作業性は良好であった。また、食塩を添加しない通常の強力粉生地では、生地の弾力、伸展性が悪化し、成形時に生地がダレてしまったり、生地を伸ばしたときにダメージを受けやすいものであった。しかし、上記の最終パン生地作成工程に作成された生地は、生地弾力、伸展性が強化され、ダレにくく、十分な伸展性を有するものであった。
そして、得られた焼成パンは、通常の強力粉と同程度のボリュームを有し、ソフトさ、もっちりさを備え、良好な食感を有していた。また、醸造酢を添加することにより、味と日持ちに関して改善効果が確認された。
(実施例および比較例)
本発明の製造方法を用いて食パン状の素材用パンを製造した例である。製パン実験は、以下の中間生地作成(混捏、発酵)、最終生地作成(混捏、発酵)、焼成工程についてそれぞれ以下の条件で製パン実験を行った。
中間生地の調製は、表1ないし表5および下記穀物粉内容に示す配合にて行い、混捏は、以下に示す条件で行った。
中種生地ミキシング条件・捏上温度・中種生地発酵条件
25コート竪型ミキサーを用い、低速で2分、中高速で2分
捏上温度24℃
中間生地発酵27℃、4時間
(1)実施例1a,1b,1c
穀物粉内容A:小麦品種ゆめちから(タンパク質含量12.9%)30%+強力粉(タンパク質含量12.4%)70%
ここで使用したゆめちからは、グルテニンサブユニットの遺伝子型として、Glu-D1dとGlu-B3abを持ち、Wxy−B1が欠損するものである。また、ここで使用した強力粉は、グルテニンサブユニットの遺伝子型として、Glu-D1dを持ち、かつ、Glu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abのいずれも持たないものであった。
穀物粉内容B:小麦品種ゆめちから(タンパク質含量12.9%)75%+薄力粉(タンパク質含量4.5%)
ここで使用した薄力粉は、グルテニンサブユニットの遺伝子型として、Glu-D1d、Glu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abのいずれも持たないものであった。
穀物粉内容C:小麦品種ゆめちから(タンパク質含量13.8%)50%+中力粉(タンパク質含量9.4%)
ここで使用した中力粉は、グルテニンサブユニットの遺伝子型として、Glu-D1dは、持たないが、Glu-B3gを持つものであった。
穀物粉内容D:小麦品種ゆめちから(タンパク質含量13.8%)90%+浮き粉(タンパク質含量0.2%)10%
ここで使用した浮き粉は、グルテニンサブユニットの遺伝子型として、Glu-D1d、Glu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abのいずれも持たないものであった。
穀物粉内容C(実施例3a,3b,3cと同じ):小麦品種ゆめちから(タンパク質含量12.9%)50%+中力粉(タンパク質含量9.4%)
そして、この実施例では、酸度が全穀物粉に対して5aおよび5bは0.07重量%,5cは0.05重量%になるよう醸造酢を最終パン生地作成工程で添加した。
ここで使用した中力粉は、グルテニンサブユニットの遺伝子型として、Glu-D1dを持たず、Glu-B3gを持つものであった。
強力粉(タンパク質含量12.4%)100%(小麦品種ゆめちから0%)
ここで使用した強力粉は、グルテニンサブユニットの遺伝子型として、Glu-D1dを持ち、かつ、Glu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abのいずれも持たないものであった。
穀物粉内容F:小麦品種ゆめちから(タンパク質含量12.9%)20+強力粉(タンパク質含量12.4%)80%
ここで使用した強力粉は、グルテニンサブユニットの遺伝子型として、Glu-D1dを持ち、かつ、Glu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abのいずれも持たないものであった。
穀物粉内容G:小麦品種、銀河のちから(タンパク質含量11.4%)30%+強力粉(タンパク質含量12.4%)70%
銀河のちからは、Glu-D1d、Glu-B3g、Wxy−B1を持ち、Glu-B3ab、Glu-A3fのいずれも持たないものであった。また、ここで使用した強力粉は、グルテニンサブユニットの遺伝子型として、Glu-D1dを持ち、かつ、Glu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abのいずれも持たないものであった。
穀物粉内容H:小麦品種、ハナマンテン(タンパク質含量10.5%)30%+強力粉(タンパク質含量12.4%)70%
ハナマンテンは、Glu-D1d、Glu-B3g、Wxy−B1を持ち、Glu-B3ab、Glu-A3fのいずれも持たないものであった。ここで使用した強力粉は、グルテニンサブユニットの遺伝子型として、Glu-D1dを持ち、かつ、Glu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abのいずれも持たないものであった。
最終生地の調製は表1ないし表5に示す配合で以下に示す条件で調製を行った。
本捏ミキシング条件・捏上温度
25コート竪型ミキサーを用いて、最適ミキシングまでミキシングを行った。
捏上温度27℃
発酵、焼成条件
フロアタイム:30℃、15分
分割、丸め:山形食パン 生地量430g
角型食パン 生地量230g
上記生地重量になるよう、手分割し丸めた。
ベンチタイム:30℃、18分
成形:モルダーにて棒状に成形し、山形食パンは棒状のままワンローフ型に生地を1つ入れ、角型食パンはU字に折りたたんで3斤型に生地を6つ入れた。
最終発酵:38℃、湿度85%、角型食パンの生地が型下3.0cmになるまで発酵させ焼成型に蓋をし、山形食パンと同時にオーブンに入れた。
2)焼成・冷却工程
焼成:上火 190℃ 下火 210℃ 山形食パン 25分
角型食パン 35分
冷却:室温で90分放冷後、ビニール袋で包装し、20℃の恒温庫で保管した。
◎:非常に良好、○:良好、△:やや劣る、×:劣る
