JP2015042106A - 軌道走行電動車両の故障検出装置、および軌道走行電動車両 - Google Patents

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亀井 俊典
Toshinori Kamei
俊典 亀井
克明 森田
Katsuaki Morita
克明 森田
河野 貴之
Takayuki Kono
貴之 河野
一幸 若杉
Kazuyuki Wakasugi
一幸 若杉
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Abstract

【課題】単純で安価な構成により、軌道走行電動車両の駆動系の故障を所望の精度で検出可能な故障検出装置を提供すること。【解決手段】軌道20を走行する車両10の故障検出装置30は、車両10の進行方向左側に設けられた車輪12Lを駆動するモータ14Lの電流と、車両10の進行方向右側に設けられ、車輪12Lと対をなす車輪12Rを駆動するモータ14Rの電流との差分(ΔIs)を取得する電流差取得部32と、軌道20における車両10の位置である自車位置Pに対応する電流差の許容域内(ΔiuからΔilまで)に電流差ΔIsがあれば健全、許容域から電流差ΔIsが外れていれば故障と判別する故障判別部34と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、モータで車輪を駆動することによって軌道を走行する軌道走行電動車両の駆動系の故障を検出する故障検出装置、および軌道走行電動車両に関する。
軌道をなす軌条に沿ってモータで走行する軌道走行電動車両は、軌条の内側に設けられた給電部からモータに給電して走行する(特許文献1)。このような軌道走行電動車両は、APM(Automated People Mover)とも呼ばれ、電車とバスの中間の規模の交通システムとして、主に都市部の交通機関の一翼を担う。
特開2013−128380号公報
多くの電動車両では、車両の左右に設けられる一対の車輪に、モータのトルクが差動歯車(ディファレンシャルギヤ)を介して分配されるが、軌道走行電動車両では、差動歯車を廃することによって小型で軽量な車両を維持したい。そうすると、左右の車輪を個別にモータで駆動する。
それに加えて、左の車輪を駆動するモータと、右の車輪を駆動するモータとを1つの制御装置により駆動制御したい。もし、各モータに個別の制御装置を用意すると、コストが嵩む上、各モータの同期をとりながらトルクを調整する必要があるので、制御が難しいためである。
左の車輪を駆動するモータと、右の車輪を駆動するモータとを1つの制御装置により駆動制御する場合において、制御装置により故障を検出することを考える。
制御装置が、モータ、車輪、および軸受等の駆動系を模擬した仮想駆動系を含む仮想車両モデルを備えている例がある。その例では、モータの入力電流を検出する電流センサが1つ設けられており、制御装置は、検出されたモータ電流を仮想車両モデルについて演算することによって駆動系のトルクを推定する。そして、推定されたトルクと実際の駆動系のトルクとの相違に基づいて、制御装置は駆動系に故障が発生したものと判断する。
しかしながら、上記のように仮想車両モデルに基づく制御は、複雑であり、長い調整期間を要する。
その上、所定の運転状況を想定する仮想車両モデルから推定したトルクを基準とすると、軌道上のカーブ走行中にトルクが変わることで、誤って故障と検出される場合がある。この誤検出を減少させるために、故障検出の精度を落とさざるを得ない。
本発明は、上記の課題に基づいて、単純で安価な構成により、軌道走行電動車両の駆動系の故障を所望の精度で検出可能な故障検出装置、および軌道走行電動車両を提供することを目的とする。
ところで、左の車輪を駆動する左モータと、右の車輪を駆動する右モータとを1つの制御装置により駆動制御する場合において、左右のモータの電流を監視し、左右のモータ電流の差に基づいて故障を検出する方法が知られている。左右のモータ電流は、車速、荷重などに応じて変化するが、左右のモータ電流の差は、車両の直進時にはほぼゼロとなり、駆動系の故障は左右のモータ電流の差として表れる。
しかしながら、車両が直進する際には電流差がゼロでも、軌道上のカーブに沿って車両が曲がる際には左右のモータ電流に差があるので、カーブに起因する電流差と、故障に起因する電流差との区別が難しい。このため、軌道全体を通じて、電流差に基づいて故障を検出することが難しい。
