JP2017005487A - ディジタル温度電圧補償型発振器 - Google Patents

ディジタル温度電圧補償型発振器 Download PDF

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Abstract

【課題】環境温度の変化のみならず、電源電圧の変化に対しても、高精度な補償が可能なディジタル温度電圧補償型発振器を提供する。
【課題の解決手段】ディジタル温度電圧補償型発振器は、第1の周波数制御電圧Vcにより第1の発振周波数fxを生成する電圧制御型発振器1と、温度特性及び電源電圧特性が異なり第2,第3の発振周波数f1,f2を生成する各温度電圧センサ2a,2bと、第2,第3の発振周波数f1,f2に基づく周波数カウントデータF1,F2を生成する周波数カウントデータ生成部3と、第1の発振周波数fxの環境温度及び電源電圧の変化に対する補償をする温度電圧補償ディジタルデータFXCを各周波数カウントデータF1,F2、第2の周波数制御電圧、第1の発振周波数fxの関係から導いた多項式近似式で生成する温度電圧補償回路4と、温度電圧補償ディジタルデータFXCをアナログ変換した第1の周波数制御電圧Vcを出力するD/A変換器7を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディジタル化した温度情報、電源電圧情報に基づいて温度変化、電源電圧変化による発振周波数の変動を補償するディジタル温度電圧補償型発振器に関する。
従来から、各種の温度補償発振器が知られているが、ディジタル温度補償発振器としては、温度による発振周波数の変化が大きい温度センサを用い、温度センサによって検知された外部の温度変化情報をディジタル制御回路によってディジタルコード化するとともに、この温度ディジタルコードを基にディジタル温度補償回路によって生成されたディジタル温度補償コードをD/A変換器によってアナログ信号に変換して温度補償電圧(周波数制御電圧)を生成し、この温度補償電圧を周波数制御端子に入力して電圧制御型発振器の発振周波数を制御するようにした構成が知られている(特許文献1)。
また、温度による発振周波数の変化が大きい温度センサとして、リングオシレータを用いることも知られている。例えば、温度変化によってその内部電流量を変化させ、第1及び第2バイアス信号を発生する第1バイアス部と、温度変化に関係なくその内部電流が一定であり、第3及び第4バイアス信号を発生する第2バイアス部と、第1及び第2バイアス信号に応答して第1クロック信号を発生する第1リングオシレータと、第3及び第4バイアス信号に応答して第2クロック信号を発生する第2リングオシレータと、第1クロック信号の一つのパルスをラッチしてワンショットパルスを発生するワンショットパルス発生部と、ワンショットパルス幅を第2クロック信号のパルスとしてカウントして温度コードを発生するカウンタと、を備える温度センサである(特許文献2)。
特開昭64−73823号公報 特開2007−187659号公報
これらの従来の温度センサは、温度変化にのみ着目しており、電源電圧の変化には何ら考慮していない。しかしながら、従来の温度センサは、電源電圧が変動すると、電流源も変動するため、その出力周波数が電圧依存性を有するものであり、電源電圧が変動した場合には正確な温度を検出できないものである。また、電圧制御型発振器も電源電圧に対し周波数が変動する。このため、電圧制御型発振器で生成する発振周波数の環境温度及び電源電圧に対する変化を補償するための高精度な温度補償データを得ることができず、前記電圧制御型発振器で生成する発振周波数を安定して維持できないという問題がある。
ところで、温度センサにリングオシレータを使用する場合には、ディジタル温度補償発振器を使用する環境温度の変化にともなう当該発振器を設けたIC内部の温度変化により、リングオシレータの発振周波数が大きく変化することを利用して、発振周波数からIC内部温度(以下単に「内部温度」という。)を求めることができると考えられる。例えば、リングオシレータの発振周波数を所定時間カウントして、ディジタル温度データを取得し、このデータからディジタル温度補償データを作成し、D/A変換器でアナログ信号に変換したうえ電圧制御型発振器へ入力する構成が考えられるが、この場合にもリングオシレータの電源電圧変動による周波数依存が大きく、精度の高い温度計測は困難である。
ここで、温度特性及び電源電圧特性が異なる2つのリングオシレータを用意し、発振周波数について内部温度及び電源電圧を用いた2元連立方程式を立て、これを解くことで内部温度と電源電圧を求めれば、電源電圧の変動にも対応した低ノイズで、高分解能な温度補償が可能となる。しかしながら、前記2元連立方程式を立てるには、内部温度、電源電圧の真値を把握する必要があり、真値を測定する原器が必要となるが、この原器をIC内部に持つことは困難である一方、原器を外部に持った場合には、IC内部と、これと環境が異なる外部の原器との相関を、要求される精度内で得ることは極めて困難であるという問題がある。
また、内部温度、電源電圧の真値を把握した場合でも、電圧制御型発振器の周波数制御電圧が変化すると、電圧制御型発振器の発振周波数の温度特性や電源電圧特性は変化するものである。したがって、周波数制御電圧の変化に伴う発振周波数の温度特性や電源電圧特性の変化を把握しなければ、高精度な周波数補償を行うことができないという問題もある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、温度変化のみならず、電源電圧の変化も検出する一対の温度電圧センサ、例えば2つのリングオシレータを用いて、これらリングオシレータの発振周波数に対する電圧制御型発振回路の発振周波数を把握することで、内部温度と電源電圧を求めることなく、電圧制御型発振回路の発振周波数を安定化(補償)するとともに、電圧制御型発振回路の周波数制御電圧の変化に伴う発振周波数の温度特性や電源電圧特性の変化を把握することにより、周波数制御電圧の変化にも対応した正確な温度情報に基づいた温度電圧補償ディジタルデータを生成し、電圧制御型発振回路の発振周波数の高精度な安定化(補償)が可能なディジタル温度電圧補償型発振器を提供するところにある。
