JP7352287B2 - 転落防止具、及び当該転落防止具の設置方法 - Google Patents

転落防止具、及び当該転落防止具の設置方法 Download PDF

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Description

本願発明は、水路を備えた埋設構造物に取り付けて、水路への転落を防止する転落防止具、及び当該転落防止具の設置方法に関する。
舗装道路の路肩等には、雨水を排水する比較的大きな水路を備えた側溝等の埋設構造物が設置されている場合がある。この埋設構造物は幅が広いため、水路を跨ぐように塞ぐ蓋やグレーチングを設置できないことから、上方が開口されたままとなっている。そのため、従来から、水路に人や車両等が転落しないように注意を促すための柵が、埋設構造物に設置されている。この柵は、埋設構造物の側壁の上端に、上下方向に延びる固定穴をドリル等であけ、その固定穴に支柱を固定し、支柱に柵を掛け渡すというものである。
しかしながら、従来の柵では、埋設構造物の幅が狭い上端に、上下方向に延びる固定穴を設けていたので、埋設構造物の上端の強度が低下してしまうという問題があった。特に、支柱を立てて固定するために、固定穴は下方へ深く掘られているので、埋設構造物の上端の強度の低下は顕著になっていた。
そこで、本願発明は上記問題に鑑み、埋設構造物の上端の強度低下を防ぐように取り付けられる転落防止具、及び当該転落防止具の設置方法を提供する。
本願発明の転落防止具は、水路を備えた埋設構造物に取り付けて、前記水路への転落を防止する転落防止具であって、前記埋設構造物の側壁の上端に取り付けられるベース部材と、当該ベース部材に取り付けられる中間部材と、当該中間部材に連結される柵部材と、を備え、前記ベース部材は、前記埋設構造物の側壁の上端の外側面に配置される外壁と、前記埋設構造物の側壁の上端の上面に配置される上壁と、前記埋設構造物の側壁の上端の内側面に配置される内壁とを備え、前記ベース部材は、前記外壁と前記上壁と前記内壁とで、前記埋設構造物の側壁の上端に被せるように取り付けられることを特徴とする。
上記特徴によれば、ベース部材の外壁を埋設構造物の上端の外側面に配置し、ベース部材の上壁を上端の上面に配置し、ベース部材の内壁を上端の内側面に配置して、略コ字状のベース部材を埋設構造物の上端に被せるように取り付けている。そのため、従来技術のように、埋設構造物の上端に支柱を立てるための深い固定孔を設ける必要がなく、埋設構造物の上端の強度低下を防ぐことが出来る。
さらに、本願発明の転落防止具は、前記ベース部材の内壁には、前記埋設構造物の上端の内側面に向けて移動して、当該内側面に当接した状態で固定可能な、可動固定部材が設けられていることを特徴とする。
上記特徴によれば、可動固定部材によって、ベース部材は埋設構造物の上端に挟み込まれように強固に取り付けられる。
さらに、本願発明の転落防止具は、前記柵部材は、前記中間部材に回動可能に連結されることを特徴とする。
上記特徴によれば、柵部材は、埋設構造物の形状に沿って配置することができる。
さらに、本願発明の転落防止具は、前記中間部材は、前記ベース部材に2つ設けられていることを特徴とする。
上記特徴によれば、隣接する柵部材同士の高さを揃えるなど、柵部材の配置の自由度が高くなる。
さらに、本願発明の転落防止具は、前記中間部材は、前記ベース部材の中心よりも前記内壁側に設けられていることを特徴とする。
上記特徴によれば、中間部材及び柵部材は、路面から離れて埋設構造物の水路側に配置されることになるため、中間部材及び柵部材は、路面の道幅を狭めることがない。
さらに、本願発明の転落防止具の設置方法は、前記埋設構造物の側壁の上端と、当該埋設構造物が埋設された路面との境界部分において、前記路面を掘り下げて溝を形成し、前記ベース部材の外壁を前記溝に差し込むようにして、前記ベース部材は前記埋設構造物の側壁の上端に取り付けられることを特徴とする。
上記特徴によれば、溝にベース部材の外壁を差し込んでいるので、ベース部材の外壁が溝内に挟まれた状態となり、ベース部材が埋設構造物の上端から外れにくくなる。
上述したように、本願発明の転落防止具、及び当該転落防止具の設置方法によれば、埋設構造物の上端の強度低下を防ぐように取り付けられる。
