JP2016224603A - 自律走行装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自律走行を行なっているときに装置本体の周囲の障害物を回避することができる自律走行装置を提供する。【解決手段】自律走行装置(1)は、装置本体(2)と、装置本体(2)に設けられた駆動装置(10)と、装置本体(2)に設けられ、駆動装置(10)を制御する自律走行制御部と、装置本体(2)の周囲に設けられ、障害物を検出する障害物検出装置(40F、40B、40L、40R)と、障害物検出装置(40F、40B、40L、40R)が障害物を検出した場合、装置本体(2)が障害物から回避する方向に走行するように駆動装置(10)を制御する回避走行制御部と、を具備する。【選択図】図2
Description
本発明は、車輪を駆動させて自律走行する自律走行装置に関する。
車輪を駆動させて自律走行する自律走行装置が開発されている。自律走行装置は、例えば、監視ルート(巡回経路)上の障害物を監視する場合などに利用される。この場合、自律走行装置は、障害物との衝突を回避するために、障害物の検出と、その障害物の回避動作とを行なう必要がある。このような検出と回避動作とを行なう装置が特許文献1、2に開示されている。
特許文献1に記載された装置では、センサにより進行方向の障害物を検出し、障害物から回避する方向に走行している。
特許文献2に記載された装置では、センサにより進行方向の障害物を検出して、装置本体を旋回させて、障害物から回避する方向に走行している。
しかしながら、特許文献1、2に記載された装置では、進行方向の障害物のみ、すなわち、前方部の障害物のみを検出している。そのため、特許文献1、2に記載された装置では、装置本体の側面部に向かってくる障害物や、装置本体の後方部に向かってくる障害物に対して、回避動作を行なうことができない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、自律走行を行なっているときに装置本体の周囲の障害物を回避することができる自律走行装置を提供することを目的とする。
本発明の自律走行装置は、装置本体と、前記装置本体に設けられた駆動装置と、前記装置本体に設けられ、前記駆動装置を制御する自律走行制御部と、前記装置本体の周囲に設けられ、障害物を検出する障害物検出装置と、前記障害物検出装置が前記障害物を検出した場合、前記装置本体が前記障害物から回避する方向に走行するように前記駆動装置を制御する回避走行制御部と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、自律走行装置は、自律走行を行なっているときに装置本体の周囲の障害物を回避することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1の側面図であり、図2は、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1の上面図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1の側面図であり、図2は、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1の上面図である。
図1、2に示されるように、自律走行装置1は、装置本体2と、駆動装置10と、4つの車輪3と、を具備している。4つの車輪3は、左右の前輪3−1と左右の後輪3−2とに分けられる。
ここで、図1、2に示されるように、本実施形態では、装置本体2の背面(後方)から装置本体2の前面(前方)に向かう方向をX方向と称する。また、装置本体2の右側の側面から装置本体2の左側の側面に向かい、かつ、X方向に垂直な方向をY方向と称する。また、装置本体2の底面から上面に向かい、かつ、X方向とY方向に垂直な方向をZ方向と称する。
駆動装置10は車輪3を駆動する。この駆動装置10は、左右の電動モータ11と、左右のトランスミッション12と、4つの車軸13と、左右の前輪用スプロケット14−1と、左右の後輪用スプロケット14−2と、左右のベルト15と、左右の軸受16とを具備している。4つの車軸13は、左右の前輪用軸13−1と左右の後輪用軸13−2とに分けられる。
駆動装置10のうち、左右の電動モータ11などの重量が重たい機構部(動力源)については、装置本体2内における装置本体2の一端部側に設けられている。例えば、装置本体2の一端部側を装置本体2の前面側(前方側)とした場合、上記動力源(左右の電動モータ11など)が装置本体2の前面側(前方側)に設けられている。この場合、4つの車輪3のうちの、左右の前輪3−1を駆動輪と称し、左右の後輪3−2を従動輪と称する。
