JPWO2019026297A1 - 異常検知装置、異常検知システム、および異常検知方法 - Google Patents

異常検知装置、異常検知システム、および異常検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軌道の異常を検知可能な異常検知装置異常検知装置を提供する。【解決手段】軌道走行車両に設けられた駆動系の物理量の特徴量が閾値を超えた時刻を示す閾値超過時刻、および閾値超過時刻における駆動系の軌道走行車両に対する位置を示す駆動系位置を取得する取得部と、軌道走行車両に設けられた複数の駆動系について取得部により取得された複数の閾値超過時刻および閾値超過時刻における駆動系位置に相関性があるか否かを判定する判定部と、判定部による判定結果に基づいて出力を行う出力部と、を備え、出力部は、判定部により相関性があると判定された場合、軌道に異常があることを示す軌道異常信号を出力する。

Description

本発明は異常検知装置、異常検知システム、および異常検知方法に関し、例えば軌道を走行する軌道走行車両に適用して好適なものである。
軌道走行車両は、摩擦の少ない軌道を走行することから、輸送に必要なエネルギーが少なく、社会インフラの1つとなっている。一方、駆動系または軌道の異常が発生すると、同じ軌道上を走行する他の軌道走行車両にも影響が及ぶことから、異常を漏らさずに検知することが求められている。しかしながら、専用装置を用いた異常検知作業は、コストが掛かることから、軌道走行車両の営業運転と並行して異常を検知できる技術が開発されている。
例えば、左右の車輪をそれぞれ駆動する2つのモータの電流を観測し、電流値の差が閾値を超えた場合、駆動系に異常があると判断する技術が開示されている(特許文献1参照)。さらに、特許文献1に記載の技術では、軌道位置に基づいて直線時とカーブ時との電流閾値を変更することによって、カーブ時での内輪と外輪との速度差による電流値の差を許容し、カーブ時での異常誤検知を防止している。
特開2015−42106号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、異常検知の対象が軌道走行車両の駆動系のみであり、軌道の異常を検知できない。また、軌道が摩耗あるいは破断した場合において、モータの電流波形は、正常時とは異なるが、特許文献1に記載の技術では、これを駆動系の異常として誤検知する。このため、正常であるはずの駆動系に掛かる検査費用が無駄となる。また、駆動系の異常として誤検知して軌道の異常を見逃した場合には、軌道走行車両が脱線するおそれがある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、軌道の異常を検知可能な異常検知装置、異常検知システム、および異常検知方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、軌道を走行する軌道走行車両に係る異常を検知する異常検知装置であって、前記軌道走行車両に設けられた駆動系の物理量の特徴量が閾値を超えた時刻を示す閾値超過時刻、および前記閾値超過時刻における前記駆動系の前記軌道走行車両に対する位置を示す駆動系位置を取得する取得部と、前記軌道走行車両に設けられた複数の駆動系について前記取得部により取得された複数の閾値超過時刻および前記閾値超過時刻における駆動系位置に相関性があるか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて出力を行う出力部と、を備え、前記出力部は、前記判定部により相関性があると判定された場合、前記軌道に異常があることを示す軌道異常信号を出力するようにした。
また本発明においては、軌道を走行する軌道走行車両であって、前記軌道走行車両に設けられた駆動系の物理量の特徴量が閾値を超えた時刻を示す閾値超過時刻、および前記閾値超過時刻における前記駆動系の前記軌道走行車両に対する位置を示す駆動系位置を取得する取得部と、前記軌道走行車両に設けられた複数の駆動系について前記取得部により取得された複数の閾値超過時刻および前記閾値超過時刻における駆動系位置に相関性があるか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて出力を行う出力部と、を備え、前記出力部は、前記判定部により相関性があると判定された場合、前記軌道に異常があることを示す軌道異常信号を出力するようにした。
また本発明においては、軌道を走行する軌道走行車両に係る異常を検知する異常検知装置が実行する異常検知方法であって、前記軌道走行車両に設けられた駆動系の物理量の特徴量が閾値を超えた時刻を示す閾値超過時刻、および前記閾値超過時刻における前記駆動系の前記軌道走行車両に対する位置を示す駆動系位置を取得する第1のステップと、前記軌道走行車両に設けられた複数の駆動系について前記第1のステップで取得された複数の閾値超過時刻および前記閾値超過時刻における駆動系位置に相関性があるか否かを判定する第2のステップと、前記第2のステップでの判定結果に基づいて信号を出力する第3のステップと、を備え、前記第3のステップでは、前記第2のステップで相関性があると判定した場合、前記軌道に異常があることを示す軌道異常信号を出力するようにした。
また本発明においては、軌道を走行する軌道走行車両に係る異常を検知する異常検知装置であって、前記軌道走行車両に設けられた駆動系の物理量の特徴量、および前記特徴量が測定された前記軌道における位置を示す軌道位置を取得する取得部と、前記軌道走行車両に設けられた複数の駆動系について前記取得部により取得された複数の物理量および前記物理量が取得された軌道位置に依存性があるか否かを判定し、前記複数の軌道位置のうち物理量が閾値を超える軌道位置の間隔が一定であるか否かを判定し、前記閾値を超える軌道位置の物理量が時間経過に伴って増加しているか否かをする判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて出力を行う出力部と、を備え、前記出力部は、前記判定部により依存性があると判定され、一定でないと判定され、増加していると判定された場合、前記軌道に異常があることを示す軌道異常信号を出力するようにした。
