JP2016500299A - 履物保持システム - Google Patents

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Abstract

履物用の保持システムが互いに反対側のコンストリクタ及びテンショナを含むのが良く、テンショナは、このテンショナに加えられた引張力に応答して互いに反対側のコンストリクタを互いに向かって押圧するよう構成されている。互いに反対側の第1のアンカと第2のアンカがテンショナから間隔を置いて設けられるのが良い。リテーナが互いに反対側の第1のリテーナカプラと第2のリテーナカプラを含むのが良い。第1のリテーナカプラが第1のアンカに作動的に係合することができると共に第2のリテーナカプラが第2のアンカに作動的に係合することができ、その結果、第1のアンカと第2のアンカのうちの一方又は両方に加えられた引張荷重がリテーナを第1のアンカと第2のアンカのうちの一方又は両方に向かって押圧するようになっている。第1のリテーナカプラ及び第2のリテーナカプラの各々は、テンショナに加えられた引張荷重が第1のリテーナカプラ及び第2のリテーナカプラを押圧して引張状態にし、それによりリテーナを第1のアンカと第2のアンカのうちの一方又は両方に向かって押圧するようテンショナに作動的に係合するのが良い。

Description

本明細書において開示する革新技術及び関連内容(ひとまとめに、「本発明」という)は、一般に、履物用の保持又は脱げ防止システムに関し、保持システムは、物品としての履物を履いたときに着用者の足及び/又は下肢に対して履物を保持し又は動かないようにするよう構成され、開示する保持システムの一例が記載される。幾つかの開示する保持システムは、ブーツと着用者の足又は下肢との相対運動(例えば、滑動又は昇降運動)が望ましくないスポーツにおいて使用できるようスポーツ用ブーツを着用者の足及び下肢に固定するのに特に適しているが、これが全てではない。例えば、幾つかの開示する保持システムは、1つには足を中敷き中に押し込むと同時に踵(かかと)をヒール(ヒールカップ)内に押し込むよう構成されたクロージャシステムを提供することによって、雪上スポーツ又はスケートスポーツ用のブーツを着用者の足及び下肢に対して保持するよう構成されている。かかるスポーツにおいて、開示する保持システムによって提供されるブーツと着用者の足及び下肢との相対運動を減少させ又はなくすことにより、ブーツと着用者の足及び下肢との間における力の伝達具合を向上させることができる。
〔関連出願の説明〕
本願は、2012年12月14日に出願された米国特許仮出願第61/737,700号の権益及び優先権主張出願であり、この米国特許仮出願を参照により引用し、全ての目的についてその記載内容全体を本明細書の一部とする。
ブーツのインステップ(足の甲に対応する部分)上に位置決めされる「カムオーバー(cam-over)」型のクランプを含むシステムが剛性のスキー用ブーツ向きに提案された。引っ込み可能なクランプは、剛性シェルを着用者の足周りに絞り又は締め付け、足を中敷きに対して下方に且つ剛性シェルが中敷きに平行ではない可能性のある程度まで且つヒール領域中に後方に中敷きに押し付ける。かかるブーツは、硬質プラスチック部品で作られており、かかるブーツは、剛性シェルを着用者の足周りに絞り又は締め付けるよう引っ張り又は引き締めケーブルを引き回すための特別に成形された特徴部を有するのが良い。しかしながら、かかるブーツは、ケーブル張力の容易且つ正確な調整を可能にしない場合がある。剛性シェル型ブーツ中へのかかるシステムの組み込みは又、製造上の課題をもたらす場合があり、しかもコスト高である場合がある。
スノーボード用ブーツのシェルは、スキー用ブーツの剛性シェルとは対照的に、典型的には、互いに反対側に間隔を置いて位置するエッジ及び比較的低い剛性を有する。舌部(場合によっては、「舌革」とも呼ばれる)が通常、シェルの互いに反対側のエッジ相互間に且つ/或いはこれらエッジの後ろに位置決めされる。かかるブーツでは、シェルの互いに反対側のエッジを互いに引き寄せ、シェルを着用者の足及び下肢周りに絞り又は締め付けるよう締め紐又はケーブル利用クロージャシステムが用いられる場合がある。ケーブルシステムを成形された硬質シェル型スキー用ブーツから比較的可撓性のあるスノーボード用ブーツに組み込むと共に引き回すことは、1つには、スノーボード用ブーツシェルの間隔を置いて位置するエッジが一般に、かかるクロージャシステムと適合しないので、困難であることが判明した。
米国特許第7,818,899号(以下、単に「第´899号特許」という)明細書では、インステップ力を履物内に位置した着用者の足の甲部分に加えるための履物引き締め又はテンショニングシステムが提案された。第´899号特許明細書では、物品としての履物は、外側部材、内側の内張り、インステップ及び締め紐を有する。外側部材は、履物の外面を定め、内側内張りは、外側部材内に位置決めされる。インステップ部材は、内側内張りのインステップ部分を横切り、締め紐は、中敷きに隣接して配置されると共にインステップ部材に結合されたアンカを通って引き回され、その結果、締め紐に加えられた張力がインステップ部材を中敷きに向かって下方に且つヒールカップに向かって後方に引くようになっている。しかしながら、第´899号特許明細書に記載されたシステムは、履物の外側シェルを着用者の足周りに絞り又は締め付け又はそうでなければ着用者の下肢に対する履物を動かないようにし又は履物の動きを阻止するよう構成されてはいない。
米国特許第7,818,899号明細書
上述の内容は、先行技術及び必要な改造例の欠点を網羅的に列記したものではなく、例示であるに過ぎない。先行技術における上述の欠点及び記載していない欠点を考慮して、改良型履物保持システムが強く要望され続けている。
本明細書において開示される本発明は、先行技術の1つ又は2つ以上の問題を解決すると共に上述の要望又は他の要望のうちの1つ又は2つ以上に取り組み、一般に、履物保持システムに関する。例えば、履物用の保持システムは、互いに反対側のコンストリクタ及びテンショナを含むのが良く、テンショナは、このテンショナに加えられた引張力に応答して互いに反対側のコンストリクタを互いに向かって押圧するよう構成され、保持システムは、テンショナから間隔を置いて設けられた互いに反対側の第1のアンカと第2のアンカを更に含む。リテーナが互いに反対側の第1のリテーナカプラと第2のリテーナカプラを含むのが良い。第1のリテーナカプラが第1のアンカに作動的に係合することができると共に第2のリテーナカプラが第2のアンカに作動的に係合することができ、その結果、第1のアンカと第2のアンカのうちの一方又は両方に加えられた引張荷重がリテーナを第1のアンカと第2のアンカのうちの一方又は両方に向かって押圧するようになっている。第1のリテーナカプラ及び第2のリテーナカプラの各々は、テンショナに加えられた引張荷重が第1のリテーナカプラ及び第2のリテーナカプラを押圧して引張状態にし、それによりリテーナを第1のアンカと第2のアンカのうちの一方又は両方に向かって押圧するようテンショナに作動的に係合するのが良い。
