以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。
まず、本実施形態に係る洗車機WAの全体構成について図1、図2を用いて説明する。洗車機WAは、被洗浄車両CAと洗車機本体1を前後方向に相対移動させながら洗車を行うものであって、図1および図2に示すように、左右の対向する2つのスタンド部90の上端を連結する天井部91を有して門型に形成される洗車機本体1を備える。洗車機本体1の進入経路上にはリモートパネル7Aが配される。被洗浄車両CAはリモートパネル7Aの面前で停車し、リモートパネル7Aの操作によって洗車の受け付け等を行う。
洗車機本体1の底面には地面に設けられた左右一対のレール2上に配される車輪3が設けられる。これにより、洗車機本体1はレール2上を走行して被洗浄車両CAに対して前後に相対移動するように立設される。
洗車機本体1には被洗浄車両CAをブラッシングする複数の回転するブラシを設けている。ブラシはトップブラシ4、サイドブラシ5及びロッカーブラシ6から成っている。トップブラシ4は被洗浄車両CAの上面をブラッシングして洗浄し、布(織布、編布、不織布等)や樹脂繊維から成るブラシ体を放射状に固着して形成される。
サイドブラシ5は左右一対設けられ、被洗浄車両CAの両側面と前後面に摺動して被洗浄車両CAを洗浄する。ロッカーブラシ6は左右一対設けられ、被洗浄車両CAのタイヤを含む側面下部を洗浄する。サイドブラシ5及びロッカーブラシ6もトップブラシ4と同様の回転軸及びブラシ体を有している。
洗車機本体1の一方の側方には洗剤やワックス等の各種液剤を貯液する複数の貯液タンク(不図示)を収納するタンク収納部17が配される。タンク収納部17の上方には市水及び各貯液タンクからの液剤を電磁弁等を介して分配する分配配管部18が設けられる。分配配管部18には第1、第2浄水ノズル11、13、第1、第2洗剤ノズル12、15、撥水コートノズル14、ワックスノズル16が導出される。洗車機本体1の後方には洗浄液や高圧空気を供給する供給部(不図示)が設けられ、分配配管部18に接続される。洗浄液は市水だけでなく、洗剤やワックス等の各種液剤と混合されてもよい。
第1、第2浄水ノズル11、13は洗車機本体1の手前側及び奥側にそれぞれ配され、被洗浄車両CAに対して市水を噴射する。第1、第2洗剤ノズル12、15は洗車機本体1の手前側及び奥側にそれぞれ配され、被洗浄車両CAに対して洗剤を噴射する。撥水コートノズル14は洗車機本体1の奥側に配され、被洗浄車両CAに対して撥水コート剤を噴射する。ワックスノズル16は洗車機本体1の奥側に配され、被洗浄車両CAに対してワックスを噴射する。
また、洗車機本体1には被洗浄車両CAを乾燥させる送風ノズルとしてトップ送風ノズル21とサイド送風ノズル22とを設けている。洗車機本体1の手前側上部にはトップ送風ノズル21が設けられ、両側方にサイド送風ノズル22が設けられる。トップ送風ノズル21及びサイド送風ノズル22はブロワ20からの送風を被洗浄車両CAに対して吹き付けて乾燥させる。
洗車機本体1の前面上部には車両センサ8が設けられている。車両センサ8は光電センサや超音波センサ等から成り、洗車機本体1に進入する被洗浄車両CAを検知し車体の幅方向突出した装備品も検知する。また、洗車機本体1の入り口部には、被洗浄車両CAの車形を検知する車形検知センサ9を設けている。この車形検知センサ9は、透過式光電センサからなるエリアセンサであって、洗車機本体1の一方の側部の上下方向に投光器を併設し、これらの投光器に対向する他方の側部の上下方向に受光器を併設することで、洗浄位置に進入してくる被洗浄車両の車形を検知して、その先端部と後端部およびボンネット高さや車高を検知する。
洗車機本体1の一方の側方の前面には本体パネル7が配される。本体パネル7はリモートパネル7Aと同様の操作ボタンを備え、被洗浄車両CAから降車したユーザー等の操作により洗車の受け付けや洗車条件の設定を行う。すなわち、本体パネル7とリモートパネル7Aとが、本発明の操作パネルに相当する。
洗車条件の設定としてはシャンプー、ワックス掛け、撥水コート等を水洗いに追加するボタン(押しボタン式、タッチパネル式)が本体パネル7及びリモートパネル7Aに設けられる。また、高級なシャンプー、高級なワックス(例えば、艶出しコーティング)、高級な撥水コート、特殊なコート等を行うボタンも設けられている。さらに、フロントガード有り、フェンダーポール有り、ドアミラー有り、リヤワイパー有り、該当装備品無し等の装備品設定ボタンが設けられている。