左右の前輪用軸13−1は、それぞれ、その一端が左右の前輪3−1に接続され、その他端が左右のトランスミッション12に接続されている。左右のトランスミッション12は、それぞれ、左右の電動モータ11に接続されている。左右の電動モータ11は、後述の制御装置20(図3を参照)により制御される。
左右の後輪用軸13−2は、それぞれ、その一端が左右の後輪3−2に接続され、その他端が左右の軸受16に接続されている。
左側の前輪用スプロケット14−1、左側の後輪用スプロケット14−2の中心には、それぞれ、左側の前輪用軸13−1、左側の後輪用軸13−2が設けられている。左側の前輪用スプロケット14−1、左側の後輪用スプロケット14−2の外周には、左側のベルト15が設けられ、左側の前輪3−1(駆動輪)と左側の後輪3−2(従動輪)とは左側のベルト15により連結している。
左側の前輪3−1(駆動輪)は、左側の電動モータ11の動力を左側のトランスミッション12を介して受けて、その動力に基づいて、左側の前輪用軸13−1及び左側の前輪用スプロケット14−1と共に回転する。左側の後輪3−2(従動輪)は、左側の前輪3−1(駆動輪)の回転運動を左側のベルト15により受けて、その回転運動に基づいて、左側の後輪用軸13−2及び左側の後輪用スプロケット14−2と共に回転する。
右側の前輪用スプロケット14−1、右側の後輪用スプロケット14−2の中心には、それぞれ、右側の前輪用軸13−1、右側の後輪用軸13−2が設けられている。右側の前輪用スプロケット14−1、右側の後輪用スプロケット14−2の外周には、右側のベルト15が設けられ、右側の前輪3−1(駆動輪)と右側の後輪3−2(従動輪)とは右側のベルト15により連結している。
右側の前輪3−1(駆動輪)は、右側の電動モータ11の動力を右側のトランスミッション12を介して受けて、その動力に基づいて、右側の前輪用軸13−1及び右側の前輪用スプロケット14−1と共に回転する。右側の後輪3−2(従動輪)は、右側の前輪3−1(駆動輪)の回転運動を右側のベルト15により受けて、その回転運動に基づいて、右側の後輪用軸13−2及び右側の後輪用スプロケット14−2と共に回転する。
トランスミッション12は、例えば、クラッチ、ギアボックスを含んでいる。ギアボックスは、その一端が電動モータ11に接続された軸12Aと、その軸12Aの外周に設けられた歯車(図示しない)などからなり、動力源(電動モータ11)の動力をトルクや回転数、回転方向を変えて伝達する。そのため、トランスミッション12と前輪用軸13−1と後輪用軸13−2と前輪用スプロケット14−1と後輪用スプロケット14−2とベルト15とは、動力伝達部材として構成される。
左右の電動モータ11は、それぞれ左右の動力伝達部材に動力を伝達することにより、4つの車輪3を駆動させて装置本体2の走行や停止を行なう。すなわち、自律走行装置1は、1つの電動モータ11により前輪3−1(駆動輪)と後輪3−2(従動輪)とを同じ速度で回転させる構造となっている。
ここで、動力伝達部材として、トランスミッション12を含まなくてもよい。この場合、電動モータ11と左右の前輪用軸13−1とを歯車(固定比)で結合し、電動モータ11の回転数と回転方向を制御する。
また、動力伝達部材において、左右のベルト15としては、タイミングベルト、Vベルト、リブドベルト等があげられるが、これに限定されない。例えば、ベルト15の代わりに、チェーンでもよい。
駆動装置10の動力源において、左右の電動モータ11としては、DCモータ、ブラシレスDCモータ、ACモータ等があげられる。
図3は、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1の電気的構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、自律走行装置1の装置本体2は、更に、制御装置20と、バッテリー30と、障害物検出装置40とを具備している。
図3に示されるように、バッテリー30は、制御装置20、駆動装置10の動力源(図2の電動モータ11など)、及び、障害物検出装置40に電力を供給する。バッテリー30としては、リチウムイオン電池、燐酸鉄リチウムイオン電池等の充電可能な二次電池があげられる。
図3に示されるように、制御装置20は、装置本体2内に設けられ、制御部21と、記憶部22と、を具備している。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)である。記憶部22には、コンピュータが実行可能なコンピュータプログラムが格納されていて、制御部21は、そのコンピュータプログラムを読み出して実行する。
