JP2016223179A - 側溝蓋 - Google Patents
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Abstract
【課題】
実際の現場の側溝の寸法が、予め想定していた寸法と異なっていても、舗装路内で安定して載置可能な側溝蓋を提供する。
【解決手段】
側溝500の開口部520の両側の載置面530に載置され、当該側溝500と共に、舗装路R2内に埋設される側溝蓋400であって、側溝500の両側の載置面530に載置可能な土台部100と、舗装路を構成する舗装材Xが脱落しないように支持する脱落防止部300と、前記土台部100がずれないように、前記側溝500の載置面530から立ち上がる載置側面540と前記土台部100の土台側面130との間の間隔を維持する、ズレ防止部材140とを備え、当該ズレ防止部材140は、前記載置側面540と前記土台側面130との間に、前記舗装材Xを充填可能な充填空間Tを形成することを特徴とする。
【選択図】図4
実際の現場の側溝の寸法が、予め想定していた寸法と異なっていても、舗装路内で安定して載置可能な側溝蓋を提供する。
【解決手段】
側溝500の開口部520の両側の載置面530に載置され、当該側溝500と共に、舗装路R2内に埋設される側溝蓋400であって、側溝500の両側の載置面530に載置可能な土台部100と、舗装路を構成する舗装材Xが脱落しないように支持する脱落防止部300と、前記土台部100がずれないように、前記側溝500の載置面530から立ち上がる載置側面540と前記土台部100の土台側面130との間の間隔を維持する、ズレ防止部材140とを備え、当該ズレ防止部材140は、前記載置側面540と前記土台側面130との間に、前記舗装材Xを充填可能な充填空間Tを形成することを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本願発明は、道路等の舗装路内に埋設して使用される側溝蓋に関するものである。
従来から、舗装路の路肩等に側溝を設け、この側溝に、特許文献1に示すような側溝蓋を取り付けていた。そして、路面表面を流れてきた雨水等を、側溝蓋の上面の通水孔から側溝内部へ排水していた。
ただ、路面表面に側溝蓋が露出しているので、路面の美観が損なわれることや、通行する車両等の外力により側溝蓋が損壊するという問題があった。さらには、側溝蓋が取り外されて盗難されるという問題もあった。
そこで、近年、この問題を解決するために、従来の側溝はそのまま利用し、側溝蓋のみ取り外し、その側溝と共に路面に埋設可能な側溝蓋を新たに取り付けている。路面内に側溝蓋を埋設してしまえば、側溝蓋が路面表面から露出しないので、上記問題を根本的に解決できるというわけである。
ところで、側溝蓋の寸法は、予め定められた側溝の規格寸法に合わせて設計されているから、側溝蓋は、側溝の開口部を確実に覆い、両側の載置面に安定して載置できる。しかしながら、実際の現場に設置されている側溝の寸法は、人為的ミスや、施工記録が古いこと等の理由によって、届け出がされている側溝の規格寸法と異なる場合や、長年の使用による劣化によって、側溝の開口部や載置面が欠損して規格寸法と異なる場合がある。また、開口部の幅が同じであっても、側溝の製造業者や、市町村等の行政機関から指定される仕様によって、載置面の幅が異なる側溝が複数存在する場合があり、予め準備した側溝蓋をぴったりと設置できない側溝が存在する。
そのため、予め準備しておいた側溝蓋を、実際の現場の側溝に取り付けようとしても、側溝蓋を側溝に安定して取り付けられない問題が生じる。特に、本願発明が対象とする路面に埋設する側溝蓋の場合は、側溝に安定して取り付けていないと、路面内部で側溝蓋がずれて、側溝の開口部内に舗装材が落ちてしまったり、それが原因で、舗装路内に空隙ができ、路面が陥没する可能性もある。
そこで、本願発明は上記問題に鑑み、実際の現場の側溝の寸法が、予め想定していた寸法と異なっていても、舗装路内で安定して載置可能な側溝蓋を提供することを目的とする。
