JP2017001610A - 洗車機および洗車機の制御方法 - Google Patents

洗車機および洗車機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】非常停止手段を備えた洗車機において、洗車操作中にセンサ系統に不具合が発生した場合であっても、洗車操作中に異常が発生したと確実に判定して非常停止操作を実行できる洗車機および洗車機の制御方法を提供する。【解決手段】非常停止手段は、洗車操作中に異常が発生した際に変位する変位部と、該変位部の変位に応じてセンサがオン状態とオフ状態とに切り換わるセンサ部と、を備え、制御部を介して、センサ部への電源供給を所定の時間間隔(T1、T2)でオン・オフさせると共に、センサ部の入力状態と出力状態のいずれかが前記所定の時間間隔よりも長いオン状態およびオフ状態となったときに、異常が発生したと判定して非常停止操作を実行する洗車機および洗車機の制御方法とした。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば給油所に設置され洗車に使用される洗車機および洗車機の制御方法に関し、特に、非常停止手段を備えた洗車機および洗車機の制御方法に関する。
従来、洗車に使用される洗車機としては、給油所などに設置されて、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、被洗浄車両に貯液タンクに貯留された液剤や洗浄水を噴射しブラッシングして洗車を行う構成とされる門型洗車機が知られている。
従来の門型洗車機の洗車方法は、先ず、洗浄水を用いて汚れを落とし、次いでシャンプーなどの液剤を用いて洗浄し、さらに洗浄水を用いて水洗いする洗浄工程を実施する。この洗浄工程の後で、各送風ノズルから送風して乾燥する乾燥工程が行われる。また、必要に応じてワックスや撥水コートなどの液剤塗布工程を適宜組み合わせて洗車を行う。また、複数の洗車モードから所望のモードを選択し、使用する液剤の種類を選択して所定の洗車モードに設定する操作パネルやリモートパネルを備えている。操作パネルは洗車機本体に配設しているが、リモートパネルは洗車機本体から離れた位置に設置して、このリモートパネルと操作パネルとを電気的に接続して、リモートパネルに設定された洗車モードにより、洗車機を駆動可能にしている。
また、洗車中に走行移動する洗車機本体が障害物に接触するなどの異常が発生した際に自動的に当該異常を検知して洗車操作を停止させたり、作業者が洗車操作を停止したりできる非常停止手段を備えた洗車機も既に知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
例えば、特許文献1に記載の洗車機は、障害物との接触により不動作状態に切り換わる電気式スイッチを有する緊急停止検出手段を備えて、洗車機本体が障害物に接触したことを検知して洗車機本体の移動を停止させるようにしている。
上記電気式スチッチはワイヤとブラケットと近接スイッチを備えて、ワイヤが障害物に接触するとワイヤが引っ張られてブラケットを変位させて近接スイッチがオフする構成とされている。
特許文献2に記載の洗車機は、上記のワイヤに替えて棒状の検知体を備え、該検知体が障害物に接触して傾いたときに、この傾きを検知して洗車機本体を非常停止させるようにしている。
特許第4007028号公報 特許第4893597号公報
従来の制御方法では、ワイヤや棒状の検知体の変位を検知して障害物と接触したと判定して、洗車機本体を停止させるようにしている。すなわち、ワイヤや棒状の検知体に連接して設ける検知ブラケットがセンサ部から離れてオフ状態となったときに、障害物に接触したと判定して洗車機本体を停止させている。
また、このようなワイヤや棒状の検知体は人が人為的に変位させることも可能であるので、人が異常を検知した際に、または、異常が発生することを予見した際に、緊急的に洗車機本体を停止させることができる。
すなわち、従来の非常停止手段は、通常はオン状態のセンサがオフとなった時に異常が発生したと判定して非常停止させるようにしている。しかしながら、このような構成では、センサ系統に不具合が発生して短絡状態になった場合には、センサ部がオフ状態となっても出力がオフにならず、洗車機本体を停止させることができなくて問題となる。
