JP2016521703A - 「3−(5−置換オキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸エステル」の化合物、そのプロセスおよび用途 - Google Patents

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Abstract

本開示は、式Iの化合物およびこれを得るプロセスに関する。前記式Iの化合物は、ピロロキノリンキノン(PQQ)、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル, 5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸, 5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸およびその薬学的に許容される塩の合成において用いられる。中間体として式Iの化合物を介した化合物の前記合成は、最小限の数の工程を用い、より短いプロセスをもたらし、他の多くの利点と共に改善した効率を有する。

Description

本開示は、式Iの化合物およびこれを得るプロセスに関する。前記式Iの化合物は多数の用途、より具体的には、ピロロキノリンキノン(PQQ)、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル、5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸、5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸およびこれらの薬学的に許容される塩の合成における用途を有している。
さらに、PQQおよびその塩の合成を、以下に示すように、中間体として式Iの化合物を介して実施する:
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、これらの各々は、任意に置換されても良い。
同様に、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル、5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸、5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸およびこれらの塩の合成を、中間体として式Iの化合物を介して実施する。
式I化合物を介した、PQQ、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル、5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸、5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸の前記合成は、最小の工程数を利用したより短いプロセスをもたらし、他の利点の中で、改良された効率および高収率をもたらす。
ピロロキノリンキノン(PQQ)は、天然生成物であり、メトキサチンとしても知られている。多くの用途の中で、PQQの主な効用は、酸化的なストレスからミトコンドリアを守り、神経保護および心臓保護を提供することである。PQQの一般的な食料源は、パセリ、ピーマン、緑茶、パパイヤ、キウイおよび乳である。しかし、食料源におけるPQQの利用可能な濃度は、ピコモル(PM)からナノモル(nM)レベルだけである。これは、PQQを大量に生成することができる化学プロセスの開発を必要とする。
PQQの最初の完全な合成は、Corey et al. [J. Am. Chem. Soc. 103 (1981), 5599 -5600]によって報告された。Corey刊行物のとおり、PQQは、ミリグラム(mg)スケールで合成され、市販の出発物質からのPQQの合成において関与する工程の数は10であった。
その後、9工程方法によるPQQの合成が、Martin et al., Helv, Chem, Acta 76 (1993), 1667によって報告された。しかしながら、ここに記載された合成経路は、上述のCoreyの経路と非常に類似しており、最終化合物の単離には非常に複雑で面倒な後処理手順が関与する。
Kempf et al.(WO2006/102642A1)が、PQQの合成を記載する。この出願は、CoreyおよびMartinの経路の組み合わせを介した、PQQの大スケール合成を主に開示する。当該出願は、さらに最終化合物の硫酸での精製をクレームする。しかしながら、当該合成法には、多数の工程が関与し、進歩した中間体の単離には、退屈な後処理手順も関与する。
したがって、ピロロキノリンキノン(PQQ)および関連化合物を得るための、より良い、より単純な合成経路に、非常に大きな必要性があることが観察される。本開示は、従来技術の欠点を克服することを目的として、PQQおよび関連化合物の合成に用いることができる式Iの化合物を提供する。したがって、本開示は、前記化合物の製造のための最小の工程を有する、改善され、費用効果的な合成経路を提供することが可能である。
開示の説明
したがって、本開示は、式I
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、
の化合物、
または、その互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体;
式I
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、
の化合物、
または、その互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体
を得るプロセスであって、
前記プロセスが、式IIIの化合物をエステルおよび塩基と反応させ、式Iの化合物を得ることを含む前記プロセス
式中、R3は、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、アルキルオキシ、アリールオキシ、アロルキルオキシ、ヘテロアリールオキシを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;および
式Iまたはその互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体を介して、式IVの化合物を調製するためのプロセスであって、
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、
前記プロセスが以下の工程を含む:
a.式IIの化合物をニトロ化混合物と反応させ、式IIIの化合物を得ること、
式中、R3は、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、アルキルオキシ、アリールオキシ、アロルキルオキシ、ヘテロアリールオキシを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;
b.式IIIの化合物をエステルおよび塩基と反応させ、式Iの化合物またはその互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体を得ること、
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、および
c.式Iの化合物を還元剤と反応させ、式IVの化合物を得ること、
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、
前記プロセス、
に関する。
図1は、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)および対応する塩を合成する本方法を表す図である。 図2は、PQQ形成のための短縮合成経路を表す図である。 図3は、5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸および対応する塩を合成する本方法を表す図である。 図4は、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステルおよび対応する塩を合成する本方法を表す図である。 図5は、5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸および対応する塩を合成する本方法を表す図である。
本開示の詳細な説明
本開示は、式I
