JP2016516861A - 改良された抗細菌活性を有する固形石鹸 - Google Patents

改良された抗細菌活性を有する固形石鹸 Download PDF

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Abstract

(a)固形石鹸の総重量に基づいて25から85重量%の脂肪酸石鹸と;(b)固形石鹸の総重量に基づいて0.1から100重量ppmの、選択された銀イオンの溶解度を有する少なくとも1種の銀(I)化合物と;を含む固形石鹸であって、該固形石鹸の1wt%水溶液は、25℃でのpHが9から11である固形石鹸。【選択図】なし

Description

本発明は、グラム陽性菌およびグラム陰性菌に対する抗細菌活性が改良された石鹸系クレンジング組成物、特に固形石鹸、ならびに、比較的接触時間の短い皮膚洗浄用途において、グラム陽性菌およびグラム陰性菌に対する抗細菌活性を改良する方法に関する。
石鹸組成物、例えば、固形石鹸および液体石鹸は、かかる製品のクレンジング/洗浄力作用によって、皮膚から有機体を除去することに大いに関連している抗細菌効果を有することが知られている。さらに、かかる組成物は、通常、多数のグラム陰性細菌に対して殺菌作用を有する。グラム陽性細菌、例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus)等に対する石鹸組成物の殺菌作用は、しかしながら、製品の用途に特有の接触時間、通常は1分未満、より一般的にはおよそ30秒以下の範囲内では、かなり大きく制限される。グラム陽性細菌に対する殺菌作用を実現することは、その1wt.%水溶液が25℃でpH9から11の範囲であることを指す、高pH固形石鹸の場合に、特に問題がある。
石鹸組成物の殺菌活性を改良する様々な手段が提案されている。例えば、特許文献1(Taylorら)は、固形石鹸を開示しており、これは、炭素数8−10のアルキル鎖長を有する石鹸少なくとも約50%、水系溶剤約10%から約30%、および、遊離酸、好ましくは遊離脂肪酸を、固形石鹸の10%水溶液のpHが約9程度になるように含む。この固形石鹸は、記載された試験において、グラム陽性細菌に対する対数減少が、黄色ブドウ球菌(S.aureus)に対して測定した場合、40℃で30秒接触後少なくとも3を示すとその中で特徴づけられている。Taylorらの表3に示されたデータは、黄色ブドウ球菌(S.aureus)に対する抗細菌活性におけるpHの関数として、遊離脂肪酸含量の効果を比較している。
合成アニオン性界面活性剤、すなわち「合成洗剤」に基づく組成物だけでなく、石鹸系組成物を含むクレンジング組成物において抗菌効果を実現する手段には、殺菌効果を有する1以上の物質の使用も含まれる。
特許文献2(Levisonら)は、その中で長期間にわたって抗菌性を与えることが可能であるとされる防腐剤処方を開示している。その中で開示された処方は、キレート金属イオン類(キレート銀イオン類を含む)と、このキレート金属イオン類を皮膚に結合させる能力を有する固定剤ポリマーを含んでいる。Levinsonらは、その表IVで、合成アニオン性界面活性剤系の液体石鹸用に、この処方を提供している。この処方は、いくつかある成分の中で特に、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、プロピレングリコール、コカミドプロピルベタイン、コカミドDEA、ethyolアルコール、マカダミアグリセリド類、アクリレートクロスポリマー、クエン酸二水素銀、およびEDTA四ナトリウムを含んでいる。
特許文献3は、抗菌性を有することを特徴とする化粧石鹸を開示しており、この石鹸は、ここで「石鹸系」と呼ばれるもの、機能性添加剤、およびAgおよび/またはCu2+イオンをインターカレートしたベントナイト粉末を含んでいる。
特許文献4(Carnaliら)は、その中で改良された抗細菌活性を有するとされる石鹸系洗浄液処方を開示しており、この組成物は、0.01から10wt.%の抗菌剤、例えば、銀粒子、亜鉛粒子、銅粒子、またはこれらの混合物を含んでいる。この石鹸系処方は、C12−18の脂肪酸の脂肪酸混合物(この脂肪酸混合物は、さらに中和度70%から90%を有していると特徴づけられている)10から50重量%、好ましくは、25から40重量%、より好ましくは、30から40重量%、共溶媒、例えば、グリセロール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、およびこれらの混合物等10から40重量%、および、水18重量%未満、好ましくは、16重量%未満を、共溶媒の水に対する割合が、0.4−10、好ましくは、0.8から7、より好ましくは、1.0から5の範囲になるように含むと述べられている。
特許文献5(Horowitzら)は、水溶性石鹸が約90重量%から約99重量%と、部分解重合アルギン酸の銀塩が約10重量%から約1重量%の混合物を含む、殺菌クリーナー、例えば石鹸および洗剤を開示している。列挙されたアルギン酸量は、銀含量が0.01から1重量%の組成物を与えると述べられている。
特許文献6(Arataら)は、クエン酸二水素銀および生理学的に許容される媒体を含む、パーソナルケア製品を開示している。この組成物は、銀イオンを50ppbから10,000ppmの濃度で含むと述べられており、かかる濃度は、最終組成物の単位容積(液体の場合)当たりの、または、最終組成物の単位重量(固体の場合)当たりの総銀イオン重量に基づいている。