前記目的を達成するために本発明の請求項1に係るディジタル温度電圧補償型発振器は、環境温度及び電源電圧の変化によって周波数が変化する第1の発振周波数fxを生成するとともに第1の周波数制御電圧Vcによって前記発振周波数fxの制御が可能な電圧制御型発振器1と、前記環境温度の変化に対して前記電圧制御型発振器1の第1の発振周波数fxよりも変化率が大きい第2の発振周波数f1を生成する温度電圧センサ2aと、前記電源電圧の変化に対して前記電圧制御型発振器1の第1の発振周波数fxよりも変化率が大きい第3の発振周波数f2を生成する温度電圧センサ2bからなる、互いの温度特性及び電源電圧特性が異なる前記環境温度の変化及び電源電圧の変化を検出する一対の温度電圧センサ2a,2bと、この一対の温度電圧センサ2a,2bの第2及び第3の発振周波数f1,f2を所定時間カウントして第2及び第3の発振周波数f1,f2に基づく周波数カウントデータF1,F2を生成する周波数カウントデータ生成部3と、前記電圧制御型発振器1で生成する第1の発振周波数fxの環境温度及び電源電圧の変化に対する補償をするための温度電圧補償ディジタルデータFXCを、前記各周波数カウントデータF1,F2、第2の周波数制御電圧、前記第1の発振周波数fxの関係から導いた多項式近似式で生成する温度電圧補償回路4と、前記温度電圧補償ディジタルデータFXCをアナログ電圧で表される前記第1の周波数制御電圧Vcに変換して前記電圧制御型発振器1に出力するD/A変換器7とを有し、前記第2の周波数制御電圧は、前記多項式近似式を求める際の、前記第1の発振周波数fxによらない任意に生成する電圧であることを特徴としたものである。
ここで、図6に基づいて、本発明における温度電圧補償ディジタルデータFXCによる温度電圧補償の原理について説明する。電圧制御型発振器1の第1の発振周波数fxは、環境温度と電源電圧によって変化する。一方、一対の温度電圧センサ2a,2bの第2及び第3の発振周波数f1,f2は、前記第1の発振周波数fxと同様に、環境温度変化と電源電圧変化により周波数変動を生じる。そして、前記発振周波数f1,f2が使用領域において極を持たなければ、前記発振周波数f1,f2から環境温度及び電源電圧は一義的に定まる。
すなわち、環境温度をT、電源電圧をVとし、温度電圧センサ2a,2bの発振周波数f1,f2に基づく周波数カウントデータであるディジタルデータをF1,F2とすると、F1,F2はT,Vの関数であるから次のように表される。
F1=g1(T,V) (1)
F2=g2(T,V) (2)
また、電圧制御型発振回路1の発振周波数fxもT,Vの関数であるから次のように表される。
fx=gx(T,V) (3)
ここで、一対の温度電圧センサ2a,2bの出力から上記(1),(2)式の連立方程式を解くと、TとVが求められる。
T=h1(F1,F2) (4)
V=h2(F1,F2) (5)
よって、(3)式は次のように表される。
fx=gx(T,V)
=gx(h1(F1,F2),h2(F1,F2))
=f (F1,F2)
したがって、fxはF1,F2の関数として表すことができる。
このように、環境温度及び電源電圧で表される前記発振周波数fxを、前記発振周波数f1,f2を変数として表すことができるので、前記発振周波数fxの補償量である温度電圧補償ディジタルデータFXCも発振周波数f1,f2で表すことができる。そして、この補償量を発振周波数fxから差し引けば、環境温度と電源電圧に対して一定の周波数を得ることができる。なお、カウントデータ生成部3におけるカウント時間をtとすると、F1=f1×t、F2=f2×tである(図3参照)。
ところが、図7に示すように、電圧制御型発振器1に入力する第1の周波数制御電圧Vc(以下単に「周波数制御電圧Vc」という。)が変化すると、前記電圧制御型発振器1の発振周波数fxの温度特性や電源電圧特性が変化してしまうため、図6に示す発振周波数fxの曲面形状が変化し、前記発振周波数fxに対する温度電圧補償が困難になる。前記周波数制御電圧Vcの変化に対応した前記発振周波数fxの補償量を求めるには、上述した温度電圧補償に加えて、前記周波数制御電圧Vcも加味した温度電圧補償を行うことが必要である。このため、本発明では、周波数制御電圧Vcの変化も考慮して温度電圧補償ディジタルデータFXCを求めるものである。
そして、温度電圧補償ディジタルデータFXCを求めるための多項式近似式の演算に必要な係数は、次のようにして求める。すなわち、ディジタル温度電圧補償型発振器を恒温槽内に配置して、環境温度を変化させつつ、電源電圧を変化させながら、第2の周波数制御電圧を変えた時の、この第2の周波数制御電圧と、周波数カウントデータF1,F2と、発振周波数fxの関係を示すデータを採取し、このデータを基に最小二乗法を用いて発振周波数fxが所望の周波数となるような係数を求めるものである。なお、前記第2の周波数制御電圧はアナログ電圧なので、これに代えて、周波数制御電圧Vcを生成する温度電圧補償ディジタルデータFXCを変えた時の、温度電圧補償ディジタルデータFXCと、周波数カウントデータF1,F2と、発振周波数fxの関係を示すデータを採取し、このデータを基に最小二乗法を用いて発振周波数fxが所望の周波数となるような係数を求めてもよい。
このように、本発明の請求項1に係るディジタル温度電圧補償型発振器は、第1の発振周波数fx及び一定の周波数を得るために前記fxから差し引くための温度電圧補償ディジタルデータFXCと第2及び第3の発振周波数f1,f2との関係に着目し、さらに周波数制御電圧Vcの変化も考慮して、環境温度と電源電圧の値を求めることなく、各発振周波数f1,f2を所定時間カウント(所定時間でのf1,f2のサイクル数をカウント)してなる各周波数カウントデータF1,F2と、第2の周波数制御電圧と発振周波数fxの関係を用いて温度電圧補償ディジタルデータFXCを求めることを特徴とする。したがって、環境温度と電源電圧とを求めないので、真値を把握する必要がなくなり、精度向上に繋がるという利点がある。また、環境温度と電源電圧を求める演算回路が不要になるという付随的な利点もある。
また、前記目的を達成するために本発明の請求項2に係るディジタル温度電圧補償型発振器は、前記請求項1発明の構成において、前記一対の温度電圧センサは温度依存性が高い第1のリングオシレータ2aと電源電圧依存性が高い第2のリングオシレータ2bからなる一方、前記温度電圧補償回路4は温度電圧補償演算回路41を備え、前記周波数カウントデータ生成部3は、各別のカウンタ32a,32bによって前記電圧制御型発振器1から供給される基準クロック信号fgで設定されるカウント時間tで前記各リングオシレータ2a,2bの発振周波数f1,f2をカウントして、前記各発振周波数f1,f2にそれぞれ対応する各周波数カウントデータF1,F2を生成し、前記温度電圧補償演算回路41は、あらかじめメモリ42に格納された各周波数カウントデータF1,F2と第1の発振周波数fxに係る多項式近似式の各係数を呼び出して、温度電圧補償ディジタルデータFXCを演算するものである。
