JP3749275B2 - オキサゼピノピリドインドール誘導体及びその製造方法 - Google Patents

オキサゼピノピリドインドール誘導体及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、新規なオキサゼピノピリドインドール誘導体またはその塩およびそれらを有効成分とする抗ウイルス剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
テトラヒドロ- β- カルボリンタイプ、例えばヨヒンビン、ビンカミンおよびナンセリン等のアルカロイド類は興味ある薬理学的特性を有していることが知られている(J.E.サックストン編,The chemistry of heterocyclic compounds,vol.25(1983)) 。さらに少数のテトラヒドロ-N−オキソカルボリン化合物の一種であるユーディストミンが、単純およびポリオウイルスに関して強い抗ウイルス活性を示すことが報告されており(K.L.Reinehart,Jr.,et al.,J.Am.Chem.Soc. 109,3378(1987))、さらにこれらの化合物は抗腫瘍活性を有することが報告されている(R.J.Lake et al.,Tetrahedron Letters,29 ,4971(1988))。
【0003】
これらのユーディストミンは極めて少ない量で生物学的材料から分離されており、また全合成により極めて低い収率で得られている(I.W.J.Still らTetrahedron Letters,30,1041(1989) 、特開平3−68582号公報)。従来、本発明化合物に構造上関連するオキサゼピノピリドインドール誘導体については、閉環反応により合成されている(M.P.Kirkup et al.,Tetrahedron Letters,30,6809(1989) )。
【0004】
しかしながら、これらの合成法ではC1( H) ーC13b( H) がトランス結合のオキサゼピン環のみが生成し、シス結合のオキサゼピン環はこの閉環反応では合成できない。さらに、これらの化合物が抗ウイルス作用を有することは全く知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記のように従来技術では合成できなかったC1( H) ーC13b( H) がシス結合のオキサゼピン環の新規な合成法を提供するとともに、この合成法を用いて合成し得る新規なオキサゼピノピリドインドール誘導体を提供し、かつ、これまでウイルスに対して全くその効果が知られていなかったオキサゼピノピリドインドール誘導体を有効成分とする抗ウイルス剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記従来技術の問題点を解決するために、オキサゼピノピリドインドール誘導体を含む種々の化合物の合成法を種々検討したところ、従来法の閉環反応ではなく、一般式III で表されるアゼトピリドインドール誘導体の環拡大反応により良い収率でC1( H) ーC13b( H) がシス結合のオキサゼピン環およびトランス結合のオキサゼピン環を容易に合成し得る事実を発見し、この新規な方法により多数の新規なオキサゼピノピリドインドール誘導体を合成することに成功するとともに、これらのオキサゼピノピリドインドール誘導体が従来知られていなかった抗ウイルス活性を有することを発見し、さらに研究を進めて本発明を完成するに至ったのである。
【0007】
即ち、本発明の要旨は、
(1) 一般式Iで表されるオキサゼピノピリドインドール誘導体またはその薬理学的に許容される塩類、
【化5】
Figure 0003749275
(式中、R1およびR2は同一または異なる基を表し、いずれも水素原子、炭素原子数1〜4の低級アルキルまたは低級アルコキシ基、ハロゲン、トリフルオロメチル基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノまたはジアルキルまたはアシルアミノ基のいずれかを表し;R3は水素原子またはベンゼンスルホニル基を示し;そしてR4はアミノ基を表す;R4の立体配置はβ結合を表し;Xはエチレン基またはビニレン基を表す)
【0008】
(2) 一般式Iaで表される、前記オキサゼピノピリドインドール誘導体またはその塩類の製造中間体。
【化6】
Figure 0003749275
(式中、R1およびR2は同一または異なる基を表し、いずれも水素原子、炭素原子数1〜4の低級アルキルまたは低級アルコキシ基、ハロゲン、トリフルオロメチル基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノまたはジアルキルまたはアシルアミノ基のいずれかを表し;R3は水素原子またはベンゼンスルホニル基を表し;そしてR4 はベンジルオキシカルボニルアミノ基、カルボキシル基またはアルコキシカルボニル基を表す;R4の立体配置はαまたはβ結合を表し;Xはエチレン基またはビニレン基を表す)
【0009】
(3) 一般式IIIで表されるアゼトピリドインドール誘導体またはその塩類、
【化7】
Figure 0003749275
(式中、R1およびR2は同一または異なる基を表し、いずれも水素原子、炭素原子数1〜4の低級アルキルまたは低級アルコキシ基、ハロゲン、トリフルオロメチル基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノまたはジアルキルまたはアシルアミノ基のいずれかを表し;R3は水素原子またはベンゼンスルホニル基を表し;そしてR4 はアルコキシカルボニルアミノ基を表す;R4の立体配置は、αまたはβ結合を表す。)
【0010】
(4) 1, 13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1 ', ' ]オキサゼピノ[2 ', ' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物44)を還元することによる( 1, 13b−シス)−1−アミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1 ', ' ]オキサゼピノ[2 ', ' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物53)の製造方法、
【0011】
(5) (1,13b−シス)−1−アミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物48)を還元することによる(1,13b−シス)−1−アミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物53)の製造方法、
【0012】
(6) (1,13b−シス)−1−アミノ−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物47)を還元することによる(1,13b−シス)−1−アミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物48)の製造方法、
【0013】
(7) (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物39)のベンジルオキシカルボニル基を脱保護することによる(1,13b−シス)−1−アミノ−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物47)の製造方法、
【0014】
(8) (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物33)をトリエチルアミン、ジフェニルフォスフォリルアザイド(DPPA)、ベンジルアルコールで処理することによる(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物39)の製造方法、
【0015】
(9) メチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物17)の臭化アルミニウム,エタンチオールで処理することによる(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物33)の製造方法、
【0016】
(10) メチル (1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)の臭化アルミニウム,エタンチオールで処理することによる(1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物32)の製造方法、
【0017】
(11) (1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物30)をトリエチルアミン、クロロ炭酸エチル、アジ化ナトリウム、ベンジルアルコールで処理することによる(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物44)の製造方法、
【0018】
(12) メチル (1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物28)を臭化アルミニウム、エタンチオールで処理することによる(1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物30)の製造方法、
【0019】
(13) メチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物21)をアルコール中マグネシウムで処理することによるメチル (1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物28)の製造方法、
【0020】
(14) メチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物17)を還元することによるメチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物21)の製造方法、
【0021】
(15) メチル (1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)を1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン(DBU)で処理することによりイソメライズさせることによるメチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物17)の製造方法、
【0022】
(16) メチル (1,10b−トランス)−10−ベンゼンスルホニル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物15)をm−クロロ過安息香酸で処理して環拡大反応を起こさせることによるメチル
(1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)の製造方法、
【0067】
17) (1,13b-シス)-1-ベンジルオキシカルボニルアミノ-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール(化合物72)を還元することによる(1,13b-シス)-1-アミノ-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール(化合物73)の製造方法、
【0068】
18)(1,13b-シス)-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボン酸(化合物71)をトリエチルアミン、クロロ炭酸エチル、アジ化ナトリウム、ベンジルアルコールで処理することによる(1,13b-シス)-1-ベンジルオキシカルボニルアミノ-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール(化合物72)の製造方法、
【0069】
19) メチル(1,13b-シス)-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物70)をテトラヒドロフラン(THF)/水中、水酸化リチウムで処理することによる(1,13b-シス)-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボン酸(化合物71)の製造方法、
【0070】
20) メチル(1,13b-シス)-13-ベンゼンスルホニル-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物69)をアルコール中マグネシウムで処理することによるメチル(1,13b-シス)-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物70)の製造方法、
【0071】
21) メチル(1,13b-シス)-13-ベンゼンスルホニル-10-メトキシ-1,4,7,8,13,13b-ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物68)を還元することによるメチル(1,13b-シス)-13-ベンゼンスルホニル-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物69)の製造方法、
【0072】
22) メチル(1,13b-トランス)-13-ベンゼンスルホニル-10-メトキシ-1,4,7,8,13,13b-ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物67)を1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン(DBU)で処理することによりイソメライズさせることによるメチル(1,13b-シス)-13-ベンゼンスルホニル-10-メトキシ-1,4,7,8,13,13b-ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物68)の製造方法、
【0073】
23) メチル(1,10b-トランス)-10-ベンゼンスルホニル-7-メトキシ-2-ビニル-1,2,4,5,10,10b-ヘキサヒドロアゼト[1',2':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物66)をm−クロロ過安息香酸で処理することによるメチル(1,13b-トランス)-13-ベンゼンスルホニル-10-メトキシ-1,4,7,8,13,13b-ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物67)の製造方法、
【0074】
24) メチル9-ベンゼンスルホニル-2-tert-ブトキシカルボニル-6-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロ-β-カルボリン-1-アセテート(化合物58)を低温下にLDAとn-ブチルリチウムさらにアクロレインで処理して、ついでメタンスルホニルクロリド/トリエチルアミンによる処理、HCl/酢酸エチルによる処理、極性溶媒中DBUで処理することによるメチル(1,10b-トランス)-10-ベンゼンスルホニル-7-メトキシ-2-ビニル-1,2,4,5,10,10b-ヘキサヒドロアゼト[1',2':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物66)の製造方法、
【0083】
並びに
25) 一般式Iで表されるオキサゼピノピリドインドール誘導体またはその薬理学的に許容される塩類を有効成分とする抗ウイルス剤
に関する。
【0084】
以下に本発明について詳細に説明する。なお、説明中の括弧内化合物番号は明細書末尾記載の化学反応チャート中の化合物番号を表す。
一般式Iで表される本発明のオキサゼピノピリドインドール誘導体について以下に説明する。
【0085】
【化9】
Figure 0003749275
【0086】
まず、一般式I中のR1 またはR2 で示される低級アルキル基とは、炭素原子数1〜4のものを意味し、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル基が挙げられる。R1 またはR2 で示される低級アルコキシ基とは、炭素原子数1〜4のものを意味し、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ基が挙げられる。R1 またはR2 で示されるハロゲン原子としては、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素が挙げられる。R1 またはR2 の置換基のうち好ましい置換基は水素原子、ヒドロキシ、臭素またはメトキシ基である。
【0087】
3 で示される低級アルキル基とは、炭素原子数1〜4のものを意味し、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル基が挙げられる。R3 で示されるアルコキシカルボニル基とは、炭素原子数1〜4のものを意味し、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル基が挙げられる。R3 の置換基のうち好ましい置換基は水素原子またはメチル基である。
【0088】
4 で示されるアルコキシカルボニル基とは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル基が挙げられる。R4 で示されるアルコキシカルボニルアミノ基におけるアルコキシカルボニル部分としては、前記のものと同様のものが挙げられる。R4 の置換基のうち好ましい置換基は、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、アミノメチル基、カルバモイル基およびアミノ基が良く、特にアミノ基が好ましい。
【0089】
一般式Iで表される本発明のオキサゼピノピリドインドール誘導体には、具体的には次のものが含まれる。
即ち、Xがエチレン基でR4 の立体配置がβ結合の本発明の化合物の例としては、(1,13b−シス)−1−アミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物53)、(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物44)、(1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物30)、メチル (1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物28)、(1,13b−シス)−1−カルバモイル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物54)、(1,13b−シス)−1−アミノメチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物65)、(1,13b−シス)−1−ベンジルアミノメチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物64)、(1,13b−シス)−1−アミノ−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物50)、(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物41)、メチル (1,13b−シス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物19)、ベンジル (1,13b−シス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物24)、(1,13b−シス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物25)、メチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物21)、(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ヒドロキシメチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物61)、(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ホルミル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物62)、(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ベンジルアミノメチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物63)、(1, 13b- シス)- 1- アミノ- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール(化合物73)、(1, 13b- シス)- 1- ベンジルオキシカルボニルアミノ- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール(化合物72)、(1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボン酸(化合物71)、メチル (1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物70)、メチル (1, 13b- シス)- 13- ベンゼンスルホニル- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物69)およびメチル (1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 13- メチル- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物80)等が挙げられる。
【0090】
またXがエチレン基でR4 の立体配置がα結合の化合物の例としては、(1,13b−トランス)−1−アミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物52)、(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物43)、(1,13b−トランス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物29)、メチル (1,13b−トランス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物27)、(1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルバモイルアジド(化合物42)、(1,13b−トランス)−1−アミノ−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物49)、(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物40)、(1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物22)、ベンジル (1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物23)、メチル (1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物18)、(1,13b−トランス)−13−メチル−1−ウレイド−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物51)およびメチル (1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物20)等が挙げられる。
【0091】
さらに、Xがビニレン基で、R4 の立体配置がβ結合の化合物の例としては、(1,13b−シス)−1−アミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物48)、(1,13b−シス)−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物31)、(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物38)、(1,13b−シス)−1−アミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物46)、メチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物17)、(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物33)、(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物39)、(1,13b−シス)−1−アミノ−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物47)、メチル (1, 13b- シス)- 13- ベンゼンスルホニル- 10- メトキシ- 1, 4, 7, 8, 13, 13b- ヘキサヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物68)およびメチル (1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 13- メチル- 1, 4, 7, 8, 13, 13b- ヘキサヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物79)等が挙げられる。
【0092】
またXがビニレン基で、R4 の立体配置がα結合の化合物の例としては、(1,13b−トランス)−1−アミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物45)、(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物37)、(1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物32)、メチル (1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)およびメチル (1, 13b- トランス)- 13- ベンゼンスルホニル- 10- メトキシ- 1, 4, 7, 8, 13, 13b- ヘキサヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物67)等が挙げられる。
【0093】
一般式IIで表される本発明の化合物について以下に説明する。
【0094】
【化10】
Figure 0003749275
【0095】
一般式II中のR1 〜R4 は、一般式I中のR1 〜R4 と同意義である。
一般式IIで表される本発明の化合物の例としては、メチル 13−ベンゼンスルホニル−3,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物26)が挙げられる。
一般式III で表される本発明の化合物について以下に説明する。
【0096】
【化11】
Figure 0003749275
【0097】
一般式III 中のR1 、R2 またはR3 は、一般式I中のR1 、R2 またはR3 と同意義である。そしてR4 で示されるアルコキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニル基としては、一般式I、IIで挙げられたものと同様のものが挙げられる。R4 の置換基として好ましい置換基は、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、カルバモイル基、およびアミノ基である。
【0098】
一般式III で表される本発明の化合物の例としては、R4 の立体配置がβ結合のものとして、(1,10b−シス)−10−メチル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物34)および(1,10b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−10−メチル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物36)、(1, 10b- シス)- 7- メトキシ- 10- メチル- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボン酸(化合物81)およびメチル (1, 10b- シス)- 7- メトキシ- 10- メチル- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物78)等が挙げられる。
【0099】
また、R4 の立体配置がα結合の化合物の例としては、(1,10b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−10−メチル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物35)、メチル (1, 10b- トランス)- 7- メトキシ- 10- メチル- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物77)およびメチル (1, 10b- トランス)- 10- ベンゼンスルホニル- 7- メトキシ- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物66)等が挙げられる。
【0100】
一般式IVで表される本発明の化合物について以下に説明する。
【0101】
【化12】
Figure 0003749275
【0102】
一般式IV中のR1 、R2 またはR3 は、一般式I中のR1 、R2 またはR3 と同意義である。そしてR5 は水素原子、ベンジル基、tert−ブトキシカルボニル基を表す。
一般式IVで表される本発明の化合物の例としては、メチル 9−ベンゼンスルホニル−2−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物12)、メチル 9−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物13)、メチル 9−ベンゼンスルホニル−2−tert−ブトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物14)、メチル 2−ベンジル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物55)、メチル 9−ベンゼンスルホニル−2−ベンジル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物56)、メチル 9−ベンゼンスルホニル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物57)、メチル 9−ベンゼンスルホニル−2−tert−ブトキシカルボニル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物58)、メチル 2−ベンジル−6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物59)およびメチル 9−ベンゼンスルホニル−2−ベンジル−6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物60)、メチル 2- tert- ブトキシカルボニル- 6- メトキシ- 9- メチル- 1, 2, 3, 4- テトラヒドロ- β- カルボリン- 1- アセテート(化合物76)、メチル 6- メトキシ- 9- メチル- 1, 2, 3, 4- テトラヒドロ- β- カルボリン- 1- アセテート(化合物75)およびメチル 2- ベンジル- 6- メトキシ- 9- メチル- 1, 2, 3, 4- テトラヒドロ- β- カルボリン- 1- アセテート(化合物74)等が挙げられる。