本発明によれば、軌道の異常を検知可能な異常検知装置、異常検知システム、および異常検知方法を実現することができる。
第1の実施の形態における異常検知システムの構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態における軌道走行車両の構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態におけるモータの電流波形を示す図である。 第1の実施の形態における異常検知装置が実行する処理に係るフローチャートを示す図である。 第1の実施の形態における閾値超過時刻と駆動系位置との関係を示す図である。 第1の実施の形態における軌道異常および駆動系異常の模式図である。 第2の実施の形態における異常検知装置が実行する処理に係るフローチャートを示す図である。 第2の実施の形態における継目および軌道異常の模式図である。 第2の実施の形態における継目における相関性の関係および軌道異常における相関性の関係を示す図である。 第3の実施の形態における異常検知装置が実行する処理に係るフローチャートを示す図である。 第3の実施の形態における車輪異常、ギア異常、およびモータ異常の模式図である。 第3の実施の形態における車輪異常における閾値超過時刻と駆動系位置との関係、ギア異常における閾値超過時刻と駆動系位置との関係、およびモータ異常における閾値超過時刻と駆動系位置との関係を示す図である。 第4の実施の形態における異常検知装置が実行する処理に係るフローチャートを示す図である。 第4の実施の形態における駆動系異常における特徴量と軌道位置との関係、および軌道異常・継目・ポインタにおける特徴量と軌道位置との関係を示す図である。 第4の実施の形態における軌道異常、継目、およびポインタの模式図である。 第4の実施の形態における軌道異常における特徴量と軌道位置との関係、およびポインタにおける特徴量と軌道位置との関係を示す図である。 第4の実施の形態における軌道異常、ポインタ、および継目がある場合の特徴量と軌道位置との関係を示す図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1は、第1の実施の形態における異常検知システム100の構成の一例を示す図である。異常検知システム100は、軌道走行車両1などの複数の軌道走行車両、および複数の軌道走行車両と通信可能な上位システム20を含んで構成される。なお、複数の軌道走行車両の各々の構成は、基本的に同じであるので、本実施の形態では、軌道走行車両1を例に挙げて説明する。かかる異常検知システム100では、軌道2を走行する軌道走行車両1に係る異常(軌道走行車両1の異常、軌道2の異常など)が検知される。
軌道走行車両1は、車両1a〜1nから構成され、車輪3a〜3kを備え、例えば車両速度vで軌道2上を走行する。なお、本実施の形態では、軌道走行車両1の先端を基準とした場合の各車輪軸までの距離(相対的位置)を駆動系位置y〜yとして説明する。
上位システム20は、軌道走行車両1の走行を制御するための指令(d軸電流指令、q軸電流指令、停止指令、縮退指令など)を生成して軌道走行車両1に送信したり(指令部の一例)、軌道走行車両1から送信されたデータを受信して記録したりする。上位システム20の機能(指令部、後述の特定部など)は、CPUがメモリのプログラムを読み出して実行することにより実現されてもよいし、専用回路などのハードウェアにより実現されてもよいし、その他の方法により実現されてもよい。
なお、上位システム20については、適宜の構成を採用することができる。例えば、上位システム20の構成としては、軌道走行車両ごとにコンピュータが設けられ、更にこれら全てのコンピュータを管理するコンピュータが設けられてもよいし、その他の構成であってもよい。また、例えば、上位システム20の一部の構成要素は、軌道走行車両1に設けられてもよいし、上位システム20および軌道走行車両1とは別途に設けられていてもよい。
図2(A)は、軌道走行車両1の1台分(車両1a)の構成の一例を示す図である。なお、軌道走行車両1の車両1a以外の他の車両1b〜1nについては同様の構成であるので、図示およびその説明については省略する。
車両1aは、車輪3a〜3d、モータ4a〜4d、インバータ5a〜5d、ギア6a〜6d、および異常検知装置8を含んで構成される。例えば、駆動源であるモータ4aのトルクは、インバータ5aによって制御され、ギア6aを経由して車輪3aへ伝えられる。なお、インバータ5aは、主回路5a1と制御回路5a2とから構成される。
本実施の形態では、全ての車輪3a〜3dにモータ4a〜4dおよびインバータ5a〜5dが備わっている場合を例示しているが、少なくとも前後の2つの車輪にモータおよびインバータが備わっている場合には、軌道2の異常検知を実現可能である。以下では、車輪3a、モータ4a、およびギア6aを駆動系7aとして定義し、車輪3b、モータ4b、およびギア6bを駆動系7bとして定義し、軌道2および駆動系7a,7bを対象とした異常検知について主に説明する。なお、駆動系7c〜7k(図示省略)の異常検知についても同様に実施可能である。
異常検知装置8は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、パソコン等である。図2(B)に示す異常検知装置8の機能(取得部、判定部、出力部、調整部など)は、例えば、設計者が構成を設定できる集積回路により実現されてもよいし、CPUがメモリのプログラムを読み出して実行することにより実現されてもよいし、専用回路などのハードウェアにより実現されてもよいし、その他の方法により実現されてもよい。
