JP2016520197A - 差し込み式フィッティングを備えたショックアブソーバー - Google Patents

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Abstract

本発明は、周部リム(112)が上に設けられた基礎カップ(111)を有する支持体(110)を有する計時器要素のアーバー用の緩衝デバイス(100)に関し、この周部リム(112)は、基礎カップの反対側において、上側面(113)によって限界が定められ、基礎カップと周部リムはともに、ハウジング(114)を定め、当該緩衝デバイスは、さらに、アーバー(D)に対応する方向に延在するピボットシステム(120)を有し、少なくとも1つのピボットシステムは、ハウジング内に配置されており、基礎(121)によって形成されており、この基礎の周部に弾性戻し手段(123)を有し、この弾性戻し手段(123)は、少なくとも1つの湾曲アーム(124)によって形成されており、基礎には、アーバーと連係することができるピボット要素(122)が挿入される開口(121a)が設けられている。少なくとも1つの湾曲アームは、ピボットシステムを差し込み式フィッティングでロックするために用いられる。【選択図】 図2

Description

本発明は、周部リムが上に設けられた基礎カップを有し中に空洞を有する支持体を有する計時器要素のアーバー用の緩衝デバイスに関し、この周部リムは、基礎カップの反対側において、上側面によって限界が定められ、基礎カップと周部リムはともに、ハウジングを定め、当該緩衝デバイスは、さらに、アーバーに対応する方向に延在するピボットシステムを有し、少なくとも1つのピボットシステムは、ハウジング内に配置されており、基礎によって形成されており、この基礎の周部に弾性戻し手段を有し、この弾性戻し手段は、少なくとも1つの湾曲アームによって形成されており、基礎には、アーバーと連係することができるピボット要素が挿入される開口が設けられている。
計時器要素のアーバーのための緩衝デバイスが知られている。例えば、ハウジングが設けられている支持体を有する歯車を支えるバランス又はアーバーのためのものである。このハウジングは、アーバーシャンクが通り抜ける穴の開いた基礎と、及び内壁とを有する。図1に示すように、このデバイスは、さらに、ハウジング内に設けられたピボットシステム1を有し、周部に弾性戻し手段3を有する基礎2を有する。図1に示すように、これらの戻し手段は、アーム4の形態であり、第1の端によって基礎2に及び第2の端によって環状の周部5に接続されている。
この基礎には、開口6が設けられている。この開口6の中には、アーバーと連係することができるピボット要素が挿入される。このピボット要素及び基礎は、単一部品を形成することができる。
緩衝デバイスのアセンブリー時に、緩衝デバイスは、支持体におけるハウジング内に押し込められる。
これらの既知の緩衝デバイスの課題の1つは、扱いにくいということである。実際に、それらの性質によって、アームを備えたデバイスの表面積は、リラ(竪琴:lyre)形のばねシステムよりも大きい。戻し手段の第2の端が固定されるリング状部の存在によって、体積がさらに増える。
結果的に、この種の緩衝デバイスは、コンパクトな計時器用ムーブメントではなく、大きな寸法の計時器用ムーブメントにおいてのみ用いることができる。
これらのデバイスの別の課題の1つは、弾性戻し手段、すなわち、アーム、と環状の周部との間の取り付けの剛性についてである。実際に、支持体におけるハウジング内に当該デバイスを押し込む原理は、環状の周部へのアームの堅固な取り付けがこれらのアームが支持体に堅固に固定されているかのようにふるまうことを意味する。したがって、このような取り付けは、アームにおいて応力を発生させる。そのときのアームは、何らかの破損の危険をも防ぐような大きさを有する必要がある。
本発明は、よりコンパクトで、より小さな応力しか発生させないような緩衝デバイスを提供することを提案することによって、従来技術の課題を克服することを目的とする。