また、洗車開始前にセンサ系統に不具合がないか確認した後で洗車操作を開始することにより、洗車中の非常停止操作の信頼性を向上させることができるが、この場合でも、洗車操作中にセンサ系統に不具合が発生した場合には対応できなくなってしまい問題となる。
そこで、洗車操作中にセンサ系統に不具合が発生した場合であっても、異常が発生したと容易に確認できることが望ましく、洗車操作中に障害物に接触したりして異常が発生した場合には、確実に異常が発生したと判定できることが望ましい。
本発明は、上記問題点に鑑み、非常停止手段を備えた洗車機において、洗車操作中にセンサ系統に不具合が発生した場合であっても、洗車操作中に異常が発生したと確実に判定して非常停止操作を実行できる洗車機および洗車機の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、非常停止手段を備え、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら被洗浄車両の洗車を行う洗車機であって、前記非常停止手段は、洗車操作中に異常が発生した際に変位する変位部と、該変位部の変位に応じてセンサがオン状態とオフ状態とに切り換わるセンサ部と、を備え、前記洗車機本体に設ける制御部を介して、前記センサ部への電源供給を所定の時間間隔でオン・オフさせると共に、センサ部の入出力状態を検知して、入力状態と出力状態のいずれかが前記所定の時間間隔よりも長いオン状態およびオフ状態となったときに、異常が発生したと判定して非常停止操作を実行することを特徴としている。
この構成によると、制御部がセンサ部を所定の時間間隔で常時オン・オフさせる制御を行いセンサ部の入出力状態を検知するので、センサ部に不具合が生じて入出力状態のいずれか一方でもオン状態が長くなったり、オフ状態が長くなったりすると、いずれの場合であっても、制御部は異常が発生したと容易に判定できる。従って、非常停止手段を備えた洗車機において、洗車操作中にセンサ系統に不具合が発生した場合であっても、洗車操作中に異常が発生したと確実に判定して非常停止操作を実行できる洗車機を得ることができる。
また本発明は、非常停止手段を備え、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら被洗浄車両の洗車を行う洗車機の制御方法であって、前記非常停止手段は、洗車操作中に異常が発生した際に変位する変位部と、該変位部の変位に応じてセンサがオン状態とオフ状態とに切り換わるセンサ部と、を備え、前記洗車機本体に設ける制御部を介して、前記センサ部への電源供給を所定の時間間隔でオン・オフさせると共に、センサ部の入出力状態を検知して、入力状態と出力状態のいずれかが前記所定の時間間隔よりも長いオン状態およびオフ状態となったときに、異常が発生したと判定して非常停止操作を実行することを特徴としている。
この構成によると、制御部がセンサ部を所定の時間間隔で常時オン・オフさせる制御を行いセンサ部の入出力状態を検知するので、センサ部に不具合が生じて入出力状態のいずれか一方でもオン状態が長くなったり、オフ状態が長くなったりすると、いずれの場合であっても、制御部は異常が発生したと容易に判定できる。従って、非常停止手段を備えた洗車機において、洗車操作中にセンサ系統に不具合が発生した場合であっても、洗車操作中に異常が発生したと確実に判定して非常停止操作を実行できる洗車機の制御方法を得ることができる。
また本発明は、上記構成の洗車機の制御方法において、洗車操作中に異常が発生して前記変位部が変位して前記センサ部が常時オフ状態になると、前記制御部は異常が発生したと判定してその旨を表示部に表示することを特徴としている。この構成によると、洗車操作中にセンサ部が常時オフ状態になる異常が発生して非常停止操作が実行されたことが容易に確認できる。
また本発明は、上記構成の洗車機の制御方法において、洗車操作中に前記センサ部が常時オン状態になると、制御部はセンサ部に不具合が発生したと判定してその旨を表示部に表示することを特徴としている。この構成によると、洗車操作中に異常が発生していないときに、洗車操作が停止された場合であっても、表示部にセンサ部が常時オン状態になる不具合が生じたことを確認できるので、その後の処置を容易に行うことが可能になる。
