JP2016511722A - 調整可能な車両用スタビライザのためのギヤ装置及び車両用スタビライザ - Google Patents

調整可能な車両用スタビライザのためのギヤ装置及び車両用スタビライザ Download PDF

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Abstract

【課題】調整可能な車両用スタビライザのためのギヤ装置の製造の手間あるいは製造コストを低減可能とすること。【解決手段】互いに相対的に回転可能な2つのスタビライザ部分を有する調整可能な車両用スタビライザのためのギヤ装置8であって、少なくとも1つのサンギヤP11と、1つのリングギヤP12と、1つのプラネタリキャリアP13と、該プラネタリキャリアP13の回転軸D上に回転可能に配置された複数のプラネタリギヤP14とを有する第1のプラネタリギヤ段P1を備えており、プラネタリギヤP14がサンギヤP11及びリングギヤP12に噛合する前記ギヤ装置において、プラネタリキャリアP13の回転軸Dごとに互いに分離された少なくとも2つのプラネタリギヤP14が設けられており、これらプラネタリギヤが、それぞれサンギヤP11及びリングギヤP12に噛合する。

Description

本発明は、互いに相対的に回転可能な2つのスタビライザ部分を有する調整可能な車両用スタビライザのためのギヤ装置と、このようなギヤ装置を有する車両用スタビライザとに関するものである。
走行快適性の向上のために、車両におけるシャシースタビライザ、すなわち車両用スタビライザを調整可能に構成できることが知られている。このために、1つのアクチュエータと、このアクチュエータを用いて互いに相対的に回転可能な2つのスタビライザ部分(トーションバー半部)とを有する車両用スタビライザが用いられる。ここで、スタビライザ部分の回転により、目的に合わせて車両構造部のローリング運動を生じさせるか、あるいは外部の影響により生じる車両構造部のローリング運動に目的に合わせて対抗することが可能である。しばしば、アクチュエータとして油圧式の揺動モータが使用され、このモータにより、必要なトルクを容易にスタビライザ調整すなわち両スタビライザ部分の回転のために生じさせることができるものの、ポンプ及びバルブを有する比較的複雑なエネルギー供給部が必要となってしまう。したがって、電気モータが駆動部としての役割を果たす車両用スタビライザが開発された。電気モータの構造寸法を削減することができるように、このような車両用スタビライザは、電気モータのトルクの伝達のための機械的なギヤ装置を有している。
このようなギヤ装置あるいは車両用スタビライザは、特許文献1及び特許文献2に開示されている。これら公知のギヤ装置は、多段式のプラネタリギヤ装置として構成されており、すなわち、複数のプラネタリギヤ段が駆動技術的に連続して接続されている。したがって、変速比及びそれぞれ伝達されるトルクは、各プラネタリギヤ段に伴い上昇する。上昇するトルクをプラネタリギヤ段の各歯車におけるロスなく確実に伝達することができるよう、被駆動方向においてプラネタリギヤ段からプラネタリギヤ段へ向けてプラネタリギヤの歯幅が増大する。
これにより、このようなギヤ装置に用いられる必要があるプラネタリギヤについての様々なタイプが増大する。例えば、3つのプラネタリギヤ段で構成された特許文献2(図2参照)のギヤ装置においては、各プラネタリギヤ段に対して、歯幅によって互いに区別されるプラネタリギヤの固有のタイプが必要である。したがって、同一部分についての数量がわずかであるため、このようなギヤ装置は、比較的大きな製造の手間と、これに伴い増大する製造コストとを有している。さらに、大きな歯幅を有するプラネタリギヤあるいは歯車においては、歯幅にわたる不均一な負荷分布により、歯車の中央部よりも大きな負荷が歯面縁部にかかってしまう。これを回避するために、歯車は球形に形成されており、これは、同様に大きな製造の手間及びかなり大きなコストにつながってしまう。
独国特許出願公開第102007031203号明細書 独国特許発明第19850169号明細書
したがって、本発明の課題は、調整可能な車両用スタビライザのためのギヤ装置の製造の手間あるいは製造コストを低減可能とすることにある。
