JP2016223992A - 計測信号記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電源ラインモニタ等で記録された記録データを外部機器で観察するにあたって、専用の表示プログラムを用いることなく、容易に観察(閲覧)できるようにする。【解決手段】メモリユニット5に保存されている計測データを動画として編集する動画編集ユニットを備え、好ましくはMPEG等の汎用動画ソフトで計測データを動画とし、好ましくはDLNAサーバー機能を有するローカルエリアネットワーク接続部10から外部機器であるパソコンに送信する。【選択図】図1
Description
本発明は、計測対象の信号(被測定信号)を記録し、記録した信号の変遷を遠隔地にても容易に閲覧可能とする計測信号記録装置に関し、さらに詳しく言えば、異常信号(イベント信号)を含む大量の被測定信号を遠隔地においても容易に自動閲覧可能とする技術に関するものである。
電源ラインモニタ等の計測信号記録装置では、長時間にわたって被測定信号を測定記録するとともに、その測定中に発生する異常信号(イベント信号)をも記録するが、多くの場合、これらの記録データを他の機器に出力するため、GP−IBやRS232C、パラレルI/O等のインターフェイスを備えている。また近年では、ローカルエリアネットワーク(LAN)の普及により、全世界に向けて記録したデータを送信することもできる。
この種の計測信号記録装置の一例として、図8に特許文献1による計測信号記録装置を示す。この計測信号記録装置では、アナログ入力部10に入力された複数のアナログ信号の中から、チャンネル切替器11により1つのアナログ信号が選択され、選択されたアナログ信号はA/D変換器20にてデジタル信号に変換される。
変換されたデジタル信号は、時系列順に例えばループメモリ50に記録され、そのメモリ容量すべてにデータが記録されると、例えばFIFO(先入れ先出し)方式にて新たなデジタル信号が順次上書きされ、記録内容が逐次更新される。
信号比較器70は、A/D変換器20の出力であるデジタル信号と、あらかじめ制御部60Aに設定されている閾値とを比較し、被測定のデジタル信号が閾値を超えるかもしくは下回ると制御部60Aに異常検出信号(トリガ信号)を出力し、これにより、制御部60Aは、ループメモリ50へあらかじめ設定されている回数分データの書込を行ったのち書込動作を停止する。
このようにして、信号比較器70が動作する前から動作後に至る所定波形数分の信号波形がループメモリ50に記録されるが、必要に応じて、外部記録媒体インターフェイス80を通じて外部記録媒体に記録することができる。また、ローカルエリアネットワークを介して外部の例えばパソコンクラスのコンピュータにも記録データを送信することもできる。
次に、計測信号記録装置の別の例として、図9に特許文献2による計測信号記録装置を示す。この計測信号記録装置は、表示用ディスプレイ16を備えた波形記録計で、入力されたアナログ信号は、A/D変換器11にてデジタル信号に変換され、メモリコントローラ12により高速でメモリ13に記録される。
CPU(制御部)14は、キーボード15に入力される操作者の指示にしたがってメモリ13に記録された測定データを読み出し、ディスプレイ16に表示する。その表示例を図10に示す。
この表示例によると、ディスプレイ16には、被測定波形Wの表示領域の下部にメモリ13内の全記録長に相当するバーグラフが表示され、そのバーグラフ内に現在表示されている波形の範囲を示すカーソルが表示される。
さらに、その下方に左方向スクロールキー1aと右方向スクロールキー1bを含むスクロールキー3が表示され、これらスクロールキー1a,1bをマウス等でクリックすることにより、表示波形が右方向もしくは左方向に流れ、メモリ13内に記録されている測定データの所定箇所(例えばイベント波形等)を観察することができる。
図8に示した計測信号記録装置によれば、外部記録媒体インターフェイスやLAN等の通信インターフェイスを介して記録データを外部機器に送信することができるが、送信される記録データはデジタル値群でしかも大量である。
このような大量のデジタル値群からなる記録データを、受信側でユーザー(観察者)に理解しやすい形で表示するには、受信側のコンピュータに専用の表示プログラムをインストールして読み取りやすい表示を行う必要がある。
この専用の表示プログラムは、通常、計測信号記録装置のメーカー側で作成されユーザーに供されるが、この種の専用表示プログラムは、その用途が特定の機種に限られ汎用性がないことからしても、メーカーにとってプログラム作成費用が大きな負担となる。
