JP2016529530A - 光学積層体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、光学積層体に関し、より詳しくは、光ルミネッセンス物質を含む光ルミネッセンス層を備え、ディスプレイパネルの一方の面に付設されることで、光による刺激で発光するため、ディスプレイに適用することができ、レーザーポインタをディスプレイに直接表示する場合、レーザーポインタの視認性を顕著に向上させることができる光学積層体に関する。

Description

本発明は、光ルミネッセンス層を備えた光学積層体に関する。
従来、会議や発表会等におけるプレゼンテーションでは、プロジエクターを用いて資料画像をスクリーンや壁に投映することが頻繁に行われて来た。その時、発表者は、プレゼンテーション画像上のある箇所にレーザー光を透写するレーザーポインタを用い、スクリーン等を指しながらプレゼンテーションを行うことが一般的である。
プロジエクターを用いたスクリーン投影の場合、投影される画像においては、コントラストが低下するか、或いは画質が悪くなるといった問題がある。一方で、近年では、液晶ディスプレイ(LCD)やプラズマディスプレイ(PDP)のサイズが70インチを超える大型化が進んでおり、プロジエクター投影ではなく、これらディスプレイ自体に直接画像を表示してプレゼンテーションを行うことも可能となっている。
しかしながら、ディスプレイによる直接表示でプレゼンテーションを行う場合、ディスプレイが自発発光構造を有するため、レーザーポインタによるレーザー光の投射は視認され難い。また、ディスプレイ自らの表示品位を向上させるため、ディスプレイ表面における防眩性を向上させると、レーザーポインタの投射光の反射も抑制されるので、レーザーポインタの視認性が向上しないといった課題が生じる。近年では、日本国特開2001−236181号公報に開示されているように、ディスプレイ上で画面指示操作を行うポインティングデバイスとしてレーザーポインタを用いる可能性もあるため、その視認性はより一層重要となっている。
日本国特開2001−236181号公報
本発明は、レーザーポインタの視認性を向上させることができる光学積層体を提供することを目的とする。
1.光ルミネッセンス物質を含む光ルミネッセンス層を備え、ディスプレイパネルの一方の面に付設される、光学積層体。
2.前記項目1において、前記光ルミネッセンス物質が、光ルミネッセンス顔料、光ルミネッセンス染料、及び光ルミネッセンスパウダーからなる群から選択される少なくとも一種である、光学積層体。
3.前記項目2において、前記光ルミネッセンス顔料及び染料は、固相、液相又はパウダーの形態である、光学積層体。
4.前記項目3において、光ルミネッセンスパウダーは、ランタナイド複合体、有機蛍光体、及び無機蛍光体からなる群から選択される少なくとも一種である、光学積層体。
5.前記項目4において、前記ランタナイド複合体が、ユウロピウム複合体、テルビウム複合体、ジスプロシウム複合体、及びサマリウム複合体からなる群から選択される少なくとも一種である、光学積層体。
6.前記項目1において、前記光ルミネッセンス物質の最大励起波長が450nm以下である、光学積層体。
7.前記項目1において、前記光ルミネッセンス物質の最大励起波長が420nm以下である、光学積層体。
8.前記項目1において、前記光ルミネッセンス層は、光ルミネッセンス物質、透光性樹脂、開始剤、及び溶剤を含む光ルミネッセンス層形成用組成物を塗布して形成される、光学積層体。
9.前記項目8において、前記光ルミネッセンス物質が、組成物の全質量に対して0.01〜90質量%の量で含まれる、光学積層体。
10.前記項目1において、前記光ルミネッセンス層が、ハードコーティング層、偏光子、偏光子保護層、位相差層、反射防止層、帯電防止層、高屈折層、低屈折層、防汚層、粘着層、接着層又はこれらの基材フィルムである、光学積層体。
11.前記項目1において、光学積層体が偏光板である、光学積層体。
12.前記項目1〜11のいずれか一項に記載の光学積層体を備えた画像表示装置。
13.前記項目12において、液晶表示装置である画像表示装置。
本発明の光学積層体は、光ルミネッセンス物質を含むことで光による刺激で発光するため、ディスプレイに適用することができ、レーザーポインタをディスプレイに直接表示する場合、レーザーポインタの視認性を顕著に向上させることができる。
本発明は、光ルミネッセンス物質を含む光ルミネッセンス層を備え、ディスプレイパネルの一方の面に付設されることで、光による刺激で発光するため、ディスプレイに適用することができ、レーザーポインタをディスプレイに直接表示する場合、レーザーポインタの視認性を顕著に向上させることができる光学積層体に関する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の光学積層体は、光ルミネッセンス物質を含む光ルミネッセンス層を備え、ディスプレイパネルの一方の面に付設される。
