JP6706072B2 - 走行装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行装置に関し、詳しくは、走行速度を監視して、故障等の不具合を検知したときに安全に減速または停止させる機能を有する走行装置に関する。
今日、走行装置として、荷物を搬送する搬送用ロボットや、建物内および建物周辺や所定の敷地内の状況を監視する監視用ロボットなど、自律的に移動する自律走行型車両が利用されている。また、地震、津波、土砂崩れ等の被災地での被災者の探索、あるいは事故が発生した工場、発電所などの内部の情報収集といった危険地域における活動にも、カメラ、各種センサ、アーム、ブーム等が搭載された自律走行型車両が利用される場合がある(例えば、特許文献1参照)。
このような自律走行型車両において、従来、モータや駆動輪の回転速度を計測することによって、自律走行型車両の走行速度や走行距離を制御する技術が知られている。
また、車輪の回転センサにより検出された回転数に基づいて、モータ回転センサにより検出される回転数を求め、この求められた回転数とモータ回転センサにより実際に検出された回転数をと比較し、両者の差が所定値以上である状態が所定時間以上継続した場合に、モータ回転センサが故障していると判断する回転センサ故障診断システムの発明が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−111595号公報 特開2004−112982号公報
しかしながら、故障の可能性が生じた場合、どの部品が故障したかによって対応が異なるため、人間が自律走行型車両を実際に検査してどの部品が故障したのか判明するまで自律走行型車両を停止するしかなかった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、モータやエンジン等の動力部の速度センサにより計測された回転速度と、車輪等の可動部の速度センサにより計測された回転速度との間の差分(速度差)が予め定められた閾値を超えた場合、故障の有無および故障箇所を推定し、当該推定結果に応じた適切な動作をとることにより、安全を確保する走行装置を提供することを目的とする。
かくして、本発明によれば、筐体と、前記筐体に設けられた車輪と、前記車輪の少なくとも一部の車輪を駆動輪として回転駆動する駆動部と、前記駆動輪の回転速度を計測する第1速度センサと、前記駆動部の回転速度を計測する第2速度センサと、前記駆動輪を減速または停止させる減速停止部と、前記駆動輪および前記駆動部の回転速度を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第1速度センサにより計測された第1速度と、前記第2速度センサにより計測された第2速度とを比較し、前記第1速度および前記第2速度の速度差が予め定められた閾値よりも大きいとき、故障が生じた可能性があるものと判断して前記筐体を停止させ、前記筐体の停止後に前記駆動輪または前記駆動部を停止させたときの前記第1速度および前記第2速度の計測結果に基づき、故障の有無および故障箇所を推定し、推定結果に応じて予め定められた安全を確保するための動作を行うことを特徴とする走行装置が提供される。
本発明の走行装置は、速度センサにより計測された回転速度と、車輪等の可動部の速度センサにより計測された回転速度との間の差分(速度差)が予め定められた閾値を超えた場合、故障の有無および故障箇所を推定し、当該推定結果に応じた適切な動作をとることにより、安全を確保する走行装置を提供する。
本発明の自律走行型車両の実施形態1を示す左側面図である。 図1の自律走行型車両の平面図である。 実施形態1の自律走行型車両における電動車台部の概略構成を説明する右側面図である。 図3(A)のB−B線矢視断面図である。 従来の自律走行型車両の概略構成を示すブロック図である。 実施形態1の自律走行型車両の概略構成を示すブロック図である。 実施形態2の自律走行型車両の概略構成を示すブロック図である。 実施形態3の自律走行型車両の概略構成を示すブロック図である。 実施形態4の自律走行型車両の概略構成を示すブロック図である。 実施形態5の自律走行型車両の概略構成を示すブロック図である。
本発明の走行装置は、筐体と、前記筐体に設けられた車輪と、前記車輪の少なくとも一部の車輪を駆動輪として回転駆動する駆動部と、前記駆動輪の回転速度を計測する第1速度センサと、前記駆動部の回転速度を計測する第2速度センサと、前記駆動輪を減速または停止させる減速停止部と、前記駆動輪および前記駆動部の回転速度を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第1速度センサにより計測された第1速度と、前記第2速度センサにより計測された第2速度とを比較し、前記第1速度および前記第2速度の速度差が予め定められた閾値よりも大きいとき、故障が生じた可能性があるものと判断して前記筐体を停止させ、前記筐体の停止後に前記駆動輪または前記駆動部を停止させたときの前記第1速度および前記第2速度の計測結果に基づき、故障の有無および故障箇所を推定し、推定結果に応じて予め定められた安全を確保するための動作を行うことを特徴とする。