グラム陽性およびグラム陰性細菌に対して、固形石鹸用途に特有の比較的短い接触時間で、改良された殺菌活性をもたらす固形石鹸、特に、高pH固形石鹸が依然として要求されている。
米国特許第6794344号明細書 米国特許出願公開第2012/003413号明細書 国際公開第01/1131422号パンフレット 米国特許出願公開第2010/0098776号明細書 米国特許第3050467号明細書 米国特許出願公開第2006/0115440号明細書
以下でより具体的に述べられる、選択された銀(I)化合物、より具体的には、選択された銀イオン溶解度値を有する銀(I)化合物をその中に組み込むことによって、高pH固形石鹸の、例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus)を含むグラム陽性およびグラム陰性細菌に対する直接的な殺菌作用、すなわち、細菌を殺す作用が、固形石鹸用途と関連する短い接触時間で改良可能であることが見出されている。さらに、かかる殺菌が、銀(I)化合物を用いて、この化合物自体では、水中での同等のpH(すなわち、9から11)においては、固形石鹸用途に特有の望ましい短期間の接触時間、すなわち、1分未満、より具体的には30秒以下、さらに具体的には10秒以下の接触時間の範囲内では、効果的な殺菌活性を得られない濃度において実現可能であることが見出されている。
理論にとらわれることを望まず、本発明者らは、固形石鹸の利用を再検討する中で、かかる低濃度の銀(I)化合物の役割は、石鹸分子が殺菌剤の役割を果たすことを可能にするために、微生物の環境を修正することであることを見出している。したがって、本発明は、一つには、グラム陽性菌に対する石鹸自体の抗細菌活性を改良することを目的とする。
銀の比較的高い費用を考えると、かかる銀化合物の低濃度は、この銀化合物自体が目的の接触時間で著しい殺菌効果を有するために必要とされる高濃度と比較して、著しい費用便益をもたらす。さらに、この銀化合物の低濃度は、感覚および工程利益の両方から望ましい。
一実施形態において、
(a)固形石鹸の総重量に基づいて25から85重量%の脂肪酸石鹸と、
(b)少なくとも1×10−4mol/Lの銀イオンの溶解度(25℃の水中)を有する、固形石鹸の総重量に基づいて0.1から100重量ppmの少なくとも1種の銀(I)化合物と
を含む固形石鹸であって、該固形石鹸の1wt.%水溶液は、25℃でpHが9から11、より具体的には、9.0または9.1から11.0、さらに具体的には9.5から10.8の範囲である固形石鹸が提供される。
別の実施形態では、脂肪酸石鹸系の高pH固形石鹸の、グラム陽性細菌に対する抗細菌効果を改良する方法であって、銀イオンの溶解度(25℃の水中)が少なくとも1×10−4mol/Lの、少なくとも1種の銀(I)化合物を前記固形石鹸に0.1から100重量ppm組み込むことを含むとともに、この固形石鹸が、好ましくは、後述するインビトロ時間−殺菌手順で、接触時間30秒で、少なくとも2、好ましくは少なくとも3、さらに好ましくは少なくとも3.5の黄色ブドウ球菌(S.aureus ATCC6538)に対するLog10減少、さらにより好ましくは、接触時間10秒で、少なくとも1、好ましくは少なくとも1.5、より好ましくは、少なくとも2の黄色ブドウ球菌(S.aureus ATCC6538)に対するLog10減少を与える方法が提供される。
別の実施形態では、人の皮膚を洗浄する方法、より具体的には人の皮膚のグラム陽性細菌を減少させる方法であって、
(i)(a)固形石鹸の総重量に基づいて25から85重量%の脂肪酸石鹸と、
(b)少なくとも1×10−4mol/Lの銀イオンの溶解度(25℃の水中)を有する、固形石鹸の総重量に基づいて0.1から100重量ppmの少なくとも1種の銀(I)化合物と
を含む高pH固体石鹸組成物を泡立てて、前記石鹸組成物を希釈物の総重量に基づいて1から25重量%の濃度で含む水性石鹸希釈物を形成すること、
(ii)前記水性石鹸希釈物を、1分未満、より具体的には最長で30秒、さらに具体的には最長で10秒間、皮膚に適用すること、さらに、
(iii)皮膚からこの水性石鹸希釈物を洗い流すこと
を含む方法が提供される。
別の実施形態では、本発明の固体石鹸組成物は、さらに精油の活性成分チモールおよびテルピネオールと組み合わせて用いられた場合に、優れた抗細菌効果が得られることが見出されている。特に、銀塩と、チモールおよびテルピネオールの両方との組合せは、グラム陽性およびグラム陰性細菌の両方に対して全般的な抗細菌効果を有する。
チモールとテルピネオールのそれぞれは、好ましくは、組成物全体の0.01から2wt.%の濃度で存在する。
好ましくは、チモールとテルピネオールは、本発明の銀含有組成物に、(a)チモールとテルピネオールの精油活性成分混合物を0.01から2%を含む抗菌組成物、および(b)ヒドロトロープ(好ましくは、安息香酸ナトリウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、およびこれらの混合物からなる群から選択される)として添加されてもよい。
好ましくは、前記銀含有組成物は、チモールとテルピネオールの合計で0.01から1%を含む。さらなる精油活性成分、例えば、オイゲノール、ゲラニオール、または混合物を用いてもよい。改良された抗細菌効果のために銀含有組成物に用いられる別の好ましい油混合物は、チモール、テルピネオール、およびオイゲノールである。
実施例と比較例におけるものを除いて、あるいは、別段の明確な指示がない限り、本明細書において、材料、材料物性、および、反応条件の量、部、百分率、比、および割合を示すすべての数は、「約」という単語で修飾されていると理解されたい。別段の指示がない限り、本明細書で言及する材料の部、百分率、比、および割合はすべて重量による。