本発明において光ルミネッセンス物質とは、光によって刺激を受けて自ら光を発する物質をいう。本発明の光学積層体は、かかる光ルミネッセンス物質を含む光ルミネッセンス層を備え、ディスプレイパネルの一方の面に付設されることで、レーザーポインタの光によって該当部位が発光し、レーザーポインタの視認性を顕著に改善することができる。
本発明の光学積層体は、ディスプレイパネルの一方の面に付設される。複数の光学機能性フィルム又はその他の構成下に位置するか、或いはディスプレイパネルを基準として視認者側の背面に位置しても、レーザーポインタの光によって光ルミネッセンス現象が起き得る位置であれば特に限定されない。
本発明による光ルミネッセンス物質は特に限定されることなく、例えば、光ルミネッセンス顔料、光ルミネッセンス染料等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上混合して用いられてもよい。
光ルミネッセンス顔料としては、例えば、有機蛍光顔料、無機蛍光顔料等が挙げられる。
光ルミネッセンス染料としては、例えば、スチルベン誘導体系染料、イミダゾール誘導体系染料、ベンゾイミダゾール系染料、クマリン誘導体系染料、ベンジジン系染料等が挙げられる。
光ルミネッセンス顔料及び染料は、固相、液相、パウダー等の形態で用いられてもよく、好ましくは、パウダーであってよい。
光ルミネッセンスパウダーとしては、例えば、ランタナイド複合体、有機蛍光体、及び無機蛍光体等が挙げられ、好ましくは、ランタナイド複合体であってよい。
ランタナイド複合体は、ランタナイド系金属元素を含む化合物であって、ランタナイド系金属元素は、特に限定されることなく、例えば、ユウロピウム、テルビウム、ジスプロシウム、サマリウム等であってよく、好ましくは、ユウロピウムであってよい。
ユウロピウム複合体としては、例えば、トリス(ジベンゾイルメタン)モノ(1,10−フェナントロリン)ユウロピウム(III)(以下、Eu(DBM)Phen)、トリス(ジナフチルメタン)モノ(1,10−フェナントロリン)ユウロピウム(III)(以下、Eu(dnm)phen)等が挙げられる。
本発明による光ルミネッセンス物質の最大励起波長は、特に限定されることなく、例えば、450nm以下であってよく、好ましくは、420nm以下であってよい。これは、用いるレーザーポインタのレーザー光及びディスプレイの光源に関連するものであり、光の波長が450nm超過であれば可視光線領域の光源であるため、ディスプレイの光源によっても発光が生じ、視認性が低下することがある。
本発明の一具体例によると、本発明による光ルミネッセンス層は、光ルミネッセンスの役割のみを果たす別途の単独層として形成されてもよい。このような場合、光ルミネッセンス層は、光ルミネッセンス物質を含む光ルミネッセンス層形成用組成物を基材に塗布して形成されてもよい。
本発明による光ルミネッセンス層形成用組成物は、光ルミネッセンス物質、透光性樹脂、開始剤、及び溶剤を含む。
光ルミネッセンス物質の含有量は、特に限定されることなく、例えば、光ルミネッセンス層形成用組成物の全質量に対して、0.01〜90質量%の量で含まれてもよく、好ましくは、0.03〜50質量%の量で含まれてもよい。光ルミネッセンス物質の含有量が0.01〜90質量%の場合、十分な光ルミネッセンス効果が奏され、その他の成分が適正含有量含まれることで適正の硬度を維持することができる。
本発明による透光性樹脂は、光硬化型樹脂であってよい。
前記光硬化型樹脂は、光硬化型(メタ)アクリレートオリゴマー、モノマーを含んでもよい。
前記光硬化型(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、例えば、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等が挙げられ、ウレタン(メタ)アクリレートがより好ましい。
前記ウレタン(メタ)アクリレートは、ヒドロキシ基を有する多官能(メタ)アクリレート及びイソシアネート基を有する化合物を触媒存在下で反応させて調製されることができる。
前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートとしては、特に限定されることなく、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシイソプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン開環ヒドロキシアクリレート、ペンタエリスリトールトリ/テトラ(メタ)アクリレート混合物、ジペンタエリスリトールペンタ/ヘキサ(メタ)アクリレート混合物等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上混合して用いられてもよい。