そこで、本発明の課題は、電源ラインモニタ等の計測信号記録装置で大量に記録された記録データを外部機器で観察するにあたって、専用の表示プログラムを用いることなく、容易に観察(閲覧)できるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、計測対象より入力される被測定アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器を有する信号入力部と、上記信号入力部から出力されるデジタル信号を記憶するメモリーユニット部と、上記メモリーユニット部に対する上記デジタル信号の記憶および/または読出を処理する信号処理部と、所定の操作指示を入力するための操作指示入力部と、上記メモリーユニット部に記憶されている上記デジタル信号を所定の外部機器に伝送するローカルエリアネットワーク接続部と、上記メモリーユニット部に記憶されている上記デジタル信号を経時の動画として編集する動画編集ユニット部と、上記操作指示入力部からの指示に基づいて少なくとも上記信号処理部、上記ローカルエリアネットワーク接続部および上記動画編集ユニット部を制御する制御部とを備え、
上記動画編集ユニット部にて編集した経時の動画を上記ローカルエリアネットワーク接続部から上記外部機器に送信することを特徴としている。
上記動画編集ユニット部にて編集した経時の動画を上記ローカルエリアネットワーク接続部から上記外部機器に送信することを特徴としている。
本発明において、上記動画編集ユニット部は、好ましくは、上記制御部の指示に基づいて、上記メモリーユニット部に記憶されている上記デジタル信号のうち、上記制御部にて判定された異常信号の部分を経時の動画として編集する。
上記ローカルエリアネットワーク接続部は、DLNAサーバー機能を備えていることも本発明の特徴の一つである。
上記信号入力部は、複数の被測定アナログ信号が並列的に入力され、その各々がA/D変換される多チャンネル入力部であり、上記多チャンネル入力部から出力される複数のデジタル信号が各チャンネルごとに上記メモリーユニット部に記憶され、上記制御部は、所定の2つのチャンネル間の所定の演算値を求めて上記メモリーユニット部に追加的に記憶し、上記動画編集ユニット部にて上記チャンネル間の演算値も経時の動画として編集して上記ローカルエリアネットワーク接続部から上記外部機器に送信する態様も本発明に含まれる。
上記動画編集ユニット部は、その態様の一つとして、上記制御部の指示に基づいて、上記メモリーユニット部に記憶されているデジタル信号の所定部分を経時のX−Tグラフの動画として編集する。
また、上記動画編集ユニット部は、別の態様として、上記制御部の指示に基づいて、上記メモリーユニット部に記憶されているデジタル信号の所定部分を経時の指示計器表示の動画として編集する。
また、上記動画編集ユニット部は、さらに別の態様として、上記制御部の指示に基づいて、上記メモリーユニット部に記憶されているデジタル信号の所定部分を経時の表表示の動画として編集する。
また、上記動画編集ユニット部は、上記メモリーユニット部に記憶されているデジタル信号を経時のX−Tグラフの動画として編集する第1編集機能、経時の指示計器表示の動画として編集する第2編集機能、経時の表表示の動画として編集する第3編集機能の少なくとも3つの編集機能を備え、上記制御部の指示に基づいて、上記メモリーユニット部に記憶されているデジタル信号のうち、少なくとも2つのチャンネルのデジタル信号を選択し、その一方のデジタル信号と他方のデジタル信号を異なる編集機能にて1画面内に組み合わせた動画として編集することもできる。
本発明によれば、メモリユニット部に保存されている記録データが動画編集ユニット部にて経時の動画に編集されてローカルエリアネットワーク接続部から送信されるため、受信側においては、動画再生ソフト(特には、汎用の動画再生ソフト)を用意するだけでよく、大量の記録データを容易に観察(閲覧)することができる。
次に、図1ないし図7により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1に示すように、この実施形態に係る計測信号記録装置Aは、複数の入力端子(入力チャンネル)IN1〜INnを有し、これら入力端子INから図示しないセンサにて検出された計測対象(被測定体)の電圧や電流、振動、圧力、温度等のアナログ信号が入力され、これらアナログ信号のレベルが、シグナルコンディショナ部1にて一定範囲内に納まるように調整される。
シグナルコンディショナ部1にてレベル調整されたアナログ信号は、次段のA/D変換ユニット部2に入力されデジタル信号に変換されるが、この実施形態において、A/D変換ユニット部2は、例えば10KS/s(毎秒10,000回のサンプリング)の速度でA/D変換するA/D変換器21と、ハイパスフィルタ23と組み合わされハイパスフィルタ23を通過した高い周波数成分を例えば1MS/s(毎秒1,000,000回のサンプリング)の比較的速い速度でA/D変換を行うHiA/D変換器22とを並列に接続してなる。
