JP7075086B2 - コンクリート製品と蓋体の連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、通信線や電線等のケーブル類を内部空間に収容等するのに利用されうるU字溝やハンドホール、マンホール等の分岐ボックス等のコンクリート製品と蓋体の連結構造に関する。
近年、送電や配電のための電力線や電話や光通信のための通信線等については、施工、メンテナンスの作業性の点や景観、防災性等の点等から地上での電柱による支持に替えて、地中埋設化が推進され、実施される地域も増加している。地中に敷設される通信線や電線等は、例えば、それらの全ての電線類を統合して埋設する電線共同溝方式や、電線や通信線の種類ごとに別々の埋設管を用意して埋設する管路方式等がある(例えば、特許文献1参照)。従来の電線共同溝や個別の埋設管を使用した電線類地中化工事は、共同溝や埋設管が電線類に応じて専用に設計されていることから、部材コスト及び施工コストが高くなる場合も多かった。それに対し、近年では、水路や側溝等に利用される比較的安価に製造できるU字溝を利用した電線地中化方法も提案されている。例えば、U字溝を地中に長く連続して埋設し、該U字溝内に電線や通信線を収容して、U字溝の上面側を蓋で閉鎖して、埋設される。
特開2005-76175号公報
U字溝を利用して電線や通信線等を地中に埋設する場合には、水路等に設置する場合とは異なって、内部に水が浸入して電線等を劣化、断線させたり、漏電等のトラブルが発生しないように、内部への水の浸入を防ぐ構造とすることが重要である。従来のU字溝の蓋の構成は、U字溝の側壁の上端に蓋を載置して閉鎖する被せ蓋方式(例えば、特許文献1の図13参照)や、U字溝の側壁の上端部周辺を両外側に拡大しつつ内側に蓋を入れる溝を形成しその溝内に蓋を挿入して閉鎖する落とし蓋方式(例えば、特許文献1の図14参照)が知られている。従来のU字溝の落とし蓋方式では、蓋が収容される溝と該蓋の隙間が断面L字状に形成されるとともに、隙間が上面側に露出していることから、該隙間から浸入した水や埃は、略L字状の隙間に沿ってU字溝の内部に浸入しやすい構造であった。例えば、特許文献1のように、側壁の一部にケーブル保護管を装填するためのスロットを設ける構成とすると、U字溝の構造が複雑化し、コストが高くなってしまう問題があった。さらに、落とし蓋方式では、メンテナンス等のしやすさのために蓋を歩道面に露出させて施工した場合には、溝と蓋との間のガタツキが発生し、早期にU字溝や蓋が欠けてしまう問題が生じるおそれが高かった。一方、従来のU字溝の被せ蓋方式では、落とし蓋方式と比較して水の浸入を防ぐことができる構造であるが、例えば、蓋を歩道面に露出させて施工する場合等には、蓋の両端がU字溝の両外側に形成される歩道構造の上面に舗装されるアスファルト等に直接当着した状態で固化されてしまう構造であった。したがって、地中の電線類のメンテナンス等の際に蓋を開ける必要がある場合には、該蓋の両側が舗装のアスファルトの縁部分に固化されているので、簡単には蓋を開けることができず、蓋開け作業に労力、時間がかかる問題があった。同時に、蓋を開けた際に、舗装のアスファルトの縁部分が欠けたり、破壊されたりしてしまうことから、メンテナンス等を終了して蓋を閉じた後には、蓋の周囲の舗装の補修工程が必要となり、労力、コストがかかる上、工期も長くなる等の問題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、被せ蓋方式のU字溝等のコンクリート製品であって、コンクリート製品の周囲の歩道、その他の構造物に損傷を与えることなく蓋を簡単かつスムーズに開閉操作することができるコンクリート製品と蓋体の連結構造を提供することにある。さらに、他の目的は、コンクリート製品内部への水の浸入をより確実に防止しうるコンクリート製品と蓋体の連結構造を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、底壁18と該底壁18の対向する辺から立ち上がって形成された対向側壁20とを含み、上方を開口したコンクリート製品12と、該コンクリート製品12の側壁20の上端に載置されて該コンクリート製品12の上方を閉鎖する蓋体であり、対向する側端面に下から上に向かって外側に広がるように設けられた傾斜端面30を有する蓋体14と、該コンクリート製品12の側壁20の上部の外面側に側壁20に沿って長く固定されるとともに該側壁20の上端よりも上方に突設され、蓋体14の傾斜端面30に係着しつつコンクリート製品12の側壁20外部側と蓋体14を隔てた状態で該蓋体14を着脱可能に嵌合させる隔壁板16と、を有するコンクリート製品と蓋体の連結構造10から構成される。