(a)は、本願発明の実施形態1にかかる転落防止具のベース部材の全体斜視図、(b)はベース部材の平面図、(c)はベース部材の側面図、(d)はベース部材の正面図、(e)はベース部材の背面図である。 (a)は、ベース部材に中間部材と可動固定部材を取り付けた状態の全体斜視図、(b)は当該状態の側面図、(c)は当該状態の正面図、(d)は当該状態の背面図である。 (a)は、柵部材の正面図、(b)は柵部材の平面図、(c)は柵部材の左側面図、(d)は柵部材の左側面図であって、固定用のボルトを取り付けた状態の左側面図、(e)は柵部材の右側面図、(f)は柵部材の右側面図であって、固定用のボルトを取り付けた状態の右側面図である。 (a)は、埋設構造物の平面図、(b)は、埋設構造物の平面図であって、転落防止具のベース部材を取り付けた状態の平面図、(c)はA―A断面図である。 (a)は、転落防止具を埋設構造物に取り付けた状態の平面図、(b)は、転落防止具を埋設構造物に取り付けた状態の正面図である。 図5(a)のB-B断面図である。 (a)は、本願発明の実施形態2にかかる転落防止具の正面図、(b)は転落防止具の中間部材周辺を拡大した側面図である。 (a)は、本願発明の実施形態3にかかる転落防止具の正面図、(b)は転落防止具の中間部材周辺を拡大した側面図である。 (a)は、本願発明の実施形態4にかかる転落防止具の正面図、(b)は転落防止具の側面図である。
100 ベース部材
110 上壁
120 外壁
130 内壁
200 中間部材
400 柵部材
500 転落防止具
900 埋設構造物
910 水路
920 側壁
930 上端
931 外側面
932 上面
933 内側面

(実施形態1)
以下に、本願発明の実施形態1について、図1から図5を用いて説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本願発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。なお、本明細書で使用する「上方」とは、図5に示すように、水平面に設置された埋設構造物の上端に対して、鉛直方向の上側に向かう方向のことであり、「下方」とは、鉛直方向の下側に向かう方向のことである。
まず、図1に、本願発明の転落防止具を構成するベース部材100を示す。なお、図1(a)はベース部材100の全体斜視図、図1(b)はベース部材100の平面図、図1(c)はベース部材100の側面図、図1(d)はベース部材100の正面図、図1(e)はベース部材100の背面図である。
図1に示すように、ベース部材100は全体が金属製の略コ字形状をした部材であり、平坦な板状の上壁110と、上壁110の前端111から下方へ延出する板状の外壁120と、上壁110の後端112から下方へ延出する板状の内壁130とを備える。また、上壁110の後端112側には、上下に貫通する取付孔113が設けられており、この取付孔113には、後述する中間部材が取り付けられる。また、上壁110の前端111には、上下に貫通する目印孔114が形成されており、ベース部材100が埋設構造物の上端に取り付けられる際に、目印孔114を介して、埋設構造物の上端にベース部材100の取り付け場所の目印を油性ペン等で付けることができる。また、内壁130には、前後に貫通する取付孔131が設けられており、後述する可動固定部材が取り付けられる。
なお、外壁120の上下方向の長さL3は、内壁130の上下方向の長さL4よりも長くなっている。後述するように、外壁120は、路面の一部に溝をあけて差し込む部分なので、外壁120の上下方向の長さL3を長くすることで、路面の溝にしっかりと差し込まれるのである。ただ、外壁120の長さL3が内壁130の長さL4よりも長くなっているが、これに限定されず、外壁120の長さL3が内壁130の長さL4よりも短い、又は、外壁120の長さL3が内壁130の長さL4と等しくてもよい。
また、外壁120と内壁130との間の幅L1は、後述する埋設構造物の上端の幅L2(図6参照)よりも広くなっている。また、ベース部材100は一枚の金属板を、図1に示すような形状に屈曲成形しているが、これに限定されず、個別に製造しておいた上壁110、外壁120、及び内壁130を、図1に示すような形状に溶接して組み立てて形成してもよい。