例えば、異常検知装置8は、インバータ5a,5bと通信可能に接続され、インバータ5a,5bを介してモータ4a,4bまたはインバータ5a,5bに流れる電流等の物理量を取得し(取得部の一例)、取得した物理量に基づいて軌道2および駆動系7a,7bの異常を検知(判定)する(判定部の一例)。
また、例えば、異常検知装置8は、上位システム20と通信可能に接続され、各種の情報を送受信(例えば、後述の軌道異常信号、駆動系異常信号等を送信したり、d軸電流指令、q軸電流指令、停止指令、縮退指令等を受信したり)する(出力部の一例)。
異常検知に係る主な構成要素は、以上の通りである。次に、異常検知の問題点について説明する。
図3(A)は、軌道2または駆動系7aに異常が生じた場合のモータ4aのU相電流iu−4aの電流波形を示す図であり、図3(B)は、軌道2または駆動系7bに異常が生じた場合のモータ4bのU相電流iu−4bの電流波形を示す図である。
閾値±iuXは、軌道2および駆動系7a,7bが正常である場合にU相電流iu−4a,iu−4bが収まる範囲を示し、例えば、モータ4aの定格電流値に基づいて設定できる。なお、軌道2の異常としては、摩耗、破断などがある。駆動系7aの異常としては、車輪3aの変形、車輪3aの軸受の焼き付き、モータ4aの回転軸変形、ギア6aの歯の欠損などがある。
軌道2または駆動系7aの異常は、どちらも最終的にはモータ4aへの外乱トルクとなるが、モータ4aのトルクとモータ4aの電流が比例関係にあるので、電流波形として現れる。例えば、時刻tにおいて軌道2または駆動系7aの異常が発生すると、U相電流iu−4aは、閾値iuXを超過する。これは、モータ4bのU相電流iu−4bについても同様である。
ここで問題となるのは、U相電流iu−4aの観測によって異常を検知したとき、その原因を軌道2と駆動系7aとの何れか一方に限定できないことである。このため、保守作業員は、軌道2と駆動系7aとの両方を検査する必要があり、作業時間が増加してしまう。作業時間を減らすには、U相電流iu−4a,iu−4bの観測によって異常検知し、さらに異常原因を特定できる必要がある。
なお、上述の内容は、U相電流に限られるものではなく、V相電流、W相電流についても同様である。
異常検知の問題点は、以上の通りである。次に、異常検知を行う異常検知装置8の動作原理(異常検知方法の一例)ついて説明する。
図4は、異常検知装置8が実行する処理に係るフローチャートを示す図である。図4(A)に示すフローチャート8aは、電流観測用のフローチャートであり、図4(B)に示すフローチャート8bは、異常検知用のフローチャートであり、それぞれ独立に繰り返し処理される。ただし、フローチャート8a,8bに示す処理内容は、異常検知装置8の実装例の一態様であり、図4の軌道異常・駆動系異常判別フローの直前、すなわちフロー(A0)の段階において後述の閾値超過時刻および駆動系位置のデータがあれば、それ以前のフローについては任意である。
フローチャート8aに示すように、異常検知装置8は、U相電流を観測する(ステップS10)。続いて、異常検知装置8は、U相電流の特徴量が閾値を超えているか否かを判定する(ステップS12)。異常検知装置8は、超えていると判定した場合、そのときの時刻(以下、閾値超過時刻)および閾値超過の駆動系番号を記録し(ステップS14)、超えていないと判定した場合、処理を終了する。駆動系番号は、駆動系7a〜7kを一意に識別可能な情報であり、駆動系番号には、駆動系位置が紐づけられている。
ここで、特徴量とは、物理量(例えば、U相電流)の最大値、物理量の実効値、物理量のバンドパスフィルタ値、物理量のフーリエ解析(例えば、FFT(Fast Fourier Transform等)による特定周波数成分、物理量についての統計的手法によるデータ処理結果などであり、物理量の観測値を直接用いる場合に比べて異常検知の精度を高めることができる。
同様に異常検知の精度を高めるために、以下の観測対象を追加してもよい。また、その代わりにU相電流の観測を中止してもよい。
電気データ:モータ4a〜4kの三相交流電流、モータ4a〜4dの三相交流電圧、モータ4a〜4dのd軸電流、モータ4a〜4dのq軸電流、モータ4a〜4dのd軸電圧、モータ4a〜4dのq軸電圧
機械データ:駆動系7a〜7dの回転速度、駆動系7a〜7dのトルク、駆動系7a〜7dの振動、駆動系7a〜7dの騒音
制御ソフトウェア変数:d軸電流指令偏差、q軸電流指令偏差
上記のd軸電流指令偏差とは、例えば、制御回路5a2の制御ソフトウェア変数の1つであり、同じく制御ソフトウェア変数のd軸電流指令(上位システム20から送信される指令値)とモータ4aのd軸電流(実測値)との偏差である。q軸電流指令偏差についても同様である。d軸電流指令偏差、q軸電流指令偏差などの制御指令と制御対象量との偏差を示す制御ソフトウェア変数は、正常状態ではゼロであり、異常状態に移行するときに増加するので、異常検知のための観測対象として適している。
また、フローチャート8bに示すように、異常検知装置8は、閾値超過時刻および駆動系番号のデータが十分であるか否か(所定数あるか否か)を判定する(ステップS20)。異常検知装置8は、データが所定数あると判定した場合、ステップS22に処理を移し、データが所定数ないと判定した場合、処理を終了する。なお、所定数とは、複数の閾値超過時刻および駆動系位置に相関性があるか否かを判定するために必要な数をいう。例えば、軌道走行車両1の車両速度vが既知とした場合は、この車両速度vに閾値超過時刻および駆動系位置が合っているか否かにより判定できるので、少なくとも2点のデータ(閾値超過時刻および駆動系位置が2セット)があると相関性の判定が可能となる。