さらに、前記目的を達成するために本発明の請求項3に係るディジタル温度電圧補償型発振器は、前記請求項2発明の構成において、前記温度電圧補償回路4は、前記温度電圧補償演算回路41に加えて残差データ補間回路43を備え、この残差データ補間回路43は、多項式近似後の残差を補償するための残差補正データ(多項式近似で表現できない高次成分のことで個体差を意味する)に対して、ディジタル温度電圧補償型発振器の環境温度範囲内及び電源電圧変化範囲内の離散する環境温度及び電源電圧で頂点データなどの変化点を抽出し、この抽出した残差補正データを前記残差データ補間回路43のメモリ44にあらかじめ格納しておき、この格納している残差補正データに基づいて、曲面補間法または平面補間法によって前記周波数カウントデータF1,F2における残差補正データFiを求め、その結果を前記温度電圧補償ディジタルデータFXCに加算して、残差補正した温度電圧補償ディジタルデータVcd1とするものである。
図8は上述した温度電圧補償の手順と、電圧制御型発振器1の発振周波数fxの周波数偏差の関係を示すものである。図8(a)は前記電圧制御型発振器1の周波数温度電源電圧特性の一例を示すもので、図8(b)に示す第1段階の温度電圧補償である多項式近似式で求めた温度電圧補償ディジタルデータFXCで補償した(多項式フィッテイング)後には、図8(c)に示す周波数偏差となる。図8(d)は前記温度電圧補償ディジタルデータFXCと多項式近似後の残差を補償するための残差補正データFiを示すもので、この残差補正データFiを用いて第2段階の温度電圧補償である前記温度電圧補償ディジタルデータFXCの残差補正を行った後には、図8(e)に示す周波数偏差となる。なお、図8(c)及び(e)は、環境温度25℃、電源電圧3.3V時の周波数で正規化したものである。
本発明の請求項1に係るディジタル温度電圧補償型発振器によれば、温度測定に加えて、逐次変動する電源電圧も測定する、温度特性及び電圧特性の異なる一対の温度電圧センサを備えるので、温度変動のみならず電源電圧変動にも対応するとともに、電圧制御型発振器の周波数制御電圧の変化にも対応した温度電圧補償ディジタルデータを得ることができ、極めて安定した発振周波数を維持することができるという効果を奏する。
本発明の請求項2に係るディジタル温度電圧補償型発振器によれば、前記請求項1発明の奏する効果に加え、一対の温度電圧センサとしてリングオシレータを用いることによって、高感度に温度依存及び電圧依存をキャンセルするシステムを提供することが可能となり、より高精度の温度電圧補償ディジタルデータを得ることができるという効果を奏する。
本発明の請求項3に係るディジタル温度電圧補償型発振器によれば、前記請求項2発明の奏する効果に加えて、残差補正データ、すなわち個体差を考慮することによって、極めて高精度の温度電圧補償ディジタルデータを得ることができるという効果を奏する。
本発明に係るディジタル温度電圧補償型発振器の一実施形態の全体構成を示すブロック図。 同じく一対のリングオシレータの回路図。 同じく一対のリングオシレータの出力と基準クロック信号の関係を示す波形図。 同じく抽出した残差補正データを示す説明図。 同じくドロネー三角形を用いた平面補間の説明図。 本発明の温度電圧補償の原理を示す説明図。 同じく発振周波数制御電圧の変化も考慮した温度電圧補償の原理を示す説明図。 同じく温度電圧補償による周波数偏差の状態を示す説明図。
まず、添付図面の図1に基づいて、本発明に係るディジタル温度電圧補償型発振器の全体構成を説明する。ディジタル温度電圧補償型発振器は、電圧制御型発振器1と、一対の温度電圧センサたるリングオシレータ2a,2bと、周波数カウントデータ生成部3と、温度電圧補償回路4と、ΔΣモジュレータ5と受動型4段LPF6からなるD/A変換器7を備えている。また、回路外部から必要に応じて、アナログ信号である外部制御電圧EVCが入力端子106からA/D変換器102に供給されるよう構成されている。このディジタル温度電圧補償型発振器は、電圧制御型発振器1の後述する外付けの水晶振動子11を除いて、半導体ICに内蔵され、内部電源電圧VAは外部電源を安定化させる安定化電源100から供給される。したがって、前記各リングオシレータ2a,2bが検出するのは環境温度の変化にともない変化する前記半導体ICの内部温度であり、検出する電源電圧は前記内部電源電圧VAである。
また、外部制御電圧EVCが供給されると、A/D変換器102でディジタル信号Vcd2に変換されて加算器104に入力され、温度電圧補償回路4から出力された温度電圧補償ディジタルデータVcd1と加算されて、前記加算器104からディジタル信号Vcdが出力される。このディジタル信号Vcdは後述するように、最終的な温度電圧補償ディジタルデータであり、外部制御電圧EVCが供給されない場合は、前記温度電圧補償ディジタルデータVcd1と同一である。最終的な温度電圧補償ディジタルデータVcdはD/A変換器7に入力し、アナログ信号に変換されて周波数制御電圧Vcとなり、電圧制御型発振器1の発振周波数fxを制御するものである。
電圧制御型発振器1の電圧制御型発振回路12は公知の構成で、外付けの水晶振動子11を有している。この電圧制御型発振器1は、内部温度及び内部電源電圧VAの変化に対して周波数が変化する第1の発振周波数fxを生成するとともに、受動型4段LPF6から出力される周波数制御電圧Vcによって前記第1の発振周波数fxの制御が可能な発振信号を生成するものである。この生成された前記第1の発振周波数fxを有する発振信号は、バッファ8に出力されて、分周回路9を経て制御回路31に基準クロック信号fg(図3参照)として入力する一方、前記バッファ8からバッファ10を介して外部に出力される。
第1及び第2のリングオシレータ2a,2bは、インバータを奇数個リング状に接続してなるもので、高感度で互いの発振周波数の温度特性及び電圧特性が異なる。図2(a)に示すように、第1のリングオシレータ2aは、電流源を介して内部電源電圧VAに接続されて電流駆動するもので、内部温度依存性が高いものであり、図2(b)に示すように、第2のリングオシレータ2bは、内部電源電圧VAに接続されて電圧駆動するもので、内部電源電圧依存性が高いものである。そして、リングオシレータ2aは、内部温度の変化に対して前記電圧制御型発振器1で生成された第1の発振周波数fxよりも変化率が大きい、第2の発振周波数f1を生成し、リングオシレータ2bは、内部電源電圧VAの変化に対して前記電圧制御型発振器1で生成された第1の発振周波数fxよりも変化率が大きい、第3の発振周波数f2を生成するものである。この生成された前記第2及び第3の発振周波数f1,f2を有する発振信号は、周波数カウントデータ生成部3に出力される。