「駆動部」は、電動モータやエンジンなど、駆動輪を回転駆動させる部分である。
「減速停止部」は、ブレーキなど、駆動輪を減速または停止させる部分である。
「速度差が予め定められた閾値よりも大きいとき」は、速度差が一致しない場合(すなわち、閾値が0の場合)も含まれる。
「推定結果に応じて予め定められた安全を確保するための動作」は、例えば、駆動部が故障したと推定された場合は、走行装置を停止させた上で、無線や表示等でユーザーに故障が生じた旨と故障箇所を知らせる。また、車軸が故障したと推定された場合は、走行装置をゆっくり走行させて最寄りのステーションまで移動させるなどの動作が挙げられる。
また、本発明の走行装置は、次のように構成されてもよく、それらが適宜組み合わされてもよい。
(1)前記制御部は、前記駆動部のみを停止させた場合において、第2速度がゼロでないとき、第2速度センサに故障が生じたものと推定し、一方、第1速度がゼロでなく、かつ、第2速度がゼロのとき、第1速度センサに故障が生じたか、または前記駆動輪および前記駆動部を連結する部品に故障が生じたものと推定するものであってもよい。
このようにすれば、走行停止時に駆動部を停止させることにより、具体的な故障箇所を絞り込むことができる。
(2)前記制御部は、前記駆動輪のみを停止させた場合において、第1速度がゼロでないとき、第1速度センサに故障が生じたものと推定し、一方、第1速度がゼロであり、かつ、第2速度がゼロでないとき、第2速度センサに故障が生じたか、または前記駆動輪および前記駆動部を連結する部品に故障が生じたものと推定するものであってもよい。
このようにすれば、走行停止時に駆動輪を停止させることにより、具体的な故障箇所を絞り込むことができる。
(3)前記制御部は、故障箇所を推定した場合において、前記故障箇所が駆動部と推定されたときは、前記筐体を停止させたままにし、前記故障箇所が前記車輪の車軸と推定されたときは、前記筐体を予め定められた地点に予め定められた速度で走行させるものであってもよい。
このようにすれば、故障内容に応じて適切な動作を行うことにより、安全を図ることができる。
「予め定められた地点」は、例えば、走行装置を停止させて充電させる最寄りのステーションなどである。
(4)ユーザーに情報を報知する報知部をさらに備え、前記制御部は、前記故障箇所を推定したとき、故障が生じた旨および前記故障箇所を前記報知部に報知させるものであってもよい。
このようにすれば、故障が生じた際、ただちに適切な処理をとれるよう、故障が生じた旨および故障箇所をユーザーに報知することができる。
(5)予め定められた時間ごとに前記速度差を保持する記憶部およびユーザーに情報を報知する報知部をさらに備え、前記制御部は、前記速度差が時間とともに大きくなるとき、保守点検が必要であることを前記報知部に報知させるものであってもよい。
このようにすれば、速度差を記憶部に蓄積することで機構系部品の経年変化をとらえることができ、故障が発生する前に保守点検すべきことをユーザーに通知することが可能となる。
(6)前記駆動輪の駆動軸は、前記駆動部のモータ軸と減速ギアを介して連結され、前記制御部は、前記減速ギアの減速ギア比を考慮して、前記第1速度と前記第2速度とを比較するものであってもよい。
このようにすれば、減速ギア比を考慮した的確な速度差の比較が可能となる。
(7)前記駆動部によって駆動されない前記車輪は、前記車輪と前記駆動輪との間に巻き渡されたベルトを介して前記駆動輪に駆動され、前記制御部は、前記ベルトのプーリーおよび前記ベルトの滑りを考慮して、前記第1速度と前記第2速度とを比較するものであってもよい。
このようにすれば、ベルトを介して駆動輪で他の車輪を駆動する場合において、ベルトのプーリーおよびベルトの滑りを考慮した的確な速度差の比較が可能となる。
(8)前記第1速度センサは、前記第2速度センサとは異なる種類の検知方式を有するものであってもよい。
このようにすれば、同一の原因によって2つの速度センサが故障する可能性が低くなるため、信頼性の高い速度計測を実現できる。
(9)前記第1速度センサは、前記第2速度センサとは異なる種類の検知方式を有するものであってもよい。
このようにすれば、第1速度センサおよび第2速度センサが同一の原因によって故障する可能性が低くなるため、信頼性の高い速度の計測を実現できる。
(10)前記第1速度センサおよび前記第2速度センサはホール素子により前記駆動輪および前記駆動部の回転速度をそれぞれ計測し、前記制御部は、前記第1速度および前記第2速度の速度差が予め定められた閾値よりも大きいとき、前記駆動輪および前記駆動部の回転速度を減速させ、前記駆動輪の回転速度の減速に応じて前記第1速度が減速しないとき、前記第1速度センサに故障が生じた可能性があるものと推定し、また、前記駆動部の回転速度の減速に応じて前記第2速度が減速しないとき、前記第2速度センサに故障が生じた可能性があるものと推定し、当該推定結果に基づき、前記駆動輪および前記駆動部の回転速度をさらに減速または停止させるべきか否かを決定するものであってもよい。
このようにすれば、速度センサにより計測された回転速度と、車輪等の可動部の速度センサにより計測された回転速度との間の差分(速度差)が予め定められた閾値を超えた場合、その原因が速度センサの故障によるものか否かを判断し、当該判断結果に応じた適切な動作をとることにより、安全を確保することが可能になる。
