JP2017004715A - 異方性導電接続構造体、異方性導電材料、および異方性導電接続方法 - Google Patents

異方性導電接続構造体、異方性導電材料、および異方性導電接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より確実な異方性導電接続が施された異方性導電接続構造体を提供する。
【解決手段】突起部が形成された電極を有するセラミック基板と、前記電極と対向する端子を有する電子部品と、前記電極および前記端子の間に挟持された導電粒子を含み、前記セラミック基板と前記電子部品とを接着する異方性導電材料と、を備え、前記導電粒子の平均粒径は、前記電極上の突起部の最大高さに対して、1.25倍より大きく4倍以下である、異方性導電接続構造体。
【選択図】図2

Description

本発明は、異方性導電接続構造体、異方性導電材料、および異方性導電接続方法に関する。
近年、回路が形成された電子部品や基板を接着する場合に、異方性導電材料を用いることが一般的になっている。
異方性導電材料は、例えば、導電粒子を含み、樹脂を主剤とする接着剤である。異方性導電材料は、電子部品や基板を接着する際に圧縮されることで、含有される導電粒子が基板間に多数の導電路を形成する。このような異方性導電材料を用いることにより、基板に形成された電極間のピッチが狭い場合でも、各電極間の絶縁を確保しつつ、基板間を物理的および電気的に接続することができる。
また、近年、インクジェットプリンタヘッド、圧電素子およびカメラモジュールなどの半導体装置モジュールに対して、さらなる小型化が求められている。そのため、半導体装置モジュールを構成する電子部品や基板上の電極についても、さらに狭いピッチで形成されるようになっている。そこで、このような半導体装置モジュールにおいて、電極のピッチが狭い場合でも電子部品や基板間の導通を容易に形成可能な異方性導電材料の使用が増加している。
例えば、下記の特許文献1には、異方性導電材料を用いることによって、基板同士のスタック構造を容易に形成したインクジェットプリンタヘッドが開示されている。
また、上記のような半導体装置モジュールでは、熱膨張による基板の変形等を防止するために、樹脂基板よりも機械強度が高く、温湿度に対する信頼性が高いセラミック基板を用いることが提案されている。
例えば、下記の特許文献2には、フレキシブル基板とセラミック基板とを異方性導電材料によって導通接続した半導体装置が開示されている。
特開2002−210955号公報 特開2006−351765号公報
しかし、セラミック基板は、基板の面内に大きな起伏または隆起が存在するため、接着時に均一に加圧することが困難であった。例えば、基板内の加圧が弱い箇所では、基板間の導通が不十分になることがあった。また、基板内の加圧が強い箇所では、セラミック基板の割れ、または電極間の短絡などが発生することがあった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、より確実に異方性導電接続を形成することが可能な、新規かつ改良された異方性導電接続構造体、該異方性導電接続構造体を実現可能な異方性導電材料、および異方性導電接続方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、突起部が形成された電極を有するセラミック基板と、前記電極と対向する端子を有する電子部品と、前記電極および前記端子の間に挟持された導電粒子を含み、前記セラミック基板と前記電子部品とを接着する異方性導電材料と、を備え、前記導電粒子の平均粒径は、前記電極上の突起部の最大高さに対して、1.25倍より大きく4倍以下である、異方性導電接続構造体が提供される。
前記突起部は、前記電極の端部に形成されてもよい。
前記突起部の最大高さは、1μm以上8μm以下であってもよい。
前記セラミック基板は、前記電極を複数有し、前記電極間の距離は、前記導電粒子の平均粒径の2倍以上であってもよい。
前記電極の高さは、5μm以上であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、突起部が形成された電極を有するセラミック基板と、前記電極と対向する端子を有する電子部品と、を異方性接続する異方性導電材料であって、平均粒径が前記電極上に形成された突起部の最大高さに対して1.25倍より大きく4倍以下のである導電粒子を含む、異方性導電材料が提供される。
前記異方性導電材料の最低溶融粘度は、4000Pa・s以下であってもよい。
前記導電粒子の平均粒径は、2μm以上12μm以下であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、突起部が形成された電極を有するセラミック基板と、前記電極と対向する端子を有する電子部品とを、導電粒子を含む異方性導電材料で接着し、2MPa以下の圧力で押圧するステップを含み、前記導電粒子の平均粒径は、前記電極上に形成された突起部の最大高さに対して1.25倍より大きく4倍以下である、異方性導電接続方法が提供される。
前記突起部は、前記電極に対するレーザエッチングを用いたパターニングによって形成されてもよい。