「含む(comprising)」という用語は、後に述べられるいかなる要素も限定しないことを意味し、特定されていない、機能的に重要な、またはあまり重要でない要素を包含することを意味する。言い換えれば、記載された段階、要素、あるいは選択肢は、必ずしも包括的ではない。「具備する(including)」または「有する(having)」という単語が用いられた場合はいつでも、これらの用語は、上述した「含む(comprising)」と同等の意味である。本発明の組成物が、特定の成分または材料を「具備する(including)」または「含む(comprising)」と記載された場合、前記組成物が、列挙された成分または材料を「基本的に〜からなる(consist essentially of)」または、「〜からなる(consist of)」とできる下位の実施形態もまた考えられる。
任意の範囲の濃度または量を特定する際、任意の特定の上方の濃度または量と、任意の特定の下方の濃度または量を関連させることができることにも注意されたい。
ここで、「固形石鹸」という用語は、「固体石鹸組成物」または「固形組成物」という用語と同じ意味で用いられる。
本明細書および特許請求の範囲を通して、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus ATCC6538)に対する殺菌活性におけるlog10減少への言及のすべては、後述するインビトロ時間−殺菌手順に従っていることを理解されたい。
脂肪酸石鹸
「脂肪酸石鹸」、またはより単純に「石鹸」という用語は、ここでは一般的な意味で用いられており、すなわち、好ましくは炭素数6から22、および、より好ましくは炭素数8から18の脂肪族アルカン−またはアルケンモノカルボン酸である脂肪酸の塩のことである。脂肪酸石鹸への言及は、中和された脂肪酸を指す。好ましくは、前記石鹸が得られる前記脂肪酸は、前記脂肪酸石鹸を形成する際に、実質的に完全に中和され、すなわち、その脂肪酸基の少なくとも95%、より具体的には、少なくとも98%が中和されている。1以上の実施形態において、前記脂肪酸石鹸が、過剰の遊離アルカリ濃度が0.01から0.05wt%になるまで中和されることが好ましい。
脂肪酸石鹸は、前記固形組成物の25から85重量%、好ましくは、40から80重量%、さらに好ましくは50から75重量%を構成するべきである。
典型的な脂肪酸石鹸は、脂肪酸のアルカリ金属塩、またはアルカノールアンモニウム塩であるが、その他の脂肪酸金属塩、例えばマグネシウム塩もまた、使用されうる。かかる酸のナトリウム、カリウム、マグネシウム、モノ−、ジ−、およびトリ−エタノールアンモニウム塩は、ここでの使用に適するより一般的な石鹸である。通常、ナトリウム石鹸が本発明の組成物に用いられるが、石鹸の約25%までは、カリウムまたはマグネシウム石鹸でよい。
上述したように、前記石鹸塩が得られる前記脂肪酸は、不飽和を含んでいてもよい。不飽和の程度は、商業的に受け入れられる標準に従うべきである。過度の不飽和は、着色と臭気の問題を最小限にするために通常は回避される。通常、前記石鹸塩が形成される脂肪酸の40wt.%以下が不飽和である。1以上の実施形態では、前記石鹸塩が形成される脂肪酸の10から40wt.%、より具体的には、20から40wt.%が不飽和である。他の実施形態では、石鹸塩が形成される前記脂肪酸は、実質的に不飽和を有さず、すなわち、かかる脂肪酸の10wt%未満が不飽和である。
石鹸は、古典的な釜炊き鹸化法または現代的な連続鹸化法で、当業者に周知の手順を用いて、牛脂やヤシ油等の天然油脂またはそれらと同等の物をアルカリ金属水酸化物で鹸化して作製されうる。別の方法として、前記石鹸は、ラウリン酸(C12)、ミリスチン酸(C14)、パルミチン酸(C16)、またはステアリン酸(C18)等の脂肪酸をアルカリ金属水酸化物または炭酸塩で中和することによって作製されうる。石鹸に使用されるヤシ油は、その全部または一部を他の「高ラウリン酸」油、すなわち、総脂肪酸の少なくとも50%が、ラウリン酸またはミリスチン酸とそれらの混合物である油または脂と置換されてもよい。これらの油は、一般に、ヤシ油類の熱帯性堅果油で例示される。例えば、パーム核油、ババス油、オウリクリ油、ホンダネヤシ油、コフネヤシ油、ムルムル油、ジャボティ核油、カカン核油、ディカ実油、およびウクフバ脂が挙げられる。少なくとも一つの実施形態において、前記石鹸は、ヤシ油および/または牛脂とヤシ油の混合物から得られ、それらのナトリウム塩が特に注目される。
1以上の実施形態では、C16およびC18脂肪酸の組合せが、前記石鹸塩が形成される脂肪酸の50から95wt%、より具体的には、55から90wt.%を占め、かつ、好ましくは、C12、16、およびC18脂肪酸の組合せが、前記石鹸塩が形成される脂肪酸の85から99wt.%、より具体的には、90から99wt.%を占めることが好ましい。好ましくは、CおよびC10脂肪酸の合計量は、前記石鹸塩が形成される脂肪酸の5wt%未満、好ましくは3wt.%未満である。
銀化合物
目的の固形石鹸の成分(b)として使用される銀化合物は、銀イオンの溶解度が少なくとも1×10−4mol/L(25℃の水中)の、1種以上の水溶性銀(I)化合物である。銀イオンの溶解度とは、後述の通り、多くの化合物に報告されている周知のパラメータである、25℃の水中での溶解度積(Ksp)から誘導される値である。より具体的には、mol/Lで与えられる値である銀イオンの溶解度[Ag]は、下記式を用いて計算されうる。