また、隔壁板16は、下部を側壁20に固定され、該蓋体14の傾斜端面30に対応して傾斜して形成された金属製長板材からなることとしてもよい。
また、隔壁板16には、蓋体14の傾斜端面30の位置に対応して、該隔壁板16と蓋体14との間に浸入する水を側壁外部側23に流すための1個又は複数個の水抜き部40が設けられたこととしてもよい。
また、隔壁板16の水抜き部40は、下端まで連続する切欠き42からなることとしてもよい。
また、隔壁板16の水抜き部40は、該隔壁板16の板面を貫通して穿孔された孔44からなることとしてもよい。
また、コンクリート製品12の側壁20の上端には、凸部24が設けられるとともに、蓋体14の下面側には、該側壁20上端の凸部24に嵌合する凹部32が設けられたこととしてもよい。
また、該隔壁板16が固定されるコンクリート製品12の側壁20の上部には、該側壁20の外面側の一部を凹設した水抜き溝部46が設けられたこととしてもよい。
本発明のコンクリート製品と蓋体の連結構造によれば、底壁と該底壁の対向する辺から立ち上がって形成された対向側壁とを含み、上方を開口したコンクリート製品と、該コンクリート製品の側壁の上端に載置されて該コンクリート製品の上方を閉鎖する蓋体であり、対向する側端面に下から上に向かって外側に広がるように設けられた傾斜端面を有する蓋体と、該コンクリート製品の側壁の上部の外面側に側壁に沿って長く固定されるとともに該側壁の上端よりも上方に突設され、蓋体の傾斜端面に係着しつつコンクリート製品の側壁外部側と蓋体を隔てた状態で該蓋体を着脱可能に嵌合させる隔壁板と、を有することから、例えば、U字溝やハンドホール等のコンクリート製品の周囲に設置される歩道やその他の構造物等に蓋体が固着されず、隔壁板に蓋体が装着されるので、該U字溝等のコンクリート製品、蓋体の周囲の構造物等に損傷を与えることなく、蓋体を、簡単かつ短時間で開閉操作することができる。したがって、蓋体を閉鎖した後に、周囲の構造物の補修等もする必要が一切なく、実用性を大幅に向上しうる。さらに、蓋体の左右両端面が上に広がるテーパ状に形成されているので、確実かつスムーズに蓋体の開閉を行え、作業性を向上しうる。
また、隔壁板は、下部を側壁に固定され、該蓋体の傾斜端面に対応して傾斜して形成された金属製長板材からなる構成とすることにより、隔壁板を簡単な構成で具体的に実現することができ、低コストで製造することができる。
また、隔壁板には、蓋体の傾斜端面の位置に対応して、該隔壁板と蓋体との間に浸入する水を側壁外部側に流すための1個又は複数個の水抜き部が設けられた構成とすることにより、コンクリート製品と蓋体との間から内部に水が浸入しにくくなる結果、例えば、U字溝やハンドホール等の内部に通信線や電力線等のケーブルや電線類を収容する場合に、それらの電線類の浸水を好適に防止することができる。
また、隔壁板の水抜き部は、下端まで連続する切欠きからなる構成とすることにより、簡単な構造で隔壁板の水抜き部を具体的に実現できるとともに、より確実にU字溝やハンドホール等のコンクリート製品の内部への水の浸入を防止することができる。
また、隔壁板の水抜き部は、該隔壁板の板面を貫通して穿孔された孔からなる構成とすることにより、簡単な構造で隔壁板の水抜き部を具体的に実現できるとともに、より確実にU字溝やハンドホール等のコンクリート製品の内部への水の浸入を防止することができる。
また、コンクリート製品の側壁の上端には、凸部が設けられるとともに、蓋体の下面側には、該側壁上端の凸部に嵌合する凹部が設けられた構成とすることにより、側壁の凸部により水のコンクリート製品内部への浸入をより阻止して、コンクリート製品内部への水の浸入をより確実に防止でき、例えば、U字溝やハンドホール等のコンクリート製品内部に通信線や電力線等のケーブルや電線類を収容する場合等の実用性を向上しうる。