以上説明したように本発明によれば、セラミック基板に形成された電極上に導電粒子をより確実に補足することができるため、セラミック基板の電極と、電子部品の端子との導通をより確実に形成することが可能である。これにより、導通不良および短絡を生じさせずに、より確実にセラミック基板と電子部品とを異方性導電接続した異方性導電接続構造体を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る異方性導電接続構造体を模式的に説明する斜視図である。 同実施形態に係る異方性導電接続構造体を厚み方向に切断し、電極および端子間を拡大した側断面図である。 図2で示した異方性導電接続構造体を製造する一工程を説明する側断面図である。 図2で示した異方性導電接続構造体を製造する一工程を説明する側断面図である。 図2で示した異方性導電接続構造体を製造する一工程を説明する側断面図である。 図2で示した異方性導電接続構造体を製造する一工程を説明する側断面図である。 図2で示した異方性導電接続構造体を製造する一工程を説明する側断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.異方性導電接続構造体の構成>
[1.1.異方性導電接続構造体の概略]
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る異方性導電接続構造体の概略について説明する。図1は、本実施形態に係る異方性導電接続構造体1を模式的に説明する斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る異方性導電接続構造体1は、電極21が形成されたセラミック基板2、および端子31が形成された電子部品3を異方性導電材料4にて接着した接続構造体である。
セラミック基板2には、電子部品3の端子31と電気的に接続される電極21、および配線パターン23が形成される。電極21は、例えば、図1に示すように、セラミック基板2上に複数配列された略矩形の形状にて形成される。また、セラミック基板2は、例えば、アルミナ等の粉末を焼成して形成されたセラミックからなる基板である。
電子部品3には、セラミック基板2の電極21と電気的に接続される端子31、および配線パターン33が形成される。例えば、端子31は、図1に示すように、電極21と同様に電子部品3上に複数配列された略矩形状の形状にて形成される。また、電子部品3は、端子31を有する電子部品である。電子部品3は、例えば、フレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Prited Circuits)、集積回路(IC:Integrated Circuit)チップ、TAB(Tape Automated Bonding)テープ、または液晶パネルなどであってもよい。ICチップの具体例としては、フラットパネルディスプレイ用の液晶画面制御用ICチップなどを例示することができる。
ここで、セラミック基板2上の電極21と、電子部品3上の端子31とは、対向する位置に形成され、異方性導電材料4に含まれる導電粒子によって導通が形成されている。
異方性導電材料4は、導電粒子を含み、熱または紫外線硬化性樹脂等を主剤とする接着剤である。異方性導電材料4は、接着時に熱圧着等されることにより、電極21と端子31との間で導電粒子が押し潰された状態で硬化する。これにより、異方性導電材料4は、セラミック基板2と、電子部品3とを電気的および機械的に接続することができる。
例えば、異方性導電材料4は、PET(ポリエチレンテレフタレート)などのベースフィルム上に導電粒子を含む硬化性樹脂が塗布されてフィルム状に成形された異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)であってもよい。また、異方性導電材料4は、導電粒子および硬化性樹脂を含むペースト状の異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)であってもよい。
本実施形態に係る異方性導電接続構造体1は、セラミック基板2に対しても確実に電子部品3との異方性導電接続を形成することが可能な接続構造体である。以下では、本効果を実現可能な異方性導電接続構造体1の詳細構成について説明する。
[1.2.異方性導電接続構造体の詳細構成]
続いて、図2を参照して、本実施形態に係る異方性導電接続構造体1の詳細構成を説明する。図2は、本実施形態に係る異方性導電接続構造体1を厚み方向に切断し、電極21および端子31間を拡大した側断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係る異方性導電接続構造体1は、具体的には、突起部25を有する電極21が形成されたセラミック基板2と、電極21と対向する端子31が形成された電子部品3とを備える。また、セラミック基板2および電子部品3は、電極21および端子31の間に挟持された導電粒子43、およびバインダ樹脂41を含む異方性導電材料4によって接着されている。なお、電極21および端子31の数は、セラミック基板2と電子部品3との導通形成および信号伝送に必要な数を任意に設定することができる。