[Ag+]=(Ksp・x)(1/(x+1)))
式中、Kspは、目的の化合物の25℃の水中での溶解度積であり、xは、化合物1モル当たりの銀イオンのモル数を表す。銀イオンの溶解度が少なくとも1×10−4mol/Lの銀(I)化合物が、ここでの使用に適していることが見出されている。様々な銀化合物についての銀イオンの溶解度値を表1に示す。
Figure 2016516861
ここで使用するのに適した銀(I)化合物は、酸化銀、硝酸銀、酢酸銀、硫酸銀、安息香酸銀、サリチル酸銀、炭酸銀、クエン酸銀、およびリン酸銀であり、1以上の実施形態において、酸化銀、硫酸銀、およびクエン酸銀が特に注目される。少なくとも一つの好ましい実施形態において、この銀(I)化合物は、酸化銀を含む。
少なくとも一つの実施形態において、前記銀化合物は、クエン酸二水素銀ではない。別の実施形態において、前記銀化合物は、アルギン酸塩または実質的に解重合されたアルギン酸塩ではない。一つの好ましい実施形態では、前記銀化合物は、ナノ粒子の形ではなく、ナノ粒子に付着しておらず、インターカレートされた、例えばベントナイト等のシリケートの一部でもない。
望ましくは、前記銀(I)化合物(b)は、目的の固形石鹸に、固形石鹸の総重量に基づいて0.1−100重量ppm、より具体的には1−50重量ppm、さらにより具体的には5−20重量ppmの濃度で存在する。1以上の実施形態において、かかる銀(I)化合物を5−15重量ppm含む固形石鹸が特に注目される。
好ましい実施形態では、本発明の銀含有組成物は、精油の抗菌活性成分チモールおよびテルピネオールと組み合わせて用いられる。好ましくは、それぞれは、銀含有組成物全体に、該組成物の0.01から2%の濃度で存在する。
チモールは、好ましくは、組成物の0.02から0.5重量%、より好ましくは0.3重量%まで、さらに好ましくは、0.2重量%までで存在する。チモールは、精製された形で前記抗菌組成物に添加されうる。あるいは、チモールが本発明の組成物に前記所望の濃度で存在することを保証しつつ、チモールを含むタイム油またはタイム抽出物を前記抗菌組成物に添加してもよい。タイム油またはタイム抽出物は、タイム植物から得られる。タイム植物とは、タイム(Thymus)属に属する植物のことを言い、以下の種を含むが、これらに限定されない:チムス・ブルガリス(Thymus vulgaris)、チムス・ジギス(Thymus zygis)、チムス・サツレオイデス(Thymus satureoides)、チムス・マストキナ(Thymus mastichina)、チムス・ブルーソネッティ(Thymus broussonetti)、チムス・マロカヌス(Thymus maroccanus)、チムス・パリダス(Thymus pallidus)、チムス・アルゲリエンシス(Thymus algeriensis)、チムス・セルピルム(Thymus serpyllum)、チムス・プレゴイデ(Thymus pulegoide)およびチムス・シトリオドラス(Thymus citriodorus)。
チモールとその異性体カルバクロールの構造を以下に示す。
Figure 2016516861
テルピネオールは、好ましくは、組成物の0.05から1重量%、より好ましくは0.5重量%までで存在する。テルピネオールは、好ましくは、α−テルピネオール、β−テルピネオール、γ−テルピネオール、またはこれらの混合物から選択される。テルピネオールがα−テルピネオールであることが、特に好ましい。テルピネオールは、精製された形で前記抗菌組成物に添加されうる。あるいは、テルピネオールを含むパイン油を前記抗菌組成物に添加してもよい。テルピネオール化合物の構造を以下に示す。
Figure 2016516861
任意成分
前記目的の固形石鹸は、典型的には1以上の皮膚有益剤を含む。「皮膚有益剤」という用語は、皮膚(角質層)を、その含水量を増加させるか、脂質やその他の皮膚の栄養を添加または交換することのどちらか一方またはその両方によって、軟化させるか、または、その弾力性、外観、および若々しさを改良し、かつ、その含水量の減少を遅延させることで皮膚を柔軟に保つ物質として定義される。適切な皮膚有益剤としては、皮膚軟化剤が含まれ、例えば、疎水性皮膚軟化剤、親水性皮膚軟化剤、あるいはこれらの混合物が含まれる。
有用な皮膚有益剤は、以下のものを含む。(a)シリコーンオイルとその変性体類、例えば直鎖および環状ポリジメチルシロキサン類;アミノ、アルキル、アルキルアリール、およびアリールシリコーンオイル類等;(b)天然油脂類を含む油脂類、例えば、ホホバ油、大豆油、ヒマワリ油、米ぬか油、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、杏仁油、ヒマシ油、ヤシ油、およびミンク油;カカオ脂、牛脂および豚脂;上記油を水素化して得られた硬化油;および合成モノ、ジ、およびトリグリセリド、例えば、ミリスチン酸グリセリドおよび2−エチルヘキサン酸グリセリド等;(c)ワックス類、例えば、カルナバ、鯨ろう、蜜ろう、ラノリン、およびそれらの誘導体等;(d)疎水性および親水性の植物抽出物;(e)炭化水素類、例えば、流動パラフィン、ペトロラタム、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクアレン、プリスタン、および鉱油等;(f)高級脂肪酸類、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸、アラキドン酸、およびポリ不飽和脂肪酸(PUFA)等;(g)高級アルコール類、