幾つかの場合、互いに反対側のコンストリクタは、互いに反対側の第1のクロージャ要素と第2のクロージャ要素を有するのが良い。テンショナは、第1のクロージャ要素と第2のクロージャ要素との間に作動的に延びる締め紐を有するのが良く、締め紐に加えられた引張荷重が第1のクロージャ要素と第2のクロージャ要素を互いに向かって押圧するようになっている。互いに反対側の第1及び第2のリテーナカプラは、それぞれ、第1及び第2のストラップセグメントを有するのが良い。互いに反対側の第1及び第2のアンカは、それぞれ、第1及び第2の有孔部材を有するのが良い。第1のリテーナと第1のアンカとの作動的係合は、第1のストラップセグメントが第1の有孔部材を貫通して延びて第1の有孔部材に押し当たる状態を含む。
他の場合、互いに反対側の第1及び第2のアンカは、それぞれ、第1及び第2の有孔部材を有するのが良く、リテーナは、舌部材の一部分を含むのが良い。互いに反対側の第1及び第2のリテーナカプラは、それぞれ、舌部材から有孔部材を貫通して外方に延びる第1及び第2のストラップセグメントを有するのが良い。第1のリテーナカプラとテンショナとの作動的係合は、第1のストラップ部材とテンショナの第1の摺動可能な係合を含むのが良く、第2のリテーナカプラとテンショナとの作動的係合は、第2のストラップ部材とテンショナの第2の摺動可能な係合を含むのが良い。
幾つかの場合、第1及び第2のクロージャ要素は、それぞれ、第1及び第2のアイ列を有するのが良い。互いに反対側の第1及び第2のアイ列、締め紐、並びに第1及び第2のストラップ部分は、履物を履いたときにユーザの足に対してリテーナの少なくとも一部分の内方に位置決めされるのが良い。
互いに反対側のコンストリクタ、テンショナ、並びに第1及び第2のストラップセグメントは、履物を履いたときにユーザの足に対して舌部材の内方に位置決めされるのが良い。
互いに反対側のコンストリクタは、ハーネス部材のそれぞれの第1及び第2の互いに反対側のエッジに隣接して位置決めされた互いに反対側の第1及び第2のアイ列を有するのが良い。互いに反対側の第1及び第2の記載のアンカは、履物を履いたときに第1及び第2のリテーナカプラがユーザの足に対して履物の内方に位置決めされるよう履物に固定的に結合されるのが良い。
履物は、外側シェル部材を有するのが良く、ハーネス部材は、内側ハーネス部材を含むのが良い。互いに反対側の第1及び第2のアンカは、互いに対向した関係をなして外側シェルと内側ハーネス部材との間に位置決めされるのが良い。
互いに反対側のコンストリクタは、内側クロージャ要素を有するのが良く、テンショナは、履物を履いたときにユーザの足に対してリテーナの内方に位置決めされる内側テンショナを含むのが良い。かかる保持システムは、互いに反対側の外側クロージャ要素及び外側テンショナを更に含むのが良い。互いに反対側の外側クロージャ要素及び外側テンショナの各々は、履物を履いたときにユーザの足に対してリテーナの外方に位置決めされるのが良い。外側テンショナは、外側テンショナに加えられた引張荷重に応答して互いに反対側の外側クロージャ要素を互いに向かって押圧し、それにより内側テンショナに加えられた引張力の結果としてユーザの足に加えられる保持力を補うよう構成されるのが良い。
互いに反対側の外側クロージャ要素は、それぞれ、互いに反対側の第1及び第2の外側アイ列を有するのが良く、外側テンショナは、互いに反対側の第1及び第2の外側アイ列を貫通して作動的に延びる外側締め紐を有するのが良く、外側締め紐に加えられた引張荷重が第1の外側アイ列と第2の外側アイ列を互いに向かって押圧するようになっている。
内側クロージャ要素は、それぞれ、互いに反対側の第1及び第2の内側アイ列を有するのが良く、内側テンショナは、互いに反対側の第1及び第2の内側アイ列を貫通して作動的に延びる内側締め紐を有するのが良く、その結果、内側締め紐に加えられた引張荷重が第1の内側アイ列と第2の内側アイ列を互いに向かって押圧するようになっている。互いに反対側の第1及び第2のリテーナカプラは、それぞれ、第1及び第2のストラップセグメントを有するのが良く、互いに反対側の第1及び第2のアンカは、それぞれ、第1及び第2の有孔部材を有するのが良い。第1のリテーナと第1のアンカとの作動的係合は、第1のストラップセグメントが第1の有孔部材を貫通して延びて第1の有孔部材に押し当たる状態を含むのが良い。
他の場合、互いに反対側の第1及び第2のアンカは、それぞれ、第1及び第2の有孔部材を有するのが良い。リテーナは、舌部材を有するのが良く、互いに反対側の第1及び第2のリテーナカプラは、舌部材から有孔部材を通って外方に延びる第1及び第2のストラップセグメントを有するのが良い。第1のリテーナカプラと内側テンショナとの作動的係合は、第1のストラップ部材と内側テンショナとの摺動可能な係合を含むのが良く、第2のリテーナカプラと内側テンショナとの作動的係合は、第2のストラップ部材と内側テンショナとの第2の摺動可能な係合を含むのが良い。第1及び第2のストラップ部分は、履物を履いたときにユーザの足に対してリテーナの少なくとも一部分の内方に位置決めされるのが良い。第1及び第2のストラップセグメントは、履物を履いたときにユーザの足に対して舌部材の内方に位置決めされるのが良い。
他の場合、内側クロージャ要素は、内側ハーネス部材の対応の第1及び第2の互いに反対側のエッジに隣接して位置決めされたそれぞれ互いに反対側の第1及び第2の内側アイ列を有するのが良い。内側ハーネス部材は、履物を履いたときにユーザの足に対してリテーナの少なくとも一部分の内方に位置決めされるのが良い。
互いに反対側の第1及び第2の記載のアンカは、履物を履いたときに第1及び第2のリテーナカプラがユーザの足に対して履物の内方に位置決めされるよう履物に固定的に結合されるのが良い。
履物は、外側シェル部材を有するのが良く、ハーネス部材は、内側ハーネス部材を含むのが良い。互いに反対側の第1及び第2のアンカは、互いに対向した関係をなして外側シェルと内側ハーネス部材との間に位置決めされるのが良い。
別の観点では、外側シェル及び外側シェル内に位置決めされた内側ライナを含む履物用の保持システムが開示される。保持システムは、外側シェルと内側ライナとの間に位置決めされた互いに反対側の第1の内側クロージャ要素と第2の内側クロージャ要素を含むのが良い。内側締め紐が互いに反対側の第1の内側クロージャ要素と第2の内側クロージャ要素との間に作動的に延びると共にかかる第1及び第2の内側クロージャ要素に係合するのが良い。内側締め紐は、内側締め紐に加えられた引張荷重に応答して互いに反対側の第1の内側クロージャ要素と第2の内側クロージャ要素を互いに向かって押圧するよう構成されるのが良い。互いに反対側の第1のアンカと第2のアンカが内側締め紐から間隔を置いて設けられると共に内側ライナの外方に位置決めされるのが良い。リテーナがこのリテーナから外方に延びる互いに反対側の第1のストラップセグメントと第2のストラップセグメントを有するのが良い。第1のストラップセグメントは、第1のアンカを貫通して摺動可能に延びるのが良く、第1のストラップセグメントは、対応の遠位アイレットを有するのが良い。