ステップS22では、異常検知装置8は、閾値超過時刻および駆動系番号のデータを読み込む。続いて、異常検知装置8は、閾値超過時刻と駆動系位置の相関性を調べ(ステップS24)、相関性があると判定した場合、軌道2に異常(軌道異常)があることを示す軌道異常信号を出力し(ステップS26)、相関性がないと判定した場合、駆動系7a〜7dに異常(駆動系異常)があることを示す駆動系異常信号を出力し(ステップS28)、処理を終了する。
なお、出力とは、上位システム20に信号を送信することであってもよいし、軌道走行車両1とは異なる他の軌道走行車両に信号を送信することであってもよいし、軌道走行車両1に設けられるディスプレイ、警告灯等(図示しない)に判定結果を示すことであってもよいし、その他の出力であってもいし、これらの組合せであってもよい。
図5は、閾値超過時刻t〜tと駆動系位置y〜yとの関係の例について示す。図5(A)は、軌道異常における閾値超過時刻t〜tと駆動系位置y〜yとの関係の一例を示す図であり、図5(B)は、駆動系異常における閾値超過時刻t〜tと駆動系位置y〜yとの関係の一例を示す図である。以下では、閾値の超過に関するログを閾値超過ログと適宜称する。
例えば、図6(A)に示す軌道異常9aを車輪3a〜3kが車両速度vで通過するので、図5(A)に示す点(t,y)〜(t,y)は、傾きvの直線上に並ぶ。
一方、例えば、図6(B)に示す駆動系異常9b1〜9b4がある場合、傾きvの直線上に並ぶというような規則性は見られず、閾値の超過は、ランダムな時刻で発生する。
すなわち、軌道異常9aがある場合と駆動系異常9b1〜9b4がある場合との差は、閾値超過時刻と駆動系位置との相関性の有無となって現れる。そこで、フローチャート8bでは、異常検知装置8は、複数の閾値超過時刻および駆動系位置に相関性がある場合には、軌道異常信号を出力し、相関性がない場合には駆動系異常信号を出力する。
ここで、図5(A)の点(t,y)〜(t,y)が傾きvの直線上に並ぶのは、車両速度vが一定である場合に限られる。車両速度vの変化が無視できない場合、異常検知装置8は、例えば、車両加速度pの積分曲線上に点(t,y)〜(t,y)が重なるときには軌道異常信号を出力し、重ならないときには駆動系異常信号を出力する。
軌道異常9aと駆動系異常9b1〜9b4との差が閾値超過時刻および駆動系位置の相関性の有無となって現れることは、図6(B)において一部の車輪(例えば、車輪3a)のみに異常が発生した場合でも同様である。また、軌道異常9aと駆動系異常9b1〜9b4とが同時に発生している場合、相関性に従って軌道異常9aに関するデータを先に抜き出し、残りのデータから駆動系異常9b1〜9b4の有無を判別することも可能である。
異常検知装置8の動作原理は、以上の通りである。かかる構成によれば、軌道異常と駆動系異常とを判別できるので、保守作業時間を短縮できるようになる。以下、異常検知装置8の有効性を高めるための手段について説明する。
例えば閾値超過時刻および駆動系位置の記録データ量を削減するために、以下を実施してもよい。
(i)上位システム20にデータセンタ(データサーバ等)を構築し、データセンタは、複数の軌道走行車両の記録データを集約する。データの集約後にデータ圧縮技術を適用することにより、例えば幾つかの軌道走行車両に共通する異常検知に係るデータを見つけて圧縮することにより、軌道走行車両ごとにデータ圧縮技術を適用する場合よりもデータ量を全体として削減できる。データセンタには、記録データの他、軌道異常信号および駆動系異常信号の出力ログを集約してもよい。なお、データセンタについては、建屋内に構築してもよく、特定の軌道走行車両に構築してもよい。
(ii)異常検知装置8が動作するのは、特定の時間帯または場所とする。例えば、始発電車または最終電車のみで異常検知装置8を動作させてもよいし、登坂、カーブなどの軌道2の摩耗が進行しやすい場所のみで異常検知装置8を動作させてもよい。
(iii)異常検知装置8は、特定の軌道走行車両のみに搭載してもよい。
(iv)異常検知装置8は、フローチャート8aの演算周期を変更可能であり、特徴量が閾値を超えたあとの所定期間のみ演算周期を短くしてもよい。
また、例えば異常検知の精度を高めるために、上記(i)のデータ集約後においては、上位システム20は、複数の軌道走行車両の記録データを用いて軌道異常信号を出力してもよい。例えば、上位システム20は、個々の軌道走行車両の記録データから得られた軌道異常の位置を互いに照合することによって、軌道異常の発生個所(異常個所)を高精度に推定(特定)できるようになる(特定部の一例)。
また、例えば異常誤検知を防止するために、異常検知装置8は、気温、湿度などの環境条件に関する環境データを測定し、測定結果に基づいて閾値を調整してもよい(調整部の一例)。例えば、低温時においては、軌道2が縮み、軌道2の継目やポインタなどの隙間が増大するので、軌道走行車両1がそれらを通過したときに閾値の超過が発生するおそれがある。その場合、異常検知装置8は、正常であるはずの継目やポインタを軌道異常9aとして誤検知する。そこで、気温に応じて閾値が調整されることによって誤検知を防止できる。また、モータ4a〜4kが磁石モータである場合、温度によってトルク定数が変化し、同じトルクでの正常運転時においても電流値が変化する。ゆえに、この場合においても、異常検知装置8は、温度に対して閾値を調整することが望ましい。
また、例えばより安全な車両運行を実現するために、異常検知装置8は、軌道異常9aを検知した場合には近隣(例えば、後方)の軌道走行車両、上位システム20(例えば、鉄道運航管理システム)などに異常検知信号を送信してもよい。なお、鉄道運航管理システムは、上位システム20に含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。また、上位システム20は、駆動系異常9b1〜9b4を検知した場合には該当駆動系を停止または縮退運転させることが望ましい。当該駆動系を停止させた場合においても、当該軌道走行車両に正常な駆動系が残っている場合、上位システム20は、正常な駆動系によって近傍の駅または整備場まで移動する指令を当該軌道走行車両に送信するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、記録データ量の削減、異常検知の精度の向上、異常誤検知の防止、より安全な車両運行を行うことができる。