そこでなされた本発明は、軌道を走行する軌道走行電動車両の故障検出装置であって、軌道走行電動車両の進行方向左側に設けられた左車輪を駆動するモータの物理量と、軌道走行電動車両の進行方向右側に設けられ、左車輪と対をなす右車輪を駆動するモータの物理量との相関を示す相関パラメータを取得する左右相関パラメータ取得部と、軌道における軌道走行電動車両の位置である自車位置に対応する相関パラメータの許容域内に相関パラメータがあれば健全、許容域から相関パラメータが外れていれば故障と判別する故障判別部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、軌道上のカーブ走行時に、左側の車輪を駆動するモータの物理量と、右側の車輪を駆動するモータの物理量との相関パラメータが直進時に対して変化する量に応じて、相関パラメータの許容域を設定することができる。
つまり、健全、故障の判別に用いる許容域が、カーブ走行時の相関パラメータと、故障時の相関パラメータとの間に限定されることなく、カーブ走行時の相関パラメータに適合する許容域を設定することができる。
したがって、カーブ走行時において誤検出を生じさせずに、軌道の全区間を通じて、所望の精度で故障を検出することができる。
本発明では、モータの物理量の相関パラメータを検出するとともに、相関パラメータが、自車位置に対応する許容域内にあるか否かに基づいて、故障の判別を行う。
したがって、本発明の故障検出装置は、複雑な演算式から構成する必要がない単純で安価な構成でありながら、駆動系に生じた故障を所望の精度で検出することができる。
本発明の故障検出装置においては、モータの物理量として、モータの電流を用いるとともに、モータの物理量の相関パラメータとして、各モータの電流差を用いることができる。
ここで、電流は、モータにセンサ等を付加することなく、モータの駆動回路自身が知ることができるので、本発明が用いるモータの物理量として好適である。電流を用いることとすれば、センサ等の構造物が増えないので、車両の機器配置の自由度を確保できる。
本発明において、軌道における軌道走行電動車両の位置である自車位置は、車輪の回転数と、車輪の外周長との積に基づいて求めることができる。
軌道走行電動車両は、一定の軌道を走行するため、自車位置を特定するGPS(Global Positioning System)などの装置を搭載することなく、自車位置を容易に検出することができる。
本発明において、許容域は、自車位置に加え、車両の重量に基づいて規定することができる。
許容域は、さらに、車両の速度に基づいて規定することもできる。したがって、自車位置に加え、車両の重量および車両の速度に基づいて許容域を規定することもできる。
本発明では、許容域を規定する要素により構成されたテーブルデータを用いることもできる。「要素」には、上述した自車位置、車両の重量、および車両の速度などがある。
テーブルデータを用意しておけば、テーブルデータを参照するだけで許容域を簡便に導くことができる。
本発明の軌道走行電動車両は、軌道を走行する軌道走行電動車両であって、車両の進行方向左側に設けられた左車輪を駆動するモータと、車両の進行方向右側に設けられ、左車輪と対をなす右車輪を駆動するモータと、上述した故障検出装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、単純で安価な構成により、軌道走行電動車両の駆動系の故障を所望の精度で検出可能な故障検出装置、および軌道走行電動車両を提供することができる。
(a)は、第1実施形態に係る軌道走行電動車両および軌道を示す模式図である。(b)は、軌道走行電動車両の概略構成を示す図である。 故障検出装置の構成を示すブロック図である。 (a)は、走行開始からの経過時間と車速との関係を示すグラフである。(b)は、走行開始からの経過時間とモータのトルクとの関係を示すグラフである。 走行開始からの経過時間とモータの回転速度との関係を示すグラフである。 (a)および(b)は、1相の巻線の断線によりモータの入力電流が変化する様子を示す図である。 (a)は、故障検出装置の処理を示す模式図である。(b)は、軌道における自車位置と、モータの電流差との関係を示す模式図である。 自車位置の取得方法を説明するための図である。 第2実施形態に係る軌道走行電動車両の故障検出装置の構成を示すブロック図である。 (a)は、第2実施形態に係る軌道走行電動車両の故障検出装置の処理を示す模式図である。(b)は、車両重量と、モータの電流差との関係を示す模式図である。 第3実施形態に係る軌道走行電動車両の故障検出装置の処理を示す模式図である。
以下、添付図面を参照し、本発明に係る実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
図1(a)に示す車両10は、軌道20に沿ってモータで走行する軌道走行電動車両である。車両10は、遠隔監視下、駅21から駅28まで、途中の各駅22〜27に停車しながら無人運転により運行される。車両10は、1両で、あるいは2両以上に連結されて運行される。
車両10は、前後進可能であるが、図1(b)では矢印方向に前進するものとして説明する。車両10の前側に位置する車輪12L,12R(前輪)と、車両10の後側に位置する車輪13L,13R(後輪)と、車輪12L,12Rを個別に駆動する2つのモータ14L,14Rと、モータ14L,14Rの両方を駆動制御するインバータ装置15と、インバータ装置15に指令を送る制御装置16とを備える。