前記イソシアネート基を有する化合物としては、特に限定されることなく、例えば、1,4−ジイソシアネートブタン、1,6−ジイソシアネートヘキサン、1,8−ジイソシアネートオクタン、1,12−ジイソシアネートドデカン、1,5−ジイソシアネート−2−メチルペンタン、トリメチル−1,6−ジイソシアネートヘキサン、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、トランス−1,4−シクロヘキセンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、トルエン−2,4−ジイソシアネート、トルエン−2,6−ジイソシアネート、キシレン−1,4−ジイソシアネート、テトラメチルキシレン−1,3−ジイソシアネート、1−クロロメチル−2,4−ジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(2,6−ジメチルフェニルイソシアネート)、4,4’−オキシビス(フェニルイソシアネート)、及びヘキサメチレンジイソシアネートから誘導される3官能イソシアネート、トリメタンプロパノールアダクトのトルエンジイソシアネート等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上混合して用いられてもよい。
前記モノマーとしては、特に限定されることなく、例えば、光硬化型官能基として(メタ)アクリロイル基、ビニル基、スチリル基、アリル基等の不飽和基を有するモノマーが挙げられ、(メタ)アクリロイル基を有するモノマーがより好ましい。
前記(メタ)アクリロイル基を有するモノマーとしては、特に限定されることなく、例えば、ネオペンチルグリコールアクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、1,2,4−シクロヘキサンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタグリセロールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサトリ(メタ)アクリレート、ビス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルネオール(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上混合して用いられてもよい。
前記例示した光硬化型(メタ)アクリレートオリゴマー、モノマーは、単独又は2種以上混合して用いられてもよい。
本発明による透光性樹脂の含有量は、特に限定されることなく、例えば、光ルミネッセンス層形成用組成物の全質量に対して、1〜80質量%の量で含まれてもよく、好ましくは、3〜65質量%の量であってよい。透光性樹脂の含有量が1質量%未満であれば、十分な硬度を提供し難く、80質量%超過であれば、カールが顕著になることがある。
本発明による光開始剤としては、特に限定されることなく、当分野において通常用いられる光開始剤であってよく、例えば、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]2−モルホリンプロパノン−1、ジフェニルケトンベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−オン、4−ヒドロキシシクロフェニルケトン、ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、アントラキノン、フルオレン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノン、4−クロロアセトフェノン、4,4−ジメトキシアセトフェノン、4,4−ジアミノベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上混合して用いられてもよい。
本発明による光開始剤の含有量は、特に限定されることなく、例えば、光ルミネッセンス層形成用組成物の全質量に対して、0.1〜10質量%の量で含まれてもよく、好ましくは、0.3〜8質量%の量であってよい。光開始剤の含有量が0.1質量%未満であれば、硬化速度が遅くなって工程効率が低下することがあり、10質量%超過であれば、過硬化によるクラックが生じることがある。
本発明による溶剤としては、特に限定されることなく、当分野において通常用いられる溶剤であってよく、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のアルコール系溶剤;エチルアセテート、プロピルアセテート、ノルマルブチルアセテート、ターシャリーブチルアセテート、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、メトキシブチルアセテート、メトキシペンチルアセテート等のアセテート系溶剤;ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル系溶剤;メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤;ヘキサン、ヘプタン、オクタン等のヘキサン系溶剤;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上混合して用いられてもよい。
