JP2016500429A - 摩擦嵌合するための、継手機能及び／又は要素滑動機能を具備したリングの形態をしたガイド本体 - Google Patents

Abstract

リング（１）又は構成部品（２）が、所定の時間間隔で潤滑剤を摩擦領域に供給するための潤滑剤供給機能部（３，４，５）を有している。本発明では、リング（１）のボアが、潤滑剤供給機能部（３，４，５）を潤滑剤溜めとして機能するすべての機能部（１ａ）と連通させる手段（１ｂ）を有している。

Description

本発明は、潤滑剤注入の時間間隔を伸ばすために潤滑剤溜めとして機能するように構成されている機能部を具備する、回転式又は滑動式リングの形態をした継手に関する。

特に、本発明は、互いに対して相対運動をする２つの部品同士の間における摩擦性及び滑動性を改善するために周期的な潤滑が必要とされる、あらゆるタイプの回動子又は滑動子に関する。

例えば、本発明は、例えばシャフトやピンのような構成部品を連結及び／又は滑動可能に取り付けるための、リングの形態をした案内装置に関する。

リングのボアにおいて潤滑剤溜めとして機能するように構成されている機能部は、穴、キャビティ、溝等から構成されている。

また、リング又はピンは、依然として既知の方法で、所定の時間間隔で潤滑剤を摩擦領域に、特に潤滑剤溜めとして機能するように構成されている機能部に供給する機能を有していることに留意すべきである。

実際、標準的な潤滑剤の供給の場合には、運転休止中に潤滑剤が交換されるが、負荷が作用している機能部では、このような潤滑剤の交換は不完全なものにすぎず、振動が大きい場合には実施困難であり、振動が小さい場合には必要とされない。

従来技術では、このような欠点を克服するためには、部品を取り外し、手作業によって潤滑剤を注入した後に、再び当該部品を取り付けるという、非常に困難なメンテナンス作業の実施が必要とされた。

このような対向する部品を取り外す作業は、時間及びコストを要し、組立体の様々な構成部品を損傷させる危険性を含んでいた。

このような潤滑剤注入の結果として、遅延が頻繁に発生し、当該組立体の適切な動作に弊害がもたらされた。

本発明の目的は、上述の欠点を簡便に、安全に、効果的に、且つ、十分に克服することである。

本発明が解決すべき課題は、潤滑剤溜めとして機能するように構成されている機能部であって、負荷が作用している機能部に潤滑剤を再度供給可能とすることである。当該課題は、負荷から遠位に位置する機能部には当てはまらない。このような機能部には、潤滑剤を再度供給することができるからである。

優位には、本発明は、構成部品を摩擦嵌合するための、継手機能及び／又は滑動機能を具備するリングの形態をした案内装置であって、リング又は構成部品が、所定の時間間隔で潤滑剤を摩擦領域に供給するための潤滑剤供給機能部を有しており、リングのボアが、潤滑剤溜めとして機能するように構成されている機能部を有している、案内装置を提供する。

本発明では、当該課題を解決するために、リングのボアが、潤滑剤供給機能部を潤滑剤溜めとして機能するすべての機能部と連通させる手段を有している。

これら特徴によって、当該組立体の構成部品を取り外すことなく、潤滑剤溜めとして機能する機能部に潤滑剤を再度供給することができる。

他の特徴としては、手段が、潤滑剤溜めとして機能するように構成されている機能部それぞれに接続されているチャネルから成ることが挙げられる。

一の実施例では、チャネルは、螺旋状に配置されている。

他の特徴としては、潤滑剤溜めとして機能するように構成されている機能部が、穴、キャビティ、又は溝から成ることが挙げられる。

潤滑剤供給機能部が、構成部品の一部分に形成されている外部周方向溝から構成されており、外部周方向溝が、リングのボアの内部に向かって開口しており、外部周方向溝が、潤滑剤射出システムと連通している。

本発明について、添付図面を参照しつつ、以下に詳述する。

摩擦によってピン状の構成部品を取り付けるためのリング状の案内装置の長手方向断面図であって、図１では、リングは、潤滑剤溜めとして機能するように構成されている機能部を有している一方、潤滑剤溜めとして機能するように構成されている機能部を含む摩擦領域において、ピンは潤滑剤を射出するための機能部を有している。 図１に対応する側面図である。 ピンの中心を通じて射出することによって潤滑剤が注入されるという従来技術を表わす写真である。 ピンの中心を通じて射出することによって潤滑剤が注入されるという従来技術を表わす写真である。 本発明におけるリングの斜視図である。 図５に表わすリングの長手方向断面図である。 図３に類似する本発明を表わす写真である。 図４に類似する本発明を表わす写真である。

