JP2014068316A - 発振装置 - Google Patents

発振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014068316A
JP2014068316A JP2012214196A JP2012214196A JP2014068316A JP 2014068316 A JP2014068316 A JP 2014068316A JP 2012214196 A JP2012214196 A JP 2012214196A JP 2012214196 A JP2012214196 A JP 2012214196A JP 2014068316 A JP2014068316 A JP 2014068316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
oscillation
value
unit
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012214196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5946737B2 (ja
JP2014068316A5 (ja
Inventor
Kazuo Akaike
和男 赤池
Tsukasa Furuhata
司 古幡
Shinichi Sato
信一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Dempa Kogyo Co Ltd filed Critical Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority to JP2012214196A priority Critical patent/JP5946737B2/ja
Priority to CN201310452048.1A priority patent/CN103701461B/zh
Priority to US14/037,400 priority patent/US9019027B2/en
Priority to TW102134832A priority patent/TWI577129B/zh
Publication of JP2014068316A publication Critical patent/JP2014068316A/ja
Publication of JP2014068316A5 publication Critical patent/JP2014068316A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5946737B2 publication Critical patent/JP5946737B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L1/00Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply
    • H03L1/02Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only
    • H03L1/04Constructional details for maintaining temperature constant
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L1/00Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply
    • H03L1/02Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only
    • H03L1/022Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only by indirect stabilisation, i.e. by generating an electrical correction signal which is a function of the temperature
    • H03L1/027Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only by indirect stabilisation, i.e. by generating an electrical correction signal which is a function of the temperature by using frequency conversion means which is variable with temperature, e.g. mixer, frequency divider, pulse add/substract logic circuit
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L1/00Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply
    • H03L1/02Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only
    • H03L1/022Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only by indirect stabilisation, i.e. by generating an electrical correction signal which is a function of the temperature
    • H03L1/026Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only by indirect stabilisation, i.e. by generating an electrical correction signal which is a function of the temperature by using a memory for digitally storing correction values
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/18Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

【課題】晶振動子が置かれる雰囲気の温度を検出し、その検出結果に基づいて加熱部を制御して前記雰囲気の温度を一定にする水晶発振器(OCXO)を備えた発振装置において、周波数の安定度の高い発振出力を得ることができる発振装置を提供する。
【解決手段】第1及び第2の水晶振動子10、20の発振出力をf1、f2とし、基準温度における前記発振出力の発振周波数を夫々f1r、f2rとすると、周波数差検出部3により、{(f2−f1)/f1}−{(f2r−f1r)/f1r}を演算する。この値と水晶振動子10、20の置かれている雰囲気の温度設定値との偏差分の積分値に基づいて得た値を、PLLを含む本体回路部200に入力される周波数設定値を補正する周波数補正値とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、水晶振動子が置かれる雰囲気の温度を調節しながら発生させたクロック信号に基づいて、周波数設定値に応じた発振出力を生成するためのPLLを含む発振装置に関する。
水晶発振器は、極めて高い周波数安定度が要求される発振装置に組み込まれる場合には、通常OCXO(oven controlled crystal oscillator)が一般的に用いられている。OCXOにおける温度制御は、サーミスタを温度検出器として用い、オペアンプ、抵抗、コンデンサなどのディスクリート部品を用いて構成されていたが、アナログ部品の個々のばらつきや経年変化により、例えば±20m℃もの温度制御を行うことはできなかった。