「前記第1速度センサおよび第2速度センサの両方に故障が生じた可能性があると判断した」場合、信頼できる速度センサが全くない状態であるため、このような状態をそのまま放置すれば、大きな事故につながる可能性が高いものと考えられる。それゆえ、走行装置を減速または停止させることにより、安全を図ることができる。
また、「第1速度センサおよび第2速度センサのいずれにも故障が生じた可能性があるものと判断できなかった」場合、いずれの速度センサにも異常がないのに、速度差が生じているため、動力部および可動部を連結する減速ギアやベルト等の故障による可能性が高いものと考えられる。それゆえ、走行装置を減速または停止させることにより、安全を図ることができる。
(11)前記制御部は、前記第1速度センサおよび第2速度センサの両方に故障が生じた可能性があるものと判断したとき、または、前記第1速度センサおよび第2速度センサのいずれにも故障が生じた可能性があるものと判断できなかったとき、前記駆動輪および前記駆動部の回転速度をさらに減速または停止させるものであってもよい。
このようにすれば、故障していないほうの速度センサを参照して、適切な走行の制御を行うことが可能となる。
(12)前記制御部は、前記第1速度センサおよび第2速度センサのいずれか一方に故障が生じた可能性があるものと判断したとき、もう一方の速度センサを参照して走行の制御を行うものであってもよい。
このようにすれば、故障していないほうの速度センサを参照して、適切な走行の制御を行うことが可能となる。
(13)前記駆動部の回転を制御する駆動制御部または前記駆動部の減速停止部をさらに備え、前記第1速度および前記第2速度の計測結果に基づき、前記駆動制御部または前記減速停止部により前記駆動部を減速または停止させるべきか否かを決定するものであってもよい。
このようにすれば、駆動制御部または駆動部の減速停止部のみで駆動部の制動を行うことが可能となる。特に、駆動輪の減速停止部を省略する場合、減速停止部が駆動部に内蔵されるため、可動部の構成が簡略化できる。
以下、図面を参照しながら本発明の走行装置の一例としての自律走行型車両1の実施形態について詳説する。なお、以下の実施例の記載によって、この発明が限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は本発明の自律走行型車両の実施形態1を示す左側面図であり、図2は図1の自律走行型車両1の平面図である。また、図3(A)は実施形態1の自律走行型車両1における電動車台部10の概略構成を説明する右側面図であり、図3(B)は図3(A)のB−B線矢視断面図である。
実施形態1の自律走行型車両1は、主として、電動車台部10と、電動車台部10上に設けられた昇降機構部50と、昇降機構部50の先端部に設けられた撮像部としての監視カメラ60を備える。
さらに詳しくは、電動車台部10の前端部上には距離検出部12が設けられ、電動車台部10の後端部上にはWi‐Fiアンテナ71および警告灯72が設けられ、電動車台部10の左右側面および後端面にはCCDカメラ73が設けられ、昇降機構部50の先端部における監視カメラ60の後方位置にはGPSアンテナ74が設けられている。
距離検出部12は、移動する前方領域や路面の状態を確認する機能を有し、光を出射する発光部と、光を受光する受光部と、前記前方空間の所定の複数の測点に向けて前記光が出射されるように、光の出射方向を走査させる走査制御部とを備える。
距離検出部12としては、所定の距離測定領域内の2次元空間または3次元空間に、レーザーを出射し、前記距離測定領域内の複数の測点における距離を測定するLIDAR(Light Detection and Ranging、あるいはLaser Imaging Detection and Ranging:ライダー)を用いることができる。
制御ユニット100は、この自律走行型車両1の有する走行機能や監視機能などを実行する部分であり、例えば制御部、人検知部、指示認識部、通信部、指示実行部、記憶部などから構成される。
この自律走行型車両1は、走行すべき領域の地図情報と移動経路情報とを予め記憶し、監視カメラ60、距離検出部12およびGPS(Global Positioning System)から取得した情報を利用して、障害物を避けながら、所定の経路を走行するよう構成されている。
この際、自律走行型車両1は、特に、監視カメラ60や距離検出部12等を利用して、指示者の姿勢を認識して、その姿勢に予め対応づけられた指示に基づいて、電動車台部10の進行方向前方の状態を確認しながら自走する。例えば、前方に、障害物や段差等が存在することを検出した場合には、障害物に衝突することなどを防止するために、静止、回転、後退、前進等の動作を行って進路を変更し、指示に対応する機能を実行する。
次に、図3(A)および(B)を参照しながら自律走行型車両1の走行に関係する構成を説明する。なお、図3(A)において右側の前輪21および後輪22を2点鎖線で示し、図3(B)において後述するスプロケット21b、22b、31b、32bを点線で示している。
<電動車台部10の説明>