本発明のオキサゼピノピリドインドール誘導体および本発明のそれらの製造中間体の製造方法について、以下に説明する。これらの本発明の化合物はすべて新規化合物である。
【0103】
本発明の(1,13b−シス)−1−アミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物53)は、(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物44)または(1,13b−シス)−1−アミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物48)を還元することにより製造することができる。還元方法としては接触還元法が好ましい。
【0104】
本発明の(1,13b−シス)−1−アミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物48)は(1,13b−シス)−1−アミノ−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物47)を還元することにより、製造することができる。還元方法としては例えば水素化リチウムアルミニウムにより行うことが好ましい。
【0105】
本発明の(1,13b−シス)−1−アミノ−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物47)は、(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物39)のベンジルオキシカルボニル基を脱離させることにより製造することができる。この脱離方法としては、臭化アルミニウム、エタンチオールで処理する方法が好ましい。
【0106】
本発明の(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物39)は、(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物33)をトリエチルアミン、DPPA(ジフェニルフォスフォリルアザイド)、ベンジルアルコールで処理することにより製造することができる。
【0107】
本発明の(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物33)は、メチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物17)のカルボン酸メチルエステルを加水分解することにより製造することができる。加水分解の方法としては、臭化アルミニウム、エタンチオールで処理する方法が好ましい。
【0108】
本発明の(1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物32)は、メチル(1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)を臭化アルミニウム,エタンチオールで処理することにより製造することができる。
【0109】
本発明の(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物44)は、(1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物30)をトリエチルアミン、クロロ炭酸エチル、アジ化ナトリウム、ベンジルアルコールで処理することにより製造することができる。
【0110】
本発明の(1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物30)は、メチル (1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物28)を臭化アルミニウム、エタンチオールで処理することにより製造することができる。
【0111】
本発明のメチル (1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物28)は、メチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物21)をアルコール中マグネシウムで処理することにより製造することができる。
【0112】
本発明のメチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物21)は、メチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物17)を還元することにより製造することができる。還元方法としては、接触還元法が好ましい。
【0113】
本発明のメチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物17)は、メチル (1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)を1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン(DBU)で処理することにより、イソメライズさせて製造することができる。
【0114】
本発明のメチル (1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)は、メチル (1,10b−トランス)−10−ベンゼンスルホニル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物15)をm−クロロ過安息香酸で処理して環拡大反応を起こさせることにより製造することができる。
【0115】
本発明のメチル 9−ベンゼンスルホニル−2−tert−ブトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物14)は、メチル 9−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物13)を4−ジメチルアミノピリジン、二炭酸ジtert−ブチルで処理することにより製造することができる。
【0116】
本発明のメチル 9−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物13)は、メチル 9−ベンゼンスルホニル−2−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物12)を還元することにより製造することができる。還元方法としては接触還元法が好ましい。
【0117】
本発明のメチル 9−ベンゼンスルホニル−2−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物12)は、メチル2−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテートを水素化ナトリウム、ベンゼンスルホニルクロリドで処理して製造することができる。
【0118】
本発明の(1,13b−トランス)−1−アミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物52)は、(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物43)を還元して製造することができる。還元方法としては、接触還元法が好ましい。
【0119】
本発明の(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物43)は、(1,13b−トランス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物29)をトリエチルアミン、クロロ炭酸エチル、アジ化ナトリウム、ベンジルアルコールで処理することにより製造することができる。
【0120】
本発明の(1,13b−トランス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物29)は、メチル (1,13b−トランス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物27)を臭化アルミニウム、エタンチオールで処理することにより製造することができる。
【0121】
本発明のメチル (1,13b−トランス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物27)は、メチル (1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物20)、メチル(1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)またはメチル13−ベンゼンスルホニル−3,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物26)をアルコール中マグネシウムで処理することにより製造することができる。
【0122】
本発明のメチル (1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物20)は、メチル (1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)を還元することにより製造することができる。還元方法としては接触還元が好ましい。
【0123】
本発明のメチル 13−ベンゼンスルホニル−3,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物26)は、メチル (1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)またはメチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物17)をアルコール中水酸化ナトリウムで処理することにより製造することができる。
【0124】
本発明の(1,13b−シス)−1−アミノ−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物50)は、(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物38)、(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物41)または(1,13b−シス)−1−アミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物46)を還元することにより製造することができる。還元方法としては接触還元法が好ましい。
【0125】
本発明の(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物41)は、(1,13b−シス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物25)をトリエチルアミン、クロロ炭酸エチル、アジ化ナトリウム、ベンジルアルコールで処理することにより製造することができる。
【0126】
本発明の(1,13b−シス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物25)は、メチル (1,13b−シス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物19)を臭化アルミニウム、エタンチオールで処理することにより製造することができる。
【0127】
本発明のメチル (1,13b−シス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物19)は、メチル (1,13b−シス)−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物9)またはメチル 13−メチル−3,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物10)を還元することにより製造することができる。還元方法としては接触還元法が好ましい。
【0128】
本発明の(1,13b−シス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物25)は、ベンジル (1,13b−シス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物24)を還元することにより製造することができる。還元方法としては接触還元法が好ましい。
【0129】
本発明のベンジル (1,13b−シス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物24)は、ベンジル (1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物23)をDBUで処理することにより、イソメライズさせて製造することができる。
【0130】
本発明のベンジル (1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物23)は、(1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物22)をフェニルジアゾメタンで処理することにより製造することができる。
【0131】
本発明の(1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物22)は、メチル (1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物18)を水酸化カリウム、18−クラウン−6で処理することにより、または臭化アルミニウム、エタンチオールで処理することにより製造することができる。
【0132】
本発明のメチル (1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物18)は、メチル (1,13b−トランス)−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物8)を還元することにより製造することができる。還元方法としては接触還元法が好ましい。
【0133】
本発明の(1,13b−シス)−1−アミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物46)は、(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物38)を臭化アルミニウム、エタンチオールで処理することにより製造することができる。
【0134】
本発明の(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物38)は、(1,13b−シス)−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物31)をトリエチルアミン、DPPA、ベンジルアルコールで処理することにより製造することができる。
【0135】
本発明の(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物38)は、(1,10b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−10−メチル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物36)をm−クロロ過安息香酸で処理することにより製造することができる。
【0136】
本発明の(1,13b−シス)−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物31)は、メチル (1,13b−シス)−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物9)を臭化アルミニウム、エタンチオールで処理することにより製造することができる。
【0137】
本発明の(1,10b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−10−メチル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物36)は、(1,10b−シス)−10−メチル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物34)をトリエチルアミン、DPPAおよびベンジルアルコールで処理することにより製造することができる。
【0138】
本発明の(1,10b−シス)−10−メチル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物34)は、メチル (1,10b−シス)−10−メチル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物7)をアルコール中水酸化ナトリウムで処理することにより製造することができる。
【0139】
本発明の(1,13b−トランス)−1−アミノ−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物49)は、(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物40)、(1,13b−トランス)−1−アミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物45)または(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物37)を還元することにより製造することができる。還元方法としては特に限定されるものではないが接触還元が好ましい。
【0140】
本発明の(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物40)は、(1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物22)をトリエチルアミン、クロロ炭酸エチル、アジ化ナトリウム、ベンジルアルコールで処理することにより、またはトリエチルアミン、ジフェニルフォスフォリルアザイド、ベンジルアルコールで処理することにより製造することができる。
【0141】
本発明の(1,13b−トランス)−1−アミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物45)は、(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物37)を臭化アルミニウム、エタンチオールで処理することにより製造することができる。
【0142】
本発明の(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物37)は、(1,13b−トランス)−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物11)をトリエチルアミン、DPPAおよびベンジルアルコールで処理することにより製造することができる。
【0143】
本発明の(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物37)は、(1,10b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−10−メチル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物35)をm−クロロ過安息香酸で処理することにより製造することができる。
【0144】
本発明の(1,10b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−10−メチル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物35)は、(1,10b−トランス)−10−メチル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物6)をトリエチルアミン、DPPAおよびベンジルアルコールで処理することにより製造することができる。
【0145】
本発明の(1,13b−トランス)−13−メチル−1−ウレイド−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物51)は、(1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルバモイルアジド(化合物42)を還元することにより製造することができる。還元方法としては特に限定されるものではないが接触還元が好ましい。
【0146】
本発明の(1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルバモイルアジド(化合物42)は、(1,13b−トランス)−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物22)をトリエチルアミン、DPPAおよびベンジルアルコールと反応させることにより製造することができる。
【0147】
本発明の(1,13b−シス)−1−カルバモイル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物54)は、(1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物30)をトリエチルアミン、クロロ炭酸メチル、アンモニアで処理することにより製造することができる。
【0148】
本発明のメチル 2−ベンジル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物55)は、5−メトキシトリプタミンをベンズアルデヒド、水素化ホウ素ナトリウムで処理し、次いでアセチレンカルボン酸メチル、トリフルオロ酢酸で処理することにより製造することができる。
【0149】
本発明のメチル 9−ベンゼンスルホニル−2−ベンジル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物56)は、メチル 2−ベンジル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物55)を水素化ナトリウム、ベンゼンスルホニルクロリドで処理することにより製造することができる。
【0150】
本発明のメチル 9−ベンゼンスルホニル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物57)は、メチル 9−ベンゼンスルホニル−2−ベンジル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物56)を還元することにより製造することができる。還元方法としては特に限定されるものではないが接触還元が好ましい。
【0151】
本発明のメチル 9−ベンゼンスルホニル−2−tert−ブトキシカルボニル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物58)は、メチル 9−ベンゼンスルホニル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物57)を4−ジメチルアミノピリジン、二炭酸ジtert−ブチルで処理することにより製造することができる。
【0152】
メチル 2−ベンジル−6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物59)は、5−ブロモトリプタミンをベンズアルデヒド、水素化ホウ素ナトリウムで処理し、次いでアセチレンカルボン酸メチル、トリフルオロ酢酸で処理することにより製造することができる。
【0153】
本発明のメチル 9−ベンゼンスルホニル−2−ベンジル−6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物60)は、メチル 2−ベンジル−6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物59)を水素化ナトリウム、ベンゼンスルホニルクロリドで処理することにより製造することができる。
【0154】
本発明の(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ヒドロキシメチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物61)は、メチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物21)に水素化ジイソブチルアルミニウムを超低温下で加え、氷冷下に反応させることにより製造することができる。
【0155】
本発明の(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ホルミル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物62)は、(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ヒドロキシメチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物61)をジクロム酸ピリジニウムで処理することにより製造することができる。
【0156】
本発明の(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ベンジルアミノメチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物63)は、(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ホルミル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物62)をベンジルアミンと水素化ホウ素ナトリウムで処理することにより製造することができる。
【0157】
本発明の(1,13b−シス)−1−ベンジルアミノメチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物64)は、(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ベンジルアミノメチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物63)を水素化リチウムアルミニウムで処理することにより製造することができる。
【0158】
本発明の(1,13b−シス)−1−アミノメチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物65)は、(1,13b−シス)−1−ベンジルアミノメチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物64)を還元することにより製造することができる。還元方法としては特に限定されるものではないが接触還元が好ましい。
【0159】
本発明の(1, 13b- シス)- 1- アミノ- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール(化合物73)は、(1, 13b- シス)- 1- ベンジルオキシカルボニルアミノ- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール(化合物72)を還元することにより製造することができる。
【0160】
本発明の(1, 13b- シス)- 1- ベンジルオキシカルボニルアミノ- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール(化合物72)は、(1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボン酸(化合物71)をトリエチルアミン、クロロ炭酸エチル、アジ化ナトリウム、ベンジルアルコールで処理することにより製造することができる。
【0161】
本発明の(1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボン酸(化合物71)は、メチル (1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物70)をTHF/水中、水酸化リチウムで処理することにより製造することができる。
【0162】
本発明のメチル (1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物70)は、メチル (1, 13b- シス)- 13- ベンゼンスルホニル- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物69)をアルコール中マグネシウムで処理することにより製造することができる。
【0163】
本発明のメチル (1, 13b- シス)- 13- ベンゼンスルホニル- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物69)は、メチル (1, 13b- シス)- 13- ベンゼンスルホニル- 10- メトキシ- 1, 4, 7, 8, 13, 13b- ヘキサヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物68)を還元することにより製造することができる。
【0164】
本発明のメチル (1, 13b- シス)- 13- ベンゼンスルホニル- 10- メトキシ- 1, 4, 7, 8, 13, 13b- ヘキサヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物68)は、メチル (1, 13b- トランス)- 13- ベンゼンスルホニル- 10- メトキシ- 1, 4, 7, 8, 13, 13b- ヘキサヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物67)をDBUで処理することにより製造することができる。
【0165】
本発明のメチル (1, 13b- トランス)- 13- ベンゼンスルホニル- 10- メトキシ- 1, 4, 7, 8, 13, 13b- ヘキサヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物67)は、メチル (1, 10b- トランス)- 10- ベンゼンスルホニル- 7- メトキシ- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物66)をm−クロロ過安息香酸で処理することにより製造することができる。
【0166】