この課題は、請求項1の特徴を有するギヤ装置によって解決される。したがって、本発明は、互いに相対的に回転可能な2つのスタビライザ部分を有する調整可能な車両用スタビライザのためのギヤ装置あるいは車両用スタビライザギヤ装置である。ギヤ装置は、少なくとも1つのサンギヤと、1つのリングギヤと、1つのプラネタリキャリアと、該プラネタリキャリアの回転軸上に回転可能に配置された複数のプラネタリギヤとを有する少なくとも1つの第1のプラネタリギヤ段を備えており、プラネタリギヤがサンギヤ及びリングギヤに噛合する。本発明によれば、プラネタリキャリアの回転軸ごとに互いに分離された少なくとも2つのプラネタリギヤが設けられており、これらプラネタリギヤが、それぞれサンギヤ及びリングギヤに噛合する。換言すれば、1つのみのプラネタリギヤの代わりに、軸方向に連続して配置された複数のプラネタリギヤがプラネタリキャリアの各回転軸上に設けられており、これらプラネタリギヤは、同一のサンギヤ及びリングギヤに噛合する。
したがって、ギヤ装置のプラネタリギヤ段は、回転軸ごとの比較的大きな歯幅を有する1つのみのプラネタリギヤの代わりに、比較的小さな歯幅を有する2つ以上のプラネタリギヤを有している。回転軸ごとのプラネタリギヤの数を多くすることにより、1つのみのプラネタリギヤに比べて歯車の接触範囲における表面圧力が一定に維持される一方、より短いプラネタリギヤの容易な製造により、ギヤ装置の総コストが低減される。なぜなら、より短い構造形状によって、プラネタリギヤが球形に構成される必要がないためである。
本発明の一実施形態では、それぞれ1つの回転軸上に配置された少なくとも2つのプラネタリギヤが互いに同構造であり、特に、第1のプラネタリギヤ段の全てのプラネタリギヤが互いに同構造である。これにより、プラネタリギヤについての必要なタイプの数は大幅に低減される。すなわち、同一部材の数が増大し、これにより製造コストが低下する。同構造に構成されるとは、特にここでは、プラネタリギヤが同一の寸法及び公差を有しているとともに、1つ又は複数の同一の材料で構成されていることを意味している。好ましくは、これらの製造にも同一の製造方法が用いられる。
これについての一実施形態においては、ギヤ装置が第2のプラネタリギヤ段を備えており、該第2のプラネタリギヤ段が、第1のプラネタリギヤ段に駆動技術的に結合されているとともに、少なくとも1つのサンギヤと、1つのリングギヤと、1つのプラネタリキャリアと、該プラネタリキャリアの回転軸上に回転可能に配置された複数のプラネタリギヤとを有する。このとき、第1及び第2のプラネタリギヤ段のプラネタリギヤは、互いに同構造である。したがって、ギヤ装置の同一部分の更なる増大が達成され得る。これについての一実施形態においては、第2のプラネタリギヤ段において、プラネタリキャリアの回転軸ごとにちょうど1つのプラネタリギヤが回転可能に配置されている。すなわち、このプラネタリギヤ段により、プラネタリキャリアの回転軸ごとにそれぞれわずかな数のプラネタリギヤが形成される。
ギヤ装置は、1つの駆動モータを備えることができ、該駆動モータが両スタビライザ部分の互いの回転のために第2のプラネタリギヤ段を駆動し、該第2のプラネタリギヤ段が今度は第1のプラネタリギヤ段を駆動する。換言すれば、回転軸ごとによりわずかな、あるいは最も少ない数(例えば1つ)のプラネタリギヤを有する第2のプラネタリギヤ段がギヤ装置の駆動部に駆動技術的に配置されているとともに、回転軸ごとに2つ以上のプラネタリギヤを有する第1のプラネタリギヤ段は、ギヤ装置の駆動部、すなわちギヤ装置の被駆動側の端部に配置されている。したがって、各プラネタリギヤ段において生じるトルクに対応して、駆動部からギヤ装置の駆動部へ、回転軸ごとのプラネタリギヤの数が増大する。駆動モータ及びギヤ装置は、特に車両用スタビライザのスタビライザ部分間に配置されたアクチュエータを形成する。