周波数カウントデータ生成部3は、制御回路31と、この制御回路31の制御信号で動作制御される第1及び第2のカウンタ32a,32bとからなる。前記第1のカウンタ32aは第1のリングオシレータ2aで生成された第2の発振周波数f1をカウントし、前記第2のカウンタ32bは第2のリングオシレータ2bで生成された第3の発振周波数f2をカウントする。図3に示すように、これらカウントするためのカウント時間tは制御回路31に入力する電圧制御型発振器1の発振周波数fxを分周した基準クロック信号fgで設定される各カウンタ32a,32bのゲート時間であり、各発振周波数f1,f2のカウントは立ち上がりエッジで行う。前記制御回路31は、各発振周波数f1,f2をカウントしてなるデータに基づいて、各リングオシレータ2a,2bが検出した内部温度及び内部電源電圧VAに対応した周波数カウントデータF1,F2を生成するもので、F1=f1×t、F2=f2×tである。そして、この周波数カウントデータF1、F2は、前記制御回路31から温度電圧補償回路4に出力される。
温度電圧補償回路4は、温度電圧補償演算回路41と残差データ補間回路43と各メモリ42、44とからなり、電圧制御型発振器1で生成する第1の発振周波数fxの内部温度、内部電源電圧VA及び周波数制御電圧Vcに応じた変化を補償するための温度電圧補償ディジタルデータVcd1を生成するものである。この温度電圧補償ディジタルデータVcd1は、内部電源電圧VA及び周波数制御電圧Vcの各変化分も含んだ温度ドリフトによる前記電圧制御型発振器1の発振周波数fxの変化をキャンセルするための補正分であるディジタルデータである。そして、温度電圧補償回路4は、温度電圧補償演算回路41において多項式近似式で求めた補正データである温度電圧補償ディジタルデータFXC(以下「第1次温度電圧補償ディジタルデータFXC」という。)に、この第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCと本来補償すべき補正データとの残差分である、残差データ補間回路43で求めた残差補正データFiを加算器45で加えて、温度電圧補償ディジタルデータVcd1を生成する。
上述した残差補正データFiは、残差の頂点データなどの変化点を抽出した残差補正データと、これら抽出した残差補正データだけでは特定できないため曲面補間または平面補間によって求める残差補正データとがある。そして、メモリ42にはあらかじめ、第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCを求めるための多項式近似式の演算に必要な係数が格納される一方、メモリ44にはあらかじめ、抽出した残差補正データと、曲面補間または平面補間に必要な残差補正データが格納されている。
ここで、第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCの生成について説明する。第1及び第2のリングオシレータ2a,2bの出力は、それぞれカウンタ32a、32bに入力して、図3に示すように、電圧制御型発振器1の発振周波数fxを分周した基準クロック信号fgに基づいて制御回路31で設定されたカウント時間tでそれぞれの発振周波数f1、f2がカウントされ、制御回路31で周波数カウントデータF1,F2が生成される。前記カウント時間tは、基準クロック信号fgに基づいて設定されるため、内部温度及び内部電源電圧VAに対して数十ppm程度しか変動しないのに対して、前記発振周波数f1,f2は各リングオシレータ2a,2bが高感度なため、数パーセントと桁違いに大きく変動する。したがって、前記カウント時間tの変動はほぼないものとして扱うことができる。ここで、F1=f1×t、F2=f2×tである。
第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCは、電圧制御型発振器1の使用環境温度範囲が−40〜105℃の範囲において、誤差の目標値が±200ppbであれば、周波数カウントデータF1,F2、電圧制御型発振器1の発振周波数fxの次の多項式で近似することができる。
FXC=A000+B100・F1+B200・F1+B300・F1+B400・F1+B500・F1+B600・F1+B700・F1+B800・F1+B010・F2+B110・F1・F2+B210・F1・F2+B310・F1・F2+B410・F1・F2+B510・F1・F2+B610・F1・F2+B710・F1・F2+B020・F2+B120・F1・F2+B220・F1・F2+B320・F1・F2+B420・F1・F2+B520・F1・F2+B620・F1・F2+B030・F2+B130・F1・F2+B230・F1・F2+B330・F1・F2+B430・F1・F2+B530・F1・F2+B040・F2+B140・F1・F2+B240・F1・F2+B340・F1・F2+B440・F1・F2+B050・F2+B150・F1・F2+B250・F1・F2+B350・F1・F2+B060・F2+B160・F1・F2+B260・F1・F2+B070・F2+B170・F1・F2+B080・F2+B101・F1・fx+B201・F1・fx+B301・F1・fx+B401・F1・fx+B501・F1・fx+B601・F1・fx+B701・F1・fx+B801・F1・fx+B011・F2・fx+B111・F1・F2・fx+B211・F1・F2・fx+B311・F1・F2・fx+B411・F1・F2・fx+B511・F1・F2・fx+B611・F1・F2・fx+B711・F1・F2・fx+B021・F2・fx+B121・F1・F2・fx+B221・F1・F2・fx+B321・F1・F2・fx+B421・F1・F2・fx+B521・F1・F2・fx+B621・F1・F2・fx+B031・F2・fx+B131・F1・F2・fx+B231・F1・F2・fx+B331・F1・F2・fx+B431・F1・F2・fx+B531・F1・F2・fx+B041・F2・fx+B141・F1・F2・fx+B241・F1・F2・fx+B341・F1・F2・fx+B441・F1・F2・fx+B051・F2・fx+B151・F1・F2・fx+B251・F1・F2・fx+B351・F1・F2・fx+B061・F2・fx+B161・F1・F2・fx+B261・F1・F2・fx+B071・F2・fx+B171・F1・F2・fx+B081・F2・fx+B102・F1・fx+B202・F1・fx+B302・F1・fx+B402・F1・fx+B502・F1・fx+B602・F1・fx+B702・F1・fx+B802・F1・fx+B012・F2・fx+B112・F1・F2・fx+B212・F1・F2・fx+B312・F1・F2・fx+B412・F1・F2・fx+B512・F1・F2・fx+B612・F1・F2・fx+B712・F1・F2・fx+B022・F2・fx+B122・F1・F2・fx+B222・F1・F2・fx+B322・F1・F2・fx+B422・F1・F2・fx+B522・F1・F2・fx+B622・F1・F2・fx+B032・F2・fx+B132・F1・F2・fx+B232・F1・F2・fx+B332・F1・F2・fx+B432・F1・F2・fx+B532・F1・F2・fx+B042・F2・fx+B142・F1・F2・fx+B242・F1・F2・fx+B342・F1・F2・fx+B442・F1・F2・fx+B052・F2・fx+B152・F1・F2・fx+B252・F1・F2・fx+B352・F1・F2・fx+B062・F2・fx+B162・F1・F2・fx+B262・F1・F2・fx+B072・F2・fx+B172・F1・F2・fx+B082・F2・fx+B103・F1・fx+B203・F1・fx+B303・F1・fx+B403・F1・fx+B503・F1・fx+B603・F1・fx+B703・F1・fx+B803・F1・fx+B013・F2・fx+B113・F1・F2・fx+B213・F1・F2・fx+B313・F1・F2・fx+B413・F1・F2・fx+B513・F1・F2・fx+B613・F1・F2・fx+B713・F1・F2・fx+B023・F2・fx+B123・F1・F2・fx+B223・F1・F2・fx+B323・F1・F2・fx+B423・F1・F2・fx+B523・F1・F2・fx+B623・F1・F2・fx+B033・F2・fx+B133・F1・F2・fx+B233・F1・F2・fx+B333・F1・F2・fx+B433・F1・F2・fx+B533・F1・F2・fx+B043・F2・fx+B143・F1・F2・fx+B243・F1・F2・fx+B343・F1・F2・fx+B443・F1・F2・fx+B053・F2・fx+B153・F1・F2・fx+B253・F1・F2・fx+B353・F1・F2・fx+B063・F2・fx+B163・F1・F2・fx+B263・F1・F2・fx+B073・F2・fx+B173・F1・F2・fx+B083・F2・fx
ここで、上記式における係数の求め方について説明する。まず、恒温槽内に図1に示すディジタル温度電圧補償型発振器を配置し、温度を変化させつつ、内部電源電圧VAを変えながら、発振周波数fxによらない任意の第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCを生成して変えた時の、第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCと、各周波数カウントデータF1,F2と、発振周波数fxの関係を示すデータを採取する。測定ポイント数は、最小二乗法によって、未知数である係数を計算できる最小数以上のポイント数を設定する。第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCを変化させるには、メモリ42のデータを外部通信を用いて任意に書き換えればよい。そして、これらデータから最小二乗法を用いて係数を求めるものである。なお、この最小二乗法による計算は、ディジタル温度電圧補償型発振器が形成された半導体ICの出荷テスト時やユーザによる製品組み込み時に行うものであり、半導体ICからデータを採取し、外部のパソコンなどの演算装置で計算することができる。
次いで、発振周波数fxが所望の発振周波数foになるような係数を、上記第1の式においてfx=foとおいた次の第2の式から求める。
FXC=A000+B100・F1+B200・F1+B300・F1+B400・F1+B500・F1+B600・F1+B700・F1+B800・F1+B010・F2+B110・F1・F2+B210・F1・F2+B310・F1・F2+B410・F1・F2+B510・F1・F2+B610・F1・F2+B710・F1・F2+B020・F2+B120・F1・F2+B220・F1・F2+B320・F1・F2+B420・F1・F2+B520・F1・F2+B620・F1・F2+B030・F2+B130・F1・F2+B230・F1・F2+B330・F1・F2+B430・F1・F2+B530・F1・F2+B040・F2+B140・F1・F2+B240・F1・F2+B340・F1・F2+B440・F1・F2+B050・F2+B150・F1・F2+B250・F1・F2+B350・F1・F2+B060・F2+B160・F1・F2+B260・F1・F2+B070・F2+B170・F1・F2+B080・F2+B101・F1・fo+B201・F1・fo+B301・F1・fo+B401・F1・fo+B501・F1・fo+B601・F1・fo+B701・F1・fo+B801・F1・fo+B011・F2・fo+B111・F1・F2・fo+B211・F1・F2・fo+B311・F1・F2・fo+B411・F1・F2・fo+B511・F1・F2・fo+B611・F1・F2・fo+B711・F1・F2・fo+B021・F2・fo +B121・F1・F2・fo+B221・F1・F2・fo+B321・F1・F2・fo+B421・F1・F2・fo+B521・F1・F2・fo+B621・F1・F2・fo+B031・F2・fo+B131・F1・F2・fo+B231・F1・F2・fo+B331・F1・F2・fo+B431・F1・F2・fo+B531・F1・F2・fo+B041・F2・fo+B141・F1・F2・fo+B241・F1・F2・fo+B341・F1・F2・fo+B441・F1・F2・fo+B051・F2・fo+B151・F1・F2・fo+B251・F1・F2・fo+B351・F1・F2・fo+B061・F2・fo+B161・F1・F2・fo+B261・F1・F2・fo+B071・F2・fo+B171・F1・F2・fo+B081・F2・fo+B102・F1・fo+B202・F1・fo+B302・F1・fo+B402・F1・fo+B502・F1・fo+B602・F1・fo+B702・F1・fo+B802・F1・fo+B012・F2・fo+B112・F1・F2・fo+B212・F1・F2・fo+B312・F1・F2・fo+B412・F1・F2・fo+B512・F1・F2・fo+B612・F1・F2・fo+B712・F1・F2・fo+B022・F2・fo+B122・F1・F2・fo+B222・F1・F2・fo+B322・F1・F2・fo+B422・F1・F2・fo+B522・F1・F2・fo+B622・F1・F2・fo+B032・F2・fo+B132・F1・F2・fo+B232・F1・F2・fo+B332・F1・F2・fo+B432・