本発明による溶剤の含有量は、特に限定されることなく、例えば、光ルミネッセンス層形成用組成物の全質量に対して、5〜95質量%の量で含まれてもよく、好ましくは、15〜90質量%の量であってよい。溶剤の含有量が10質量%未満であれば、組成物の粘度が高くなって作業性が低下することがあり、95質量%超過であれば、硬化過程において過度に時間を要し、経済性が低下することがある。
本発明による光ルミネッセンス層形成用組成物は、前記成分の他にも当分野において通常用いられる硬化剤、レベリング剤、密着促進剤、酸化防止剤等の添加剤;強度補強用ナノシリカ、無機ナノ粒子、及びPOSS(多面体オリゴマーシルセスキオキサン);帯電防止用電導性高分子、ナノ粒子、及びイオン性液体;防眩性付与用有機粒子、無機粒子等をさらに含んでもよい。
基材は、耐久性が大きく、且つユーザが容易にディスプレイを視認することができる物質であれば特に限定されることなく、当分野で用いられる素材を特に制限することなく用いられてもよい。例えば、ガラス、ポリエーテルスルホン(PES;polyethersulfone)、ポリアクリレート(PAR;polyacrylate)、ポリエーテルイミド(PEI;polyetherimide)、ポリエチレンナフタレート(PEN;polyethylene naphthalate)、ポリエチレンテレフタレート(PET;polyethylene terephthalate)、ポリフェニレンスルフィド(PPS;polyphenylene sulfide)、ポリアリレート(polyallylate)、ポリイミド(polyimide)、ポリカーボネート(PC;polycarbonate)、セルローストリアセテート(TAC)、及びセルロースアセテートプロピオネート(CAP;cellulose acetate propionate)等が用いられてもよい。
光ルミネッセンス層形成用組成物を基材上に塗布する方法としては、特に限定されることなく、当分野において通常用いられる方法によってもよく、例えば、ファウンテンコーティング法、ダイコーティング法、スピンコーティング法、スプレーコーティング法、グラビアコーティング法、ロールコーティング法、バーコーティング法等が挙げられる。
光ルミネッセンス層形成用組成物を塗布してから硬化して光ルミネッセンス層を形成することができるが、硬化に先立ち、必要に応じて乾燥段階を経てもよい。
乾燥方法は、特に限定されることなく、例えば、自然乾燥、熱風乾燥、加熱乾燥等の方法であってもよい。
硬化方法は、特に限定されることなく、例えば、紫外線硬化、電離放射線硬化等の方法であってもよい。その手段としては各種の活性エネルギーを用いてもよいが、紫外線を用いることがより好ましい。エネルギー線源としては、例えば、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、窒素レーザー、電子線加速装置、放射性元素等の線源が好ましい。エネルギー線源の照射量は、紫外線A領域における積算露光量として50〜5000mJ/cmが好ましい。照射量が50mJ/cm以上であれば、硬化がより十分になって、形成される光ルミネッセンス層の硬度もより十分なものとなる。また、5000mJ/cm以下であれば、形成される光ルミネッセンス層の着色を防ぐことができ、透明性を向上させることができる。
本発明による光ルミネッセンス層を備えた光学積層体は、少なくとも1層の光学機能層をさらに備えてもよい。かかる光学機能層は、例えば、偏光子、偏光子保護層、ハードコーティング層、指紋防止層、位相差層、反射防止層、帯電防止層等であってよい。これらの積層順序は、特に限定されずに適宜選択されてもよく、例えば、光ルミネッセンス層の上に形成されてもよく、光ルミネッセンス層の下に形成されてもよく、或いは基材の反対面に形成されてもよい。
本発明の他の一具体例によれば、本発明による光ルミネッセンス層は、当分野において通常用いられる光学機能層であってよく、例えば、ハードコーティング層、偏光子、偏光子保護層、位相差層、反射防止層、帯電防止層、高屈折層、低屈折層、及び防汚層等であってよい。このような場合に、光ルミネッセンス層形成用組成物は、該当光学機能層形成用組成物と混合して用いられてもよい。
具体的に、前記光学積層体が偏光板として適用される場合、光ルミネッセンス層は、偏光子及び偏光子保護層のうち少なくとも1層であってよい。このような場合、光ルミネッセンス層形成用組成物は、偏光子形成用組成物又は偏光子保護層形成用組成物と混合して用いられてもよい。また、光ルミネッセンス層は、偏光子又は偏光子保護層のうちの一面に別途の層として形成されてもよい。
また、本発明による光ルミネッセンス層は、ディスプレイパネルに備えられた粘着層又は接着層であってよい。このような場合では、同様に、光ルミネッセンス層形成用組成物は、粘着剤又は接着剤組成物と混合して用いられてもよい。
また、本発明による光ルミネッセンス層は、前記光学機能層、粘着層、接着層等が形成される基材フィルムであってよい。同様に、光ルミネッセンス層形成用組成物は、基材フィルム形成用組成物と混合して用いられてもよい。