さらに、ギヤ装置は1つ又は複数の別のプラネタリギヤ段を備えることができ、該プラネタリギヤ段は、第2のプラネタリギヤ段に駆動技術的に結合されているとともに、それぞれ少なくとも1つのサンギヤと、1つのリングギヤと、1つのプラネタリキャリアと、該プラネタリキャリアの回転軸上に回転可能に配置された複数のプラネタリギヤとを有し、1つの、又は存在すれば、複数の別のプラネタリギヤ段のこれらプラネタリギヤが第1及び第2のプラネタリギヤ段のプラネタリギヤと同構造である。したがって、ギヤ装置の同一部分の最大化を達成することができる。
これについての一実施形態においては、プラネタリキャリアの回転軸ごとのプラネタリギヤの数が、ギヤ装置の駆動部からギヤ装置の被駆動部へ増大する。したがって、各プラネタリギヤ段において伝達されるトルクに合わせて回転軸ごとのプラネタリギヤの数が増大し、これにより、それぞれ生じるプラネタリギヤとサンギヤあるいはリングギヤの表面圧力が被駆動側において本質的に一定であるか、又は少なくとも危機的でないままである。
留意すべきは、第1の、及び存在すれば、第2のプラネタリギヤ段、並びに存在すれば第3及び更なる変速段が特に低速側へ変速し、したがって、1より大きな変速比(=駆動部回転数/被駆動部回転数)を有することである。
ギヤ装置の一実施形態においては、プラネタリキャリアの回転軸のいずれか上に共通に配置された各プラネタリギヤが、1.3より大きな総歯幅とピッチ円径の間の割合(回転軸上のプラネタリギヤの個々の歯幅の合計/ピッチ円径)を有する。通常、歯車においては、1.1〜1.25が設定され、そうでない場合には、プラネタリギヤの歯面の負荷が歯幅にわたって不均一となり、すなわち、歯面の縁部が中央範囲よりも強く負荷されてしまう。これに対抗するために、実際には、歯車が球形に構成され、これによりこのような歯車のコストが大きく増大してしまう。回転軸ごとに1つのみのプラネタリギヤの代わりに、軸方向に連続して配置された複数のプラネタリギヤへ負荷を配分することにより、各個々のプラネタリギヤは、常に1.3より大幅に小さな歯幅とピッチ円径の割合を有し、したがって、余分に球形に構成される必要がない。しかし、総歯幅とピッチ円径の間の割合はこの値より大きいものとなっている。したがって、同一のトルク伝達性能においてよりわずかなコストが生じる。
最後に、本発明は、互いに相対的に回転可能な少なくとも2つのスタビライザ部分と、これら両スタビライザ部分の互いの回転のための、上述の本発明によるギヤ装置とを有する車両用スタビライザに関するものでもある。
以下に、特に好ましい実施形態の概略的な図面に基づき本発明を詳細に説明する。これら実施形態から本発明の別の好ましい特徴が明らかである。
車両用スタビライザの全体図である。 車両用スタビライザのためのアクチュエータの断面図である。
同一の部材又は同一の機能と理解される部材には、各図において同一の符号を付している。
図1は、車両用スタビライザ1の原理説明図である。このスタビライザ1は、対向する2つのスタビライザ部分2a,2bと、これらスタビライザ部分2a,2bの間に配置されたアクチュエータ3とを備えている。それぞれスタビライザ部分2a,2bは、振り子支持部2a’,2b’を介してホイールサスペンション4a,4bあるいは車輪5a,5bに結合されている。ここで、2つのスタビライザ軸受6a,6bにより、車両用スタビライザ1が回転可能に不図示の車両構造部、すなわち車両シャシーに結合されている。ここで留意すべきは、振り子支持部2a’,2b’もそれぞれ結合されたスタビライザ部分2a,2bと一体的に構成され得ることである。スタビライザ部分2a,2bの代替的な名称は、例えばトーションバー部分あるいはトーションバー半部である。
車輪5a,5bのうちいずれかのバネ圧縮運動又ははね戻り運動の際に、対応するスタビライザ部分2a,2bが公知のように曲げ及びねじりの負荷を受け、このバネ圧縮運動又ははね戻り運動は、アクチュエータ3及び他のスタビライザ部分2bを介して車輪5a,5bのもう一方へ伝達される。これにより、車両構造部のローリング運動を緩衝することが可能である。アクチュエータ3の作動時には、スタビライザ部分2a,2bが「人工的に」互いに捩じられ、すなわち相対的に互いに回転する。これにより、目的とする車両構造部のローリング運動が行われ得るか、あるいは例えばカーブ走行時における外部に起因するローリング運動が目的をもって対抗されるとともに、完全に抑制され得る。したがって、このようなアクティブな車両用スタビライザ1により、走行快適性が大幅に向上する。