A/D変換器21は、入力されるアナログ信号のうち、A/D変換可能な周波数帯域内のアナログ信号をデジタル信号に変換し、HiA/D変換器22は、スパイク状の高い周波数の変化であるいわゆるトランジェントを捉える。このA/D変換ユニット部2は、各入力端子INごとに設けられている。
A/D変換ユニット部2から出力されるデジタル信号(計測信号)は、信号処理部3によりメモリユニット5に直接書き込まれる。信号処理部3には、FPGA(フレキシブルプログラマブルゲートアレー)が用いられ、これによれば、メモリユニット5に対する信号の書込・読出しを直接的に行うことができる。
また、信号処理部3は演算機能を有し、制御部(CPU)4からの指示を受けて、ある時間内の実効値や最大値・最小値を演算したり、各入力端子IN間での信号同士の演算(例えば、電圧と電流とから皮相電力や有効電力等を求める演算)を実行する。
動画編集ユニット12は、表示部6に表示されるデジタル値のX−Tグラフ等を動画に変換する。動画変換されたグラフはサーバユニット11に保存される。
制御部4は、この計測信号記録装置Aの全体的な制御を受け持ち、シグナルコンディショナ部1、A/D変換ユニット部2、信号処理部3等の各部の動作制御や、操作者(ユーザー)からの指示の受付、表示器や外部機器への各種出力を行う。
表示部6は、制御部4からの指示にしたがってメモリユニット5内に保存されている計測データを、図4に例示するX−T(時間軸)のグラフ表示、図5に例示する数字表示(表表示)、図6に例示する指示計器型の表示等を行う。また、X−Tのグラフ表示においては、カーソル等も表示する。
キーユニット(操作部)7は、制御部4に対して操作者からの動作指示や表示指示等を与える。この計測信号記録装置Aで、RTC(リアルタイムクロック)8は、時刻時計を受け持つ。RTC8にて計時された時刻は、キーユニット7から指示にしたがって、メモリユニット5に書き込まれる計測データに付帯される。
この計測信号記録装置Aは、メモリユニット5に保存されている計測データを外部機器に与えるためのインターフェイス9と、通信用としてのローカルエリアネットワーク接続部10とを備えている。
インターフェイス9には、RS(RS−232C),GP−IP,USB等が含まれ、メモリユニット5に保存されている計測データがインターフェイス9を介して外部機器に与えられる。
ローカルエリアネットワーク接続部10はイーサネット(登録商標)コントローラを含み、インターネットを介して外部機器であるパソコンとの通信を行うが、この実施形態において、ローカルエリアネットワーク接続部10は、DLNA(Digital Living Network Alliance)サーバー機能を備えている。
次に、図2により、メモリユニット5への計測データの記録手順について説明する。この実施形態では、200msを計測の1区間単位とし、その1区間ごとに計測データが記録22A,記録22B…としてメモリユニット5に保存される。
計測の1区間が200msの場合、例えば50Hzの信号ならば10波長分の長さとなる。この200ms間の計測では、まず、200ms間についてA/D変換器21でデジタル値に変換された波形データがメモリユニット5に波形データ記録221として記録(保存,格納)される。
次に、200ms間の波形データ記録221から、この期間の測定値データを算出し、測定値データ記録222として記録する。この測定値データ記録222とは、波形データ記録221の記録から算出される1波形単位の実効値や、200ms間の1波形最大実効値や最小実効値、最大波高値等である。
また、算出記録として、波形データ間の演算による演算データ記録を作成することもできる。例えば、入力端子IN1の波形データ記録と入力端子IN2の波形データ記録とを同時刻データ間でかけ算する。かけ算の全実効値は皮相電力、直流成分は有効電力、交流成分は無効電力であり、皮相電力と有効電力の比により力率が求められる。
この計測信号記録装置Aによれば、キーユニット7より測定条件の一つとしてイベント検出条件を設定することができる。この場合、波形データ記録221と測定値データ記録222の各記録内に、イベント検出条件としての指定値(閾値)を超えるか、もしくは下回るデータ(異常データ)があれば、それらの異常データがイベント一覧223として記録される。
200ms間の記録22Aは、次の200ms間の記録22Bと順次連結され、長時間の記録とされるが、HiA/D変換器22は、A/D変換器21と同時に200ms間のハイパスフィルタ23を通過した高い周波数成の信号をA/D変換し、このA/D変換データはメモリユニット5にイベント波形データ記録224として記録される。