車両10の進行方向の左側に位置する車輪12Lは、モータ14Lにより駆動される。
車両10の進行方向の右側に位置する車輪12Rは、モータ14Rにより駆動される。
車輪12L,12Rにはゴムタイヤが採用される。車輪13L,13Rについても同様である。
モータ14L,14Rはいずれも誘導モータであり、インバータ装置15から入力される三相交流により動作する。
モータ14Lが出力するトルクは、減速ギヤ17Lを介して車輪12Lへと伝達される。これらモータ14L、減速ギヤ17L、および車輪12Lは左駆動系18Lを構成する。左駆動系18Lには軸受等も含まれる。
モータ14Rが出力するトルクは、減速ギヤ17Rを介して車輪12Rへと伝達される。これらモータ14R、減速ギヤ17R、および車輪12Rは右駆動系18Rを構成する。右駆動系18Rには軸受等も含まれる。
インバータ装置15は、直流から生成した三相交流をモータ14L,14Rの各々に印加するとともに、モータ14L,14Rの各々のトルクを可変に制御する。インバータ装置15には、軌道20をなす軌条の内側に設けられたパワーレール(図示しない)から給電される。
制御装置16は、インバータ装置15にトルク指令を出すことにより、車両10を発進、加速、巡行、減速、停止させる。制御装置16は、内蔵するプログラムに基づいて自動的に動作するほか、車両10を遠隔監視する管理センターから送られた指令に従って動作する。
制御装置16は、図2に示すように、車両10の自動運転に必要なプログラムや、プログラムの実行に必要なデータを記憶するメモリ161を備える。
制御装置16は、左駆動系18Lおよび右駆動系18Rに発生した故障を検出する故障検出装置30を備える。
故障検出装置30は、電流センサ31Lおよび電流センサ31Rと、電流差取得部32と、許容域取得部33と、故障判別部34とを備える。
制御装置16のメモリ161には、故障検出装置30が利用するデータも記憶される。
電流センサ31Lは、モータ14Lの巻線に流れる入力電流を検出する。
電流センサ31Rは、モータ14Rの巻線に流れる入力電流を検出する。
ここで、モータの巻線に流れる入力電流として、3相のうちの所定の1相の電流を検出してもよいし、2相あるいは3相の電流を検出してそれらの平均値を得てもよい。入力電流として、実効値を用いることが好ましい。
電流差取得部32は、電流センサ31L,31Rにより検出されたモータ14L,14Rの入力電流の差分(電流差)を取得する。
許容域取得部33は、電流差取得部32により取得された電流差の許容域を取得する。
故障判別部34は、電流差および許容域に基づいて、左駆動系18Lおよび右駆動系18Rが健全であるか、それとも故障が発生しているかを判別する。
故障検出装置30は、以下で例示する左右のモータ14L,14Rの電流差と、自車位置Pおよび電流差ΔIとの対応関係を示すテーブルデータから得られた電流差の許容域とに基づいて故障を検出する。
故障検出の処理を説明するにあたり、シミュレーションにより得られた図3および図4のグラフについて見ていく。
図3(a)(b)および図4は、車両10が走行を開始し、加速して目標速度に達すると一定の速度で巡行する例を示す。図3(a)は走行開始からの経過時間と車速との関係を示し、図3(b)は経過時間とモータが出力するトルクとの関係を示し、図4は経過時間とモータの回転速度との関係を示す。
図3(b)に示すように、走行開始直後は、モータに大きな電流を流すことによって大きなトルクを出力する。モータの出力トルクを、インバータ装置15による電流制限によって定まる上限のトルクに維持すると、車両10が目標速度に達する。その後、巡行に必要なトルクを出力する。
走行開始から、目標速度で巡行するA点までは、軌道20上の直線的に延出した直進区間20Aを通る。図3(b)には、軌道20の左側に位置する車輪12Lを駆動するモータ14Lのトルクを実線で示し、軌道20の右側に位置する車輪12Rを駆動するモータ14Rのトルクを一点鎖線で示す。
直進区間20Aでは、モータ14L,14Rのトルクは一致する。これに対して、直進区間20Aに続くカーブ区間20Bでは、左右のモータ14L,14Rのトルクに差が生じる。
カーブ区間20Bは、軌道20の右側が内周側、軌道20の左側が外周側に位置する右カーブである。右カーブ走行時には、車両10が右側に傾くので右の車輪12Rに掛かる荷重が左の車輪12Lよりも大きくなる。右の車輪12Rに加わる荷重に見合うように、右のモータ14Rは、左のモータ14Lよりも大きなトルクを出力する(図3(b)))。
このときモータ14Rはモータ14Lと比べて多くの電流を消費する。モータの電流はモータの出力トルクと比例関係にあるので、図3(b)の右側の縦軸にモータの電流を示している。