電動車台部10は、車台本体11と、車台本体11の前後左右に設けられた4つの車輪と、4つの車輪のうち少なくとも前後一方側の左右一対の車輪を個別に回転駆動する2つの電動モータ41R、41Lと、2つの電動モータ41R、41Lに電力を供給するバッテリ40と、距離検出部12と、制御ユニット100とを備える。
実施形態1の場合、図3(A)および(B)に示すように、電動車台部10は矢印A方向に前進するため、矢印A側の左右の車輪が前輪21、31であり、残りの左右の車輪が後輪22、32であり、左右の前輪21、31が2つの電動モータ41R、41Lにて個別に駆動制御される。
なお、図3(A)および(B)では単に電動車台部10を構成する各構成部およびそれらの配置を説明するものであるため、図3(A)および(B)で示された電動車台部10の各構成部の大きさや間隔等は図1および図2に示された電動車台部10と必ずしも一致するものではない。
車台本体11において、前面13と後面14にはバンパー17f、17rが取り付けられると共に、右側面12Rと左側面12Lには帯状のカバー18が設置され、車台本体11の前後方向に沿って延びている。カバー18の下側には、前輪21、31および後輪22、32をそれぞれ回転支持する車軸21a、31aおよび車軸22a、32aが設けられている。前輪21、31の車軸21a、31aは同一の第1軸心P1上に配置されると共に、後輪22、32の車軸22a、32aは同一の第2軸心P2上に配置されている。
なお、各車軸21a、31a、22a、32aは、動力伝達部材によって結合されない場合は、独立して回転可能となっている。
右および左のそれぞれ一対の前輪21、31と後輪22、32は、動力伝達部材であるベルト23、33によって連動する。具体的には、右側の前輪21の車軸21aにはスプロケット21bが設けられ、後輪22の車軸22aにはスプロケット22bが設けられる。また、前輪21のスプロケット21bと後輪22のスプロケット22bとの間には、例えばスプロケット21b、22bと歯合する突起を内面側に設けたベルト23が巻架されている。同様に、左側の前輪31の車軸31aにはスプロケット31bが設けられると共に、後輪32の車軸32aにはスプロケット32bが設けられており、前輪31のスプロケット31bと後輪32のスプロケット32bとの間には、ベルト23と同様の構造を持つベルト33が巻架されている。
したがって、右と左の前輪と後輪(21と22、31と32)は、ベルト(23、33)によって連結駆動されるので、一方の車輪を駆動すればよい。実施形態1では、前輪21、31を駆動する場合を例示している。一方の車輪21、31を駆動輪とした場合に、他方の車輪22、32は、動力伝達部材であるベルト23、33によってスリップすることなく駆動される従動輪として機能する。
前輪と後輪とを連結駆動する動力伝達部材としては、スプロケット21b、31bとこのスプロケット21b、31bに歯合する突起を設けたベルト23、33を用いるほか、例えば、スプロケット21b、31bとこのスプロケット21b、31bに歯合するチェーンを用いてもよい。さらに、スリップが許容できる場合は、摩擦の大きなプーリーとベルト23、33を動力伝達部材として用いてもよい。ただし、駆動輪と従動輪の回転数が同じとなるように動力伝達部材を構成する。
図3(A)と(B)では、前輪(21、31)が駆動輪に相当し、後輪(22、32)が従動輪に相当する。
車台本体11の底面15の前輪側には、右側の前後輪21、22を駆動するための電動モータ41Rと、左側の前後輪31、32を駆動するための電動モータ41Lの2つのモータが設けられている。右側の電動モータ41Rのモータ軸42Rと右側の前輪21の車軸21aとの間には、動力伝達機構としてギアボックス43Rが設けられている。同様に、左側の電動モータ41Lのモータ軸42Lと左側の前輪31の車軸31aとの間には、動力伝達機構としてギアボックス43Lが設けられている。ここでは、2つの電動モータ41R、41Lは車台本体11の進行方向(矢印A方向)の中心線CLに対して左右対称となるように並列配置されており、ギアボックス43R、43Lもそれぞれ電動モータ41R、41Lの左右外側に配設されている。
ギアボックス43R、43Lは、複数の歯車や軸などから構成され、電動モータ41R、41Lからの動力をトルクや回転数、回転方向を変えて出力軸である車軸21a、31aに伝達する組立部品であり、動力の伝達と遮断を切替えるクラッチを含んでいてもよい。なお、一対の後輪22、32はそれぞれ軸受44R、44Lによって軸支されており、軸受44R、44Lはそれぞれ車台本体11の底面15の右側面12R、左側面12Lに近接させて配設されている。
以上の構成により、進行方向右側の前後輪21、22と、左側の前後輪31、32とは、独立して駆動することが可能となる。すなわち、右側の電動モータ41Rの動力はモータ軸42Rを介してギアボックス43Rに伝わり、ギアボックス43Rによって回転数、トルクあるいは回転方向が変更されて車軸21aに伝達される。そして、車軸21aの回転によって前輪21が回転するとともに、車軸21aの回転は、スプロケット21b、ベルト23、および、スプロケット22bを介して後方の車軸22aに伝わり、後輪22を回転させることになる。左側の電動モータ41Lからの前輪31および後輪32への動力の伝達については上記した右側の動作と同様である。