本発明のメチル (1, 10b- トランス)- 10- ベンゼンスルホニル- 7- メトキシ- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物66)は、メチル 9−ベンゼンスルホニル−2−tert−ブトキシカルボニル−6−メトキシ−1,2,3,4 −テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物58)を低温下にLDAとnブチルリチウムさらにアクロレインで処理して2−(9−ベンゼンスルホニル−2−tert−ブトキシカルボニル−6−メトキシ−−1,2,3,4 −テトラヒドロ−β−カルボリン−1−イル)−3−ヒドロキシ−4−ペンテノエートを得、ついでメタンスルホニルクロリド/トリエチルアミンによる処理、HCl/酢酸エチルによる処理、DMSO中DBUで処理することにより製造することができる。
【0167】
本発明のメチル (1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 13- メチル- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物80)は、メチル (1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 13- メチル- 1, 4, 7, 8, 13, 13b- ヘキサヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物79)を還元することにより製造することができる。
【0168】
本発明のメチル (1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 13- メチル- 1, 4, 7, 8, 13, 13b- ヘキサヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物79)は、メチル (1, 10b- シス)- 7- メトキシ- 10- メチル- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物78)をm−クロロ過安息香酸で処理することにより製造することができる。
【0169】
本発明のメチル (1, 10b- シス)- 7- メトキシ- 10- メチル- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物78)は、メチル (1, 10b- トランス)- 7- メトキシ- 10- メチル- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物77)を無水メタノール中ナトリウムメトキシドで処理することにより製造することができる。
【0170】
本発明のメチル (1, 10b- トランス)- 7- メトキシ- 10- メチル- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物77)は、メチル 2- tert- ブトキシカルボニル- 6- メトキシ- 9- メチル- 1, 2, 3, 4- テトラヒドロ- β- カルボリン- 1- アセテート(化合物76)を低温下にLDAとnブチルリチウムさらにアクロレインで処理し、ついでメタンスルホニルクロリド/トリエチルアミンによる処理、HCl/酢酸エチルによる処理、DMSO中DBUによる処理を順次行うことにより製造することができる。
【0171】
本発明のメチル 2- tert- ブトキシカルボニル- 6- メトキシ- 9- メチル- 1, 2, 3, 4- テトラヒドロ- β- カルボリン- 1- アセテート(化合物76)は、メチル 6- メトキシ- 9- メチル- 1, 2, 3, 4- テトラヒドロ- β- カルボリン- 1- アセテート(化合物75)を4−ジメチルアミノピリジン、二炭酸ジtert−ブチルで処理することにより製造することができる。
【0172】
本発明のメチル 6- メトキシ- 9- メチル- 1, 2, 3, 4- テトラヒドロ- β- カルボリン- 1- アセテート(化合物75)は、メチル 2- ベンジル- 6- メトキシ- 9- メチル- 1, 2, 3, 4- テトラヒドロ- β- カルボリン- 1- アセテート(化合物74)を還元することにより製造することができる。
【0173】
本発明のメチル 2- ベンジル- 6- メトキシ- 9- メチル- 1, 2, 3, 4- テトラヒドロ- β- カルボリン- 1- アセテート(化合物74)は、メチル2−ベンジル−6−メトキシ−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物55)を水素化ナトリウムおよびヨウ化メチルで処理することにより製造することができる。
【0174】
本発明の(1, 10b- シス)- 7- メトキシ- 10- メチル- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボン酸(化合物81)は、メチル (1, 10b- シス)- 7- メトキシ- 10- メチル- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(化合物78)をTHF/水中、水酸化リチウムで処理することにより製造することができる。
【0175】
上記の本発明の製造方法によって製造された本発明のオキサゼピノピリドインドール誘導体等は、反応終了後、常法に従って精製し、結晶状、アモルファス状または油状で単離することができる。
個々の製造法における精製は、後記の実施例において詳述するが、一般的には次の方法に準じて行う。
【0176】
まず、本発明の化合物は、ほとんどが脂溶性であるので、反応液に水または有機溶媒を添加し、水層と有機層の分配により水溶性の不純物を除き、ついで有機層を分取し、洗浄、乾燥した後溶媒を留去し得られた反応粗成物をフラッシュクロマトグラフィーにかけ、目的の本発明の化合物を得ることができる。
得られた化合物が目的の本発明の化合物であることは、融点、元素分析、IRスペクトル、NMRスペクトル、質量分析スペクトル等の物性値によって確認することができる。
【0177】
一般式Iの化合物は興味ある製薬学的特性を有している。新規な化合物は、強い抗ウイルス活性を有している。例えばシス結合タイプの(1,13b−シス)−1−アミノ−13−メチル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物50)、(1,13b−シス)−1−アミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物53)および(1, 13b- シス)- 1- アミノ- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール(化合物73)等の抗ウイルス試験において優れた抗ウイルス活性を有することを確認した。
【0178】
この様にして製造される一般式Iで示される新規なオキサゼピノピリドインドール誘導体およびその薬理学的に許容しうる塩(以下、本発明化合物)は、価値ある薬学的性質を有している。それらは試験管内および生体内において各種ウイルスに対して活性があり、それ故に、DNAウイルス例えばヘルペス(例えばシンプレックス1および2)、サイトメガロおよびRNAウイルス、例えばインフルエンザ、レトロウイルスなどに起因する各種ウイルス疾病、さらにまた自己免疫疾患、HIVおよび癌の治療に適している。
【0179】
本発明化合物を有効成分として含有する抗ウイルス剤は、経口、非経口のいずれにおいても投与できる。経口投与剤の剤型としては、例えば、錠剤、カプセル剤、細粒剤、顆粒剤、液剤およびシロップ剤等が挙げられ、非経口剤の剤型としては、例えば、注射剤、坐剤、吸入剤、点眼剤、点鼻剤、軟膏剤及び貼付剤等が挙げられる。これらの製剤の調製には薬理学的、製剤学的に許容しうる添加物を加えることができ、賦形剤、崩壊剤ないし崩壊補助剤、結合剤、滑沢剤、コーテイング剤、色素、希釈剤、基剤、溶解剤ないし溶解補助剤、等張化剤、pH調節剤、安定化剤、噴射剤、粘着剤等が用いられる。
【0180】
経口剤及び経皮、経粘膜投与剤においては、賦形剤として、ブドウ糖、乳糖、Dーマンニトール、でんぷん、結晶セルロース等が、崩壊剤、崩壊補助剤として、カルボキシメチルセルロース、でんぷん、カルボキシメチルセルロースカルシウム等が、結合剤として、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチン等が、滑沢剤として、ステアリン酸マグネシウム、タルク等が、コーテイング剤として、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、白糖、酸化チタン等が、基剤として、ワセリン、流動パラフィン、ポリエチレングリコール、ゼラチン、カオリン、グリセリン、精製水、ハードファット等が、噴射剤として、フロン、ジエチルエーテル、圧縮ガス等が、粘着剤として、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリイソブチレン、ポリブテン等が、基布として、木綿布あるいはプラスチックシートなどの製剤用成分が、又、注射剤においては、水性あるいは用時溶解型注射剤を構成しうる溶解剤ないし溶解補助剤として、注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレングリコール等が、等張化剤として、ブドウ糖、塩化ナトリウム、D−マンニトール、グリセリン等が、pH調製剤として、無機酸、有機酸または無機塩基、有機塩基等の製剤用成分が使用される。
本発明化合物の治療患者への投与量は、経口投与で通常成人の場合1日1mg〜300mgであるが、年齢、症状等により適宜増減することができる。本発明の化合物は毒性が低いため、安全に投与できる。
【0181】
一般式II〜IVで表される化合物は、一般式Iで表される化合物の製造中間体として有用である。
【0182】
【実施例】
以下、実施例、参考例および試験例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によりなんら限定されるものではない。
参考例1〜11及び実施例1〜70において使用する略語は次の意味を有する。
LDA:リチウムジイソプロピルアミド
DBU:1,8−ジアザビシクロ[5,4,0 ]−7 −ウンデセン
THF:テトラヒドロフラン
DMSO:ジメチルスルホキシド
DMF:N,N −ジメチルホルムアミド
DPPA:ジフェニルフォスフォリルアザイド
IR:赤外吸収スペクトル
1H−NMR:プロトン核磁気共鳴スペクトル(バリアン(Varian)Gemini-200を用い、測定溶媒は重水素化クロロホルムである。sは一重項、dは二重項、tは三重項、q は四重項そしてm は多重項を表す。)
EIMS:低分解能電子イオン化マススペクトル
HRーEIMS:高分解能電子イオン化マススペクトル
【0183】
参考例1
メチル 2−ベンジル−9−メチル−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物1)
メチル2−ベンジル−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート, 9. 72g(29. 1ミリモル)をDMF(25ml)に溶解した溶液を、60%水素化ナトリウム, 1. 51g(37. 8ミリモル)を, DMF(15ml)に懸濁した溶液に、室温で撹拌しながら滴下した。1時間にわたって撹拌した後、ヨウ化メチル, 3. 62ml(58. 2ミリモル)のDMF(13ml)溶液を冷却撹拌下滴下し、滴下終了後、さらに2時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し、n−ヘキサンーエタノール(3:1)を加え淡黄色結晶, 8. 39g(83%)を得た。融点103ー105℃(エタノールから再結晶)。
【0184】
参考例2
メチル 9−メチル−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物2)
化合物(1)18. 0g(51. 7ミリモル)を濃塩酸(18ml)を含むメタノール, (400ml)に溶解し、10%Pd−C, 5. 8g存在下10時間中圧接触還元した(初期圧5kg/ cm2 )。触媒をセライトろ過して除き、ろ液を減圧濃縮し、残留物を飽和NaHCO3 水溶液で中和した後、酢酸エチルで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し、化合物(2)12. 9g(97%)を油状物として得た。
【0185】
参考例3
メチル 2−tert−ブトキシカルボニル−9−メチル−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物3)
A 法 :
化合物(2)12. 9g(50. 2ミリモル)をTHF(60ml)に溶解し、二炭酸ジtert- ブチル11. 3g(50. 2ミリモル)のTHF(10ml)溶液を加え1. 5時間にわたって撹拌した。反応液を減圧留去し粗製物をエタノールから再結晶して化合物(3)17. 6g(97%)を得た。融点116ー118℃
【0186】
B 法 :
N−メチル−3, 4−ジヒドロ−β−カルボリン, 202mg(1ミリモル)をTHF(7ml)に溶解した溶液に、BF3 ・OEt2 ,0. 14ml(1. 1ミリモル)を室温で加え、反応混合物をー23℃に冷却した。次に酢酸メチル, 0. 28ml(3. 5ミリモル)を、LDAのTHF溶液[THF中、ー78℃でジイソプロピルアミン(0. 56ml, 4ミリモル)とnーブチルリチウム(15%ヘキサン溶液 2. 52ml, 4ミリモル)から調製した]に、ー78℃で加え、この溶液を上記反応混合物をー23℃で加え30分間にわたって撹拌した。次に二炭酸ジtert−ブチル, 1. 09g(5ミリモル)のTHF(7ml)溶液をー23℃で加え2時間にわたって撹拌した。反応液を減圧留去し、n−ヘキサンーエタノール(1:1)を加え結晶をろ取し、冷エタノールで洗い化合物(3)213mg(60%)を得た。ろ液を濃縮し、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%酢酸エチル−ヘキサン)により精製し、化合物(3)109mg(30%)を得た(トータル収率90%)。
融点116ー118℃
【0187】
参考例4
メチル 2−(2−tert−ブトキシカルボニル−9−メチル−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−イル)−3−ヒドロキシ−4−ペンテノエート(化合物4)
化合物(3)7. 16g(20ミリモル)をTHF(50ml)に溶解した溶液を、LDAのTHF溶液[THF中、ー78℃でジイソプロピルアミン(3. 4ml, 24ミリモル)とnーブチルリチウム(15%ヘキサン溶液 15. 4ml, 24ミリモル)から調製した]に、ー78℃で加え、20分間にわたって撹拌した。次に90%アクロレイン 2. 7ml(40ミリモル)を加え、ー78℃でさらに20分間撹拌した。反応混合物に氷水を加えTHFを減圧留去した後、酢酸エチルーベンゼンで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:15%酢酸エチル−ヘキサン)により精製し、化合物(4)8. 11g(98%)を油状物として得た。
【0188】
参考例5
メチル (1,10b−トランス)−10−メチル−2−ビニル−1, 2, 4, 5, 10, 10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物5)
化合物(4)5. 69g(13. 7ミリモル)をジクロロメタン(40ml)に溶解し、氷冷下トリエチルアミン 5. 8ml(41ミリモル)、メタンスルホニルクロリド 1. 6ml(20. 6ミリモル)を加え室温で1時間にわたって撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、クロロホルムで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し残留物を精製することなく、2. 3N-HCl/酢酸エチル(65ml)に溶解し、2. 5時間にわたって撹拌した。反応混合物を減圧留去しDMSO(20ml)に溶解し、DBU, 4. 1ml(27. 4ミリモル)を加え、さらに室温で2. 5時間にわたって撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:40%酢酸エチル−ヘキサン)により精製し、エタノールから再結晶して化合物(5)2. 04g(50%)を得た。融点97ー99℃
【0189】
参考例6
(1,10b−トランス)−10−メチル−2−ビニル−1, 2, 4, 5, 10, 10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物6)
化合物(5)939mg(3.2ミリモル)をメタノール(20ml)に溶解し、1モルー水酸化ナトリウム水溶液 4. 5ml(4. 5ミリモル)を加え、5時間にわたって撹拌した。反応混合物を減圧留去し、10%塩酸で中和しクロロホルムで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去して化合物(6)826mg(92%)を得た。
【0190】
参考例7
メチル (1,10b−シス)−10−メチル−2−ビニル−1, 2, 4, 5, 10, 10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物7)
化合物(5)142mg(0. 5ミリモル)を無水メタノール(5ml)に溶解し、ナトリウムメトキシド(95%)55mg(1ミリモル)を加え3時間還流した。反応混合物を減圧留去し酢酸エチルで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィーに付し精製した。15%酢酸エチル−ヘキサンで溶出させ化合物(5)27mg(19%)を回収し、次いで50%酢酸エチル−ヘキサンで溶出させエタノールから再結晶して化合物(7)64mg(45%)を得た。融点123ー125℃
【0191】
参考例8
メチル (1,13b−トランス)−13−メチル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物8)
化合物(5)148mg(0. 5ミリモル)をジクロロメタン(2. 5ml)に溶解し、80%, mークロロ過安息香酸, 129mg(0. 6ミリモル)をジクロロメタン(1ml)に溶解した溶液を室温で滴下し、1時間にわたって撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液、水、ブラインの順に洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:15%酢酸エチル−ヘキサン)により精製し、エタノールから再結晶して化合物(8)126mg(81%)を得た。融点111ー112℃
【0192】
参考例9
メチル (1,13b−シス)−13−メチル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物9)
参考例8と同様の方法により、化合物(7)296mg(1ミリモル)と80%, mークロロ過安息香酸, 257mg(1. 2ミリモル)をジクロロメタン中反応させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:40%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、化合物(9)269mg(86%)を油状物として得た。
【0193】
参考例10
メチル 13−メチル−3, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物10)
化合物(8)94mg(0. 3ミリモル)をメタノール(3ml)に溶解し、1モルー水酸化ナトリウム水溶液 0. 3ml(0. 3ミリモル)を加え、2時間にわたって撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、濃縮物を酢酸エチルで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をエタノールから再結晶して化合物(10)85mg(95%)を得た。融点143ー144℃
【0194】
参考例11
(1,13b−トランス)−13−メチル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物11)
化合物(8)312mg(1ミリモル)をジクロロメタン(3ml)に溶解した溶液を、臭化アルミニウム2. 67g(10ミリモル)をエタンチオール(7ml)に溶解した溶液に氷冷下、滴下し30分間にわたり撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、10%塩酸を加え、不溶の結晶をろ取しメタノールから再結晶して化合物(11)102mg(35%)を得た。融点191ー192℃
【0195】
実施例1
メチル 9−ベンゼンスルホニル−2−ベンジル−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物12)
メチル 2−ベンジル−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート, 3. 01g(9ミリモル)をDMF(5ml)に溶解した溶液を、60%水素化ナトリウム 432mg(10. 8ミリモル)をDMF(2ml)に懸濁した溶液に、10〜15℃で撹拌しながら滴下した。1時間にわたって撹拌した後、ベンゼンスルホニルクロリド 3. 19g(18ミリモル)のDMF溶液を冷却撹拌下滴下し、滴下終了後、さらに室温で20分撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、飽和NaHCO3 水溶液でアルカリ性にして過剰のベンゼンスルホニルクロリドを分解した後、ジクロロメタンで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をエタノールから再結晶して化合物(12)2. 81g(66%)を得た。融点172ー173℃. IR (Nujol) cm-1:1730(CO) ,1370 and 1160(SO2). 1H-NMR δ:2.38-3.20(5H ,m ,3-H2,4-H2 and CHHCOOCH3) ,3.30(1H ,dd,J=2.0 and 15.0Hz,CHHCOOCH3),3.61(2H ,s ,CH2Ar),3.71(3H ,s ,COOCH3) ,4.76(1H ,dd,J=3.0 and 10.5Hz,1-H),7.14-7.60(11H ,m ,ArH),7.69(2H ,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.20(1H ,d ,J=7.5Hz ,8-H).EIMS,m/z:474(M+).元素分析値(C27H26N2O4S として)計算値:C,68.33;H ,5.52;N,5.90. 実測値:C,68.19;H ,5.53;N,5.91.
【0196】
実施例2
メチル 9−ベンゼンスルホニル−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物13)
化合物(12)11. 0g(23ミリモル)を濃塩酸(3ml)を含むメタノール(500ml)に溶解し、10%PdーC, 2. 2g存在下18時間中圧接触還元した(初期圧, 5kg/ cm2 )。触媒をセライトろ過して除き、ろ液を減圧濃縮し、残留物を飽和NaHCO3 水溶液で中和した後、酢酸エチルで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をエタノールから再結晶して化合物(13)8. 69g(98%)を得た。融点142ー143℃. IR (KBr) cm-1:3400(NH) ,1720(CO),1340 and 1160(SO2). 1H-NMR δ:2.62-3.20(5H ,m ,3-H2,4-H2 and CHHCOOCH3),3.27(1H ,dd,J=2.0 and 15.5Hz,CHHCOOCH3),3.75(3H ,s ,CO2CH3) ,5.0(1H,d ,J=10.0Hz,1-H),7.14-7.55(6H,m ,ArH),7.68(2H ,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.13(1H ,d ,J=7.5Hz ,8-H). 元素分析値(C20H20N2O4S として)計算値:C,62.48;H ,5.24;N,7.29. 実測値:C,62.44;H ,5.24;N,7.22.
【0197】
実施例3
メチル 9−ベンゼンスルホニル−2−tert−ブトキシカルボニル−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物14)
化合物(13)10. 4g(27ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン33mg(0. 27ミリモル)をTHF(50ml)に溶解し、二炭酸ジtert−ブチル, 6. 5g(30ミリモル)のTHF溶液を加え30分間にわたって撹拌した。反応液を減圧留去し粗製物をエタノールから再結晶して化合物(14)11. 9g(91%)を得た。融点120ー121℃.IR(Nujol) cm-1:1720 and 1680(CO),1360 and 1160(SO2). 1H-NMR δ:1.50,[9H,s ,COOC(CH3)3],2.48-3.46(5H,m ,CH2COOCH3 ,4-H2,3-HH) ,3.71(3H ,s ,COOCH3) ,4.08-4.51(1H,m ,3-HH) ,6.27-6.55(1H,m ,1-H),7.10-7.52(6H,m ,ArH),7.55-7.94(2H,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.10(1H ,d ,J=7.5Hz ,8-H).EIMS,m/z:484(M+).元素分析値, (C25H28N2O6S として)計算値:C,61.97;H ,5.83;N,5.78. 実測値:C,62.02;H ,5.84;N,5.78.
【0198】
実施例4
メチル (1, 10b−トランス)−10−ベンゼンスルホニル−2−ビニル−1, 2, 4, 5, 10, 10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物15)
化合物(14)3. 0g(6. 2ミリモル)をTHF(15ml)に溶解した溶液を、LDAのTHF(10ml)溶液[THF中、ー78℃でジイソプロピルアミン(1. 04ml, 7. 4ミリモル)とnーブチルリチウム(15%ヘキサン溶液, 4. 76ml, 7. 4ミリモル)から調製した]に、ー78℃で加え、30分間にわたって撹拌した。次に90%アクロレイン 0. 92ml(12ミリモル)を加え、ー78℃でさらに30分間撹拌した。反応混合物に氷水を加えTHFを減圧留去した後、ジクロロメタンで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し、メチル 2−(9−ベンゼンスルホニル−2−tert−ブトキシカルボニル−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−イル)−3−ヒドロキシ−4−ペンテノエートを定量的に油状物として得た。[EIMS, m/z540(M+ )]。粗製物をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下トリエチルアミン 2. 6ml(18. 6ミリモル)、メタンスルホニルクロリド 0. 72ml(9. 3ミリモル)を加え室温で1. 5時間にわたって撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、クロロホルムで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し残留物を精製することなく、2. 3N ーHCl/酢酸エチル(35ml)に溶解し3時間にわたって撹拌した。反応混合物を減圧留去し、DMSO(9ml)に溶解し、DBU 1. 86ml(12. 4ミリモル)を加え、さらに室温で1. 5時間にわたって撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:50%酢酸エチル−ヘキサン)により精製し、エタノールから再結晶して化合物(15)1. 14g(43%)を得た。融点159ー161℃.IR(KBr) cm-1:1720(CO) ,1360 and 1160(SO2). 1H-NMR δ:2.65-3.05(4H ,m ,4-H2 and 5-H2),3.38(1H ,dd,J=3.0 and 9.0Hz ,1-H),3.80(3H ,s ,COOCH3) ,4.22(1H ,dd,J=7.0 and 9.0Hz ,2-H),5.20(1H ,d,J=10.0Hz,cis-CH=CHH),5.23(1H ,br,s,10b-H),5.37(1H ,d ,J=17.0Hz,trans-CH=CHH) ,5.83(1H ,ddd ,J=7.0 ,10.0 and 17.0Hz ,CH=),7.20-7.58(6H,m ,ArH),7.82(2H ,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.18(1H ,d ,J=7.5Hz ,9-H).EIMS,m/z:422(M+).元素分析値(C23H22N2O4S として)計算値:C,65.38;H ,5.25;N,6.63. 実測値:C,65.32;H ,5.32;N,6.54.
【0199】
実施例5
メチル (1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)
参考例8と同様の方法により、化合物(15)972mg(2. 3ミリモル)と80%, m−クロロ過安息香酸 595mg(2. 76ミリモル)をジクロロメタン中反応させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:50%酢酸エチル−ヘキサン)により精製し、エタノールーベンゼンから再結晶して化合物(16)807mg(80%)を得た。融点170ー172℃.IR(Nujol) cm-1:1740(CO) ,1360 and 1150(SO2). 1H-NMR δ:2.40-3.20(3H ,m ,7-HH and 8-H2),3.51(1H ,m ,7-HH) ,3.78(3H ,s ,COOCH3) ,4.20(1H ,dd,J=2.5 and 9.0Hz ,1-H),4.32 and 4.44(each,1H ,each,d,J=18.0Hz,4-H2) ,5.18(1H ,br,s,13b-H),5.54(1H ,d ,J=12.0Hz,3-H),5.76(1H ,dd,J=9.0 and 12.0Hz,2-H),7.10-7.42(6H,m ,ArH),7.52(2H ,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.10(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:438(M+). 元素分析値, (C23H22N2O5S として)計算値:C,63.00;H ,5.06;N,6.39. 実測値:C,63.01;H ,5.10;N,6.22.