セラミック基板2は、例えば、低温同時焼成セラミック基板(LTCC:Low Temperature Co−fired Ceramic)であってもよく、高温焼成セラミック基板(HTCC:High Temperature Co−fired Ceramic)であってもよい。セラミック基板2の材質は、公知のものを使用することができるが、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、ジルコニア、ケイ酸ガラスなどを単独で、または複数種を混合して使用することができる。
電極21は、セラミック基板2上に形成され、対向する端子31と電気的に接続される。電極21は、導電性を有する材料であれば、どのような材料で形成されてもよいが、導電性が高い金属で形成されることが好ましい。電極21は、例えば、ニッケル、鉄、銅、アルミニウム、スズ、鉛、クロム、コバルト、タングステン、モリブデン、銀、金、および白金などの金属を単独で、または2種以上用いて形成することができる。
また、電極21の高さHは、5μm以上であることが好ましい。電極21の高さHが5μm未満である場合、後述する突起部25の形成が困難になるため、好ましくない。なお、電極21を形成する材料のコストを考慮すると、電極21の高さHは、例えば、30μm以下であることが好ましい。
さらに、電極21のパターンサイズWは、例えば、25μm以上300μm以下であることが好ましく、100μm以上150μm以下であることがより好ましい。なお、電極21のパターンサイズWとは、セラミック基板2の面内のいずれかの方向における電極21の最小寸法を示す。また、電極21間の距離Gは、例えば、5μm以上300μm以下であることが好ましく、20μm以上100μm以下であることがより好ましい。
本実施形態に係る異方性導電接続構造体1は、微細なパターンサイズおよび狭ピッチで形成された電極21に対しても確実に電極21と端子31との間の導通を形成するものである。このような異方性導電接続構造体1は、例えば、インクジェットプリンタヘッド、圧電素子およびカメラモジュールなどの半導体装置モジュールとして好適に用いることができる。
電極21の少なくともいずれかの端部には突起部25が形成される。本実施形態に係る異方性導電接続構造体1は、電極21上に形成された突起部25により、電極21上に導電粒子43を捕捉しやすくなるため、電極21と端子31とをより確実に導通させることができる。
また、突起部25の最大高さPは、1μm以上8μm以下であることが好ましい。突起部25の最大高さPが1μm未満である場合、電極21上に導電粒子43を捕捉しにくくなり、異方性導電材料4のバインダ樹脂41が流動した際に、電極21上に導電粒子43が載らない可能性が増加し、確実に導通を形成することができない。また、導電粒子43が電極21間に溜まりやすくなることで、電極21間で短絡が発生する可能性が高くなるため、好ましくない。一方、突起部25の最大高さPが8μmを超える場合、圧着時に突起部25が折れることで、折れた突起部25によって電極21間での短絡、および外観上の欠陥が発生するため、好ましくない。なお、突起部25の最大高さPは、例えば、レーザースキャン型の三次元形状測定装置KS−1100(キーエンス製)によって測定することが可能である。
上述した突起部25は、電極21をレーザエッチングによってパターニングすることにより形成することができる。具体的には、めっき法、蒸着法等にてセラミック基板2全面に導体層を形成し、レーザによって電極21および配線パターン23以外の領域の導体層を除去する。この時、セラミック基板2上から除去した導体層が電極21の端部に付着することにより、突起部25を形成することができる。
このような場合、突起部25の高さは、例えば、レーザエッチングに用いるレーザの出力によって制御することができる。具体的には、レーザエッチングに用いるレーザの出力を増加させることで、突起部25の高さをより高くすることができる。
なお、本実施形態に係る異方性導電接続構造体1は、電極21を微細なパターンサイズおよび狭ピッチで形成するためにも、レーザエッチングによるパターニングにて電極21を形成することが好ましい。例えば、導電ペーストを用いた印刷法によって電極21および配線パターン23を形成する場合、セラミック基板2は多孔質であるため、基板表面の孔に導電ペーストが吸収されて、電極21および配線パターン23の輪郭がにじんでしまう。そのため、導電ペーストを用いた印刷法では、電極21および配線パターン23を微細なパターンサイズおよび狭ピッチで形成することは困難である。また、レジストを用いたウェットエッチングによって電極21および配線パターン23を形成する場合、大量のエッチング液および洗浄液を使用するため、環境負荷が大きく好ましくない。
電子部品3は、特に限定されず、一般的にセラミック基板2に実装されるものであれば、どのようなものであってもよい。例えば、電子部品3は、ICチップ、フレキシブルプリント基板、TABテープ、または液晶パネルなどであってもよい。