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、
の化合物
または、その互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体に関する。
本開示は、式I
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、
の化合物、
または、その互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体
を得るプロセスであって、
前記プロセスが、式IIIの化合物をエステルおよび塩基と反応させ、式Iの化合物を得ることを含む、
式中、R3は、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、アルキルオキシ、アリールオキシ、アロルキルオキシ、ヘテロアリールオキシを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、
前記プロセスにも関する。
本開示の一態様において、上記のエステルは、シュウ酸ジメチル、シュウ酸ジアリル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジイソプロピルおよびシュウ酸ジ−tert−ブチルを含む群またはこれらのあらゆる組み合わせから選択されるシュウ酸エステルであり;塩基は、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムベンジルオキシド、水酸化カリウム、カリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウムおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択される。
本開示の一態様において、上記プロセスを、約−20℃〜約100℃、好ましくは約0℃〜約40℃の範囲の温度において、約60分〜約72時間、好ましくは約60分〜約16時間の範囲の期間で実施する。
本開示の他の態様において、上記プロセスは、式Iの化合物の単離をさらに含む;ここで単離は、急冷、濾過および抽出を含む群またはこれらの行為のあらゆる順序でのあらゆる組み合わせから選択される行為によって実施する。
本開示は、式I、または、その互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体を介した、式IVの化合物を調製するためのプロセスにさらに関し、
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、
前記プロセスは以下の工程を含む:
a.式IIの化合物をニトロ化混合物と反応させ、式IIIの化合物を得ること、
式中、R3は、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、アルキルオキシ、アリールオキシ、アロルキルオキシ、ヘテロアリールオキシを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;
b.式IIIの化合物をエステルおよび塩基と反応させ、式Iの化合物またはその互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体を得ること、
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;および
c.式Iの化合物を還元剤と反応させ、式IVの化合物を得ること、
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い。
本開示の一態様において、上記のニトロ化混合物は、硝酸および硫酸、硝酸カルシウムおよび酢酸、および亜硝酸tert−ブチルを含む群、またはこれらの混合物のあらゆる組み合わせから選択され;工程(b)におけるエステルは、シュウ酸ジメチル、シュウ酸ジアリル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジ−tert−ブチル、およびシュウ酸ジイソプロピルを含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択されるシュウ酸エステルであり;工程(b)の塩基は、ナトリウムメトキシド、ナトリウムベンジルオキシド、ナトリウムエトキシド、水酸化カリウム、カリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウムおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択され;工程(c)における還元剤は、パラジウム、パラジウム炭素、ニッケル、亜ジチオン酸ナトリウム、鉄/塩酸、亜鉛/酢酸および塩化スズ/塩酸を含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択される。
本開示の他の態様において、上記プロセスの工程(c)は、以下の行為をさらに含む:
i.カップリング剤の存在下で、式IVの化合物を式Vの化合物に変換すること、
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキル、を含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない;
ii. 式Vの化合物を酸化剤と反応させ、式VIの化合物を得ること
式中、R2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;
および
iii.式VIの化合物を加水分解し、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)または4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル、またはこれらの塩を得ること。
本開示のさらなる他の態様において、上記プロセスの工程c)は、以下の行為をさらに含む:
i.イソシアン酸クロロスルホニルの存在下で、式IVの化合物を式VIIの化合物に変換すること
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない;および
ii.式VIIの化合物をブロモ酢酸エチルおよびパラジウム炭素と反応させ、5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸化合物またはその塩を得ること。
本開示のさらなる他の態様において、上記プロセスの工程(c)は、以下の行為をさらに含む:
i.カップリング剤の存在下で、式IVの化合物を式Vの化合物に変換すること
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない;
ii.式Vの化合物を酸化剤と反応させ、式VIの化合物を得ること
式中、R2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;
iii.式VIの化合物を加水分解し、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)またはその塩を得ること;および
iii.エタノールの存在下で、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)を還流し、5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸またはその塩を得ること。
本開示の一態様において、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル、5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸および5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸の塩は、グルコサミン、ナトリウム、カルシウム、カリウムを含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択される。