しかしながら基地局や中継局などにおいて、極めて高い安定度のクロック信号を安価に用いることが要求されており、このため従来のOCXOでは対応が困難な状況が予想される。特に、OCXOのように温度制御を行う場合であっても、例えば外気温の急激な変動に基づく水晶発振器が置かれている雰囲気の温度の変化や温度制御に不具合が発生した場合などには、周波数の安定度を低下させる要因ともなる。
特許文献1の図2及び図3には、共通の水晶片に2対の電極を設けて2つの水晶振動子(水晶共振子)を構成することが記載されている。また段落0018には、温度変化に応じて2つの水晶振動子の間で周波数差が現れるので、この周波数差を計測することにより温度を計測することと同じになると記載されている。そしてこの周波数差Δfと補正すべき周波数の量との関係をROMに記憶させ、Δfに基づいて周波数補正量を読み出している。
しかしながらこの手法は、温度検出に基づいて発振周波数を補正するTCXO(temperature compensated crystal oscillator)に関するものであり、OCXOに関するものではない。
そして段落0019に記載されているように、所望の出力周波数f0と、2つの水晶振動子の夫々の周波数f1、f2と、について、f0≒f1≒f2の関係となるように水晶振動子の調整を行う必要があるため、水晶振動子の製造工程が複雑になる上、高い歩留まりが得られないという課題がある。更にまた各水晶振動子からの周波数信号であるクロックを一定時間カウントしてその差分(f1−f2)を求めているため、検出時間に検出精度が直接影響し、高精度な温度補償が困難である。
特開2001−292030号
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、水晶振動子が置かれる雰囲気の温度を検出し、その検出結果に基づいて加熱部を制御して前記雰囲気の温度を一定にする水晶発振器(OCXO)を備えた発振装置において、周波数の安定度の高い発振出力を得ることができる発振装置を提供することにある。
本発明に係る発振装置は、水晶振動子に接続されたクロック出力用の発振回路の出力をクロック信号とし、周波数設定値に応じた発振装置の発振出力を生成するためのPLLを含む本体回路部を備えた発振装置であって、
前記水晶振動子が置かれる雰囲気の温度の一定化を図るための加熱部と、
水晶片に第1の電極を設けて構成した第1の水晶振動子と、
水晶片に第2の電極を設けて構成した第2の水晶振動子と、
これら第1の水晶振動子及び第2の水晶振動子に夫々接続された第1の発振回路及び第2の発振回路と、
第1の発振回路の発振周波数をf1、基準温度における第1の発振回路の発振周波数をf1r、第2の発振回路の発振周波数をf2、基準温度における第2の発振回路の発振周波数をf2rとすると、f1とf1rとの差分に対応する値と、f2とf2rとの差分に対応する値と、の差分値に対応する値を温度検出値として求める周波数差検出部と、
前記加熱部の温度設定値と前記温度検出値との偏差分を取り出す加算部と、
この加算部にて取り出された偏差分を積分して出力する積分回路部と、
この積分回路部から出力された積分値に基づいて前記加熱部に供給される電力を制御する回路部と、
前記積分回路部から出力された積分値に基づいて、前記雰囲気の温度が前記加熱部の温度設定値と異なることに起因して前記クロック信号が変化することに基づく前記本体回路部の出力周波数を補正するための周波数補正値を取得する補正値取得部と、
前記周波数設定値に前記周波数補正値を加算する加算部と、を備えたことを特徴とする。
上述の発振装置は、下記の特徴を備えていてもよい。
(a)前記クロック出力用の発振回路と前記第1の発振回路及び第2の発振回路の一方とが共用されていること。
(b)f1とf1rとの差分に対応する値と、f2とf2rとの差分に対応する値と、の差分値に対応する値は、{(f2−f2r)/f2r}−{(f1−f1r)/f1r}であること。
(c)第1の発振回路及び第2の発振回路は各々オーバートーンを発振出力とすること。
(d)前記本体回路部は、前記クロック信号と、前記補正された周波数設定値とに基づいて発生させた周波数信号を前記PLLの位相比較器に出力するDDS回路部を備えていること。
(e)前記補正値取得部は、前記積分回路部が積分値を出力する間隔に対し、前記加算部にて周波数設定値に周波数補正値を加算する間隔が長くなるように、周波数補正値の出力を予め設定された間隔で間引きすること。
本発明によれば、水晶振動子が置かれる雰囲気の温度に対応している積分回路部の積分値から得た周波数補正値により、PLLを含む本体回路部に入力される周波数設定値を補正することにより、前記雰囲気温度の変化の影響を相殺して安定度の高い発振出力を得ることができる。
本発明の実施形態の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の一部を示すブロック図である。 図2に示す一部の出力の波形図である。 図2に示す、DDS回路部を含むループにおいてロックしていない状態を模式的に示す各部の波形図である。 図2に示す、DDS回路部を含むループにおいてロックしている状態を模式的に示す各部の波形図である。 上記の実施形態に対応する実際の装置について前記ループにおける各部の波形図である。 第1の発振回路の周波数f1及び第2の発振回路の周波数f2と温度との関係を示す周波数温度特性図である。 f1の変化率及びf2の変化率の各々を基準温度における値で正規化した値と温度との関係を示す周波数温度特性図である。 f1の変化率を基準温度の値で正規化した値とf2の変化率を基準温度の値で正規化した値との差分ΔFと温度との関係を示す周波数温度特性図である。 周波数差検出部のディジタル出力値と温度との関係を示す特性図である。 加熱部の制御回路を示す回路図である。 上記実施形態にかかる発振装置の構造を示す概略縦断側面図である。 ループフィルタの出力とヒータ回路の電圧、環境温度との関係を示す特性図である。 水晶振動子が置かれる環境温度と出力周波数との関係を示す特性図である。 補正値取得部を示すブロック図である。 制御回路部からの出力周波数の温度特性図である。
図1は本発明の実施形態にかかる発振装置の全体を示すブロック図である。この発振装置は、設定された周波数の周波数信号(発振出力)を出力する周波数シンセサイザとして構成され、水晶振動子を用いた電圧制御発振器100と、この電圧制御発振器100におけるPLLを構成する制御回路部200(本体回路部)と、前記PLLの参照信号を生成するDDS回路部201を動作させるためのクロック信号を生成する水晶発振器(符号は付していない)と、この水晶発振器における水晶振動子10、20の置かれる雰囲気の温度(以下、環境温度という)を調整するための加熱部であるヒータ回路5と、を備えている。従って水晶発振器はOCXOである。
またこの発振装置は、制御回路部200から出力される出力周波数の温度補償を行う機能も備えている。温度補償を行う回路部分については符号を付していないが、図1における制御回路部200よりも左側部分に相当し、前記ヒータ回路5を制御するための回路部分と共用化している。
制御回路部200は、DDS(Direct Digital Synthesizer)回路部201から出力する参照信号(リファレンスクロック)と、電圧制御発振器100の出力を分周器204で分周したクロックの位相とを位相周波数比較部205にて比較し、その比較結果である位相差がチャージポンプ204によりアナログ化される。アナログ化された信号はループフィルタ206に入力され、PLL(Phase locked loop)が安定するように制御される。従って制御回路部200は、PLLを含んでいる。ここでDDS回路部201は、後述の第1の発振回路1から出力される周波数信号をクロック信号として用い、目的とする周波数の信号を出力するための周波数設定値(ディジタル値)が入力されている。