また、該隔壁板が固定されるコンクリート製品の側壁の上部には、該側壁の外面側の一部を凹設した水抜き溝部が設けられた構成とすることにより、簡単な構造でU字溝やハンドホール等のコンクリート製品の内部への水の浸入を防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係るコンクリート製品と蓋体の連結構造の断面説明図である。 図1のコンクリート製品と蓋体の連結構造の要部を拡大した説明図である。 図1のコンクリート製品と蓋体の連結構造の斜視説明図である。 図1のコンクリート製品と蓋体の連結構造の側面図である。 図1のコンクリート製品と蓋体の連結構造のU字溝と蓋体とを分解した説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るコンクリート製品と蓋体の連結構造の斜視説明図である。 図6のコンクリート製品と蓋体の連結構造の側面図である。 図2のコンクリート製品と蓋体の連結構造の他の実施例の要部拡大説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るコンクリート製品と蓋体の連結構造の側面図である。 図9のコンクリート製品と蓋体の連結構造のA-A線断面図である。
以下添付図面を参照しつつ本発明のコンクリート製品と蓋体の連結構造の実施形態について説明する。本発明に係るコンクリート製品と蓋体の連結構造は、例えば、長く連結されてU字状の溝を形成し、内部に水路を形成したり、又は電線や通信線等のケーブル、電線類等を収容する空間を形成するU字溝や、マンホール、ハンドホール等の分岐ボックス等の種々のコンクリート製品における上部部分すなわち蓋体周辺部分に特徴のある構造である。図1ないし図5は、本発明のコンクリート製品と蓋体の連結構造の第1の実施形態を示している。図1に示すように、本実施形態に係るコンクリート製品と蓋体の連結構造10は、コンクリート製品12と、コンクリート製品12の上方を閉鎖する蓋体14と、コンクリート製品12の上端に設けられた隔壁板16と、を備える。
本実施形態では、図1、図2、図3に示すように、コンクリート製品12は、例えば、コンクリート製で従来周知のU字溝ブロックと略同じ構成で設けられている。コンクリート製品12は、例えば、一方に長い略長方形状の底壁18と、該底壁18の対向一対の長辺を左右の辺とすると該底壁18の左右両辺から立ち上がって形成された左右の側壁20と、を含むU字溝ブロックからなる。コンクリート製品12は、底壁18と側壁20に囲まれ上部が開口された内部空間22が形成されている。コンクリート製品12は、複数のコンクリート製品12どうしを長手方向に互いの内部空間22どうしを連通させながら直線状に連結されて、連続する長いU字状の内部空間22内に、例えば、電線や通信線等が収容される。図5にも示すように、コンクリート製品12の左右の側壁20の上端には、該側壁20の上端面20aの左右幅の中間位置に上方に向けて突出した凸部24が該側壁の長手方向に向けて連続的かつ直線状に設けられている。すなわち、側壁20の上端には、その上端面より突設された凸条部が設けられている。さらに、側壁20の上端には、凸部24の形成位置よりも内側の位置に、長手方向に沿って互いに間隔をあけて穿穴された複数のピン穴26が形成されている。ピン穴26は、平面視円形の穴で、下方に向けて次第に径が小さくなるテーパ状の穴からなる。ピン穴26には、後述のように連結ピン28が下半部が挿入され、蓋体14を位置決めして連結しうる。コンクリート製品12は、例えば、底壁、側壁、該側壁の凸部等を含めて型枠等で一体成型される。本実施形態では、コンクリート製品12は、その全体が地中に埋設されるように設置される。U字溝ブロックからなるコンクリート製品12の地中設置の一例として、コンクリート製品12が地中に埋設された部分の外側(左右の側壁の外部側23)には、歩道SW等が形成される形態を説明する。