図2には、図1に基づくアクチュエータ3の断面図が示されている。ここから分かるように、アクチュエータ3は、本質的に駆動モータ7と、ギヤ装置8とを備えている。これらは、共通のケーシング9内に配置されている。このケーシングは、中空状に構成されているものの、現存する構造空間に適合することもできるし、これとは異なるように構成されることもできる。第1のフランジ部10aがケーシング9の軸方向の一端部として、及び不図示の第1のスタビライザ部分2aへの結合手段としての役割を果たし、この第1のフランジ部は、ケーシング9に固結されている。第2のフランジ部10bも同様にケーシング9における対向する別の軸方向の端部として、及び不図示の第2のスタビライザ部分2bへの結合手段としての役割を果たし、この第2のフランジ部は、ケーシング9において回転可能に支持されている。取り付けられた状態において、スタビライザ部分2a,2bは、各フランジ部10a,10bに少なくとも相対回転不能に結合されている。
アクチュエータ3の駆動モータ7は、ここでは、特に電気モータとして構成されている。これに代えて、駆動モータを油圧モータとして構成するか、又は他の形態の回転運動を生じさせるものとすることも可能である。
ギヤ装置8は、サンギヤP11、リングギヤP12、プラネタリキャリアP13及びこの遊星キャリアP13の回転軸D上で回転可能に配置された複数のプラネタリギヤP14を備える第1のプラネタリギヤ段P1を有している。図示の例では、2つのプラネタリギヤP14がそれぞれ1つの共通の回転軸D上に設けられている。しかし、この数は、もっと多くてもよく、例えば3つとすることが可能である。回転軸DごとのプラネタリギヤP14は、互いに分離されている一方、同一のサンギヤP11及び同一のリングギヤP12に噛合する。さらに、プラネタリギヤP14は、互いに同一構造で構成されている。プラネタリキャリアP13が第1のプラネタリギヤ段P1及びギヤ装置8の出力部としての役割を果たし、このプラネタリキャリアは、少なくとも相対回転不能に第2のフランジ部10bに結合されているとともに、この第2のフランジ部10bを相応して駆動する。サンギヤP11は、第1のプラネタリギヤ段P1の入力部としての役割を果たす。
ギヤ装置8は、更に同様にサンギヤP21、リングギヤP22、プラネタリキャリアP23及びこのプラネタリキャリアP23の回転軸D上で回転可能に配置された複数のプラネタリギヤP24を備える第2のプラネタリギヤ段P2を有している。図示の例では、第2のプラネタリギヤ段P2において、回転軸Dごとに1つのみのプラネタリギヤP24が設けられているが、複数設けることも可能である。第2のプラネタリギヤ段P2のプラネタリギヤP24は、互いに、及び第1のプラネタリギヤ段P1のプラネタリギヤと同一構造で構成されている。プラネタリキャリアP23が第2のプラネタリギヤ段P2の出力部としての役割を果たす一方、サンギヤP21が入力部としての役割を果たす。したがって、サンギヤP21は、同時にギヤ装置8の入力部を形成するものである。このギヤ装置8は駆動モータ7の不図示の出力軸に少なくとも相対回転不能に結合されているか、又は駆動モータ7の出力軸が直接サンギヤP21を形成し、この場合、このサンギヤは対応する歯部を備える。
最後に、ギヤ装置8は、同様にサンギヤP31、リングギヤP32、プラネタリキャリアP33及びこのプラネタリキャリアP33の回転軸D上で回転可能に配置された複数のプラネタリギヤP34を備える第3のプラネタリギヤ段P3を有している。図示の例では、第3のプラネタリギヤ段P3において、回転軸Dごとに1つのみのプラネタリギヤP34が設けられているが、複数、特に2つ設けることも可能である。第3のプラネタリギヤ段P2のプラネタリギヤP34は、互いに、並びに第1及び第2のプラネタリギヤ段P1,P2のプラネタリギヤと同一構造で構成されている。プラネタリキャリアP33が第3のプラネタリギヤ段P3の出力部としての役割を果たす一方、サンギヤP31が入力部としての役割を果たす。このとき、サンギヤP31は第2のプラネタリギヤセットP23のプラネタリキャリアP23と少なくとも相対回転不能に結合されており、プラネタリキャリアP33は第1のプラネタリギヤセットP1のサンギヤP11に少なくとも相対回転不能に結合されている。