基材フィルムとしては、特に限定されることなく、例えば、ポリエーテルスルホン(PES;polyethersulfone)、ポリアクリレート(PAR;polyacrylate)、ポリエーテルイミド(PEI;polyetherimide)、ポリエチレンナフタレート(PEN;polyethylene naphthalate)、ポリエチレンテレフタレート(PET;polyethylene terephthalate)、ポリフェニレンスルフィド(PPS;polyphenylene sulfide)、ポリアリレート(polyallylate)、ポリイミド(polyimide)、ポリカーボネート(PC;polycarbonate)、セルローストリアセテート(TAC)、及びセルロースアセテートプロピオネート(CAP;cellulose acetate propionate)等が挙げられる。
また、本発明は、前記光学積層体を備えた画像表示装置を提供する。
本発明の画像表示装置は、ディスプレイパネルの一方の面に付設された前記光学積層体を備える。
画像表示装置の種類は特に限定されることなく、例えば、液晶表示装置、プラズマ表示装置、電界発光表示装置、及び陰極線管表示装置等であってよい。
ディスプレイパネルは、特に限定されることなく、当分野において通常用いられる構成であってよく、その他にも当分野において通常用いられる構成をさらに備えてもよい。
以下、本発明の理解を助けるために、好適な実施例を示すが、これら実施例は本発明を例示するに過ぎず、添付された特許請求の範囲を制限するわけではなく、本発明の範疇及び技術思想の範囲内において実施例に対し変更が多様であること且つ修正が可能であることは、当業者にとって明らかなものであり、このような変更及び修正が添付された特許請求の範囲に属するのも当然のことである。
調製例
(1)光ルミネッセンス層形成用組成物
ペンタエリスリトールトリアクリレート15質量部、ウレタンアクリレート(SC2153)15質量部、ランタナイド複合体光ルミネッセンス物質(トリス(ジベンゾイルメタン)モノ(1,10−フェナントロリン)ユウロピウム(III);以下、Eu(DBM)Phen)0.5質量部、エチルアセテート33.5質量部、ブチルアセテート33.5質量部、光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)2質量部、及びレベリング剤(BYK3530)0.5質量部を撹拌して、PP材質のフィルタで濾過し、光ルミネッセンス層形成用組成物を調製した。
(2)光ルミネッセンス層形成用組成物
ペンタエリスリトールトリアクリレート14質量部、ウレタンアクリレート(SC2153)14質量部、3um無定形シリカ2質量部、ランタナイド複合体光ルミネッセンス物質(Eu(DBM)Phen)0.5質量部、エチルアセテート33.5質量部、ブチルアセテート33.5質量部、光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)2質量部、及びレベリング剤(BYK3530)0.5質量部を撹拌して、PP材質のフィルタで濾過し、光ルミネッセンス層形成用組成物を調製した。
(3)光ルミネッセンス層形成用組成物
ペンタエリスリトールトリアクリレート15.2質量部、ウレタンアクリレート(SC2153)15質量部、ランタナイド複合体光ルミネッセンス物質(Eu(DBM)Phen)0.3質量部、エチルアセテート33.5質量部、ブチルアセテート33.5質量部、光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)2質量部、及びレベリング剤(BYK3530)0.5質量部を撹拌して、PP材質のフィルタで濾過し、光ルミネッセンス層形成用組成物を調製した。
(4)光ルミネッセンス層形成用組成物
ペンタエリスリトールトリアクリレート14.5質量部、ウレタンアクリレート(SC2153)15質量部、ランタナイド複合体光ルミネッセンス物質(Eu(DBM)Phen)1質量部、エチルアセテート33.5質量部、ブチルアセテート33.5質量部、光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)2質量部、及びレベリング剤(BYK3530)0.5質量部を撹拌して、PP材質のフィルタで濾過し、光ルミネッセンス層形成用組成物を調製した。
(5)光ルミネッセンス層形成用組成物
ペンタエリスリトールトリアクリレート15質量部、ウレタンアクリレート(SC2153)15質量部、ランタナイド複合体光ルミネッセンス物質(トリス(ジナフチルメタン)モノ(1,10−フェナントロリン)ユウロピウム(III);以下、Eu(dnm)phen)0.5質量部、エチルアセテート33.5質量部、ブチルアセテート33.5質量部、光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)2質量部、及びレベリング剤(BYK3530)0.5質量部を撹拌して、PP材質のフィルタで濾過し、光ルミネッセンス層形成用組成物を調製した。
(6)光ルミネッセンス層形成用組成物