直進区間20Aでは、モータ14L,14Rの電流は一致しており、電流差はゼロであるのに対して、カーブ区間20Bでは、左右のモータ14L,14Rの電流に差が生じる。
一方、カーブ区間20Bでは、右側(内周)のモータ14Rの回転速度(一点鎖線)は、図4に示すように、左側(外周)のモータ14Lの回転速度(実線)よりも遅い。これは車輪12Lが走行する軌条の曲率半径と、車輪12Rが走行する軌条の曲率半径との差異に基づく。
カーブ区間20Bとは逆に、軌道20の左側が内周側、軌道20の右側が外周側に位置する左カーブの場合は、モータのトルク、電流、および回転速度の関係が上記とは逆転する。
上記に示したシミュレーションの結果を、カーブ走行時におけるモータの回転速度の理論に基づいて検証する。
軌道20の外周側の車輪を駆動するモータ(外軌モータ)の回転速度ωは、式(1)により求められる。
Figure 2015042106
ここで、WBは、軌道外周側の車輪と軌道内周側の車輪との距離である軌道20の幅(トレッド幅)に相当する。
このトレッド幅WBの中心における曲率半径R、および車速vを用いる。
また、rは軌道外周側の車輪の半径であり、Geは減速ギヤ比である。
軌道20の内周側の車輪を駆動するモータ(内軌モータ)の回転速度ωは、式(2)により求められる。
Figure 2015042106
トレッド幅WB、曲率半径R、車速v、および減速ギヤ比Geは上記と同じであり、rは軌道内周側の車輪の半径である。
上記の式(1)により求められた回転速度の理論値は、図4のカーブ区間20Bにおける左側(外周)のモータ14Lの回転速度とほぼ一致する。
また、上記の式(2)により求められた理論値は、図4のカーブ区間20Bにおける右側(内周)のモータ14Rの回転速度とほぼ一致する。
つまり、図4に示す回転速度は、カーブ走行時におけるモータの回転速度の理論に整合しており、図4と同じ運行パターンを捉えた図3(b)に示すモータの電流差も当該理論に整合するといえる。
故障検出装置30は、軌道20上のカーブ走行時における左右のモータ14L,14Rの電流差を故障検出の指標として用いる。
ところで、モータ14L,14Rの電流差は、左駆動系18Lおよび右駆動系18Rのいずれかが故障した際にも生じる。
左駆動系18Lおよび右駆動系18Rの故障には、例えば、モータの巻線の断線、巻線の短絡、タイヤのパンク、軸受の異常などがある。
図5を参照して、左駆動系18Lおよび右駆動系18Rのうちの一方のモータの1相の巻線が断線したケースについて説明する。
図5(a)に示すように、u相、v相、w相のうちの1つの相(二点鎖線で示す)の巻線に断線が発生すると(電流がゼロ)、それによって他の2つの相(実線および一点鎖線で示す)の電流が増加し、波形周期もずれる。巻線断線による影響は、図5(b)に示すように、健全な駆動系のモータの各相の電流および波形周期にも及び、断線が生じた後は、健全な駆動系のモータ(図5(b)参照)と故障した駆動系のモータ(図5(a)参照)との間で電流および波形周期が相違する。つまり、健全な駆動系のモータの電流と故障した駆動系のモータの電流とには差が生じる。
モータの巻線と巻線とが短絡した場合は、短絡した相の電流が増加する。また、車輪のタイヤがパンクした場合は、摩擦の増加により出力トルクおよび電流が増加する。車軸の軸受に異常が生じた場合も、摩擦の増加により出力トルクおよび電流が増加する。これらの故障時にも、健全な駆動系のモータの電流と、故障した駆動系のモータの電流とには差が生じる。
ここで、故障時のモータ電流の差は、直進区間20Aにおけるモータの電流差ゼロに対しては顕著に大きいが、カーブ区間20Bにおけるモータの電流差に対して大きくは相違しない場合がある。つまり、カーブ区間20Bにおいて、カーブに起因する電流差と、故障に起因する電流差との区別が難しい。このため、直進区間20Aおよびカーブ区間20Bを通じて一律に、モータ14L,14Rの電流差に基づいて健全、故障の判別を行うことが難しい。下記の表1に基づいて説明する。
Figure 2015042106
直進区間20Aでは、健全時、上述したように(図3(b))、モータ14L,14Rの電流差がほぼゼロである。一方、故障時は、モータ14Lの電流とモータ14Rの電流との差分(14Lの電流−14Rの電流)が例えば500Aと想定する。
カーブ区間20Bでは、健全時に例えば400Aの電流差が生じ、故障時に例えば500Aの電流差が生じるものと想定する。
表1の括弧内の数値は、逆向きの差分(14Rの電流−14Lの電流)を示す。
上記のような場合に、故障と判断せずに、健全時にとりうる電流差として扱う電流差の許容域を例えば、カーブ区間の健全時の電流差と故障時の電流差との間をとって±450Aに設定するとする。しかし、カーブ区間20Bの故障時の電流差と健全時の電流差とがさほど変わらず、検出される電流差にはバラツキがあるので、電流差が許容域内にあるために健全と判断されても実際は故障していたり、許容域から電流差が外れているために故障と判断されても実際は健全であるといったことが起こりうる。