【0200】
実施例6
メチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物17)
化合物(16)796mg(1. 8ミリモル)とDBU 342mg(2. 18ミリモル)をベンゼン(18ml)に溶解し、室温で24時間にわたって撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、ジクロロメタンに溶解し水洗、ブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーに付し精製した。20%酢酸エチル−ヘキサンで溶出させエタノールから再結晶して化合物(17)579mg(73%)を得た。融点153ー155℃.IR(CHCl3) cm-1:1720(CO) ,1360 and 1160(SO2). 1H-NMR δ:2.45-2.97(3H ,m ,7-HH and 8-H2),3.27(3H ,s ,COOCH3) ,3.50(1H ,m ,7-HH) ,4.33(1H ,dd,J=3.3 and 16.0Hz,4-HH) ,4.45(1H ,q ,J=3.3Hz ,1-H),4.65(1H ,d ,J=16.0Hz,4-HH) ,4.89(1H ,br,d,J=3.3Hz ,13b-H),5.97(2H ,m ,2-H and 3-H),7.10-7.50(6H,m ,ArH),7.58(2H ,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.10(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:438(M+). 元素分析値(C23H22N2O5S として)計算値:C,63.00;H ,5.06;N,6.39. 実測値:C,62.70;H ,5.00;N,6.35.
次に酢酸エチルで溶出させ化合物(16)115mg(14%)を回収した。
【0201】
実施例7
メチル (1,13b−トランス)−13−メチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物18)
化合物(8)2. 0g(6. 4ミリモル)をメタノール(100ml)に溶解し、10% PdーC 500mg存在下、4時間常圧接触還元した。触媒をセライトろ過して除き、ろ液を減圧留去し、粗製物をエタノールから再結晶して化合物(18)1. 94g(96%)を得た。融点122ー123℃.IR(KBr) cm-1:1720(CO). 1H-NMR δ:1.60-1.80(2H ,m ,3-H2) ,2.10-2.27 and 2.34-2.53(each,1H ,each,m,2-H2) ,2.67-3.14(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.29(1H ,q ,J=4.5Hz ,1-H),3.47-3.67(1H,m ,7-H),3.54(3H ,s ,NCH3) ,3.80-3.95(2H,m ,4-H2) ,3.83(3H ,s ,CO2CH3) ,4.95(1H ,d ,J=4.5Hz ,13b-H),7.05-7.28(3H,m ,ArH),and 7.47(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:314(M+). 元素分析値(C18H22N2O3として)計算値:C,68.77;H ,7.05;N,8.91. 実測値:C,68.87;H ,7.01;N,8.91.
【0202】
実施例8
メチル (1,13b−シス)−13−メチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物19)
実施例7と同様の方法により、化合物(9)246mg(0. 8ミリモル)を10% PdーC 存在下、常圧接触還元し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:15%酢酸エチル−ヘキサン)により精製し、化合物(19)228mg(92%)を油状物として得た。
IR(Neat) cm-1:1720(CO). 1H-NMR δ:1.65-1.88(1H ,m ,3-H),2.03-2.40(3H,m ,2-H2 and 3-H) ,2.67-3.10(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.21(3H ,s ,CO2CH3) ,3.37(1H ,q ,J=5.5Hz ,1-H),3.52(1H ,m ,7-H),3.65(3H ,s ,NCH3) ,3.65-3.85(1H,m ,4-H),4.11(1H ,m ,4-H),4.37(1H ,d ,J=5.5Hz ,13b-H),and 7.00-7.25(3H,m ,ArH),and 7.43(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).
EIMS,m/z:314(M+).HR-EIMSC18H22N2O3の計算値:314.1619.実測値:314.1618.
【0203】
実施例9
メチル (1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物20)
実施例7と同様の方法により、化合物(16)300mg(0. 68ミリモル)を5% PdーC 存在下、常圧接触還元して化合物(20)301mg(定量的)を得た。融点206ー208℃(メタノールから再結晶).IR(CHCl3)cm-1:1730(CO) ,1370 and 1160(SO2). 1H-NMR δ:1.50-1.67(2H ,m ,3-H2) ,1.97-2.33(2H,m ,2-H2) ,2.41(1H ,m ,8-HH) ,2.68-2.99(2H,m ,7-HH and 8-HH),3.47(1H ,m ,7-HH) ,3.64-3.97(3H,m ,1-H and 4-H2) ,3.83(3H ,s ,COOCH3) ,4.95(1H ,br,s,13b-H),7.15-7.42(6H,m ,ArH),7.53(2H ,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.11(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:440(M+). 元素分析値, (C23H24N2O5S として)計算値:C,62.71;H ,5.49;N,6.36. 実測値:C,62.71;H ,5.54;N,6.33.
【0204】
実施例10
メチル (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物21)
実施例7と同様の方法により、化合物(17)400mg(0. 91ミリモル)を5% PdーC 存在下、常圧接触還元して化合物(21)399mg(定量的)を得た。融点150ー152℃(メタノールから再結晶).IR(CHCl3)cm-1:1720(CO) ,1360 and 1160(SO2). 1H-NMR δ:1.66-2.43(4H ,m ,2-H2 and 3-H2),2.43-2.96(3H,m ,7-HH and 8-H2),3.33(3H ,s ,COOCH3) ,3.50(1H ,m ,7-HH) ,3.73(1H ,m ,4-HH) ,3.95(1H ,q ,J=3.0Hz ,1-H),4.10(1H ,m ,4-HH) ,4.53(1H ,br,d,J=3.0Hz ,13b-H),7.05-7.45(6H,m ,ArH),7.54(2H ,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.02(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:440(M+). 元素分析値(C23H24N2O5S として)計算値:C,62.71;H ,5.49;N,6.36. 実測値:C,62.59;H ,5.45;N,6.39.
【0205】
実施例11
(1,13b−トランス)−13−メチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物22)
A 法:化合物(18)669mg(2. 1ミリモル)をベンゼン(15ml)に溶解し、水酸化カリウム 563mg(8. 5ミリモル)、18ークラウンー6 171mg(0. 6ミリモル)を加え、45時間にわたって激しく撹拌した。反応混合物に10%塩酸を加え中和後、酢酸エチルで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し、粗製物をメタノールから再結晶して化合物(22)613mg(96%)を得た。
B 法:化合物(18)36mg(0. 11ミリモル)をジクロロメタン(2ml)に溶解した溶液を、臭化アルミニウム306m g(1. 15ミリモル)をエタンチオール(2ml)に溶解した溶液に氷冷下、滴下し1時間にわたり撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、クロロホルムで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し、粗製物をメタノールから再結晶して化合物(22)33mg(97%)を得た。
融点208ー210℃.IR(KBr) cm-1:3420 and 1700(CO2H). 1H-NMR δ:(CDCl3 + a drop of DMSO-d6):1.50-1.80(2H ,m ,3-H2) ,2.10 and 2.30(each,1H ,each,m,2-H2) ,2.45-3.00(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.15(1H ,m ,1-H),3.30-3.50(1H,m ,7-H),3.47(3H ,s ,NCH3) ,3.75(2H ,m ,4-H2) ,4.80(1H ,d ,J=4.0Hz ,13b-H),6.90-7.20(3H,m ,ArH),and 7.33(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:300(M+). 元素分析値(C17H20N2O3として)計算値:C,67.98;H ,6.71;N,9.33. 実測値:C,67.81;H ,6.68;N,9.36.
【0206】
実施例12
ベンジル (1,13b−トランス)−13−メチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物23)
化合物(22)600mg(2ミリモル)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、フェニルジアゾメタンの石油エーテル溶液を氷冷撹拌下、滴下し1. 5時間にわたり撹拌した。反応混合物に酢酸を加え、過剰のフェニルジアゾメタンを分解後、減圧留去し、飽和NaHCO3 で中和し、ジクロロメタンで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:15%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して化合物(23)762mg(98%)を得た。融点114ー115℃(エタノールから再結晶)
IR(KBr) cm-1:1730(CO). 1H-NMR δ:1.47-1.73(2H ,m ,3-H2) ,2.18 and 2.40(each,1H ,each,m,2-H2) ,2.61-3.10(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.27(1H ,q ,J=4.0Hz ,1-H),3.39(3H ,s ,NCH3) ,3.53(1H ,m ,7-H),3.82(2H ,m ,4-H2) ,4.92(1H ,br,d,J=4.0Hz ,13b-H),5.26(2H ,s ,CH2Ar) and 7.00-7.50(9H,m ,ArH). 元素分析値(C24H26N2O3として)計算値:C,73.82;H ,6.71;N,7.18. 実測値:C,73.87;H ,6.86;N,7.04.
【0207】
実施例13
ベンジル (1,13b−シス)−13−メチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物24)
化合物(23)1. 98g(5ミリモル)をアセトニトリル(70ml)に溶解し、DBU 1. 12g(7. 1ミリモル)を加え封管中150℃で18時間、加熱撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、クロロホルムに溶解し、有機層をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィーに付し精製した。15%酢酸エチル−ヘキサンで溶出させ化合物(23)971mg(49%)を回収した。次に30%酢酸エチル−ヘキサンで溶出させて化合物(24)1009mg(51%)を得た。融点95ー96℃(エタノールから再結晶)
IR(KBr),cm-1:1735(CO). 1H-NMR δ:1.64-1.83(1H ,m ,3-H),2.30-2.47(3H,m ,2-H2 and 3-H) ,2.62-3.00(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.42(1H ,q ,J=4.0Hz ,1-H),3.47-3.58(1H,m ,7-H),3.58(3H ,s ,NCH3) ,3.73 and 4.10(each,1H ,each,m,4-H2) ,4.37(1H ,d ,J=4.0Hz ,13b-H),4.57 and 4.69(each,1H ,each,d,J=12.5Hz,CH2Ar),6.81-7.24(8H,m ,ArH) and 7.43(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).元素分析値(C24H26N2O3として)計算値:C,73.82;H ,6.71;N,7.18. 実測値:C,73.92;H ,6.78;N,7.17.
【0208】
実施例14
(1,13b−シス)−13−メチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物25)
A 法:実施例7と同様の方法により、化合物(24)468mg(1. 2ミリモル)を10% PdーC 存在下、常圧接触還元し化合物(25)360mg(定量的)をアモルファス結晶として得た。
B 法:実施例11のB法と同様の方法により、化合物(19)60mg(0. 19ミリモル)を、臭化アルミニウム505m g(1. 9ミリモル)、エタンチオール(2ml)と反応させ、化合物(25)57mg(定量的)を得た。IR(CHCl3),cm-1:1730(CO). 1H-NMR δ:1.90-2.34(4H ,m ,2-H2 and 3-H2),2.70-3.17(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.48-3.63(2H,m ,1-H and 7-H),3.64(3H ,s ,NCH3) ,3.73-3.96(1H,m ,4-H),4.12-4.26(2H,m ,4-H and 13b-H),6.98-7.23(3H,m ,ArH) and 7.39(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:300(M+).HR-EIMS,C17H20N2O3の計算値:300.1472.実測値:300.1466.
【0209】
実施例15
メチル 13−ベンゼンスルホニル−3, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物26)
A 法:参考例6と同様の方法により、化合物(16)22mg(0. 05ミリモル)と1モル水酸化ナトリウム水溶液, 0. 8ml(0. 8ミリモル)をメタノールーTHF中反応させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:3%酢酸エチルージクロロメタン)により精製し、エタノールから再結晶して化合物(26)14mg(64%)を得た。
B 法:A法と同様の方法により、化合物(17)から化合物(26)を23%の収率で得た。
融点206ー208℃.IR(CHCl3) cm-1:1710(CO) ,1360 and 1160(SO2). 1H-NMR δ:2.40(1H,m ,3-HH) ,2.57-3.10(4H,m ,3-HH,7-HH and 8-H2),3.45(3H ,s ,COOCH3) ,3.48-3.55(1H,m ,7-HH) ,4.08(2H ,m ,4-H2) ,5.73(1H ,br,s,13b-H),7.08(1H ,dd,J=5.2 and 8.0Hz ,2-H),7.15-7.50(6H,m ,ArH),7.63(2H ,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.02(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:438(M+). 元素分析値(C23H22N2O5S として)計算値:C,63.00;H ,5.06;N,6.39. 実測値:C,62.78;H ,5.08;N,6.26.
【0210】
実施例16
メチル (1,13b−トランス)−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物27)
A 法:マグネシウム, 215mg(9ミリモル)とヨウ素(触媒量)をメタノール(8ml)に加えた懸濁溶液に、化合物(20)263mg(0. 6ミリモル)をTHFに溶解した溶液を加え、40℃で16時間にわたって撹拌した。反応混合物に飽和, NH4Cl水溶液を加え、減圧留去し、クロロホルムで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して化合物(27)177mg(99%)を得た。融点105ー107℃(エタノールから再結晶)
【0211】
B 法:A法と同様の方法により、化合物(16)1. 86g (4. 2ミリモル)から化合物(27)1. 20g(94%)を得た。
C 法:A法と同様の方法により、化合物(26)35mg(0. 08ミリモル)から化合物(27)18m g(77%)を得た。
IR(Nujol) cm-1:3400(NH) ,1710(CO). 1H-NMR δ:1.78-2.45(4H ,m ,2-H2 and 3-H2),2.63-3.16(4H,m ,7-HH,8-H2 and 1-H),3.56-3.85(2H,m ,7-HH and 4-HH),3.87(3H ,s ,COOCH3) ,3.98(1H ,m ,4-HH) ,4.46(1H ,br,d,J=9.0Hz ,13b-H),7.03-7.50(4H,m ,ArH),8.40(1H ,br,s,NH).EIMS,m/z:300(M+). 元素分析値(C17H20N2O3として)計算値:C,67.98;H ,6.71;N,9.33. 実測値:C,67.91;H ,6.74;N,9.34.
【0212】
実施例17
メチル (1,13b−シス)−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物28)
実施例16のA 法と同様の方法により、化合物(21)870mg(2ミリモル)とマグネシウム711mg(30ミリモル)を反応させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して化合物(28)537mg(91%)を得た。融点168ー170℃(エタノールから再結晶).IR(CHCl3) cm-1:3450(NH) ,1710(CO). 1H-NMR δ:1.62-1.84(1H ,m ,3-HH) ,2.00-2.23(3H,m ,3-HH and 2-H2),2.71(1H ,m ,8-HH) ,2.96-3.17(2H,m ,7-HH and 8-HH),3.28(1H ,td,J=3.8 and 5.4Hz ,1-H),3.55(3H ,s ,COOCH3) ,3.64-3.72(1H,m ,7-HH) ,3.85 and 4.11(each,1H ,each,m,4-H2) ,4.34(1H ,br,d,J=3.8Hz ,13b-H),7.00-7.50(4H,m ,ArH),8.17(1H ,br,s,NH).EIMS,m/z:300(M+). 元素分析値(C17H20N2O3として)計算値:C,67.98;H ,6.71;N,9.33. 実測値:C,67.97;H ,6.75;N,9.32.
【0213】
実施例18
(1,13b−トランス)−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物29)
実施例11のB 法と同様の方法により、化合物(27)381mg(1. 27ミリモル)から化合物(29)363mg(定量的)をアモルファス結晶として得た。
IR(KBr) cm-1:3400(NH) ,1700(CO). 1H-NMR δ:1.88(2H,m ,3-H2) ,2.10-2.50(2H,m ,2-H2) ,2.69(1H ,m ,8-HH) ,2.86-3.22(3H,m ,1-H ,7-HH and 8-HH),3.51-4.11(3H,m ,4-H2,7-HH) ,4.49(1H ,d ,J=9.5Hz ,13b-H),6.99-7.37(4H,m ,ArH),7.48(1H ,d ,J=8.0Hz ,12-H) ,8.40(1H ,br,s,NH).EIMS,m/z:286(M+).HR-EIMS,C16H18N2O3の計算値:286.1316.実測値:286.1318.
【0214】
実施例19
(1,13b−シス)−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物30)
実施例11のB法と同様の方法により、化合物(28)96mg(0. 32ミリモル)から化合物(30)92mg(定量的)を得た。
融点188ー190℃(エタノールから再結晶).IR(KBr) cm-1:3350(NH) ,1720(CO). 1H-NMR δ:1.95-2.40(4H ,m ,2- and 3-H2),2.82-3.29(3H,m ,7-HH and 8-H2),3.48(1H ,m ,1-H),3,69(1H ,m ,7-HH) ,3.99(1H ,m ,4-HH) ,4.18-4.37(2H,m ,4-HH and 13b-H) ,7.01-7.49(4H,m ,ArH),8.51(1H ,br,s,NH) .EIMS,m/z:286(M+).元素分析値(C16H18N2O3として)計算値:C,67.11;H ,6.34;N,9.79. 実測値:C,66.94;H ,6.43;N,9.68.
【0215】
実施例20
(1,13b−シス)−13−メチル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物31)
実施例11のB 法と同様の方法により、化合物(9)200mg(0. 64ミリモル)から化合物(31)188mg(99%)をアモルファス結晶として得た。IR(KBr) cm-1:1700(CO). 1H-NMR δ:2.80-3.30(3H ,m ,7-H and 8-H2) ,3.72(3H ,s ,NCH3) ,3.75(1H ,m ,7-H),4.01(1H ,br,s,1-H),4.49(1H ,dd,J=16.0 and 3.0Hz,4-H),4.65(1H ,br,s,13b-H),4.80(1H ,d ,J=16.0Hz,4-H),6.02(2H ,m ,2-H and 3-H),7.05-7.30(3H,m ,ArH),and 7.48(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:298(M+).HR-EIMSC17H18N2O3の計算値:298.1316.実測値:298.1317.