しかし前記クロック信号の周波数(第1の発振回路1の発振周波数)が温度特性をもっているため、この温度特性が発振出力に与える影響をキャンセルするためにDDS回路部201に入力される前記周波数設定値に後述の周波数補正値に対応する信号を加算部42にて加算している。DDS回路部201に入力される周波数設定値を補正することで、クロック信号の温度特性変動分に基づいて発振装置から出力される発振出力の周波数(以下、出力周波数という)の変動温度分がキャンセルされ、電圧制御発振器100からの出力周波数が安定することになる。
この実施の形態は、以下に述べるようにクロック信号を出力する水晶発振器がOCXOとして構成されており、このためクロック信号の周波数は安定しているので、当該クロック信号の温度特性は見えてこないといえる。しかしヒータの不具合などが起こったときや、外気温の急激な変動に基づく環境温度の変化に対して、クロック信号の温度特性変動分に基づく制御回路部200の出力周波数の変動分を補償するように構成しておくことにより、極めて信頼性の高い周波数シンセサイザを構成することができる利点がある。
次に本発明の水晶発振器に相当するOCXOの部分について説明する。この水晶発振器は、第1の水晶振動子10及び第2の水晶振動子20を備えており、これら第1の水晶振動子10及び第2の水晶振動子20は、例えばATカットの共通の水晶片Xbを用いて構成されている。即ち例えば短冊状の水晶片Xbの領域を長さ方向に2分割し、各分割領域(振動領域)の表裏両面に励振用の電極を設ける。従って一方の分割領域と一対の電極11、12とにより第1の水晶振動子10が構成され、他方の分割領域と一対の電極21、22とにより第2の水晶振動子20が構成される。このため第1の水晶振動子10及び第2の水晶振動子20は熱的に結合されたものということができる。
第1の水晶振動子10及び第2の水晶振動子20には夫々第1の発振回路1及び第2の発振回路2が接続されている。これら発振回路1、2の出力は、いずれについても例えば水晶振動子10、20のオーバートーン(高調波)であってもよいし、基本波であってもよい。オーバートーンの出力を得る場合には、例えば水晶振動子と増幅器とからなる発振ループ内にオーバートーンの同調回路を設けて、発振ループをオーバートーンで発振させてもよい。あるいは発振ループについては基本波で発振させ、発振段の後段、例えばコルピッツ回路の一部である増幅器の後段にC級増幅器を設けてこのC級増幅器により基本波を歪ませると共にC級増幅器の後段にオーバートーンに同調する同調回路を設けて、結果として発振回路1、2からいずれも例えば3次オーバートーンの発振周波数を出力するようにしてもよい。
ここで便宜上、第1の発振回路1から周波数f1の周波数信号が出力され、第2の発振回路2から周波数f2の周波数信号が出力されるものとすると、周波数f1の周波数信号は、前記制御回路部200にクロック信号として供給される。この観点において、第1の水晶振動子10及び第1の発振回路1はクロック信号を出力する水晶振動子、及びクロック出力用の発振回路に相当している。なお、第1の発振回路1に替えて第2の発振回路2をクロック出力用の発振回路に選んでもよいことは勿論である。
図1において3は周波数差検出部であり、この周波数差検出部3は概略的な言い方をすれば、f1とf2との差分と、Δfrとの差分である、f2−f1−Δfrを取り出すための回路部である。Δfrは、基準温度例えば25℃におけるf1(以下、基準温度における第1の発振回路1の発振周波数をf1rと記す)とf2(以下、基準温度における第2の発振回路2の発振周波数をf2rと記す)との差分である。ここでf1とf2との差分の一例を挙げれば、例えば数MHzである。本発明は、周波数差検出部3によりf1とf2との差分に対応する値と、基準温度例えば25℃におけるf1とf2との差分に対応する値との差分であるΔFを計算することにより成り立つ。この実施形態の場合、より詳しく言えば、周波数差検出部3で得られる値は、{(f2−f1)/f1}−{(f2r−f1r)/f1r}である。ただし、図面では周波数差検出部3の出力の表示は略記している。
図2は、周波数差検出部3の具体例を示している。31はフリップフロップ回路(F/F回路)であり、このフリップフロップ回路31の一方の入力端に第1の発振回路1からの周波数f1の周波数信号が入力され、他方の入力端に第2の発振回路2から周波数f2の周波数信号が入力され、第1の発振回路1からの周波数f1の周波数信号により第2の発振回路2からの周波数f2の周波数信号をラッチする。以下において記載の冗長を避けるために、f1、f2は、周波数あるいは周波数信号そのものを表しているとして取り扱う。フリップフロップ回路31からは、f1とf2との周波数差に対応する値である(f2−f1)/f1の周波数をもつ信号が出力される。
フリップフロップ回路31の後段には、ワンショット回路32が設けられ、ワンショット回路32では、フリップフロップ回路31から得られたパルス信号における立ち上がりにてワンショットのパルスを出力する。図3はここまでの一連の信号を示したタイムチャートである。
ワンショット回路32の後段にはPLL(Phase Locked Loop)が設けられ、このPLLは、ラッチ回路33、積分機能を有するループフィルタ34、加算部35及びDDS回路部36により構成されている。ラッチ回路33はDDS回路部36から出力された鋸波をワンショット回路32から出力されるパルスによりラッチするためのものであり、ラッチ回路33の出力は、前記パルスが出力されるタイミングにおける前記鋸波の信号レベルである。ループフィルタ34は、この信号レベルである直流電圧を積分し、加算部35はこの直流電圧とΔfr(基準温度例えば25℃におけるf1(f1r)とf2(f2r)との差分)に対応する直流電圧と加算する。Δfrに対応する直流電圧のデータは図2に示すメモリ30に格納されている。
この例では加算部35における符号は、Δfrに対応する直流電圧の入力側が「+」であり、ループフィルタ34の出力電圧の入力側が「−」となっている。DDS回路部36には、加算部35にて演算された直流電圧、即ちΔfrに対応する直流電圧からループフィルタ34の出力電圧を差し引いた電圧が入力され、この電圧値に応じた周波数の鋸波が出力される。PLLの動作の理解を容易にするために図4に極めて模式的に各部の出力の様子を示し、かつ直感的に把握できるようにするために極めて模式的な説明をしておく。装置の立ち上げ時には、Δfrに対応する直流電圧が加算部35を通じてDDS回路部36に入力され、例えばΔfrが5MHzであるとすると、この周波数に応じた周波数の鋸波がDDS回路部36から出力される。
前記鋸波がラッチ回路33により(f2−f1)に対応する周波数のパルスでラッチされるが、(f2−f1)が例えば6MHzであるとすると、鋸波よりもラッチ用のパルスの周期が短いことから、鋸波のラッチポイントは図4(a)に示すように徐々に下がっていき、ラッチ回路33の出力及びループフィルタ34の出力は図4(b)、(c)に示すようにマイナス側に徐々に下がっていく。加算部35におけるループフィルタ34の出力側の符号が「−」であることから、加算部35からDDS回路部36に入力される直流電圧が上昇する。このためDDS回路部36から出力される鋸波の周波数が高くなり、DDS回路部36に6MHzに対応する直流電圧が入力されたときに、鋸波の周波数が6MHzとなって図5(a)〜(c)に示すようにPLLがロックされる。このときにループフィルタ34から出力される直流電圧は、Δfr−(f2−f1)=−1MHzに対応した値となる。つまりループフィルタ34の積分値は、5MHzから6MHzへ鋸波が変化するときの1MHzの変化分の積分値に相当するということができる。
この例とは逆に、Δfrが6MHz、(f2−f1)が5MHzの場合には、鋸波よりもラッチ用のパルスの周期が長いために、図4(a)に示すラッチポイントは徐々に高くなり、これに伴い、ラッチ回路33の出力及びループフィルタ34の出力も上昇する。このため加算部35において差し引かれる値が大きくなるので、鋸波の周波数が徐々に下がり、やがて(f2−f1)と同じ5MHzとなったときにPLLがロックされる。このときにループフィルタ34から出力される直流電圧は、Δfr−(f2−f1)=1MHzに対応した値となる。なお、図6は実測データであり、この例では時刻t0にてPLLがロックしている。