また本発明は、上記構成の洗車機の制御方法において、前記センサ部をオン・オフさせる所定の時間間隔と、前記所定の時間間隔よりも長いと判定するオン状態およびオフ状態の継続時間は、それぞれ変更して新たに設定可能としたことを特徴としている。この構成によると、使用するセンサのタイプや発生することが予想される異常の形態に応じて適当な時間に設定できるので、管理者にとって利用し易くなる。
本発明によれば、非常停止手段を備えた洗車機において、洗車操作中にセンサ系統に不具合が発生した場合であっても、洗車操作中に異常が発生したと確実に判定して非常停止操作を実行できる洗車機および洗車機の制御方法を得ることができる。
本発明に係る洗車機の制御方法の概要を示す概略説明図である。 従来の洗車機の制御方法の概要を示す概略説明図である。 本発明に係る洗車機の制御方法の流れを説明するフローチャートである。 本発明に係る洗車機の全体構成を示す概略側面図である。 本発明に係る洗車機の概略正面図である。 非常停止手段の一例を示す概略説明図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。
本実施形態に係る洗車機WAは、図4の概略側面図および図5の概略正面図に示すように、左右の対向する2つのスタンド部90の上端を連結する天井部91を有して門型に形成される洗車機本体(本体部)1を備える。洗車機本体1の進入経路上にはリモートパネル7Aが配される。被洗浄車両CAはリモートパネル7Aの面前で停車し、リモートパネル7Aの操作によって洗車の受け付け等を行う。
洗車機本体1の底面には地面に設けられた左右一対のレール2上に配される車輪3が設けられる。これにより、洗車機本体1はレール2上を走行して被洗浄車両CAに対して前後に相対移動するように立設される。
洗車機本体1には被洗浄車両CAをブラッシングする複数の回転するブラシを設けている。ブラシはトップブラシ4、サイドブラシ5及びロッカーブラシ6から成っている。トップブラシ4は被洗浄車両CAの上面をブラッシングして洗浄し、布(織布、編布、不織布等)や樹脂繊維から成るブラシ体を放射状に固着して形成される。
サイドブラシ5は左右一対設けられ、被洗浄車両CAの両側面と前後面に摺動して被洗浄車両CAを洗浄する。ロッカーブラシ6は左右一対設けられ、被洗浄車両CAのタイヤを含む側面下部を洗浄する。サイドブラシ5及びロッカーブラシ6もトップブラシ4と同様の回転軸及びブラシ体を有している。
洗車機本体1の一方の側方には洗剤やワックス等の各種液剤を貯液する複数の貯液タンク(不図示)を収納するタンク収納部17が配される。タンク収納部17の上方には市水及び各貯液タンクからの液剤を電磁弁等を介して分配する分配配管部18が設けられる。分配配管部18には第1、第2浄水ノズル11、13、第1、第2洗剤ノズル12、15、撥水コートノズル14、ワックスノズル16が導出される。洗車機本体1の後方には洗浄液や高圧空気を供給する供給部(不図示)が設けられ、分配配管部18に接続される。洗浄液は市水だけでなく、洗剤やワックス等の各種液剤と混合されてもよい。
第1、第2浄水ノズル11、13は洗車機本体1の手前側及び奥側にそれぞれ配され、被洗浄車両CAに対して市水を噴射する。第1、第2洗剤ノズル12、15は洗車機本体1の手前側及び奥側にそれぞれ配され、被洗浄車両CAに対して洗剤を噴射する。撥水コートノズル14は洗車機本体1の奥側に配され、被洗浄車両CAに対して撥水コート剤を噴射する。ワックスノズル16は洗車機本体1の奥側に配され、被洗浄車両CAに対してワックスを噴射する。
また、洗車機本体1には被洗浄車両CAを乾燥させる送風ノズルとしてトップ送風ノズル21とサイド送風ノズル22とを設けている。洗車機本体1の手前側上部にはトップ送風ノズル21が設けられ、両側方にサイド送風ノズル22が設けられる。トップ送風ノズル21及びサイド送風ノズル22はブロワ20からの送風を被洗浄車両CAに対して吹き付けて乾燥させる。
