JP2016527318A - 環状ジエステルを有するスキンケア組成物及びその方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、概ね、少なくとも1種の環状ジエステルを有する局所スキンケア組成物に関する。より具体的には、本発明は、アルファヒドロキシ酸の少なくとも1種の環状ジエステルと、5〜30重量%の少なくとも1種の極性非水溶媒と、40〜95重量%の脂肪族塩基と、を有する、新規の局所スキンケア組成物に関する。

Description

本発明は、概ね、少なくとも1種の環状ジエステルを有する局所スキンケア組成物に関する。より具体的には、本発明は、アルファヒドロキシ酸の少なくとも1種の環状ジエステル及び少なくとも1種の極性非水溶媒を有する、新規の局所スキンケア組成物に関する。
アルファヒドロキシ酸(「AHA」)は、皺皮症(すなわち、しわ)、乾皮症(すなわち、乾燥肌)、過角化症、魚鱗癬、及び変色を含む、様々な皮膚状態を処置するためのスキンケア組成物において有用であることが知られている。具体的には、グリコール酸及び乳酸などの短鎖カルボン酸であるAHAは、皮膚に浸透するAHAの能力から、化粧用組成物に好まれる。特に、短鎖AHAの生物学的利用能により、表皮及び真皮の細胞の活動が活性化されると同時に、表皮の外層の落屑が増加し、上記皮膚状態の緩和及び処置に役立つ。更に、短鎖AHAは、皮膚の弾力及びハリを改善しながら、皺皮症を和らげるのに更に役立つコラーゲン合成を助け、活性化させることができる。
しかしながら、スキンケア組成物にAHAを使用することに関する主要な問題として、AHAは酸であり、皮膚刺激に繋がる可能性があるという事実が挙げられる。また、AHAの有する酸性の性質を使用することは、皮膚剥離用途などの特定の用途において望ましい一方、AHAの酸度は、より日常的で定期的な用途に対して悪影響かつ好ましくない影響を及ぼす場合がある。
スキンケア組成物におけるAHAの使用に伴う刺激を低減するために、スキンケア組成物全体の酸性を抑えようとして、他の化合物が添加される場合がある。例えば、米国特許第5,886,042号及び同第5,385,938号では、両性又は偽両性化合物をAHAに添加し、化粧用組成物の全体的なpHを上昇させる試みについて検討されている。しかしながら、これらの組成物は、特定の組成物又は特定の用途には望ましくない場合があるアミノ酸及びイミダゾリン化合物などの追加成分を必要とするだけでなく、この方策では、AHAの酸度に関する根本的な問題については対処がなされていない。むしろ、AHAとその他の化合物との均衡を保とうと試みることによって、AHAの酸度は、単に紛らわされただけであり、低減はしていない。問題となるAHAの酸度について対処がなされていないため、特に敏感肌のユーザにおいて皮膚刺激及び不耐容性が持続する場合がある。
AHAの酸度に伴う問題に加えて、本分野におけるスキンケア組成物は、一般的に、比較的長期間の安定性を持続することに対して問題を有する一方、活性成分を皮膚に十分に浸透させることに対する問題も有する。安定性の問題は、加工時、輸送時、保管時、及び使用時の温度及び湿度の変化を含む種々の環境的要因、並びに様々な成分の混和性又は同質性を含む組成物内部での化学的要因に基づいて発生する場合がある。こうした点から、安定性の低い組成物は、より酸性となることがあり、また経時的により酸性になる可能性があり、これは、減少しつつある又は組成物を分離しようとしているマスキング成分によるものであり、組成物の刺激性を更に悪化させる。
したがって、当該技術分野において、酸度及び潜在的刺激性が低減され、また同時に、十分な安定性及び浸透性の性質を有するスキンケア組成物の必要性がいまだ存在している。そのため、当該技術分野において、AHAの少なくとも1種の環状ジエステルなどの、少なくとも1種の環状ジエステルを有するスキンケア組成物の必要性がいまだ存在している。更には、当該技術分野において、上述の環状ジエステル及び少なくとも1種の極性非水溶媒を有するスキンケア組成物の必要性がいまだ存在している。
本発明は、概ね、新規のスキンケア組成物であって、
(a)アルファヒドロキシ酸の少なくとも1種の環状ジエステルと、
(b)少なくとも1種の極性非水溶媒と、
(c)少なくとも1種の塩基と、を含み、
そのスキンケア組成物は、1重量%未満の水を含む、スキンケア組成物に関する。
ある実施形態では、本発明は、新規のスキンケア組成物であって、
(a)0.1〜30重量%の、アルファヒドロキシ酸の少なくとも1種の環状ジエステルと、
(b)5〜30重量%の、極性が約5〜約20である少なくとも1種の極性非水溶媒と、
(c)40〜95重量%の、極性が5以下である少なくとも1種の脂肪族塩基と、を含み、
そのスキンケア組成物は、1重量%未満の水を含む、スキンケア組成物に関する。
本発明の他の実施形態は、新規のスキンケア組成物の生成プロセスに関する。
水のコントロール及び少なくとも1種の極性非水溶媒を有さない組成物と対比した2つの例示のスキンケア組成物の相対的な皮膚浸透を示す図であり、x軸に層を、y軸に1766cm−1での吸光度を示す図である。 水のコントロールと対比した2つの例示のスキンケア組成物の相対的な皮膚浸透を示す図であり、x軸に層を、y軸に1766cm−1での吸光度を示す図である。 水のコントロールと対比した2つの例示のスキンケア組成物の相対的な皮膚浸透を示す図であり、x軸に層を、y軸に1766cm−1での吸光度を示す図である。 少なくとも1種の極性非水溶媒を有さない3つの組成物と対比した2つの例示のスキンケア組成物の相対的な皮膚浸透を示す図であり、x軸に層を、y軸に1766cm−1での吸光度を示す図である。
定義:
本明細書において使用される際、「発明」、「本発明」、「この発明」といった用語及び表現並びに同様の用語及び表現は、非限定的であり、本発明の内容を任意の単一の実施形態に限定する意図はなく、むしろ、記述されている通り、あらゆる実施形態を包含する。
本明細書において使用される際、「約」という用語は、報告された数値の15%以内であることを意味し、他の実施形態では、「約」という用語は、報告された数値の10%以内であることを意味する。
