JP2000017720A - 水路用ブロック - Google Patents

水路用ブロック

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JP2000017720A
JP2000017720A JP10202730A JP20273098A JP2000017720A JP 2000017720 A JP2000017720 A JP 2000017720A JP 10202730 A JP10202730 A JP 10202730A JP 20273098 A JP20273098 A JP 20273098A JP 2000017720 A JP2000017720 A JP 2000017720A
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JP10202730A
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English (en)
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Koji Murase
恒治 村瀬
二郎 ▲廣▼瀬
Jiro Hirose
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Taisei Co Ltd
Showa Concrete Industry Co Ltd
Original Assignee
Taisei Co Ltd
Showa Concrete Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルを地下敷設するのに既存のブロック
をそのまま又は少し変更するだけで利用できる水路用ブ
ロックを提供する。 【解決手段】 水路用ブロック1は、プレキャストコン
クリートよりなる底壁2と一対の側壁3とを備え、カバ
ー取付部位としての側壁3の内面及び外面には保護カバ
ー11が取外し可能に取付けられる。保護カバー11
は、廃棄樹脂の再生品により成形されたもので、ケーブ
ルCS ,CL がスペース的に略無駄なく収容される二つ
〜三つの断面コ字状のケーブル収容溝14が形成されて
いる。廃棄樹脂の再生品には難燃材、炭酸カルシウム、
カーボン系顔料、廃棄物(焼却灰、溶融スラグ、廃棄セ
メント等)等の添加物を適宜加えてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ケーブルや配
電ケーブル等のケーブルを地下敷設するのに利用できる
プレキャストコンクリート製の水路用ブロックに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市景観の保護等の要請から、光
ファイバー等の通信ケーブルや配電ケーブルの地下敷設
化が進められている。これまでのケーブルの地下敷設構
造としては、下記のように、車道又は歩道の下方に
完全に埋設されるケーブル専用暗渠や共同溝を利用して
敷設する構造や、下記のように、車道と歩道又は
建築物との境界に上面を出して又は完全に埋設される側
溝ブロックを利用して敷設する構造が知られている。
【0003】 特開昭61−39810号公報には、
箱形暗渠の側壁内面に配列棚を設け、その配列棚の上に
ケーブルを敷設するようにしたケーブル専用暗渠が示さ
れている。
【0004】 特開昭61−179931号公報に
は、U字溝の中間高さに土及び砂を配した透水層を設け
てその上方をケーブル収容室とし、そのケーブル収容室
にケーブルを敷設するようにした共同溝が示されてい
る。
【0005】 特開昭56−135635号公報に
は、ブロック内に隔壁を立ててその一側方をケーブル収
容室とし、そのケーブル収容室に石を敷き、サンドマッ
トを置き、ケーブルを通し、砂で埋めるようにした側溝
ブロックが示されている。
【0006】 実開平1−37590号公報には、ブ
ロック内の中間高さに中蓋を設けてその上方をケーブル
収容室とし、そのケーブル収容室にケーブルを中蓋より
も高く支承する支持台を設けた側溝ブロックが示されて
いる。
【0007】 登録第3012493号実用新案公報
には、ブロック内に仕切壁を設けてその一側方をケーブ
ル収容室とし、そのケーブル収容室の側壁内面に配列棚
を設け、その配列棚の上にケーブルを整列させるように