ペンタエリスリトールトリアクリレート15質量部、ウレタンアクリレート(SC2153)15質量部、光ルミネッセンス物質(BaMgAl1017:Eu,Mn)0.5質量部、エチルアセテート33.5質量部、ブチルアセテート33.5質量部、光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)2質量部、及びレベリング剤(BYK3530)0.5質量部を撹拌して、PP材質のフィルタで濾過し、光ルミネッセンス層形成用組成物を調製した。
(7)光ルミネッセンス層形成用組成物
ペンタエリスリトールトリアクリレート15質量部、ウレタンアクリレート(SC2153)15質量部、光ルミネッセンス物質(Sr10(POCl:Eu)0.5質量部、エチルアセテート33.5質量部、ブチルアセテート33.5質量部、光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)2質量部、及びレベリング剤(BYK3530)0.5質量部を撹拌して、PP材質のフィルタで濾過し、光ルミネッセンス層形成用組成物を調製した。
(8)反射防止層形成用組成物
ペンタエリスリトールトリアクリレート1質量部、40nm中空シリカ溶液(固形粉20%、屈折率1.3)5質量部、エチルアセテート93.8質量部、光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)0.1質量部、及びレベリング剤(BYK3570)0.1質量部を撹拌して、PP材質のフィルタで濾過し、反射防止層形成用組成物を調製した。
(9)ハードコーティング層形成用組成物
ペンタエリスリトールトリアクリレート15.5質量部、ウレタンアクリレート(SC2153)15質量部、エチルアセテート33.5質量部、ブチルアセテート33.5質量部、光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)2質量部、及びレベリング剤(BYK3530)0.5質量部を撹拌して、PP材質のフィルタで濾過し、ハードコーティング層形成用組成物を調製した。
(10)防眩性ハードコーティング層形成用組成物
ペンタエリスリトールトリアクリレート14.5質量部、ウレタンアクリレート(SC2153)14質量部、3um無定形シリカ2質量部、エチルアセテート33.5質量部、ブチルアセテート33.5質量部、光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)2質量部、及びレベリング剤(BYK3530)0.5質量部を撹拌して、PP材質のフィルタで濾過し、防眩性ハードコーティング層形成用組成物を調製した。
実施例1
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(1)の光ルミネッセンス層形成用組成物を、乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布した。次いで、70℃で2分間乾燥させ、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成し、光学積層体を製造した。
実施例2
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(2)の光ルミネッセンス層形成用組成物を、乾燥後の厚みが3μmとなるように塗布した。次いで、70℃で2分間乾燥させ、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成し、光学積層体を製造した。
実施例3
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(1)の光ルミネッセンス層形成用組成物を、乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布し、70℃で2分間乾燥させた後、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成した。次いで、光ルミネッセンス層上に調製例(8)の反射防止層形成用組成物を、乾燥後の厚みが100nmとなるように塗布し、70℃で2分間乾燥させた後、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで反射防止層を形成し、光学積層体を製造した。
実施例4
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(2)の光ルミネッセンス層形成用組成物を、乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布し、70℃で2分間乾燥させた後、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成した。次いで、光ルミネッセンス層上に調製例(8)の反射防止層形成用組成物を、乾燥後の厚みが100nmとなるように塗布し、70℃で2分間乾燥させた後、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで反射防止層を形成し、光学積層体を製造した。
実施例5