ところで既述のように実際には周波数差検出部3の出力、即ち図2に示す平均化回路37の出力は、{(f2−f1)/f1}−{(f2r−f1r)/f1r}の値を34ビットのディジタル値で表した値である。−50℃付近から100℃付近までのこの値の集合は、(f1−f1r)/f1r=OSC1(単位はppmあるいはppb)、(f2−f2r)/f2r=OSC2(単位はppmあるいはppb)とすると、温度に対する変化はOSC2−OSC1と実質同じカーブとなる。従って周波数差検出部3の出力(言い替えると、基準温度からの変動温度分に応じた周波数ずれ情報)は、OSC2−OSC1=温度データとして取り扱うことができる。
またフリップフロップ31においてf2をf1によりラッチする動作は非同期であることから、メタステーブル(入力データをクロックのエッジでラッチする際、ラッチするエッジの前後一定時間は入力データを保持する必要があるが、クロックと入力データとがほぼ同時に変化することで出力が不安定になる状態)など不定区間が生じる可能性もあり、ループフィルタ34の出力には瞬間誤差が含まれる可能性がある。このためループフィルタ34の出力側に、予め設定した時間における入力値の移動平均を求める平均化回路37を設け、前記瞬間誤差が生じても取り除くようにしている。平均化回路37を設けることにより、最終的に変動温度分の周波数ずれ情報を高精度に取得することができるが、平均化回路37を設けない構成としてもよい。
ここでPLLのループフィルタ34にて得られた変動温度分の周波数ずれ情報であるOSC2−OSC1に関して図7から図10を参照して説明する。図7は、f1及びf2を基準温度で正規化し、温度と周波数との関係を示す特性図である。ここでいう正規化とは、例えば25℃を基準温度とし、温度と周波数との関係について基準温度における周波数をゼロとし、基準温度における周波数からの周波数のずれ分と温度との関係を求めることを意味している。第1の発振回路1における25℃のときの周波数をf1r、第2の発振回路2における25℃のときの周波数をf2rとすると、つまり25℃におけるf1、f2の値を夫々f1r、f2rとすると、図7の縦軸の値は(f1−f1r)及び(f2−f2r)ということになる。
また図8は、図7に示した各温度の周波数について、基準温度(25℃)における周波数に対する変化率を表わしている。従って図8の縦軸の値は、(f1−f1r)/f1r及び(f2−f2r)/f2rであり、即ち既述のようにOSC1及びOSC2である。なお図8の縦軸の値の単位はppmである。
図9は、(OSC2−OSC1)と温度との関係を示しており、図10は、この(OSC2−OSC1)に対応する周波数差検出部3のディジタル出力値と温度との関係を示している。これらによれば、(OSC2−OSC1)が温度に対して直線関係にあることが分かる。従って(OSC2−OSC1)は基準温度からの変動温度ずれ分に対応していることが分かる。
図1に説明を戻すと、周波数差検出部3の出力値は、実質(OSC2−OSC1)であり、この値は図10に示したように水晶振動子10、20が置かれている環境温度の検出値ということができる。そこで周波数差検出部3の後段に加算部(偏差分取り出し回路)6を設け、ディジタル信号である温度設定値(設定温度におけるOSC2−OSC1の34ビットのディジタル値)と周波数差検出部3の出力であるOSC2−OSC1との差分を取り出すようにしている。設定温度は、水晶発振器の出力を得るための第1の水晶振動子10に対応するOSC1の値が温度変化により変動しにくい温度を選択することが好ましい。この温度は図8に示すOSC1と温度との関係カーブにおいて例えばボトム部分に対応する50℃が選択される。なお、OSC1の値が温度変化により変動しにくい温度という観点では10℃を設定温度としてもよく、この場合には室温よりも低い場合もあるので、加熱部及びペルチェ素子などの冷却部と組み合わせた温調部を設けることになる。
そして加算部6の後段には積分回路部に相当するループフィルタ61が設けられている。
更にループフィルタ61の後段には、PWM内挿部62が設けられている。PWM内挿部62は、ループフィルタ61から出力される14ビットのディジタル信号(−213から+213 までの2の補数)を一定時間のパルス信号で表現する変換を行う。例えば最小Hパルス幅が10nsecの場合には、214 *10−9 =16.384msecを一定時間とし、その間のパルス数ディジタル信号を表現する。具体的には次のように表される。14ビットのディジタル値がゼロのときには、16.384msec間のHパルス数は213 個である。14ビットのディジタル値が−213のときには、16.384msec間のHパルス数はゼロ個である。14ビットのディジタル値が213 −1のときには、16.384msec間のHパルス数は214 −1個である。
PWM内挿部62の後段には、ローパスフィルタ(LPF)63が設けられ、PWM内挿部62からの出力を平均化して当該出力であるパルス数に応じた直流電圧を出力する。即ち、この例ではPWM内挿部62及びローパスフィルタ63は、ディジタル値をアナログ値に変換するためのものであり、これらを用いることに代えてディジタル/アナログ変換器を用いてもよい。
ローパスフィルタ(LPF)63の後段には、加熱部に相当するヒータ回路5が設けられている。このヒータ回路5は、図11に示すようにローパスフィルタ63の出力端がベースに接続されると共に電源部Vcからコレクタに電圧が供給されるトランジスタ64とこのトランジスタ64のエミッタとアースとの間に接続された抵抗65とからなる。トランジスタ64のベースに供給される電圧と、トランジスタ64の消費電力及び抵抗65の消費電力との合計電力と、の関係は直線関係になっており、このため既述の温度データと設定温度との差分に応じて発熱温度が直線的に制御される。この例では、トランジスタ64も発熱部の一部であることから、ヒータとヒータ制御回路とが兼用されたヒータ回路5という表現を用いている。
図12は、図1に示す発振装置の概略構造を示す図である。51は容器、52は容器51内に設けられたプリント基板である。プリント基板52の上面側には、水晶振動子10、20と、発振回路1、2及び周波数差検出部3などを含むディジタル処理を行う回路をワンチップ化した集積回路部300及び制御回路部200などが設けられている。またプリント基板52の下面側には、例えば水晶振動子10、20と対向する位置にヒータ回路5が設けられ、このヒータ回路5の発熱により、水晶振動子10、20が設定温度に維持されている。また、図12に示した例では、水晶振動子10、20が置かれている雰囲気の温度(環境温度)は、容器51の空間内の温度に相当する。
またこの実施の形態に係る発振装置は、既述のように制御回路部200の出力周波数の温度補償を行う機能も備えている。即ちこの例の発振装置は、OCXOとTCXOとを組み合わせたものである。この温度補償の機能は、水晶振動子10、20、発振回路1、2、周波数差検出部3、補正値取得部4及び加算部42により実現される。即ち、周波数差検出部3は、ヒータ回路5の温度制御を行う部分の一部であるが、前記温度補償を実行する機能も兼ね備えている。
具体的には、周波数差検出部3にて得られた変動温度分の周波数ずれ情報は、ヒータ回路5の設定温度に対する偏差分が取り出された後、ループフィルタ61にて積分され、図1に示す補正値取得部41に入力され、ここでDDS回路部201の周波数設定値に対する周波数補正値が演算される。周波数ずれ情報については既に述べたとおりである。
図9、図10に示すように、周波数差検出部3の出力である周波数ずれ情報(OSC2−OSC1)と、水晶振動子10、20が置かれている環境温度との間には直線関係があり、この観点で周波数ずれ情報は環境温度の検出値に対応している。次に、この周波数ずれ情報から、温度設定値(設定温度におけるOSC2−OSC1)を差し引き(加算部6)、その結果を積分して得たループフィルタ61の出力と、環境温度との関係を図13に示す。