蓋体14は、該コンクリート製品12の左右の側壁20の上端に載置されて、該コンクリート製品12の内部空間の上方を閉鎖する蓋体である。図1、図2、図3に示すように、蓋体14は、例えば、コンクリート製で、側壁20の上端にかぶさるように載置してU字溝ブロックからなるコンクリート製品12の上部開口を閉鎖する、いわゆる被せ蓋方式の蓋であり、平面視ではコンクリート製品12の側壁20の外形輪郭を覆うように一方に長い平面略矩形状に形成されている。より詳細には、蓋体14の左右両端面は、下から上に向かって外側に広がるように設けられた傾斜端面30を有している。本実施形態では、蓋体14は、傾斜端面30の角度は該蓋体14の下面に対して90度(図2、一点鎖線C参照)よりもやや大きい角度(例えば、92~100度)に設定されて、下端から上端まで同一の傾斜面で形成されて、該蓋体の縦断面形状が逆台形状に形成されている。図2に示すように、蓋体14は、下面の左右両端は、コンクリート製品12の側壁20の外面側と略同じに設定される。上面の左右両端は側壁の外面より左右外側に設定される。なお、図中、15は、蓋体14をクレーン等で吊支するための吊支具を着脱可能に取り付けるための取付け穴である。図5にも示すように、蓋体14の下面側であって、コンクリート製品12の側壁20の凸部24の位置に対応し、該凸部24と嵌合するように凹設された凹部32を有する。すなわち、蓋体14には、その下面側で側壁12の上端面20aに載置される部分であって、側壁12の凸部24に対応した位置に、直線状に連続する凹溝状の凹部32が形成されている。蓋体14の下面側のコンクリート製品12の側壁20の上端面20aに載置される部分であって、該凹部32が設けられた位置よりも内側の位置に、長手方向に沿って互いに間隔をあけて穿穴された複数のピン穴34が形成されている。ピン穴34は、平面視円形の穴で、側壁20のピン穴26を上下対称にしたように、上方に向けて次第に径が小さくなるテーパ状の穴からなる。蓋体14のピン穴34どうしの長手方向の間隔距離は、コンクリート製品12の側壁20のピン穴26どうしの長手方向の間隔距離と同じに設定され、該側壁20のピン穴26に挿入された連結ピン28の上半部が挿入される。
コンクリート製品12の側壁20のピン穴26及び蓋体14のピン穴34に挿入される連結ピン28は、2つの円錐台形状の大径面を互いに固定したような形状になっている。連結ピン28は、下半部の円錐台形状が側壁20のピン穴26内に嵌合するとともに、上半部の円錐台形状が蓋体14のピン穴34内に嵌合し、側壁に対して蓋体が左右方向及び前後方向のいずれの方向にもずれないように位置決めする。
隔壁板16は、コンクリート製品12の左右の側壁20の上部の外面側に側壁の長手方向に沿って長く固定されるとともに該側壁20の上端よりも上方に突設されている。隔壁板16は、コンクリート製品12の左右の側壁20から上方に突設された部分の対向内側に、蓋体14を着脱可能に嵌合させて該蓋体14を側壁20の上端に載置させて装着させるとともに、蓋体14を嵌合させた状態では、該側壁20の外部側23と蓋体14の傾斜端面30とを隔てた状態に縁切りする隔壁手段である。これにより、例えば、地中に埋設したコンクリート製品12の外側に歩道等の構造物を設ける際に、蓋体14と歩道のアスファルト等の構造物等とが互いに固着されないように蓋体14を設置することができる。図1、図2、図3、図4に示すように、本実施形態では、隔壁板16は、例えば、溶融亜鉛メッキ鋼板等の防錆メッキを施した金属製長板材からなり、コンクリート製品12の側壁20の長手方向長さと同じ長さで帯状に長く形成されている。隔壁板16は、長手方向をコンクリート製品12の長手方向に沿った状態で、下端側を側壁20に当着させた状態で固定されている。隔壁板16の下部側には、長手方向に沿って互いに離隔して穿孔されたビス孔36が形成されており、該ビス孔36を貫通するコンクリート用ビス38を介して該側壁20に固定されている。本実施形態では、図5に示すように、隔壁板16は、例えば、製造時には、縦方向に直線状の帯状長板で形成されており、コンクリート製品12の施工時には、縦方向に直線状の状態で固定される。そして、蓋体14でコンクリート製品12の上方を閉鎖する際に、左右両端面が傾斜したテーパ状の蓋体14を、隔壁板16の対向内側に挿入させると該蓋体14の傾斜端面30の傾斜に対応して隔壁板16が曲折変形し、最終的に蓋体14の傾斜端面30の傾斜に対応して傾斜して上部分が逆ハ字状に広がった形状となり、該逆ハ字状部分の対向内側と蓋体の傾斜端面が係着して蓋体14が嵌合状に収容される。なお、隔壁板16は、予め蓋体14の傾斜端面30の傾斜に応じた形状で形成しておいてもよい。例えば、隔壁板16は、金属製平板を折り曲げてコンクリート製品12の側壁20に固定される部分と蓋体14の傾斜端面30に沿う部分とを形成することしてもよい。また、隔壁板16は、複数のコンクリート製品に跨るように設置してもよいし、1つのコンクリート製品12の側壁20に対して、長手方向に接続した複数の隔壁板16を固定することとしてもよい。