では次に、図2を参照して、ベース部材100に中間部材200と可動固定部材300を取り付けた状態について説明する。なお、図2(a)は、ベース部材100に中間部材200と可動固定部材300を取り付けた状態の全体斜視図、図2(b)は当該状態の側面図、図2(c)は当該状態の正面図、図2(d)は当該状態の背面図である。
図2に示すように、中間部材200は、長尺状のナット210と長尺状のボルト220とを備えており、ベース部材100から上方へ突出するように2つ取り付けられている。具体的には、ベース部材100の上壁110に設けられた各取付孔113に、下方からボルト220の先端221側を挿通させ、取付孔113から上方へ突出したボルト220の先端221に、ナット210を螺号させる。そして、ボルト220を強く締め付ければ、ナット210とボルト220の頭部222とで、取付孔113の上下から上壁110を強く挟み込んで、中間部材200はベース部材100にしっかりと固定されるのである。また、ナット210の上端には、後述する柵部材のボルトが螺合されて固定される。なお、中間部材200は、ベース部材100の中心よりも内壁130側にズラされて配置されているが、これに限定されず、ベース部材100の上壁110上の任意の場所に配置してもよい。また、中間部材200は、ナット210とボルト220を備えた構成であるが、これに限定されず、ベース部材100と後述する柵部材を連結可能であれば、任意の構成を採用できる。例えば、中間部材200が、ナット210を備えず、ボルト220のみを備え、ボルト220の先端221側を、後述する柵部材に直接連結する構成でもよい。
次に、可動固定部材300は、長尺状のボルト310と、一対のナット320と、当接部材330とを備えており、内壁130に取り付けられている。具体的には、内壁130の各取付孔131に、外側からボルト310の軸部311の先端312側を挿通させ、ボルト310の軸部311に螺合された一対のナット320によって、取付孔131周りの内壁130を両側から強く挟み込むことで、可動固定部材300は内壁130にしっかりと固定される。また、ボルト310の先端312は、後述する埋設構造物の上端の内側面に当接する平坦な当接部材330が取り付けられる。そして、後述するように、可動固定部材300を埋設構造物の上端の内側面に向けて移動させる際は、ナット320を緩めた後、ボルト310を前後に移動させて、当接部材330が埋設構造物の上端の内側面に当接した状態で、一対のナット320を強く締め付ければ、可動固定部材300は再び強く固定されることになる。
なお、可動固定部材300は、ボルト310と、一対のナット320と、当接部材330とを備えた構成であるが、これに限定されず、埋設構造物の上端の内側面に移動して、当該内側面に当接した状態で固定可能であれば、任意の構成を採用できる。また、可動固定部材300の代わりに、埋設構造物の上端の内側面にねじ込んで固定するアンカー部材を備えていてもよい。このアンカー部材を固定する際は、埋設構造物の上端の内側面に穴をあけることになるが、上端の内側面は上下左右に広く延びる平坦面となっているので、穴をあけてアンカー部材がねじ込まれたとしても、埋設構造物の上端の強度に大きな影響を与えないのである。
では次に、図3に柵部材400を示す。なお、図3(a)は柵部材400の正面図、図3(b)は柵部材400の平面図、図3(c)は柵部材400の左側面図、図3(d)は柵部材400の左側面図であって、固定用のボルトを取り付けた状態の左側面図、図3(e)は柵部材400の右側面図、図3(f)は柵部材400の右側面図であって、固定用のボルトを取り付けた状態の右側面図である。
図3に示すように、柵部材400は、金属製の内部が中空状の長尺部材であり、上壁410の一端(図3(a)及び(b)において、左側)及び下壁420の一端のそれぞれには、上下に直線上に並ぶ、固定孔411と固定孔421が設けられている。また、上壁410の他端(図3(a)及び(b)において、右側)及び下壁420の他端のそれぞれには、互いに平行に延出する長尺状の固定溝412と固定溝422が設けられている。そして、図3(d)に示すように、柵部材400の一端側において、長尺状のボルト430の軸部431を、上下の固定孔411及び固定孔421に挿通させ、下壁420から下方へ飛び出た先端432を、ベース部材100に固定された中間部材200のナット210に螺合させることで、柵部材400の一端側は中間部材200に連結される。なお、柵部材400の一端側は、ボルト430を固定孔411及び固定孔421に挿通させて中間部材200に固定する態様なので、ボルト430を中心に柵部材400を回動させて所望の角度で連結固定することができる。