既述のようにループフィルタ61の出力は、PWM内挿部62及びLPF63を経てヒータ回路5に供給される直流電圧に変換される。このとき図13に示すように、ループフィルタ61の出力が大きいとヒータ回路5に供給される電圧が高くなり、その出力が小さいと電圧は低くなる。そして、環境温度が低くなると、ヒータ回路5に供給する電圧を高くするように調整が行われる一方、環境温度が高くなるとヒータ回路5に供給する電圧は低くなる関係がある。これらの対応関係から、ループフィルタ61の出力と環境温度との間にも直線関係が存在することが分かる。
一方、図14は、当該水晶振動子10、20が置かれている環境温度を変化させたときの制御回路部200からの出力周波数の温度特性を模式的に示している。実際には、図14の縦軸は、基準温度(25℃)における出力周波数に対する周波数偏差の変化率((f−fr)/fr)を表わしている。
図14に示した結果によれば、水晶振動子10、20が置かれている環境温度が変化すると、制御回路部200からの出力周波数が変化する。そして、この環境温度と出力周波数(周波数偏差)との関係もほぼ直線的で近似できることが分かった。これは、環境温度の変化に応じて第1の発振回路1の発振周波数が変化し、この周波数信号がクロック信号としてDDS回路部201に入力されることにより、DDS回路部201から出力される参照信号の周波数が変化してしまうことに起因するのではないかと考えられる。
そこで本実施の形態の発振装置は、水晶振動子10、20が置かれている環境温度の変化に起因する出力周波数の変化をキャンセルするために、DDS回路部201に入力される周波数設定値を補正している。本例では、周波数設定値を補正するための周波数補正値を得る手法として、図13、図14に記載の直線関係を利用している。即ち、水晶振動子10、20が置かれている環境温度と制御回路部200の出力周波数(周波数偏差)とが直線関係にあり(図14)、また環境温度とループフィルタ61の出力とが直線関係にある場合には(図13)、当該出力周波数はループフィルタ61の出力とも直線関係にあるといえる。
ここでDDS回路部201は、波形テーブルのアドレスに対応させて鋸波や正弦波の振幅データをメモリに記憶しておき、第1の発振回路1から取得したクロック信号と同期して振幅データを読み出すことにより、参照信号を出力する。このとき、メモリ30から取得した周波数設定値に基づいて波形テーブルのアドレスの読み飛ばし幅を増減することにより、周波数設定値に応じた周波数を持つ参照信号が出力される。このため、クロック信号の発振周波数が変化すると、波形テーブルから振幅データが読み出される周期が変化してしまい、周波数設定値に応じた周波数を持つ参照信号が得られない。
そこで、本例の発振装置は、第1の発振回路1から出力されるクロック信号の周波数偏差とループフィルタ61の出力との直線関係を利用し、ループフィルタ61の出力に適切なゲインを乗じ、DDS回路部201の周波数設定値を補正することにより、前記環境温度の変化が出力周波数に与える影響をキャンセルしている。周波数設定値を補正することにより、波形テーブルのアドレスの読み飛ばし幅を変化させて、環境温度が一定に保たれている場合と同様の状態で制御回路部200のPLLを動作させている。
上述の周波数設定値の補正を実行する手段として、本発振装置は、ループフィルタ61の出力を取得して周波数補正値を得る補正値取得部41と、この補正値取得部41にて得た周波数補正値を周波数設定値に加算する加算部42とを備えている。
図15に示すように、補正値取得部41は、ループフィルタ61から出力された14ビットのディジタル信号に予め設定されたゲインを乗じる増幅器411と、増幅器411の出力を予め設定された間隔で間引きしてから加算部42に出力するデシメーションフィルタ412とを備えている。
増幅器411は、図14に示した周波数偏差の実線がキャンセルされるように、周波数偏差が0の位置の横軸に対して線対称な補正量算出線(同図中、破線で示してある)に比例する周波数補正値が加算されるように前記ディジタル信号の符号を反転させる。また、増幅器411のゲインの大きさは、周波数補正値が周波数設定値に加算されたとき、正確なクロック信号が入力された場合と同様の出力周波数を発振可能な大きさに調整されている。
後段のデシメーションフィルタ412は、急激な環境温度の変化があった場合などに、周波数設定値の値が高い頻度で大幅に補正された結果、出力周波数が急激に変動するのを防ぐため、ディジタル信号が出力される間隔よりも加算部42にて周波数補正値に周波数補正値を加算する間隔が長くなるように、周波数補正値の出力を予め設定された間隔で間引きし、大幅な変動を補間して滑らかにする。
次に上述の実施の形態の全体の動作についてまとめる。この発振装置の水晶発振器に着目すると、水晶発振器の出力は第1の発振回路1から出力される周波数信号に相当する。そしてヒータ回路5により水晶振動子10、20の置かれる環境温度が設定温度になるように加熱されている。第1の水晶振動子10及び第1の発振回路1は、水晶発振器の出力である周波数信号を生成するものであるが、第2の水晶振動子20及び第2の発振回路2と共に温度検出部としての役割を持っている。これら発振回路1、2から各々得られる周波数信号の周波数差に対応する値OSC2−OSC1は、既述のように水晶振動子10、20が置かれている環境温度に対応し、加算部6にて温度設定値(例えば50℃におけるOSC2−OSC1の値)との差分が取り出される。
この差分はループフィルタ61で積分され、その後直流電圧に変換されてヒータ回路5の制御電力が調整される。図10に示す特性図からわかるように、50℃のときのOSC1の値を−1.5×10とすると、加算部6の出力は、温度が50℃よりも低いときには正の値であって、温度が下がるに従って大きくなる。従って、この値の積分値を出力するループフィルタ61の作用によれば、水晶振動子10、20が置かれている環境温度が50℃よりも低くなるほど、ヒータ回路5の供給される電圧(制御電力)が大きくなる。また環境温度が50℃よりも高いときには加算部6の出力は負の値になり、この値が積分されることにより、温度が上がるにつれてループフィルタ61の出力の絶対値は大きくなる。従って前記環境温度が50℃よりも高くなるほど、ヒータの供給電力が小さくなるように作用する。このため水晶振動子10、20が置かれる環境温度は設定温度である50℃に維持されようとするので、発振出力である第1の発振器1の発振周波数が安定する。この結果、第1の発振器1からの出力をクロック信号として用いている制御回路部200において、位相比較部205に供給される参照信号の周波数が安定するので、発振装置(周波数シンセサイザ)の出力である電圧制御発振器100からの出力周波数も安定する。
また、ループフィルタ61の積分値は補正値取得部41にも出力され、内部の増幅器41にてゲイン調整された後、デシメーションフィルタ412により出力間隔を間引きして、加算部42にて周波数設定値との加算を行う。
図1に示すように第1の水晶振動子10及び第2の水晶振動子20は共通の水晶片Xbを用いて構成され、互いに熱的に結合されていることから、発振回路11、12の周波数差は、環境温度に極めて正確に対応した値であり、従って周波数差検出部3の出力は、水晶振動子10、20が置かれている環境温度と基準温度(この例では25℃)との温度差を示す情報である。よって、この温度検出値から温度設定値(設定温度におけるOSC2−OSC1)を差し引いた加算部6の出力は、環境温度と設定温度(この例では50℃)との差を示す情報となり、この値を積分して得たループフィルタ61の出力は、環境温度に対応する情報となる。