本願発明の側溝蓋は、側溝の開口部の両側の載置面に載置され、当該側溝と共に、舗装路内に埋設される側溝蓋であって、側溝の両側の載置面に載置可能な土台部と、舗装路を構成する舗装材が脱落しないように支持する脱落防止部と、前記土台部がずれないように、前記側溝の載置面から立ち上がる載置側面と前記土台部の土台側面との間の間隔を維持する、ズレ防止部材とを備え、当該ズレ防止部材は、前記載置側面と前記土台側面との間に、前記舗装材を充填可能な充填空間を形成することを特徴とする。
上記特徴によれば、ズレ防止部材によって、端部材と載置側面の間の間隔は維持されるので、側溝蓋が左右方向にズレることがなく、開口部を安定して確実に塞ぐことができるのである。さらに、充填空間に充填した舗装材が固まれば、開口部を覆う側溝蓋が、左右方向にズレることをより確実に防止できる。
次に、本願発明の側溝蓋は、前記ズレ防止部材は、前記載置側面と前記土台側面との間で長さを調節可能であることを特徴とする。
上記特徴によれば、側溝蓋と側溝の載置側面の間に出来た隙間の幅に応じて、適宜長さを調節できるので、どのような側溝に対しても、側溝蓋が左右方向にズレることを防止できる。
次に、本願発明の側溝蓋は、前記ズレ防止部材は、前記土台側面に取り付けられていることを特徴とする。
上記特徴によれば、ズレ防止部材は側溝蓋の端部材に取り付けられて、側溝蓋と一体化しているので、舗装材等を流し込む作業時に、ズレ防止部材が外れる恐れがなく、作業が行いやすい。また、側溝蓋の保管や運搬時にも、ズレ防止部材を紛失する恐れがなく、利便性が高い。
次に、本願発明の側溝蓋は、前記載置面の上に設置する底壁と、当該底壁から立ち上がり、前記載置側面に当接する側壁とから構成される載置補助部材を備え、前記土台部は、前記載置補助部材の底壁を介して前記側溝の載置面に載置され、前記ズレ防止部材の先端は、前記載置補助部材の側壁に当接することを特徴とする。
上記特徴によれば、側溝蓋の重量及び舗装材の重量等の負荷は、載置補助部材の底壁を介して、載置面の表面に均一に分散され、載置面が局所的に損傷を受けるのを防ぐことができる。さらに、ズレ防止部材の先端は、載置補助部材の側壁に当接しているので、ズレ防止部材の長さを調節して、先端が側方へ移動していくと、それに連動して、載置補助部材は側方へスライドしていくので、作業効率がよい。
上述したように、本願発明の側溝蓋によれば、実際の現場の側溝の寸法が予め想定していた寸法と異なっていても、舗装路内で安定して載置可能である。
100 土台部
140 ズレ防止部材
300 脱落防止部
400 側溝蓋
500 側溝
520 開口部
530 載置面
X 舗装材
R2 舗装路
T 充填空間
140 ズレ防止部材
300 脱落防止部
400 側溝蓋
500 側溝
520 開口部
530 載置面
X 舗装材
R2 舗装路
T 充填空間
(実施形態1)
以下に、本願発明の実施形態1について、図1から図6を用いて説明する。
以下に、本願発明の実施形態1について、図1から図6を用いて説明する。
図1には、本願発明の側溝蓋400の土台部100を示す。この土台部100は、並列に立てられた複数の平板状の主部材110の上端側を、長尺状の棒状の連結部材120により連結固定して、格子状に構成したものである。また、主部材110の両端部は、平板状の端部材130により固定されている。この端部材130は、土台部100の側面、つまり土台側面となる。
また、ズレ防止部材140は、端部材130に固定されている。具体的には、図1(c)に示すように、ズレ防止部材140はボルト141とナット142とからなり、端部材130に形成された貫通孔131の両側から、ナット142を宛がい、この両側のナット142と貫通孔131を貫通するように、ボルト141を螺合させている。そして、この両側のナット142を、端部材130を挟み込む方向にきつく締め付けることで、ボルト141は端部材130に強固に固定されている。また、このボルト141の頭部145を持って、所定の方向へ回転させることで、ボルト141は側方へ移動してゆき、ボルト141の先端143は端部材130の側方へ突出していく(図1(c)の矢印参照)。