本開示の一態様において、上記のカップリング剤は、4−オキソ−ペンタ−2−エン二酸ジメチルエステル、酢酸銅、4−オキソ−ペンタ−2−エン二酸ジエチルエステル、4−オキソ−ペンタ−2−エン二酸ジイソプロピルエステルおよび4−オキソ−ペンタ−2−エン二酸ジ−tert−ブチルエステルを含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択され;酸化剤は、硝酸セリウムアンモニウムであり;加水分解を、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化リチウムを含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択される塩基の存在下で実施する。
本開示のさらなる他の態様において、上記プロセスを、水、テトラヒドロフラン、メタノール、ベンジルアルコール、エタノール、三級ブタノール、酢酸エチル、アセトニトリル、ジクロロメタン、N,N−ジメチルホルムアミドおよび酢酸を含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択される溶媒の存在下で実施する。
本開示のさらなる他の態様において、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステルおよび5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸の上述の合成の工程(i)を、塩酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、ギ酸を含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択される酸の存在下で実施する。
本開示のさらなる他の態様において、式IV、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル、5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸および5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸の上述の合成を、約−20℃〜約150℃、好ましくは約−10℃〜約100℃の範囲の温度で、約30分〜約72時間、好ましくは約30分〜約24時間の範囲の期間で実施する。
本開示のさらなる他の態様において、式IV、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル、5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸および5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸の上述の合成は、得られた対応する化合物の沈殿または単離またはこれらの組み合わせの行為をさらに含む;ここで単離は、水の添加、急冷、濾過および抽出を含む群、またはこれらの行為のあらゆる順序でのあらゆる組み合わせから選択される行為によって実施する。
本開示の目的において、式Iの化合物およびその互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体を提供し、ここで、前記化合物は、PQQおよびその塩の合成などの様々な用途において用いられる。本開示は、前記式I化合物の合成方法も提供する。
本発明の他の目的において、式Iの化合物は、複数の薬学的に重要な化合物、例えば:
1) 5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸 (11)
2) 4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル (16)
3) 5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸 (18)
および
これらの対応する塩
の効率的な合成のための工業的に有用な出発化合物として役立つ。
本開示の一態様において、式Iの互変異性体も提供する:
式Iのケト−エノール互変異性体
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い。
本開示の他の目的において、式I [3−(5−置換オキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸エステル]を中間体化合物として使用したピロロキノリンキノン(PQQ)の合成を提供する。本記載は、PQQの塩(例えばナトリウム塩)の合成のためのプロセスも提供する。より具体的には、式Iの中間体を使用したPQQの合成は、たった6つの工程において行われ、より短い時間および低い費用で純粋な化合物を得る。PQQを作る本合成は環境に優しく、安全で、費用対効果が高い。本態様を特定の例示的な態様に言及して説明しているが、様々な実施形態のより広い精神及び範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に対して様々な修正および変更がなされ得ることは明らかであろう。
上述のとおり、式Iの化合物は、ピロロキノリンキノン(PQQ)およびその塩の合成のために用いられる。特に、ピロロキノリンキノン(PQQ)およびその塩の調製のための合成プロセスは、中間体としての式Iの化合物に関与する。さらに、本開示において説明された、PQQおよび対応する塩の調製のためのプロセスは、費用対効果が高く、効率的である。
本開示の一態様において、本明細書において開示される様々な化学化合物および中間体は以下のとおりである:
[3−(5−置換オキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸エステル]
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない。
式中、R3は、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、アルキルオキシ、アリールオキシ、アロルキルオキシ、ヘテロアリールオキシを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない。
式中、R3は、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、アルキルオキシ、アリールオキシ、アロルキルオキシ、ヘテロアリールオキシを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない。
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない。
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない。
式中、R2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない。
式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない。
本開示の他の態様において、ピロロキノリンキノン(PQQ)の調製のための全体的な合成スキームは、以下の6つの工程を含む:
工程1
適切な溶媒の存在下で、約−10℃〜約80℃の温度で、約30分〜48時間の範囲の期間で、式IIの化合物を適切なニトロ化混合物で処理することにより、式IIIの化合物を調製する。好ましくは、当該反応は、約−10℃〜約50℃の温度で、30分〜2時間の期間で実施する。
本開示の一態様において、好ましいニトロ化混合物は、硝酸および硫酸、硝酸カルシウムおよび酢酸、亜硝酸tert−ブチルおよび同類のものの混合物から選択されるが、これらに限定されない。さらに、当該反応のための好ましい溶媒は、水、酢酸および同類のものから選択されるが、これらに限定されない。反応の完了後、反応混合物の水への添加、および式IIIの沈殿した化合物の濾過などの好適な技術によって、式IIIの化合物を単離する。
さらに、式IIおよび式IIのR3は、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、アルキルオキシ、アリールオキシ、アロルキルオキシ、ヘテロアリールオキシを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない。
工程2
溶媒の存在下で、約−20℃〜約100℃の温度で、約60分〜約72時間の範囲の期間での、式IIIの化合物の好適なシュウ酸エステルおよび好適な塩基との反応により、式Iの化合物を直接合成する。当該反応を、好ましくは約0℃〜約40℃の温度で、約1時間〜約36時間の期間で実施する。