一方、第1の発振回路1から出力される周波数信号f1は制御回路部200のメインクロックとして使用されるものであることから、ループフィルタ61の出力を補正値取得部41にてゲイン調整して得た周波数補正値は、環境温度がヒータ回路5の設定温度からずれたことによるf1の周波数ずれ分に基づく制御回路部200の動作への影響を相殺するために制御回路部200の動作を補償するための信号として用いられる。この結果、本実施形態の発振装置の出力である電圧制御発振器100の出力周波数が変動温度にかかわらず安定したものとなる。
以上のように上述実施の形態によれば、水晶振動子10、20の各々から得られる周波数信号の周波数差に相当する値の両者の差分を温度検出値として用い、この温度検出値と設定温度との差を積分することにより、水晶振動子10、20の環境温度に対応する情報を取得することができる。そしてこの値は、環境温度がヒータ回路5の設定温度(本例では50℃)からずれることによる出力周波数のずれと直線関係にあるとみなせることに基づいて、PLLを構成する制御回路部200のDDS回路部201に入力される周波数設定値の周波数補正値として利用される。これは、制御回路部200から出力される出力周波数の温度補償を行っていることに他ならない。
このように周波数シンセサイザがOCXOとTCXOとの両方の機能を備えることにより次の利点がある。メーカは周波数シンセサイザの使用温度範囲を定めているが、ユーザが使用温度範囲から外れた環境で周波数シンセサイザを使用した場合でも、出力周波数が安定している。またヒータによる設定温度を高くして、使用温度範囲の上限値を高くしようとする場合には、ヒータの消費電力が大きくなりヒータ回路の規模も大きくなるが、TCXOの機能を用いることにより、ヒータの消費電力を抑えることができる利点がある。
上述の例では、水晶振動子10、20の各々の3次オーバートーンを発振周波数として取り出しており、オーバートーンの周波数温度特性は温度変化が大きいことから、これらの差分に対応する値は、温度に対して感度がよいということができ、好ましい態様である。しかし水晶振動子10、20の各基本波を発振周波数として取り出してこれらの差分に対応する値を温度値として用いてもよい。あるいは水晶振動子10、20の一方及び他方から夫々基本波、オーバートーンを取り出し、これらの差分に対応する値を温度値として取り扱ってもよい。
また周波数差検出情報を求めるために、f1とf2との差分周波数に対応するパルスを作成し、DDS回路部から出力された鋸波信号を前記パルスによりラッチ回路でラッチし、ラッチされた信号値を積分してその積分値を前記周波数差として出力すると共に、この出力とf1rとf2rとの差分に対応する値との差分を取り出して、前記DDS回路部に入力してPLLを構成している。特許文献1のようにf1、f2をカウントしてその差分を取得する場合には、カウント時間が検出精度に直接影響するが、本実施の形態の構成では、このような問題がないため検出精度が高い。実際に両者の方式をシミュレーションにより比較し、周波数をカウントする方式においては200msのカウント時間を設定したところ、検出精度について本実施形態の方式の方が約50倍高いという結果を得た。
周波数差検出部3は、f1とf1rとの差分に対応する値と、f2とf2rとの差分に対応する値と、の差分値に対応する値として、(f1−f1r)と(f2−f2r)との差分値そのものを用いてもよく、この場合には、図7のグラフが活用されて温度が求められることになる。
上述の実施形態において、図8、図9では、周波数の変化分を「ppm」単位で表示しているが、実際のディジタル回路では全て2進数での扱いとなるため、DDS回路36の周波数設定精度は構成ビット数で計算され、例えば34ビットである。一例を挙げると、図1に示す制御回路部200に含まれるDDS回路部201に10MHzのクロックを供給する場合においてこのクロックの変動周波数が100Hzの場合
〔変動比率計算〕
100Hz/10MHz=0.00001
〔ppm換算〕
0.00001*1e6=10〔ppm〕
〔DDS設定精度換算〕
0.00001*2^34≒171,799〔ratio−34bit(仮称)〕となる。
上記の構成の場合、前記周波数設定精度は次の(2)式で表わされる。
1×〔ratio−34bit〕=10M〔Hz〕/2^34≒0.58m〔Hz/bit〕 ……(2)
従って100〔Hz〕/0.58m〔Hz/bit〕≒171,799〔bit(ratio−34bit)〕となる。
また、0.58mHzは10MHzに対して、次の(3)式のように計算できる。
0.58m〔Hz〕/10M〔Hz〕*1e9≒0.058〔ppb〕…(3)
従って(2)、(3)式から、(4)式の関係が成り立つ。
1e9/2^34=0.058〔ppb/ratio−34bit〕…(4)
即ちDDS回路36で処理した周波数は消え、ビット数のみの関係となる。
また、補正値取得部41にて周波数補正値を取得する手法については図13〜図15を用いて説明した手法に限られるものではない。例えばループフィルタ61の出力と周波数偏差とを直線近似により相関付けることが難しい場合には、高次の近似曲線などでこれらを相関付けてもよいし、ループフィルタ61の出力と周波数偏差との相関を示すテーブルを予めメモリに格納しておき、これらの相関曲線や相関テーブルに基づいて周波数補正値を求めてもよい。
更にまた上述の例では第1の水晶振動子10及び第2の水晶振動子20とは共通の水晶片Xbを用いているが、水晶片Xbが共通化されていなくてもよい。この場合、例えば共通の筐体の中に第1の水晶振動子10及び第2の水晶振動子20を配置する例を挙げることができる。このような構成によれば、実質同一の温度環境下に置かれるため、同様の効果が得られる。
周波数差検出部3のDDS回路部36の出力信号は、鋸波に限ることなく、時間と共に信号値が増加、減少を繰り返す周波数信号であればよく、例えば正弦波であってもよい。また周波数差検出部3としては、f1とf2とをカウンタによりカウントし、そのカウント値の差分値からΔfrに相当する値を差し引いて、得られたカウント値に対応する値を出力するようにしてもよい。
以上の実施の形態では、第1の水晶振動子10及び第1の発振回路1は温度検出値を取り出す役割と水晶発振器の出力を作成する役割とを持っている。即ち発振回路1は温度検出のための発振回路と、水晶発振器の出力用の発振回路とを共用している。しかし本発明は、例えば水晶振動子を3個用意すると共に発振回路を3個用意し、例えば図1の構成において、第3の水晶振動子と当該水晶振動子に接続された第3の発振回路とを用意し、第3の発振回路の出力を水晶発振器の出力とし、残りの第1の発振回路及び第2の発振回路の発振出力を周波数差検出部に入力し温度検出値を得るようにしてもよい。この場合、OCXOとTCXOとを組み合わせたものとするならば、第3の水晶発振回路の出力がDDS回路部201のクロック信号として使用されることになる。
クロック出力用の発振回路に接続された水晶振動子が置かれている環境温度を変化させたときの制御回路部200からの出力周波数(基準温度からの周波数偏差)の変化をシミュレーションした。
A.シミュレーション条件
発振回路の発振周波数を84.6MHz、制御回路部200の出力周波数を19.2MHz(分周比N=124、DDS回路部201の周波数設定値としては154.83kHz)として、発振装置のモデルを作成し、水晶振動子が置かれている環境温度を変化させて出力周波数への影響を確認した。
B.シミュレーション結果
図16にシミュレーション結果を示す。グラフの横軸は環境温度〔℃〕、縦軸は出力周波数の偏差((f−fr)/fr、但し、fは出力周波数、frは基準温度(25℃)のときの出力周波数)〔ppb〕を示している。また図中の太線は出力周波数の偏差(補正前)、破線は当該周波数偏差の近似直線(補正値)、細線は各温度における近似直線の値を補正量として、出力周波数の偏差から差し引いた結果(補正後)を示している。
図16に示した結果によれば、補正前におよそ−10〜+15〔ppb〕あった周波数偏差から、直線近似した補正値を差し引くことにより、補正後の周波数偏差がおよそ−2〜+3〔ppb〕の範囲内の値となっている。これは、周波数偏差を適切な直線で補正する手法が有効であり、環境温度と直線関係にあるループフィルタ61の出力を利用して周波数偏差を改善することが可能であることを示している。