図１及び図２は、例えばピンのような構成部品（２）を摩擦嵌合するための、継手機能及び滑動機能を具備したリング（１）の形態をした案内装置を表わす。

リング（１）、特にリング（１）のボアは、潤滑剤溜めとして機能するように構成されている、例えば穴、キャビティ、溝の形態をした機能部（１ａ）を有している。

ピン（２）又はリング（１）は、所定の時間間隔で、機能部（１ａ）を含む摩擦領域に潤滑剤を供給するように機能する。

図１及び図２に表わす実施例では、潤滑剤を射出するための機能部は、リング（１）のボアと連通した溝（５）に開口している径方向チャネル（４）と連通している、外部から潤滑剤を射出するために、同軸チャネル（３）から成る。このような構成は、当業者に良く知られている実施例であることに留意すべきである。

上述のように、径方向チャネル（４）は、リング（１）のボアに開口しているピン（２）の周方向溝（５）の外側と連通している。

背景技術で説明したように、潤滑剤がピン（２）の中心を介して注入される際に、射出された所定量の潤滑剤が、ピン（２）とリング（１）との間に存在する間隙を介して流出することに留意すべきである。しかしながら、荷重を受けるようになっている底部分（図１及び図２において矢印によって記されている）において、潤滑剤が溢れ出ない。

同様に、ピン（２）を取り外した後に（図４参照）、負荷が作用する領域において、特に顕著には潤滑剤溜めとして機能する機能部（１ａ）において、潤滑剤が存在しないことが理解される。

このような欠点を克服するための本発明の根本的な特徴は、リング（１）のボアが、潤滑剤溜めとして機能するように構成されている潤滑機能部（４，５）及び機能部（１ａ）と連通することができる手段（１ｂ）を有しており、これにより、負荷が作用する領域を含むすべての潤滑剤溜めに潤滑剤を充填させることができるという効果を有していることである。

図５及び図６に表わすように、手段（１ｂ）は、潤滑剤溜めとして機能するように構成されている機能部（１ａ）それぞれに接続されているチャネルから成る。

優位には、チャネル（１ｂ）は螺旋状に配置されているので、負荷が作用する潤滑剤溜めを含むすべての潤滑剤溜めに潤滑剤を充填させることができる。

これら特徴によって、潤滑溝（５）と潤滑剤溜めとして機能するように構成されている機能部（１ａ）とが、導入チャネル（１ｂ）を介して連通している。図７は、負荷が作用した状態において溢れ出た潤滑剤を表わす写真であり、図８は、負荷が作用する領域に配置されている、潤滑剤溜めとして機能する機能部（１ａ）を表わす写真である。

本発明の優位点は、発明の詳細な説明から明らかになるが、継手組立体の様々な構成部品を取り外す必要なく、潤滑剤溜めとして機能する機能部に潤滑剤を補充可能とされることに留意すべきである。

１ リング
１ａ 機能部
１ｂ 手段（チャネル）
２ ピン
３ 同軸チャネル
４ 潤滑機能部（径方向チャネル）
５ 潤滑機能部（周方向溝）

Claims (6)

1. 構成部品を摩擦嵌合するための、継手機能及び／又は滑動機能を具備するリング（１）の形態をした案内装置であって、
   前記リング（１）又は前記構成部品（２）が、所定の時間間隔で潤滑剤を摩擦領域に供給するための潤滑剤供給機能部（３，４，５）を有しており、
   前記リング（１）のボアが、潤滑剤溜めとして機能するように構成されている機能部（１ａ）を有しており、
   前記リング（１）の前記ボアが、前記潤滑剤供給機能部（３，４，５）を潤滑剤溜めとして機能するすべての前記機能部（１ａ）と連通させる手段（１ｂ）を有していることを特徴とする案内装置。
2. 前記手段（１ｂ）が、潤滑剤溜めとして機能するように構成されている前記機能部（１ａ）それぞれに接続しているチャネルから成ることを特徴とする請求項１に記載の案内装置。
3. 溝が、螺旋状に配置されていることを特徴とする請求項２に記載の案内装置。
4. 潤滑剤溜めとして機能するように構成されている前記機能部（１ａ）が、穴又はキャビティから構成されていることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載の案内装置。
5. 潤滑剤溜めとして機能するように構成されている前記機能部（１ａ）が、溝から構成されていることを特徴とする請求項１に記載の案内装置。
6. 前記潤滑剤供給機能部が、前記構成部品（２）の一部分に形成されている外部周方向溝（５）から構成されており、
   前記外部周方向溝（５）が、前記リング（１）の前記ボアの内部に向かって開口しており、
   前記外部周方向溝（５）が、潤滑剤射出システム（３，４）と連通していることを特徴とする請求項１〜５のいずれか一項に記載の案内装置。

Images