隔壁板16と蓋体14の傾斜端面30とは、略密着された状態で蓋体14は装着されるが、それらの間に僅かな隙間が形成される。本実施形態では、隔壁板16には、図3、図4に示すように、蓋体14の傾斜端面30の位置に対応して、該隔壁板16と蓋体14との間に浸入する水を側壁20外部側23に流すための水抜き部40が設けられている。水抜き部40を設けなくても間に入った水や埃は隔壁板16の内面に沿って側壁20の外面に流れ落ちるが、水抜き部40を設けることにより、確実かつスムーズに水を側壁20の外面側に流しうる。水抜き部40は、隔壁板16の下端から上下中間位置まで連続して切欠かれた切欠き42からなる。切欠き42の上端は、蓋体14の傾斜端面30の下部側に設定され、該切欠きは、該傾斜端面30に臨み、隔壁板16と蓋体14との間に連通している。切欠き42は、隔壁板16の長手方向に沿って、互いに間隔をあけて複数個形成されている。該隔壁板16と蓋体14との間から水が浸入した場合には、蓋体14の下部側で隔壁板16の切欠き42を介して側壁20の外面に沿って流れ落ちる。これにより、蓋体14の側壁20との間から水が浸入するのを防止できる。なお、水抜き部40は、切欠き42に限らず、例えば、円形その他任意の形状の孔やスリット孔、一部を凹凸にして水の流路空間を形成する構成等、その他の水抜き構造でもよい。また、蓋体14の傾斜端面30と隔壁板16との間に止水剤やコーキング等をした止水構造を設けることとしてもよい。
次に、本実施形態に係るコンクリート製品と蓋体の連結構造10の作用について説明する。例えば、地面を掘って、U字溝ブロックからなるコンクリート製品12の全体を埋める。この際、図1に示すように、蓋体14でコンクリート製品12の上部を閉鎖した際に、蓋体14の上面が地面と同じ高さになるように設定して埋設される。コンクリート製品12の側壁20の外面に、隔壁板16を左右の側壁20の上端部に長手方向に沿ってコンクリート用ビス38を介して固定する。側壁20の上端のピン穴26内に連結ピン28を挿入する。蓋体14をクレーン等で吊支して、コンクリート製品12に装着した連結ピン28と、蓋体14のピン孔24と位置合わせした状態で降ろし、左右の側壁20の上端に突出した隔壁板16の対向内側に挿入し、該隔壁板16の対向内側に蓋体14を嵌合させて該蓋体14を側壁20の上端に載置させる。この蓋体14による閉鎖状態では、側壁20の凸部24に蓋体14の凹部32が嵌合される。コンクリート製品12の側壁20の両外部側23には、例えば、土を均して路床L3を形成し、その路床L3の上層側にクラッシャランや砕石等を敷設して路盤L2を形成し、その上層に蓋体14の上面と同じ高さまでアスファルトで舗装して表層L1が形成されて、歩道SWが構築される。
例えば、コンクリート製品12を設置した状態で、メンテナンス等で蓋体14を開ける必要がある際には、蓋体14をクレーン等で吊支して持ち上げるだけで、簡単かつ短時間で蓋体14を開けることができる。この際、蓋体14に傾斜端面30が形成されているとともに、隔壁板16で側壁外部側23に構築された歩道SWの舗装等と縁切りされていることから、該舗装等の縁が欠損することがない。メンテナンス等を終了した後に、蓋体14を閉鎖する際も、設置時と同様にクレーンで吊支して位置合わせして下降させるだけで、簡単かつ短時間に閉鎖することができる。