洗車機本体1の前面上部には車両センサ8が設けられている。車両センサ8は光電センサや超音波センサ等から成り、洗車機本体1に進入する被洗浄車両CAを検知し車体の幅方向突出した装備品も検知する。また、洗車機本体1の入り口部には、被洗浄車両CAの車形を検知する車形検知センサ(不図示)を設けている。この車形検知センサは、例えば、透過式光電センサからなるエリアセンサであって、洗車機本体1の一方の側部の上下方向に投光器を併設し、これらの投光器に対向する他方の側部の上下方向に受光器を併設することで、洗浄位置に進入してくる被洗浄車両の車形を検知して、その先端部と後端部および車高や形状を検知する。
洗車機本体1の一方の側方の前面には操作パネル7が配される。操作パネル7はリモートパネル7Aと同様の操作ボタンを備え、被洗浄車両CAから降車したユーザ等の操作により洗車の受け付けや洗車条件の設定を行う。操作パネル7は洗車機本体1の各部の駆動を制御する制御部10と電気的に接続されている。また、操作パネル7は表示部71を備えており、実行される洗車条件や各種の情報を表示する。
また、本実施形態に係る洗車機WAは非常停止手段30を備えている。非常停止手段30は、例えば、洗車機本体1を操作駆動しながら洗車操作中に異常が発生した際に変位する変位部と、該変位部の変位に応じてセンサがオン状態とオフ状態とに切り換わるセンサ部と、を備えた構成とされる。
例えば、非常停止手段30は、スタンド部90の上部に設置される装置本体31と、該装置本体31に設ける上部ブラケット32と、スタンド部90の下部に設置される下部ブラケット33と、上部ブラケット32と下部ブラケット33間に架け渡されるワイヤ34を備える。
ワイヤ34は、両側のスタンド部90から外側に突出して設けられており、このワイヤ34が人や障害物に接触すると上部ブラケット32が変位し、この変位をセンサ部を介して検知するようにしている。
次に、図6を用いて非常停止手段30の具体的な一構成例について説明する。
非常停止手段30は装置本体31を有しており、装置本体31に支軸35を介して回動自在に支持される上部ブラケット32を備えている。また、上部ブラケット32の回動範囲を限定する第1ストッパー38Aと第2ストッパー38Bと、上部ブラケット32を第1ストッパー38A方向に付勢するバネ36と、バネ36を介して第1ストッパー38A方向に付勢されて当接する上部ブラケット32を検出する近接スイッチ37を備えている。
上部ブラケット32の前方側には、ワイヤ34を装着するワイヤ装着部32aが設けられ、中央部には支軸35に取り付ける軸支部32bが設けられており、後方側の下端部が近接スイッチ37により検知される検知部32cとなる。すなわち、上部ブラケット32の検知部32cと近接スイッチ37とバネ36とで本発明のセンサ部を構成し、ワイヤ34と上部ブラケット32が変位部を構成する。
従って、ワイヤ34が障害物等に接触していない正常状態では、ワイヤ34に張力Fが付加されず、近接スイッチ37が検知部32cを検知している状態を維持する。すなわち、センサ部がオン状態となり図中の実線に示す状態を維持する。この状態から、ワイヤ34が障害物等に接触して張力Fが付加されたり、人がワイヤ34を引っ張って張力Fを付加させたりすると、図中の想像線に示すように、上部ブラケット32の前方側が図の下方側に引っ張られ後方側の検知部32cが上方に変位してセンサ部はオフ状態になる。
検知部32cが上方に変位すると近接スイッチ37から離反するので近接スイッチ37は検知部32cを検知しなくなりオフ状態となる。すなわち、ワイヤ34に張力Fが付加されない正常状態ではセンサ部はオン状態であり、ワイヤ34に張力Fが付加された異常状態ではセンサ部はオフ状態となる。
異常状態が解除されてワイヤ34に張力Fが付加されない正常状態になると、上部ブラケット32はバネ36を介して初期の姿勢に戻り近接スイッチ37が検知部32cを検知する通常のセンサ部オン状態に復帰する。
すなわち、通常の正常状態においては近接スイッチ37が検知部32cを検知するセンサ部オン状態を維持し、ワイヤ34に張力Fが付加された異常状態になった際に、近接スイッチ37はオフになってセンサ部オフ状態になる。近接スイッチ37への電源供給やオン・オフ状態の判定は洗車機本体1に設ける制御部10を介して行う。