(2)第2の実施の形態
図7は、第2の実施の形態における異常検知装置8が実行する処理に係るフローチャートを示す図である。ただし、第1の実施の形態と同等の点については、図示およびその説明を適宜に省略する。本実施の形態では、図4に示す(A1)、(A2)から後の処理を図7に示すフローチャートの処理に置き換えることによって、異常検知装置8は、軌道異常と継目とを判別できるようになる。その動作原理を以下で説明する。
図8(A)は、継目10を示す模式図であり、図8(B)は、軌道異常9aを示す模式図である。継目10は、軌道2の異常ではないが、継目10によっても閾値超過が発生する可能性があるので、継目10と軌道異常9aとを判別する構成を採用することが好ましい。
継目10と軌道異常9aとの差は、それらの位置間隔であり、継目10の位置間隔は、一定であるが、軌道異常9aの位置間隔は、ランダムとなる。このため、図9(A)に示すように、継目10がある場合では、閾値超過時間ta1〜tk1と駆動系位置y〜yの相関性αが観測された後、相関性α〜αが一定の閾値超過周期ΔTで観測される。一方、軌道異常9aがある場合には、図9(B)に示すように、相関性βが観測された後、相関性β、βがランダムな閾値超過周期ΔT、ΔTで観測される。
そこで、図7のフローチャート(軌道異常・継目判別フロー)に示すように、異常検知装置8は、閾値超過時刻および駆動系位置の相関性の周期性の有無を判定する(ステップS30)。例えば、異常検知装置8は、継目10の間隔が既知である場合、少なくとも2つ以上の相関性に基づいて周期性の有無を判定し、継目10の間隔が不明である場合、少なくとも3つ以上の相関性に基づいて周期性の有無を判定する。異常検知装置8は、周期性があると判定した場合、軌道2の継目10を示す継目検知信号を出力し(ステップS32)、周期性がないと判定した場合、軌道異常信号を出力し(ステップS34)、処理を終了する。なお、ステップS28では、異常検知装置8は、第1の実施の形態と同様に、駆動系異常信号を出力する。
本実施の形態における異常検知装置8の動作原理は、以上の通りである。かかる構成によれば、第1の実施の形態の効果に加え、継目による軌道異常の誤検知を防止し、保守費用を削減できるようになる。
(3)第3の実施の形態
図10は、第3の実施の形態における異常検知装置8が実行する処理に係るフローチャートを示す図である。ただし、第1の実施の形態と同等の点については、図示およびその説明を適宜に省略する。本実施の形態では、図4に示す(A1)、(A2)から後の処理を図10に示すフローチャートの処理に置き換えることによって、異常検知装置8は、駆動系7a〜7dにおける異常箇所を特定できるようになる。その動作原理を以下で説明する。
ここで、駆動系7a〜7kの異常は、車輪3a〜3k、ギア6a〜6k、モータ4a〜4kの異常に分類される。ただし、複数の異常が同時に発生する場合もある。以下では、駆動系7aに車輪異常9b1(図6の同記号と同じ意味)が発生し、駆動系7bにギア異常9cが発生し、駆動系7dにモータ異常9dが発生した場合を例に挙げて説明する。図11(A)は、車輪異常9b1を示し、図11(B)は、ギア異常9cを示し、図11(C)は、モータ異常9dを示す図である。図11(B)のギア異常としては、車輪側のギア異常9c'も考えられるが、これが発生した場合の結果については図11(A)の車輪異常9b1と同様であるので、説明を省略する。
図12は、車輪異常9b1、ギア異常9c、モータ異常9dに係る閾値超過ログを示す図である。車両速度vが一定であるとする場合、各異常原因がモータ4a〜4dに与える影響は周期的となり、図12に示すように異常個所(異常原因)ごとに異なる周期T〜Tで閾値超過が観測される。
閾値超過周期T〜Tについては、以下のように導出される。
(閾値超過周期T
図12に示す閾値超過周期Tは、車輪3aの回転周期と等しいことから、車輪半径をrとすると、下記のように表される。
=2πr/v・・・(式1)
(閾値超過周期T
図12に示す閾値超過周期Tは、モータ側のギア6bの回転周期と等しいことから、ギア比をηとすると、下記のように表される。
=2πr/ηv・・・(式2)
(閾値超過周期T
図12に示す閾値超過周期Tは、モータ4dの電気的回転周期と等しいことから、モータ4dの極対数をPとすると、下記のように表される。
=2πr/ηPv・・・(式3)
(式1)〜(式3)に示されように、異常原因ごとに閾値超過周期T〜Tは異なる。そこで、図10のフローチャート(駆動系異常判別フロー)に示すように、閾値超過周期T〜Tに応じて異常原因を特定し、車輪3a〜3dに異常があることを示す車輪異常信号、ギア6a〜6dに異常があることを示すギア異常信号、モータ4a〜4dに異常があることを示すモータ異常信号の何れか、複数、または全てを出力する。
より具体的には、異常検知装置8は、駆動系異常信号を出力すると(ステップS28)、閾値超過周期が車輪円周/車両速度となるか否かを判定し(ステップS40)、なると判定した場合、ステップS42に処理を移し、ならないと判定した場合、ステップS44に処理を移す。ステップS42では、異常検知装置8は、車輪・車軸側ギア異常信号(車輪異常信号)を出力し、ステップS44に処理を移す。
ステップS44では、異常検知装置8は、閾値超過周期が車輪円周/車両速度/ギア比となるか否かを判定し、なると判定した場合、ステップS46に処理を移し、ならないと判定した場合、ステップS48に処理を移す。ステップS46では、異常検知装置8は、モータ側ギア異常信号(ギア異常信号)を出力し、ステップS48に処理を移す。