端子31は、電子部品3上に形成され、対向する電極21と電気的に接続される。端子31は、電極21と同様に導電性を有する材料であれば、どのような材料で形成されてもよいが、導電性が高い金属で形成されることが好ましい。端子31は、例えば、ニッケル、鉄、銅、アルミニウム、スズ、鉛、クロム、コバルト、タングステン、モリブデン、銀、金、および白金などの金属を単独で、または2種以上用いて形成することができる。なお、端子31の高さおよび大きさは、一般的な端子31の高さおよび大きさを適宜選択することが可能である。
異方性導電材料4は、バインダ樹脂41によりセラミック基板2と電子部品3とを接着し、導電粒子43により電極21と端子31との間の導通を形成する。
バインダ樹脂41は、具体的には、膜形成樹脂、硬化性樹脂、および硬化剤等を含む。また、バインダ樹脂41は、その他の添加剤として、シランカップリング剤、無機フィラー、着色剤、酸化防止剤、および防錆剤等をさらに含んでもよい。
膜形成樹脂としては、例えば、平均分子量が10000〜80000程度の樹脂を用いることが好ましい。具体的には、膜形成樹脂として、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノキシ樹脂などを用いることができる。ただし、膜形成状態および信頼性の観点から、膜形成樹脂としては、フェノキシ樹脂が好ましい。
硬化性樹脂としては、特に限定されないが、例えば、エポキシ樹脂またはアクリル樹脂を用いることができる。エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、または脂環式エポキシ樹脂などを用いることができる。アクリル樹脂としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、イソブチルアクリレート、エポキシアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、テトラメチレングリコールテトラアクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジアクリロキシプロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシメトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン、ジシクロペンテニルアクリレート、トリシクロデカニルアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアネレート、またはウレタンアクリレートなどを用いることができる。また、これらの硬化性樹脂は、1種単独で用いられてもよく、2種以上を混合して用いられてもよい。
上述した硬化性樹脂は、硬化剤と併用されることにより、圧着時に硬化し、セラミック基板2と電子部品3とを接着させることができる。硬化剤としては、例えば、エポキシ樹脂を硬化させるアニオンまたはカチオン重合型硬化剤、アクリレート樹脂を硬化させるラジカル重合型硬化剤などを適宜選択して用いることができる。また、硬化剤として、通常では反応性が低いものの、熱、光、加圧等のトリガにより活性化されて硬化反応を開始させる硬化剤(いわゆる、潜在性硬化剤)を用いてもよい。
ここで、異方性導電材料4の最低溶融粘度は、4000Pa・s以下であることが好ましい。異方性導電材料4の最低溶融粘度が4000Pa・sを超える場合、異方性導電材料4の粘性が高いため、圧着時の流動によって電極21上の突起部25が折れやすく、折れた突起部25が、電極21間の短絡、外観上の欠陥の原因になるため、好ましくない。なお、異方性導電材料4の形状維持のためには、異方性導電材料4の最低溶融粘度は、例えば、500Pa・s以上であることが好ましい。
なお、異方性導電材料4の最低溶融粘度は、例えば、膜形成樹脂および硬化性樹脂の種類、膜形成樹脂および硬化性樹脂の割合を制御することによって、上記の好ましい範囲に制御することが可能である。また、異方性導電材料4の最低溶融粘度は、公知の方法で測定することが可能であり、例えば、昇温速度10℃/分、測定圧力5g(一定)、使用測定プレート直径8mmの条件にて、回転式レオメータ(TA Instruments製)を用いて測定することが可能である。
異方性導電材料4の最低溶融粘度を上述した範囲に制御するためには、例えば、配合時の固形分濃度(すなわち、溶剤への希釈濃度)などを適宜調整すればよい。
導電粒子43は、例えば、金属粒子、および金属被覆樹脂粒子である。具体的には、導電粒子43は、ニッケル、コバルト、銅、銀、金、またはパラジウムなどの金属粒子を用いることができる。また、導電粒子43は、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ベンゾグアナミン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、またはスチレン−シリカ複合樹脂などのコア樹脂粒子の表面をニッケル、銅、金、またはパラジウムなどの金属で被覆した粒子を用いることも可能である。さらに導電粒子43の表面には、金もしくはパラジウム薄膜、または圧着時には破壊される程度に薄い絶縁樹脂薄膜などが形成されてもよい。