一方、前記所定の方向とは反対方向へ、ボルト141の頭部145を回転させれば、ボルト141の先端143は端部材130の内側(側方とは反対方向)へ戻る。そして、ボルト141は、両側のナット142によって、回転移動後の位置で固定される。
次に、土台部100の主部材110の側面であって、端部材130に近い位置に、ストッパー150が取り付けられている。このストッパー150は、略長方形の平板であり、図1(d)に示すように、土台部100の下面から突出している。
また、図1(a)に示すように、土台部100の四隅には、固定部160が設けられている。具体的には、この固定部160は、略長方形の底板161に、上下に貫通する長孔162を形成したものである。そして、土台部100の格子部分を、固定部160の形状に切除し、その切除した部分の底面に固定部160を溶接固定している。したがって、固定部160の下面と土台部100の下面は一致している。
なお、土台部100の各部材は鋼製であるが、特に、側溝の両側の載置面に掛け渡される主部材110には、強度が高い部材、例えば高張力鋼やジュラルミン等を採用してもよい。また、この土台部100は、図1に示すような格子状の形態に限定されず、両側の端部材130と、2本の主部材110とで、単なる枠状の形態であってもよい。
次に、図2には、側溝蓋400の載置補助部材200を示す。この載置補助部材200は鋼製の断面略L字状の部材であり、平坦な底壁210と、当該底壁210から立ち上がる平坦な側壁220からなる。また、底壁210には、上下に貫通する固定孔211と、上下に貫通する長尺状の差込孔212が形成されている。
この載置補助部材200は、底壁210の上に土台部100を載置可能であり、土台部100を載置した際に、底壁210の固定孔211と、土台部100の長孔162(図1(a)参照)は重なるようになっている。また、土台部100のストッパー150(図1(a)参照)は、底壁210の差込孔212に差し込むことができるようになっている。
次に、図3には、側溝蓋400の脱落防止部300を示す。この脱落防止部300は、後述する通水性舗装材Xが側溝の開口部に脱落してしまわないように支持する鋼製の平板状部材であり、土台部100の表面全体を覆うことのできる大きさで、第一切欠部310と第二切欠部320が形成されている。この第一切欠部310は、脱落防止部300を土台部100の上側に取り付けた際に、土台部100のズレ防止部材140(図1(a)参照)と重なる位置になっており、第二切欠部320は、土台部100の固定部160(図1(a)参照)と重なる位置になっている。
また、この脱落防止部300は、表面に凹凸が形成されているので(いわゆる縞鋼板)、後述する通水性舗装材Xと密着度が増す。また、脱落防止部300の上下に貫通する通水孔330が複数設けられており、通水性舗装材Xから浸透した雨水等を、通水孔330を介して側溝に排水することができる。
では次に、図4を参照して、側溝蓋400の組み立て方について説明する。
図4に示すように、土台部100の上面に脱落防止部300を載せて、互いの接触箇所を溶接等により固定する。次に、載置補助部材200の底壁210に、土台部100の下面を載せる。その際、底壁210の固定孔211と土台部100の長孔162の位置は一致しているので、固定孔211の裏面側から、ボルトBを固定孔211及び長孔162に貫通させることができる。そして、貫通したボルトBの先端側にワッシャーWとナットNを螺合させ、ワッシャーWとナットNを、長孔162の周囲の底板161に強く当接するように締め付ければ、土台部100と載置補助部材200は強固に固定される。
また、図4(b)に、載置補助部材200を土台部100に取り付けた際の固定部160周辺の状態を、図4(c)に、ストッパー150周辺の状態を示す。図4(b)に示すように、土台部100の端部材130と、載置補助部材200の側壁220は相対するように配置され、端部材130に固定されたズレ防止部材140の先端143は、側壁220に当接している。そして、この状態で、ボルトBとナットNの螺合を緩め、ズレ防止部材140のボルト141を回転させて、ボルト141の先端143が端部材130から突出する長さを調節すれば、その調節した長さ分だけ、端部材130と側壁220との間隔も調節できる。その際に、ボルトBとナットNの螺合を緩めているので、載置補助部材200に取り付けられたボルトBは、固定部160の長孔162内で左右方向にスライド可能であるから、載置補助部材200は土台部100に対して左右方向に自由に移動でき、その結果、端部材130と側壁220との間隔の調節を、容易に行えるのである。