また、上記は、故障時の電流差がカーブ区間20Bの健全時の電流差よりも大きい例であるが、直進区間20Aにおいてカーブ区間20Bの健全時の電流差よりも小さい電流差を示す故障も存在しうる。そのような故障は、上記のような許容域の決め方では検出することができない。
そこで、故障検出装置30は、軌道20における車両10の位置(自車位置)に応じて可変に設定された許容域に基づいて、健全、故障を判別する。つまり、軌道20のカーブではモータ14L,14Rの電流差が変化するのに倣って、故障と判断せずに許容する電流差の許容域を設定するのである。
許容域は、自車位置Pと対応付けられたテーブルデータとしてメモリ161に記憶される。
本実施形態では、図6(a)に示すように、許容域の上限であるΔiuを規定するテーブルデータ35と、許容域の下限であるΔilを規定するテーブルデータ36とを用意する。
テーブルデータ35が規定するΔiuは、自車位置Pに対応付けられる。
テーブルデータ36が規定するΔilも、自車位置Pに対応付けられる。
図6(b)は、自車位置Pと、モータ14L,14Rの電流差の実測値または理論値である電流差ΔIとの関係を示す。
自車位置Pに対して、モータ14L,14Rの電流差の実測値または理論値である電流差ΔIは変化する。ΔIは、健全時かつ平常ダイヤ走行時における値である。
ΔiuおよびΔilは、ΔIに追従して変化し、ΔIが収まる許容域30iを形成する。
上限Δiuは、自車位置Pによらず一律に、所定の電流値をΔIに加えた電流値に設定してもよいし、自車位置Pに応じた電流値をΔIに加えた値に設定することもできる。ΔIに加える電流値として、モータの定格電流の一定比率(例えば20%)を用いることもできる。
下限Δilについても同様に設定することができる。
ΔIに対してΔiuおよびΔilを近づけて許容域を狭くすると、ΔIに対して電流差が顕著に大きくなる故障のみならず、ΔIに対してあまり大きくない電流差を生じさせる故障をも検出することができる。その一方で、検出された電流差のバラツキにより、故障の誤検出が増える。
ΔiuおよびΔilの値は、所望の検出感度に応じて適宜設定することができる。
上限ΔiuがΔIに所定の電流値を加えたものであり、下限ΔilがΔIから同じ電流値を差し引いたものであるといったように、ΔiuおよびΔilに一定の相関関係が存在する場合がある。このような場合には、例えば、Δilについてはテーブルデータ35の値をΔiuとの相関関係に基づいて読み替えることができる。そうすれば、テーブルデータ36を省略できるので、1つのテーブルデータ35を用意すれば足りる。
自車位置Pは、車両10の走行時に制御装置16が連続して検出しており、故障検出装置30も利用可能とされる。
自車位置Pは、図7に示すように、連続してカウントされる車輪の回転数Nと、車輪のタイヤの外周の長さ(外周長)Lとの積に基づいて算出される。回転数Nは、車輪12L,12R,13L,13Rの車軸のいずれか一つまたは二以上に設けられる回転数センサにより検出される。
回転数Nは、駅21を起点としてカウントされるとともに、途中の各駅においてゼロにリセットされる。自車位置Pは、既知である各駅の位置に、NとLとの積を加えた値として検出される。これにより、回転数Nの累積誤差を解消できるので、自車位置Pの精度が保たれる。
車両10が駅28に到着すると、進行方向が転回される。そして、駅28を始発駅、駅21を終着駅として出発する。駅21から駅28へ向かう場合を往路、駅28から駅21へ向かう場合を復路とすると、往路、復路で、自車位置と電流差ΔIとの関係が相違する。そのため、テーブルデータ35,36が往路用であるとすれば、復路用として、テーブルデータ35,36とは異なるテーブルデータを用意する。下記には、テーブルデータ35,36を用いて故障検出する例を示すが、復路も同様にして故障検出することができる。
図6を参照し、故障検出装置30による処理について説明する。
電流差取得部32は、電流センサ31Lにより検出されたモータ14Lの電流と、電流センサ31Rにより検出されたモータ14Rの電流との差分を取得する(差分取得ステップS1)。検出された電流差をΔIsと称する。
一方、許容域取得部33は、検出された自車位置Pを用いてテーブルデータ35,36を参照する。そして、自車位置Pから特定された許容域(自車位置Pが示すテーブルデータ35のa列)の上限Δiuを取得する。なお、a列の「a」は、自車位置Pの先頭のデータから末尾のデータまで順に数が振られたインデックス番号である。後述するb列およびc列についても同様である。
上限Δiuと同様に、自車位置Pから特定された許容域の下限Δilを取得する(以上、許容域取得ステップS2)。