本明細書において使用される際、「スキンケア組成物」、「化粧品」、「化粧用組成物」といった用語、及び同様の用語は、複数形の場合も含み、互換的に使用され得る。具体的には、スキンケア組成物という用語は、洗浄、美化、魅力促進、又は外見の変化のために、皮膚を含むヒトの体若しくはその任意の部分に、塗擦、注入、散布若しくは噴霧、導入、又は他の方法で塗布され得る組成物を含み、同時に、その他の化粧品の成分としての使用を意図した組成物を含む。「スキンケア組成物」という用語及び上記他の用語は、石鹸を除外せず、具体的には、ヒト皮膚への塗布のための局所組成物を含む。
本明細書において使用される際、「1つの(a)」という用語、又はその代替であり、既に開示されている構成成分について言及するときの「その(the)」という用語、並びに「少なくとも1つの(at least one)」という用語は、同一の意味であり、互換的に使用することができる。
本明細書において使用される際、重量百分率(重量%)はすべて、特に明記されない限り、スキンケア組成物の総重量%に基づく。また、組成物の百分率はすべて、特に明記されない限り、100重量%に等しい総量に基づく。
スキンケア組成物:
本明細書のスキンケア組成物は、AHAを有する他の組成物の代替物を提供し、また同時に、好ましい実施形態において低酸度を有することを含む低減された酸度と、優れた皮膚浸透性と、を有する、安定な組成物を提供する。
上述の通り、AHAが有する皮膚への有益な効果から、化粧品産業におけるAHAの使用は増加しているが、AHAの使用に伴う主要な欠点として、化合物の酸性の性質が挙げられる。例えば、グリコール酸及び乳酸は、それぞれC2のAHA及びC3のAHAであり、両者は、4未満のpKa値を有する。例えば、W.M.Haynes,CRC Handbook of Chemistry and Physics 5−94〜5−95(94th ed.2013)を参照のこと。この比較的高い酸度により、ユーザに対して、特に敏感肌のユーザに対して、刺激及び不快感を生じさせる可能性がある。
驚くべきことに、アルファヒドロキシ酸の少なくとも1種の環状ジエステル及び少なくとも1種の極性非水溶媒を使用することによって、非常に低い酸度及び優れた安定性を有し、また同時に環状ジエステルが皮膚に浸透できるようにスキンケア組成物を形成できることが明らかになっている。本発明のスキンケア組成物は、このように低酸度であるため、AHAを含有する従来の組成物に伴う刺激及び不快感を、最小限に抑え、又は防止できる。また、この発明は、局所的な塗布に際して環状ジエステルを皮膚に浸透させる方法を提供しているため、ユーザは、環状ジエステル及び対応するAHAに伴う利点を得ることができる。
AHAを有する組成物に伴う刺激及び不快感を低減するために、好ましい実施形態では概して、スキンケア組成物は、pH 5.5〜8、より好ましくはpH 6〜8であってもよく、更により好ましくは、スキンケア組成物は、pH約7であってもよい。あるいは、スキンケア組成物は、pH 3〜8、より好ましくはpH 3.5〜7、更により好ましくはpH 3.8〜4.2を含む、より低いpHであるように、他の化合物と配合されてもよい。
更には、pHに加え、好ましい実施形態では、スキンケア組成物は、約20℃で、10重量%以下の酸度、より好ましくは8重量%以下の酸度、更により好ましくは5重量%以下の酸度を有していてもよい。スキンケア組成物の酸度は、スキンケア組成物中にある、環状形態ではなく、別の形態に変換された環状エステルの量によって測定することができる。具体的には、スキンケア組成物の酸度は、酸性で非環状二量体の形態に変換された環状エステルの量及び対応する自由形態のAHAに変換された環状エステルの量、並びに組成物に添加され得る任意のAHAの量によって測定することができる。
現在のスキンケア組成物はまた、アルファヒドロキシ酸の環状ジエステル又は環状ジエステルの混合物を、皮膚に浸透させることができる。特定の実施形態では、スキンケア組成物は、少なくとも1種の極性非水溶媒を有さないスキンケア組成物と対比すると、アルファヒドロキシ酸の少なくとも1種の環状ジエステルの、皮膚の少なくとも1つの層への浸透を、少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%、より好ましくは少なくとも50%、向上させることができる。更に、ある実施形態では、スキンケア組成物は、減衰全反射(ATR)−FTIR分光法によって1766cm−1で測定された、少なくとも1つの皮膚層に対して、少なくとも0.15、好ましくは少なくとも0.17、より好ましくは少なくとも0.2、更により好ましくは少なくとも0.25の吸光度を提供できる。特に好ましい実施形態では、スキンケア組成物は、減衰全反射(ATR)−FTIR分光法によって1766cm−1で測定された、少なくとも1つの皮膚層に対して、約0.15〜約0.5、好ましくは約0.17〜約0.4、より好ましくは約0.2〜約0.35の吸光度を提供できる。
アルファヒドロキシ酸の環状ジエステル:
本発明において使用され得る環状ジエステルは、任意のアルファヒドロキシ酸の任意の環状ジエステルであってもよい。好ましい実施形態では、環状ジエステルは、C4〜C8のジエステルであり、2つのC2〜C4のAHAの二量体化によって形成することができる。こうした点から、環状ジエステルは、2つの同一のAHAの環状二量体であってもよく、又は2つの異なるAHAの組み合わせであってもよい。例えば、環状ジエステルは、グリコリドをもたらす2つのグリコール酸分子、ラクチドを形成する2つの乳酸分子、又は1つのグリコール酸及び1つの乳酸分子によって形成することができる。また、D−異性体及びL−異性体などのラクチドのすべての異性体を含む、AHAの異性体はすべて包含される。
ある実施形態では、環状ジエステルは、以下の式:
Figure 2016527318
(式中、R1は、水素又はC1〜C2のアルキル、アルケニル、若しくはアルキニルであり、R2は、水素又はC1〜C2のアルキル、アルケニル、若しくはアルキニルである)を有し得る。好ましい実施形態では、環状ジエステルは、式(I)(式中、R1は、水素、メチル、又はエチルであり、R2は、水素、メチル、又はエチルである)を有していてもよい。より好ましい実施形態では、環状ジエステルは、グリコリド又はラクチドである(式中、R1及びR2は共に、それぞれ、水素又はメチルである)。