同様に、図4(c)に示すように、載置補助部材200の差込孔212には、土台部100に取り付けられたストッパー150が差し込まれているので、載置補助部材200は土台部100に対して左右方向に自由に移動でき、その結果、端部材130と側壁220との間隔の調節を、容易に行えるのである。
では次に、図5を参照して、側溝蓋400の使用態様について、詳しく説明する。
まず、側溝500は土壌R1に埋設され、上端510と土壌R1の表面とが略同一平面となっている。この側溝500は、排水路となる開口部520と、開口部520の上両側に形成された平坦な載置面530と、当該載置面530から立ち上がる載置側面540を備え、全体がコンクリートで一体形成されている。なお、側溝500はコンクリート製であるが、これに限定されず、例えば鋼製であってもよく、適宜、その他の任意の材料で製造できる。
そして、側溝500の開口部520を上方から覆うように、側溝蓋400を設置する。ただ、図5(a)及び(b)に示すように、側溝500の開口部520や載置面530の寸法が、様々な原因によって、予め想定していた寸法と異なるため、側溝蓋400の両側に隙間Sができる場合がある。このままでは、側溝蓋400が左右方向(開口部520を横断する方向)にずれ易く、開口部520を安定して確実に塞ぐことができない。
そこでまず、作業者は、第二切欠部320を介してナットNを緩め、載置補助部材200が土台部100に対して左右方向へ自由にスライドできる状態にする。次に、作業者は、ボルト141の先端143が側方へ向けて(載置側面540に向けて)飛び出るように、第一切欠部310を介してボルト141を回転させる。すると、ボルト141の先端143が側壁220に当接しているので、側壁220は先端143によって側方へ押されてゆき、その結果、載置補助部材200は側方へスライドしていく。そして、図5(c)に示すように、載置補助部材200の側壁220が側溝500の載置側面540に当接するまで、作業者はボルト141を回転させる。
なお、ズレ防止部材140のボルト141は、土台部100の端部材130の両側から挟み込むように締め付けられたナット142によって、端部材130に固定されている(図1(c)参照)。そして、ボルト141は回転後の位置を維持できるので、図5(c)に示す、載置補助部材200の側壁220が、側溝500の載置側面540に当接した状態を維持できる。その結果、ズレ防止部材140によって、端部材130と載置側面540の間の間隔は維持されるので、側溝蓋400が左右方向にズレることがなく、開口部520を安定して確実に塞ぐことができるのである。
また、端部材130と載置側面540の間には、ズレ防止部材140によって充填空間Tが形成されている。そして、当該充填空間Tは、ズレ防止部材140によって、左右方向の幅が変化しないように維持されている。これは、後述するように、通水性舗装材Xを充填空間Tに流し込んで固める途中で、充填空間Tの幅が変わってしまうことを防止する。
次に、図6(a)に示すように、上方から通水性舗装材Xを流し込んで、側溝蓋400及び側溝500を埋設する。その際に、充填空間Tにも通水性舗装材Xが充填され、充填された通水性舗装材Xはその後固まる。なお、舗装路面R2の表面から浸透した雨水は、側溝蓋400の脱落防止部300の表面に設けられた通水孔330に集水され、側溝蓋400の土台部100の格子状部分を介して、側溝500の開口部520へと排水される。なお、本実施例と異なり、非通水性舗装材によって側溝蓋400の表面全体を埋めてしまう場合は、側溝蓋400を介して雨水を排水する必要がないので、脱落防止部300の表面に通水孔330を設けなくてもよい。