本開示の一態様において、好適なシュウ酸エステルは、シュウ酸ジメチル、シュウ酸ジエチルおよび同類のものから選択されるが、これらに限定されない。さらに、好適な塩基は、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、水酸化カリウム、カリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウム、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンおよび同類のものから選択されるが、これらに限定されない。さらに、反応に好適な溶媒は、メタノール、ベンジルアルコール、三級ブタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドおよび同類のものから選択されるが、これらに限定されない。
他の態様において、反応の完了後、反応混合物を酸で急冷すること、濾過、溶媒での抽出などの好適な技術により、式Iの化合物を単離するか、またはそのまま次の工程に進む。生成物の抽出のための溶媒は、エステルまたはハロゲン化溶媒から選択されるが、これらに限定されない。好ましくは、使用される溶媒は酢酸エチルまたはジクロロメタンである。
さらに、式IのR1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない。
工程3
好適な溶媒中で、約−10℃〜約80℃の温度で、約60分〜約72時間の範囲の期間で、式Iの化合物を、好適な還元剤で処理することにより、式IVの化合物を調製する。当該反応は、好ましくは約0℃〜約50℃の温度で、約1時間〜約16時間の期間で実施する。
本開示の一態様において、好適な還元剤は、水素圧力下でのパラジウム炭素またはラネー−ニッケル、パラジウム、ジチオン酸ナトリウム、鉄/塩酸、亜鉛/酢酸、塩化スズ/塩酸および同類のものから選択されるが、これらに限定されない。当該反応のために好適な溶媒は、メタノール、ベンジルアルコール、エタノール、三級ブタノール、メタノールおよびジクロロメタンの混合物、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸および同類のものから選択されるが、これらに限定されない。他の態様において、反応完了後、濾過などの好適な技術によって式IVの化合物を単離するか、またはそのまま次の工程に進む。さらに、当該生成物の濾過のための溶媒は、エタノール、メタノールまたは同類のものから選択されるが、これらに限定されない。
さらに、式IVのR1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない。
工程4
好適な溶媒中の好適な酸の存在下で、約−10℃〜約80℃の温度で、約60分〜約72時間の期間で、式IVの化合物を、カップリング剤として好適な4−オキソ−ペンタ−2−エン二酸エステルとカップリングすることにより、式Vの化合物を調製する。当該反応は、好ましくは約0℃〜約50℃の温度で、約1時間〜約24時間の範囲の期間で実施する。
一態様において、好適なカップリング剤は、4−オキソ−ペンタ−2−エン二酸ジメチルエステル、酢酸銅、4−オキソ−ペンタ−2−エン二酸ジエチルエステル、および同類のものから選択されるが、これらに限定されない。さらに、当該反応のために好適な溶媒は、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトニトリルおよび同類のものから選択されるが、これらに限定されない。当該反応のための好適な酸は、塩酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、ギ酸および同類のものから選択される。他の態様において、反応の完了後、溶媒での濾過などの好適な技術により式Vの化合物を単離するか、またはそのまま次の工程に進む。さらに、当該生成物の濾過のための溶媒は、エタノール、メタノールおよび同類のものから選択されるが、これらに限定されない。
さらに、式Vのもと、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない。
工程5
好適な溶媒中で、約−10℃〜約80℃の温度で、約30分〜約48時間の期間で、式Vの化合物の好適な酸化剤での酸化的脱メチル化により、式VIの化合物を調製する。当該反応は、好ましくは、約−10℃〜約0℃の温度で、約1時間〜約4時間の期間で実施する。
一態様において、好適な酸化剤は、硝酸セリウムアンモニウムまたは同類のものから選択されるが、これらに限定されない。当該反応のための好適な溶媒は、アセトニトリル、酢酸エチル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、アセトニトリルおよびジクロロメタンの混合物および同類のものから選択されるが、これらに限定されない。反応の完了後、溶媒での濾過、溶媒での抽出などの好適な技術により、式VIの化合物を単離するか、またはそのまま次の工程に進む。さらに、当該生成物の抽出のための溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルムおよび同類のものから選択されるが、これらに限定されない。さらに、当該生成物の濾過のための溶媒は、アセトニトリル、エチルアセテート、水および同類のものから選択されるが、これらに限定されない。
さらに、式VIのもと、R2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない。
工程6
好適な溶媒中、約10℃〜約150℃の温度で、約60分〜約72時間の範囲の期間で、式VIの化合物の好適な塩基での塩基加水分解により、化合物ピロロキノリンキノン(PQQ)を調製する。当該反応は、好ましくは約10℃〜約100℃の温度で、約1時間〜約24時間の期間で実施する。
一態様において、好適な塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび同類のものから選択されるが、これらに限定されない。当該反応のための好適な溶媒は、水、テトラヒドロフラン、メタノール、ベンジルアルコール、三級ブタノール、エタノール、水およびエタノールの混合物および同類のものから選択されるが、これらに限定されない。反応の完了後、反応塊を、塩酸、臭化水素酸、リン酸および同類のものなどの好適な酸で急冷することにより、化合物PQQを沈殿させる。溶媒での濾過などの好適な技術により、沈殿したPQQを単離する。沈殿したPQQの濾過のための溶媒は、アセトニトリル、エチルアセテート、水および同類のものから選択されるが、これらに限定されない。
工程6’(PQQの塩の合成)
好適な溶媒系(水、エタノール、メタノールまたは溶媒の混合物)中、適切な反応条件下で、好適な塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム)での式VIの化合物の塩基加水分解により、PQQ塩を調製する。例えば、化合物ピロロキノリンキノン(PQQ)ジナトリウム塩は、約10℃〜約150℃の温度で、約60分〜約72時間の範囲の期間で、式VIの化合物の適切な溶媒中の炭酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウムの適切な塩基の溶液での塩基加水分解により調製する。当該反応は、好ましくは、約10℃〜100℃の温度で、約1時間〜約24時間の期間で実施する。
式中、n=1、m=2およびR5はNa
4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)ジナトリウム
一態様において、好適な塩基は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび同類のものから選択されるが、これらに限定されない。当該反応のための好適な溶媒は、水、テトラヒドロフラン、メタノール、ベンジルアルコール、三級ブタノール、エタノール、水およびエタノールの混合物および同類のものから選択されるが、これらに限定されない。反応の完了後、反応塊のpHを塩酸、臭化水素酸、リン酸および同類のものなどの好適な酸で調製することにより(pH=3.0〜3.5)、化合物PQQジナトリウムを沈殿させる。溶媒での濾過等の好適な技術により、沈殿したPQQジナトリウムを単離する。沈殿したPQQジナトリウムの濾過のための溶媒は、アセトニトリル、水および同類のものから選択されるが、これらに限定されない。