また、本実施形態に係る操作パネル(本体パネル7、リモートパネル7A)には、異常が発生していない時には直前に発生した洗車機WAの異常の内容を表示する直前エラー表示部を設けたことを特徴にしている。
次に、図3〜図6を用いて本実施形態に係る操作パネル(本体パネル7、リモートパネル7A)に設ける直前エラー表示部について説明する。
操作パネル(本体パネル7、リモートパネル7A)には、押しボタン式とタッチパネル式とがある。押しボタン式の操作パネルにはメカ的な押しボタンを多数設置した操作部が設けられており、タッチパネル式の操作パネルには、液晶表示画面に所定のタッチボタンが多数表示された操作部が設けられている。
そのために、タッチパネル式の操作部を備えた操作パネル71の一例を実施例1として説明し、メカ的な押しボタン式の操作部を備えた操作パネル72の一例を実施例2として説明する。
〈実施例1〉
図3、図4を用いてタッチパネル式の操作部を備えた操作パネル71に直前エラー表示部を設けた第1実施形態を実施例1として説明する。図3には洗車条件設定モードのタッチパネル式の操作パネル71を示し、図4に異常表示モードの操作パネル71を示す。洗車条件設定モードとなっている操作パネル71は、初期画面(洗車受付画面)として、上から順に表示画面71a、表示画面71b、表示画面71c、表示画面71dが設けられており、最上部の表示画面71aに洗車を受け付ける日時や新たな機能設定に移動指示する機能ボタン31aを表示する。
表示画面71bは洗車コースを設定する操作部となり、操作ボタン32a〜32hが表示される。例えば、操作ボタン32aは通常の水圧で洗浄水を噴射する水洗い1を示し、操作ボタン32bは高圧で洗浄水を噴射する水洗い2を示し、操作ボタン32cはシャンプー洗浄を示し、操作ボタン32dはワックスクリーマー掛けを示し、操作ボタン32eはDUコート掛けを示し、操作ボタン32fはDUコートクリーマー掛けを示し、操作ボタン32gは手洗いコースを含む選択ボタンであり、操作ボタン32gは泡洗浄と手洗いコースを含む手洗いクリーマー選択ボタンである。
表示画面71cはオプション操作部となり、洗車速度を標準速度で行うか高速で行うかを選択できる。例えば、操作ボタン33aは速度選択を行うボタンを示し、操作ボタン33bで標準速度を選択でき、操作ボタン33cで洗浄工程を高速度で行うことを選択でき、操作ボタン33dで乾燥工程を高速度で行うことを選択できる。操作ボタン33eはフロントガード有り、フェンダーポール有り、ドアミラー有り、リヤワイパー有り、などの各種装備品が有ることを設定するボタンであり、各装備品に対応した洗車条件に設定できる。
表示画面71dが本発明に係る表示部であり、直前エラー表示部34が設けられている。すなわち、異常が発生していないときには、この直前エラー表示部34に直前に発生した最新の洗車機WAの異常の内容を表示するようにしている。
洗車機WAの異常には、例えば、走行インバータ異常や、サイクルタイム異常や、各種センサ異常などがある。また、走行インバータ異常は、走行インバータがトリップしたことを示す。
そこで、直前に発生した洗車機WAの異常が走行インバータトリップであった場合には、直前エラー表示部34に、「走行インバータトリップ」を表示する。また、「走行インバータトリップ」に替えて「走行インバータトリップ」を意味するエラーコードを表示してもよい。また、この両方を同時に表示してもよい。
次に、図4を用いて洗車操作中に異常が発生したことを表示する異常表示モードの一例について説明する。操作パネル71はタッチパネル式であるので液晶表示装置である。従って、この操作パネル71に任意の画像を表示でき、異常発生時には異常が発生したことを報知し、その異常内容を示し、発生した異常を解除するための操作手順などを表示することができる。
例えば、実際に洗車中に洗車機WAの異常が発生すると操作パネル71は図4に示す異常表示モードになる。すなわち、操作パネル71の最上段の表示画面71eに、異常が発生したことを示す異常発生表示部35aと、異常内容に対応したエラーコードを表示するエラーコード表示部35bと、異常が発生した部位や装置を点灯表示するエラー箇所表示部35cと、異常内容を表示する異常内容表示部35dとが表示される。