従って、ワイヤ34を介して上部ブラケット32が変位すると、制御部10を介してこの変位を検知して異常状態になった(障害物と接触した)と判定して、洗車機本体1を停止させることができる。また、人が人為的にワイヤ34を介して上部ブラケット32を変位させても、制御部10を介して緊急的に洗車機本体1を停止させることができる。
しかしながら、従来の制御方法のように、通常はオン状態のセンサがオフ状態となった時に異常が発生したと判定して非常停止させる構成では、センサ系統に不具合が発生して短絡状態になった場合には、センサ部がオフ状態となっても出力がオフにならず、洗車機本体1を停止させることができなくなって問題となる。
そこで、本実施形態においては、センサ系統が正常に作動しているときには普通に異常発生の有無を検出できて、センサ系統に不具合が発生して短絡状態になった場合には、センサ部に異常が発生したと正しく認識できるようにしたものである。
次に、図1を用いて本実施形態に係る洗車機の制御方法について説明する。また、本発明に係る洗車機の制御方法を実施例として説明し、従来の洗車機の制御方法について図2を用いて比較例として説明する。
〈実施例〉
本実施形態に係る洗車機の制御方法は、センサ電源供給を所定の時間間隔でオン・オフ制御している。すなわち、図1のセンサ電源供給状態L1に示すように、時間間隔T1のオフ状態と時間間隔T2のオン状態とを繰り返すようにして制御する。
この際に、通常の正常な状態であれば、センサ出力状態L2、センサ入力状態(正常時)L3も、時間間隔T1のオフ状態と時間間隔T2のオン状態とを繰り返すことになる。
そして、この正常状態において第1の異常E1が発生した場合には、センサ出力状態L2に第1の異常E1が出現して出力がオフ状態を維持する。すると、センサ入力状態L3も新たな入力信号が入力せずオフ状態を維持するので、このオフ状態が所定の時間間隔T1よりも長くなったことを検知した時点で異常発生を検知することができる(異常発生検知EK1)。
この際の所定の時間間隔T1は1秒よりも短い方が好ましく、例えば、0.5秒程度に設定しておくとよい。また、所定の時間間隔T1よりも長いと検知する時間は、0.5+0.2〜0.5秒の0.7〜1.0秒程度が好ましい。
また、洗車操作中にセンサ部に短絡異常が発生した場合には、センサ入力状態(短絡発生時)L4に示すように、第2の異常E2(短絡異常)が発生して入力オン状態を維持するので、このオン状態が所定の時間間隔T2よりも長くなったことを検知した時点で異常発生を検知することができる(異常発生検知EK2)。
この際の所定の時間間隔T2も1秒よりも短い方が好ましく、例えば、0.5秒程度に設定しておくとよい。また、所定の時間間隔T2よりも長いと検知する時間は、0.5+0.2〜0.5秒の0.7〜1.0秒程度が好ましい。
〈比較例〉
次に、従来の洗車機の制御方法について図2を用いて比較例として説明する。図2に示す従来の制御方法では、洗車開始時に一旦、センサ部への電源供給を遮断して入力がオフになることを確認し、再度センサ部へ電源を供給して入力がオンになることを確認した後、洗車操作を開始していた。
すなわち、センサ電源供給状態L1に示すように、所定の時間間隔T3の間電源供給を遮断する初期チェックCH1を実行し、正常にオン・オフして異常がないことを確認してから洗車操作を開始している。
ここで、第1の異常E1が発生した場合には、センサ出力状態L2に第1の異常E1が出現して出力がオフ状態となる。この際に、センサ入力状態(正常時)L3に示すように、入力オフとなった時点で異常発生を検知している(異常発生検知EK1)。
しかし、洗車操作中にセンサ部に短絡異常が発生した場合には、センサ入力状態(短絡発生時)L4に示すように、第2の異常E2(短絡異常)が発生して入力オン状態を維持するので、入力オフ状態にはならず、異常発生(異常発生検知EK2)を検知することができなくなってしまう。
すなわち、従来の制御方法では、一旦洗車が開始された洗車操作中にセンサ部に短絡異常が発生した場合に、その旨を検知できずに洗車機WAの洗車操作を停止させることができない虞がある。