制御部21は、自律走行制御部23を具備している。自律走行制御部23は、車輪3を回転させて自律走行装置1(装置本体2)が自律走行するように駆動装置10を制御する。駆動装置10は、自律走行制御部23の制御により、車輪3を駆動する。自律走行制御部23は、駆動装置10を制御することにより、予め設定された監視ルート上に、予め設定された設定速度で、自律走行装置1(装置本体2)を自律走行させる。
自律走行装置1は、1つの電動モータ11により前輪3−1(駆動輪)と後輪3−2(従動輪)とを同じ速度で回転させる構造となっているため、自律走行制御部23は、自律走行装置1を直進させる場合、車輪3のうちの左右の前輪3−1(駆動輪)が同じ回転速度で回転するように、駆動装置10の左右の電動モータ11を制御する。また、自律走行制御部23は、自律走行装置1の進行方向を変える場合、車輪3のうちの左右の前輪3−1(駆動輪)の回転速度に差が生じるように、駆動装置10の左右の電動モータ11を制御する。さらに、自律走行制御部23は、自律走行装置1を旋回する、いわゆる、定置回転させる場合、車輪3のうちの左右の前輪3−1(駆動輪)の回転方向が互いに逆になるように、駆動装置10の左右の電動モータ11を制御する。
制御部21は、更に、回避走行制御部24を具備している。回避走行制御部24は、障害物が検出された場合、車輪3の回転を変更させて自律走行装置1(装置本体2)が障害物を回避して走行するように駆動装置10を制御する。駆動装置10は、回避走行制御部24の制御により、車輪3を駆動する。回避走行制御部24は、緊急時に駆動装置10を制御することにより、自律走行装置1(装置本体2)を自律走行させる。
回避走行制御部24は、自律走行制御部23と同様に、自律走行装置1を直進させる場合、車輪3のうちの左右の前輪3−1(駆動輪)が同じ回転速度で回転するように、駆動装置10の左右の電動モータ11を制御する。また、回避走行制御部24は、自律走行制御部23と同様に、自律走行装置1の進行方向を変える場合、車輪3のうちの左右の前輪3−1(駆動輪)の回転速度に差が生じるように、駆動装置10の左右の電動モータ11を制御する。さらに、回避走行制御部24は、自律走行制御部23と同様に、自律走行装置1を旋回する、いわゆる、定置回転させる場合、車輪3のうちの左右の前輪3−1(駆動輪)の回転方向が互いに逆になるように、駆動装置10の左右の電動モータ11を制御する。
障害物検出装置40は、自律走行装置1(装置本体2)の周囲の障害物を検出する。障害物検出装置40は、測距センサ41を備えている。障害物検出装置40は、測距センサ41の他に、カメラ42を備えていてもよい。すなわち、障害物検出装置40は、測距センサ41、または、測距センサ41とカメラ42との組み合わせにより実現することができる。
測距センサ41は、半導体レーザ(図示しない)と、半導体レーザから放出されるレーザ光を略平行光とするコリメータレンズ(図示しない)と、走査のための回転ミラー(図示しない)と、障害物で反射した光を受光する受光素子(図示しない)とにより構成される。
半導体レーザより放出されるレーザ光は905nmの赤外光で点灯時間5nsecデューティ0.1%とするパルス光であり、コリメータレンズによって直径1mmのビームに整形される。ここで、レーザビームは略平行のレーザビームとして放射されるが、点灯時間が短くデューティ比も0.1%と小さいことから直視しても危害はない。レーザビームは、鉛直方向に45度の角度で取り付けられた回転するミラーに照射され、進行方向中心軸を対称に120度の範囲に照射される。レーザビームの照射範囲に障害物があった場合、障害物からの反射光は、回転するミラーで反射して、ミラー反射方向に設けられた受光素子で検知される。受光素子は、高感度のPINフォトダイオードやアバランシェフォトダイオードを用いることができる。なお、レーザ光を反射するミラーは、回転軸に対して鉛直方向の角度を可変としてもよく、この場合、レーザ光の走査範囲を地面に対して水平方向だけでなく、水平面に対して任意の角度で走査することができる。
自律走行装置1(装置本体2)の周囲に障害物があった場合、障害物検出装置40は、パルスレーザ光を放出して障害物からの反射光が戻ってきた時間と、反射光を検出したときのミラーの回転角度と、に基づいて、障害物の位置及び距離を求める(計測する)ことができる。
障害物検出装置40がカメラ42を備えている場合、障害物検出装置40は、カメラ42により撮影された監視ルート(監視エリア)の画像に対して、背景画像と異なる障害物の画像を検出する。