した側溝ブロックが示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、車
道又は歩道の下方に埋設されるケーブル専用暗渠や共同
溝を利用してケーブルを敷設する構造では、その敷設時
やメンテナンス時に車道又は歩道の大掛かりな掘り返し
が必要なので、工事費がかさむという問題があった。
【0009】一方、上記のように、車道と歩道又
は建築物との境界に設けられる側溝ブロックを利用して
ケーブルを敷設する構造であれば、車道又は歩道の掘り
返しを軽減することができる。しかし、いずれも、ブロ
ック内に水路とは隔離された大きなケーブル収容室を形
成し、その大きなケーブル収容室に必要条数のケーブル
を敷設する構造なので、次のような問題(1)〜(5)があっ
た。
【0010】(1) ブロックが新規設計になり既存のブロ
ックを利用できない。 (2) ケーブルの条数が少なくてもケーブル収容室は大き
いままなので、そのケーブル収容スペースに無駄ができ
る。 (3) ケーブル収容室の分だけ水路の断面積が小さくな
る。 (4) ブロックの大型化・重量増・コスト増を招く。 (5) ブロックにおけるケーブルの敷設位置を大きく変更
しにくい。
【0011】本発明の目的は、上記課題を解決し、ケー
ブルを地下敷設するのに既存のブロックをそのまま又は
少し変更するだけで利用でき、ケーブル収容スペースに
無駄ができず、水路の断面積の減少を防止又は軽減で
き、ブロックの大型化・重量増・コスト増を防止又は軽
減できる水路用ブロックを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
対の側壁がプレキャストコンクリートよりなる水路用ブ
ロックにおいて、底壁の下面を除くカバー取付部位に、
ケーブルがスペース的に略無駄なく収容されるケーブル
収容空間を少なくとも一つ備えた保護カバーが取外し可
能に取付けられたことを特徴とする。ケーブルとして
は、光ファイバー等の通信ケーブルや配電ケーブルを例
示できる。
【0013】ここで、「ケーブルがスペース的に略無駄
なく収容されるケーブル収容空間」とは、ケーブル収容
空間にその空間が予定する条数のケーブルを収容した時
に、別のケーブルが収容できるほどの無駄なスペースが
できないことを意味する。一つのケーブル収容空間に収
容するケーブルの予定定数は、ケーブルの外径によって
異なり、特に限定されないが、例えば、外径50mm未
満のケーブルについては1〜10条(特に1〜7条)が
好ましく、外径50mm以上のケーブルについては1〜
5条(特に1〜3条)が好ましい。
【0014】底壁については、プレキャストコンクリー
トよりなる態様と、現場打ちコンクリートよりなる態様
とを挙げることができる。
【0015】カバー取付部位としては、側壁の内面、側
壁の外面又は底壁の上面の少なくとも一面を例示でき、
また、一対の側壁の内面間に跨る部位も例示できる。
【0016】保護カバーは、一つのケーブル収容空間し
か備えない場合には、当然に薄手(細手)になるが、複
数のケーブル収容空間を備える場合には、その複数のケ
ーブル収容空間を一つの面上に並ぶように備えることに
より、薄手に形成されることが好ましい。
【0017】ケーブル収容空間としては、溝開口のある
ケーブル収容溝を例示できる。その場合、カバー取付部
位が側壁の内面、側壁の外面又は底壁の上面の少なくと
も一面であれば、該溝開口はカバー取付部位に当てられ
て塞がれることが好ましい。また、カバー取付部位が一
対の側壁の内面間に跨る部位であれば、該溝開口は上向
きに配されることが好ましい。
【0018】ケーブル収容空間としては、ケーブルの周
囲を取囲むケーブル収容穴も例示できる。その場合、保
護カバーの長手方向に、ケーブル収容穴へケーブルを入
れるための切り目が入れられることが好ましい。
【0019】保護カバーの材質は、特に限定されない
が、樹脂よりなるものが好ましく、硬質の樹脂よりなる
ものがさらに好ましい。この樹脂として、廃棄樹脂の再
生品(リサイクル品)を用いれば、環境保護の点から問
題視されているそれらの廃棄樹脂を有効に活かすことが
できる。樹脂の種類は、特に限定されないが、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、塩化ビニル又はナイロンから選
ばれる1種の樹脂又は2種以上のブレンドを例示でき
る。
【0020】さらに、樹脂には、難燃性にするための難