このように、本願発明の側溝蓋400は、実際の現場の側溝500の寸法が、想定していた寸法と異なるため、側溝蓋400の端部材130と側溝500の載置側面540の間に隙間Sが出来たとしても、ズレ防止部材140によって、側溝蓋400の端部材130と、側溝500の載置側面540の間隔を維持できるので、側溝蓋400がズレることがないのである。
さらに、ズレ防止部材140によって、土台部100の端部材130と載置側面540の間には充填空間Tが形成され、この充填空間Tに充填した通水性舗装材Xが固まれば、開口部520を覆う側溝蓋400が、左右方向にズレることをより確実に防止できる。
また、ズレ防止部材140は、ボルト141のように、端部材130と載置側面540との間で長さを調節できる部材から構成されているので、側溝蓋400と側溝500の載置側面540の間に出来た隙間Sの幅に応じて、適宜長さを調節できる。
また、ズレ防止部材140は側溝蓋400の端部材130に取り付けられて、側溝蓋400と一体化しているので、通水性舗装材X等を流し込む作業時に、ズレ防止部材140が外れたりする恐れがなく、作業が行いやすい。また、側溝蓋400の保管や運搬時にも、ズレ防止部材140を紛失したりする恐れがなく、利便性が高い。
また、側溝蓋400の重量及び通水性舗装材Xの重量等の負荷は、載置面530にかかることになるが、側溝蓋400は平坦な底壁210を介して載置面530に載置されているので、負荷は載置面530の表面に均一に分散され、載置面530が局所的に損傷を受けるのを防ぐことができる。また、土台部100が載置面530上に載置できる部分(かかりしろ)が少ない場合であっても、載置面530より横幅が広い底壁210によって、土台部100は下側から支持されるので、より安定して載置できる。
さらに、ズレ防止部材140の先端143は、載置補助部材200の側壁220に当接しているので、ズレ防止部材140の長さを調節して、先端143が側方へ移動していくと、それと同時に、載置補助部材200も側方へスライドしていく。そのため、ズレ防止部材140と載置補助部材200の動作が連動せずに、ズレ防止部材140と載置補助部材200を別々に動かす場合と比較して、作業効率が良い。
また、ズレ防止部材140の長さを調節する操作部であるボルト141の頭部145は、土台部100の内側に配置されている。仮に、ズレ防止部材140の操作部が、土台部100の外側、つまり端部材130と載置側面540との隙間に配置されると、その隙間が狭い場合に、ズレ防止部材140の操作が非常に困難になるが、土台部100の内側に配置されていれば、隙間の狭さに影響されることなく、ズレ防止部材140の操作が容易となる。
なお、図5及び図6(a)では、両側の載置面530の幅が同じ程度なので、ズレ防止部材140の側方への突出長さは、側溝蓋400の両側でほとんど同じであった。しかしながら、側溝500の状況に応じて、例えば、図6(b)に示すように、一方の載置面530(右側)の幅が広い場合は、一方のズレ防止部材140(左側)を、あまり側方へ突出させずに、他方のズレ防止部材140(右側)を、大きく側方へ突出させるように適宜長さを調節してもよい。
また、図6(b)に示すように、土台部100のストッパー150は、側溝蓋400の下面から突出するように取り付けられている。そのため、仮に、側溝蓋400の設置位置が更に左側に調節されて、側溝蓋400の右端が、右側の載置面530から外れそうになっても、左側のストッパー150が、開口部520の上端内面に接触して、それ以上の移動が阻止され、側溝蓋400の右端が載置面530から脱落してしまうのを防止している。
なお、図6(b)では、側溝蓋400の両側にズレ防止部材140を備えているが、もし、一方の載置面530(右側)の幅が広く、他方の載置面530(左側)の幅が規格通りの場合等は、一方のズレ防止部材140(左側)を備えずに、他方のズレ防止部材140(右側)のみを備えてもよい。
(実施形態2)
以下では、本願発明の実施形態2である側溝蓋400Aについて、図7を参照して説明する。
以下では、本願発明の実施形態2である側溝蓋400Aについて、図7を参照して説明する。