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、コレステロール、および2−ヘキシデカノール等;(h)エステル類、例えば、オクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール、グリセロールモノステアレート、グリセロールモノラウレート、グリセロールジステアレート、グリセロールトリステアレート、乳酸アルキル、クエン酸アルキル、および酒石酸アルキル等;(i)精油およびその抽出物類、例えば、ハッカ、ジャスミン、樟脳、ヌマヒノキ、苦橙皮、リュウ、テレピン、桂皮、ベルガモット、温州ミカン、ショウブ、パイン、ラベンダー、ベイ、クローブ、ヒバ、ユーカリ、レモン、スターフラワー、タイム、ペパーミント、バラ、セージ、ゴマ、ジンジャー、メボウキ、杜松、レモングラス、ローズマリー、紫檀、アボカド、グレープ、グレープシード、ミルラ、キュウリ、クレソン、キンセンカ、エルダーフラワー、ゼラニウム、リンデンブロッサム、アマランス、海草、イチョウ、朝鮮人参、ニンジン、ガラナ、ティーツリー、ホホバ、ヒレハリソウ、オートミール、ココア、橙花、バニラ、緑茶、ペニーロイヤル、アロエ、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネル、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、マツヨイグサ、樟脳、チモール、スピラントール、ぺネン、リモネン、およびテルペノイド油等;(j)多価アルコール類、例えば、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール等;およびポリエチレングリコール類等のポリオール類、例としては:Polyox WSR−205 PEG 14M、Polyox WSR−N−60K PEG 45M、またはPolyox WSR−N−750、およびPEG 7Mであり;(k)脂質類、例えば、コレステロール、セラミド類、ショ糖エステル類、および欧州特許第556957号明細書に記載の疑似セラミド類等;(l)ビタミン類、ミネラル類、および、皮膚の栄養素、例えば、乳液、ビタミンA、E、およびK等;ビタミンCアルキルエステルを含むビタミンアルキルエステル類;マグネシウム、カルシウム、銅、亜鉛、およびその他の金属成分等;(m)日焼け止め類、例えば、メトキシ桂皮酸オクチル(Parsol MCX)およびブチルメトキシベンゾイルメタン(Parsol 1789)等;(n)リン脂質類;および(o)老化防止化合物、例えば、α−ヒドロキシ酸類およびβ−ヒドロキシ酸類。皮膚有益剤は、通常、前記液体石鹸処方の最大で30wt.%までを構成するとともに、0から25wt.%、より具体的には0から20wt%の濃度が、一般的に「皮膚軟化剤」として知られるそれら皮膚有益剤が目的の処方の多くに使われる典型的な濃度である。好ましい皮膚有益剤としては、脂肪酸類、炭化水素類、多価アルコール類、ポリオール類、およびそれらの混合物が挙げられるとともに、少なくとも一つのC12からC18脂肪酸、ペトロラタム、グリセロール、ソルビトール、および/またはプロピレングリコールを含む皮膚軟化剤が、1以上の実施形態で特に注目される。
皮膚有益剤は、典型的には、前記固形石鹸の最大で45重量%までを構成するとともに、1から15重量%、より具体的には1から8重量%の濃度が、一般的に「皮膚軟化剤」として知られるそれら皮膚有益剤が目的の固形石鹸に使われる典型的な濃度である。好ましい皮膚有益剤としては、脂肪酸類、炭化水素類、多価アルコール類、ポリオール類、およびそれらの混合物と、少なくとも一つのC12からC18脂肪酸、ペトロラタム、グリセロール、ソルビトール、および/またはプロピレングリコールを含む皮膚軟化剤が挙げられる。脂肪酸皮膚軟化剤は、存在する場合、目的の固形石鹸の前記脂肪酸石鹸成分とは区別される。存在する場合、遊離脂肪酸の総量は、典型的には目的の固形石鹸の5重量%を超えない。
目的の固形石鹸に存在してもよい付加的な任意成分は、例えば、香料類;金属イオン封鎖剤およびキレート剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム(EDTA)、エタンヒドロキシジホスホネート(EHDP)、およびエチドロン酸、別名1−ヒドロキシエチリデンジホスホン酸(HEDP)等;着色剤;乳白剤および真珠光沢剤、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、TiO、エチレングリコールモノステアレート(EGMS)、エチレングリコールジステアレート(EGDS)、または、Lytron 621(スチレン/アクリレートコポリマー)等;pH調整剤;老化防止剤、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)等;保存料;安定剤;抗菌剤/保存料、例えば、数例を挙げれば、2−ヒドロキシ−4,2’,4’−トリクロロジフェニルエーテル(Triclosan)、ジメチロールジメチルヒダントイン(Glydant XL1000)、パラベン類、ソルビン酸、チモール、およびテルピネオール等(例えば、本明細書に引用して援用する米国特許出願公開第2011/0223114号明細書に記載の通り、チモールとテルピネオールの組合せは、1以上の実施形態で特に注目される);気泡促進剤、例えば、ココアシルモノ−またはジエタノールアミド等;電離塩、例えば、塩化ナトリウムおよび硫酸ナトリウム等、および、従来固形石鹸に用いられているようなその他の成分である。かかる付加的な任意成分の総量は、典型的には、固形石鹸の総重量に基づいて、0から15重量%、より具体的には、0.01から10重量%である。