<従来の自律走行型車両1の速度監視の説明>
次に、図4に基づき、従来の自律走行型車両1の速度監視について説明する。
動力部102は、電動モータ41R、41L等により構成され、ギアボックス43R、43Lやベルト23、33を介して、車輪(前輪21、31および後輪22、32)等により構成される可動部104と連結されている。
動力部102に速度センサ101を設置し、電動モータ41R、41Lの回転速度を計測する。
制御ユニット100は、車輪の直径および電動モータ41R、41Lの減速ギア比に基づき、動力部102の速度情報(電動モータ41R、41Lの回転速度)を可動部104の速度情報(車輪の回転速度および車輪の回転速度から見積もられる自律走行型車両1の走行速度)に変換し、動力制御やブレーキ制御によって自律走行型車両1の走行を制御する。
ここで、速度センサ101は、動力部102の速度情報(電動モータ41R、41Lの回転速度)を計測しているが、可動部104の速度情報(車輪の回転速度)を直接計測しているわけではない。
可動部104の速度情報は、動力部102と可動部104とを連結する減速ギアやベルト23、33といった機構部品のパラメータ(減速ギア比など)を利用して間接的に算出されている。
しかしながら、これらの機構部品に不具合が発生した場合、動力部102の回転速度と可動部104の速度の関係が崩れてしまうため、不適切な制御が生じることがある。
例えば、次の(1)(2)のような不具合が生じることがある。
(1)ベルト23、33が切れたため動かなくなったが、動力部102を動かし続けて無駄な電力を消費する。
(2)ベルト23、33がスリップして動力部102の回転数の割に自律走行型車両1が走行せず、方向転換で意図しない方向に走ってしまう。
また、速度センサ101が故障した場合、誤った速度情報に基づいて走行制御してしまう問題もある。
それゆえ、従来の自律走行型車両1においては、上記の不適切な制御により、自律走行型車両1が正常に動作せず、周辺に危害を与えてしまう可能性がある。
<実施形態1に係る自律走行型車両1の速度監視の説明>
次に、図5に基づき、実施形態1に係る自律走行型車両1の速度監視方法について説明する。
実施形態1の自律走行型車両1においては、図5に示すように、可動部104の速度情報1を第1速度センサ101aで計測し、動力部102の速度情報2を第2速度センサ101bで計測する。
具体的には、モータ軸42R、42Lに第2速度センサ101bを設置し、車軸21a、31a、22a、32aに第1速度センサ101aを設置する。
第1速度センサ101aおよび第2速度センサ101bとして、レゾルバ、光学式エンコーダーのような回転軸に設置するセンサを使用することができる。
なお、従動輪が2輪よりも多い場合、全ての従動輪に第1速度センサ101aを設ける必要はない。例えば、6輪車において2輪の駆動輪の後ろに4輪の従動輪が設けられている場合、すなわち、従動輪が左右一対の前従動輪および左右一対の後従動輪からなる場合、これら二対の従動輪のうち、いずれか一対の従動輪(2輪の前従動輪または2輪の後従動輪)に第1速度センサ101aを設けてもよい。
また、第1速度センサ101aを駆動輪から最も離れた後従動輪に設けることにより、第1速度センサ101aを設けていない前従動輪の故障も検出することが可能となる。
制御ユニット100は、第1速度センサ101aからの速度情報1と、第2速度センサ101bからの速度情報2とを比較する。
ここで、動力部102および可動部104が減速ギアを介して連結される場合、速度情報1および2は減速ギア比と同じ速度比となる。それゆえ、速度情報を比較する際、減速ギア比を考慮して正確な速度情報を算出する。
また、ベルト23、33が介在する場合、ベルトプーリーの直径比とベルト23、33の滑りによる速度差を考慮して、速度情報1および2を比較する。
なお、電動モータ41R、41Lおよび前輪21、31の関係のように、ベルト23、33を介さず、ギアボックス43R、43Lのみを介する場合は、ベルトプーリーの直径比とベルト23、33の滑りを考慮する必要はない。
制御ユニット100は、速度情報1および2の差分(速度差)が予め定められた閾値を超えた場合、第1速度センサ101a、第2速度センサ101bまたは、動力部102および可動部104を連結する減速ギアやベルト23、33等のいずれかに不具合が発生した可能性があるものと判断し、自律走行型車両1を減速・停止させて、不具合が速度センサの故障によるものか、動力部102および可動部104を連結する減速ギアやベルト23、33等の故障によるものかを判断する。
ギアボックス43R、43Lやベルト23、33等の機構部品の故障などの不具合の発生を検知した場合、そのまま放置しておくと大きな事故につながる可能性が高い。それゆえ、制御ユニット100は、自律走行型車両1を直ちに減速または停止させることにより、自律走行型車両1の安全を図ることができる。
また、第1速度センサ101aおよび第2速度センサ101bの設置場所をそれぞれ可動部104および動力部102に分けることで、第1速度センサ101aおよび第2速度センサ101bの故障や、モータ軸42R、42Lと車輪軸とを接続するギアボックス43R、43L等の機構部品の故障を検出することができる。