ここで、導電粒子43の平均粒径は、電極21上の突起部25の最大高さに対して、1.25倍より大きく4倍以下である。
導電粒子43の平均粒径が突起部25の最大高さに対して1.25倍以下である場合、圧着時の電極21および端子31による導電粒子43の押し込みが阻害され、確実に導通を形成することが困難になるため好ましくない。また、圧着時に電極21上の突起部25が折れやすくなり、折れた突起部25によって電極21間の短絡、外観上の欠陥が発生しやすくなるため、好ましくない。一方、導電粒子43の平均粒径が突起部25の最大高さに対して4倍を超える場合、突起部25によって導電粒子43を電極21上に捕捉しにくくなり、電極21と端子31との間で確実に導通を形成することが困難になるため、好ましくない。また、電極21上に捕捉されない導電粒子43が電極21間に溜まりやすくなり、電極21間で短絡が発生する可能性が高くなるため、好ましくない。
また、導電粒子43の平均粒径は、電極21間の距離Gに対して、1/2以下であることが好ましい。換言すると、電極21間の距離Gは、導電粒子43の平均粒径の2倍以上であることが好ましい。導電粒子43の平均粒径が電極21間の距離Gに対して、1/2を超える場合、電極21間に溜まった導電粒子43によって、電極21間で短絡の可能性が高くなるため、好ましくない。
上述した条件を満たす導電粒子43の好ましい平均粒径は、具体的には、2μm以上12μm以下である。このような平均粒径の導電粒子43を用いることにより、本実施形態に係る異方性導電接続構造体1は、電極21と端子31とをより確実に導通させることができる。
なお、導電粒子43の平均粒径は、例えば、画像型の粒子径分析測定装置FPIA−2000(Malvern製)などによって測定することが可能である。また、導電粒子43の平均粒径は、圧着によって電極21と端子31との間で変形される前の粒径(直径)の個数平均値を表す。
以上にて説明したように、本実施形態に係る異方性導電接続構造体1によれば、電極21上に導電粒子43を確実に補足することができるため、セラミック基板2と、電子部品3とをより確実に異方性導電接続することが可能である。
<2.異方性導電接続構造体の製造方法>
続いて、図3〜図7を参照して、本実施形態に係る異方性導電接続構造体1の製造方法について説明する。図3〜図7は、図2で示した異方性導電接続構造体1を製造する各工程を説明する側断面図である。
なお、以下で示す製造方法は、あくまで一例であって、本実施形態に係る異方性導電接続構造体1の製造方法が以下の例示に限定されるわけではない。また、各工程における具体的な製造装置および製造条件については、公知の製造装置および製造条件を適用することが可能であるため、詳細な記載は省略する。
図3に示すように、まず、セラミック基板2上に導体層27が形成される。導体層27は、後工程でパターニングされ、電極21および配線パターン23となるため、導電性を有する材料で形成される。導体層27の形成方法は、導体層27の材料に応じて適宜選択することが可能である。例えば、導体層27が金属である場合、導体層27は、めっき法、真空蒸着法、またはスパッタ法などを用いて形成することができる。また、導体層27が導電性高分子である場合、スピンコーティングなどの塗布法、または蒸着法などを用いて形成することができる。
次に、図4に示すように、電極21および配線パターン23以外の領域の導体層27に対してレーザ5が照射されることで、導体層27のパターニングが行われる。ここで、レーザ5の波長は、特に限定されない。また、レーザ5の光源も特に限定されないが、例えば、半導体レーザまたはエキシマレーザなどを用いることができる。
図4で示したレーザ5によるパターニングにより、レーザ5が照射された領域の導体層27が除去され、図5に示すようにセラミック基板2上に電極21および配線パターン23(図示せず)が形成される。ここで、レーザ5によるパターニング時にセラミック基板2上から除去された導体層27が電極21の端部に付着することで、電極21の端部に突起部25が形成される。
続いて、図6に示すように、電極21が形成されたセラミック基板2上に導電粒子43を含有する異方性導電材料4が塗布される。異方性導電材料4の塗布方法は、異方性導電フィルムを貼り付ける方法であってもよく、異方性導電ペーストを公知のコーティング法を用いて塗布する方法であってもよい。
次に、端子31と電極21とが対向するように、異方性導電材料4上に電子部品3が載置され、仮固定される。仮固定の方法および条件は、公知の方法および条件を用いることができるが、例えば、異方性導電材料4が硬化しない程度に加熱および加圧することで、セラミック基板2と電子部品3とを仮固定してもよい。
次に、図7に示すように、仮固定されたセラミック基板2および電子部品3は、公知の熱圧着装置によって加熱・押圧されることで、熱圧着される。これによって、異方性導電材料4は、硬化し、セラミック基板2と電子部品3とを接着する。また、電極21と端子31とは、導電粒子43を挟持することによって導通が形成される。このとき、導電粒子43は、熱圧着時の押圧によって潰されて変形していてもよい。