固形石鹸の製造
本出願に記載の固形石鹸は、文献に記載の、当業者に知られた固形石鹸製造用の製造技術を用いて製造されうる。有効な製造方法の型の例は、書籍Soap Technology for the 1990’s(Luis Spitz編著、American Oil Chemist Society Champaign,Illinois.1990)に示されている。これらは概して、溶融成形、押出し/スタンピング、および、押出し、テンパリング、および切断を具備する。好ましい工程は、良質な固形石鹸の経済的なその生産能力のため、押出しとスタンピングである。
前記固形石鹸は、例えば、インサイチュで前記石鹸から開始して、または石鹸を成形することによって製造されうる。出発成分として、前記石鹸の前駆体である脂肪酸または酸類を使用する場合、かかる酸または酸類は、それらを溶融するのに十分な温度、典型的には少なくとも80℃、より具体的には80℃から100℃未満まで加熱されてよく、適切な中和剤または塩基、例えば、通常苛性溶液として添加される水酸化ナトリウムで中和されてよい。前記中和剤は、好ましくは、前記溶融物に、前記石鹸形成性脂肪酸を完全に中和するのに十分な量添加され、少なくとも一つの実施形態においては、好ましくは、かかる脂肪酸を実質的に完全に中和するのに必要な量より多い量、例えば、完全中和に必要な量より0.01−0.05wt%多い量添加される。
中和に続いて、過剰の水を蒸発させてもよく、銀(I)化合物を含む追加の組成物成分を添加してもよい。望ましくは、水含量は、その総重量に基づいて、得られる固形石鹸が水を25重量%以下、好ましくは、20重量%以下、より好ましくは、18重量%以下含むような濃度に減らされるとともに、水含量8から15重量%が、多くの固形石鹸の典型である。目的の固形石鹸に要求される高pHを与えるため、工程の途上で、中和の一部としておよび/またはそれに続いて、pHは必要に応じて調整されてもよい。
得られた混合物は、この混合物を溶融状態で型に流し込むことによって、または、当技術分野で周知であり一般的に使用される、アマルガメーション、ミリング、プロッディング(plodding)、および/またはスタンピング手順によって固形石鹸に成形される。典型的な工程では、前記混合物は、多軸スクリュー装置から押出され、そこから出る高粘度の、典型的には粘度が80,000から120,000cPsの液体は、回転チルロール上に落とされる。前記粘性材料がチルロールに落ちる際、石鹸の薄片が形成される。これら薄片はその後、さらなる工程用の製麺プレートに搬送される。その名の通り、このプレートから出てくる前記材料は、麺の形をしている。この麺は引き伸ばされ、プロッドされ(plodded)、固形石鹸の特徴的形態が与えられる。
前記固形石鹸は、溶融注型工程およびその変化形によっても作製されうる。かかる工程では、鹸化は、通常エタノール−水混合物中で行われる(すなわち、鹸化された脂肪酸は沸騰エタノールに溶解される)。鹸化に続いて、その他の成分が添加されてもよく、この混合物は、好ましくは濾過され、型に注入され、冷却される。この注型組成物は、その後熟成段階を経て、アルコールと水は時間とともに蒸発によって減少する。熟成は、前記注型組成物、またはそれから切断した小ビレット、棒状、またはその他の形でよい。本明細書に引用して援用する米国特許第4988453号明細書および同第6730643号明細書に記載のかかる工程の変化形においては、鹸化は多価アルコールと水の存在下で行われ、この鹸化混合物における揮発性油の使用は減少または排除されている。溶融注型は、半透明または透明の固形石鹸の生産を可能にし、一方、不透明な固形石鹸は典型的にはミリングまたはその他の機械的技術によって生産される。
1以上の実施形態において、目的の固形石鹸は、貫入値が0.1mmから4mmであり、好ましくは1mmから3mmである。貫入値は、加重可動円錐体(150g±0.1g)付き貫入試験機であって、円錐体がさらに円錐角32.2°、高さ16mm、および底幅9.3mmを有することを特徴とする、Adair Dutt and Companyより入手可能な機器を用いて測定される。測定試料は、25℃で平衡化し、円錐体の下に、円錐体の先端がちょうど試料表面に接触するように置き、その後、円錐体を放して自由落下させ、5秒間で試料に貫入した円錐体の距離を、0.1mmの単位まで測定する。この試験は、試料の各測定位置間の距離を少なくとも5mmあけて3回繰り返す。この3回の繰り返し試験の平均値が貫入値である。値が高いほど、より柔らかい固形石鹸を意味する。
本発明の石鹸組成物は、特に黄色ブドウ球菌(S.aureus)を含むグラム陽性細菌に対する殺菌活性が関心対象である。この石鹸組成物が関心対象とするその他のグラム陽性細菌は、表皮ブドウ球菌(S.epidermidis)、および/またはコリネバクテリア(Corynebacteria)、特に、腋窩分泌物の悪臭化合物への加水分解の原因となるコリネバクテリア(Corynebacteria)株である。望ましくは、この固形石鹸は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus ATCC6538)に対する殺菌活性におけるlog10減少が、接触時間30秒で少なくとも2、好ましくは少なくとも3、さらに好ましくは少なくとも3.5であり、さらにより好ましくは、接触時間10秒で、黄色ブドウ球菌(S.aureus) ATCC6538に対するLog10減少が少なくとも1、好ましくは少なくとも1.5、さらに好ましくは少なくとも2である。