また、環状ジエステルは、例えば、グリコリド又はラクチドのように単一の化学形態であってもよいが、この発明のスキンケア組成物はまた、様々な環状ジエステルの混合物を有していてもよい。特に、スキンケア組成物は、C4〜C8のジエステルの混合物を有していてもよく、これにはグリコリド及びラクチドの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
現在のスキンケア組成物中の環状ジエステルの量に関して、好ましくは、組成物は、0.1〜30重量%の、アルファヒドロキシ酸の少なくとも1種の環状ジエステルを含んでいてもよい。より好ましい実施形態では、スキンケア組成物は、0.5〜10重量%を含む0.1〜20重量%の、より好ましくは1〜5重量%を含む0.5〜5重量%の、少なくとも1種の環状ジエステルを含んでいてもよい。特に好ましい実施形態では、スキンケア組成物は、0.5〜10重量%を含む0.1〜20重量%の、より好ましくは1〜5重量%を含む0.5〜5重量%の、グリコリド、ラクチド、又はそれらの組み合わせを含んでいてもよい。環状ジエステルの混合物を有する実施形態では、好ましくはスキンケア組成物は、約0.1〜10重量%の、より好ましくは1〜5重量%を含む0.5〜5重量%の、グリコリドを有していてもよい。環状ジエステルの混合物を有する他の実施形態では、好ましくはスキンケア組成物は、約0.1〜10重量%の、より好ましくは1〜5重量%を含む0.5〜5重量%の、ラクチドを有していてもよい。
極性非水溶媒:
この発明のスキンケア組成物には、様々な極性非水溶媒が使用され得る。具体的には、この発明のスキンケア組成物中の少なくとも1種の極性非水溶媒は、アルファヒドロキシ酸の環状ジエステルをある程度まで溶解することができるべきである。こうした点から、好ましい実施形態では、極性非水溶媒は、スキンケア組成物中の溶媒の重量に対して、少なくとも1重量%の、より好ましくは少なくとも5重量%の、更により好ましくは少なくとも10重量%の、環状ジエステルを溶解することができる。特に好ましい実施形態では、少なくとも1種の極性非水溶媒は、スキンケア組成物中の溶媒の重量に対して、1〜20重量%の、より好ましくは5〜20重量%の、更により好ましくは10〜20重量%の、環状ジエステルを溶解することができる。
更には、極性非水溶媒は、任意の有機溶媒であってもよい。ある実施形態では、極性非水溶媒は、極性のC1〜C15の溶媒であってもよく、より好ましくは溶媒は、極性のC1〜C10の溶媒であってもよく、更により好ましくは溶媒は、極性のC2〜C10の溶媒であってもよい。具体的には、極性非水溶媒は、極性が少なくとも5であってもよく、特定の好ましい実施形態では、その全体が参照により本明細書に援用されている、C.M.Hansen,Hansen Solubility Parameters:A User’s Handbook(2nd ed.2007)(「Hansen」)に定義されている通り、極性非水溶媒は、極性が少なくとも8であってもよい。更に、ある実施形態では、極性非水溶媒は、Hansenに定義されている通り、極性が約5〜約20、より好ましくは極性が約8〜約18であってもよい。
極性に加え、非水溶媒は、Hansenに定義されている通り、ある一定の水素結合ポテンシャルを有していてもよい。好ましい実施形態では、極性非水溶媒は、Hansenに定義されている通り、水素結合ポテンシャルが5以上25以下、より好ましくは5以上約20以下であってもよい。特に好ましい実施形態では、極性非水溶媒は、Hansenに定義されている通り、水素結合ポテンシャルが5以上約20以下であり、極性が5以上約20以下であってもよい。更により好ましい実施形態では、Hansenに定義されている通り、水素結合ポテンシャルが約6〜約10であってもよく、極性が約7〜約11であってもよい。
化学構造に関して、極性非水溶媒は、置換又は非置換であってもよく、直鎖、分岐鎖、又は二環式、芳香族、若しくはその両方を含む環状であってもよい。溶媒が二環式、芳香族、若しくはその両方を含む環状である場合、溶媒は、環状構造の少なくとも1種のヘテロ原子を有していてもよく、これには酸素、窒素、又はそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。また、極性非水溶媒は、任意の特定の(複数の)官能基を有することに限定されないが、好ましい実施形態では、極性非水溶媒は、少なくとも1種のカルボニル、エーテル、アルコール、アミド、アミン、イミン、シアネート、イソシアネート、ニトリル、イソニトリル、及びそれらの組み合わせを有していてもよい。
ある実施形態では、スキンケア組成物は、式(II):
Figure 2016527318
(式中、R3は、水素、酸素、エーテル、又はエステルであり、R4は、水素、又はアルキル、アルケニル、アルキニル、若しくはアルキルヒドロキシ基であり、R5は、窒素、アルキル、ヒドロキシルエーテル、エステル、アミド、又はアミンであり、R6は、アルキル、エーテル、エステル、アミド、アミン、又はそれらの組み合わせであり、xは、0又は1であり、但し、R5が窒素であり、かつニトリル基を形成する場合、xは、0であり、R3が酸素である場合、Cy及びR3は、カルボニルを形成し、R4及びR5は、結合して、芳香族構造を含む環状又は二環式構造を形成し、その環状又は二環式構造は、ヘテロ原子を含んでいてもよく、少なくとも1種のR6基で任意選択的に置換されてもよい)の少なくとも1種の極性非水溶媒を有していてもよい。式(II)が2種以上のR6基を有する場合、それらのR6基は、同じであってもよく、異なっていてもよい。好ましくは、R3は、酸素であって、Cy又はC1〜C5のアルコキシ若しくはアリールオキシ基でカルボニルを形成し、R4は、水素又はC1〜C5のアルキルであり、R5は、窒素、C1〜C5のアルキル、C1〜C5のエーテル、C1〜C5のエステル、又はアミドであり、但し、R5が窒素であり、かつニトリル基を形成する場合、xは、0である。