F1・F2・fo+B532・F1・F2・fo+B042・F2・fo+B142・F1・F2・fo+B242・F1・F2・fo+B342・F1・F2・fo+B442・F1・F2・fo+B052・F2・fo+B152・F1・F2・fo+B252・F1・F2・fo+B352・F1・F2・fo+B062・F2・fo+B162・F1・F2・fo+B262・F1・F2・fo+B072・F2・fo+B172・F1・F2・fo+B082・F2・fo+B103・F1・fo+B203・F1・fo+B303・F1・fo+B403・F1・fo+B503・F1・fo+B603・F1・fo+B703・F1・fo+B803・F1・fo+B013・F2・fo+B113・F1・F2・fo+B213・F1・F2・fo+B313・F1・F2・fo+B413・F1・F2・fo+B513・F1・F2・fo+B613・F1・F2・fo+B713・F1・F2・fo+B023・F2・fo+B123・F1・F2・fo+B223・F1・F2・fo+B323・F1・F2・fo+B423・F1・F2・fo+B523・F1・F2・fo+B623・F1・F2・fo+B033・F2・fo+B133・F1・F2・fo+B233・F1・F2・fo+B333・F1・F2・fo+B433・F1・F2・fo+B533・F1・F2・fo+B043・F2・fo+B143・F1・F2・fo+B243・F1・F2・fo+B343・F1・F2・fo+B443・F1・F2・fo+B053・F2・fo+B153・F1・F2・fo+B253・F1・F2・fo+B353・F1・F2・fo+B063・F2・fo+B163・F1・F2・fo+B263・F1・F2・fo+B073・F2・fo+B173・F1・F2・fo+B083・F2・fo
そして、この第2の式において求めた係数( A000 ,B100・・・ )とfoをメモリ42に書き込み、温度電圧補償演算回路41で第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCを求めることによって、所望の温度電圧補償の動作が得られるものである。
なお、発振周波数foは、ユーザが設定する既知の固定値であるため、係数に含めることができるので、第2の式を次のように表すことも可能である。
FXC=A000+A10・F1+A20・F1+A30・F1+A40・F1+A50・F1+A60・F1+A70・F1+A80・F1+A01・F2+A11・F1・F2+A21・F1・F2+A31・F1・F2+A41・F1・F2+A51・F1・F2+A61・F1・F2+A71・F1・F2+A02・F2+A12・F1・F2+A22・F1・F2+A32・F1・F2+A42・F1・F2+A52・F1・F2+A62・F1・F2+A03・F2+A13・F1・F2+A23・F1・F2+A33・F1・F2+A43・F1・F2+A53・F1・F2+A04・F2+A14・F1・F2+A24・F1・F2+A34・F1・F2+A44・F1・F2+A05・F2+A15・F1・F2+A25・F1・F2+A35・F1・F2+A06・F2+A16・F1・F2+A26・F1・F2+A07・F2+A17・F1・F2+A08・F2
この第3の式の場合は、求めた係数( A000 ,A10・・・)をメモリ42に書き込み、温度電圧補償演算回路41で第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCを求めることによって、所望の温度電圧補償の動作が得られるものである。
次に、残差補正データについて説明する。図4は、F1,F2に係る上記第2または第3の式から求めた第1次温度電圧補償ディジタルデータFXC と多項式近似後の残差を補償するための残差補正データ(個体差)に対し、頂点データなどの変化点を抽出したものの一例を示すもので、この抽出した残差補正データを、あらかじめメモリ44に格納している。前記抽出は、残差情報から頂点データなどをピックアップして行う。制御回路31から出力される周波数カウントデータF1,F2が、前記メモリ44に格納されている残差補正データに対応する場合は、当該残差補正データを前記メモリ44から呼び出せばよいが、前記メモリ44に格納されている残差補正データに対応しない場合は、曲面補間又は平面補間により残差補正データを求める必要がある。曲面補間による場合は、例えば、FIR補間を2次元に展開して求めることができる。また、平面補間による場合は、例えば、ドロネー三角形を用いて求めることができる。
ここで、ドロネー三角形を用いた平面補間により残差補正データzi を求める場合について、図5に基づき説明する。図5に示すように、F1の値がxi、F2の値がyiである残差補正データziが、残差補正データの抽出点であるA,B,Cを頂点とする三角形で分割された平面(以下この平面を「ドロネー三角形」という。)に含まれたMに位置し、前記A,B,Cは、F1の値がそれぞれx1 ,x2,3、F2の値がそれぞれy1 ,y2,3、残差補正量の値がそれぞれz1 ,z2,3とする。
ドロネー三角形の法線ベクトルを、n(→)=(p,q,r)とすると、
ドロネー三角形の方程式は点Aを起点として、次のように表すことができる。
p(x−x1)+q(y−y1)+r(z−z1)=0
また、各ベクトルは次のように表すことができる。
AB(→)=(x2−x1,y2−y1,z2−z1)
AC(→)=(x3−x1,y3−y1,z3−z1)
n(→)=AB(→)×AC(→)=(p,q,r)
ただし、前記式中の×は外積を示す。
これより、
p=(y2−y1)(z3−z1)−(z2−z1)(y3−y1)
q=(z2−z1)(x3−x1)−(x2−x1)(z3−z1)
r=(x2−x1)(y3−y1)−(y2−y1)(x3−x1)
以上により、残差補正データziは、次式から求められる。
i=z1−{p(xi−x1)+q(yi−y1)}/r
そして、補間された残差補正データFiは図8(d)に示すものとなる。
上述のようにして温度電圧補償回路4で生成された温度電圧補償ディジタルデータVcd1と、外部制御電圧EVCが供給された場合にはこの外部制御電圧EVCがA/D変換器102で変換されたディジタル信号Vcd2が、加算器104で加算されて最終温度電圧補償ディジタルデータVcdとなる。そして、この最終温度電圧補償ディジタルデータVcdは、D/A変換器7のΔΣモジュレータ5に入力する。