図7に示す側溝蓋400Aは、長尺状の通水孔330Aと通水板340Aとを備えた点で、図1から図6に示す側溝蓋400と異なるが、他の点においては、側溝蓋400と同じ構成なので、詳細な説明は省略する。
この通水孔330Aは、脱落防止部300Aの長尺方向に向かって延び、脱落防止部300Aの上下に貫通している。さらに、この通水孔330Aを両側から挟み、通水孔330Aに連通する通水路341Aを形成するように、断面略L字状の通水板340Aを、脱落防止部300Aの表面に溶接固定する。この通水板340Aは、鋼製の長尺状部材を略L字状に形成したもので、その上端が、後述する非通水性舗装材Yの表面と略同一平面となる。
次に、図7(a)及び(b)示すように、側溝500Aに側溝蓋400Aを設置した後、この側溝蓋400A及び側溝500Aの上方から非通水性舗装材Yを流し込む(当然ながら、通水路341Aには非通水性舗装材Yを流し込まない)。この非通水性舗装材Yは、内部に雨水等を浸透させないが、表面からの雨水を、通水板340Aの上端側から通水路341Aを介して通水孔330Aに集水し、この通水孔330Aから側溝500Aの開口部520Aへと排水する。
(実施形態3)
以下では、本願発明の実施形態3である側溝蓋400Bについて、図8及び9を参照して説明する。
以下では、本願発明の実施形態3である側溝蓋400Bについて、図8及び9を参照して説明する。
図8(a)及び(b)に示すように、土台部100Bは、平面視略く字状に屈曲した形状であり、ズレ防止部材140B周辺の格子部分を切除した切欠部170Bを備えるが、他の点においては、図1に示す土台部100と基本的に同じ構成である。このように、土台部100Bが平面視略く字状に屈曲した形状をしているのは、側溝が屈曲した形状をしている場合(例えば、電信柱を回避するように、屈曲した側溝など)に対応させるためである。
また、図8(c)に示すように、脱落防止部300Bは、通水性舗装材Xが側溝の開口部に脱落してしまわないように支持する鋼製の平板状部材であり、土台部100Bの下面全体を覆うことのできる形状となっている。また、脱落防止部300Bの上下に貫通する通水孔330Bが複数設けられており、通水性舗装材Xから浸透した雨水等を、通水孔330Bを介して側溝に排水することができる。そして、土台部100Bの下面に脱落防止部300Bを宛がい、互いの接触箇所を溶接固定することで、側溝蓋400Bが完成する。
では、次に、図9を参照して、側溝蓋400Bの使用態様について、詳しく説明する。なお、側溝500Bは、図5に示す側溝500と同じ構成である。
図9(a)に示すように、側溝500Bの開口部520Bを上方から覆うように、側溝蓋400Bを載置面530Bの上に直接設置する。ただ、図9に示すように、側溝500Bの開口部520Bや載置面530Bの寸法が、様々な原因によって、想定していた寸法と異なるため、側溝蓋400Bの両側に隙間Sができる場合がある。このままでは、側溝蓋400Bが左右方向にズレ易く、開口部520Bを安定して確実に塞ぐことができない。
そこで、作業者は、ズレ防止部材140Bの先端143Bが側溝500Bの載置側面540Bに当接するまで、側溝蓋400Bの切欠部170Bを介して、ズレ防止部材140Bのボルト141Bを回転させる。そして、ズレ防止部材140Bは回転後の位置を維持できるので、図9(b)に示すように、ズレ防止部材140Bの先端143Bが側溝500Bの載置側面540Bに当接した状態を維持できる。その結果、ズレ防止部材140Bによって、端部材130Bと載置側面540Bの間の間隔は維持されるので、側溝蓋400Bが左右方向にズレることがなく、開口部520Bを安定して確実に塞ぐことができるようになるのである。
その後、図9(c)に示すように、上方から通水性舗装材Xを流し込んで、側溝蓋400B及び側溝500Bを埋設する。ズレ防止部材140Bによって、左右方向の幅が変化しないように維持された充填空間Tが形成されており、この充填空間Tには通水性舗装材Xが充填され、その後固まる。なお、舗装路面R2から浸透した雨水は、側溝蓋400Bの土台部100Bの格子状部分を介して、脱落防止部300Bの通水孔330Bに集水され、この通水孔330Bから側溝500Bの開口部520Bへと排水される。