あるいは、他の好ましい実施形態では、スキンケア組成物は、式(III)、式(IV)
Figure 2016527318
(式中、R6は、アルキル、エーテル、エステル、アミド、アミン、又はそれらの組み合わせであり、aは、1〜3、bは、1〜5、zは、1〜3である)、又はそれらの混合物の、少なくとも1種の極性非水溶媒を有し得る。好ましくは、R6は、C1〜C5のアルコキシ基、C1〜C5のアリールオキシ基、又はそれらの組み合わせであり、より好ましくはR6は、メトキシ、エトキシ、又はそれらの組み合わせである。更に、好ましい実施形態では、bは、1〜4、より好ましくは1〜3である。
特に好ましい実施形態では、極性非水溶媒は、ジオール、ケトン、エステル、エーテル、環状エーテル、アミド、ニトリル、及びそれらの混合物を含む、極性のC1〜C10のアルコールであってもよく、具体的には、極性のC1〜C5の直鎖又は分岐鎖の、置換又は非置換の、ケトン、エステル、エーテル、アミド、ニトリル、及びそれらの混合物を含む。また、極性非水溶媒は、具体的には、極性のC4〜C10の環状エーテル、環状ケトン、及びそれらの混合物含み、それらは置換又は非置換であってもよい。更には、極性非水溶媒は、式(II)、式(III)、及び/又は式(IV)の溶媒の混合物であってもよい。特定の実施形態では、極性非水溶媒は、極性のC1〜C5の直鎖又は分岐鎖の、置換又は非置換の、ケトン、エステル、エーテル、アミド、ニトリル、及びそれらの混合物と、極性の、置換又は非置換であるC4〜C10の環状エーテル、環状ケトン、及びそれらの混合物と、の配合物であってもよい。
極性非水溶媒の特に好ましい実施形態の非限定的な例としては、ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、エチルアセテート、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、イソソルビドジメチルエーテル(別名「ジメチルイソソルビド」)、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、及びそれらの混合物が挙げられる。
現在のスキンケア組成物は、5〜30重量%の少なくとも1種の極性非水溶媒を含み、より好ましくは10〜30重量%、更により好ましくは10〜20重量%の極性非水溶媒を含んでいてもよい。あるいは、スキンケア組成物は、5〜25重量%、より好ましくは7.5〜15重量%の極性非水溶媒を含んでいてもよい。述べてきた通り、極性非水溶媒は、溶媒の混合物を含んでいてもよく、その混合物は、組成物の総重量百分率に対して、上記範囲に応じた最終重量百分率を有する。
塩基:
この発明のスキンケア組成物において有用な塩基として、化粧品及びスキンケア組成物に一般的に使用されている塩基が挙げられる。極性非水溶媒とは対照的に、塩基は、非極性であるか、又は比較的低い極性を有することが好ましい。より具体的には、好ましい実施形態では、塩基は、Hansenに定義されている通り、極性が5以下、より好ましくは極性が2.5以下であってもよい。特定の実施形態では、塩基は、Hansenに定義されている通り、非極性であるか、又は極性が1以下であってもよい。
比較的低い極性を有していること又は非極性であることに加え、塩基は、一般的に、疎水性であってもよく、比較的低い含水量であってもよい。具体的には、塩基は、1重量%未満の水、より好ましくは0.5重量%未満の水を有していてもよく、特に好ましい実施形態では、塩基は、0.1重量%未満の水を有していてもよい。
ある実施形態では、塩基は、長鎖で、飽和又は不飽和の、環状脂肪族炭化水素を含む脂肪族炭化水素、及びそれらの混合物であってもよい。より具体的には、特定の好ましい実施形態では、塩基は、少なくとも1種の直鎖状又は分岐鎖状のC10以上の長鎖アルカン、アルケン、又はアルキンを含んでいてもよく、好ましくは少なくとも1種のC10〜C50の直鎖又は分岐鎖アルカン、アルケン、又はアルキンを含む。特に好ましい実施形態では、塩基は、少なくとも1種のC15〜C40の、より好ましくは少なくとも1種のC25〜C35の、直鎖又は分岐鎖アルカン、アルケン、又はアルキンを有していてもよい。あるいは、塩基は、少なくとも1種の直鎖状又は分岐鎖状のC8以上の、好ましくは少なくとも1種のC8〜C50の、より好ましくは少なくとも1種のC10〜C35の、直鎖又は分岐鎖アルカン、アルケン、又はアルキンで任意選択的に置換された少なくとも1種の環状脂肪族炭化水素を含んでいてもよい。また、塩基は、好ましくはC10〜C50、より好ましくはC15〜C40、更により好ましくはC25〜C35の直鎖又は分岐鎖アルカン、アルケン、又はアルキンを含む直鎖状又は分岐鎖状のC10以上の長鎖アルカン、アルケン、又はアルキンと、少なくとも1種の直鎖状又は分岐鎖状のC8以上の、好ましくは少なくとも1種のC8〜C50の、より好ましくは少なくとも1種のC10〜C35の、直鎖又は分岐鎖アルカン、アルケン、又はアルキンで任意選択的に置換された環状脂肪族炭化水素と、の混合物であってもよい。
更に、塩基は、油性、蝋、又はその両方であってもよい。こうした点から、塩基は、融点が25℃よりも高くてもよく、代替の実施形態では、塩基は、融点が25℃以下であってもよい。
特に好ましい非限定的な実施形態では、塩基は、ワセリン、ペトロラタム、パラフィン蝋、鉱油、及びそれらの組み合わせでもよい。スキンケア組成物は、40〜95重量%の少なくとも1種の塩基を含んでいてもよく、より好ましくは45〜95重量%、更により好ましくは60〜95重量%の少なくとも1種の塩基を含んでいてもよい。特定の好ましい実施形態では、スキンケア組成物は、80〜95重量%の少なくとも1種の塩基を含んでいてもよい。
その他構成成分:
その他の活性化粧用化合物、活性医療用化合物、又はそれらの混合物が、この発明のスキンケア組成物中に含まれてもよい。非限定的な例としては、しみ、角化症、及びしわを改善し、根絶する化合物、剥離剤、鎮痛剤、麻薬剤、抗アクネ剤、抗菌剤、抗イースト剤、抗真菌剤、抗ウィルス剤、抗フケ剤、抗皮膚炎剤、鎮痒剤、鎮吐剤、抗炎症剤、抗過角質溶解剤、保湿剤、制汗剤、抗乾癬剤、抗脂漏剤、ヘアーコンディショナー及びヘアートリートメント剤、抗老化剤、抗喘息剤及び気管支拡張剤、日焼け止め剤、抗ヒスタミン剤、皮膚美白剤、脱色素剤、ビタミン、コルチコステロイド、日焼け剤、ホルモン、レチノイド、局所心血管系薬剤、並びにその他の皮膚科学的薬剤が挙げられる。