燃材や、比重を大きくするための炭酸カルシウムや、着
色するための顔料(カーボン系等)等の添加物を適宜添
加することが好ましい。また、樹脂に焼却灰、溶融スラ
グ、廃棄セメント等の廃棄物を添加すれば、環境保護の
点から問題視されているそれらの廃棄物の処分の一助と
なるだけでなく、難燃性があり、樹脂の硬さの増加と比
重の増加に役立ち、樹脂の質感をコンクリートに近付け
る作用もある。
【0021】なお、本発明の水路用ブロックは、車道又
は歩道の下方に完全に埋設される共同溝ブロックであっ
てもよいが、車道と歩道又は建築物との境界に上面を出
して又は完全に埋設される側溝ブロックであることが好
ましい。また、埋設場所はこれらに限定されない。
【0022】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明を複数個
連結して水路を形成する水路用ブロックに具体化した第
一実施形態を示している。この水路用ブロック1は、プ
レキャストコンクリートよりなる底壁2と一対の側壁3
とを備え、カバー取付部位としての側壁3の内面及び外
面(合計4面)には、それぞれ上下二つ(合計八つ)の
保護カバー11が取外し可能に取付けられるようになっ
ている。なお、側壁3の内面及び外面は、ケーブル収容
用凹部を形成する必要がないため、平らな面のままであ
る。
【0023】底壁2及び側壁3の端面には、ブロック連
結時にモルタル等を注入するための目地溝4が形成され
ており、さらに、ブロック間のずれを防止するための凹
凸部等の係合部(図示略)が形成されることが好まし
い。側壁3間の上端開口にはコンクリート製又は金属製
の蓋5が被せられる。
【0024】底壁2には側壁3よりも左右側方へ張り出
す張出部6が設けられているため、水路用ブロック1の
断面形状は逆Π字状となっている。また、側壁3の内面
に近い底壁2の上面には、本例では張出部6と上面にお
いて略同一レベルである支持部7が嵩上形成されてい
る。側壁3の内面及び外面の各上部と中部には、インサ
ートナット8が2つずつ埋め込まれている。
【0025】八つの保護カバー11はいずれも、基壁1
2とそこから起立する複数の隔壁13とが廃棄樹脂の再
生品により一体成形されてなるもので、基壁12と隔壁
13とにより、ここでは1条のケーブルがスペース的に
略無駄なく収容される二つ〜三つの断面コ字状のケーブ
ル収容溝14が形成されている。具体的には、上側の保
護カバー11では、外径50mmの光ファイバー通信ケ
ーブルCS を収容できる上下幅75mm・深さ85mm
の一つのケーブル収容溝14と、外径81mmの光ファ
イバー通信ケーブルCL を収容できる上下幅85mm・
深さ85mmの一つのケーブル収容溝14とが、一つの
面上に上下に並ぶように形成されている。下側の保護カ
バー11では、前記ケーブルCS を収容できる上下幅8
0mm・深さ85mmの一つのケーブル収容溝14と、
前記ケーブルCL を収容できる上下幅85mm・深さ8
5mmの二つのケーブル収容溝14とが、一つの面上に
上下に並ぶように形成されている。従って、いずれの保
護カバー11も、複数のケーブル収容溝14を有してい
るにも拘らず、薄手に形成されている。
【0026】この廃棄樹脂の再生品は、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、塩化ビニル又はナイロンから選ばれ
る1種の樹脂又は2種以上のブレンドである。この再生
品には難燃材、炭酸カルシウム、カーボン系顔料、廃棄
物(焼却灰、溶融スラグ、廃棄セメント等)等の添加物
を適宜加えてあり、再生品の比重は1.0〜1.2とな
っている。
【0027】この水路用ブロック1を側溝ブロックとし
て車道と歩道又は建築物との境界に埋設し、同時にケー
ブルCS ,CL を地下敷設する際には、まず、該境界に
幅広に掘られた溝(図示略)に水路用ブロック1(底壁
2及び側壁3)を降して別の水路用ブロック1と連結す
る。そして、各保護カバー11のケーブル収容溝14に
その溝開口15からケーブルCS ,CL を収容した後、
その溝開口15を側壁3の内面又は外面に当てて塞ぎ、
基壁12に開けられた取付孔16に外側からボルト17
を通し、該ボルト17をインサートナット8に螺合する
ことにより、各保護カバー11を側壁3に取外し可能に
取付ける。このとき、側壁3の内面及び外面に取付けら
れた上側の保護カバー11の下端は下側の保護カバー1