次に、故障判別部34は、ステップS1で取得されたΔIsと、ステップS2で取得されたΔiuおよびΔilにより定まる許容域に基づいて、車両10の駆動系18L,18Rに故障が生じているか否かを判別する。
具体的に、ΔIs>Δiu、ΔIs<Δilの二式のいずれかが成り立てば(Yes)、ΔIsが許容域から外れているので故障と判断し、二式の両方が成り立たなければ(No)ΔIsが許容域内にあるので健全と判断する(故障判別ステップS3)。
ここで、ΔiuおよびΔilは、図6(b)に示すカーブ区間20B、およびカーブ区間20Bとは向きが逆のカーブ区間20Cのようなカーブでは、直進区間20Aにおける電流差ΔIよりも大きい電流差ΔIに対して設定されている。
直進区間20A、カーブ区間20B(右カーブ区間)、およびカーブ区間20C(左カーブ区間)の各々におけるΔIと、直進区間、カーブ区間の各々に対応するΔiuからΔilまでの許容域の一例を表2に示す。
Figure 2015042106
例えば表2のように、本実施形態では、カーブ区間20B,20Cでは直進区間20Aに対して増加するΔIの増加分に応じて、ΔIの許容域を設定することができる。つまり、健全、故障の判別に用いる許容域が、表1を参照して説明したようにカーブ区間の健全時の電流差(例えば400A)と故障時の電流差(例えば500A)との間には限定されず、カーブ区間20B,20Cの電流差ΔIに適合する許容域を設定することができる。
したがって、カーブ区間20B,20Cにおいて健全であるのに故障と、あるいは故障が生じているのに健全と、誤って判断されることなく、軌道20の全区間を通じて、所望の精度で故障を検出することができる。
以上で説明した本実施形態では、モータ14L,14Rの電流差ΔIを検出するとともに、検出した電流差ΔIsが、自車位置Pに応じて設定された許容域内にあるか否かに基づいて、故障の判別を行う。本実施形態の故障検出装置30は、多数の複雑な演算式から構成された仮想車両モデルなどを構築する必要がない単純な構成でありながら、駆動系18L,18Rに生じた故障を所望の精度で検出することができる。検出された故障に対して対処したり、あるいは検出された故障を解析することにより、車両10の安全性および信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、故障検出装置30を備え、左の車輪12Lを駆動するモータ14Lと、右の車輪12Rを駆動するモータ14Rとを駆動制御する制御装置16が単独で、駆動系18L,18Rの故障を検出することができるので、インバータ装置15は、特殊な故障検出機能を搭載していない安価な汎用品で足りる。
〔第2実施形態〕
次に、図8および図9を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付している。第3実施形態においても同様である。
第2実施形態では、乗客の乗り降りによって変動する車両10の重量に着目する。車両10の重量、つまり荷重に応じて、カーブ走行時におけるモータ14L,14Rのトルク配分および電流配分が変化し、モータ14L,14Rの電流差も変化する。
そのため、本実施形態の故障検出装置30は、図8に示すように、車両10の重量を計測する車重計41をさらに備えるとともに、図9(a)に示すように、自車位置Pおよび電流差ΔIに、乗客を含めた車両10の重量の要素を加えた2次元のテーブルデータ42を用いる。
車両10の重量は、車両10を支持する空気バネの沈み込む量に基づいて計測することができる。ここで、車両10内の乗客数を異ならせて全乗客の重量を計測する。全乗客重量と、乗客がゼロのときの車両10の単体重量との和を車両重量として扱ってもよいし、車両重量を左右する全乗客重量のみを車両重量として扱うこともできる。そして、計測された各重量についての自車位置Pと電流差ΔIとの対応関係をまとめることで、テーブルデータ42を構成する。テーブルデータ42の車両重量の列には、最大限の乗客数を車両10に乗せているときの最大重量と、乗客がゼロであるときの最小重量(車両10単体の重量)を含めることが好ましい。
本実施形態では、Δiuの値を規定するテーブルデータ42を一つだけ用意し、Δilについてはテーブルデータ42のΔiuの値を読み替える。ただし、第1実施形態のように、Δiu用のテーブルデータ35とΔil用のテーブルデータ36とを用意することもできる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様にして車両10の駆動系に生じた故障を検出する。
電流差取得部32は、電流センサ31Lにより検出されたモータ14Lの電流と、電流センサ31Rにより検出されたモータ14Rの電流との差ΔIsを取得する(差分取得ステップS1)。
一方、車重計41は、乗客が乗り込んだ車両10が駅を発車する際に、車両10の重量を計測する。