一般的に、その他の活性成分は、約15重量%以下、好ましくは約10重量%以下、より好ましくは約5重量%以下、存在してもよい。より具体的には、この発明のスキンケア組成物は、0〜15重量%の、好ましくは0〜10重量%の、更により好ましくは0〜5重量%の、追加の活性成分を有していてもよい。
更には、スキンケア組成物には、水が存在していてもよいが、好ましい実施形態では、組成物は、1重量%未満の、より好ましくは0.5重量%以下の、更により好ましくは0.25重量%以下の、最も好ましくは0.1重量%以下の、水を有していてもよい。特に好ましい実施形態では、スキンケア組成物は、残留水分を含み、最大1重量%未満の、より好ましくは0.5重量%未満の、更により好ましくは0.1重量%未満の、水しか存在しない、無水に近い状態であってもよい。こうした点から、スキンケア組成物は、少なくとも1種の水捕捉剤(water scavenger)を有していてもよく、これにはヒュームドシリカ、アルミノケイ酸塩、ケイ酸アルミニウムマグネシウムを含むケイ酸アルミニウム、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム、及びそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。水捕捉剤は、約15重量%以下、好ましくは約10重量%以下、より好ましくは約5重量%以下存在してもよい。
様々な界面活性剤、乳化剤、ゲル化剤、安定剤、可塑剤、レオロジー剤、及びそれらの組み合わせが、この発明のスキンケア組成物に添加されてもよい。具体的には、非限定的な例として、少なくとも1種の界面活性剤が添加されて、スキンケア組成物を均質化すると同時に、非水溶媒と塩基との混和性を向上させることができる。界面活性剤、乳化剤、ゲル化剤、安定剤、可塑剤、レオロジー剤、及びそれらの組み合わせは、約15重量%以下存在してもよく、好ましくは約10重量%以下存在してもよい。
環状ジエステルに加え、スキンケア組成物は、AHAを有していてもよい。AHAの量は、一般的に、環状ジエステルの量よりも少なくてもよいが、この発明の組成物は、約5重量%以下のAHA、より好ましくは約2.5重量%以下のAHA、更により好ましくは約1重量%以下のAHAを有していてもよい。特に好ましいAHAとして、グリコール酸、乳酸、又はそれらの組み合わせが挙げられる。更に、スキンケア組成物中にAHAが存在する場合、そのAHAは、環状ジエステルに加えて組成物に添加されてもよく、又はそのAHAは、アルファヒドロキシ酸の環状ジエステルの加水分解によって生成されてもよい。しかしながら、スキンケア組成物の潜在的刺激性を最小限に抑え、組成物における上記一般的なpHの範囲及び酸度の範囲内にするためには、AHAの量は、添加成分の場合でも、環状ジエステルの加水分解からの場合でも、比較的少なくあるべきであり、上記範囲に応じた量であるべきである。
上記その他の活性化合物を除き、着色剤、芳香剤、二酸化ケイ素を含む研磨剤、高分子樹脂、粘土、及びそれらの組み合わせに限定されないが、そのような他の不活性化合物をスキンケア組成物に添加することができる。一般的に、不活性化合物は、約5重量%以下、好ましくは約2.5重量%以下、より好ましくは約1重量%以下、存在してもよい。より具体的には、この発明のスキンケア組成物は、0〜5重量%の、好ましくは0〜2.5重量%の、更により好ましくは0〜1重量%の、不活性化合物を有していてもよい。
スキンケア組成物を製造する方法:
現在のスキンケア組成物は、連続プロセス又はバッチプロセスを含む種々の方法で製造することができる。例えば、非限定的な例として、アルファヒドロキシ酸の環状ジエステル、極性非水溶媒、及び脂肪族塩基を含むすべての成分は、前述した量で、同時に、一緒に添加されてもよい。あるいは、その他の非限定的な例として、ある成分がまず一緒に添加され、続いてその他の成分が添加されてもよい。
ある実施形態では、スキンケア組成物は、実質的に均質な混合物を形成するように、アルファヒドロキシ酸の少なくとも1種の環状ジエステルと、少なくとも1種の極性非水溶媒と、少なくとも1種の脂肪族塩基と、を一緒に添加することによって製造することができる。こうした点から、実質的に均質な混合物は、混合物ではなく分離相において、5重量%未満の、より好ましくは1重量%未満の、更により好ましくは0.5重量%未満の、最も好ましくは0.1重量%未満の、アルファヒドロキシ酸の環状ジエステル、極性非水溶媒、及び/又は脂肪族塩基を有していてもよい。
アルファヒドロキシ酸の環状ジエステルと、少なくとも1種の極性非水溶媒と、少なくとも1種の脂肪族塩基と、を含む、スキンケア組成物の様々な成分を一緒に添加するために使用される方法に加え、成分は加熱されてもよく、その加熱には、成分を加熱して、実質的に均質な混合物を製造することが含まれる。具体的には、非限定的な例として、環状ジエステル、極性非水溶媒、及び脂肪族塩基は、脂肪族塩基の融点まで加熱されてもよい。その他の非限定的な実施形態では、脂肪族塩基は、塩基の融点まで加熱されてもよく、次いで脂肪族塩基は、環状ジエステルと溶媒との混合物に添加されてもよい。
以下の実施例は、好ましいスキンケア組成物を説明しており、それらに限定する意図はない。提示された数値はすべて重量百分率であり、生成組成物の百分率はすべて、特に明記されない限り、100重量%に等しい総量に基づく。
試験方法:
酸度試験:酸度試験は、被験実施例における酸生成量を測定し、滴定によって実施された。Mettler ToledoのDM140−SC電極を備えたMettler ToledoのDL58滴定装置を使用して、電位差滴定を実施することで、被験実施例の酸度を測定した。滴定液は、71重量%のトルエン、19重量%のメタノール、及び10重量%の1Nのテトラブチルアンモニウムヒドロキシドからなる。滴定は、室温で行われ、室温とは、約20℃を意味する。酸生成結果は、グリコリド又はラクチドを、それぞれ、酸性の非環状二量体形態及びグリコール酸又は乳酸に変換して得た酸の重量百分率で報告する。酸の重量百分率は、グリコール酸又は乳酸のそれぞれの分子量に基づいて算出する。