障害物検出装置40の台数は、自律走行装置1(装置本体2)の四方の面に対応して、4であるものとする。図3に示されるように、4つの障害物検出装置40をそれぞれ障害物検出装置40F、40B、40L、40Rと称する。また、図2に示されるように、障害物検出装置40F、40B、40L、40Rは、それぞれ、装置本体2の前方部2F、後方部2B、左右の側面部2L、2Rに設けられている。
次に、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1の動作について説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1の動作を示すフローチャートである。図5〜7は、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1の動作として、回避走行処理(ステップS2)を説明するための図である。
まず、図5に示されるように、自律走行装置1は、自律走行処理(図4のステップS1)を行なう。この自律走行処理(ステップS1)において、自律走行装置1の自律走行制御部23(図3)は、左右の車輪3を第1の回転数で回転させて、装置本体2(図1〜3)が自律走行するように、駆動装置10(図1〜3)を制御する。
いま、図5に示されるように、自律走行装置1の左右の側面部2L、2R(図2)のうちの一方の側面部(例えば、左側の側面部2L(図2))に設けられた障害物検出装置40L(図2、3)が、一方の側面部(左側の側面部2L(図2))に近づいている障害物100を検出しているものとする。一方、自律走行装置1の左右の側面部2L、2R(図2)のうちの他方の側面部(この場合、右側の側面部2R(図2))に設けられた障害物検出装置40R(図2、3)が、別の障害物を検出していないものとする。この場合、自律走行装置1は、以下に示す回避走行処理(ステップS2)を行なう。
回避走行処理(ステップS2)において、図6に示されるように、自律走行装置1の回避走行制御部24(図3)は、左右の車輪3のうちの他方の側面部(右側の側面部2R(図2))の側に設けられた車輪3(この場合、右側の車輪3)を、左右の車輪3のうちの一方の側面部(左側の側面部2L(図2))の側に設けられた車輪3(この場合、左側の車輪3)よりも多く回転させて、障害物100が検出された方向とは逆の方向に自律走行装置1が方向転換するように、駆動装置10(図1〜3)を制御する。
次に、回避走行処理(ステップS2)において、図7に示されるように、自律走行装置1の回避走行制御部24(図3)は、自律走行装置1の方向転換後に、左右の車輪3を回転させて、自律走行装置1が障害物100から回避する方向に走行するように駆動装置10(図1〜3)を制御する。
次に、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1の他の動作について説明する。図8、9は、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1の他の動作として、回避走行処理(ステップS2)を説明するための図である。
まず、図8に示されるように、自律走行装置1は、上述の自律走行処理(図4のステップS1)を行なう。すなわち、自律走行処理(ステップS1)において、自律走行装置1の自律走行制御部23(図3)は、左右の車輪3を第1の回転数で回転させて、装置本体2(図1〜3)が自律走行するように、駆動装置10(図1〜3)を制御する。
いま、図8に示されるように、自律走行装置1の後方部2B(図2)に設けられた障害物検出装置40B(図2、3)が、後方部2B(図2)に近づいている障害物100を検出しているものとする。一方、自律走行装置1の前方部2F(図2)に設けられた障害物検出装置40F(図2、3)が、別の障害物を検出していないものとする。この場合、自律走行装置1は、以下に示す回避走行処理(図4のステップS2)を行なう。
回避走行処理(ステップS2)において、図9に示されるように、自律走行装置1の回避走行制御部24(図3)は、左右の車輪3を第1の回転数よりも多い第2の回転数で回転させて、自律走行装置1が障害物100から回避する方向に走行するように、駆動装置10(図1〜3)を制御する。
回避走行処理(ステップS2)において、自律走行装置1の回避走行制御部24(図3)は、障害物100(図9)を回避した後、駆動装置10(図1〜3)に対して回避時と逆の制御を行なうことにより、障害物100の回避動作を行なう前のルート(監視ルート)に戻ることができる。