使用時、前記固形石鹸は、典型的には1から25wt%の水溶液を形成するために水で希釈され、得られた石鹸溶液は、1分未満、典型的には30秒以下の接触時間(中から比較的長時間の接触時間に関しては、接触時間10から30秒が目的のものであり、短から中時間の接触時間に関しては、接触時間10秒以下が目的のものである)皮膚に適用され、その後、典型的には水ですすぐことによって、皮膚から除去される。好ましくは、前記固形石鹸は、本明細書に引用して援用するインド規格13498:1997付録Cの手順に従う泡容積が少なくとも200mlである。
[実施例]
以下に限定されない実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例によってなんら限定されるものではない。以下の手順を、殺菌活性を評価するために用いた。
インビトロ時間−殺菌手順
石鹸溶液の調製
評価用の前記固体固形石鹸は、10wt%溶液を得るために水と混合して50℃で溶解する。溶解後、得られた固形石鹸溶液は、殺細菌性分析手順を行う前に、46℃で平衡化する。
細菌
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus ATCC6538)は、本研究でグラム陽性細菌を象徴するために用いた。この細菌は、−80℃で保存した。新鮮分離株は、各実験の前に、トリプチックソイ寒天プレート上で、24時間37℃で2回培養した。
インビトロ時間−殺菌分析
時間−殺菌分析は、本明細書に引用して援用する欧州規格EN1040:2005、タイトル「Chemical Disinfectants and Antiseptics−Quantitative Suspension Test for the Evaluation of Basic Bactericidal Activity of Chemical Disinfectants and Antiseptics−Test Method and Requirements(Phase 1)」に従って行う。この手順に従って、1ml当たりのコロニー形成単位(cfu/ml)が1.5×10から5×10の増殖期の細菌培養物を、46℃の固形石鹸の10wt.%溶液(上述の通りに調製したもの)で処理する。
試験試料の形成において、前記固形石鹸の10wt.%溶液8重量部を、前記培養物1重量部および水1重量部と混合する。すなわち、この試験試料における前記固形石鹸組成物の濃度は8wt.%である。10、30、および60秒の曝露後、石鹸溶液の抗細菌活性を止めるため、試料を中和する。得られた溶液は、連続的に希釈し、固体培地に塗布し、24時間培養し、生き残った細胞を数える。殺細菌活性は、0秒での細菌濃度に対するcfu/mlでの対数減少として定義される。いかなる石鹸または銀溶液にも曝露されていない培養物を非処理の対照とする。
log10減少は式:
Log10減少=log10(対照の数)−log10(生き残った試験試料)
を用いて計算する。
[実施例1〜13]および[比較例A〜E]
固形石鹸は、以下の表2に示す処方に従って調製した。
Figure 2016516861
こうして製造された固形石鹸の殺菌活性は、上述した手順に従って評価した。前記石鹸溶液のpH(すなわちpH10.7)に相当するpHに処方された銀化合物の水溶液も同様に評価した。殺菌活性の結果を表3から5に示す。実施例1から3に示した銀濃度は、固形石鹸中の銀化合物の重量%に基づいている。比較例AおよびBに示した銀濃度は、試料溶液8重量部を培養物1重量部および水1重量部と混合する前の試料溶液中の銀の濃度として示している。
Figure 2016516861
表3のデータに示されるように、10、30、および60秒の接触時間では、比較例Aは、著しい殺菌効果をもたらすことができなかった。同様に、比較例Cは、10および30秒の接触時間では著しい殺菌効果をもたらすことができなかった。対照的に、実施例1から3は、10、30、および60秒の接触時間で、石鹸と銀化合物(AgSOまたはAgO)の組合せが、殺菌活性に関して相乗効果をもたらすことを示している。
表4に示した次の一連の実施例は、銀化合物が一定濃度(固形石鹸溶液の0.001wt.%)で後添加された固形石鹸溶液の殺菌効果を比較している。試験試料は、所定の固形石鹸溶液8重量部を、培養物1重量部および水1重量部と混合して調製した。示した固形石鹸含量は、最終試験試料の固形石鹸含量に基づいている。比較例D中の銀化合物の濃度は、溶液8重量部を培養物1重量部および水1重量部と混合する前の前記溶液中の銀の量である。試験試料の殺菌活性は、上述の通り評価する。
Figure 2016516861
表4のデータに示されるように、試験された各固形石鹸濃度について、相乗効果が観察された。
表5は、異なる後添加した銀化合物を含む固形石鹸溶液の殺菌活性を比較している。銀化合物は、固形石鹸IIの10wt.%水溶液に、表示の濃度で後添加した。試験試料(銀化合物含有固形石鹸溶液8重量部を、培養物1重量部および水1重量部と混合して調製したもの)は、上述の通り評価した。
Figure 2016516861
石鹸と塩化銀(25℃の水中での銀イオンの溶解度が1.3×10−5mol/L(1×10−4mol/Lより小さい値)の銀化合物)を含んだ比較例Eは、10秒の接触時間では著しい殺菌活性を欠いていた。30および60秒の接触時間では、比較例Eは、銀イオンの溶解度がより高い銀化合物を含んだ実施例10から13の石鹸/銀組成物より、著しく低い殺菌活性を有していた。