これを達成するために、本発明は、周部リムが上に設けられた基礎カップを有し中に空洞を有する支持体を有する計時器要素のアーバー用の緩衝デバイスに関し、この周部リムは、前記基礎カップの反対側において、上側面によって限界が定められ、前記基礎カップと前記周部リムはともに、ハウジングを定め、当該緩衝デバイスは、さらに、アーバーDに垂直な方向に延在する少なくとも1つのピボットシステムを有し、前記少なくとも1つのピボットシステムは、前記ハウジング内に配置されており、基礎121によって形成されており、この基礎の周部に弾性戻し手段123を有し、この弾性戻し手段は、少なくとも1つの湾曲アーム124によって形成されており、前記基礎には、前記アーバーと連係することができるピボット要素122が設けられており、前記周部リムは、その厚みの範囲内において、前記上側面で開いている少なくとも1つの空欠部を有し、この空欠部は、前記アーバーDと平行に設けられた凹部と、及び前記上側面の反対側において前記凹部の1つと交わる方向に設けられた非貫通溝とによって形成されており、前記非貫通溝は、前記少なくとも1つのピボットシステムの湾曲アームを差し込み式フィッティングでロックするように用いられる。
このデバイスの利点は、よりコンパクトであるということであり、したがって、小さな寸法の計時器用ムーブメントに用いることができる。
また、差し込み式フィッティングは、通常用いられる圧入法よりも、単純であって分解するのが容易であるという利点を有する。
第1の好ましい実施形態において、前記少なくとも1つのアームには、自由端があり、この自由端は、前記少なくとも1つの溝に係合する。
第2の好ましい実施形態においては、溝は、空洞を有し、この空洞に、前記少なくとも1つの湾曲アームの自由端に位置するキャッチが挿入される。
第3の好ましい実施形態において、前記ピボット要素は、単一のジュエルを有する。
別の好ましい実施形態において、前記ピボット要素は、セッティングを有し、このセッティングに、前記アーバーシャンクによって横断されるジュエル穴形成部と、及び受け石とが嵌められる。
別の好ましい実施形態において、前記ピボット要素及び前記基礎は、単一部品となるように作られる。
別の好ましい実施形態において、前記弾性戻し手段は、120°角度的にオフセットされた3つの湾曲アームによって形成され、前記リムは、その厚みの範囲内において3つの空欠部を有する。
別の好ましい実施形態において、当該緩衝デバイスは、さらに、軸方向の衝撃があった場合には、前記アーバーをその初期位置に戻す付加的なばねを有する。
別の好ましい実施形態において、前記付加的なばねは、ジョイントないしヒンジ及び2つのロックタブを有する開いたリングの形態であるリラ形のばねである。
別の好ましい実施形態において、前記付加的なばねは、アーバーの方へ延在する肩部を有する閉じたリングの形態である平坦な環状ばねである。
別の好ましい実施形態において、当該デバイスは、各ピボットシステムの1つの湾曲アームを差し込み式フィッティングでロックするために同じ空欠部を用いる2つのピボットシステムを有する。
別の好ましい実施形態において、当該デバイスは、ピボットシステムの1つの湾曲アームを差し込み式フィッティングでロックするために空欠部をそれぞれ用いる2つのピボットシステムを有する。
例(これに制限されない)としてのみ与えられる添付図面に示した本発明の少なくとも1つの実施形態についての下記の詳細な説明を読むことで、本発明に係る緩衝デバイスの目的、利点及び特徴をより明確に理解することができるであろう。
従来技術による緩衝デバイスの概略図である。 本発明に係る緩衝デバイスの第1の実施形態の概略図である。 本発明に係る緩衝デバイスの概略断面図である。 本発明に係る緩衝デバイスの支持体の概略図である。 本発明の例示的実施形態による緩衝デバイスのピボットシステムを下から見た概略図である。 本発明に係る緩衝デバイスの例示的実施形態の概略図である。 本発明に係る緩衝デバイスの例示的実施形態の概略図である。 本発明に係る緩衝デバイスの第2の実施形態の概略図である。 本発明に係る緩衝デバイスの第2の実施形態の概略図である。 本発明に係る緩衝デバイスの第3の実施形態の概略図である。
図2及び3は、本発明の第1の実施形態に係る緩衝デバイス100を示している。この緩衝デバイスを計時器の一部に用いることができる。
ショックアブソーバー又は耐衝撃性のデバイス100は、基礎カップ111を有する内部が空洞状の支持体110を有する。この基礎カップ111の上に、周部リム112がマウントされており、この周部リム112は、カップとは反対側にて、上側面113によって限界が定められている。カップとリムはともに、図3及び4に示すハウジング114の形を定める。