以上の説明により、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1では、車輪3と、装置本体2と、車輪3を駆動する駆動装置10と、車輪3を回転させて装置本体2が自律走行するように駆動装置10を制御する自律走行制御部23と、装置本体2の周囲に設けられ、障害物を検出する障害物検出装置40(障害物検出装置40F、40B、40L、40R)と、障害物検出装置40(障害物検出装置40F、40B、40L、40R)が障害物100を検出した場合、車輪3の回転を変更させて装置本体2が障害物100から回避する方向に走行するように駆動装置10を制御する回避走行制御部24と、を具備している。
このように、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1によれば、障害物検出装置40(障害物検出装置40F、40B、40L、40R)が装置本体2の周囲に設けられているため、自律走行を行なっているときに装置本体2の周囲の障害物100を回避することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1では、装置本体2の左右の側面部2L、2Rのうちの一方の側面部2Lに設けられた障害物検出装置40Lが、一方の側面部2Lに近づいている障害物100を検出した場合、回避走行制御部24は、左右の車輪3のうちの他方の側面部2Rの側に設けられた車輪3を、左右の車輪3のうちの一方の側面部2Lの側に設けられた車輪3よりも多く回転させて(すなわち、装置本体2を回転させて)、障害物100が検出された方向とは逆の方向に装置本体2が方向転換するように駆動装置10を制御し、装置本体2の方向転換後に、左右の車輪3を回転させて、装置本体2が障害物100から回避する方向に走行するように駆動装置10を制御する。
このように、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1によれば、障害物検出装置40(障害物検出装置40L、40R)が装置本体2の側面部(側面部2L、2R)に向かってくる障害物100を検出するため、自律走行を行なっているときに装置本体2の周囲の障害物100を回避することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1では、自律走行制御部23は、車輪3を第1の回転数で回転させて装置本体2が自律走行するように駆動装置10を制御し、装置本体2の後方部2Bに設けられた障害物検出装置40Bが、後方部2Bに近づいている障害物100を検出した場合、回避走行制御部24は、車輪3を第1の回転数よりも多い第2の回転数で回転させて(すなわち、装置本体2の走行速度を上げて)、装置本体2が障害物100から回避する方向に走行するように駆動装置10を制御する。
このように、本発明の第1実施形態に係る自律走行装置1によれば、障害物検出装置40(障害物検出装置40B)が装置本体2の後方部2Bに向かってくる障害物100を検出するため、自律走行を行なっているときに装置本体2の周囲の障害物100を回避することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る自律走行装置1の動作について説明する。第2実施形態では、第1実施形態からの変更点を説明する。
本発明の第2実施形態に係る自律走行装置1の動作について説明する。第2実施形態では、第1実施形態からの変更点を説明する。
図10〜12は、本発明の第2実施形態に係る自律走行装置1の動作として、回避走行処理(ステップS2)を説明するための図である。
まず、図10に示されるように、自律走行装置1は、前述の自律走行処理(図4のステップS1)を行なう。すなわち、自律走行処理(ステップS1)において、自律走行装置1の自律走行制御部23(図3)は、左右の車輪3を第1の回転数で回転させて、装置本体2(図1〜3)が自律走行するように、駆動装置10(図1〜3)を制御する。
いま、図10に示されるように、自律走行装置1の前方部2F(図2)に設けられた障害物検出装置40F(図2、3)が、前方部2F(図2)に近づいている障害物100を検出しているものとする。一方、自律走行装置1の後方部2B(図2)に設けられた障害物検出装置40B(図2、3)が、別の障害物を検出していないものとする。この場合、自律走行装置1は、以下に示す回避走行処理(ステップS2)を行なう。
回避走行処理(ステップS2)において、図11に示されるように、自律走行装置1の回避走行制御部24(図3)は、左右の車輪3のうちの一方の車輪(例えば、右側の車輪3)を逆回転させて、自律走行装置1が進行方向と異なる方向に旋回するように駆動装置10(図1〜3)を制御する。