<停止制御による故障箇所の推定方法>
次に、表1および表2に基づき、停止制御によって故障箇所を推定する方法について説明する。
自律走行型車両1の走行停止時に動力制御によって動力部102のみを停止させる。このとき、速度情報1および2の変化から故障箇所を推定することができる。
表1は、動力制御によって、動力部102のみを停止させたときの速度情報1および2と、推定される故障内容との関係を示す表である。
Figure 0006706072
表1のケース1においては、動力部102の電動モータ41Rおよび41Lを停止させたのにもかかわらず、速度情報2の速度は0でない。そのため、第2速度センサ101bが故障している可能性が推定される。
また、ケース2においては、速度情報1の速度は0でないが、速度情報2の速度は0である。これは、動力部102の電動モータ41Rおよび41Lを停止させたのにもかかわらず、車輪が停止せずに回転し続けていることを示す。
この場合、考えられる可能性としては、第1速度センサ101aが故障しているか、あるいは、ギアまたはベルト23、33の故障により、車輪が空回りしている可能性が推定される。
表2は、ブレーキ制御によって、可動部104のみを停止させたときの速度情報1および2と、推定される故障内容との関係を示す表である。
Figure 0006706072
表2のケース3においては、可動部104の車輪を停止させたのにもかかわらず、速度情報1の速度は0でない。そのため、第1速度センサ101aが故障している可能性が推定される。
また、ケース4においては、速度情報1の速度は0であるが、速度情報2の速度は0でない。これは、可動部104の車輪を停止させたのにもかかわらず、電動モータ41R、41Lが回転し続けていることを示す。
それゆえ、考えられる可能性としては、第2速度センサ101bが故障しているか、あるいは、ギアまたはベルト23、33の故障により、電動モータ41R、41Lのモータ軸42R、42Lが回転し続けている可能性が推定される。
このように、走行停止時に動力部102もしくは可動部104の一方のみを停止することで、故障箇所を絞り込むことが可能になる。
(実施形態2)
次に、図6に基づき、実施形態2に係る自律走行型車両1の速度監視方法について説明する。
図6は、実施形態2の自律走行型車両1の概略構成を示すブロック図である。
図5との違いは、第2速度センサ101bを備えず、動力部102として電動モータ41R、41Lではなく、ブラシレスDCモータおよびモータドライバ105を備える点である。
なお、図6において、図5中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
図6に示されるように、動力部102にブラシレスDCモータを採用した場合、ブラシレスDCモータを駆動するためにマイコン等で構成されたモータドライバ105が設けられる。
ブラシレスDCモータは、内部にローターの回転位置を検出するためのホール素子を備える。そこで、このホール素子を利用することにより、ブラシレスDCモータの回転速度を計測できるため、第2速度センサ101bが不要となり、その分コストを削減することができる。
(実施形態3)
次に、図7に基づき、実施形態3に係る自律走行型車両1の速度監視方法について説明する。
図7は、実施形態3の自律走行型車両1の概略構成を示すブロック図である。
図5との違いは、第2速度センサ101bを備えず、代わりに電流センサ106を備える点である。
なお、図7において、図5中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
図7に示されるように、実施形態3においては、動力部102の第2速度センサ101bに代わり、電流センサ106を利用する。電流センサ106は、電動モータ41R、41Lのトルク制御のために設けられ、モータコイルに流す電流を測定する。
また、DCモータの場合、モータ電流と電動モータ41R、41Lのトルクとが比例するため、電流によって速度制御が行われる。すなわち、電流値を増加させることによってモータを加速し、電流値を減らすことによってモータを減速する。それゆえ、電流値を速度情報の代わりに使用することができる。
電流センサ106によって電流の増加が検出できているのに、第1速度センサ101aによる速度情報が増加しない場合、以下の4つの可能性が推測される。
(1)電流センサ106の故障
(2)第1速度センサ101aの故障
(3)減速ギア・ベルト23、33の故障
(4)車輪が溝にはまったり、障害物に引っかかったりして動けない
上の(1)〜(4)の場合のいずれであっても、自律走行型車両1の動きが不適切になる可能性がある。それゆえ、制御ユニット100は、電流センサ106による電流の増加が、第1速度センサ101aによる速度情報の速度に反映されていない場合、自律走行型車両1の走行をただちに減速または停止させることにより、不具合を事前に防ぐことができる。
(実施形態4)
次に、図8に基づき、実施形態4に係る自律走行型車両1の速度監視方法について説明する。
図8は、実施形態4の自律走行型車両1の概略構成を示すブロック図である。