【0216】
実施例21
(1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物32)
実施例11のB,法と同様の方法により、化合物(16)88mg(0. 2ミリモル)から化合物(32)85mg(定量的)を得た。
融点207ー208℃(dec )(メタノールから再結晶).IR(KBr) cm-1:1710(CO) ,1360 and 1170(SO2). 1H-NMR(CDCl3 + a drop of DMSO-d6),δ:2.40-3.10(3H ,m ,7-HH and 8-H2),3.51(1H ,m ,7-HH) ,4.23(1H ,br,d,J=9.0Hz ,1-H),4.38(2H ,m ,4-H2) ,5.19(1H ,br,s,13b-H),5.55(1H ,d ,J=12.0Hz,3-H),5.85(1H ,t ,J=12.0Hz,2-H),7.15-7.45(6H,m ,ArH),7.53(2H ,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.10(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H) .EIMS,m/z:424(M+).元素分析値(C22H20N2O5S として)計算値:C,62.25;H ,4.75;N,6.60. 実測値:C,62.18;H ,4.71;N,6.59.
【0217】
実施例22
(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物33)
実施例11のB法と同様の方法により、化合物(17)88mg(0. 2ミリモル)から化合物(33)85mg(定量的)を得た。
融点199ー200℃(dec )(エタノールから再結晶).IR(KBr) cm-1:1725(CO) ,1370 and 1170(SO2). 1H-NMR δ:2.60-3.20(3H ,m ,7-HH and 8-H2),3.75(1H ,m ,7-HH) ,4.50(2H ,m ,1-H and 4-HH) ,4.80(1H ,d ,J=16.0Hz,4-HH) ,4.94(1H ,br,s,13b-H),6.05(2H ,m ,2- and 3-H) ,7.20-7.50(6H,m ,ArH),7.60(2H ,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.09(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:424(M+). 元素分析値(C22H20N2O5S として)計算値:C,62.25;H ,4.75;N,6.60. 実測値:C,62.15;H ,4.76;N,6.57.
【0218】
実施例23
(1,10b−シス)−10−メチル−2−ビニル−1, 2, 4, 5, 10, 10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物34)
参考例6と同様の方法により、化合物(7)111mg(0. 38ミリモル)から化合物(34), 58mg(55%)を得た。
融点231ー232℃(エタノールから再結晶).IR(KBr) cm-1:3350 and 1610(COOH). 1H-NMR δ:2.24-3.32(4H ,m ,4-H2 and 5-H2),3.42(3H ,s ,NCH3) ,3.67(1H ,t ,J=8.7Hz ,1-H),4.52(1H ,t ,J=8.7Hz ,2-H),4.96 [1H,d ,J=10.0Hz,CH=CHH(cis) ],5.24(1H ,d ,J=8.7Hz ,10b-H),5.27[1H,d ,J=16.2Hz,CH=CHH(trans) ],5.78(1H ,m ,CH=),6.95-7.11(3H,m ,ArH) and 7.44(1H ,d ,J=7.5Hz ,9-H).EIMS,m/z:282(M+).HR-EIMSC17H18N2O2 の計算値:282.1367.実測値:282.1367.元素分析値(C17H18N2O2,1/10H2Oとして), 計算値:C,71.86;H ,6.46;N,9.86. 実測値:C,71.97;H ,6.36;N,9.90.
【0219】
実施例24
(1,10b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−10−メチル−2−ビニル−1, 2, 4, 5,10, 10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物35)
化合物(6)141mg(0. 5ミリモル)、トリエチルアミン, 0. 08ml(0. 55ミリモル)、DPPA, 145mg(0. 53ミリモル)をベンゼン(20ml)中、1時間還流した後、ベンジルアルコール, 108mg(1ミリモル)を加え、20時間還流した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を10%クエン酸水溶液、ブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒, :30%酢酸エチル−ヘキサン)により精製しエタノールから再結晶して化合物(35)100mg(52%)を得た。
融点135ー137℃ .IR(KBr) cm-1:3300(NH) ,1680(CO). 1H-NMR δ:2.64-3.12(4H ,m ,4-H2 and 5-H2),3.84(3H ,s ,NCH3) ,4.12(1H ,t ,J=7.5Hz ,1-H),4.41(1H ,m ,2-H),4.60(1H ,s ,10b-H),5.19(2H ,s ,CH2Ar),5.49 [1H,br,d,J=9.7Hz ,CH=CHH(cis) ],5.60-5.93 [3H,m ,CH=CHH(trans) and NH],7.08-7.46(8H,m ,ArH),and 7.58(1H ,d ,J=7.5Hz ,9-H).EIMS,m/z:387(M+).元素分析値(C24H25N3O2として)計算値:C,74.39;H ,6.50;N,10.85.実測値:C,74.27;H ,6.49;N,10.76.
【0220】
実施例25
(1,10b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−10−メチル−2−ビニル−1, 2, 4, 5, 10, 10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物36)
実施例24と同様の方法により、化合物(34)240mg(0. 85ミリモル)、トリエチルアミン, 0. 13ml(0. 94ミリモル)、DPPA, 0. 19ml(0. 89ミリモル)ベンジルアルコール, 0. 18ml(1. 7ミリモル)をベンゼン中反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒, :20%酢酸エチル−ヘキサン)により精製しエタノールから再結晶して化合物(36)203mg(62%)を得た。
融点134ー135℃ .IR(KBr) cm-1:3170(NH) ,1715(CO). 1H-NMR, δ:2.57-2.95(3H ,m ,4-H and 5-H2) ,3.09(1H ,dd,J=13.0 and 4.5Hz,4-H),3.37(3H ,s ,NCH3) ,3.67(1H ,t ,J=7.3Hz ,2-H),4.64(1H ,d ,J=10.7Hz,10b-H),4.78(1H ,dt,J=10.7 and 7.3Hz,1-H),4.97 and 5.13(each,1H ,each,d,J=12.0Hz,CH2Ar),5.02(1H ,d ,J=7.3Hz ,NH) ,5.21, [1H,d ,J=10.0Hz,CH=CHH(cis) ],5.29, [1H,d ,J=17.5Hz,CH=CHH(trans) ],6.03(1H ,ddd ,J=17.5,10.0,and,7.3Hz ,CH=),7.10-7.42(8H,m ,ArH) and 7.58(1H ,d ,J=7.5Hz ,9-H).EIMS,m/z:387(M+).元素分析値(C24H25N3O2として)計算値:C,74.39;H ,6.50;N,10.85.実測値:C,74.45;H ,6.46;N,10.88.
【0221】
実施例26
(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物37)
A 法:実施例24と同様の方法により、化合物(11)149mg(0. 5ミリモル)、トリエチルアミン, 56mg(0. 55ミリモル)、DPPA, 145mg(0. 53ミリモル)ベンジルアルコール, 108mg(1ミリモル)をベンゼン中反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒, :20%酢酸エチル−ヘキサン)により精製しエタノールから再結晶して化合物(37)129mg(64%)を得た。
B 法:参考例8と同様の方法により、化合物(35)200mg(0. 52ミリモル)と80%,mークロロ過安息香酸 134mg(0. 62ミリモル)をジクロロメタン中反応させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%酢酸エチル−ヘキサン)により精製しエタノールから再結晶して化合物(37)54mg(26%)を得た。
融点170ー172℃ .IR(KBr) cm-1:3320(NH) ,1685(CO). 1H-NMR δ:2.70-3.18(3H ,m ,7-H and 8-H2) ,3.60(1H ,m ,7-H),3.77(3H ,s ,NCH3) ,4.37(1H ,s ,13b-H),4.39 and 4.56(each,1H ,each,d,J=15.5Hz,4-H),5.01(1H ,m ,1-H),5.13(2H ,s ,CH2Ar),5.45(1H ,d ,J=12.0Hz,NH) ,5.64(1H ,d ,J=13.0Hz,3-H),5.88(1H ,m ,2-H),7.07-7.58(9H,m ,ArH).EIMS,m/z:403(M+).元素分析値(C24H25N3O3として)計算値:C,71.44;H ,6.25;N,10.42.実測値:C,71.39;H ,6.26;N,10.35.
【0222】
実施例27
(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物38)
A 法:実施例24と同様の方法により、化合物(31)144mg(0. 48ミリモル)、トリエチルアミン 54mg(0. 53ミリモル)、DPPA 140mg(0. 50ミリモル)ベンジルアルコール 104mg(0. 96ミリモル)をベンゼン中反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%酢酸エチル−ヘキサン)により精製しエタノールから再結晶して化合物(38)79mg(41%)を得た。
【0223】
B 法:参考例8と同様の方法により、化合物(36)180mg(0. 47ミリモル)と80% mークロロ過安息香酸 120mg(0. 56ミリモル)をジクロロメタン中反応させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%酢酸エチル−ヘキサン)により精製しエタノールから再結晶して化合物(38)142mg(76%)を得た。
融点97ー98℃ .IR(CHCl3) cm-1:3420(NH) and 1700(CO). 1H-NMR, δ:2.68-3.04(3H ,m ,7-H and 8-H2) ,3.62(1H ,br,d,J=6.7Hz ,7-H),3.74(3H ,s ,NCH3) ,4.25-5.05(6H,m ,1-H ,4-H2,13b-H and CH2Ar) ,5.76-6.03(2H,m ,2-H and 3-H),6.48(1H ,br,s,NH) ,6.80-7.30(8H,m ,ArH) and 7.47(1H ,d ,J=7.5Hz ,ArH).EIMS,m/z:403(M+).元素分析値(C24H25N3O3として)計算値:C,71.44;H ,6.25;N,10.42.実測値:C,71.39;H ,6.19;N,10.39.
【0224】
実施例28
(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1, 4, 7, 8,13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物39)
実施例24と同様の方法により、化合物(33)165mg(0. 39ミリモル)、トリエチルアミン 43mg(0. 43ミリモル)、DPPA 112mg(0. 41ミリモル)ベンジルアルコール 84mg(0. 78ミリモル)をベンゼン中反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:30%酢酸エチル−ヘキサン)により精製し化合物(39)83mg(41%)をアモルファス結晶として得た。
IR(KBr) cm-1:1720(CO) ,1370 and 1170(SO2). 1H-NMR δ:2.50-3.00(3H , m ,7-HH and 8-H2),3.62(1H ,m ,7-HH) ,4.30-5.60(7H,m ,1-H ,4-H2,13b-H ,CH2Ar and NH) ,5.83 and 6.14(each,1H ,each,m,3- and 2-H) ,7.20-7.50(11H ,m ,ArH),7.60(2H ,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.12(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:529(M+).HR-EIMS,C29H27N3O5Sの計算値:529.1669.実測値:529.1666.
【0225】
実施例29
(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物40)
化合物(22)445mg(1. 5ミリモル)、トリエチルアミン 0. 31ml(2. 2ミリモル)をTHF(10ml)に溶解し、氷冷撹拌下 クロロ炭酸エチル 0. 18ml(1.9ミリモル)を滴下し10分間にわたって撹拌した後、アジ化ナトリウム 298mg(4. 4ミリモル)、アセトニトリル(10ml) を加え室温で6時間にわたって撹拌した。反応混合物を減圧留去しジクロロメタン、水を加え分液し、有機層をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し、ベンジルアルコール2.5ml、無水MgSO4 200mg、ベンゼン2.5mlを加え、6時間にわたって還流した。反応混合物をクロロホルムで希釈し、水、ブラインの順に洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーに付し精製した。15%酢酸エチル−ヘキサンで溶出させ、エタノールから再結晶して化合物(40)184mg(31%)を得た。
融点145ー146℃.IR(KBr) cm-1:3330(NH) and 1680(CO). 1H-NMR, δ:1.60(2H,m ,3-H2) ,1.80-2.30(3H,m ,2-H2 and 8-H) ,2.68-3.00(2H,m ,7-H and 8-H),3.50(1H ,br s,7-H),3.69(3H ,s ,NCH3) ,3.90(3H ,m ,4-H2 and 13b-H) ,4.69(1H ,br t,J=7.5Hz ,1-H),5.15(2H ,s ,CH2Ar),5.43(1H ,d ,J=10Hz,NH) and 7.40-7.46(9H,m ,ArH).EIMS,m/z:405(M+).元素分析値(C24H27N3O3として)計算値:C,71.09;H ,6.71;N,10.36.実測値:C,70.90;H ,6.80;N,10.30.
次いで酢酸エチルで溶出させ化合物(22)96mg(22%)を回収した。
【0226】
実施例30
(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−13−メチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13,13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物41)
実施例29と同様の方法により、化合物(25)664mg(2. 2ミリモル)、トリエチルアミン 0. 46ml(3.3ミリモル)、クロロ炭酸エチル 0. 27ml(2. 8ミリモル)、アジ化ナトリウム 445mg(6. 8ミリモル)、ベンジルアルコール(8ml) を反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーに付し精製した。15%酢酸エチル−ヘキサンで溶出させ、化合物(41)320mg(36%)を油状物として得た。
IR(CHCl3) cm-1:3410(NH) and 1700(CO). 1H-NMR, δ:1.50-2.30(4H ,m ,2-H2 and 3-H2),2.62-3.03(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.42(1H ,m ,7-H),3.65(1H ,m ,4-H),3.70(3H ,s ,NCH3) ,4.04(1H ,dd,J=11.0 and 8.0Hz,4-H),4.25(1H ,br,s,13b-H),4.69(1H ,m ,1-H),4.82(2H ,s ,CH2Ar),5.11(1H ,d ,J=9.5Hz ,NH) ,6.85-7.38(8H,m ,ArH) and 7.46(1H,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:405(M+).HR-EIMS,C24H27N3O3の計算値:405.2051.実測値:405.2064.
次いで、酢酸エチルで溶出させ化合物(25)250mg(38%)を回収した。
【0227】
実施例31
(1,13b−トランス)−13−メチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール−1−カルバモイルアジド(化合物42)
実施例24と同様の方法により、化合物(22)113mg(0. 38ミリモル)、トリエチルアミン 0. 06ml(0. 45ミリモル)、DPPA 0. 1ml(0. 46ミリモル)、ベンジルアルコール 49mg(0. 45ミリモル)をベンゼン中反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーに付し精製した。15%酢酸エチル−ヘキサンで溶出させ、化合物(40)32mg(21%)を得た。次いで、5%メタノールークロロホルムで溶出させ化合物(42)66mg(51%)を油状物として得た。
IR(CHCl3) cm-1:3400(NH) ,2150(N3),1690(CO). 1H-NMR δ:1.55-2.32(4H ,m ,2-H2 and 3-H2),2.67-3.00(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.50(1H ,m ,7-H),3.70(3H ,s ,NCH3) ,3.91(3H ,br,s,4-H2 and 13b-H) ,4.78(1H ,m ,1-H),5.74(1H ,d ,J=10Hz,NH) ,7.03-7.45(4H,m ,ArH).EIMS,m/z:340(M+).HR-EIMS ,C17H20N6O2の計算値:340.1654.実測値:340.1646.
【0228】
実施例32
(1,13b−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物43)
実施例29と同様の方法により、化合物(29)1. 1g (3. 86ミリモル)、トリエチルアミン 0. 82ml(5. 8ミリモル)、クロロ炭酸エチル 0. 49ml(5ミリモル)、アジ化ナトリウム 774mg(11. 6ミリモル)、ベンジルアルコール(5ml) を反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%酢酸エチル−ヘキサン)により精製しベンゼン−ヘキサンから再結晶して化合物(43)814mg(54%)を得た。
融点169ー170℃.IR(KBr) cm-1:3300(NH) ,1680(CO). 1H-NMR δ:1.69-1.88(4H ,m ,2-H2 and 3-H2),2.62-3.10(3H,m ,7-HH and 8-H2),3.60(1H ,m ,7-HH) ,3.95(3H ,m ,4-H2 and 13b-H) ,4.33(1H ,br,s,1-H),5.22(2H ,s ,CH2Ar),5.44(1H ,m ,CONH) ,7.02-7.59(9H,m ,ArH),9.50(1H ,br,s,NH).EIMS,m/z:391(M+). 元素分析値(C23H25N3O3として)計算値:C,70.57;H ,6.44;N,10.73.実測値:C,70.47;H ,6.74;N,10.85.
【0229】
実施例33
(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物44)
実施例29と同様の方法により、化合物(30)536mg(1. 88ミリモル)、トリエチルアミン0. 4ml(2. 82ミリモル)、クロロ炭酸エチル 0. 24ml(2. 4ミリモル)、アジ化ナトリウム 376mg(5. 6ミリモル)、ベンジルアルコール(3ml) を反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%酢酸エチル−ヘキサン)により精製しベンゼン−ヘキサンから再結晶して化合物(44)428mg(58%)を得た。
融点190ー191℃.IR(KBr) cm-1:3300(NH) ,1690(CO). 1H-NMR δ:1.60-2.15(4H ,m ,2-H2 and 3-H2),2.30-3.10(3H,m ,7-HH and 8-H2),3.51(1H ,m ,7-HH) ,3.65 and 4.08(each,1H ,each,m,4-H2) ,4.17(1H ,br,s,13b-H),4.54(1H ,m ,1-H),4.85 and 4.95(each,1H ,each,d,J=11.0Hz,CH2Ar),5.21(1H ,d ,J=10.0Hz,NHCO) ,6.90-7.50(9H,m ,ArH),8.20(1H ,br,s,NH).EIMS,m/z:391(M+). 元素分析値(C23H25N3O3として)計算値:C,70.57;H ,6.44;N,10.73.実測値 :C ,70.47;H ,6.74;N,10.85.
【0230】
実施例34
(1,13b−トランス)−1−アミノ−13−メチル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物45)
実施例11のB法と同様の方法により、化合物(37)179mg(0. 44ミリモル)を、臭化アルミニウム1190m g(4. 5ミリモル)、エタンチオール(5ml)と反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:5%メタノールークロロホルム)により精製し化合物(45)102mg(85%)を油状物として得た。
IR(neat) cm-1:3300(NH2). 1H-NMR, δ:1.60(2H,br,s,NH2),2.72-3.15(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.56(1H ,m ,7-H),3.89(3H ,s ,NCH3) ,3.91(1H ,m ,1-H),4.33(1H ,d ,J=5.0Hz ,13b-H),4.38(1H ,d ,J=16.5Hz,4-H),4.57(1H ,br,d,J=16.5Hz,4-H),5.56(1H ,br,d,J=12.0Hz,3-H),5.76(1H ,m ,2-H),7.05-7.35(3H,m ,ArH) and 7.48(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:269(M+).HR-EIMS,C16H19N3O の計算値:269.1527.実測値:269.1533.