老化試験:老化試験では、保存安定性の模擬実験を行う。被験実施例はそれぞれ、室温サンプル(「R.T.」)と老化サンプル(「老化」)とに分けられた。老化サンプルを54℃のVWR 1410オーブンの中に14日間置き、その後、老化サンプルを炉から取り出し、酸度試験によって酸生成量を調べた。室温サンプルは、オーブンによる老化を加えず、酸度試験によって酸生成量を調べた。
皮膚浸透試験:皮膚浸透試験では、減衰全反射(ATR)−FTIR分光法及びテープ剥離を使用し、エキソビボ(ex vivo)のブタの皮膚の外層において、被験環状エステルの、対応するアルファヒドロキシ酸への沈着、浸透、及び変換を測定した。報告された結果として生じた吸光度は、1766cm−1で測定された。使用したFTIR分光計は、Thermo Electron CorporationのNicolet 700 FT−IRであった。テープ剥離には、3M(St.Paul,Minnesota,USA)より入手可能なScotch(登録商標)Magic(商標)Tapeを使用した。
手順:
工程1:ブタの皮膚のサンプルを水で洗浄した。
工程2:次いでコントロール(「コントロール層」)として、ATR−FTIRを使用して、ブタの皮膚をスキャンした。
工程3:各組成物を以下の表に記載の通りに試験し、次いでブタの皮膚に塗布し、34℃で2時間放置した。
工程4:2時間後、ブタの皮膚の表面から、過剰組成物を除去した。
工程5:次いで表面(「表面層」)として、ATR−FTIRで、ブタの皮膚をスキャンした。
工程6:次いで、ブタの皮膚の処置部位に、一切れのテープを均一に貼り付けた。
工程7:次いで、ブタの皮膚から、一切れのテープをはがした。
工程8:次いで、ATR−FTIRでブタの皮膚をスキャンし、1766cm−1での吸光度をモニタし、その結果を「皮膚層1」として記録した。
工程9:工程3〜工程8を更に9回繰り返し、2回目以降のスキャンした皮膚層にはそれぞれ、適宜番号を付けた。特に、皮膚層1〜皮膚層10は、一切れのテープが皮膚サンプルに貼り付けられ、皮膚サンプルからはがされた回数に対応し、皮膚サンプルは、ATR−FTIRによってスキャンされた。
材料:
「DMI」は、Grant Industries Inc.(Elmwood Park,New Jersey,USA)より入手可能なジメチルイソソルビド、別名イソソルビドジメチルエーテルである。
「グリコール酸」は、E.I.Du Pont de Nemours & Co.Inc.(Wilmington,Delaware,USA)より入手可能なDuPont(商標)Glypure(登録商標)グリコール酸である。
「グリコリド」は、少なくとも99重量%の純度を有するグリコール酸から形成される、C4環状ジエステルである。
「乳酸」は、JM Baker(日本)より入手可能な乳酸である。
「ラクチド」は、東京化成工業株式会社(TCI Tokyo Chemical Industry Co., Ltd.)(東京、日本)より入手可能なL−ラクチドである。
「鉱油」は、Roberts(Eatontown,New Jersey,USA)又はCVS(Woonsocket,Rhode Island,USA)より入手可能な鉱油である。
「ワセリン」は、Calumet Penreco(Karns City,Pennsylvania,USA)より入手可能なUltima White Pet.,USPである。
「水」は、脱イオン水である。
(実施例1):
85gのワセリン、10gのジメチルイソソルビド、及び5gのグリコリドを混合容器に加え、成分を50℃に加熱することにより、100gのスキンケア組成物を調製した。ワセリンが液化しはじめたら、3枚刃の傾斜した羽根(3-blade tilted paddle)を備えたLightninのオーバーヘッドミキサーを使用し、均一な混合物が得られるまで、ワセリン、ジメチルイソソルビド、及びグリコリドを50℃で混合した。均一な混合物が50℃で形成された後、熱を取り除き、撹拌できないほど均一な混合物の粘着性が高くなるまで、混合し続けた。
次いで、均一な混合物の酸度を試験し、その結果を表1に報告している。
比較例1:
ワセリン、ジメチルイソソルビド、及びグリコリドに1gの水を添加し、84gのワセリンを使用した点を除き、実施例1と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
比較例2:
ワセリン、ジメチルイソソルビド、及びグリコリドに5gの水を添加し、80gのワセリンを使用した点を除き、実施例1と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
比較例3:
5gのグリコリドの代わりに5gのグリコール酸を使用した点を除き、実施例1と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
比較例4:
5gのグリコリドの代わりに5gのグリコール酸を使用した点を除き、比較例1と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
比較例5:
5gのグリコリドの代わりに5gのグリコール酸を使用した点を除き、比較例2と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
Figure 2016527318
比較例6:
66gのワセリン、32gの鉱油、及び2gのグリコリドを混合容器に加え、成分を50℃に加熱することにより、100gの比較組成物を調製した。ワセリンが液化しはじめたら、3枚刃の傾斜羽根を備えたLightninのオーバーヘッドミキサーを使用し、均一な混合物が得られるまで、ワセリン、鉱油、及びグリコリドを50℃で混合した。均一な混合物が50℃で形成された後、熱を取り除き、撹拌できないほど均一な混合物の粘着性が高くなるまで、混合し続けた。
次いで、均一な混合物の酸度を試験し、その結果を表2に報告している。
比較例7:
ワセリン、鉱油、及びグリコリドに1gの水を添加し、65gのワセリンを使用した点を除き、比較例6と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
比較例8:
ワセリン、鉱油、及びグリコリドに5gの水を添加し、61gのワセリンを使用した点を除き、比較例6と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
Figure 2016527318
(実施例2):
実施例1と同一の方法で、100gのスキンケア組成物を調製した。次いで、均一な混合物の酸度を試験し、その結果を表3に報告している。
比較例9:
比較例1と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
比較例10:
比較例2と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
比較例11:
比較例3と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
比較例12:
比較例4と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
比較例13:
比較例5と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
(実施例3):
85gのワセリン及び5gのグリコリドの代わりに75gのワセリン及び15gのグリコリドを使用した点を除き、実施例1と同一の方法で、100gのスキンケア組成物を調製した。
比較例14:
15gのグリコリドの代わりに15gのグリコール酸を使用した点を除き、実施例3と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
Figure 2016527318
(実施例4):
5gのグリコリドの代わりに5gのラクチドを使用した点を除き、実施例1と同一の方法で、100gのスキンケア組成物を調製した。次いで、均一な混合物の酸度を試験し、その結果を表4に報告している。
比較例15:
5gのグリコリドの代わりに5gのラクチドを使用した点を除き、比較例1と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
比較例16:
5gのグリコリドの代わりに5gのラクチドを使用した点を除き、比較例2と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
(実施例5):
15gのグリコリドの代わりに15gのラクチドを使用した点を除き、実施例3と同一の方法で、100gのスキンケア組成物を調製した。次いで、均一な混合物の酸度を試験し、その結果を表4に報告している。
比較例17:
15gのグリコール酸の代わりに15gの乳酸を使用した点を除き、比較例14と同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
Figure 2016527318
比較例18:
95gのワセリン及び0gのジメチルイソソルビドを使用した点を除き、実施例6に記載された同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
(実施例6):
90gのワセリン、5gのジメチルイソソルビド、及び5gのグリコリドを混合容器に加え、成分を50℃に加熱することにより、100gのスキンケア組成物を調製した。ワセリンが液化しはじめたら、3枚刃の傾斜羽根を備えたLightninのオーバーヘッドミキサーを使用し、均一な混合物が得られるまで、ワセリン、ジメチルイソソルビド、及びグリコリドを50℃で混合した。均一な混合物が50℃で形成された後、熱を取り除き、撹拌できないほど均一な混合物の粘着性が高くなるまで、混合し続けた。
次いで、均一な混合物の皮膚浸透を試験し、その結果を表5に報告している。
(実施例7):
90gのワセリン及び5gのジメチルイソソルビドの代わりに85gのワセリン及び10gのジメチルイソソルビドを使用した点を除き、実施例6と同一の方法で、100gのスキンケア組成物を調製した。
(実施例8):
90gのワセリン及び5gのグリコリドの代わりに85gのワセリン及び10gのグリコリドを使用した点を除き、実施例6と同一の方法で、100gのスキンケア組成物を調製した。
(実施例9):
90gのワセリン、5gのジメチルイソソルビド、及び5gのグリコリドの代わりに80gのワセリン、10gのジメチルイソソルビド、及び10gのグリコリドを使用した点を除き、実施例6と同一の方法で、100gのスキンケア組成物を調製した。
Figure 2016527318
実施例6〜実施例9の皮膚浸透については、上記表5に示し、図1〜図3にて説明する。各皮膚層の吸光度は、グリコリドの吸収は良いが、非環状二量体及びグリコール酸の吸収は少なくなる領域である1766cm−1で測定した。したがって、1766cm−1でより高い吸光度値を示す皮膚層は、その皮膚層におけるグリコリドのより高い濃度と相関する。こうした点から、皮膚浸透性は、様々な皮膚層におけるグリコリドの濃度を計測することによって測定できる。
実施例6、実施例7、及び比較例18はそれぞれ、5重量%のグリコリドを含有する。しかしながら、実施例6は5重量%の極性非水溶媒、実施例7は10重量%の極性非水溶媒をそれぞれ有しており、極性非水溶媒を有さない比較例18と対比すると、実施例6及び実施例7は、非常に優れた皮膚浸透性を示す。図1を参照のこと。具体的には、実施例6及び実施例7は、皮膚表面及び最初のいくつかの皮膚層において、比較例18のおよそ2倍の皮膚浸透率を有する。実施例7は、より深い皮膚層においても、大幅に向上した皮膚浸透を示す。
実施例6は5重量%のグリコリド、実施例8は10重量%のグリコリドをそれぞれ有しており、極性非水溶媒の量が5重量%に制御されている場合、コントロールと対比すると、実施例6及び実施例8は、大幅に向上した皮膚浸透性を示す。図2を参照のこと。5重量%のグリコリドを有する実施例7及び10重量%のグリコリドを有する実施例9において、極性非水溶媒が10重量%に制限されている場合、コントロールと対比すると、実施例7及び実施例9もまた、大幅に向上した皮膚浸透性を示す。図3を参照のこと。