支持体110は、計時器用ムーブメントのフレームに、圧入されたり他の既知の手段によって取り付けられたりする独立部品であることができ、又はブリッジやプレートのようなムーブメントの別の部品の一部を形成することができる。
ピボットシステム120は、アーバーDに沿って延在し、このピボットシステム120は、カップ111及びリム112によって形が定められるハウジング114の内部に配置されている。このピボットシステム120は、ディスクの形態の環状基礎121を有する。この基礎121は、金属、又はケイ素、ルビー、サファイアのような単結晶タイプの材料、又はセラミックスのような多結晶タイプの材料で作ることができる。
図3に示すこの環状基礎121は、ピボット要素122としてはたらく単一部品の要素127である。すなわち、この環状基礎121には、非貫通穴又は貫通穴12が設けられており、その中にアーバーシャンクが係合する。この穴の直径は、この穴と係合するアーバーシャンクが、最小のクリアランスで自由に回転することができるように計算される。
ピボットシステム120は、さらに、弾性戻し手段123を有する。これらの弾性戻し手段123は、少なくとも1つの弾性湾曲アーム124によって形成され、その一端によって環状基礎121の周部に取り付けられている。これらの弾性戻し手段124は、アーバーに沿った方向と、アーバーに垂直な方向との両方の反力を有するように選択されている。このことは、軸方向の衝撃又は半径方向の衝撃があった場合にピボットシステム120が反作用することができることを意味する。
好ましいことに、本発明によると、湾曲アーム124の端は、環状基礎に取り付けられておらず、自由となっている。この特徴によって、従来技術のシステムと比較して、よりコンパクトなピボットシステム120を得ることが可能になる。なぜなら、表面積が小さいからである。
好ましくは、弾性戻し手段123は、3つの湾曲アーム124によって形成されており、そのそれぞれは、120°の角度オフセットしている基礎121への取り付け点を有する。このような弾性機能を、アーム124の数を変えたり形を変えたりすることで確実にすることができることは明らかである。
支持体110にピボットシステム120を固定するために、本発明は、好ましいことに、図4に示すように差し込み式フィッティングシステムを用いることを提案する。
これを達成するために、リム112には、その厚みの範囲内において少なくとも1つの空欠部116が設けられている。この空欠部116は、凹部117と非貫通溝118によって形成されている。この凹部117は、アーバーDと平行に設けられ、上側面113で開いており、非貫通溝118は、上側面113の反対側において、凹部の1つと交わる方向に設けられている。この溝118は、ピボットシステムの湾曲アーム124を差し込み式フィッティングでロックするために用いられる。
弾性戻し手段113が3つの湾曲アーム124を有する場合には、3つの空欠部116が設けられる。
ピボットシステム120は、湾曲アーム124の自由端を凹部117内に挿入することができるようにハウジング114にマウントされる。このようにして、ピボットシステムが基礎カップ111の近くになるように、ピボットシステムをハウジングに挿入することができる。ピボットシステムが当接位置に到達すると、湾曲アームを溝118と対向するようにしなければならない。結果的に、回転運動が行われて、溝118に湾曲アーム124の自由端が挿入され、支持体110内にピボットシステムが固定される。
支持ハウジング110にピボットシステム120を固定するこの方法は、小さい応力しか発生させないという利点を有する。実際に、湾曲アームの端が自由であるので、弾性湾曲アームどうしは独立している。なぜなら、互いに接続されておらず、単純に変形することができるためである。
溝118又は凹部117の幾何学的構成を変えてもよい。このように、溝118又は凹部117が、円筒状又は平行六面体又は楕円柱状であってもよいことは明らかである。
同様に、必要に応じて、凹部117又は溝118の寸法を適応させることができる。例えば、凹部117は、リム112の高さの全体又は一部にわたって延在することができる。凹部がリムの全高さにわたって延在する場合、支持体110におけるアセンブリーの後に、ピボットシステム120がハウジング114の底に接することになる。すなわち、カップ111に接することになる。しかし、凹部がリム112の全高さにわたって延在しない場合、ピボットシステムは、カップ111に接しなくなる。したがって、このことによって、凹部117がリム112の全高さにわたって延在する場合と比べて、ピボットシステムに大きな運動の自由を与えることができる。