同様に、図3(f)に示すように、柵部材400の他端側において、長尺状のボルト430の軸部431を、上下の固定溝412及び固定溝422に挿通させ、下壁420から下方へ飛び出た先端432を、ベース部材100に固定された中間部材200のナット210に螺合させることで、柵部材400の他端側は中間部材200に連結される。なお、固定溝412及び固定溝422は、長尺状に延出しているので、ボルト430の取り付け位置を適宜変更できる。また、柵部材400の他端側は、ボルト430を固定溝412及び固定溝422に挿通させて中間部材200に固定する態様なので、ボルト430を中心に柵部材400を回動させて所望の角度で連結固定することができる。なお、図3では、柵部材400は断面が略長方形の長尺部材であるが、これに限定されず、断面が略コ字状の長尺部材など、人や車両等の転落を防止出来るのであれば、任意の形状を採用できる。また、人や車両等に注意を促すために、柵部材400に反射板等を取り付けてもよい。
では次に、図4から図6を参照して、本願発明の転落防止金具の設置方法について説明する。なお、図4(a)は、埋設構造物900の平面図、図4(b)は、埋設構造物900の平面図であって、転落防止具500のベース部材100を取り付けた状態の平面図、図4(c)はA―A断面図、図5(a)は、転落防止具500を埋設構造物900に取り付けた状態の平面図、図5(b)は、転落防止具500を埋設構造物900に取り付けた状態の正面図、図6は、図5(a)のB-B断面図である。なお、転落防止具500は、ベース部材100、中間部材200、柵部材400を備え、さらに、可動固定部材300を任意に備えている。
まず、図4(a)に示すように、埋設構造物900は、内側に水路910を備え、その両側に上方へ立ち上がる側壁920を備える(水路910が広いため、図面では水路の片側のみを示している)。そして、埋設構造物900は、アスファルトや土壌で出来た路面X1に埋設されており、側壁920の上端930は、路面X1と略同一平面となっている。なお、図4では、埋設構造物900は略中央付近で水路910の向きが変わっており、略くの字状になっているが、これに限定されず、埋設構造物900は直線状や湾曲状など、任意の形状であってよい。
そして、この埋設構造物900の側壁920に転落防止具500を取り付ける際は、側壁920の上端930の外側面931と路面X1との境界部分において、路面X1を下方へ掘り下げて溝X2を複数設ける。この溝X2は、ベース部材100の外壁120を差し込める大きさとなっている。また、溝X2同士の間隔は、柵部材400の全長と略等しくなっている。なお、溝X2は、作業員が掘削具によって手動または自動で掘り下げて形成している。また、路面X1が埋設構造物900の上端930よりも低く、ベース部材100の外壁120を埋設構造物900の上端930の外側面931にそのまま配置できるのであれば、溝X2を設ける必要はない。
次に、図4(b)及び図4(c)に示すように、埋設構造物900の側壁920の上端930に、転落防止具500のベース部材100を取り付ける。具体的には、溝X2にベース部材100の外壁120を差し込んで、ベース部材100の外壁120を埋設構造物900の上端930の外側面931に配置する。また、ベース部材100の上壁110を上端930の上面932に配置し、ベース部材100の内壁130を上端930の内側面933に配置する。このように、略コ字状のベース部材100を埋設構造物900の上端930に被せるように取り付ける。なお、溝X2にベース部材100の外壁120を差し込んでいるので、ベース部材100の外壁120が溝X2内に挟まれた状態となり、ベース部材100が埋設構造物900の上端930から外れにくくなっている。