ステップS48では、異常検知装置8は、閾値超過周期が車輪円周/車両速度/ギア比/極対数となるか否かを判定し、なると判定した場合、ステップS50に処理を移し、ならないと判定した場合、処理を終了する。ステップS50では、異常検知装置8は、モータ異常信号を出力し、処理を終了する。
なお、ステップS26では、異常検知装置8は、第1の実施の形態と同様に軌道異常信号を出力する。
図10に示すフローチャートでは、各異常の有無が順々に全て判定されるので、ある駆動系に複数の異常がある場合にも適用可能である。また、1種類の異常が複数ある場合、例えば車輪3aが2か所以上変形した場合においても十分な長さの閾値超過ログがある場合、機械学習などのデータ処理技術によって変形箇所の数を特定することも可能である。
本実施の形態における異常検知装置8の動作原理は、以上の通りである。かかる構成によれば、第1の実施の形態の効果に加え、駆動系の異常箇所を特定できるので、必要な保守部品のみを手配することで保守部品の在庫を削減できるようになる。
(4)第4の実施の形態
図13は、第4の実施の形態における異常検知装置8が実行する処理に係るフローチャートを示す図である。図13(A)に示すフローチャート8cは、電流観測用のフローチャートであり、図13(B)に示すフローチャート8dは、異常検知用のフローチャートであり、それぞれ独立に繰り返し処理される。本実施の形態では、フローチャート8c,8dに示す処理を実行することによって、異常検知装置8は、軌道異常、駆動系異常、継目およびポインタの各々を判別する。その動作原理を以下で説明する。
ステップS60では、異常検知装置8は、第1の実施の形態と同様に電流を観測する。続いて、異常検知装置8は、電流の特徴量および軌道位置を記録し(ステップS62)、処理を終了する。本実施の形態の特徴は、電流の特徴量および軌道位置を記録することであり、以下ではこれを特徴量ログと称する。軌道位置とは、軌道2上の位置(絶対的位置)を表すものである。軌道位置については、例えばGPS(Global Positioning System)によって計測可能である。また、軌道位置については、例えば車両速度vの積分値から推定することも可能である。また、その他の方法により、異常検知装置8が軌道位置を取得することも可能である。軌道位置の原点については任意であるが、例えば始発駅の停止位置目標を原点に設定することができる。
また、ステップS70では、異常検知装置8は、特徴量および軌道位置のデータの数が軌道異常、駆動系異常、継目およびポインタの判別に十分であるか否かを判定する。異常検知装置8は、十分であると判定した場合、ステップS72に処理を移し、十分でないと判定した場合、処理を終了する。
ステップS72では、異常検知装置8は、特徴量および軌道位置のデータを読み込む。続いて、異常検知装置8は、読み込んだ全てのデータの特徴量が「0」付近であるか否かを判定し(ステップS74)、全てのデータの特徴量が「0」付近であると判定した場合、処理を終了し、全てのデータの何れかの特徴量が「0」付近でないと判定した場合、ステップS76に処理を移す。
ステップS76では、異常検知装置8は、軌道位置に対する特徴量の依存性を判定し、依存性があると判定した場合、ステップS78に処理を移し、依存性がないと判定した場合、駆動系異常信号を出力し(ステップS88)、処理を終了する。図14(A)に示すように、駆動系7a〜7kに異常がある場合には軌道位置xに関係なく、正規化された特徴量sが閾値「1」を超える。他方、軌道異常、継目、またはポインタがある場合には、これらが軌道位置xに依存する現象であることから特徴量sは、特定の軌道位置x,xに限り、閾値「1」を超える。
ステップS78〜ステップS86の処理では、異常検知装置8は、図15(A)に示す軌道異常9a、図15(B)に示す継目10、図15(C)に示すポインタ11について判別する。図15(A)に示す軌道異常9a、図15(B)に示す継目10は、図8(A)、図8(B)に示すものと同じであり、継目10の位置間隔は、一定であることから、図7に示すフローチャートの処理によって判別できる(第2の実施形態を参照)。つまり、ステップS78においても同様に、異常検知装置8は、特徴量が閾値を超過する軌道位置(以下、閾値超過位置)の間隔が一定であるか否かを判定し、一定であると判定した場合、継目検知信号を出力し(ステップS80)、処理を終了する。他方、一定でないと判定した場合、図15(C)に示すポインタ11については、軌道異常9aと同様にその位置間隔が一定でないため、異常検知装置8は、この時点では、位置間隔のみではポインタ11と軌道異常9aとを判別することはできない。
そこで、図16に示すように、ポインタ11と軌道異常9aの特徴量sの経時変化に基づいて、それらを判別する。図16(A)に示すように、軌道異常9aが軌道位置xで進行する場合、軌道位置xでの特徴量sは、時刻tの経過(t0→t1→t2→t3)に従って増加する。一方、図16(B)に示すように、ポインタ11が軌道位置xにある場合、ポインタ11は、軌道2の設置時から存在するものであるから、軌道位置xでの特徴量sは、時刻tに依存しない。
このため、ステップS82では、異常検知装置8は、特徴量が時間経過に伴って増加しているか否かを判定し、増加していると判定した場合、軌道異常信号を出力し(ステップS84)、増加していないと判定した場合、軌道2のポインタ11を示すポインタ検知信号を出力し(ステップS86)、処理を終了する。かかる処理により、異常検知装置8は、ポインタ11と軌道異常9aとを判別する。なお、異常検知装置8は、時間経過を見るために、過去に記録したデータを読み出してもよいし、上位システム20から過去のデータを取得してもよい。
また、図15(D)に示す軌道異常9a、継目10、ポインタ11が存在する場合の閾値超過ログを図17に示す。このときの異常検知装置8の動作は、以下の通りである。
(継目判定)
図17に示す軌道位置x、x、x、xには、継目10があり、閾値超過位置の間隔Δxが一定であることから、継目検知信号が出力される。