ただし、HiA/D変換器22のサンプリング速度はかなり速く、そのデータ量が膨大となるため、この記録内にイベントと判断される異常値がない場合には、次の記録によりオーバーライトされ、記録として残されない。
イベント波形データ記録224内にイベントが含まれていると判断された場合、その波形データはイベント波形データ記録224Aとして記録される。また、このイベント波形データには、例えばイベントの発生日付、時刻、ピーク値、ピーク値変動データ等が付加され、記録224Bとして記録される。
この各記録221,222,223,224Aおよび224B等は、RTC8の時刻時計により関連付けされる。
このようにして記録されたデータでは、それらデータにアクセスする手順で操作性能が決まる。図3は、表示部6を利用しての各入力端子INから入力された各種の信号を記録した波形データ記録221や測定値データ記録222等にアクセスしやすくするための記録のリストを示している。また、この図3のリストは、ローカルエリアネットワーク接続部10から送信される際、その先頭に表示される動画選択のアクセスにも利用される。
この例では、まず、図2の記録22により作成されたリストが表示され、このリスト表示の内容から観測するデータを選択する。
図3の表示画面中のリスト表示331には、入力端子IN1の波形データ3311,測定値データのうち、200ms間の実効値332,1波形毎の実効値333、測定値データのイベント一覧334が含まれている。なお、図3において、アナログ入力IN1以外の各記録のリスト表示は省略している。
また、リスト表示335には、指定された入力端子間の演算による測定値(例えば皮相電力336や力率337)のデータリスト335が表示されている。
イベント一覧リスト表示338は、HiA/D変換器22により測定されたイベント波形データ記録のリストであり、これには日時秒、サブ秒などの時刻データによるリスト339が含まれている。
操作者が上記のリスト表示331あるいは335から表示(観測)したいデータを選択することで表示部6に図表が表示される。なお、図3のリスト表示では、同一200ms間における記録をリスト表示したが、例えば波形データ331を時系列順にリスト化したり、200ms間の実効値332を時系列順に連結したデータを1つのリストとして表示することもできる。
図4は、表示部6に表示される波形表示の一例であり、この表示画面の上部には、入力端子IN1とIN2の各入力チャンネル表示411,412、それぞれ記録の内容421,422、X軸の一目盛当たりの単位431,432、Y軸の一目盛当たりの単位441,442が表示されている。
表示画面の中央のグラフ表示部45には、波形データ451の記録と200ms実効値452とがX−Tのグラフとして表示されている。X軸の一目盛当たりの単位は、操作者が任意に決められるが、グラフの全幅はシグナルコンデショナ部1で決まる振幅となる。
また、表示画面の下部には、記録長さを示すバーグラフ461と、現在の表示位置を示すカーソル462とが表示されている。また、バーグラフ461の右側の表示欄471には、図3の記録のリスト表示より選択された記録の記録長さに対応する測定開始時刻と終了時刻とが時、分、秒、サブ秒(○○:○○:○○.○)で表示されている。なお、図4の波形表示の右上隅のU字矢印481は、この表示直前のリスト表示に戻るためのリターンカーソルである。
図5は、表示部6の表示画面に、図3における200ms実効値測定値データ332の一部をデジタルパネルメータ表示により数字表示した例である。
この表示例によれば、表示画面の最上行(1行目)に、入力端子IN1とIn2のチャンネル表示511,512と、これら各チャンネルの記録の内容521,522とが表示されており、2行目には図3における入力チャンネル間の演算データ335から選択したIN1−IN2間の演算データを示す表示531と皮相電力値533、同じくIN1−IN2間の演算データを示す表示532と力率534が選択されたことを表示している。
図5の表示例では、数字表示のための4つのパネルメータ部541〜544が用意されており、パネルメータ541部には、入力端子IN1の選択された記録内容521に応じて、その実効値電圧が「100.5V」と表示され、パネルメータ部542には、入力端子IN2の選択された記録内容522に応じて、その実効値電流が「1.00A」と表示されている。
また、パネルメータ部543には、入力端子IN1の電圧値と入力端子In2の電流値とから算出される皮相電力が「100.5VA」と表示され、パネルメータ部544には、力率が「0.95」と表示されている。
なお、図5の表示例においても、図4と同じく、表示画面の下部に記録長さを示すバーグラフ461とカーソル462、記録の開始と終了時刻を示す時刻表示471がある。また、表示画面の右上隅には、この表示直前の表示に戻るためのリターンカーソル481が表示されている。