表示画面71eの下の表示画面71fには、発生した異常を解除するのに必要な確認事項や操作内容が表示される。また、最下段の表示画面71gには、発生した異常を解除するための操作ボタンが表示される。
例えば、異常が発生して洗車操作を一時停止した状態であれば、トップブラシやトップ送風ノズルを待機位置に上昇させるトップ上昇ボタン36aや、サイドブラシやサイド送風ノズルを開いた待機位置に戻すサイド開ボタン36bや、洗車機本体1を移動させる後退ボタン36cと前進ボタン36dや、その他に復旧させることが求められる内容を表示させる復旧詳細ボタン36eや、警報を停止するブザーOFFボタン36fなどが表示される。また、必要な復旧操作が終了すると異常停止状態を解除して、洗車操作を再開するための解除ボタン36gを設けることが好ましい。
上記したように、操作パネル71に設ける表示画面は、洗車条件を設定する洗車条件設定部となり、異常が発生した時に異常内容を表示する表示部となる。従って、操作パネル71は、洗車条件を設定する洗車条件設定部と異常が発生した時に異常内容を表示する表示部と、を備えた構成といえる。
以上説明したように、タッチパネル式の操作パネル71は、各種の洗車条件を設定する洗車条件設定モードと、洗車操作中に異常が発生した時に異常が発生したことを表示する異常表示モードと、を備える。また、異常が発生すると異常表示モードとなり、表示された異常内容や解除操作内容に従い異常を解除した後、通常の洗車操作に戻り、洗車操作終了後に通常の洗車条件設定モードに復帰する。この際に、本実施形態においては、洗車条件設定モードに復帰しても、図3に示す直前エラー表示部34に、発生した異常内容(最新エラー情報)が表示されるようにしている。
上記の構成であれば、異常履歴を確認する必要がなく、洗車操作前の直前に発生した最新の異常内容を容易に確認できて、異常原因が排除されているか否かも容易に確認できる。また、次に発生することが想定される異常に対して注意や準備ができるので、ユーザーやスタッフにとって異常内容の確認と異常原因の排除を容易に行うことが可能になる。
すなわち、本実施形態に係る操作パネル71は、タッチパネル式の液晶表示画面を有し、液晶表示画面は洗車条件の設定を開始する初期画面と、実際に洗車条件設定を実行する条件設定画面を表示可能とされ、初期画面に直前エラー表示部34を設けたことを特徴としている。この構成であれば、初期画面に直前に発生した洗車機WAの異常が表示されるので、洗車条件設定操作の前に直前に発生した洗車機WAの異常を容易に、また、確実に確認できる。
初期画面に対して洗車条件入力操作を開始すると洗車条件設定操作に移り、液晶表示画面は条件設定画面に移行する。この際には、既に前回(直前)発生した異常(最新エラー)は承知済みとなるので直前エラー表示部34を表示する必要はない。しかしながら、必要に応じて直前エラー表示部34を表示可能にしておいてもよい。
また、液晶表示画面は、異常発生時に異常表示モードとなるが、この際に、異常解除操作が開始されるとメンテナンス用画面に移行するとよい。すなわち、液晶表示画面は、メンテナンス用画面を表示可能とされる。このメンテナンス用画面においては直前エラー表示部34に、直前に発生した異常内容や異常内容に対応したエラーコードを常時表示することが好ましい。図5にメンテナンス用画面71hの一例を示す。
図5に示すメンテナンス用画面71hは、例えば、洗車コースを確認する洗車コースボタン37a、各ブラシ部材やノズル噴射部材や乾燥部材を単独に駆動させる各部材駆動ボタン37b、被洗浄車両CAが備える各種装備品の設定を確認し再設定するための装備品設定ボタン38a、原点復帰ボタン39aに加えて、直前エラー表示部34を設けている。この構成であれば、液晶表示画面にメンテナンス用画面71hが表示され、スタッフによりメンテナンスが行われている間は、常に直前に発生した洗車機WAの異常内容(最新エラー情報)を確認できるので、直前に発生した洗車機WAの異常の確認と異常原因の排除の確認が容易にできて、次の洗車操作を確実に、また、安全に行うことが可能になる。
〈実施例2〉
次に、図6を用いてメカ的な押しボタン式の操作パネル72に直前エラー表示部を設けた第2実施形態を実施例2として説明する。
メカ的な押しボタン式の操作パネル72は、例えば、第1操作面72a、第2操作面72b、第3操作面72c、第4操作面72dを有している。第1操作面72aにはクリアボタンを含むデータ入力用のテンキーボタン40a、異常が発生した部位を点灯表示するチェックモニター40b、洗車条件を入力する洗車条件ボタン40cなどが設けられる。