第2のストラップセグメントは、第2のアンカを摺動可能に貫通して延びるのが良く、第2のストラップセグメントは、対応の遠位アイレットを有するのが良い。内側締め紐は、第1のストラップセグメントに対応した遠位アイレットを貫通すると共に第2のストラップセグメントに対応した遠位アイレットを貫通して延びるのが良く、内側締め紐は、第1のストラップセグメントに対応した遠位アイレットと第2のストラップセグメントに対応した遠位アイレットを互いに向かって押圧し、それによりリテーナを互いに反対側の第1及び第2のアンカに向かって押圧するよう構成されている。互いに反対側の第1の外側クロージャ要素と第2の外側クロージャ要素が内側ライナに対してリテーナの外方に位置決めされるのが良い。外側締め紐が互いに反対側の第1の外側クロージャ要素と第2のクロージャ要素との間に作動的に延びると共に互いに反対側の第1及び第2の外側クロージャ要素に係合して互いに反対側の第1の外側クロージャ要素と第2の外側クロージャ要素を互いに向かって押圧するのが良く、外側締め紐は、外側締め紐に加えられた引張荷重に応答してリテーナをライナに向かって内方に押圧するよう構成される。
内側ハーネスが外側シェルと内側ライナとの間に位置決めされると共に内側ライナの周りに少なくとも部分的に延びるのが良い。互いに反対側の第1及び第2の内側クロージャ要素は、内側ハーネスのそれぞれの互いに反対側の第1及び第2のエッジに隣接して位置決めされるのが良い。
リテーナは、履物を履いたときに内側ライナの外方で且つ互いに反対側の第1及び第2の外側クロージャ要素の内方で少なくとも着用者の足の甲の上に位置するよう構成された舌部材を有するのが良い。リテーナは、互いに反対側の第1のストラップセグメントと第2のストラップセグメントの間に延びる中間ストラップセグメントを有するのが良い。中間ストラップセグメント、互いに反対側の第1及び第2のストラップセグメント、並びに互いに反対側の第1及び第2のアンカは、第1のストラップセグメントに対応した遠位アイレットと第2のストラップセグメントに対応した遠位アイレットが互いに向かって押し合ったときに中間ストラップセグメントを内側ライナに向かって内方に押圧するよう協働的に構成されるのが良い。
リテーナは、互いに反対側の第1のストラップセグメントと第2のストラップセグメントとの間に延びる中間ストラップセグメントを更に有するのが良い。中間ストラップセグメントは、舌部材に固定的に結合されるのが良い。互いに反対側の第1及び第2のストラップセグメント並びにそれぞれのアンカは、互いに反対側の第1のストラップセグメントと第2のストラップセグメントが互いに向かって押し合っているときに舌部材を着用者の足の甲に向かって押圧するよう構成されるのが良い。
互いに反対側の第1及び第2のアンカは、外側シェルに対して実質的に固定的に位置決めされたそれぞれの第1及び第2の有孔部材を有するのが良い。第1及び第2の有孔部材の各々は、アイレット、Dリング、又はOリングから成るのが良い。外側シェルは、内張りを有するのが良く、互いに反対側の第1及び第2のアンカの各々は、内張りに縫い付けられたそれぞれのアンカストラップを更に有するのが良い。それぞれのアンカストラップは各々、それぞれの有孔部材とつがい関係をなして係合し、それによりそれぞれの有孔部材を外側シェルに対して固定的に位置決めするためのアイレットを有するのが良い。
本発明の他の新規な観点は、以下の詳細な説明(及び添付の図面)を検討することにより当業者には容易に明らかになり、開示する本発明の種々の実施形態が例示的に図示されると共に説明される。理解されるように、開示する本発明を組み込んだ他の実施形態及び異なる実施形態としてのシステムが可能であり、幾つかの開示する細部は、種々の点で改造可能であり、これらは全て、本明細書において開示する原理の精神及び範囲から逸脱しない。例えば、添付の図面と関連して以下に説明する詳細な説明は、開示する本発明の実施形態に関するものであり、本発明者によって想定された実施形態だけに関するものではない。これとは異なり、詳細な説明は、本明細書において開示する原理の十分な理解を提供する目的で特定の細部を含む。したがって、図面及び詳細な説明は、性質上例示として解されるべきであり、性質上本発明を限定するものと解されてはならない。
別段の指定がなければ、添付の図面(図全体にわたり、同一の符号は、同一の特徴を示している)は、本明細書において説明する本発明の保護対象の観点を示している。
ゆるめられた形態にある本発明の保持システムを有するブーツの前の且つこれに対して外側の位置から見た等角図である。 図1に示されているように構成されたブーツの側面図である。 図2に示されているように構成されたブーツ及び保持システムの側面図であり、外側シェル中に挿入された内側ライナを示すよう外側シェルの一部分を半透明にした状態で示す図である。 図2及び図3に示されたブーツ及び保持システムの側面図であり、保持システムが締め付けられた形態で示され、外側シェルが内側ライナ及び保持システムを示すよう半透明で示されている図である。 本明細書において開示する形式の本発明の新規な保持システムを有するブーツの実働実施形態の上且つ前から見た写真図であり、図1、図2、図3及び図4に示された実施形態とは異なり、図5に示された実働実施形態が内側ハーネス本体を含んでいる状態を示す図である。 着用されている状態の図5に示された開示対象の履物の実働実施形態をユーザから見た別の写真図であり、保持システムが部分的に締め付けられているが、完全には締め付けられていない状態を示す図である。 図6に示された履物と類似した履物の実働実施形態の断面側面図の写真図であり、保持システム及び内側ハーネスの特徴を示している図である。 図7に示された実働実施形態の断面の一部分の写真図であり、内側ハーネスの一部分及び保持システムの特徴部が図7には示されていない特徴を示すよう操作された状態を示す図である。 図2、図3及び図4に示された履物と類似した履物の実働実施形態の断面側面図の写真図であり、保持システムの特徴を示している図である。 図9に示された形式の完全な実働型実施形態の上から見た写真図である。 着用されている図10に示された履物の実働実施形態のユーザから見た写真図である。
以下の説明は、履物保持システムに関する種々の原理に関しており、スノーボード用ブーツのための保持システムが本明細書において開示する新規な保持システムの一例であるが、特定の一保持システムである(しかしながら、これが全てではない)。原理のうちの1つ又は2つ以上は、種々の保持システムの特徴のうちの任意のものを達成するよう種々の保持システム形態に組み込み可能である。特定のブーツ形態、用途、又は使用に関して説明する保持システムは、本明細書において開示する新規な原理を組み込んだ保持システムの例であるに過ぎず、開示する原理の1つ又は2つ以上の新規な観点を示すために用いられる。
概観
例示の目的のため、本発明を具体化することができる代表的なブーツとしてスノーボード用ブーツが用いられる。以下の説明から、当業者であれば、本発明をどのようにすればブーツ及び履物の他の形態で具体化できるかということは理解されよう。