ΔΣモジュレータ5は、図1に示すように、乗算器51と、加算器52a,52b,52cと、遅延回路53a,53b,53cと、乗算器54a,54bと、量子化器55と、PWM変調器56と、PWM出力回路57とからなる。前記加算器52bにはディザ信号が入力されるもので、このディザ信号は、リングオシレータ2aの出力を受けたカウンタ32aの出力の下位ビットのデータからなるものである。例えば、前記リングオシレータ2aの出力を受けたカウンタ32aの出力が18ビットのデータとすると、下位の4ビット程度のデータをディザ信号とすることで、S/N比を大きくでき、スプリアスの発生を防ぐことができる。
また、量子化器55は3値以上の多値量子化器であり、例えば、「00」、「01」、「10」、「11」の4つのレベルで量子化した4値のPDM信号を、PWM変調器56に出力するとともに、加算器52cに出力する。前記PWM変調器56は、3レベル以上の多レベルのパルス幅で2値のPWM信号を出力するもので、例えば、前記量子化器55が4値(4レベル)であれば、同様に「0」、「1」、「2」、「3」の4つのレベルのパルス幅のうち、入力したPDM信号のレベルに対応するレベルのパルス幅を有する2値のPWM信号に変換して、PWM出力回路57から受動型4段LPF6に出力する。一方、加算器52cには、量子化器55の出力とともに、加算器52bに入力する信号も入力し、前記加算器52cからは量子化器55による量子化誤差が出力される。
遅延回路53a,53b,53cは、量子化誤差を1サイクル、2サイクル、3サイクル遅延させる。前記遅延回路53aの出力は、乗算器54aによって所定の係数が乗じられたうえ、加算器52aに入力される。前記遅延回路53bの出力は、乗算器54bによって所定の係数が乗じられて前記加算器52aに入力される。一方、前記遅延回路53cの出力は、直接前記加算器52aに入力される。そして、前記加算器52aには、これらの各入力に加えて、乗算器51の出力が入力され、前記各入力が加算されて各加算器52b,52cに出力されるのである。
受動型4段LPF6は、抵抗素子と容量素子からなるLPFを4段で構成したものである。各抵抗素子の抵抗値は、例えば、抵抗値の総和が1GΩであり、1段目の抵抗素子が700MΩで、他の3個の抵抗素子はそれぞれ100MΩに設定している。また、各容量素子の容量値は、例えば、容量値の総和が100pFであり、最終段目である4段目の容量素子が70pFで、他の3個の容量素子はそれぞれ10pFに設定している。このように、1段目の抵抗値と、最終段目の容量値を他の抵抗値あるいは容量値よりも大きく設定すると、低周波域での減衰量を大きく取れる。PWM信号はこの受動型4段LPF6を通ることでアナログ信号に変換され、このアナログ信号は、周波数制御電圧Vcとして電圧制御型発振器1の電圧制御型発振回路12に入力される。
続いて、上述したディジタル温度電圧補償型発振器の動作について説明する。
電圧制御型発振器1が周波数制御電圧Vcに基づき内部温度及び内部電源電圧VAに応じた第1の発振周波数fxの発振信号を生成して出力すると、この発振信号は、バッファ8からバッファ10を介して外部機器に出力される一方、前記バッファ8から分周回路9に入力される。前記分周回路9は、入力した第1の発振周波数fxを分周して、制御回路31に出力する。一方、リングオシレータ2aは、内部温度に対して前記第1の発振周波数fxよりも変化率の大きい第2の発振周波数f1の発振信号を生成して、カウンタ32aに出力し、リングオシレータ2bは、内部電源電圧VAに対して前記第1の発振周波数fxよりも変化率の大きい第3の発振周波数f2の発振信号を生成して、カウンタ32bに出力する。
これら各カウンタ32a,32bでt時間カウントされた各発振周波数f1,f2は、制御回路31でこのカウントされたときの内部温度及び内部電源電圧VAに対応する周波数カウントデータF1,F2として生成され、前記制御回路31はこの周波数カウントデータF1,F2を温度電圧補償演算回路41に出力する。
温度電圧補償演算回路41は、入力された周波数カウントデータF1,F2から、上述したように、あらかじめメモリ42に格納されている多項式近似式の各係数値に基づいて演算し、電圧制御型発振回路12の発振周波数の内部電源電圧VAの変化、内部温度の変化及び周波数制御電圧Vcの変化に対する補償をするための第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCを生成し、加算器45に出力する。一方、残差データ補間回路43は、同じく入力された周波数カウントデータF1,F2から、上述したように、あらかじめメモリ44に格納されている各係数値及び各種データに基づいて残差補正データFiを演算し、前記加算器45に出力する。そして、前記加算器45は、第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCと残差補正データFiを加算して、温度電圧補償ディジタルデータVcd1とし、加算器104に出力する。
加算器104は、温度電圧補償ディジタルデータVcd1と、アナログ信号である外部制御電圧EVCがA/D変換器102で変換されたディジタル信号Vcd2を加算して、最終温度電圧補償ディジタルデータVcdを出力する。そして、この最終温度電圧補償ディジタルデータVcdは、D/A変換器7のΔΣモジュレータ5に入力する。なお、前記外部制御電圧EVCが供給されていない場合には、前記温度電圧補償ディジタルデータVcd1が最終温度電圧補償ディジタルデータVcdとして、前記ΔΣモジュレータ5に入力する。
ΔΣモジュレータ5に入力された最終温度電圧補償ディジタルデータVcdは、量子化器55で4値(4レベル)のPDM信号に変換され、さらにPWM変調器56で4レベルのパルス幅で2値のPWM信号に変換される。そして、このPWM信号は、PWM出力回路57を経由し、受動型4段LPF6によってアナログ化されることで、前記最終温度補償ディジタルデータVcdがアナログ電圧で表される周波数制御電圧Vcに変換されて電圧制御型発振回路12に入力し、電圧制御型発振器1の発振周波数fxを制御するものである。
なお、上述の周波数制御電圧Vcを生成する最終温度補償ディジタルデータVcdは、外部制御電圧EVCが供給された場合は、外部制御電圧EVCに基づくディジタル信号Vcd2と回路内部で生成された温度電圧補償ディジタルデータVcd1とが加算されたものであるが、前記温度電圧補償ディジタルデータVcd1の影響を抑制して前記外部制御電圧EVCによる周波数制御を優先的に行うには、分周回路9の分周数を大きくして、基準クロック信号fg(回路内部で生成する温度電圧補償信号の周期の逆数)を低くしたり、あるいは、カウンタ32a,32bの積分回数を増やせばよいものである。