Claims (20)

  1. (a)前記固形石鹸の総重量に基づいて25から85重量%の脂肪酸石鹸と;
    (b)少なくとも1×10−4mol/Lの銀イオンの溶解度(25℃の水中)を有する、前記固形石鹸の総重量に基づいて0.1から100重量ppmの少なくとも1種の銀(I)化合物と
    を含む固形石鹸であって、
    前記固形石鹸の1wt%水溶液は、25℃でpHが9から11の範囲である固形石鹸。
  2. 成分(b)が、酸化銀、硝酸銀、酢酸銀、硫酸銀、安息香酸銀、サリチル酸銀、炭酸銀、クエン酸銀、およびリン酸銀からなる一群から選択された1種以上の銀化合物である、請求項1に記載の固形石鹸。
  3. 前記銀(I)化合物が、酸化銀を含む、請求項1または2に記載の固形石鹸。
  4. 前記脂肪酸石鹸が、8から18の炭素原子を有する脂肪族アルカン−および/またはアルケンモノカルボン酸のアルカリ金属塩を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の固形石鹸。
  5. 成分(b)が、酸化銀、硫酸銀、およびクエン酸銀からなる一群から選択された1種以上の銀化合物である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の固形石鹸。
  6. 接触時間30秒で、黄色ブドウ球菌(S.aureus ATCC6538)に対する少なくとも2のLog10減少を与える殺菌活性を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の固形石鹸。
  7. 接触時間30秒で、黄色ブドウ球菌(S.aureus ATCC6538)に対する少なくとも3のLog10減少を与える殺菌活性を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の固形石鹸。
  8. 接触時間10秒で、黄色ブドウ球菌(S.aureus ATCC6538)に対する少なくとも1のLog10減少を与える殺菌活性を有する、請求項6または7に記載の固形石鹸。
  9. 接触時間10秒で、黄色ブドウ球菌(S.aureus ATCC6538)に対する少なくとも1.5のLog10減少を与える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の固形石鹸。
  10. 成分(b)が、前記固形石鹸の総重量に基づいて、1から50重量ppmの量存在する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の固形石鹸。
  11. 成分(b)が、前記固形石鹸の総重量に基づいて、5から20重量ppmの量存在する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の固形石鹸。
  12. 前記脂肪酸石鹸(a)が、過剰の遊離アルカリ濃度が0.01から0.05wt%になるまで中和されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の固形石鹸。
  13. (i)(a)固形石鹸の総重量に基づいて25から85重量%の脂肪酸石鹸と、
    (b)少なくとも1×10−4mol/Lの銀イオンの溶解度(25℃の水中)を有する、固形石鹸の総重量に基づいて0.1から100重量ppmの少なくとも1種の銀(I)化合物と
    を含む高pH固体石鹸組成物を泡立てて、前記石鹸組成物を希釈物の総重量に基づいて1から25重量%の濃度で含む水性石鹸希釈物を形成すること、
    (ii)前記水性石鹸希釈物を、接触時間1分未満で前記皮膚に適用すること、
    (iii)前記皮膚から前記水性石鹸希釈物を洗い流すこと
    を含む、人の皮膚のグラム陽性細菌を減少させる方法。
  14. 前記固形石鹸が、接触時間30秒で、黄色ブドウ球菌(S.aureus ATCC6538)に対する少なくとも2のLog10減少を与える殺菌活性を有する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記固形石鹸が、接触時間30秒で、黄色ブドウ球菌(S.aureus ATCC6538)に対する少なくとも3のLog10減少を与える殺菌活性を有する、請求項13または14に記載の方法。
  16. 前記固形石鹸が、接触時間10秒で、黄色ブドウ球菌(S.aureus ATCC6538)に対する少なくとも1.5のLog10減少を与える殺菌活性を有する、請求項13〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記水性石鹸希釈物が、前記皮膚に、最長30秒の時間適用される、請求項13〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記固形石鹸が、1から50重量ppmの前記銀(I)化合物を含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記固形石鹸の1wt.%水溶液は、pHが9.5から10.8である請求項13〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記固形石鹸が、接触時間10秒で、S.aureis AT66 6538に対する少なくとも2のLog10減少を与える殺菌活性を有する、請求項13〜19のいずれか一項に記載の方法。
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