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(3)の光ルミネッセンス層形成用組成物を、乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布した。次いで、70℃で2分間乾燥させ、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成し、光学積層体を製造した。
実施例6
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(4)の光ルミネッセンス層形成用組成物を、乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布した。次いで、70℃で2分間乾燥させ、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成し、光学積層体を製造した。
実施例7
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(5)の光ルミネッセンス層形成用組成物を、乾燥後の厚みが5μmの厚みとなるように塗布した。次いで、70℃で2分間乾燥させ、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成し、光学積層体を製造した。
実施例8
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(6)の光ルミネッセンス層形成用組成物を、乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布した。次いで、70℃で2分間乾燥させ、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成し、光学積層体を製造した。
実施例9
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(7)の光ルミネッセンス層形成用組成物を、乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布した。次いで、70℃で2分間乾燥させ、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成し、光学積層体を製造した。
比較例1
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(9)のハードコーティング層形成用組成物を、乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布した。次いで、70℃で2分間乾燥させ、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成し、光学積層体を製造した。
比較例2
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(10)の防眩性ハードコーティング層形成用組成物を、乾燥後の厚みが3μmとなるように塗布した。次いで、70℃で2分間乾燥させ、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成し、光学積層体を製造した。
比較例3
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(9)の光ルミネッセンス層形成用組成物を、乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布し、70℃で2分間乾燥させた後、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成した。次いで、光ルミネッセンス層上に調製例(8)の反射防止層形成用組成物を、乾燥後の厚みが100nmとなるように塗布し、70℃で2分間乾燥させた後、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで反射防止層を形成し、光学積層体を製造した。
比較例4
厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム上に調製例(10)の光ルミネッセンス層形成用組成物を、乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布し、70℃で2分間乾燥させた後、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで光ルミネッセンス層を形成した。次いで、光ルミネッセンス層上に調製例(8)の反射防止層形成用組成物を、乾燥後の厚みが100nmとなるように塗布し、70℃で2分間乾燥させた後、積算光量400mJ/cmでUVを照射することで反射防止層を形成し、光学積層体を製造した。
実験例
(1)レーザーポインタ視認性評価
実施例及び比較例で製造された光学積層体をディスプレイパネルの上面に付設した後、ディスプレイをホワイトモードに転換してから、405nmのレーザーポインタをパネルに60°の角度から照らした時の、パネル正面からのレーザーポインタの視認性を評価した。