本開示の一態様において、中間体化合物3:(3−(5−置換オキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸エステル)を使用したPQQの短縮合成方法を図2に提供する。他の態様において、中間体化合物3は、化合物1(3−フルオロトルエン)を使用した2つの工程で合成する。
上述のとおりPQQの合成のために、一連の6つの工程が使用される。特定の化合物/中間体を使用した合成スキームを図1に提供する。一態様において、「工程1」のための出発材料は、特定の濃度での1−フロウロ−3−メチル−ベンゼンであり、反応1において、これを特定の濃度および温度で、および特定の期間で、ニトロ化混合物に添加する。反応混合物を冷却し、生成物を沈殿させ、これをさらに濾過して、真空下で乾燥し、ヘキサンで洗浄し、不純物を取り除き、化合物2を得る。
他の態様において、化合物2を溶媒(メタノールなど)に懸濁し、ナトリウムメトキシドおよびシュウ酸ジエチルと、特別な温度および特別な濃度で反応させ、本明細書において化合物3として注釈付された中間体化合物を得る。例示的な例において、化合物3の化学名は、「3−(5−メトキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル」である。
一態様において、水素雰囲気下で、化合物3を、特定比率のジクロロメタンおよびメタノールの混合物中の10%Pd/Cと反応させ、化合物4を得る。
他の態様において、詳細な説明の欄において、詳細に説明した通り、一連の反応を特定の化合物およびジクロロメタンに溶解した化合物4で実施し、化合物5を得る。他の態様において、この出願の詳細な説明において記した通り、化合物5をアセトニトリルに溶解し、特定の濃度を有する一連の溶液で特定の期間反応させ、化合物6を得る。例示的な態様において、化合物3を出発材料として用い、化合物4、化合物5、および化合物6を作り、そして、6つ目の工程で、PQQを合成する。
さらなる他の態様において、PQQのナトリウム塩を、炭酸ナトリウムおよび/または水酸化ナトリウムを使用して作る。
例示的な態様において、5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル、5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸およびこれらの塩などの化合物を合成するために、式Iを中間体として使用する。前記化合物の合成を、図3、図4および図5にそれぞれ表す。
本明細書において開示された、化合物、中間的な化合物、PQQ、5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸, 4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル, 5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸および対応する塩を作るためのプロセスおよび方法を、様々な側面を達成するための任意の手段で実現することができ、これを実施して、当該化合物を大規模に生成することができる。他の特徴は、添付の図面から、および詳細な説明から明らかになるであろう。
本開示を、さらに以下の例の助けを借りて詳述する。しかし、例は本開示の範囲を限定するように解釈されるべきではない。

例1: 1−フルオロ−5−メチル−2,4−ジニトロベンゼン[式III、式中、R3はFである]の調製
硝酸67%(約250mL、5.6mol)を、約25〜30℃の温度で、機械的撹拌機を備えた3首丸底フラスコに充填する。濃硫酸(約360mL、6.75mol)を、その後、約30分かけて約0℃で滴下する。得られたニトロ化混合物に、1−フルオロ−3−メチル−ベンゼン[式II、式中、R3はFである](約100mL、0.9mol)を約20分かけて約10〜20℃の範囲の温度で滴下する。
得られた反応混合物を約20〜25℃の範囲の温度で約30分間にわたって撹拌する。反応の完了を、薄層クロマトグラフィー(TLC)でモニターする(溶媒系として石油エーテル中10%酢酸エチル)。その後、反応混合物を粉砕した氷(約3.0L)に注ぎ、生成物を沈殿させた。沈殿した生成物を濾過し、ハウス真空下で乾燥させる(約2時間)。得られた生成物を、洗浄のためにn−ヘプタン(約1.0L)中に懸濁させ、濾過する。同じヘキサン洗浄(約2×1.0L)を約2回繰り返し、非極性不純物を除去する。濾過して得られた生成物[1−フルオロ−5−メチル−2,4−ジニトロベンゼン(約129g、71%)を、次の工程に移動する。
例2
例2A: 3−(5−メトキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル[式I、式中R1は−CH であり、R2は−CH である]の調製
メタノール(約1.5L)中の1−フルオロ−5−メチル−2,4−ジニトロベンゼン(約100.0g、0.5mol)の懸濁液に、ナトリウムメトキシド(約108g、1.9mol)およびシュウ酸ジエチル(約136ml、1.0mol)を約−10℃の温度で添加する。得られたオレンジ色の懸濁液をゆっくりと約2時間で約15〜20℃の温度に到達させ、連続的な撹拌を約15〜20℃の温度で約16時間にわたって実施する。反応混合物を1.5NのHCl(約200mL)で急冷し、得られた沈殿した固体を濾過し、ハウス真空下で乾燥し、生成物[3−(5−メトキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル]を淡黄色固体(約125g、85%)として得る。
HPLC分析法:
1.1 クロマトグラフィーの条件
カラム : NERTSIL C8、150mm×4.6mm、3μm
移動相A : 水中の20mM無水リン酸アンモニウム(pH−2.1)
移動相B : アセトニトリル
流速 : 0.8mL/min
注入量 : 5μL
カラム温度 : 25℃
検出波長 : 210nm
希釈剤 : アセトニトリル100%
実行時間 : 30分
1.2 勾配プログラム
1.3 移動相の調製
・ 移動相Aの調製(水中20mMのリン酸二水素アンモニウム(pH−2.1)
1000mLの水を含む1000mLの清潔で乾燥した1リットルの移動相ボトルに、リン酸二水素アンモニウム約2.3gを正確に計量し、オルトリン酸でpHを2.1に調整する。
・ 移動相Bの調製(アセトニトリル)
清潔で乾燥した1リットルの移動相ボトルに1000mLのアセトニトリルを移す。
1.4 試料の調製
試料約20mgを正確に計量し、100mLのメスフラスコに移動し、40mLの希釈剤を添加し、溶解し、同一の希釈剤で容量を埋め合わせる。
例2B: 3−(5−メトキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル[式Iナトリウム塩、式中、R1は−CH であり、R2は−CH である]の調製
メタノール(約50mL)中の1−フルオロ−5−メチル−2,4−ジニトロ−ベンゼン(約4.0g、16.0mmol)の懸濁液に、ナトリウムメトキシド(約4.3g、76mmol)およびシュウ酸ジエチル(約5.4mL、37mmol)を約0℃の温度で添加する。得られたオレンジ色の懸濁液をゆっくりと約2時間で約15〜20℃の温度に到達させ、連続的な撹拌を約15〜20℃の温度で約16時間にわたって実施する。反応の完了をTLCでモニターした。得られた沈殿した固体を濾過し、ハウス真空下で乾燥し、生成物[2−ヒドロキシ−3−(5−メトキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−アクリル酸メチルエステルのナトリウム塩]を茶色固体(約5.0g、86%)として得る。
例2C: 3−(5−エトキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸エチルエステル[式I、式中、R1は−CH CH であり、R2は−CH CH である]の調製
エタノール(約1.5L)中の1−フルオロ−5−メチル−2,4−ジニトロ−ベンゼン(約100.0g、0.5mol)の懸濁液に、ナトリウムエトキシド(約136g、1.9mol)およびシュウ酸ジエチル(約136mL、1.0mol)を約0℃の温度で添加する。得られたオレンジ色の懸濁液をゆっくりと約2時間で約15〜20℃の温度に到達させ、連続的な撹拌を約15〜20℃の温度で約24時間にわたって実施する。反応混合物を1.5NHCl(約200mL)で急冷し、得られた沈殿した固体を濾過し、ハウス真空下で乾燥し、生成物[3−(5−エトキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸エチルエステル]を淡黄色固体(約126g、76%)として得る。