【0231】
実施例35
(1,13b−シス)−1−アミノ−13−メチル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物46)
実施例11のB法と同様の方法により、化合物(38)78mg(0. 19ミリモル)を、臭化アルミニウム513m g(1. 9ミリモル)、エタンチオール(2ml)と反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:5%メタノールークロロホルム)により精製し化合物(46)42mg(81%)を油状物として得た。
IR(CHCl3) cm-1:3350(NH2). 1H-NMR δ:1.45(2H,br,s,NH2),2.73-3.14(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.65(1H ,m ,7-H),3.69(3H ,s ,NCH3) ,3.83(1H ,br,s,1-H),4.42(1H ,dd,J=16.0 and 5.0Hz,4-H),4.59(1H ,br,s,13b-H),4.60(1H ,d ,J=16.0Hz,4-H),5.74(1H ,ddd ,J=13.0,5.0 and 1.5Hz,3-H),6.02(1H ,m ,2-H),7.08-7.35(3H,m ,ArH) and 7.52(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:269(M+).HR-EIMS,C16H19N3O の計算値:269.1527.実測値:269.1530.
【0232】
実施例36
(1,13b−シス)−1−アミノ−13−ベンゼンスルホニル−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ, [1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物47)
実施例11のB法と同様の方法により、化合物(39)70mg(0. 13ミリモル)を、臭化アルミニウム353m g(1. 32ミリモル)、エタンチオール(2ml)と反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:4%メタノールークロロホルム)により精製し化合物(47)42mg(80%)を油状物として得た。
IR(Neat) cm-1:3330(NH2). 1H-NMR δ:2.50-3.00(3H ,m ,7-HH and 8-H2),3.61(1H ,m ,7-HH) ,4.32(2H ,m ,1-H and 4-HH) ,4.59(1H ,d ,J=16.0Hz,4-HH) ,4.88(1H ,br,s,13b-H),5.70 and 6.07(each,1H ,each,m,3- and 2-H) ,7.20-7.50(6H,m ,ArH),7.61(2H ,d ,J=7.5Hz ,ArH),8.15(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:396(M++1).HR-EIMS,C21H22N3O3S の計算値:396.1380(M++1).実測値:396.1377.
【0233】
実施例37
(1,13b−シス)−1−アミノ−1, 4, 7, 8, 13, 13b−ヘキサヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物48)
化合物(47)405mg(1. 02ミリモル)をTHF(5ml)に溶解した溶液を、水素化リチウムアルミニウム 354mg(9. 33ミリモル)をTHF(20ml)に懸濁した溶液に加え、反応混合物を8時間還流した。反応混合物に氷水を加え、ジクロロメタンで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:4%メタノールークロロホルム)により精製し、クロロホルム−ヘキサンから再結晶して化合物(48)162mg(62%)を得た。
融点146ー148℃.IR(KBr) cm-1:3400(NH2). 1H-NMR δ:2.70-3.20(3H ,m ,7-HH and 8-H2),3.68(1H ,m ,7-HH) ,3.80(1H ,br,s,1-H),4.33(1H ,dd,J=5.0 and 16.0Hz,4-HH) ,4.42(1H ,br,s,13b-H),4.57(1H ,d ,J=16.0Hz,4-HH) ,5.29 and 6.00(each,1H ,each,m,3- and 2-H) ,7.15-7.50(4H,m ,ArH),8.19(1H ,br,s,indole-NH)).EIMS,m/z:255(M+).HR-EIMS,C15H17N3O の計算値:255.1369.
実測値:255.1360.元素分析値(C15H17N3O,1/5H20として)計算値:C,69.59;H ,6.77;N,16.23.
実測値:C,69.70;H ,6.72;N,15.93.
【0234】
実施例38
(1,13b−トランス)−1−アミノ−13−メチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物49)
A 法:実施例7と同様の方法により、化合物(40)520mg(1. 28ミリモル)を10% PdーC 存在下、常圧接触還元し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:5%メタノールークロロホルム)により精製し、化合物(49)298m g(86%)を油状物として得た。
【0235】
B 法:実施例7と同様の方法により、化合物(37)403mg(1. 0ミリモル)を10% PdーC 存在下、常圧接触還元し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒, :5%メタノールークロロホルム)により精製し、化合物(49)249mg(92%)を油状物として得た。
C 法:実施例7と同様の方法により、化合物(45)269mg(1. 0ミリモル)を10% PdーC 存在下、常圧接触還元し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:5%メタノールークロロホルム)により精製し、化合物(49)257mg(95%)を油状物として得た。
IR(neat) cm-1:3100-3200(NH2). 1H-NMR δ:1.70(4H,m ,NH2 and 3-H2) ,2.00-2.45(2H,m ,2-H2) ,2.70-3.05(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.53(1H ,m ,7-H),3.65(1H ,m ,4-H),3.90-4.10(3H,m ,4-H ,1-H and 13b-H) ,3.93(3H ,s ,NCH3) ,7.09-7.33(3H,m ,ArH) and 7.49(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:271(M+).HR-EIMS,C16H21N3O の計算値:271.1683.実測値:271.1683.
化合物(49)を過塩素酸塩として結晶化させた。融点227ー231℃(エタノールから再結晶)
元素分析値(C16H22ClN3O5,1/2H2O,として)計算値:C,50.46;H ,6.09;N,11.03.実測値:C,50.45;H ,5.99;N,11.32.
【0236】
実施例39
(1,13b−シス)−1−アミノ−13−メチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物50)
A 法:実施例7と同様の方法により、化合物(41)281mg(0. 69ミリモル)を10% PdーC 存在下、常圧接触還元し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:5%メタノールークロロホルム)により精製しベンゼンから再結晶して化合物(50)145mg(77%)を得た。
B 法:実施例7と同様の方法により、化合物(38)403mg(1. 0ミリモル)を10% PdーC 存在下、常圧接触還元し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:5%メタノールークロロホルム)により精製し、化合物(50)244mg(90%)を得た。
【0237】
C 法:実施例7と同様の方法により、化合物(46)269mg(1. 0ミリモル)を10% PdーC 存在下、常圧接触還元し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:5%メタノールークロロホルム)により精製し、化合物(50)249mg(92%)を得た。
融点155ー156℃.IR(KBr) cm-1:3450(NH2). 1H-NMR δ:1.60-2.30(4H ,m ,2-H2 and 3-H2),2.70-3.05(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.47(1H ,m ,7-H),3.55(1H ,m ,1-H),3.66(1H ,m ,4-H),3.69(3H ,s ,NCH3) ,4.08(1H ,m ,4-H),4.20(1H ,br,s,13b-H),7.02-7.32(3H,m ,ArH) and 7.45(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:271(M+).HR-EIMS,C16H21N3O の計算値:271.1683.実測値:271.1684.元素分析値(C16H21N3O,として)計算値:C,70.82;H ,7.80;N,15.49.実測値:C,70.81;H ,7.85;N,15.37.
【0238】
実施例40
(1,13b−トランス)−13−メチル−1−ウレイド−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物51)
実施例7と同様の方法により、化合物(42)76mg(0. 22ミリモル)を10% PdーC 存在下、常圧接触還元し粗製物をメタノールから再結晶して化合物(51)45mg(64%)を得た。
融点253ー256℃.IR(Nujol) cm-1:3200-3450(NH) and 1650(CO). 1H-NMR(CDCl3 + a drop of CD3OD), δ:1.50-2.20(4H ,m ,2-H2 and 3-H2),2.60-2.94(3H,m ,7-H and 8-H2) ,3.45(1H ,br,s,7-H),3.65(3H ,s ,NCH3) ,3.84(3H ,m ,4-H2 and 13b-H) ,4.59(1H ,br,s,1-H),6.14(1H ,m ,NH) ,6.95-7.25(3H,m ,ArH) and 7.45(1H ,d ,J=7.5Hz ,12-H).EIMS,m/z:314(M+). 元素分析値(C17H22N4O2として)計算値:C,64.94;H ,7.05;N,17.82.実測値:C,64.87;H ,7.06;N,17.61.
【0239】
実施例41
(1,13b−トランス)−1−アミノ−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物52)
実施例7と同様の方法により、化合物(43)568mg(1. 45ミリモル)を10% PdーC 存在下、常圧接触還元し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:30%酢酸エチル−ヘキサン)により精製しエタノールから再結晶して化合物(52)337mg(90%)を得た。
融点182ー183℃.IR(KBr) cm-1:3300(NH2). 1H-NMR δ:1.50-2.20(4H ,m ,2-H2 and 3-H2),2.70-3.10(4H,m ,1-H ,7-HH and 8-H2),3.41-3.80(3H,4-HH,7-HH and 13b-H) ,4.11(1H ,m ,4-HH) ,6.97-7.38(4H,m ,ArH),7.48(1H,d ,J=7.5Hz ,12-H) ,10.40(1H,br,s,indole-NH).EIMS,m/z:257(M+).元素分析値(C15H19N3O として)計算値:C,70.01;H ,7.44;N,16.33.実測値:C,69.92;H ,7.43;N,16.31.
【0240】
実施例42
(1,13b−シス)−1−アミノ−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物53)
A 法:実施例7と同様の方法により、化合物(44)326mg(0. 83ミリモル)を10%, PdーC, 存在下、常圧接触還元し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:10%メタノールークロロホルム)により精製しベンゼンから再結晶して化合物(53)184mg(86%)を得た。
B 法:実施例7と同様の方法により、化合物(48)255mg(1. 0ミリモル)を10% PdーC 存在下、常圧接触還元し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:10%メタノールークロロホルム)により精製して化合物(53)244mg(95%)を得た。
融点184ー185℃.IR(KBr) cm-1:3400(NH2). 1H-NMR δ:1.60-2.15(4H ,m ,2-H2 and 3-H2),2.70-3.10(3H,m ,7-HH and 8-H2),3.43(1H ,br,q,J=3.0Hz ,1-H),3.53(1H ,m ,7-HH) ,3.73(1H ,m ,4-HH) ,4.08(2H ,m ,4-HH and 13b-H) ,7.05-7.55(4H,m ,ArH),8.14(1H ,br,s,indole-NH).EIMS,m/z:257(M+).元素分析値(C15H19N3O として)計算値:C,70.01;H ,7.44;N,16.33.実測値:69.94;H,7.37;N,16.30.
【0241】
実施例43
(1,13b−シス)−1−カルバモイル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物54)
化合物(30)286mg(1. 0ミリモル)、トリエチルアミン 0. 2ml(1. 5ミリモル)をTHF(10ml)に溶解し、氷冷撹拌下 クロロ炭酸メチル0. 1ml(1. 3ミリモル)を滴下し10分間にわたって撹拌した後、アンモニアガスをバブリングした。反応混合物を減圧留去しクロロホルム、水を加え分液し、有機層を飽和NaHCO3 、水、ブラインの順に洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去して化合物(54)279mg(98%)を得た。融点210ー211℃(エタノールから再結晶).
IR(KBr) cm-1:3400(NH2).1660(CO2). 元素分析値(C16H19N3O2として)計算値:C,67.35;H ,6.71;N,14.73.実測値:67.15;H,6.73;N,14.61.
【0242】
実施例44
メチル2−ベンジル−6−メトキシ−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物55)
5ーメトキシトリプタミン11. 76g (61. 8ミリモル)とベンズアルデヒド6. 89g (64. 9ミリモル)をメタノール(120ml)に溶解し、2時間還流した後、水素化ホウ素ナトリウム2. 39g (63. 1ミリモル)を氷冷下少しずつ加え、室温で2時間にわたって撹拌した。反応混合物を減圧留去し、水を加え酢酸エチルで抽出、抽出液を水洗、ブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去してN ーベンジルー5ーメトキシトリプタミンを定量的に油状物として得た。次に、粗製物をクロロホルム(70ml)に溶解し、プロピオール酸メチル5. 71g (68. 0ミリモル)を加え、30分間にわたって撹拌し、トリフルオロ酢酸16. 92g (148. 4ミリモル)を加え1時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、5N ーN aOHでアルカリ性にし分液、有機層を水、ブラインの順に洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン)により精製して化合物(55)19. 76g(87%)を油状物として得た。
IR (Neat) cm -1: 3390 (NH),1720 (CO). 1H-NMR δ: 2.47-3.20 (6H, m,3-H2, 4-H2 and CH2COOCH3 ), 3.70 (3H, s, COOCH3), 3.80(2H, s, CH2Ar),3.87 (3H, s, OCH3), 4.18 (1H, m, 1-H), 6.80-7.40 (8H, m, ArH),8.35 (1H,brs, NH). EIMS m/z:364 (M+). HR-EIMS, C22H24N2O3 の計算値: 364.1785. 実測値:364.1782.
【0243】
実施例45
メチル9−ベンゼンスルホニル−2−ベンジル−6−メトキシ−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物56)
実施例1と同様の方法により、化合物(55)1. 96g(5. 37ミリモル)、60%水素化ナトリウム258mg(6. 45ミリモル)、ベンゼンスルホニルクロリド1. 89g (10. 70ミリモル)をDMF 中反応させ、粗製物をエタノールから再結晶して化合物(56)1. 63g(60%)を得た。
融点175ー176℃. IR (KBr) cm -1: 1740 (CO), 1365 and 1155 (SO2). 1H-NMR δ: 2.40-3.23 (5H, m, 3-H2, 4-H2 and CHHCOOCH3), 3.40 (1H, dd, J=2.0 and 15.0 Hz, CHHCOOCH3), 3.60 (2H, s, CH2Ar), 3.75 (3H, s, COOCH3),3.85 (3H, s,OCH3), 4.75 (1H, dd, J=3.0 and 10.5 Hz, 1-H), 6.80-7.60 (10H, m, ArH), 7.68(2H, d, J=7.5 Hz, ArH), 8.20 (1H, d, J=7.5 Hz, 8-H). 元素分析値(C28H28N2O5S として)計算値: C, 66.64; H, 5.59; N, 5.55. 実測値: C, 66.69; H, 5.67; N, 5.63.
【0244】
実施例46
メチル9−ベンゼンスルホニル−6−メトキシ−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物57)
実施例2と同様の方法により、化合物(56)412m g(0. 8ミリモル)をメタノール中、10% Pd-C 存在下接触還元して化合物(57)335m g(99%)を油状物として得た。
IR (Neat) cm -1: 3320 (NH), 1730 (CO), 1365 and 1160 (SO2). 1H-NMR δ: 2.50-3.20 (5H, m, 3-H2, 4-H2 and CHHCOOCH3),3.27(1H,dd,J=2.0 and 15.5Hz,CHHCOOCH3),3.76(3H,s,CO2CH3),3.82(3H, s, OCH3), 4.95 (1H, d, J=10.0 Hz, 1-H), 6.75-7.53(5H, m, ArH), 7.68 (2H, d, J=7.5 Hz, ArH), 8.04 (1H, d, J=7.5 Hz, 8-H).EIMS m/z:414 (M+). HR-EIMS, C21H22N2O5S の計算値: 414.1248. 実測値:414.1255.
【0245】
実施例47
メチル9−ベンゼンスルホニル−2−tert−ブトキシカルボニル−6−メトキシ−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物58)
実施例3と同様の方法により、化合物(57)196mg(0. 47ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン 5. 7mg(0. 047ミリモル)、二炭酸ジtert−ブチル137m g(0. 61ミリモル)をTHF中反応させ化合物(58)219m g(90%)を得た。
融点139ー140℃(エタノールから再結晶). IR (KBr) cm -1: 1740 and 1690 (CO), 1365 and 1160 (SO2). 1H-NMRδ: 1.53[9H, s, COOC(CH3)3 ], 2.47-3.46 (5H, m, CH2COOCH3, 4-H2, 3-HH), 3.75 (3H, s, COOCH3), 3.80(3H, s, OCH3), 4.08-4.51 (1H, m, 3-HH), 6.25-6.55 (1H, m, 1-H), 6.70-7.95 (7H, m, ArH), 8.05 (1H, d, J=7.5 Hz, 8-H). 元素分析値(C26H30N2O7S として)計算値: C, 60.68; H, 5.88; N, 5.45. 実測値: C, 60.83; H, 5.94; N, 5.37.
【0246】
実施例48
メチル2−ベンジル−6−ブロモ−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物59)
実施例44と同様の方法により、5ーブロモトリプタミン3. 11g (13. 0ミリモル)とベンズアルデヒド1. 40g (13. 0ミリモル)、水素化ホウ素ナトリウム0. 30g (7. 8ミリモル)をメタノール中反応させ Nーベンジルー5ーブロモトリプタミンを定量的に油状物として得た。次に、プロピオール酸メチル1. 20g (14. 2ミリモル)、トリフルオロ酢酸3. 53g (31. 0ミリモル)をクロロホルム中反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン)により精製して化合物(59)3. 81g(71%)を油状物として得た。
IR (Neat) cm -1: 3400 (NH),1720 (CO). EIMS m/z:412 (M+). HR-EIMS, C21H21BrN2O2の計算値: 412.0785. 実測値:412.0781.
【0247】
実施例49
メチル9−ベンゼンスルホニル−2−ベンジル−6−ブロモ−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−β−カルボリン−1−アセテート(化合物60)
実施例1と同様の方法により、化合物(59)3. 81g(9. 2ミリモル)、60%水素化ナトリウム456mg(11. 0ミリモル)、ベンゼンスルホニルクロリド3. 26g (18. 4ミリモル)を DMF中反応させ、粗製物をメタノールから再結晶して化合物(60)3. 41g(67%)を得た。
融点168ー171℃. IR (KBr) cm -1: 1735 (CO), 1365 and 1165 (SO2).