ここで、図4(c)に示すように、ベース部材100の外壁120と内壁130との間の幅L1は、埋設構造物900の上端930の幅L2よりも広くなっている。これは、埋設構造物900の種類によって、上端930の幅L2は異なるため、ベース部材100の外壁120と内壁130との間の幅L1を上端930の幅L2よりも広くして、ベース部材100が様々な種類の埋設構造物900に取り付けられるようにしたのである。
そして、図4(c)に示すように、ベース部材100の外壁120と内壁130との間の幅L1は、埋設構造物900の上端930の幅L2よりも広くなっているので、上端930の内側面933とベース部材100の内壁130との間には、空間S1が存在している。そこで、可動固定部材300を利用して、ベース部材100を埋設構造物900の上端930により強固に取り付ける。具体的には、可動固定部材300のナット320を緩めた後、ボルト310を埋設構造物900の上端930の内側面933に向けて移動させて、ボルト310の先端312の当接部材330を、上端930の内側面933に当接させる。その状態で、一対のナット320によって内壁130を両側から挟み込むように強く締め付ければ、ボルト310は移動しないように固定され、ボルト310の先端の当接部材330は上端930の内側面933に当接した状態を強固に維持できる。このように、ベース部材100は埋設構造物900の上端930を挟み込むようにして、埋設構造物900の上端930により強固に取り付けられるのである。なお、ベース部材100の外壁120と内壁130との間の幅L1と、埋設構造物900の上端930の幅L2が略等しい場合は、可動固定部材300を取り付ける必要はない。
次に、ベース部材100を埋設構造物900の上端930に取り付けた後は、図5及び図6に示すように、ベース部材100から上方に突出した中間部材200に柵部材400を連結する。具体的には、隣接するベース部材100の各中間部材200の上方に柵部材400の一端と他端とをそれぞれ宛てがい、柵部材400の一端側(図面上、左側)において、ボルト430の軸部431を固定孔411及び固定孔421に挿通させ、下壁420から下方へ飛び出たボルト430の先端432を、中間部材200のナット210に螺合させることで、柵部材400の一端側は中間部材200に連結される。同様に、柵部材400の他端側(図面上、右側)において、ボルト430の軸部431を固定溝412及び固定溝422に挿通させ、下壁420から下方へ飛び出たボルト430の先端432を、中間部材200のナット210に螺合させることで、柵部材400の他端側は中間部材200に連結される。このようにして、柵部材400の両端は、隣接するベース部材100の間に強固に連結されて固定されるのである。なお、柵部材400は、ボルト430を固定孔又は固定溝に挿通させて中間部材200に連結する態様なので、柵部材400は、中間部材200を中心に回動させて所望の角度で連結固定することができる。そのため、図5(a)に示すように、柵部材400は、略くの字状に曲がった埋設構造物900に沿って、すなわち、埋設構造物900の形状に沿って配置することができるのである。
このように、本願発明の転落防止具500は、ベース部材100の外壁120を埋設構造物900の上端930の外側面931に配置し、ベース部材100の上壁110を上端930の上面932に配置し、ベース部材100の内壁130を上端930の内側面933に配置して、略コ字状のベース部材100を埋設構造物900の上端930に被せるように取り付けている。そのため、従来技術のように、埋設構造物900の上端930に支柱を立てるための深い固定孔を設ける必要がなく、埋設構造物900の上端930の強度低下を防ぐことが出来る。
さらに、図5(b)に示すように、転落防止具500の柵部材400は、埋設構造物900の上端930に取り付けられたベース部材100から上方へ突出する中間部材200に取り付けられているので、柵部材400は、埋設構造物900の上端930よりも上方へ確実に配置され、人や車両等が埋設構造物900の水路に転落することを効果的に防止できる。