車両用スタビライザ1のその調整のための駆動は、図1及び図2に基づき、第2のプラネタリギヤセットP1を駆動する駆動モータ7により行われ、今度は、この第2のプラネタリギヤセットは第1の駆動ギヤセットP1を駆動する第3のプラネタリギヤセットP3を駆動し、最終的に、第1のプラネタリギヤセットがケーシング9内でフランジ部10bを回転させ、それによりスタビライザ部分2a,2bの回転が生じる。
リングギヤP12、P22、P23は、図2に示された実施例において、内歯を有する共通のスリーブ状の部材によって形成されており、この部材は、ケーシング9に少なくとも相対回転不能に結合されているとともに、例えばこのケーシング内へ軸方向に押し込まれている。これに代えて、リングギヤP12、P22、P23のいずれか1つ又は全てを、ケーシング9に固結された個々の部材として構成することもできる。
プラネタリギヤセットP1、P2、P3においては、各回転軸Dが各プラネタリキャリアP13に結合されている一方、プラネットキャリアP14は回転軸上で回転可能に、かつ、ニードル軸受又はすべり軸受等を介してフロート式に支持されている。各回転軸DあるいはプラネタリギヤP14、P24、P34は、各プラネタリキャリアP13、P23、P33における周方向に特に均等に配分されて配置されている。特に各回転軸Dは、ピンとして構成されている。1つより多くのプラネタリギヤP14、P24、P34が1つの回転軸D上に配置されていれば、1つ又は複数のスペーサディスクをこれらプラネタリギヤP14、P24、P34の間に配置することが可能であり、これらスペーサディスクは、プラネタリギヤP14、P24、P34の互いの直接の接触を防止するものである。各回転軸ごとのプラネタリギヤP14、P24、P34の数は、さらに、各プラネタリギヤ段P1、P2、P3において伝達されるトルクに従い特に線形に増大し、例えば、第1のプラネタリギヤ段P1は回転軸Dごとにちょうど3つのプラネタリギヤP14を備え、第2のプラネタリギヤ段P2は回転軸Dごとにちょうど1つのプラネタリギヤP24を備え、第3のプラネタリギヤ段P2は回転軸Dごとにちょうど2つのプラネタリギヤP34を備えている。
留意すべきは、ギヤ装置8が3つのプラネタリギヤ段P1、P2、P3の代わりに単に第1のプラネタリギヤ段P1又は第1及び第2のプラネタリギヤ段P1、P2を有することが可能であることである。後者の場合には、特にプラネタリキャリアP23がサンギヤP11と直接相対回転不能に、すなわち他の変速段の仲介なしに結合されている。当然、第2又は第3のプラネタリギヤ段P2、P3の代わりに、又はこれに加えて、例えば波動歯車装置又は単純な平歯車段で構成された変速段である、他の形態に構成された1つ又は複数の変速段を設けることも可能である。
共通の回転軸D上に配置された各プラネタリギヤP14、P24、P34は、これらプラネタリギヤP14、P24、P34の総歯幅B1+B2(すなわち個々の歯幅B1、B2の合計)とこれらプラネタリギヤP14、P24、P34のピッチ円径Tの間の割合が1.3より大きくなるように構成されるべきことが明らかとなった。しかしながら、歯面が極端に不均一に負荷を受けないよう、個々の歯幅B1、B2とピッチ円径Tに対する割合は、1.3より小さいべきである。寸法B1、B2及びTは、図2において、第1のプラネタリギヤセットP1のプラネタリギヤP14について例示的に書き込まれている。
1 車両用スタビライザ
2a,2b スタビライザ部分
3 アクチュエータ
4a,4b ホイールサスペンション
5a,5b 車輪
6a,6b スタビライザ軸受
7 駆動モータ
8 ギヤ装置
9 ケーシング
10a,10b フランジ部
B1,B2 歯幅
D 回転軸
P1、P2、P3 プラネタリギヤ段
P11、P21、P31 サンギヤ
P12、P22、P32 リングギヤ
P13、P23、P33 プラネタリキャリア
P14、P24、P34 プラネタリギヤ
T ピッチ円径

Claims (9)