1に受け止められ、下側の保護カバー11の下端は支持
部7及び張出部6に受け止められるため、ケーブルCS
,CL の重量を支えることができ、ボルト17のみに
負荷がかからない。その後、蓋5をし、前記溝(図示
略)と水路用ブロック1との間に土を埋め戻して、水路
用ブロック1を埋設する。蓋5の上面は地表に出すこと
が多いが、それが出ないように完全に埋設してもよい。
また、郊外において施工する場合等には、蓋5をしない
で、水路上面を開放することもある。
【0028】なお、保護カバー11と側壁3の内面又は
外面との間に隙間ができて、ケーブル収容溝14に浸水
することもあるが、光ファイバー通信ケーブルCS ,C
L 自体に耐水性があるので、特に問題は生じない。
【0029】また、水路用ブロック1を埋設する時点で
はケーブルCS ,CL の地下敷設の必要がなく、将来的
に必要になるであろうという場合には、保護カバー11
を取付けない状態で水路用ブロック1を埋設してもよい
し、保護カバー11を取付けた状態で水路用ブロック1
を埋設しておいてもよい。
【0030】次に、ケーブルCS ,CL のメンテナンス
時には、水路用ブロック1の直ぐ側方の土のみを掘り返
すとともに蓋5を開けて、各保護カバー11を露出さ
せ、ボルト17を外して保護カバー11を取外せば、容
易にメンテナンスすることができる。
【0031】このように、水路用ブロック1を側溝ブロ
ックとして車道と歩道又は建築物との境界に埋設して使
用すれば、ケーブルCS ,CL の敷設時やメンテナンス
時における車道又は歩道の掘り返しを軽減することがで
き、工事費を大幅に削減することができる。また、道路
管理者と通信ケーブル管理者との適正な事業の分担を図
ることができ、その点でも工事費の増加を抑えることが
できる。
【0032】もっとも、この水路用ブロック1は共同溝
ブロックとして車道又は歩道の下方に埋設して使用する
こともでき、その場合は上記掘り返しの軽減効果はない
が、側溝ブロックの場合と同様にケーブルCS ,CL を
敷設することができる。
【0033】図3は第一実施形態の水路用ブロック1の
変更例を示し、カバー取付部位として底壁2の上面を追
加した点と、側壁3に取り付ける保護カバー11の数を
減らした点が、変更点である。すなわち、底壁2の上面
にもインサートナット8を埋め込み、保護カバー11を
取外し可能に取付けている。また、側壁3については、
例えば左側の側壁3の内面と右側の側壁3の外面のみに
保護カバー11を取外し可能に取付けている。
【0034】以上のように構成された第一実施形態又は
その変更例の水路用ブロック1によれば、側壁3の内面
及び外面(並びに底壁2の上面)に、ケーブルCS ,C
L がスペース的に略無駄なく収容されるケーブル収容溝
14を二つ〜三つ備えた保護カバー11を取外し可能に
取付け、該ケーブル収容溝14にケーブルCS ,CLを
敷設する構造なので、次のような効果(1)〜(8)が得られ
る。
【0035】(1) 現在製造されている既存の水路用ブロ
ックをそのまま又は少し変更するだけで利用できる。 (2) 保護カバー11は、常に八つ全部を取り付けなけれ
ばならないものではない。上記変更例のように、ケーブ
ルCS ,CL の条数が少なければ、その条数に応じた保
護カバー11だけを取り付けるようにすればよく、スペ
ース的にもコスト的にも無駄ができない。 (3) ケーブル収容溝14には無駄なスペースができない
し、上記(2) のように条数に応じた保護カバー11だけ
を取り付けることができるので、水路の断面積の減少を
防止又は軽減できる。 (4) ブロックの大型化・重量増・コスト増を防止又は軽
減できる。
【0036】(5) ブロックにおけるケーブルCS ,CL
の敷設位置を、例えば左側の側壁3の内面から右側の側
壁3の外面に変更する等、大きく変更することができ
る。 (6) 保護カバー11は廃棄樹脂の再生品により成形され
ているので、資源節約や環境保護に役立つ。また、傷ん
だ保護カバー11自体も、廃棄樹脂の再生品として再利
用できる。 (7) 保護カバー11の硬さは、樹脂の選択により適宜設
定・変更することができる。保護カバー11はできるだ
け硬い方が、耐圧性が高く、ケーブルの保護効果に優
れ、側溝掃除等にも支障がない。 (8) 樹脂製の保護カバー11は、軽量で取り扱いやす
い。
【0037】次に、図4〜図12は、保護カバー11は