好ましい変種の1つにおいて、ハウジング114内におけるピボットシステム120のロックが改善される。これを達成するために、図4及び5に示すように、湾曲アーム124はそれぞれ、その自由端で、環状基礎121の中央アーバーDに対する半径方向に延在するキャッチ141を有する。したがって、非貫通溝118はそれぞれ、その溝118よりも深さが大きい付加的な空洞140が設けられている。この付加的な空洞によって、そこにキャッチ141が係合することが可能になる。
結果的に、ピボットシステム120が適所にセットされると、キャッチ141が設けられたアーム124は、各凹部117にて係合する。これによって、回転時に、深さの差によって、アーム124が弾性変形する。この弾性変形は、環状基礎121の近くに動く湾曲アーム124によってはっきりと行われる。各アーム124の自由端に位置するキャッチ141が溝118の空洞140と対向するように位置していれば、アーム124にかかる応力が緩和して、アーム124が安静位置に戻る傾向が発生する。このように、各アームのキャッチは、空洞に挿入されて、ピボットシステムの回転を阻止する。
凹部及び空洞が同様な深さを有することを思い描くことができる。
第2の実施形態において、環状基礎121には、ピボット要素122が収容される中央オリフィス121a(図示せず)が設けられている。この構成によって、環状基礎121と弾性戻し手段123を第1の材料で作り、ピボット要素122を第2の材料で作ることが可能になる。このように、第1及び第2の材料を要求に応じて選択することができる。例えば、弾性特性がある材料がアーム124に好ましく、ある程度の摩擦及び耐摩耗性を有する硬い材料が、ピボット要素122のために好ましい。
図5及び6に示す第1の例示的実施形態では、ピボット要素122は、単一のジュエル127の形態である。これは、例えば、ルビーで作られているものである。この単一のジュエル127は、環状基礎121のオリフィス121a内に配置され、非貫通穴又は貫通穴が設けられており、この中でアーバーシャンクが係合する。この穴の直径は、この穴に係合するアーバーシャンクが最小のクリアランスで自由に回転することができるように計算される。この単一のジュエル127は、圧入、接着結合又は溶接又は他の可能性のある方法によって、環状基礎121のオリフィス121a内に固定される。この実施形態の利点として、以下の2つの部品のみを有するピボットシステム120を提供することができることが挙げられる。すなわち、ピボット要素としてはたらく単一のジュエル127、及びアーム124を有する環状基礎121である。
図7に示す第2の例示的実施形態において、ピボット要素は、セッティング128を有する。このセッティング128内において、アーバーシャンクによって横断されるジュエル穴形成部129と、受け石130とが固定される。セッティング128は、外側面と内側面及び内径D1を有する管状部品の形態である。この内側面には肩部があり、これによって、セッティング128が第2の内径D2を有する領域を有する。好ましくは、内径D2は内径D1よりも大きい。このことによって、ジュエル穴形成部129が内径D1に挿入され、受け石130が内径D2に挿入され肩部に当接することが可能になる。この場合において、ジュエル穴形成部129が受け石130よりも小さな直径を有することを想定することができる。しかし、また、逆の構成も可能である。
そのときに、セッティング128は、環状基礎121のオリフィス121a内に配置され、例えば、圧入、接着結合又は溶接によって固定される。この第2の例示的実施形態は、伝統的な緩衝デバイスにおいて用いられるセッティング128、ジュエル穴形成部129及び受け石130を使用することができるという利点を有する。第2に、この第2の例によって、潤滑剤の格納が容易になる。
この第2の例示的実施形態の変種の1つにおいて、セッティング128及び環状基礎121は、ジュエル穴形成部129及び受け石130が環状基礎において直接固定されるように、単一部品となるように作られる。