そして、許容域取得部33は、検出された自車位置Pと、ステップS1で取得された電流差ΔIsと、車重計41により計測された車両重量を用いて、テーブルデータ42を参照する。そして、自車位置Pが示すテーブルデータ42のa列と、車両重量が示すテーブルデータ42のb列から特定された許容域の上限Δiuを取得する。同様にして許容域の下限Δilも取得する(以上、許容域取得ステップS2)。
ここで、テーブルデータ42に、車両重量の計測値に該当するデータが存在しない場合には、例えば図9(b)に示すように直線近似を行って得られるΔiuおよびΔilを適用することができる。図9(b)では、重量計測値m2よりも小さくかつ計測値に最も近いテーブルデータ42上の重量m1でテーブルデータ42を読んで得られたΔiu−と、重量計測値m2よりも大きくかつ計測値に最も近いテーブルデータ42上の重量m3でテーブルデータ42を読んで得られたΔiu+から、直線近似(一点鎖線参照)により、重量計測値m2に対応するΔiuを取得する。
許容域取得ステップS2において上記のような近似を行うことに代えて、重量計測値と重量計測値との間の重量に対応するデータが補完されたテーブルデータを予め構成することもできる。
なお、第1実施形態において離散した自車位置が検出される場合に、自車位置に対して以上のような近似を行い、自車位置の検出値と検出値との間の自車位置に対応するデータを補完することもできる。
以上によりΔiuおよびΔilが得られたら、故障判別部34は、ステップS1で取得されたΔIsと、ステップS2で取得されたΔiuおよびΔilにより定まる許容域に基づいて、ΔIs>Δiu、ΔIs<Δilの二式のいずれかが成り立てば故障と判断し、二式の両方が成り立たなければ健全と判断する(故障判別ステップS3)。
本実施形態によれば、乗客数に応じて不確定な要素である車両10の重量を含めて構成されたテーブルデータ42から電流差ΔIsの許容域を設定するので、故障の検出精度が車両重量によって左右されることなく、所望の検出精度を得ることができる。
〔第3実施形態〕
次に、図10を参照し、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態では、車両10の速度に着目する。車両速度に応じて、カーブ走行時におけるモータ14L,14Rのトルク配分および電流配分が変化し、モータ14L,14Rの電流差も変化する。これは、走行する軌条の曲率半径の相違によって車輪12L,12Rの回転速度が異なり、速度の二乗に比例する遠心力が軌道20の内周側と外周側とで異なることによる。
そのため、本実施形態の故障検出装置30は、車両10の速度を制御装置16や他のコントローラから得るとともに、車両10の速度の要素を含むテーブルデータ43を用いる。テーブルデータ43は、第2実施形態のテーブルデータ42に車両10の速度の要素を加えたものであるが、第1実施形態のテーブルデータ35,36に車両10の速度の要素を加えたものとすることもできる。
テーブルデータ43の車両速度の列には、最大速度と、最小速度を含めることが好ましい。
本実施形態では、Δiuの値を規定するテーブルデータ43を一つだけ用意し、Δilについてはテーブルデータ43のΔiuの値を読み替える。ただし、第1実施形態のように、Δiu用のテーブルデータ35とΔil用のテーブルデータ36とを用意することもできる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様にして車両10の駆動系に生じた故障を検出する。
電流差取得部32は、電流センサ31Lにより検出されたモータ14Lの電流と、電流センサ31Rにより検出されたモータ14Rの電流との差ΔIsを取得する(差分取得ステップS1)。
そして、許容域取得部33は、検出された自車位置Pと、車重計41により計測された車両重量と、制御装置16や他のコントローラから得られた車両速度とを用いて、テーブルデータ43を参照する。そして、自車位置Pが示すテーブルデータ43のa列と、車両重量が示すテーブルデータ43のb列と、車両速度が示すテーブルデータ43のc列から特定された許容域の上限Δiuを取得する。同様にして許容域の下限Δilも取得する(以上、許容域取得ステップS2)。
ここで、テーブルデータ43に、車両速度の計測値に該当するデータが存在しない場合には、第3実施形態で図9(b)を参照して説明したように直線近似を行って得られるΔiuおよびΔilを適用することができる。
以上によりΔiuおよびΔilが得られたら、故障判別部34は、ステップS1で取得されたΔIsと、ステップS2で取得されたΔiuおよびΔilにより定まる許容域に基づいて、ΔIs>Δiu、ΔIs<Δilの二式のいずれかが成り立てば故障と判断し、二式の両方が成り立たなければ健全と判断する(故障判別ステップS3)。