次に、回避走行処理(ステップS2)において、図12に示されるように、自律走行装置1の回避走行制御部24(図3)は、自律走行装置1の旋回後に、左右の車輪3を回転させて、自律走行装置1が障害物100から回避する方向に走行するように駆動装置10(図1〜3)を制御する。
回避走行処理(ステップS2)において、自律走行装置1の回避走行制御部24(図3)は、障害物100(図12)を回避した後、駆動装置10(図1〜3)に対して回避時と逆の制御を行なうことにより、障害物100の回避動作を行なう前のルート(監視ルート)に戻ることができる。
以上の説明により、本発明の第2実施形態に係る自律走行装置1では、装置本体2の前方部2Fに設けられた障害物検出装置40Fが、前方部2Fに近づいている障害物100を検出した場合、回避走行制御部24は、左右の車輪3のうちの一方の車輪3を逆回転させて(すなわち、装置本体2を回転させて)、装置本体2が進行方向と異なる方向に旋回するように駆動装置10を制御し、装置本体2の旋回後に、左右の車輪3を回転させて、装置本体2が障害物100から回避する方向に走行するように駆動装置10を制御する。
このように、本発明の第2実施形態に係る自律走行装置1によれば、障害物検出装置40(障害物検出装置40F)が装置本体2の前方部2Fに向かってくる障害物100を検出するため、第1実施形態の効果に加えて、自律走行を行なっているときに装置本体2の周囲の障害物100を回避することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係る自律走行装置1の動作について説明する。第3実施形態では、第1〜第2実施形態からの変更点を説明する。
本発明の第3実施形態に係る自律走行装置1の動作について説明する。第3実施形態では、第1〜第2実施形態からの変更点を説明する。
図13、14は、本発明の第3実施形態に係る自律走行装置1の動作として、回避走行処理(ステップS2)を説明するための図である。
まず、図13に示されるように、自律走行装置1は、前述の自律走行処理(図4のステップS1)を行なう。すなわち、自律走行処理(ステップS1)において、自律走行装置1の自律走行制御部23(図3)は、左右の車輪3を第1の回転数で回転させて、装置本体2(図1〜3)が自律走行するように、駆動装置10(図1〜3)を制御する。
いま、図13に示されるように、自律走行装置1の前方部2F(図2)に設けられた障害物検出装置40F(図2、3)が、前方部2F(図2)に近づいている障害物100を検出しているものとする。一方、自律走行装置1の後方部2B(図2)に設けられた障害物検出装置40B(図2、3)が、別の障害物を検出していないものとする。この場合、自律走行装置1は、以下に示す回避走行処理(ステップS2)を行なう。
回避走行処理(ステップS2)において、図14に示されるように、自律走行装置1の回避走行制御部24(図3)は、左右の車輪3を逆回転させて、自律走行装置1が障害物100から回避する方向に走行するように駆動装置10(図1〜3)を制御する。
回避走行処理(ステップS2)において、自律走行装置1の回避走行制御部24(図3)は、障害物100(図14)を回避した後、駆動装置10(図1〜3)に対して回避時と逆の制御を行なうことにより、障害物100の回避動作を行なう前のルート(監視ルート)に戻ることができる。
以上の説明により、本発明の第3実施形態に係る自律走行装置1では、装置本体2の前方部2Fに設けられた障害物検出装置40Fが、前方部2Fに近づいている障害物100を検出した場合、回避走行制御部24は、車輪3を逆回転させて(すなわち、装置本体2を逆走させて)、装置本体2が障害物100から回避する方向に走行するように駆動装置10を制御する。
このように、本発明の第3実施形態に係る自律走行装置1によれば、障害物検出装置40(障害物検出装置40F)が装置本体2の前方部2Fに向かってくる障害物100を検出するため、第1〜第2実施形態の効果に加えて、自律走行を行なっているときに装置本体2の周囲の障害物100を回避することができる。
以上のように、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 … 自律走行装置
2 … 装置本体
2B … 後方部
2F … 前方部
2L … 側面部
2R … 側面部
3 … 車輪
3−1 … 前輪
3−2 … 後輪
10 … 駆動装置
11 … 電動モータ(動力源)
12 … トランスミッション
12A … 軸
13 … 車軸
13−1 … 前輪用軸