図1は、新規な保持システム20を有する履物10の幾つかの観点を示している。保持システム20は、着用者の足及び/又は下肢周りに履物の一部分を閉じ、履物10を着用者の足及び/又は下肢に対して保持し又は動かないようにするよう構成されている。保持システム20は、ブーツと着用者の足又は下肢との相対運動(例えば、滑動又は昇降運動)が望ましくないスポーツにおいて使用できるようスポーツ用ブーツを着用者の足及び下肢に固定するのに特に適しているが、これが全てではない。
図1に示されたブーツ10は、外側(アウター)シェル12及び嵌合係合関係をなして外側シェル内に位置決めされた内側(インナー)ライナ13を有している。外側シェル12は、互いに反対側に間隔を置いて位置したエッジ14を備えている。シェル12の舌部16は、エッジ14相互間に位置決めされるのが良く、この舌部は、着用者の足の甲及び着用者の下肢の一部分をライナ舌部17の外方に覆うことができる。舌部16は、シェル12の一部をなすことができ又はブーツ内の別の構造部材、例えばソール又はストロベル(strobel )に結合可能である。
シェル12の舌部16と同様に、ライナ舌部17は、ライナ13の互いに反対側の間隔を置いて位置するエッジ15相互間に位置決めされるのが良い。シェル12とライナ13は、ライナ内に着用者の足及び下肢(図示せず)を受け入れるよう相補的に構成されている(例えば、図11を参照されたい)。
図1に示されている履物の実施形態では、保持システム20は、シェル12の内方に且つ互いに反対側に位置するエッジ14とそれぞれ隣接して位置する互いに反対側の第1及び第2のクロージャ要素(幾つかの場合においては、内側アイ列がクロージャ要素を構成することができる)を交互に貫通して延びる締め紐21を含む。互いに反対側に位置する内側クロージャ要素の各々は、これに対応した複数個のアイレット23b,23b′を有している。
保持システム20は、締め紐21から間隔を置いて位置すると共に内側ライナ13の外方に且つシェル12の内方に位置決めされた互いに反対側の第1及び第2のアンカ23を更に含む。互いに反対側の第1及び第2のストラップセグメント22aが舌部16から、例えば、舌部のエッジ18から外方に延びている。図1に示されているように、ストラップセグメント22aは、アンカ23のうちの対応のアンカを摺動可能に貫通して延びるのが良い。ストラップセグメント22aは、対応の遠位アイレット25を有するのが良く、締め紐21は、この遠位アイレットを貫通して摺動可能に延びている。ストラップセグメント22aの一部分22bは、アンカ23を通過した後、ストラップセグメント22aに対して平行ではない方向に延びるのが良く、それによりストラップ22a,22bの張力が合力をセグメント22aにもセグメント23aにも平行ではない方向にアンカ23に加えることができる。
締め紐21を引き締め又はこれに張力を加えることにより、第1の内側クロージャ要素と第2の内側クロージャ要素を例えば図2及び図3に示されているように互いに向かって押圧することができる。加うるに、締め紐21を引き締めることにより、ストラップセグメント22aの互いに反対側の遠位アイレット25を互いに引き寄せることができ、それにより互いに反対側に位置するストラップセグメント22aのうちの一方又は両方が引張状態にされる。ストラップセグメント22aのかかる張力は、ストラップセグメントを押圧してこれをアンカ23に通すことができ、そして舌部16の少なくとも一部分をアンカ23に向かって引き寄せ、それにより舌部16は、内側ライナ13、ライナ舌部17、又はこれら両方に押し当たり、下向き且つ後ろ向きの力を舌部とアンカとの間でストラップセグメント22aに全体として平行な方向で着用者の足(図示せず)に加え、着用者の足を中敷きに向かって下方に且つヒール領域19に向かって後方に押圧する傾向がある。ヒール領域19は、ヒールカップを含むのが良い。
幾つかの実施形態では、シェル12は、一例として図5に示されているように互いに反対側のエッジ14の各々に隣接して位置決めされた外側アイ列を有する。外側締め紐(図示せず)が互いに反対側に位置する第1及び第2の外側アイ列を交互に通って延びるのが良い。外側締め紐を引き締めることにより、シェルの互いに反対側の第1及び第2の外側アイ列を互いに向かって押圧することができ、それにより舌部16をライナ舌部17に向かって内方に押圧し、張力が加えられたストラップセグメント22aにより舌部に加えられる下向き且つ後ろ向きの力を補足する。閉鎖状態のブーツ10の代表的な例が図4に示されている。
外側シェル及び内側ライナ
スノーボード用ブーツ10が代表的にはシェル12を有している。シェル12は、代表的には、材料の組み合わせ、例えば皮革のシート又は層、織布又は不織布、及びプラスチック及びゴムのうちの1つ又は2つ以上で作られた半剛性構造部材である。シェルのうちの何割か又は全ては、成形プラスチック又はゴムで作られても良い。
ブーツは、内側ライナ16を有するのが良く、この内側ライナ16は、通常、取り外し可能なブーティであるが、内側ライナ16は、シェル12中に内蔵されても良い。ユーザの足の底部を受け入れる中敷きは、ブーツの一部であり、この中敷きは、ライナ材料内に形成されても良く、或いは、別個の構造部材であっても良い。ブーツは、着用者の足のかかと周りを包むと共に受け入れるヒール領域19を更に有する。ヒール領域19(例えば、ヒールカップ)は、代表的には、ライナ16内に形成される。図示の代表的なブーツ実施形態では、シェル12の互いに反対側のエッジ14は、互いに間隔を置いて位置し、これらエッジ相互間には舌部16が差し込まれた状態で設けられている。
外側シェルは、ユーザの足の甲から上方に足首を覆い、そして下肢部分周りに延びる上側部分を有する。シェル12は、足の甲及びかかとの全体的領域を包囲した近位足エンクロージャ部分及び足の中間部及び足の前方部の頂部及び側部を包囲する遠位部分を更に有する。
ブーツ10は、シェル12につながり又はこれと一体であり、且つユーザの足の底部を覆うソールを有する。ソールは、ゴム、EVA、PU及び他の公知のミッドソール及びアウトソール材料のうちの1つ又は組み合わせ状態で作られる場合がある。シェルとソールは、ボード釣り込みを含む任意公知の又は開発される技術を用いて一緒に釣り込み成形可能である。
スノーボード用ブーツの外側シェル12は、比較的剛性であり且つ頑丈な材料、例えば皮革(例えば、天然皮革、合成皮革、又はこれら両方)及び半硬質又は硬質プラスチック、ゴム、又は他のかかる材料で構成される。シェルは、代表的には、ユーザの足にクッション作用、快適さ及び断熱作用を提供する厚い組をなす材料で構成された内側ライナを有するのが良い。例えば、ライナは、発泡ポリウレタンPU又はエチルビニルアセテートEVA材料のコアと布地又は織物の外側及び内側の内張りで作られるのが良い。内側ライナは又、別個の取り外し可能なコンポーネント13、例えばブーティであっても良い。ブーツの舌部又は舌部領域16は、成形されるのが良く、或いは、シェルと同様に形成されても良い。ライナは、ライナ舌部17を更に有するのが良い。ライナ舌部は、ライナの構成と同様な構成を有するのが良い。