第2操作面72bには、自動洗車後に作業員が行う手作業を選択するメニュー選択ボタン41aが設けられており、第3操作面72cには、洗車コース1〜10を選択する洗車コース設定ボタン42a、各洗車コースに応じて省エネ洗車速度や省エネ乾燥側にて洗車して消費電力を削減できるEcoモードボタン42b、メモリ機能を利用するメモリボタン42cなどが設けられる。
また、第4操作面72dには、被洗浄車両CAが装備している装備品を設定する装備品設定ボタン43aや、洗車スタート・ストップボタンや前進後退ボタンなどの操作ボタン43bなどが設けられている。
また、本実施形態に係る操作パネル72は、最上段の第1操作面72aに直前エラー表示部34を設けている。直前エラー表示部34には、直前に発生した洗車機WAの異常の内容(最新エラー情報)が表示される。
従って、スタッフやユーザーが洗車条件を設定する際に、スタッフやユーザーは直前に発生した洗車機WAの異常内容の確認と異常原因の排除の確認が容易にできて、次の洗車操作を確実に、また、安全に行うことが可能になる。また、今回発生することが想定される異常に対して注意や準備ができる。従って、スタッフやユーザーにとって直前に発生した異常内容の確認を容易に行うことができ、再度異常が発生した場合には、異常原因の排除を直ちに、また、容易に行うことが可能になる。
直前エラー表示部34は、異常内容に対応したエラーコードをセグメント表示することが好ましい。例えば、図7に示すように、異常コードXXと詳細コードYYを組み合わせたエラーコード50を表示するとよい。
XXで表示される異常コード51は、異常が発生した箇所や部位を示すコードであり、YYで表示される詳細コード52は、異常内容を示すコードである。例えば、00−01表示は、走行インバータがトリップしたことを表し、34−01表示は、非常停止ボタンが作動して全停止した状態を示す。
このような構成であれば、直前エラー表示部34に異常内容に対応したエラーコード50を表示することにより、洗車機WAのスタッフには直前に発生した異常内容が容易に理解でき、ユーザーに対して効果的な助言を与えることができて、洗車条件を設定する際に、適当な洗車条件の確認と設定を容易に、また、確実に行うことができる。
上記の操作パネル72も、洗車機本体1が備える本体パネル7と洗車機本体1とは別に設けるリモートパネル7Aとに設けることができる。本体パネル7に設ける構成であれば、洗車機本体側の本体パネル7に設ける直前エラー表示部34に表示された最新エラー情報から、洗車条件設定の際に、また、洗車操作の際に、注意すべき箇所や洗車工程が判るので、異常原因が排除されているか否かを容易に確認できて洗車操作を安全に遂行できる。
また、操作パネル72を洗車機本体1とは別に設けるリモートパネル7Aに設けた構成であれば、洗車機本体1から離れた位置に設定されるリモートパネル7Aに最新エラー情報が表示されるので、洗車機WAの直前に発生した異常内容(最新エラー情報)を予め確認できて、次に使用する洗車機WAの選択や、次に行う洗車操作の条件設定を安全に行うことが可能になる。
上記したように、操作パネル72に設ける表示画面も、洗車条件を設定する洗車条件設定部となり、異常が発生した時に異常内容を表示する表示部となる。従って、操作パネル72は、洗車条件を設定する洗車条件設定部と異常が発生した時に異常内容を表示する表示部と、を備えた構成といえる。
次に、本実施形態に係る洗車方法について説明する。
本実施形態に係る洗車方法は、洗車条件を設定する洗車条件設定部と異常が発生した時に異常内容を表示する表示部と、を設けた操作パネル71、72を備え、被洗浄車両CAと洗車機本体1を前後方向に相対移動させながら被洗浄車両CAの洗車を行う洗車機WAの洗車方法であって、操作パネル71、72に、異常が発生していない時には直前に発生した洗車機WAの異常の内容を表示する直前エラー表示部34を設け、洗車条件を設定する前に、直前に発生した洗車機WAの異常内容を確認できることを特徴としている。
この構成であれば、操作パネル71、72に直前に発生した洗車機WAの異常内容(最新エラー情報)を表示するので、直前に発生した洗車機の最新の異常内容の確認と異常原因の排除の確認が容易にできる。そのために、洗車機のスタッフはこの最新エラー情報を参考にして、ユーザーに対して適当な洗車条件をアドバイスでき、ユーザーは所望する洗車内容に合致した洗車条件を容易に選択でき設定できる。従って、直前に発生した洗車機WAの異常内容の確認と異常原因の排除の確認が容易にできて、次の洗車操作を確実に、また、安全に行うことが可能になる洗車方法を得ることができる。