ここで、上述した仮固定および熱圧着時の押圧圧力は、2MPa以下である。押圧圧力が2MPaを超える場合、電極21上に形成された突起部25が折れる可能性が高く、折れた突起部25によって電極21間の短絡、外観上の欠陥が発生しやすくなるため、好ましくない。
また、押圧圧力が2MPa以下である場合、セラミック基板2と電子部品3との接着位置のずれが生じにくく、また、セラミック基板2および電子部品3上に形成された他の素子の位置ずれも生じにくくなる。そのため、押圧圧力を2MPa以下に低くすることが可能な本実施形態に係る異方性導電接続構造体1は、位置精度が重要であり、かつ高価な精密部品が搭載されるインクジェットプリンタヘッド、圧電素子およびカメラモジュールなどの半導体装置モジュールに好適に用いることができる。
以上にて、本実施形態に係る異方性導電接続構造体1の製造方法について具体的に説明した。
<3.異方性導電接続構造体の適用例>
次に、本実施形態に係る異方性導電接続構造体1を好適に適用可能な半導体装置モジュールの具体例について説明する。このような半導体装置モジュールは、例えば、インクジェットプリンタヘッド、圧電素子およびカメラモジュールなどである。以下では、カメラモジュールを例示して説明する。
カメラモジュールは、例えば、直方体形状を有し、上面に撮像レンズが設けられ、上面と対向する下面にCCD(Charge−Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)等を用いた撮像素子、ならびに各種電子部品が実装された配線基板が設けられる。
配線基板は、セラミック基板であり、さらに異方性導電フィルムによってフレキシブル基板等と物理的および電気的に接続されている。なお、異方性導電フィルムと接続される配線基板の一面には、異方性導電フィルムによってフレキシブル基板の接続端子と電気的に接続される電極端子が形成される。なお、異方性導電フィルムと接続される配線基板の一面のうち、電極端子が形成された領域以外の領域には、各種回路および実装部品を保護するためにソルダーレジスト層が形成されてもよい。
フレキシブル基板は、可撓性を有する基板である。また、フレキシブル基板には、撮像素子からの信号を伝送する各種信号線、および異方性導電フィルムによって配線基板の電極端子と電気的に接続される接続端子が形成される。
すなわち、上記カメラモジュールでは、配線基板、異方性導電フィルムおよびフレキシブル基板の積層体が、本実施形態に係る異方性導電接続構造体に相当する。このようなカメラモジュールでは、配線基板と、フレキシブル基板とを高圧で圧着した場合、レンズ光軸と光学素子との位置がずれるなどの不良が発生する可能性がある。本実施形態に係る異方性導電接続構造体によれば、低圧の圧着であってもセラミック基板と電子部品とを確実に異方性導電接続することができるため、カメラモジュールなどの高精度が要求される半導体装置モジュールに対して、好適に用いることができる。
以下では、実施例および比較例を参照しながら、本実施形態に係る異方性導電接続構造体について、より詳細に説明する。なお、以下に示す実施例は、本実施形態に係る異方性導電接続構造体の実施可能性および効果を示すための一例であり、本発明が以下の実施例に限定されるものではない。
[異方性導電接続構造体の製造]
以下に示す方法にて、本実施形態に係る異方性接続構造体を製造した。
(実施例1)
まず、厚み1mmのセラミック基板に対して、スパッタ法により全面に銅からなる導体層を形成し、波長355nmおよび出力1.8Wの半導体レーザにてレーザエッチングを行うことにより電極および配線パターンを形成した。ここで、形成した電極のパターンサイズ(電極のいずれかの一辺の最小寸法)は、120μmであり、電極間の距離は、20μmであった。また、電極の端部には突起部が形成されており、電極の中央部からの突起部の高さを三次元形状測定装置KS−1100(キーエンス製)によって測定したところ、突起部の高さの最大値(最大高さ)は、7μmであった。
また、電子部品として、高さ15μmの金めっき端子を形成した厚み0.035mmのフレキシブル基板を用意した。
次に、セラミック基板の電極が形成された面に対して、異方性導電材料として、異方性導電フィルムを貼り付けた。異方性導電フィルムは、二官能アクリレート(DCP、新中村化学製)34質量部、フェノキシ樹脂(YP50、東都化成製)34質量部、ウレタンアクリレート(U−2PPA、新中村化学製)20質量部、リン酸エステル型アクリレート(PM−2、日本化薬製)3質量部、ベンゾイルパーオキサイド(ナイパーBW、日本油脂製)6質量部、平均粒径が10μmである導電粒子(ブライトφ10μm、日本化学工業製)3.3質量部を配合して形成した。なお、使用したブライトφ10μm(導電粒子)は、樹脂コアにNiメッキを施し、さらにAuメッキを施した導電性樹脂粒子である。また、後述するミクロパールφ4μmについても同様である。
昇温速度10℃/分、測定圧力5g(一定)、使用測定プレート直径8mmの条件(以下、測定条件は同様)にて、回転式レオメータ(TA Instruments製)によって測定したところ、上記にて形成した異方性導電フィルムの最低溶融粘度は、4000Pa・sであった。