図5との違いは、ブレーキ103は可動部104の側ではなく、動力部102の側に設けられる点である。
なお、図8において、図5中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
図8に示されるように、実施形態4においては、ブレーキ付モータを使用する。すなわち、可動部104の側のブレーキ103を省略して、動力部102の側のブレーキ103のみで制動を行う。
このようにすることで、ブレーキ103が電動モータ41R、41Lに内蔵されるため、可動部104の構成を簡略化することができる。
(実施形態5)
次に、図9に基づき、実施形態5に係る自律走行型車両1の速度監視方法について説明する。
図9は、実施形態5の自律走行型車両1の概略構成を示すブロック図である。
図5との違いは、記憶装置107および表示装置108をさらに備えている点である。
なお、図9において、図5中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
図9に示されるように、第1速度センサ101aおよび第2速度センサ101bによって計測した2つの速度の速度差情報を記憶装置107に保存する。
ここで、記憶装置107としては、例えば、HDD、不揮発性メモリを使用することができる。
過去に蓄積された速度差情報から、速度差の増加傾向をとらえることができる。制御ユニット100は、速度差が増加していることが判別できた場合には、表示装置108を介してユーザーに保守・点検が必要なことを報知する。
このように速度情報の差を蓄積することで、例えば、時間の経過によるベルト23、33のゆるみやスリップの度合い、ギアのがたつきなど、機構系部品の経年変化をとらえることができ、故障が発生する前に保守情報をユーザーに通知することができる。
(実施形態6)
次に、実施形態6に係る自律走行型車両1の速度監視方法について説明する。
実施形態6において、制御ユニット100は、速度情報1および2の差分(速度差)が予め定められた閾値を超えた場合、第1速度センサ101a、第2速度センサ101bまたは、動力部102および可動部104を連結する減速ギアやベルト23、33等のいずれかに不具合が発生した可能性があるものと判断し、不具合が速度センサの故障によるものか、動力部102および可動部104を連結する減速ギアやベルト23、33等の故障によるものかを判断する。
具体的な判断方法としては、第1速度センサ101a、第2速度センサ101bとしてホール素子を用い、速度情報1および2の差分(速度差)が予め定められた閾値を超えた場合、制御ユニット100は、ブレーキ制御により車輪を減速させ、速度情報1の変化をモニターする。ブレーキ制御により車輪を減速させたのにもかかわらず、速度情報1の速度が減速しない場合、第1速度センサ101aが故障しているものと推定される。
また、制御ユニット100は、動力制御により電動モータ41R、42Lを減速させ、速度情報2の変化をモニターする。動力制御により電動モータ41R、42Lを減速させたのにもかかわらず、速度情報2の速度が減速しない場合、第2速度センサ101bが故障しているものと推定される。
モニターの結果、第1速度センサ101aおよび第2速度センサ101bの両方が故障しているものと推定される場合、そのまま放置しておくと大きな事故につながる可能性が高いため、制御ユニット100は、自律走行型車両1をさらに減速または停止させることにより、安全を図ることができる。
また、第1速度センサ101a(または第2速度センサ101b)のいずれか一方のみが故障しているものと推定される場合、制御ユニット100は、故障していないほうの第1速度センサ101a(または第2速度センサ101b)を参照して、適切な走行制御を行うことが可能となる。
また、第1速度センサ101aおよび第2速度センサ101bのいずれの故障も判断できなかった場合は、第1速度センサ101aまたは第2速度センサ101bではなく、ギアボックス43R、43Lやベルト23、33等の機構部品に不具合が生じた可能性が高いものと推定される。このような不具合をそのまま放置しておくと、大きな事故につながる可能性が高いため、制御ユニット100は、自律走行型車両1をさらに減速または停止させることにより、安全を図ることができる。
このように、速度情報1および2の差分(速度差)が予め定められた閾値を超えた場合、制御ユニット100は、第1速度センサ101aまたは第2速度センサ101bのいずれが故障しているのかを判断し、その判断結果に応じた適切な走行動作をとることが可能となる。
(その他の実施形態)
1.実施形態1〜6において、第1速度センサ101aおよび第2速度センサ101bに同一の検知方式の速度センサを用いる必要はなく、異なる検知方式の速度センサを用いてもよい。(実施形態7)
例えば、第1速度センサ101aにレゾルバを設け、第2速度センサ101bに光学式エンコーダーを設けることなどが考えられる。
このようにすることで、2つの第1速度センサ101aおよび第2速度センサ101bが同一の原因によって故障する可能性が低くなるため、信頼性の高い速度の計測を実現できる。
2.実施形態1において、表1のケース1および2と表2のケース3および4とを適宜組み合わせて故障箇所の推定をおこなってもよい。(実施形態8)