13−2 … 後輪用軸
14−1 … 前輪用スプロケット
14−2 … 後輪用スプロケット
15 … ベルト
16 … 軸受
20 … 制御装置
21 … 制御部
22 … 記憶部
23 … 自律走行制御部
24 … 回避走行制御部
30 … バッテリー
40、40B、40F、40L、40R … 障害物検出装置
41 … 測距センサ
42 … カメラ
100 … 障害物
2 … 装置本体
2B … 後方部
2F … 前方部
2L … 側面部
2R … 側面部
3 … 車輪
3−1 … 前輪
3−2 … 後輪
10 … 駆動装置
11 … 電動モータ(動力源)
12 … トランスミッション
12A … 軸
13 … 車軸
13−1 … 前輪用軸
13−2 … 後輪用軸
14−1 … 前輪用スプロケット
14−2 … 後輪用スプロケット
15 … ベルト
16 … 軸受
20 … 制御装置
21 … 制御部
22 … 記憶部
23 … 自律走行制御部
24 … 回避走行制御部
30 … バッテリー
40、40B、40F、40L、40R … 障害物検出装置
41 … 測距センサ
42 … カメラ
100 … 障害物
Claims (5)
- 装置本体と、
前記装置本体に設けられた駆動装置と、
前記装置本体に設けられ、前記駆動装置を制御する自律走行制御部と、
前記装置本体の周囲に設けられ、障害物を検出する障害物検出装置と、
前記障害物検出装置が前記障害物を検出した場合、前記装置本体が前記障害物から回避する方向に走行するように前記駆動装置を制御する回避走行制御部と、
を具備することを特徴とする自律走行装置。 - 前記装置本体の左右の前記側面部のうちの一方の側面部に設けられた前記障害物検出装置が、前記一方の側面部に近づいている前記障害物を検出した場合、
前記回避走行制御部は、
前記装置本体を回転させて、前記障害物が検出された方向とは逆の方向に前記装置本体が方向転換するように前記駆動装置を制御し、
前記装置本体の方向転換後に前記装置本体が前記障害物から回避する方向に走行するように前記駆動装置を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の自律走行装置。 - 前記装置本体の前記前方部に設けられた前記障害物検出装置が、前記前方部に近づいている前記障害物を検出した場合、
前記回避走行制御部は、
前記装置本体を回転させて、前記装置本体が進行方向と異なる方向に旋回するように前記駆動装置を制御し、
前記装置本体の旋回後に前記装置本体が前記障害物から回避する方向に走行するように前記駆動装置を制御する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の自律走行装置。 - 前記装置本体の前記前方部に設けられた前記障害物検出装置が、前記前方部に近づいている前記障害物を検出した場合、
前記回避走行制御部は、前記装置本体を逆走させて、前記装置本体が前記障害物から回避する方向に走行するように前記駆動装置を制御する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の自律走行装置。 - 前記装置本体の前記後方部に設けられた前記障害物検出装置が、前記後方部に近づいている前記障害物を検出した場合、
前記回避走行制御部は、前記装置本体の走行速度を上げて、前記装置本体が前記障害物から回避する方向に走行するように前記駆動装置を制御する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の自律走行装置。
Priority Applications (1)
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JP2015108482A JP2016224603A (ja) | 2015-05-28 | 2015-05-28 | 自律走行装置 |
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JP2015108482A JP2016224603A (ja) | 2015-05-28 | 2015-05-28 | 自律走行装置 |
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JP2015108482A Pending JP2016224603A (ja) | 2015-05-28 | 2015-05-28 | 自律走行装置 |
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