一般に、外部制御電圧EVCを用いた周波数制御は、外部システム側でPLL(Phase Locked Loop)を構成し、GPS(Global Positioning System)やNTP(Network Time Protocol)サーバ等の基準信号にロックさせて発振周波数fxを安定化するのに使用される。ここで、前記基準信号が何らかの理由で遮断されると、遮断する直前の外部制御電圧EVCが入力され続けるが、この時は回路内部で生成された温度電圧補償ディジタルデータVcd1が有効に作用し、発振周波数fxは安定状態を維持できる。
また、上述の実施形態では、温度電圧補償演算回路41から出力された第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCと、残差データ補間回路43から出力された残差補正データFiを加算器45で加算して、温度電圧補償ディジタルデータVcd1を生成しているが、前記第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCは内部電源電圧VAの変化、内部温度の変化、及び周波数制御電圧Vcの変化に対応し、十分に精度が高い補償が可能なディジタルデータであり、残差補正データFiを加算しなくても実用上は問題ないものである。したがって、本発明において、残差データ補間回路43,メモリ44及び加算器45は、必ずしも常に備える必要のない構成要素である。
また、上述の実施形態では、内部電源電圧VAは、各リングオシレータ2a,2b、電圧制御型発振回路12、ΔΣモジュレータ5のアナログ部であるPWM出力回路57に供給されているので、電源電圧変動に起因する周波数変動の補償に寄与するものとなり、より高精度な補償を行うことができる。
さらに、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、周波数カウントデータF1,F2から第1次温度電圧補償ディジタルデータFXCを求める演算式は、上述の多項式近似式に限らない。また、残差補正データを求める平面補間はドロネー三角形を利用したものに限らないし、平面補間に代えて曲面補間を用いてもよいものである。またさらに、D/A変換器7としては、ΔΣモジュレータ5と受動型4段LPF6とからなるものに限らない。
さらにまた、本発明は水晶振動子11を用いた電圧制御型発振器1に限定されるものではなく、例えば、インダクタとコンデンサで構成されるLC発振回路を用いることで、振動子を外部接続することなく、全てシリコン上で形成可能なディジタル温度電圧補償シリコン発振器にも適用可能である。また、外部制御電圧EVCは必ずしも供給する必要がないものであり、これを供給しない場合には、入力端子106、A/D変換器102、加算器104は設ける必要がない。そして、リングオシレータの構成は図2に限定されるものではない。例えば、特性の異なる2つの電圧源で駆動しても良い。また、リングオシレータの代わりに、容量と抵抗で構成されるCR発振器を用いても良い。
1 電圧制御型発振器
2a,2b リングオシレータ
3 周波数カウントデータ生成部
4 温度電圧補償回路
5 ΔΣモジュレータ
6 受動型4段LPF
7 D/A変換器
8,10 バッファ
9 分周回路
11 水晶振動子
12 電圧制御型発振回路
31 制御回路
32a,32b カウンタ
41 温度電圧補償演算回路
42 メモリ
43 残差データ補間回路
44 メモリ
45 加算器
51,54a,54b 乗算器
52a,52b,52c 加算器
55 量子化器
56 PWM変調器
57 PWM出力回路
100 安定化電源
102 A/D変換器
104 加算器
106 入力端子

Claims (3)

  1. 環境温度及び電源電圧の変化によって周波数が変化する第1の発振周波数を生成するとともに第1の周波数制御電圧によって前記発振周波数の制御が可能な電圧制御型発振器と、
    前記環境温度の変化に対して前記電圧制御型発振器の第1の発振周波数よりも変化率が大きい第2の発振周波数を生成する温度電圧センサと、前記電源電圧の変化に対して前記電圧制御型発振器の第1の発振周波数よりも変化率が大きい第3の発振周波数を生成する温度電圧センサからなる、互いの温度特性及び電源電圧特性が異なる前記環境温度の変化及び電源電圧の変化を検出する一対の温度電圧センサと、
    これら一対の温度電圧センサの第2及び第3の発振周波数を所定時間カウントして第2及び第3の発振周波数に基づく周波数カウントデータを生成する周波数カウントデータ生成部と、
    前記電圧制御型発振器で生成する第1の発振周波数の環境温度及び電源電圧の変化に対する補償をするための温度電圧補償ディジタルデータを、前記各周波数カウントデータ、第2の周波数制御電圧、前記第1の発振周波数の関係から導いた多項式近似式で生成する温度電圧補償回路と、
    前記温度電圧補償ディジタルデータをアナログ電圧で表される前記第1の周波数制御電圧に変換して前記電圧制御型発振器に出力するD/A変換器とを有し、
    前記第2の周波数制御電圧は、前記多項式近似式を求める際の、前記第1の発振周波数によらない任意に生成する電圧であることを特徴とするディジタル温度電圧補償型発振器。
  2. 前記一対の温度電圧センサは温度依存性が高い第1のリングオシレータと電源電圧依存性が高い第2のリングオシレータからなる一方、前記温度電圧補償回路は温度電圧補償演算回路を備え、
    前記周波数カウントデータ生成部は、前記各リングオシレータ毎に設けたカウンタによって前記電圧制御型発振器から供給される基準クロック信号で設定されるカウント時間で前記各リングオシレータの第2及び第3の発振周波数を各別にカウントして、前記各発振周波数にそれぞれ対応する各周波数カウントデータを生成し、
    前記温度電圧補償演算回路は、あらかじめメモリに格納された前記各周波数カウントデータ及び前記第1の発振周波数に係る多項式近似式の各係数を呼び出して、温度電圧補償ディジタルデータを演算することを特徴とする請求項1記載のディジタル温度電圧補償型発振器。
  3. 前記温度電圧補償回路は、前記温度電圧補償演算回路に加えて残差データ補間回路を備え、この残差データ補間回路は、多項式近似後の残差を補償するための残差補正データに対して、ディジタル温度電圧補償型発振器の環境温度範囲内及び電源電圧変化範囲内の離散する環境温度及び電源電圧で頂点データなどの変化点を抽出し、この抽出した残差補正データを前記残差データ補間回路のメモリにあらかじめ格納しておき、この格納している残差補正データに基づいて、曲面補間法または平面補間法によって前記周波数カウントデータにおける残差補正データを求め、その結果を前記温度電圧補償ディジタルデータに加算して、最終的な温度電圧補償ディジタルデータとすることを特徴とする請求項2記載のディジタル温度電圧補償型発振器。
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