共通で、水路用ブロックの形状とカバー取付部位とを変
えた第二〜第十実施形態を示している。
【0038】図4に示す第二実施形態は、支持部7を省
き、左側の側壁3の外面のみに保護カバー11を取り付
けられるようにした例であり、蓋5の左端に保護カバー
11の上方を覆う延長部9が張出し形成されている。図
5に示す第三実施形態は、左右の側壁3の上端部を幅広
にするとともに、左右の側壁3の外面のみに保護カバー
11を取り付けられるようにした例である。図6に示す
第四実施形態は、第三実施形態に対し、左右の側壁3の
内面及び外面に保護カバー11を取り付けられるように
した例である。図7に示す第五実施形態は、底壁2の張
出部6を省き、左右の側壁3の内面のみに保護カバー1
1を取り付けられるようにした例である。図8に示す第
六実施形態は、第五実施形態に対し、支持部7を高く形
成し、上側の保護カバー11のみを取り付けられるよう
にした例である。図9に示す第七実施形態は、第六実施
形態に対し、左側の側壁3の内面のみに保護カバー11
を取り付けられるようにした例である。図10に示す第
八実施形態は、第五実施形態に対し、支持部7を現場打
ちコンクリートで形成した例である。図11に示す第九
実施形態は、第五実施形態に対し、左側の側壁3の内面
のみに保護カバー11を二段に取り付けた例である。図
12に示す第十実施形態は、カバー取付部位を左右の側
壁3の内面上部間に跨る部位とした例である。すなわ
ち、側壁3の内面上部に形成した段部10にインサート
ナット8を埋め込み、溝開口15を上向きに配した保護
カバー11を取外し可能に取付けている。
【0039】次に、図13及び図14は、保護カバー1
1を変えた第十一及び第十二実施形態を示している。こ
れらの実施形態は、第一〜第十一実施形態のいずれにも
組み合わせることができる。
【0040】図13に示す第十一実施形態は、保護カバ
ー11のケーブル収容空間を、ケーブルCS ,CL の周
囲を取囲む断面四角形状のケーブル収容穴18とした例
である。図14に示す第十二実施形態は、第十一実施形
態に対し、保護カバー11の長手方向に、ケーブル収容
穴18へケーブルCS ,CL を入れるための切り目19
が入れられた例である。同図(a)に示すように、切り
目19を開いてケーブル収容穴18へケーブルCS ,C
L を入れた後は、(b)に示すように、切り目19が弾
性的に閉じる。
【0041】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)ケーブル収容溝14の断面形状は、コ字状に限定
されず、例えば台形状、U字状等でもよい。 (2)ケーブル収容穴18の断面形状は、四角形状に限
定されず、例えば六角形状、円形状等でもよい。 (3)一つのケーブル収容溝14又はケーブル収容穴1
8に収容するケーブルの予定定数を、複数条にするこ
と。 (4)ケーブル収容溝14又はケーブル収容穴18の寸
法を、ケーブルCS ,CL の外径や上記予定条数に応じ
て適宜変更すること。(5)ケーブル取付部位に対して
保護カバー11を取外し可能に取付ける手段は、ボルト
17及びインサートナット8に限定されず、例えばケー
ブル取付部位と保護カバー11とに相対的に設けた凸部
及び凹部の係合やフック同志の係合等を例示できる。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る水路用ブロックは、上記の
通り構成されているので、ケーブルを地下敷設するのに
既存のブロックをそのまま又は少し変更するだけで利用
でき、ケーブル収容スペースに無駄ができず、水路の断
面積の減少を防止又は軽減でき、ブロックの大型化・重
量増・コスト増を防止又は軽減できる、という優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一実施形態の水路用ブロックの
斜視図である。
【図2】同水路用ブロックの断面図である。
【図3】同水路用ブロックの変更例の断面図である。
【図4】第二実施形態の水路用ブロックの断面図であ
る。
【図5】第三実施形態の水路用ブロックの断面図であ
る。
【図6】第四実施形態の水路用ブロックの断面図であ
る。
【図7】第五実施形態の水路用ブロックの断面図であ
る。
【図8】第六実施形態の水路用ブロックの断面図であ
る。
【図9】第七実施形態の水路用ブロックの断面図であ
る。
【図10】第八実施形態の水路用ブロックの断面図であ