(軌道異常判定)
図17に示すxには、軌道異常9aがあり、閾値超過位置の間隔が一定でないこと、かつ特徴量が時間経過に伴って増加していることから、軌道異常信号が出力される。
(ポインタ判定)
図17に示すxには、ポインタ11があり、閾値超過位置の間隔が一定でないこと、かつ特徴量が時間経過に伴って増加していないことから、ポインタ検知信号が出力される。
以上の継目判定、軌道異常判定、およびポインタ判定を順次に行うことで、異常検知装置8は、軌道異常9a、継目10、ポインタ11が混在する場合においても、それらに合致した異常信号または検知信号を出力できる。
また、異常検知装置8は、軌道位置の記録と照合(軌道位置を参照)することによって軌道異常9aの発生位置を特定することも可能である。
また、継目10およびポインタ11も経時変化によって摩耗し、異常状態となることが考えられる。この場合には、図17において、異常状態ごとに閾値を変更する、異常状態ごとに観測量および特徴量の定義を変更する、などの手段によって継目10およびポインタ11の異常も検知可能である。
本実施の形態における異常検知装置8の動作原理は、以上の通りである。かかる構成によれば、軌道異常、駆動系異常、継目およびポインタの各々を判別できるので、保守作業時間を短縮できるようになる。また、かかる構成によれば、第3の実施の形態と同様に、保守部品の在庫を削減できるようになる。
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、本発明を異常検知システム100に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の異常検知装置、異常検知システムなどに広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、異常検知装置8が異常検知する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の装置が異常検知するようにしてもよい。例えば、図4のフローチャート8bに示す処理、図7のフローチャートに示す処理、図10のフローチャートに示す処理、図13のフローチャート8dに示す処理を上位システム20が実行するようにしてもよい。
上述の実施の形態に示した構成については、本発明の要旨を変更しない範囲において、適宜に組み合わせたり、変更したりすることができる。
1……軌道走行車両、1a〜1n……車両、2……軌道、3a〜3k……車輪、4a〜4k……モータ、5a〜5k……インバータ、5a1……主回路、5a2……制御回路、6a〜6k……ギア、7a〜7k……駆動系、8……異常検知装置、9a〜9k……車輪異常、10……継目、11……ポインタ、20……上位システム、100……異常検知システム

Claims (18)

  1. 軌道を走行する軌道走行車両に係る異常を検知する異常検知装置であって、
    前記軌道走行車両に設けられた駆動系の物理量の特徴量が閾値を超えた時刻を示す閾値超過時刻、および前記閾値超過時刻における前記駆動系の前記軌道走行車両に対する位置を示す駆動系位置を取得する取得部と、
    前記軌道走行車両に設けられた複数の駆動系について前記取得部により取得された複数の閾値超過時刻および前記閾値超過時刻における駆動系位置に相関性があるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果に基づいて出力を行う出力部と、
    を備え、
    前記出力部は、前記判定部により相関性があると判定された場合、前記軌道に異常があることを示す軌道異常信号を出力する
    ことを特徴とする異常検知装置。
  2. 請求項1に記載の異常検知装置において、
    前記出力部は、前記判定部により相関性がないと判定された場合、前記複数の駆動系に異常があることを示す駆動系異常信号を出力する
    ことを特徴とする異常検知装置。
  3. 請求項2に記載の異常検知装置において、
    前記出力部は、前記軌道走行車両に設けられた駆動系の物理量、前記取得部により取得された閾値超過時刻および前記閾値超過時刻における駆動系位置、前記出力部により出力される軌道異常信号、前記出力部により出力される駆動系異常信号の少なくとも1つをデータセンタに送信する
    こと特徴とする異常検知装置。
  4. 請求項1に記載の異常検知装置において、
    前記軌道走行車両に設けられた駆動系の物理量の特徴量は、前記物理量の最大値、前記物理量の実効値、前記物理量のバンドパスフィルタ値、前記物理量のフーリエ解析による特定周波数成分、前記物理量についての統計的手法によるデータ処理結果の何れかである
    ことを特徴とする異常検知装置。
  5. 請求項1に記載の異常検知装置において、
    前記軌道走行車両に設けられた駆動系の物理量は、
    前記駆動系の駆動源であるモータの三相交流電流、前記モータの三相交流電圧、前記モータのd軸電流、前記モータのq軸電流、前記モータのd軸電圧、前記モータのq軸電圧、
    前記駆動系の回転速度、前記駆動系のトルク、前記駆動系の振動、前記駆動系の騒音、
    前記モータと接続されたインバータの制御ソフトウェア変数の何れかである
    ことを特徴とする異常検知装置。
  6. 請求項1に記載の異常検知装置において、
    前記軌道走行車両に設けられた駆動系の環境条件に関する環境データに基づいて前記閾値を調整する調整部を更に備える
    ことを特徴とする異常検知装置。
  7. 請求項1に記載の異常検知装置において、
    前記出力部は、前記軌道異常信号を他の軌道走行車両または鉄道運航管理システムに送信する
    ことを特徴とする異常検知装置。
  8. 請求項1に記載の異常検知装置において、
    前記判定部は、前記相関性の周期性の有無を判定し、