1H-NMR δ: 2.31-3.18 (5H, m, 3-H2, 4-H2 and CHHCOOCH3), 3.29 (1H, dd, J=2.0 and 15.0 Hz, CHHCOOCH3), 3.57 (2H, s, CH2Ar), 3.74 (3H, s, COOCH3), 4.75 (1H, dd, J=3.0 and 10.5 Hz, 1-H), 7.19-7.62 (10H, m, ArH), 7.68(2H, d, J=7.5 Hz, ArH), 8.10 (1H, d, J=7.5 Hz, 8-H). 元素分析値(C27H25BrN2O4S として)計算値: C, 58.59; H, 4.55; N, 5.06. 実測値: C,58.61; H, 4.63; N, 5.09.
【0248】
実施例50
(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ヒドロキシメチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物61)
化合物(21)1. 28g (2. 9ミリモル)をTHF (12ml)に溶解した溶液に、1. 5M 水素化ジイソブチルアルミニウムートルエン溶液5. 8ml(8. 7ミリモル)をー78℃で加え、氷冷下40分間にわたって撹拌した。反応混合物に氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水、ブラインの順で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:30%酢酸エチル−ヘキサン)により精製し、エタノール−ヘキサンから再結晶して化合物(61)1. 11g(93%)を得た。
融点154ー157℃. IR (KBr) cm -1: 3420 (OH), 1370 and 1170 (SO2).
EIMS m/z:412 (M+).元素分析値(C22H24N2O4S として)計算値: C, 64.06; H, 5.86; N, 6.79. 実測値: C, 64.15; H, 5.88; N, 6.79.
【0249】
実施例51
(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ホルミル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物62)
化合物(61)84. 5mg(0. 21ミリモル)をジクロロメタン(2ml)に溶解し、ジクロム酸ピリジニウム(PDC )240mg(0. 61ミリモル)をジクロロメタン(2ml)に溶解した溶液に加え、室温で5時間にわたって撹拌した。反応混合物をセライトろ過して、ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム)により精製し、エタノール−ヘキサンから再結晶して化合物(62)76. 6m g(91%)を得た。
融点164ー167℃. IR (KBr) cm -1: 1720 (CHO), 1370 and 1170 (SO2).
EIMS m/z:410 (M+). 元素分析値(C22H22N2O4S として)計算値: C, 64.37; H, 5.40; N, 6.82. 実測値: C, 64.42; H, 5.46; N, 6.79.
【0250】
実施例52
(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ベンジルアミノメチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物63)
化合物(62)254mg(0. 62ミリモル)とベンジルアミン66.2mg(0.62ミリモル)をエタノール(5ml)ーベンゼン(5ml)の混液に溶解し、適量のモレキュラーシーブを加え、室温で24時間撹拌した後、水素化ホウ素ナトリウム124mg(3. 3ミリモル)を加え、室温で24時間にわたって撹拌した。反応混合物を減圧留去し、水を加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を水、ブラインの順で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:ベンゼンー酢酸エチル3:1)により精製し、エタノールから再結晶して化合物(63)262m g(85%)を得た。
融点175ー178℃.IR (KBr) cm -1: 3400 (NH), 1370 and 1170 (SO2).
EIMS m/z:501 (M+). 元素分析値(C29H31N3O3S として)計算値: C, 69.43; H, 6.23; N, 8.38. 実測値: C, 69.27; H, 6.25; N, 8.46.
【0251】
実施例53
(1,13b−シス)−1−ベンジルアミノメチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物64)
化合物(63)101mg(0. 20ミリモル)をTHF(7ml)に溶解した溶液を、水素化リチウムアルミニウム114mg(3. 0ミリモル)をTHF(1ml)に懸濁した溶液に加え、反応混合物を40℃で12時間にわたって撹拌した。反応混合物に氷水を加え、ジクロロメタンで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルムーメタノール10:1)により精製して化合物(64)72mg(99%)を得た。融点223ー225℃(エタノールから再結晶)。 IR (KBr) cm-1: 3400 (NH). EIMS m/z: 361 (M+)。
【0252】
実施例54
(1,13b−シス)−1−アミノメチル−1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b−オクタヒドロ[1',2' ]オキサゼピノ[2',3' :1, 2]ピリド[3, 4−b]インドール(化合物65)
実施例2と同様の方法により、化合物(64)51mg(0. 14ミリモル)をメタノール中、10% Pd-C 存在下接触還元し、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルムーメタノール5:1)により精製して化合物(65)29mg(74%)をアモルファス状で得た。
IR (KBr) cm-1: 3400 (NH2). EIMS m/z: 271 (M+).HR-EIMS, C16H21N3Oの計算値:271.1683. 実測値:271.1684.
【0253】
実施例55
メチル (1, 10b- トランス)- 10- ベンゼンスルホニル- 7- メトキシ- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(66)
実施例4と同様の方法により、化合物(58)2. 0g(3. 89ミリモル)から化合物(66)703mg(40%)を得た。融点199ー201℃(エタノールから再結晶)。
IR (KBr) cm-1: 1735 (CO), 1365 and 1160 (SO2). 1H-NMR δ: 2.55-3.10 (4H, m, 4-H2 and 5-H2), 3.41 (1H, dd, J=3.0 and 9.0 Hz, 1-H), 3.82 (3H, s, COOCH3), 3.87 (3H, s, OCH3), 4.25 (1H, dd, J=7.0 and 9.0 Hz, 2-H), 5.21 (1H, br s, 10b-H), 5.24 (1H, d,J=10.0Hz,cis-CH=CHH), 5.39 (1H, d, J=17.0 Hz, trans-CH=CHH), 5.84 (1H, ddd, J=7.0, 10.0 and 17.0 Hz, CH=), 6.90-7.85 (7H, m, ArH), 8.10 (1H, d, J=7.5 Hz, 9-H). EIMS m/z: 452 (M+). 元素分析値( C24H24N2O5S・1/5 H2O として)計算値: C, 63.20; H, 5.39; N, 6.14. 実測値: C, 63.28; H, 5.38; N, 6.24.
【0254】
実施例56
メチル (1, 13b- トランス)- 13- ベンゼンスルホニル- 10- メトキシ- 1, 4, 7, 8, 13, 13b- ヘキサヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(67)
参考例8と同様の方法により、化合物(66)2. 22g(4. 9ミリモル)と80% m- クロロ過安息香酸 1. 27g(5. 9ミリモル)をジクロロメタン中反応させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:40%酢酸エチルーヘキサン)により精製し、エタノールから再結晶して化合物(67)1. 83g(79%)を得た。融点158ー159℃。
IR (KBr) cm -1 : 1735 (CO), 1370 and 1165 (SO2). 1H-NMR δ: 2.40-3.10 (3H,m, 7-HH and 8-H2), 3.51 (1H, m, 7-HH), 3.78 (3H, s, COOCH3), 3.82 (3H, s, OCH3), 4.25 (1H, dd, J=2.5 and 9.0 Hz, 1-H), 4.40 (2H, m, 4-H2), 5.18 (1H, br s, 13b-H), 5.55-5.90 (2H, m, 2-H, 3-H), 6.60-7.60 (7H, m, ArH), 8.02 (1H, d, J=7.5 Hz, 12-H). EIMS m/z: 468 (M+).
元素分析値 (C24H24N2O6S として)計算値: C, 61.52; H, 5.16; N, 5.98. 実測値: C, 61.41; H, 5.39; N, 5.92.
【0255】
実施例57
メチル (1, 13b- シス)- 13- ベンゼンスルホニル- 10- メトキシ- 1, 4, 7, 8, 13, 13b- ヘキサヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(68)実施例6と同様の方法により、化合物(67)313mg(0. 67ミリモル)とDBU 158mg(1. 00ミリモル)をベンゼン(20ml)中反応させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:30%酢酸エチルーヘキサン)により精製し、エタノールから再結晶して化合物(68)196mg(71%)を得た。融点132ー133℃。
IR (KBr) cm -1 : 1735 (CO), 1360 and 1165 (SO2). 1H-NMR δ: 2.45-2.97 (3H, m, 7-HH and 8-H2), 3.32 (3H, s, COOCH3), 3.62 (1H, m, 7-HH), 3.80 (3H, s, OCH3), 4.35 (1H, dd, J=3.3 and 16.0 Hz, 4-HH), 4.47 (1H, q, J=3.3 Hz, 1-H), 4.67 (1H, d, J=16.0 Hz, 4-HH), 4.88 (1H, br d, J=3.3 Hz, 13b-H), 5.98 (2H, m, 2-H and 3-H), 6.70-7.60 (7H, m, ArH), 8.01 (1H, d, J=7.5 Hz, 12-H). EIMS m/z: 468 (M+).
元素分析値(C24H24N2O6S として)計算値: C, 61.52; H, 5.16; N, 5.98. 実測値: C, 61.32; H, 5.29; N, 5.98.
【0256】
実施例58
メチル (1, 13b- シス)- 13- ベンゼンスルホニル- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(69)
実施例7と同様の方法により、化合物(68)1. 57g(3. 35ミリモル)を10% PdーCの存在下、常圧接触還元して化合物(69)1. 56g(99%)を得た。融点159ー160℃(エタノールから再結晶)。
IR (KBr) cm-1: 1740 (CO), 1365 and 1165 (SO2). 1H-NMR δ: 1.70-2.95 (7H, m, 2-H2, 3-H2, 7-HH and 8-H2), 3.40 (3H, s, COOCH3), 3.52 (1H, m, 7-HH), 3.75 (1H, m, 4-HH), 3.78 (3H, s, OCH3), 3.97 (1H, q, J=3.0 Hz, 1-H), 4.12 (1H, m, 4-HH), 4.50 (1H, br d, J=3.0 Hz, 13b-H), 6.64-7.60 (7H, m, ArH), 7.95 (1H, d, J=7.5 Hz, 12-H). EIMS m/z: 470 (M+).
元素分析値(C24H26N2O6S として)計算値: C, 61.26; H, 5.57; N, 5.95. 実測値: C, 61.20; H, 5.52; N, 6.00.
【0257】
実施例59
メチル (1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(70)
実施例16のA法と同様の方法により、化合物(69)160mg(0. 34ミリモル)とマグネシウム 122mg(5. 1ミリモル)を反応させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:30%酢酸エチルーヘキサン)により精製して化合物(70)108mg(96%)を得た。融点198ー199℃(エタノールから再結晶)。
IR (KBr) cm -1 : 3400 (NH), 1735 (CO). 1H-NMR δ: 1.63-1.85 (1H, m, 3-HH), 2.00-2.23 (3H, m, 3-HH and 2-H2), 2.71 (1H, m, 8-HH), 2.97-3.16 (2H, m, 7-HH and 8-HH), 3.28 (1H, td, J=3.8 and 5.4 Hz, 1-H), 3.58 (3H, s, COOCH3), 3.64-3.73 (1H, m, 7-HH), 3.85 (3H, s, OCH3), 3.88 and 4.11 (each 1H, each m, 4-H2), 4.37 (1H, br d, J=3.8 Hz, 13b-H), 6.74-7.23 (3H, m, ArH), 8.05 (1H, br s, NH).EIMS m/z: 330 (M+).
元素分析値(C18H22N2O4として)計算値: C, 65.43; H, 6.71; N, 8.48. 実測値: C, 65.36; H, 6.70; N, 8.48.
【0258】
実施例60
(1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボン酸(71)
化合物(70)242mg(0. 73ミリモル)をTHF(20ml)−水(2. 5ml)の混液に溶解し、水酸化リチウム 54mg(2. 19ミリモル)を加え加温撹拌した。反応終了後、反応混合物を減圧留去し希塩酸を加えクロロホルムで抽出し、抽出液をブラインで洗浄し、Na2 SO4 で乾燥してろ別した。ろ液を減圧留去し、化合物(71)208mg(90%)をアモルファス結晶として得た。
IR (KBr) cm-1: 3300 (NH), 1725 (CO). 1H-NMR δ: 2.00-2.16 (2H, m, 3-H2), 2.20-2.35 (2H, m, 2-H2), 2.82-3.27 (3H, m, 7-HH, 8-H2), 3.46 (1H, m, 1-H), 3.64-3.77 (1H, m, 7-HH), 3.85 (3H, s, OCH3), 4.01 and 4.28 (each 1H, each m, 4-H2), 4.23 (1H, d, J=5.4 Hz, 13b-H), 6.77-7.13 (3H, m, ArH), 8.27 (1H, br s, NH). EIMS m/z: 316 (M+). HR-EIMS, C17H20N2O4 の計算値: 316.1421. 実測値: 316.1419.
【0259】
実施例61
(1, 13b- シス)- 1- ベンジルオキシカルボニルアミノ- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール(72)
実施例29と同様の方法により、化合物(71)64mg(0. 20ミリモル)、トリエチルアミン0. 04ml(0. 30ミリモル)、クロロ炭酸エチル0. 03ml(0. 26ミリモル)、アジ化ナトリウム 41mg(0. 61ミリモル)、ベンジルアルコール(0. 4ml)を反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%酢酸エチルーヘキサン)により精製し、化合物(72)44mg(52%)をアモルファス結晶として得た。
IR (KBr) cm -1 : 3350 (NH), 1705 (CO). 1H-NMR δ: 1.70-2.15 (4H, m, 2-H2 and 3-H2), 2.65-3.10 (3H, m, 7-HH and 8-H2), 3.52 (1H, m, 7-HH), 3.74 and4.07 (each 1H, each m, 4-H2), 3.85 (3H, s, OCH3), 4.15 (1H, br s, 13b-H),4.52 (1H, m, 1-H), 4.85 and 4.95 (each 1H, each d, J=11.0 Hz, CH2Ar), 5.20 (1H, d, J=10.0 Hz, NHCO), 6.77-7.45 (8H, m, ArH), 8.07 (1H, br s, NH).EIMS m/z: 421 (M+). HR-EIMS, C24H27N3O4 の計算値: 421.2000. 実測値: 421.2003.
【0260】
実施例62
(1, 13b- シス)- 1- アミノ- 10- メトキシ- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール(73)
実施例7と同様の方法により、化合物(72)264mg(0. 63ミリモル)を10% PdーCの存在下、常圧接触還元し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:5%メタノールークロロホルム)により精製し、化合物(73)173mg(96%)をアモルファス結晶として得た。
IR (KBr) cm -1 : 3400 (NH2). 1H-NMR δ: 1.60-2.20 (4H, m, 2-H2 and 3-H2), 2.55-3.00 (3H, m, 7-HH and 8-H2), 3.20-4.00 (5H, m, 1-H,4-H2,7-H and 13b-H), 3.80 (3H, s, OCH3), 6.78-7.40 (3H, m, ArH), 9.00 (1H, br s, indole-NH). EIMS m/z: 287 (M+). HR-EIMS, C16H21N3O2の計算値: 287.1633. 実測値: 287.1635.
【0261】
実施例63
メチル 2- ベンジル- 6- メトキシ- 9- メチル- 1, 2, 3, 4- テトラヒドロ- β- カルボリン- 1- アセテート(74)
参考例1と同様の方法により、化合物(55)4. 21g(11. 5ミリモル)、60%水素化ナトリウム 692mg(17. 3ミリモル)、ヨウ化メチル3. 27g(23. 1ミリモル)をDMF中反応させ、化合物(74)4. 33g(99%)を得た。融点104ー105℃(エタノールから再結晶)。IR (KBr) cm -1 : 1750 (CO). 1H-NMR δ: 2.42-3.35 (6H, m, 3-H2,4-H2 and CH2COOCH3), 3.59 (3H, s, NCH3), 3.67 (3H, s, COOCH3), 3.68 and 3.82 (each 1H, each d, J=13.2Hz, CH2Ar),3.88 (3H, s, OCH3), 4.29 (1H, dd, J=3.7 and 10.6 Hz, 1-H), 6.84-7.40 (8H, m, ArH). EIMS m/z: 378 (M+).
元素分析値(C23H26N2O3として)計算値: C, 72.99; H, 6.93; N, 7.40. 実測値: C, 73.06; H, 6.96; N, 7.57.
【0262】
実施例64
メチル 6- メトキシ- 9- メチル- 1, 2, 3, 4- テトラヒドロ- β- カルボリン- 1- アセテート(75)
実施例2と同様の方法により、化合物(74)3. 71g(9. 8ミリモル)を10% PdーCの存在下、中圧接触還元して化合物(75)2. 71g(96%)を得た。融点109ー110℃(エタノールから再結晶)。
IR (KBr) cm -1:1725 (CO). 1H-NMR δ: 2.60-3.30 (6H, m, 3-H2,4-H2 and CH2COOCH3), 3.63 (3H, s, NCH3), 3.77 (3H, s, COOCH3), 3.85 (3H, s, OCH3), 4.59 (1H, dd, J=3.7 and 10.6 Hz, 1-H), 6.83-7.40 (3H, m, ArH).EIMS m/z: 288 (M+). 元素分析値(C16H20N2O3として)計算値 : C, 66.64; H, 6.99; N, 9.72. 実測値: C, 66.79; H, 6.85; N, 9.69.
【0263】
実施例65
メチル 2- tert- ブトキシカルボニル- 6- メトキシ- 9- メチル- 1, 2, 3, 4- テトラヒドロ- β- カルボリン- 1- アセテート(76)
実施例3と同様の方法により、化合物(75)6. 8g(23. 6ミリモル)、二炭酸ジtert- ブチル6. 7g(30. 6ミリモル)をTHF中反応させ化合物(76)8. 61g(94%)を得た。融点109ー110℃(エタノールから再結晶)。
IR (KBr) cm -1: 1735 and 1685 (CO). 1H-NMR δ: 1.48 (9H, s, COOC(CH3)3), 2.45-3.46 (5H, m, CH2COOCH3,4-H2 and 3-HH), 3.67 (3H, s, NCH3), 3.73 (3H, s, COOCH3), 3.86 (3H, s, OCH3), 4.20-4.55 (1H, m, 3-HH), 5.60-5.87(1H, m, 1-H), 6.80-7.20 (3H, m, ArH). EIMS m/z: 388 (M+).