◎:レーザーポインタの光が明るく視認される。
○:レーザーポインタの位置を視認することができる。
×:レーザーポインタの位置が確認できない。
(2)ΔSCE(%)測定
実施例及び比較例で製造された光学積層体の背面を黒板に付設した後、光学積層体の散乱反射率を積分球式スペクトロフォトメーター(cm−3700d、コニカミノルタ)によりSCEモードで測定した。
発光する波長は全方向で発光が行われるので、SCEモードでも光が測定されて散乱反射率として示されるため、これを測定することで発光有無を確認することができる。
この時、防眩フィルム自体の散乱反射値によって散乱反射率が高く示され得る可能性を排除するため、発光する波長の散乱反射率及び発光領域最側面の散乱反射率(発光部ではないフィルム自体の散乱反射率)の差により発光を確認した。
ΔSCE(%)が0.2%以上であれば、パネルから目視で容易にレーザーポインタが確認された。
(3)ヘイズ(%)測定
実施例及び比較例で製造された光学積層体のヘイズをヘイズメーター(HZ−1、SUGA社)で測定した。
(4)鉛筆硬度評価
実施例及び比較例で製造された光学積層体をテープでガラスに固定した後、鉛筆で500gの荷重を加えつつ、光学積層体表面を45°の角度で5回掻いて鉛筆硬度を評価した。
4回以上OKの際にテスト実施した鉛筆の硬度で表記し、2回以上NGの際にテストした鉛筆より一段階低い硬度の鉛筆でテストを行い、4回以上OKと判定された鉛筆の硬度を最終表記した。
(5)耐スクラッチ性評価
実施例及び比較例で製造された光学積層体をガラスに粘着剤で接合した後、スチールウール#0000で、光学積層体表面の2cm×2cmの面積を1000gの荷重を加えつつ、10回往復引っ掻きテストを行った。次いで、該当の面積を目視で観察し、傷の数を測定した。
◎:傷が10個以下
○:傷が10個超過〜15個以下
×:傷が15個超過
(6)密着性評価
実施例及び比較例で製造された光学積層体の表面に1mm間隔で縦横それぞれ11本ずつ切れ目を入れて、縦横各1mmの正四角形を100個作った後、格子テープ(Nichiban)を表面に密着させてから剥離する過程を3回繰り返し行った。
前記過程を経て、剥離されていない四角形をOKとして、剥離された四角形をNGとして評価し、これをOK四角形数/100で示した。
Figure 2016529530
前記表1を参照すると、実施例1〜9の光学積層体は、レーザーポインタのレーザーが明るく視認され、ΔSCEが0.7〜2.1%と高いため、レーザーポインタの視認性に優れる。また、ヘイズ、鉛筆硬度、耐スクラッチ性、及び密着性も、比較例の光学積層体と類似して優れる。
しかしながら、比較例1〜4の光学積層体は、レーザーポインタのレーザーの位置を識別し難く、視認性に劣っていた。

Claims (13)

  1. 光ルミネッセンス物質を含む光ルミネッセンス層を備え、ディスプレイパネルの一方の面に貼り合わされた、光学積層体。
  2. 前記光ルミネッセンス物質が、光ルミネッセンス顔料、光ルミネッセンス染料、及び光ルミネッセンスパウダーからなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1に記載の光学積層体。
  3. 前記光ルミネッセンス顔料及び染料は、固相、液相又はパウダーの形態である、請求項2に記載の光学積層体。
  4. 光ルミネッセンスパウダーは、ランタナイド複合体、有機蛍光体、及び無機蛍光体からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項3に記載の光学積層体。
  5. 前記ランタナイド複合体が、ユウロピウム複合体、テルビウム複合体、ジスプロシウム複合体、及びサマリウム複合体からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項4に記載の光学積層体。
  6. 前記光ルミネッセンス物質の最大励起波長が450nm以下である、請求項1に記載の光学積層体。
  7. 前記光ルミネッセンス物質の最大励起波長が420nm以下である、請求項1に記載の光学積層体。
  8. 前記光ルミネッセンス層は、前記光ルミネッセンス物質、透光性樹脂、開始剤、及び溶剤を含む光ルミネッセンス層形成用組成物を塗布して形成される、請求項1に記載の光学積層体。
  9. 前記光ルミネッセンス物質が、組成物の全質量に対して0.01〜90質量%の量で含まれる、請求項8に記載の光学積層体。
  10. 前記光ルミネッセンス層が、ハードコーティング層、偏光子、偏光子保護層、位相差層、反射防止層、帯電防止層、高屈折層、低屈折層、防汚層、粘着層、接着層又はこれらの基材フィルムである、請求項1に記載の光学積層体。
  11. 前記光学積層体が偏光板である、請求項1に記載の光学積層体。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の光学積層体を備えた画像表示装置。
  13. 液晶表示装置である、請求項12に記載の画像表示装置。
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