また、図5(b)に示すように、転落防止具500のベース部材100は中間部材200を2つ備えているので、ベース部材100の両側に柵部材400を連結する場合は、各中間部材200に柵部材400を取り付けることができるため、隣接する柵部材400同士の高さを揃えるなど、柵部材400の配置の自由度が高くなる。
また、図5(a)及び図6に示すように、中間部材200は、ベース部材100の中心よりも内壁130側にズラして設けられているため、中間部材200及び柵部材400は、路面X1から離れて埋設構造物900の水路側に配置されることになる。そのため、転落防止具500の中間部材200及び柵部材400は、路面X1の道幅を狭めることがない。また、中間部材200及び柵部材400が、埋設構造物900の上端930の内側面933よりも水路側に配置されているので、埋設構造物900の上端930の上方のスペースを有効活用することができる。
さらに、図6に示すように、ベース部材100の外壁120と内壁130との間の幅L1は、埋設構造物900の上端930の幅L2よりも広くなっているため、上端930の内側面933とベース部材100の内壁130との間には空間S1が存在している。そのため、中間部材200をベース部材100に取り付ける際に、中間部材200の一部(例えば、ボルト220など)を空間S1に配置することができ、中間部材200の取り付けのために、空間S1を有効に利用することが出来る。さらに、空間S1の上方に中間部材200及び柵部材400を配置することで、中間部材200及び柵部材400が、路面X1から離れて埋設構造物900の水路側により近く配置されることになる。そのため、転落防止具500の中間部材200及び柵部材400は、路面X1の道幅を狭めることがなく、路面X1を有効活用できる。
(実施形態2)
では以下に、本願発明の実施形態2の転落防止具500Aについて、図7(a)及び(b)を参照して説明する。この実施形態2に係る転落防止具500Aは、柵部材400Aの構成が、実施形態1に係る転落防止具500の柵部材400と異なるが、その他の構成は共通するので、詳細な説明は省略する。なお、図7(a)は転落防止具500Aの正面図、図7(b)は転落防止具500Aの中間部材200A周辺を拡大した側面図である。
図7(a)に示すように、転落防止具500Aの柵部材400Aは、格子状に組まれたグレーチングとなっており、並列に並べられた複数の主部材440Aと、この主部材440A同士を連結するクロスバー450Aと、格子状に組まれた主部材440Aとクロスバー450Aの外側を囲む端部材460Aとを備える。そして、この柵部材400Aは、上下方向に延出するように立てた状態で、端部材460Aに設けられた貫通孔461Aにボルト430Aを挿通させて、ボルト430Aの軸部431Aを中間部材200Aのナット210Aに螺合させ、柵部材400Aを中間部材200Aに連結固定している。このように、柵部材400Aは、図3に示すような角柱形状や、図7に示すようなグレーチング形状など、人や車両等が水路に落下することを防止できるのであれば、どのような形状を採用してもよい。
(実施形態3)
では以下に、本願発明の実施形態3の転落防止具500Bについて、図8(a)及び(b)を参照して説明する。この実施形態3に係る転落防止具500Bは、中間部材200Bの構成が、実施形態2に係る転落防止具500Aの中間部材200Aと異なるが、その他の構成は共通するので、詳細な説明は省略する。なお、図8(a)は転落防止具500Bの正面図、図8(b)は転落防止具500Bの中間部材200B周辺を拡大した側面図である。
図8に示すように、格子状のグレーチング態様の柵部材400Bは、水路側に向けて斜め上方に傾斜した状態で、中間部材200Bに連結されている。具体的には、中間部材200Bは、ベース部材100Bにボルト220Bによって固定される基端部230Bと、基端部230Bから上方へ突出し、斜め上方へ延出する延出部240Bとを備える。また、柵部材400Bは、延出部240Bにボルト430Bによって固定されている。そして、柵部材400Bが水路側へ傾斜していることで、水路の縁部を覆うことが出来るため、人や車両等が水路に落下することを防止するだけでなく、例えば、水路の縁部の上方から物やゴミが水路に落下することを防止できる。
(実施形態4)