パン中の食塩含有量(重量%)は、以下の式より算出した値の小数点第二位を四捨五入することで得た。
食塩含有量(重量%)=製パン実験に使用した食塩重量(g)/製パン実験に使用した全原料重量(g)×焼成前生地重量(g)/焼成後パン重量(g)×100
結果として、実施例3a,3b,3cでは、一般生菌数が10000個以上/1gパンであり、一般生菌数過多により日持ちの判定は×となったが、実施例5a,5b,5cは、200個/1gパンであり日持ちの判定は○であった。よって、醸造酢を添加することにより、日持ちがよくなることがわかり、減塩、無塩による制菌性の低下を補強できることがわかった。
Claims (19)
- グルテニンサブユニットの遺伝子型が少なくともグルテンの網目構造を密にするGlu-D1dを持ち、かつ、網目構造の量を増やすGlu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abの少なくともいずれかを持ち、さらに、Wxy−B1が欠損した小麦品種の小麦を製粉したベース小麦粉と、前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉とを用いて製造した素材用パンであって、
前記素材用パンは、前記ベース小麦粉と前記穀物粉を合わせた全穀物粉量の30〜90重量%が前記ベース小麦粉であり、さらに、食塩含有量が、0〜1重量%であり、無塩、低塩もしくは減塩であることを特徴とする素材用パン。 - 前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉は、前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる小麦、小麦以外の穀物または塊茎類から製粉された炭水化物が70%以上の穀物粉である請求項1に記載の素材用パン。
- 前記素材用パンは、食塩含有量が、0〜0.5重量%である請求項1または2に記載の素材用パン。
- 前記素材用パンは、食塩含有量が、実質的に0重量%である請求項1または2に記載の素材用パン。
- 前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉は、Glu-B3abを持たない穀物を製粉したものである請求項1ないし4のいずれかに記載の素材用パン。
- 前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉は、Glu-D1dを持たない穀物粉である請求項1ないし5のいずれかに記載の素材用パン。
- 前記素材用パンに使用されるすべての小麦粉は、Wxy−B1が欠損した小麦品種の小麦を製粉した小麦粉である請求項1ないし6のいずれかに記載の素材用パン。
- 前記素材用パンは、醸造酢を含有している請求項1ないし7のいずれかに記載の素材用パン。
- 前記素材用パンは、中種法により製造されたパンであり、かつ前記中種に前記ベース小麦粉は、中種における全穀物粉量の30重量%以上が前記ベース小麦粉である請求項1ないし8のいずれかに記載の素材用パン。
- 前記ベース小麦粉は、グルテニンサブユニットの遺伝子型のGlu-B3abを備える小麦品種の小麦を製粉したものである請求項1ないし9のいずれかに記載の素材用パン。
- 前記素材用パンは、全穀物粉由来のタンパク質含有量が、11.5%以上である請求項1ないし10のいずれかに記載の素材用パン。
- グルテニンサブユニットの遺伝子型が少なくともグルテンの網目構造を密にするGlu-D1dを持ち、かつ、網目構造の量を増やすGlu-B3b、Glu-B3gおよびGlu-B3abの少なくともいずれかを持ち、さらに、Wxy−B1が欠損した小麦品種の小麦を製粉したベース小麦粉30〜90重量部と、前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉70〜10重量部と、所定量の水と、前記ベース小麦粉と前記全穀物粉の合計重量に対して、0〜1.25重量%となる食塩とを混合した中間生地を作成する中間生地作成工程と、最終パン生地全量の30重量%以上となるように添加した前記中間生地と、所定量の最終パン生地作成用穀物粉と、前記最終パン生地作成用穀物粉の重量に対して、0〜1.25重量%となる食塩と、水を少なくとも用いて最終パン生地を作成する最終パン生地作成工程とを有することを特徴とする素材用パンの製造方法。
- 最終パン生地作成工程における前記最終パン生地作成用穀物粉は、前記ベース小麦粉を0〜90重量部、前記穀物粉を100〜10重量部配合したものである請求項12に記載の素材用パンの製造方法。
- 前記最終パン生地は、食塩含有量が、0〜0.5重量%である請求項12または13に記載の素材用パンの製造方法。
- 前記最終パン生地は、食塩含有量が、実質的に0重量%である請求項12または13に記載の素材用パンの製造方法。
- 前記最終パン生地作成工程において、醸造酢を添加するものである請求項12ないし15のいずれかに記載の素材用パンの製造方法。
- 前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉は、前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる小麦、小麦以外の穀物または塊茎類から製粉された炭水化物が70%以上の穀物粉である請求項12ないし16のいずれかに記載の素材用パンの製造方法。
- 前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉は、Glu-B3abを持たない穀物を製粉したものである請求項12ないし17のいずれかに記載の素材用パンの製造方法。
- 前記ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉は、Glu-D1dを持たない穀物粉である請求項12ないし18のいずれかに記載の素材用パンの製造方法。
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