元素分析値(C21H28N2O5として)計算値: C, 64.93; H, 7.26; N, 7.21. 実測値: C, 65.03; H, 7.02; N, 7.34.
【0264】
実施例66
メチル (1, 10b- トランス)- 7- メトキシ- 10- メチル- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(77)
実施例4と同様の方法により、化合物(76)1. 5g(3. 87ミリモル)から化合物(77)555mg(44%)を得た。融点117ー118℃(エタノールから再結晶)。
IR (KBr) cm-1: 1730 (CO). 1H-NMR δ: 2.65-3.12 (4H, m, 4-H2 and 5-H2), 3.15 (1H, dd, J=2.5 and 9.0 Hz, 1-H), 3.55 (3H, s, NCH3), 3.81 (3H, s,COOCH3), 3.89 (3H, s, OCH3), 4.32 (1H, dd, J=7.0 and 9.0 Hz, 2-H), 5.08 (1H, br s, 10b-H), 5.24 (1H, d,J=10.0Hz,cis-CH=CHH), 5.39 (1H, d, J=17.0 Hz, trans-CH=CHH), 5.93 (1H, ddd, J=7.0, 10.0 and 17.0 Hz, CH=), 6.87-7.25 (3H, m, ArH). EIMS m/z: 326 (M+). 元素分析値(C19H22N2O3 として)計算値: C, 69.91; H, 6.80; N, 8.58. 実測値: C, 69.86; H, 7.03; N, 8.57.
【0265】
実施例67
メチル (1, 10b- シス)- 7- メトキシ- 10- メチル- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(78)
参考例7と同様の方法により、化合物(77)1. 21g(3. 71ミリモル)とナトリウムメトキシドを反応させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーに付し精製した。30%酢酸エチルーヘキサンで溶出させ化合物(77)468mg(39%)を回収し、次いで50%酢酸エチルーヘキサンで溶出させエタノールから再結晶して化合物(78)660mg(55%)を得た。 融点134ー135℃。
IR (KBr) cm-1: 1725 (CO). 1H-NMR δ: 2.50-3.14 (4H, m, 4-H2 and 5-H2), 3.46 (3H, s, COOCH3), 3.54 (3H, s, NCH3), 3.65 (1H, t, J=8.5Hz, 1-H), 3.88 (3H, s, OCH3), 4.36 (1H, t , J=8.0Hz, 2-H), 5.13 (1H, d, J=8.0Hz, 10b-H), 5.20 (1H, d,J=10.0Hz,cis-CH=CHH), 5.36 (1H, d, J=17.0 Hz, trans-CH=CHH), 6.00 (1H, ddd, J=7.0, 10.0 and 17.0 Hz, CH=), 6.83-7.22 (3H, m, ArH). EIMS m/z: 326 (M+).
元素分析値(C19H22N2O3 として)計算値: C, 69.91; H, 6.80; N, 8.58. 実測値: C, 69.66; H, 6.59; N, 8.54.
【0266】
実施例68
メチル (1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 13- メチル- 1, 4, 7, 8, 13, 13b- ヘキサヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(79)
参考例8と同様の方法により、化合物(78)238mg(0. 73ミリモル)と80% m- クロロ過安息香酸 189mg(0. 88ミリモル)をジクロロメタン中反応させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:30%酢酸エチルーヘキサン)により精製し、化合物(79)234mg(94%)をアモルファス結晶として得た。
1H-NMR δ: 2.65-3.10 (3H,m, 7-HH and 8-H2), 3.24 (3H, s, COOCH3), 3.63 (1H, m, 7-HH), 3.68 (3H, s, NCH3), 3.84 (3H, s, OCH3), 3.93 (1H, t, J=5.0 Hz, 1-H), 4.34 (1H, dd, J=5.0 and 17.5 Hz, 4-H), 4.64 (1H, d, J=4.0 Hz, 13b-H), 4.74 (1H, d, J=17.5 Hz, 4-H), 5.75 (1H, m, 2-H), 5.96 (1H, m, 3-H), 6.80-7.20 (3H, m, ArH).
EIMS m/z: 342 (M+). HR-EIMS, C19H22N2O4の計算値: 342.1578. 実測値: 342.1572.
【0267】
実施例69
メチル (1, 13b- シス)- 10- メトキシ- 13- メチル- 1, 2, 3, 4, 7, 8, 13, 13b- オクタヒドロ[ 1',2']オキサゼピノ[ 2',3' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボキシレート(80)
実施例7と同様の方法により、化合物(79)228mg(0. 67ミリモル)を10% PdーCの存在下、常圧接触還元し粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出溶媒:30%酢酸エチルーヘキサン)により精製し、化合物(80)219mg(96%)をアモルファス結晶として得た。
IR (KBr) cm-1: 1740 (CO). 1H-NMR δ: 1.68-1.88 (1H, m, 3-H), 2.05-2.40 (3H, m, 2-H2 and 3-H), 2.67-3.03 (3H, m, 7-H and 8-H2), 3.24 (3H, s, CO2CH3), 3.36 (1H, q, J=5.5 Hz, 1-H), 3.53 (1H, m, 7-H), 3.64 (3H, s, NCH3), 3.70-3.80 (1H, m, 4-H), 3.84 (3H, s, -OCH3), 4.11 (1H, m, 4-H), 4.37 (1H, d, J=5.5 Hz, 13b-H), 6.78-7.27 (3H, m, ArH).
EIMS m/z: 344 (M+). HR-EIMS, C19H24N2O4の計算値:344.1735. 実測値: 344.1739.
【0268】
実施例70
(1, 10b- シス)- 7- メトキシ- 10- メチル- 2- ビニル- 1, 2, 4, 5, 10, 10b- ヘキサヒドロアゼト[ 1',2' :1, 2] ピリド[ 3, 4- b] インドール- 1- カルボン酸(81)
実施例60と同様の方法により、化合物(78)396mg(1. 21ミリモル)と水酸化リチウム89mg(3. 64ミリモル)を反応させ、化合物(81)338mg(89%)をアモルファス結晶として得た。
IR (KBr) cm-1: 3500 (OH), 1630 (CO), 1H-NMR δ: 2.20-3.00 (4H, m, 4-H2 and 5-H2), 3.37 (3H, s, NCH3), 3.70 (1H, t, J=8.0Hz, 1-H), 3.80 (3H, s, OCH3), 4.62 (1H, t, J=7.5Hz, 2-H), 5.06 (1H, d, J=10.0Hz, cis-CH=CHH), 5.20-5.40 (2H, m, 10b-H and trans-CH=CHH), 5.88 (1H, m, CH=), 6.70-7.05 (3H, m, ArH). EIMS m/z: 312 (M+).
HR-EIMS C18H20N2O3の計算値:312.1473. 実測値: 312.1468.
【0269】
試験例1:インフルエンザウイルスA型およびB型に対する化合物の試験および評価
試験化合物は、すべて10mg/mlになるようにジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、−20℃に保存した。
インフルエンザウイルスA/PR/8/34株およびB/Gifu/2/73株は11日孵化鶏卵しょう尿膜腔内接種により増殖させ、ウイルス価(Plaque Forming Units:PFU) 測定後、−80℃で保存した。イヌ腎臓細胞の株化細胞であるMDCK細胞を10%仔牛血清を含むEagle's minimum essential medium(MEM)を用いて培養した。
【0270】
抗ウイルス活性測定法:
50%プラーク減少法を用いた。方法は24穴マイクロプレートにMDCK細胞を単層培養し、50PFU/0. 1mlのインフルエンザウイルスA/PR/8/34株またはB/Gifu/2/73株を接種した。1. 5時間、37℃でウイルスを細胞に吸着させ、細胞層表面をMEMで3回洗浄した後、各種濃度の化合物を含む重層寒天培地(MEMに10μg/mlのトリプシン、3倍濃度のアミノ酸およびビタミン類、0. 8%寒天を45℃下で加えた混合培地)を細胞層に重層した。37℃で48時間培養後、細胞をホルマリンで固定し、クリスタル紫溶液で細胞を染色し、プラーク数を計測した。
抗ウイルス活性は、化合物を含まない対照細胞培養中のプラーク数を、50%減少させる化合物濃度(50%プラーク抑制量、50% plaque inhibition dose : ID50=μg/ml)で示した。その結果を表1に示す。
【0271】
【表1】
Figure 0003749275
【0272】
試験例2:単純ヘルペス1型(HSVー1)、2型(HSVー2)およびサイトメガロウイルスに対する化合物の試験および評価
抗ウイルス活性測定法:
24穴マイクロプレートにヒト線維芽細胞を接種培養し、単層培養となったものを測定に用いた。この細胞にHSV−1 VR−3株とそのチミジンキナーゼ欠損変異株 VRTK- 、HSV−2 UW−268株とそのチミジンキナーゼ欠損変異株 UWTK- 及びヒトサイトメガロウイルス AD−169株の20PFU/0. 2ml浮遊液を接種した。37℃で1時間ウイルスを細胞に吸着させた後ウイルス液を除き、所定の濃度の薬剤を含む0. 5%メチルセルロースを加えたMEM培地を重層した。HSV−1、HSV−2は3日、サイトメガロウイルスは2〜3週37℃で培養後ホルマリンで固定し、クリスタル紫溶液で細胞を染色し、プラーク数を計測した。グラフ上から50%プラークの出現を抑制する薬剤濃度を求め、50%プラーク抑制濃度(ID50)とした。その結果を表1に示す。
【0273】
以下に本発明の化合物および製造方法の一例についてその概略を反応チャートとして示す。チャート中の記号は次の意義を有する。
Me:メチル基
Bn:ベンジル基
Boc:tert−ブトキシカルボニル基
LDA:リチウムジイソプロピルアミド
DBU:1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン
DMSO:ジメチルスルホキシド
MCPBA:m−クロロ過安息香酸
EtSH:エタンチオール
DPPA:ジフェニルフォスフォリルアザイド
TEA,Et3 N:トリエチルアミン
BnOH:ベンジルアルコール
PhSO2 Cl:ベンゼンスルホニルクロリド
PhO2 S:ベンゼンスルホニル基
EtOAc:エチルアセテート
ClCO2 Et:クロロ炭酸エチル
PDC:ジクロム酸ピリジニウム
【0274】
【化13】
Figure 0003749275
【0275】
【化14】
Figure 0003749275
【0276】
【化15】
Figure 0003749275
【0277】
【化16】
Figure 0003749275
【0278】
【化17】
Figure 0003749275
【0279】
【化18】
Figure 0003749275
【0280】
【化19】
Figure 0003749275
【0281】
【化20】
Figure 0003749275
【0282】
【化21】
Figure 0003749275
【0283】
【化22】
Figure 0003749275
【0284】
【化23】
Figure 0003749275
【0285】
【化24】
Figure 0003749275
【0286】
【発明の効果】
本発明のオキサゼピノピリドインドール誘導体またはその薬理学的に許容される塩類は,優れた抗ウイルス活性を有する。また、本発明の製造方法は、本発明のオキサゼピノピリドインドール誘導体を立体選択的にそして極めて良い収率で製造することを可能とする。

Claims (25)

  1. 一般式Iで表されるオキサゼピノピリドインドール誘導体またはその薬理学的に許容される塩類。
    Figure 0003749275
    (式中、R1およびR2は同一または異なる基を表し、いずれも水素原子、炭素原子数1〜4の低級アルキルまたは低級アルコキシ基、ハロゲン、トリフルオロメチル基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノまたはジアルキルまたはアシルアミノ基のいずれかを表し;R3は水素原子またはベンゼンスルホニル基を示し;そしてR4はアミノ基を表す;R4の立体配置はβ結合を表し;Xはエチレン基またはビニレン基を表す)
  2. 一般式Iaで表される、請求項1記載のオキサゼピノピリドインドール誘導体またはその塩類の製造中間体。
    Figure 0003749275
    (式中、R1およびR2は同一または異なる基を表し、いずれも水素原子、炭素原子数1〜4の低級アルキルまたは低級アルコキシ基、ハロゲン、トリフルオロメチル基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノまたはジアルキルまたはアシルアミノ基のいずれかを表し;R3は水素原子またはベンゼンスルホニル基を表し;そしてR4 はベンジルオキシカルボニルアミノ基、カルボキシル基またはアルコキシカルボニル基を表す;R4の立体配置はαまたはβ結合を表し;Xはエチレン基またはビニレン基を表す)
  3. 一般式IIIで表されるアゼトピリドインドール誘導体またはその塩類。
    Figure 0003749275
    (式中、R1およびR2は同一または異なる基を表し、いずれも水素原子、炭素原子数1〜4の低級アルキルまたは低級アルコキシ基、ハロゲン、トリフルオロメチル基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノまたはジアルキルまたはアシルアミノ基のいずれかを表し;R3は水素原子またはベンゼンスルホニル基を表し;そしてR4 はアルコキシカルボニル基を表す;R4の立体配置は、αまたはβ結合を表す。)
  4. (1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物44)を還元することによる(1,13b−シス)−1−アミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物53)の製造方法。
  5. (1,13b−シス)−1−アミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物48)を還元することによる(1,13b−シス)−1−アミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物53)の製造方法。
  6. (1,13b−シス)−1−アミノ−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物47)を還元することによる(1,13b−シス)−1−アミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物48)の製造方法。
  7. (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物39)のベンジルオキシカルボニル基を脱保護することによる(1,13b−シス)−1−アミノ−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物47)の製造方法。
  8. (1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物33)をトリエチルアミン、ジフェニルフォスフォリルアザイド(DPPA)およびベンジルアルコールで処理することによる(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物39)の製造方法。
  9. メチル(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物17)の臭化アルミニウムおよびエタンチオールで処理することによる(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物33)の製造方法。
  10. メチル(1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)の臭化アルミニウムおよびエタンチオールで処理することによる(1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物32)の製造方法。
  11. (1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物30)をトリエチルアミン、クロロ炭酸エチル、アジ化ナトリウムおよびベンジルアルコールで処理することによる(1,13b−シス)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール(化合物44)の製造方法。
  12. メチル(1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物28)を臭化アルミニウムおよびエタンチオールで処理することによる(1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボン酸(化合物30)の製造方法。
  13. メチル(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物21)をアルコール中マグネシウムで処理することによるメチル(1,13b−シス)−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物28)の製造方法。
  14. メチル(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物17)を還元することによるメチル(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,2,3,4,7,8,13,13b−オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物21)の製造方法。
  15. メチル(1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)を1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン(DBU)で処理することによりイソメライズさせることによるメチル(1,13b−シス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物17)の製造方法。
  16. メチル(1,10b−トランス)−10−ベンゼンスルホニル−2−ビニル−1,2,4,5,10,10b−ヘキサヒドロアゼト[1',2':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物15)をm−クロロ過安息香酸で処理して環拡大反応を起こさせることによるメチル(1,13b−トランス)−13−ベンゼンスルホニル−1,4,7,8,13,13b−ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4−b]インドール−1−カルボキシレート(化合物16)の製造方法。
  17. (1,13b-シス)-1-ベンジルオキシカルボニルアミノ-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール(化合物72)を還元することによる(1,13b-シス)-1-アミノ-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール(化合物73)の製造方法。
  18. (1,13b-シス)-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボン酸(化合物71)をトリエチルアミン、クロロ炭酸エチル、アジ化ナトリウムおよびベンジルアルコールで処理することによる(1,13b-シス)-1-ベンジルオキシカルボニルアミノ-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール(化合物72)の製造方法。
  19. メチル(1,13b-シス)-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物70)をテトラヒドロフラン(THF)/水中、水酸化リチウムで処理することによる(1,13b-シス)-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボン酸(化合物71)の製造方法。
  20. メチル(1,13b-シス)-13-ベンゼンスルホニル-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物69)をアルコール中マグネシウムで処理することによるメチル(1,13b-シス)-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物70)の製造方法。
  21. メチル(1,13b-シス)-13-ベンゼンスルホニル-10-メトキシ-1,4,7,8,13,13b-ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物68)を還元することによるメチル(1,13b-シス)-13-ベンゼンスルホニル-10-メトキシ-1,2,3,4,7,8,13,13b-オクタヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物69)の製造方法。
  22. メチル(1,13b-トランス)-13-ベンゼンスルホニル-10-メトキシ-1,4,7,8,13,13b-ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物67)を1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン(DBU)で処理することによりイソメライズさせることによるメチル(1,13b-シス)-13-ベンゼンスルホニル-10-メトキシ-1,4,7,8,13,13b-ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物68)の製造方法。
  23. メチル(1,10b-トランス)-10-ベンゼンスルホニル-7-メトキシ-2-ビニル-1,2,4,5,10,10b-ヘキサヒドロアゼト[1',2':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物66)をm−クロロ過安息香酸で処理することによるメチル(1,13b-トランス)-13-ベンゼンスルホニル-10-メトキシ-1,4,7,8,13,13b-ヘキサヒドロ[1',2']オキサゼピノ[2',3':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物67)の製造方法。
  24. メチル9-ベンゼンスルホニル-2-tert-ブトキシカルボニル-6-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロ-β-カルボリン-1-アセテート(化合物58)を低温下にLDAとn-ブチルリチウムさらにアクロレインで処理して、ついでメタンスルホニルクロリド/トリエチルアミンによる処理、HCl/酢酸エチルによる処理、極性溶媒中DBUで処理することによるメチル(1,10b-トランス)-10-ベンゼンスルホニル-7-メトキシ-2-ビニル-1,2,4,5,10,10b-ヘキサヒドロアゼト[1',2':1,2]ピリド[3,4-b]インドール-1-カルボキシレート(化合物66)の製造方法。
  25. 請求項1記載の一般式Iで表されるオキサゼピノピリドインドール誘導体またはその薬理学的に許容される塩類を有効成分とする抗ウイルス剤。
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