(実施例10):
実施例9と同一の方法で、100gのスキンケア組成物を調製した。次いで、均一な混合物の皮膚浸透を試験し、その結果を表6に報告している。
(実施例11):
実施例7と同一の方法で、100gのスキンケア組成物を調製した。次いで、均一な混合物の皮膚浸透を試験し、その結果を表6に報告している。
比較例19:
99gのワセリン、1gのグリコリド、及び0gのジメチルイソソルビドを使用した点を除き、実施例6に記載された同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
比較例20:
比較例6に記載された同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
比較例21:
2gのグリコリドの代わりに2gのラクチドを使用した点を除き、比較例6に記載された同一の方法で、100gの比較組成物を調製した。
Figure 2016527318
実施例10及び実施例11の正規化された皮膚浸透データについては、表6に示し、図4にて説明する。各皮膚層の吸光度は、グリコリドの吸収は良いが、非環状二量体及びグリコール酸の吸収は少なくなる領域である1766cm−1で測定した。したがって、1766cm−1でより高い吸光度値を示す皮膚層は、その皮膚層におけるグリコリドのより高い濃度と相関する。こうした点から、皮膚浸透性は、様々な皮膚層におけるグリコリドの濃度を計測することによって測定できる。
実施例10は、10重量%の極性非水溶媒及び10重量%のグリコリド、実施例11は、10重量%の極性非水溶媒及び5重量%のグリコリドを含有する。実施例10及び実施例11は共に、極性非水溶媒を有さない比較例19〜比較例21と対比すると、非常に優れた皮膚浸透性を有する。具体的には、正規化されると、実施例10及び実施例11は、すべての被験皮膚層において優れた皮膚浸透性を示し、特に皮膚表面及び最初のいくつかの皮膚層において優れた皮膚浸透性を示す。
上記の通り本発明の内容を説明してきたが、本発明の内容は、様々に変更又は変形できることは明らかである。かかる変更例及び変形例は、本発明の内容の趣旨及び範囲から逸脱するものとは見なされず、かかる変更例及び変形例はすべて、以下の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。

Claims (15)

  1. スキンケア組成物であって、
    (a)0.1〜30重量%の、アルファヒドロキシ酸の少なくとも1種の環状ジエステルと、
    (b)5〜30重量%の、極性が約5〜約20である少なくとも1種の極性非水溶媒と、
    (c)40〜95重量%の、極性が5以下である少なくとも1種の脂肪族塩基と、を含み、
    該スキンケア組成物は、1重量%未満の水を含む、スキンケア組成物。
  2. 前記環状ジエステルは、2つのC2〜C4のアルファヒドロキシ酸のC4〜C8のジエステル二量体である、請求項1に記載のスキンケア組成物。
  3. 前記環状ジエステルは、グリコリド、ラクチド、又はそれらの混合物である、請求項1に記載のスキンケア組成物。
  4. 1〜5重量%の前記環状ジエステルを含む、請求項1に記載のスキンケア組成物。
  5. 前記極性非水溶媒の極性は、約8〜約18である、請求項1に記載のスキンケア組成物。
  6. 7.5〜15重量%の前記極性非水溶媒を含む、請求項1に記載のスキンケア組成物。
  7. 前記塩基は、0.5重量%未満の水を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
  8. 前記塩基は、(a)C15〜C40の直鎖又は分岐鎖アルカン、アルケン、又はアルキン、(b)少なくとも1種の直鎖状又は分岐鎖状のC10〜C35の直鎖又は分岐鎖アルカン、アルケン、又はアルキンで任意選択的に置換された少なくとも1種の環状脂肪族炭化水素、及び(c)それらの混合物のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載のスキンケア組成物。
  9. 前記塩基の極性は、2.5以下である、請求項1に記載のスキンケア組成物。
  10. 0.5重量%以下の水を含む、請求項1に記載のスキンケア組成物。
  11. スキンケア組成物であって、
    (a)1〜5重量%の、グリコリド、ラクチド、又はそれらの組み合わせと、
    (b)10〜20重量%の、極性が約7〜約11であり、水素結合ポテンシャルが約6〜約10であり、式(IV):
    Figure 2016527318
    (式中、R6は、C1〜C5のアルコキシ基、C1〜C5のアリールオキシ基、又はそれらの組み合わせから選択され、aは、1〜3、bは、1〜3である)を有する、少なくとも1種の極性非水溶媒と、
    (c)80〜95重量%の、極性が5以下であり、融点が25℃よりも高い、少なくとも1種の脂肪族炭化水素塩基と、を含み、
    該スキンケア組成物は、1重量%未満の水を含む、スキンケア組成物。
  12. 前記極性非水溶媒は、イソソルビドジメチルエーテルである、請求項11に記載のスキンケア組成物。
  13. スキンケア組成物を製造する方法であって、(a)0.1〜30重量%の、アルファヒドロキシ酸の少なくとも1種の環状ジエステルと、(b)5〜30重量%の、極性が約5〜約20である少なくとも1種の極性非水溶媒と、(c)40〜95重量%の、極性が5以下である少なくとも1種の脂肪族塩基と、を一緒に添加することを含み、該スキンケア組成物は、1重量%未満の水を含む、方法。
  14. 前記環状ジエステル及び前記極性非水溶媒は、第1の工程において添加され、その後、前記脂肪族塩基が前記環状ジエステル及び前記極性非水溶媒に添加される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記環状ジエステル、極性非水溶媒、及び前記脂肪族塩基は、前記脂肪族塩基の前記融点温度まで加熱される、請求項13に記載の方法。
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