例2D: 3−(5−メトキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸エチルエステル[式I、式中R1は−CH であり、R2は−CH CH である]の調製
メタノール(0.5L)中の1−フルオロ−5−メチル−2,4−ジニトロ−ベンゼン(100g、0.5mol)の懸濁液に、メタノール(0.5mL)中のKOH(56g、0.1mmol)を25〜30℃で滴下する。そして、得られた懸濁液を室温で30分間にわたって撹拌する。反応混合物を0〜5℃の水で急冷し、反応混合物を濾過し、真空下で乾燥し、1−メトキシ−5−メチル−2,4−ジニトロ−ベンゼンをオフホワイトの固体(101g、95%)として得る。
N,N−ジメチルホルムアミド(500mL)中の1−メトキシ−5−メチル−2,4−ジニトロ−ベンゼン(100g、0.47mol)の溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(143g、0.94mol)およびシュウ酸ジエチル(129mL、0.94mol)を−10℃で添加した。反応混合物を16時間にわたり25〜30℃で撹拌した。そして、反応混合物を1.5NのHCl(pH=2.0)で急冷し、ジクロロメタン(1.5L)で希釈した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。溶媒の蒸発によって得られた残留物をメチルtert−ブチルエーテルで洗浄し、3−(5−メトキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸エチルエステルを黄色固体(117g、80%)として得た。
例3
例3A: 6−アミノ−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル[式IV、式中、R1は−CH であり、R2は−CH である]の調製
ジクロロメタンおよびメタノール(約1.5L)の混合物中の3−(5−メトキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル(約100.0g、0.32mol)の溶液に、10%Pd/C(約30g、50%wet)を約25℃で添加する。反応混合物を水素雰囲気下で、約25℃の温度で約4時間にわたり撹拌する。得られた反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、減圧下で濃縮し、生成物[6−アミノ−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル]を黄色固体(約59g、80%)として得た。
例3B: 6−アミノ−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル[式IV、式中、R1は−CH であり、R2は−CH である]の調製
エチルアセテート(20L、20vol)中の3−(5−メトキシ−2,4−ジニトロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル(1.0kg、1eq、3.353モル)の溶液に、メタノールおよびエチルアセテートで前もって洗浄したラネーニッケル(1.0Kg、100%)を添加した。反応混合物を、約25〜35℃で、2kg/cmの圧力で約6時間撹拌した。反応の完了を、HPLCにより行った。反応塊をセライトパッドに通して濾過し、減圧下で2容量まで濃縮し、ヘキサン(6L)を添加し、生成物を沈殿させた。沈殿物を濾過し、約45〜50℃で8時間乾燥した(600g、80%)。
例4: 5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸トリメチルエステル[式V、式中、R1は−CH であり、R2は−CH であり、R4はCH である]の調製
ジクロロメタン(約2.64L)中の6−アミノ−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル(約264.0g、1.18mol)の溶液に、4−オキソ−ペンタ−2−エン二酸ジメチルエステル(約227.0g、1.3mol)を約25℃で添加する。反応混合物を約25℃において、約16時間にわたって撹拌した。そして、反応混合物を減圧下で最小量(500mL)まで濃縮し、反応塊をヘキサンで沈殿させ、濾過した。
濾過により得られた沈殿物をギ酸(1.2L)に溶解し、酢酸銅(II)一水和物(119g、0.59mol)を反応塊に添加し、約25℃で約48時間撹拌した。反応塊を15〜20℃の水(2.5L)にゆっくりと添加し、固体を濾過した。得られた固体をメタノール(2.5L)およびアンモニア水溶液(300mL)の混合物で洗浄し、12時間、45〜50℃で、減圧下で乾燥し、生成物[5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸トリメチルエステル]を淡黄色固体(約350g、80%)として得た。
例5
例5A: 4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸トリメチルエステル[式VI、式中、R2は−CH であり、R4は−CH である]の調製
アセトニトリル(ACN)(約7.5L)中の5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸トリメチルエステル(約250g、0.67mol)の懸濁液に、約2.25Lの水中の硝酸セリウムアンモニウム(約1.83kg、3.35mol)の溶液を約30分間にわたって、約−5℃で添加する。反応混合物を約−5℃で約1.5時間にわたって撹拌する。その後、得られた反応塊を濾過し、水で洗浄し、乾燥して、生成物[4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸トリメチルエステル]を明るいオレンジ色の固体(約145g、58%)として得る。
例5B: 4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸トリメチルエステル[式VI、式中R2は−CH であり、R4は−CH ]である]の調製
アセトニトリル(10L)およびDCM(10L)中の5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸トリメチルエステル(1.0kg、1eq、2.686mol)の溶液に、硝酸セリウムアンモニウム(CAN)(5.89kg、4.0eq、10.74mol、6Lの水に溶解)の溶液を約−25〜−20℃でゆっくりと添加し、同じ温度で約1時間撹拌した。反応塊をDCM(30L、30vol)で希釈した。反応塊に水(10L、10vol)を添加し、層を分離させた。有機層を1.5NのHCl溶液(5L、5vol)で二度、および水(5L、5vol)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をエチルアセテート(4L、4vol)で懸濁し、濾過し、45〜50℃で8時間、減圧下で乾燥し、生成物を明るいオレンジ色の固体(550g、55%)として得た。
例6: 4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)の調製
水(約4.5L)中の炭酸カリウム(約439g、3.18mol)の溶液に、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸トリメチルエステル(約200g、0.53mol)を約25℃で添加する。反応混合物を、約80℃で約12時間の期間にわたって撹拌する。反応の完了をHPLCでモニターする。その後、反応混合物を1Nの塩酸で酸性化(pH:2.5)して、生成物[4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸]を暗赤色固体(約160g、91%)として沈殿させる。
HPLC分析法:
1.1 方法のアウトライン
この方法は、高速液体クロマトグラフィーによるパーセント純度(面積%)の決定に適用可能である。この方法は、逆相HPLCを使用する。
1.2 クロマトグラフィーの条件
カラム : Atlantis C18、5μm、250mm×4.6mm
移動相A : 水中の0.1%トリフルオロ酢酸
移動相B : メタノール
流速 : 1.0mL/min.