続いて、セラミック基板の電極と金めっき端子とが対向するように、フレキシブル基板を異方性導電フィルム上に載置し、熱圧着装置(東レエンジニアリング製FC1000)によって、80℃−1MPa−1秒間の条件で仮固定した。さらに、仮固定したセラミック基板、異方性導電フィルム、およびフレキシブル基板を上記の熱圧着装置によって190℃−2MPa−10秒間の条件で熱圧着し、異方性導電接続構造体を製造した。
(実施例2)
セラミック基板に対して、レーザエッチングの出力およびスピードを調整して表1に記載された条件になるように電極および配線パターンを形成し、平均粒径が4μmである導電粒子(ミクロパールφ4μm、積水化学工業製)3.76質量部を用いた以外は、実施例1と同様の方法で異方性導電接続構造体を製造した。このとき、電極の端部に形成された突起部の最大高さは、1μmであった。
(実施例3)
セラミック基板に対して、レーザエッチングの出力およびスピードを調整して表1に記載された条件になるように電極および配線パターンを形成した以外は、実施例1と同様の方法で異方性導電接続構造体を製造した。このとき、電極の端部に形成された突起部の最大高さは、2.5μmであった。
(実施例4)
セラミック基板に対して、レーザエッチングの出力およびスピードを調整して表1に記載された条件になるように電極および配線パターンを形成し、平均粒径が4μmである導電粒子(ミクロパールφ4μm、積水化学工業製)3.76質量部を用いた以外は、実施例1と同様の方法で異方性導電接続構造体を製造した。このとき、電極の端部に形成された突起部の最大高さは、3μmであった。
(比較例1)
セラミック基板に対して、レーザエッチングの出力およびスピードを調整して表1に記載された条件になるように電極および配線パターンを形成し、固形分濃度を調整することで異方性導電フィルムの最低溶融粘度を6000Pa・sとした以外は、実施例1と同様の方法で異方性導電接続構造体を製造した。このとき、電極の端部に形成された突起部の最大高さは、5μmであった。
(比較例2)
セラミック基板に対して、レーザエッチングの出力およびスピードを調整して表1に記載された条件になるように電極および配線パターンを形成し、平均粒径が4μmである導電粒子(ミクロパールφ4μm、積水化学工業製)3.76質量部を用いた以外は、実施例1と同様の方法で異方性導電接続構造体を製造した。このとき、電極の端部に形成された突起部の最大高さは、5μmであった。
(比較例3)
セラミック基板に対して、レーザエッチングの出力およびスピードを調整して表1に記載された条件になるように電極および配線パターンを形成した以外は、実施例1と同様の方法で異方性導電接続構造体を製造した。このとき、電極の端部に形成された突起部の最大高さは、2μmであった。
(比較例4)
セラミック基板に対して、レーザエッチングの出力およびスピードを調整して表1に記載された条件になるように電極および配線パターンを形成した以外は、実施例1と同様の方法で異方性導電接続構造体を製造した。このとき、電極の端部に形成された突起部の最大高さは、8μmであった。
(比較例5)
セラミック基板に対して、レーザエッチングの出力およびスピードを調整して表1に記載された条件になるように電極および配線パターンを形成し、熱圧着時の条件を190℃−4MPa−10秒間とした以外は、実施例1と同様の方法で異方性導電接続構造体を製造した。このとき、電極の端部に形成された突起部の最大高さは、4μmであった。
[異方性導電接続構造体の評価]
製造した実施例1〜4および比較例1〜5に係る異方性導電接続構造体について、各種特性を評価した。
以下の方法で初期導通を評価した。具体的には、デジタルマルチメータ(アジレント・テクノロジー製34401A)を用い、四端子測定法(電流1mA)によって、セラミック基板とフレキシブル基板との間で導通が形成されているか否かを評価した。具体的には、抵抗値が1.0Ω未満である場合を導通が形成されていると判定して「OK」と評価し、抵抗値が1.0Ω以上である場合を導通が形成されていないと判定して「NG」と評価した。なお、上記の抵抗値は、配線パターンの抵抗を含む値である。
また、以下の方法で導通信頼性を評価した。具体的には、製造した異方性導電接続構造体を温度85℃および湿度(相対湿度)85%の環境下で500時間放置した後に、初期導通評価と同様の方法で導通を判定し、評価した。
また、以下の方法で短絡の有無を評価した。具体的には、製造した異方性導電接続構造体の電極間を金属顕微鏡にて200箇所観察し、導電粒子が連なることによって電極間が電気的に接続されている箇所が1箇所以上あった場合を短絡ありと判定して「NG」と評価した。また、電極間が電気的に接続されている箇所がなかった場合を短絡なしと判定して「OK」と評価した。
さらに、以下の方法で突起部における導電粒子の捕捉性を評価した。具体的には、異方性導電接続構造体から研磨によってフレキシブル基板のみを取り除き、セラミック基板の電極上に存在する導電粒子の個数を金属顕微鏡による観察にて計測し、捕捉粒子数とした。捕捉粒子数が10個以上である場合を捕捉性が高いと判定して「OK」と評価し、捕捉粒子数が5個以上9個以下である場合を捕捉性が中程度であると判定して「△」と評価し、捕捉粒子数が4個以下である場合を捕捉性が低いと判定して「NG」と評価した。