また、蓋体14を閉鎖した状態では、例えば、雨天等の際に隔壁板16と蓋体14の傾斜端面30との隙間から水が浸入した場合でも、隔壁板16に設けられた複数の切欠き42からなる水抜き部40を介して側壁20の外面側に流れ落ちやすい。同時に、側壁20の上端に凸部26が形成されていることにより、蓋体14の下面と側壁20の上端との間から水が浸入しようとするのを好適に防止することができる。これらの構成が相乗的に機能して、コンクリート製品12の内部に水が浸入するのを確実に防止することができる。よって、例えば、通信線や電力線等のケーブルや電線類を地中に埋設する際に、U字溝ブロックを利用するのに好適に利用することができる。
なお、コンクリート製品は、例えば、上述したU字溝ブロックに限らず、マンホールやハンドホール等のような分岐ボックスに利用されるボックス型のブロックでもよい。例えば、コンクリート製品が、四角形の底壁と該底壁の四辺から立設された側壁を有するボックス型のブロックの場合には、4つの側壁の全てに隔壁板を設けることとしてもよい。蓋体は、コンクリート製品の平面視でのサイズに対応した大きさで平面視矩形状に形成されるとよい。その際、蓋体には、いずれか一方の対向する側端面のみに傾斜端面を設けて他方の対向する側端面は鉛直面で設けられていてもよいし、4つの側端面に全てに傾斜端面が設けられてもよく、少なくとも1対の対向する側端面に傾斜端面が設けられていると良い。
また、コンクリート製品12の側壁20の上端の凸部24と蓋体14の凹部32の形状や大きさ等の構造は任意でもよい。例えば、図8の実施例では、側壁20の凸部24は、断面円弧状に突設された形状で設けられている。この際、凸部24は、側壁と一体的にコンクリートで形成されるが、該凸部24には、例えば、ゴム製のパッキン46が設けられている。該パッキン46付きの凸部24に嵌合する蓋体14の凹部32は、該凸部の形状に応じて側壁断面円弧状に凹設されている。蓋体14が閉鎖されて、側壁の凸部24と蓋体14の凹部32との嵌合状態では、凸部24のパッキンにより水密性が保持される。また凸部24及び凹部32がアール状の断面円弧状に形成されるので、凸部等が欠けたりしにくい。なお、側壁14の凸部24より外部23側では、蓋体14との間に若干の隙間が生じていてもよいが、該凸部24より内部空間22側では側壁20の上端と蓋体14とが密着するようにするとよい。
次に、図6、図7を参照しつつ、本発明のコンクリート製品と蓋体の連結構造の第2の実施形態について説明する。上記実施形態と同一部材には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。図6、図7に示すように、本実施形態でもコンクリート製品と蓋体の連結構造10-2は、上記実施形態同様に、コンクリート製品12と、コンクリート製品12の上方を閉鎖する蓋体14と、コンクリート製品12の上端に設けられた隔壁板16と、を備えており、隔壁板16に水や埃を排出するための水抜き部40が設けられている。本実施形態では、隔壁板16の水抜き部40は、該隔壁板16の板面を貫通して穿孔された水抜き孔44からなる。水抜き孔44は、例えば、上下方向に長い長丸形状に設けられており、蓋体14の傾斜端面30の下部側に対応する位置に設定されている。また、水抜き孔44は、側壁20の上端部側にも臨み、蓋体14と側壁20に跨る位置に設けられている。よって、水抜き孔44は、該蓋体14の傾斜端面30に臨み、隔壁板16と蓋体14との間に連通している。水抜き孔44は、隔壁板16の長手方向に沿って所定の間隔で互いに離隔して複数個並設されている。なお、水抜き孔44は、例えば、丸孔やスリット孔、多角形状の孔等、その他任意の形状でもよい。また、隔壁板16に上記実施形態の切欠き42と水抜き孔44とを組み合わせて設けることとしてもよい。本実施形態でも、上記実施形態同様に、コンクリート製品の周囲の歩道、その他の構造物に損傷を与えることなく蓋を簡単かつスムーズに開閉操作することができる等の作用効果を奏し得る。