図5に示したデジタルパネルメータの数字表示の更新は、各データ別に時間経過を追って表示してもよいが、A/D変換が例えば10KS/sであるとすれば、1秒間に10,000個のデータがあり、これを200ms間の実効値に置き換えても、秒5回表示の更新が行われることになる。信号の急変を意識しなければ、この5回のデータを平均化して秒1回の更新としてもよい。
次に、図5のパネルメータ部541〜544の部分をアナログパネルメータとした表示例を図6に示す。
アナログパネルメータは、指針611が可動範囲中を被測定入力信号の大きさに比例して回動するものであり、背後にスケール612が表示される。デジタルパネルメータに比べ視認性にすぐれているため監視用途に多用されている。
測定データを指針611の回転角に置き換えるには、回転角を90度とすればシグナルコンデショナ部1とA/D変換器2とで決定される最大カウント数で90度を割った角度が1カウント当たりの角度となる。したがって、アナログ入力に比例したカウントに、この1カウント当たり角度をかけ算し、指針611を回転表示させればよい。
監視用途としては、限界値を示す置針613も有効である。許容されるアナログ入力範囲を超えない目標値を入力し、その位置に置針613を設ける。アナログ入力が置針613の目標値を超えたとき、アナログパネルメータのスケール612の背景色を例えば白から赤に変えることにより、さらに視認性を高めることができる。
以上、メモリユニット5に記録されている計測信号の表示例を図4,図5および図6で説明したが、これらの表示を時間経過を追ってスクロール表示するには高速の表示更新処理などが必要である。
同様に、外部機器(例えばパソコン)で観測する場合にも、例えば高速スクロール機能等を有する専用の表示ソフト(表示プログラム)が必要となるが、この種の専用表示ソフトは、先にも説明したように、その用途が特定の機種に限られ汎用性がないことからしても、その作成にはかなりの費用がかかる。
そこで、本発明の計測信号記録装置Aにおいては、動画編集ユニット12を備え、メモリユニット5に保存されている計測データを動画に変換し、ローカルエリアネットワーク接続部10から外部機器に送信するようにしている。
動画編集ユニット12は、図2に示した各記録22A,22B…のすべてを動画として変換してサーバユニット11に保存する方法と、各記録別に動画に変換するいずれの方法も取り得る。動画への変換には、好ましくはMPEG(Moving Picture Experts Group)等の汎用フォーマットが採用され、例えば30フレームあるいは60フレーム/sの動画に変換される。
図3に示した各リスト表示を動画に変換する際の動画の時間長は、各リストのデータ長さから決定してもよい。上記実施形態において、各リスト内のデータは200ms単位が基本となっていることから、200msの波形データ331等を動画として観察する場合は20秒等に時間を拡大して観察するのが好ましい。
逆に、200ms実効値332では1データのみとなるため、同一の200ms実効値332A、332Bと連結して、例えば1日分を1動画として早送り観測し、異常値を示す部分については明細に観測することが望ましい。
動画利用について実施例を図7に示す。図7において、観察者711はDLNAクライアント機器712(パソコン、テレビ等)を操作し、ローカルエリアネットワーク(LAN)経由で本発明の計測信号記録装置Aにアクセスする。
そうすると、本発明の計測信号記録装置Aは、サーバユニット11より動画データを呼び出し、観察者のクライアント機器712に送信する。この実施形態において、サーバユニット11には、動画編集ユニット12により編集された各記録のスクロール表示動画が保存されている。
動画ファイルに記録の関連情報として、例えばイベント検出時の情報を音声データとして含ませ、動画の再生中にスクロールがイベントのトリガポイントに到達した際に、例えば「ここがトリガポイントで、波高値は○○○Vです。」と言うように音声メッセージを出すことも可能で、これによれば、イベントの見逃しをなくすことができる。
また、表示部6の表示画面を例えば2分割し、その各分割画面に異なる入力チャンネルINの動画波形をそれぞれ表示させたり、一方の分割画面には例えば図4に示したX−Tのグラフの動画を表示し、他方の分割画面には例えば図5に示したデジタルパネルメータを表示させることもできる。
汎用的な動画再生ソフトウエアでは、動画の再生開始、停止、早送り等の操作に加え、動画部分の拡大表示等も可能であり、動画再生操作について専用的な操作画面を用意する必要はない。
このように、汎用性の高い動画システムを計測信号記録装置内に組み込むことで記録されている計測信号を時間経過を追った動画として、パソコン等のディスプレイを備えた外部機器で観測可能となる。