1 第1の発振回路
2 第2の発振回路
10 第1の水晶振動子
100 電圧制御発振器
200 制御回路部
20 第2の水晶振動子
3 周波数差検出部
41 補正値取得部
42 加算部
5 ヒータ回路
6 加算部

Claims (6)

  1. 水晶振動子に接続されたクロック出力用の発振回路の出力をクロック信号とし、周波数設定値に応じた発振装置の発振出力を生成するためのPLLを含む本体回路部を備えた発振装置であって、
    前記水晶振動子が置かれる雰囲気の温度の一定化を図るための加熱部と、
    水晶片に第1の電極を設けて構成した第1の水晶振動子と、
    水晶片に第2の電極を設けて構成した第2の水晶振動子と、
    これら第1の水晶振動子及び第2の水晶振動子に夫々接続された第1の発振回路及び第2の発振回路と、
    第1の発振回路の発振周波数をf1、基準温度における第1の発振回路の発振周波数をf1r、第2の発振回路の発振周波数をf2、基準温度における第2の発振回路の発振周波数をf2rとすると、f1とf1rとの差分に対応する値と、f2とf2rとの差分に対応する値と、の差分値に対応する値を温度検出値として求める周波数差検出部と、
    前記加熱部の温度設定値と前記温度検出値との偏差分を取り出す加算部と、
    この加算部にて取り出された偏差分を積分して出力する積分回路部と、
    この積分回路部から出力された積分値に基づいて前記加熱部に供給される電力を制御する回路部と、
    前記積分回路部から出力された積分値に基づいて、前記雰囲気の温度が前記加熱部の温度設定値と異なることに起因して前記クロック信号が変化することに基づく前記本体回路部の出力周波数を補正するための周波数補正値を取得する補正値取得部と、
    前記周波数設定値に前記周波数補正値を加算する加算部と、を備えたことを特徴とする発振装置。
  2. 前記クロック出力用の発振回路と前記第1の発振回路及び第2の発振回路の一方とが共用されていることを特徴とする請求項1に記載の発振装置。
  3. f1とf1rとの差分に対応する値と、f2とf2rとの差分に対応する値と、の差分値に対応する値は、{(f2−f2r)/f2r}−{(f1−f1r)/f1r}であることを特徴とする請求項1または2に記載の発振装置。
  4. 第1の発振回路及び第2の発振回路は各々オーバートーンを発振出力とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の発振装置。
  5. 前記本体回路部は、前記クロック信号と、前記補正された周波数設定値とに基づいて発生させた周波数信号を前記PLLの位相比較器に出力するDDS回路部を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の発振装置。
  6. 前記補正値取得部は、前記積分回路部が積分値を出力する間隔に対し、前記加算部にて周波数設定値に周波数補正値を加算する間隔が長くなるように、周波数補正値の出力を予め設定された間隔で間引きすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の発振装置。
JP2012214196A 2012-09-27 2012-09-27 発振装置 Active JP5946737B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012214196A JP5946737B2 (ja) 2012-09-27 2012-09-27 発振装置
CN201310452048.1A CN103701461B (zh) 2012-09-27 2013-09-25 振荡装置
US14/037,400 US9019027B2 (en) 2012-09-27 2013-09-26 Oscillation device
TW102134832A TWI577129B (zh) 2012-09-27 2013-09-26 振盪裝置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012214196A JP5946737B2 (ja) 2012-09-27 2012-09-27 発振装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014068316A true JP2014068316A (ja) 2014-04-17
JP2014068316A5 JP2014068316A5 (ja) 2015-08-20
JP5946737B2 JP5946737B2 (ja) 2016-07-06

Family

ID=50338262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012214196A Active JP5946737B2 (ja) 2012-09-27 2012-09-27 発振装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9019027B2 (ja)
JP (1) JP5946737B2 (ja)
CN (1) CN103701461B (ja)
TW (1) TWI577129B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017005487A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 セイコーNpc株式会社 ディジタル温度電圧補償型発振器
JP2017038101A (ja) * 2015-08-06 2017-02-16 セイコーNpc株式会社 ディジタル温度電圧補償型発振器
JP2017147705A (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 日本電波工業株式会社 発振装置
US10992300B2 (en) 2019-03-26 2021-04-27 Seiko Epson Corporation Oscillator, electronic apparatus, and vehicle
US11063557B2 (en) 2019-03-26 2021-07-13 Seiko Epson Corporation Oscillation circuit, oscillator, electronic apparatus, and vehicle

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201200219D0 (en) * 2012-01-09 2012-02-22 Calder Martin A clock signal generator for a digital circuit
JP6089011B2 (ja) * 2014-08-20 2017-03-01 日本電波工業株式会社 発振装置及び発振装置の製造方法
JP6564244B2 (ja) * 2015-05-28 2019-08-21 日本電波工業株式会社 発振装置および発振装置の製造方法
JP2017175203A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 セイコーエプソン株式会社 発振器、電子機器および移動体
JP7117119B2 (ja) * 2018-03-26 2022-08-12 日本電波工業株式会社 発振装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4079280A (en) * 1976-06-02 1978-03-14 Hewlett-Packard Company Quartz resonator cut to compensate for static and dynamic thermal transients
JPH0468903A (ja) * 1990-07-07 1992-03-04 Asahi Denpa Kk 温度検知機能を有する発振器および水晶発振素子並びに温度検出方法