    前記出力部は、前記判定部により前記相関性の周期性があると判定された場合、前記軌道の継目を示す継目検知信号を出力し、前記判定部により前記相関性の周期性がないと判定された場合、前記軌道異常信号を出力する
    ことを特徴とする異常検知装置。
  9. 請求項2に記載の異常検知装置において、
    前記判定部は、前記閾値を超過する周期に基づいて、前記軌道走行車両に設けられた駆動系に含まれる車輪の異常であるか否か、前記駆動系に含まれるギアの異常であるか否か、前記駆動系に含まれるモータの異常であるか否かを判定し、
    前記出力部は、前記判定部により前記車輪の異常であると判定された場合、前記車輪に異常があることを示す車輪異常信号を出力し、前記判定部により前記ギアの異常であると判定された場合、前記ギアに異常があることを示すギア異常信号を出力し、前記判定部により前記モータの異常であると判定された場合、前記モータに異常があることを示すモータ異常信号を出力する
    ことを特徴とする異常検知装置。
  10. 請求項9に記載の異常検知装置において、
    前記判定部は、前記周期と下記(式1)の周期Tとに基づいて前記車輪の異常であるか否かを判定し、前記周期と下記(式2)の周期Tとに基づいて前記ギアの異常であるか否かを判定し、前記周期と下記(式3)の周期Tとに基づいて前記モータの異常であるか否かを判定する
    ことを特徴とする異常検知装置。
    =2πr/v・・・(式1)
    =2πr/ηv・・・(式2)
    =2πr/ηPv・・・(式3)
  11. 請求項3に記載の異常検知装置を複数の軌道走行車両の各々に対応して備える異常検知システムであって、
    前記異常検知装置の各々から送信された軌道異常信号に基づいて前記軌道の異常個所を特定する特定部を備える
    ことを特徴とする異常検知システム。
  12. 請求項3に記載の異常検知装置を備える異常検知システムであって、
    前記異常検知装置から送信された情報に基づいて前記軌道走行車両に対して指令を行う指令部を備え、
    前記指令部は、前記異常検知装置から送信された前記駆動系異常信号に基づいて、前記軌道走行車両に対して、前記駆動系異常信号に係る駆動系を停止または縮退運転させるための指令を行う
    ことを特徴とする異常検知システム。
  13. 軌道を走行する軌道走行車両であって、
    前記軌道走行車両に設けられた駆動系の物理量の特徴量が閾値を超えた時刻を示す閾値超過時刻、および前記閾値超過時刻における前記駆動系の前記軌道走行車両に対する位置を示す駆動系位置を取得する取得部と、
    前記軌道走行車両に設けられた複数の駆動系について前記取得部により取得された複数の閾値超過時刻および前記閾値超過時刻における駆動系位置に相関性があるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果に基づいて出力を行う出力部と、
    を備え、
    前記出力部は、前記判定部により相関性があると判定された場合、前記軌道に異常があることを示す軌道異常信号を出力する
    ことを特徴とする軌道走行車両。
  14. 軌道を走行する軌道走行車両に係る異常を検知する異常検知装置が実行する異常検知方法であって、
    前記軌道走行車両に設けられた駆動系の物理量の特徴量が閾値を超えた時刻を示す閾値超過時刻、および前記閾値超過時刻における前記駆動系の前記軌道走行車両に対する位置を示す駆動系位置を取得する第1のステップと、
    前記軌道走行車両に設けられた複数の駆動系について前記第1のステップで取得された複数の閾値超過時刻および前記閾値超過時刻における駆動系位置に相関性があるか否かを判定する第2のステップと、
    前記第2のステップでの判定結果に基づいて信号を出力する第3のステップと、
    を備え、
    前記第3のステップでは、前記第2のステップで相関性があると判定した場合、前記軌道に異常があることを示す軌道異常信号を出力する
    ことを特徴とする異常検知方法。
  15. 軌道を走行する軌道走行車両に係る異常を検知する異常検知装置であって、
    前記軌道走行車両に設けられた駆動系の物理量の特徴量、および前記特徴量が測定された前記軌道における位置を示す軌道位置を取得する取得部と、
    前記軌道走行車両に設けられた複数の駆動系について前記取得部により取得された複数の物理量および前記物理量が取得された軌道位置に依存性があるか否かを判定し、前記複数の軌道位置のうち物理量が閾値を超える軌道位置の間隔が一定であるか否かを判定し、前記閾値を超える軌道位置の物理量が時間経過に伴って増加しているか否かをする判定部と、
    前記判定部による判定結果に基づいて出力を行う出力部と、
    を備え、
    前記出力部は、前記判定部により依存性があると判定され、一定でないと判定され、増加していると判定された場合、前記軌道に異常があることを示す軌道異常信号を出力する
    ことを特徴とする異常検知装置。
  16. 請求項15に記載の異常検知装置において、
    前記出力部は、前記判定部により依存性がないと判定された場合、前記複数の駆動系に異常があることを示す駆動系異常信号を出力する
    ことを特徴とする異常検知装置。
  17. 請求項15に記載の異常検知装置において、
    前記出力部は、前記判定部により依存性があると判定され、一定であると判定された場合、前記軌道の継目を示す継目検知信号を出力する
    ことを特徴とする異常検知装置。
  18. 請求項15に記載の異常検知装置において、
    前記出力部は、前記判定部により依存性があると判定され、一定でないと判定され、増加していないと判定された場合、前記軌道に設けられたポインタを示すポインタ検知信号を出力する
    ことを特徴とする異常検知装置。
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