このように複合的なチェックをおこなうことで、故障箇所の特定がより的確になる。
例えば、ケース2において、第1速度センサ101aが故障しているか、ギアまたはベルト23、33の故障により、車輪が空回りしている可能性が推定される場合において、さらにケース3のチェックを行うことにより、速度情報1の速度が0でないことが判明したとき、第1速度センサ101aの故障の可能性が高いことが分かる。
3.実施形態2において、モータコイルに発生する逆起電力やモータコイルに流れる電流量を測定することで、ホール素子なしにモータ駆動を行うセンサレス制御を用いてもよい。(実施形態9)
このようにすれば、ブラシレスDCモータの回転速度の情報は、モータドライバ105内のマイコンの演算により求められるため、ホール素子が不要となり、さらなるコスト削減が実現する。
4.実施形態5において、本体の表示装置108ではなく、無線または有線通信を介して外部の制御端末に情報を表示するようにしてもよい。(実施形態10)
このようにすれば、自律走行型車両1がユーザーから離れた位置に存在する場合であっても、制御端末を通じてユーザーは、自律走行型車両1の走行動作に不具合が生じたか否かをすぐに知ることが可能となる。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1:自律走行型車両、 10:電動車台部、 11:車台本体、 12:距離検出部、 12R:右側面、 12L:左側面、 13:前面、 14:後面、 15:底面、 17f,17r:バンパー、 18:カバー、 21,31:前輪、 21a,22a,31a,32a:車軸、 21b,22b,31b,32b:スプロケット、 22,32:後輪、 23,33:ベルト、 40:バッテリ、 41R,41L:電動モータ、 42R,42L:モータ軸、 43R,43L:ギアボックス、 44R,44L:軸受、 50:昇降機構部、 60:監視カメラ、 71:Wi‐Fiアンテナ、 72:警告灯、 73:CCDカメラ、 74:GPSアンテナ、 100:制御ユニット、 101:速度センサ、 101a:第1速度センサ、 101b:第2速度センサ、 102:動力部、 103:ブレーキ、 104:可動部、 105:モータドライバ、 106:電流センサ、 107:記憶装置、 108:表示装置、 A:矢印、 CL:中心線、 P1:第1軸心、 P2:第2軸心

Claims (2)

  1. 筐体と、前記筐体に設けられた車輪と、前記車輪の少なくとも一部の車輪を駆動輪として回転駆動する駆動部と、前記駆動輪の回転速度を計測する第1速度センサと、前記駆動部の回転速度を計測する第2速度センサと、前記駆動輪を減速または停止させる減速停止部と、前記駆動輪および前記駆動部の回転速度を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第1速度センサにより計測された第1速度と、前記第2速度センサにより計測された第2速度とを比較し、前記第1速度および前記第2速度の速度差が予め定められた閾値よりも大きいとき、故障が生じた可能性があるものと判断して前記筐体を停止させ、
    前記筐体の停止後に前記駆動輪または前記駆動部を停止させたときの前記第1速度および前記第2速度の計測結果に基づき、故障の有無および故障箇所を推定し、推定結果に応じて予め定められた安全を確保するための動作を行い、
    予め定められた時間ごとに前記速度差を保持する記憶部およびユーザーに情報を報知する報知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記速度差が時間とともに大きくなるとき、保守点検が必要であることを前記報知部に報知させることを特徴とする走行装置。
  2. 筐体と、前記筐体に設けられた車輪と、前記車輪の少なくとも一部の車輪を駆動輪として回転駆動する駆動部と、前記駆動輪の回転速度を計測する第1速度センサと、前記駆動部の回転速度を計測する第2速度センサと、前記駆動輪を減速または停止させる減速停止部と、前記駆動輪および前記駆動部の回転速度を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第1速度センサにより計測された第1速度と、前記第2速度センサにより計測された第2速度とを比較し、前記第1速度および前記第2速度の速度差が予め定められた閾値よりも大きいとき、故障が生じた可能性があるものと判断して前記筐体を停止させ、
    前記筐体の停止後に前記駆動輪または前記駆動部を停止させたときの前記第1速度および前記第2速度の計測結果に基づき、故障の有無および故障箇所を推定し、推定結果に応じて予め定められた安全を確保するための動作を行い、
    前記駆動部によって駆動されない前記車輪は、前記車輪と前記駆動輪との間に巻き渡されたベルトを介して前記駆動輪に駆動され、
    前記制御部は、前記ベルトのプーリーおよび前記ベルトの滑りを考慮して、前記第1速度と前記第2速度とを比較することを特徴とする走行装置。
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