図8及び9に示す第2の実施形態は、軸方向の衝撃の吸収を改善することを思い描いているものである。これを達成するために、第2の実施形態に係る緩衝デバイスは、さらに、付加的なばね150を有する。この付加的なばね150は、平坦なリラ形のばねである。すなわち、この付加的なばね150は、ジョイントないしヒンジ及び2つのロックタブを有する開いたリングの形態である。これらのジョイントないしヒンジ及び2つのロックタブは、直径方向の反対側にある。このようにして、付加的なばねを固定するために、支持体のリムに固定領域が作られる。この取り付けは、ピボットシステム120に予応力が与えられるように行われる。軸方向の衝撃があると、アーバーシャンクを介してピボットシステム120に応力が与えられ、その際に、それに応じて湾曲アーム124が変形する。そのときに、応力が付加的なばね150に与えられ、これは弾性変形する。軸方向の衝撃に起因する応力が消えていくときに、付加的なばね150は、その初期位置に戻り、ピボットシステム120をその安静位置に戻そうとする。
しかし、付加的なばねは、閉じられた平坦な環状ばね151であり、これは、環状ばね151の中心軸の方へと延在する複数の細長片152を有する。そのときに、図9に示すように、この環状ばね151を、リムの上側面に接着又は溶接することができる。
図10に示す第3の実施形態において、緩衝デバイス100は、2つのピボットシステム120を有することができる。これらのピボットシステムは、差し込み式フィッティングシステムによってハウジング114において支持体110にマウントされることが好ましい。これを達成するために、いくつかの可能性を思い描くことができる。
第1の可能性は、同じ空欠部116を両方のピボットシステム120に用いることを伴う。これによって、この空欠部116は、凹部117と2つの非貫通溝118によって形成され、この凹部117は、アーバーDと平行に設けられ、上側面113で開いており、この2つの非貫通溝118は、上側面113の反対側において、凹部の1つと交わる方向に設けられている。これらの2つの溝118どうしは平行であり、それぞれの溝118は、一方のピボットシステムの一方の湾曲アーム124を差し込み式フィッティングでロックするために用いられる。このようにして、2つのピボットシステム120の間の空間の形が、2つの溝118の間の空間によって定められる。
第2の可能性は、2つの別個の空欠部116を、各ピボットシステム120に対して1つ有することを伴う。空欠部116はそれぞれ、凹部117と非貫通溝118によって形成され、この凹部117は、アーバーDと平行に設けられ、上側面113で開いており、非貫通溝118は、上側面113の反対側において、凹部の1つと交わる方向に設けられている。この溝118は、ピボットシステムの湾曲アーム124を差し込み式フィッティングでロックするために用いられる。2つの空欠部は、これらどうしが角度的にオフセットしており、かつ、異なる平面に位置するように構成する。このように、2つのピボットシステム120のアセンブリーの際には、2つのピボットシステム120の間に空間が発生することを理解できるであろう。
両方の可能性において、図3におけるように、ピボットシステムを完全に単一部品として作ることができ、又はセッティング又は単一のジュエルを基礎121の中央オリフィス121a内に挿入することかできる。この2つのピボットシステムを備えた構成は、ハウジングにおける最も底側のピボットシステムには、貫通穴が設けられていて、アーバーシャンクが第2のピボットシステムに対して挿入されその上にて支持されることができることをも意味する。
もちろん、2つの空欠部どうしの間のオフセット角は、任意の角度であることができる。
また、この第3の実施形態は、単に2つのピボットシステム120に制限されているのではなく、支持体110のハウジング114内には、多くのピボットシステム120が配置されていてもよいことを理解できるであろう。
本説明において記載した本発明の様々な実施形態に対して、本発明の範囲から逸脱せずに、当業者に明白な様々な変更及び/又は改良を行うことができることは明らかである。

Claims (12)

  1. 周部リム(112)が上に設けられた基礎カップ(111)を有する支持体(110)を有する計時器要素のアーバー用の緩衝デバイス(100)であって、