ブーツ10は、所期の着用者の足関節の位置の側方外方に且つ全体としてこれに対応した屈曲ゾーンを有する。足関節は、足と下肢との間の蝶番関節である。距骨(くるぶしの骨)と呼ばれる足の最も上に位置する骨が脛骨(すねの骨)及び腓骨の下端部によって形成された2つの骨隆起相互間に位置する。ブーツを所期の着用者の足首の蝶番関節の領域周りに絞り又は締め付けることによって、保持システムは、着用者の足及び下肢上でブーツを動かなくすることができ、正確且つ制御された屈曲及び例えばスノーボードへの動力の伝達を可能にする。
オプションとしての内側ハーネス本体
図1に示されているブーツ10とは異なり、図5に示された作業用ブーツとしての実施形態は、外側シェル内に位置決めされた内側ハーネス本体30を有している。かかるハーネス本体は、図5に示されている作業環境と例えば図10に示されている作業環境を比較することによって示されるようにオプションであって、又、不要である。図6に示されているように、内側ハーネス本体30は、図1〜図4に概略的に示されると共に図1〜図4を参照して説明した形式の内側ライナ13を覆うよう構成されるのが良い。
図5〜図8に示されているように、それぞれ互いに反対側の第1及び第2のクロージャ要素(本明細書では、「コンストリクタ」という場合がある)を構成する互いに反対側の複数個のアイレット23aが内側ハーネス本体30から延びるのが良い。締め紐21を引き締めることにより、例えば図5及び図6に示されているようにハーネス及びかくしてハーネス30の互いに反対側のエッジから延びる第1の内側クロージャ要素と第2の内側クロージャ要素を互いに向かって押圧することができる。
保持システム実施形態
一般に、新規な保持システム12は、ブーツ10の1つ又は2つ以上の部分を着用者の箇所及び/又は足周りに絞り又は締め付けるよう構成されたクロージャを含むのが良い。例えば、スノーボード用ブーツのためのありふれたクロージャシステムは、互いに反対側のコンストリクタ(又はクロージャ要素)及びテンショナを含む場合があり、テンショナ、互いに反対側のコンストリクタをテンショナに加えられた引張力に応答して互いに向かって押圧するよう構成されている。
本明細書で用いられる「コンストリクタ」という用語は、物品としての履物の一部分を着用者の足、足首、及び/又は下肢の対応の部分周りに絞り又は締め付けるよう構成された任意の構造体又は部材を意味している。
本明細書で用いられる「テンショナ」という用語は、引張荷重下に置かれたときに物品としての履物の一部分に押し当たるよう構成された任意の構造体又は部材を意味している。
幾つかの代表的な実施形態では、テンショナは、締め紐21として構成され、互いに反対側のコンストリクタは、締め紐に摺動自在に係合するよう構成されている。しかしながら、一例として、互いに反対側のコンストリクタは、図1〜図6に示されているように複数個のアイレット23bをそれぞれ有する互いに反対側のアイ列を有するのが良い。アイレット23b,23b′は、履物の一部分(例えば、ライナ、シェル、ハーネス本体)に固定的に結合されるのが良い。一例として、遠位アイレット23bを備えたストラップ23aをシェルの内側ライナ(図10)又は内側ハーネス30(図5)に縫い付けるのが良い。
他形式のコンストリクタの採用が可能である。例えば、コンストリクタの中には、シェル12、内側ライナ13又はオプションとしての内側ハーネス本体30に固定的に取り付けられたフックとして構成されているものがある。コンストリクタの中には、ラッチ、有孔リングを貫通して延びる面ファスナ等を含むのがある。
新規な保持システムは、ブーツ10を履いたときに所期の着用者の足の甲の上に位置するよう構成されたリテーナ18a(図1)を更に含むのが良い。幾つかの場合、リテーナ18aは、舌部16の一部分を構成する。互いに反対側に位置した第1及び第2のリテーナカプラ22a,22b(図2)がリテーナ18aから外方に延びるのが良い。リテーナ18aは、リテーナカプラ22aと固定的に結合されるのが良く又はこれと一体であるのが良い。例えば、リテーナ18aは、舌部16に縫い付けられ、リベット止めされ、又は違ったやり方で固定的に取り付けられ或いは舌部16と一体にされた織物、皮革又は他の適当な材料のストラップを含むのが良い。
幾つかの場合、リテーナ18aは、互いに反対側の外方に延びる第1及び第2のリテーナカプラ22aの近位端部相互間に延びる中間ストラップ(図1)として構成されている。一例として、中間ストラップは、ストラップの互いに反対側の端部のところに位置決めされたアイレット25相互間に延びる連続ストラップの中間セグメントを構成するのが良い。換言すると、中間ストラップは、連続ストラップと一体の構造を形成することができ、かくして連続ストラップの中間セグメントであるのが良い。他の実施形態では、中間ストラップは、外方に延びるリテーナカプラとは独立した構造部材を構成しても良い。例えば、舌部16の一部分がリテーナ18aを構成することができる。
クロージャ及びリテーナに加えて、新規な保持システム12は、テンショナから間隔を置いて位置した互いに反対側の第1及び第2のアンカ23を含むのが良い。アンカ23により、リテーナカプラ23aはリテーナとクロージャを互いに作動的に結合することができる。図示の実施形態では、アンカ23により、引張部材(例えば、柔軟性ストラップ)が曲がることができ、かくして引張部材に沿って加えられた引張力が引張部材に平行ではなく合力としての方向にブーツ10の1つ又は2つ以上の部分に作用することができる。例えば、図2では、引張部材22aは、リング23を貫通して延びてこのリング周りに曲がり、それによりリングの互いに反対側に位置した引張部材のセグメント23a,23bが互いに対して鋭角をなす。引張部材(例えば、柔軟性ストラップ又は締め紐)に加えられる引張力の方向は、引張部材の長手方向軸線に平行なので、引張部材22aに加わる引張力は、引張部材に平行である。
アンカ23と舌部16のエッジ18との間に延びる引張部材22aのセグメントに加わっている引張力は、セグメントに沿って働く。同様に、図2に示されているようにアンカ23と締め紐21(例えば、アイレット25)との間に延びる引張部材22bのセグメントに加わっている引張力は、セグメントに沿って働く。引張部材22a,22bが互いに対して鋭角をなすので、部材22a,22bによってアンカ23に加えられる合力としてのベクトルは、部材22aにも部材22bにも平行ではない。それにもかかわらず、テンショナ(例えば、締め紐21)及びアンカ23は、部材23bを引張状態にする。引張力(ストラップとアンカ23との間に働く摩擦力の正味分)は、引き続き部材22aに加わり、それにより舌部16をアンカ23の方へ押圧する(例えば、部材22aに平行に)。別の図で見ると、アンカ23を締め紐21及び舌部16のエッジ18から互いに間隔を置いた関係をなして配置することにより、舌部が締め紐21の引き締めに応答して所望の方向に(例えば、セグメント22aに平行に)下方且つ後方に引くことができる。
幾つかの場合、本明細書に開示する形式の保持システムにより、舌部16は、着用者の距骨とかかと突起との間の線に全体として平行な方向に着用者の足を下方且つ後方に押圧することができる。アンカ23とリテーナとアイレット25の相対配置は、リテーナが着用者の足及び/又は下肢をブーツに対して所定の下方且つ後方の方向に押圧するよう選択されるのが良い。