次に、図9、図10を参照しつつ、本発明のコンクリート製品と蓋体の連結構造の第3の実施形態について説明する。上記実施形態と同一部材には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。図9、図10に示すように、本実施形態でもコンクリート製品と蓋体の連結構造10-3は、上記実施形態同様に、コンクリート製品12と、コンクリート製品12の上方を閉鎖する蓋体14と、コンクリート製品12の上端に設けられた隔壁板16と、を備えている。本実施形態では、隔壁板16には、上述のような水抜き部40が設けられておらず、コンクリート製品12の側壁20側に水や埃を排出するための水抜き手段が設けられている。側壁20側に設けられる水抜き手段は、例えば、側壁20の上部の外面側に水抜き用流路を形成するように、該側壁20の隔壁板16が取り付けられている位置に凹設された水抜き溝部46を有する。水抜き溝部46は、側壁20の上端から隔壁板16の下端よりも下方側に長い縦長矩形状に設けられている。よって、水抜き溝部46の上部は隔壁板16に覆われているが、下部は開口して外部空間に面している。水抜き溝部46は、その溝深さが比較的浅く形成されている。コンクリート製品12の側壁20の長手方向に沿って所定の間隔で互いに離隔して複数個並設されている。また、例えば、蓋体14を開けた際などに、砂や埃等が側壁20の上端面上に落ちた場合には、該砂や埃を水抜き溝部46を介して外部空間23側に排出することができる。なお、水抜き溝部46のサイズや溝の深さ、形状等は任意でもよい。また、側壁20の水抜き溝部46と上記実施形態の隔壁板16側の水抜き部40(例えば、切欠き42や水抜き孔44)とを組み合わせて設けることとしてもよい。本実施形態でも、上記実施形態同様に、コンクリート製品の周囲の歩道、その他の構造物に損傷を与えることなく蓋を簡単かつスムーズに開閉操作することができる等の作用効果を奏し得る。
以上説明した本発明のコンクリート製品と蓋体の連結構造は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明のコンクリート製品と蓋体の連結構造は、例えば、電線や通信線等の電線類を地中埋設する際に好適に利用することができる。さらに、水路等を形成する場合にも適用してもよい。
10 コンクリート製品と蓋部の連結構造
12 コンクリート製品
14 蓋体
16 隔壁板
18 底壁
20 側壁
24 凸部
30 傾斜端面
32 凹部
40 水抜き部
42 切欠き
44 水抜き孔
46 水抜き溝部

Claims (7)

  1. 底壁と該底壁の対向する辺から立ち上がって形成された対向側壁とを含み、上方を開口したコンクリート製品と、
    該コンクリート製品の側壁の上端に載置されて該コンクリート製品の上方を閉鎖する蓋体であり、側面に下から上に向かって外側に広がるように設けられた傾斜端面を有する蓋体と、
    該コンクリート製品の側壁の上部の外面側に側壁に沿って長く固定されるとともに該側壁の上端よりも上方に突設され、蓋体の傾斜端面に係着しつつコンクリート製品の側壁外部側と蓋体を隔てた状態で該蓋体を着脱可能に嵌合させる隔壁板と、を有することを特徴とするコンクリート製品と蓋体の連結構造。
  2. 隔壁板は、下部を側壁に固定され、該蓋体の傾斜端面に対応して傾斜して形成された金属製長板材からなることを特徴とする請求項1記載のコンクリート製品と蓋体の連結構造。
  3. 隔壁板には、蓋体の傾斜端面の位置に対応して、該隔壁板と蓋体との間に浸入する水を側壁外部側に流すための1個又は複数個の水抜き部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のコンクリート製品と蓋体の連結構造。
  4. 隔壁板の水抜き部は、下端まで連続する切欠きからなることを特徴とする請求項3記載のコンクリート製品と蓋体の連結構造。
  5. 隔壁板の水抜き部は、該隔壁板の板面を貫通して穿孔された孔からなることを特徴とする請求項3又は4記載のコンクリート製品と蓋体の連結構造。
  6. コンクリート製品の側壁の上端には、凸部が設けられるとともに、
    蓋体の下面側には、該側壁上端の凸部に嵌合する凹部が設けられたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のコンクリート製品と蓋体の連結構造。
  7. 該隔壁板が固定されるコンクリート製品の側壁の上部には、該側壁の外面側の一部を凹設した水抜き溝部が設けられたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のコンクリート製品と蓋体の連結構造。
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