注入量 : 20μL
カラム温度 : 25°C
検出波長 : 250nm
希釈剤 : 水:アセトニトリル:80:20
実行時間 : 40分
1.3 勾配プログラム
1.4 移動相の調製
・ 移動相Aの調製(水中の0.1%TFA)
1mLのトリフルオロ酢酸を、1000mLの水を含む1000mLの清潔で乾燥した1リットルの移動相ボトルに移す。超音波処理し、0.45μmのメンブレンフィルターで濾過し、脱ガスする。
・ 移動相Bの調製(メタノール)
清潔で乾燥した1リットルの移動相ボトルに1000mLのメタノールを移す。
・ 希釈剤の調製
清潔で乾燥した1リットルの移動相ボトルに、400mLの水および100mLアセトニトリルを移す。しっかりと振って混合し、超音波処理する。
1.5 試料の調製
約50mgの試料を正確に計量し、100mLのメスフラスコに移動し、40mLの希釈剤を添加し、溶解し、同一の希釈剤で容量を埋め合わせる。
例7:
(A) 4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸二ナトリウム (PQQ.2Na)の調製
ここで、n=1、m=2およびR5はNaである。
10%炭酸ナトリウム溶液(15Vol)中の4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸トリメチルエステル(1.0kg、1eq、2.686mol)の溶液を約70〜75℃まで約16時間の期間にわたって加熱する。反応の完了をHPLCでモニターする。その後、反応混合物を1N塩酸で酸性化(pH:3.0〜3.5)し、生成物[4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸二ナトリウム]を暗赤色固体(約0.85Kg、85%)として沈殿させる。
(B) 4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸二ナトリウム (PQQ.2Na)の調製
ここで、n=1、m=2およびR5はNaである
3.5%水酸化ナトリウム溶液(15Vol)中の4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸トリメチルエステル(1.0kg、1eq、2.68mol)の溶液を、約25℃で約3時間の間にわたって撹拌する。反応の完了をHPLCでモニターする。その後、反応混合物を約1時間の期間にわたって、12Nの塩酸で酸性化(pH:3.0〜3.5)し、生成物[4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸二ナトリウム]を暗赤色固体(約0.88Kg、88%)として沈殿させる。
上述の例1〜7に基づいて、中間化合物(式I)、PQQおよびPQQのナトリウム塩の様々な合成工程が、様々な溶媒および塩を達成するための手段を用いて実施されてもよいことが理解されるであろう。したがって、明細書および図面は限定的な意味ではなく例示としてみなされるべきである。
例8
PQQ合成の本プロセスの従来技術との比較研究
表2は、PQQ合成の既知の手順に対する、本PQQ合成の利点を示す比較を提供する。
表2
上記の表に基づいて、従来技術の方法と比較して、PQQ合成の本プロセスは迅速であり、サイクルタイムを顕著に削減し、費用対効果が高く、環境に優しく、安全であることが観察できる。
結論として、本開示は、式Iの化合物、その互変異性体、塩、異性体、類似体または誘導体を提供し、ここで、前記化合物は、複数の医薬化合物の効率的な合成のために、工業的に有用な出発物質になるような様々な用途において非常に有用である。特定の態様において、本開示は、ピロロキノリンキノン(PQQ)、5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル、5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸およびこれらの対応する塩の式Iを介した合成を目指している。さらに本開示は、特定の化合物−ピロロキノリンキノン(PQQ)およびその塩を得るための最小限の工程(6工程)の合成プロセスを開示する。本開示において説明された前記合成経路は、改善されており、費用対効果が高く、効率的である。最後に、本プロセスによって合成される特定の化合物PQQは、神経保護、心臓保護、ミトコンドリア生合成、記憶、注意および認知の向上、栄養補助食品(ニュートラシューティカル)等の多くの用途を有している。

Claims (16)

  1. 式I
    式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、
    の化合物、
    または、その互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体。
  2. 式I
    式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、
    の化合物
    または、その互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体
    を得るプロセスであって、
    前記プロセスが、式III
    式中、R3は、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、アルキルオキシ、アリールオキシ、アロルキルオキシ、ヘテロアリールオキシを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、
    の化合物をエステルおよび塩基と反応させ、式Iの化合物を得ることを含む、
    前記プロセス。
  3. エステルが、シュウ酸ジメチル、シュウ酸ジアリル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジイソプロピル、およびシュウ酸ジ−tert−ブチルを含む群またはこれらのあらゆる組み合わせから選択されるシュウ酸エステルであり;塩基が、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムベンジルオキシド、水酸化カリウム、カリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウムおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択される、請求項2に記載のプロセス。
  4. プロセスを、約−20℃〜約100℃、好ましくは約0℃〜約40℃の範囲の温度で、約60分〜約72時間、好ましくは約60分〜約16時間の範囲の期間で実施する、請求項2に記載のプロセス。
  5. プロセスが、式Iの化合物の単離をさらに含み;ここで、急冷、濾過および抽出を含む群から選択される行為または、これらの行為のあらゆる順序でのあらゆる組み合わせによって単離を実施する、請求項2に記載のプロセス。
  6. 式I、またはその互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体を介する、式IV
    式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い、
    の化合物を調製するプロセスであって、
    前記プロセスが、
    a.式IIの化合物をニトロ化混合物と反応させ、式IIIの化合物を得ること、
    式中、R3は、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、アルキルオキシ、アリールオキシ、アロルキルオキシ、ヘテロアリールオキシを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;