適当なアンカ23は、細長いリテーナカプラ、例えば、ストラップ22a,22bに摺動可能に係合し又はこれに転動的に押し当たるよう構成されるのが良い。添付の図面に示されているように、アンカ23は、好ましくは、ストラップ22a,22bについて選択された材料に対して比較的低い摩擦係数を有するDリング又はOリング(又は他の有孔部材)として構成されるのが良い。変形例として、アンカ23は、細長い部材(例えば、締め紐、ケーブル、ロープ、ストラップ)に転動的に係合するよう構成された適当なピボット装置として構成されても良い。例えば、適当なアンカは、ローラ、溝車、プーリ等として構成されても良い。
アンカ23は、内側ライナ13とシェル12の内面(例えば、内張り12a)との間に位置決めされるのが良い。アンカ23は、ブーツに対して固定的に結合されるのが良い。例えば、アンカ23は、例えばストラップ24aをブーツ10の選択された部分に縫い付けることによって、内側ハーネス30(図5)又はシェルの内張り12a(図10)に取り付けられるのが良い。対応のリテーナカプラ(例えば、ストラップ22a,22b)をシェル12の内方に位置決めするのが良い。
上述のクロージャシステム(例えば、内側クロージャシステム)に加えて、幾つかの開示したブーツ10は、内側クロージャシステムに起因して生じる絞り(締め付け)及び/又は保持力を補足するよう構成された外側クロージャシステムを有する。例えば、外側シェル12の互いに反対側のエッジ14は、少なくとも部分的に、舌部16及び幾つかの場合においてはリテーナ18の少なくとも一部分の上に位置してこれに押し当たることができ、それによりシェル及び舌部をユーザの下肢周りにしっかりと閉じる。
1つのありふれた形式のクロージャシステムは、ケーブルを利用したシステムである。本明細書で用いられる「ケーブル」は、互いに引き寄せられるべき1対の互いに反対側のエッジ上に又はこれらに隣接して配置された1組のクロージャ要素(本明細書ではコンストリクタと呼ばれる場合がある)に沿うこれらを通る且つ/或いはこれらの中への引き回しを可能にする任意公知の柔軟性があり、可撓性があり、比較的薄く、細長く、引張可能な構造部材を意味する広義の用語である。幾つかの場合、クロージャ要素は、少なくとも、アイ列の一部分を構成する。したがって、適当なケーブルとしては、任意形態の靴又はブーツ用の締め紐、束になった金属繊維のケーブル又は非金属のケーブル、ストリング、コード、チェーン、皮革ストリップ等が挙げられる。ケーブルクロージャシステム中のクロージャシステムは、ケーブルを受け入れることができ又は違ったやり方でケーブルに作動的に係合することができるループ、フック、アイレット又は各構造部材であるのが良い。機械式クロージャシステムの他の構成の採用も又可能である。例えば、クロージャシステムは、バックル、ストラップ(例えば、ベルトスタイル又はベルクロ(Velcro(登録商標))スタイル)、クランプ等であって良い。
図示の代表的な実施形態では、ブーツの下肢用部分の前から下方に且つ足の頂部上を通ってブーツのトウ(つま先)領域まで延びる1組のクロージャ要素がシェル12のエッジ14に隣接して位置決めされるのが良い。スノーボード用ブーツ及び他の種類のブーツのためのクロージャシステムは、一般に、中心が下肢の前側及び足の頂部上に位置する場合が多い。これらクロージャシステムは、代表的には、かかる芯出しされた領域を実質的に越えて下肢及び足の側部まで延びてはいない。
他の例示の実施形態
本開示内容及び図面は、特定の実施形態の観点をそれぞれ説明すると共に図示しているが、他の実施形態を構成することができ、そして本発明の意図した範囲から逸脱することなく、構造的及び論理的変更を行うことができる。方法及び基準(例えば、上、下、頂部、底部、左側、右側、後方、前方等)は、図面の説明を容易にするために用いられているが、本発明を限定するものではない。例えば、或る特定の用語、例えば「上」、「下」、「上側」、「下側」、「水平」、「垂直」、「左側」、「右側」等が用いられている場合がある。かかる用語は、該当する場合、特に図示の実施形態に関して相対的な関係を取り扱う際に説明をある程度明らかにするために用いられている。しかしながら、かかる用語は、絶対的な関係、絶対的な位置及び/又は絶対的な向きを意味するものではない。例えば、物体に関し、「上側」の表面は、単に物品を逆さまにすることによって「下側」の表面になることができる。それにもかかわらず、この表面は、依然として同じ表面であり、物体は、同一のままである。原文明細書で用いられる“and/or”(翻訳文では「及び/又は」)という用語は、“and ”又は“or”、並びに“and ”且つ“or”であることを意味している。
本明細書において開示した原理を組み込むと、多種多様な保持システム形態を提供することが可能である。例えば、任意の特定の実施例に関して説明した特徴を他の実施例のうちの任意の1つ又は2つ以上に記載された1つ又は2つ以上の特徴と組み合わせることができる。したがって、この詳細な説明は、本発明を限定する意味に解されてはならず、本開示内容を再検討すると、当業者には、本明細書において説明した種々の技術的思想を用いて案出することができる多様な保持システムを理解することになろう。さらに、当業者であれば、本明細書において開示した例示の実施形態を開示した原理から逸脱することなく種々の形態に適合させることができるということは理解されよう。かくして、開示した原理を利用できる多くの考えられる実施形態を考慮すると、上述の実施形態は、例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものとして解されてはならない。したがって、特許請求の範囲が仮特許出願の必要な要素ではないにもかかわらず、本出願人は、以下の段落の範囲及び精神に属する全て並びに本願において図示し又は説明した任意の新規事項の全ての観点をクレーム請求する権利を含む本明細書に開示した内容に対する全ての権利を保有する。
本明細書に引用した任意の特許文献及び非特許文献を参照により引用し、これらの記載内容全体をあらゆる目的について本明細書の一部とする。
開示した実施形態の上述の説明は、当業者が開示した発明を構成し又は利用することができるようにするために提供されている。これら実施形態の種々の改造例は、当業者には容易に明らかであり、本明細書において定義した属概念としての原理は、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態に利用できる。かくして、原文特許請求の範囲に記載された本発明は、本明細書に示した実施形態には限定されるものではなく、特許請求の範囲の文言と一致した全範囲が与えられるべきであり、例えば冠詞“a”又は“an”の使用による単数で表された要素についての言及は、特段の指定がなければ、「1つ及び1つだけ」を意味するものではなく、「1つ又は2つ以上」を意味している。