一方、本発明に係る制御方法によれば、センサ部への電源供給を所定の時間間隔でオン・オフさせると共に、センサ部の入出力状態を検知して、入力状態と出力状態のいずれかが前記所定の時間間隔よりも長いオン状態およびオフ状態となったときに、異常が発生したと判定するので、通常の異常が発生した場合でも、洗車操作中に短絡異常が発生した場合でも、共に、異常が発生したと確実に検知できる効果を発揮する。
次に、図3に示すフローチャートを用いて本発明に係る制御方法の流れについてさらに説明する。
洗車操作がスタートすると洗車機本体1が備える制御部10を介してセンサ電源供給オン・オフ制御が開始され、所定の時間間隔T1、T2でセンサ部への電源供給をオン・オフ制御する(ステップS1)。
次いで、制御部10を介してセンサ出力チェック(ステップS2)を行い、所定間隔でオン・オフしているか否かを確認する(ステップS3)。ステップS3でYESであれば矢印Y方向に進み、同様に制御部10を介してセンサ入力チェックを行う(ステップS4)。ステップS3でNOであれば矢印N方向に進み、異常発生判定(ステップS31)となり、洗車操作非常停止が実行される(ステップS32)。
センサ入力チェック(ステップS4)が開始されると所定間隔でオン・オフしているか否かを確認し(ステップS5)、ステップS5でYESであれば矢印Y方向に進み、洗車操作継続(ステップS6)して洗車操作完了する(ステップS7)。
ステップS5でNOであれば矢印N方向に進み、異常発生判定(ステップS31)となり、洗車操作非常停止(ステップS32)が実行される。
上記したように、本実施形態に係る洗車機WAおよび洗車機の制御方法は、非常停止手段30を備え、被洗浄車両CAと洗車機本体1を前後方向に相対移動させながら被洗浄車両CAの洗車を行う洗車機WAおよび洗車機の制御方法であって、非常停止手段30は、洗車機本体1を操作駆動しながら洗車操作中に異常が発生した際に変位する変位部と、該変位部の変位に応じてセンサがオン状態とオフ状態とに切り換わるセンサ部と、を備え、洗車機本体1に設ける制御部10を介して、前記センサ部への電源供給を所定の時間間隔でオン・オフさせると共に、センサ部への入力状態とセンサ部からの出力状態を検知して、これらのいずれかが前記所定の時間間隔よりも長いオン状態およびオフ状態となったときに、異常が発生したと判定して非常停止操作を実行することを特徴としている。
この構成であれば、制御部10がセンサ部を所定の時間間隔で常時オン・オフさせる制御を行いセンサ部の入出力状態を検知するので、センサ部に不具合が生じて入出力状態のいずれか一方でもオン状態が長くなったり、オフ状態が長くなったりすると、いずれの場合であっても、制御部10は異常が発生したと容易に判定して非常停止操作を実行できる。従って、非常停止手段30を備えた洗車機WAにおいて、洗車操作中にセンサ系統に不具合が発生した場合であっても容易に確認でき、洗車操作中に異常が発生した場合には、確実に異常が発生したと判定して非常停止操作を確実に実行できる洗車機WAおよび洗車機の制御方法を得ることができる。
また、洗車操作中に異常が発生して前記変位部が変位して前記センサ部が常時オフ状態になると、前記制御部10は異常が発生したと判定してその旨を表示部71に表示することが好ましい。この構成であれば、洗車操作中にセンサ部が常時オフ状態になる異常が発生して非常停止操作が実行されたことが容易に確認できる。
また、洗車操作中に前記センサ部が常時オン状態になると、制御部10はセンサ部に不具合が発生したと判定してその旨を表示部71に表示することが好ましい。この構成であれば、洗車操作中に異常が発生していないときに、洗車操作が停止された場合であっても、表示部71にセンサ部が常時オン状態になる不具合が生じたことを確認できるので、その後の処置を容易に行うことが可能になる。
また本発明は、前記センサ部をオン・オフさせる所定の時間間隔(例えば、0.5秒)と、前記所定の時間間隔よりも長いと判定するオン状態およびオフ状態の継続時間(例えば、1秒)は、それぞれ変更して新たに設定可能であることが好ましい。この構成であれば、使用するセンサのタイプや発生することが予想される異常の形態に応じて適当な時間に設定できるので、管理者にとって利用し易くなる。