る。
【図11】第九実施形態の水路用ブロックの断面図であ
る。
【図12】第十実施形態の水路用ブロックの断面図であ
る。
【図13】第十一実施形態の水路用ブロックの断面図で
ある。
【図14】第十二実施形態の水路用ブロックの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 水路用ブロック 2 底壁 3 側壁 4 目地溝 5 蓋 6 張出部 7 支持部 8 インサートナット 9 延長部 10 段部 11 保護カバー 12 基壁 13 隔壁 14 ケーブル収容溝 15 溝開口 16 取付孔 17 ボルト 18 ケーブル収容穴 19 切り目 CS 光ファイバー通信ケーブル CL 光ファイバー通信ケーブル
フロントページの続き (72)発明者 ▲廣▼瀬 二郎 岐阜県岐阜市六条江東2丁目9番2号 株 式会社泰成内 Fターム(参考) 2D063 BA11 CA02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対の側壁がプレキャストコ
    ンクリートよりなる水路用ブロックにおいて、底壁の下
    面を除くカバー取付部位に、ケーブルがスペース的に略
    無駄なく収容されるケーブル収容空間を少なくとも一つ
    備えた保護カバーが取外し可能に取付けられたことを特
    徴とする水路用ブロック。
  2. 【請求項2】 前記カバー取付部位が、側壁の内面、側
    壁の外面又は底壁の上面の少なくとも一面である請求項
    1記載の水路用ブロック。
  3. 【請求項3】 前記カバー取付部位が、一対の側壁の内
    面間に跨る部位である請求項1記載の水路用ブロック。
  4. 【請求項4】 前記保護カバーが、複数のケーブル収容
    空間を一つの面上に並ぶように備えることにより、薄手
    に形成された請求項1〜3のいずれか一項に記載の水路
    用ブロック。
  5. 【請求項5】 前記ケーブル収容空間が、溝開口のある
    ケーブル収容溝である請求項1〜4のいずれか一項に記
    載の水路用ブロック。
  6. 【請求項6】 前記ケーブル収容空間が、溝開口のある
    ケーブル収容溝であり、該溝開口はカバー取付部位に当
    てられて塞がれる請求項2記載の水路用ブロック。
  7. 【請求項7】 前記ケーブル収容空間が、溝開口のある
    ケーブル収容溝であり、該溝開口は上向きに配される請
    求項3記載の水路用ブロック。
  8. 【請求項8】 前記ケーブル収容空間が、ケーブルの周
    囲を取囲むケーブル収容穴である請求項1〜4のいずれ
    か一項に記載の水路用ブロック。
  9. 【請求項9】 前記保護カバーの長手方向に、ケーブル
    収容穴へケーブルを入れるための切り目が入れられた請
    求項8記載の水路用ブロック。
  10. 【請求項10】 前記保護カバーが、樹脂よりなる請求
    項1〜9のいずれか一項に記載の水路用ブロック。
  11. 【請求項11】 前記樹脂として、廃棄樹脂の再生品が
    用いられた請求項10記載の水路用ブロック。
  12. 【請求項12】 前記樹脂が、ポリプロピレン、ポリエ
    チレン、塩化ビニル又はナイロンから選ばれる1種の樹
    脂又は2種以上のブレンドである請求項10又は11記
    載の水路用ブロック。
  13. 【請求項13】 前記樹脂に難燃材が添加された請求項
    10〜12のいずれか一項に記載の水路用ブロック。
  14. 【請求項14】 前記樹脂に炭酸カルシウムが添加され
    た請求項10〜13のいずれか一項に記載の水路用ブロ
    ック。
  15. 【請求項15】 前記樹脂に焼却灰、溶融スラグ、廃棄
    セメント等の廃棄物が添加された請求項10〜14のい
    ずれか一項に記載の水路用ブロック。
  16. 【請求項16】 水路用ブロックが、車道又は歩道の下
    方に埋設される共同溝ブロックである請求項1〜15の
    いずれか一項に記載の水路用ブロック。
  17. 【請求項17】 水路用ブロックが、車道と歩道又は建
    築物との境界に埋設される側溝ブロックである請求項1
    〜15のいずれか一項に記載の水路用ブロック。
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