既に知られており又は当業者に後で知られるようになる本明細書における開示全体にわたって説明した種々の実施形態の要素のあらゆる構造的及び機能的な均等例は、本明細書において説明すると共に特許請求の範囲に記載された特徴によって包含されるものとする。さらに、かかる開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかとは無関係に、開示内容を公共財産とする旨は、本明細書中には記載されていない。原文特許請求の範囲において“means for ”又は“step for”という表現を用いて構成要素が明示的に記載されていなければ、米国特許法の下で「ミーンズ・プラス・ファンクション(means plus function )」クレームとして解されるクレームエレメント(claim element )はなんら存在しない。
本発明者は、本明細書に開示した保護対象に対する全ての権利を保有し、かかる権利は、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲及び精神に含まれる全ての事項をクレーム請求する権利を含む。

Claims (25)

  1. 履物用の保持システムであって、前記保持システムは、
    互いに反対側のコンストリクタ及びテンショナを含み、前記テンショナは、該テンショナに加えられた引張力に応答して前記互いに反対側のコンストリクタを互いに向かって押圧するよう構成されており、
    前記テンショナから間隔を置いて設けられた互いに反対側の第1のアンカと第2のアンカを含み、
    互いに反対側の第1のリテーナカプラと第2のリテーナカプラを有するリテーナを含み、前記第1のリテーナカプラが前記第1のアンカに作動的に係合すると共に前記第2のリテーナカプラが前記第2のアンカに作動的に係合して前記第1のアンカと前記第2のアンカのうちの一方又は両方に加えられた引張荷重が前記リテーナを前記第1のアンカと前記第2のアンカのうちの一方又は両方に向かって押圧するようになっており、前記第1のリテーナカプラ及び前記第2のリテーナカプラの各々は、前記テンショナに加えられた引張荷重が前記第1のリテーナカプラ及び前記第2のリテーナカプラを押圧して引張状態にし、それにより前記リテーナを前記第1のアンカと前記第2のアンカのうちの一方又は両方に向かって押圧するよう前記テンショナに作動的に係合する、保持システム。
  2. 前記互いに反対側のコンストリクタは、互いに反対側の第1のクロージャ要素と第2のクロージャ要素を有し、前記テンショナは、前記第1のクロージャ要素と前記第2のクロージャ要素との間に作動的に延びる締め紐を有し、前記締め紐に加えられた引張荷重が前記第1のクロージャ要素と前記第2のクロージャ要素を互いに向かって押圧するようになっており、
    前記互いに反対側の第1及び第2のリテーナカプラは、それぞれ、第1及び第2のストラップセグメントを有し、前記互いに反対側の第1及び第2のアンカは、それぞれ、第1及び第2の有孔部材を有し、前記第1のリテーナと前記第1のアンカとの前記作動的係合は、前記第1のストラップセグメントが前記第1の有孔部材を貫通して延びて前記第1の有孔部材に押し当たる状態を含む、請求項1記載の保持システム。
  3. 前記互いに反対側の第1及び第2のアンカは、それぞれ、第1及び第2の有孔部材を有し、
    前記リテーナは、舌部材の一部分を含み、前記互いに反対側の第1及び第2のリテーナカプラは、それぞれ、前記舌部材から前記有孔部材を貫通して外方に延びる第1及び第2のストラップセグメントを有し、
    前記第1のリテーナカプラと前記テンショナとの前記作動的係合は、第1のストラップ部材と前記テンショナの第1の摺動可能な係合を含み、前記第2のリテーナカプラと前記テンショナとの前記作動的係合は、第2のストラップ部材と前記テンショナの第2の摺動可能な係合を含む、請求項1記載の保持システム。
  4. 前記第1及び前記第2のクロージャ要素は、それぞれ、第1及び第2のアイ列を有し、前記互いに反対側の第1及び第2のアイ列、前記締め紐、並びに前記第1及び第2のストラップ部分は、前記履物を履いたときにユーザの足に対して前記リテーナの少なくとも一部分の内方に位置決めされる、請求項2記載の保持システム。
  5. 前記互いに反対側のコンストリクタ、前記テンショナ、並びに前記第1及び第2のストラップセグメントは、前記履物を履いたときにユーザの足に対して前記舌部材の内方に位置決めされる、請求項3の記載の保持システム。
  6. 前記互いに反対側のコンストリクタは、ハーネス部材のそれぞれの第1及び第2の互いに反対側のエッジに隣接して位置決めされた互いに反対側の第1及び第2のアイ列を有する、請求項1記載の保持システム。
  7. 前記互いに反対側の第1及び第2のアンカは、前記履物を履いたときに前記第1及び前記第2のリテーナカプラがユーザの足に対して前記履物の内方に位置決めされるよう前記履物に固定的に結合されている、請求項1記載の保持システム。
  8. 前記履物は、外側シェル部材を有し、前記ハーネス部材は、内側ハーネス部材を含み、前記互いに反対側の第1及び第2のアンカは、互いに対向した関係をなして前記外側シェルと前記内側ハーネス部材との間に位置決めされる、請求項1記載の保持システム。
  9. 前記互いに反対側のコンストリクタは、内側クロージャ要素を有し、前記テンショナは、前記履物を履いたときにユーザの足に対して前記リテーナの内方に位置決めされる内側テンショナを含み、前記保持システムは、互いに反対側の外側クロージャ要素及び外側テンショナを更に含み、前記互いに反対側の外側クロージャ要素及び前記外側テンショナの各々は、前記履物を履いたときにユーザの足に対して前記リテーナの外方に位置決めされ、前記外側テンショナは、前記外側テンショナに加えられた引張荷重に応答して前記互いに反対側の外側クロージャ要素を互いに向かって押圧し、それにより前記内側テンショナに加えられた前記引張力の結果として前記ユーザの足に加えられる保持力を補うよう構成されている、請求項1記載の保持システム。
  10. 前記互いに反対側の外側クロージャ要素は、それぞれ、互いに反対側の第1及び第2の外側アイ列を有し、前記外側テンショナは、前記互いに反対側の第1及び第2の外側アイ列を貫通して作動的に延びる外側締め紐を有し、前記外側締め紐に加えられた引張荷重が前記第1の外側アイ列と前記第2の外側アイ列を互いに向かって押圧するようになっている、請求項9記載の保持システム。
  11. 前記内側クロージャ要素は、それぞれ、互いに反対側の第1及び第2の内側アイ列を有し、前記内側テンショナは、前記互いに反対側の第1及び第2の内側アイ列を貫通して作動的に延びる内側締め紐を有し、前記内側締め紐に加えられた引張荷重が前記第1の内側アイ列と前記第2の内側アイ列を互いに向かって押圧するようになっており、
    前記互いに反対側の第1及び第2のリテーナカプラは、それぞれ、第1及び第2のストラップセグメントを有し、前記互いに反対側の第1及び第2のアンカは、それぞれ、第1及び第2の有孔部材を有し、前記第1のリテーナと前記第1のアンカとの前記作動的係合は、前記第1のストラップセグメントが前記第1の有孔部材を貫通して延びて前記第1の有孔部材に押し当たる状態を含む、請求項9記載の保持システム。