    この周部リム(112)は、前記基礎カップの反対側において、上側面(113)によって限界が定められ、
    前記基礎カップと前記周部リムはともに、ハウジング(114)を定め、
    当該緩衝デバイスは、さらに、アーバー(D)に垂直な方向に延在する少なくとも1つのピボットシステム(120)を有し、
    前記少なくとも1つのピボットシステムは、前記ハウジング内に配置されており、前記アーバーと連係することができるピボット要素(122)が設けられている基礎(121)によって形成されており、この基礎の周部に弾性戻し手段(123)を有し、この弾性戻し手段(123)は、少なくとも1つの湾曲アーム(124)によって形成されており、
    前記周部リム(112)は、その厚みの範囲内において、前記上側面で開いている少なくとも1つの空欠部(116)を有し、
    この空欠部(116)は、前記アーバー(D)と平行に設けられた凹部(117)と、及び前記上側面の反対側において前記凹部の1つと交わる方向に設けられた非貫通溝(118)とによって形成されており、
    前記非貫通溝(118)は、前記少なくとも1つのピボットシステムの湾曲アームを差し込み式フィッティングでロックするように用いられる
    ことを特徴とする緩衝デバイス。
  2. 前記少なくとも1つのアームは、自由端を有し、
    この自由端は、前記少なくとも1つの溝と係合する
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝デバイス。
  3. 前記溝には、空洞が設けられ、
    この空洞には、前記少なくとも1つの湾曲アームの前記自由端に位置するキャッチが挿入される
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝デバイス。
  4. 前記ピボット要素は、単一のジュエルを有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の緩衝デバイス。
  5. 前記ピボット要素は、セッティングを有し、
    このセッティングには、前記アーバーシャンクによって横断されるジュエル穴形成部と、及び受け石とが固定される
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の緩衝デバイス。
  6. 前記ピボット要素と前記基礎どうしで、単一部品となるように作られる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の緩衝デバイス。
  7. 前記弾性戻し手段は、120°角度的にオフセットされている3つの湾曲アームによって形成され、
    前記周部リムは、その厚みの範囲内に3つの空欠部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の緩衝デバイス。
  8. 当該緩衝デバイスは、さらに、軸方向の衝撃があると、前記アーバーをその初期位置に戻す付加的なばねを有する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の緩衝デバイス。
  9. 前記付加的なばねは、ヒンジ及び2つのロックタブを有する開いたリングの形態であるリラ形のばねである
    ことを特徴とする請求項8に記載の緩衝デバイス。
  10. 前記付加的なばねは、前記アーバーの方へ延在する肩部を有する閉じたリングの形態である平坦な環状ばねである
    ことを特徴とする請求項8に記載の緩衝デバイス。
  11. 当該緩衝デバイスは、各ピボットシステムの1つの湾曲アームを差し込み式フィッティングでロックするために同じ空欠部(116)を用いる2つのピボットシステム(120)を有する
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の緩衝デバイス。
  12. 当該緩衝デバイスは、2つのピボットシステム(120)を有し、これらはそれぞれ、前記ピボットシステムの1つの湾曲アームを差し込み式フィッティングでロックするために空欠部(116)を用いる
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の緩衝デバイス。
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