以上、異常が発生した際に変位する変位部として、ワイヤ34とワイヤ34を装着して回動変位する上部ブラケット32を用いて説明し、変位部の変位に応じてセンサがオン状態とオフ状態とに切り換わるセンサ部として上部ブラケット32を検知する近接スイッチ37を用いて説明したが、本発明はこれらに限定されない。
例えば、ワイヤ34に替えて棒状の検知体であってもよく、近接スイッチ37に替えて光電センサであってもよく、特には限定されない。
いずれにしても、センサ部を所定の時間間隔で常時オン・オフさせる制御を行いセンサ部の入出力状態を検知することにより、入出力状態のいずれか一方でもオン状態が長くなったり、オフ状態が長くなったりしたときに、異常が発生したと確実に判定できて洗車操作を非常停止させることができる。
また、所定の時間間隔を0.5秒程度とすることで、異常が発生した後、速やかに異常の発生を検知でき、確実に洗車操作を非常停止できる。
上記したように本発明によれば、非常停止手段を備えた洗車機において、洗車操作中にセンサ系統に不具合が発生した場合であっても、洗車操作中に異常が発生したと確実に判定して非常停止操作を実行できる洗車機および洗車機の制御方法を得ることができる。
そのために、本発明に係る洗車機および洗車機の制御方法は、異常が発生した際に変位する変位部と、該変位部の変位に応じてセンサがオン状態とオフ状態とに切り換わるセンサ部と、を備えた非常停止手段を介して非常停止操作を実行する洗車機に好適に適用される。
1 洗車機本体
10 制御部
30 非常停止手段
31 装置本体
32 上部ブラケット(変位部)
34 ワイヤ
37 近接スイッチ(センサ部)
71 表示部
CA 被洗浄車両
T1 所定の時間間隔(オフ時間)
T2 所定の時間間隔(オン時間)
WA 洗車機

Claims (5)

  1. 非常停止手段を備え、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら被洗浄車両の洗車を行う洗車機であって、
    前記非常停止手段は、洗車操作中に異常が発生した際に変位する変位部と、該変位部の変位に応じてセンサがオン状態とオフ状態とに切り換わるセンサ部と、を備え、
    前記洗車機本体に設ける制御部を介して、前記センサ部への電源供給を所定の時間間隔でオン・オフさせると共に、センサ部の入出力状態を検知して、入力状態と出力状態のいずれかが前記所定の時間間隔よりも長いオン状態およびオフ状態となったときに、異常が発生したと判定して非常停止操作を実行することを特徴とする洗車機。
  2. 非常停止手段を備え、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら被洗浄車両の洗車を行う洗車機の制御方法であって、
    前記非常停止手段は、洗車操作中に異常が発生した際に変位する変位部と、該変位部の変位に応じてセンサがオン状態とオフ状態とに切り換わるセンサ部と、を備え、
    前記洗車機本体に設ける制御部を介して、前記センサ部への電源供給を所定の時間間隔でオン・オフさせると共に、センサ部の入出力状態を検知して、入力状態と出力状態のいずれかが前記所定の時間間隔よりも長いオン状態およびオフ状態となったときに、異常が発生したと判定して非常停止操作を実行することを特徴とする洗車機の制御方法。
  3. 洗車操作中に異常が発生して前記変位部が変位して前記センサ部が常時オフ状態になると、前記制御部は異常が発生したと判定してその旨を表示部に表示することを特徴とする請求項2に記載の洗車機の制御方法。
  4. 洗車操作中に前記センサ部が常時オン状態になると、制御部はセンサ部に不具合が発生したと判定してその旨を表示部に表示することを特徴とする請求項2または3に記載の洗車機の制御方法。
  5. 前記センサ部をオン・オフさせる所定の時間間隔と、前記所定の時間間隔よりも長いと判定するオン状態およびオフ状態の継続時間は、それぞれ変更して新たに設定可能としたことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の洗車機の制御方法。
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