なお、図9に示す側溝蓋400Bのズレ防止部材140Bは、ボルト141等から構成されているが、これに限定されることはなく、端部材130Bと載置側面540Bとの間隔を維持できる部材であれば、適宜採用することができる。
また、側溝蓋400Bでは、土台部100Bの下面に脱落防止部300Bを取り付けたので、側溝蓋400Bの上面には、土台部100Bの格子状部分が露出することになる。そのため、側溝蓋400Bの上方から通水性舗装材Xを流し込むと、この格子状部分にも通水性舗装材Xが入り込んで固まるので、側溝蓋400Bと通水性舗装材Xとの密着性は非常に高くなる。当然、図1に示すように、土台部100の上面に脱落防止部300を取り付けてもよいが、通水性舗装材Xとの密着性を考慮して、適宜、図9に示すように、土台部100Bの下面に脱落防止部300Bを取り付けてもよい。
また、図9に示す側溝蓋400Bでは、土台部100Bを載置面530Bに直接載置している。ただし、側溝蓋400Bの重量や通水性舗装材Xの重量等の負荷を考慮し、必要に応じて、図2に示す載置補助部材200を採用してもよい。つまり、負荷が大きく、載置面530Bが損傷する虞がある場合は、土台部100Bを載置補助部材200の底壁210を介して載置面530Bに載置することで、負荷を載置面530Bの表面に均一に分散させることができる。
なお、本願発明の側溝蓋は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。
Claims (4)
- 側溝の開口部の両側の載置面に載置され、当該側溝と共に、舗装路内に埋設される側溝蓋であって、
側溝の両側の載置面に載置可能な土台部と、
舗装路を構成する舗装材が脱落しないように支持する脱落防止部と、
前記土台部がずれないように、前記側溝の載置面から立ち上がる載置側面と前記土台部の土台側面との間の間隔を維持する、ズレ防止部材とを備え、
当該ズレ防止部材は、前記載置側面と前記土台側面との間に、前記舗装材を充填可能な充填空間を形成することを特徴とする側溝蓋。
- 前記ズレ防止部材は、前記載置側面と前記土台側面との間で長さを調節可能であることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋。
- 前記ズレ防止部材は、前記土台側面に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の側溝蓋。
- 前記載置面の上に設置する底壁と、当該底壁から立ち上がり、前記載置側面に当接する側壁とから構成される載置補助部材を備え、
前記土台部は、前記載置補助部材の底壁を介して前記側溝の載置面に載置され、
前記ズレ防止部材の先端は、前記載置補助部材の側壁に当接することを特徴とする請求項2又は3に記載の側溝蓋。
Priority Applications (1)
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JP2015111086A JP2016223179A (ja) | 2015-06-01 | 2015-06-01 | 側溝蓋 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102084694B1 (ko) * | 2019-10-07 | 2020-03-04 | 주식회사 제이원산업 | 볼트 보강구조를 구비한 수로관 |
JP2021169751A (ja) * | 2020-04-15 | 2021-10-28 | 株式会社宝機材 | 受け具、及び当該受け具の施工方法 |
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2015
- 2015-06-01 JP JP2015111086A patent/JP2016223179A/ja active Pending
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