  12. 前記互いに反対側の第1及び第2のアンカは、それぞれ、第1及び第2の有孔部材を有し、
    前記リテーナは、舌部材を有し、前記互いに反対側の第1及び第2のリテーナカプラは、それぞれ、前記舌部材から前記有孔部材を通って外方に延びる第1及び第2のストラップセグメントを有し、
    前記第1のリテーナカプラと前記内側テンショナとの前記作動的係合は、前記第1のストラップ部材と前記内側テンショナとの第1の摺動可能な係合を含み、第2のリテーナカプラと前記内側テンショナとの前記作動的係合は、前記第2のストラップ部材と前記内側テンショナとの第2の摺動可能な係合を含む、請求項9記載の保持システム。
  13. 前記第1及び前記第2のストラップ部分は、前記履物を履いたときにユーザの足に対して前記リテーナの少なくとも一部分の内方に位置決めされる、請求項11記載の保持システム。
  14. 前記第1及び前記第2のストラップセグメントは、前記履物を履いたときにユーザの足に対して前記舌部材の内方に位置決めされる、請求項12記載の保持システム。
  15. 前記内側クロージャ要素は、内側ハーネス部材の対応の第1及び第2の互いに反対側のエッジに隣接して位置決めされたそれぞれ互いに反対側の第1及び第2の内側アイ列を有し、前記内側ハーネス部材は、前記履物を履いたときにユーザの足に対して前記リテーナの少なくとも一部分の内方に位置決めされる、請求項9記載の保持システム。
  16. 前記互いに反対側の第1及び第2のアンカは、前記履物を履いたときに前記第1及び前記第2のリテーナカプラがユーザの足に対して前記履物の内方に位置決めされるよう前記履物に固定的に結合されている、請求項9記載の保持システム。
  17. 前記履物は、外側シェル部材を有し、前記ハーネス部材は、内側ハーネス部材を含み、前記互いに反対側の第1及び第2のアンカは、互いに対向した関係をなして前記外側シェルと前記内側ハーネス部材との間に位置決めされる、請求項9記載の保持システム。
  18. 外側シェル及び前記外側シェル内に位置決めされた内側ライナを含む履物用の保持システムであって、前記保持システムは、
    前記外側シェルと前記内側ライナとの間に位置決めされた互いに反対側の第1の内側クロージャ要素と第2の内側クロージャ要素を含み、
    前記互いに反対側の第1の内側クロージャ要素と第2の内側クロージャ要素との間に作動的に延びると共に該第1及び第2の内側クロージャ要素に係合した内側締め紐を含み、前記内側締め紐は、前記内側締め紐に加えられた引張荷重に応答して前記互いに反対側の第1の内側クロージャ要素と前記第2の内側クロージャ要素を互いに向かって押圧するよう構成されており、
    前記内側締め紐から間隔を置いて設けられると共に前記内側ライナの外方に位置決めされた互いに反対側の第1のアンカと第2のアンカを含み、
    リテーナを含み、前記リテーナは、前記リテーナから外方に延びる互いに反対側の第1のストラップセグメントと第2のストラップセグメントを有し、前記第1のストラップセグメントは、前記第1のアンカを貫通して摺動可能に延び、前記第1のストラップセグメントは、対応の遠位アイレットを有し、前記第2のストラップセグメントは、前記第2のアンカを摺動可能に貫通して延び、前記第2のストラップセグメントは、対応の遠位アイレットを有し、前記内側締め紐は、前記第1のストラップセグメントに対応した前記遠位アイレットを貫通すると共に前記第2のストラップセグメントに対応した前記遠位アイレットを貫通して延び、前記内側締め紐は、前記第1のストラップセグメントに対応した前記遠位アイレットと前記第2のストラップセグメントに対応した前記遠位アイレットを互いに向かって押圧し、それにより前記リテーナを前記互いに反対側の第1及び第2のアンカに向かって押圧するよう構成されており、
    前記内側ライナに対して前記リテーナの外方に位置決めされた互いに反対側の第1の外側クロージャ要素と第2の外側クロージャ要素を含み、
    前記互いに反対側の第1の外側クロージャ要素と第2のクロージャ要素との間に作動的に延びると共に前記互いに反対側の第1及び第2の外側クロージャ要素に係合して前記互いに反対側の第1の外側クロージャ要素と第2の外側クロージャ要素を互いに向かって押圧するための外側締め紐を含み、前記外側締め紐は、前記外側締め紐に加えられた引張荷重に応答して前記リテーナを前記ライナに向かって内方に押圧するよう構成されている、保持システム。
  19. 前記外側シェルと前記内側ライナとの間に位置決めされると共に前記内側ライナの周りに少なくとも部分的に延びる内側ハーネスを更に含み、前記互いに反対側の第1及び第2の内側クロージャ要素は、前記内側ハーネスのそれぞれの互いに反対側の第1及び第2のエッジに隣接して位置決めされている、請求項18記載の保持システム。
  20. 前記リテーナは、前記履物を履いたときに前記内側ライナの外方で且つ前記互いに反対側の第1及び第2の外側クロージャ要素の内方で少なくとも着用者の足の甲の上に位置するよう構成された舌部材を有する、請求項18記載の保持システム。
  21. 前記リテーナは、前記互いに反対側の第1のストラップセグメントと前記第2のストラップセグメントの間に延びる中間ストラップセグメントを有し、前記中間ストラップセグメント、前記互いに反対側の第1及び第2のストラップセグメント、並びに前記互いに反対側の第1及び第2のアンカは、前記第1のストラップセグメントに対応した前記遠位アイレットと前記第2のストラップセグメントに対応した前記遠位アイレットが互いに向かって押し合ったときに前記中間ストラップセグメントを前記内側ライナに向かって内方に押圧するよう協働的に構成されている、請求項18記載の保持システム。
  22. 前記リテーナは、前記互いに反対側の第1のストラップセグメントと前記第2のストラップセグメントとの間に延びる中間ストラップセグメントを更に有し、前記中間ストラップセグメントは、前記舌部材に固定的に結合され、前記互いに反対側の第1及び第2のストラップセグメント並びにそれぞれの前記アンカは、前記互いに反対側の第1のストラップセグメントと前記第2のストラップセグメントが互いに向かって押し合っているときに前記舌部材を前記着用者の足の甲に向かって押圧するよう構成されている、請求項20記載の保持システム。
  23. 前記互いに反対側の第1及び第2のアンカは、前記外側シェルに対して実質的に固定的に位置決めされたそれぞれの第1及び第2の有孔部材を有する、請求項18記載の保持システム。
  24. 前記第1及び前記第2の有孔部材の各々は、アイレット、Dリング、又はOリングから成る、請求項23記載の保持システム。
  25. 前記外側シェルは、内張りを有し、前記互いに反対側の第1及び第2のアンカの各々は、前記内張りに縫い付けられたそれぞれのアンカストラップを更に有し、各それぞれのアンカストラップは、それぞれの前記有孔部材とつがい関係をなして係合し、それによりそれぞれの前記有孔部材を前記外側シェルに対して固定的に位置決めするためのアイレットを有する、請求項23記載の保持システム。
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