JP2007251366A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 水晶発振器
US7378916B2 (en) * 2004-02-20 2008-05-27 Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd. Crystal oscillator device, oscillation method and heater
JP2012170050A (ja) * 2011-01-28 2012-09-06 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 発振装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5214668A (en) * 1990-09-28 1993-05-25 Nec Corporation Temperature detector and a temperature compensated oscillator using the temperature detector
JP2001292030A (ja) 2000-04-05 2001-10-19 Hitachi Kokusai Electric Inc 水晶発振回路及び水晶共振子
US7253694B2 (en) * 2004-07-15 2007-08-07 C-Mac Quartz Crystals, Limited Temperature compensated oven controlled crystal oscillator
US7541878B2 (en) * 2005-12-29 2009-06-02 Intel Corporation Temperature compensated crystal oscillator
US7800457B2 (en) * 2007-12-05 2010-09-21 Avago Technologies Wireless Ip (Singapore) Pte. Ltd. Self-calibrating temperature-compensated oscillator
US8686799B2 (en) * 2007-12-31 2014-04-01 Texas Instruments Incorporated Low noise wide range voltage-controlled oscillator with transistor feedback
JP5782724B2 (ja) * 2011-01-28 2015-09-24 日本電波工業株式会社 発振装置
TWI473418B (zh) * 2011-02-28 2015-02-11 Nihon Dempa Kogyo Co 振盪裝置
JP5931628B2 (ja) 2011-08-01 2016-06-08 日本電波工業株式会社 水晶発振器
US8729978B2 (en) * 2011-08-01 2014-05-20 Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd. Quartz-crystal controlled oscillator
JP5863395B2 (ja) 2011-11-02 2016-02-16 日本電波工業株式会社 発振器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4079280A (en) * 1976-06-02 1978-03-14 Hewlett-Packard Company Quartz resonator cut to compensate for static and dynamic thermal transients
JPH0468903A (ja) * 1990-07-07 1992-03-04 Asahi Denpa Kk 温度検知機能を有する発振器および水晶発振素子並びに温度検出方法
US7378916B2 (en) * 2004-02-20 2008-05-27 Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd. Crystal oscillator device, oscillation method and heater
JP2007251366A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 水晶発振器
JP2012170050A (ja) * 2011-01-28 2012-09-06 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 発振装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017005487A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 セイコーNpc株式会社 ディジタル温度電圧補償型発振器
JP2017038101A (ja) * 2015-08-06 2017-02-16 セイコーNpc株式会社 ディジタル温度電圧補償型発振器
JP2017147705A (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 日本電波工業株式会社 発振装置
US10992300B2 (en) 2019-03-26 2021-04-27 Seiko Epson Corporation Oscillator, electronic apparatus, and vehicle
US11063557B2 (en) 2019-03-26 2021-07-13 Seiko Epson Corporation Oscillation circuit, oscillator, electronic apparatus, and vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
US20140085015A1 (en) 2014-03-27
TW201414183A (zh) 2014-04-01
CN103701461A (zh) 2014-04-02
JP5946737B2 (ja) 2016-07-06
TWI577129B (zh) 2017-04-01
CN103701461B (zh) 2018-06-29
US9019027B2 (en) 2015-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5946737B2 (ja) 発振装置
JP5931628B2 (ja) 水晶発振器
JP5893924B2 (ja) 発振装置
JP5782724B2 (ja) 発振装置
TWI473418B (zh) 振盪裝置
JP6045961B2 (ja) 水晶発振器及び発振装置
JP5863394B2 (ja) 発振装置
CN102916652B (zh) 晶体振荡器
JP2014068316A5 (ja)
JP5780045B2 (ja) 発振装置
TWI583127B (zh) 晶體振盪器以及振盪裝置
JP2013143601A (ja) 発振装置
JP2015201840A (ja) 発振装置
JP6033156B2 (ja) 発振装置
JP2016046582A (ja) 発振装置及び発振装置の製造方法
JP6707366B2 (ja) 発振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150703

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5946737

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250