ただし、導電粒子の平均粒径によって、導電粒子の個数密度は異なっている。平均粒径が10μmである導電粒子では、導電粒子の個数密度は、3.5万個/mmであり、平均粒径が4μmである導電粒子では、導電粒子の個数密度は、53万個/mmであった。よって、導電粒子がフィルム体積に占める体積占有率は、略一致している。
以上にて評価した結果を表1に示す。
Figure 2017004715
表1の結果を参照すると、導電粒子の平均粒径が突起部の最大高さに対して1.25倍より大きく4倍以下である実施例1〜4は、比較例2〜4に対して、良好な評価結果が得られていることがわかる。また、実施例1〜4は、電極間距離、突起部の最大高さ、電極高さ、および導電粒子の平均粒径が本発明の範囲内に収まっているため、良好な評価結果を得られることがわかる。
具体的には、比較例2および4は、導電粒子の平均粒径が突起部の最大高さに対して1.25倍以下であるため、圧着時に導電粒子の押し込みが阻害され、導通信頼性が低下していることがわかる。特に、比較例2および4は、導電粒子の押し込みが不十分であるため、導電粒子の捕捉性が「OK」であるものの、捕捉された導電粒子が導通形成に有効な状態(押し込まれて潰れた状態)になっていないため、導通信頼性が低下している。
また、比較例3は、導電粒子の平均粒径が突起部の最大高さに対して4倍を超えているため、突起部による導電粒子の捕捉性が低く、電極間で短絡が発生していることがわかる。
また、比較例1は、異方性導電フィルムの最低溶融粘度が4000Pa・sを超えているため、圧着時の樹脂バインダの流動によって突起部が折れやすく、電極間で短絡が発生していることがわかる。さらに、比較例5は、圧着時の押圧圧力が2MPaを超えているため、電極上に形成された突起部が折れ、電極間で短絡が発生していることがわかる。
以上の結果からわかるように、本実施形態に係る異方性導電接続構造体は、導電粒子の平均粒径を電極上の突起部の最大高さに対して1.25倍より大きく4倍以下とすることによって、短絡を生じさせず、電極と端子との間に確実に導通を形成できることがわかる。これにより、本実施形態に係る異方性導電接続構造体は、セラミック基板と電子部品との間でより確実に異方性導電接続を形成することが可能であることがわかる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 異方性導電接続構造体
2 セラミック基板
3 電子部品
4 異方性導電材料
21 電極
25 突起部
31 端子
41 バインダ樹脂
43 導電粒子

Claims (10)

  1. 突起部が形成された電極を有するセラミック基板と、
    前記電極と対向する端子を有する電子部品と、
    前記電極および前記端子の間に挟持された導電粒子を含み、前記セラミック基板と前記電子部品とを接着する異方性導電材料と、を備え、
    前記導電粒子の平均粒径は、前記電極上の突起部の最大高さに対して、1.25倍より大きく4倍以下である、異方性導電接続構造体。
  2. 前記突起部は、前記電極の端部に形成される、請求項1に記載の異方性導電接続構造体。
  3. 前記突起部の最大高さは、1μm以上8μm以下である、請求項1または2に記載の異方性導電接続構造体。
  4. 前記セラミック基板は、前記電極を複数有し、
    前記電極間の距離は、前記導電粒子の平均粒径の2倍以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の異方性導電接続構造体。
  5. 前記電極の高さは、5μm以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の異方性導電接続構造体。
  6. 突起部が形成された電極を有するセラミック基板と、前記電極と対向する端子を有する電子部品と、を異方性接続する異方性導電材料であって、
    平均粒径が前記電極上に形成された突起部の最大高さに対して1.25倍より大きく4倍以下のである導電粒子を含む、異方性導電材料。
  7. 前記異方性導電材料の最低溶融粘度は、4000Pa・s以下である、請求項6に記載の異方性導電材料。
  8. 前記導電粒子の平均粒径は、2μm以上12μm以下である、請求項6または7に記載の異方性導電材料。
  9. 突起部が形成された電極を有するセラミック基板と、前記電極と対向する端子を有する電子部品とを、導電粒子を含む異方性導電材料で接着し、2MPa以下の圧力で押圧するステップを含み、
    前記導電粒子の平均粒径は、前記電極上に形成された突起部の最大高さに対して1.25倍より大きく4倍以下である、異方性導電接続方法。
  10. 前記突起部は、前記電極に対するレーザエッチングを用いたパターニングによって形成される、請求項9に記載の異方性導電接続方法。

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