    b.式IIIの化合物をエステルおよび塩基と反応させ、式Iの化合物またはその互変異性体、塩、異性体、類似体、または誘導体を得ること、
    式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;および
    c.式Iの化合物を還元剤と反応させ、式IVの化合物を得ること、
    式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い
    の工程を含む、前記プロセス。
  7. 工程(a)におけるニトロ化混合物が、硝酸および硫酸、硝酸カルシウムおよび酢酸、および亜硝酸tert−ブチルの混合物を含む群またはこれらの混合物のあらゆる組み合わせから選択され;工程(b)におけるエステルが、シュウ酸ジメチル、シュウ酸ジアリル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジ−tert−ブチル、およびシュウ酸ジイソプロピルを含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択されるシュウ酸エステルであり;工程(b)における塩基が、ナトリウムメトキシド、ナトリウムベンジルオキシド、ナトリウムエトキシド、水酸化カリウム、カリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウムおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択され;工程(c)における還元剤が、パラジウム、パラジウム炭素、ニッケル、亜ジチオン酸ナトリウム、鉄/塩酸、亜鉛/酢酸および塩化スズ/塩酸を含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択される、請求項6に記載のプロセス。
  8. 工程(c)が、
    i.カップリング剤の存在下で、式IVの化合物を式Vの化合物に変換すること、
    式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない;
    ii. 式Vの化合物を酸化剤と反応させ、式VIの化合物を得ること、
    式中、R2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;
    および
    iii.式VIの化合物を加水分解し、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)または4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸2−アリルエステル、またはこれらの塩を得ること、
    の行為をさらに含む、請求項6に記載のプロセス。
  9. 工程c)が、
    i.イソシアン酸クロロスルホニルの存在下で、式IVの化合物を式VIIの化合物に変換すること
    式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない;および
    ii.式VIIの化合物をブロモ酢酸エチルおよびパラジウム炭素と反応させ、5−ヒドロキシ−6−(1,1,4−トリオキソ−1ラムダ*6*−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸またはその塩を得ること
    の行為をさらに含む、請求項6に記載のプロセス。
  10. 工程c)が、
    i.カップリング剤の存在下で、式IVの化合物を式Vの化合物に変換すること
    式中、R1およびR2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から個別に選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良いが、これらに限定されない;
    ii.式Vの化合物を酸化剤と反応させ、式VIの化合物を得ること

    式中、R2は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、アルカリル、置換アルカリル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;R4は、水素、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルケニル、直鎖または分枝鎖C1〜8アルキニル、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアラルキル、置換ヘテロアラルキルを含む群から選択され、ここでこれらの各々は、任意に置換されても良い;
    iii.式VIの化合物を加水分解し、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)またはその塩を得ること、および
    iii.エタノールの存在下で、4,5−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸(PQQ)を還流し、5−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]キノリン−2,7,9−トリカルボン酸またはその塩を得ること
    の行為をさらに含む、請求項6に記載のプロセス。
  11. 塩が、グルコサミン、ナトリウム、カルシウム、カリウムを含む群またはこれらのあらゆる組み合わせから選択される、請求項8、9または10に記載のプロセス。
  12. カップリング剤が、4−オキソ−ペンタ−2−エン二酸ジメチルエステル、酢酸銅、4−オキソ−ペンタ−2−エン二酸ジエチルエステル、4−オキソ−ペンタ−2−エン二酸ジイソプロピルエステルおよび4−オキソ−ペンタ−2−エン二酸ジ−tert−ブチルエステルを含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択され;酸化剤が、硝酸セリウムアンモニウムであり;加水分解が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化リチウムを含む群、またはこれらのあらゆる組み合わせから選択される塩基の存在下で実施される、請求項8または10に記載のプロセス。
  13. プロセスを、水、テトラヒドロフラン、メタノール、ベンジルアルコール、エタノール、三級ブタノール、エチルアセテート、アセトニトリル、ジクロロメタン、N,N−ジメチルホルムアミドおよび酢酸を含む群またはこれらのあらゆる組み合わせから選択される溶媒の存在下で実施する、請求項6、8、9または10に記載のプロセス。
  14. 工程(i)を、塩酸、トリフルオロ酢酸およびp−トルエンスルホン酸、ギ酸を含む群またはこれらのあらゆる組み合わせから選択される酸の存在下で実施する、請求項8または10に記載のプロセス。
  15. プロセスを、約−20℃〜約150℃、好ましくは約−10℃〜約100℃の範囲の温度で、約30分〜約72時間、好ましくは約30分〜約24時間の範囲の期間で実施する、請求項6、8、9または10に記載のプロセス。
  16. 工程が、さらに、得られた対応する化合物の沈殿または分離またはこれらの組み合わせの行為をさらに含み;ここで、単離を、水の添加、急冷、濾過および抽出を含む群、またはこれらの行為のあらゆる順序でのあらゆる組み合わせから選択される行為によって実施する、請求項6、8、9または10に記載のプロセス。
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