  1. 互いに相対的に回転可能な2つのスタビライザ部分(2a,2b)を有する調整可能な車両用スタビライザ(1)のためのギヤ装置(8)であって、少なくとも1つのサンギヤ(P11)と、1つのリングギヤ(P12)と、1つのプラネタリキャリア(P13)と、該プラネタリキャリア(P13)の回転軸(D)上に回転可能に配置された複数のプラネタリギヤ(P14)とを有する第1のプラネタリギヤ段(P1)を備えており、前記プラネタリギヤ(P14)が前記サンギヤ(P11)及び前記リングギヤ(P12)に噛合する前記ギヤ装置において、
    前記プラネタリキャリア(P13)の前記回転軸(D)ごとに互いに分離された少なくとも2つの前記プラネタリギヤ(P14)が設けられており、これらプラネタリギヤが、それぞれ前記サンギヤ(P11)及び前記リングギヤ(P12)に噛合することを特徴とするギヤ装置。
  2. それぞれ1つの前記回転軸(D)上に配置された少なくとも2つの前記プラネタリギヤ(P14)が互いに同構造であることを特徴とする請求項1記載のギヤ装置(8)。
  3. 当該ギヤ装置(8)が第2のプラネタリギヤ段(P2)を備えており、該第2のプラネタリギヤ段が、前記第1のプラネタリギヤ段(P1)に駆動技術的に結合されているとともに、少なくとも1つのサンギヤ(P21)と、1つのリングギヤ(P22)と、1つのプラネタリキャリア(P23)と、該プラネタリキャリア(P23)の回転軸(D)上に回転可能に配置された複数のプラネタリギヤ(P24)とを有し、前記第1及び第2のプラネタリギヤ段(P1、P2)の前記プラネタリギヤ(P24)が互いに同構造であることを特徴とする請求項2記載のギヤ装置(8)。
  4. 前記第2のプラネタリギヤ段(P2)において、前記プラネタリキャリア(P23)の前記回転軸(D)ごとにちょうど1つのプラネタリギヤ(P24)が回転可能に配置されていることを特徴とする請求項3記載のギヤ装置(8)。
  5. 当該ギヤ装置(8)が1つの駆動モータ(7)を備えており、該駆動モータが前記両スタビライザ部分(2a,2b)の互いの回転のために前記第2のプラネタリギヤ段(P2)を駆動し、該第2のプラネタリギヤ段(P2)が更に第1のプラネタリギヤ段(P1)を駆動することを特徴とする請求項3又は4記載のギヤ装置(8)。
  6. 当該ギヤ装置(8)が1つ又は複数の別のプラネタリギヤ段(P3)を備えており、該プラネタリギヤ段は、前記第1及び第2のプラネタリギヤ段(P1、P2)に駆動技術的に結合されているとともに、それぞれ少なくとも1つのサンギヤ(P31)と、1つのリングギヤ(P32)と、1つのプラネタリキャリア(P33)と、該プラネタリキャリア(P33)の回転軸(D)上に回転可能に配置された複数のプラネタリギヤ(P34)とを有し、1つ又は複数の前記別のプラネタリギヤ段(P3)のこれらプラネタリギヤ(P34)が前記第1及び第2のプラネタリギヤ段(P1、P2)の前記プラネタリギヤと同構造であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のギヤ装置(8)。
  7. 前記プラネタリキャリア(P13、P23、P33)の前記回転軸(D)ごとの前記プラネタリギヤ(P14、P24、P34)の数が、前記ギヤ装置(P21)の駆動部から当該ギヤ装置(8)の被駆動部(P13)へ増大することを特徴とする請求項6記載のギヤ装置(8)。
  8. 前記プラネタリキャリア(P13、P23、P33)の前記回転軸のいずれか上に共通に配置された前記各プラネタリギヤ(P14、P24、P34)が、1.3より大きな総歯幅(B1+B2)とピッチ円径(T)の間の割合を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のギヤ装置(8)。
  9. 互いに相対的に回転可能な少なくとも2つのスタビライザ部分(1、2b)と、これら両スタビライザ部分(2a、2b)の互いの回転のための、請求項1〜8のいずれか1項に記載のギヤ装置(8)とを有する車両用スタビライザ(1)。
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