本実施形態によれば、車両10の速度を含めて構成されたテーブルデータ43から電流差ΔIsの許容域を設定するので、天候不良による徐行運転時や、運行ダイヤの遅延によるバックアップ運転時など、平常時と異なる車両速度が故障の検出精度に影響を及ぼすことなく、所望の検出精度を得ることができる。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
上記各実施形態では、故障の検出に用いるモータ14L,14Rの物理量は電流であり、故障検出の指標である相関パラメータとしてモータ14L,14Rの電流差を用いるが、電流差に代えて、両者の電流の比を用いることもできる。
また、モータ14L,14Rの物理量として、モータ14L,14Rの出力トルクを用いたり、モータ14L,14Rの回転速度を用いることもできる。その場合、故障検出の指標である相関パラメータとして、モータ14L,14Rの出力トルクの差や出力トルクの比、あるいはモータ14L,14Rの回転速度の差や回転速度の比を用いることができる。
上記各実施形態では、テーブルデータから得られる許容域を用いるが、テーブルデータを用意せずに、テーブルデータに相当する内容、すなわち自車位置Pとの対応関係などをプログラムに記述しておき、プログラムの実行により、テーブルデータを用いる場合と同様の許容域を得ることもできる。
また、許容域を設定するための要素の一部だけをテーブルデータ化することもできる。例えば、第2実施形態において、自車位置Pだけをテーブルデータ化しておき、許容域取得ステップS2において、テーブルデータから得られた許容域を車両重量に基づいて補正することによっても、2次元のテーブルデータを用いる場合と同様の許容域が得られる。
本発明は、GPS(Global Positioning System)を利用して自車位置を検出することも許容する。
10 車両(軌道走行電動車両)
12L,12R 車輪
13L,13R 車輪
14L,14R モータ
15 インバータ装置
16 制御装置
17L,17R 減速ギヤ
18L 左駆動系
18R 右駆動系
20 軌道
20A 直進区間
20B,20C カーブ区間
21〜28 駅
30 故障検出装置
30i 許容域
31L,31R 電流センサ
32 電流差取得部(左右相関パラメータ取得部)
33 許容域取得部
34 故障判別部
35,36 テーブルデータ
41 車重計
42 テーブルデータ
43 テーブルデータ
161 メモリ
S1 差分取得ステップ
S2 許容域取得ステップ
S3 故障判別ステップ
ΔI 電流差
ΔIs 電流差(相関パラメータ)
Δiu 上限(許容域の上限)
Δil 下限(許容域の下限)

Claims (7)

  1. 軌道を走行する軌道走行電動車両の故障検出装置であって、
    前記車両の進行方向左側に設けられた左車輪を駆動するモータの物理量と、
    前記車両の進行方向右側に設けられ、前記左車輪と対をなす右車輪を駆動するモータの物理量との相関を示す相関パラメータを取得する左右相関パラメータ取得部と、
    前記軌道における前記軌道走行電動車両の位置である自車位置に対応する前記相関パラメータの許容域内に前記相関パラメータがあれば健全、前記許容域から前記相関パラメータが外れていれば故障と判別する故障判別部と、を備える、
    ことを特徴とする軌道走行電動車両の故障検出装置。
  2. 前記物理量は、前記モータの電流であり、
    前記相関パラメータは、前記各モータの電流差である、
    請求項1に記載の軌道走行電動車両の故障検出装置。
  3. 前記自車位置は、
    前記車輪の回転数と、前記車輪の外周長との積に基づいて求められる、
    請求項1または2に記載の軌道走行電動車両の故障検出装置。
  4. 前記許容域は、
    前記自車位置に加え、前記車両の重量に基づいて規定される、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の軌道走行電動車両の故障検出装置。
  5. 前記許容域は、
    前記自車位置に加え、前記車両の速度に基づいて規定される、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の軌道走行電動車両の故障検出装置。
  6. 前記許容域を規定する要素により構成されたテーブルデータが用いられる、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の軌道走行電動車両の故障検出装置。
  7. 軌道を走行する軌道走行電動車両であって、
    前記車両の進行方向左側に設けられた左車輪を駆動するモータと、
    前記車両の進行方向右側に設けられ、前記左車輪と対をなす右車輪を駆動するモータと、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の故障検出装置と、を備える、
    ことを特徴とする軌道走行電動車両。
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