では以下に、本願発明の実施形態4の転落防止具500Cについて、図9(a)及び(b)を参照して説明する。この実施形態4に係る転落防止具500Cは、中間部材200C及び柵部材400Cの構成が、実施形態1に係る転落防止具500の中間部材200及び柵部材400と異なるが、その他の構成は共通するので、詳細な説明は省略する。なお、図9(a)は転落防止具500Cの正面図、図9(b)は転落防止具500Cの側面図である。
図9に示すように、転落防止具500Cの中間部材200Cは、ナット210Cを備えており、ベース部材100Cから上方へ突出するように1つ取り付けられている。このナット210Cは、ベース部材100Cの上壁110Cに溶接等で固定してもよいし、上壁110Cにボルト等で固定してもよい。そして、ベース部材100Cから上方に突出した中間部材200Cに柵部材400Cを連結している。具体的には、中間部材200Cの上方に右側の柵部材400Cの一端を宛てがい、その右側の柵部材400Cの一端の上に、左側の柵部材400Cの他端を重ねるように宛がう。そして、右側の柵部材400Cの上下の固定孔411Cと固定孔421Cと、左側の柵部材400Cの上下の固定孔411Cと固定孔421Cとを直線状に上下に一致させ、その状態で各固定孔を貫通するように、ボルト430Cを挿入する。そして、ボルト430Cの軸部431Cの先端432Cを、中間部材200Cのナット210Cに螺合させることで、2本の柵部材400Cは中間部材200Cに連結されることになる。また、各柵部材400Cは、ボルト430Cを固定孔に挿通させて中間部材200Cに連結する態様なので、各柵部材400Cは、中間部材200Cを中心に回動させて所望の角度で連結固定することができる。このように、本願発明の転落防止具500Cでは、ベース部材100Cに1つの中間部材200Cを備え、当該中間部材200Cによって、両側の柵部材400Cを回動可能に連結固定している。なお、転落防止具500Cは、1つの中間部材200Cを備えることに限定されず、2つの中間部材、又は3つ以上の中間部材を備えていてもよい。
なお、本願発明の転落防止具及び転落防止具の設置方法は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (4)

  1. 水路を備えた埋設構造物に取り付けて、前記水路への転落を防止する転落防止具であって、
    前記埋設構造物の側壁の上端に取り付けられるベース部材と、
    当該ベース部材に取り付けられる中間部材と、
    当該中間部材に連結される柵部材と、を備え、
    前記ベース部材は、前記埋設構造物の側壁の上端の外側面に配置される外壁と、前記埋設構造物の側壁の上端の上面に配置される上壁と、前記埋設構造物の側壁の上端の内側面に配置される内壁とを備え、
    前記ベース部材は、前記外壁と前記上壁と前記内壁とで、前記埋設構造物の側壁の上端に被せるように取り付けられ、
    前記ベース部材の前記内壁は、前記水路側に配置されて、前記内壁と、前記埋設構造物の側壁の上端の内側面との間に空間を形成するように構成され、
    前記ベース部材の内壁及び前記空間には、前記埋設構造物の上端の内側面に向けて移動して、当該内側面に当接した状態で固定可能な、可動固定部材が設けられており、
    前記中間部材は、前記ベース部材の中心よりも前記内壁側に設けられると共に、前記空間の上方に配置されることを特徴とする転落防止具。
  2. 前記柵部材は、前記中間部材に回動可能に連結されることを特徴とする請求項に記載の転落防止具。
  3. 前記中間部材は、前記ベース部材に2つ設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の転落防止具。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の転落防止具の設置方法であって、
    前記埋設構造物の側壁の上端と、当該埋設構造物が埋設された路面との境界部分において、前記路面を掘り下げて溝を形成し、
    前記ベース部材の外壁を前記溝に差し込むようにして、前記ベース部材は前記埋設構造物の側壁の上端に取り付けられることを特徴とする転落防止具の設置方法。
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