また、この動画による観測は、観測者側の専用のソフトウエアなどを容易することが無く低価格で利用可能であるばかりでなく、早送り、巻き戻し、スロー再生などを自由に利用できるなど、観測者の負担を下げることもできるなど大きな効果を有するものである。
1 シグナルコンディショナ部
2 A/D変換ユニット部
3 信号処理部
4 制御部(CPU)
5 メモリユニット
6 表示部
7 キーユニット
10 ローカルエリアネットワーク接続部
11 サーバーユニット
12 動画編集ユニット
2 A/D変換ユニット部
3 信号処理部
4 制御部(CPU)
5 メモリユニット
6 表示部
7 キーユニット
10 ローカルエリアネットワーク接続部
11 サーバーユニット
12 動画編集ユニット
Claims (8)
- 計測対象より入力される被測定アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器を有する信号入力部と、
上記信号入力部から出力されるデジタル信号を記憶するメモリーユニット部と、
上記メモリーユニット部に対する上記デジタル信号の記憶および/または読出を処理する信号処理部と、
所定の操作指示を入力するための操作指示入力部と、
上記メモリーユニット部に記憶されている上記デジタル信号を所定の外部機器に伝送するローカルエリアネットワーク接続部と、
上記メモリーユニット部に記憶されている上記デジタル信号を経時の動画として編集する動画編集ユニット部と、
上記操作指示入力部からの指示に基づいて少なくとも上記信号処理部、上記ローカルエリアネットワーク接続部および上記動画編集ユニット部を制御する制御部とを備え、
上記動画編集ユニット部にて編集した経時の動画を上記ローカルエリアネットワーク接続部から上記外部機器に送信することを特徴とする計測信号記録装置。 - 上記動画編集ユニット部は、上記制御部の指示に基づいて、上記メモリーユニット部に記憶されている上記デジタル信号のうち、上記制御部にて判定された異常信号の部分を経時の動画として編集することを特徴とする請求項1に記載の計測信号記録装置。
- 上記ローカルエリアネットワーク接続部は、DLNAサーバー機能を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の計測信号記録装置。
- 上記信号入力部は、複数の被測定アナログ信号が並列的に入力され、その各々がA/D変換される多チャンネル入力部であり、上記多チャンネル入力部から出力される複数のデジタル信号が各チャンネルごとに上記メモリーユニット部に記憶され、上記制御部は、所定の2つのチャンネル間の所定の演算値を求めて上記メモリーユニット部に追加的に記憶し、上記動画編集ユニット部にて上記チャンネル間の演算値も経時の動画として編集して上記ローカルエリアネットワーク接続部から上記外部機器に送信することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の計測信号記録装置。
- 上記動画編集ユニット部は、上記制御部の指示に基づいて、上記メモリーユニット部に記憶されているデジタル信号の所定部分を経時のX−Tグラフの動画として編集することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の計測信号記録装置。
- 上記動画編集ユニット部は、上記制御部の指示に基づいて、上記メモリーユニット部に記憶されているデジタル信号の所定部分を経時の指示計器表示の動画として編集することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の計測信号記録装置。
- 上記動画編集ユニット部は、上記制御部の指示に基づいて、上記メモリーユニット部に記憶されているデジタル信号の所定部分を経時の表表示の動画として編集することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の計測信号記録装置。
- 上記動画編集ユニット部は、上記メモリーユニット部に記憶されているデジタル信号を経時のX−Tグラフの動画として編集する第1編集機能、経時の指示計器表示の動画として編集する第2編集機能、経時の表表示の動画として編集する第3編集機能の少なくとも3つの編集機能を備え、上記制御部の指示に基づいて、上記メモリーユニット部に記憶されているデジタル信号のうち、少なくとも2つのチャンネルのデジタル信号を選択し、その一方のデジタル信号と他方のデジタル信号を異なる編集機能にて1画面内に組み合わせた動画として編集することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の計測信号記録装置。
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