また、直前エラー表示部34は、異常内容に対応したエラーコード50をセグメント表示することが好ましい。この構成であれば、直前エラー表示部34に異常内容に対応したエラーコード50を表示することにより、洗車機WAのスタッフには直前に発生した異常内容が容易に理解でき、ユーザーに対して効果的な助言を与えることができて、洗車条件の確認と設定を容易に、また、確実に行うことができる洗車方法となる。
また、直前エラー表示部34は、洗車機本体1が備える本体パネル7、および、洗車機本体1とは別に設けるリモートパネル7A、の両方に設けることが好ましい。すなわち、本体パネル7とリモートパネル7Aの両方に上記の操作パネル71、72を設けることが好ましい。
この構成であれば、洗車機本体1側の本体パネル7に表示された最新エラー情報から、洗車条件設定の際に、また、洗車操作の際に、注意すべき箇所や洗車工程が判るので、異常原因が排除されているか否かを容易に確認できて洗車操作を安全に遂行できる。また、洗車機本体1から離れた位置に設定されるリモートパネル7Aに最新エラー情報が表示されるので、洗車機WAの直前に発生した異常内容を予め確認できて、次に使用する洗車機WAの選択や、次に行う洗車操作の条件設定を安全に行うことが可能になる。
当該洗車方法においても、洗車条件の設定操作開始前の初期画面に直前エラー表示部34を設けることが好ましく、一旦、洗車条件の設定操作が開始されると、直前エラー表示部34を設ける必要がないことは同じである。また、メンテナンス用画面に直前エラー表示部34を常時表示することが好ましいことも同じである。
以上、操作パネルとして、タッチパネル式の操作パネル71とメカ的な押しボタン式の操作パネル72を用いて説明したが、本発明はこれに限定されず、タッチパネル式の操作ボタンとメカ的な押しボタンを共に備えた操作パネルにも適用できる。いずれにしても、操作パネルに直前エラー表示部34を設けて、洗車条件の設定操作開始前に、直前に発生した洗車機WAの最新の異常内容を確認できる構成であればよい。
上記したように、本発明に係る洗車機WAは、洗車条件を設定する洗車条件設定部と、異常が発生した時に異常内容を表示する表示部と、を設けた操作パネル71、72を備え、被洗浄車両CAと洗車機本体1を前後方向に相対移動させながら被洗浄車両CAの洗車を行う洗車機WAであって、前記操作パネル71、72に、異常が発生していない時には直前に発生した洗車機WAの異常の内容を表示する直前エラー表示部34を設けたことを特徴としている。
この構成であれば、操作パネル71、72に直前に発生した洗車機WAの異常内容を常時表示するので、直前に発生した異常(最新エラー)の内容を容易に確認できる。そのために、この最新エラー情報を参考にして、スタッフやユーザーは所望の洗車条件を容易に選択でき設定できる。従って、直前に発生した洗車機WAの最新の異常内容の確認と異常原因の排除の確認が容易にできて、次の洗車操作を容易に、また、安全に行うことが可能になる洗車機WAを得ることができる。
また、本発明に係る洗車方法は、操作パネル71、72に、異常が発生していない時には直前に発生した洗車機WAの異常内容を表示する直前エラー表示部34を設け、洗車条件を設定する前に、直前に発生した洗車機WAの異常内容を確認できることを特徴としている。この構成であれば、操作パネル71、72に直前に発生した洗車機WAの異常内容を表示するので、最新エラーの内容を容易に確認できる。そのために、この最新エラー情報を参考にして、スタッフやユーザーは所望の洗車条件を容易に選択でき設定できる。従って、直前に発生した洗車機WAの最新の異常内容の確認と異常原因の排除の確認が容易にできて、次の洗車操作を容易に、また、安全に行うことが可能になる洗車方法を得ることができる。
上記したように本発明によれば、操作パネルに、異常が発生していない時には直前に発生した洗車機の異常内容を表示する直前エラー表示部を設けたので、洗車機に発生した最新の異常内容の確認と異常原因の排除の確認が容易にできて、次の洗車操作を確実に、また、安全に行うことが可能になる洗車機および洗車機システムを得ることができる。